JPH11158237A - 硬化性樹脂組成物及び硬化性樹脂組成物の製造法 - Google Patents

硬化性樹脂組成物及び硬化性樹脂組成物の製造法

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JPH11158237A
JPH11158237A JP32497597A JP32497597A JPH11158237A JP H11158237 A JPH11158237 A JP H11158237A JP 32497597 A JP32497597 A JP 32497597A JP 32497597 A JP32497597 A JP 32497597A JP H11158237 A JPH11158237 A JP H11158237A
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meth
acid
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俊男 林谷
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壮基 吉宗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不飽和ポリエステル樹脂と同様に低粘度であ
り、優れた硬化性を有し、不飽和ポリエステル樹脂の短
所である臭気を抑えた、いわゆる低臭気性を有し、その
硬化物が優れた可撓性を有している樹脂組成物、、及
び、樹脂組成物の製造法を提供する。 【解決手段】 エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸、
及び、特定の多塩基酸を反応させることにより得られる
反応混合物(A)と重合性単量体である特定の(メタ)
アクリル酸エステル(B)を含む硬化性樹脂組成物、及
び、多価アルコールと該多価アルコールに対して過剰当
量の(メタ)アクリル酸をエステル化反応させて(メ
タ)アクリル酸エステルと未反応の(メタ)アクリル酸
を含む反応混合物を得る第一工程と、続いて、第一工程
の反応混合物、エポキシ化合物、及び、多塩基酸を反応
させる第二工程からなる製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維強化プラスチッ
ク、レジンコンクリート、塗料、注型、及び、コンクリ
ート、モルタル、鋼板、ガラス等を被覆する被覆材料等
の各種用途に利用可能であり、臭気が少なく、可撓性に
優れた硬化物となる硬化性樹脂組成物、及び、硬化性樹
脂組成物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹
脂は、耐水性、耐熱性、機械強度等に優れ、さらに液状
での取り扱いが可能であり、よってその作業性の良さか
ら各種用途に用いられてきた。その用途の一つとして、
屋上防水材、塗り床材、鋼板構造物等の耐食ライニング
材等の被覆材料としての利用が増えている。被覆材料は
一般に下地となる基材の動きに追従する必要があり、そ
のため、可撓性のある樹脂が用いられる。例えば、特公
平8−5948号公報では、不飽和ポリエステル樹脂の
構成成分を限定することにより低温下でも伸び率が大き
く、かつ機械的強度の大きい樹脂組成物を開示してい
る。
【0003】被覆材料用の不飽和ポリエステル樹脂は、
スチレンに代表される重合性単量体を含有することで作
業に応じた適切な粘度に調節し、刷毛やローラーを用い
て基材に塗布し、常温下、あるいは加熱して硬化するこ
とにより可撓性のある被覆層を形成する。しかしなが
ら、これらの粘度調節に用いる重合性単量体、あるいは
有機溶剤は塗布作業中や硬化過程中に大気へ揮散する。
特に倉庫等の閉所の床を被覆する場合では、換気が不十
分になり悪臭をともなった揮散成分が充満して作業環境
が非常に悪くなり改善が望まれてきた。
【0004】例えば、特公平6−843号公報では、不
飽和ポリエステル樹脂の構成成分としてジシクロペンタ
ジエンを用いることにより樹脂中にスチレンを含有して
いても、そのスチレンの大気への揮散量を低減できる樹
脂組成物を開示している。しかしながら、樹脂組成の成
分としてスチレンを用いており、ある程度のスチレン臭
気は避けられない状況である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、不飽和ポリエステル樹脂と同様に低粘度であり、優
れた硬化性を有し、不飽和ポリエステル樹脂の短所であ
る臭気を抑えた、いわゆる低臭気性を有し、その硬化物
が優れた可撓性を有している樹脂組成物、及び、樹脂組
成物の製造法を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エポキシ
化合物、(メタ)アクリル酸、及び、特定の多塩基酸を
反応させることにより得られる反応混合物(A)と重合
性単量体である特定の(メタ)アクリル酸エステル
(B)を含む硬化性樹脂組成物が、低粘度であり、硬化
性に優れ、臭気が極めて少なく、その硬化物は可撓性に
優れることを見い出した。また、多価アルコールと該多
価アルコールに対して過剰当量の(メタ)アクリル酸と
をエステル化反応させて(メタ)アクリル酸エステルと
未反応の(メタ)アクリル酸を含む反応混合物を得る第
