JPH1055507A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH1055507A
JPH1055507A JP21030796A JP21030796A JPH1055507A JP H1055507 A JPH1055507 A JP H1055507A JP 21030796 A JP21030796 A JP 21030796A JP 21030796 A JP21030796 A JP 21030796A JP H1055507 A JPH1055507 A JP H1055507A
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JP
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magnetic
magnetic head
magnetic core
gap
groove
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JP21030796A
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Takashi Saito
貴 斉藤
Akio Kishimoto
昭夫 岸本
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、狭トラック化したものであっても
トラックずれを起こすことがなく、入出力特性を優れさ
せた磁気ヘッドの提供を目的とする。 【解決手段】 本発明は、ヨーク突部とギャップを介し
て一対の磁気コア半体を突き合わせてなり、一対の磁気
コア半体の突き合わせ部分の両側にギャップ幅を規定す
る結合溝26、27を形成し、これらの結合溝に接合ガ
ラス28を充填して一対の磁気コア半体を接合してな
り、前記一方の結合溝の溝底面を一方の磁気コア半体の
側から他方の磁気コア半体側にかけて次第に深くなる傾
斜面とするとともに、前記他方の結合溝の溝底面を他方
の磁気コア半体の側から一方の磁気コア半体側にかけて
次第に深くなる傾斜面とし、前記結合溝26、27の底
面の傾斜角度をψ、ギャップの最深部から傾斜した底面
までの溝深さをYとした場合に20゜≦ψ≦60゜、0
≦Y≦30μmの関係を満足させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入出力特性に優れる
とともにトラックずれを無くすることができる磁気ヘッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図15に示す構造の磁気記録再生
装置用の磁気ヘッドが知られている。この磁気ヘッドA
は、磁気記録用の磁気テープ(磁気記録媒体)に接触さ
れる回転ドラムに取り付けられ、磁気テープに対して磁
気情報を記録再生するものである。前記従来構造の磁気
ヘッドAは、一対の板状のフェライトからなる磁気コア
半体1、2の側部を相互に突き合わせ、この突き合わせ
部分の両側を溶着ガラス層3で覆って接合一体化して構
成されている。
【0003】この磁気ヘッドAの構造について更に詳し
く説明すると、一方の磁気コア半体1の側部において他
方の磁気コア半体2側には突部1aが形成され、他方の
磁気コア半体2の側部において一方の磁気コア半体1側
には突部2aが形成されるとともに、磁気コア半体1、
2の突部1a、2aを覆うように強磁性金属膜5が形成
されていて、両磁気コア半体1、2は、互いの突部1
a、2aを突き合わせ、突部1a、2aの突き合わせ部
分の両側に形成される凹部6に充填された溶着ガラス層
3により接合一体化されている。
【0004】また、図面では省略されているが、強磁性
金属膜5の表面部分にはギャップ膜が被覆形成されてい
て、磁気コア半体1、2は実際にはこのギャップ膜を介
して対向されることで磁気ギャップGが構成され、磁気
ギャップGの下部側には巻線窓7が形成されている。な
お、磁性体製の磁気コア半体1に強磁性金属膜5を被着
し、この強磁性金属膜5を磁気ギャップGに対向させた
構成の磁気ヘッドは一般にMIG(Metal InGap)ヘッ
ドと称されている。更に、前記の構造の磁気ヘッドAに
あっては、媒体対向面に露出する強磁性金属膜5の幅が
トラック幅Twを規定している。(なお、アジマス角が
ある場合は、トラック幅と強磁性金属膜5の幅とが完全
に一致するわけではなく、アジマス角の大きさに合わせ
