JPH11128570A - ミシンのジグザグ模様スタート位置調節装置 - Google Patents

ミシンのジグザグ模様スタート位置調節装置

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JPH11128570A
JPH11128570A JP31425797A JP31425797A JPH11128570A JP H11128570 A JPH11128570 A JP H11128570A JP 31425797 A JP31425797 A JP 31425797A JP 31425797 A JP31425797 A JP 31425797A JP H11128570 A JPH11128570 A JP H11128570A
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zigzag
gear
zigzag cam
cam
sewing machine
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JP31425797A
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Katsuichi Matsumoto
克一 松本
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SHINGAA NIKKO KK
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SHINGAA NIKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が複雑化して耐久性に劣るのみならず、
収容空間を多大に要してミシンが大形化、かつ、高コス
ト化する。加えて、高速回転に伴つて騒音を生ずるのみ
ならず、発熱の原因となるため、縫製物の生産性の向上
を期し難い。 【解決手段】 ジグザグカム軸11に回転自在に支持さ
れ、歯車4と噛合して主軸1によつて減速されながら回
転駆動されるジグザグカム歯車10と、ジグザグカム7
の回転運動を針棒3の揺動運動に変換する針棒揺動機構
22と、ジグザグカム軸11とジグザグカム歯車10と
の間に配設され、ジグザグカム歯車10の1方向の回転
運動のみをジグザグカム軸11に伝達する1方向クラッ
チ装置6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンのジグザグ
模様スタート位置調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、ジグザグ模様を形成
するための工業用のミシンが知られている。縫製工場で
は、このミシンを使用し、スカラップ模様等のジグザグ
模様の運針を行い、図10に示すようにジグザグ模様を
連続させてV字形の模様を縫製し、婦人下着のガードル
等の加工布に模様を形成している。図4に、ジグザグ模
様の1単位を例示してある。
【0003】このようなジグザグ模様を連続させて、図
10に示すようなV字形の模様を縫製する際には、次の
ような技術的課題を生ずる。すなわち、V字形の一端か
ら運針を開始し、V字形の折り返し点(図10に示すP
点)に達したとき、ジグザグ模様の1単位の途中である
場合をしばしば生ずる。そして、加工布を回動させて引
き続いて運針を行なうと、加工布を回動させる前後の模
様が左右対称にならず、見苦しい模様が仕上がる。この
V字形の折り返し点Pを含んで1単位のジグザグ模様が
縫製されてしまう不具合は、特に、加工布が伸縮性に富
む場合に生じ易い。
【0004】この技術的課題を解決するミシンとして、
特許第2597583号公報に記載されるものが提案さ
れている。
【0005】これは、ジグザグカムの回転運動を反転さ
せる機構を備えるジグザグ用ミシンであり、ジグザグカ
ム軸に回転自在に取付けられ、一体をなすジグザグカム
及びメイン歯車と、ジグザグカム軸に固設した連結歯車
と、連結歯車の回転運動を正又は逆回転に変換してメイ
ン歯車を正又は逆方向に選択的に回転させる切換装置と
を備える。この切換装置は、連結歯車に常時噛合する被
連結歯車と、偶数個の歯車を備える第1の歯車列と、奇
数個の歯車を備える第2の歯車列とを備えている。
【0006】しかして、第1の歯車列及び第2の歯車列
