JPH1051787A - 動きベクトル検出装置 - Google Patents

動きベクトル検出装置

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JPH1051787A
JPH1051787A JP20386796A JP20386796A JPH1051787A JP H1051787 A JPH1051787 A JP H1051787A JP 20386796 A JP20386796 A JP 20386796A JP 20386796 A JP20386796 A JP 20386796A JP H1051787 A JPH1051787 A JP H1051787A
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JP
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screen
motion vector
memory
component
vibration component
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JP20386796A
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Masaaki Hyodo
正晃 兵頭
Hiroshi Kusao
寛 草尾
Tomohiro Omatsu
智裕 尾松
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の動きベクトル検出装置は、画面間偏
位検出回路を用いて、ハードウェア量やマッチング演算
を増加させること無く、広範囲の動きベクトル検出を可
能とすることを目的とする。 【解決手段】 画面間偏位検出回路2は、符号化画面メ
モリ6aから符号化画面を、参照画面メモリ6bから参
照画面を読み出し、振動成分と移動成分を検出して出力
する。メモリコントローラ3は、手振れ補正オン/オフ
信号を受けて、符号化画面メモリ6aの読み出し補正量
と参照画面メモリ6bの読み出しシフト量を算出し、補
正した位置の符号化画面とシフトした位置の参照画面を
読み出す。評価値計算回路4は、候補ベクトルおよび対
応する評価値を出力する。ベクトル選択回路5は、ベク
トルを選択し、動きベクトルを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手振れ補正機能付
きのデジタルビデオカメラなど、画面間の全体の動きを
検出する回路を備え、かつ動き補償フレーム間符号化を
用いてデジタル画像圧縮を行う装置に用いられる動きベ
クトル検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像はデータ量が非常に多いため、記
録や伝送の際には画像圧縮や高能率符号化を用いて、視
覚的に検知できる画質劣化を抑えつつ、データレートを
記録可能または伝送可能なレートまで、あるいは十分な
記録時間が得られるレートまで下げることが一般的であ
る。
【0003】例えば高能率符号化にはMPEG方式があ
る。MPEGはISO/IEC11172、13818
として規格化されている方式で、動画像符号化方式とし
て動き補償フレーム間符号化方式を用いる。
【0004】図17にMPEG方式の動画像符号化装置
のブロック図の一例を示す。この動画像符号化装置は、
符号化画面メモリ41、動きベクトル検出回路42、減
算器43、DCT回路44、量子化回路45、可変長符
号化回路46、逆量子化回路47、逆DCT回路48、
復号画像メモリ49、予測画面生成回路50から構成さ
れる。
【0005】符号化画面メモリ41には、例えば4:
2:0のデジタル映像信号が入力され、マクロブロック
単位で出力される。マクロブロックとは、輝度信号では
16×16の画素ブロック、色差信号では8×8の画素
ブロックである。以下の処理はこのマクロブロック単位
にて行われる。
【0006】動きベクトル検出回路42には、符号化画
面メモリ41から、これから符号化する符号化画面のマ
クロブロックデータと動きベクトル探索時の参照画面デ
ータとが入力される。参照画面としては、符号化画面メ
モリ41に記録されている入力データ以外に復号画像メ
モリ49に記録されている既符号化フレームの再生画面
を用いることもある。参照画面データは動きベクトル探
索するマクロブロックと同位置のマクロブロックの画素
データおよびその周辺画素データである。動きベクトル
検出回路42では符号化画面データと参照画面データか
ら動きベクトルを求める。
【0007】求められた動きベクトルは復号画像メモリ
49に入力され、復号画像メモリ49からは予測画面を
生成するのに必要な画素データが出力され、予測画面生
成回路50で予測画面が求められる。減算器43では、
符号化画面から予測画面を減算し、減算結果をDCT回
路44に出力する。DCT回路44では、減算結果を8
×8の画素ブロックごとにDCT(離散コサイン変換)
し、DCT係数を出力する。量子化回路45では、DC
T係数を量子化し量子化インデックスを出力する。
【0008】可変長符号化回路46では、量子化インデ
ックスを可変長符号化し、符号化データとして出力す
る。量子化インデックスは逆量子化回路47にも入力さ
れ、逆量子化される。逆量子化結果は逆DCT回路48
で逆DCTされ、逆DCT回路48からは復号画像デー
タが出力される。復号画像データは復号画像メモリ49
に入力され、予測画面として用いられる。
【0009】次に動きベクトル検出回路42の動作を詳
述する。動きベクトル検出回路42では、マクロブロッ
クごとの符号化画面データと、マクロブロックより大き
いサイズの参照画面データが入力される。そして、参照
画面データ内で符号化画面データに類似したデータを探
索する。探索の方法は、例えば参照画面データからマク
ロブロックと同じサイズのデータを切り出し、符号化画
面データと切り出した参照画面データとの画素ごとの差
分の和を評価値とし、様々な切り出しデータについて評
価値を計算する。そして、評価値が最も小さい参照画面
切り出しデータに対する偏位を最適な動きベクトルとし
て選択する。
