JPH1110977A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH1110977A
JPH1110977A JP17053997A JP17053997A JPH1110977A JP H1110977 A JPH1110977 A JP H1110977A JP 17053997 A JP17053997 A JP 17053997A JP 17053997 A JP17053997 A JP 17053997A JP H1110977 A JPH1110977 A JP H1110977A
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JP
Japan
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color
ink layer
film
ink
printing
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JP17053997A
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Takashi Shibuki
隆 渋木
Shoji Kondo
昇司 近藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のインクフィルムの搬送量からのズレを
小さくし、各色の印字において適正なインクフィルムの
搬送量を得ることができ、電源の立ち上げ時などの最初
の1枚目の印字からでも常にインクフィルムの安定した
位置での印字が可能な記録装置を提供する。 【解決手段】 第1色の印字終了後から第1色のインク
層のフィルム搬送方向後端を色判別センサS3′にて検
出するまでの間の搬送量La に相当するインクフィルム
巻取ローラの回転角度をエンコーダセンサにより計測
し、この計測値na と補正不要な基準値n3 との差Δn
a を求め、繰り返し形成されるインク層の色順位をNと
したときに、Δna /(N−2)に相当する補正搬送量
を、予め決められた補正不要な第3色以降の印字におけ
る各色のインク層長さに対応するインクフィルム基準搬
送量n0 に加える制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録装置に
おけるインクフィルムの搬送方法を改良したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録装置は、プラテンローラとこ
れに対して圧接及び圧接解除可能となったサーマルヘッ
ドとを有し、記録紙がプラテンローラとサーマルヘッド
との間に送り込まれる。記録紙とサーマルヘッドとの間
には、一方の表面に熱溶融性あるいは熱昇華性のインク
が塗布されたインクフィルムが搬送されるようになって
いる。このインクフィルムは、供給側リールから繰り出
されて、巻取側リールに巻き取られる。1つのサーマル
ヘッドにより記録紙に対してカラー画像を再現する場合
には、表面にイエロ、マゼンタおよびシアン等の色のイ
ンクがこの順で塗布されたインクフィルムが用いられ、
各色の画像の重ね合わせによってプリントされる。
【0003】図24(A)はインクフィルムが搬送され
る様子を示す図、(B)は(A)に示されるエンコーダ
センサの出力変化を示すグラフ、図25はインクフィル
ムの平面図である。なお、図中符号「Y」はイエロイン
ク層、「M」はマゼンタインク層、「C」はシアンイン
ク層、および「OL」は、オーバコート層を示す。
【0004】図24(A)に示すように、給側リール3
0から繰り出されるインクフィルム32は、サーマルヘ
ッド26とプラテンローラ25との間を通過し、インク
フィルム巻取ローラ37を介して巻取側リール31に巻
き取られる。インクフィルム巻取ローラ37が回転する
と、エンコーダ62に備えられるフォトセンサであるエ
ンコーダセンサ63の出力が、図24(B)に示すよう
に、「入光→遮光」または「遮光→入光」と変化し、こ
のエンコーダセンサ63の出力の変化(図24(B)の
aの部分)をカウントすることによって、インクフィル
ム巻取ローラ37の回転角度を検出し、インクフィルム
32の搬送量を求めている。
【0005】具体的には、インクフィルムの搬送量Lは
次式により求められる。 L=r0 ・θ ここに、r0 :インクフィルム巻取ローラのローラ半径 θ :インクフィルム巻取ローラの回転角度(rad) したがって、各色のインク層のフィルムの長さL0 (図
25参照)は、次式のように表される。 L0 =r0 ・θ0 ここに、θ0 :インクフィルムをL0 巻くのに回転する
インクフィルム巻取ローラの回転角度(rad) 逆に言えば、インクフィルムをL0 搬送するのに必要な
インクフィルム巻取ローラの回転角度θ0 は、 θ0 =L0 /r0 で与えられ、各色のインク層の先頭位置までのインクフ
ィルム32の搬送は、各色の搬送量がL0 になるまで、
すなわち、インクフィルム巻取ローラ37の回転角度
が、θ0 (イエロ)、2θ0 (マゼンタ)、3θ0 (シ
アン)になるまで巻く制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の熱転写記録装置では、インクフィルムの搬送量をイン
クフィルム巻取ローラの回転角度とインクフィルム巻取
ローラのローラ半径の積から算出する構成とされてお
り、各色のインク層の先頭位置までのフィルムの搬送
は、インクフィルム巻取ローラが所定の角度まで回転す
ることを検知することで制御している。
【0007】ところが、従来の記録装置では、インクフ
ィルム巻取ローラ37のローラ半径が変化した場合、イ
ンクフィルム巻取ローラ37で滑りが発生した場合、あ
るいはインクフィルムが伸びた場合、各色のインクフィ
ルムの搬送量(L1 )y、(L1 )m、(L1 )cは、
所望のインクフィルムの搬送量L0 からのズレが生じ、
これらのズレは、それぞれ、(ΔL)y=(L1 )y−
L0 、(ΔL)m=(L1 )m−L0 、(ΔL)c=
(L1 )c−L0 となる。よって3色印字終了時のズレ
は、ΔL=(ΔL)y+(ΔL)m+(ΔL)cと表さ
れる。
【0008】したがって、ΔL>0の場合にΔLがある
値より大きくなると次色の先端まで印字するようになり
(図26参照、印字領域を四角枠で示す)、一方、ΔL
<0の場合にΔLがある値より小さくなったときには前
色の後端から印字されることになる(図27参照、印字
領域を四角枠で示す)。このために不良画像が発生する
という問題があった。
【0009】これに対し、本願出願人は先に、複数色の
印字の重ね合わせによるカラープリントを行う際、次回
画面の印字のためのインクフィルムの頭出し動作におい
て、インクフィルム巻取ローラの回転角度を計測し、そ
のデータをもとに次回プリント時に補正することによっ
て、各色のインクフィルムの搬送量を所望のインクフィ
ルムの搬送量に近づけるようにしたものを提案している
(特願平8−171530号)。
【0010】しかしながら、このインクフィルム搬送量
の補正にあっては、直前の1枚のプリントの結果をもと
にして補正する方式であるため、例えば電源の立ち上げ
直後などの最初の1枚目の印字において補正を行うこと
ができないという欠点を有していた。
【0011】本発明の目的は、所望のインクフィルムの
搬送量からのズレを小さくし、各色の印字において適正
なインクフィルムの搬送量を得ることができ、電源の立
ち上げ時などの最初の1枚目の印字からでも常にインク
フィルムの安定した位置での印字が可能な記録装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数色のインク層が順に繰り返し形成さ
れたインクフィルムの搬送量を、インクフィルム巻取ロ
ーラの回転角度とインクフィルム巻取ローラのローラ半
径との積から算出し、当該インクフィルムを用いて記録
紙に転写して画像を形成する記録装置において、インク
フィルム巻取ローラの回転角度を検出する回転角度検出
手段と、第1色のインク層および第2色のインク層それ
ぞれの両側の各境界のうち少なくとも一つの境界を検出
し得る境界検出手段と、第3色の印字開始位置よりフィ
ルム搬送方向上流側での前記境界を端点とした所定区間
に対するインクフィルム巻取ローラの回転角度を、前記
回転角度検出手段により計測し、この計測値に基づいて
第3色以降の印字における各色のインク層長さに対応す
るインクフィルム基準搬送量を予め決められた値から補
正する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0013】このように構成された本発明にあっては、
第3色の印字開始位置よりフィルム搬送方向上流側にお
いて、第1色のインク層および第2色のインク層それぞ
れの両側の各境界のうちの一の境界を端点とした所定区
間に対するインクフィルム巻取ローラの回転角度を計測
し、この計測値に基づいて第3色以降の印字における各
色のインク層長さに対応するインクフィルム基準搬送量
を、予め決められた値から補正する。これにより、第3
