JPH1071346A - 缶胴内面の静電粉体塗装方法 - Google Patents

缶胴内面の静電粉体塗装方法

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JPH1071346A
JPH1071346A JP22966996A JP22966996A JPH1071346A JP H1071346 A JPH1071346 A JP H1071346A JP 22966996 A JP22966996 A JP 22966996A JP 22966996 A JP22966996 A JP 22966996A JP H1071346 A JPH1071346 A JP H1071346A
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昌 飯田
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俊一 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】缶胴内面を所望の厚さに均一に且つ効率良く塗
装できる缶胴内面の静電粉体塗装方法を提供する。 【解決手段】一方の端部が縮径された缶胴1をアースす
る。まず、荷電された粉体塗料4を缶胴1の縮径された
開口端2の反対側の開口端3から缶胴内面に向けて吹付
けると共に、縮径された開口端2から吸気して空気流を
形成することにより、粉体塗料4を缶胴1の内面の主と
して該反対側の開口端3側の領域に塗着させる第1工程
を行う。次に、荷電された粉体塗料4を缶胴1の縮径さ
れた開口端2から缶胴内面に向けて吹付けると共に、該
反対側の開口端3から吸気して空気流を形成することに
より、粉体塗料4を缶胴1の内面の主として該縮径され
た開口端2側の領域に塗着させる第2工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶胴内面の静電粉
体塗装方法、特にネックイン缶の如く、一方の端部が縮
径され両端が開口する缶胴の内面の静電粉体塗装方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料缶やエアゾール缶としては、
内外面に塗装印刷の施された金属板を円筒状に丸めて両
端縁を重ね合わせて溶接し、次いで溶接継ぎ目を補正塗
装し、その後に一端部をネックイン加工して得られるネ
ックイン缶胴に蓋を巻き締したスリーピース缶が用いら
れている。例えば、ネックイン・エアゾール缶では、両
端が開口した円筒状の缶胴の一方の端部が縮径されてお
り、該縮径された開口端に、内容物を噴出させるバルブ
を備えたマウンテンカップが巻き締められると共に、他
端に底蓋が巻き締められて閉蓋されるものがある。この
様な缶胴の内面は内容物の保護及び内容物による缶の腐
食防止のため、溶剤系塗料で塗装され、溶接継ぎ目部も
同様に補正塗装されていたが、エアゾール缶の如く、腐
食の激しい内容物を充填する缶にあっては塗装を厚くす
ることが必要であるにも拘らず、溶剤系塗料では厚塗り
が困難である不都合があった。そのため、近年、無溶剤
の粉体塗料を用いて、厚塗りが可能な静電粉体塗装を行
うことが考えられている。前記の如きエアゾール缶を静
電粉体塗装する場合には、一方の端部が縮径された缶胴
をアースし、缶胴の一方の開口端から荷電した粉体塗料
を缶胴内面に向けて吹付け、静電効果により粉体塗料を
缶胴内面に塗着させて静電塗装することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
静電粉体塗装方法においては、缶胴の両端が開口した状
態で一方の開口端から缶胴内面に向けて粉体塗料を吹付
けるため、吹きつけた粉体塗料が他方の開口端から流出
してゆき、粉体塗料を缶胴内面に厚く均一に塗着させる
ことが困難となるおそれがある。
【0004】特に、ネックイン缶の如く、缶胴の一方の
端部が大きく縮径された形状となっている場合には、こ
の縮径された部分の傾斜が大きくなるので、この部分を
塗装するためにはこの部分に集中的に粉体塗料を吹付け