一工程と、続いて、前記第一工程の反応混合物、エポキ
シ化合物、及び、多塩基酸を反応させる第二工程を含む
製造法により、煩雑な工程を必要とせずに容易に硬化性
樹脂組成物を製造することができることを見い出した。
【0007】すなわち、本発明は以下の構成をとるもの
である。「エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸、及
び、カルボキシル基当量が200〜500g/eqの多
塩基酸を反応させてなる反応混合物(A)と、一般式
(1)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1、R2は各々独立して、水素ま
たはメチル基を表す。R3はアルキル基またはアリール
基を表す。nは1〜5の整数を表す。)で示される(メ
タ)アクリル酸エステル(B)とを含む硬化性樹脂組成
物。」「アルコールと該アルコールに対して過剰当量の
(メタ)アクリル酸とをエステル化反応させて(メタ)
アクリル酸エステルと未反応の(メタ)アクリル酸とを
含む反応混合物を得る第一工程と、続いて、前記第一工
程の反応混合物、エポキシ化合物、及び、多塩基酸を反
応させる第二工程を含む硬化性樹脂組成物の製造法。」
本発明によると、スチレンに代えて臭気の極めて少ない
特定の(メタ)アクリル酸エステル(B)を重合性単量
体として樹脂組成の成分に用いることにより低臭気化、
及び、低粘度化が達成される。また、エポキシ化合物、
(メタ)アクリル酸、及び、特定の多塩基酸を反応せし
めてなる反応混合物(A)中に多塩基酸残基を有するこ
とで可撓性、及び、低粘度化が達成される。以下に本発
明を詳細に説明する。
【0010】本発明で用いられるエポキシ化合物として
は、1分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
樹脂であるビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂
等;多価アルコールのグリシジルエーテルであるネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン
ポリグリシジルエーテル等;多価カルボン酸のグリシジ
ルエーテルであるフタル酸ジグリシジルエステル、アジ
ピン酸ジグリシジルエステル等;1分子内に1個のエポ
キシ基を有する化合物であるプロピレンオキサイド、エ
チレンオキサイド、脂肪酸モノグリシジルエステル、グ
リシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエー
テル等が挙げられる。これらのエポキシ化合物は、単独
または2種以上併用可能である。
【0011】特に可撓性に優れるためには、エポキシ化
合物の総重量に対して1分子内に2個のエポキシ基を有
するエポキシ化合物が70重量%以上であることが好ま
しく、また樹脂組成物の粘度を低くするためには、1分
子内に2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物のエポ
キシ当量が500g/eq以下であり、さらに200g
/eq以下であることが好ましい。
【0012】本発明で用いられる多塩基酸は、優れた可
撓性を有するためには、カルボキシル基当量が200g
/eq以上であることが必要であり、また、得られる樹
脂組成物の粘度を低くするためにはカルボキシル基当量
が500g/eq以下であることが必要である。従っ
て、多塩基酸のカルボキシル基当量が200g/eq〜
500g/eqの範囲であることが必要である。
【0013】カルボキシル基当量は酸価、あるいは、分
子量から下記の様にして計算できる。 カルボキシル基当量=56100/AV カルボキシル基当量=Mn/L (AVは酸価(mg.KOH/g)、Mnは分子量、L
は多塩基酸の1分子中のカルボキシル基の個数を表
す。) 2種以上の多塩基酸を用いる場合は、多塩基酸混合物と
して計算したカルボキシル基当量が200g/eq以
上、500g/eq以下となることが必要であり、すな
わち下記の計算式を満たすことが好ましい。
【0014】 200≦ΣDi/Σ(Di/di)≦500 (Diは多塩基酸iの重量(g)、diは多塩基酸iの
カルボキシル基当量(g/eq)) 本発明で用いられる多塩基酸としては、不飽和多塩基酸
であるマレイン酸、フマル酸等;芳香族多塩基酸である
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸
等;脂肪族多塩基酸であるコハク酸、アジピン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、エイコサ二酸、
テトラヒドロフタル酸;SB−20、IPS−22、I
PU−22(商品名、何れも岡村製油株式会社製)、炭
素数18の不飽和脂肪酸の重合体(ダイマー酸、トリマ
ー酸と称される)である、バーサダイム216、エンポ
ール1009、エンポール1045(商品名、何れもヘ
ンケルジャパン株式会社製)等が挙げられる。中でも、
カルボキシル基当量が270g/eqから320g/e
qの範囲にある不飽和脂肪酸の重合体であるダイマー
酸、トリマー酸の使用が好ましい。さらに、一般式
(2)
【0015】
【化3】
