JPH1111296A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JPH1111296A
JPH1111296A JP9164557A JP16455797A JPH1111296A JP H1111296 A JPH1111296 A JP H1111296A JP 9164557 A JP9164557 A JP 9164557A JP 16455797 A JP16455797 A JP 16455797A JP H1111296 A JPH1111296 A JP H1111296A
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Kenji Ito
健治 伊藤
Koichi Sawada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】負圧源の負圧によってブレーキ操作力を助勢す
るバキュームブースタの助勢限界後にブレーキシリンダ
液圧をマスタシリンダ液圧より増圧可能なブレーキ装置
において、その増圧の開始時期を負圧源の圧力変動にか
かわらず安定化させる。 【解決手段】バキュームブースタ12の負圧室17と大
気との間に、負圧室17の圧力が大気圧より開弁圧だけ
低い高さより低下することを防止する第1チェック弁2
3を設けるとともに、負圧室17とエンジン負圧源SV
との間に、エンジン負圧源SVの圧力上昇に伴って負圧
室17の圧力が上昇することを防止する第2チェック弁
30を設ける。それにより、負圧室17の圧力変動幅を
エンジン負圧源SVの圧力変動幅より狭くし、増圧開始
時期を安定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を制動するブ
レーキ装置に関するものであり、特に、バキュームブー
スタを備えたブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記ブレーキ装置は一般に、(a) ブレー
キペダル等、運転者により操作されるブレーキ操作部材
と、(b) そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を
発生させるマスタシリンダと、(c) エンジンの吸気管
等、負圧源に連通した負圧室と、その負圧室と大気とに
選択的に連通させられる変圧室との差圧によってブレー
キ操作部材の操作力を助勢してマスタシリンダに出力す
るバキュームブースタと、(d) マスタシリンダと液通路
により接続され、その液通路から供給される液圧に基づ
いてブレーキを作動させるブレーキシリンダを有し、車
輪の回転を抑制するブレーキとを含むように構成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果】この種のブレーキ装置の一つとして、本出願
人は先に、バキュームブースタの助勢限界の前後を問わ
ず、安定したブレーキの効きを実現し、それにより、車
両の制動性能を向上させることを目的として、次のよう
なものを開発した。それは、さらに、(e) ブレーキ操作
部材の操作力と操作ストロークとマスタシリンダの液圧
とブレーキシリンダの液圧と車体減速度とのいずれかを
検出する検出手段と、(f) ブレーキ操作中に、検出手段
の検出値に基づき、バキュームブースタが助勢限界に到
達したか否かを判定し、到達したと判定したときに、ブ
レーキシリンダの液圧をマスタシリンダの液圧より増圧
することを開始する増圧装置であって、その増圧開始
を、検出値が、負圧室の圧力が正常値である状況におい
てバキュームブースタが助勢限界に到達したときに検出
値が取る大きさとして予め定められた基準値に到達した
ときに行う一方、負圧源の圧力変動に伴う負圧室の圧力
変動を許容する増圧装置とを含むブレーキ装置である。
【0004】しかしながら、本出願人はその後の研究に
より、この開発ブレーキ装置には、負圧源の圧力変動が
原因となり、増圧開始時期が安定しないという問題があ
ることに気がついた。以下、このことを具体的に説明す
るが、説明の便宜上、「圧力の上昇」という用語は、正
圧の領域では圧力の絶対値の増加、負圧の領域では圧力
が大気圧に近づくことを意味する用語として使用し、ま
た、「圧力の低下」という用語は、正圧の領域では圧力
の絶対値の減少、負圧の領域では圧力が大気圧から遠ざ
かることを意味する用語として使用する。
【0005】この開発ブレーキ装置においては、負圧源
の圧力が正常値であるため、負圧室の圧力も正常値であ
れば、ブレーキ操作部材の操作力Fとマスタシリンダ液
圧P M との間には、図20に実線グラフで示す関係が
成立する。この実線グラフの折れ点がいわゆる助勢限
界点である。これに対して、負圧源の圧力が正常値から
上昇したため、負圧室の圧力が正常値から上昇すると、
負圧室の圧力と大気圧との差が小さくなるため、助勢限
界点が二点鎖線グラフで示すように、負圧室の圧力が
正常値である場合におけるより、マスタシリンダ液圧P
M が低下する向きにずれる。逆に、負圧源の圧力が正常
値から低下したため、負圧室の圧力が正常値から低下す
ると、負圧室の圧力と大気圧との差が大きくなるため、
助勢限界点が二点鎖線グラフで示すように、負圧室の
圧力が正常値である場合におけるより、マスタシリンダ
液圧PM が上昇する向きにずれる。
【0006】このように、負圧源の圧力が変動すると、
負圧室の圧力も変動し、その結果、バキュームブースタ
の助勢限界点も変動するのであるが、それにもかかわら
ず、前記開発ブレーキ装置においては、上述のように、
基準値が、負圧室の圧力が正常値である状況においてバ
キュームブースタが助勢限界に到達したときに検出値が
取る大きさとして予め定められている。そのため、この
開発ブレーキ装置においては、負圧室の圧力が正常値か
ら外れると、実際の助勢限界点と増圧開始点とが互いに
一致しない。
【0007】以上の説明から明らかなように、この開発
ブレーキ装置には、負圧源の圧力変動によって増圧開始
時期が安定しないという問題があるのである。
【0008】本発明は、以上の事情を背景としてなされ
たものであり、その課題は、負圧源の圧力変動にかかわ
らず増圧開始時期が安定するブレーキ装置を提供するこ
とにある。
【0009】この課題は下記態様のブレーキ装置によっ
て解決される。なお、以下の説明において、本発明の各
態様を、それぞれに項番号を付して請求項と同じ形式で
記載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用するこ
との可能性を明示するためである。
【0010】(1) 運転者により操作されるブレーキ操作
部材と、そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を
発生させるマスタシリンダと、負圧源に連通した負圧室
と、その負圧室と大気とに選択的に連通させられる変圧
室との差圧によって前記ブレーキ操作部材の操作力を助
勢して前記マスタシリンダに出力するバキュームブース
タと、前記マスタシリンダと液通路により接続され、そ
の液通路から供給される液圧によって作動するブレーキ
シリンダを有し、車輪の回転を抑制するブレーキとを含
むブレーキ装置において、前記ブレーキ操作部材の操作
力と操作ストロークと前記マスタシリンダの液圧と前記
ブレーキシリンダの液圧と車体減速度との少なくとも一