る必要がある。しかし、この縮径された部分を厚く塗装
すると、その他の部分、特に縮径された端部の反対側の
端部の開口端付近の塗装が薄くなり、逆に、該反対側の
端部側から塗装すると、該縮径された端部の開口端付近
の塗装が薄くなって、缶胴内面を均一に塗装することが
困難となり易い。
【0005】本発明は、前記不都合に鑑みて、缶胴内面
を所望の厚さに均一に、且つ効率良く塗装できる缶胴内
面の静電粉体塗装方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、一方の端部が縮径され両端が開口する缶
胴に、荷電された粉体塗料を缶胴の一方の開口端から缶
胴内面に向けて吹付けると共に、他方の開口端から吸気
して空気流を形成することにより、粉体塗料を缶胴内面
に塗着させる静電粉体塗装方法であって、縮径された開
口端の反対側の開口端から粉体塗料を吹付けて、缶胴内
面の主として該反対側の開口端側の領域を静電塗装する
第1工程と、該縮径された開口端から粉体塗料を吹付け
て、缶胴内面の主として該縮径された開口端側の領域を
静電塗装する第2工程とを順次行うことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、開口端から缶胴内面に向
けて粉体塗料を吹付けることにより缶胴内面を塗装する
ので、一缶毎に缶胴内にノズルを挿出入して缶胴内面を
塗装する場合に比べて短時間で塗装できる。
【0008】また、本発明では、缶胴内面を縮径された
開口端側と反対側の開口端側との2つの領域に分けて、
第1工程により主として該反対側の開口端側の領域を静
電塗装し、第2工程により主として該縮径された開口端
側の領域を静電塗装する。従って、一つの工程による塗
装領域を小さくできるので、缶胴内面全体を所望の厚さ
で均一に塗装できる。
【0009】また、本発明では、前記反対側の開口端か
ら粉体塗料を吹付ける第1工程を行った後に、前記縮径
された開口端から粉体塗料を吹付ける第2工程を行う。
この順序を逆にして、第2工程を行った後に第1工程を
行った場合には、後の第1工程の際に、吸気側の開口端
が縮径されていることから空気流や粉体塗料の流れが強
くなり、先の第2工程により縮径された開口端付近に塗
着していた粉体塗料が剥離して塗膜が薄くなるおそれが
あるが、本発明ではかかるおそれがない。
【0010】本発明において、前記の第1工程は、前記
反対側の開口端の外径よりやや大径の内径を有するスプ
レーノズル先端部を該反対側の開口端に近接させた状態
で、缶胴内面に向けて粉体塗料を吹付けると共に、前記
縮径された開口端から吸気して空気流を形成することに
より、缶胴内面の主として該反対側の開口端側の領域に
粉体塗料を塗着させ、前記の第2工程は、該縮径された
開口端の外径よりやや大径の内径を有するスプレーノズ
ル先端部を該縮径された開口端に近接させた状態で、缶
胴内面に向けて粉体塗料を吹付けると共に、該反対側の
開口端から吸気して空気流を形成することにより、缶胴
内面の主として該縮径された開口端側の領域に粉体塗料
を塗着させることが好適である。
【0011】これによれば、第1及び第2工程のいずれ
においても、吸気側の開口端から吸気したとき、吹付け
側の開口端とこれに近接させたノズル先端部との間から
缶胴径方向へ空気が流入し、且つ空気の流入量が小さい
ので、吸気側の開口端へ向かう空気流は弱くなる。その
ため、粉体塗料は主として吹付け側の開口端付近で拡散
し、缶胴内面の主として該吹付け側の開口端側の領域に
塗着する。また、開口端に近接させたノズルの内径が該
開口端の外径よりやや大径であるが、反対側の開口端側
からの吸気により、空気が該開口端の内側へ巻き込まれ
ながら缶胴内面へ流入する。そのため、ノズルより吹付
けられた粉体塗料が該吹付け側の開口端の内面に塗着す
ると共に、粉体塗料が缶胴外面に塗着するのを防止でき
る。
【0012】本発明においては、前記の第1工程を行う
前に、前記缶胴のいずれかの開口端から粉体塗料を吹付
けて、缶胴内面の主として中央領域を静電塗装する工程
を行うようにしてもよい。これによれば、缶胴長に応じ
