JPH1077976A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH1077976A
JPH1077976A JP23278996A JP23278996A JPH1077976A JP H1077976 A JPH1077976 A JP H1077976A JP 23278996 A JP23278996 A JP 23278996A JP 23278996 A JP23278996 A JP 23278996A JP H1077976 A JPH1077976 A JP H1077976A
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JP
Japan
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key
scroll
orbiting scroll
frame
oldham ring
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Application number
JP23278996A
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English (en)
Inventor
Tomotari Shibuya
知足 澁谷
Keiji Tanaka
慶治 田中
Hideo Takai
英夫 高井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スクロール圧縮機におけるオルダム機構のキー
と該キーと摺動する旋回スクロールおよびフレームの各
キー溝との摺動部分の摩耗を防止し、信頼性を向上させ
ることを目的とする。 【解決手段】旋回スクロール5の反ラップ面側に設けた
キー溝5cに係合するキー10aおよびフレーム8に設
けたキー溝8aに係合するキー10bとを備えた旋回ス
クロールの自転防止用のオルダムリング10とを備えて
なるスクロール圧縮機において、前記キー溝5c、8a
の壁面と、オルダムリング10のキー10a、10bに
磁性体19を組み込んで、キー溝5cおよび8aと、オ
ルダムリング10のキー10aおよび10bとの間で、
荷重21が作用する側の反対側に吸引力20を発生させ
ることにより荷重負荷側の面を非接触或いは面圧を減少
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール圧縮機
に係り、特に過酷な条件で使用され、かつ、耐久性が要
求される車両用空調装置等に用いられるスクロール圧縮
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール圧縮機は、フレーム側
オルダムリング摺動部への給油を差圧あるいはポンプ等
を利用することにより行っていた。圧縮機底部に設けた
油溜から主軸の給油孔を通して、旋回軸受の潤滑に利用
した油を、回転する主軸に固定したバランスウェイトの
回転によってはねかけることにのみに依存していた。ま
た、より積極的にバランスウェイトにより油をはねかけ
ることについては、特開昭58−160582号公報に
記載のように、背圧室底部に油溜を設け、この油溜に溜
る油をバランスウェイトに設けた給油路により、遠心力
でミスト状にはねあげる構造であった。また、ミストで
ない油をフレーム側オルダムキー摺動部ヘ供給すること
については、特開昭61−135994号公報に、密閉
容器内の高圧側に油室を設け、この油室に溜る油を高圧
側の圧力との差圧を利用して供給する構造が開示されて
いる。
【0003】また、特開昭61−135994号公報に
は、油をフレーム側オルダムキー摺動部ヘ供給するため
に、密閉容器内の高圧側に油室を設け、この油室に溜る
油を高圧側の圧力との差を利用して供給する構造が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、回転運動中のバランスウェイトによる潤滑油のはね
かけ動作によってオルダムリング摺動部への給油を行っ
ている場合には、前記摺動部へはミスト状に撹拌された
油が供給されていた。そのため、旋回スクロールの鏡板
外周部と固定スクロールおよびフレームとから成る空間
に、キー溝より上部のフレーム内壁に付着した油が溜
り、給油量不足となることがあった。更に、差圧を利用
することにより圧縮機底部に設けた油溜から主軸に設け
た給油孔、旋回軸受を通過し供給される油の供給が途切
れた場合、オルダムリング摺動部への給油が行われなく
なり、摺動部が摩耗するという問題があった。
【0005】さらに、運転中に電力中断等による瞬間停
止、再起動、あるいは外部加振等により、摺動中の挙動
