JPH1060203A - 熱可塑性樹脂成形体 - Google Patents

熱可塑性樹脂成形体

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JPH1060203A
JPH1060203A JP21456496A JP21456496A JPH1060203A JP H1060203 A JPH1060203 A JP H1060203A JP 21456496 A JP21456496 A JP 21456496A JP 21456496 A JP21456496 A JP 21456496A JP H1060203 A JPH1060203 A JP H1060203A
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JP
Japan
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weight
copolymer
monomer
resin
parts
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JP21456496A
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English (en)
Inventor
Koichi Shimizu
晃一 清水
Masatomo Ishii
正智 石井
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、AS系樹脂に優れた耐候性
と強度を付与することができる樹脂組成物とAS系樹脂
とを直接成形してなる耐候性に優れた成形体を提供する
ことである。 【解決手段】 エポキシ基を含有する特定の共重合体
と、特定の変性ポリオレフィン系重合体よりなる樹脂組
成物を用いることによって、AS系樹脂との直接成形が
可能となり、得られた成形体は、良外観で耐候性及び強
度が優れたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エポキシ基を含有
する特定の共重合体と特定の変性ポリオレフィン系重合
体よりなる樹脂組成物とAS系樹脂とを、事前に混練す
ることなく同時に成形機に供給して成形(以下直接成形
と称する)してなる熱可塑性樹脂成形体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単
量体の共重合体は、広く一般に用いられているが耐衝撃
性が低いという欠点を有している。従来、この欠点を改
良する方法としてジエン系ゴムをグラフトして用いるこ
とが行われてきた。しかしこの方法によって得られる共
重合体樹脂は、耐衝撃性を改良することは達成された
が、二重結合を有しているために耐候性が悪かった。
【0003】耐候性に優れた樹脂成形体に対する要求に
対して、成形品の表面に塗料を塗布する方法等が用いら
れているが、塗装工程にコストがかかることや、塗料用
溶剤による環境汚染の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特定
の樹脂組成物とAS系樹脂を用いて、優れた耐候性及び
強度を兼ね備えた直接成形体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記の特定
の樹脂組成物とAS系樹脂を直接成形することにより、
優れた耐候性及び強度を兼ね備えた直接成形体が得られ
ることを見い出し、本発明を完成させるに到った。すな
わち本発明は、芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単
量体及びエポキシ基を含有するビニル単量体の共重合体
で、且つ共重合体中のエポキシ基を含有するビニル単量
体の量が0.1〜10重量%である共重合体(A)60
〜95重量部と不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又は
不飽和ジカルボン酸単量体基0.1〜10重量%で変性
された変性ポリオレフィン系重合体(B)5〜40重量
部を含有する樹脂組成物(I)10〜90重量%とAS
系樹脂(II)10〜90重量%とを同時に成形機に供
給して成形してなる熱可塑性樹脂成形体を提供するもの
である。また本発明は、共重合体(A)と変性ポリオレ
フィン系重合体(B)の合計100重量部に対して脂肪
酸グリセリンエステル(C)0.2〜5重量部を含有す
る樹脂組成物(I)を用いた上記の熱可塑性樹脂成形体
を提供するものである。更に本発明は、樹脂組成物
(I)10〜90重量部とAS系樹脂(II)10〜9
0重量部の合計量100重量部に対して0.01〜5重
量部の耐候剤(III)を同時に成形機に供給して成形
してなる熱可塑性樹脂成形体を提供するものである。
【0006】以下、本発明の詳細について説明する。本
発明の共重合体(A)に用いられる芳香族ビニル単量体
の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン及びt−ブチルスチレン等があり、シアン
化ビニル単量体の具体例としては、アクリロニトリル及
びメタクリロニトリル等がある。
【0007】共重合体(A)中の芳香族ビニル単量体の
割合は好ましくは芳香族ビニル単量体として50〜90
重量%、更に好ましくは65〜85重量%である。芳香
族ビニル単量体の割合がこの範囲外では、成形体の外観
が悪くなり好ましくない。
【0008】本発明の共重合体(A)に用いられるエポ
キシ基を含有するビニル単量体の具体例としては、グリ
シジルメタクリレート、グリシジルメチルメタクリレー
ト、ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエー
テル及びメタアリルグリシジルエーテル等がある。
【0009】本発明の共重合体(A)中に共重合したエ
ポキシ基を含有するビニル単量体の量は、共重合体
(A)の100重量部中に0.1〜10重量%である。
エポキシ基を含有するビニル単量体の量が0.1重量%
未満では成形体の耐衝撃性が劣り、10重量%を越える
と成形体の外観が悪くなる。
【0010】また、本発明の共重合体(A)は必要に応
じてその他の共重合可能な単量体を含んでも構わない。
【0011】本発明に用いる変性ポリオレフィン系重合