色以降のインクフィルムの搬送量を所望のインクフィル
ムの搬送量に近づける異が可能となり、第3色以降のイ
ンク層における印字位置が安定する。
【0014】また、第4色以降の印字における各色のイ
ンク層長さに対応するインクフィルム基準搬送量を、予
め決められた値から補正するように構成することも可能
であり、さらに、第1色のインク層および第2色のイン
ク層それぞれの両側の各境界のうちの一の境界を端点と
した所定区間を複数種類設けて計測し、所定のしきい値
から外れた場合にのみインクフィルムの搬送量を補正す
るように構成することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の一実施の形態に係る
熱転写記録装置を示す外観斜視図、図2は、同装置の蓋
部材を開放した状態を示す概略断面図、図3は、同装置
の本体にインクフィルムカセットを装填した状態を示す
概略断面図、図4(1)〜(3)は、それぞれ、給紙
時、印字開始時、および印字終了時における同装置の作
動状態を概略で示す断面図、図5(1)(2)は、先端
カット時および後端カット時における同装置の作動状態
を概略で示す断面図である。なお、説明の便宜上、記録
紙を排出する際に先端側となる記録紙の縁辺を、記録紙
の先端と称する。
【0016】図示する熱転写記録装置10は、例えば、
写真の焼付を行う現像所などにおいて使用され、ネガフ
ィルムの複数駒に記録された情報を1枚の記録紙上に再
現するいわゆるインデックス・プリントなどを出力する
ために用いられる。熱転写記録装置10には、ネガフィ
ルムに記録された情報に対して種々の画像処理を行う図
示しない制御装置がインターフェースを介して接続さ
れ、制御装置からの画像信号や制御信号がインターフェ
ースを介して入力されるようになっている。
【0017】熱転写記録装置10の本体をなすハウジン
グ11の上面には蓋部材12が揺動軸12aを中心に開
閉自在に取り付けられ、蓋部材12を開放した状態でイ
ンクフィルムカセットがハウジング11内の所定位置に
装填されるようになっている。図1中左手前側が装置1
0の前面となっており、この前面側に排紙部22が設け
られ、背面側に給紙部21が設けられている。給紙部2
1には、複数枚の記録紙を収納した給紙トレイ14が傾
斜して設けられている。また、この熱転写記録装置10
内には、画像を再現した後の記録紙の不要部分(記録紙
の先端部分および/または後端部分)をカットするカッ
タユニット23が設けられており、カットされた用紙片
を貯えるダスタ部24が装置前面側に抜き差し自在に設
けられている。不要部分をカットした後の記録紙は、用
紙排出口16を通って、ダスタ部24の前面に一体的に
設けられた排紙トレイ17上に縦方向に排出される。
【0018】また、本実施形態の熱転写記録装置10で
は熱昇華性のインクが塗布されたインクフィルムが用い
られており、昇華したインクをトラップする受像紙とし
ての記録紙は、印画紙のような腰の強い厚手(150〜
250μm)の用紙が用いられている。
【0019】熱転写記録装置10の内部構造を詳述すれ
ば、図2に示すように、ハウジング11内には、プラテ
ンローラ25が回転自在に支持されており、蓋部材12
の内面側には、図示しない連動部材によって、サーマル
ヘッド26を有するヘッドベース27がプラテンローラ
25に対して進退移動自在に取り付けられている。ヘッ
ドベース27がプラテンローラ25に対して前進移動す
ると、サーマルヘッド26はプラテンローラ25に圧接
する位置に移動する一方、ヘッドベース27がプラテン
ローラ25に対して後退移動すると、サーマルヘッド2
6は圧接を解除する位置に移動する。ヘッドベース27
は、図示しないスプリングなどの弾発手段によって、サ
ーマルヘッド26をプラテンローラ25に対して後退し
た位置すなわち圧接解除位置に保持するように、図2中
矢印Rで示す方向に付勢されている。
【0020】蓋部材12に回転自在に取り付けた駆動軸
28には、ヘッドベース27に当接して当該ヘッドベー
ス27を前進移動させ、サーマルヘッド26をプラテン
ローラ25に対して圧接させる圧接用偏心カム29が固
着されている。駆動軸28を回転して圧接用偏心カム2
9を回転駆動するために、パルスモータからなるサーマ
ルヘッド駆動モータM1が駆動軸28に接続されてい
る。
【0021】図3に示すように、サーマルヘッド26と
プラテンローラ25との間には、供給側リール30から
繰り出されて巻取側リール31に巻き取られることにな
る帯状のインクフィルム32が搬送されるようになって
いる。インクフィルム32は、3色のイエロインク層、
マゼンタインク層及びシアンインク層とオーバコート層
とが、この順でベースフィルムに塗布されて形成されて
いる(図25参照)。供給側および巻取側の両リール3
0、31は、インクフィルムカセット33内に収容され
ている。このインクフィルムカセット33は、ハウジン
グ11に対して着脱自在となっており、ハウジング11
内に取り付けた保持プレート34上にセットすることで
所定位置に装着される。巻取側リール31に取り付けた
ギア35の一部がインクフィルムカセット33に形成し
た開口部に臨んでおり、カセット装着時には、装置側に
設けた駆動ギア36が前記ギア35と噛み合うようにな
っている。駆動ギア36は、モータM2により回転駆動
され、送り出されるインクフィルム32を巻取側リール
31に巻き取る。
【0022】カセット装着時にインクフィルム32の搬
送路を形成すべく、プラテンローラ25の近傍には、イ
ンクフィルム巻取ローラ37が設けられている。このイ
ンクフィルム巻取ローラ37は、通常回転フリーである
が、非印字時にインクフィルム32を移動させたいとき
のみ、図示しないクラッチを締結させることによってイ
ンクフィルム巻取モータM3によって駆動せられるよう
になっている。一方、印字時においては、インクフィル
ム32は、記録紙18の搬送に伴って送り出され、サー
マルヘッド26の先端に設けられたインクフィルムガイ
ド板38と、回転フリーの状態にあるインクフィルム巻
取ローラ37とに案内されて巻取側リール31に巻き取
られることになる。
【0023】記録紙18は前記給紙トレイ14の上に傾
斜した状態で保持されるが、記録紙18の幅方向を規制
するために、給紙トレイ14には幅規制板40が設けら
れている。この幅規制板40は、記録紙18のサイズに
応じて幅方向にスライド移動自在となっている。
【0024】給紙トレイ14上の記録紙18は、給紙ロ
ーラ45と、この給紙ローラ45に対して微小なギャッ
プを隔てて配置された捌きローラ46とにより1枚ずつ
給紙されて、ガイド部材47に案内されながら搬送され
る。給紙ローラ45は、パルスモータからなる給紙モー
タM4により回転駆動されるが、捌きローラ46は非回
転となっている。捌きローラ46はその硬度を70度と
硬くしてあり、さらに表面にはコーディング処理を施し
てある。また、前記ギャップは、紙厚に所定寸法を加え
た0.3mm程度に設定してある。このように構成する
ことにより、厚手の記録紙18を滑らかに給紙でき、さ
らに記録紙18の表面にキズを付けることもない。
【0025】プラテンローラ25の上流側には当該プラ
テンローラ25に隣接して、グリップローラ50と、こ
のグリップローラ50に対して当接するピンチローラ5
1とが配置され、これら両ローラ50、51の間に、給
紙された記録紙18が送り込まれる。グリップローラ5
0はパルスモータからなるグリップローラ駆動モータM
5により回転駆動され、ピンチローラ51は記録紙の搬
送に伴って従動回転する。
【0026】プラテンローラ50の下流側には、記録紙
18を排紙トレイ17上に排出するために、用紙排出口
16側に位置する第1排出ローラ対53と、プラテンロ
ーラ25側に位置する第2排出ローラ対54とが所定距
離を隔てて取り付けられている。これら排出ローラ対5
3、54は、パルスモータからなる搬送モータM6によ
り回転駆動されるようになっている。
【0027】プラテンローラ25と排出ローラ対54と
の間には、排紙処理の際の記録紙18の搬送を案内する
ガイド部材55が設けられている。このガイド部材55
の下方には、印字動作がなされるときに記録紙18を収
容する収容スペース56が形成されている。
【0028】図示する熱転写記録装置10にあっては、
記録紙18にカラー画像を再現する際には、まず、図4
(1)に示すように、記録紙18を給紙トレイ14から
給紙して矢印Pで示す方向に搬送し、図4(2)に示す
ように、記録紙18を収容スペース56に収容する。次
いで、この状態から矢印Qで示す方向に記録紙18を戻
し搬送しながらイエロの画像を形成するようになってい
る。つまり、戻し印字方式となっている。記録紙18を
戻し搬送しながらイエロの画像を転写した後に、次のマ
ゼンタの画像を再現する準備のために記録紙18は前進
搬送される。このように、面順次方式によって例えば3
色の画像を重ねて転写することにより、記録紙18にカ
ラー画像が形成される。サーマルヘッド26がプラテン
ローラ25に圧接するのは戻し搬送のときのみであり、
記録紙18を前進搬送するときには、サーマルヘッド2
