JPH1052828A - 加飾成形品の製造方法 - Google Patents
加飾成形品の製造方法Info
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- JPH1052828A JPH1052828A JP8211473A JP21147396A JPH1052828A JP H1052828 A JPH1052828 A JP H1052828A JP 8211473 A JP8211473 A JP 8211473A JP 21147396 A JP21147396 A JP 21147396A JP H1052828 A JPH1052828 A JP H1052828A
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- decorative sheet
- molding
- mold
- smc
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Abstract
(57)【要約】
【課題】加飾シートを金型と熱硬化性成形材料との間に
介在させて加飾成形品を製造する方法において、加飾面
の裏面側にリブ、ボス等の厚肉部を有する場合でも、加
飾面の光沢不良や汚れ等の不良が発生しにくい加飾成形
品の製造方法を提供する。 【解決手段】金型1の下型2の加飾シート当接面21に
加飾シート4を載置し、加飾シート4の上に通常の薄肉
部成形用SMC5を載置し、SMC5の上の、上型3の
加飾シート当接面21の背面側に形成されている厚肉部
成形のための凹部31の周辺に、追加のSMC6を載置
して成形する。
介在させて加飾成形品を製造する方法において、加飾面
の裏面側にリブ、ボス等の厚肉部を有する場合でも、加
飾面の光沢不良や汚れ等の不良が発生しにくい加飾成形
品の製造方法を提供する。 【解決手段】金型1の下型2の加飾シート当接面21に
加飾シート4を載置し、加飾シート4の上に通常の薄肉
部成形用SMC5を載置し、SMC5の上の、上型3の
加飾シート当接面21の背面側に形成されている厚肉部
成形のための凹部31の周辺に、追加のSMC6を載置
して成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は着色されたり装飾模
様やパターンなどが施された熱硬化性の加飾成形品を製
造する方法に関する。
様やパターンなどが施された熱硬化性の加飾成形品を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】FRP(ガラス繊維強化プラスチック)
成形品、特にバスタブやバスユニット床などを製造する
方法としては、従来より、ハンドレイアップ法やスプレ
ーアップ法が行われてきた。しかし、これらの成形法
は、量産性や生産性が低いのが最大の欠点であった。そ
こで、量産性や生産性を飛躍的に向上させる成形方法と
して、シートモールディングコンパウンド(以下SMC
と称する)及びバルクモールディングコンパウンド(以
下BMCと称する)等の熱硬化性成形材料、及びこれら
を用いてプレス成形するSMC成形法及びBMC成形法
が開発され、広く実施されている。
成形品、特にバスタブやバスユニット床などを製造する
方法としては、従来より、ハンドレイアップ法やスプレ
ーアップ法が行われてきた。しかし、これらの成形法
は、量産性や生産性が低いのが最大の欠点であった。そ
こで、量産性や生産性を飛躍的に向上させる成形方法と
して、シートモールディングコンパウンド(以下SMC
と称する)及びバルクモールディングコンパウンド(以
下BMCと称する)等の熱硬化性成形材料、及びこれら
を用いてプレス成形するSMC成形法及びBMC成形法
が開発され、広く実施されている。
【0003】しかるに、SMCあるいはBMCは単一色
であるために、これらを用いて成形した成形品は全体が
単一色のものに限られ、デザインの自由度が狭いという
欠点を有する。そのようなデザインの単調さをなくすに
は、成形品の表面に塗装、手描き、印刷等の後加工を行
えばよいが、これらの後加工は工程が複雑で多くの時間
と工数を必要とするので量産性と生産性が低く、コスト
高の原因となる。
であるために、これらを用いて成形した成形品は全体が
単一色のものに限られ、デザインの自由度が狭いという
欠点を有する。そのようなデザインの単調さをなくすに
は、成形品の表面に塗装、手描き、印刷等の後加工を行
えばよいが、これらの後加工は工程が複雑で多くの時間
と工数を必要とするので量産性と生産性が低く、コスト
高の原因となる。
【0004】そこで、このようなSMC成形法やBMC