て若干異なることになる。) 図16は、前記構造の磁気ヘッドAを用いて磁気テープ
8に対して磁気記録を行った場合の記録領域の状態を示
すもので、傾斜状態で整列配置された記録バンド9が多
数形成されて磁気記録されるようになっている。
【0005】次に、前記構造の磁気ヘッドAを製造する
には、図17(A)に示すような直方体状のフェライト
ブロック10、11の突き合わせ面10a、11aにト
ラック幅規制用の切欠溝12、13を所定間隔をおいて
複数形成し、更に、巻線窓用溝14、15を形成する。
次いで、フェライトブロック10の突き合わせ面10a
上に、強磁性金属膜とギャップ膜を成膜し、次いで両フ
ェライトブロック10、11をそれらの突き合わせ面1
0a、11aを介して図17(B)に示すように突き合
わせ、この後にトラック幅規制用切欠溝12、13及び
巻線窓用溝14、15の内部に溶着ガラスを充填してフ
ェライトブロック10、11を接合し、次いで図17
(C)に示すようにフェライトブロック10、11の長
手方向に直交する切断線17…に沿って切断すること
で、図15に示す構造の磁気ヘッドAを複数製造してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の磁
気記録にあっては、記録方式の進歩と記録密度の向上に
合わせてトラックピッチが次第に狭くなる傾向にある。
例えば、通常の8mm方式においてはトラックピッチ2
0.5μm、デジタルビデオカセットの通常モードにお
いては10μm、デジタルビデオカセットのLPモード
においては6.67μmというように狭トラックピッチ
化がなされている。
【0007】ところが、前記構成の磁気ヘッドAにあっ
ては、その製造工程時において、図17(B)に示すよ
うに磁気コア半体10、11をガラスボンディングによ
り接合する際に切欠溝13、13の位置合わせを厳密に
行わないと、磁気コア半体1の凸部1aと磁気コア半体
2の凸部2aが位置ずれを起こすことになる問題があっ
た。即ち、磁気コア半体10、11の接合時のアライメ
ント精度によりトラック幅Twの精度が左右されるよう
になる問題がある。
【0008】このような凸部1a、2aの位置ずれを生
じると、これらの端部から漏れた磁束が記録バンド9の
縁部分の磁気記録部分に悪影響を及ぼし、記録バンド9
の端部を消去したり記録パターンが曲がってしまうフリ
ンジングと称される現象を引き起こすことがあり、ま
た、再生時には磁気ヘッドの出力低下、隣接クロストー
クの増加を引き起こすため、磁気記録再生装置のS/N
比の低下等を引き起こす問題があった。また、これらの
問題は、前述の如く狭トラックピッチ化によりトラック
幅精度にサブミクロンオーダーが要求される磁気ヘッド
においてより大きな問題となり易い。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、狭トラック化したものであってもトラックずれを
起こすことがないとともに、トラック溝形成時の磁気コ
ア半体除去部分の量を最適化し、入出力特性に優れさせ
た磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、磁性体からなる一対の磁気コ
ア半体の少なくとも一方にヨーク突部を設け、ヨーク突
部とギャップ膜を介して一対の磁気コア半体を突き合わ
せてなり、一対の磁気コア半体の突き合わせ部分の両側
にギャップ幅を規定する結合溝を形成し、これらの結合
溝に接合ガラスを充填して一対の磁気コア半体を接合し
てなり、前記結合溝の溝底面を一方の磁気コア半体の側
から他方の磁気コア半体側にかけて次第に深くなる傾斜
面としたものであり、前記結合溝の底面の傾斜角度を
ψ、ギャップの最深部から傾斜した底面までの溝深さを
Yとした場合に、20゜≦ψ≦60゜、0≦Y≦30μ
mの関係を満足するものである。結合溝の底面を傾斜さ
せることで、ギャップを挟んで対向する磁気コア半体の
ギャップ近傍における磁性体量が調節できるようにな
り、入出力特性に好ましい磁性体量に調整が可能にな
る。また、これらの範囲の関係とすることで、磁気ヘッ
ドの入出力特性が安定化する。
【0011】更に、前記結合溝の底面を凹曲面あるいは
傾斜の異なる複数の平面から構成することもできる。ま
た、前記一対の磁気コア半体を相互の間に強磁性金属層
とギャップ層を介して突き合わせてなる構成としても良
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。図1と図2は本発明に係る磁気
