JPH1077424A - モノアゾ化合物及びそれを用いて疎水性繊維を染色または捺染する方法 - Google Patents

モノアゾ化合物及びそれを用いて疎水性繊維を染色または捺染する方法

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JPH1077424A
JPH1077424A JP15659797A JP15659797A JPH1077424A JP H1077424 A JPH1077424 A JP H1077424A JP 15659797 A JP15659797 A JP 15659797A JP 15659797 A JP15659797 A JP 15659797A JP H1077424 A JPH1077424 A JP H1077424A
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atom
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JP15659797A
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English (en)
Inventor
Seiji Muro
誠治 室
Jiyunichi Sekihachi
淳一 堰八
Yasuyoshi Ueda
泰嘉 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿潤堅牢度等の諸堅牢度と染色性に優れた鮮
明な青色分散染料を提供する。 【解決手段】 下式(I) 【化1】 (式中、X、Y及びZは水素、ハロゲン、シアノ、ニト
ロ等を、Rはアルコキシ、水素、ハロゲン等を、R1
びR2 は水素、無置換アルキル、置換アルキル、シクロ
ヘキシル等を表す。)で示されるモノアゾ化合物、及び
当該化合物を用いて疎水性繊維を染色または捺染する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に分散染料とし
て用いた場合に、耐光堅牢度や洗濯堅牢度等の諸性能に
優れた青色の染色物を与えるモノアゾ化合物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】特開昭58−157863号公報には、
例えば下式(a)
【0003】
【化2】
【0004】で示されるモノアゾ系の青色の分散染料が
記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から、分散染料で
染色された疎水性繊維を主とする染色物においては、耐
光堅牢度や昇華堅牢度のような基本的性能に優れたもの
が求められている。又、近年、消費者の衣料品に対する
高級化指向に伴い、付加価値を高めるための柔軟加工、
帯電防止加工、風合い向上加工等の種々の後加工が盛ん
に行われている。これらの後加工は高温条件で行われる
ので、得られた染色物の繊維中の染料が熱によってブリ
ードし、湿潤堅牢度、特に洗濯堅牢度の低下が問題とな
っている。このように、耐光堅牢度、昇華堅牢度及び湿
潤堅牢度に優れた疎水性繊維材料の染色物が求められて
いるが、例えば、上記のモノアゾ系分散染料を用いて染
色した場合、得られた染色物の耐光堅牢度が不十分であ
るという問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリエス
テル繊維等の疎水性繊維材料を濃い青色に染色または捺
染でき、且つ耐光堅牢度や、湿潤堅牢度殊に洗濯堅牢度
等に優れた染色物を提供し得る化合物を見出すべく鋭意
検討した結果、特定の2−(2−ヒドロキシ−4−アミ
ノ−フェニルアゾ又は2−ヒドロキシ−4−N−置換ア
ミノ−フェニルアゾ)チオフェン化合物が有効であるこ
とを見出して、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、下記式(I)
【0008】
【化3】
【0009】〔式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、シ
アノ基、ニトロ基、ホルミル基、置換されていてもよい
直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換されていても
よいアリール基、置換されていてもよいアルキルカルボ
ニル基、置換されていてもよいアリールカルボニル基、
置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル基、置
換されていてもよいカルバモイル基、置換されていても
よいアルキルスルホニル基又は置換されていてもよいア