成形法で成形されるFRP成形品に高い生産性で加飾す
る方法として、ガラス繊維クロス、ガラス繊維マット、
不織布、織布等の基材に彩色あるいは印刷を施した加飾
シートをSMCあるいはBMCと積層して成形する方法
が開発されている。例えば特開平5−285973号公
報には、多色化または模様柄を付けたチタン紙に熱硬化
性樹脂を含浸させた加飾シートを成形用金型の下型の成
形面(加飾された面を成形する面)に載置し、次いでそ
の上にSMCまたはBMCを載置して、加熱・圧縮して
成形する方法が開示されている。
成形法で成形されるFRP成形品に高い生産性で加飾す
る方法として、ガラス繊維クロス、ガラス繊維マット、
不織布、織布等の基材に彩色あるいは印刷を施した加飾
シートをSMCあるいはBMCと積層して成形する方法
が開発されている。例えば特開平5−285973号公
報には、多色化または模様柄を付けたチタン紙に熱硬化
性樹脂を含浸させた加飾シートを成形用金型の下型の成
形面(加飾された面を成形する面)に載置し、次いでそ
の上にSMCまたはBMCを載置して、加熱・圧縮して
成形する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2に示す
ように、加飾成形品aの加飾面dの裏面には、加飾成形
品aに強度を持たせたり成形後の反りを防止するための
リブr、据え付け用金具等を取り付けるためのボスb、
あるいは位置合わせ用に設けられる突起ダボ等の厚肉部
が形成されていることがある。このような加飾面の裏面
に厚肉部が形成されている加飾成形品aを製造する場
合、図3に示すような加飾面の裏面側を成形する型(こ
の場合上型)Mに、通常の薄肉部を成形する部分のキャ
ビティの深さよりも深い凹部mが形成されている。
ように、加飾成形品aの加飾面dの裏面には、加飾成形
品aに強度を持たせたり成形後の反りを防止するための
リブr、据え付け用金具等を取り付けるためのボスb、
あるいは位置合わせ用に設けられる突起ダボ等の厚肉部
が形成されていることがある。このような加飾面の裏面
に厚肉部が形成されている加飾成形品aを製造する場
合、図3に示すような加飾面の裏面側を成形する型(こ
の場合上型)Mに、通常の薄肉部を成形する部分のキャ
ビティの深さよりも深い凹部mが形成されている。
【0006】従って、薄肉部だけで構成されている成形
品の場合のように加飾シートSを加飾面を成形する型
(この場合下型)Nの加飾シート当接面nに載置し、そ
の上にSMCまたはBMCなどの熱硬化性成形材料P
を、どの部分にも同じ厚さだけ載置して加熱・圧縮して
成形する従来の成形方法では、熱硬化性成形材料Pが凹
部m内に逃げ、加飾シートSの背面側の熱硬化性成形材
料が不足する。そのために厚肉部の反対側にある加飾シ
ートSには充分な圧縮面圧が加わらず、その結果、加飾
シートSの中央部付近は圧着不充分となって光沢不足な
ど仕上がり状態が悪くなったり、加飾シートS中に含浸
された樹脂が充分硬化されずに、汚れが付着したりする
ことがある。
品の場合のように加飾シートSを加飾面を成形する型
(この場合下型)Nの加飾シート当接面nに載置し、そ
の上にSMCまたはBMCなどの熱硬化性成形材料P
を、どの部分にも同じ厚さだけ載置して加熱・圧縮して
成形する従来の成形方法では、熱硬化性成形材料Pが凹
部m内に逃げ、加飾シートSの背面側の熱硬化性成形材
料が不足する。そのために厚肉部の反対側にある加飾シ
ートSには充分な圧縮面圧が加わらず、その結果、加飾
シートSの中央部付近は圧着不充分となって光沢不足な
ど仕上がり状態が悪くなったり、加飾シートS中に含浸
された樹脂が充分硬化されずに、汚れが付着したりする
ことがある。
【0007】本発明は上記のような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであって、加飾面の裏面側にリブ、
ボス、ダボのような厚肉部を有する加飾成形品の場合で
も、加飾面に充分な圧縮面圧が加えられるようにするこ
とにより、加飾面の光沢不足や汚れ等の不良が発生しに
くい加飾成形品の製造方法を提供することを目的とす
る。
鑑みてなされたものであって、加飾面の裏面側にリブ、
ボス、ダボのような厚肉部を有する加飾成形品の場合で
も、加飾面に充分な圧縮面圧が加えられるようにするこ
とにより、加飾面の光沢不足や汚れ等の不良が発生しに
くい加飾成形品の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、加飾シートを金型と熱硬化性成形材料
との間に介在させて加熱・圧縮成形することにより加飾
成形品を製造する方法において、金型の加飾シート当接