ヘッドの第1の例を示すもので、この例の磁気ヘッドH
は、フェライト等の強磁性体からなる一対の磁気コア半
体20、21の相対向する側部の上部にヨーク突部2
2、23を形成し、ヨーク突部22、23の先端面上に
強磁性金属層24、25を形成し、これらをギャップG
を介して突き合わせ、ギャップGの両側に形成した結合
溝26、27に接合ガラス28を設けて一体化されてい
る。また、磁気コア半体20、21の上面が媒体対向面
Sとされている。
【0013】磁気ヘッドHの構造を更に詳述すると、磁
気コア半体20、21の上部においてギャップG近くの
部分には、図1(B)に示すように巻線孔29A、29
Bがそれぞれ形成され、巻線孔29Aの上部の傾斜面2
9aがギャップGの下部側に向けて延設され、巻線孔2
9Bの上部の傾斜面29bがギャップGの下部側に向け
て延設され、傾斜面29aの傾斜角度よりも傾斜面29
bの傾斜角度が大きくされることによりヨーク突部22
の先端面の深さよりもヨーク突部23の先端面の深さの
方が小さく形成されていて、ヨーク突部23の先端部の
深さがギャップ深さに相当する。
【0014】次に、結合溝26、27は、図1に示すよ
うにギャップGを挟んでその両側に設けられているが、
このうち、結合溝27の底面27aは、図1(B)に示
すように、磁気コア半体21側から磁気コア半体20側
に向かって次第に深くなるように一定の角度で傾斜さ
れ、この傾斜角は図1(B)において媒体対向面Sと底
面27aとのなす傾斜角ψとされている。また、他方の
結合溝26の底面26aは、磁気コア半体20側から磁
気コア半体21側に向かって次第に深くなるように傾斜
角ψで傾斜されている。結合溝26、27の形状につい
て更に詳述すると、結合溝26、27の底面はいずれも
凹曲面から形成され、一方の結合溝26の底面が図1
(B)あるいは図2に示すように境界線26a1、26
2によって区画され、他方の結合溝27の底面が同様
に境界線27a1、27a2によって区画されている。ま
た、結合溝27の底面の境界線27a1は、図2に示す
ように結合溝27の底面が磁気コア半体20、21の側
面20a、21aに接した部分で形成される境界線であ
り、結合溝26の底面の境界線26a1は、結合溝26
の底面が磁気コア半体20、21の反対側の側面20
b、21bに接した部分で形成される境界線である。ま
た、結合溝27の底面の境界線27a2は、境界線27
1に隣接する位置に形成されていて、両者を磁気コア
半体20、21の側面側から見ると、図1(B)に示す
ように境界線27a1、27a2が上下に位置ずれして見
える位置になるように形成されている。更に言えば、接
合溝26において媒体対向面Sに接する部分は曲線部2
6cと直線部26dから構成され、接合溝27において
媒体対向面Sに接する部分は曲線部27cと直線部27
dから構成されていて、接合溝26の直線部26cと曲
線部26dが接続する部分が図1と図2に示すN点であ
り、接合溝27の直線部分27cと曲線部分27dが接
続する部分が図1と図2に示すM点とされている。次
に、図1(B)において、ギャップGの下方に位置する
結合溝27の底面27aの位置(あるいは、ギャップG
の下方に位置する結合溝26の底面26aの位置)y1
と、ギャップGの最深部の位置y2(換言すると、ヨー
ク突部23の巻線孔29Bの傾斜面29bの上端の位
置)との間の距離が溝深さ(Y)とされている。そし
て、前記底面26a、27aの傾斜角ψは、20゜≦ψ
≦60゜の関係、より好ましくは、25゜≦ψ≦50゜
の関係を満足するものとされ、前記の溝深さYは、0≦
Y≦30μmの関係、より好ましくは、0≦Y≦20μ
mの関係を満足するものとされている。
【0015】前記底面26a、27aの傾斜角ψと溝深
さYは、いずれも、ギャップGまわりのフェライト(強
磁性体)の量を調整するために設定されるもので、20
゜≦ψ≦60゜の関係、あるいは0≦Y≦30μmの関
係を満足することで磁気ヘッドHとしての相対出力を−
1dBの範囲内にすることができ、25゜≦ψ≦50゜
の関係、あるいは0≦Y≦20μmの関係を満足するこ
とで相対出力を−0.5dBの範囲内にすることができ
る。
【0016】次に、前記構成の磁気ヘッドHを製造する
方法について以下に説明する。磁気ヘッドHを製造する
には、図3に示す一対のフェライトブロック30、31
の上部内面側に巻線孔32、33を形成し、フェライト