【0010】図18は、上記の探索範囲を、符号化マク
ロブロックと同位置の周囲+/−15画素とした場合
の、符号化画面データと参照画面データとの関係を示
す。
【0011】ところで、動きベクトル検出は探索範囲が
広いほど高速な動きに対応でき、正確な動きベクトルを
求めることができる。つまり探索範囲が広いほど高い検
出精度を得ることができる。
【0012】しかしながら、探索範囲を広くするほどハ
ードウェア量が増えるという問題がある。例えば、範囲
を縦横とも2倍にすれば2倍高速な動きにまで対応でき
ることになるが、探索面積は4倍になり、動きベクトル
検出に要する演算量あるいはハードウェア量もおおよそ
4倍になる。
【0013】このため探索範囲を広くすることなく、よ
り広範囲の動きベクトル検出を可能にする映像信号符号
化装置が、特開平6−225289号公報に開示されて
いる。この映像信号符号化装置では、過去のブロックご
との動きベクトル検出結果を記録し、動きベクトル検出
する対象ブロックの近傍の過去の動きベクトルから現在
の動きベクトルを予測し、予測したブロック周辺を動き
ベクトル探索するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−225289号公報に記載の装置では、過去の動き
ベクトルを記録するメモリを必要とし、そのためハード
ウェア量が増加する。例えばMPEG2でNTSCレベ
ルの720×480の画素の画像を対象とする場合、マ
クロブロック数は1350であり、動きベクトルを8ビ
ットとし各マクロブロックの水平、垂直あるいはフレー
ム、フイールドの動きベクトルを記録するためには1フ
レーム当たり約65Kビットのメモリが必要となる。
【0015】ところで近年、ビデオカメラでは画面間の
全体の動きを検出する画面間偏位検出回路を備え、撮影
者の手振れによる画像の振動を補正するのが一般的であ
る。この画面間の動きは、振動成分と移動成分とに分け
て検出されるものと、画面間動き成分としてまとめて検
出されるものとがある。この手振れ補正には、例えば入
力画像をいったんメモリに蓄え、メモリから読み出すと
きに振動成分だけ補正したデータを読み出すことで手振
れ補正を実現するもの、あるいは角速度センサを備え、
角速度センサで得られた振動成分を補正して入力画像を
切り出すものなどがある。
【0016】そこで本発明は、上記従来の問題点を解消
すべくなされたものであり、画面間偏位検出回路を用い
ることによって、ハードウェア量をほとんど増加させる
こと無く、また実際にマッチング演算を行う範囲を広く
すること無く、より広範囲の動きベクトルを検出可能
な、すなわちより高速な動きに対応可能な動きベクトル
検出装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の動きベクトル検出装置
は、入力画像のうち動きベクトル検出の対象となる符号
化画面を格納する符号化画面メモリと、前記入力画像の
うち動き予測のための参照画面を格納する参照画面メモ
リとを備え、前記符号化画面を読み出して複数のブロッ
クに分割し、このブロックごとに符号化画面と参照画面
との相関値を計算して動きベクトルを検出する動画像符
号化装置において、前記符号化画面メモリと参照画面メ
モリから入力画像を読み出し、画面全体の動きを求める
ことにより、振動成分および移動成分を検出する画面間
偏位検出回路と、手振れ補正を行うか否かの切り替えを
指示する切替指示手段と、この切替指示手段から手振れ
補正を行う指示を受けた場合は、前記画面間偏位検出回
路からの振動成分および移動成分に基づき、前記符号化
画面メモリから前記振動成分を打ち消すように手振れ補
正量だけ読み出し位置を補正して符号化画面を読み出す
とともに、前記移動成分から算出される第1の探索シフ
ト量だけ動きベクトル探索の基点をシフトして前記参照
画面群を読み出し、前記切替指示手段から手振れ補正を
行わない指示を受けた場合は、前記画面間偏位検出回路
からの振動成分および移動成分に基づき、前記符号化画
面メモリから読み出し位置補正なしに符号化画面を読み
出すとともに、前記振動成分および移動成分を合成した
第2の探索シフト量だけ動きベクトル探索の基点をシフ
トして前記参照画面メモリから参照画面群を読み出すよ
うに、前記符号化画面メモリおよび前記参照画面メモリ
を制御して、前記動きベクトル探索の基点のシフト量を
出力するメモリコントローラと、前記符号化画面メモリ
と参照画面メモリから入力画像を読み出し、前記ブロッ
クごとの各候補となる動きベクトルに対応して前記符号
化画面と参照画面との相関値を計算する評価値計算回路
と、この評価値計算回路の計算結果から最も相関の高い
参照画面に対応した候補ベクトルを選択し、前記メモリ
コントローラからのシフト量を加算して出力するベクト
ル選択回路とを具備することを特徴とする。
【0018】本発明の請求項2に記載の動きベクトル検
出装置は、請求項1に記載の動きベクトル検出装置を構
成する手段において、前記動画像符号化装置が、符号化
されたデータを復号して局部復号画像を生成する局部復
号器を備え、動きベクトル検出の際に、前記参照画面と
して前記局部復号画像を用い、前記振動成分および移動
成分の検出には、前記符号化画面メモリに記録されてい
る複数の入力画像を用いることを特徴とする。
【0019】本発明の請求項3に記載の動きベクトル検
出装置は、請求項1または請求項2に記載の動きベクト
ル検出装置を構成する手段に加え、前記振動成分と移動
成分を複数画面分格納するメモリを備え、前記メモリコ
ントローラが、振動成分と移動成分の検出を隣接する画
面ごとに行い、前記符号化画面と参照画面が隣接してい
ない場合には、前記手振れ補正量および前記第1の探索
シフト量と第2の探索シフト量を、それぞれ複数の画面
間の振動成分および移動成分を用いて算出することを特
徴とする。
【0020】本発明の請求項4に記載の動きベクトル検
出装置は、請求項3に記載の動きベクトル検出装置を構
成する手段において、前記メモリコントローラが、前記
振動成分および移動成分の検出をフィールドごとに行
い、前記ブロックごとの動きベクトル検出をフレーム間
で行う場合には、探索するフレーム動きベクトルに近い
時間位置にある1つまたは複数のフィールドごとの振動
