JPH1081692A - 新規化合物fe35aおよびb、その製造法およびその用途 - Google Patents
新規化合物fe35aおよびb、その製造法およびその用途Info
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- JPH1081692A JPH1081692A JP8255333A JP25533396A JPH1081692A JP H1081692 A JPH1081692 A JP H1081692A JP 8255333 A JP8255333 A JP 8255333A JP 25533396 A JP25533396 A JP 25533396A JP H1081692 A JPH1081692 A JP H1081692A
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- JP
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- fe35a
- methanol
- fe35b
- chloroform
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】抗腫瘍活性を有する新規化合物を提供する。
【解決手段】化合物FE35AおよびFE35Bは、ス
トレプトミセス ロチェイ3218−GM2株(生命
FERM P−15720号)の培養によって得られ、
FE35Aは分子量549、分子式C30H31NO9 、ま
たFE35Bは分子量577、分子式C31H31NO10の
化合物である。
トレプトミセス ロチェイ3218−GM2株(生命
FERM P−15720号)の培養によって得られ、
FE35Aは分子量549、分子式C30H31NO9 、ま
たFE35Bは分子量577、分子式C31H31NO10の
化合物である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規化合物FE35
AおよびBの製造法及びその用途に関する。本発明の化
合物は、細胞増殖抑制作用を有し、悪性腫瘍に対する化
学療法剤として使用される生物活性物質として期待され
る。
AおよびBの製造法及びその用途に関する。本発明の化
合物は、細胞増殖抑制作用を有し、悪性腫瘍に対する化
学療法剤として使用される生物活性物質として期待され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、悪性腫瘍に対する化学療法剤とし
てはアドリアマイシン、ブレオマイシン、シスプラチ
ン、エトポシド等が知られている。
てはアドリアマイシン、ブレオマイシン、シスプラチ
ン、エトポシド等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、副作用、薬剤
耐性あるいは固形癌への有効性等の問題から、これらの
用途に適する新規化合物の発明が待たれている。
耐性あるいは固形癌への有効性等の問題から、これらの
用途に適する新規化合物の発明が待たれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは微
生物の代謝産物について種々検索した結果、ストレプト
ミセス属に属する一菌株が動物細胞に対する強い増殖抑
制作用を有する新規化合物FE35AおよびBを産生す
ることを見い出した。
生物の代謝産物について種々検索した結果、ストレプト
ミセス属に属する一菌株が動物細胞に対する強い増殖抑
制作用を有する新規化合物FE35AおよびBを産生す
ることを見い出した。
【0005】本発明は、上記知見に基いて完成されたも
のである。上記新規化合物FE35AおよびBは、スト
レプトミセス属に属するFE35AおよびBの生産菌を
培養し、目的化合物を生成、蓄積せしめ、この培養物よ
り化合物FE35AおよびBを採取することにより得ら
れる。
のである。上記新規化合物FE35AおよびBは、スト
レプトミセス属に属するFE35AおよびBの生産菌を
培養し、目的化合物を生成、蓄積せしめ、この培養物よ
り化合物FE35AおよびBを採取することにより得ら
れる。
【0006】FE35AおよびFE35Bの生産菌の代
表的なものとして3218−GM2株(生工研菌寄第1
5720号、FERM P−15720、以下3218
−GM2株と略す)が挙げられる。この菌株は放射線の