て缶胴内面の主として中央領域を静電塗装する工程を別
に設けることにより、缶胴長が長い缶胴についても缶胴
内面を所望の厚さに均一に塗装できる。また、最初に缶
胴内面の主として中央領域を静電塗装し、その後、第1
工程により主として前記反対側の開口端側の領域を静電
塗装し、最後に第2工程により主として前記縮径された
開口端側の領域を塗装するので、各開口端に塗着された
粉体塗装を剥離させて塗膜を薄くするおそれがない。
【0013】本発明において、前記の缶胴内面の主とし
て中央領域を静電塗装する工程は、一方の開口端の内径
より小径の外径を有するスプレーノズル先端部を該一方
の開口端に近接させた状態で、缶胴内面に向けて粉体塗
料を吹付けると共に、他方の開口端から吸気して空気流
を形成することにより、缶胴内面の主として中央領域に
粉体塗料を塗着させることが好適である。これによれ
ば、吸気側の開口端から吸気したとき、吹付け側の開口
端とノズル先端部との間から空気が缶胴の軸方向に流入
し、前記吸気側の開口端へ向かう空気流が形成されるの
で、該ノズルより吹付けられた粉体塗料は該空気流にの
って缶胴内面の中央領域付近まで侵入し、缶胴内面の主
として中央領域に塗着する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一の実施例を図を
用いて説明する。図1はこの実施例の缶胴内面の静電粉
体塗装方法の説明図であり、(a)は第1工程を示す説
明図、(b)は第2工程を示す説明図である。図中、一
点鎖線で示した中心線より下側には、該中心線を含む断
面が記載されている。
【0015】図1において、エアゾール缶の缶胴1は、
両端2,3が開口した円筒状の金属製缶胴の開口端2側
の端部を絞り加工して、一端2が縮径された形状に形成
されている。4は缶胴1の内面を塗装するための粉体塗
料であり、この実施例では、粒径が30〜40マイクロ
メートルの熱硬化型ポリエステル樹脂系塗料を使用し
た。これ以外の粉体塗料として、従来公知の熱硬化型、
熱可塑型の粉体塗料用樹脂、例えば、熱硬化型ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹
脂、ポリオレフィン樹脂等を単独或いは併用し、所望に
よりその他の添加剤を配合したものも使用することがで
きる。
【0016】先ず、缶胴1に対して第1工程が行われ
る。この第1工程では、図1(a)のように、スプレー
ノズル5の先端にフード6を装着したものを、缶胴1の
反対側の開口端3に近接させて配置し、また、吸気ダク
ト7を缶胴1の縮径された開口端2に近接させて配置す
る。スプレーノズル5は、第1工程おいて、図示しない
供給装置から供給される荷電された粉体塗料4を缶胴1
の反対側の開口端3から缶胴1の内面に向けて吹付ける
ためのものである。スプレーノズル5は、円筒状の外形
を有し、内径が中央付近から先端に向かって次第に拡径
している。スプレーノズル5の先端にはフード6が装着
されており、フード6の内径は先端部において急激に拡
径され、フード6の先端の内径は缶胴1の反対側の開口
端3の外径よりも僅かに大径に形成されている。缶胴1
の反対側の開口端3とフード6の先端との間は僅かに間
隙が設けられている。
【0017】そして、缶胴1をアースして、荷電された
粉体塗料4をスプレーノズル5により、反対側の開口端
3から缶胴1の内面に向けて吹付けると共に、縮径され
た開口端2から吸気ダクト7により吸気して、反対側の
開口端3から缶胴1の内部へ流入して縮径された開口端
2へ向かう空気流を形成する。このとき、缶胴1内へ流
入する空気は、反対側の開口端3とこれに近接したフー
ド6の先端との間から缶胴径方向へ少量が流入すること
になるので、縮径された開口端2へ向かう空気流は弱
い。そのため、スプレーノズル5から吹付けられた粉体
塗料4は主として反対側の開口端3付近で拡散し、主と
して反対側の開口端3側の領域に塗着する。なお、缶胴
1の内面に塗着しなかった余分な粉体塗料4は、吸気ダ
クト7に吸引されて回収される。また、フード6の内径
が反対側の開口端3の外径よりやや大径であるため、空
気が反対側の開口端3の内側へ巻き込まれながら缶胴1
