JPH1116509A - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
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Abstract
小による高電流密度の動作特性を維持しながら、初期の
電子放射量が変わらず、かつ安価なカソードを有する電
子銃を具備した陰極線管を提供する。 【解決手段】電子ビーム通過孔17Aを有する第1グリ
ッド電極17と金属基体14の表面にアルカリ土類金属
酸化物からなる電子放射物質層15を設けてなるカソー
ドを備え、第1グリッド電極17に有する電子ビーム通
過孔17Aの孔径が0.30〜mm0.40mmで、か
つカソードの電子放射物質層15を構成するアルカリ土
類金属酸化物中にバリウムとスカンジウムの複合酸化物
を0.8wt%〜5.0wt%分散して含むことを特徴
とする。
Description
特に高い電流密度で長時間にわたり安定した電子放出特
性が得られるカソードをもつ電子銃を具備した陰極線管
に関する。
して用いられる画像表示用電子管等の各種陰極線管は、
真空外囲器の一端に1または複数本の電子ビームを発射
する電子銃を内蔵し、他端の内面に1または複数色の蛍
光体膜を塗布した蛍光面とを有し、前記電子銃から発射
される電子ビームを前記真空外囲器の外部に装架した偏
向ヨークで発生させる磁界により二次元走査することに
よって、所要の画像を表示するように構成されている。
多様化や表示情報の高密度化等に伴って表示画像の高精
細化が要求されている。表示画像の高精細化のために
は、電子ビームのフォーカス特性を大幅に向上させる必
要がある。
ス特性の改良手段として、電子銃を構成する第1グリッ
ド電極の電子ビーム通過孔を縮小することが考えられ
る。
製作精度の限界、またカソードローディングの限界か
ら、第1グリッド電極の電子ビーム通過孔の孔径寸法の
縮小には制約がある。特に、カソードローディングは陰
極線管の寿命信頼性に係わり、第1グリッド電極の孔径
を決める上で大きな影響がある。
カソードとの組合せを除けば、第1グリッド電極の孔径
の縮小は0.40mmが限界であった。しかし、含浸形
カソードは製造工程数が多く、高価であるという問題が
あった。
を有するカソードを備えた陰極線管が1993年6月1
日に発行され本願と同一人の被譲渡人に譲渡された米国
特許第5216320号明細書に開示されている。
ードと同様の構成を説明する断面図であって、参照符号
13は円筒状のカソードスリーブ、14は帽状の金属基
体、15は電子放射物質層、16はヒータ、19はアル
カリ土類金属酸化物からなる第1の層、20は希土類金
属(例えば、バリウムスカンデート:Ba2 Sc
2 O5 )を含んだアルカリ土類金属酸化物からなる第2
の層である。
止する帽状の金属基体14は、高融点金属、例えばニッ
ケル(Ni)を主成分とし、その中に少量のシリコン
(Si)やマグネシウム(Mg)の還元性金属を含んだ
材料からなるもので、このカソードスリーブ13にヒー
タ16が内包されて傍熱型のカソードが構成される。
構造の電子放射物質層15が被着形成されている。この
電子放射物質層15は金属基体14の頂部表面に接する
ように被着形成されたアルカリ土類金属酸化物からなる
第1層19と、この第1層19の表面に被着形成された
バリウムスカンデート等の希土類金属酸化物を含んだア
ルカリ土類金属酸化物からなる第2層20とから構成さ
れている。
始めに金属基体14の頂部表面にアルカリ土類金属炭酸
塩の第1層を被着形成し、その第1層の上にバリウムス
カンデート(Ba2 Sc2 O5 )等の希土類金属酸化物
を含有したアルカリ土類金属炭酸塩の第2層を被着形成
した後、陰極線管の製造工程における熱処理時の熱分解
によって、第1層および第2層のアルカリ土類金属炭酸
塩をそれぞれアルカリ土類金属酸化物に変化させ、上記
第1層19およびこの第1層19上に積層した第2層2
0からなる電子放射物質層15を得るようにしている。
よれば、当該電子放射物質層15の電子放射表面側に形