【0016】(Yは多価アルコール残基、Zは環状酸無
水物残基を表す。mは1以上でk以下の整数を表す。k
は多価アルコールの価数である。)で示される多価アル
コールと環状酸無水物の反応物形態を有する多塩基酸も
使用可能であり、例えば、該多価アルコールと環状酸無
水物を50℃から150℃で加熱混合することにより得
られる。該多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が使用で
き、特に、アリル基を有するアルコールである、グリセ
リンモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンモノ
アリルエーテル、ペンタエリスリトールジアリルエーテ
ル等を用いることにより空気硬化性に優れた組成物を得
ることができる。また、環状酸無水物としては、無水フ
タル酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸等
の上記多塩基酸の無水物が使用できる。
【0017】これらの多塩基酸のうち単独あるいは2種
以上の併用が可能である。単独で用いる場合には、カル
ボキシル基当量が200〜500g/eqのものを用い
る必要があり、2種以上併用する場合には、多塩基酸混
合物として計算したカルボキシル基当量が200〜50
0g/eq以下となるようにすればよいので、カルボキ
シル基当量が200g/eq未満の多塩基酸を一部とし
て用いることが可能である。
【0018】本発明では、一般式(1)で示される(メ
タ)アクリル酸エステル(B)を樹脂組成物の成分とす
ることで低臭気化、及び低粘度化が達成される。上記一
般式(1)でのnが5より大きくなると粘度が高くなり
好ましくない。R3はアルキル基またはアリール基であ
り、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜11の
アリール基が好ましい。(メタ)アクリル酸エステル
(B)として具体的には、例えば、2−メトキシエチル
(メタ)アクリレート、2−メトキシ−1−メチルエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)
アクリレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル(メタ)アクリレート、ペンタ
エチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリ
レート、ペンタプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−フェノキシ−1−メチルエチル
(メタ)アクリレート、2−(4−メチルフェノキシ)
エチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモ
ノ(4−メチルフェニル)エーテル(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸エステ
ル(B)は、単独あるいは2種以上併用可能である。特
に、臭気が極めて少なく、得られる樹脂組成物の粘度を
低くするためにはジエチレングリコールモノメチルエー
テル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル(メタ)アクリレート、2−フェノキシ
エチル(メタ)アクリレートの少なくとも1種を用いる
ことが好ましい。
【0019】エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸、及
び、多塩基酸の反応方法は特に限定されないが、例え
ば、下記の方法を用いることができる。エポキシ化合物
の重量(g)をEP、エポキシ基当量をep、(メタ)
アクリル酸のモル量(mol)をMA、多塩基酸の重量
(g)をAC、カルボキシル基当量をac、とすれば、 0.8≦(EP/eq)/(MA+AC/ac)≦1.
2 0.3≦(AC/ac)/MA≦4.0 を満たす量を用い、反応触媒の存在下で80〜140℃
に加熱して酸価が20mg.KOH/g以下になるまで
反応を行えばよい。反応は窒素等の不活性ガス気流下で
も行うことができるが、反応中のゲル化を防止するため
には、空気あるいは酸素と不活性ガスの混合ガス気流下
で、ラジカル重合禁止剤を添加して行うことが好まし
い。また、エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸、及
び、多塩基酸を同時に混合加熱して反応を行っても良い
し、多塩基酸とエポキシ化合物を先に反応させてから
(メタ)アクリル酸を投入してさらに反応を続けても良
い。
【0020】また、多塩基酸として多価アルコールと環
状酸無水物の反応物を用いる場合では、(メタ)アクリ
ル酸の存在下で多価アルコール、環状酸無水物を例え
ば、50〜150℃に加熱反応させて、これにより生成
する多塩基酸と(メタ)アクリル酸の混合物を得て、こ
の混合物とエポキシ化合物を反応させても良い。反応触
媒としては、カルボン酸とエポキシ化合物によるエポキ
シ基の開環を伴った付加反応に用いる公知のものが使用
でき、例えば、トリエチルアミン、ベンジルトリメチル
アンモニウムクロライド、ベンジルトリフェニルホスホ
ニウムクロライド、トリフェニルホスフィン等が挙げら