が不安定になった場合には、オルダムリングのキーがキ
ー溝壁面を叩いたり、前記キーの角がキー溝壁面に当た
ったりすることにより、前記摺動部が異常摩耗するとい
う問題があった。このように圧縮機が前記オルダムリン
グの摺動部の不具合で動作しなくた場合、該圧縮機によ
って駆動される鉄道車両用空調装置は、空調能力を失い
車両の運行を継続できなくなる恐れがあった。
【0006】本発明の目的は、旋回スクロールの自転を
防止する自転防止機構の摺動中の不安定挙動による摩耗
を抑制して、信頼性の高いスクロール圧縮機を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、旋回スクロ
ールと固定スクロールを組み合わせた圧縮機構と、固定
スクロールを取付けたフレームと、前記旋回スクロール
の自転を防止するオルダムリングと、前記旋回スクロー
ルを駆動する駆動軸を有した駆動手段とを備えてなるス
クロール圧縮機において、前記オルダムリングと該オル
ダムリングに係合する旋回スクロールおよびフレームと
に形成されるキーおよびキー溝の少なくとも一方に、前
記駆動軸の回転方向に対して反対方向の吸引力を発生す
る磁性体を設置したことにより、達成される。
【0008】前記オルダムリングと旋回スクロールおよ
びフレームとに、駆動手段によって駆動される方向と逆
方向に吸引力を生じる磁性体を設けることによって、従
来発生していたオルダムリングと旋回スクロールおよび
フレームとの接触部の摩耗を軽減或いは無くして、該旋
回スクロールの自転防止機構に起因する不具合を防止で
きるものである。
【0009】上記目的は、旋回スクロールと固定スクロ
ールを組み合わせた圧縮機構と、固定スクロールを取付
けたフレームと、前記旋回スクロールの自転を防止する
自転防止手段と、前記旋回スクロールを駆動する駆動軸
を有した駆動手段とを備えてなるスクロール圧縮機にお
いて、前記自転防止手段と前記フレームおよび旋回スク
ロールとの間で、前記駆動軸の回転方向に対して反対方
向の磁力を発生する磁性体を設置したことにより、達成
される。
【0010】前記自転防止手段とフレームおよび旋回ス
クロールとの間の荷重を前記磁力によって伝達するた
め、前記各部材間を非接触或いは接触しても接触部の面
圧を従来より低減することにより不安定挙動を抑制し、
接触部の摩耗を低減して圧縮機の信頼性を向上できる。
【0011】上記目的は、旋回スクロールと固定スクロ
ールを組み合わせた圧縮機構と、固定スクロールを取付
けたフレームと、前記旋回スクロールの自転を防止する
オルダムリングと、前記旋回スクロールを駆動する駆動
軸を有した駆動手段とを備えてなるスクロール圧縮機に
おいて、前記オルダムリングと該オルダムリングに係合
する旋回スクロールおよびフレームとに形成される掛合
部に、前記駆動軸の回転方向に対して反対方向の磁力を
発生する磁性体を設置したことにより、達成される。
【0012】前記オルダムリングと旋回スクロールおよ
びフレームとの荷重伝達部を非接触或いは接触しても接
触部の面圧を低減し、これら各部材の不安定挙動を抑制
して、接触部の摩耗を低減し、圧縮機の信頼性の向上を
図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図4により詳細に説明する。図1は本発明によるス
クロール圧縮機の一実施例を示した縦断面図であり、図
2は図1のスクロール圧縮機の主要部品の結合関係を示
す部分断面図である。図3は図1のスクロール圧縮機の
オルダムリングとフレームとに形成されたキーおよびキ
ー溝の構造を示した部分断面図、図4は図3のキーおよ
びキー溝の構造を示した部分断面図である。
【0014】密閉容器1内の下側に電動機部3が、上側
に圧縮機部2が収納されている。圧縮機部2は、固定ス
クロール4に旋回スクロール5を噛み合わせて圧縮室を
形成している。固定スクロール4は、円板状の鏡板4a
に直立したインボリュート曲線あるいはこれに近似の曲
線に形成されたラップ4bを形成しており、その中心部
に圧縮室で圧縮したガスを圧縮室外に吐き出す吐出口6
と、外周部にガスの吸入口7を備えている。
【0015】一方、旋回スクロール5も円板状の鏡板5
aに直立したラップ5bを備え、前記鏡板5aのラップ
設置面の反対側にボス5cを形成している。フレーム8
は中央部に軸受部を形成し、この軸受部に主軸9が支持
されている。主軸9は、一端が電動機部3側に位置し、
その端部には給油管17を備え、他端は旋回スクロール
5のボス5cに回転自在に係合している。このボス5c
との結合部分は、主軸9の電動機部3およびフレーム8
の軸受部の軸心に対し、偏心して配置されている。この
主軸9の旋回スクロール5と係合する偏心軸部分が、旋
回スクロール5のボス5cに挿入されており、該旋回ス