成されたバリウムスカンデート等の希土類金属酸化物を
含んだアルカリ土類金属酸化物からなる第2層20は、
金属基体14中の還元性元素によって生成された遊離バ
リウム(Ba)を第2層20内に拘束させ、電子放射物
質層15中の遊離バリウムを高濃度状態になるように維
持する。
動作させた場合においても、電子放射物質層15内のジ
ュール熱の発生が少なくなり、しかもバリウムの蒸発の
程度も少なくなる。
は、高密度電流状態、例えば2A/cm2 を越える大電
流状態で動作させたとしても、電流エミッションの低下
が少なく、長寿命のカソードを実現することができるの
である。
精細で表示させるためには、カソードから発射される電
子の放出を制限する孔を備え、カソードに隣接して配置
される電極、すなわち第1グリッド電極の電子ビーム通
過孔の孔径を小さくする必要がある。
た知見によれば、バリウムスカンデート等の希土類金属
酸化物は、遊離バリウムを拘束させ、電子放射物質層中
の遊離バリウムを高濃度状態に維持させる働きを有する
ものであるが、バリウムスカンデート等の希土類金属酸
化物自体は全く電子放出に寄与しないものであるため、
電子放射物質層におけるバリウムスカンデート等の希土
類金属酸化物の含有量を増大させると、電子放射物質層
からの電子放出量が減少し、陰極線管の寿命が必ずしも
延長されない。また、バリウムスカンデート等の希土類
金属酸化物は高価な材料である。
度)表示が可能であり、しかも十分な動作寿命をもつ電
子銃を具備した陰極線管を提供することにある。
ば、カソード、制御電極、およびその他の電極を備える
電子銃をもっている陰極線管において、カソードは制御
電極の孔を通して電子を放射する電子放射物質層を具備
し、制御電極の孔は実質的に0.3mm〜0.4mmの
範囲の直径をもち、電子放射物質層は支持体上に形成さ
れた希土類金属の酸化物を含まないアルカリ土類金属の
酸化物からなる第1の層と、その第1の層の上に形成さ
れた希土類金属の酸化物を実質的に0.8wt%〜5.
0wt%の範囲の量を含む主としてアルカリ土類金属の
酸化物からなる第2の層とを具備する。
置された制御電極)に形成する電子ビーム通過孔の孔径
は小さい程電子銃におけるクロスオーバ点ビーム径が小
さくなり、フォーカス特性が良くなる。しかし、カラー
陰極線管の場合にはカソードローディングの他に3本の
電子ビーム(Rビーム、Gビーム、Bビーム)間のカッ
トオフ電圧のバラツキ(不一致)が生じたり、製作精度
の限界から、上記電子ビーム通過孔の孔径縮小には限度
がある。
1グリッド電極の電子ビーム通過孔の孔径を縮小する
と、カットオフ電圧を一定なるように調整するには、カ
ソードと第1グリッド電極との間隔を縮小しなければな
らず、この間隔を縮小した結果カソードと第1グリッド
電極間の寸法のバラツキによるカットオフ電圧変動が非
常に大きくなる。
ド電極の孔径を縮小した場合の3ビーム間におけるカッ
トオフ電圧のバラツキの変化を示す特性図である。縦軸
は最高カットオフ電圧/最低カットオフ電圧の比を表
す。
うに、第1グリッド電極の電子ビーム通過孔の孔径が
0.3mm未満ではカットオフ電圧のバラツキが大きく
なり、実用に耐えない。
物をカソードのアルカリ土類金属酸化物中に分散したこ
とによる効果は、その分散密度が或る値を越えなけれ
ば、その増大に応じてカソードローディングに対する耐
久力が増し、同一条件では寿命時間(初期最大陽極電流
に対する或る時間経過後の最大陽極電流の比を百分率で
表した値が50%に至る時間)が長くなる。
孔の孔径Dを0.40mmとしたときのアルカリ土類金
属酸化物中のバリウムスカンデート等の希土類金属酸化
物の分散量を変化させたカソードを使用した電子銃を具
備させた陰極線管を同一試験条件で動作させたときの最
大陽極電流の初期比の推移を示す特性図である。
それぞれ上記分散密度が0.8wt%、1.6wt%、
3.0wt%のカソードを使用した場合を示す。
物中のバリウムスカンデート等の希土類金属酸化物の分
散量を増加させると、最大陽極電流の初期比の低下が緩
慢になり、カソードローディングに対する耐久力が増