成分および移動成分を用いて、第1の探索シフト量、第
2の探索シフト量を算出し、前記振動成分および移動成
分の検出をフレームごとに行い、前記ブロックごとの動
きベクトル検出をフィールド間で行う場合には、探索す
るフィールド動きベクトルに近い時間位置にある1つま
たは複数のフレームごとの振動成分および移動成分を用
いて第1の探索シフト量および第2の探索シフト量を算
出することを特徴とする。
【0021】本発明の請求項5に記載の動きベクトル検
出装置は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記
載の動きベクトル検出装置を構成する手段において、前
記画面間偏位検出回路が、前記移動成分の検出を行わ
ず、前記振動成分のみを検出し、前記メモリコントロー
ラが、前記移動成分の値を0として処理することを特徴
とする。
【0022】上記の構成によって、本発明の請求項1に
記載の動きベクトル検出装置は、画面間偏位検出回路で
得られる画面間の振動成分および移動成分を用いて動き
ベクトルを予測し、予測した位置の周辺を探索して動き
ベクトルを検出するので、広範囲の動きベクトルを検出
できる。
【0023】本発明の請求項2に記載の動きベクトル検
出装置は、動きベクトル検出の参照画面として、局部復
号器で復号した局部復号画像を用いるので、参照画面メ
モリと局部復号器の局部復号画像メモリとを共有でき
る。
【0024】本発明の請求項3に記載の動きベクトル検
出装置は、動きベクトル検出を画面間隔が2以上の画面
間で行う場合に、各画面ごとに求められた振動成分、移
動成分を用いて、動きベクトル検出する離れた画面間の
手振れ補正量と探索シフト量を算出できる。
【0025】本発明の請求項4に記載の動きベクトル検
出装置は、振動成分や移動成分の検出がフィールド単位
で、動きベクトル探索がフレーム単位でなされる場合、
あるいは逆の場合でも、フレーム間やフィールド間の時
間距離を勘案して、手振れ補正量や探索シフト量を修正
する。
【0026】本発明の請求項5に記載の動きベクトル検
出装置は、移動成分の検出を行わない場合も、画面間の
全体の動きを振動成分として検出し、振動成分のみから
手振れ補正量および探索シフト量を算出する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1
の実施の形態の動きベクトル検出装置のブロック図であ
る。図1において動きベクトル検出回路1は画面間偏位
検出回路2、メモリコントローラ3、評価値計算回路
4、ベクトル選択回路5で構成され、符号化画面メモリ
6aには動きベクトル検出の対象画面である符号化画面
を格納し、参照画面メモリ6bには動きベクトル検出の
参照画面を格納する。
【0028】この本実施の形態の動きベクトル検出装置
の、動画像符号化装置における周辺回路との関係を図2
のブロック図に示す。局部復号器9は、符号化器8にて
符号化されたデータを、動きベクトル検出回路1からの
動きベクトルを参照して復号し、局部復号画像データと
する。符号化画面/参照画面メモリ6から読み出された
画像データは、この局部復号画像データと減算器7にて
減算され、符号化器8にて符号化される。
【0029】本実施の形態では符号化画面、参照画面に
入力画像を用いるため、符号化画面メモリ6a、参照画
面メモリ6bは物理的に異なるメモリとせず、同一のメ
モリで読み出しアドレスを変えることで仮想的に異なる
メモリとして扱うこともできる。
【0030】ここではフレーム画面の縦16画素、横1
6画素のブロックをマクロブロックとし、マクロブロッ
クごとの符号化画面と参照画面群の差分絶対値の和を評
価値として動きベクトル検出を行う。さらに符号化画面
のマクロブロックごとに動きベクトルを求める。また、
動きベクトル検出は隣接するフレーム間で行い、振動成
分と移動成分は隣接するフィールド間で検出する。
【0031】画面間偏位検出回路2は、画面全体の動き
を検出するものである。これは、実際にはビデオカメラ
の手振れ補正で一般に用いられる回路であり、本発明は
手振れ補正の情報を動きベクトル検出にも利用する点に
特徴がある。
【0032】画面間偏位検出回路2には、符号化画面メ
モリ6aや参照画面メモリ6bに記録されている隣接す
るフィールドの入力画像データあるいは入力画像から選
択した代表点のデータが入力され、隣接フィールド間の
動きを振動成分および移動成分として検出し、メモリコ
ントローラ3に出力する。カメラによる撮影の場合、撮
影者の手振れによる振動を示すのが振動成分、カメラを
左右や上下に振って撮影する場合の動きが移動成分で、
振動成分と移動成分の和が画面全体の動きを示す。
【0033】メモリコントローラ3には、切り替え指示
手段(図示せず)から手振れ補正を行うか否かを示す手
振れ補正オン/オフ信号が、および画面間偏位検出回路
2から振動成分、移動成分が入力される。そして符号化
画面メモリ6aの読み出し補正量と参照画面メモリ6b
の読み出しシフト量を算出し、通常の読み出し位置から
手振れ補正量だけ補正した位置の符号化画面と、通常の
読み出し位置からシフト量だけシフトした位置の参照画
面とを読み出すように符号化画面メモリ6aおよび参照
画面メモリ6bを制御する。
【0034】評価値計算回路4には、マクロブロックご
との符号化画面データおよびマクロブロックより広い範
囲の参照画面データが入力され、参照画面データ上で動
きベクトル探索の基点に対する偏位である候補ベクトル
を設定し、候補ベクトルごとに評価値を計算する。そし
て候補ベクトルと対応する評価値をベクトル選択回路5
に出力する。評価値としては例えば画素ごとの差分絶対
値の和を用いる。
【0035】ベクトル選択回路5では、候補ベクトルの
評価値が示す予測誤差が最小となるベクトルを選択し、
シフト量との和をマクロブロックの動きベクトルとす
る。
【0036】また、フィールド予測、フレーム予測、双
方向予測など複数の予測モードから適応的に動きベクト
ルを選択する場合には、評価値計算回路4にそれぞれの
予測モードの符号化画面データと参照画面データが入力
され、その中から最適な動きベクトルが選択される。
【0037】なお、以降の説明では、手振れ補正量を、
手振れによる振動成分を補正するために符号化画面メモ