つを検出する検出手段と、その検出手段の検出値に基づ
き、前記負圧源の圧力変動にかかわらず、前記バキュー
ムブースタが実質的に助勢限界に到達したときに、前記
ブレーキシリンダの液圧を前記マスタシリンダの液圧よ
り増圧することを開始する増圧装置とを設けたことを特
徴とするブレーキ装置(請求項1)。このブレーキ装置
においては、増圧開始が、負圧源の圧力変動にかかわら
ず、バキュームブースタが実質的に助勢限界に到達した
ときに行われる。したがって、このブレーキ装置によれ
ば、負圧源の圧力変動にかかわらず増圧開始時期が安定
するという効果が得られる。 (2) 前記増圧装置が、前記負圧室に設けられ、その負圧
室の圧力変動幅を前記負圧源の圧力変動幅より狭くする
圧力変動抑制機構を含む(1) 項に記載のブレーキ装置
(請求項2)。このブレーキ装置においては、負圧室に
設けられた圧力変動抑制機構により、負圧室の圧力変動
幅が負圧源の圧力変動幅より狭くされる。したがって、
このブレーキ装置によれば、負圧室の圧力変動幅が狭く
されるため、増圧開始時期が安定するという効果が得ら
れる。 (3) 前記圧力変動抑制機構が、前記負圧源と大気との少
なくとも一方と前記負圧室との間における空気の流通状
態を制御する弁装置を含む(2) 項に記載のブレーキ装置
(請求項3)。負圧室を負圧源から遮断すれば、負圧源
の圧力上昇に伴う負圧室の圧力上昇を防止でき、また、
負圧室を大気に連通させれば、負圧源の圧力低下に伴う
負圧室の圧力低下を防止できる。かかる知見に基づき、
この(3) 項に記載のブレーキ装置においては、負圧源と
大気との少なくとも一方と負圧室との間における空気の
流通状態を制御する弁装置が設けられている。したがっ
て、このブレーキ装置によれば、比較的簡単な機構で負
圧室の圧力変動が抑制されるという効果が得られる。 (4) 前記弁装置が、前記負圧室と大気とを互いに接続す
る第1空気通路に設けられ、負圧室の圧力が大気圧より
開弁圧だけ低い高さより低くなろうとすると大気から負
圧室へ向かう空気の流れを許容し、それ以外の状態では
その流れを阻止する第1圧力制御弁を含む(3) 項に記載
のブレーキ装置(請求項4)。このブレーキ装置におい
ては、第1圧力制御弁により、負圧室の圧力が大気圧よ
り開弁圧だけ低い高さより低くなることが阻止される。
したがって、大気圧から開弁圧を差し引いた高さを、負
圧源の圧力変動幅の最低値より高く設定すれば、負圧室
の圧力変動幅の最低値が負圧源の圧力変動幅の最低値よ
り高くなる。したがって、このブレーキ装置によれば、
負圧室の圧力変動幅が負圧源の圧力変動幅より狭くなる
という効果が得られる。 (5) 前記弁装置が、さらに、前記負圧室と前記負圧源と
を互いに接続する第2空気通路に設けられ、負圧源の圧
力が負圧室の圧力より高くなろうとすると負圧源から負
圧室へ向かう空気の流れを阻止し、それ以外の状態では
その流れを許容する第2圧力制御弁を含む(4) 項に記載
のブレーキ装置(請求項5)。このブレーキ装置におい
ては、第1圧力制御弁により、負圧室の圧力が大気圧よ
り開弁圧だけ低い高さより低くなることが阻止されると
ともに、第2圧力制御弁により、負圧源の圧力上昇に伴
う負圧室の圧力上昇が防止される。したがって、負圧室
の圧力は、負圧源の圧力上昇以外の原因で上昇しない限
り、上昇しない。その結果、このブレーキ装置によれ
ば、前記(4) 項に記載のブレーキ装置と比較して、負圧
室の圧力変動幅が負圧源の圧力変動幅より一層狭くなる
という効果が得られる。 (6) 前記検出手段が、前記操作ストロークを検出する操
作ストロークセンサと前記マスタシリンダ液圧を検出す
るマスタシリンダ液圧センサと前記ブレーキシリンダ液
圧を検出するブレーキシリンダ液圧センサと前記車体減
速度を検出する車体減速度センサとのいずれかと、前記
操作力を検出する操作力センサとを含み、前記増圧開始
条件が、前記いずれかのセンサにより検出された前記操
作ストロークとマスタシリンダ液圧とブレーキシリンダ
液圧と車体減速度とのいずれかを前記操作力センサによ
り検出された操作力で割り算した実倍力率が基準値より
小さくなることを含む(1) ないし(5) 項のいずれかに記
載のブレーキ装置(請求項6)。図20から明らかなよ
うに、バキュームブースタの助勢限界前と後とで、マス
タシリンダ液圧PM を操作力Fで割り算した実倍力率が
異なり、助勢限界前には大きく、助勢限界後には小さ
い。また、バキュームブースタの作動状態と実倍力率と
の間のそのような関係は、負圧室の圧力の高低にかかわ
らず、成立する。また、ブレーキ装置においては、ブレ
ーキ操作部材の操作ストロークSすなわちバキュームブ
ースタの入力部材の作動ストロークとマスタシリンダ液
圧PM の高さとが互いに関連し、また、マスタシリンダ
液圧PM の高さとブレーキシリンダ液圧PB の高さとが
互いに関連し、また、ブレーキシリンダ液圧PB の高さ
と車体減速度Gの大きさとが互いに関連する。かかる知
見に基づき、この(5) 項に記載のブレーキ装置において
は、増圧開始条件が、操作ストロークSとマスタシリン
ダ液圧PM とブレーキシリンダ液圧PB と車体減速度G
とのいずれかを操作力Fで割り算した実倍力率が基準値
より小さくなることを含んでいる。したがって、このブ
レーキ装置によれば、負圧室の圧力変動にかかわらず、
ブースタの助勢限界点を正しく判定可能となり、ひいて
は、増圧開始時期が安定するという効果が得られる。な
お、マスタシリンダ液圧PM の高さは操作力Fの大きさ
に応じて一義的に決まるのに対して、操作ストロークS
の長さに応じては一義的に決まらない。操作ストローク
Sが同じでも、そのときの操作力Fの大きさ如何によっ
てマスタシリンダ液圧PM の高さが変化してしまうので
ある。そのため、操作力Fと操作ストロークSとの関係
は、操作力Fとマスタシリンダ液圧PM の高さ,ブレー
キシリンダ液圧PB の高さおよび車体減速度Gの大きさ
の各々との関係とは必ずしも共通しない。しかし、操作
ストロークSとマスタシリンダ液圧PM との間に常に比
例関係が成立するようにバキュームブースタ等に改良を
施すことが可能であり、そのような改良が施されたブレ
ーキ装置においては、操作力Fと操作ストロークSとの
関係が、操作力Fとマスタシリンダ液圧PM の高さ,ブ
レーキシリンダ液圧PB の高さおよび車体減速度Gの大
きさの各々との関係とは必ず共通することになり、操作
ストロークSをマスタシリンダ液圧PM ,ブレーキシリ
ンダ液圧P B または車体減速度Gに代えて用いることが
可能となる。なお、上記改良が施されたバキュームブー
スタは、ブレーキ操作部材とマスタシリンダとを力に関
して機械的に絶縁された状態で互いに連携させるととも
に、ブレーキ操作に対する反力をブレーキ操作部材から
運転者にそのブレーキ操作部材の操作ストロークに応じ
て変化する状態で付与する構造を有するものとすること
ができる。 (7) 前記増圧装置が、(a) 前記液通路の途中に設けら
れ、前記マスタシリンダとブレーキシリンダとの間にお
ける作動液の双方向の流れを許容する第1状態と、少な
くともブレーキシリンダからマスタシリンダに向かう作
動液の流れを阻止する第2状態とを含む複数の状態に切
り換わる制御弁と、(b) 前記液通路のうちその制御弁と
前記ブレーキシリンダとの間に吐出側が接続され、吸入
側から作動液を汲み上げて吐出側に吐出するポンプとを