面の背面側に形成された厚肉部成形のための凹部の周辺
に、他の部分より熱硬化性成形材料を厚く供給すること
を特徴とするものである。
めに、本発明は、加飾シートを金型と熱硬化性成形材料
との間に介在させて加熱・圧縮成形することにより加飾
成形品を製造する方法において、金型の加飾シート当接
面の背面側に形成された厚肉部成形のための凹部の周辺
に、他の部分より熱硬化性成形材料を厚く供給すること
を特徴とするものである。
【0009】本発明に用いられる加飾シートは、紙、織
布、不織布、ガラスマット、ガラスクロス等の基材に装
飾模様やパターン等を加飾し、熱硬化性樹脂組成物を含
浸させ、予備硬化させたシート状物を云う。
布、不織布、ガラスマット、ガラスクロス等の基材に装
飾模様やパターン等を加飾し、熱硬化性樹脂組成物を含
浸させ、予備硬化させたシート状物を云う。
【0010】上記において、紙としてはチタン紙、オー
バーレイ紙、上質紙、中質紙、更紙、アート紙、コート
紙等が挙げられる。また織布としてはポリエステル織
布、ナイロン織布等が、不織布としてはポリエステル不
織布、ポリプロピレン不織布等が挙げられる。なお、こ
れら基材の目付量は、10〜300g/m2 が適当であ
る。
バーレイ紙、上質紙、中質紙、更紙、アート紙、コート
紙等が挙げられる。また織布としてはポリエステル織
布、ナイロン織布等が、不織布としてはポリエステル不
織布、ポリプロピレン不織布等が挙げられる。なお、こ
れら基材の目付量は、10〜300g/m2 が適当であ
る。
【0011】基材に加飾する方法としては着色、印刷等
が挙げられる。着色方法としては例えば染料で着色する
等公知の方法によるもの、印刷方法としてはグラビア印
刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、凸版印刷等の公
知の方法によるものが挙げられる。また、意匠性を向上
させるために、熱硬化性樹脂成形品を粗砕した粒状物、
天然雲母、着色雲母、寒水石、天然石粉、貝殻、金属粉
などの柄材、顔料、染料等を加えてもよい。
が挙げられる。着色方法としては例えば染料で着色する
等公知の方法によるもの、印刷方法としてはグラビア印
刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、凸版印刷等の公
知の方法によるものが挙げられる。また、意匠性を向上
させるために、熱硬化性樹脂成形品を粗砕した粒状物、
天然雲母、着色雲母、寒水石、天然石粉、貝殻、金属粉
などの柄材、顔料、染料等を加えてもよい。
【0012】基材に含浸される熱硬化性樹脂としては、
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、
ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、ウレタンアク
リレート樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、
ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、ウレタンアク
リレート樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
【0013】また、熱硬化性樹脂には、例えば基材への
含浸性を改良する目的等、必要に応じて溶剤を添加して
もよい。また、熱硬化性樹脂には、必要に応じて炭酸カ
ルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム等の充填材、
有機過酸化物等の開始剤、パラベンゾキノン等の禁止
剤、ステアリン酸亜鉛等の防黴剤、その他防腐剤、酸化
防止剤等を添加してもよい。
含浸性を改良する目的等、必要に応じて溶剤を添加して
もよい。また、熱硬化性樹脂には、必要に応じて炭酸カ
ルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム等の充填材、
有機過酸化物等の開始剤、パラベンゾキノン等の禁止
剤、ステアリン酸亜鉛等の防黴剤、その他防腐剤、酸化
防止剤等を添加してもよい。
【0014】基材への熱硬化性樹脂組成物の含浸量は、
含浸後のシートの重量に対し30〜70重量%となるよ
うにすることが好ましく、より好ましくは40〜60重
量%とする。
含浸後のシートの重量に対し30〜70重量%となるよ
うにすることが好ましく、より好ましくは40〜60重
量%とする。
【0015】加飾シートを製造する方法としては、例え
ば基材がガラスマットの場合、熱硬化性樹脂、有機過酸
化物、充填材、その他必要に応じて添加剤や柄材を配合