体(B)とは、オレフィン単量体の重合体又は共重合体
を不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又は不飽和ジカル
ボン酸単量体基0.1〜10重量%で変性した変性ポリ
オレフィン系重合体を指す。用いられるオレフィン単量
体の具体例としては、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、イソブチレン、2−ブテン、シクロブテン、3−メ
チル−1−ブテン、4−メチル−1−ブテン、4−メチ
ル−1−ペンテン、シクロペンテン、1−ヘキセン、シ
クロヘキセン、1−オクテン、1−デセン及び1−ドデ
セン等がある。
【0012】変性ポリオレフィン系重合体(B)を構成
するオレフィン系重合体の好ましい組成範囲を例示する
ならば、エチレン20〜90モル%、α−オレフィン単
量体10〜80モル%及びその他の単量体0〜10モル
%であり、好ましくはエチレン含有量率が50〜85モ
ル%、特に好ましくは50〜80モル%である。
【0013】またこれら変性ポリオレフィン系重合体
(B)のガラス転移点温度は、摂氏−10℃以下、好ま
しくは摂氏−30℃以下である。
【0014】ポリオレフィン系重合体を変性する不飽和
ジカルボン酸無水物単量体基の具体例としては、無水マ
レイン酸、無水メチルマレイン酸、無水1,2−ジメチ
ルマレイン酸、無水エチルマレイン酸及び無水フェニル
マレイン酸などがあり、無水マレイン酸が特に好まし
い。
【0015】また不飽和カルボン酸単量体基の具体例と
しては、アクリル酸及びメタクリル酸がある。
【0016】本発明の変性ポリオレフィン系重合体
(B)は、ポリオレフィン系重合体が不飽和ジカルボン
酸無水物単量体基又は不飽和カルボン酸単量体基0.1
〜10重量%で変性されたものであり、変性した量が
0.1重量%未満では成形体の耐衝撃強度が劣り、また
10重量%を越えても成形体の耐衝撃強度が劣り、外観
性が悪くなる。
【0017】本発明で言う変性とは、ポリオレフィン系
重合体の主鎖あるいは側鎖に変性に用いられた単量体
基、例えば無水マレイン酸基が存在することを示すもの
であり、ランダム共重合体、グラフト共重合体等の公知
技術で変性を行うことができる。変性方法は特に制限は
なく、例えば特公昭39−6810号公報、同52−4
3677号公報、同53−5716号公報、同56−9
925号公報及び同58−445号公報に開示された方
法に従って変性を行うことができる。
【0018】また変性は主鎖への導入よりも、グラフト
体として変性をしてあるものが低温衝撃値等の点で好ま
しく、また未反応の単量体残基量は、0.5重量%以下
が物性面で好ましい。
【0019】変性ポリオレフィン系重合体(B)を構成
するオレフィン系重合体の重量平均分子量は特に制限は
ないが、成形体の耐衝撃性や外観性より5万〜50万が
好ましく、特に10万〜30万のものが好ましい。これ
ら変性ポリオレフィン系重合体としては、例えば市販の
タフマーMP−0620(三井石油化学工業(株)製、
商品名)がある。
【0020】樹脂組成物(I)の共重合体(A)と変性
ポリオレフィン系重合体(B)の合計100重量部中の
変性ポリオレフィン系重合体(B)の量は5〜40重量
部である。変性ポリオレフィン系重合体5重量部未満で
は成形体の耐衝撃強度が劣り、40重量部を越えると成
形体の外観性が低下するとともに耐熱性が低下し好まし
くない。
【0021】本発明で用いるAS系樹脂(II)は芳香
族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体の共重合体であ
り、芳香族ビニル単量体の具体例としてはスチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン及びt−ブチルスチ
レン等があり、シアン化ビニル単量体の具体例として
は、アクリロニトリル及びメタクリロニトリル等があ
る。
【0022】AS系樹脂(II)中の芳香族ビニル単量
体とシアン化ビニル単量体の割合は好ましくは芳香族ビ
ニル単量体として50〜90重量%、更に好ましくは6
5〜85重量%である。芳香族ビニル単量体の割合がこ
の範囲外では、成形体の外観が悪くなり好ましくない。
【0023】本発明の熱可塑性樹脂成形体の組成は樹脂
組成物(I)10〜90重量%、AS系樹脂(II)1
0〜90重量%が良い。樹脂組成物(I)が10重量%
未満では成形体の耐衝撃性が低く、90重量%を越える
と外観不良が発生しやすくなるとともに、耐熱性、剛性
が低下する。
【0024】本発明に用いる脂肪酸グリセリンエステル
(C)とは、広く一般に用いられている例えば脂肪酸モ
ノグリセリド、脂肪酸ジグリセリド、脂肪酸トリグリセ
リドであり、更にこれらを組み合わせたもの等を使用す
ることができる。中でも脂肪酸トリグリセリドが特に好
ましく、更には12−ヒドロキシステアリン酸トリグリ
セリドが好ましい。
【0025】脂肪酸グリセリンエステル(C)は、共重
合体(A)と変性ポリオレフィン系重合体(B)の合計
100重量部に対して0.2〜5重量部を含有すること
が好ましい。脂肪酸グリセリンエステルを添加すること
により、成形体の耐衝撃強度、外観性を更に向上させる
ことができる。添加量が0.2重量部未満ではそれらの
改良効果が小さく、5重量部を越えると成形体の衝撃強
度、耐熱性、外観が低下するので好ましくない。
【0026】また本発明の樹脂組成物(I)には、目的
に応じて、耐候剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止
剤、可塑剤、滑剤、着色剤、難燃剤、またガラス繊維、
カーボン繊維及びアラミド繊維等の補強繊維、タルク、
シリカ、クレー、マイカ及び炭酸カルシウム等の充填剤
を加えることが可能である。
【0027】本発明の樹脂組成物(I)を得るための混
合方法は特に制限はなく、通常の溶融混練装置を用いて
行うことができる。好適に使用できる溶融混練装置とし
てはスクリュー押出機、バンバリーミキサー、コニーダ
ー及び混合ロール等が挙げられる。
【0028】本発明で用いる成形機としては、射出成形
機、シート成形機、ブロー成形機、射出−ブロー成形機
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0029】本発明の樹脂組成物(I)とAS系樹脂