リから読み出し位置を補正する量と定義し、探索シフト
量を、動きベクトル探索の基点を移動するために参照画
面メモリの読み出し位置をシフトする量と定義する。
【0038】次に図3は、評価値計算回路4に入力され
る符号化画面データと参照画面データとの関係を示す。
図3は動きベクトル探索の範囲が+/−15画素の場合
を示し、入力画面全体を振動成分を打ち消すように読み
出した画像が符号化画面である。符号化画面のマクロブ
ロックaに対して、aの位置から符号化画面と参照画面
間の移動成分から算出した探索シフト量だけずらした領
域bの周辺が探索範囲となる。従って、aの左上の座標
を(x1,y1)、探索シフト量を(x2,y2)とす
ると、bの左上の座標は(x1+x2,y1+y2)と
なり、bの周辺+/−15画素のデータが参照画素デー
タとして入力される。図3の場合、領域bの位置が基点
となる。
【0039】画面間偏位検出回路2で検出される振動成
分、移動成分と動きベクトル検出で用いられる手振れ補
正量、ベクトル探索の探索シフト量の関係を図4を用い
て説明する。本実施の形態のように振動成分、移動成分
はフィールド間で求め、動きベクトルはフレーム間で求
める場合、フィールド間の振動成分、移動成分からフレ
ーム間の振動成分、移動成分を求める必要がある。算出
方法としては、例えば画面間の時間間隔を勘案し、一方
のフィールド間振動成分、移動成分を2倍する、あるい
は2つのフィールドの振動成分の和、移動成分の和とす
るなどがある。
【0040】図4の例でフレームF1、F2はそれぞれ
フィールドf11とf12、f21とf22で構成され
る。またフレームF1、F2間の振動成分をFV2_
1、移動成分をFP2_1、フィールドf11、f12
間、f12、f21間、f21、f22間の振動成分を
それぞれfv12_11、fv21_12、fv22_
21、移動成分をそれぞれfp12_11、fp21_
12、fp22_21とする。この場合一方の振動成
分、移動成分を2倍にする場合は、 FV2_1=(fv21_12×2) または (fv22_21×2) FP2_1=(fp21_12×2) または (fp22_21×2) となり、2つのフィールドの振動成分の和、移動成分の
和とする場合は、 FV2_1=fv21_12+fv22_21 FP2_1=fp21_12+fp22_21 となる。
【0041】次に、フレーム間の振動成分、移動成分と
符号化画面、参照画面との関係を図5,6を用いて説明
する。フレーム間の振動成分、移動成分は前述のよう
に、画面間偏位検出回路2で求められたフィールド間の
振動成分、移動成分から算出する。図5,6は、参照画
面上では点線で示した位置にあった物体が、符号化画面
上では実線で示した位置に移動した場合を示し、振動成
分を(xv,yv)、移動成分を(xp,yp)、画面
全体の動きベクトルを(xv+xp,yv+yp)で表
す。
【0042】まず手振れ補正を行う場合を図5を用いて
説明する。図5で縦横の点線はマクロブロックの境界を
示している。例えば手振れ補正前に領域dの位置にあっ
たデータは、手振れ補正後に振動成分だけ移動したマク
ロブロックcで示した位置になる。従って、マクロブロ
ックcの動きベクトル検出を行う場合、符号化画面デー
タについては、マクロブロックcの左上の座標(x3,
y3)から読み出し位置を振動成分と逆方向に補正した
(x3−xv,y3−yv)を左上座標とするマクロブ
ロックサイズの領域dのデータを読み出す。マクロブロ
ックcに対応する参照画面データは、マクロブロックc
から移動成分だけシフトした(x3+xp,y3+y
p)を左上座標とするマクロブロックサイズの領域eを
中心とした周辺画像データが読み出される。符号化画面
データとして読み出される領域dのデータと参照画面デ
ータの中心となる領域eとが画面間動きベクトル分離れ
た位置にある。
【0043】次に手振れ補正を行わない場合を図6を用
いて説明する。例えばマクロブロックcの動きベクトル
検出を行う場合、符号化画面データは振動成分の補正を
行わずマクロブロックcの位置のデータをそのまま読み
出す。参照画面データは振動成分と移動成分の和である
画面間動きベクトルだけ読み出し位置をシフトして読み
出す。すなわち(x3+xs+xp,y3+ys+y
p)を左上の座標とする領域fを中心とした周辺画像デ
ータが読み出される。
【0044】上記のように、符号化画面メモリ、参照画
面メモリの読み出し位置を補正あるいはシフトして符号
化画面、参照画面を読み出すが、読み出し位置によって
は補正後あるいはシフト後の読み出し位置がメモリの範
囲外となることがある。この場合は、手振れ補正量や探
索シフト量を0とする、あるいはメモリの範囲内の最大
の値とするなどの補正を行う。
【0045】動きベクトル探索では、多数の候補ベクト
ルそれぞれに評価値を計算するため、同じ画像データを
何度も読み出す必要がある。そのため、符号化画面メモ
リ6aや参照画面メモリ6b、あるいは評価値計算回路
4に高速にアクセスできるキャッシュを持たせ、符号化
画面データや参照画面データをいったんキャッシュに記
録し、キャッシュから繰り返し画像データを読み出すこ
とで高速なアクセスを可能にする。
【0046】次に本発明の第2の実施の形態の動きベク
トル検出装置の、動画像符号化装置における周辺回路と
の関係を図7のブロック図に示す。図2の動画像符号化
装置では、局部復号器9に局部復号画像データを格納す
るメモリを備え、予測データとして、減算器7に出力す
る。これに対し、本実施の形態の動きベクトル検出装置
では、局部復号器9からの局部復号画像データを符号化
画面/参照画面メモリ6に格納し、局部復号画像データ
を参照画面データとして用いる。
【0047】図8は、図7の動画像符号化装置から動き
ベクトル検出装置を抽出したブロック図である。第1の
実施の形態では参照画面メモリに符号化前の入力画像が
記録されていたが、本実施の形態では参照画面メモリに
局部復号画像が記録される点が異なる。図8では、図1
と同一番号がついているブロックは同一の機能を有する
ので、重複する説明を省略する。図8において動きベク
トル検出回路11は、画面間偏位検出回路2、メモリコ
ントローラ12、評価値計算回路4、ベクトル選択回路