の内部へ流入する。そのため、吹付けられた粉体塗料4
が反対側の開口端3の内面に塗着すると共に、粉体塗料
4が缶胴1の外面に塗着するのを防止できる。
【0018】次に、缶胴1に対して第2工程が行われ
る。この第2工程では、図1(b)のように、スプレー
ノズル8の先端にフード9を装着したものを、缶胴1の
縮径された開口端2に近接させて配置し、また、吸気ダ
クト10を缶胴1の反対側の開口端3に近接させて配置
する。スプレーノズル8は、第2工程において、図示し
ない供給装置から供給される荷電された粉体塗料4を、
缶胴1の縮径された開口端2から缶胴1の内面に向けて
吹付けるためのものであり、円筒状の外径を有し、内径
が中央付近から先端に向かって次第に拡径している。ス
プレーノズル8の先端にはフード9が装着されており、
フード6と同様に、フード9の内径は先端部において急
激に拡径され、フード9の先端の内径は缶胴1の縮径さ
れた開口端2の外径よりも僅かに大径に形成されてい
る。缶胴1の縮径された開口端2とフード9の先端との
間は僅かに間隙が設けられている。
【0019】そして、缶胴1をアースし、荷電された粉
体塗料4をスプレーノズル8により縮径された開口端2
から缶胴1の内面に向けて吹付けると共に、反対側の開
口端3から吸気ダクト10によって吸気して、縮径され
た開口端2から缶胴1内へ流入して反対側の開口端3へ
向かう空気流を形成する。このとき、第1工程と同様の
理由により、反対側の開口端3へ向かう空気流が弱いの
で、吹付けられた粉体塗料4は主として縮径された開口
端2付近で拡散し塗着する。従って、縮径された端部の
大きな傾斜部分にも粉体塗料4を十分に塗着させること
ができる。なお、缶胴1の内面に塗着しなかった余分な
粉体塗料4は、吸気ダクト10に吸引されて回収され
る。また、空気が縮径された開口端の内側に巻き込まれ
るようにして缶胴1内へ流入することにより、粉体塗料
が縮径された開口端2の内面に塗着すると共に、缶胴1
の外面に塗着するのを防止できる。
【0020】本実施例では、缶胴1の内面の主として反
対側の開口端3側を第1工程により静電塗装して、主と
して縮径された開口端2側を第2工程により静電塗装す
る。このように一つの工程による塗装領域を小さくする
ことにより、各塗装領域を所望の膜厚に均一に塗装でき
るので、缶胴1の内面全体を所望の膜厚に均一に塗装で
きる。また、一つの工程での粉体塗料4の吹付け量を少
なくすることにより、粉体塗装としては薄膜に均一に塗
装できる。更に、一つの工程での粉体塗料4の吹付け時
間を短くすることにより、缶胴内面2全体の塗装時間を
短くできる。
【0021】また、各開口端2、3から缶胴1の内面に
向けて粉体塗料4を吹付けて缶胴1の内面を塗装するの
で、一缶毎に缶胴1の内部にスプレーノズルを挿出入し
て缶胴1の内面を塗装する場合に比べて短時間で塗装で
きる。
【0022】次に、本発明の他の実施例を図を用いて説
明する。図2はこの実施例の缶胴内面の静電粉体塗装方
法の説明図であり、(a)は缶胴内面の主として中央領
域を静電塗装する工程の説明図、(b)は前記実施例の
第1工程と同様の工程の説明図、(c)は前記実施例の
第2工程と同様の工程の説明図である。
【0023】図2において、エアゾール缶の缶胴11
は、両端12,13が開口し、一方の開口端12側の端
部が縮径された形状に形成されているが、前記の図1の
缶胴1に比べて缶胴長が長くなっている。そこで、この
実施例では、図2(a)(b)(c)の3つの工程を順
に行って、缶胴11の内面を静電粉体塗装する。
【0024】先ず、缶胴11の内面の主として中央領域
14を静電塗装する工程を行う。この工程では、図2
(a)のように、スプレーノズル15を缶胴11の縮径
された開口端12に近接させて配置し、吸気ダクト16
を缶胴11の反対側の開口端13に近接させて配置す
る。スプレーノズル15は外形が中央付近から先端に向
かって先すぼまり状に形成されており、先端部の外径は
缶胴11の縮径された開口端12の内径よりも小さい。
また、スプレーノズル15の内径も外径に対応して先す
