JPH11115294A - 浸透印判のインキ充填方法及びこれに用いるスタンプ台 - Google Patents
浸透印判のインキ充填方法及びこれに用いるスタンプ台Info
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- JPH11115294A JPH11115294A JP28834897A JP28834897A JPH11115294A JP H11115294 A JPH11115294 A JP H11115294A JP 28834897 A JP28834897 A JP 28834897A JP 28834897 A JP28834897 A JP 28834897A JP H11115294 A JPH11115294 A JP H11115294A
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- stamping
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インキを容易かつ十分に充填することができ
る浸透印判のインク充填方法及びこれに用いるスタンプ
台の提供を目的とする。 【解決手段】 毛細管力によってインキを浸透させ得る
印材に所定の捺印部を有する印面を形成し、印材内に充
填させたインキを捺印部から紙面へと転写させるように
した浸透印判に対し、インキを充填させるためのインキ
充填方法であって、前記浸透印判の印面に生じる毛細管
力より小なる毛細管力を発生させるインキ保持体にイン
キを含浸させた後、前記浸透印判の印面を前記インキ保
持体に接触させ、インキ保持体に含浸されているインキ
を印面から印材内へとその毛細管力によって移動させる
ようにしたものである。
る浸透印判のインク充填方法及びこれに用いるスタンプ
台の提供を目的とする。 【解決手段】 毛細管力によってインキを浸透させ得る
印材に所定の捺印部を有する印面を形成し、印材内に充
填させたインキを捺印部から紙面へと転写させるように
した浸透印判に対し、インキを充填させるためのインキ
充填方法であって、前記浸透印判の印面に生じる毛細管
力より小なる毛細管力を発生させるインキ保持体にイン
キを含浸させた後、前記浸透印判の印面を前記インキ保
持体に接触させ、インキ保持体に含浸されているインキ
を印面から印材内へとその毛細管力によって移動させる
ようにしたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続気泡を有する
印材にインキを含浸させることにより、繰り返し捺印す
ることができるようにした浸透印判に対し、その印材内
にインキを補給させるためのインキ充填方法及びこれに
用いるスタンプ台に関する。
印材にインキを含浸させることにより、繰り返し捺印す
ることができるようにした浸透印判に対し、その印材内
にインキを補給させるためのインキ充填方法及びこれに
用いるスタンプ台に関する。
【0002】
【従来の技術】印判やスタンプを捺印する際に、スタン
プ印面にその都度インキを付着させるという手数を省略
するため、連続気泡を有するスポンジゴムなどを印材と
して予めインキを充填させ、そのインキを用いて繰り返
し捺印を行い得るようにした浸透印判が知られている。
この浸透印判におけるインキの充填は、製版後の印材を
インキ内に浸すことによって行われている。
プ印面にその都度インキを付着させるという手数を省略
するため、連続気泡を有するスポンジゴムなどを印材と
して予めインキを充填させ、そのインキを用いて繰り返
し捺印を行い得るようにした浸透印判が知られている。
この浸透印判におけるインキの充填は、製版後の印材を
インキ内に浸すことによって行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法によれば、比
較的多量のインキを含浸させることができ、捺印寿命が
長いという利点があるが、その反面、インキを全面に含
んだ印材はこれを把持するためのマウントを取り付けに
くく、取り扱いに際してインキで汚れるとか、取付構造
が高価なものとなって印判を安価に提供できないという
問題があり、さらには他の色のインキへの変更や、複数
色での使用などができないという問題もあった。
較的多量のインキを含浸させることができ、捺印寿命が
長いという利点があるが、その反面、インキを全面に含
んだ印材はこれを把持するためのマウントを取り付けに
くく、取り扱いに際してインキで汚れるとか、取付構造
が高価なものとなって印判を安価に提供できないという
問題があり、さらには他の色のインキへの変更や、複数
色での使用などができないという問題もあった。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題を解消すべ
くなされたものであり、連続気泡を有する浸透印判に、
インキを容易かつ十分に充填することができる浸透印判
のインク充填方法及びこれに用いるスタンプ台の提供を
目的とする。
くなされたものであり、連続気泡を有する浸透印判に、
インキを容易かつ十分に充填することができる浸透印判
のインク充填方法及びこれに用いるスタンプ台の提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次のような構成を有する。すなわち、本願請
求項1記載の発明は、毛細管力によってインキを浸透さ
せ得る印材に所定の捺印部を有する印面を形成し、印材
内に充填させたインキを前記捺印部から紙面へと転写さ
せるようにした浸透印判に対し、その印材内にインキを
充填させるためのインキ充填方法であって、前記浸透印
判の印面に発生させる毛細管力より小なる毛細管力を生
じるインキ保持体にインキを含浸させた後、前記浸透印
判の印面を前記インキ保持体に接触させ、インキ保持体
に含浸されているインキを印面から印材内へとその毛細
管力によって移動させるようにしたものである。
決するため次のような構成を有する。すなわち、本願請
求項1記載の発明は、毛細管力によってインキを浸透さ
せ得る印材に所定の捺印部を有する印面を形成し、印材
内に充填させたインキを前記捺印部から紙面へと転写さ
せるようにした浸透印判に対し、その印材内にインキを
充填させるためのインキ充填方法であって、前記浸透印
判の印面に発生させる毛細管力より小なる毛細管力を生