5で構成される。符号化画面メモリ6aには入力画像が
記録され、参照画面メモリ(局部復号画像メモリ)6b
には局部復号器9で復号された復号画像が記録される。
【0048】メモリコントローラ12は、符号化画面メ
モリ6aと参照画面メモリ(局部復号画像メモリ)6b
を制御する。画面間の振動成分と移動成分を求める場合
は、画面間偏位検出回路2に画面間偏位を求める隣接す
る画面のデータを入力するように符号化画面メモリ6a
を制御する。動きベクトル検出を行う場合には、符号化
画面メモリ6aからマクロブロックごとの符号化画面デ
ータを、参照画面メモリ(局部復号画像メモリ)6bか
らは動きベクトル探索する参照画面データを評価値計算
回路4に入力するように制御する。
【0049】上述の結果をまとめると、第1の実施の形
態では、符号化画面メモリ6aおよび参照画面メモリ6
bに入力画像を格納するが、第2の実施の形態では、符
号化画面メモリ6aに入力画像を格納し、参照画面メモ
リ(局部復号画像メモリ)6bに局部復号画像を格納す
る。このため、局部復号器9の局部復号画像データを格
納するメモリを不要とする、あるいは容量を小さくする
ことができる。
【0050】次に本発明の第3の実施の形態の動きベク
トル検出装置では、動きベクトル検出を隣接していない
フレーム間、すなわちフレーム間隔が2以上のフレーム
間で行う場合にも広範囲の動きベクトル検出可能なもの
とする。
【0051】図9は、本実施の形態の動きベクトル検出
装置のメモリコントローラ20のブロック図である。メ
モリコントローラ20は、図1におけるメモリコントロ
ーラ3に置換されるものであり、動作が異なる。その他
の構成要件は、図1の動きベクトル検出装置と同様であ
る。メモリコントローラ20は、複数の振動成分を格納
する振動成分メモリ21、複数の移動成分を格納する移
動成分メモリ22、符号化画面メモリの読み出し位置を
補正する手振れ補正量、および参照画面メモリの読み出
し位置をシフトする探索シフト量を算出する手振れ補正
量/探索シフト量計算回路23、符号化画面メモリおよ
び参照画面メモリの読み出しアドレスを発生し、両メモ
リを制御するアドレス発生回路24で構成される。
【0052】画面間偏位検出回路で検出された振動成分
と移動成分とは、それぞれ振動成分メモリ21と移動成
分メモリ22に記録される。手振れ補正量/探索シフト
量計算回路23では、振動成分メモリ21と移動成分メ
モリ22から振動成分と移動成分を読み出して前記手振
れ補正量および探索シフト量を算出する。動きベクトル
を検出するフレーム間隔が2以上の場合には、その間に
挟まれるフレームも含めた複数の振動成分、移動成分か
ら動きベクトル検出のためのフレーム間の振動成分、移
動成分を算出する。そして、これらを用いて符号化画面
の読み出し位置の補正量である手振れ補正量、参照画面
の読み出し位置のシフト量である探索シフト量を算出す
る。動きベクトル検出するフレーム間の振動成分および
移動成分を求める方法は、例えば動きベクトル検出する
フレーム間に位置する複数の振動成分の和および移動成
分の和とする、あるいは動きベクトル検出するフレーム
間に位置する特定のフレームの振動成分および移動成分
をそれぞれ定数倍とするなどの方法がある。
【0053】図10を用いてフレーム間隔が3の場合に
振動成分と移動成分を求める例を示す。図10ではフレ
ーム内符号化するフレームF1、双方向予測符号化する
フレームF2、F3、前方向予測符号化するフレームF
4の順に画像が入力される。このフレームF4は、3フ
レーム前のフレームF1との間の動きベクトルを求め
る。この場合も画面間偏位検出回路では、隣接フレーム
間の振動成分と移動成分が求められる。すなわちフレー
ムF1、F2間の振動成分FV2_1と移動成分FP2
_1、…、フレームF3、F4間の振動成分FV4_3
と移動成分FP4_3が求められる。振動成分と移動成
分がフィールド間で求められる場合には、前述のように
まずフィールド間の振動成分、移動成分からフレーム間
の振動成分と移動成分を求める。
【0054】図10の例の場合、フレームF1、F4間
の振動成分FV4_1および移動成分FP4_1は、 FV4_1=(FV2_1+FV3_2+FV4_3) または (FV2_1×3) または (FV3_2×3) または (FV4_3×3) FP4_1=(FP2_1+FP3_2+FP4_3) または (FP2_1×3) または (FP3_2×3) または (FP4_3×3) で求めることができる。
【0055】次に本発明の第4の実施の形態の動きベク
トル検出装置を説明する。本実施の形態の動きベクトル
検出装置の構成は、上記の第3の実施の形態の動きベク
トル検出装置と同様である。画面間偏位検出回路で用い
る画像の画面構造と動きベクトル検出の画面構造が異な
る場合にも、動きベクトル検出で求める手振れ補正量お
よび探索シフト量を適切に求めることができる装置であ
る。ここで、画面構造とはフィールドまたはフレームを
指す。すなわち、画面間偏位検出回路でフィールド間の
振動成分と移動成分を求め、動きベクトルはフレーム間
で求める、あるいはその逆の場合などにおいて、手振れ
補正量および探索シフト量を求めることができるもの
で、図9のメモリコントローラ20とは動作が異なる。
【0056】図11は、入力画像のタイプ、動きベクト
ル検出に用いる画面構造と画面間偏位検出回路で用いる
画面構造の組み合わせ表である。入力画像のタイプには
インターレースとノンインターレースがあり、インター
レースの場合、1フレームは2フィールドで構成され、
ノンインターレースの場合はフィールドという概念はな
い。動きベクトル検出、振動成分や移動成分の検出に用
いる画面構造にはフレームとフィールドがある。その結
果、図11に示すようにケース1からケース5の組み合
わせが存在しうる。
【0057】以下では図11のケース1〜5について、
手振れ補正量と探索シフト量を求める例を図12から図
15を用いて説明する。なお、図12から図15では、
フレームF1はフィールドf11とフィールドf12
で、フレームF2はフィールドf21とフィールドf2
2で構成される。またフレームF1、F2間の振動成分
をFV2_1、移動成分をFP2_1、…、フレームF
3、F4間の振動成分をFV4_3、移動成分をFP4