ぼまり状に形成されている。スプレーノズル15の先端
と缶胴11の縮径された開口端12との間は僅かに間隙
がある。
【0025】そして、缶胴11をアースし、スプレーノ
ズル15により荷電された粉体塗料4を縮径された開口
端12から缶胴11の内面に向けて吹き付けると共に、
吸気ダクト16により吸気して、縮径された開口端12
から缶胴11の内部へ空気を流入させ、反対側の開口端
13へ向かう空気流を形成する。このとき、スプレーノ
ズル15の先すぼまり状の先端部と縮径された開口端1
2との間から空気が缶胴11の軸方向に流入し、反対側
の開口端13へ向かう大きな空気流が形成される。その
ため、スプレーノズル15より吹付けられた粉体塗料4
は、この空気流にのって缶胴11の内面の中央領域14
付近で拡散し、主として中央領域14に塗着する。余分
な粉体塗料4は、吸気ダクト16に吸引されて回収され
る。
【0026】次に、缶胴11に対して前記実施例の第1
工程と同様の工程が行われる。この工程では、図2
(b)のように、スプレーノズル17の先端にフード1
8を装着したものを、缶胴11の反対側の開口端13に
近接させて配置し、また、吸気ダクト19を缶胴11の
縮径された開口端12に近接させて配置する。スプレー
ノズル17、フード18、吸気ダクト19の構造は、夫
々図1(a)のスプレーノズル5、フード6、吸気ダク
ト7の構造と同様である。
【0027】そして、缶胴11をアースし、荷電された
粉体塗料4をスプレーノズル17により反対側の開口端
13から缶胴11の内面に向かって吹き付けると共に、
吸気ダクト19により縮径された開口端12から吸気す
る。このとき、図1(a)の場合と同様に、縮径された
開口端12へ向かう空気流は弱くなるので、スプレーノ
ズル17より吹付けられた粉体塗料4は、主として反対
側の開口端13付近で拡散し塗着する。余分な粉体塗料
4は、吸気ダクト19により吸引されて回収される。
【0028】最後に、缶胴11に対して前記実施例の第
2工程と同様の工程が行われる。この工程では、図2
(c)のように、スプレーノズル20の先端にフード2
1を装着したものを、缶胴11の縮径された開口端12
に近接させて配置し、また、吸気ダクト22を缶胴11
の反対側の開口端13に近接させて配置する。スプレー
ノズル20、フード21、吸気ダクト22の構造は、夫
々図1(b)のスプレーノズル8、フード9、吸気ダク
ト10の構造と同様である。
【0029】そして、缶胴11をアースし、荷電された
粉体塗料4をスプレーノズル20により、縮径された開
口端12から缶胴11の内面に向かって吹き付けると共
に、吸気ダクト22により反対側の開口端13から吸気
する。このとき、図1(b)の場合と同様に、反対側の
開口端13へ向かう空気流は弱いので、吹付けられた粉
体塗料4は主として縮径された開口端12付近で拡散し
塗着する。余分な粉体塗料4は、吸気ダクト22により
吸引されて回収される。
【0030】この実施例によれば、缶胴長が長い缶胴1
1についても、缶胴11の長さに応じて缶胴内面を3つ
の領域に分けて、各領域を3つの工程で夫々静電塗装す
ることにより、缶胴内面を所望の厚さに均一に塗装する
ことができる。また、最初に缶胴11の内面の主として
中央領域14を静電塗装し、その後、主として反対側の
開口端13側の領域を静電塗装し、最後に主として縮径
された開口端12側の領域を塗装するので、両開口端に
塗着された粉体塗装28を剥離させて塗膜を薄くするお
それがない。
【0031】なおこの実施例では、缶胴11の内面の主
として中央領域を静電塗装する工程を行う場合に、縮径
された開口端12からスプレーノズル15により粉体塗
料4を吹付け、反対側の開口端13から吸気ダクト16
により吸気したが、これを逆にして、反対側の開口端1
3からスプレーノズル15により粉体塗料を吹付け、縮
径された開口端12から吸気ダクト16により吸気する
ようにしてもよい。
【0032】更に、本発明の他の実施例を図を用いて説
明する。図3はこの実施例の缶胴内面の静電粉体塗装方
法の説明図であり、(a)は缶胴内面の主として中央領
域を静電塗装する工程の説明図、(b)は前記実施例の