含み、それら制御弁とポンプとの共同によって前記ブレ
ーキシリンダ液圧の高さを制御するものである(1) ない
し(6) 項のいずれかに記載のブレーキ装置。 (8) 前記マスタシリンダが、マスタシリンダハウジング
に加圧ピストンが摺動可能に嵌合され、それにより、そ
れらマスタシリンダハウジングと加圧ピストンとの間に
加圧室が形成された構成とされ、前記増圧装置が、さら
に、前記加圧室と前記ポンプの吸入側とを互いに連通さ
せるとともに、作動液を加圧室からポンプの吸入側に液
圧を低下させないで導入する作動液導入通路を含む(7)
項に記載のブレーキ装置。このブレーキ装置によれば、
ブレーキ操作中にマスタシリンダに発生した液圧を有効
に利用してブレーキシリンダの増圧を行い得る。 (9) 前記制御弁が、前記液通路に設けられた圧力制御弁
であって、前記ポンプから作動液が吐出されている状態
では、圧力制御弁よりブレーキシリンダ側の第2液圧が
マスタシリンダ側の第1液圧より高いがその差が目標差
圧以下であれば前記第2状態に切り換わり、第2液圧が
第1液圧より高くかつその差が目標差圧より大きくなろ
うとすれば前記第1状態に切り換わることにより、第2
液圧を第1液圧より高くかつその差が目標差圧と等しく
なるように制御する圧力制御弁を含む(7) または(8) 項
に記載のブレーキ装置。このブレーキ装置によれば、マ
スタシリンダ液圧を基準にしてブレーキシリンダ液圧の
高さが相対的に制御されるため、圧力制御弁の目標差圧
制御なしでもマスタシリンダ液圧の変化すなわち運転者
の意思の変化がブレーキシリンダ液圧に反映されるとい
う効果が得られる。 (10)前記圧力制御弁が、前記液通路におけるマスタシリ
ンダ側とブレーキシリンダ側との間における作動液の流
通状態を制御する弁子および弁座と、それら弁子および
弁座の少なくとも一方に、それら弁子と弁座との相対移
動を制御するために作用する磁気力を発生させる磁気力
発生手段とを有し、その磁気力に基づいて前記液通路の
うちブレーキシリンダ側とマスタシリンダ側との差圧が
変化する電磁式圧力制御弁を含み、前記増圧装置が、前
記磁気力を制御して前記差圧を変化させる磁気力制御装
置を含む(9) 項に記載のブレーキ装置。 (11)運転者により操作されるブレーキ操作部材と、その
ブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を発生させるマ
スタシリンダと、負圧源に連通した負圧室と、その負圧
室と大気とに選択的に連通させられる変圧室との差圧に
よって前記ブレーキ操作部材の操作力を助勢して前記マ
スタシリンダに出力するバキュームブースタと、前記マ
スタシリンダと液通路により接続され、その液通路から
供給される液圧によって作動するブレーキシリンダを有
し、車輪の回転を抑制するブレーキとを含むブレーキ装
置において、前記負圧源と大気との少なくとも一方と前
記負圧室との間における空気の流通状態を制御すること
により、負圧室の圧力変動幅を負圧源の圧力変動幅より
狭くする弁装置を設けたことを特徴とするブレーキ装
置。負圧室の圧力変動の抑制は、前述の増圧装置を有し
ないブレーキ装置においても望ましいことである。負圧
室の圧力変動はバキュームブースタの助勢限界点の変動
を生じさせ、結局、ブレーキの効き特性の変動を生じさ
せることになるからである。これに対して、この(11)項
に記載のブレーキ装置によれば、弁装置により、負圧源
と大気との少なくとも一方と負圧室との間における空気
の流通状態が制御され、それにより、負圧室の圧力変動
幅が負圧源の圧力変動幅より狭くされる。したがって、
このブレーキ装置によれば、負圧源の圧力変動にもかか
わらずブレーキの効きが安定するという効果が得られ
る。 (12)前記弁装置が、前記負圧室と大気とを互いに接続す
る第1空気通路に設けられ、負圧室の圧力が大気圧より
開弁圧だけ低い高さより低くなろうとすると大気から負
圧室へ向かう空気の流れを許容し、それ以外の状態では
その流れを阻止する第1圧力制御弁を含む(11)項に記載
のブレーキ装置。 (13)前記弁装置が、さらに、前記負圧室と前記負圧源と
を互いに接続する第2空気通路に設けられ、負圧源の圧
力が負圧室の圧力より高くなろうとすると負圧源から負
圧室へ向かう空気の流れを阻止し、それ以外の状態では
その流れを許容する第2圧力制御弁を含む(12)項に記載
のブレーキ装置。 (14)前記増圧装置が、(a) 前記検出手段の検出値に基づ
き、前記バキュームブースタが助勢限界に到達したか否
かを判定する判定手段と、(b) その判定手段によりバキ
ュームブースタが助勢限界に到達したと判定されたとき
に、前記ブレーキシリンダの液圧を前記マスタシリンダ
の液圧より増圧することを開始する増圧開始手段と、
(c) その増圧開始が、前記負圧源の圧力変動にかかわら
ず、前記バキュームブースタが実質的に助勢限界に到達
したときに行われることを保証する保証手段とを含む
(1) 項に記載のブレーキ装置。 (15)前記保証手段が、前記負圧室に設けられ、その負圧
室の圧力変動幅を前記負圧源の圧力変動幅より狭くする
圧力変動抑制機構を含む(14)項に記載のブレーキ装置。 (16)前記保証手段が、前記増圧開始条件を、前記いずれ
かのセンサにより検出された前記操作ストロークとマス
タシリンダ液圧とブレーキシリンダ液圧と車体減速度と
のいずれかを前記操作力センサにより検出された操作力
で割り算した実倍力率が基準値より小さくなることに決
定することを含む(14)項に記載のブレーキ装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的ない
くつかの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1には、本発明の一実施形態であるブレ
ーキ装置が示されている。このブレーキ装置は、4輪車
両に搭載されるものであって、ブレーキ操作力を助勢す
るバキュームブースタを備えている。
【0013】このブレーキ装置は、さらに、アンチロッ
ク制御装置と効き特性制御装置とを備えている。アンチ
ロック制御装置は、車両制動時に各輪のロック傾向が過
大となることを防止する装置である。このアンチロック
制御装置は、ポンプを有し、そのポンプにより作動液を
ブレーキ回路内において還流させる。これに対して、効
き特性制御装置は、バキュームブースタに助勢限界があ
ることを考慮し、車両制動時に車体減速度が操作力に対
して助勢限界の前後を問わず同じ勾配で増加するように
それら操作力と車体減速度との関係であるブレーキの効
き特性を制御する装置である。この効き特性制御装置
は、上記ポンプを利用して作動する。すなわち、ポンプ
がアンチロック制御装置と効き特性制御装置とに共用さ
れているのである。
【0014】図において符号10がブレーキ操作部材と
してのブレーキペダルである。ブレーキペダル10はバ
キュームブースタ(以下、単に「ブースタ」という。)
12を介してマスタシリンダ14に連携させられてい
る。
【0015】ブースタ12は、図2に示すように、中空
のブースタハウジング15を備えている。ブースタハウ
ジング15内の空間は、パワーピストン16によりマス
タシリンダ14の側の負圧室17とブレーキペダル10
の側の変圧室18とに仕切られている。負圧室17は、
エンジン吸気管等、エンジンの作動によって負圧が発生
するエンジン負圧源SVに接続されている。パワーピス