の内の一方をメイン歯車に噛合させ、ジグザグカムを1
方向に回転させながらジグザグ縫いを行い、V字形の折
り返し点(図10に示すP点)に達したとき、加工布を
V字形の角度に合わせて回動させると共に切換装置を作
動させ、第1の歯車列及び第2の歯車列の内の他方をメ
イン歯車に噛合させる。これにより、ジグザグカムの回
転方向が反転し、ジグザグ模様の1単位の途中から逆戻
りするようにジグザグ模様が形成されるので、加工布を
回動させる前後の模様が左右対称に形成されることにな
る。
【0007】しかしながら、このような従来のジグザグ
用ミシンにあつては、V字形のジグザグ模様を、上述し
たように左右が対称をなすように形成することは可能で
あるが、次のような技術的課題を有している。
【0008】すなわち、メイン歯車及び連結歯車に加
え、被連結歯車、第1の歯車列及び第2の歯車列を有す
る切換装置が必要となる。このため、構造が複雑化して
耐久性に劣るのみならず、収容空間を多大に要してミシ
ンが大形化、かつ、高コスト化する。加えて、第1の歯
車列又は第2の歯車列の一方とメイン歯車とが噛合する
と共に、連結歯車と被連結歯車とが噛合する構造であ
る。従つて、高速回転に伴つて騒音を生ずるのみなら
ず、発熱の原因となるため、縫製物の生産性の向上を図
り難い。
【0009】本発明の目的は、構造が簡素で製造及び保
守が容易、かつ、耐久性を有して低コストなミシンのジ
グザグ模様スタート位置調節装置の提供にある。更に、
本発明の目的は、長時間、低騒音での高速運転が可能な
ジグザグ模様スタート位置調節装置の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、歯車4を
有し、回転駆動されるミシンの主軸1と、ジグザグカム
7を有するジグザグカム軸11と、ジグザグカム軸11
に回転自在に支持され、歯車4と噛合して主軸1によつ
て減速されながら回転駆動されるジグザグカム歯車10
と、針5を支持し、主軸1の回転によつて昇降駆動され
る針棒3と、ジグザグカム7の回転運動を針棒3の揺動
運動に変換する針棒揺動機構22と、ジグザグカム軸1
1とジグザグカム歯車10との間に配設され、ジグザグ
カム歯車10の1方向の回転運動のみをジグザグカム軸
11に伝達する1方向クラッチ装置6とを備え、主軸1
及び歯車4の回転により、針5を昇降駆動させると共
に、ジグザグカム歯車10、ジグザグカム軸11及びジ
グザグカム7を1方向に回転させ、針棒揺動機構22を
介して針5に揺動運動を与えることにより、ジグザグ模
様の運針を行ない、かつ、ジグザグカム軸11自体を1
方向に回動させることによつてジグザグカム7を回動さ
せ、ジグザグ模様のスタート位置を調節可能であること
を特徴とするミシンのジグザグ模様スタート位置調節装
置である。請求項2の発明の構成は、1方向クラッチ装
置6が、ジグザグカム軸11に固設されるラチェットホ
イール15と、ジグザグカム歯車10に配設され、ジグ
ザグカム歯車10の1方向の回転運動のみを伝達可能に
ラチェットホイール15の爪部15aに係合付勢される
係合爪17とを有することを特徴とする請求項1のミシ
ンのジグザグ模様スタート位置調節装置である。請求項
3の発明の構成は、1方向クラッチ装置6が、ジグザグ
カム歯車10の側面10aに固設されるラチェットホイ
ール30と、ジグザグカム軸11に配設され、ジグザグ
カム歯車10の1方向の回転運動のみを伝達可能にラチ
ェットホイール30の爪部30aに係合付勢される係合
爪32とを有することを特徴とする請求項1のミシンの
ジグザグ模様スタート位置調節装置である。請求項4の
発明の構成は、ジグザグカム軸11に、目盛り板12を
備える操作つまみ13が固設され、操作つまみ13をつ
まんでジグザグカム軸11自体を1方向に回動可能であ
ることを特徴とする請求項1のミシンのジグザグ模様ス
タート位置調節装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の1実施の形態について図
1〜図9を参照して説明する。先ず、図1を参照してジ
グザグ模様を形成するための工業用のミシンの概略につ
いて説明する。図中において符号1はミシンの主軸であ
り、ミシンフレーム23に回転自在に支持され、図外の
モータ等の駆動源によつて回転駆動される。この主軸1
の先端部には、公知のクランク機構2を介して針棒3が