じるインキ保持体にインキを含浸させた後、前記浸透印
判の印面を前記インキ保持体に接触させ、インキ保持体
に含浸されているインキを印面から印材内へとその毛細
管力によって移動させるようにしたものである。
【0006】また、本願請求項2記載の発明は、毛細管
力によってインキを浸透させ得る印材に所定の捺印部を
有する印面を形成し、印材内に充填させたインキを前記
捺印部から紙面へと転写させるようにした浸透印判に対
し、その印材内にインキを充填させるためのインキ充填
方法であって、前記浸透印判の印面に生じる毛細管力よ
り小なる毛細管力を発生させると共に前記インクを含浸
させてなるインキ保持体を備え、前記浸透印判の印面を
前記インキ保持体に接触させることにより、インキ保持
体に含浸されているインキを印面から印材内へと毛細管
力によって移動させるようにしたものである。
力によってインキを浸透させ得る印材に所定の捺印部を
有する印面を形成し、印材内に充填させたインキを前記
捺印部から紙面へと転写させるようにした浸透印判に対
し、その印材内にインキを充填させるためのインキ充填
方法であって、前記浸透印判の印面に生じる毛細管力よ
り小なる毛細管力を発生させると共に前記インクを含浸
させてなるインキ保持体を備え、前記浸透印判の印面を
前記インキ保持体に接触させることにより、インキ保持
体に含浸されているインキを印面から印材内へと毛細管
力によって移動させるようにしたものである。
【0007】また、本願請求項3記載の発明は、請求項
2記載の発明においてインキ保持体を、インキを移動可
能に含浸し得る天然ゴム、合成ゴム、剛性樹脂の少なく
とも一種類の素材によって形成された布または紙により
構成したものである。本願請求項4記載の発明は、請求
項2または3記載の発明において、印材を、インキを含
浸し得る連続気泡を有しかつ弾性を備えた天然ゴム、合
成ゴム、及び合成樹脂の少なくとも一種類の素材によっ
て形成したスポンジ体により構成したものである。本願
請求項5記載の発明は、請求項2ないし4いずれか記載
の発明において、インキの粘度を、50〜3000mP
a・sに構成したものである。本願請求項6記載の発明
は、請求項2ないし5いずれか記載の発明において、イ
ンキ保持体を、複数色のインキを保持するようにしたも
のである。本願請求項7記載の発明は、請求項2ないし
6いずれか記載の発明において、所定の支持台内に複数
の構成要素に分割形成されて保持され、各構成要素に含
浸されているインキの色を単一色に設定するものであ
る。本願請求項8記載の発明は、請求項2ないし7いず
れか記載の発明において、インキ保持体を、印判の印面
を接触させる接触面を、前記印面より小形に形成したも
のである。
2記載の発明においてインキ保持体を、インキを移動可
能に含浸し得る天然ゴム、合成ゴム、剛性樹脂の少なく
とも一種類の素材によって形成された布または紙により
構成したものである。本願請求項4記載の発明は、請求
項2または3記載の発明において、印材を、インキを含
浸し得る連続気泡を有しかつ弾性を備えた天然ゴム、合
成ゴム、及び合成樹脂の少なくとも一種類の素材によっ
て形成したスポンジ体により構成したものである。本願
請求項5記載の発明は、請求項2ないし4いずれか記載
の発明において、インキの粘度を、50〜3000mP
a・sに構成したものである。本願請求項6記載の発明
は、請求項2ないし5いずれか記載の発明において、イ
ンキ保持体を、複数色のインキを保持するようにしたも
のである。本願請求項7記載の発明は、請求項2ないし
6いずれか記載の発明において、所定の支持台内に複数
の構成要素に分割形成されて保持され、各構成要素に含
浸されているインキの色を単一色に設定するものであ
る。本願請求項8記載の発明は、請求項2ないし7いず
れか記載の発明において、インキ保持体を、印判の印面
を接触させる接触面を、前記印面より小形に形成したも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本願発明に係る浸透印判の
充填方法及びこれに用いるスタンプ台の実施の形態を説
明する。この発明の実施形態において使用する浸透印判
は、連続気泡を有してインキを含浸可能な弾性樹脂性の
印材のうち、少なくとも印面における捺印部に連続気泡
を維持させるようにしたものであり、その構造として
は、例えば次のような2種類がある。
充填方法及びこれに用いるスタンプ台の実施の形態を説
明する。この発明の実施形態において使用する浸透印判
は、連続気泡を有してインキを含浸可能な弾性樹脂性の
印材のうち、少なくとも印面における捺印部に連続気泡
を維持させるようにしたものであり、その構造として
は、例えば次のような2種類がある。
【0009】すなわち、連続気泡が全体的に形成されて
いる印面において捺印部と非捺印部との間に大きな段差
が形成されている場合には、捺印時に紙面に対して捺印
部である前記凸状部のみが当接し、インキを紙面に転写
するようにしたものと、印面の非捺印部の連続気泡を閉
塞して捺印部を形成し、捺印部と非捺印部との段差が僅
かであるか、あるいは存在せず、捺印時には非捺印部も
紙面に接触するが気泡が閉塞されているためにインキの
転写が捺印部のみで行われ、非捺印部では、転写が行わ
れないようにしたものとがある。そして、この印材の一
面には、インクが浸透しない部材によって形成されたモ
ールドが把持部として設けられている。
いる印面において捺印部と非捺印部との間に大きな段差
が形成されている場合には、捺印時に紙面に対して捺印
部である前記凸状部のみが当接し、インキを紙面に転写
するようにしたものと、印面の非捺印部の連続気泡を閉
塞して捺印部を形成し、捺印部と非捺印部との段差が僅
かであるか、あるいは存在せず、捺印時には非捺印部も
紙面に接触するが気泡が閉塞されているためにインキの
転写が捺印部のみで行われ、非捺印部では、転写が行わ
れないようにしたものとがある。そして、この印材の一
面には、インクが浸透しない部材によって形成されたモ
ールドが把持部として設けられている。
【0010】さらに、印材の印面の中で、非捺印部とす
べき部分の連続気泡を閉塞して浸透印判とする方法とし
ては、印材印面部の非捺印物質の気泡に充填材を充填固
化させる方法、過熱凹版を非捺印部に押し付けて、非捺
印部を熔融させて気泡を閉塞する方法、サーマルヘッド
で溶融させて気泡を閉塞させる方法、レーザーで非捺印