トン16は、マスタシリンダ14の側において、ゴム製
のリアクションディスク19を介してブースタピストン
ロッド20と連携させられている。ブースタピストンロ
ッド20はマスタシリンダ14の加圧ピストンに連携さ
せられ、パワーピストン16の作動力を加圧ピストンに
伝達する。
【0016】負圧室17と変圧室18との間に弁機構2
1が設けられている。弁機構21は、ブレーキペダル1
0と連携させられているバルブオペレーティングロッド
22とパワーピストン16との相対移動に基づいて作動
するものであり、コントロールバルブ21aと、エアバ
ルブ21bと、バキュームバルブ21cと、コントロー
ルバルブスプリング21dとを備えている。エアバルブ
21bは、コントロールバルブ21aと共同して変圧室
18の大気に対する連通・遮断を選択的に行うものであ
り、バルブオペレーティングロッド22に一体的に移動
可能に設けられている。コントロールバルブ21aは、
バルブオペレーティングロッド22にコントロールバル
ブスプリング21dによりエアバルブ21bに着座する
向きに付勢される状態で取り付けられている。バキュー
ムバルブ21cは、コントロールバルブ21aと共同し
て変圧室18の負圧室17に対する連通・遮断を選択的
に行うものであり、パワーピストン16に一体的に移動
可能に設けられている。
【0017】このように構成されたブースタ12におい
ては、非作動状態では、コントロールバルブ21aが、
エアバルブ21bに着座する一方、バキュームバルブ2
1cから離間し、それにより、変圧室18が大気から遮
断されて負圧室17に連通させられる。したがって、こ
の状態では、エンジン負圧源SVの負圧(大気圧以下の
圧力)により、負圧室17も変圧室18も共に等しい高
さの負圧とされる。これに対して、作動状態では、バル
ブオペレーティングロッド22がパワーピストン16に
対して相対的に接近し、やがてコントロールバルブ21
aがバキュームバルブ21cに着座し、それにより、変
圧室18が負圧室17から遮断される。その後、バルブ
オペレーティングロッド22がパワーピストン16に対
してさらに相対的に接近すれば、エアバルブ21bがコ
ントロールバルブ21aから離間し、それにより、変圧
室18が大気に連通させられる。この状態では、変圧室
18が昇圧し、負圧室17と変圧室18との間に差圧が
発生し、その差圧によってパワーピストン16が作動さ
せられる。
【0018】負圧室17には、第1圧力制御弁としての
第1チェック弁23が設けられている。この第1チェッ
ク弁23は、バルブハウジング24を備えており、その
バルブハウジング24内に第1空気通路25が、一端部
において負圧室17に連通する一方、他端部において大
気に連通する状態で形成されている。この第1空気通路
25の途中に弁子26が移動可能に配設されている。バ
ルブハウジング24には弁座27が負圧室17の側を向
いて形成されており、弁子26はその弁座27に着座す
る向きに、付勢手段としてのスプリング28により付勢
されている。
【0019】この第1チェック弁23は、負圧室17の
圧力であるブースタ負圧PBVが大気圧と等しい状態では
閉じられているが、ブースタ負圧PBVが、大気圧よりス
プリング28の弾性力に基づく開弁圧だけ低い高さより
低下しようとすれば開かれる。その結果、ブースタ負圧
BVが、大気圧から開弁圧より低い高さより低下するこ
とが防止される。
【0020】負圧室17にはさらに、第2圧力制御弁と
しての第2チェック弁30も設けられている。この第2
チェック弁30も第1チェック弁23と同様に、バルブ
ハウジング31を備えているが、そのバルブハウジング
31内に第2空気通路32が、一端部において負圧室1
7に連通する一方、他端部においてエンジン負圧源SV
に連通する状態で形成されている。この第2空気通路3
2の途中に弁子33が移動可能に配設されている。バル
ブハウジング31には弁座34がエンジン負圧源SVの
側を向いて形成されている。この第2チェック弁30
は、第1チェック弁23とは異なり、弁子33を弁座3
4に着座する向きに付勢するスプリングを備えていな
い。
【0021】この第2チェック弁30は、エンジン負圧
源SVの負圧であるエンジン負圧P EVがブースタ負圧P
BVより低くなろうとすると開かれ、負圧室17からエン
ジン負圧源SVへ向かう空気の流れが許容され、その結
果、ブースタ負圧PBVがエンジン負圧PEVと共に低下す
る。また、エンジン負圧PEVがブースタ負圧PBVより高
くなると閉じられ、エンジン負圧源SVから負圧室17
へ向かう空気の流れが阻止され、その結果、ブースタ負
圧PBVがエンジン負圧PEVと共に上昇することが阻止さ
れる。
【0022】ここで、第1および第2チェック弁23,
30の作用効果をさらに具体的に説明する。
【0023】第1チェック弁23は、ブースタ負圧PBV
が大気圧から開弁圧を差し引いた値である基準値PBV0
より低下しようとすると、開かれる。したがって、エン
ジン負圧PEVが図3にグラフで示すように時間tと共に
変化する一方、ブースタ負圧PBVがエンジン負圧PEV
上昇以外の原因で上昇しない場合には、ブースタ負圧P
BVが図4に示すように変化することになる。基準値P
BV0 がエンジン負圧PEVの最低値PEVMIN と最高値P
EVMAX との中間値に設定されているため、ブースタ負圧
BVの変動幅wBVがエンジン負圧PEVの変動幅wEVより
狭くなる。
【0024】図5には、ブースタ12に第2チェック弁
30は設けられているが第1チェック弁23は設けられ
ていない状態で、エンジン負圧PEVが図3に示す時間的
変化を示す場合に、ブースタ負圧PBVが示す時間的変化
がグラフで示されている。第2チェック弁30は、エン
ジン負圧PEVがブースタ負圧PBVから上昇しようとする
と、閉じられ、その結果、エンジン負圧PEVの上昇に伴
ってブースタ負圧PBVが上昇することが阻止される。
【0025】したがって、第1チェック弁23と第2チ
ェック弁30との双方を使用すれば、ブースタ負圧PBV
がエンジン負圧PEVの上昇以外の原因で上昇しない限
り、ブースタ負圧PBVが図6に示すように基準値PBV0
に保持されることになる。これに対して、ブースタ負圧
BVがエンジン負圧PEVの上昇以外の原因で上昇する場
合には、ブースタ負圧PBVが図7に示すように変化す
る。ただし、このときの変動幅wBV’は、前記変動幅w
BVより広くなることはない。
【0026】すなわち、本実施形態においては、第1チ
ェック弁23と第2チェック弁30との共同により、ブ
ースタ負圧PBVの最大変動幅wBVMAX が理論上は、図8
に示すように、エンジン負圧PEVの最高値PEVMAX と基
準値PBV0 とで規定される広さを有することになるので
ある。
【0027】前記マスタシリンダ14は、タンデム式で
あり、マスタシリンダハウジングに2個の加圧ピストン
が互いに直列に摺動可能に嵌合された構成とされてい
る。ブースタ12の出力に基づいてそれら2個の加圧ピ
ストンが作動することにより、各加圧ピストンの前方に
形成された各加圧室にそれぞれ等しい高さの液圧が発生
させられる。
【0028】一方の加圧室には、左前輪FLのブレーキ
を作動させるブレーキシリンダと右後輪RRのブレーキ
を作動させるブレーキシリンダが接続され、他方の加圧
室には、右前輪FRのブレーキを作動させるブレーキシ
リンダと左後輪RLのブレーキを作動させるブレーキシ