ブロック30、31の底部側に切欠部34を形成し、フ
ェライトブロック30、31の上部外面に巻線溝30
a、31aを形成し、フェライトブロック30、31の
巻線孔32、33の形成側の面に強磁性金属層とギャッ
プ層を被覆形成し、両ブロック30、31を図4に示す
ように突き合わせて巻線孔32、33の上部側に接合ガ
ラス35を切欠部34に接合ガラス36を形成して両フ
ェライトブロック31、31を接合一体化する。
【0017】次に、一体化されたフェライトブロック3
0、31の上部にそれらの両側から砥石あるいはワイヤ
切断装置を用いてフェライトブロック30、31の長さ
方向(図4の矢印N方向)に所定の間隔で交互に結合溝
の溝加工を行ない、フェライトブロック30、31の長
さ方向に交互に結合溝38を形成する。なお、ここで用
いる砥石39の形状は円盤状であるがその周縁部が図4
(B)に示すように斜めに直線カットされた突部39a
を有する形状のものを用いるので、フェライトブロック
30、31に形成される結合溝38の形状もこの砥石3
9の周縁部の形状に合致したものとなる。また、ここで
形成する結合溝38・・・のそれぞれの底面38aは、そ
れぞれ交互に傾斜方向を異なるように形成し、それらの
傾斜角度は先に説明した傾斜角ψとなるようにする。従
って、結合溝38・・・において1つおきの結合溝38の
傾斜角度と方向が全て揃うように、かつ、傾斜方向の揃
った結合溝38の傾斜角度はψとなるように溝加工す
る。なお、当然のことながら、フェライトブロック3
0、31の両側に形成される各結合溝38・・・は、図4
(A)において右向きに深く形成されるもの、あるい
は、左向きに深く形成されるものの2種類となるが、い
ずれの種類のものにあっても、全て右向きあるいは左向
きに傾斜角ψを持つように形成される。この溝加工は、
フェライトブロック30、31を砥石あるいはワイヤ切
断装置等で溝加工する際に、フェライトブロック30、
31の端部側では深く切り込み始め、フェライトブロッ
ク30、31の接合部分に近づくにつれて徐々に浅く切
り込むように加工することで容易に加工することができ
る。また、この逆の方向での加工でも良い。また、フェ
ライトブロック30、31の長さ方向Nに隣接する結合
溝38・・・のうち、隣接して対になる結合溝38、38
においては、それらの間に後述する磁気ギャップGが構
成されるので、前記溝加工の精度を充分に高めておくこ
とが好ましい。
【0018】結合溝38・・・の加工が終了したならば、
図5に示す切断線a・・・、b・・・に沿ってフェライトブロ
ック30、31を斜めに切断して多数に分離するととも
に、各分離した各フェライトブロック30、31の上面
を図6に示す研磨線cに沿って研磨加工してギャップG
の深さを調整し、媒体対向面を形成することで図7に示
す形状の磁気ヘッドBを得ることができる。この例の磁
気ヘッドBは先に説明した磁気ヘッドHとほぼ同じ構成
であり、一対の磁気コア半体40、41の相対向する側
部の上部にヨーク突部42、43を形成し、ヨーク突部
42、43の先端面上に強磁性金属層44、45を形成
し、これらをギャップGを介して突き合わせ、ギャップ
Gの両側に形成した結合溝46、47に接合ガラス48
を設けて一体化されている。また、ギャップGの両側の
結合溝46、47の底面46a、47aの傾斜角度はψ
とされている。
【0019】以上の如く製造された磁気ヘッドBは、フ
ェライトブロック30、31を突き合わせて接合してか
ら結合溝38・・・を形成することでギャップGの幅を規
定してその幅をトラック幅として製造されるので、フェ
ライトブロック30、31の接合の際の位置ずれ、即
ち、フェライトブロック接合時のアライメント精度がト
ラック幅の設定に影響を与えることが無くなり、トラッ
ク幅の値は結合溝38の加工の精度のみに支配されるの
でトラック幅精度に対する要求がサブミクロンオーダー
と小さくなっても充分に対応することができ、高精度で
トラック幅を形成できる。従って前記構造の磁気ヘッド
Bであるならば、従来の磁気ヘッドにおいて図16に示
す如く問題となっていた記録バンド9の端部に生じるフ
リンジングと再生時の隣接クロストークを低減できる。
【0020】また、先の例においては、結合溝の底面2
6a、27aを1つの平面からなる傾斜面としたが、結
合溝の底面を図8に示すように傾斜角ψで傾斜させた底
面26b、27bと、媒体対向面Sに平行な底面26
c、27cとからなる形状としても良い。また、図9に