設けられている。しかして、主軸1の回転により、クラ
ンク機構2を介して針棒3が上下に往復運動するので、
針棒3に取付けた針5が昇降する。
【0012】一方、ジグザグカム軸11が、主軸1に対
して空間において交差(直交)させた状態で、ミシンフ
レーム23に回転自在に支持されている。このジグザグ
カム軸11に後述するように設けたジグザグカム軸歯車
10が、主軸1に固設した歯車4に噛合している。更
に、ジグザグカム軸11には、従来例と同形のジグザグ
カム7が固設され、針棒揺動桿8が、公知の複数のリン
クを介してジグザグカム7の外周のカム面7bに係合し
ている。
【0013】しかして、主軸1及び歯車4の回転によ
り、針棒3及び針5の上下往復運動に同期させて、ジグ
ザグカム軸歯車10、ジグザグカム軸11及びジグザグ
カム7を減速させながら回転させれば、ジグザグカム7
のカム面7bの形状に従つて針棒揺動桿8が左右方向に
揺動する。この針棒揺動桿8の揺動が針棒フレーム9を
介して針棒3及び針5に伝えられるので、針5に、上下
往復運動と組み合わされたジグザグ運針が与えられる。
この針棒揺動桿8、針棒フレーム9等により、ジグザグ
カム7の回転運動を針棒3及び針5の揺動運動に変換す
る針棒揺動機構22を構成している。
【0014】ジグザグカム軸11について図2を参照し
て詳述する。ジグザグカム軸歯車10は、ジグザグカム
軸11に図外のベアリングを介して回転自在に支持され
ている。ジグザグカム軸歯車10は、歯車4の24回転
(針5の24回の昇降動)によつて1回転するように歯
数が設定されている。実際には、歯車4はウオーム、ジ
グザグカム軸歯車10はウオームホイールである。
【0015】また、ジグザグカム軸11の一端部にはジ
グザグカム7が止めねじ7aによつて固定され、他端部
には目盛り板12を備えた操作つまみ13が止めねじ1
4によつて固定されている。ジグザグカム7の外周のカ
ム面7bには、歯車4の前記回転数(24回転)に合わ
せて24の凹部及び凸部が形成されている。また、操作
つまみ13の目盛り板12には、図3に示すようにジグ
ザグカム7のカム面7bの凹凸(24個)に対応させ
て、基準点0から時計回り方向のほぼ180度の範囲に
1〜12の数字が等間隔に印字され、同様に基準点0か
ら反時計回り方向のほぼ180度の範囲に(1)〜(1
1)の数字が等間隔に印字されている。従つて、基準点
0並びに各数字1〜12及び(1)〜(11)により、
目盛り板12の全周が24等分されている。なお、図上
では、(1)〜(11)の数字を丸付きの数字で示して
ある。
【0016】図4に示す1単位のジグザグ模様の拡大図
には、歯車4の前記回転数(24回転)に合致する針落
ち位置を、数字0、1〜12、(11)〜(1)にて示
してある。この各針落ち位置は、矢印21によつて指し
示される操作つまみ13の数字と合致している。矢印2
1は、ミシンフレーム23側に形成してある。従つて、
目盛り板12の基準点0を矢印21に合致させることに
より、ジグザグカム7のカム面7bの基準点、つまり1
単位のジグザグ模様の開始点が与えられる。
【0017】更に、ジグザグカム軸11とジグザグカム
歯車10との間には、図1に示すように1方向クラッチ
装置6(ワンウエイクラッチ装置)を配設させる。1方
向クラッチ装置6は、ジグザグカム歯車10の1方向の
回転運動のみをジグザグカム軸11に伝達する。すなわ
ち、1方向クラッチ装置6は、ミシンの駆動に伴う主軸
1及び歯車4の回転によるジグザグカム歯車10の1方
向(図1に示す矢印A方向)の回転のみをジグザグカム
軸11に伝達し、ジグザグカム軸11の逆方向の回転に
対しては空転する。
【0018】1方向クラッチ装置6は、具体的には、図
2に示すように構成されている。すなわち、ジグザグカ
ム軸11には、ジグザグカム軸歯車10に対向させてラ
チェットホイール15が止めねじ16によつて固定され
ている。一方、ジグザグカム軸歯車10のラチェットホ
イール15に対向する側面10aには、係合爪17がピ
ン18によつて揺動自在に装着され、係合爪17に近接
させてジグザグカム軸歯車10に設けたスプリング19
により、係合爪17とラチェットホイール15の外周の
爪部15aとの係合、ひいてはジグザグカム軸歯車10
とジグザグカム軸11との係合が常時付勢されている。
従つて、係合爪17は、ラチェットホイール15の爪部
15aに係合付勢されているが、ラチェットホイール1