リンダが接続されている。ブレーキは、液圧に基づく作
動力によって摩擦材を車輪と共に回転する回転体の摩擦
面に押し付けることにより、車輪の回転を抑制する形式
(ディスク式,ドラム式等)とされている。
【0029】すなわち、このブレーキ装置は互いに独立
した2つのブレーキ系統が互いにダイヤゴナルに構成さ
れたダイヤゴナル2系統式なのである。それら2つのブ
レーキ系統は構成が互いに共通するため、一方のブレー
キ系統のみを代表的に文章および図によって説明し、他
方のブレーキ系統の説明を省略する。
【0030】マスタシリンダ14は主通路48(液通
路)により左前輪FLのブレーキシリンダ50と右後輪
RRのブレーキシリンダ50とにそれぞれ接続されてい
る。主通路48は、マスタシリンダ14から延び出た後
に二股状に分岐させられており、1本の基幹通路54と
2本の分岐通路56とが互いに接続されて構成されてい
る。各分岐通路56の先端にブレーキシリンダ50が接
続されている。
【0031】基幹通路54の途中には制御弁としての圧
力制御弁60が設けられている。圧力制御弁60は、主
通路48におけるブレーキシリンダ50側の液圧をマス
タシリンダ14側の液圧に対して相対的に制御するもの
であり、具体的には、ポンプ112から作動液が吐出さ
れている状態では、ブレーキシリンダ液圧がマスタシリ
ンダ液圧より高いがその差圧が目標差圧以下であれば、
ポンプ112からマスタシリンダ14へ向かう作動液の
流れを阻止し、ブレーキシリンダ液圧がマスタシリンダ
液圧より高くかつその差圧が目標差圧より大きくなろう
とすれば、ポンプ112からマスタシリンダ14へ向か
う作動液の流れを許容することにより、ブレーキシリン
ダ液圧をマスタシリンダ液圧より高くかつその差圧が目
標差圧となるように制御するものである。
【0032】この圧力制御弁60は、本実施形態におい
ては、ブレーキシリンダ50とマスタシリンダ14との
差圧を電磁的に制御する形式とされている。この圧力制
御弁60は具体的には、図9に示すように、図示しない
ハウジングと、主通路48におけるマスタシリンダ側と
ブレーキシリンダ側との間における作動液の流通状態を
制御する弁子70およびそれが着座すべき弁座72と、
それら弁子70および弁座72の相対移動を制御する磁
気力を発生させるソレノイド74とを有している。
【0033】この圧力制御弁60においては、ソレノイ
ド74が励磁されない非作用状態(OFF状態)では、
スプリング76の弾性力によって弁子70が弁座72か
ら離間させられ、それにより、主通路48においてマス
タシリンダ側とブレーキシリンダ側との間での双方向の
作動液の流れが許容され、その結果、ブレーキ操作が行
われれば、ブレーキシリンダ液圧がマスタシリンダ液圧
と等圧で変化させられる。このブレーキ操作中、弁子7
0には、弁座72から離間する向きに力が作用するた
め、ソレノイド74が励磁されない限り、マスタシリン
ダ液圧すなわちブレーキシリンダ液圧が高くなっても、
弁子70が弁座72に着座してしまうことはない。すな
わち、圧力制御弁60は常開弁なのである。
【0034】これに対し、ソレノイド74が励磁される
作用状態(ON状態)では、ソレノイド74の磁気力に
よりアーマチュア78が吸引され、そのアーマチュア7
8と一体的に移動する可動部材としての弁子70が固定
部材としての弁座72に着座させられる。このとき、弁
子70には、ソレノイド74の磁気力に基づく吸引力F
1 と、ブレーキシリンダ液圧とマスタシリンダ液圧との
差に基づく力F2 とスプリング76の弾性力F3 との和
とが互いに逆向きに作用する。力F2 の大きさは、ブレ
ーキシリンダ液圧とマスタシリンダ液圧との差と、弁子
70がブレーキシリンダ液圧を受ける実効受圧面積との
積で表される。
【0035】ソレノイド74が励磁される作用状態(O
N状態)であって、ポンプ112の吐出圧すなわちブレ
ーキシリンダ液圧がそれほど増加せず、 F2 ≦F1 −F3 なる式で表される関係が成立する領域では、弁子70が
弁座72に着座し、ポンプ112からの作動液がマスタ
シリンダ14に逃げることが阻止され、ポンプ112の
吐出圧が増加し、ブレーキシリンダ50にマスタシリン
ダ液圧より高い液圧が発生させられる。これに対し、ポ
ンプ112の吐出圧すなわちブレーキシリンダ液圧がさ
らに増加し、 F2 >F1 −F3 なる式で表される関係が成立しようとする領域では、弁
子70が弁座72から離間し、ポンプ112からの作動
液がマスタシリンダ14に逃がされ、その結果、ポンプ
112の吐出圧すなわちブレーキシリンダ液圧がそれ以
上増加することが阻止される。このようにしてブレーキ
シリンダ50には、スプリング76の弾性力F3 を無視
すれば、マスタシリンダ液圧に対してソレノイド吸引力
1 に基づく差圧分高い液圧が発生させられることにな
る。
【0036】また、この圧力制御弁60は、図10にグ
ラフで表されているように、ソレノイド吸引力F1 の大
きさがソレノイド74の励磁電流Iの大きさに応じてリ
ニアに変化するように設計されている。
【0037】図1に示すように、圧力制御弁60にはバ
イパス通路82が設けられており、そのバイパス通路8
2の途中にチェック弁84が設けられている。万が一、
ブレーキペダル10の操作時に圧力制御弁60内の可動
部材に生ずる流体力によって圧力制御弁60が閉じるこ
とがあっても、マスタシリンダ14からブレーキシリン
ダ50へ向かう作動液の流れが確保されるようにするた
めである。圧力制御弁60にはさらに、それに並列にリ
リーフ弁86も設けられている。ポンプ112による吐
出圧が過大となることを防止するためである。
【0038】前記各分岐通路56の途中には常開の電磁
開閉弁である増圧弁90が設けられ、開状態でマスタシ
リンダ14からブレーキシリンダ50へ向かう作動液の
流れを許容する増圧状態を実現する。各増圧弁90には
バイパス通路92が接続され、各バイパス通路92には
作動液戻り用のチェック弁94が設けられている。各分
岐通路56のうち増圧弁90とブレーキシリンダ50と
の間の部分からリザーバ通路96が延びてリザーバ98
に至っている。各リザーバ通路96の途中には常閉の電
磁開閉弁である減圧弁100が設けられ、開状態でブレ
ーキシリンダ50からリザーバ98へ向かう作動液の流
れを許容する減圧状態を実現する。リザーバ98は、ハ
ウジングにリザーバピストン104が実質的に気密かつ
摺動可能に嵌合されて構成されるとともに、その嵌合に
よって形成されたリザーバ室106において作動液を弾
性部材としてのスプリング108によって圧力下に収容
するものである。
【0039】リザーバ98は吸入通路110によって前
記ポンプ112の吸入側に接続され、ポンプ112の吐
出側は吐出通路114によって主通路48のうち圧力制
御弁60と増圧弁90との間の部分に接続されている。
吸入通路110にはチェック弁である吸入弁116、吐
出通路114にはチェック弁である吐出弁118がそれ
ぞれ設けられている。吐出通路114にはさらに、絞り
としてのオリフィス120と固定ダンパ122とがそれ
ぞれ設けられており、それらにより、ポンプ112の脈
動が軽減される。
【0040】ところで、効き特性制御の実行中には、ポ
ンプ112がリザーバ98から作動液を汲み上げ、その
作動液を各ブレーキシリンダ50に吐出することによっ
て各ブレーキシリンダ50が増圧されるが、アンチロッ