リールスルホニル基を表し、Yは水素原子、ハロゲン原
子、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、置換されていて
もよい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換されて
いてもよいアリール基、置換されていてもよい水酸基、
置換されていてもよいメルカプト基、置換されていても
よいアルキルカルボニル基、置換されていてもよいアリ
ールカルボニル基、置換されていてもよいアルキルオキ
シカルボニル基又は式−SO2 K(ここで、Kはアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基、塩素原子、臭素原
子、置換されていてもよい水酸基もしくは置換されてい
てもよいアミノ基を表す。)で示される基を表し、Zは
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換さ
れていてもよい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置
換されていてもよいアリール基、置換されていてもよい
アルキルオキシ基、置換されていてもよいアルキルカル
ボニル基、置換されていてもよいアリールカルボニル
基、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル
基、置換されていてもよいアリールオキシカルボニル
基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されて
いてもよいアルキルスルホニル基又は置換されていても
よいアリールスルホニル基を表すが、X、Y及びZは同
時に水素原子であることはない。Rは水素原子、ハロゲ
ン原子又はアルコキシ基を表し、R 1 及びR2 は互いに
同一又は相異なって、水素原子、置換されていてもよい
直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、シクロヘキシル
基、置換されていてもよいアルケニル基又はテトラヒド
ロフルフリル基を表すが、R1 及びR2 はこれらが結合
する窒素原子と共にモルホリノ基を形成してもよい。但
し、R1 がメトキシカルボニルエチル基であり且つR2
が水素原子であるときは、Xがホルミル基で、Yが水素
原子で且つZがフェニルカルボニル基であることはな
い。又、R1 及びR2 が同時にエチル基であるとき、X
及びZが同時にニトロ基で且つYが水素原子であること
はなく、Xがホルミル基で、Yがメチル基で且つZがエ
トキシカルボニル基であることもない。〕で示されるモ
ノアゾ化合物、及び、この化合物を用いて疎水性繊維材
料を染色または捺染する方法を提供する。以下、本発明
を詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】X、Y及びZで表されるアルキル
基、アルキルオキシ基、アルキルカルボニル基、アルキ
ルオキシカルボニル基及びアルキルスルホニル基の置換
基としては、例えばC1-4 アルコキシ基、ヒドロキシ
基、フェニル基、フェノキシ基、塩素原子、臭素原子及
びベンジルオキシ基等が挙げられる。同じく、X、Y及
びZで表されるアリール基、アリールカルボニル基及び
アリールスルホニル基の置換基としては、例えばC1-4
アルキル基、C1-4 アルコキシ基、塩素原子、臭素原子
及びニトロ基等が挙げられる。又、X、Y、Z及びKで
表される水酸基、カルバモイル基、メルカプト基及びア
ミノ基の置換基としては、例えば、C1-4 アルキル基、
ヒドロキシC1-4 アルキル基、シクロヘキシル基、フェ
ニル基、トリル基及びベンジル基等が挙げられる。
【0011】前記式(I) におけるXの内、ハロゲン原子
殊に塩素原子もしくは臭素原子、シアノ基、ニトロ基、
ホルミル基、置換されていてもよいアルキルカルボニル
基殊に直鎖状又は分岐状のC1-4 のアルキルを有するア
ルキルカルボニル基、置換されていてもよいアリールカ
ルボニル基殊にベンゾイル基、置換されていてもよいア
ルキルオキシカルボニル基殊に直鎖状又は分岐状のC
1-4 のアルキルを有するアルキルオキシカルボニル基、
置換されていてもよいカルバモイル基殊に無置換カルバ
モイル基、置換されていてもよいアルキルスルホニル基
殊に直鎖状又は分岐状のC1-4 のアルキルスルホニル
基、及び置換されていてもよいアリールスルホニル基殊
にフェニルスルホニル基が好ましい。これらの中でも特
にシアノ基、ニトロ基及びホルミル基が好ましい。
【0012】同じくYの内、水素原子、ハロゲン原子殊
に塩素原子もしくは臭素原子、置換されていてもよい直