部を溶融させて気泡を閉塞させる方法、あるいは文字・
図形等を表した原稿を印面に重ね合わせ、その原稿に光
を照射して、その原稿の記録材不在部分を透過した光に
より記録材不在部分と対応する箇所の発熱材の温度を上
昇させ、この温度上昇した発熱材と対応する箇所の印材
の表面をその熱で熔融させて気泡を閉塞する方法などで
製造される。
べき部分の連続気泡を閉塞して浸透印判とする方法とし
ては、印材印面部の非捺印物質の気泡に充填材を充填固
化させる方法、過熱凹版を非捺印部に押し付けて、非捺
印部を熔融させて気泡を閉塞する方法、サーマルヘッド
で溶融させて気泡を閉塞させる方法、レーザーで非捺印
部を溶融させて気泡を閉塞させる方法、あるいは文字・
図形等を表した原稿を印面に重ね合わせ、その原稿に光
を照射して、その原稿の記録材不在部分を透過した光に
より記録材不在部分と対応する箇所の発熱材の温度を上
昇させ、この温度上昇した発熱材と対応する箇所の印材
の表面をその熱で熔融させて気泡を閉塞する方法などで
製造される。
【0011】一方、前記印判に対してインキを充填させ
るスタンプ台は、次のように構成されている。すなわ
ち、スタンプ台は、前記印判の硬さより高硬度であり、
かつ連続気泡を有する平板状の多孔体をによって形成さ
れたインキ保持体と、このインキ保持体を収納する筺体
とを備え、インキ保持体は、筺体の上方部開口から露呈
している。そして、前記インキ保持体を構成する多孔体
は、インキに対する毛細管力が、前記印判の捺印部にお
ける連続気泡の毛細管力より小なる力を生じるものとな
っており、インキ保持体の厚さは、インキ充填量や充填
可能回数によって決定される。インキ保持体の厚さの設
定は、シート状部材を重合させることにより行うことが
できる。また各シート状部材は異なる材質によって形成
することも可能である。
るスタンプ台は、次のように構成されている。すなわ
ち、スタンプ台は、前記印判の硬さより高硬度であり、
かつ連続気泡を有する平板状の多孔体をによって形成さ
れたインキ保持体と、このインキ保持体を収納する筺体
とを備え、インキ保持体は、筺体の上方部開口から露呈
している。そして、前記インキ保持体を構成する多孔体
は、インキに対する毛細管力が、前記印判の捺印部にお
ける連続気泡の毛細管力より小なる力を生じるものとな
っており、インキ保持体の厚さは、インキ充填量や充填
可能回数によって決定される。インキ保持体の厚さの設
定は、シート状部材を重合させることにより行うことが
できる。また各シート状部材は異なる材質によって形成
することも可能である。
【0012】以上のように構成されたスタンプ台により
印判に対してインクを充填させる場合には、箱状体に保
持されたスタンプ台にインキを供給して十分に含浸さ
せ、この表面に印判の印面を重合させて載置するという
極めて単純な作業によって容易に行うことができる。す
なわち、スタンプ台のインキ保持体における表面に印判
を載置すると、印判の印材はインキに対し、インキ保持
体より大きな毛細管力を生じるものとなっているため、
インキ保持体に含浸されているインキは印面から印材内
方へと吸引されてゆき、印材内にはインキが充填され
る。従って、作業者は印材を印判に固着した状態で印材
内にインキを補給することができ、作業において全く印
材に手を触れる必要がないため、手を汚す虞れはない。
なお、インキ充填量は、印判をスタンプ台上に載置して
いる時間を増減させることによって調整することがで
き、また、予めインキ保持体へ含浸させるインキ量を制
限することによっても調整することができる。
印判に対してインクを充填させる場合には、箱状体に保
持されたスタンプ台にインキを供給して十分に含浸さ
せ、この表面に印判の印面を重合させて載置するという
極めて単純な作業によって容易に行うことができる。す
なわち、スタンプ台のインキ保持体における表面に印判
を載置すると、印判の印材はインキに対し、インキ保持
体より大きな毛細管力を生じるものとなっているため、
インキ保持体に含浸されているインキは印面から印材内
方へと吸引されてゆき、印材内にはインキが充填され
る。従って、作業者は印材を印判に固着した状態で印材
内にインキを補給することができ、作業において全く印
材に手を触れる必要がないため、手を汚す虞れはない。
なお、インキ充填量は、印判をスタンプ台上に載置して
いる時間を増減させることによって調整することがで
き、また、予めインキ保持体へ含浸させるインキ量を制
限することによっても調整することができる。
【0013】このインキ充填時において、インキを充填
させる浸透印判が、印面の中で捺印部と非捺印部との間
で大きく段差を形成したものであった場合には、捺印部
のみがスタンプ台のインキ保持体に接し、捺印部のみか
らインキの移動が起こり、非塵埃捺印部がインキで汚れ
る可能性は少ない。このため、インキ充填後、捨て印な
どを行なって非捺印部に付着した不要なインキを予め除
去し、不要なインキが付着しないことを確認するといっ
た煩わしい予備的操作を殆ど必要とせず、インキ充填
後、直ちに適正な捺印を行うことができる。
させる浸透印判が、印面の中で捺印部と非捺印部との間
で大きく段差を形成したものであった場合には、捺印部
のみがスタンプ台のインキ保持体に接し、捺印部のみか
らインキの移動が起こり、非塵埃捺印部がインキで汚れ
る可能性は少ない。このため、インキ充填後、捨て印な
どを行なって非捺印部に付着した不要なインキを予め除
去し、不要なインキが付着しないことを確認するといっ
た煩わしい予備的操作を殆ど必要とせず、インキ充填
後、直ちに適正な捺印を行うことができる。
【0014】また、印材の印面における捺印部と非捺印
部との段差が僅かな印面、あるいは段差が存在しない印
判の場合には、スタンプ台のインキ保持体に印面全体が
接触するが、連続気泡が閉塞されている捺印部からはイ
ンキの移動が行われず、気泡が閉塞されていない非捺印
部のみでインキの移動が行われる。但し、非捺印部にお
いてもインキ保持体と接触するため、表面にインキが付
着して汚れるが、これはインキ保持体表面から移動した
僅かな量のインキであるため、数回の捨て印を行うこと
で除去することができ、良好な捺印が可能となる。
部との段差が僅かな印面、あるいは段差が存在しない印
判の場合には、スタンプ台のインキ保持体に印面全体が
接触するが、連続気泡が閉塞されている捺印部からはイ