6はプラテンローラ25から離れている。印字動作中に
戻し搬送と前進搬送とを繰り返すときにおいては、グリ
ップローラ50およびピンチローラ51は常に記録紙1
8を挟持し続けている。
【0029】前記ガイド部材55の下側には、グリップ
ローラ50とピンチローラ51により搬送される記録紙
18を、排出ローラ対53、54などが設けられている
排紙部22あるいは収容スペース56のいずれか一方に
選択的に導くために、支持軸57を中心として揺動ガイ
ド58が揺動自在に設けられている。揺動ガイド58は
可撓性素材より形成されている。図4(2)に示すよう
に、揺動ガイド58を上方位置に揺動すると、グリップ
ローラ50などにより搬送される記録紙18は収容スペ
ース56に収容される。一方、図5(1)に示すよう
に、揺動ガイド58を上方位置から下方位置まで支持軸
57を中心として時計方向に揺動すると、記録紙18は
排紙部22に向けて搬送される。
【0030】印字品位の向上のためには印字時に記録紙
18が排出ローラ対53、54に挟まれないようにする
必要があるが、本実施形態のように揺動ガイド58を設
けて排紙部22に至る搬送経路の下方位置に収容スペー
ス56を形成するようにすれば、プラテンローラ25と
排出ローラ対53、54との間の距離を小さくすること
ができ、装置10の床面積が小さくなる。
【0031】前記第1排出ローラ対53と第2排出ロー
ラ対54との間に設けられるカッタユニット23は、ロ
ータリーカッタ60と、このカッタ60との共働により
記録紙18をカットする受け台61とを有する。このカ
ッタユニット23により非印字領域をカットすることが
でき、カットされた不要な用紙片は、その自重により、
カッタユニット23の下方位置に配置されたダスタ部2
4内に落下し回収される。
【0032】図6にも拡大して示すように、グリップロ
ーラ50に隣接して、給紙時における記録紙先端あるい
は印字時における記録紙後端を検出するセンサS1が設
置されている。センサS1は、記録紙18の先端あるい
は後端を検出したときにオン信号を発する。なお、セン
サS1は印字時には記録紙後端を検出することから、以
下の説明においては便宜上、後端検出センサS1と称す
る。
【0033】図2に示したように、カッタユニット23
には、記録紙先端を検出する先端検出センサS2が設置
されている。先端検出センサS2は、記録紙18の先端
を検出したときにオン信号を発する。先端検出センサS
2が記録紙18の先端を検出した時点を基準として、搬
送モータM6を駆動するパルスが管理され、記録紙先端
から所定長さだけ記録紙18をカットする先端カット
と、記録紙後端から所定長さだけ記録紙18をカットす
る後端カットとが行われる。
【0034】また、図2及び図3に示すように、本実施
形態の熱転写記録装置10の内部下方には、コントロー
ルユニット19が配置されており、このコントロールユ
ニット19は、外部電力を供給する電源部、装置外部に
設けられた図示しない制御装置からインターフェースを
介して信号を受けると共に装置内各部の制御を行う制御
手段としてのコントローラ90、及び各種基板等を有し
ている。
【0035】図7は、ズレのない所望の搬送を行った場
合のインクフィルムを示す平面図である。なお、印字領
域を四角枠で示す。
【0036】図6に示したように、インクフィルム巻取
ローラ37に隣接して、インクフィルム32に付された
黒マーカ86を検出するマーカ読み取りセンサS3が設
置されている。前記各センサS1、S2,およびS3と
しては、反射型フォトセンサが例示できる。
【0037】黒マーカ86は、図7および図25に示し
たように、各イエロインク層の先頭部分(巻取側)に写
し込まれている。前述したように、図中符号「Y」は第
1色に当たるイエロインク層、「M」は第2色に当たる
マゼンタインク層、「C」は第3色に当たるシアンイン
ク層、および「OL」は、第4色に当たるオーバコート
層を示す。ここで、オーバコート層とは、印字部分の退
色を防止するために印字最終段階で記録紙18の全面に
ラミネート用樹脂としてのオーバコート剤を熱転写する
ためのものである。また、本明細書中において単にイン
ク層と示す場合には、オーバコート層も含まれる概念と
して使用する。
【0038】マーカ読み取りセンサS3は、黒マーカ8
6のフィルム搬送方向後端における境界を検出する境界
検出手段として機能し、黒マーカ86の黒色と各インク
層の色とが区別可能なもの、センサとしては黒色と黒で
ない色との2色の状態を判定できる、例えば赤外線発光
するセンサが使用される。
【0039】図8は、印字前スタンバイ時のインクフィ
ルムの状態を示す図、図9は、第1色の印字開始位置の
位置出し完了後のインクフィルムの状態を示す図であ
る。インクフィルム32の画面毎の頭出し、すなわち第
1色の印字開始位置の位置出しは、オーバコートを印字
後、図8に示す前記マーカ読み取りセンサS3により黒
マーカ86を検出したスタンバイの状態からフィルムが
搬送され、マーカ読み取りセンサS3により黒マーカ8
6のフィルム搬送方向後端を検出後、図9に示すよう
に、さらにインクフィルム32を所定距離例えば5mm
送り出した後に停止させることで行われる。
【0040】また、次色のインク層の頭出しは、図24
(A)に示したように、インクフィルム巻取ローラ37
の一端に設けた回転角度検出手段としてのエンコーダ6
2に備えられたエンコーダセンサ63の出力変化(図2
4(B)参照)をカウントし、これをインクフィルム3
2の搬送量に変換して行う。
【0041】図10は、図7に示されるズレのない所望
の搬送を行った場合のインクフィルムの各色の印字部分
の部分拡大図である。したがって、四角枠で示す印字領
域はインク層の中央に位置しており、印字領域の長さを
L1 とすれば、当該インク層におけるフィルム搬送方向
前方の非印字領域の長さ、および当該インク層における
フィルム搬送方向後方の非印字領域の長さは、いずれも
L2 =(L0 −L1 )/2となり、所望の搬送が行われ
ている限りこの長さは常に変わることなく同一である。
【0042】図11は、ある色の印字終了時のインクフ
ィルムの状態を示す図である。本実施形態では、図11
に示すように、インク層の境界を検出する境界検出手段
としての色判別センサS3′が、マーカ読み取りセンサ
S3近傍に設置される。但し、マーカ読み取りセンサS
3と色判別センサS3′とは、図12に示すように、両
センサS3,S3′を結ぶ線が当該軸に平行になるよう
に配置されることが、インクフィルム巻取ローラ37の
軸からの距離を同じくしてフィルム搬送方向の位置を合
わせられるので望ましい。
【0043】図13(A)(B)は、色判別センサによ
るインク層の境界を検出する様子を説明するための図で
ある。本実施形態では、色判別センサS3′の受光部
に、グリーンの光に応答するものを使用する。このよう
にすれば、イエロインク層の場合には、色判別センサS
3′から発せられたグリーンの光は、図13(A)に矢
印で示すように、イエロインク層のインクフィルムを透
過し、ガイド板38で反射して受光部に入射する。一
方、マゼンタインク層の場合には、色判別センサS3′
から発せられたグリーンの光はマゼンタインク層のイン
クフィルムに吸収され受光部には入射されない。したが
って、色判別センサS3′の受光部への入光量は、図1
3(B)に示すような変化を示し、エッジbを検出すれ
ば、イエロインク層のフィルム搬送方向後端、すなわち
次色の頭を検出することができる。
【0044】なお、色判別センサS3′の受光部に、ブ
ルーの光に応答するものを使用することも可能である。
このようにすれば、イエロインク層の場合には、色判別
センサS3′から発せられたブルーの光はイエロインク
層のインクフィルムに吸収され受光部には入射されず、
一方、マゼンタインク層の場合には、ブルーの光はマゼ
ンタインク層のインクフィルムを透過し、ガイド板38
で反射して受光部に入射することになり、結果的にイエ
ロインク層のフィルム搬送方向後端、すなわち次色の頭
を検出することができる。
【0045】図11に示すように、ズレのない所望の搬
送を行った場合の、第1色の印字終了時におけるサーマ
ルヘッド26の発熱素子から次色の頭、すなわち前端ま
での距離は、図10に示したL2 に相当する。ここで、
色判別センサS3′からサーマルヘッド26の発熱素子
までのインクフィルム上の長さをαとした場合に、第1
色の印字終了後から色判別センサS3′にて次色の頭を
検出するまでズレのない所望の搬送を行うと、そのとき
のインクフィルム基準搬送量L3 は、L3 =L2 +αと
なる。なお、実際上は、インクフィルム搬送量は、イン
クフィルム巻取ローラ37の回転角度に対応するエンコ
ーダセンサ63の出力パルスのカウント数として与えら
れ、インクフィルム巻取ローラ37が1回転(回転角度
2π)したときのエンコーダセンサ63の出力変化をN
0 回とすれば、インクフィルム基準搬送量L3 は、エン
コーダセンサ63の出力パルスの基準カウント数n3 に
換算すると、n3 =N0 ・L3 /(2πr0 )となる
(r0 はインクフィルム巻取ローラのローラ半径)。し