照射などの常法により変異させ、変異株の中より、より
良い生産性の菌株を得ることもできる。
表的なものとして3218−GM2株(生工研菌寄第1
5720号、FERM P−15720、以下3218
−GM2株と略す)が挙げられる。この菌株は放射線の
照射などの常法により変異させ、変異株の中より、より
良い生産性の菌株を得ることもできる。
【0007】
【発明の実施の形態】新規化合物FE35AおよびFE
35Bは酸と塩を作り、本発明において薬理学上許容さ
れる塩とは塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩およびP
−トルエンスルホン酸塩等を示す。以下に3218−G
M2株の菌学的性状を示す。 1.形態的性質
35Bは酸と塩を作り、本発明において薬理学上許容さ
れる塩とは塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩およびP
−トルエンスルホン酸塩等を示す。以下に3218−G
M2株の菌学的性状を示す。 1.形態的性質
【0008】本菌株の基生菌糸は分断しない。基菌糸は
主軸を形成し、それより不規則に分枝した先端に、10
〜50個またはそれ以上からなる螺旋状、ループ状の胞
子鎖を形成する。胞子は非運動性で、円柱形あるいは卵
形を呈し、幅0.4〜0.5、長さ0.6〜0.8μm
で胞子表面は平滑である。菌核、胞子嚢、その他の特殊
形態は観察されない。細胞壁化学型はI型である。
主軸を形成し、それより不規則に分枝した先端に、10
〜50個またはそれ以上からなる螺旋状、ループ状の胞
子鎖を形成する。胞子は非運動性で、円柱形あるいは卵
形を呈し、幅0.4〜0.5、長さ0.6〜0.8μm
で胞子表面は平滑である。菌核、胞子嚢、その他の特殊
形態は観察されない。細胞壁化学型はI型である。
【0009】2.生理学的性質 1 生育温度範囲:20〜37℃ 2 硝酸塩の還元:陰性 3 ゼラチンの液化:陰性 4 スターチの加水分解:陰性 5 脱脂粉乳の凝固:陰性 6 脱脂粉乳のペプトン化:陽性 7 メラニン様色素の生成:陰性 3.炭素源の利用性 D−グルコース:+ L−アラビノース:− D−キシロース:+ D−フラクトース:± シュクロース:± L−ラムノース:− ラフィノース:− イノシトール:+ D−マンニトール:−
【0010】4.細胞壁の化学型 細胞壁の化学型はI型である。以上を要約すると、本菌
株は細胞壁化学型がI型であり、基生菌糸は分断せず、
気菌糸は主軸を形成し、それより不規則に分枝した先端
に、10〜50個またはそれ以上からなる螺旋状、ルー
プ状の胞子鎖を形成する。胞子は非運動性で、円柱形あ
るいは卵形を呈し、幅0.4〜0.5μm、長さ0.6
〜0.8μmで胞子表面は平滑である。菌核、胞子嚢、
その他の特殊形態は観察されない。集落表面の菌叢色は
灰色系列で裏面色は不鮮明色を呈し、pHでは変化しな
い。拡散性色素は認められない。炭素源の利用性はグル
コース、キシロース、イノシトールを利用する。本菌株
の形態的性状と細胞壁化学型から本菌株はストレプトミ
セス属に位置する。
株は細胞壁化学型がI型であり、基生菌糸は分断せず、
気菌糸は主軸を形成し、それより不規則に分枝した先端
に、10〜50個またはそれ以上からなる螺旋状、ルー
プ状の胞子鎖を形成する。胞子は非運動性で、円柱形あ
るいは卵形を呈し、幅0.4〜0.5μm、長さ0.6
〜0.8μmで胞子表面は平滑である。菌核、胞子嚢、
その他の特殊形態は観察されない。集落表面の菌叢色は
灰色系列で裏面色は不鮮明色を呈し、pHでは変化しな
い。拡散性色素は認められない。炭素源の利用性はグル
コース、キシロース、イノシトールを利用する。本菌株
の形態的性状と細胞壁化学型から本菌株はストレプトミ
セス属に位置する。
【0011】以上の諸性状を基に「細菌名承認リスト、
1980」及びそれ以後の有効名リストに記載されたス
トレプトミセス属の種について検索し、本菌株をストレ
プトミセス・ロチェイ(Streptomyces r
ochei)に含まれる一菌株と同定し、ストレプトミ
セス・ロチェイ(Streptomyces roch
ei)3218−GM2と命名した。該菌株は、工業技
術院生命工学工業技術研究所に、FERM P−157
20として寄託されている。
1980」及びそれ以後の有効名リストに記載されたス
トレプトミセス属の種について検索し、本菌株をストレ
プトミセス・ロチェイ(Streptomyces r