ンキの移動が行われず、気泡が閉塞されていない非捺印
部のみでインキの移動が行われる。但し、非捺印部にお
いてもインキ保持体と接触するため、表面にインキが付
着して汚れるが、これはインキ保持体表面から移動した
僅かな量のインキであるため、数回の捨て印を行うこと
で除去することができ、良好な捺印が可能となる。
【0015】ところで、スタンプ台の表面は、印判に対
し適正な充填状態を得る上で、高い平面度を有すること
が望ましい。すなわち、印判の捺印部と非捺印部との段
差が十分にあれば、スタンプ台の平面度がさほど高くな
くとも、印材を押し潰すことによって捺印部のみを確実
にスタンプ台に当接させることができ、スタンプ台から
スタンプ印判へと適正にインキを移動させることができ
るが、スタンプ台表面の平面度が低い場合には、印判の
非捺印部にスタンプ台の表面が当接してしまい、スタン
プ台と当接すべき捺印部との間に非当接部分が発生し、
適正なインクの移動が行われないという不都合が発生す
ると共に、非捺印部に付着する不要インキが増大し、こ
れを除去するための捨て印回数が増加する。従って、本
発明の実施形態においては、スタンプ印判、スタンプ台
ともに平面度が維持されるようにしており、これによっ
てスタンプ台上にスタンプ印判を載せておくだけで、印
判の自重によりインキの移動を適正に行うことができる
ものとなっいている。
し適正な充填状態を得る上で、高い平面度を有すること
が望ましい。すなわち、印判の捺印部と非捺印部との段
差が十分にあれば、スタンプ台の平面度がさほど高くな
くとも、印材を押し潰すことによって捺印部のみを確実
にスタンプ台に当接させることができ、スタンプ台から
スタンプ印判へと適正にインキを移動させることができ
るが、スタンプ台表面の平面度が低い場合には、印判の
非捺印部にスタンプ台の表面が当接してしまい、スタン
プ台と当接すべき捺印部との間に非当接部分が発生し、
適正なインクの移動が行われないという不都合が発生す
ると共に、非捺印部に付着する不要インキが増大し、こ
れを除去するための捨て印回数が増加する。従って、本
発明の実施形態においては、スタンプ印判、スタンプ台
ともに平面度が維持されるようにしており、これによっ
てスタンプ台上にスタンプ印判を載せておくだけで、印
判の自重によりインキの移動を適正に行うことができる
ものとなっいている。
【0016】また、印面における捺印部と非捺印部との
段差が少なく、側面の気泡が閉塞処理されていない浸透
印判にあっては、その印面の寸法より大きな表面を有す
るスタンプ台を使用した場合に、印面の側面からもイン
キが移動し、侵入してくることがあり、そのインキが捺
印時に紙面などに付着して不要な陰影が形成されてしま
う虞れがある。このため、このような不都合の発生を回
避するための手段として、例えば、スタンプ台のインキ
保持体の寸法をスタンプ印判の寸法より僅かに小さくし
ておき、印判の周縁部をスタンプ台に接触させないよう
にすることなどが考えられる。この場合、スタンプ台と
印判との相対位置が設定されるような位置決め構造を用
いれば、容易かつ確実に印判にインキを充填させること
ができる。この位置決め構造としては、スタンプ台の周
縁部に前記印判の外側面をガイドするガイド面などを形
成すること等が考えられる。また、上記のような構成を
とるほか、印判側面に気泡閉塞処理を施すことなく高品
位な印影を得ることができるようにするための手段とし
ては、インキ充填量を制御し、不要なインキが滲み出す
のを防止ことも有効であり、これらによって安価な印判
を用いることが可能となる。
段差が少なく、側面の気泡が閉塞処理されていない浸透
印判にあっては、その印面の寸法より大きな表面を有す
るスタンプ台を使用した場合に、印面の側面からもイン
キが移動し、侵入してくることがあり、そのインキが捺
印時に紙面などに付着して不要な陰影が形成されてしま
う虞れがある。このため、このような不都合の発生を回
避するための手段として、例えば、スタンプ台のインキ
保持体の寸法をスタンプ印判の寸法より僅かに小さくし
ておき、印判の周縁部をスタンプ台に接触させないよう
にすることなどが考えられる。この場合、スタンプ台と
印判との相対位置が設定されるような位置決め構造を用
いれば、容易かつ確実に印判にインキを充填させること
ができる。この位置決め構造としては、スタンプ台の周
縁部に前記印判の外側面をガイドするガイド面などを形
成すること等が考えられる。また、上記のような構成を
とるほか、印判側面に気泡閉塞処理を施すことなく高品
位な印影を得ることができるようにするための手段とし
ては、インキ充填量を制御し、不要なインキが滲み出す
のを防止ことも有効であり、これらによって安価な印判
を用いることが可能となる。
【0017】また、スタンプ台の他の実施形態として、
インキ保持体を複数に分割しておき、各保持体には、異
なる色のインキを保持させておき、印判をスタンプ台上
におくだけで多色印判とすることができるようにするこ
とも可能である。これは、特定の図柄の印判にインキを
充填する場合に特に有効である。このような場合、イン
キ保持体の分割面、すなわち側面の気泡を閉塞しておく
ことでスタンプ台中でのインキの混色を防止することが
できる。また、分割された各インキ保持体間に壁体を設
けることも有効であるが、その場合には、壁体端面とイ
ンキ保持体との対向位置に直接的にインキが付着しない
ため、その壁体端面とその壁体の端面との対向部分にま
で、インキが拡散して捺印可能な状態となるまでには多
少の時間が必要である。この外、各色毎に特有の形状を
有する独立したスタンプ台を複数色分用意し、印判に複
数回に分けて複数色を充填させるようにすることも可能
である。
インキ保持体を複数に分割しておき、各保持体には、異
なる色のインキを保持させておき、印判をスタンプ台上
におくだけで多色印判とすることができるようにするこ
とも可能である。これは、特定の図柄の印判にインキを
充填する場合に特に有効である。このような場合、イン
キ保持体の分割面、すなわち側面の気泡を閉塞しておく
ことでスタンプ台中でのインキの混色を防止することが
できる。また、分割された各インキ保持体間に壁体を設
けることも有効であるが、その場合には、壁体端面とイ
ンキ保持体との対向位置に直接的にインキが付着しない
ため、その壁体端面とその壁体の端面との対向部分にま
で、インキが拡散して捺印可能な状態となるまでには多