し、陰極線管としての寿命時間が長くなるのが分かる。
求を満たすために第1グリッド電極の電子ビーム通過孔
の孔径をさらに縮小してフォーカス特性を改良しようと
すると、バリウムスカンデート等の希土類金属酸化物の
分散量をさらに増加させたいところである。
加はバリウムスカンデート等の希土類金属酸化物自体が
電子放出に寄与しないものであるため、かえって電子放
射物質層からの電子放出量の減少をもたらす。
ムスカンデートの分散量を変化させたカソードを使用し
た電子銃を具備した陰極線管の初期電子放出能力の変化
の説明図であって、初期電子放出能力は分散量0wt%
で規格化して示す。電子銃の第1グリッド電極の電子ビ
ーム通過孔の孔径Dは0.4mmである。
ムスカンデート等の希土類金属酸化物の分散量を変化さ
せたカソードを使用した電子銃を具備した陰極線管の寿
命時間の説明図である。電子銃の第1グリッド電極の電
子ビーム通過孔の孔径dは0.35mmである。
類金属酸化物中のバリウムスカンデートの分散量が5%
以上では明らかに電子放射量が減少し(図3)、しかも
同分散量0wt%時の初期電子放出能力に対し90〜9
5%に低下する箇所である同分散量5%付近になると、
これ以上同分散量を増加させても陰極線管の寿命時間は
飽和するか、または減少する一方である(図4)。
第1グリッド電極の電子ビーム通過孔の孔径の値に依存
しないで生じることが分かった。
せるためにバリウムスカンデート等の希土類金属酸化物
の含有量を増大させると、電子放射量が減少し、さらに
は陰極線管としての寿命が低下する。従って、使用条件
(典型的には、電子銃の第1グリッド電極の電子ビーム
通過孔の孔径)に合わせた希土類金属酸化物の分散量を
決定する必要がある。
関係をバリウムスカンデート等の希土類金属酸化物の分
散量を変化させた5種のカソードについて求めた特性図
であって、符号A、B、C、D、Eは各々バリウムスカ
ンデート分散量0wt%、0.8wt%、1wt%、3
wt%、5wt%のカソードを使用した場合を示す。同
図において、同一のカソード電流において、第1グリッ
ド電極の電子ビーム通過孔の孔径を縮小したとき、カソ
ードローディング(A/cm2 )は高くなり、それに応
じて寿命が短くなることが示されている。
ドでは、第1グリッド電極の電子ビーム通過孔の孔径が
0.40mm(図中では、φ0.40として示す。以
下、同様)を下ると市場で問題になると予想される程短
寿命になり、カソードの改良が必要となる。すなわち、
陰極線管の寿命特性を考慮した場合、高電流密度動作に
適した含浸形カソードとの組み合わせを除くと、従来の
希土類金属酸化物を含まない酸化物(オキサイド)カソ
ードでは、第1グリッド電極の電子ビーム通過孔の孔径
の縮小は0.40mmが限界であった。
すためには、フォーカス特性の改良手段として、第1グ
リッド電極の電子ビーム通過孔の孔径を0.40mmよ
り小さくする必要がある。しかし、図1からも分かるよ
うに、現在の電極制作精度と各カソードの輝点消去(カ
ットオフ)電圧のバラツキ制限を考慮した場合、第1グ
リッド電極の電子ビーム通過孔の孔径の縮小は0.30
mmが限界である。
で大きくなると、テレビもしくはディスプレイモニター
における陰極線管の各カソード電圧を調整する回路の負
荷が大きくなり、現在の市場ではコスト的に見ても実用
的ではない。
過孔の孔径が0.40mmを下っても、バリウムスカン
デート等の希土類金属酸化物を含ませてその分散量を
0.8wt%(線B参照)まで増加させると十分な寿命
特性改良効果を得ることができる。しかも、この分散量
0.8wt%のときに、当該電子ビーム通過孔の孔径が
0.30mmであっても、従来の希土類金属酸化物を含
まないカソードと電子ビーム通過孔の孔径が0.40m
mの第1グリッド電極とを組み合わせたときに略々匹敵
する寿命特性が得られ、さらに初期電子放射特性に変化
のない範囲である当該分散量3.0wt%(線D参照)
で良好な寿命特性を発揮させることができる。
の孔径が0.30mmのときに、従来の希土類金属酸化
物を含まないカソードと電子ビーム通過孔の孔径が0.
