JPH1067699A - 4−置換−2−ブテナール類の製造方法 - Google Patents
4−置換−2−ブテナール類の製造方法Info
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- JPH1067699A JPH1067699A JP12017197A JP12017197A JPH1067699A JP H1067699 A JPH1067699 A JP H1067699A JP 12017197 A JP12017197 A JP 12017197A JP 12017197 A JP12017197 A JP 12017197A JP H1067699 A JPH1067699 A JP H1067699A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 下記の式(1)
【化1】
(式中、Xはアシロキシ基またはハロゲン原子を表し、
Rは水素原子、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素
基を表す。これらの炭化水素基は水酸基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニ
ル基によって置換されていてもよい。)で示される4−
置換−2−ブテナール類を収率よく、簡便に製造するこ
とのできる工業的に有利な方法を提供する。 【解決手段】 下記の式(2) X−CH2−CHO (2) (式中、Xは上記定義のとおりである)で示される置換
アセトアルデヒドと、下記の式(3) R−CH2−CHO (3) (式中、Rは上記定義のとおりである)で示されるアル
デヒドを、アミノカルボン酸の存在下に反応させる。
Rは水素原子、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素
基を表す。これらの炭化水素基は水酸基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニ
ル基によって置換されていてもよい。)で示される4−
置換−2−ブテナール類を収率よく、簡便に製造するこ
とのできる工業的に有利な方法を提供する。 【解決手段】 下記の式(2) X−CH2−CHO (2) (式中、Xは上記定義のとおりである)で示される置換
アセトアルデヒドと、下記の式(3) R−CH2−CHO (3) (式中、Rは上記定義のとおりである)で示されるアル
デヒドを、アミノカルボン酸の存在下に反応させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4位にアシロキシ
基またはハロゲン原子を置換基として有する2−ブテナ
ール類(以下、これを4−置換−2−ブテナール類と略
称する)の製造方法に関する。本発明の製造方法によっ
て得られる4−置換−2−ブテナール類は、医薬、農薬
等の合成中間体として有用である。例えば、本発明の製
造方法によって得られる4−アセトキシ−2−メチル−
2−ブテナールはビタミンAアセテートを製造する際に
重要な化合物である〔Pure & Appl. Chem., 63, 45(199
1)、特公昭45−18648号公報などを参照〕。ま
た、本発明の製造方法によって得られる4−クロロ−2
−メチル−2−ブテナールは酢酸カリウムで処理するこ
とにより、容易に上記の4−アセトキシ−2−メチル−
2−ブテナールに変換できる〔J. Org. Chem., 42, 164
8(1976) などを参照〕。
基またはハロゲン原子を置換基として有する2−ブテナ
ール類(以下、これを4−置換−2−ブテナール類と略
称する)の製造方法に関する。本発明の製造方法によっ
て得られる4−置換−2−ブテナール類は、医薬、農薬
等の合成中間体として有用である。例えば、本発明の製
造方法によって得られる4−アセトキシ−2−メチル−
2−ブテナールはビタミンAアセテートを製造する際に
重要な化合物である〔Pure & Appl. Chem., 63, 45(199
1)、特公昭45−18648号公報などを参照〕。ま
た、本発明の製造方法によって得られる4−クロロ−2
−メチル−2−ブテナールは酢酸カリウムで処理するこ
とにより、容易に上記の4−アセトキシ−2−メチル−
2−ブテナールに変換できる〔J. Org. Chem., 42, 164
8(1976) などを参照〕。
【0002】
【従来の技術】4−置換−2−ブテナール類の製造方法
としては、従来、種々の方法が知られている。例えば、
上記の4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナールに
ついてみると、その製造方法としては、 1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを転位反応によっ
て3,4−ジヒドロキシ−1−ブテンに誘導し、次いで
アセチル化することによって3,4−ジアセトキシ−1
−ブテンに変換し、さらにヒドロホルミル化した後、分
子内のアセトキシ基1個を除去する方法(西独特許第1
941632号明細書参照)、 メチルグリオキサールジメチルアセタールをエチニル
化し、次いで部分水素化することによって得られる2−
ヒドロキシ−2−メチル−3−ブテナールジメチルアセ
タールをアセチル化して2−アセトキシ−2−メチル−
3−ブテナールジメチルアセタールを得、次いで銅触媒
存在下に転位させて4−アセトキシ−2−メチル−2−
ブテナールジメチルアセタールに誘導し、さらに選択的
に加水分解する方法(西独特許第1297597号明細
書参照)、 プロパナールとアセトキシアセトアルデヒドを二級ア
ミンおよび有機酸の存在下に反応させて、一段階で目的
物を得る方法(特開昭63−135356号公報参
照)、などが知られている。
としては、従来、種々の方法が知られている。例えば、
上記の4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナールに
ついてみると、その製造方法としては、 1,4−ジヒドロキシ−2−ブテンを転位反応によっ