れる。
【0021】反応中に用いるラジカル重合禁止剤として
は、公知のラジカル重合禁止剤を用いることができ、例
えば、メトキノン、ブチル化ヒドロキシトルエン等のフ
ェノール類、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノ
ン、モノメチルハイドロキノン等のハイドロキノン類、
ベンゾキノン等のキノン類、フェノチアジン等の硫黄化
合物が挙げられる。
【0022】一般式(1)で示される(メタ)アクリル
酸エステルは、例えば、ポリオキシアルキレンモノアル
キルエーテル、あるいは、ポリオキシアルキレンモノア
リールエーテルと(メタ)アクリル酸をエステル化反応
することにより得ることができる。すなわち、p−トル
エンスルホン酸や硫酸を触媒として用い、共沸溶剤の存
在下で加熱し、生成する縮合水を反応系外に除きながら
エステル化反応を進める。その後、未反応の(メタ)ア
クリル酸を除くため、水酸化ナトリウム等で中和、水洗
浄し、水洗浄液を分離除去してから共沸溶剤を減圧下で
除去することにより得られる。
【0023】エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸、及
び、多塩基酸の反応混合物(A)と、一般式(1)で示
される(メタ)アクリル酸エステル(B)の混合割合は
特に限定しないが、低粘度であり、硬化性に優れるため
には、重量比で0.1≦B/(A+B)≦0.8の範囲
であることが好ましい。(メタ)アクリル酸エステル
(B)と反応混合物(A)の混合方法は特に限定しない
が、(メタ)アクリル酸エステル(B)を溶媒として用
い、エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸、及び、多塩
基酸を反応させることにより、(メタ)アクリル酸エス
テル(B)と反応混合物(A)からなる組成物を得るこ
ともできる。
【0024】また、製造工程の簡略化により容易に硬化
性樹脂組成物を製造する方法として、アルコール(C)
と該アルコール(C)に対して過剰当量の(メタ)アク
リル酸をエステル化触媒の存在下でエステル化反応させ
ることにより(メタ)アクリル酸エステルと未反応の
(メタ)アクリル酸を含む反応混合物を得て、続いて、
この反応混合物とエポキシ化合物、及び、多塩基酸を反
応させることにより硬化性樹脂組成物を製造することが
できる。この製造方法によれば、アルコール(C)の一
部あるいは全部として、一般式(3)のアルコールを用
いることによって、本発明の硬化性樹脂組成物を製造す
ることができる。
【0025】
【化4】
【0026】(R2は水素またはメチル基を表す。R3
アルキル基またはアリール基を表す。nは1〜5の整数
を表す。) (メタ)アクリル酸エステルを製造する際に行う未反応
の(メタ)アクリル酸の除去を行わずに、この反応混合
物とエポキシ化合物、及び、多塩基酸と反応させること
により硬化性樹脂組成物を得る製造方法であるので、水
酸化ナトリウム等での中和作業や水洗浄作業を行う必要
が無く、容易に製造することができる。また、反応混合
物に対して、エポキシ化合物と多塩基酸とを予め反応さ
せることなく一括で反応させるので、反応時間が短縮さ
れる。
【0027】アルコール(C)としては、1価アルコー
ルである2−メトキシエタノール、1−メトキシ−2−
プロパノール、2−ブトキシエタノール、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ペンタエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ペンタプロピレングリコールモノメチルエーテル、
2−フェノキシエタノール、1−フェノキシ−2−プロ
パノール、2−(4−メチルフェノキシ)エタノール、
ジエチレングリコールモノ(4−メチルフェニル)エー
テル等、2価アルコールであるエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、2−
メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、ジプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−
1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3
−プロパンジオール、2−エチル−1,4−ブタンジオ
ール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジ
オール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ジ
メチロールシクロヘキサン、4,5−ノナンジオール、
ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレート、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、水素化ビス
フェノールA、水素化ビスフェノールAのアルキレンオ
キサイド付加物等、2価アルコール誘導体であるエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド等のモノエポキシ