少の時間が必要である。この外、各色毎に特有の形状を
有する独立したスタンプ台を複数色分用意し、印判に複
数回に分けて複数色を充填させるようにすることも可能
である。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1に示
すように、浸透印判Aは、樹脂成形品によって構成され
るモールド部Dと、このモールド部Dの底面に固定した
印材Sとによって構成されている。モールド部Dはイン
キが含浸不能な素材によって形成されており、このモー
ルド部Dの上面に突設された把持部D1を持って捺印を
行い得るものとなっている。また、モールド部Dは、多
孔体によって形成された印材Sの上面より若干大形の矩
形板状をなしている。従って、その側面部は印材Sの側
面部より若干外方に突出している。また、前記印材Sの
印面には、図1(a)または(b)に示すような捺印部
と非捺印部が形成されている。図1(b)に示す印材の
印面には、凹凸部が形成されており、凸部が捺印部であ
り、凹部が非捺印部となっている。図1(a)に示す印
材の印面には、表面部の連続気泡が維持されている捺印
部と、表面部の連続気泡が溶融された非捺印部とが形成
されたものとなっている。
すように、浸透印判Aは、樹脂成形品によって構成され
るモールド部Dと、このモールド部Dの底面に固定した
印材Sとによって構成されている。モールド部Dはイン
キが含浸不能な素材によって形成されており、このモー
ルド部Dの上面に突設された把持部D1を持って捺印を
行い得るものとなっている。また、モールド部Dは、多
孔体によって形成された印材Sの上面より若干大形の矩
形板状をなしている。従って、その側面部は印材Sの側
面部より若干外方に突出している。また、前記印材Sの
印面には、図1(a)または(b)に示すような捺印部
と非捺印部が形成されている。図1(b)に示す印材の
印面には、凹凸部が形成されており、凸部が捺印部であ
り、凹部が非捺印部となっている。図1(a)に示す印
材の印面には、表面部の連続気泡が維持されている捺印
部と、表面部の連続気泡が溶融された非捺印部とが形成
されたものとなっている。
【0019】そして、図1(a)に示す印材Sの製造
は、例えば次のようにして行う。まず、図4(a)に示
すように、発泡ポリエチレン製の印材Sと、カーボンフ
ィルムの発熱板Tと、原稿Mを用意する。次いで、ま
ず、図4(b)に示すように印材Sの上に発熱板Tを重
ね、さらにその上に原稿Mを重ねて積層状態にする。な
お、原稿Mは文字、図形等が印された面を発熱板Tに接
触させる。次に、図4(c)に示すように、原稿Mの上
から光りを照射する。光源としては、キセノンランプ等
を用いることができる。なお、光の照射は、閃光で行う
ことが望ましい。
は、例えば次のようにして行う。まず、図4(a)に示
すように、発泡ポリエチレン製の印材Sと、カーボンフ
ィルムの発熱板Tと、原稿Mを用意する。次いで、ま
ず、図4(b)に示すように印材Sの上に発熱板Tを重
ね、さらにその上に原稿Mを重ねて積層状態にする。な
お、原稿Mは文字、図形等が印された面を発熱板Tに接
触させる。次に、図4(c)に示すように、原稿Mの上
から光りを照射する。光源としては、キセノンランプ等
を用いることができる。なお、光の照射は、閃光で行う
ことが望ましい。
【0020】こうして、原稿Mに照射された光のうち、
文字、図形等の存在部分Lでは光を遮蔽するため、この
存在部分Lにおいては殆ど発熱が起こらず、また仮に発
熱しても発熱板Tを通して印材Sを溶融するほどにはな
らない。これに対し、文字、図形等不在部分Bでは、光
は透過して発熱板Tに達し、その光到達箇所のみが温度
上昇し、それ以外の箇所は温度変化しない。印材Sの印
面において、発熱板Tの温度上昇部分と接触する箇所は
その熱により溶けて気泡を閉塞すると共に、収縮して僅
かに凹んだ状態となり(図1(a)参照)、この部分が
図4(d)に示す非捺印部Hとなる。また、印材Sの印
面において発熱板Tの温度非上昇部と接触する箇所は、
その連続気泡が外部との連通状態を維持し、この部分が
図4(d)に示す捺印部Iとなる。
文字、図形等の存在部分Lでは光を遮蔽するため、この
存在部分Lにおいては殆ど発熱が起こらず、また仮に発
熱しても発熱板Tを通して印材Sを溶融するほどにはな
らない。これに対し、文字、図形等不在部分Bでは、光
は透過して発熱板Tに達し、その光到達箇所のみが温度
上昇し、それ以外の箇所は温度変化しない。印材Sの印
面において、発熱板Tの温度上昇部分と接触する箇所は
その熱により溶けて気泡を閉塞すると共に、収縮して僅
かに凹んだ状態となり(図1(a)参照)、この部分が
図4(d)に示す非捺印部Hとなる。また、印材Sの印
面において発熱板Tの温度非上昇部と接触する箇所は、
その連続気泡が外部との連通状態を維持し、この部分が
図4(d)に示す捺印部Iとなる。
【0021】これによって製版は終了し、原稿Mと発熱
板Tを取り外すことで印材Sが完成する。詳細は省略す
るが、製版法は、上記に限らずその他の製版法を適用す
ることができる。例えば、加熱凹版やレーザーによって
印判の中の非捺印部となるべき箇所を選択的に溶融させ
たり、充填剤を表面捺印部に充填乾燥し、印面の表面捺
印部の気泡を閉塞することで得られるようにするといっ
た製版法を採ることが可能である。上記製版に用いた印
材Sは、平均気泡径2〜50μm、気孔率30〜70%
のポリオケフィン系のスポンジシートを用い、さらに好
ましくは、平均気泡径2〜10μm、気孔率50〜60
%とする。
板Tを取り外すことで印材Sが完成する。詳細は省略す
るが、製版法は、上記に限らずその他の製版法を適用す
ることができる。例えば、加熱凹版やレーザーによって
印判の中の非捺印部となるべき箇所を選択的に溶融させ
たり、充填剤を表面捺印部に充填乾燥し、印面の表面捺
印部の気泡を閉塞することで得られるようにするといっ
た製版法を採ることが可能である。上記製版に用いた印
材Sは、平均気泡径2〜50μm、気孔率30〜70%
のポリオケフィン系のスポンジシートを用い、さらに好
ましくは、平均気泡径2〜10μm、気孔率50〜60
%とする。
【0022】一方、この実施例におけるスタンプ台は図
2に示すように構成されている。この実施例におけるス
タンプ台1は、インキ保持体2とこれを保持する収納体
3とにより構成される。インキ保持体には、ポリビニル