て3,4−ジヒドロキシ−1−ブテンに誘導し、次いで
アセチル化することによって3,4−ジアセトキシ−1
−ブテンに変換し、さらにヒドロホルミル化した後、分
子内のアセトキシ基1個を除去する方法(西独特許第1
941632号明細書参照)、 メチルグリオキサールジメチルアセタールをエチニル
化し、次いで部分水素化することによって得られる2−
ヒドロキシ−2−メチル−3−ブテナールジメチルアセ
タールをアセチル化して2−アセトキシ−2−メチル−
3−ブテナールジメチルアセタールを得、次いで銅触媒
存在下に転位させて4−アセトキシ−2−メチル−2−
ブテナールジメチルアセタールに誘導し、さらに選択的
に加水分解する方法(西独特許第1297597号明細
書参照)、 プロパナールとアセトキシアセトアルデヒドを二級ア
ミンおよび有機酸の存在下に反応させて、一段階で目的
物を得る方法(特開昭63−135356号公報参
照)、などが知られている。
【0003】また、上記の4−クロロ−2−メチル−2
−ブテナールの製造方法としては、 酢酸エチル溶媒中、イソプレンを過酢酸などの有機過
酸で酸化することによって得られる2−メチル−2−ビ
ニルオキシランを塩化銅および塩化リチウムの存在下に
塩素化する方法〔J. Org. Chem., 41, 1648(1976)参
照〕、 気相条件下、上記の2−メチル−2−ビニルオキシラ
ンを塩化アセチルおよびアルミナを用いて塩素化する方
法(西独特許第2620968号明細書参照)、 プレニルクロライドを二酸化セレンで酸化する方法
〔日本化学会誌、第12巻、2246頁(1975年)
参照〕、などが知られている。
−ブテナールの製造方法としては、 酢酸エチル溶媒中、イソプレンを過酢酸などの有機過
酸で酸化することによって得られる2−メチル−2−ビ
ニルオキシランを塩化銅および塩化リチウムの存在下に
塩素化する方法〔J. Org. Chem., 41, 1648(1976)参
照〕、 気相条件下、上記の2−メチル−2−ビニルオキシラ
ンを塩化アセチルおよびアルミナを用いて塩素化する方
法(西独特許第2620968号明細書参照)、 プレニルクロライドを二酸化セレンで酸化する方法
〔日本化学会誌、第12巻、2246頁(1975年)
参照〕、などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
およびの方法は多数の反応工程を要する。また、
の方法は、目的化合物を収率よく得るためには、触媒で
ある二級アミンおよび有機酸を原料であるアセトキシア
セトアルデヒドに対して20〜100モル%使用するこ
とが必要であり、また、目的化合物の収率自体も42〜
63%にとどまっている。また、およびの方法は、
2−メチル−2−ビニルオキシランの調製時に爆発の危
険性のある有機過酸を使用しなければならず、またハロ
ゲン化の際に反応装置が腐食されるという問題がある。
さらにの方法は、毒性の強い二酸化セレンを原料に対
して等モル量使用しなければならない。
およびの方法は多数の反応工程を要する。また、
の方法は、目的化合物を収率よく得るためには、触媒で
ある二級アミンおよび有機酸を原料であるアセトキシア
セトアルデヒドに対して20〜100モル%使用するこ
とが必要であり、また、目的化合物の収率自体も42〜
63%にとどまっている。また、およびの方法は、
2−メチル−2−ビニルオキシランの調製時に爆発の危
険性のある有機過酸を使用しなければならず、またハロ
ゲン化の際に反応装置が腐食されるという問題がある。
さらにの方法は、毒性の強い二酸化セレンを原料に対
して等モル量使用しなければならない。
【0005】このように、従来より知られている4−置
換−2−ブテナール類の製造方法は、いずれも工業的に
実施するには難点がある。本発明は、上記の従来技術の
問題点に鑑みてなされたものであって、4−置換−2−
ブテナール類を収率よく、簡便かつ工業的に有利に製造
できる方法を提供することにある。
換−2−ブテナール類の製造方法は、いずれも工業的に
実施するには難点がある。本発明は、上記の従来技術の
問題点に鑑みてなされたものであって、4−置換−2−
ブテナール類を収率よく、簡便かつ工業的に有利に製造
できる方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、下記の式(2) X−CH2−CHO (2) (式中、Xはアシロキシ基またはハロゲン原子を表す)
で示される置換アセトアルデヒドと、下記の式(3) R−CH2−CHO (3) (式中、Rは水素原子、脂肪族炭化水素基または芳香族
炭化水素基を表す。これらの炭化水素基は水酸基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アシル基、アルコキシカ
ルボニル基によって置換されていてもよい。)で示され
るアルデヒドを、アミノカルボン酸の存在下に反応させ
ることを特徴とする、下記の式(1)
課題は、下記の式(2) X−CH2−CHO (2) (式中、Xはアシロキシ基またはハロゲン原子を表す)
で示される置換アセトアルデヒドと、下記の式(3) R−CH2−CHO (3) (式中、Rは水素原子、脂肪族炭化水素基または芳香族
炭化水素基を表す。これらの炭化水素基は水酸基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アシル基、アルコキシカ
ルボニル基によって置換されていてもよい。)で示され
るアルデヒドを、アミノカルボン酸の存在下に反応させ
ることを特徴とする、下記の式(1)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、XおよびRは上記の定義のとおり
である)で示される4−置換−2−ブテナール類の製造
方法を提供することによって解決される。
である)で示される4−置換−2−ブテナール類の製造
方法を提供することによって解決される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において原料として使用する置換アセトアルデヒ