ochei)に含まれる一菌株と同定し、ストレプトミ
セス・ロチェイ(Streptomyces roch
ei)3218−GM2と命名した。該菌株は、工業技
術院生命工学工業技術研究所に、FERM P−157
20として寄託されている。
【0012】本発明による化合物FE35AおよびBの
生産には上記の3218−GM2株による発酵が実施さ
れる。本菌株の培養は20〜37℃好ましくは20〜3
0℃の温度範囲で通常の放線菌の培養に適切な水溶性栄
養源を含む培地中にて好気条件下で実施される。
生産には上記の3218−GM2株による発酵が実施さ
れる。本菌株の培養は20〜37℃好ましくは20〜3
0℃の温度範囲で通常の放線菌の培養に適切な水溶性栄
養源を含む培地中にて好気条件下で実施される。
【0013】本培養の目的に供される培地としては放線
菌が利用できる栄養源を含めばよく、培地組成としてグ
ルコース、フルクトース、シュクロースなどの糖類、澱
粉およびグリセリンなどの炭素源およびカゼイン、ポリ
ペプトン、大豆粉、乾燥酵母などの有機態窒素もしくは
硫酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどの無機態窒素
などの窒素源が単独ないしは併合して用いることができ
る。
菌が利用できる栄養源を含めばよく、培地組成としてグ
ルコース、フルクトース、シュクロースなどの糖類、澱
粉およびグリセリンなどの炭素源およびカゼイン、ポリ
ペプトン、大豆粉、乾燥酵母などの有機態窒素もしくは
硫酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどの無機態窒素
などの窒素源が単独ないしは併合して用いることができ
る。
【0014】さらに塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、
硫酸鉄、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、各種ビタミンな
どを生育促進および調節の目的で利用することも可能で
あり、必要に応じてシリコーン、植物油あるいは合成消
泡剤を培地に添加し発泡を防ぐことも可能である。32
18−GM2株の保存は凍結乾燥、寒天斜面培地などに
継代するなど種々の方法が可能である。
硫酸鉄、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、各種ビタミンな
どを生育促進および調節の目的で利用することも可能で
あり、必要に応じてシリコーン、植物油あるいは合成消
泡剤を培地に添加し発泡を防ぐことも可能である。32
18−GM2株の保存は凍結乾燥、寒天斜面培地などに
継代するなど種々の方法が可能である。
【0015】化合物FE35AおよびBを生産する場
合、寒天斜面培地より1白金耳胞子をかきとり、振騰フ
ラスコに移植し2〜5日、約25〜約30℃で培養し種
菌とする。本培養のスケールに応じて種培養を繰り返
し、種菌を大量に得ることもできる。本培養に際しては
このようにして得られた種菌を一定量発酵容器に接種
し、約20〜35℃好ましくは約25〜約30℃で3〜
6日間通気撹拌する。
合、寒天斜面培地より1白金耳胞子をかきとり、振騰フ
ラスコに移植し2〜5日、約25〜約30℃で培養し種
菌とする。本培養のスケールに応じて種培養を繰り返
し、種菌を大量に得ることもできる。本培養に際しては
このようにして得られた種菌を一定量発酵容器に接種
し、約20〜35℃好ましくは約25〜約30℃で3〜
6日間通気撹拌する。
【0016】得られた培溶液を遠心分離またはろ過など
の手段により菌体と培養ろ液とに分け、菌体はアセト
ン、メタノールなど水と混じる溶媒にて抽出する。抽出
液は減圧下にて溶媒を留去し、培養ろ液と混合する。か
くして得られた化合物FE35AおよびBを含む水溶液
をダイアイオンHP−20(商品名)などを用いたカラ
ムに吸着後、含水アセトンなどの溶離液で目的物質を溶
出する。溶出液は減圧下にて有機溶媒を除去する。この
水懸濁液に、酢酸エチル、クロロホルムなどの溶媒を加
えて目的化合物を有機溶媒層に抽出する。必要ならば有
機溶媒層を飽和食塩水などの溶液にて洗浄すれば水溶性
の不純物などの除去に効果がある。この抽出液を無水硫
酸ナトリウム等で脱水した後溶媒を留去すれば、化合物
FE35AおよびBを含む抽出物を得ることができる。
さらに、化合物FE35AおよびBを精製するためには
通常の脂溶性低分子物質の精製手段を適用できる。たと