40mmの第1グリッド電極とを組み合わせたときと略
々同等の寿命時間を得るためには、当該分散量を略々
1.0wt%まで増加させれば良い。また、当該分散量
が0.8wt%のときに、従来の希土類金属酸化物を含
まないカソードと電子ビーム通過孔の孔径が0.40m
mの第1グリッド電極とを組み合わせたときと略々同等
の寿命時間を得るためには、当該電子ビーム通過孔の孔
径を略々0.33mmにすれば良い。
るアルカリ土類金属の酸化物に含まれる希土類金属の酸
化物として、バリウムスカンデート(Ba2 ScO5 、
BaSc2 O4 あるいはBa3 ScO9 )に代え、酸化
ユーロピウム(Eu2 O3 )、酸化スカンジウム(Sc
2 O3 )、あるいは酸化イットリウム(Y2 O3 )を用
いても同様の効果が得られる。
てアルカリ土類金属酸化物中のバリウムスカンデート等
の希土類金属酸化物の分散量を選択することにより、比
較的安価に優れた高電流密度動作特性と十分な電子放射
特性をもつ電子銃を得ることができる。
き、実施例を参照して詳細に説明する。
するカソード使用の電子銃を具備した陰極線管の一実施
例としてのカラー陰極線管の概略構造を説明する断面図
であって、参照符号1はパネル部、2はネック部、3は
ファンネル部、4は蛍光膜、5はシャドウマスク、6は
マスクフレーム、7は磁気シールド、8はマスク懸架機
構、9は電子銃、10は偏向ヨーク、11は色純度やス
タティックコンバーゼンス調整用のマグネット、12は
補強金具である。
囲器は、前面のパネル部1と電子銃9を収納した細長の
ネック部2およびパネル部とネック部を結合するコーン
形のファンネル部3とから構成される。
され、この蛍光膜4に対向してシャドウマスク5がマス
クフレーム6でマスク懸架機構8に懸架固定されてい
る。
内部には磁気シールド7が配置され、ファンネル部3と
ネック部2の遷移領域には偏向ヨーク10が外装されて
いる。また、ネック部の外周には、色純度やスタティッ
クコンバーゼンス調整用のマグネット11が配置されて
いる。
銃9から発射された3本の電子ビームB(図では1本で
示す)は偏向ヨーク10で発生される水平と垂直の磁界
で二次元に偏向された後、シャドウマスク5に形成され
た多数の開孔を通して蛍光膜4に対応する色の画素に到
達し、これを発光させて所要の画像を形成する。
は、既知のカラー陰極線管におけるものと同様であるの
で、これ以上の説明は省略する。
される電子銃を構成するカソードの拡大断面図であっ
て、参照符号13は円筒状の金属スリーブ、14は帽状
の金属基体、15は電子放射物質層、16はヒータ、1
7は第1グリッド電極、17Aは第1グリッド電極の電
子ビーム通過孔、18は第2グリッド電極、18Aは第
2グリッド電極の電子ビーム通過孔である。
18はステンレスやニッケル鉄合金の金属板をプレス成
形し、電子ビーム通過孔17A、18Aを穿設してあ
る。
17Aの孔径は0.35mm、第2グリッド電極18の
電子ビーム通過孔18Aの孔径は0.42mmである。
体14はヒータ16と熱的に結合され、高融点金属、例
えばニッケル(Ni)を主成分とし、その中に少量のシ
リコン(Si)やマグネシウム(Mg)の還元性金属を
含んだ金属材料で構成され、帽状の金属基体14はカソ
ードスリーブ13の一端を封止するように嵌合されカソ
ードスリーブ13の内部にヒータ16が収容され、傍熱
型のカソードを構成している。金属基体14は、その上
に形成された電子放射物質層15を支持している。
質層部分の詳細構造の説明図である。
持体)14の頂部表面に被着形成されており、アルカリ
土類金属酸化物からなる第1の層19と、この第1の層
19上にバリウムスカンデート等の希土類金属酸化物を
含んだアルカリ土類金属酸化物からなる第2の層20の
2層構造を有する。
アルカリ土類金属酸化物からなる第1の層19は、バリ
ウム、ストロンチウム、カルシウムの炭酸塩〔(Ba・
Sr・Ca)CO3 〕等からなるものであり、希土類金