たがって、ズレのない所望のフィルム搬送が行われる場
合には、第1色の印字終了後から色判別センサS3′に
て次色の頭を検出するまで搬送を行うと、印字終了後か
らカウントしたとすれば、エンコーダセンサ63の出力
パルスのカウント数は常に上記基準カウント数n3 の一
定値となるはずであるから、これを監視することにより
ズレのない所望の搬送が行われているか否かをチェック
することができる。
【0046】ところが、インクフィルム巻取ローラ37
のローラ半径が変化した場合、インクフィルム巻取ロー
ラ37で滑りが発生した場合、あるいはインクフィルム
が伸びた場合には、実際のインクフィルムの搬送量は所
望のインクフィルム基準搬送量からズレが生じる。
【0047】図14は、ズレが生じた場合の第1色の印
字終了時における当該第1色の印字部分の部分拡大図で
ある。図示のように、このときの印字終了後から色判別
センサS3′にて次色の頭を検出するまでの搬送量La
は前記インクフィルム基準搬送量L3 とは異なったもの
となる。この間のエンコーダセンサ63の出力パルスの
カウント数na としては、na =N0 ・La /(2πr
0 )であり、したがって、ズレのない所望のフィルム搬
送が行われる場合の基準カウント数n3 からのズレΔn
a は、Δna =na −n3 =N0 ・(La −L3 )/
(2πr0 )になる。
【0048】本実施形態では、第1色であるイエロイン
ク層の印字終了後からイエロインク層のフィルム搬送方
向後端、すなわち次色の頭を色判別センサS3′にて検
出するまでの間のインクフィルム巻取ローラ37の回転
角度に相当するエンコーダセンサ63の出力パルスのカ
ウント数を計測し、この計測値na と補正不要な基準カ
ウント数n3 との差Δna を求め、繰り返し形成される
インク層の色順位をNとしたときに(すなわち第3色で
あるシアンインク層の場合はN=3、第4色であるオー
バコート層の場合はN=4)、Δna /(N−2)に相
当する補正搬送量を、予め決められた補正不要な第3色
以降最終色まで(本実施の形態の場合はN=4まで)の
各印字における各色のインク層長さに対応するインクフ
ィルム基準搬送量n0 に加えるという制御を行う構成と
されている(但し、N>3)。このように、補正制御を
付加するだけで、何らコストアップを招くことなく適正
な印字を行うことができる。
【0049】図15は、第1色であるイエロインク層の
印字終了後からの印字動作、およびインクフィルムの補
正搬送量を決定する動作のフローチャートである。次
に、熱転写記録装置の作動を図4(1)〜(3)、図5
(1)(2)、及び図15に基づいて説明する。
【0050】《給紙(図4(1))》コントローラ90
から印字指令が出力されると、給紙モータM4により給
紙ローラ45が回転駆動され、記録紙18が1枚だけ矢
印P方向に前進搬送され、後端検出センサS1により記
録紙先端を検出すると、給紙モータM4が停止される。
次いで、グリップローラ駆動モータM5によりグリップ
ローラ50が回転駆動され、記録紙18がさらに前進搬
送されて記録紙18の後端を後端検出センサS1で検出
すると、グリップローラ駆動モータM5が停止される。
記録紙18の前進搬送は、サーマルヘッド26がプラテ
ンローラ25から離れた状態でなされる。また、揺動ガ
イド58は上方位置に揺動しており、記録紙18は収容
スペース56に案内される。
【0051】このような給紙と同時に、フィルム頭出し
が行われる。このフィルム頭出し、すなわち第1色の印
字開始位置の位置出しは、前画面のオーバコートを印字
後、マーカ読み取りセンサS3により黒マーカ86を検
出したスタンバイの状態からフィルムが搬送され、マー
カ読み取りセンサS3により黒マーカ86のフィルム搬
送方向後端を検出後、さらにインクフィルム32を所定
距離送り出した後に停止させることで行われる。なお、
インクフィルム巻取ローラ37は、図示しないクラッチ
を締結することによりインクフィルム巻取モータM3の
駆動により回転せられる。
【0052】《印字開始(図4(2))》フィルム頭出
しが完了すると、印字開始となる。すなわち、サーマル
ヘッド26がプラテンローラ25に対して圧接され、次
いで、グリップグリップローラ50が回転されて記録紙
18が矢印Q方向に戻し搬送され、後端検出センサS1
により記録紙後端を検出した直後から印字が開始され、
記録紙18にはイエロ画像が形成される。印字中に記録
紙を戻し搬送する搬送系は、グリップローラ50のみで
ある。
【0053】《印字終了(図4(3))》イエロ画像の
印字が終了すると、記録紙18の戻し搬送も停止され、
サーマルヘッド26のプラテンローラ25に対する圧接
が解除される。
【0054】本実施形態では、インクフィルム巻取ロー
ラ37のローラ半径が変化した場合、インクフィルム巻
取ローラで滑りが発生した場合、あるいはインクフィル
ムが伸びた場合でも、各色のインク層の印字において適
正なインクフィルムの搬送量を得るために、次のような
制御を行うこととしている(図15参照)。
【0055】すなわち、第1色であるイエロインク層の
印字が終了すると(ステップS1)、エンコーダセンサ
63の図示しない出力パルスカウンタのクリアが行わ
れ、出力パルスのカウントが開始される(ステップS
2)。そして、サーマルヘッド26のプラテンローラ2
5に対する圧接が解除される(ステップS3)。
【0056】次いで、第2色であるマゼンタインク層の
印字に先立ち、インクフィルム巻取モータM3が回転駆
動され、インクフィルム巻取ローラ37の一端に設けた
エンコーダ62でインクフィルム32の搬送量を引き続
きパルスカウントしつつ、第2色のインク層の位置出し
が行われる(ステップS4)。
【0057】このような次色印字の準備と同時に、記録
紙18は、図4(2)に示したように、グリップローラ
50により前進搬送されて収容スペース56に案内され
る(ステップS5)。印字開始位置への前進搬送は、グ
リップローラ駆動モータM5を所定パルス数だけ回転さ
せることによりなされる。そして、サーマルヘッド26
がプラテンローラ25に対して圧接され(ステップS
6)、同様な印字動作が実行されて(ステップS7)、
第2色の印字が終了する(ステップS8)。
【0058】本実施形態では、この間において、第2色
の頭、すなわち第1色であるイエロインク層のフィルム
搬送方向後端を検出し、このときまでのエンコーダセン
サ63の出力パルスのカウント数na を計測する。この
計測値na と補正不要な基準カウント数n3 との差Δn
a を求め、Δna /(N−2)に相当する補正搬送量が
決定される(ステップS9)。ここで、Nは、前述した
ようにインクフィルムに繰り返し形成されるインク層の
色順位を表す。
【0059】そして、上記と同様な印字動作が第3色以
降最終色まで行われるが、この際のインクフィルム搬送
においては、予め決められた補正不要な第3色以降最終
色までの各印字における各色のインク層長さに対応する
インクフィルム基準搬送量n0 に、上記のΔna /(N
−2)に相当する補正搬送量を加えるという制御が行わ
れる。
【0060】このように補正されたインクフィルム搬送
を伴う印字動作を、第3色以降の全ての色について繰り
返し、あるいはオーバーコートを印字するようにしたの
で、所望のインクフィルムの搬送量からのズレを小さく
し、各色の印字において適正なインクフィルムの搬送量
を得ることができ、電源の立ち上げ時などの最初の1枚
目の印字からでも図7に示したような常にインクフィル
ムの安定した位置での印字が可能となる。
【0061】《先端カット(図5(1))》一画面分の
すべての印字が終了すると、サーマルヘッド26のプラ
テンローラ25に対する圧接が解除され、揺動ガイド5
8が下方位置に揺動される。グリップローラ50により
前進搬送される記録紙18が排紙部22に向けて案内さ
れる。また、搬送モータM6も所定のタイミングで回転
駆動され、第2排出ローラ対54により、記録紙18が
前進搬送される。そして、先端検出センサS2が記録紙
18の先端を検出した時点を基準に搬送モータM6のパ
ルスを管理しつつ、記録紙18は、カッタユニット23
によりその先端から所定長さだけ先端カットされ、ダス
タ部24内に落下して回収される。この際、記録紙18
の搬送は一旦停止される。
【0062】《後端カット(図5(2))》先端カット
が終了すると、所定長さに対応したパルス数だけ搬送モ
ータM6を駆動し、第1排出ローラ対53および第2排
出ローラ対54により記録紙18を搬送する。その後、
記録紙18は、カッタユニット23によりその後端から
所定長さだけ後端カットされ、ダスタ部24内に回収さ
れる。このようにして、非印字領域がカットされたいわ
ゆるボーダーレス画像が得られるようになっている。カ
ットされた用紙片の回収が終了すると、記録紙18は、
第1排出ローラ対53により搬送されて、排紙トレイ1
7の上に排出される。
【0063】(実施の形態2)実施の形態2は、第2色
の印字終了後から色判別センサS3′にて第2色の後
端、すなわち第3色の頭を検出して基準カウント数から
のズレを計測する点で、第1色の印字終了後から色判別