えばクロロホルム―メタノールを展開溶媒とするシリカ
ゲルクロマトグラフィーを行い、得られた活性画分を各
々濃縮乾固する。最後に逆相HPLCを行うことにより
黄色結晶FE35AおよびFE35Bを別々に単離す
る。
の手段により菌体と培養ろ液とに分け、菌体はアセト
ン、メタノールなど水と混じる溶媒にて抽出する。抽出
液は減圧下にて溶媒を留去し、培養ろ液と混合する。か
くして得られた化合物FE35AおよびBを含む水溶液
をダイアイオンHP−20(商品名)などを用いたカラ
ムに吸着後、含水アセトンなどの溶離液で目的物質を溶
出する。溶出液は減圧下にて有機溶媒を除去する。この
水懸濁液に、酢酸エチル、クロロホルムなどの溶媒を加
えて目的化合物を有機溶媒層に抽出する。必要ならば有
機溶媒層を飽和食塩水などの溶液にて洗浄すれば水溶性
の不純物などの除去に効果がある。この抽出液を無水硫
酸ナトリウム等で脱水した後溶媒を留去すれば、化合物
FE35AおよびBを含む抽出物を得ることができる。
さらに、化合物FE35AおよびBを精製するためには
通常の脂溶性低分子物質の精製手段を適用できる。たと
えばクロロホルム―メタノールを展開溶媒とするシリカ
ゲルクロマトグラフィーを行い、得られた活性画分を各
々濃縮乾固する。最後に逆相HPLCを行うことにより
黄色結晶FE35AおよびFE35Bを別々に単離す
る。
【0017】このようにして得られた化合物FE35A
およびBは各々下記に示すような物理化学的性状を有す
る。 FE35A (1) 外観:黄色結晶 (2) 分子量:FAB−MS m/z550( M+H) + (3) 分子式:C30H31NO9 (4) 溶剤に対する溶解性:ジメチルスルホキシド、メタ
ノール、アセトンに可溶、ヘキサン、水に不溶。 (5) 呈色反応:リンモリブデン酸−硫酸、ヨウ素蒸気反
応に陽性。 (6) シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値:ク
ロロホルム:メタノール(10:1)の展開溶媒で0.
43を示す。 (7) 赤外吸収スペクトル:V max(KBr) :337
0,1710,1620cm-1 (8)1H−NMRスペクトル:重メタノール中で測定した
スペクトルを図1に示す。 FE35B (1) 外観:黄色結晶 (2) 分子量:FAB−MS m/z578( M+H) + (3) 分子式:C31H31NO10 (4) 溶剤に対する溶解性:ジメチルスルホキシド、メタ
ノール、アセトン、クロロホルムに可溶、ヘキサン、水
に不溶。 (5) 呈色反応:リンモリブデン酸―硫酸、ヨウ素蒸気反
応に陽性。 (6) シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値:ク
ロロホルム:メタノール(10:1)の展開溶媒で0.
58を示す。 (7) 赤外吸収スペクトル:V max(KBr) :340
0,3370,1715,1620cm-1 (8)1H−NMRスペクトル:重クロロホルム中で測定し
たスペクトルを図2に示す。
およびBは各々下記に示すような物理化学的性状を有す
る。 FE35A (1) 外観:黄色結晶 (2) 分子量:FAB−MS m/z550( M+H) + (3) 分子式:C30H31NO9 (4) 溶剤に対する溶解性:ジメチルスルホキシド、メタ
ノール、アセトンに可溶、ヘキサン、水に不溶。 (5) 呈色反応:リンモリブデン酸−硫酸、ヨウ素蒸気反
応に陽性。 (6) シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値:ク
ロロホルム:メタノール(10:1)の展開溶媒で0.
43を示す。 (7) 赤外吸収スペクトル:V max(KBr) :337
0,1710,1620cm-1 (8)1H−NMRスペクトル:重メタノール中で測定した
スペクトルを図1に示す。 FE35B (1) 外観:黄色結晶 (2) 分子量:FAB−MS m/z578( M+H) + (3) 分子式:C31H31NO10 (4) 溶剤に対する溶解性:ジメチルスルホキシド、メタ
ノール、アセトン、クロロホルムに可溶、ヘキサン、水
に不溶。 (5) 呈色反応:リンモリブデン酸―硫酸、ヨウ素蒸気反
応に陽性。 (6) シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値:ク
ロロホルム:メタノール(10:1)の展開溶媒で0.