属酸化物を含んだアルカリ土類金属酸化物からなる第2
の層20はバリウム、ストロンチウム、カルシウムの炭
酸塩〔(Ba・Sr・Ca)CO3 〕、バリウムスカン
デート(Ba2 Sc2O5 )等からなる。
第1の層19と、希土類金属酸化物を含んだアルカリ土
類金属酸化物からなる第2の層20を形成する手順につ
いて説明する。
1の層19について、54重量%の硝酸バリウム(Ba
NO3 )、39重量%の硝酸ストロンチウム(SrNO
3 )、7重量%の硝酸カルシウム(CaNO3 )の混合
溶液に炭酸ナトリウム(Na2 Co3 )を添加してバリ
ウム、ストロンチウム、カルシウムの炭酸塩〔(Ba・
Sr・Ca)CO3 〕を沈澱させ、これらの沈澱物(粉
末)にニトロセルロースラッカー、酢酸ブチルを加えて
ローリング混合し、第1の懸濁液を調整する。次に、希
土類金属酸化物を含んだアルカリ土類金属酸化物からな
る第2の層については、53重量%の硝酸バリウム(B
aNO3 )、38重量%の硝酸ストロンチウム(SrN
O3 )、6重量%の硝酸カルシウム(CaNO3 )の混
合溶液に炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )を添加してバ
リウム、ストロンチウム、カルシウムの炭酸塩〔(Ba
・Sr・Ca)CO3 〕を沈澱させ、これらの沈澱物
(粉末)に3重量%のバリウムスカンデート(Ba2 S
c2 O5 )を混合し、この混合物にニトロセルロースラ
ッカー、酢酸ブチルを加えてローリング混合し、第2の
懸濁液を調整する。
帽状金属基体14の頂部表面にスプレー法により第1の
懸濁液を塗布して約20μmの厚さの第1の層19を形
成し、次に、この第1の層19の上に同様のスプレー法
により第2の懸濁液を塗布して約50μmの厚さの第2
の層20を形成して2層構造の電子放射物質層15を形
成する。
れた電極に対し、カソードを所定の間隔に位置決めし、
ビードガラスに設けたカソードサポートに溶接固定す
る。
て、この電子放射物質層15をヒータ16によって加熱
し、電子放射物質層15内にあるバリウム、ストロンチ
ウム、カルシウムの炭酸塩〔(Ba・Sr・Ca)CO
3 〕を分解することにより、バリウム、ストロンチウ
ム、カルシウムの酸化物〔(Ba・Sr・Ca)O〕と
し、その後に、900〜1100°Cの雰囲気中で加熱
して活性化を行ってカソードを形成し、また同時に第1
グリッド電極と第2グリッド電極に電流を流してガス出
しを行うと共に電子放出を安定化する。
を形成することができる。
るカソードによれば、バリウムスカンデート等の希土類
金属酸化物を含んだアルカリ土類金属酸化物の第2の層
20においては、希土類金属酸化物による遊離バリウム
(Ba)の付着機能によって、遊離バリウムを高濃度状
態に保ち、電子放射物質層15における遊離バリウムの
濃度の高い状態に維持させることができる。
ない物質であるため電子放射を損なうが、分散量を特定
(0.8wt%〜5.0wt%)することにより、第1
グリッド電極の電子ビーム通過孔の孔径の縮小で必要と
なる高電流密度動作特性と大きな電子放射特性を発揮す
るカソードが得られ、従来品と同等の寿命特性でフォー
カス性能を改良することができる。
化物を含んだアルカリ土類金属酸化物からなる第2の層
20として、この第2の層20に含まれる希土類金属酸
化物、例えば、バリウム(Ba)とスカンジウム(S
c)の複合酸化物であるバリウムスカンデート(Ba2
Sc2 O5 )が3wt%である場合を例に挙げて説明し
たが、本発明において、上記バリウムスカンデートの含
有量は3wt%のものに限るものではなく、上述したよ
うに0.8〜5.0wt%の間であれば任意の含有量を
選ぶことができる。すなわち、第2の層20に含まれる
希土類金属酸化物、例えば、上記バリウムスカンデート
の含有量が0.8重量%以下のときは、第1グリッド電
極の電子ビーム通過孔の孔径が0.30mm以下での寿
命改良効果が十分でなく、一方、第2の層20に含まれ