(II)を成形機に供給する方法としては、タンブラー
ミキサーやVブレンダー等の公知の装置を用いてプリブ
レンドしたものを供給する方法や、成形機の供給口に、
両材料を別々に定量的に供給する方法も採用することが
出来る。特に供給する方法にこだわるものではない。ま
た、目的に応じて耐候剤あるいは耐候剤マスターバッチ
又は着色剤あるいは着色剤マスターバッチ等を同時に供
給することも出来る。本発明で用いる耐候剤(III)
は、広く一般に用いられている例えば紫外線吸収剤と光
安定剤及び酸化防止剤を組み合わせたもの等を使用する
ことができる。
【0030】紫外線吸収剤の具体例としては2−(5−
メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、α−ジ
メチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾトリアゾー
ル、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾトリアゾール、2−(3−t−
ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾトリアゾール、2−(3,5−ジ
−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−
アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾトリ
アゾール、2−エトキシ−2’−エチルオキザックアシ
ッドビスアニリド、2−エトキシ−5−t−ブチル−
2’−エチルオキザックアシッドビスアニリド及び2−
ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン等があ
る。
【0031】光安定剤の具体例としてはビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セパケート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)セパケート、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒド
ロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジル重縮合物、ポリ[[6,(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5
−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレ
ン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ]]及び1−[2−[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニオキ
シ]エチル]−4−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニオキシ]−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン等がある。
【0032】酸化防止剤の具体例としてはトリエチレン
グリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,
4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ
−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−ト
リアジン、ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
ネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピネート、2,2−
チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)及
び1,3,5−トリメチル−2,2,6−トリス(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン等がある。
【0033】本発明においては、耐候剤を添加すること
により耐候性を更に向上させることができる。耐候剤
は、樹脂組成物(I)とAS系樹脂(II)の合計10
0重量部に対して耐候剤(III)0.01〜5重量部
の割合で添加することが好ましいが、添加量が0.01
重量部未満では直接成形時に均一な混合が不十分で改良
効果が小さく、5重量部を越えると衝撃強度が低下し好
ましくない。
【0034】成形機のシリンダー設定温度は、樹脂組成
物(I)、AS系樹脂(II)の各々の組成及びその供
給比により最適値が決まる。具体的に、本発明の場合は
220℃〜280℃が好ましい。
【0035】また、射出成形の場合は、成形機シリンダ
ーとノズルの間に、公知の静止型混合器、例えばスルー
ザータイプ、ケニックスタイプ、東レエンジニアリング
タイプ等を設置することにより、より高品質の外観性を
有する成形体を得ることが出来る。
【0036】さらに、射出成形機のスクリューは、最も
汎用性の高いフルフライトスクリューを用いることが出
来るが、より混練性の高いダルメージタイプ、ピンタイ
プ、マドックタイプのスクリューを用いることも出来
る。
【0037】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、これらはいずれも例示的なものであって、本
発明の内容を限定するものではない。
【0038】本発明に使用した各共重合体、重合体、樹
脂及び原材料は以下の通りである。 (1)芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体及び
エポキシ基を含有するビニル単量体の共重合体(A) スチレンとアクリロニトリルとグリシジルメタクリレー
トの重合比が73/24/3(a−1)、74/25/
1(a−2)、75/25/0(a−3)である共重合
体を用いた。
【0039】(2)変性ポリオレフィン系重合体(B) エチレン・プロピレン共重合体と無水マレイン酸の重合
比が100/0(b−1)、99.1/0.9(b−
2)、98.7/1.3(b−3)及び98.0/2.