58を示す。 (7) 赤外吸収スペクトル:V max(KBr) :340
0,3370,1715,1620cm-1 (8)1H−NMRスペクトル:重クロロホルム中で測定し
たスペクトルを図2に示す。
【0018】
【作用】化合物FE35AおよびBのヒト卵巣癌細胞
(A2780)に対する増殖抑制作用を検討した。ヒト
卵巣癌細胞を1.5X104個/wellの割合で96
穴テストプレートに播種し、37℃, 5%CO2インキ
ュベーター内で24時間培養した後、本化合物をそれぞ
れ種々の濃度で培養液に添加した。72時間後、MTT
法により本化合物のヒト卵巣癌細胞に対する増殖抑制率
を求めた。 増殖抑制率( GI) %=( 1−X/C) x100 C:コントロール吸光度、X:サンプル吸光度 結果を表1および2に示した。
(A2780)に対する増殖抑制作用を検討した。ヒト
卵巣癌細胞を1.5X104個/wellの割合で96
穴テストプレートに播種し、37℃, 5%CO2インキ
ュベーター内で24時間培養した後、本化合物をそれぞ
れ種々の濃度で培養液に添加した。72時間後、MTT
法により本化合物のヒト卵巣癌細胞に対する増殖抑制率
を求めた。 増殖抑制率( GI) %=( 1−X/C) x100 C:コントロール吸光度、X:サンプル吸光度 結果を表1および2に示した。
【0019】
【表1】
【表2】 化合物FE35AおよびFE35Bのヒト卵巣癌細胞に
対する増殖抑制作用のIC50値は0.54μg/ml
および1.00μg/mlであった。
対する増殖抑制作用のIC50値は0.54μg/ml
および1.00μg/mlであった。
【0020】上記のように、化合物FE35AおよびF
E35Bは抗腫瘍作用を有するので、抗腫瘍剤として使
用できる。
E35Bは抗腫瘍作用を有するので、抗腫瘍剤として使
用できる。
【0021】抗腫瘍剤として使用する場合の製剤化およ
び投与方法は従来公知の種々の方法が適用できる。すな
わち、投与方法として注射、経口、直腸投与などが可能
である。製剤形態としては注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠
剤、座剤などの形態がとり得る。
び投与方法は従来公知の種々の方法が適用できる。すな
わち、投与方法として注射、経口、直腸投与などが可能
である。製剤形態としては注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠
剤、座剤などの形態がとり得る。
【0022】製剤化の際に化合物FE35AおよびBに
悪影響を与えない限り、医薬品に用いられる種々の補助
剤、すなわち担体やその他の助剤、たとえば安定剤、防
腐剤、無痛化剤、乳化剤などが必要に応じて使用されう
る。製剤において、化合物FE35AおよびBの含量
は、製剤形態等により広範囲に変えることが可能であ
り、一般には化合物FE35AないしはBを0.01〜
100%(重量)、好ましくは0.1〜70%(重量)
含有し、残りは通常医薬用に使用される担体その他の補
助剤からなる。
悪影響を与えない限り、医薬品に用いられる種々の補助
剤、すなわち担体やその他の助剤、たとえば安定剤、防
腐剤、無痛化剤、乳化剤などが必要に応じて使用されう
る。製剤において、化合物FE35AおよびBの含量
は、製剤形態等により広範囲に変えることが可能であ
り、一般には化合物FE35AないしはBを0.01〜
100%(重量)、好ましくは0.1〜70%(重量)
含有し、残りは通常医薬用に使用される担体その他の補
助剤からなる。
【0023】化合物FE35AおよびBの投与量は症状
等により異なるが、成人1人1日当たり0.01〜80
0mg程度である。連投を必要とする場合には1日当た
り使用量を抑えることが望ましい。以下本発明の化合物
の製法を実施例により示す。
等により異なるが、成人1人1日当たり0.01〜80
0mg程度である。連投を必要とする場合には1日当た
り使用量を抑えることが望ましい。以下本発明の化合物
の製法を実施例により示す。
【0024】
実施例1 (1)発酵 大豆粉1.5%、ペプトン0.5%、酵母エキス0.0
5%、グリセリン2%、グルコース0.5%、硫酸マグ
ネシウム0.005%、リン酸1カリウム0.05%、
炭酸カルシウム0.2%よりなる培地を500ml容三
角フラスコに100ml分注し、滅菌後ストレプトミセ
ス・ロチェイ(Streptomyces roche
i)3218−GM2株を1白金耳接種して、27℃、
48時間回転式振とう機上で培養し、本培養の種菌とし
た。本培養は30Lジャーファーメンターに大豆粉1
%、酵母エキス1%、グルコース3%、炭酸カルシウム