ドを表す上記の式(2)において、Xが表すアシロキシ
基としては、例えば、アセトキシ基、プロピオニルオキ
シ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレ
リルオキシ基、イソバレリルオキシ基、ピバロイルオキ
シ基、オクトイルオキシ基、ラウロイルオキシ基、ミリ
ストイルオキシ基、パルミトイルオキシ基、ステアロイ
ルオキシ基等の脂肪族アシロキシ基;ベンゾイルオキシ
基、p−トルオイルオキシ基、p−クロロベンゾイルオ
キシ基等の芳香族アシロキシ基などが挙げられるが、こ
れらの中でもその炭素数が1〜20のものが好ましい。
また、上記の式(2)において、Xが表すハロゲン原子
としては、塩素原子または臭素原子が挙げられる。
本発明において原料として使用する置換アセトアルデヒ
ドを表す上記の式(2)において、Xが表すアシロキシ
基としては、例えば、アセトキシ基、プロピオニルオキ
シ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレ
リルオキシ基、イソバレリルオキシ基、ピバロイルオキ
シ基、オクトイルオキシ基、ラウロイルオキシ基、ミリ
ストイルオキシ基、パルミトイルオキシ基、ステアロイ
ルオキシ基等の脂肪族アシロキシ基;ベンゾイルオキシ
基、p−トルオイルオキシ基、p−クロロベンゾイルオ
キシ基等の芳香族アシロキシ基などが挙げられるが、こ
れらの中でもその炭素数が1〜20のものが好ましい。
また、上記の式(2)において、Xが表すハロゲン原子
としては、塩素原子または臭素原子が挙げられる。
【0010】ここで、式(2)で表される置換アセトア
ルデヒドの具体例を示すと、アセトキシアセトアルデヒ
ド、プロピオニルオキシアセトアルデヒド、イソバレリ
ルオキシアセトアルデヒド、オクトイルオキシアセトア
ルデヒド、クロロアセトアルデヒドなどが挙げられる。
これらの化合物の中でも、本発明では、式(2)で表さ
れる置換アセトアルデヒドとして、アセトキシアセトア
ルデヒドおよびクロロアセトアルデヒドが好適に使用さ
れる。
ルデヒドの具体例を示すと、アセトキシアセトアルデヒ
ド、プロピオニルオキシアセトアルデヒド、イソバレリ
ルオキシアセトアルデヒド、オクトイルオキシアセトア
ルデヒド、クロロアセトアルデヒドなどが挙げられる。
これらの化合物の中でも、本発明では、式(2)で表さ
れる置換アセトアルデヒドとして、アセトキシアセトア
ルデヒドおよびクロロアセトアルデヒドが好適に使用さ
れる。
【0011】式(2)で表される置換アセトアルデヒド
は、適宜市販品を使用してもよいし、文献に記載された
公知の方法に従って調製したものを使用してもよい。例
えば、式(2)においてXがアセチル基を表す場合に対
応するアセトキシアセトアルデヒドは、1,4−ジアセ
トキシ−2−ブテンのオゾン分解(欧州特許第6148
69号明細書参照)などの方法によって容易に製造する
ことができる。
は、適宜市販品を使用してもよいし、文献に記載された
公知の方法に従って調製したものを使用してもよい。例
えば、式(2)においてXがアセチル基を表す場合に対
応するアセトキシアセトアルデヒドは、1,4−ジアセ
トキシ−2−ブテンのオゾン分解(欧州特許第6148
69号明細書参照)などの方法によって容易に製造する
ことができる。
【0012】また、本発明において原料として使用する
アルデヒドを表す上記の式(3)において、Rが表す脂
肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、イソアミル基、n−
オクチル基等のアルキル基;アリル基等のアルケニル
基;プロパルギル基等のアルキニル基;シクロヘキシル
基、シクロオクチル基等のシクロアルキル基などが挙げ
られるが、これらの中でもその炭素数が1〜20のもの
が好ましく、その炭素数が1〜12のものがより好まし
く、メチル基がさらに好ましい。また、Rが表す芳香族
炭化水素基としては、フェニル基、トリル基、ナフチル
基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラ
ルキル基などが挙げられるが、これらの中でもその炭素
数が6〜12のものが好ましい。これらの脂肪族炭化水
素基または芳香族炭化水素基は、例えば水酸基;メトキ
シ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ
基、イソペンチルオキシ基等のアルコキシ基;フェノキ
シ基等のアリールオキシ基;アセチル基、プロピオニル
基、ベンゾイル基等のアシル基;メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基
などによって置換されていてもよい。
アルデヒドを表す上記の式(3)において、Rが表す脂
肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、イソアミル基、n−
オクチル基等のアルキル基;アリル基等のアルケニル
基;プロパルギル基等のアルキニル基;シクロヘキシル
基、シクロオクチル基等のシクロアルキル基などが挙げ
られるが、これらの中でもその炭素数が1〜20のもの
が好ましく、その炭素数が1〜12のものがより好まし
く、メチル基がさらに好ましい。また、Rが表す芳香族
炭化水素基としては、フェニル基、トリル基、ナフチル
基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラ
ルキル基などが挙げられるが、これらの中でもその炭素
数が6〜12のものが好ましい。これらの脂肪族炭化水
素基または芳香族炭化水素基は、例えば水酸基;メトキ
シ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ
基、イソペンチルオキシ基等のアルコキシ基;フェノキ
シ基等のアリールオキシ基;アセチル基、プロピオニル
基、ベンゾイル基等のアシル基;メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基
などによって置換されていてもよい。