_3とし、フィールドf11、f12間の振動成分をf
v12_11、移動成分をfp12_11、…、フィー
ルドf21、f22間の振動成分をfv22_21、移
動成分をfp22_21とする。またフレームF1、F
2間で動きベクトル検出する場合の、符号化画面メモリ
の読み出し位置を補正する手振れ補正量をFC2_1、
参照画面メモリの読み出し位置をシフトする探索シフト
量をFS2_1とする。またフィールドf11、f12
間で動きベクトル検出をする場合の手振れ補正量をfc
12_11、探索シフト量をfs12_11とし、フィ
ールドf21、f22間で動きベクトル探索する場合の
手振れ補正量をfc22_21、探索シフト量をfs2
2_21とする。
【0058】まず図12はケース1に対応し、入力画像
のタイプがインターレースで動きベクトルをフレーム間
で検出し、振動成分、移動成分をフレーム間で求める場
合の例を示す。図12で手振れ補正を行う場合には、フ
レームF1、F2間の手振れ補正量FC2_1および探
索シフト量FS2_1は、 FC2_1=FV2_1 FS2_1=FP2_1 となり、手振れ補正を行わない場合は、 FC2_1=0 FS2_1=FV2_1+FP2_1 となる。
【0059】次に図13はケース2に対応し、入力画像
のタイプがインターレースで動きベクトルをフレーム間
で検出し、振動成分、移動成分をフィールド間で求める
場合の例を示す。図13で手振れ補正を行う場合には、
フレームF1、F2間の手振れ補正量FC2_1および
探索シフト量FS2_1は、 FC2_1=(fv21_12+fv22_21) または (fv21_12×2) または (fv22_21×2) FS2_1=(fp21_12+fp22_21) または (fp21_12×2) または (fp22_21×2) となり、手振れ補正を行わない場合は、 FC2_1=0 FS2_1=(fp21_12+fp22_21+fv
21_12+fv22_21) または (fp21_12+fv21_12)×2) または (fp22_21+fv22_21)×2) となる。
【0060】次に図14はケース3に対応し、入力画像
のタイプがインターレースで動きベクトルをフィールド
間で検出し、振動成分、移動成分をフレーム間で求める
場合の例を示す。インターレース画像のフィールド間の
動きベクトル検出は、フィールドF1を構成するフィー
ルドとフレームF2を構成するフィールド間で行う。す
なわちフィールドf11、f21間、f11、f22
間、f12、f21間、f12、f22間である。図1
4で手振れ補正を行う場合には、各フィールド間の手振
れ補正量および探索シフト量は時間間隔を勘案し、 fc21_11=FV2_1 fs21_11=FP2_1 fc21_12=FV2_1×1/2 fs21_12=FP2_1×1/2 fc22_11=FV2_1×3/2 fs22_11=FP2_1×3/2 fc22_12=FV2_1 fs22_12=FP2_1 となり、手振れ補正を行わない場合は、 fc21_11=0 fs21_11=FP2_1+FV2_1 fc21_12=0 fs21_12=(FP2_1+FV2_1)×1/2 fc22_11=0 fs22_11=(FP2_1+FV2_1)×3/2 fc22_12=0 fs22_12=FP2_1+FV2_1 となる。
【0061】次に図15はケース4に対応し、入力画像
のタイプがインターレースで動きベクトルをフィールド
間で検出し、振動成分、移動成分をフィールド間で求め
る場合の例を示す。フィールド間の動きベクトル検出は
前記の図14の例と同様にフレームF1を構成するフィ
ールドとフレームF2を構成するフィールド間で行う。
図15で手振れ補正を行う場合には、各フィールド間の
手振れ補正量および探索シフト量は、 fc21_11=fv21_12+fv12_11 fs21_11=fp21_12+fp12_11 fc21_12=fv21_12 fs21_12=fp21_12 fc22_11=fv22_21+fv21_12+f
v12_11 fs22_11=fp22_21+fp21_12+f
p12_11 fc22_12=fv22_21+fv21_12 fs22_12=fp22_21+fp21_12 となり、手振れ補正を行わない場合は、 fc21_11=0 fs21_11=fp21_12+fp12_11+f
v21_12+fv12_11 fc21_12=0 fs21_12=fp21_12+fv21_12 fc22_11=0 fs22_11=fp22_21+fp21_12+f
p12_11+fv22_21+fv21_12+fv
12_11 fc22_12=0 fs22_12=fp22_21+fp21_12+f
v22_21+fv21_12 となる。
【0062】次に、ケース5に対応して、入力画像のタ
イプがノンインターレースで動きベクトルをフレーム間
で検出し、振動成分、移動成分をフレーム間で求める場
合の例を示す。この場合は図12の場合と同様になり、
手振れ補正を行う場合のフレームF1、F2間の手振れ
補正量FC2_1および探索シフト量FS2_1は、 FC2_1=FV2_1 FS2_1=FP2_1 となり、手振れ補正を行わない場合は、 FC2_1=0 FS2_1=FV2_1+FP2_1 となる。
【0063】次に本発明の第5の実施の形態の動きベク
トル検出装置を説明する。本実施の形態の動きベクトル
検出装置は、画面間偏位検出回路で振動成分のみ検出
し、移動成分を検出しない。この場合、画面全体の動き
を振動成分として検出するので、第1から第4の実施の
形態で、移動成分を0とし、振動成分を振動成分と移動
成分の和として扱った場合に相当する。
【0064】図16は、本発明の第5の実施の形態の動
きベクトル検出装置のブロック図である。図16におい
て動きベクトル検出装置31は画面間偏位検出回路3
2、メモリコントローラ33、評価値計算回路4、ベク
トル選択回路5で構成される。図1に示す第1の実施の
形態と異なる点は画面間偏位検出回路32、メモリコン
トローラ33であり、それ以外の構成は同様なので、重
複する説明を省略する。
【0065】画面間偏位検出回路32は、符号化画面メ
モリ6aから隣接する2枚の画面データが入力され、画
面間の全体の動きが振動成分として検出されて、メモリ