ク制御が実行されていない限り、リザーバ98に汲み上
げるべき作動液が存在しないのが普通であり、効き特性
制御の実行を確保するためには、アンチロック制御の実
行の有無を問わず、リザーバ98に作動液を補給するこ
とが必要となる。そのため、本実施形態においては、基
幹通路54のうちマスタシリンダ14の加圧室と圧力制
御弁60との間の部分から延びてリザーバ98に至る補
給通路130が設けられている。
【0041】しかし、この補給通路130により常時マ
スタシリンダ14とリザーバ98とを互いに連通させた
のでは、ブレーキペダル10が操作されても、リザーバ
98においてリザーバピストン104がボトミングした
後でないとマスタシリンダ14が昇圧できず、ブレーキ
の効き遅れが生じる。そのため、補給通路130の途中
に流入制御弁140が設けられている。
【0042】流入制御弁140は、マスタシリンダ14
からリザーバ98への作動液の補給が必要であるときに
は開状態となり、マスタシリンダ14からリザーバ98
への作動液の流れを許容し、一方、マスタシリンダ14
からリザーバ98への作動液の補給が必要ではないとき
には閉状態となり、マスタシリンダ14からリザーバ9
8への作動液の流れを阻止し、マスタシリンダ14によ
る昇圧を可能とする。
【0043】本実施形態においては、流入制御弁140
が常閉の電磁開閉弁とされている。また、本実施形態に
おいては、マスタシリンダ14から作動液を導入するこ
とが必要である場合であるか否かの判定が、アンチロッ
ク制御中、リザーバ98においてポンプ112により汲
み上げるべき作動液が存在しないか否かの判定とされ、
また、その作動液の存否判定が、増圧弁90が増圧状態
にある時間の積算値と、減圧弁100が減圧状態にある
時間の積算値とがそれぞれ演算されるとともに、それら
増圧時間と減圧時間とに基づいてリザーバ98における
作動液の残量が推定されることにより、行われる。
【0044】図11には、ブレーキ装置の電気的構成が
示されている。ブレーキ装置は、CPU,ROMおよび
RAMを含むコンピュータを主体とするECU(電子制
御ユニット)200を備えている。ROMにブレーキ効
き特性制御ルーチン(図12および図13にフローチャ
ートで表されている)およびアンチロック制御ルーチン
(図示しない)が記憶されており、それらルーチンがC
PUによりRAMを使用しつつ実行されることにより、
効き特性制御とアンチロック制御とがそれぞれ実行され
る。
【0045】ECU200の入力側には、マスタシリン
ダ液圧センサ202と車輪速センサ204とが接続され
ている。マスタシリンダ液圧センサ202は、マスタシ
リンダ液圧PM の高さを検出し、その高さを規定するマ
スタシリンダ液圧信号を出力する。車輪速センサ204
は、各輪毎に設けられ、各輪の車輪速を検出し、各車輪
の車輪速を規定する車輪速信号を出力する。
【0046】一方、ECU200の出力側には、前記ポ
ンプ112を駆動するポンプモータ210が接続され、
そのポンプモータ210にモータ駆動信号が出力され
る。ECU200の出力側にはさらに、前記圧力制御弁
60のソレノイド74,増圧弁90および減圧弁100
の各ソレノイド212および流入制御弁140のソレノ
イド214も接続されている。圧力制御弁60のソレノ
イド74には、ソレノイド74の磁気力をリニアに制御
するための電流制御信号が出力され、一方、増圧弁90
および減圧弁100の各ソレノイド212と流入制御弁
140のソレノイド214とにはそれぞれ、各ソレノイ
ド212,214をON/OFF駆動するためのON/
OFF駆動信号が出力される。
【0047】ここで、ECU200による効き特性制御
を説明するが、まず、概略的に説明する。
【0048】ブースタ12は、ブレーキペダル10の操
作力Fがある値まで増加すると、変圧室18の圧力が大
気圧まで上昇し切ってしまい、助勢限界に達する。助勢
限界後は、ブースタ12は操作力Fを助勢することがで
きないから、何ら対策を講じないと、図14にグラフで
表されているように、ブレーキの効きが低下する。かか
る事実に着目して効き特性制御が行われるのであり、具
体的には、図15にグラフで表されているように、ブー
スタ12が助勢限界に達した後には、ポンプ112を作
動させてマスタシリンダ液圧PM より差圧ΔP(ブレー
キシリンダ液圧PB のマスタシリンダ液圧PM に対する
増圧量)だけ高い液圧をブレーキシリンダ50に発生さ
せ、それにより、ブースタ12の助勢限界の前後を問わ
ず、ブレーキの効きを安定させる。
【0049】本実施形態においては、ブースタ12が助
勢限界に到達したか否かが、マスタシリンダ液圧センサ
202により検出されたマスタシリンダ液圧PM が基準
値P M0に到達したか否かによって判定される。基準値P
M0は、ブースタ負圧PBVが前記基準値PBV0 と一致する
状態でブースタ12が助勢限界に到達したときにマスタ
シリンダ液圧PM が取る大きさとされている。
【0050】以上概略的に説明した効き特性制御の内容
を図12および図13のブレーキ効き特性制御ルーチン
に基づいて具体的に説明する。
【0051】本ルーチンは、運転者によりイグニション
スイッチがOFF位置からON位置に操作された後、一
定時間T0 毎に繰り返し実行される。各回の実行時には
まず、ステップS1(以下、単に「S1」で表す。他の
ステップについても同じとする。)において、マスタシ
リンダ液圧センサ202からマスタシリンダ液圧信号が
取り込まれる。次に、S2において、そのマスタシリン
ダ液圧信号に基づいてマスタシリンダ液圧PM の高さが
演算されるとともに、そのマスタシリンダ液圧PM が基
準値PM0以上であるか否かが判定される。ブースタ12
が助勢限界に到達したか否かが判定されるのである。今
回は、基準値PM0以上ではないと仮定すれば、判定がN
Oとなり、S3において、圧力制御弁60のソレノイド
74にそれをOFFにする信号が出力され、S4におい
て、流入制御弁140のソレノイド214にそれをOF
Fにする信号が出力され、S5において、ポンプモータ
210にそれをOFFにする信号が出力される。以上で
本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0052】これに対し、今回は、マスタシリンダ液圧
M が基準値PM0以上であると仮定すれば、S2の判定
がYESとなり、S6以下において、増圧制御が行われ
る。具体的には、まず、S6において、マスタシリンダ
液圧PM の今回値に基づき、ブレーキシリンダ液圧PB
をマスタシリンダ液圧PM より増圧すべき量、すなわ
ち、マスタシリンダ14とブレーキシリンダ50との目
標差圧ΔPが決定される。ROMには、図16にグラフ
で示すように、マスタシリンダ液圧PM の今回値の基準
値PM0からの増分IPM と目標差圧ΔPとの関係がRO
Mに記憶されており、その関係に従って目標差圧ΔPの
今回値が決定されるのである。その関係は、ブースタ1
2の助勢限界後に、ブレーキシリンダ液圧PB が操作力
Fに対して助勢限界前と同じ勾配でリニアに増加する関
係が実現されるように設定されている。
【0053】その後、S7において、決定された目標差
圧ΔPに応じ、圧力制御弁60のソレノイド74に供給
すべき電流値Iが決定される。目標差圧ΔPとソレノイ
ド電流値Iとの関係がROMに記憶されており、その関
係に従って目標差圧ΔPに対応するソレノイド電流値I