【0013】ここで、式(3)で表されるアルデヒドの
具体例を示すと、アセトアルデヒド、プロパナール、ブ
タナール、ペンタナール、4−ペンテナール、3−メチ
ルブタナール、3−フェニルプロパナール、3−アニシ
ルプロパナール、4−ヒドロキシブタナール、4−アセ
トキシブタナール、3−ホルミルプロピオン酸のエステ
ルなどである。これらの中でも、本発明では、式(3)
で表されるアルデヒドとして、プロパナールが好適に使
用される。
具体例を示すと、アセトアルデヒド、プロパナール、ブ
タナール、ペンタナール、4−ペンテナール、3−メチ
ルブタナール、3−フェニルプロパナール、3−アニシ
ルプロパナール、4−ヒドロキシブタナール、4−アセ
トキシブタナール、3−ホルミルプロピオン酸のエステ
ルなどである。これらの中でも、本発明では、式(3)
で表されるアルデヒドとして、プロパナールが好適に使
用される。
【0014】式(3)で表されるアルデヒドの使用量は
特に制限されないが、目的とする4−置換−2−ブテナ
ール類の収率、反応効率および製造コストの観点から、
通常、式(2)で表される置換アセトアルデヒド1モル
当たり1〜10モルとなる範囲の量であり、好ましく
は、式(2)で表される置換アセトアルデヒド1モル当
たり1〜2モルとなる範囲の量である。
特に制限されないが、目的とする4−置換−2−ブテナ
ール類の収率、反応効率および製造コストの観点から、
通常、式(2)で表される置換アセトアルデヒド1モル
当たり1〜10モルとなる範囲の量であり、好ましく
は、式(2)で表される置換アセトアルデヒド1モル当
たり1〜2モルとなる範囲の量である。
【0015】本発明では、触媒としてアミノカルボン酸
を使用する。本発明でいうアミノカルボン酸とは、1分
子中にアミノ基(−NH2)とカルボキシル基を有する
化合物のことをいい、例えば、グリシン、アラニン、β
ーアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリ
ン、システイン、メチオニン、トレオニン、チロシン、
αーアミノブタン酸、βーアミノブタン酸、フェニルア
ラニン、アスパラギン酸、アスパラギン酸のナトリウム
塩、アスパラギン酸のカリウム塩、グルタミン酸、グル
タミン酸のナトリウム塩、グルタミン酸のカリウム塩な
どが挙げられる。これらの中でも、グリシン、アラニ
ン、グルタミン酸、アスパラギン酸は、特に好適な化合
物である。本発明においてアミノカルボン酸に代えて置
換されたアミノ基とカルボキシル基を有する化合物を使
用すると、式(2)で示される置換アセトアルデヒドが
自己縮合によって二量化するなどの副反応が起こり、目
的とする式(1)で示される4−置換−2−ブテナール
類を収率よく得ることはできない。
を使用する。本発明でいうアミノカルボン酸とは、1分
子中にアミノ基(−NH2)とカルボキシル基を有する
化合物のことをいい、例えば、グリシン、アラニン、β
ーアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリ
ン、システイン、メチオニン、トレオニン、チロシン、
αーアミノブタン酸、βーアミノブタン酸、フェニルア
ラニン、アスパラギン酸、アスパラギン酸のナトリウム
塩、アスパラギン酸のカリウム塩、グルタミン酸、グル
タミン酸のナトリウム塩、グルタミン酸のカリウム塩な
どが挙げられる。これらの中でも、グリシン、アラニ
ン、グルタミン酸、アスパラギン酸は、特に好適な化合
物である。本発明においてアミノカルボン酸に代えて置
換されたアミノ基とカルボキシル基を有する化合物を使
用すると、式(2)で示される置換アセトアルデヒドが
自己縮合によって二量化するなどの副反応が起こり、目
的とする式(1)で示される4−置換−2−ブテナール
類を収率よく得ることはできない。
【0016】本発明におけるアミノカルボン酸の使用量
は、通常、式(2)で表される置換アセトアルデヒドに
対して、0.01〜50モル%である。反応効率および
製造コストの観点から、アミノカルボン酸の使用量は、
式(2)で表される置換アセトアルデヒドに対して0.
1〜10モル%とすることが好ましく、0.5〜5モル
%とすることがより好ましい。
は、通常、式(2)で表される置換アセトアルデヒドに
対して、0.01〜50モル%である。反応効率および
製造コストの観点から、アミノカルボン酸の使用量は、
式(2)で表される置換アセトアルデヒドに対して0.
1〜10モル%とすることが好ましく、0.5〜5モル
%とすることがより好ましい。
【0017】また本発明では、上記のアミノカルボン酸
に加えて、分子内にカルボキシル基以外の官能基を有し
ないカルボン酸(以下、これをカルボン酸と略称する)
またはその塩を併用すると、反応がより円滑に進行する
ので好ましい。かかるカルボン酸としては、一塩基酸、
二塩基酸、多塩基酸のいずれを使用してもよく、例え
ば、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、2−メチルプロパ
ン酸、ペンタン酸、3−メチルブタン酸、シュウ酸、マ
ロン酸、コハク酸、アジピン酸などが挙げられる。
に加えて、分子内にカルボキシル基以外の官能基を有し
ないカルボン酸(以下、これをカルボン酸と略称する)
またはその塩を併用すると、反応がより円滑に進行する
ので好ましい。かかるカルボン酸としては、一塩基酸、
二塩基酸、多塩基酸のいずれを使用してもよく、例え
ば、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、2−メチルプロパ
ン酸、ペンタン酸、3−メチルブタン酸、シュウ酸、マ
ロン酸、コハク酸、アジピン酸などが挙げられる。
【0018】また、本発明で使用されるカルボン酸の塩
としては、上記のカルボン酸のナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属塩またはカルシウム等のアルカリ土類金
属塩が使用される。
としては、上記のカルボン酸のナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属塩またはカルシウム等のアルカリ土類金