フォルマールの多孔体を用いており、その気孔径は50
〜500μmで気孔率70〜95%とする。なお、さら
に好ましくは、その気孔径100〜200μm、気孔率
80〜90%に設定することが考えられる。また、イン
キ保持体2の厚さは印材のインキの含浸可能量や含浸量
により適宜設定する。
2に示すように構成されている。この実施例におけるス
タンプ台1は、インキ保持体2とこれを保持する収納体
3とにより構成される。インキ保持体には、ポリビニル
フォルマールの多孔体を用いており、その気孔径は50
〜500μmで気孔率70〜95%とする。なお、さら
に好ましくは、その気孔径100〜200μm、気孔率
80〜90%に設定することが考えられる。また、イン
キ保持体2の厚さは印材のインキの含浸可能量や含浸量
により適宜設定する。
【0023】また、前記収納体3は、上部が開口した直
方体形状の筺体部4と、筺体部4の内面に沿って固定さ
れた枠体部6とからなる。これら筺体部4及び枠体部6
は、上縁部が何れも略断面逆U字状に屈曲形成されてお
り、これによって矩形の開口部6aが形成されている。
この開口部6aの形状、すなわち前記上縁部61の内面
形状は、前記浸透印判Aのモールド部Dにおける側面と
ほぼ同一に形成されており、ここに前記モールド部Dを
殆ど隙間なく挿入し得るようになっている。
方体形状の筺体部4と、筺体部4の内面に沿って固定さ
れた枠体部6とからなる。これら筺体部4及び枠体部6
は、上縁部が何れも略断面逆U字状に屈曲形成されてお
り、これによって矩形の開口部6aが形成されている。
この開口部6aの形状、すなわち前記上縁部61の内面
形状は、前記浸透印判Aのモールド部Dにおける側面と
ほぼ同一に形成されており、ここに前記モールド部Dを
殆ど隙間なく挿入し得るようになっている。
【0024】そして、前記筺体部4の底面41には、イ
ンキを含浸させた前記インキ保持体5が載置固定されて
いる。このインキ保持体5は、前記印材Sの印面より若
干大なる寸法形状を有しており、その固定位置は、前記
枠体部6の開口部6a内に位置するような平面位置に設
定されている。このため、前記印判Iをスタンプ台1の
開口部6aから挿入すると、印判のモールド部の外面が
収納体の上縁部内面にガイドされて、インキ保持体2の
上面に適正な状態で重合する。このとき、印材Sの外周
部は図3に示すように、インキ保持体2の外周部から均
一に外方へと突出する。さらに、印材Sとの側面の気泡
が閉塞されていなくても、印材Sの印面よりやや小形に
インキ保持体2が形成されているため、印材Sの側面か
らインキが浸透することはなく、良好な捺印印影が得ら
れる。
ンキを含浸させた前記インキ保持体5が載置固定されて
いる。このインキ保持体5は、前記印材Sの印面より若
干大なる寸法形状を有しており、その固定位置は、前記
枠体部6の開口部6a内に位置するような平面位置に設
定されている。このため、前記印判Iをスタンプ台1の
開口部6aから挿入すると、印判のモールド部の外面が
収納体の上縁部内面にガイドされて、インキ保持体2の
上面に適正な状態で重合する。このとき、印材Sの外周
部は図3に示すように、インキ保持体2の外周部から均
一に外方へと突出する。さらに、印材Sとの側面の気泡
が閉塞されていなくても、印材Sの印面よりやや小形に
インキ保持体2が形成されているため、印材Sの側面か
らインキが浸透することはなく、良好な捺印印影が得ら
れる。
【0025】なお、前記筺体部6の底面には、上方に向
けて突出する凸条4aが形成されており、この凸条4a
によって前記インキ保持体2を囲繞し、インキ保持体2
の位置決めを行うようになっている。また、このインキ
保持体2と筺体部4との固定は、接着剤、粘着剤あるい
は前記枠との嵌着で可能であるが、インキ自体の粘性を
利用することによって特別な手段を設けなくともインキ
保持体2を筺体部4の底面に貼着することが可能であ
る。この固定方法は、インキ保持体2が薄い場合に特に
有用である。
けて突出する凸条4aが形成されており、この凸条4a
によって前記インキ保持体2を囲繞し、インキ保持体2
の位置決めを行うようになっている。また、このインキ
保持体2と筺体部4との固定は、接着剤、粘着剤あるい
は前記枠との嵌着で可能であるが、インキ自体の粘性を
利用することによって特別な手段を設けなくともインキ
保持体2を筺体部4の底面に貼着することが可能であ
る。この固定方法は、インキ保持体2が薄い場合に特に
有用である。
【0026】また、前記筺体部4及び枠体部6の上縁部
の断面形状は逆U字状に折曲した構造を有しているた
め、スタンプ台の置かれる方向が縦や逆さとなり、気温
上昇によるインキの粘度低下などが生じてインキ保持体
のインキ保持力に抗してインキが滲み出したとしても、
これは前記上縁部61に受け止められるため、スタンプ
台1の外部に漏れ出すことはない。また、インキ保持体
2に含浸されているインキ量を一定量以下にすれば、ス
タンプ台1が反転した場合にも、インキ保持体2からの
スンタンプインキの漏れ出しを防止することができる。
従って、このようにしてインキの漏出を防止すれば、ス
タンプ台1の開口部6aを閉塞するための蓋側にも同一
のスタンプ台構造を形成することも可能であり、ここに
異なる色のインキを含浸させれば、多色捺印用のスタン
プを安価かつコンパクトに構成することができる。
の断面形状は逆U字状に折曲した構造を有しているた
め、スタンプ台の置かれる方向が縦や逆さとなり、気温
上昇によるインキの粘度低下などが生じてインキ保持体
のインキ保持力に抗してインキが滲み出したとしても、
これは前記上縁部61に受け止められるため、スタンプ
台1の外部に漏れ出すことはない。また、インキ保持体
2に含浸されているインキ量を一定量以下にすれば、ス
タンプ台1が反転した場合にも、インキ保持体2からの
スンタンプインキの漏れ出しを防止することができる。
従って、このようにしてインキの漏出を防止すれば、ス
タンプ台1の開口部6aを閉塞するための蓋側にも同一
のスタンプ台構造を形成することも可能であり、ここに
異なる色のインキを含浸させれば、多色捺印用のスタン
プを安価かつコンパクトに構成することができる。
【0027】次に、浸透印判Aへのインキ充填方法の実
施例を説明する。ここで、使用する浸透印判Aは、図2
に示すような印面を製版方法で形成したものであって、
素材はポリオレフィン系で平均気泡2〜10μm、気孔