センサS3′にて第1色の後端、すなわち第2色の頭を
検出して基準カウント数からのズレを計測する実施の形
態1と相違しているが、他の点に関しては同様である。
【0064】すなわち、第2色であるマゼンタインク層
の印字終了後から当該マゼンタインク層のフィルム搬送
方向後端、すなわち第3色の頭を色判別センサS3′に
て検出するまでの間のインクフィルム巻取ローラ37の
回転角度に相当するエンコーダセンサ63の出力パルス
のカウント数を計測し、この計測値nb と補正不要な基
準カウント数n3 との差Δnb を求め、繰り返し形成さ
れるインク層の色順位をNとしたときに(すなわち第4
色であるオーバコート層の場合はN=4)、Δnb /
(N−3)に相当する補正搬送量を、予め決められた補
正不要な第4色以降最終色まで(本実施の形態の場合に
は第4色であるオーバコート層のみ)の各印字における
各色のインク層長さに対応するインクフィルム基準搬送
量n0 に加えるという制御を行う構成とされている。
【0065】本実施の形態では、色判別センサS3′の
受光部に、グリーンの光に応答するものを使用すると、
マゼンタインク層の場合には、グリーンの光はマゼンタ
インク層のインクフィルムに吸収され受光部には入射さ
れず、一方、シアンインク層の場合には、グリーンの光
はシアンインク層のインクフィルムを透過し、ガイド板
38で反射して受光部に入射することになる。したがっ
て、色判別センサS3′の受光部への入光量は、図16
に示すような変化を示し、エッジcを検出すれば、マゼ
ンタインク層のフィルム搬送方向後端、すなわち次色の
シアンインク層の頭を検出することができる。
【0066】なお、色判別センサS3′の受光部に、レ
ッドの光に応答するものを使用することも可能である。
このようにすれば、マゼンタインク層の場合には、レッ
ドの光はマゼンタインク層のインクフィルムを透過し、
ガイド板38で反射して受光部に入射され、一方、シア
ンインク層の場合には、レッドの光はシアンインク層の
インクフィルムに吸収され受光部には入射されず、結果
的にマゼンタインク層のフィルム搬送方向後端、すなわ
ち次色のシアンインク層の頭を検出することができる。
【0067】この実施の形態によれば、補正制御を付加
するだけで、何らコストアップを招くことなく1枚目か
ら適正な印字を行うことができるという上記実施の形態
1と同様な効果を奏することができるほか、所望のイン
クフィルム搬送量からのズレは複数色のインク層のうち
フィルム搬送方向の後方になるほど徐々に大きくなる傾
向があるので、本実施の形態は、実際上、第4色以降に
ついて補正すれば問題ないような場合に用いて好まし
く、補正制御を簡素化することができる。
【0068】(実施の形態3)実施の形態3は、基本的
には、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせたも
のであり、また、補正不要なインクフィルム基準搬送量
とのズレが所定値以下である場合には補正を行わないよ
うに制御する点で、上記実施の形態1および実施の形態
2と相違している。
【0069】本実施の形態では、色判別センサS3′の
受光部として、グリーンの光に応答するものを使用する
のが望ましい。このようにすれば、色判別センサS3′
の受光部への入光量は、図17に示すような変化を示
し、エッジbおよびcを検出すれば、イエロインク層の
フィルム搬送方向後端およびマゼンタインク層のフィル
ム搬送方向後端を検出することができる。
【0070】図18は、第1色であるイエロインク層の
印字終了後からの印字動作、およびインクフィルムの補
正搬送量を決定する動作のフローチャートである。第1
色であるイエロインク層の印字が終了すると(ステップ
S11)、エンコーダセンサ63の出力パルスのカウン
トが開始される(ステップS12)。そして、サーマル
ヘッド26の圧接解除、第2色のインク層の位置出し、
記録紙18の印字開始位置への搬送およびサーマルヘッ
ド26のプラテンローラ25に対しての圧接が行われ
て、第2色の印字準備動作が終了すると(ステップS1
3,S14)、第2色の印字動作が実行されて(ステッ
プS15)、第2色の印字が終了する(ステップS1
6)。
【0071】この間において、第2色の頭、すなわち第
1色であるイエロインク層のフィルム搬送方向後端を検
出し、このときまでのエンコーダセンサ63の出力パル
スのカウント数na を計測する。この計測値na と補正
不要な基準カウント数n3 との差Δna を求める(ステ
ップS17)。
【0072】次いで、差Δna と基準カウント数n3 と
の比の絶対値|Δna/n3|が所定値Xa以下か否か
が判断される(ステップS18)。
【0073】このステップS18で、|Δna/n3|
が所定値Xaより大きいと判断した場合には、Δna /
(N−2)に相当する補正搬送量が決定されると共に、
印字動作が第3色以降最終色まで行われるが、この際の
インクフィルム搬送においては、予め決められた補正不
要な第3色以降最終色までの各印字における各色のイン
ク層長さL0 に対応するインクフィルム基準搬送量n0
に、上記のΔna /(N−2)に相当する補正搬送量を
加えるという制御が行われる(ステップS20)。
【0074】一方、ステップS18で、|Δna /n3
|が所定値Xa以下と判断した場合には、ステップS1
9に進み、エンコーダセンサ63の出力パルスのカウン
トを新たに第2色の印字が終了後からやり直す(ステッ
プS19)。そして、ステップS13〜S16と同様に
して、第3色の印字が行われる(ステップS21〜S2
4)。
【0075】この間において、第3色の頭、すなわち第
2色であるマゼンタインク層のフィルム搬送方向後端を
検出し、このときまでのエンコーダセンサ63の出力パ
ルスのカウント数nb を計測する。この計測値nb と補
正不要な基準カウント数n3との差Δnb を求める(ス
テップS25)。
【0076】次いで、差Δnb と基準カウント数n3 と
の比の絶対値|Δnb /n3|が所定値Xb以下か否か
が判断される(ステップS26)。
【0077】このステップS26で、|Δnb /n3 |
が所定値Xbより大きいと判断した場合には、Δnb /
(N−3)に相当する補正搬送量が決定されると共に、
印字動作が第4色以降最終色まで行われるが、この際の
インクフィルム搬送においては、予め決められた補正不
要な第4色以降最終色までの各印字における各色のイン
ク層長さL0 に対応するインクフィルム基準搬送量n0
に、上記のΔnb /(N−3)に相当する補正搬送量を
加えるという制御が行われる。
【0078】一方、ステップS26で、|Δnb /n3
|が所定値Xb 以下と判断した場合には、ステップS2
7に進み、インクフィルム搬送量を補正することなく各
色の印字を最終色まで実行する(ステップS27)。
【0079】ここで、上記所定値Xa,Xbについて
は、例えば次のように設定することができる。図11に
おいて、L2 が0になった場合は前色の後端ギリギリま
で印字され、L2 が補正不要な基準値の2倍になった場
合は次色の先端ギリギリから印字されることとなるた
め、両者の間が正常なプリントが可能な範囲となる。
【0080】つまり、各色の印字後の誤差(基準値から
のズレ)の全色についての総和をΔnとすれば、次式の
範囲である必要がある。 −N0 ・L2 /(2πr0 )≦Δn≦N0 ・L2 /(2
πr0 ) ここで、N0 ・L3 /(2πr0 )=n3 なので、−
L2 /L3 ≦Δn/n3 ≦L2 /L3 となり、|Δn
/n3 |≦L2 /L3 となる。なお、図11よりL3 =
L2 +αである。
【0081】したがって、N色の印字が行われる場合に
は、各色の誤差Δnx は同等なので、Δn=N・Δnx
となり、|Δnx /n3 |≦L2 /(N・L3 )とな
る。
【0082】また、上記条件は限界値なのでマージンを
考慮して、|Δnx /n3 |≦L2 /(2N・L3 )=
Xを補正の目安とし、所定値Xaについては、 Xa=X=L2 /(2N・L3 ) 所定値Xbについては、印字すべき残インク層が少なく
なることを考慮し、 Xb=2X=L2 /(N・L3 ) に設定して、補正するか否かの判断の基準とする。
【0083】この実施の形態によれば、補正制御を付加
するだけで、何らコストアップを招くことなく1枚目か
ら適正な印字を行うことができるという上記実施の形態
1と同様な効果を奏することができるほか、所望のイン
クフィルム搬送量からのズレは複数色のインク層のうち
フィルム搬送方向の後方になるほど徐々に大きくなる傾
向があることを考慮しつつ、一律に搬送量を補正するの
ではなく、ズレの割合をチェックし所定の割合より大き
くなって補正が必要になった場合にのみ、第3色あるい
は第4色以降を補正するようにしたので、補正制御を一
層簡素化することができる。
【0084】(実施の形態4)実施の形態4は、マーカ
読み取りセンサS3にて黒マーカ86のフィルム搬送方
向後端である第1色のインク層のフィルム搬送方向前端
を検出してから、色判別センサS3′にて第1色の後
端、すなわち第2色の頭を検出するまでの基準カウント