化合物、3価以上のアルコールであるグリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール等及びこれらのアルキレンオキサイド付
加物等が挙げられ、これらは単独、あるいは2種以上併
用可能である。
【0028】特に、優れた可撓性を有するためには、ア
ルコール(C)の全量中、50重量%以上が1価アルコ
ールであることが好ましく、さらに、臭気が極めて少な
く、低粘度の樹脂組成物を製造するためには、アルコー
ル(C)の全量中、50重量%以上が一般式(3)のア
ルコールであることが好ましく、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、2−フェノキシエタノールの少なくとも1種
であることが特に好ましい。
【0029】エポキシ化合物としては前述のエポキシ化
合物が使用できる。多塩基酸としては前述の多塩基酸が
使用できる。第一工程は、アルコール(C)と過剰当量
の(メタ)アクリル酸をエステル化する工程である。エ
ステル化反応の進行を速やかにすることと低粘度の樹脂
組成物を得るためには、アルコール(C)の水酸基1m
ol量に対して、1.1〜5.0molの(メタ)アク
リル酸を用いることが好ましい。
【0030】第一工程でのエステル化反応は、70〜1
40℃の温度で、常圧、あるいは減圧下で行うことがで
き、エステル化触媒の存在下で行うことができる。ま
た、エステル化反応を円滑に進めるため、縮合水と共沸
するキシレン、トルエン、シクロヘキサン等の溶媒を用
いても良い。また、反応中のゲル化を防ぐため、空気、
あるいは酸素と不活性ガスの混合ガス気流下で、ラジカ
ル重合禁止剤を添加して行うことが好ましい。
【0031】エステル化触媒として公知のものが使用で
き、例えば、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、スルホフタル酸、2−アクリルアミド−2−メチル
−1−プロパンスルホン酸等の有機スルホン酸を挙げる
ことができる。ラジカル重合防止剤としては公知のラジ
カル重合禁止剤を用いることができ、たとえば、メトキ
ノン、ブチル化ヒドロキシトルエン等のフェノール類、
ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、モノメチ
ルハイドロキノン等のハイドロキノン類、ベンゾキノン
等のキノン類、フェノチアジン等の硫黄化合物が挙げら
れる。
【0032】第一工程の終了は、留出する縮合水の量で
判断することができ、理論縮合水量の80%以上の縮合
水が留出するまでエステル化を進めることが好ましい。
第二工程は、第一工程で得られた(メタ)アクリル酸エ
ステルと未反応の(メタ)アクリル酸を含む反応混合
物、エポキシ化合物、及び、多塩基酸を反応させる工程
であり、反応触媒の存在下で80〜140℃に加熱し
て、酸価が20mg.KOH/g以下になるまで、反応
を続けることが好ましい。
【0033】反応触媒としては前述したカルボン酸とエ
ポキシ化合物によるエポキシ基の開環を伴った付加反応
に用いる公知のものが使用できる。第一工程で共沸溶媒
を用いた場合では、第二工程終了後に減圧下でこの共沸
溶媒を留去すればよい。本発明の硬化性樹脂組成物、及
び、本発明の硬化性樹脂組成物の製造法で得られる樹脂
組成物は、放射線や紫外線の照射、あるいは硬化剤の添
加により硬化させることができる。
【0034】硬化剤としては、不飽和ポリエステル樹脂
に用いられる公知の硬化剤が使用でき、例えば、過酸化
物としてメチルエチルケトンパーオキサイド、アセチル
アセトンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド、ク
メンハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパー
オキサイド等のジアルキルパーオキサイド、1,1,
3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のア
ルキルパーエステル、ビス(4−tーブチルシクロヘキ
シル)パーオキシジカーボネート等のパーカーボネート
を用いることができ、アゾ化合物として、2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−
メチルブチロニトリル等が使用できる。これらは単独、
あるいは2種以上の併用が可能である。
【0035】使用量は、成形用途に適したゲル化時間に
なるように、適宜、決めることができるが、樹脂組成物
100重量部に対し、0.2〜10.0重量部の範囲で
用いることが望ましい。さらに硬化剤と併用して、不飽
和ポリエステル樹脂の硬化促進剤として公知な硬化促進
剤を使用することができ、たとえば、オクチル酸コバル
ト、オクチル酸マンガン等の金属石鹸、コバルトアセチ
ルアセトナート、バナジウムアセチルアセトナート等の
金属キレート化合物、ジメチルアニリン、ジメチルトル
イジン等のアミン化合物、アセト酢酸エチル、アセチル
アセトン等を用いることができ、単独、2種以上の併用
が可能である。
【0036】本発明の硬化性樹脂組成物、及び、本発明
の硬化性樹脂組成物の製造法で得られる樹脂組成物は、
繊維強化プラスチック、レジンコンクリート、塗料、注