属塩が使用される。
【0019】カルボン酸またはその塩の使用量は、式
(2)で表される置換アセトアルデヒドに対して、通常
0.01〜100モル%であり、反応の効率および製造
コストの観点から、式(2)で表される置換アセトアル
デヒドに対して0.1〜10モル%であることが好まし
い。
(2)で表される置換アセトアルデヒドに対して、通常
0.01〜100モル%であり、反応の効率および製造
コストの観点から、式(2)で表される置換アセトアル
デヒドに対して0.1〜10モル%であることが好まし
い。
【0020】本発明では溶媒は必ずしも必要ではない
が、反応を阻害しない限り溶媒の使用は差支えない。使
用できる溶媒としては、例えば、水;ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタンなどの飽和脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、
四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類などが
挙げられる。
が、反応を阻害しない限り溶媒の使用は差支えない。使
用できる溶媒としては、例えば、水;ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタンなどの飽和脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、
四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類などが
挙げられる。
【0021】溶媒の使用量としては、式(2)で表され
る置換アセトアルデヒドに対して通常0.001〜2倍
重量となる範囲内であり、反応の効率および製造コスト
の観点から0.01〜1倍重量となる範囲内であること
が好ましい。
る置換アセトアルデヒドに対して通常0.001〜2倍
重量となる範囲内であり、反応の効率および製造コスト
の観点から0.01〜1倍重量となる範囲内であること
が好ましい。
【0022】また、本発明に従う反応は、窒素、アルゴ
ンなどの不活性ガス雰囲気下に実施することが好まし
い。
ンなどの不活性ガス雰囲気下に実施することが好まし
い。
【0023】本発明において、式(2)で表される置換
アセトアルデヒドと式(3)で表されるアルデヒドの反
応のメカニズムは必ずしも明確ではないが、中間体とし
て、下記の式(4)
アセトアルデヒドと式(3)で表されるアルデヒドの反
応のメカニズムは必ずしも明確ではないが、中間体とし
て、下記の式(4)
【0024】
【化5】
【0025】(式中、RおよびXは前記定義のとおりで
ある)で示されるアルドール縮合物が生成することが確
認されており、かかる中間体から目的物である4−置換
−2−ブテナール類が形成されるものと考えられる。
ある)で示されるアルドール縮合物が生成することが確
認されており、かかる中間体から目的物である4−置換
−2−ブテナール類が形成されるものと考えられる。
【0026】本発明は、一般に以下のようにして実施さ
れる。すなわち、攪拌機付きの反応容器に、式(2)で
表される置換アセトアルデヒド、式(3)で表されるア
ルデヒド、アミノカルボン酸、および所望によりカルボ
ン酸またはその塩、さらに必要に応じて溶媒を仕込み、
所定の反応温度に保つことによって実施される。また、
式(3)で表されるアルデヒド、アミノカルボン酸、お
よび所望によりカルボン酸またはその塩、さらに必要に
応じて溶媒を仕込んだ攪拌機付きの反応容器に式(2)
で表される置換アセトアルデヒドを添加し、得られた反
応混合物を所定の反応温度に保つことによって実施して
もよい。
れる。すなわち、攪拌機付きの反応容器に、式(2)で
表される置換アセトアルデヒド、式(3)で表されるア
ルデヒド、アミノカルボン酸、および所望によりカルボ
ン酸またはその塩、さらに必要に応じて溶媒を仕込み、
所定の反応温度に保つことによって実施される。また、
式(3)で表されるアルデヒド、アミノカルボン酸、お
よび所望によりカルボン酸またはその塩、さらに必要に
応じて溶媒を仕込んだ攪拌機付きの反応容器に式(2)
で表される置換アセトアルデヒドを添加し、得られた反
応混合物を所定の反応温度に保つことによって実施して
もよい。
【0027】反応の進行は、例えばガスクロマトグラフ
ィー等の公知の手段を用いて、原料の消失および生成し
た中間体の消失を確認することによって追跡することが
できる。
ィー等の公知の手段を用いて、原料の消失および生成し
た中間体の消失を確認することによって追跡することが
できる。
【0028】本発明は、原料の消失が確認できた時点
で、過剰に加えた式(2)で表される置換アセトアルデ
ヒドまたは式(3)で表されるアルデヒドを常圧または
減圧下に留去し、得られた残留物を所定の温度で攪拌す
ることによって実施してもよい。
で、過剰に加えた式(2)で表される置換アセトアルデ
ヒドまたは式(3)で表されるアルデヒドを常圧または
減圧下に留去し、得られた残留物を所定の温度で攪拌す
ることによって実施してもよい。
【0029】反応温度は一般に10〜200℃、好まし
くは50〜150℃の範囲内であり、反応時間は一般に
4〜12時間である。反応は一般に大気圧下で行われる
が、減圧または加圧下に実施することもできる。
くは50〜150℃の範囲内であり、反応時間は一般に
4〜12時間である。反応は一般に大気圧下で行われる
が、減圧または加圧下に実施することもできる。
【0030】反応終了後、目的化合物は、例えば、反応
混合物を水に投入した後、塩化メチレン、酢酸エチルな
どの有機溶媒によって抽出し、次いで該有機溶媒を常圧
または減圧下に留去する方法などの公知の方法によって
単離することができる。かくして得られた目的物は、所
望により、減圧蒸留またはクロマトグラフィーなどの手
段により、さらに純度を高めることができる。
混合物を水に投入した後、塩化メチレン、酢酸エチルな
どの有機溶媒によって抽出し、次いで該有機溶媒を常圧