5自体の矢印A方向の回動は爪部15aとの係合が離脱
して可能である。
【0019】しかして、ミシンの駆動に伴う主軸1の回
転により、ジグザグカム軸11が矢印Aにて示す反時計
回り方向に回転する。一方、主軸1の回転が停止してい
るとき、つまりミシンが停止しているときに、ジグザグ
カム軸11自体を矢印A方向に回動させれば、ラチェッ
トホイール15が係合爪17との係合を外れながら、自
由に回動する。このとき、ジグザグカム軸歯車10は、
歯車4に噛合しているので回動しない。
【0020】なお、ジグザグカム軸歯車10は、ジグザ
グカム軸11にそれぞれ固設したラチェットホイール1
5とカラー20とによつて挟装されて配置され、ジグザ
グカム軸11の中心軸線方向の位置決めがなされてい
る。カラー20は、止めねじ20aによつてジグザグカ
ム軸11に固定されている。
【0021】次に、作用について図1〜図9及び図10
を参照して説明する。いま、目盛り板12及びジグザグ
カム7の基準点0を図3に示すように矢印21に合致さ
せた状態からミシンの運転を開始させ、主軸1が回転し
始めれば、歯車4及びジグザグカム軸歯車10が1方向
(矢印A方向)に回転し始める。同時に、ジグザグカム
軸歯車10の係合爪17を介してラチェットホイール1
5及びジグザグカム軸11が回転するので、ジグザグカ
ム7が反時計回り方向(矢印A方向)に回転し始める。
これにより、図4に示す1単位をなすジグザグ模様の運
針(0〜12、(11)〜0)が開始される。
【0022】加工布の端部から開始された縫製が、図9
に示すB方向に所定距離だけ進み、通常、複数単位のジ
グザグ模様が形成された後、V字形の折り返し点Pに達
する。このとき、ミシンは、針5が下方位置を採つて停
止する。このようにして縫製が進行し、V字形の折り返
し点Pに達した状態で、ジグザグカム7の停止位置が目
盛り板12の基準点0に合致していないものとする。縫
製がV字形の折り返し点Pに達し状態で、ジグザグカム
7の停止位置が目盛り板12のいずれの数字に合致する
かは、加工布の種類、特に伸縮性の如何によつて相違す
る。いま、偶然に図5の位置(目盛り板12の数字
4)、つまり図7に示すジグザグ模様の数字4の位置で
停止したものとする。その場合、次のように操作する。
【0023】1)加工布を押圧している押え金(図示せ
ず)を上げて、V字形に合致する所定の角度だけ加工布
を回す。加工布の回動は、折り返し点P(針5)を中心
として行なう。 2)踏み板(図示せず)を蹴り返して、針5を上方位置
に移動させる。 3)操作つまみ13をつまんでジグザグカム軸11自体
を反時計回り方向(矢印A方向)に回動させ、図6に示
すように目盛り板12の数字(4)を矢印21に合わせ
る。 4)押え金(図示せず)を下ろしてからミシンの運転を
再開する。
【0024】ミシンの運転の再開により、ジグザグカム
7は、目盛り板12の数字(4)の位置からの反時計回
り方向(矢印A方向)の回転となるため、運転再開後の
運針によつて形成されるジグザグ模様は、図8に1点鎖
線にて示すように、折り返し点Pの直前に行なわれた1
単位の一部をなすジグザグ模様に対する運針と同じ運針
になる。これにより、V字形のジグザグ模様(スカラッ
プ模様)を、折り返し点Pを中心として左右対称に縫製
することができる。厳密に言えば、折り返し点Pの左右
で対称に仕上がるジグザグ模様は、図4に示すスカラッ
プ模様のように1単位の上下が対称形をなすものに限ら
れるが、多少の上下非対称形は許容される。引き続いて
ジグザグ模様を縫製することにより、図9に示すように
ジグザグ模様が連続してV字形の模様を形成し、かつ、
左右対称形状をなすように縫製することができ、図10
に示すような1単位のジグザグ模様が折り返し点Pを含
んで形成されることが回避される。
【0025】このように、V字形の折り返し点Pに達し
た状態で、ジグザグカム7の停止位置が目盛り板12
(及びジグザグ模様)の数字4の位置で停止した場合に
は、1方向クラッチ装置6が空転するように、操作つま
み13を反時計回り方向(矢印A方向)に回動させ、目
盛り板12の数字(4)を矢印21に合わせ、その後に
ミシンの運転を再開する。しかして、V字形の折り返し
点Pに達した状態で、矢印21にて指し示される目盛り
板12の数字を1〜11と(1)〜(11)との間で同
一数字に変更のみで、V字形のジグザグ模様を折り返し