コントローラ33に出力する。メモリコントローラ33
は、手振れ補正を行う場合には、符号化画面メモリ6a
からの読み出し位置を振動成分を打ち消すように補正し
て符号化画面データを読み出し、また参照画面メモリ6
bからは読み出し位置をシフトすることなく参照画面デ
ータを読み出す。手振れ補正を行わない場合には、符号
化画面メモリ6aの読み出し位置を補正することなく、
符号化画面データを読み出し、また参照画面メモリ6b
の読み出し位置を振動成分から算出されるシフト量だけ
シフトして参照画面データを読み出す。
【0066】以上各実施の形態で述べたように、本発明
は、画面間偏位検出回路で検出された振動成分と移動成
分、あるいは画面間動き成分を、動きベクトル検出に用
いるものである。まず振動成分と移動成分、あるいは画
面間動き成分から画面全体の動きを予測し、動きベクト
ル探索の初期値となる探索シフト値を設定する。そし
て、探索シフト値の周辺を動きベクトル探索すること
で、実際に動きベクトル探索のためのマッチング演算を
行う参照画面の範囲を広くすること無く、すなわち演算
量を増加すること無く動きベクトル探索範囲を広くする
ものである。
【0067】また本発明は、画面間の全体の動きを検出
する回路を含む装置であれば、テレビ電話、テレビ会
議、録再型デジタルビデオディスクやデジタルVTRな
どのデジタル映像記録装置やデジタル映像通信装置、放
送装置にも適用できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の請求項1に
記載の動きベクトル検出装置は、画面間偏位検出回路で
得られる画面間の振動成分および移動成分を用いて動き
ベクトルを予測し、予測した位置の周辺を探索して動き
ベクトルを検出するので、実際に探索する範囲を広くす
ることなく、より広範囲の動きベクトルを検出できる。
【0069】またビデオカメラなどでは、手振れ補正は
標準的な機能であり、手振れ補正を実現するために画面
間の動きを検出する回路を備えている。本発明はこの回
路で検出される画面全体の動きを動きベクトルの予測に
用いるため、ハードウェア量を増加させることなく容易
に実現できる。すなわち、手振れ補正機能と動きベクト
ル検出機能とで、画面全体の動きを検出する回路を共有
化できる。
【0070】本発明の請求項2に記載の動きベクトル検
出装置は、動きベクトル検出の参照画面として、局部復
号器で復号した局部復号画像を用いるので、参照画面メ
モリと局部復号器の局部復号画像メモリとを共有でき、
メモリ容量を減少できる。
【0071】本発明の請求項3に記載の動きベクトル検
出装置は、動きベクトル検出を画面間隔が2以上の画面
間で行う場合に、各画面ごとに求められた振動成分、移
動成分を用いて、動きベクトル検出する離れた画面間の
手振れ補正量と探索シフト量を算出できるので、精度を
落とすことなく広範囲の動きベクトルを検出できる。
【0072】本発明の請求項4に記載の動きベクトル検
出装置は、振動成分や移動成分の検出がフィールド単位
で、動きベクトル探索がフレーム単位でなされる場合、
あるいは逆の場合でも、フレーム間やフィールド間の時
間距離を勘案して、手振れ補正量や探索シフト量を修正
するので、入力画像のタイプや画面構造にかかわらず、
動きベクトル探索で用いる手振れ補正量や探索シフト量
を精度良く求めることができる。
【0073】本発明の請求項5に記載の動きベクトル検
出装置は、移動成分の検出を行わない場合も、画面間の
全体の動きを振動成分として検出し、振動成分のみから
手振れ補正量および探索シフト量を算出するので、動き
ベクトル探索の演算量を増やすことなく、より広範囲の
動きベクトルを検出することができる。
【0074】以上のように、MPEG方式などの動画像
符号化にフレーム間予測を用いる符号化装置において、
画面間偏位検出回路で得られる振動成分や移動成分を用
いて符号化画面の読み出し位置の補正および動きベクト
ル探索の領域のシフトによって、動きベクトル検出に必
要なハードウェア量をほとんど増加させることなく、よ
り広範囲の動きベクトルを検出することができ、この効
果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の動きベクトル検出
装置のブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の動きベクトル検出装置と周
辺回路との関係を示すブロック図である。
【図3】符号化画面と参照画面の動きベクトル探索範囲
の関係を示す図である。
【図4】フィールド間の振動成分、移動成分およびフレ
ーム間の振動成分、移動成分の関係を説明する図であ
る。
【図5】手振れ補正を行う場合の、符号化画面のマクロ
ブロックと参照画面の探索領域の関係を説明する図であ
る。
【図6】手振れ補正を行わない場合の、符号化画面のマ
クロブロックと参照画面の探索領域の関係を説明する図
である。
【図7】第2の実施の形態の動きベクトル検出装置と周
辺回路との関係を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の動きベクトル検出
装置のブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の動きベクトル検出
装置のメモリコントローラのブロック図である。
【図10】フレーム間隔が3の場合にフレーム間の振動
成分と移動成分を説明する図である。
【図11】入力画像のタイプ、動きベクトル検出の画面
構造および振動成分、移動成分検出の画面構造の組み合
わせを示す図である。
【図12】入力画像のタイプがインターレースまたはノ
ンインターレースで、動きベクトルをフレーム間、振動
成分、移動成分をフレーム間で検出する場合の手振れ補
正量、探索シフト量を説明する図である。
【図13】入力画像のタイプがインターレースで、動き
ベクトルをフレーム間、振動成分、移動成分をフィール
ド間で検出する場合の手振れ補正量、探索シフト量を説
明する図である。
【図14】入力画像のタイプがインターレースで、動き
ベクトルをフィールド間、振動成分、移動成分をフレー
ム間で検出する場合の手振れ補正量、探索シフト量を説
明する図である。
【図15】入力画像のタイプがインターレースで、動き