型、及び、コンクリート、モルタル、鋼板、ガラス等を
被覆する被覆材料等の各種用途に利用可能であり、必要
に応じて、(メタ)アクリル酸エステル(B)以外のラ
ジカル重合性単量体、揺変性付与剤、充填剤、乾燥性向
上剤、増粘剤、着色剤等を混合することができる。
【0037】また、他種の熱硬化性樹脂を混合してもよ
い。(メタ)アクリル酸エステル(B)以外のラジカル
重合性単量体としては、スチレン、ビニルトルエン、ジ
ビニルベンゼン等のアリール基で置換したビニル化合
物、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエ
チル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート化
合物等が使用できるが、本発明の効果である低臭気性を
維持するためには、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)
アクリレート等の臭気の少ないラジカル重合性単量体を
用いることが好ましい。
【0038】揺変性付与剤としては、無水微粉末シリ
カ、アスベスト、クレー等が挙げられる。充填剤として
は、水酸化アルミ、タルク、珪砂、炭酸カルシウム、酸
化アンチモン等が挙げられる。乾燥性向上剤としては、
パラフィン、乾性油、アリルオキシ基を有する不飽和、
あるいは飽和ポリエステルオリゴマー;例えば、アリル
グリシジルエーテル、ジエチレングリコール、及び、無
水マレイン酸の付加重合体等が挙げられる。
【0039】増粘剤としては、酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、酸化亜鉛等の金属酸化物が挙げられる。着
色剤としては、有機顔料、無機顔料、染料等が挙げられ
る。他種の熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル
樹脂、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メ
タ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト、ポリオール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0040】繊維強化プラスチック材料に用いる場合
は、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維、アラミド繊
維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等の有機繊維を用
いることができる。
【0041】
【実施例】以下に実施例によりさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 (実施例1)攪拌機、冷却管、ガス導入管及び温度計を
備えたフラスコに、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテルメタクリレート497g、メタクリル酸172
g、バーサダイム216(ヘンケルジャパン株式会社
製、カルボキシル基当量288)576g、YD−12
8(東都化成株式会社製のビスフェノールA型エポキシ
樹脂、エポキシ当量187)748g、トリエチルアミ
ン7.5g、フェノチアジン0.3gを仕込み、空気を
吹き込みながら100℃に加熱した。100℃に達して
から10時間後に酸価が5.0mg.KOH/gとな
り、ジエチレングリコールモノメチルメタクリレートを
500g追加して、粘度が2.5ストークス(25℃)
の樹脂組成物(1)を得た。 (実施例2)実施例1でのジエチレングリコールモノメ
チルエーテルメタクリレートをジエチレングリコールモ
ノエチルエーテルメタクリレートに代えて、実施例1と
同様の操作を行い、粘度が2.3ストークス(25℃)
の樹脂組成物(2)を得た。 (実施例3)実施例1でのジエチレングリコールモノメ
チルエーテルメタクリレートを2−フェノキシエチルメ
タクリレートに代えて、実施例1と同様の操作を行い、
粘度が3.4ストークス(25℃)の樹脂組成物(3)
を得た。 (実施例4)攪拌機、冷却管、ガス導入管及び温度計を
備えたフラスコに、テトラヒドロ無水フタル酸486
g、ジエチレングリコール170gを仕込み、窒素ガス
を吹き込みながら95℃に加熱した。95℃に達してか
ら4時間後に酸価が278mg.KOH/gの反応混合
物を得た。この反応混合物のカルボキシル基当量は酸価
から計算して202となる。続いて、2−フェノキシエ
チルメタクリレート627g、メタクリル酸138g、
YD−128(東都化成株式会社製のビスフェノールA
型エポキシ樹脂、エポキシ当量187)898g、トリ
エチルアミン9g、フェノチアジン0.3g、ハイドロ
キノン0.3gを加え、空気を吹き込みながら120℃
に加熱した。120℃に達してから6時間後に酸価が
5.0mg.KOH/gとなり、2−フェノキシエチル
メタクリレート500gを追加して、粘度が4.5スト
ークス(25℃)の樹脂組成物(4)を得た。 (実施例5)攪拌機、Dean−Stark型水分離
器、ガス導入管及び温度計を備えたフラスコに、2−フ
ェノキシエチルアルコール669g、メタクリル酸58
9g、トルエン258g、パラトルエンスルホン酸1水