点Pの左右で対称をなすように形成することができる。
勿論、矢印21に示される数字が0又は12の場合に
は、折り返し点Pに達した後にそのまま縫製を続けるこ
とが可能である。
【0026】図11には、ジグザグカム軸11とジグザ
グカム歯車10との間に配設させる1方向クラッチ装置
6の他の構造例を示す。すなわち、1方向クラッチ装置
6は、ジグザグカム軸歯車10の側面10aに止めねじ
31によつて固定したラチェットホイール30と、ジグ
ザグカム軸11に止めねじ33aによつて固定した取付
部材33と、取付部材33にピン18によつて揺動自在
に装着した係合爪32と、係合爪32に近接させて取付
部材33に設けたスプリング34とを有している。スプ
リング34は、ピン34aによつて取付部材33に取付
けられ、係合爪32とラチェットホイール30の外周の
爪部30aとの係合、ひいてはジグザグカム軸歯車10
とジグザグカム軸11との係合を常時付勢している。
【0027】従つて、係合爪32は、ラチェットホイー
ル30の爪部30aに係合付勢されているが、取付部材
33及びジグザグカム軸11自体の矢印A方向の回動
は、ラチェットホイール30の爪部30aとの係合が離
脱するので可能である。なお、ラチェットホイール30
及び係合爪32は、前述したラチェットホイール15及
び係合爪17の取付け関係と逆の関係になつているた
め、両ラチェットホイール30,15の各爪の傾斜方向
は逆向きになつている。
【0028】ミシンの駆動に伴う主軸1の回転により、
歯車4、ジグザグカム軸歯車10、ラチェットホイール
30、係合爪32及び取付部材33を介して、ジグザグ
カム軸11が矢印Aにて示す反時計回り方向に回転す
る。一方、主軸1の回転が停止しているとき、つまりミ
シンが停止しているときに、操作つまみ13をつまんで
ジグザグカム軸11自体を矢印A方向に回動させれば、
係合爪32がラチェットホイール30との係合を離脱し
ながら、自由に回動する。このとき、ジグザグカム軸歯
車10は、歯車4に噛合しているので回動しない。
【0029】しかして、このラチェットホイール30及
び係合爪32を有する1方向クラッチ装置6によつて
も、ミシンの駆動に伴う主軸1及び歯車4の回転による
ジグザグカム歯車10の1方向(図11に示す矢印A方
向)の回転のみをジグザグカム軸11に伝達し、ジグザ
グカム軸11の逆方向の回転に対しては空転する。従つ
て、V字形のジグザグ模様(スカラップ模様)を折り返
し点Pの左右で対称をなすように縫製することに関し、
上記1実施の形態と同様の作用を得ることができる。
【0030】ところで、上記1実施の形態にあつては、
縫製されるジグザグ模様のスタート位置の調節のため
に、操作つまみ13をつまんでジグザグカム軸11を手
動にて回動させた。しかし、折り返し点Pに達した際の
ジグザグカム7の停止位置に応じ、電動にて自動的にジ
グザグカム軸11を矢印A方向に所定角度回転させ、ジ
グザグ模様のスタート位置を調節することも可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係るミシンのジグザグ模様スタート位置調節装
置によれば、次の効果を奏することができる。従来のジ
グザグ用のミシンに比して、実質的に1方向クラッチ装
置だけの追加によつて構成され、従来のミシンの構造を
わずかに変更するのみであり、構造が簡素で製造が容易
であるのみならず、低コストに済み、かつ、耐久性に優
れる。更に、収容空間の増大も最小限に抑えられ、ミシ
ンの小形化を図ることもできる。
【0032】加えて、操作も比較的簡単、かつ、静粛な
長時間の高速運転が可能であり、縫製物の生産性、保守
性、低騒音化の点でも非常に優れた効果を奏することが
できる。更に、本発明に係るミシンのジグザグ模様スタ
ート位置調節装置によれば、ミシンが停止した状態での
任意の時期に、ジグザグ模様のスタート位置を簡単かつ
1単位のジグザグ模様のいずれの位置へも自由に変更・
調節することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係るミシンのジグザ
グ模様スタート位置調節装置を示す概略図。
【図2】 同じくジグザグカム軸を一部分解して示す斜
視図。
【図3】 同じく操作つまみ及びジグザグカムを示す説
明図。
【図4】 同じく1単位のジグザグ模様を示す図。
【図5】 同じく目盛り板及びジグザグカムの作用説明
図。