第1工程と同様の工程の説明図、(c)は前記実施例の
第2工程と同様の工程の説明図である。
【0033】図3において、エアゾール缶の缶胴30
は、両端31,32が開口し、一方の開口端31側の端
部が縮径された形状に形成されているが、前記の図1や
図2の実施例の缶胴に比べて、縮径された端部の首部が
長くなっており、縮径された端部の傾斜した肩部が缶胴
30の中央寄りに位置している。この実施例では、缶胴
30の内面を図3(a)(b)(c)の3つの工程を順
に行うことにより静電粉体塗装する。
【0034】先ず、缶胴30の内面の主として中央領域
33を静電塗装する工程を行う。この工程では、図3
(a)のように、スプレーノズル34を缶胴30の縮径
された開口端31に近接させて配置し、吸気ダクト35
を缶胴30の反対側の開口端32に近接させて配置す
る。スプレーノズル43及び吸気ダクト35の構造は図
2(a)のスプレーノズル15及び吸気ダクト16の構
造と同様である。
【0035】そして、缶胴30をアースし、荷電された
粉体塗料4をスプレーノズル34により縮径された開口
端31から缶胴30の内面に向かって吹き付けると共
に、吸気ダクト35により反対側の開口端32から吸気
する。このとき、図2(a)の場合と同様に、反対側の
開口端32へ向かう大きな空気流が形成されるので、こ
の空気流にのって、吹付けられた粉体塗料4は主として
中央領域33付近で拡散し塗着する。余分な粉体塗料4
は吸気ダクト35により吸引され回収される。
【0036】次に、缶胴30に対して前記実施例の第1
工程と同様の工程を行う。この工程では、図3(b)の
ように、スプレーノズル36の先端にフード37を装着
したものを、缶胴30の反対側の開口端32に近接させ
て配置し、また、吸気ダクト38を缶胴30の縮径され
た開口端31に近接させて配置する。スプレーノズル3
6、フード37、吸気ダクト38の構造は、夫々図2
(b)のスプレーノズル17、フード18、吸気ダクト
19の構造と同様である。
【0037】そして、缶胴30をアースし、荷電された
粉体塗料4をスプレーノズル36により反対側の開口端
32から缶胴30の内面に向かって吹き付けると共に、
吸気ダクト38により縮径された開口端31から吸気す
る。このとき、図2(b)の場合と同様に、縮径された
開口端31へ向かう空気流は弱いので、粉体塗料4は主
として反対側の開口端32付近で拡散し塗着する。余分
な粉体塗料4は、吸気ダクト38により吸引されて回収
される。
【0038】最後に、缶胴30に対して前記実施例の第
2工程と同様の工程を行う。この工程では、図3(c)
のように、スプレーノズル39の先端にフード40を装
着したものを、缶胴30の縮径された開口端31に近接
させて配置し、吸気ダクト41を缶胴30の反対側の開
口端32に近接させて配置する。スプレーノズル39、
フード40、吸気ダクト41の構造は夫々図2(c)の
スプレーノズル20、フード21、吸気ダクト22の構
造と同様である。
【0039】そして、缶胴30をアースし、荷電された
粉体塗料4をスプレーノズル39により縮径された開口
端31から缶胴30の内面に向かって吹き付けると共
に、吸気ダクト41により反対側の開口端32から吸気
する。このとき、図2(c)の場合と同様に、反対側の
開口端13へ向かう空気流は弱いので、粉体塗料4は主
として縮径された開口端31付近で拡散し塗着する。余
分な粉体塗料4は、吸気ダクト41により吸引されて回
収される。
【0040】この実施例では、縮径された端部の首部の
長い缶胴30についても、缶胴内面を3つの領域に分け
て各領域を3つの工程で夫々静電塗装することにより、
所望の厚さで均一に塗装することができる。
【0041】本発明はエアゾール缶の缶胴の例を挙げて
説明したが、スリーピース溶接缶の飲料缶、食缶の缶胴
内面塗装方法としても適用できることは勿論である。一
般に、溶接缶胴は、溶接継ぎ目部を補正塗装しなければ
ならず、従来、缶胴内部に塗装ノズルを配置し溶接継ぎ
目部の内面を塗装していた。そのため、製造できる溶接
缶胴も溶接ノズルを挿入できる缶胴径の大きなものに限