る希土類金属酸化物、例えばバリウムスカンデートの含
有量が5重量%以上になると、却って希土類金属酸化物
を含ませたことによる電子放射機能が劣化するようにな
る。
いては、その第2の層20に含まれる希土類金属酸化
物、例えば上記バリウムスカンデートの好適な含有量と
しては、0.8〜5wt%の範囲内である。
カラー陰極線管に限らず、他の形式の各種陰極線管を構
成する電子銃のカソードにも同様に適用できるものであ
ることは言うまでもない。
は、2層構造に限らず、3層以上の多層構造としてもよ
い。すなわち、図8において、層20の上に交互に層1
9と同様の希土類金属酸化物を含まないアルカリ土類金
属酸化物からなる1つまたはそれ以上の数の層と、層2
0と同様の希土類金属酸化物を含むアルカリ土類金属酸
化物からなる1つまたはそれ以上の数の層を交互に形成
し、層20およびその上に形成された全ての層を合わせ
た層について希土類金属酸化物の含有量が0.8wt%
〜5.0wt%、好ましくは1.0wt%〜5.0wt
%とした多層構造としてもよい。
金属基体の頂部表面に被着形成させる電子放射物質層を
希土類金属酸化物を含んだアルカリ土類金属酸化物と
し、遊離バリウムを高濃度状態に保つようにして、電子
放射物質層における遊離バリウム濃度を高い状態に維持
させると共に、電子放射物質層からの電子放射量が酸化
物カソードのそれと略々同様になる。
通過孔の孔径縮小で必要となる高電流密度動作特性と大
きな電子放射特性とを同時に発揮し、優れた寿命特性で
かつフォーカス性能を改良した陰極線管を得ることがで
きる。
径を縮小した場合の3ビーム間におけるカットオフ電圧
のバラツキの変化を示す特性図である。
を0.40mmとしたときのアルカリ土類金属酸化物中
のバリウムスカンデート等の希土類金属酸化物の分散量
を変化させたカソードを使用した電子銃を具備させた陰
極線管を同一試験条件で動作させたときの最大陽極電流
の初期比の推移を示す特性図である。
ートの分散量を変化させたカソードを使用した電子銃を
具備した陰極線管の初期電子放出能力の変化の説明図で
ある。
ート等の希土類金属酸化物の分散量を変化させたカソー
ドを使用した電子銃を具備した陰極線管の寿命時間の説
明図である。
ウムスカンデート等の希土類金属酸化物の分散量を変化
させた5種のカソードについて求めた特性図である。
ド使用の電子銃を具備した陰極線管の一実施例としての
カラー陰極線管の概略構造を説明する断面図である。
銃を構成するカソードの拡大断面図である。
詳細構造の説明図である。
る。
Claims (13)
- 【請求項1】電子放射のためヒータからの熱が電子放射
物質層に伝わるようにヒータと熱的に結合された支持体
上に形成された電子放射物質層を備えたカソードと、そ
の電子放射物質層からの電子の放出を制限する孔を備え
た電極とを有する電子銃を具備した陰極線管であって、 前記電子放射物質層は、前記電子銃の前記支持体上に形
成され希土類金属の酸化物を実質的に0.8wt%〜
5.0wt%の範囲の量を含む主としてアルカリ土類金
属の酸化物からなる層を有し、 電子の放出を制限する前記電極の孔の直径は、実質的に
0.3mm〜0.4mmの範囲にあることを特徴とする
陰極線管。 - 【請求項2】請求項1において、前記電子放射物質層の
主としてアルカリ土類金属の酸化物からなる層は、希土
類金属の酸化物を実質的に1.0wt%〜5.0wt%
の範囲の量を含むことを特徴とする陰極線管。 - 【請求項3】請求項1において、前記希土類金属の酸化
物は、バリウムスカンデート、酸化ユーロピウム、ある
いは酸化イットリウムであることを特徴とする陰極線
管。 - 【請求項4】請求項3において、前記希土類金属の酸化
物は、バリウムスカンデートであり、前記アルカリ土類
金属の酸化物は(Ba・Sr・Ca)CO3 であること
を特徴とする陰極線管。 - 【請求項5】請求項3において、前記カソードは、さら
に高融点金属からなるスリーブを備え、前記支持体は前