【図6】 同じく目盛り板及びジグザグカムの作用説明
図。
【図7】 同じくジグザグ模様の折り返し点の説明図。
【図8】 同じくジグザグ模様の折り返し点の説明図。
【図9】 同じくV字形のジグザグ模様を示す図。
【図10】 従来のV字形のジグザグ模様を示す図。
【図11】 他の構造例に係る1方向クラッチ装置を備
えるジグザグカム軸を一部分解して示す斜視図。
【符号の説明】
1:主軸、3:針棒、4:歯車、5:針、6:1方向ク
ラッチ装置、7:ジグザグカム、10:ジグザグカム歯
車、10a:側面、11:ジグザグカム軸、15:ラチ
ェットホイール、15a:爪部、17:係合爪、22:
針棒揺動機構、30:ラチェットホイール、30a:爪
部、32:係合爪。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車(4)を有し、回転駆動されるミシ
    ンの主軸(1)と、ジグザグカム(7)を有するジグザ
    グカム軸(11)と、ジグザグカム軸(11)に回転自
    在に支持され、歯車(4)と噛合して主軸(1)によつ
    て減速されながら回転駆動されるジグザグカム歯車(1
    0)と、針(5)を支持し、主軸(1)の回転によつて
    昇降駆動される針棒(3)と、ジグザグカム(7)の回
    転運動を針棒(3)の揺動運動に変換する針棒揺動機構
    (22)と、ジグザグカム軸(11)とジグザグカム歯
    車(10)との間に配設され、ジグザグカム歯車(1
    0)の1方向の回転運動のみをジグザグカム軸(11)
    に伝達する1方向クラッチ装置(6)とを備え、主軸
    (1)及び歯車(4)の回転により、針(5)を昇降駆
    動させると共に、ジグザグカム歯車(10)、ジグザグ
    カム軸(11)及びジグザグカム(7)を1方向に回転
    させ、針棒揺動機構(22)を介して針(5)に揺動運
    動を与えることにより、ジグザグ模様の運針を行ない、
    かつ、ジグザグカム軸(11)自体を1方向に回動させ
    ることによつてジグザグカム(7)を回動させ、ジグザ
    グ模様のスタート位置を調節可能であることを特徴とす
    るミシンのジグザグ模様スタート位置調節装置。
  2. 【請求項2】 1方向クラッチ装置(6)が、ジグザグ
    カム軸(11)に固設されるラチェットホイール(1
    5)と、ジグザグカム歯車(10)に配設され、ジグザ
    グカム歯車(10)の1方向の回転運動のみを伝達可能
    にラチェットホイール(15)の爪部(15a)に係合
    付勢される係合爪(17)とを有することを特徴とする
    請求項1のミシンのジグザグ模様スタート位置調節装
    置。
  3. 【請求項3】 1方向クラッチ装置(6)が、ジグザグ
    カム歯車(10)の側面(10a)に固設されるラチェ
    ットホイール(30)と、ジグザグカム軸(11)に配
    設され、ジグザグカム歯車(10)の1方向の回転運動
    のみを伝達可能にラチェットホイール(30)の爪部
    (30a)に係合付勢される係合爪(32)とを有する
    ことを特徴とする請求項1のミシンのジグザグ模様スタ
    ート位置調節装置。
  4. 【請求項4】 ジグザグカム軸(11)に、目盛り板
    (12)を備える操作つまみ(13)が固設され、操作
    つまみ(13)をつまんでジグザグカム軸(11)自体
    を1方向に回動可能であることを特徴とする請求項1の
    ミシンのジグザグ模様スタート位置調節装置。
JP31425797A 1997-10-30 1997-10-30 ミシンのジグザグ模様スタート位置調節装置 Pending JPH11128570A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076197A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007007326A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Toshiba Electric Appliance Co Ltd 飲料抽出ユニットおよび飲料抽出装置

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