または減圧下に留去する方法などの公知の方法によって
単離することができる。かくして得られた目的物は、所
望により、減圧蒸留またはクロマトグラフィーなどの手
段により、さらに純度を高めることができる。
【0031】また、本発明は、中間生成物をいったん分
離し、次いで目的とする4−置換−2−ブテナール類へ
と導くという二段階で実施することも可能である。
離し、次いで目的とする4−置換−2−ブテナール類へ
と導くという二段階で実施することも可能である。
【0032】この際の実施形態は次のとおりである。す
なわち、上記と同様にして、式(2)で表される置換ア
セトアルデヒドと式(3)で表されるアルデヒドをアミ
ノカルボン酸の存在下に反応させ、原料の消失が確認で
きた時点で、蒸留や有機溶媒による抽出などの方法によ
って中間生成物を反応混合物から分離する。抽出に際し
ては、塩化メチレン、酢酸エチルなどが溶媒として使用
できる。
なわち、上記と同様にして、式(2)で表される置換ア
セトアルデヒドと式(3)で表されるアルデヒドをアミ
ノカルボン酸の存在下に反応させ、原料の消失が確認で
きた時点で、蒸留や有機溶媒による抽出などの方法によ
って中間生成物を反応混合物から分離する。抽出に際し
ては、塩化メチレン、酢酸エチルなどが溶媒として使用
できる。
【0033】反応混合物から分離された中間生成物は、
50〜160℃に加熱することにより容易に4−置換−
2−ブテナール類へと変換することができる。この際の
反応時間は、通常2〜4時間である。なお、加熱に際し
ては、前記のカルボン酸またはその塩を反応系に添加す
ることが好ましい。
50〜160℃に加熱することにより容易に4−置換−
2−ブテナール類へと変換することができる。この際の
反応時間は、通常2〜4時間である。なお、加熱に際し
ては、前記のカルボン酸またはその塩を反応系に添加す
ることが好ましい。
【0034】反応終了後、前記と同様にして反応混合物
を処理することにより、目的化合物を単離することがで
きる。
を処理することにより、目的化合物を単離することがで
きる。
【0035】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はかかる実施例に限定されるものでな
い。
するが、本発明はかかる実施例に限定されるものでな
い。
【0036】実施例1 内容積300mlの3口フラスコに、プロパナール43
g(0.74モル)、アラニン0.2g(2ミリモ
ル)、酢酸0.4gおよび水1.6gを仕込み、激しく
攪拌しながら内温を60℃に昇温した。次いで、得られ
た混合物に、アセトキシアセトアルデヒド40g(0.
39モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、同温
度で4時間攪拌した。この間、反応混合物の少量をサン
プリングし、下記の分析条件下、ガスクロマトグラフィ
ーで反応を追跡し、原料であるアセトキシアセトアルデ
ヒドの消失を確認した。得られた反応混合物から常圧下
に未反応のプロパナールを留去した。得られた残留物を
80℃で4時間攪拌した。この間、反応混合物の少量を
サンプリングし、下記の分析条件下、ガスクロマトグラ
フィーで反応を追跡し、中間体(保持時間:16分)の
消失を確認した。反応が終了した時点では、4−アセト
キシ−2−メチル−2−ブテナールが40.7g生成し
ていた。
g(0.74モル)、アラニン0.2g(2ミリモ
ル)、酢酸0.4gおよび水1.6gを仕込み、激しく
攪拌しながら内温を60℃に昇温した。次いで、得られ
た混合物に、アセトキシアセトアルデヒド40g(0.
39モル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、同温
度で4時間攪拌した。この間、反応混合物の少量をサン
プリングし、下記の分析条件下、ガスクロマトグラフィ
ーで反応を追跡し、原料であるアセトキシアセトアルデ
ヒドの消失を確認した。得られた反応混合物から常圧下
に未反応のプロパナールを留去した。得られた残留物を
80℃で4時間攪拌した。この間、反応混合物の少量を
サンプリングし、下記の分析条件下、ガスクロマトグラ
フィーで反応を追跡し、中間体(保持時間:16分)の
消失を確認した。反応が終了した時点では、4−アセト
キシ−2−メチル−2−ブテナールが40.7g生成し
ていた。
【0037】上記で得られた反応混合物を室温まで冷却
した後、5%重曹水10gを加えて十分に振盪し、有機
層を分離した。得られた有機層を減圧下に単蒸留して粗
生成物を得、次いで得られた粗生成物をさらに減圧下に
蒸留して、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナー
ル(沸点83〜85℃/1mmHg)を39.2g得た
(収率70.5%)。
した後、5%重曹水10gを加えて十分に振盪し、有機
層を分離した。得られた有機層を減圧下に単蒸留して粗
生成物を得、次いで得られた粗生成物をさらに減圧下に
蒸留して、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナー
ル(沸点83〜85℃/1mmHg)を39.2g得た
(収率70.5%)。
【0038】ガスクロマトグラフィー分析条件 カラム:OV−17 3m×4mmφ (GLサイエン
ス社製) カラム温度:70→240℃(昇温速度:5℃/分) 検出器:FID検出器
ス社製) カラム温度:70→240℃(昇温速度:5℃/分) 検出器:FID検出器
【0039】実施例2 アラニン0.2gに代えてグリシン0.2g(3ミリモ
ル)を使用したこと以外は実施例1と同様の操作によ
り、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナール3
6.9gを得た(収率66.3%)。
ル)を使用したこと以外は実施例1と同様の操作によ
り、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナール3
6.9gを得た(収率66.3%)。
【0040】実施例3 アラニン0.2gに代えてグルタミン酸0.3g(2.