示すように結合溝の底面26e、27eを凹曲面状に形
成しても良い。更に、図4(B)に示す形状の砥石39
ではなく、図4(C)に示すような周縁部が丸型に加工
された砥石49を用いて前述の溝加工することもできる
のは勿論であり、このような形状の砥石49を用いた場
合に、図1と図2を基に先に説明した構造の磁気ヘッド
Hの形状の接合溝26、27と同じ形状を有する磁気ヘ
ッドを製造することができる。
【0021】次に、前記の例においては、ヨーク突部2
2、23上に形成する強磁性金属層24、25の形状に
ついては特に限定しなかったが、図10に示すように強
磁性金属層50、51を単層の厚膜構造あるいは多層構
造に形成して強磁性金属層50、51の容量を大きくし
ても良い。また、図11に示すようにヨーク突部の大部
分を単層の厚膜構造あるいは多層膜構造の強磁性金属層
52、53で構成しても良く、図12に示すように磁気
コア半体62、63のヨーク突部62a、63aの先端
面と側面とを覆うように強磁性金属層64、65を設け
た構成としても良い。また、前記いずれの例においても
強磁性金属層はギャップGの両側に設けられているが、
強磁性金属層をギャップGの片側のみに設けた構造であ
っても良いのは勿論である。また更に、強磁性金属層を
設けるヨーク突部の部分の形状は種々の形状ものがある
ので、強磁性金属層の形状もヨーク突部の形状に合わせ
て種々の形状に変更可能であるのは勿論である。なお、
強磁性金属層を設けたMIG構造の磁気ヘッドにあって
は、フェライトと強磁性金属層の界面を通過する磁束の
量によってギャップで発生可能な磁界が異なるので、で
きるだけ強磁性金属層の厚さを確保可能な形状とするこ
とが好ましい。
【0022】
【実施例】図1と図2に示すギャップ形状の磁気ヘッド
を試作した。磁気コア半体はフェライトから構成し、強
磁性金属膜はFe-Al-Si-Hf-C系の厚さ6μmの
ものを用い、ギャップ層はSiO2から構成した厚さ0.
2μmのものとした。磁気コア半体の大きさは高さ1.
8mm、厚さ0.2mmであり、ギャップ深さを10μ
m、トラック幅を12μmとした場合において、Yの値
を10μmとした場合の結合溝の底面の傾斜角度と相対
出力の関係を求め、図13に示すとともに、接合溝の底
面の傾斜角度を30゜とした場合のYの値と相対出力と
の関係を図14に示す。なお、相対出力は、相対速度1
0.2m/sec、測定テープME(Hc=120kA/
m)を用い、21MHzの最大出力を測定した。図13
と図14に示す結果から、20゜≦ψ≦60゜の関係、
あるいは、0≦Y≦30μmの関係を満足することで磁
気ヘッドとしての相対出力を−1dBの範囲内にするこ
とができ、25゜≦ψ≦50゜の関係、あるいは0≦Y
≦20μmの関係を満足することで相対出力を−0.5
dBの範囲内にすることができることが判明した。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ギャップ
の両側にトラック幅を規制する結合溝が設けられている
磁気ヘッドに対し、結合溝の底面を傾斜させることで、
ギャップを挟んで対向する磁気コア半体のギャップ近傍
における磁性体量が調節できるので、ギャップまわりに
おいて入出力特性に好ましい磁性体量に調整が可能にな
り、入出力特性の安定した磁気ヘッドを提供できる。
【0024】また、前記結合溝の底面を傾斜する平面と
した場合の底面の傾斜角度をψ、ギャップの最深部から
傾斜した底面までの溝深さをYとした場合に、20゜≦
ψ≦60゜、0≦Y≦30μmの関係を満足することが
好ましく、これらの範囲とすることで、磁気ヘッドの入
出力特性を安定化できる。更に、前記結合溝の底面を凹
曲面あるいは傾斜の異なる複数の平面から構成すること
もできる。結合溝の底面を凹曲面あるいは傾斜の異なる
複数の平面から構成しても、ギャップを挟んで対向する
磁気コア半体のギャップ近傍における磁性体量が調節で
きるので、ギャップまわりにおいて入出力特性に好まし
い磁性体量に調整が可能になり、入出力特性の安定した
磁気ヘッドを提供できる。
【0025】前記一対の磁気コア半体を相互の間に強磁
性金属層とギャップ層を介して突き合わせてなる構成と
しても良い。ギャップまわりに強磁性金属層を設けるこ
とでギャップを介して作用させる磁束を高めることがで
き、高記録密度の磁気記録媒体に対する読み書きが容易
にできるようになる。また、前記の構造であれば、一対
の磁気コア半体を突き合わせて接合してから接合溝を加