が決定されるのである。続いて、S8において、圧力制
御弁60のソレノイド74に、決定されたソレノイド電
流値Iで電流が供給されることにより、圧力制御弁60
が制御される。その後、S9において、流入制御弁14
0が制御される。
【0054】このS9の詳細が流入制御弁制御ルーチン
として図13にフローチャートで表されている。
【0055】まず、S61において、現在アンチロック
制御の実行中であるか否かが判定される。実行中ではな
いと仮定すれば判定がNOとなり、S62において、流
入制御弁140のソレノイド214にそれをONにする
信号、すなわち、流入制御弁140を開かせるための信
号が出力される。これにより、作動液がマスタシリンダ
14から補給通路130を経てポンプ112に導入可能
な状態となる。以上で本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
【0056】これに対し、現在アンチロック制御の実行
中であると仮定すればS61の判定がYESとなり、S
63において、リザーバ98においてポンプ112によ
り汲み上げるべき作動液として存在する作動液の量の推
定演算、すなわち,リザーバ残量の推定演算が行われ
る。続いて、S64において、推定されたリザーバ残量
が0であるか否か、すなわち、リザーバ98においてポ
ンプ112により汲み上げるべき作動液が存在しないか
否かが判定される。今回はリザーバ残量が0ではないと
仮定すれば、判定がNOとなり、S65において、流入
制御弁140のソレノイド214にそれをOFFにする
信号、すなわち、流入制御弁140を閉じさせるための
信号が出力される。一方、今回はリザーバ残量が0であ
ると仮定すれば、S64の判定がYESとなり、S62
において、流入制御弁140にそれを開かせるための信
号が出力される。いずれの場合も、以上でこの流入制御
弁制御ルーチンの一回の実行が終了する。
【0057】なお付言すれば、この流入制御弁制御ルー
チンにつき、リザーバ98における作動液の残量を直接
センサにより検出する改良を加えることができる。残量
は例えば、リザーバ98におけるリザーバピストン10
4に永久磁石を一体的に移動可能に設け、それに近接し
てセンサとしてのリードスイッチを設けることにより検
出することができる。
【0058】その後、図12のS10において、ポンプ
モータ210にそれをONにする信号が出力される。そ
れにより、ポンプ112によりリザーバ98から作動液
が汲み上げられ、作動液が各ブレーキシリンダ50に吐
出され、その結果、各ブレーキシリンダ50にマスタシ
リンダ液圧PM より目標差圧ΔPだけ高い液圧が発生さ
せられる。以上でこのブレーキ効き特性制御ルーチンの
一回の実行が終了する。
【0059】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、ブースタ負圧PBVがエンジン負圧PEV
上昇以外の原因で上昇しない限り、エンジン負圧PEV
変動にかかわらず、ブースタ負圧PBVが基準値PBV0
保持されるため、ポンプ112による増圧開始時期がエ
ンジン負圧PEVの変動にかかわらず常に、ブースタ12
が助勢限界に到達する時期と一致することとなり、よっ
て、増圧開始時期が安定するという効果が得られる。
【0060】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、マスタシリンダ液圧センサ202が「検
出手段」を構成し、また、圧力制御弁60,ポンプ11
2およびポンプモータ210(アクチュエータ部)とE
CU200(制御部)とが「増圧装置」を構成している
のである。また、第1チェック弁23と第2チェック弁
30と互いに共同して、「圧力変動抑制機構」および
「弁装置」をそれぞれ構成し、また、マスタシリンダ液
圧PM の高さが基準値PM0に到達することが「増圧開始
条件」とされているのである。
【0061】別の実施形態を説明する。ただし、本実施
形態は、先の実施形態と共通する要素が多いため、共通
する要素については同一の符号を使用することによって
詳細な説明を省略し、異なる要素についてのみ詳細に説
明する。
【0062】図17には、本実施形態であるブレーキ装
置の機械的構成が示されている。この機械的構成は先の
実施形態と同じである。ただし、ブースタ12に第1お
よび第2チェック弁23,30を設けることは不可欠で
はない。本実施形態においては、それら第1および第2
チェック弁23,30なしでも、ポンプ112による増
圧開始時期の安定化が可能となっているからである。
【0063】図18には、ブレーキ装置の電気的構成が
示されている。前記ECU200に代えてECU300
が用いられるとともに、センサとして操作力センサ30
2が追加されている。操作力センサ302は、ブレーキ
ペダル10の操作力Fを検出し、その操作力Fの大きさ
を規定する操作力信号を出力する。
【0064】図19には、ECU300のコンピュータ
のROMに記憶されているブレーキ効き特性制御ルーチ
ンがフローチャートで表されている。以下、本ルーチン
を説明するが、先の実施形態におけるブレーキ効き特性
制御ルーチンと共通するステップについては簡単に説明
する。
【0065】まず、S101において、操作力センサ3
02から操作力信号が取り込まれ、次に、S102にお
いて、マスタシリンダ液圧センサ202からマスタシリ
ンダ液圧信号が取り込まれる。その後、S103におい
て、ブースタ12の実倍力率Kが演算される。具体的に
は、取り込まれた操作力信号およびマスタシリンダ液圧
信号に基づいて操作力Fの今回値およびマスタシリンダ
液圧PM の今回値がそれぞれ演算され、さらに、マスタ
シリンダ液圧PM の今回値を操作力Fの今回値で割り算
することにより、実倍力率Kが演算される。
【0066】続いて、S104において、演算された実
倍力率Kが基準値K0 より小さいか否かが判定される。
基準値K0 は、ブースタ12が助勢限界に到達した後に
おける操作力Fとマスタシリンダ液圧PM との比率とし
て設定されている。今回は、演算された実倍力率Kが基
準値K0 より小さくはないと仮定すれば、判定がNOと
なり、S105〜S107が図12のS3〜S5と同様
に実行され、これに対して、今回は、演算された実倍力
率Kが基準値K0 より小さいと仮定すれば、判定がYE
Sとなり、S108〜S112が図12のS6〜S10
と同様に実行される。いずれの場合にも、以上で本ルー
チンの一回の実行が終了する。
【0067】したがって、本実施形態によれば、実倍力
率Kが基準値K0 より小さいか否かによってブースタ1
2が助勢限界に到達したか否かが判定されるため、たと
えブースタ負圧PBVがエンジン負圧PEVの上昇以外の原
因で上昇したとしても、ポンプ112による増圧開始時
期が、ブースタ12が実際に助勢限界に到達する時期と
一致することとなり、よって、増圧開始時期が安定する
という効果が得られる。
【0068】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、マスタシリンダ液圧センサ202と操作
力センサ302が「検出手段」を構成し、また、圧力制
御弁60,ポンプ112およびポンプモータ210(ア
クチュエータ部)とECU300(制御部)とが「増圧
装置」を構成しているのである。また、第1チェック弁
23と第2チェック弁30とが互いに共同して、「圧力