鎖状又は分岐状のアルキル基殊にC1-4 アルキル基、置
換されていてもよいアリール基殊に置換されていてもよ
いフェニル基、置換されていてもよいアルキルカルボニ
ル基殊に直鎖状又は分岐状のC1-4 のアルキルを有する
アルキルカルボニル基、置換されていてもよいアルキル
オキシカルボニル基殊に直鎖状又は分岐状のC1-4 のア
ルキルを有するアルキルオキシカルボニル基、置換され
ていてもよいアリールカルボニル基殊に置換されていて
もよいフェニルカルボニル基が好ましい。これらの中で
も特に水素原子及びメチル基が好ましい。
【0013】同じくZの内、水素原子、シアノ基、ニト
ロ基、置換されていてもよいアルキルカルボニル基殊に
直鎖状又は分岐状のC1-4 のアルキルを有するアルキル
カルボニル基、置換されていてもよいアリールカルボニ
ル基殊に置換されていてもよいフェニルカルボニル基、
置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル基殊に
直鎖状又は分岐状のC1-4 のアルキルを有するアルキル
オキシカルボニル基、及び置換されていてもよいアリー
ルオキシカルボニル基殊に置換されていてもよいフェニ
ルオキシカルボニル基が好ましい。これらの中でも特に
シアノ基、ニトロ基、直鎖状又は分岐状のC1-4 のアル
キルを有するアルキルカルボニル基、及び直鎖状又は分
岐状のC1-4 のアルキルを有するアルキルオキシカルボ
ニル基が好ましい。
【0014】前記式(I) におけるRの内、水素原子及び
アルコキシ基殊にC1-4 のアルキルオキシ基が好まし
く、特に水素原子が好ましい。
【0015】前記式(I) において、R1 及びR2 で表さ
れる基としては、例えば、塩素原子、臭素原子、シアノ
基、アルキルオキシ基、ヒドロキシ基、フェノキシ基、
フェニル基、ベンジルオキシ基、アルコキシカルボニル
基、アルコキシカルボニルオキシ基、アルカノイルオキ
シ基、ベンゾイルオキシ基、フェノキシカルボニルオキ
シ基、アルカノイル基、アルコキシアルコキシカルボニ
ル基及びアルコキシアルコキシ基からなる群より選ばれ
る1個もしくは2個の置換基によって置換されていても
よい直鎖状又は分岐状のC1-6 アルキル基、水素原子、
シクロヘキシル基、アリル基、及びテトラヒドロフルフ
リル基等が挙げられる。
【0016】これらの直鎖状又は分岐状のC1-6 アルキ
ル基の内、無置換のものとしては、例えばメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、i−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基及
びn−ヘキシル基等が挙げられる。又、直鎖状又は分岐
状のC1-6 のアルキル基の内、前述した群より選ばれる
1個の置換基により置換されたものとしては、例えば、
3−クロロ(またはブロモ)プロピル基や2−クロロ
(またはブロモ)エチル基のようなクロロ(またはブロ
モ)置換アルキル基;2−シアノエチル基のようなシア
ノ置換アルキル基;2−〔メトキシ(またはエトキ
シ)〕エチル基や3−〔メトキシ(またはエトキシ)〕
プロピル基のようなC1-4 アルコキシ置換アルキル基;
2−ヒドロキシエチル基、2−(または3−)ヒドロキ
シプロピル基、4−ヒドロキシブチル基のようなヒドロ
キシ置換アルキル基;2−フェノキシエチル基、フェネ
チル基、ベンジル基のようなフェノキシ置換アルキル基
またはフェニル置換アルキル基;2−アセトキシエチル
基、4−アセトキシブチル基、2−プロピオニルオキシ
エチル基、2−ベンゾイルオキシエチル基のようなC
2-5 アルカノイルオキシ置換アルキル基またはベンゾイ
ルオキシ置換アルキル基;2−〔メトキシ(またはエト
キシ)〕カルボニルエチル基のようなアルコキシ(C
1-4 )カルボニル置換アルキル基;2−〔メトキシ(ま
たはエトキシ)〕カルボニルオキシエチル基、2−フェ
ノキシカルボニルオキシエチル基のようなアルコキシ
(C1-4 )カルボニルオキシ置換アルキル基またはフェ
ノキシカルボニルオキシ置換アルキル基;2−アセチル
エチル基、2−プロピオニルエチル基のようなC2-5
ルカノイル置換アルキル基;2−(2−メトキシエトキ
シ)エチル、2−(2−エトキシエトキシ)エチル、2
−(2−ブトキシエトキシ)エチルのようなアルコキシ
(C1-4 )アルコキシ(C1-4 )置換アルキル基;及び
2−(2−メトキシエトキシカルボニル)エチルのよう
なアルコキシ(C1-4 )アルコキシ(C1-4 )カルボニ
ル置換アルキル基等が挙げられる。
【0017】更に、R1 及びR2 で表される直鎖状また
は分岐状のC1-6 のアルキル基の内、前述した群より選