数からのズレを計測する点で、第1色の印字終了後から
色判別センサS3′にて第1色の後端、すなわち第2色
の頭を検出して基準カウント数からのズレを計測する実
施の形態1と相違しているが、他の点に関しては同様で
ある。
【0085】すなわち、黒マーカ86のフィルム搬送方
向後端を検出してから第1色のインク層のフィルム搬送
方向後端を検出するまでの間のインクフィルム巻取ロー
ラ37の回転角度をエンコーダセンサ63の出力パルス
にて計測し、この計測値ncと補正不要な各色のインク
層長さL0 に対応するインクフィルム基準搬送量n0と
の差Δnc を求め、繰り返し形成されるインク層の色順
位をNとしたときに、Δnc /(N−2)に相当する補
正搬送量を、予め決められた補正不要な第3色以降の印
字における前記インクフィルム基準搬送量n0 に加える
制御を行う構成とされている。
【0086】本実施の形態では、マーカ読み取りセンサ
S3としては、黒マーカ86の場合には受光部に入光せ
ず、それ以外の場合には受光部に入光されるようなセン
サが使用される。したがって、マーカ読み取りセンサS
3の受光部への入光量は、図19(A)に示すような変
化を示し、エッジaを検出すれば、黒マーカ86のフィ
ルム搬送方向後端、すなわちイエロインク層の頭を検出
することができる。
【0087】また、色判別センサS3′の受光部とし
て、グリーンの光に応答するものを使用する。このよう
にすれば、色判別センサS3′の受光部への入光量は、
図19(B)に示すような変化を示し、エッジbを検出
すれば、イエロインク層のフィルム搬送方向後端、すな
わち次色の頭を検出することができる。なお、色判別セ
ンサS3′の受光部に、ブルーの光に応答するものを使
用することも可能である。このようにすれば、色判別セ
ンサS3′の受光部への入光量は、図19(C)に示す
ような変化を示し、同様にエッジbを検出すれば、イエ
ロインク層のフィルム搬送方向後端、すなわち次色の頭
を検出することができる。
【0088】また、色判別センサS3′の受光部とし
て、グリーンの光に応答するものを使用した場合には、
受光部への入光量は、図19(B)に示すような変化を
示すので、一つのセンサでエッジaおよびbの双方を検
出することもできる。
【0089】図20は、黒マーカのフィルム搬送方向後
端検出後からの印字動作、およびインクフィルムの補正
搬送量を決定する動作のフローチャートである。マーカ
読み取りセンサS3にて黒マーカ86のフィルム搬送方
向後端を検出すると(ステップS31)、エンコーダセ
ンサ63の出力パルスのカウントが開始される(ステッ
プS32)。そして、第1色の印字準備動作が開始され
これが終了すると(ステップS33,S34)、第1色
の印字動作が実行されて(ステップS35)、第1色の
印字が終了する(ステップS36)。
【0090】次に、前記ステップS33〜S36と同様
な手順で第2色の印字が実行される(ステップS37〜
S40)。この間において、第2色の頭、すなわち第1
色であるイエロインク層のフィルム搬送方向後端を検出
し、このときまでのエンコーダセンサ63の出力パルス
のカウント数nc を計測する。この計測値nc と予め決
められた補正不要な各印字における各色のインク層長さ
に対応するインクフィルム基準搬送量n0 との差Δnc
を求め(Δnc =nc −n0 )、Δnc /(N−2)に
相当する補正搬送量が決定される(ステップS41)。
【0091】そして、印字動作が第3色以降最終色まで
行われるが、この際のインクフィルム搬送においては、
予め決められた補正不要な第3色以降最終色までの各印
字における各色のインク層長さに対応するインクフィル
ム基準搬送量n0 に、上記のΔnc /(N−2)に相当
する補正搬送量を加えるという制御が行われる。
【0092】この実施の形態によっても、補正制御を付
加するだけで、何らコストアップを招くことなく1枚目
から適正な印字を行うことができるという上記実施の形
態1と同様な効果を奏することができる。
【0093】(実施の形態5)実施の形態5は、マーカ
読み取りセンサS3にて黒マーカ86のフィルム搬送方
向後端を検出してから、色判別センサS3′にて第2色
の後端を検出するまでの基準カウント数からのズレを計
測する点で、マーカ読み取りセンサS3にて黒マーカ8
6のフィルム搬送方向後端を検出してから、色判別セン
サS3′にて第1色の後端を検出するまでの基準カウン
ト数からのズレを計測する上記実施の形態4と相違して
いるが、他の点に関しては同様である。
【0094】すなわち、黒マーカ86のフィルム搬送方
向後端を検出してから第2色のインク層のフィルム搬送
方向後端を検出するまでの間のインクフィルム巻取ロー
ラ37の回転角度をエンコーダセンサ63の出力パルス
にて計測し、この計測値ndと補正不要な各色のインク
層長さL0 の2倍に対応するインクフィルム基準搬送量
2n0 との差Δnd を求め(Δnd =nd −2n0 )、
繰り返し形成されるインク層の色順位をNとしたとき
に、Δnd /(N−3)に相当する補正搬送量を、予め
決められた補正不要な第4色以降の印字における前記イ
ンクフィルム基準搬送量n0 に加える制御を行う構成と
されている。
【0095】本実施の形態では、マーカ読み取りセンサ
S3、色判別センサS3′は、上記実施の形態4と同様
なものが使用される。マーカ読み取りセンサS3の受光
部への入光量は、図21(A)に示すような変化を示
し、エッジaを検出すれば、黒マーカ86のフィルム搬
送方向後端、すなわちイエロインク層の頭を検出するこ
とができる。色判別センサS3′の受光部としてグリー
ンの光に応答するものを使用すれば、この受光部への入
光量は、図21(B)に示すような変化を示し、エッジ
cを検出すれば、マゼンタインク層のフィルム搬送方向
後端を検出することができる。なお、色判別センサS
3′の受光部に、レッドの光に応答するものを使用する
ことも可能である。このようにすれば、色判別センサS
3′の受光部への入光量は、図21(C)に示すような
変化を示し、同様にエッジcを検出すれば、マゼンタイ
ンク層のフィルム搬送方向後端を検出することができ
る。
【0096】一方、色判別センサS3′の受光部とし
て、グリーンの光に応答するものを使用した場合には、
受光部への入光量は、図21(B)に示すような変化を
示すので、一つのセンサでエッジaおよびcの双方を検
出することができる。
【0097】この実施の形態によれば、補正制御を付加
するだけで、何らコストアップを招くことなく1枚目か
ら適正な印字を行うことができるという上記実施の形態
4と同様な効果を奏することができるほか、所望のイン
クフィルム搬送量からのズレは複数色のインク層のうち
フィルム搬送方向の後方になるほど徐々に大きくなる傾
向があるので、本実施の形態は、実際上、第4色以降に
ついて補正すれば問題ないような場合に用いて好まし
く、補正制御を簡素化することができる。
【0098】(実施の形態6)実施の形態3は、基本的
には、実施の形態4と実施の形態5とを組み合わせたも
のであり、また、補正不要なインクフィルム基準搬送量
とのズレが所定値以下である場合には補正を行わないよ
うに制御する点で、上記実施の形態4および実施の形態
5と相違している。
【0099】本実施の形態では、色判別センサS3′の
受光部として、グリーンの光に応答するものを使用する
のが望ましい。このようにすれば、色判別センサS3′
の受光部への入光量は、図22に示すような変化を示
し、エッジa,bおよびcを検出することにより、黒マ
ーカ86のフィルム搬送方向後端、イエロインク層のフ
ィルム搬送方向後端およびマゼンタインク層のフィルム
搬送方向後端を検出することができる。
【0100】図23は、黒マーカのフィルム搬送方向後
端検出後からの印字動作、およびインクフィルムの補正
搬送量を決定する動作のフローチャートである。マーカ
読み取りセンサS3にて黒マーカ86のフィルム搬送方
向後端を検出すると(ステップS51)、エンコーダセ
ンサ63の出力パルスのカウントが開始される(ステッ
プS52)。そして、第1色の印字準備動作が開始され
これが終了すると、第1色の印字動作が実行されて、第
1色の印字が終了する。次に、同様な手順で第2色の印
字が実行される。
【0101】この間において、第2色の頭、すなわち第
1色であるイエロインク層のフィルム搬送方向後端を検
出し、このときまでのエンコーダセンサ63の出力パル
スのカウント数nc を計測する。この計測値nc と予め
決められた補正不要な各印字における各色のインク層長
さに対応するインクフィルム基準搬送量n0 との差Δn
c が求められる(Δnc =nc −n0 )(ステップS5
4)。
【0102】次いで、差Δnc と基準カウント数n0 と
の比の絶対値|Δnc /n0 |が所定値Xc 以下か否か
が判断される(ステップS55)。
【0103】このステップS55で、|Δnc /n0 |
が所定値Xc より大きいと判断した場合には、Δnc /
(N−2)に相当する補正搬送量が決定されると共に、
印字動作が第3色以降最終色まで行われるが、この際の
インクフィルム搬送においては、予め決められた補正不