ベクトルをフィールド間、振動成分、移動成分をフィー
ルド間で検出する場合の手振れ補正量、探索シフト量を
説明する図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態の動きベクトル検
出装置のブロック図である。
【図17】従来の動画像符号化装置のブロック図であ
る。
【図18】従来の動きベクトル検出回路における動きベ
クトル探索範囲を示す図である。
【符号の説明】
1 動きベクトル検出回路 2 画面間偏位検出回路 3 メモリコントローラ 4 評価値計算回路 5 ベクトル選択回路 6 符号化画面/復号画像メモリ 6a 符号化画面メモリ 6b 復号画像メモリ 7 減算器 8 符号化器 9 局部復号器 11 動きベクトル検出回路 12 メモリコントローラ 20 メモリコントローラ 21 振動成分メモリ 22 移動成分メモリ 23 手振れ補正量/探索シフト量計算回路 24 アドレス発生回路 31 動きベクトル検出回路 32 画面間偏位検出回路 33 メモリコントローラ 41 符号化画面メモリ 42 動きベクトル検出回路 43 減算器 44 DCT回路 45 量子化回路 46 可変長符号化回路 47 逆量子化回路 48 逆DCT回路 49 復号画像メモリ 50 予測画面生成回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像のうち動きベクトル検出の対象
    となる符号化画面を格納する符号化画面メモリと、 前記入力画像のうち動き予測のための参照画面を格納す
    る参照画面メモリとを備え、 前記符号化画面を読み出して複数のブロックに分割し、
    このブロックごとに符号化画面と参照画面との相関値を
    計算して動きベクトルを検出する動画像符号化装置にお
    いて、 前記符号化画面メモリと参照画面メモリから入力画像を
    読み出し、画面全体の動きを求めることにより、振動成
    分および移動成分を検出する画面間偏位検出回路と、 手振れ補正を行うか否かの切り替えを指示する切替指示
    手段と、 この切替指示手段から手振れ補正を行う指示を受けた場
    合は、前記画面間偏位検出回路からの振動成分および移
    動成分に基づき、前記符号化画面メモリから前記振動成
    分を打ち消すように手振れ補正量だけ読み出し位置を補
    正して符号化画面を読み出すとともに、前記移動成分か
    ら算出される第1の探索シフト量だけ動きベクトル探索
    の基点をシフトして前記参照画面群を読み出し、 前記切替指示手段から手振れ補正を行わない指示を受け
    た場合は、前記画面間偏位検出回路からの振動成分およ
    び移動成分に基づき、前記符号化画面メモリから読み出
    し位置補正なしに符号化画面を読み出すとともに、前記
    振動成分および移動成分を合成した第2の探索シフト量
    だけ動きベクトル探索の基点をシフトして前記参照画面
    メモリから参照画面群を読み出すように、前記符号化画
    面メモリおよび前記参照画面メモリを制御して、前記動
    きベクトル探索の基点のシフト量を出力するメモリコン
    トローラと、 前記符号化画面メモリと参照画面メモリから入力画像を
    読み出し、前記ブロックごとの各候補となる動きベクト
    ルに対応して前記符号化画面と参照画面との相関値を計
    算する評価値計算回路と、 この評価値計算回路の計算結果から最も相関の高い参照
    画面に対応した候補ベクトルを選択し、前記メモリコン
    トローラからのシフト量を加算して出力するベクトル選
    択回路とを具備することを特徴とする動きベクトル検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記動画像符号化装置が、符号化された
    データを復号して局部復号画像を生成する局部復号器を
    備え、 動きベクトル検出の際に、前記参照画面として前記局部
    復号画像を用い、前記振動成分および移動成分の検出に
    は、前記符号化画面メモリに記録されている複数の入力
    画像を用いることを特徴とする請求項1に記載の動きベ
    クトル検出装置。
  3. 【請求項3】 前記振動成分と移動成分を複数画面分格
    納するメモリを備え、 前記メモリコントローラが、振動成分と移動成分の検出
    を隣接する画面ごとに行い、前記符号化画面と参照画面
    が隣接していない場合には、前記手振れ補正量および前
    記第1の探索シフト量と第2の探索シフト量を、それぞ
    れ複数の画面間の振動成分および移動成分を用いて算出
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    動きベクトル検出装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリコントローラが、前記振動成
    分および移動成分の検出をフィールドごとに行い、前記
    ブロックごとの動きベクトル検出をフレーム間で行う場
    合には、探索するフレーム動きベクトルに近い時間位置
    にある1つまたは複数のフィールドごとの振動成分およ
    び移動成分を用いて、第1の探索シフト量、第2の探索
    シフト量を算出し、 前記振動成分および移動成分の検出をフレームごとに行
    い、前記ブロックごとの動きベクトル検出をフィールド
    間で行う場合には、探索するフィールド動きベクトルに
    近い時間位置にある1つまたは複数のフレームごとの振
    動成分および移動成分を用いて第1の探索シフト量およ
    び第2の探索シフト量を算出することを特徴とする請求
    項3に記載の動きベクトル検出装置。
  5. 【請求項5】 前記画面間偏位検出回路が、前記移動成
    分の検出を行わず、前記振動成分のみを検出し、 前記メモリコントローラが、前記移動成分の値を0とし
    て処理することを特徴とする請求項1ないし請求項4の
    いずれか1項に記載の動きベクトル検出装置。
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