ばれる2個の置換基により置換されたものとしては、例
えば、3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル基、3
−メトキシ−2−ヒドロキシプロピル基、3−ブトキシ
−2−ヒドロキシプロピル基、3−メトキシ−2−アセ
トキシプロピル基及び3−エトキシ−2−アセトキシプ
ロピル基等が挙げられる。
【0018】前記式(I)で示されるモノアゾ化合物
は、例えば、式(II)
【0019】
【化4】
【0020】(式中、X、Y及びZは前記と同じ意味を
有する。)で示される2−アミノチオフェン類を常法に
よってジアゾ化し、次いで、得られたジアゾ化物を下記
式(III)
【0021】
【化5】
【0022】(式中、R、R1 及びR2 は前記と同じ意
味を有する)で示される3−アミノフェノール類とカッ
プリングすることにより製造することができる。前記式
(II)で示される2−アミノチオフェン類は公知化合物で
あり、例えば特開昭48−81851 号公報、特公昭55−1871
0 号公報、特開平1−153668号公報及び特開平6−2522
0 号公報に記載の方法により、製造することができる。
また、式(III) で示される3−アミノフェノール類は、
例えば、下式(IV)
【0023】
【化6】
【0024】(式中、Rは前記と同じ意味を有する)で
示される化合物、下式(V) R1 −X1 (V) (式中、R1 は前記と同じ意味を有する。X1 は塩素原
子、臭素原子、沃素原子、トシル基及びベンゼンスルホ
ニルオキシ基等の求核反応によって脱離・置換される基
を意味する。)で示される化合物、及び下式(VI) R2 −X2 (VI) (式中、R2 は前記と同じ意味を有する。X2 は塩素原
子、臭素原子、沃素原子、トシル基及びベンゼンスルホ
ニルオキシ基等の求核反応によって脱離・置換される基
を意味する。)で示される化合物を反応させることによ
り、製造することができる。
【0025】本発明の前記式(I) で示されるモノアゾ化
合物は、疎水性繊維材料、特にポリエステル繊維材料の
染色または捺染に有用であり、本発明のモノアゾ化合物
を、常法により適当な分散剤、例えば、ナフタレンスル
ホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物やリグニンスルホ
ン酸などと共に水性媒体中で微細な粒子に粉砕して、染
料分散液が得られる。この染料分散液は、そのまま液状
で、あるいはスプレ−乾燥などにより粉末状にして使用
することが出来る。染色、特に浸染は、水性媒体中に本
発明のモノアゾ化合物を分散させた染色浴に、必要に応
じてpH調整剤、分散均染剤などを加えたあと、疎水性
繊維材料を浸漬し、例えばポリエステル繊維の場合は、
加圧下、通常は105℃以上、好ましくは110〜14
0℃の温度範囲で行うことが出来る。また、o−フェニ
ルフェノ−ル、トリクロロベンゼンやメチルナフタレン
のようなキャリヤ−の存在下、比較的高温、例えば水の
沸騰状態で染色することも出来る。さらには、染料分散
液を布にパディングした後、100℃以上の温度でスチ
−ミングや乾熱処理する、所謂サーモゾル染色法も適用
可能である。
【0026】一方、捺染の場合は、染料分散液を適当な
糊剤とともに練り合わせ、これを布にパデイングし、ス
チ−ミングやサーモゾル処理することにより、行うこと
が出来る。また、トリクロロエチレンやパークロロエチ
レン等の有機溶剤を染色媒体とした溶剤染色法も可能で
ある。
【0027】本発明の式(I)で示されるモノアゾ化合
物を染色または捺染に適用するにあたっては、もちろん
他の染料を併用して配合染色してもよく、また染料分散
液の調整工程で種々の配合剤を添加してもよい。得られ
た染色物に、必要に応じて柔軟加工、撥水加工、風合い
向上加工、帯電防止加工及び衛生加工等の種々の後加工
を行うこともできる。
【0028】本発明の式(I)で示されるモノアゾ化合
物は染浴pHのバラツキに基づく分解が少なく、再現性
良くポリエステル繊維材料等の疎水性繊維材料を濃色に
染めることができる。そして、当該化合物を用いてポリ
エステル繊維材料等の疎水性繊維材料を染色または捺染
して得られる鮮明な青色の染色物は、耐光堅牢度、昇華
堅牢度、湿潤堅牢度等の諸堅牢度に優れ、特にヒートセ
ットまたは後加工においても洗濯堅牢度が低下しないと
いう特徴を有する。例えばポリエステル繊維材料を、濃
色(JIS 2/1濃度)で染色した後にヒートセット加工
した場合の洗濯堅牢度は家庭洗濯に対応した試験条件
(AATCC IIA法等)においても既存の染料に比べて著し
く優れている。また、本発明のモノアゾ化合物を用いた
場合には、マイクロファイバ−等の極細繊維殊に1デニ