0(b−4)である重合体を用いた。これらの重量平均
分子量はいずれも20万であった。
【0040】例えば、b−2はエチレン含有80モル%
のエチレン・プロピレン共重合体ペレットを8.0k
g、粉末状の無水マレイン酸を96g及び2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン−
3を8.0g、窒素を流通した20リットルヘンシェル
ミキサーに仕込み、5分間撹拌して均一にブレンドし、
これを40mmφ押出機(窒素を流通、L/T=28、
ダルメージ型)にて、シリンダー温度を重合体温度が2
40℃となるように調節して、グラフト反応物を得、こ
れをペレット状とした。
【0041】(3)脂肪酸グリセリンエステル(c) 市販のK−3ワックス(川研ファインケミカル(株)
製、商品名)を用い、(c−1)とした。
【0042】(4)AS系樹脂(II) スチレンとアクリロニトリルの重合比が75/25であ
る一般に市販されている標準的なスチレン−アクリロニ
トリル共重合体樹脂を用い、(II−1)とした。
【0043】(5)耐候剤(III) 2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾールとビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セパケート及びオクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピネートを重量比40/40/20で混合したもの
を用い、(III −1)とした。
【0044】実施例1 芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体及びエポキ
シ基を含有するビニル単量体の共重合体(A)と変性ポ
リオレフィン系重合体(B)を、表1に示した比率で2
0リットルヘンシェルミキサーに投入しブレンド後、T
EM35B押出機(東芝製2軸同方向)にて、温度21
0℃で押出してペレット化して樹脂組成物(I)を得
た。樹脂組成物(I)及びAS系樹脂(II)を、それ
ぞれ定量フィーダーにて、73:27の割合で射出成形
機に供給し、試験片を成形した。成形は川口鉄工株式会
社製射出成形機K−125に東レエンジニア株式会社製
静止型混合器(ミキシングノズル)TMN−16−06
を取り付けて行った。その他の成形条件は次の通りであ
る。 シリンダー設定温度:240℃、射出圧力:最小充填圧
力+5kg/cm2 G 射出速度:40%、金型温度:60℃ スクリュー:フルフライトタイプ このようにして得られた試験片を用いて、各種物性測定
および外観評価を行った。結果を表1に示す。
【0045】実施例2 芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単量体及びエポキ
シ基を含有するビニル単量体の共重合体(A)と変性ポ
リオレフィン系重合体(B)並びに脂肪酸グリセリンエ
ステル(C)を、表1に示した比率で20リットルヘン
シェルミキサーに投入しブレンド後、TEM35B押出
機(東芝製2軸同方向)にて、温度210℃で押出して
ペレット化して樹脂組成物(I)を得た。樹脂組成物
(I)及びAS系樹脂(II)を表1に示す配合とした
以外は実施例1と同様な操作を行った。結果を表1に示
す。
【0046】実施例3 樹脂組成物(I)とAS系樹脂(II)を表1に示す配
合とした以外は実施例1と同様な操作を行った。結果を
表1に示す。
【0047】実施例4 樹脂組成物(I)、AS系樹脂(II)及び耐候剤(I
II)を表1に示す配合比で射出成形機に供給した以外
は実施例1と同様な操作を行った。結果を表1に示す。
【0048】実施例5 実施例4と同様な操作を行った。結果を表1に示す。
【0049】比較例1、2 樹脂組成物(I)、AS系樹脂(II)及び耐候剤(I
II)を表2に示す割合で用いた以外は、実施例と同様
の方法で行った。結果を表2に示す。
【0050】比較例3、4 共重合体(A)中のエポキシ基を含有するビニル単量体
の量を範囲外とし、または変性ポリオレフィン系重合体
(B)の変性量を範囲外とした以外は実施例と同様の方
法で行った。結果を表2に示す。