0.5%、プロナール(消泡剤)0.03%よりなる培
地20Lを仕込み滅菌した後、種菌400mlを移植し
27℃で毎分6リットルの通気をし、毎分250回転で
撹拌しながら3日間培養した。30Lジャーファーメン
ター2基から得られた培養液より、フィルタープレスを
用いてろ過を行い、ろ液と菌体を分離した。
5%、グリセリン2%、グルコース0.5%、硫酸マグ
ネシウム0.005%、リン酸1カリウム0.05%、
炭酸カルシウム0.2%よりなる培地を500ml容三
角フラスコに100ml分注し、滅菌後ストレプトミセ
ス・ロチェイ(Streptomyces roche
i)3218−GM2株を1白金耳接種して、27℃、
48時間回転式振とう機上で培養し、本培養の種菌とし
た。本培養は30Lジャーファーメンターに大豆粉1
%、酵母エキス1%、グルコース3%、炭酸カルシウム
0.5%、プロナール(消泡剤)0.03%よりなる培
地20Lを仕込み滅菌した後、種菌400mlを移植し
27℃で毎分6リットルの通気をし、毎分250回転で
撹拌しながら3日間培養した。30Lジャーファーメン
ター2基から得られた培養液より、フィルタープレスを
用いてろ過を行い、ろ液と菌体を分離した。
【0025】(2)精製 得られた菌体にメタノール10Lを加え、撹拌後2時間
放置しろ過して抽出液を得た。この抽出液から減圧下で
メタノールを留去後、得られた水溶液をダイアイオンH
P−20(商品名)に吸着させ、80%アセトン水で溶
出した。この溶出液を濃縮しアセトンを留去後酢酸エチ
ルにて抽出した。抽出液は無水硫酸ナトリウムで脱水
し、減圧下濃縮乾固して3.8gの油状物質を得た。得
られた油状物質は、クロロホルム−メタノール(50:
1)を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(カラム体積:200ml)にて精製し、得られた活
性画分は、減圧下濃縮乾固し粗物質1.8gを得た。こ
の粗物質を少量のメタノールに溶解し、一回の操作にお
いて約50mg相等量を0.1%リン酸を含む50%ア
セトニトリルで充填したYMC−ODS−AMカラム
(20x300mm、YMC(株))に付し、40℃、
流速8ml/分で同組成の溶媒によって溶出し、保持時
間が24分(FE35Aが溶出)、および30分(FE
35Bが溶出)前後の画分をそれぞれ集めた。残りの粗
物質についても同様な操作を行い、採取した溶出液をそ
れぞれプールした。それぞれの溶出液のアセトニトリル
をエバポレーターにて留去し、得られた水溶液を1N
NaOHでpH8.0に調整した後、それぞれを酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで脱水
後、減圧下で濃縮乾固し、FE35AおよびB物質の黄
色粉末をそれぞれ28mgおよび12mg得た。
放置しろ過して抽出液を得た。この抽出液から減圧下で
メタノールを留去後、得られた水溶液をダイアイオンH
P−20(商品名)に吸着させ、80%アセトン水で溶
出した。この溶出液を濃縮しアセトンを留去後酢酸エチ
ルにて抽出した。抽出液は無水硫酸ナトリウムで脱水
し、減圧下濃縮乾固して3.8gの油状物質を得た。得
られた油状物質は、クロロホルム−メタノール(50:
1)を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(カラム体積:200ml)にて精製し、得られた活
性画分は、減圧下濃縮乾固し粗物質1.8gを得た。こ
の粗物質を少量のメタノールに溶解し、一回の操作にお
いて約50mg相等量を0.1%リン酸を含む50%ア
セトニトリルで充填したYMC−ODS−AMカラム
(20x300mm、YMC(株))に付し、40℃、
流速8ml/分で同組成の溶媒によって溶出し、保持時
間が24分(FE35Aが溶出)、および30分(FE
35Bが溶出)前後の画分をそれぞれ集めた。残りの粗
物質についても同様な操作を行い、採取した溶出液をそ
れぞれプールした。それぞれの溶出液のアセトニトリル
をエバポレーターにて留去し、得られた水溶液を1N
NaOHでpH8.0に調整した後、それぞれを酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで脱水
後、減圧下で濃縮乾固し、FE35AおよびB物質の黄
色粉末をそれぞれ28mgおよび12mg得た。
【0026】
【発明の効果】上記のように化合物FE35AおよびB
は細胞増殖抑制作用を有するので、抗腫瘍剤として使用
できる。
は細胞増殖抑制作用を有するので、抗腫瘍剤として使用
できる。
【図1】FE35Aの重メタノール中の 1H−NMRス
ペクトルを示す。