要な第3色以降最終色までの各印字における各色のイン
ク層長さに対応するインクフィルム基準搬送量n0 に、
上記のΔnc /(N−2)に相当する補正搬送量を加え
るという制御が行われることになる(ステップS6
0)。
【0104】一方、ステップS55で、|Δnc /n0
|が所定値Xc 以下と判断した場合には、ステップS5
6に進み、第3色の印字が行われる。この間において、
第3色の頭、すなわち第2色であるマゼンタインク層の
フィルム搬送方向後端を検出し、このときまでのエンコ
ーダセンサ63の出力パルスのカウント数nd を計測す
る。この計測値nd と補正不要な基準カウント数2n0
との差Δnd が求められる(Δnd =nd −2n0 )
(ステップS57)。
【0105】次いで、差Δnd と基準カウント数2n0
との比の絶対値|Δnd /2n0 |が所定値Xd 以下か
否かが判断される(ステップS58)。
【0106】このステップS58で、|Δnd /2n0
|が所定値Xd より大きいと判断した場合には、Δnd
/(N−3)に相当する補正搬送量が決定されると共
に、印字動作が第4色以降最終色まで行われるが、この
際のインクフィルム搬送においては、予め決められた補
正不要な第4色以降最終色までの各印字における各色の
インク層長さに対応するインクフィルム基準搬送量n0
に、上記のΔnb /(N−3)に相当する補正搬送量を
加えるという制御が行われる。
【0107】一方、ステップS58で、|Δnd /2n
0 |が所定値Xd 以下と判断した場合には、ステップS
59に進み、インクフィルム搬送量を補正することなく
各色の印字を最終色まで実行する(ステップS59)。
【0108】ここで、上記所定値Xa ,Xb について
は、例えば実施の形態3において使用したXa =Xb =
Xに設定して、補正するか否かの判断の基準とすること
ができる。
【0109】この実施の形態によれば、補正制御を付加
するだけで、何らコストアップを招くことなく1枚目か
ら適正な印字を行うことができるという上記実施の形態
4と同様な効果を奏することができるほか、所望のイン
クフィルム搬送量からのズレは複数色のインク層のうち
フィルム搬送方向の後方になるほど徐々に大きくなる傾
向があることを考慮しつつ、一律に搬送量を補正するの
ではなく、ズレの割合をチェックし所定の割合より大き
くなって補正が必要になった場合にのみ、第3色あるい
は第4色以降を補正するようにしたので、補正制御を一
層簡素化することができる。
【0110】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
を限定するために記載されたものではなく、特許請求の
範囲の範囲内において種々変更が可能である。たとえ
ば、上述した実施の形態では、回転角度検出手段にフォ
トセンサであるエンコーダセンサ63を利用したが、こ
れに限られることなく例えば磁気センサなどの他の検出
手段を用いることも可能である。また、上記実施の形態
では、第4色まで形成されたインクフィルムを使用した
が、本発明はこれに限られず、任意の複数色のインク層
が形成されたインクフィルムを使用することができる。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
3色の印字開始位置よりフィルム搬送方向上流側におい
て、第1色のインク層および第2色のインク層それぞれ
の両側の各境界のうちの一の境界を端点とした所定区間
に対するインクフィルム巻取ローラの回転角度を計測
し、この計測値に基づいて第3色以降の印字における各
色のインク層長さに対応するインクフィルム基準搬送量
を、予め決められた値から補正しているので、第3色以
降のインクフィルムの搬送量を所望のインクフィルムの
搬送量に近づけることが可能となる。
【0112】したがって、所望のインクフィルムの搬送
量からのズレを小さくでき、電源の立ち上げ時などの最
初の1枚目の印字からでも常にインクフィルムの安定し
た位置での印字が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る熱転写記録装置
を示す外観斜視図である。
【図2】 同装置の蓋部材を開放した状態を示す概略断
面図である。
【図3】 同装置の本体にインクフィルムカセットを装
填した状態を示す概略断面図である。
【図4】 (1)〜(3)は、給紙時、印字開始時、及
び印字終了時における本装置の作動状態を示す断面図で
ある。
【図5】 (1)(2)は、先端カット時及び後端カッ
ト時における本装置の作動状態を示す断面図である。
【図6】 印字部の要部拡大図である。
【図7】 ズレのない所望の搬送を行った場合のインク
フィルムを示す平面図である。
【図8】 印字前スタンバイ時のインクフィルムの状態
を示す図である。
【図9】 第1色の印字開始位置の位置出し完了後のイ
ンクフィルムの状態を示す図である。
【図10】 図7に示されるズレのない所望の搬送を行
った場合のインクフィルムの各色の印字部分の部分拡大
図である。
【図11】 ある色の印字終了時のインクフィルムの状
態を示す図である。
【図12】 マーカ読み取りセンサと色判別センサとの
設置位置を示す図である。
【図13】 (A)(B)は、色判別センサによるイン
ク層の境界を検出する様子を説明するための図である。
【図14】 ズレが生じた場合の第1色の印字終了時に
おける当該第1色の印字部分の部分拡大図である。
【図15】 第1色であるイエロインク層の印字終了後
からの印字動作、およびインクフィルムの補正搬送量を
決定する動作のフローチャートである。
【図16】 実施の形態2に係る色判別センサの受光部
への入光量を示すグラフである。
【図17】 実施の形態3に係る色判別センサの受光部
への入光量を示すグラフである。
【図18】 実施の形態3に係る第1色であるイエロイ
ンク層の印字終了後からの印字動作、およびインクフィ
ルムの補正搬送量を決定する動作のフローチャートであ
る。
【図19】 実施の形態4に係るマーカ読み取りセンサ
および色判別センサの受光部への入光量を示すグラフで
ある。
【図20】 実施の形態4に係る黒マーカのフィルム搬
送方向後端検出後からの印字動作、およびインクフィル
ムの補正搬送量を決定する動作のフローチャートであ
る。
【図21】 実施の形態5に係るマーカ読み取りセンサ
および色判別センサの受光部への入光量を示すグラフで
ある。
【図22】 実施の形態6に係る色判別センサの受光部
への入光量を示すグラフである。
【図23】 実施の形態6に係る黒マーカのフィルム搬
送方向後端検出後からの印字動作、およびインクフィル
ムの補正搬送量を決定する動作のフローチャートであ
る。
【図24】 (A)はインクフィルムが搬送される様子
を示す図、(B)は(A)に示されるエンコーダセンサ
の出力変化を示すグラフである。
【図25】 インクフィルムの平面図である。
【図26】 次色の先端まで印字した例を示すインクフ
ィルムの平面図である。
【図27】 前色の後端から印字した例を示すインクフ
ィルムの平面図である。
【符号の説明】
18…記録紙、 32…インクフィルム、 33…インクフィルムカセット、 37…インクフィルム巻取ローラ、 62…エンコーダ(回転角度検出手段)、 63…エンコーダセンサ、 86…黒マーカ、 90…コントローラ(制御手段)、 S3…マーカ読み取りセンサ(境界検出手段)、 S3′…色判別センサ(境界検出手段)、 Y、M、C、OL…インク層。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインク層が順に繰り返し形成さ
    れたインクフィルムの搬送量を、インクフィルム巻取ロ
    ーラの回転角度とインクフィルム巻取ローラのローラ半
    径との積から算出し、当該インクフィルムを用いて記録
    紙に転写して画像を形成する記録装置において、 インクフィルム巻取ローラの回転角度を検出する回転角
    度検出手段と、 第1色のインク層および第2色のインク層それぞれの両
    側の各境界のうち少なくとも一つの境界を検出し得る境
    界検出手段と、 第3色の印字開始位置よりフィルム搬送方向上流側での
    前記境界を端点とした所定区間に対するインクフィルム
    巻取ローラの回転角度を、前記回転角度検出手段により
    計測し、この計測値に基づいて第3色以降の印字におけ
    る各色のインク層長さに対応するインクフィルム基準搬
    送量を予め決められた値から補正する制御手段と、を有
    することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記境界検出手段は、第1色のインク層
    と第2色のインク層との色の相違を認識することによ
    り、第1色のインク層のフィルム搬送方向後端を検出
    し、 前記制御手段は、第1色の印字終了後から第1色のイン
    ク層のフィルム搬送方向後端を前記境界検出手段にて検
    出するまでの間のインクフィルム巻取ローラの回転角度
    を前記回転角度検出手段により計測し、この計測値na