和物52g、フェノチアジン1gを仕込み、空気を吹き
込みながら120℃に加熱した。120℃に達してから
8時間後に留出した縮合水が80g(理論流出量の92
%)となり、Dean−Stark型水分離器を冷却管
に取り替えて、反応混合物の温度を100℃に下げ、、
バーサダイム216(ヘンケルジャパン株式会社製、カ
ルボキシル基当量288)576g、YD−128(東
都化成株式会社製のビスフェノールA型エポキシ樹脂、
エポキシ当量187)748g、トリエチルアミン8g
を投入し、100℃で10時間加熱して酸価が5.0m
g.KOH/gとなった。その後、減圧下、90℃でト
ルエンを除去して、粘度が3.5ストークス(25℃)
の樹脂組成物(5)を得た。 (実施例6)攪拌機、Dean−Stark型水分離
器、ガス導入管及び温度計を備えたフラスコに、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル638g、ジエチレ
ングリコール109g、メタクリル酸793g、トルエ
ン263g、パラトルエンスルホン酸1水和物53g、
フェノチアジン1gを仕込み、空気を吹き込みながら1
20℃に加熱した。120℃に達してから8時間後に留
出した縮合水が130g(理論流出量の98%)とな
り、Dean−Stark型水分離器を冷却管に取り替
えて、反応混合物の温度を100℃に下げ、、バーサダ
イム216(ヘンケルジャパン株式会社製、カルボキシ
ル基当量288)369gとアジピン酸39gの混合物
(カルボキシル基当量は224)、YD−128(東都
化成株式会社製のビスフェノールA型エポキシ樹脂、エ
ポキシ当量187)684g、トリエチルアミン8gを
投入し、100℃で12時間加熱して酸価が5.0m
g.KOH/gとなった。その後、減圧下、90℃でト
ルエンを除去して、粘度が1.5ストークス(25℃)
の樹脂組成物(6)を得た。 (実施例7)攪拌機、Dean−Stark型水分離
器、ガス導入管及び温度計を備えたフラスコに、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル663g、メタクリ
ル酸600g、トルエン259g、パラトルエンスルホ
ン酸1水和物52g、フェノチアジン1gを仕込み、空
気を吹き込みながら120℃に加熱した。120℃に達
してから8時間後に留出した縮合水が85g(理論流出
量の95%)となり、Dean−Stark型水分離器
を冷却管に取り替えて、反応混合物の温度を100℃に
下げ、エンポール1045(ヘンケルジャパン株式会社
製、カルボキシル基当量281)570g、YD−12
8(東都化成株式会社製のビスフェノールA型エポキシ
樹脂、エポキシ当量187)757g、トリエチルアミ
ン8gを投入し、100℃で9時間加熱して酸価が5.
0mg.KOH/gとなった。その後、減圧下、90℃
でトルエンを除去して、粘度が4.0ストークス(25
℃)の樹脂組成物(7)を得た。 (比較例1)攪拌機、冷却管、ガス導入管及び温度計を
備えたフラスコに、2−フェノキシエチルメタクリレー
ト592g、メタクリル酸516g、YD−128(東
都化成株式会社製のビスフェノールA型エポキシ樹脂、
エポキシ当量187)1122g、トリエチルアミン8
g、フェノチアジン1gを仕込み、空気を吹き込みなが
ら100℃に加熱した。100℃に達してから6時間後
に酸価が5.0mg.KOH/gとなり、2−フェノキ
シエチルメタクリレート500gを追加して、粘度が
1.8ストークス(25℃)の樹脂組成物(比1)を得
た。 (比較例2)攪拌機、冷却管、ガス導入管及び温度計を
備えたフラスコに、スチレン497g、メタクリル酸1
72g、バーサダイム216(ヘンケルジャパン株式会
社製、カルボキシル基当量288)576g、YD−1
28(東都化成株式会社製のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、エポキシ当量187)748g、トリエチルア
ミン8g、フェノチアジン1gを仕込み、空気を吹き込
みながら100℃に加熱した。100℃に達してから6
時間後に酸価が5.0mg.KOH/gとなり、スチレ
ン500gを追加して、粘度が1.1ストークス(25
℃)の樹脂組成物(比2)を得た。 (比較例3)攪拌機、冷却管、ガス導入管及び温度計を
備えたフラスコに、2−フェノキシエチルメタクリレー
ト210g、メタクリル酸172g、アジピン酸(カル
ボキシル基当量73)146g、YD−128(東都化
成株式会社製のビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポ
キシ当量187)748g、トリエチルアミン5.3
g、フェノチアジン0.2gを仕込み、空気を吹き込み
ながら100℃に加熱した。100℃に達してから8時
間後に酸価が5.0mg.KOH/gとなり、2−フェ
ノキシエチルメタクリレート500gを追加して、粘度
が2.7ストークス(25℃)の樹脂組成物(比3)を
得た。 (比較例4)攪拌機、冷却管、ガス導入管及び温度計を
備えたフラスコに、テトラヒドロ無水フタル酸213
g、ポリエチレングリコール(水酸基当量500)70
0gを仕込み、窒素ガスを吹き込みながら95℃に加熱
した。95℃に達してから5時間後に酸価が98mg.