し、ミキサーでよく混合した後、基材に含浸させる。そ
の後必要に応じて加熱し、熱硬化性樹脂を予備硬化させ
て半硬化状態にする。
ば基材がガラスマットの場合、熱硬化性樹脂、有機過酸
化物、充填材、その他必要に応じて添加剤や柄材を配合
し、ミキサーでよく混合した後、基材に含浸させる。そ
の後必要に応じて加熱し、熱硬化性樹脂を予備硬化させ
て半硬化状態にする。
【0016】なお、上記熱硬化性樹脂組成物を基材に含
浸させる方法としては、熱硬化性樹脂組成物の槽に基材
を浸漬しロール等でしごいて余分な樹脂組成物を落とす
方法、移動するベルトで基材を移動させつつその上に熱
硬化性樹脂組成物を供給し、ロールあるいはブレードで
しごく方法、離型用フィルムに熱硬化性樹脂組成物を載
せ、その上に基材を重ねてロールあるいはブレードでし
ごいてゆく方法等が挙げられる。
浸させる方法としては、熱硬化性樹脂組成物の槽に基材
を浸漬しロール等でしごいて余分な樹脂組成物を落とす
方法、移動するベルトで基材を移動させつつその上に熱
硬化性樹脂組成物を供給し、ロールあるいはブレードで
しごく方法、離型用フィルムに熱硬化性樹脂組成物を載
せ、その上に基材を重ねてロールあるいはブレードでし
ごいてゆく方法等が挙げられる。
【0017】本発明に用いられる熱硬化性成形材料とし
てはSMC、BMCなどの形態のものが好適に用いられ
る。例えばガラスマット、ガラスロービング、ガラスク
ロス等の補強繊維に、不飽和ポリエステル樹脂、エポキ
シアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等の樹
脂組成物を含浸させたものなどが挙げられる。
てはSMC、BMCなどの形態のものが好適に用いられ
る。例えばガラスマット、ガラスロービング、ガラスク
ロス等の補強繊維に、不飽和ポリエステル樹脂、エポキ
シアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等の樹
脂組成物を含浸させたものなどが挙げられる。
【0018】加飾シートと熱硬化性成形材料を用いて加
飾成形品を製造するには、公知のプレス成形機及び公知
の金型を用いることができる。金型は上型を可動型、下
型を固定型とし、通常下型に加飾成形面を設け、上型に
厚肉部を成形する凹部を有する構造としたものが好適に
用いられる。
飾成形品を製造するには、公知のプレス成形機及び公知
の金型を用いることができる。金型は上型を可動型、下
型を固定型とし、通常下型に加飾成形面を設け、上型に
厚肉部を成形する凹部を有する構造としたものが好適に
用いられる。
【0019】金型の加飾シート当接面の背面側に形成さ
れた厚肉部成形のための凹部の周辺に供給する熱硬化性
成形材料の厚さは、ボスやリブのように、薄肉部の厚さ
と同程度もしくはそれ以上の厚さを有する場合には、厚
肉部分の厚さと通常の薄肉部の厚さの差の1/10〜1
/2程度大きくする。また、ダボのように、薄肉部の厚
さ以下程度で、通常の薄肉部との厚さの差が小さいよう
な場合には、厚肉部分の厚さと通常の薄肉部の厚さの差
の1/2〜3倍程度とするのが好ましい。
れた厚肉部成形のための凹部の周辺に供給する熱硬化性
成形材料の厚さは、ボスやリブのように、薄肉部の厚さ
と同程度もしくはそれ以上の厚さを有する場合には、厚
肉部分の厚さと通常の薄肉部の厚さの差の1/10〜1
/2程度大きくする。また、ダボのように、薄肉部の厚
さ以下程度で、通常の薄肉部との厚さの差が小さいよう
な場合には、厚肉部分の厚さと通常の薄肉部の厚さの差
の1/2〜3倍程度とするのが好ましい。
【0020】型締め後の圧縮成形に当たっては、通常の
SMCあるいはBMCの場合、成形圧力を2〜150k
g/cm2 、好ましくは50〜120kg/cm2 と
し、成形時間を30秒〜15分とする。なお、いわゆる
低圧SMCと呼ばれる低圧成形用の成形材料を用いる場
合、成形圧力は5〜25kg/cm2 とするのが好適で
ある。
SMCあるいはBMCの場合、成形圧力を2〜150k
g/cm2 、好ましくは50〜120kg/cm2 と
し、成形時間を30秒〜15分とする。なお、いわゆる
低圧SMCと呼ばれる低圧成形用の成形材料を用いる場
合、成形圧力は5〜25kg/cm2 とするのが好適で
ある。
【0021】(作用)金型の加飾シート当接面の裏側に
設けられた厚肉部成形のための凹部周辺に、他の部分よ
り熱硬化性成形材料を厚く積みあげることによって、溶
融・軟化した凹部周辺の熱硬化性成形材料は金型の凹部
を充填し、更に加飾シートの背面にも充分に行き渡る。
従って厚肉部の反対側にある加飾シートにも充分な圧縮
面圧が加わり、加飾シートは加飾シート当接面に充分に