ペクトルを示す。
【図2】FE35Bの重クロロホルム中の 1H−NMR
スペクトルを示す。
スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465) (C12P 1/06 C12R 1:465)
Claims (6)
- 【請求項1】下記の理化学的性質を有することを特徴と
するFE35A物質又はその薬理学上許容される塩。 (1) 外観:黄色結晶 (2) 分子量:FAB−MS m/z550(M+H)+ (3) 分子式:C30H31NO9 (4) 溶剤に対する溶解性:ジメチルスルホキシド、メタ
ノール、アセトンに可溶、ヘキサン、水に不溶。 (5) 呈色反応:リンモリブデン酸−硫酸、ヨウ素蒸気反
応に陽性。 (6) シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値:
クロロホルム:メタノール(10:1)の展開溶媒で
0.43を示す。 (7) 赤外吸収スペクトル:V max(KBr): 337
0, 1710, 1620cm-1 (8)1H−NMRスペクトル:重メタノール中で測定した
スペクトルを図1に示す。 - 【請求項2】下記の理化学的性質を有することを特徴と
するFE35B物質又はその薬理学上許容される塩。 (1) 外観:黄色結晶 (2) 分子量:FAB−MS m/z578 (M+H) + (3) 分子式:C31H31NO10 (4) 溶剤に対する溶解性:ジメチルスルホキシド、メタ
ノール、アセトン、クロロホルムに可溶、ヘキサン、水
に不溶。 (5) 呈色反応:リンモリブデン酸−硫酸、ヨウ素蒸気反
応に陽性。 (6) シリカゲル薄層クロマトグラフィーによるRf値:
クロロホルム:メタノール(10:1)の展開溶媒で
0.58を示す。 (7) 赤外吸収スペクトル:V max(KBr) : 340
0, 3370, 1715, 1620cm-1 (8)1H−NMRスペクトル:重クロロホルム中で測定し
たスペクトルを図2に示す。 - 【請求項3】ストレプトミセス属に属するFE35物質
生産菌を培養して請求項1または2に記載の化合物FE
35AまたはFE35Bを生成せしめ、これを採取する
ことを特徴とする化合物FE35AまたはFE35Bの
製造方法。 - 【請求項4】請求項1又は2に記載の化合物FE35
A、FE35B又はそれらの薬理学上許容される塩を有
効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項5】請求項1又は2に記載のFE35A、FE
35B又はそれらの薬理学上許容される塩を有効成分と
する医薬。 - 【請求項6】ストレプトミセス・ロチェイ3218−G
M2(生命研 FERMP−15720号)株及びその
変異株。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8255333A JPH1081692A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 新規化合物fe35aおよびb、その製造法およびその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8255333A JPH1081692A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 新規化合物fe35aおよびb、その製造法およびその用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1081692A true JPH1081692A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=17277339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8255333A Pending JPH1081692A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 新規化合物fe35aおよびb、その製造法およびその用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1081692A (ja) |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP8255333A patent/JPH1081692A/ja active Pending
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