クロール5の旋回運動を行わせる。
【0016】フレーム8に対して固定スクロール4がボ
ルトによって固定されている。この固定スクロール4と
フレーム8との間に旋回スクロール5とオルダムリング
10が設置されている。前記旋回スクロール5とフレー
ム8には、それぞれオルダムリング10に向かい合った
面にキー溝が構成されており、オルダムリング10には
前記旋回スクロール5とフレーム8の各キー溝に嵌合す
るキーが形成されている。このオルダムリング10によ
って、旋回スルロール5は自転することなく、旋回運動
を行うことができる。
【0017】固定スクロール4の吸入口7には密閉容器
1を貫通し、吸入管11が接続され、吐出口6が開口し
ている吐出室12は通路を介して下部屋に連通し、ま
た、密閉容器1を貫通する吐出管13に連通している。
【0018】電動機部3により主軸9の先端に設けた偏
心軸を介して旋回スクロール5が旋回運動すると、旋回
スクロール5と固定スクロール4により形成される複数
の圧縮室がスクロール中心方向に移動しながら容積を減
少し、吸入管11から吸入した冷媒ガスを圧縮する。こ
の圧縮された冷媒ガスは、固定スクロール4の鏡板4a
の吐出口6から吐出室12に吐出され、固定スクロール
4の鏡板4aおよびフレーム8の外周部に形成された通
路を通って電動機部3に入り、該電動機部3を冷却した
後、吐出管13より吐出される。
【0019】前記旋回スクロール5の背面とフレーム8
で囲まれた空間(背圧室)14には吸入圧力と吐出圧力
の中間の圧力が作用している。この中間圧力は、旋回ス
クロール5の鏡板5aに細孔(背圧孔)15を設け、こ
の細孔15を介してスクロール内部の圧縮途中の冷媒ガ
スを前記空間すなわち背圧室に導き、旋回スクロール5
の背面に冷媒ガスの圧力を作用させる。この背面からの
冷媒ガス圧力により、前記旋回スクロール5を固定スク
ロール4に押し付けることにより、各圧縮室の密封を保
つ構造となっている。
【0020】一方、密閉容器1の底部に設けられた油溜
16は吐出圧力が作用した状態になっており、油溜16
と背圧室14との圧力差により、給油管17および給油
孔9aを経て軸受などの摺動部へ給油される。軸受など
の摺動部より排出された油は背圧室14を経て、バラン
スウェイト18ではねあげられてミスト状となり背圧孔
15から圧縮室に供給される。
【0021】圧縮室に供給された油は、圧縮された冷媒
ガスとともに吐出口6から吐出室12に吐出され、密閉
容器1に沿って電動機部3に流れる。電動機部3のコイ
ルエンド3aで分離された油は、下方の油溜16へ流れ
る。一方、冷媒ガスは密閉容器1の内壁に沿って流れ、
吐出管13より吐出される。
【0022】自転防止機構を形成しているオルダムリン
グ10の摺動部は、旋回スクロール5のキー溝5dに嵌
合するキー10aおよびフレーム8のキー溝8aに嵌合
するキー10bとで構成されている。前記オルダムリン
グ10のキー10a、10bと旋回スクロール5のキー
溝5dおよびフレーム8のキー溝8aは、直線的な往復
運動を行う構造となっている。
【0023】前記オルダムリング10の摺動部への給油
は、従来、差圧により油溜16から主軸9の給油孔9a
を経て旋回軸受部へ供給された油を利用しており、前記
旋回軸受部からバランスウェイト18に落下した油をは
ねかけることにより行われている。
【0024】本実施例のスクロール圧縮機は、フレーム
8に形成されたキー溝8aおよび旋回スクロール5のキ
ー溝5dの対向する壁面とオルダムリング10の旋回ス
クロール側へ突出したキー10aおよびフレーム側へ突
出したキー10bに永久磁石からなる磁性体19を組み
込んだ構成となっている。すなわち、前記キー溝8aお
よびキー溝5dとキー10aおよびキー10bとの間
で、主軸9の回転方向の力を伝える面の反対側に、磁性
体19を相違極が向かい合うように設置している。した
がって、前記キー溝8aおよびキー溝5dとキー10a
およびキー10bとに設置された各磁性体19は、互い
に吸引力を生じ、この吸引力によって、オルダムリング
10と旋回スクロール5およびフレーム8との回転方向
の力を伝えることになるため、主軸回転方向の力を伝え
る面を非接触とするか或いは接触面圧大幅に低減するこ
とができる。
【0025】従来、潤滑油を介して摺動していたフレー
ム側のキー溝8aとキー10bおよび旋回スクロール側
のキー溝5dとキー10aの間に、吸引力20を発生さ
せて、主軸9の回転方向に作用する荷重21を伝達する
接触面を完全に非接触とする異ができる。前記吸引力2
0すなわち磁力をオルダムリング10と旋回スクロール
5およびフレーム8との間に作用させることにより、前
記オルダムリング10と旋回スクロール5およびフレー
ム8との間の各キーとキー溝との荷重伝達を非接触で行