圧着・加熱され、表面が平滑に仕上げられるとともに、
加飾シート中の含浸樹脂が充分硬化する。
設けられた厚肉部成形のための凹部周辺に、他の部分よ
り熱硬化性成形材料を厚く積みあげることによって、溶
融・軟化した凹部周辺の熱硬化性成形材料は金型の凹部
を充填し、更に加飾シートの背面にも充分に行き渡る。
従って厚肉部の反対側にある加飾シートにも充分な圧縮
面圧が加わり、加飾シートは加飾シート当接面に充分に
圧着・加熱され、表面が平滑に仕上げられるとともに、
加飾シート中の含浸樹脂が充分硬化する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態を示
す断面図である。図1に示すように、加飾成形品を製造
する金型1は、加飾面側を成形する下型2と、加飾面の
裏面側を成形する上型3よりなり、下型2の加飾面を成
形する面21に対向する上型3には、リブ及びボスを成
形する凹部31が形成されている。また、下型2に蒸気
通路22、上型3に蒸気通路32が穿設されていて、蒸
気通路22及び32に蒸気を流通させることにより、下
型2及び上型3を加熱することができる。
面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態を示
す断面図である。図1に示すように、加飾成形品を製造
する金型1は、加飾面側を成形する下型2と、加飾面の
裏面側を成形する上型3よりなり、下型2の加飾面を成
形する面21に対向する上型3には、リブ及びボスを成
形する凹部31が形成されている。また、下型2に蒸気
通路22、上型3に蒸気通路32が穿設されていて、蒸
気通路22及び32に蒸気を流通させることにより、下
型2及び上型3を加熱することができる。
【0023】加飾成形品を製造するに当たっては、下型
2の加飾シート当接面21上に加飾シート4を載置し、
加飾シート4の上に通常の薄肉部成形用SMC5を供給
し、SMC5の上の、上型3の凹部31の周辺部分に、
追加のSMC6を積み重ねて成形する。
2の加飾シート当接面21上に加飾シート4を載置し、
加飾シート4の上に通常の薄肉部成形用SMC5を供給
し、SMC5の上の、上型3の凹部31の周辺部分に、
追加のSMC6を積み重ねて成形する。
【0024】〔実施例〕次に、水平方向2辺の長さが1
660mm×1160mm、平面部(薄肉部)の厚さが
12mmで、上表面が加飾されているとともに、その背
面に高さ40mmのリブ及びボスが形成された防水パン
を、図1に示すような下型2及び上型3よりなる金型1
を用いて成形した例について説明する。なお、成形には
川崎油工社製の1500トンプレス成形機を使用した。
660mm×1160mm、平面部(薄肉部)の厚さが
12mmで、上表面が加飾されているとともに、その背
面に高さ40mmのリブ及びボスが形成された防水パン
を、図1に示すような下型2及び上型3よりなる金型1
を用いて成形した例について説明する。なお、成形には
川崎油工社製の1500トンプレス成形機を使用した。
【0025】1.加飾シートの調整 (1)含浸用樹脂液の調整(その1) 不飽和ポリエステル樹脂液(数平均分子量約8300のイソ系不飽和ポリエ ステル樹脂を、アセトン1対トルエン1の割合で混合した溶剤で溶解したも の、溶剤の含有率:35重量%) :100重量部 硬化剤(t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート): 3重量部 を混合・攪拌して、含浸用樹脂液Aとした。
【0026】(2)含浸用樹脂液の調整(その2) 不飽和ポリエステル樹脂液(数平均分子量約8300のイソ系不飽和ポリエ ステル樹脂を、アセトン1対トルエン1の割合で混合した溶剤で溶解したも の、溶剤の含有率:35重量%) :100重量部 硬化剤(ベンジルパーオキサイド) : 1重量部 を混合・攪拌して、含浸用樹脂液Bとした。
【0027】(3)加飾シートの作成 加飾シート1 チタン紙(厚さ0.1mm、目付量80g/m2 :興人
社製PM11P)に石目柄を印刷したものを800mm
×1000mmの大きさに切り、上記含浸用樹脂液A中
に浸漬して樹脂液を含浸させ、ロールで余分な樹脂をし
ごいて除去した後乾燥させて、加飾シート1を得た。得
られた加飾シート1中の基材(チタン紙)の含有率は5
0重量%であった。
社製PM11P)に石目柄を印刷したものを800mm
×1000mmの大きさに切り、上記含浸用樹脂液A中
に浸漬して樹脂液を含浸させ、ロールで余分な樹脂をし
ごいて除去した後乾燥させて、加飾シート1を得た。得
られた加飾シート1中の基材(チタン紙)の含有率は5
0重量%であった。
【0028】加飾シート2 オーバーレイ紙(厚さ0.12mm、目付量100g/
m2 :興人社製)に石目柄を印刷したものを用いた以外
は、加飾シート1と同じ方法により加飾シート2を得
た。得られた加飾シート2中の基材(オーバーレイ紙)
の含有率は45重量%であった。
m2 :興人社製)に石目柄を印刷したものを用いた以外
は、加飾シート1と同じ方法により加飾シート2を得
た。得られた加飾シート2中の基材(オーバーレイ紙)
の含有率は45重量%であった。
【0029】加飾シート3 含浸用樹脂液として含浸用樹脂液Bを用いた以外は、加
飾シート1と同じ方法により加飾シート3を得た。得ら
れた加飾シート3中の基材(チタン紙)の含有率は50
重量%であった。
飾シート1と同じ方法により加飾シート3を得た。得ら
れた加飾シート3中の基材(チタン紙)の含有率は50
重量%であった。
【0030】2.熱硬化性成形材料の調整 成形材料として、以下のものを用いた。 不飽和ポリエステル樹脂液(数平均分子量約2000のイソフタル酸系不飽 和ポリエステル樹脂をスチレンに溶解したもの、スチレン濃度40重量%) : 70重量部 ポリスチレン樹脂液(重量平均分子量約95000のポリスチレン樹脂をス チレンに溶解したもの、スチレン濃度65重量%) : 30重量部 硬化剤(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエート) : 1重量部 炭酸カルシウム粉末(日東粉化社製NS−100) :120重量部 着色顔料(酸化チタン粉末:堺化学工業社製SR−1) : 6重量部 増粘剤(酸化マグネシウム粉末:協和化学工業社せいキョーワマグ150) : 1重量部 内部離型剤(ステアリン酸亜鉛:堺化学工業社製) : 3重量部 ガラス繊維(旭ファイバーグラス社製ロービングER4630LBD166 Wを長さ25mmに切断したもの) : 70重量部 以上のうち、〜の材料を混合し充分に混練した後、
SMC製造装置によりのガラス繊維に含浸させ、40
℃で24時間熟成して、厚さ約2.5mmの白色に着色
されたSMCを得た。
SMC製造装置によりのガラス繊維に含浸させ、40
℃で24時間熟成して、厚さ約2.5mmの白色に着色
されたSMCを得た。
【0031】3.加飾成形品の成形 上記のようにして得られた加飾シート及び熱硬化性成形
材料を用い、以下のような方法で加飾成形品を成形し
た。 (実施例1)上型を135℃、下型を145℃に加熱し
た後、上記の加飾シート1を下型の加飾シート当接面上
に載置し、その上に上記のSMCを600mm×900
mmの長方形に裁断した薄肉部成形用SMCを5枚重ね
て置き、更にその上に600mm×300mmの長方形
に裁断した追加のSMCを3枚重ねて置いた。また加飾
しない部分の中央には、600mm×1000mmの長
方形に裁断したSMCを5枚重ねて置いた。
材料を用い、以下のような方法で加飾成形品を成形し
た。 (実施例1)上型を135℃、下型を145℃に加熱し
た後、上記の加飾シート1を下型の加飾シート当接面上
に載置し、その上に上記のSMCを600mm×900
mmの長方形に裁断した薄肉部成形用SMCを5枚重ね
て置き、更にその上に600mm×300mmの長方形
に裁断した追加のSMCを3枚重ねて置いた。また加飾
しない部分の中央には、600mm×1000mmの長
方形に裁断したSMCを5枚重ねて置いた。
【0032】次いで上型を、 SMCに接触する位置の30mm上までは50mm/
秒、 SMCに接触する位置の30mm上からSMCに接触
するまでは8mm/秒、 SMCに接触した後、金型1を締め切るまでは1mm
/秒、の3段階に上型の降下速度を変えて金型を締め切
り、70kg/cm2 の圧縮面圧で240秒間加圧して
成形後、金型を開放して脱型し、加飾成形品を得た。
秒、 SMCに接触する位置の30mm上からSMCに接触
するまでは8mm/秒、 SMCに接触した後、金型1を締め切るまでは1mm
/秒、の3段階に上型の降下速度を変えて金型を締め切
り、70kg/cm2 の圧縮面圧で240秒間加圧して
成形後、金型を開放して脱型し、加飾成形品を得た。
【0033】(実施例2〜6)加飾シートの種類と薄肉
部成形用SMCの上に追加するSMCの高さを、表1に
示すように変更した以外、実施例1と同じ方法で成形を
行い、加飾成形品を得た。
部成形用SMCの上に追加するSMCの高さを、表1に
示すように変更した以外、実施例1と同じ方法で成形を
行い、加飾成形品を得た。
【0034】(比較例1〜3)加飾部に600mm×9
00mmの長方形に裁断した薄肉部成形用SMCを6枚
重ねて置いただけとし、加飾シートの種類を表1に示す
ように変更した以外は実施例1と同じ方法で成形を行
い、加飾成形品を得た。
00mmの長方形に裁断した薄肉部成形用SMCを6枚
重ねて置いただけとし、加飾シートの種類を表1に示す
ように変更した以外は実施例1と同じ方法で成形を行
い、加飾成形品を得た。
【0035】4.加飾成形品の評価 上記のようにして得られた加飾成形品につき、ボス、リ
ブ等の厚肉部の反対側にある加飾面の外観を目視により
観察して評価した。以上の結果をまとめて表1に示す。
ブ等の厚肉部の反対側にある加飾面の外観を目視により
観察して評価した。以上の結果をまとめて表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の加飾成形品の製造方法は、金型の加飾シート当接面の
背面側に形成されたリブ、ボス、ダボ等の厚肉部成形の
ための凹部の周辺に、加飾面等の他の部分より熱硬化性
成形材料を厚く供給することにより、溶融・軟化した凹
部周辺の熱硬化性成形材料が金型の凹部を充填するの
で、加飾シート当接面の背面側には熱硬化性成形材料が
充分行き渡る。従って加飾シートには充分な圧縮面圧が
加わり、加飾シート中の含浸樹脂は充分硬化する。その
結果加飾面の光沢不足や汚れ等の不良発生が防止され、
良好な外観の加飾成形品が得られる。
の加飾成形品の製造方法は、金型の加飾シート当接面の
背面側に形成されたリブ、ボス、ダボ等の厚肉部成形の
ための凹部の周辺に、加飾面等の他の部分より熱硬化性
成形材料を厚く供給することにより、溶融・軟化した凹
部周辺の熱硬化性成形材料が金型の凹部を充填するの
で、加飾シート当接面の背面側には熱硬化性成形材料が
充分行き渡る。従って加飾シートには充分な圧縮面圧が
加わり、加飾シート中の含浸樹脂は充分硬化する。その
結果加飾面の光沢不足や汚れ等の不良発生が防止され、
良好な外観の加飾成形品が得られる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図。
【図2】厚肉部を有する加飾成形品の一例を示す伏せ図
であって、(A)は背面図、(B)は(A)におけるX
−X線に沿った断面図。
であって、(A)は背面図、(B)は(A)におけるX
−X線に沿った断面図。
【図3】従来技術を示す断面図。
1 金型 2 下型 21 加飾シート当接面 3 上型 31 凹部 4 加飾シート 5 通常の薄肉部成形用SMC 6 追加のSMC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 33/00 B32B 33/00 // B29K 101:10 105:06
Claims (1)
- 【請求項1】加飾シートを金型と熱硬化性成形材料との
間に介在させて加熱・圧縮成形することにより加飾成形
品を製造する方法において、金型の加飾シート当接面の
背面側に形成された厚肉部成形のための凹部の周辺に、
他の部分より熱硬化性成形材料を厚く供給することを特
徴とする加飾成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8211473A JPH1052828A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 加飾成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8211473A JPH1052828A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 加飾成形品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1052828A true JPH1052828A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16606535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8211473A Pending JPH1052828A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 加飾成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1052828A (ja) |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP8211473A patent/JPH1052828A/ja active Pending
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