変動抑制機構」および「弁装置」をそれぞれ構成し、ま
た、マスタシリンダ液圧PM を操作力Fで割り算した実
倍力率Kが基準値K0 より小さくなることが「増圧開始
条件」に決定されているのである。
【0069】以上、本発明のいくつかの実施形態を図面
に基づいて詳細に説明したが、それらの他にも、特許請
求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の変形,改良を施した形態で本発明を実施すること
ができるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるブレーキ装置を示す
系統図である。
【図2】図1におけるバキュームブースタ12を示す側
面断面図である。
【図3】負圧源としてのエンジン負圧源SVの圧力PEV
の時間的変化の一例を示すグラフである。
【図4】図2における第1チェック弁23の作用効果を
説明するためのグラフである。
【図5】図2における第2チェック弁30の作用効果を
説明するためのグラフである。
【図6】上記実施形態の効果を示すグラフである。
【図7】上記実施形態の効果を示す別のグラフである。
【図8】上記実施形態の効果を示すさらに別のグラフで
ある。
【図9】図1における圧力制御弁60の構造および作動
を説明するための正面断面図である。
【図10】図9の圧力制御弁におけるソレノイド励磁電
流Iとソレノイド吸引力F1 との関係を示すグラフであ
る。
【図11】上記ブレーキ装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】図11におけるECU200のコンピュータ
のROMに記憶されているブレーキ効き特性制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図13】図12におけるS9の詳細を流入制御弁制御
ルーチンとして示すフローチャートである。
【図14】バキュームブースタを備えた一般的なブレー
キ装置における操作力Fとブレーキシリンダ液圧PB
の関係を示すグラフである。
【図15】上記実施形態であるブレーキ装置における効
き特性制御の原理を説明するためのグラフである。
【図16】上記実施形態におけるマスタシリンダ液圧P
M の基準値PM0からの増分IPMと目標差圧ΔPとの関
係を示すグラフである。
【図17】本発明の別の実施形態であるブレーキ装置を
示す系統図である。
【図18】上記ブレーキ装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図19】図18におけるECU300のコンピュータ
のROMに記憶されているブレーキ効き特性制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図20】従来のブレーキ装置における操作力Fとマス
タシリンダ液圧PM との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ブレーキペダル 12 バキュームブースタ 14 マスタシリンダ 23 第1チェック弁 30 第2チェック弁 50 ブレーキシリンダ 60 圧力制御弁 112 ポンプ 200,300 ECU 202 マスタシリンダ液圧センサ 302 操作力センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転者により操作されるブレーキ操作部材
    と、 そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を発生させ
    るマスタシリンダと、 負圧源に連通した負圧室と、その負圧室と大気とに選択
    的に連通させられる変圧室との差圧によって前記ブレー
    キ操作部材の操作力を助勢して前記マスタシリンダに出
    力するバキュームブースタと、 前記マスタシリンダと液通路により接続され、その液通
    路から供給される液圧によって作動するブレーキシリン
    ダを有し、車輪の回転を抑制するブレーキとを含むブレ
    ーキ装置において、 前記ブレーキ操作部材の操作力と操作ストロークと前記
    マスタシリンダの液圧と前記ブレーキシリンダの液圧と
    車体減速度との少なくとも一つを検出する検出手段と、 その検出手段の検出値に基づき、前記負圧源の圧力変動
    にかかわらず、前記バキュームブースタが実質的に助勢
    限界に到達したときに、前記ブレーキシリンダの液圧を
    前記マスタシリンダの液圧より増圧することを開始する
    増圧装置とを設けたことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記増圧装置が、前記負圧室に設けられ、
    その負圧室の圧力変動幅を前記負圧源の圧力変動幅より
    狭くする圧力変動抑制機構を含む請求項1に記載のブレ
    ーキ装置。
  3. 【請求項3】前記圧力変動抑制機構が、前記負圧源と大
    気との少なくとも一方と前記負圧室との間における空気
    の流通状態を制御する弁装置を含む請求項2に記載のブ
    レーキ装置。
  4. 【請求項4】前記弁装置が、前記負圧室と大気とを互い
    に接続する第1空気通路に設けられ、負圧室の圧力が大
    気圧より開弁圧だけ低い高さより低くなろうとすると大
    気から負圧室へ向かう空気の流れを許容し、それ以外の
    状態ではその流れを阻止する第1圧力制御弁を含む請求
    項3に記載のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記弁装置が、さらに、前記負圧室と前記
    負圧源とを互いに接続する第2空気通路に設けられ、負
    圧源の圧力が負圧室の圧力より高くなろうとすると負圧
    源から負圧室へ向かう空気の流れを阻止し、それ以外の
    状態ではその流れを許容する第2圧力制御弁を含む請求
    項4に記載のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】前記検出手段が、前記操作ストロークを検
    出する操作ストロークセンサと前記マスタシリンダ液圧
    を検出するマスタシリンダ液圧センサと前記ブレーキシ
    リンダ液圧を検出するブレーキシリンダ液圧センサと前
    記車体減速度を検出する車体減速度センサとのいずれか
    と、前記操作力を検出する操作力センサとを含み、前記
    増圧開始条件が、前記いずれかのセンサにより検出され
    た前記操作ストロークとマスタシリンダ液圧とブレーキ
    シリンダ液圧と車体減速度とのいずれかを前記操作力セ
    ンサにより検出された操作力で割り算した実倍力率が基
    準値より小さくなることを含む請求項1ないし5のいず
    れかに記載のブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005523839A (ja) * 2002-04-27 2005-08-11 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト アクティブ液圧ブレーキ倍力式車両ブレーキ装置およびそのための制御方法

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