うことができる。したがって、運転中に生じるオルダム
リング10と旋回スクロール5およびフレーム8との間
の不安定挙動によるキーとキー溝との間の叩き、或い
は、面圧の増大による異常摩耗を防止することができ
る。
【0026】なお、前記吸引力20を旋回スクロール5
の回転力よりも小さく設定して、前記キー溝8aとキー
10bおよびキー溝5dとキー10aのと接触面圧を減
少させて、運転中のオルダムリング10と旋回スクロー
ル5およびフレーム8との間の不安定挙動による叩き或
いは接触面圧の増大による異常摩耗を防止する構造であ
ってもよい。
【0027】図3および図4は、図1および図2に示さ
れているフレーム側のキー溝8aの部分を示した拡大断
面図である。これらの図において、旋回スクロール5が
旋回する時にオルダムリング10のキー10bより加重
21の反負荷側に相当するキー溝8aの壁面8bに磁性
体19を組み込んでおり、該磁性体19のN極19aお
よびS極19bをそれぞれ相違極が向かい合うように配
置することにより、吸引力20が発生する。前記磁性体
19は、キー溝8aの壁面8bおよびキー10bの壁面
に、キー溝およびキーの長手方向のほぼ全長にわたって
溝を形成し、該溝に嵌入して設置されている。
【0028】対向した磁性体19の間に生じる吸引力2
0が主軸9の回転方向に作用する荷重21よりも大きけ
れば、該荷重21を伝達するキー10bとキー溝8aの
壁面8b’は接触せずに該荷重21を磁性体19の吸引
力20で支えることになる。この時、前記キー10bと
キー溝8aの前記壁面8b’の反対側の壁面8bが接触
することになるが、このキー10bと壁面8bとの接触
面圧は前記吸引力20から荷重21を差し引いた値とな
るため、吸引力20を最大荷重を僅かに上回る程度に選
定することによって、前記壁面8bの異常摩耗も防止す
ることができる。
【0029】なお、前記磁性体の吸引力が通常運転時の
主軸回転方向の荷重よりも大きく、該吸引力が通常運転
時の荷重の二倍以上の大きさであれば、該荷重が減少し
た場合に該吸引力によってキー10bとキー溝8aの壁
面8bとの接触面圧が上昇するため、前記吸引力は前記
荷重の二倍よりも小さく設定する必要がある。
【0030】仮りに、吸引力20の大きさが荷重21よ
り小さければ、前記キー10bと壁面8b’は接触する
が、この接触部に作用する面圧は、従来、壁面8b’に
生じていた面圧より小さくなるため、摩耗低減を図るこ
とができる。また、吸引力20によりキー10bを常
時、荷重21の反負荷側にあるキー溝壁面8bに吸着さ
せているため、運転中の不安定挙動によってキー10b
がキー溝壁面8b’を叩くことを防止することができ
る。
【0031】なお、前記吸引力20が荷重20を上回る
場合には、磁性体19の相違極同士が接触することにな
る。したがって、前記磁性体19自体の材質の耐摩耗性
が低い場合には、該磁性体19の表面に耐摩耗性に優れ
た保護膜22を設置することにより、磁性体19の吸引
力20を減少させることなく該磁性体19を保護するこ
とができる。
【0032】前記吸引力20の大きさが荷重21より小
さい場合は、キー10bは荷重方向にあるキー溝壁面8
b’と摺動することになるが、こうした場合でも吸引力
20は荷重21の反負荷方向に作用するため吸引力20
の大きさの分だけキー溝壁面8b’に生じる摩擦力を低
減できる。また、吸引力20は荷重21と反対方向に作
用しているため、運転中の不安定挙動によってキー10
bがキー溝壁面8b’を叩く動作を緩衝させることがで
きて、異常摩耗を防止することができる。
【0033】ただし、オルダムリングの各キーは半径方
向および周方向の幅がそれぞれ8mm、高さが4.5m
m程度であり、旋回スクロールのキー溝およびフレーム
のキー溝は幅が8mm+α、長さが20mm、深さが
4.5mm+α程度と、機械加工する部剤としてはいず
れも小さいため、磁性体19を高精度に組み込む作業は
かなり困難になることが予想される。
【0034】そこで、こうした問題を解決した実施例を
図5および図6に示す。同図において、フレーム側のキ
ー溝8aに磁性体19を組み込むための貫通孔51を該
キー溝8aの外側8cより開け、そこから磁性体19を
組み込むことにより、製作の容易化を図ることができ
る。また、オルダムリング10のキー10bにも、貫通
孔52を開け、そこに磁性体19を組み込むことによ
り、製作の容易化を図ることができる。
【0035】このような構成によれば、キー溝の壁面へ
の磁性体の設置は、前記壁面の反対側に位置する部分か
ら貫通孔を形成して、磁性体19を挿入し固定する構造
としていることから、加工作業が容易に行えるととも
に、加工精度の向上の十分確保することができる。な
お、前記フレーム8側の磁性体とオルダムリング10側