率50〜60%、厚さ1.6mm、印面面積34×27
mmのとなっており、さらに印面の捺印部と非捺印部と
の間に0.05〜0.1mmの段差を有するものとなっ
ている。また、インキ保持体2は、気孔径100〜15
0μmm、気孔率80〜90%、厚さ0.5mm、上面
面積32×25mmとなっており、ここにインキ保持体
の最大保持量である0.4gのインキを全面に均等に保
持させた。このとき用いたインキの粘度は約80mPa
・Sであった。
施例を説明する。ここで、使用する浸透印判Aは、図2
に示すような印面を製版方法で形成したものであって、
素材はポリオレフィン系で平均気泡2〜10μm、気孔
率50〜60%、厚さ1.6mm、印面面積34×27
mmのとなっており、さらに印面の捺印部と非捺印部と
の間に0.05〜0.1mmの段差を有するものとなっ
ている。また、インキ保持体2は、気孔径100〜15
0μmm、気孔率80〜90%、厚さ0.5mm、上面
面積32×25mmとなっており、ここにインキ保持体
の最大保持量である0.4gのインキを全面に均等に保
持させた。このとき用いたインキの粘度は約80mPa
・Sであった。
【0028】そして、上記浸透印判Aへの充填は、この
印判Aの印面をスタンプ台1のインキ保持体2に重合さ
せ、印面を印判Aの自重により数gの重量で当接させ
て、その状態を1〜2分間維持させることにより行っ
た。その結果、数回から10回程度の捨て印で100回
程度の捺印が可能となるインク量が充填された。この時
の充填量は、印影面積に比例するものであり、印面の中
に気泡の閉塞が全くない場合には、2分間で0.2gの
インキの充填が可能であった。また、印材のインキの最
大含浸量は、約0.9gであった。また、両者の重合状
態を長時間保った場合には、インキ保持体2に含浸され
ているスタンプインキの90%以上を印判Aの印材Sに
移動させることができた。
印判Aの印面をスタンプ台1のインキ保持体2に重合さ
せ、印面を印判Aの自重により数gの重量で当接させ
て、その状態を1〜2分間維持させることにより行っ
た。その結果、数回から10回程度の捨て印で100回
程度の捺印が可能となるインク量が充填された。この時
の充填量は、印影面積に比例するものであり、印面の中
に気泡の閉塞が全くない場合には、2分間で0.2gの
インキの充填が可能であった。また、印材のインキの最
大含浸量は、約0.9gであった。また、両者の重合状
態を長時間保った場合には、インキ保持体2に含浸され
ているスタンプインキの90%以上を印判Aの印材Sに
移動させることができた。
【0029】なお、前述のように、インキ保持体2への
印材Sの重合時間と、インキ充填量との間には相関があ
るため、その相関を利用することによって充填量の制御
及び充填状態を種々設定することができる。また、同一
印面に複数のインキ色を充填したい場合には、まず印面
全面に亘ってスタンプ台で少量のインキを充填した後、
部分的に異なる色のインキを印面の該当捺印部に筆等で
塗布して浸透充填させることにより、比較的容易に多色
浸透印判を作成することができる。さらに、同一配色の
浸透印判を多数作成する場合は、図5の他の実施例に示
すように、各色毎に形状の異なるインキ保持体21,2
2を形成しておき、それらを同一収納体4にセットして
該当インキを保持させるとか、色別にスタンプ台を分け
るといった手段を講じることにより、多くの多色浸透印
判を容易に作成することができ、安価な多色浸透印判を
提供することが可能となる。
印材Sの重合時間と、インキ充填量との間には相関があ
るため、その相関を利用することによって充填量の制御
及び充填状態を種々設定することができる。また、同一
印面に複数のインキ色を充填したい場合には、まず印面
全面に亘ってスタンプ台で少量のインキを充填した後、
部分的に異なる色のインキを印面の該当捺印部に筆等で
塗布して浸透充填させることにより、比較的容易に多色
浸透印判を作成することができる。さらに、同一配色の
浸透印判を多数作成する場合は、図5の他の実施例に示
すように、各色毎に形状の異なるインキ保持体21,2
2を形成しておき、それらを同一収納体4にセットして
該当インキを保持させるとか、色別にスタンプ台を分け
るといった手段を講じることにより、多くの多色浸透印
判を容易に作成することができ、安価な多色浸透印判を
提供することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり、本願発明によれ
ば、浸透印判のインキ毛細管力より弱い毛細管力を有
し、インキ保持可能な保持体にインキを保持させるよう
にしたため、スタンプ台に浸透印判の印面を当接させる
ことで浸透印判の印面より印材内にインキを充填させる
ことができ、手や周囲を汚すことなく、極めて容易に充
填作業を行うことができ、高品質の浸透印判を安価に実
現することができる。
ば、浸透印判のインキ毛細管力より弱い毛細管力を有
し、インキ保持可能な保持体にインキを保持させるよう
にしたため、スタンプ台に浸透印判の印面を当接させる
ことで浸透印判の印面より印材内にインキを充填させる
ことができ、手や周囲を汚すことなく、極めて容易に充
填作業を行うことができ、高品質の浸透印判を安価に実
現することができる。
【0031】また、浸透印判面より直接インキを充填す
るので、インキの消費に対して無駄がなく、その捺印回
数が少なければ印材背面がインキで濡れることがない。
このため、両面粘着テープ等でスタンプ剤を直接マウン
トに貼り付けることが可能となり、安価な浸透印判が提
供できる。また、インキ充填量を制御すれば、印材の側
面の気泡を閉塞することなく印材の側面からのインキの
侵入、充填を防止でき、良好な印影を得ることができ
る。
るので、インキの消費に対して無駄がなく、その捺印回
数が少なければ印材背面がインキで濡れることがない。
このため、両面粘着テープ等でスタンプ剤を直接マウン
トに貼り付けることが可能となり、安価な浸透印判が提
供できる。また、インキ充填量を制御すれば、印材の側
面の気泡を閉塞することなく印材の側面からのインキの
侵入、充填を防止でき、良好な印影を得ることができ
る。
【0032】さらに、インキを印面より充填するので、
捺印回数に応じてその充填量を変えることができ、イン
キに無駄が無いばかりか、インキ色の変更や同一印面に
複数のインキ色を充填することが可能となる。