KOH/gの反応混合物を得た。この反応混合物のカル
ボキシル基当量は酸価から計算して572となる。続い
て、2−フェノキシエチルメタクリレート538g、メ
タクリル酸120g、YD−128(東都化成株式会社
製のビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量1
87)524g、トリエチルアミン8g、フェノチアジ
ン0.3g、ハイドロキノン0.3gを加え、空気を吹
き込みながら120℃に加熱した。120℃に達してか
ら14時間後に酸価が5.0mg.KOH/gとなり、
2−フェノキシエチルメタクリレート500gを追加し
て、粘度が18.0ストークス(25℃)の樹脂組成物
(比4)を得た。
【0042】実施例1〜7及び比較例1〜4で得た樹脂
組成物の物性を表1、2に示す。引張り強度、引張伸び
率は、JIS K7113に従って測定した。測定に用
いたテストピースの作製方法は次の通りである。実施
例、比較例で得た各々の樹脂組成物300gに8重量%
金属分のオクチル酸コバルト0.6gと硬化剤328E
(化薬アクゾ株式会社製)3.0gを添加し、ガラス製
の注形型に注ぎ、一晩放置した。翌日、110℃で2時
間加熱した後、型から取り出して3mm×300mm×
270mmの大きさの硬化物を得た。この硬化物からテ
ストピースを切り出した。
【0043】低臭気性の評価は、100ml容量のビー
カーに樹脂組成物を各々20g入れ、ビーカーの口に鼻
を近づけて臭いを嗅ぎ、殆ど臭気が無いものを、臭気の
強いものを×、として行った。表に示すとおり、本発明
の樹脂組成物は引張り伸び率が高く、従って、可撓性に
優れる。また、臭気も殆ど無く、低臭気性に優れる。中
でも、実施例5〜7の樹脂組成物は、その製造工程で中
和作業や水洗浄作業を行う必要が無く、容易に製造する
ことができる。
【0044】一方、比較例1の樹脂組成物は、多塩基酸
を用いていないので引張り伸び率が低く、従って、可撓
性に劣る。比較例2の樹脂組成物は、(メタ)アクリル
酸エステル(B)の代わりにスチレンを用いているの
で、臭気が強い。比較例3の樹脂組成物は、用いた多塩
基酸のカルボキシル基当量が小さいので引張り伸び率が
低く、従って、可撓性に劣る。比較例4の樹脂組成物
は、用いた多塩基酸のカルボキシル基当量が大きいので
粘度が高く作業性に劣る。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明の硬化性樹脂組成物では、臭気の
極めて少ない特定の(メタ)アクリル酸エステル(B)
を重合性単量体として樹脂組成の成分に用いることによ
り低臭気化、及び、低粘度化が達成される。また、エポ
キシ化合物、(メタ)アクリル酸、及び、特定の多塩基
酸を反応せしめてなる反応混合物(A)中に多塩基酸残
基を有することで可撓性、及び低粘度化が達成される。
【0048】本発明の硬化性樹脂組成物の製造法では、
(メタ)アクリル酸エステルを製造する際に行う未反応
の(メタ)アクリル酸の除去を行わずに、この反応混合
物とエポキシ化合物、及び、多塩基酸と反応させること
により硬化性樹脂組成物を得る製造方法であるので、水
酸化ナトリウム等での中和作業や水洗浄作業を行う必要
が無く、容易に製造することができる。また、反応混合
物に対して、エポキシ化合物と多塩基酸とを予め反応さ
せることなく一括で反応させるので、反応時間が短縮さ
れる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ化合物、(メタ)アクリル酸、
    及び、カルボキシル基当量が200〜500g/eqの
    多塩基酸を反応させてなる反応混合物(A)と、一般式
    (1) 【化1】 (式中、R1、R2は各々独立して、水素またはメチル基
    を表す。R3はアルキル基またはアリール基を表す。n
    は1〜5の整数を表す。)で示される(メタ)アクリル
    酸エステル(B)とを含む硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アルコールと該アルコールに対して過剰
    当量の(メタ)アクリル酸とをエステル化反応させて
    (メタ)アクリル酸エステルと未反応の(メタ)アクリ
    ル酸とを含む反応混合物を得る第一工程と、続いて、前
    記第一工程の反応混合物、エポキシ化合物、及び、多塩
    基酸を反応させる第二工程を含む硬化性樹脂組成物の製
    造法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001162713A (ja) * 1999-12-13 2001-06-19 Dainippon Printing Co Ltd 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材
JP2001267065A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Casio Comput Co Ltd 電界発光素子
JP2002088131A (ja) * 2000-07-13 2002-03-27 Nippon Shokubai Co Ltd 複合化木材用樹脂組成物及び複合化木材の製造方法
JP2004143393A (ja) * 2002-08-27 2004-05-20 Dainippon Ink & Chem Inc 樹脂組成物

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