5ミリモル)を使用したこと以外は実施例1と同様の操
作により、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナー
ル33.2gを得た(収率59.4%)。
5ミリモル)を使用したこと以外は実施例1と同様の操
作により、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナー
ル33.2gを得た(収率59.4%)。
【0041】比較例1 アラニン0.2gに代えてN−メチルアラニン0.2g
(1.4ミリモル)を使用したこと以外は実施例1と同
様にして反応を実施した。アセトキシアセトアルデヒド
の滴下終了後3時間経過した時点での反応混合物を実施
例1と同じ分析条件下、ガスクロマトグラフィーで分析
したが、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナール
の生成は認められなかった。
(1.4ミリモル)を使用したこと以外は実施例1と同
様にして反応を実施した。アセトキシアセトアルデヒド
の滴下終了後3時間経過した時点での反応混合物を実施
例1と同じ分析条件下、ガスクロマトグラフィーで分析
したが、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナール
の生成は認められなかった。
【0042】実施例4〜6 表1に示すXおよびRを有する式(2)で示される置換
アセトアルデヒドと式(3)で示されるアルデヒドをそ
れぞれ実施例1と同じモル数で使用し、これらを実施例
1と同様の操作によって反応させ、対応する4−置換−
2−ブテナール類を得た。目的化合物の収率(ガスクロ
マトグラフィーを用い、実施例1と同じ分析条件下、内
部標準法によって定量した)を表1に併せて示す。な
お、目的化合物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー〔展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=9/1(容積
比)〕を用いて単離した。
アセトアルデヒドと式(3)で示されるアルデヒドをそ
れぞれ実施例1と同じモル数で使用し、これらを実施例
1と同様の操作によって反応させ、対応する4−置換−
2−ブテナール類を得た。目的化合物の収率(ガスクロ
マトグラフィーを用い、実施例1と同じ分析条件下、内
部標準法によって定量した)を表1に併せて示す。な
お、目的化合物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー〔展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=9/1(容積
比)〕を用いて単離した。
【0043】
【表1】
【0044】実施例7 内容積300mlの3口フラスコに、プロパナール58
g(1モル)、アラニン0.2g、酢酸ナトリウム0.
4gおよび水1.6gを仕込み、激しく攪拌しながら内
温を60℃に昇温した。次いで、得られた混合物にクロ
ロアセトアルデヒド水溶液98.1g〔クロロアセトア
ルデヒド39g(0.5モル)を含有する〕を2時間か
けて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間攪拌した。
この間、反応混合物の少量をサンプリングし、実施例1
と同じ分析条件下、ガスクロマトグラフィーで反応を追
跡し、原料であるクロロアセトアルデヒドの消失を確認
した。得られた反応混合物から、常圧下に未反応のプロ
パナールを留去した。得られた残留物を80℃で8時間
攪拌した。この間、反応混合物の少量をサンプリング
し、実施例1と同じ分析条件下、ガスクロマトグラフィ
ーで反応を追跡し、中間体(保持時間:12分)の消失
を確認した。反応が終了した時点では、4−クロロ−2
−メチル−2−ブテナールが28.8g生成していた。
g(1モル)、アラニン0.2g、酢酸ナトリウム0.
4gおよび水1.6gを仕込み、激しく攪拌しながら内
温を60℃に昇温した。次いで、得られた混合物にクロ
ロアセトアルデヒド水溶液98.1g〔クロロアセトア
ルデヒド39g(0.5モル)を含有する〕を2時間か
けて滴下した。滴下終了後、同温度で6時間攪拌した。
この間、反応混合物の少量をサンプリングし、実施例1
と同じ分析条件下、ガスクロマトグラフィーで反応を追
跡し、原料であるクロロアセトアルデヒドの消失を確認
した。得られた反応混合物から、常圧下に未反応のプロ
パナールを留去した。得られた残留物を80℃で8時間
攪拌した。この間、反応混合物の少量をサンプリング
し、実施例1と同じ分析条件下、ガスクロマトグラフィ
ーで反応を追跡し、中間体(保持時間:12分)の消失
を確認した。反応が終了した時点では、4−クロロ−2
−メチル−2−ブテナールが28.8g生成していた。
【0045】上記で得られた反応混合物を室温まで冷却
した後、5%重曹水10gを加えて十分に振盪し、有機
層を分離した。得られた有機層を減圧下に単蒸留して粗
生成物を得、次いで得られた粗生成物をさらに減圧下に
蒸留して、4−クロロ−2−メチル−2−ブテナール
(沸点40〜42℃/0.5mmHg)を26.9g得
た(収率66.3%)。
した後、5%重曹水10gを加えて十分に振盪し、有機
層を分離した。得られた有機層を減圧下に単蒸留して粗
生成物を得、次いで得られた粗生成物をさらに減圧下に
蒸留して、4−クロロ−2−メチル−2−ブテナール
(沸点40〜42℃/0.5mmHg)を26.9g得
た(収率66.3%)。
【0046】実施例8 内容積300mlの3口フラスコに、プロパナール43
g(0.74モル)、アラニン0.2g、酢酸0.4g
および水1.6gを仕込み、激しく攪拌しながら内温を
60℃に昇温した。次いで、得られた混合物に、アセト
キシアセトアルデヒド40g(0.39モル)を2時間
かけて滴下した。滴下終了後、同温度で4時間攪拌し
た。この間、反応混合物の少量をサンプリングし、実施
例1と同じ分析条件下、ガスクロマトグラフィーを用い
て反応を追跡し、原料であるアセトキシアセトアルデヒ
ドの消失を確認した。得られた反応混合物に5%重曹水
10gを加えて十分に振盪し、有機層を分離した。得ら
れた有機層を単蒸留し、沸点100〜105℃/1mm
Hgの中間生成物留分59.2gを得た。この中間生成
物留分を実施例1と同じ分析条件下、ガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、保持時間16分の単一のピー
クが観察された。
g(0.74モル)、アラニン0.2g、酢酸0.4g
および水1.6gを仕込み、激しく攪拌しながら内温を
60℃に昇温した。次いで、得られた混合物に、アセト
キシアセトアルデヒド40g(0.39モル)を2時間
かけて滴下した。滴下終了後、同温度で4時間攪拌し
た。この間、反応混合物の少量をサンプリングし、実施
例1と同じ分析条件下、ガスクロマトグラフィーを用い
て反応を追跡し、原料であるアセトキシアセトアルデヒ
ドの消失を確認した。得られた反応混合物に5%重曹水
10gを加えて十分に振盪し、有機層を分離した。得ら
れた有機層を単蒸留し、沸点100〜105℃/1mm
Hgの中間生成物留分59.2gを得た。この中間生成
物留分を実施例1と同じ分析条件下、ガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、保持時間16分の単一のピー
クが観察された。
【0047】この中間生成物留分の赤外吸収スペクトル
およびマススペクル(GC−Mass)を以下に示す。
およびマススペクル(GC−Mass)を以下に示す。
【0048】赤外吸収スペクトル(ν:cm-1):34
75(O−H)、3000(C−H)、2950(C−
H)、2900、1740(C=O)、1460、14
40、1380、1240(C−O)、1160(C−
O)、1120、1050、980、930、620