捺印回数に応じてその充填量を変えることができ、イン
キに無駄が無いばかりか、インキ色の変更や同一印面に
複数のインキ色を充填することが可能となる。
【図1】本発明の実施例における浸透印判を示す縦断側
面図であり、(a)は非捺印部が気泡閉塞された浸透印
判を、(b)は非捺印部も気泡維持し捺印部との段差が
大である浸透印判をそれぞれ示している。
面図であり、(a)は非捺印部が気泡閉塞された浸透印
判を、(b)は非捺印部も気泡維持し捺印部との段差が
大である浸透印判をそれぞれ示している。
【図2】本発明の一実施例におけるスタンプ台を示す図
で、(a)は平面図、(b)は縦断側面図である。
で、(a)は平面図、(b)は縦断側面図である。
【図3】本発明の一実施例におけるスタンプ台に浸透印
判を重ねた状態を示す縦断側面図である。
判を重ねた状態を示す縦断側面図である。
【図4】本発明の実施例における光照射による製版の概
念図である。
念図である。
【図5】本発明に係るスタンプ台の他の実施例を示す図
で、(a)は平面図、(b)は縦断側面図である。
で、(a)は平面図、(b)は縦断側面図である。
A 浸透印判 S 印材 I 捺印部 H 非捺印部 1 スタンプ台 2 インキ保持体 3 収納体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桐竹 雅宣 神奈川県横浜市神奈川区入江二丁目5番12 号 三菱鉛筆株式会社横浜研究開発センタ ー内
Claims (8)
- 【請求項1】 毛細管力によってインキを浸透させ得る
印材に所定の捺印部を有する印面を形成し、印材内に充
填させたインキを前記捺印部から紙面へと転写させるよ
うにした浸透印判に対し、その印材内にインキを充填さ
せるためのインキ充填方法であって、 前記浸透印判の印面に生じる毛細管力より小なる毛細管
力を発生させるインキ保持体にインキを含浸させた後、 前記浸透印判の印面を前記インキ保持体に接触させ、イ
ンキ保持体に含浸されているインキを印面から印材内へ
とその毛細管力によって移動させるようにしたことを特
徴とする浸透印判のインキ補給方法。 - 【請求項2】 毛細管力によってインキを浸透させ得る
印材に所定の捺印部を有する印面を形成し、印材内に充
填させたインキを前記捺印部から紙面へと転写させるよ
うにした浸透印判に対し、その印材内にインキを充填さ
せるためのスタンプ台であって、 前記浸透印判の印面に生じる毛細管力より小なる毛細管
力を生じると共に前記インクを含浸させてなるインキ保
持体を備え、 前記浸透印判の印面を前記インキ保持体に接触させるこ
とにより、インキ保持体に含浸されているインキを印面
から印材内へと毛細管力によって移動させるようにした
ことを特徴とするスタンプ台。 - 【請求項3】 インキ保持体は、インキを移動可能に含
浸し得る天然ゴム、合成ゴム、剛性樹脂の少なくとも一
種類の素材によって構成された布または紙であることを
特徴とする請求項2記載の浸透印判用スタンプ台。 - 【請求項4】 印材は、インキを含浸し得る連続気泡を
有しかつ弾性を備えた天然ゴム、合成ゴム、及び合成樹
脂の少なくとも一種類の素材によって構成されたスポン
ジ体であることを特徴とする請求項2ないし3いずれか
記載のスタンプ台。 - 【請求項5】 インキの粘度は、50〜3000mPa
・sであることを特徴とする請求項2ないし4いずれか
記載のスタンプ台 - 【請求項6】 インキ保持体は、複数色のインキを保持
することを特徴とする請求項2ないし5いずれか記載の
スタンプ台。 - 【請求項7】 インキ保持体は、所定の支持台内に複数
の構成要素に分割形成されて保持され、各構成要素に含
浸されているインキの色を単一色に設定することを特徴
とする請求項2ないし6いずれか記載のスタンプ台。 - 【請求項8】 インキ保持体は、印判の印面を接触させ
る接触面が、前記印面より小形に形成されていることを
特徴とする請求項2ないし7いずれか記載のスタンプ
台。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28834897A JPH11115294A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 浸透印判のインキ充填方法及びこれに用いるスタンプ台 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28834897A JPH11115294A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 浸透印判のインキ充填方法及びこれに用いるスタンプ台 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11115294A true JPH11115294A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17729050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28834897A Withdrawn JPH11115294A (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 浸透印判のインキ充填方法及びこれに用いるスタンプ台 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11115294A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112810335A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-18 | 王丽萍 | 智能加液印章 |
-
1997
- 1997-10-21 JP JP28834897A patent/JPH11115294A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112810335A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-18 | 王丽萍 | 智能加液印章 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |