JPH1015969A - 加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾成形品の製造方法

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JPH1015969A
JPH1015969A JP8171201A JP17120196A JPH1015969A JP H1015969 A JPH1015969 A JP H1015969A JP 8171201 A JP8171201 A JP 8171201A JP 17120196 A JP17120196 A JP 17120196A JP H1015969 A JPH1015969 A JP H1015969A
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JP
Japan
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molding
decorative
mold
molded product
manufacturing
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JP8171201A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Tsuji
敏充 辻
Natsuki Morishita
夏樹 森下
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加飾用シートを金型の所定位置に正確に、し
かもしわを発生させることなく密着させて供給し、外観
品質が優れた加工が可能な加飾成形品の製造方法を提供
する。 【解決手段】 上型1と下型2よりなる金型10の下型
2に加飾用シート3を供給し、続いてこの上よりモール
ディングコンパウンド4を供給し、上型1を閉じて加熱
加圧することにより表面が加飾され、且つ、この加飾部
の裏側に厚肉部が形成されてなる成形品とする加飾成形
品の製造方法において、上記厚肉部形成のために設けら
れた上型1の凹部11の加熱温度を、この凹部11以外
の周辺の加熱温度より15℃〜75℃高い温度に設定し
て成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面が模様等によ
り加飾された加飾成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス繊維強化プラスチックであ
るFRPを用いたバスタブ、バスユニット床等の製造に
おいては、ハンドレアップ成形法、或いはスプレーアッ
プ成形法等の成形方法が広く用いられてきたが、これら
の成形方法は、製品1個1個が殆ど手作業に近い状態で
行われるため、時間と作業工数が非常に多くかかり、生
産性が悪いものであった。
【0003】このFRP製品の生産性を改良する成形方
法として、シールド・モールディング・コンパウンド
(以下SMCと略称する)、或いはバルク・モールディ
ング・コンパウンド(以下BMCと略称する)等のモー
ルディングコンパウンドが開発され、このモールディン
グコンパウンドを用いたプレス成形が、現在では非常に
広く起用されている。
【0004】しかしながら、上記のようにモールディン
グコンパウンドを用いたプレス成形により得られた成形
品は、製品の色が唯一単色に限定され、色に対するデザ
イン性に乏しいといった欠点がある。
【0005】上記このような欠点を解消する方法として
は、二次加工等の後工程を別途に加えることができ、例
えば、印刷、塗装等により多色化したり、絵柄を付与す
る等の所謂加飾することは可能であるが、複雑な作業工
程が必要であり、生産性が悪いといった問題が残されて
いる。
【0006】上記このような成形品への加飾の方法を改
良するものとして、熱硬化性樹脂等が含浸された加飾用
シートを用いたプレス成形方法が提案されている。これ
は、例えば、ガラスクロス、ガラスマット、不織布、織
布等の基材に絵柄を印刷したものを上記SMCに積層す
る方法である。
【0007】又、特開平5−285973号公報におい
ては、印刷したチタン紙に熱硬化性樹脂を含浸させたも
のを用い、上型と下型よりなるプレス成形用の金型の下
型の上面(製品の表面となる)に供給し、次いでこの上
よりSMCを供給して加熱圧縮成形することにより、表
面が加飾された所謂加飾成形品とする方法が記載されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平5−285973号公報に記載されているような
従来の加飾成形品の製造方法においては、成形品に厚肉
部がある場合、この厚肉部の加飾表面に微小な凹凸が発
生し、この部分が光沢が悪くなり外観意匠性が劣るとい
った問題の他、この部分の表面が汚染され易いといった
問題がある。
【0009】本発明は、このような上記の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、製品の加飾面の裏側に厚肉部が
あっても、その加飾表面に微小な凹凸の発生がなく、外
観品質が優れた成形が可能な加飾成形品の製造方法を提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
加飾成形品の製造方法においては、上型と下型よりなる
金型の下型に加飾用シートを供給し、続いてこの上より
モールディングコンパウンドを供給し、上型を閉じて加
熱加圧することにより表面が加飾され、且つ、この加飾
部の裏側に厚肉部が形成されてなる成形品とする加飾成
形品の製造方法において、上記厚肉部形成のために設け
られた上型の凹部の加熱温度を、この凹部以外の周辺の
加熱温度より15℃〜75℃高い温度に設定して成形す
ることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の本発明の加飾成形品の製造
方法においては、上型と下型よりなる金型の下型に加飾
用シートを供給し、続いてこの上よりモールディングコ
ンパウンドを供給し、上型を閉じて加熱加圧することに
より表面が加飾され、且つ、この加飾部の裏側に厚肉部
が形成されてなる成形品とする加飾成形品の製造方法に
おいて、収縮率が0.1%以下のモールディングコンパ
ウンドを用いて成形することを特徴とする。
【0012】本発明の加飾成形品の製造方法において用
いられる加飾用シートとしては、印刷基材に熱硬化性樹
脂を含浸、乾燥させたプリプレグシートや基材に熱硬化
性樹脂を含浸後、半硬化、もしくは増粘させたシート等
公知の従来のものを使用することができる。上記基材と
しては、例えば、目付量は10〜300g/m2 のチタ
ン紙、コート紙、アート紙等の各種の紙、ガラスマッ
ト、又、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維の不織
布、織布等が使用される。
【0013】上記基材への熱硬化性樹脂の含浸量として
は、含浸後の全体重量の30〜70重量%となるように
配合されるのが好ましく、より好ましくは40〜60重
量%である。
【0014】加飾用シートとするための基材への絵柄
(模様)等の印刷は、従来のグラビア、オフセット、ス
クリーン、凸版印刷等により行うことができ、又、着色
方法としは、例えば、繊維を染料で着色したもの等、従
来の公知のものが用いられる。
【0015】上記印刷のためのインキは、例えば、熱硬
化タイプのメラミン樹脂、フェノヒル樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、2液化タイプのアクリルウレタン、ポリ
エステルウレタン等の樹脂をベースとしたものが好適に
用いられる。上記インキはベース樹脂に必要に応じて顔
料や染料等の着色剤、可塑剤、安定剤、充填剤、溶剤等
が適宜混練されて用いられる。更に、外観意匠性を向上
させるために、熱硬化性樹脂製品を粉砕した粒状物、天
然雲母、着色雲母、寒水石、天然石粉、貝殻、金属粉な
どの柄材、顔料、染料等を加えてもよい。
【0016】加飾用シートの製造方法としては、含浸用
樹脂の入った槽に基材を浸漬して樹脂を含浸させ、ロー
ル等によりしごいて余分な樹脂を落とし、必要に応じて
乾燥炉で乾燥させたり、その他、ベルト上に基材を流
し、その上に含浸用樹脂を載せ、ロールやブレードでし
ごく方法等が挙げられる。
【0017】本発明においては、SMC、BMC等の各
種モールディングコンパウンドの使用が可能である。例
えば、これらの熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエス
テル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリ
レート樹脂等が用いられ、必要に応じて各種充填材、補
強材、添加材等が加えられ、SMC、BMC等の形態を
持つ熱硬化性樹脂組成物として用いられる。
【0018】又、上記熱硬化性樹脂組成物である成形材
料には、低収縮剤として、ポリ酢酸ビニル、ポリメチル
(メタ)アクリレート、ポリエチレン、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、酢酸ビニル−スチレン共重合体、ポリブ
タジエン、飽和ポリエステル類、飽和ポリエーテル類等
の熱硬化性樹脂を必要に応じて適当量用いることができ
る。
【0019】更に、上記成形材料には、必要に応じてス
チレン、アルファメチレンスチレン、ジビニルベンゼ
ン、ビニルトルエン、ジアリルフタレート、各種アクリ
レートモノマー、各種メタクリレートモノマー等の重合
性単量体を適当量加えることができる。この中でも、ス
チレン、及びメチルメタクリレートが価格的に、又各種
性能の点で優れるため、好適である。
【0020】又、上記成形材料には、必要に応じてラジ
カル反応開始剤としての有機過酸化物を用いることがで
きる。例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド等の
ケトンパーオキサイド類や、汎用的には、ターシャリー
ブチルオキシベンゾエート、ターシャリーブチルパーオ
キシイソプロピルカーボネート等の使用が可能である。
【0021】上記熱硬化性樹脂を用いる場合、用いる量
が多過ぎる場合には成形材料の粘度が高くなるために成
形性が悪く、又、少な過ぎるとクラックが発生するた
め、その使用量は樹脂分の内0.1〜30重量%である
ことが好ましく、より好ましくは0.3〜20%であ
る。
【0022】又、上記有機過酸化を用いる場合の量は、
反応性不飽和結合を持つ熱硬化性樹脂、及び共重合性モ
ノマーの和100重量部に対し、0.3〜5重量部が好
ましく、より好ましくは0.5〜3重量部である。用い
る量が少な過ぎると成形材料の硬化速度が遅くなり、
又、多過ぎる場合には硬化時に成形材料が黄変するとい
ったことが起こる。
【0023】更に、上記成形材料には、増粘剤が添加さ
れる。この増粘剤としては、マグネシウム、カルシウム
等のアルカリ土類金属の酸化物や水酸化物を用いること
ができる。例えば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム等が挙げられる。この増粘剤の量としては、樹脂分
100重量部に対し、1.0〜5.0部である。少な過
ぎると樹脂粘度が低過ぎるため、樹脂が垂れたり、粘度
が上がるなどハンドリング性が悪くなり、多過ぎる場合
には、成形材料の粘度が高くなり過ぎて金型内での流動
性が不足し、欠肉等の問題が生じる。
【0024】上記成形材料には、目的や用途に対応し
て、適当量の無機充填材、例えば、炭酸カルシウム、ク
レー、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、グラファイ
ト等を加えることができる。上記充填材の量としては、
樹脂分100重量部に対して10〜100重量部であ
る。少な過ぎると樹脂粘度が低過ぎるため、樹脂が垂れ
たり、粘度が上がるなどハンドリング性が悪くなり、多
過ぎる場合には、成形材料の粘度が高くなり過ぎて金型
内での流動性が不足し、欠肉等の問題が生じる。
【0025】更に、成形材料には、補強材として各種補
強繊維、例えば、ガラス繊維、炭素繊維等を適当量加え
ることかできる。この補強材の使用量は、樹脂分100
重量部に対して10〜250重量部が好ましく、より好
ましくは20〜200重量部である。含有量が少な過ぎ
ると十分な補強効果が得られず、多過ぎると製品の表面
に補強材が浮上して、外観を損なうといったことが生じ
る。
【0026】本発明において用いられる成形機として
は、従来のプレス成形機が使用可能であり、成形用の金
型とては、従来の上型と下型よりなる金型の他、鋳物型
等を用いることも可能である。
【0027】又、成形型の形態としては、上型と下型よ
りなる金型が好適に用いられ、下型に加飾用シートを供
給し、上型側に厚肉部を形成するようにするのがよい。
上記厚肉部とは、成形品に一般に設けられる補強部をい
い、例えば、埋め込みネジ用のボスや強度や変形を防止
するための補強用のリブ等が挙げられる。
【0028】上記厚肉部を加熱する方法としては、例え
ば、この厚肉部の金型を別ブロックにより形成し、別途
のヒーターにより加熱する方法、又、ボス部を形成する
凹部に突出しピン等が設けられている場合には、この突
出しピンを別途に加熱する方法等が用いられる。
【0029】本発明における製造方法においては、プレ
ス成形機に金型(上型、下型)を取り付け、80〜18
0℃に加熱し、例えば、厚肉部を形成する凹部の周辺
を、凹部の加熱温度より15〜75°高い温度に加熱す
ることを特徴とする。この場合、厚肉部の周囲の温度と
厚肉部の温度差が15℃より小さいと、加飾成形品の表
面の微小な凹凸の発生が防止できず、又、その温度差が
75℃より大きいと、加飾成形品の表面に膨れが発生す
る恐れが生じる。
【0030】又、厚肉部の周辺の温度は、上記温度差を
保ちながら、110〜200℃に加熱するのが好まし
い。110℃より低いと、加飾成形品の表面の微小な凹
凸の発生が防止できず、又200℃より高いと、加飾成
形品の表面に膨れが発生する恐れが生じる。
【0031】上記の金型等の加熱の条件設定が行われ、
下型に加飾用シートの供給と、引き続いてモールディン
グコンパウンドを供給し、2〜150kg/cm2 の成
形圧で、30〜15分間加圧成形し、硬化後、型開きを
行って成形加工を完了させることができる。
【0032】上記成形加工における成形圧は、モールデ
ィングコンパウンドであるSMC、或いはBMCを用い
た場合には、50〜120kg/cm2 とするのがよ
く、又、所謂低圧SMCを用いた場合には、5〜25k
g/cm2 が好ましい。この場合、成形圧が低過ぎると
成形材料の十分な流動性が得られず、高過ぎると量産時
の金型の劣化が進行し易いといった問題が生じる。
【0033】
【作用】一般にSMCやBMC等のモールディングコン
パウンドは、金型内に完全に充填された後、硬化反応
(ラジカル重合)の反応熱が発生により膨張する。その
後相変化による体積収縮と、硬化反応停止による温度低
下に伴い収縮が生じる。この時、厚肉部に比べ周囲の平
坦部は厚が薄いので、モールディングコンパウンドの相
変化による体積収縮量や温度変化に伴う収縮量は、厚肉
部より少なくなる。このために、厚肉部の収縮以降は、
周囲の平坦部のみが圧力を受け、厚肉部の圧力が低下
し、これが原因となってこの部分に成形後に微小な凹凸
の発生となる。
【0034】請求項1記載の本発明の製造方法において
は、上型の製品肉厚部の形成のために設けられた凹部の
加熱温度を、上記凹部以外の周囲の加熱温度より15°
〜75°高い温度に設定して成形することにより、上記
凹部により形成される成形品の厚肉部の発熱と膨張を大
きくすることができ、又、加熱により硬化反応停止に伴
う収縮を厚肉部の圧力の低下を少なく抑えることにより
低減することができ、厚肉部表面の微小な凹凸の発生を
防止することができる。
【0035】又、請求項1記載の本発明の製造方法にお
いては、収縮率が0.1%以下のモールディングコンパ
ウンドを用いることにより、モールディングコンパウン
ドの硬化収縮率を非常に小さく抑えることが可能とな
り、厚肉部の圧力低下が少なくなり、厚肉部表面の微小
な凹凸の発生を防止することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の加飾成形品の製造
方法に用いられる成形用の金型の一例を示す断面図であ
り、本実施例はFRP製の防水パンの例である。図1に
おいて、上記金型10は、上型1と下型2とにより構成
され、上型1の内側(成形側)には、厚肉部として成形
されるボス用の凹部11が設けられている。又、下型2
の上面(加飾成形側)には、成形品の加飾された表面を
形成する加飾模様21(エンボス加工等)が施されてい
る。
【0037】この加飾模様21の上面に加飾用シート3
が供給され、続いて、モールディングコンパウンド4が
供給されて加圧成形が行われ、硬化後に型開きすること
により、図2に示すように、表面に加飾成形面31を有
し、その裏面にボス用の厚肉の凸部32が設けられた成
形品30が得られる。
【0038】上記図2に示す成形品30の成形には、プ
レス成形機(1500トン 川崎油工社製)を使用し、
166cm×116cmサイズの防水パンの成形を行っ
た。金型の上型、下型ともに加熱用の上記配管を埋設
し、又、上型にはボスの成形用の凹部を複数箇所に設
け、その中央にヒーターを埋設した突出しピンを設け
た。
【0039】上記加飾用シート4の調整は以下のように
行った。 1)含浸用樹脂液の調整 (1)不飽和ポリエステル樹脂液 イソシアネート系、数平均分子量約8300の不飽和ポ
リエステル樹脂をアセトン、トルエン溶媒(1:1)の
溶解したものに溶解、溶剤35重量%100重量部。 (2)硬化材 t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート 3部 上記(1)、(2)を混合攪拌し、含浸用樹脂液とし
た。
【0040】2)加飾用シートの調整 シート1:チタン紙(厚さ0.1mm、80g/m2
PM11P 興人社製)に石目柄を印刷したものを80
×100cmの大きさに切り、上記樹脂液中に浸漬して
樹脂を含浸させた後、ロールにより余分な樹脂を除去
し、乾燥させて含浸シートとした。得られた加飾用シー
トの基材(紙)の含有率は50重量%であった。
【0041】シート2:不織布(ポリエステル製、厚さ
0.36mm、40.7g/m2 、ソンタラ#8000
東レ・デュポン社製)に石目柄を印刷したものを用い
た以外は、シート1と同様に加飾用シートを得た。得ら
れた加飾用シートの基材(紙)の含有率は50重量%で
あった。
【0042】シート3:オーバーレー紙(厚さ0.12
mm、100g/m2 興人社製)に石目柄を印刷した
ものを用いた以外は、シート1と同様に加飾用シートを
得た。得られた加飾用シートの基材(紙)の含有率は4
5重量%であった。
【0043】成形材料は以下のように調整したものを用
いた。 (1)不飽和ポリエステル樹脂液(イソフタル酸系の不
飽和ポリエステル樹脂、数平均分子量約2000のもの
をスチレンに溶解したもの、スチレン濃度40重量%)
70重量部 (2)ポリスチレン樹脂液(重量平均分子量約9500
0のポリスチレン樹脂をスチレンに溶解したもの、スチ
レン濃度65重量%) 30重量部 (3)硬化材(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエ
ート) 1部 (4)炭酸カルシウム粉末(NS−100 日東粉化社
製) 120部 (5)着色顔料(酸化チタン粉末 SR−1 堺化学工
業社製) 6部 (6)増粘剤(酸化マグネシウム粉末 キョーワマグ1
50 協和化学工業社製) 1部 (7)内部離型剤(ステアリン酸亜鉛 堺化学工業社
製) 3部 (8)ガラス繊維(旭ファイバーグラス社製のロービン
グER4630LBD166Wを25mmに切断したも
の、以下GFと略称する) 70部 上記配合材料の内(1)〜(7)の配合材料を混合、十
分に混練した後、SMC製造装置により(8)のガラス
繊維に含浸させ、40℃にて24時間熟成し、厚さ2m
mの白色の着色SMCを得た。
【0044】更に、成形材料として以下のものを準備し
た。 SMC−1:ポリマールマット9000 収縮率0.0
035パーセント(武田薬品工業社製) SMC−2:ポリマールマット683 収縮率0.14
9パーセント(武田薬品工業社製) SMC−1:ポリマールマット609 収縮率0.22
5パーセント(武田薬品工業社製)
【0045】(実施例1)上記成形材料、加飾用シート
を用いて以下のように成形加工を行った。上型を135
℃、下型を145℃、ボス成形用の凹部の突出しピンを
175℃に加熱した後、上記加飾用シートのシート1を
下型の加飾模様上に供給し、この上に上記着色SMCを
供給し、上型をSMCに接触する位置より30mm上ま
で50mm/秒、SMCに接触する位置より30mm上
から接触する位置までを8mm/秒、SMCに接触した
後、上型を締め切るまで1mm/秒のそれぞれの速度で
上型を閉型してゆき、型締め後、70kg/cm2 の圧
力で240秒間加圧成形した。この後型開きを行い、表
面が加飾された成形品を得た。
【0046】(実施例2〜7)上記シート1〜3を用
い、凹部の突出しピン、及び上型の加熱温度を表1に示
す値に設定し、上記実施例1と同様に成形をおこなっ
た。 (実施例8〜10)上記シート1〜3を用い、成形材料
にSMC−1を用いて上記実施例1と同様に成形をおこ
なった。
【0047】(比較例1〜5)上記シート1〜3を用
い、凹部の突出しピン、及び上型の加熱温度を表1に示
す値に設定し、上記実施例1と同様に成形をおこなっ
た。 (比較例6〜11)上記シート1〜3を用い、成形材料
にSMC−2〜3を用いて上記実施例1と同様に成形を
おこなった。
【0048】以上の結果を、実施例1〜7を表1に、比
較例1〜5を表2に、実施例8〜10を表3に、及び比
較例6〜11を表4にそれぞれ示した。上記のようにし
て得られた成形品のボス周辺の加飾表面の外観を目視に
より評価した結果は、表1〜表4に示す通りであった。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】尚、図3の本発明による成形方法に示すよ
うに、ボス用の凹部に設けられた突出しピンを加熱する
ことにより、図4に示す従来の非加熱の成形方法に比べ
て、厚肉部の圧力の低下を少なく抑えて、成形終了まで
この圧力を維持でき、その結果、微小な凹凸の発生が防
止できることを確認した。
【0054】又、成形材料に低収縮SMCを用いること
により、従来の通常のSMCに比べて、厚肉部の圧力の
維持が成形終了まで十分に行われることが確認された。
従って、厚肉部の表面の加飾面の微小な凹凸の発生を確
実に防止できる加飾成形品の製造が可能となった。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の製造方法におい
ては、上型の製品肉厚部の形成のために設けられた凹部
の加熱温度を、上記凹部以外の周囲の加熱温度より15
°〜75°高い温度に設定して成形することにより、上
記凹部により形成される成形品の厚肉部の発熱と膨張を
大きくすることができ、又、加熱により硬化反応停止に
伴う収縮を厚肉部の圧力の低下を少なく抑えることによ
り低減することができ、厚肉部表面の微小な凹凸の発生
を防止することが可能となった。
【0056】又、請求項1記載の本発明の製造方法にお
いては、収縮率が0.1%以下のモールディングコンパ
ウンドを用いることにより、モールディングコンパウン
ドの硬化収縮率を非常に小さく抑えることが可能とな
り、厚肉部の圧力低下が少なくなり、厚肉部表面の微小
な凹凸の発生を防止することが可能となった。従って、
加飾付成形品の製造方法として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加飾成形品の製造方法に用いられる成
形用の金型の一例を示す断面図。
【図2】成形品の断面図。
【図3】本発明による成形方法の圧力−成形時間曲線。
【図4】従来の成形方法の圧力−成形時間曲線。
【符号の説明】
10 金型 1 上型 11 凹部 21 加飾模様 30 成形品 31 加飾成形面 32 凸部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 更に、上記成形材料には、増粘剤が添加
される。この増粘剤としては、マグネシウム、カルシウ
ム等のアルカリ土類金属の酸化物や水酸化物を用いるこ
とができる。例えば、酸化マグネシウム、水酸化マグネ
シウム等が挙げられる。この増粘剤の量としては、樹脂
分100重量部に対し、1.0〜5.0重量部である。
少な過ぎると樹脂粘度が低過ぎるため、樹脂が垂れ
ンドリング性が悪くなり、多過ぎる場合には、成形材料
の粘度が高くなり過ぎて金型内での流動性が不足し、欠
肉等の問題が生じる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 上記成形材料には、目的や用途に対応し
て、適当量の無機充填材、例えば、炭酸カルシウム、ク
レー、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、グラファイ
ト等を加えることができる。上記充填材の量としては、
樹脂分100重量部に対して10〜100重量部であ
る。少な過ぎると樹脂粘度が低過ぎるため、樹脂が垂れ
ハンドリング性が悪くなり、多過ぎる場合には、成形
材料の粘度が高くなり過ぎて金型内での流動性が不足
し、欠肉等の問題が生じる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】 更に、成形材料として以下のものを準備
した。 SMC−1:ポリマールマット9000 収縮率0.0
035パーセント(武田薬品工業社製) SMC−2:ポリマールマット683 収縮率0.14
9パーセント(武田薬品工業社製) SMC−:ポリマールマット609 収縮率0.22
5パーセント(武田薬品工業社製)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と下型よりなる金型の下型に加飾用
    シートを供給し、続いてこの上よりモールディングコン
    パウンドを供給し、上型を閉じて加熱加圧することによ
    り表面が加飾され、且つ、この加飾部の裏側に厚肉部が
    形成されてなる成形品とする加飾成形品の製造方法にお
    いて、上記厚肉部形成のために設けられた上型の凹部の
    加熱温度を、この凹部以外の周辺の加熱温度より15℃
    〜75℃高い温度に設定して成形することを特徴とする
    加飾成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 上型と下型よりなる金型の下型に加飾用
    シートを供給し、続いてこの上よりモールディングコン
    パウンドを供給し、上型を閉じて加熱加圧することによ
    り表面が加飾され、且つ、この加飾部の裏側に厚肉部が
    形成されてなる成形品とする加飾成形品の製造方法にお
    いて、収縮率が0.1%以下のモールディングコンパウ
    ンドを用いて成形することを特徴とする加飾成形品の製
    造方法。
JP8171201A 1996-07-01 1996-07-01 加飾成形品の製造方法 Pending JPH1015969A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326243A (ja) * 2001-05-02 2002-11-12 Dainippon Printing Co Ltd 繊維強化プラスチック板及びその製造方法
JP2009083441A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化樹脂製構造体の製造方法
JP2012144027A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Yoshimoto Sangyo Kk 加飾用成形シート及びその製造方法、並びに加飾用成形シートを使用して製造した成形品及びその製造方法

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JP2012144027A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Yoshimoto Sangyo Kk 加飾用成形シート及びその製造方法、並びに加飾用成形シートを使用して製造した成形品及びその製造方法

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