の磁性体の設置位置は、軸方向にずれない位置として、
軸方向の無用な力が生じないように構成されている。
【0036】前記吸引力20は磁性体19の向かい合う
面積によって大きさが決まるため、面積が小さいと吸引
力20は小さくなり効果が薄くなることが予想される。
そこで、面積を大きくし、吸引力20を大きくした実施
例を図7および図8に示す。同図において、フレーム側
のキー溝8aの壁面8bを削り、そこに磁性体19を埋
め込む。また、オルダムリング10のフレーム側キー1
0bを削除し、当該部に溝53を加工しキー溝8aとオ
ルダムリング10の溝53に合う磁性体19’を組み込
む。前記磁性体19’は摺動に支障のない範囲で従来設
置されていたオルダムリング10のフレーム側キー10
bよりも大きくすることで、フレーム側磁性体19と対
向する面積が大きくとれるため、吸引力を大きくするこ
とができる。
【0037】本発明によれば、従来、負荷荷重により押
しつけられて摺動していた部分の反対側に永久磁石等か
らなる磁性体を組み込んで吸引力を発生させて荷重負荷
方向に対して非接触によって各部材を指示する或いは接
触したとしても各部材間の面圧を減少させることができ
るため、給油量減少、油粘度低下、液冷媒混入、外部加
振等によりオルダムリングに過大な荷重が加わったりし
て挙動が不安定になった場合等、いかなる条件において
も摩耗を防止或いは減少させることができる。
【0038】前記各実施例は、オルダムリングと旋回ス
クロールおよびフレームとの間に、旋回スクロールの回
転力(前記荷重21)を前記磁性体の吸引力によって伝
達或いは部分的に負担する構造となっているが、以下、
図9に示す実施例は磁性体の吸引力だけでなく反発力と
の組合せによって前記旋回スクロールの回転を抑えるも
のである。図9において、前記実施例と同一符号は同一
部材を示すものである。オルダムリング10の溝53に
磁性材料によって構成されたキー40が設置されてお
り、該キー40が嵌入されるフレーム8のキー溝38の
両壁面に磁性体39が設置されている。前記キー40の
一方の壁面部40aはN極、他方の壁面40bはS極と
なっている。前記壁面部40aに対向した前記キー溝3
8の一方の壁面部39aはS極となっており、前記壁面
40bに対向した壁面部39bもS極となっている。し
たがって、キー40の壁面部40aとキー溝38の壁面
部39aとの間には、前記荷重21を伝達する吸引力が
作用する。また、キー40の壁面部40bとキー溝38
の壁面部39bとの間には、前記荷重21を伝達する反
発力が作用する。このようにキー溝38には同一極の磁
性体39を設置し、キー40から見て前記荷重21が作
用する方向に壁面部に前記磁性体39と同一の極を配置
し、反対側の壁面部に前記磁性体39と異なる極を配置
している。前記キー40と磁性体39との組合せによ
り、前記荷重21を吸引と反発の磁力によって伝達する
ことができる。したがって、前記キー40とキー溝38
とを非接触或いは接触しても該接触部分の面圧を従来よ
り低減したの状態で、前記荷重21の伝達が行える。
【0039】このような構成によれば、オルダムリング
10のキー40とフレーム8のキー溝38との間で、吸
引と反発の磁力の組合せによって、キー40とキー溝3
8との接触を無くすか、或いは、接触してもその面圧を
従来よりも低減して、前記荷重21を伝達することがで
きる。前記キー40とキー溝38の関係は、オルダムリ
ング10と旋回スクロール5とに構成されているキーと
キー溝にも同様に適用されている。したがって、本構造
を備えた圧縮機は、運転中にオルダムリング10と旋回
スクロール5およびフレーム8との間で、非接触或いは
接触しても面圧を低減した状態で、前記旋回スクロール
5の回転を防止することができる。前記荷重21の伝達
をキーとキー溝とを非接触或いは面圧を低減した状態で
行えるため、従来生じていた不安定挙動およびこれに起
因する異常摩耗を防止することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、旋回スクロールの自転
防止機構を磁性体を用いて構成することにより、従来、
摺動部によって旋回スクロールを保持していたものを磁
力を用いて、非接触或いは接触面の面圧を減少させる構
成とすることができる。これよって、従来の摺動部分の
摩耗を防止或いは減少させることができる。したがっ
て、スクロール圧縮機の信頼性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクロール圧縮機の一実施例の全体構
造を示す断面図である。
【図2】図1に示す実施例の主要部品の結合関係を示す
部分断面図である。
【図3】図2に示す実施例のフレーム側キー溝部の部分
拡大断面図である。