ール以下のポリエステル繊維や、異型断面糸、異収縮混
紡糸又は多相混成糸からなるポリエステル繊維や、高速
紡糸された繊維殊に6000m/分以上の速度で紡糸された
ポリエステル繊維等の新素材の疎水性繊維材料を比較的
容易に濃色に染色することが可能であり、同様に優れた
諸堅牢度、特に洗濯堅牢度を示す青色の染色物を得るこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】本発明のモノアゾ化合物はポリエステル
繊維等の疎水性繊維材料の染色又は捺染に好適に用いら
れ、本発明の方法によれば、濃色で諸堅牢度の優れた青
色の染色物又は捺染物が得られる。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明は以下の実施例により何ら限定される
ものではない。なお例中、部は重量部であり、%は重量
%である。
【0031】実施例1 2−アミノ−3−シアノ−5−ニトロチオフェン1.6
9部、プロピオン酸2部及び酢酸8部を5℃以下に冷却
し、この混合物中に43%ニトロシル硫酸2.95部を
10℃以下で滴下し、滴下終了後、さらに5℃で攪拌し
た。得られたジアゾ液を、3−ジエチルアミノフェノー
ル1.66部及びメタノ−ル70部の溶液に氷冷下で滴
下した。滴下終了後、反応混合物を氷冷下で1時間攪拌
し、析出した結晶を濾別し、メタノ−ルで洗浄して、下
記式
【0032】
【化7】
【0033】で示されるモノアゾ化合物を得た。この化
合物のエタノール溶液は青色を呈した(λmax =603nm
)。
【0034】実施例2 実施例1で得たモノアゾ化合物1.0 部をナフタレンスル
ホン酸とホルムアルデヒド縮合物3.0 部とともに水性媒
体中で分散微粒化した。この染料分散液を乾燥して得た
粉末0.6 部を含む染浴にテトロンジャ−ジ(ポリエステ
ル布、東レ(株)製品)10部を加え、加圧下130 〜135
℃で60分間染色を行った。ついで染色物をカセイソ−ダ
3部、ハイドロサルファイト3部、ベタイン型両性界面
活性剤3部及び水3000部からなる処理液で85℃で10分間
還元洗浄処理を行い、水洗、乾燥して得た鮮明な濃青色
の染色物は、昇華堅牢度及び湿潤堅牢度に優れたもので
あった。得られた染色物に下記方法に従って柔軟帯電防
止加工を行った。パット槽に、スミテックスソフテナ−
トLK-1(住友化学工業(株)製柔軟加工剤)10g/L及
びスミスタットF-1 (住友化学工業(株)製帯電防止
剤)5g/Lからなる組成のパッド液を調整し、上記染
色物を浸した後、重量増加率80%まで均一に絞った。再
度染色物を液に浸し、同様に絞った後、80℃で2分間中
間乾燥を行い、ついで170 ℃で1分間ヒ−トセットを行
った。得られた後加工後の染色物の洗濯堅牢度は優れた
ものであった。又、後加工前の染色物の耐光堅牢度を、
光源としてカーボンアーク灯を用い、JIS L0842 記載の
方法に従って測定した。結果を下記の表1に示した。
【0035】比較例1 特開昭58−157863号公報に記載された、前記の式(a) で
示される染料を上記実施例2と同様の方法で染色し、得
られた染色物の後加工前の染色物の耐光堅牢度を測定し
た。結果を下記の表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】実施例3 実施例1で得たモノアゾ化合物1.3 部にリグニンスルホ
ン酸3.7 部を加えて微粒化分散し、これに温湯35部と下
記組成のハ−フエマルジョン糊60部とを混合して捺染糊
を調整した。 0/Wエマルジョン 300部 メイプロガムNP12%ペ−スト 694部 塩素酸ナトリウム 4部 酒 石 酸 2部 計 1000部 この捺染糊を用いてテトロントロピカル(ポリエステル
布、東レ(株)製)に印捺し、乾燥後常圧の高温スチ−
マ−で170℃、7分間スチ−ミングして固着させ、次
いで、実施例2に記載の方法に準拠して還元洗浄処理、
水洗、柔軟加工、帯電防止加工の順に行った。得られた
鮮明な濃青色の染色物は、湿潤堅牢度、耐光堅牢度及び
昇華堅牢度の優れたものであった。
【0038】実施例4 3−ジエチルアミノフェノール1.66部に代えて3−
N,N−ジ−(2−メトキシカルボニルエチル)アミノ
フェノール2.8部を用いる以外は、実施例1と同様に
して下式
【0039】
【化8】
【0040】で示されるモノアゾ化合物を得た。該化合
物のエタノール溶液は青色を呈した(λmax =590nm
)。このモノアゾ化合物を用いて実施例2と同様の方
法により得られた染色物は優れた洗濯堅牢度、耐光堅牢
度及び昇華堅牢度を有していた。
【0041】実施例5 3−ジエチルアミノフェノールに代えて3−N−エチル
−N−(2−フェノキシエチル)アミノフェノール2.