【0051】比較例5 ABS樹脂の各成分の比率がスチレン/アクリロニトリ
ル/ブタジエンを61/21/18としたものを用いて
各種物性を測定した。結果を表2に示す。
【0052】比較例6 樹脂組成物(I)、AS系樹脂(II)及び耐候剤(I
II)を表3に示す割合でブレンド後、TEM−35B
押出機にて、温度210℃で押出ししてペレットを得
た。このペレットを用いて前記射出成形条件にて成形
し、各種物性を測定した。結果を表2に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】実施例における各種物性の測定方法は次の
通りである。 1)耐熱性:ASTM D−648に従い、厚さ1/4
インチの射出成形品を用いて、荷重18.6kg/cm
2 で加熱変形温度(HDT)を測定した。 2)衝撃強度:ASTM D−256に従い、厚さ1/
4インチの射出成形品により、ノッチ付IZOD衝撃値
を測定した。 3)伸び:ASTM D−638に従い、厚さ1/8イ
ンチの射出成形品を用いて測定した。 4)剛性:ASTM D−790に従い、厚さ1/4イ
ンチの射出成形品を用いて曲げ弾性率を測定した。 5)耐候性:フェードメーターを用いて、温度が63
℃、紫外線を1200時間照射した後の伸びを、AST
M D−638に従い、厚さ1/8インチの射出成形品
を用いて測定し、照射前からの保持率を求めた。 6)外観:縦127mm、横127mm、肉厚2mmの
角板をサイドゲート(2点)で前記射出成形条件にて成
形し、その成形品の外観を目視し、以下の基準で判定し
た。 ○:表面に不良現象(フローマーク、シルバーストリー
ク)が発生していない。 ×:表面に不良現象(フローマーク、シルバーストリー
ク)が発生している。
【0056】表1の実施例に示す通り、本発明の樹脂組
成物(I)とAS系樹脂(II)とを直接成形した成形
体は優れた耐候性、強度及び高品質外観を有している。
一方、表2の比較例に示す通り、本発明の範囲を逸脱し
た成形体は、これらの優れた品質を保持することが出来
ない。また比較例6と実施例5との比較から明らかなよ
うに、直接成形の方が熱履歴の少ない分衝撃強度が勝
る。
【0057】
【発明の効果】以上、説明した通り、本発明の樹脂組成
物(I)とAS系樹脂(II)とを直接成形した熱可塑
性樹脂成形体は、優れた耐候性、強度及び高品質外観を
有しており、自動車のフロントグリルやエアスポイラ
ー、エアコン室外ユニット、衛星放送用アンテナ、看板
等の広範囲な用途に有用である。また、直接成形という
経済的に優れたプロセスを採用することができるため、
産業上の利用価値は極めて大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ビニル単量体とシアン化ビニル単
    量体及びエポキシ基を含有するビニル単量体の共重合体
    で、且つ共重合体中のエポキシ基を含有するビニル単量
    体の量が0.1〜10重量%である共重合体(A)60
    〜95重量部と不飽和ジカルボン酸無水物単量体基又は
    不飽和ジカルボン酸単量体基0.1〜10重量%で変性
    された変性ポリオレフィン系重合体(B)5〜40重量
    部を含有する樹脂組成物(I)10〜90重量%とAS
    系樹脂(II)10〜90重量%とを同時に成形機に供
    給して成形してなることを特徴とする熱可塑性樹脂成形
    体。
  2. 【請求項2】 樹脂組成物(I)が、共重合体(A)と
    変性ポリオレフィン系重合体(B)の合計100重量部
    に対して脂肪酸グリセリンエステル(C)0.2〜5重
    量部を含有することを特徴とする請求項1記載の熱可塑
    性樹脂成形体。
  3. 【請求項3】 樹脂組成物(I)10〜90重量%とA
    S系樹脂(II)10〜90重量%の合計100重量部
    に対して0.01〜5重量部の耐候剤(III)を同時
    に成形機に供給して成形してなることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の熱可塑性樹脂成形体。
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