定されていた。しかし、本発明によれば、缶胴の外部か
ら内面塗装ができるので、従来、塗装ノズルが配置でき
なかったために、用いることができなかった小径缶でも
適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施例の説明図である。
【図2】本発明の他の実施例の説明図である。
【図3】本発明の更に別の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1、11、30・・・缶胴、 2、12、31・・・縮
径された開口端、 3、13、32・・・反対側の開口
端、 4・・・粉体塗料、 5、8、15、17、2
0、34、36、41・・・スプレーノズル、 9、1
8、21、37、40・・・フード、 7、10、1
6、19、22、35、38、41・・・吸気ダクト、
14、33・・・中央領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の端部が縮径され両端が開口する缶胴
    に、荷電された粉体塗料を缶胴の一方の開口端から缶胴
    内面に向けて吹付けると共に、他方の開口端から吸気し
    て空気流を形成することにより、粉体塗料を缶胴内面に
    塗着させる静電粉体塗装方法であって、縮径された開口
    端の反対側の開口端から粉体塗料を吹付けて、缶胴内面
    の主として該反対側の開口端側の領域を静電塗装する第
    1工程と、該縮径された開口端から粉体塗料を吹付け
    て、缶胴内面の主として該縮径された開口端側の領域を
    静電塗装する第2工程とを順次行うことを特徴とする缶
    胴内面の静電粉体塗装方法。
  2. 【請求項2】前記の第1工程は、前記反対側の開口端の
    外径よりやや大径の内径を有するスプレーノズル先端部
    を該反対側の開口端に近接させた状態で、缶胴内面に向
    けて粉体塗料を吹付けると共に、前記縮径された開口端
    から吸気して空気流を形成することにより、缶胴内面の
    主として該反対側の開口端側の領域に粉体塗料を塗着さ
    せ、前記の第2工程は、該縮径された開口端の外径より
    やや大径の内径を有するスプレーノズル先端部を該縮径
    された開口端に近接させた状態で、缶胴内面に向けて粉
    体塗料を吹付けると共に、該反対側の開口端から吸気し
    て空気流を形成することにより、缶胴内面の主として該
    縮径された開口端側の領域に粉体塗料を塗着させること
    を特徴とする請求項1記載の缶胴内面の静電粉体塗装方
    法。
  3. 【請求項3】前記の第1工程を行う前に、前記缶胴のい
    ずれかの開口端から粉体塗料を吹付けて、缶胴内面の主
    として中央領域を静電塗装する工程を行うことを特徴と
    する請求項1又は2記載の缶胴内面の静電粉体塗装方
    法。
  4. 【請求項4】前記の缶胴内面の主として中央領域を静電
    塗装する工程は、一方の開口端の内径より小径の外径を
    有するスプレーノズル先端部を該一方の開口端に近接さ
    せた状態で、缶胴内面に向けて粉体塗料を吹付けると共
    に、他方の開口端から吸気して空気流を形成することに
    より、缶胴内面の主として中央領域に粉体塗料を塗着さ
    せることを特徴とする請求項3記載の缶胴内面の静電粉
    体塗装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005340515A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Alps Electric Co Ltd スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法
JP2015229152A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 旭サナック株式会社 粉体塗装方法

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