6部を用いる以外は、実施例1と同様にして下式
【0042】
【化9】
【0043】で示されるモノアゾ化合物を得た。この化
合物のエタノール溶液は青色を呈した(λmax =600nm
)。このモノアゾ化合物を用いて実施例2と同様の方
法で得られた染色物は、優れた洗濯堅牢度、耐光堅牢度
及び昇華堅牢度を有していた。
【0044】実施例6〜112 3−ジエチルアミノフェノールに代えて下記の表2〜表
10の第2〜4欄に各々示す置換基を有する3−アミノフ
ェノール類を用いる以外は、実施例1と同様の方法で下
式(VII)
【0045】
【化10】
【0046】(式中、R3 及びR4 は表2-表10中に記載
の意味を有する。)に対応するモノアゾ化合物が得られ
る。尚、表6〜表12中のPhは、フェニル基を表す。
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】
【表8】
【0054】
【表9】
【0055】
【表10】
【0056】実施例113 2−アミノ−3−シアノ−5−ニトロチオフェンの代わ
りに2−アミノ−3−シアノ−4−クロロ−5−ホルミ
ルチオフェン1.86部を用いる以外は、実施例1と同様に
して下式
【0057】
【化11】
【0058】で示される化合物を得た。この化合物のエ
タノール溶液は赤味青色を呈した(λmax =580nm )。
この化合物を用いて実施例2と同様の方法で得た染色物
は優れた洗濯堅牢度、耐光堅牢度及び昇華堅牢度を有し
ていた。
【0059】実施例114〜170 下記の表の第2〜4欄に示されるX、Y及びZの置換基
を有する式(II)で示される2−アミノチオフェン類と第
5〜7欄に示されるR、R1 及びR2 の置換基を有する
式(III) で示される3−アミノフェノール類とを、実施
例1の方法に準じて反応させると、一般式(I) に対応す
るモノアゾ化合物が得られる。
【0060】
【表11】
【0061】
【表12】
【0062】実施例171 実施例1で得たモノアゾ化合物1.0 部をナフタレンスル
ホン酸のホルムアルデヒド縮合物3.0 部と共に水性媒体
中で分散微粒化した。得られた分散液を乾燥して得た粉
末1.2 部を含む染浴に繊維径が2デニールと0.01デニー
ルのポリエステル繊維の交織布10部を加え、加圧下、13
0 〜135 ℃で60分間染色した。次いで、染色物を苛性ソ
ーダ3部、ハイドロサルファイト3部、ベタイン型両性
界面活性剤3部及び水3000部からなる処理液で85℃で10
分間還元洗浄処理を行い、水洗、乾燥して異デニール間
で同色性と同濃度性を有する染色物を得た。得られた鮮
明な濃青色の染色物は、耐光堅牢度、昇華堅牢度及び湿
潤堅牢度に優れたものであった。
【0063】実施例172 実施例1で得たモノアゾ化合物1.0 部をナフタレンスル
ホン酸のホルムアルデヒド縮合物3.0 部と共に水性媒体
中で分散微粒化した。得られた分散液を乾燥して得た粉
末0.9 部を含む染浴に高速紡糸されたポリエステル織布
10部を加え、加圧下、130 〜135 ℃で60分間染色した。
次いで、得られた染色物を実施例172 と同様に処理し
て、鮮明な濃青色の染色物を得た。この染色物の耐光堅
牢度、昇華堅牢度及び湿潤堅牢度は優れたものであっ
た。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I) 【化1】 〔式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニト
    ロ基、ホルミル基、置換されていてもよい直鎖状もしく
    は分岐状のアルキル基、置換されていてもよいアリール
    基、置換されていてもよいアルキルカルボニル基、置換
    されていてもよいアリールカルボニル基、置換されてい
    てもよいアルキルオキシカルボニル基、置換されていて
    もよいカルバモイル基、置換されていてもよいアルキル
    スルホニル基又は置換されていてもよいアリールスルホ
    ニル基を表し、Yは水素原子、ハロゲン原子、シアノ
    基、ニトロ基、ホルミル基、置換されていてもよい直鎖
    状もしくは分岐状のアルキル基、置換されていてもよい
    アリール基、置換されていてもよい水酸基、置換されて
    いてもよいメルカプト基、置換されていてもよいアルキ
    ルカルボニル基、置換されていてもよいアリールカルボ
    ニル基、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニ
    ル基又は式−SO2 K(ここで、Kはアルキル基、アル
    ケニル基、アリール基、塩素原子、臭素原子、置換され
    ていてもよい水酸基もしくは置換されていてもよいアミ