工してトラック幅を規定して製造することができるよう
になるので、その場合に磁気コア半体の接合作業のアラ
イメントがトラック幅の規定に影響を及ぼすことがなく
なり、接合溝の溝加工のみでトラック幅を正確に規定で
きるので、サブミクロンオーダーのトラック幅精度が要
求される最新の磁気記録装置用の磁気ヘッドに対応する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)は本発明に係る磁気ヘッドの要部
を示す平面図、図1(B)は、図1(A)に示す磁気ヘ
ッドのギャップ部分の断面図。
【図2】 図2は図1に示す磁気ヘッドにおいてガラス
溶着部の一部を除去した状態の要部を示す斜視図であ
る。
【図3】 本発明に係る磁気ヘッドの製造方法を示すた
めのもので、フェライトブロックを溝加工した状態を示
す斜視図。
【図4】 図3に示すフェライトブロックをガラス溶着
して結合溝を加工した状態を示す斜視図。
【図5】 結合溝を加工した後でフェライトブロックを
切断する場合の切断位置を示す図。
【図6】 得られた磁気ヘッドを示す側面図。
【図7】 フェライトブロックから切り出した磁気ヘッ
ドの媒体対向面の加工位置と結合溝の方向を示す平面
図。
【図8】 結合溝の底面形状の異なる磁気ヘッドの一例
を示す図。
【図9】 結合溝の底面形状の異なる磁気ヘッドの他の
例を示す図。
【図10】 形状の異なる強磁性金属層を備えた磁気ヘ
ッドの一例を示す図。
【図11】 形状の異なる強磁性金属層を備えた磁気ヘ
ッドの他の例を示す図。
【図12】 形状の異なる強磁性金属層を備えた磁気ヘ
ッドの更に他の例を示す図。
【図13】 結合溝の底面の傾斜角と磁気ヘッドの相対
出力の関係を示す図。
【図14】 溝の深さと磁気ヘッドの相対出力の関係を
示す図。
【図15】 従来の磁気ヘッドの一例を示す斜視図。
【図16】 磁気テープに記録された記録バンドとフリ
ンジング部分を示す説明図。
【図17】 磁気ヘッドの製造方法の一従来例を示すも
ので、図17(A)はフェライトブロックに溝加工した
状態を示す斜視図、図17(B)は溝加工したフェライ
トブロックをガラス溶着した状態を示す図、図17
(C)はガラス溶着後のフェライトブロックに対する切
断位置を示す図。
【符号の説明】
H 磁気ヘッド G ギャップ 20、21、40、41 磁気コア半体 22、23、42、43 ヨーク突部 24、25、44、45 強磁性金属層 26、27、46、47 結合溝 26a、27a 底面 28、48 接合ガラス 29A、29B 巻線孔 29a、29b 傾斜面 Y 溝の深さ ψ 溝の傾斜角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体からなる一対の磁気コア半体の少
    なくとも一方にヨーク突部を設け、ヨーク突部とギャッ
    プ層を介して一対の磁気コア半体を突き合わせてなり、
    一対の磁気コア半体の突き合わせ部分の両側にヨーク突
    部とギャップを挟んでギャップ幅を規定する結合溝を形
    成し、これらの結合溝に接合ガラスを充填して一対の磁
    気コア半体を接合してなり、前記一方の結合溝の溝底面
    を一方の磁気コア半体の側から他方の磁気コア半体側に
    かけて次第に深くなる傾斜面とするとともに、前記他方
    の結合溝の溝底面を他方の磁気コア半体の側から一方の
    磁気コア半体側にかけて次第に深くなる傾斜面とし、 前記結合溝の底面の傾斜角度をψ、ギャップの最深部か
    ら傾斜した底面までの溝深さをYとした場合に、 20゜≦ψ≦60゜、0≦Y≦30μmの関係を満足す
    ることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記結合溝の底面を凹曲面あるいは傾斜
    の異なる複数の平面から構成したことを特徴とする請求
    項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記一対の磁気コア半体を相互の間に強
    磁性金属層とギャップ層を介して突き合わせてなること
    を特徴とする請求項1または2記載の磁気ヘッド。
JP21030796A 1996-08-08 1996-08-08 磁気ヘッド Pending JPH1055507A (ja)

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