【図4】図3に示す実施例の磁性体を組み込んだ部分の
拡大断面図である。
【図5】本発明の他の実施例のフレーム側キー溝部の部
分拡大断面図である。
【図6】図5に示す実施例の磁性体を組み込んだ部分の
拡大断面図である。
【図7】本発明の他の実施例のフレーム側キー溝部の部
分拡大断面図である。
【図8】図7に示す実施例の磁性体を組み込んだ部分の
拡大断面図である。
【図9】本発明の他の実施例のフレーム側キー溝の部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1…密閉容器、2…圧縮機部、3…電動機部、4…固定
スクロール、5…旋回スクロール、5d…旋回スクロー
ルキー溝、8…フレーム、8a…フレームキー溝、8
b,8b’…フレームキー溝壁面、8c…フレームキー
溝の外側、9…主軸、9a…給油孔、10…オルダムリ
ング、10a,10b…オルダムリングキー、16…圧
縮機底部油溜、18…バランスウェイト、19,19’
…磁性体、19a…N極、19b…S極、20…吸引
力、21…加重、51,52…貫通孔、53…溝。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回スクロールと固定スクロールを組み合
    わせた圧縮機構と、固定スクロールを取付けたフレーム
    と、前記旋回スクロールの自転を防止するオルダムリン
    グと、前記旋回スクロールを駆動する駆動軸を有した駆
    動手段とを備えてなるスクロール圧縮機において、 前記オルダムリングと該オルダムリングに係合する旋回
    スクロールおよびフレームとに形成されるキーおよびキ
    ー溝に、前記駆動軸の回転方向に対して反対方向の吸引
    力を発生する磁性体を設置したことを特徴とするスクロ
    ール圧縮機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のスクロール圧縮機におい
    て、前記磁性体は、永久磁石であって、前記キーおよび
    キー溝の対向部に相違極を向かい合わせて配置したこと
    を特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】旋回スクロールと固定スクロールを組み合
    わせた圧縮機構と、固定スクロールを取付けたフレーム
    と、前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止手段
    と、前記旋回スクロールを駆動する駆動軸を有した駆動
    手段とを備えてなるスクロール圧縮機において、 前記自転防止手段と前記フレームおよび旋回スクロール
    との間で、前記駆動軸の回転方向に対して反対方向の磁
    力を発生する磁性体を設置したことを特徴とするスクロ
    ール圧縮機。
  4. 【請求項4】旋回スクロールと固定スクロールを組み合
    わせた圧縮機構と、固定スクロールを取付けたフレーム
    と、前記旋回スクロールの自転を防止するオルダムリン
    グと、前記旋回スクロールを駆動する駆動軸を有した駆
    動手段とを備えてなるスクロール圧縮機において、 前記オルダムリングと該オルダムリングに係合する旋回
    スクロールおよびフレームとに形成される掛合部に、前
    記駆動軸の回転方向に対して反対方向の磁力を発生する
    磁性体を設置したことを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のスクロール圧縮機におい
    て、前記掛合部はキーとキー溝で構成されており、前記
    駆動軸の回転方向の前記掛合部の対向部に反発型の磁性
    体を設置しており、前記駆動軸の反回転方向の前記掛合
    部の対向部に吸引型の磁性体を設置していることを特徴
    としたスクロール圧縮機。
JP23278996A 1996-09-03 1996-09-03 スクロール圧縮機 Pending JPH1077976A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105485005A (zh) * 2016-02-01 2016-04-13 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 涡旋压缩机及空调器
CN108644115A (zh) * 2018-06-14 2018-10-12 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 压缩机及具有其的车辆

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