    ノ基を表す。)で示される基を表し、Zは水素原子、ハ
    ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換されていてもよ
    い直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換されていて
    もよいアリール基、置換されていてもよいアルキルオキ
    シ基、置換されていてもよいアルキルカルボニル基、置
    換されていてもよいアリールカルボニル基、置換されて
    いてもよいアルキルオキシカルボニル基、置換されてい
    てもよいアリールオキシカルボニル基、置換されていて
    もよいカルバモイル基、置換されていてもよいアルキル
    スルホニル基又は置換されていてもよいアリールスルホ
    ニル基を表すが、X、Y及びZが同時に水素原子である
    ことはない。Rは水素原子、ハロゲン原子又はアルコキ
    シ基を表わし、R1 及びR2 は互いに同一又は相異なっ
    て、水素原子、置換されていてもよい直鎖状もしくは分
    岐状のアルキル基、シクロヘキシル基、置換されていて
    もよいアルケニル基又はテトラヒドロフルフリル基を表
    すが、R1 及びR2 はこれらが結合する窒素原子と共に
    モルホリノ基を形成してもよい。但し、R1 がメトキシ
    カルボニルエチル基であり且つR2 が水素原子であると
    き、Xがホルミル基で、Yが水素原子で且つZがフェニ
    ルカルボニル基であることはない。又、R1 及びR2
    同時にエチル基であるときは、X及びZが同時にニトロ
    基で且つYが水素原子であることはなく、Xがホルミル
    基で、Yがメチル基で且つZがエトキシカルボニル基で
    あることもない。〕で示されるモノアゾ化合物。
  2. 【請求項2】Xがハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
    ホルミル基、置換されていてもよいアルキルカルボニル
    基、置換されていてもよいアリールカルボニル基、置換
    されていてもよいアルキルオキシカルボニル基、置換さ
    れていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよい
    アルキルスルホニル基又は置換されていてもよいアリー
    ルスルホニル基であり、Yが水素原子、ハロゲン原子、
    置換されていてもよい直鎖状もしくは分岐状のアルキル
    基、置換されていてもよいアリール基、置換されていて
    もよいアルキルカルボニル基、置換されていてもよいア
    リールカルボニル基又は置換されていてもよいアルキル
    オキシカルボニル基であり、Zが水素原子、シアノ基、
    ニトロ基、置換されていてもよいアルキルカルボニル
    基、置換されていてもよいアリールカルボニル基、置換
    されていてもよいアルキルオキシカルボニル基又は置換
    されていてもよいアリールオキシカルボニル基であり、
    且つ、Rが水素原子又はアルコキシ基である、請求項1
    に記載のモノアゾ化合物。
  3. 【請求項3】Yが水素原子、置換されていてもよい直鎖
    状もしくは分岐状のアルキル基、置換されていてもよい
    アリール基、置換されていてもよいアルキルカルボニル
    基又は置換されていてもよいアリールカルボニル基であ
    る、請求項1又は2に記載のモノアゾ化合物。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3に記載のモノアゾ化合
    物を用いて疎水性繊維材料を染色もしくは捺染する方
    法。
  5. 【請求項5】疎水性繊維材料が1デニール以下のポリエ
    ステル繊維を含むものである、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】疎水性繊維材料が6000m/分以上の速度で
    紡糸されたポリエステル繊維を含むものである、請求項
    4に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102618084A (zh) * 2012-02-27 2012-08-01 中南林业科技大学 杂环蓝色分散染料及其合成方法、用途
JP2016028146A (ja) * 2015-08-28 2016-02-25 ミリケン・アンド・カンパニーMilliken & Company チオフェンアゾ色素およびこれを含有する洗濯ケア組成物

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