75(O−H)、3000(C−H)、2950(C−
H)、2900、1740(C=O)、1460、14
40、1380、1240(C−O)、1160(C−
O)、1120、1050、980、930、620
【0049】マススペクトル:160(M+)、142
([M−H2O]+)、83([M−H2O−CH3CO
O]+)
([M−H2O]+)、83([M−H2O−CH3CO
O]+)
【0050】以上の結果から、この中間生成物留分は4
−アセトキシ−3−ヒドロキシ−2−メチルブタナ−ル
を含有していることが分かる。
−アセトキシ−3−ヒドロキシ−2−メチルブタナ−ル
を含有していることが分かる。
【0051】上記で得られた中間生成物留分59.2g
に酢酸0.1gを加えて70℃に加熱して2時間反応さ
せた。反応混合物を実施例1と同じ分析条件下、ガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、中間生成物は消失
しており、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナー
ルが44.0g(収率:80.2%、実施例1と同じ分
析条件下、ガスクロマトグラフィーを用いて内部標準法
によって定量した)生成していることが確認できた。
に酢酸0.1gを加えて70℃に加熱して2時間反応さ
せた。反応混合物を実施例1と同じ分析条件下、ガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、中間生成物は消失
しており、4−アセトキシ−2−メチル−2−ブテナー
ルが44.0g(収率:80.2%、実施例1と同じ分
析条件下、ガスクロマトグラフィーを用いて内部標準法
によって定量した)生成していることが確認できた。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、4−置換−2−ブテナ
ール類を収率よく、簡便に製造することができる。本発
明は4−置換−2−ブテナール類の工業的製法として有
利である。
ール類を収率よく、簡便に製造することができる。本発
明は4−置換−2−ブテナール類の工業的製法として有
利である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (3)
- 【請求項1】 下記の式(2) X−CH2−CHO (2) (式中、Xはアシロキシ基またはハロゲン原子を表す)
で示される置換アセトアルデヒドと、下記の式(3) R−CH2−CHO (3) (式中、Rは水素原子、脂肪族炭化水素基または芳香族
炭化水素基を表す。これらの炭化水素基は水酸基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アシル基、アルコキシカ
ルボニル基によって置換されていてもよい。)で示され
るアルデヒドを、アミノカルボン酸の存在下に反応させ
ることを特徴とする、下記の式(1) 【化1】 (式中、XおよびRは上記の定義のとおりである)で示
される4−置換−2−ブテナール類の製造方法。 - 【請求項2】 上記の式(2)で示される置換アセトア
ルデヒドと上記の式(3)で示されるアルデヒドをアミ
ノカルボン酸の存在下に反応させることによって下記の
式(4) 【化2】 (式中、Xはアシロキシ基またはハロゲン原子を表し、
Rは水素原子、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素
基を表す。これらの炭化水素基は水酸基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニ
ル基によって置換されていてもよい。)で示される化合
物を得、次いで該化合物を加熱下に反応させることによ
って上記の式(1)で示される4−置換−2−ブテナー
ル類に変換する請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 下記の式(4) 【化3】 (式中、Xはアシロキシ基またはハロゲン原子を表し、
Rは水素原子、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素
基を表す。これらの炭化水素基は水酸基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニ
ル基によって置換されていてもよい。)で示される化合
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12017197A JPH1067699A (ja) | 1996-04-24 | 1997-04-23 | 4−置換−2−ブテナール類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-127789 | 1996-04-24 | ||
| JP12778996 | 1996-04-24 | ||
| JP12017197A JPH1067699A (ja) | 1996-04-24 | 1997-04-23 | 4−置換−2−ブテナール類の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1067699A true JPH1067699A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=26457791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12017197A Pending JPH1067699A (ja) | 1996-04-24 | 1997-04-23 | 4−置換−2−ブテナール類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1067699A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007153818A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Kao Corp | α−アルキルシンナムアルデヒド類の製造方法 |
| JP2010065020A (ja) * | 2008-08-13 | 2010-03-25 | Ehime Univ | アルドール縮合化合物の製造方法 |
| JP2011510038A (ja) * | 2008-01-23 | 2011-03-31 | レツク・フアーマシユーテイカルズ・デー・デー | ((2s,4r)−4,6−ジヒドロキシテトラヒドロ−2h−ピラン−2−イル)メチルカルボキシラート及び2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼを使用の製造方法 |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP12017197A patent/JPH1067699A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007153818A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Kao Corp | α−アルキルシンナムアルデヒド類の製造方法 |
| JP2011510038A (ja) * | 2008-01-23 | 2011-03-31 | レツク・フアーマシユーテイカルズ・デー・デー | ((2s,4r)−4,6−ジヒドロキシテトラヒドロ−2h−ピラン−2−イル)メチルカルボキシラート及び2−デオキシリボース−5−リン酸アルドラーゼを使用の製造方法 |
| JP2010065020A (ja) * | 2008-08-13 | 2010-03-25 | Ehime Univ | アルドール縮合化合物の製造方法 |
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