    と補正不要な基準値n3 との差Δna を求め、繰り返し
    形成されるインク層の色順位をNとしたときに、Δna
    /(N−2)に相当する補正搬送量を、予め決められた
    補正不要な第3色以降の印字における各色のインク層長
    さに対応するインクフィルム基準搬送量n0 に加える制
    御を行うことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記境界検出手段は、第2色のインク層
    と第3色のインク層との色の相違を認識することによ
    り、第2色のインク層のフィルム搬送方向後端を検出
    し、 前記制御手段は、第2色の印字終了後から第2色のイン
    ク層のフィルム搬送方向後端を前記境界検出手段にて検
    出するまでの間のインクフィルム巻取ローラの回転角度
    を前記回転角度検出手段により計測し、この計測値nb
    と補正不要な基準値n3 との差Δnb を求め、繰り返し
    形成されるインク層の色順位をNとしたときに、Δnb
    /(N−3)に相当する補正搬送量を、予め決められた
    補正不要な第4色以降の印字における各色のインク層長
    さに対応するインクフィルム基準搬送量n0 に加える制
    御を行うことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記境界検出手段は、第1色のインク
    層、第2色のインク層および第3色のインク層の各色の
    相違を認識することにより、第1色のインク層のフィル
    ム搬送方向後端および第2色のインク層のフィルム搬送
    方向後端を検出し、 前記制御手段は、第1色の印字終了後から第1色のイン
    ク層のフィルム搬送方向後端を前記境界検出手段にて検
    出するまでの間のインクフィルム巻取ローラの回転角度
    を前記回転角度検出手段により計測し、この計測値na
    と補正不要な基準値n3 との差Δna を求め、 |Δna /n3 |が所定値Xaより大きい場合には、繰
    り返し形成されるインク層の色順位をNとしたときに、
    Δna /(N−2)に相当する補正搬送量を、予め決め
    られた補正不要な第3色以降の印字における各色のイン
    ク層長さに対応するインクフィルム基準搬送量n0 に加
    える制御を第3色以降最終色まで行い、 |Δna /n3 |が所定値Xa より小さい場合には、第
    2色の印字終了後から第2色のインク層のフィルム搬送
    方向後端を前記境界検出手段にて検出するまでの間のイ
    ンクフィルム巻取ローラの回転角度を前記回転角度検出
    手段により計測し、この計測値nb と補正不要な基準値
    n3 との差Δnb を求め、|Δnb /n3 |が所定値X
    b より大きいときにのみ、Δnb /(N−3)に相当す
    る補正搬送量を、予め決められた補正不要な第4色以降
    の印字における各色のインク層長さに対応するインクフ
    ィルム基準搬送量n0 に加える制御を第4色以降最終色
    まで行うことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 インクフィルムにおけるインク層の総色
    数をNt、印字終了位置から次色のインク層のフィルム
    搬送方向前端までの補正不要な非印字部基準長さをL2
    、印字終了時における前記境界検出手段から次色のイ
    ンク層のフィルム搬送方向前端までの補正不要な基準長
    さをL3 とした場合に、 前記所定値Xa ,Xb は、 Xa =L2 /(2・Nt・L3 ) Xb =2・Xa に設定されることを特徴とする請求項4記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記境界検出手段は、各画面の先頭を表
    すマーカ、第1色のインク層および第2色のインク層の
    各色の相違を認識することにより、マーカのフィルム搬
    送方向後端である第1色のインク層のフィルム搬送方向
    前端と、第1色のインク層のフィルム搬送方向後端とを
    検出し、 前記制御手段は、前記境界検出手段にてマーカのフィル
    ム搬送方向後端を検出してから第1色のインク層のフィ
    ルム搬送方向後端を検出するまでの間のインクフィルム
    巻取ローラの回転角度を前記回転角度検出手段により計
    測し、この計測値ncと補正不要な各色のインク層長さ
    に対応するインクフィルム基準搬送量n0 との差Δnc
    を求め、繰り返し形成されるインク層の色順位をNとし
    たときに、Δnc /(N−2)に相当する補正搬送量
    を、予め決められた補正不要な第3色以降の印字におけ
    る前記インクフィルム基準搬送量n0 に加える制御を行
    うことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記境界検出手段は、各画面の先頭を表
    すマーカ、第1色のインク層および第2色のインク層の
    各色の相違を認識することにより、マーカのフィルム搬
    送方向後端である第1色のインク層のフィルム搬送方向
    前端と、第2色のインク層のフィルム搬送方向後端とを
    検出し、 前記制御手段は、前記境界検出手段にてマーカのフィル
    ム搬送方向後端を検出してから第2色のインク層のフィ
    ルム搬送方向後端を検出するまでの間のインクフィルム
    巻取ローラの回転角度を前記回転角度検出手段により計
    測し、この計測値nd と補正不要な各色のインク層長さ
    に対応するインクフィルム基準搬送量n0 の2倍である
    2n0 との差Δnd を求め、繰り返し形成されるインク
    層の色順位をNとしたときに、Δnd /(N−3)に相
    当する補正搬送量を、予め決められた補正不要な第4色
    以降の印字における前記インクフィルム基準搬送量n0
    に加える制御を行うことを特徴とする請求項1記載の記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記境界検出手段は、各画面の先頭を表
    すマーカ、第1色のインク層、第2色のインク層および
    第3色のインク層の各色の相違を認識することにより、
    マーカのフィルム搬送方向後端である第1色のインク層
    のフィルム搬送方向前端と、第1色のインク層のフィル
    ム搬送方向後端とを検出し、 前記制御手段は、前記境界検出手段にてマーカのフィル
    ム搬送方向後端を検出してから第1色のインク層のフィ
    ルム搬送方向後端を検出するまでの間のインクフィルム
    巻取ローラの回転角度を前記回転角度検出手段により計
    測し、この計測値nc と補正不要な各色のインク層長さ
    に対応するインクフィルム基準搬送量n0 との差Δnc
    を求め、 |Δnc /n0 |が所定値Xc より大きい場合には、繰
    り返し形成されるインク層の色順位をNとしたときに、
    Δnc /(N−2)に相当する補正搬送量を、予め決め
    られた補正不要な第3色以降の印字における前記インク
    フィルム基準搬送量n0 に加える制御を第3色以降最終
    色まで行い、 |Δnc /n0 |が所定値Xc より小さい場合には、前
    記境界検出手段にてマーカのフィルム搬送方向後端を検
    出してから第2色のインク層のフィルム搬送方向後端を
    検出するまでの間のインクフィルム巻取ローラの回転角
    度を前記回転角度検出手段により計測し、この計測値n
    d と補正不要な各色のインク層長さに対応するインクフ
    ィルム基準搬送量n0 の2倍である2n0 との差Δnd
    を求め、|Δnd /2n0 |が所定値Xd より大きいと
    きにのみ、Δnd /(N−3)に相当する補正搬送量
    を、予め決められた補正不要な第4色以降の印字におけ
    る前記インクフィルム基準搬送量n0 に加える制御を第
    4色以降最終色まで行うことを特徴とする請求項1記載
    の記録装置。
  9. 【請求項9】 インクフィルムにおけるインク層の総色
    数をNt、印字終了位置から次色のインク層のフィルム
    搬送方向前端までの補正不要な非印字部基準長さをL2
    、印字終了時における前記境界検出手段から次色のイ
    ンク層のフィルム搬送方向前端までの補正不要な基準長
    さをL3 とした場合に、 前記所定値Xc ,Xd は、 Xc =Xd =L2 /(2・Nt・L3 ) に設定されることを特徴とする請求項8記載の記録装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011110709A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Canon Inc 印刷装置

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