記スリーブの一端に設けられ、前記ヒータは前記スリー
ブと支持体とによって規定される空間に配置されている
ことを特徴とする陰極線管。 - 【請求項6】請求項1において、前記支持体は還元性金
属を含む高融点金属からなることを特徴とする陰極線
管。 - 【請求項7】電子放射のためヒータからの熱が電子放射
物質層に伝わるようにヒータと熱的に結合された支持体
上に形成された電子放射物質層を備えたカソードと、そ
の電子放射物質層からの電子の放出を制限する孔を備え
た電極とを有する電子銃を具備した陰極線管であって、 前記電子放射物質層は、前記電子銃の前記支持体上に形
成され希土類金属の酸化物を含まないアルカリ土類金属
の酸化物からなる第1の層と、前記第1の層の上に形成
された希土類金属の酸化物を実質的に0.8wt%〜
5.0wt%の範囲の量を含む主としてアルカリ土類金
属の酸化物からなる第2の層からなり、電子の放出を制
限する前記電極の孔の直径は、実質的に0.3mm〜
0.4mmの範囲にあることを特徴とする陰極線管。 - 【請求項8】請求項7において、前記電子放射物質層の
前記第2の層は、希土類金属の酸化物を実質的に1.0
wt%〜5.0wt%の範囲の量を含むことを特徴とす
る陰極線管。 - 【請求項9】請求項7において、前記電子放射物質層
は、さらに希土類金属の酸化物を含まないアルカリ土類
金属の酸化物からなる少なくとも1つの第3の層と、希
土類金属の酸化物を含む主としてアルカリ土類金属の酸
化物からなる少なくとも1つの第4の層とからなり、前
記第3の層および第4の層は前記第2の層の上に交互に
形成され、前記電子放射物質層内の前記第2の層〜第4
の層における前記希土類金属の酸化物の平均含有率は実
質的に0.8wt%〜5.0wt%の範囲にあることを
特徴とする陰極線管。 - 【請求項10】請求項7において、前記希土類金属の酸
化物は、バリウムスカンデート、酸化ユーロピウム、あ
るいは酸化イットリウムであることを特徴とする陰極線
管。 - 【請求項11】請求項10において、前記希土類金属の
酸化物は、バリウムスカンデートであり、前記アルカリ
土類金属の酸化物は(Ba・Sr・Ca)CO3 である
ことを特徴とする陰極線管。 - 【請求項12】請求項10において、前記カソードはさ
らに高融点金属からなるスリーブを備え、前記支持体は
前記スリーブの一端に設けられ、前記ヒータは前記スリ
ーブと支持体とによって規定される空間に配置されてい
ることを特徴とする陰極線管。 - 【請求項13】請求項10において、前記支持体は還元
性金属を含む高融点金属からなることを特徴とする陰極
線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10118638A JPH1116509A (ja) | 1997-04-30 | 1998-04-28 | 陰極線管 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-112312 | 1997-04-30 | ||
| JP11231297 | 1997-04-30 | ||
| JP10118638A JPH1116509A (ja) | 1997-04-30 | 1998-04-28 | 陰極線管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1116509A true JPH1116509A (ja) | 1999-01-22 |
| JPH1116509A5 JPH1116509A5 (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=26451510
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10118638A Pending JPH1116509A (ja) | 1997-04-30 | 1998-04-28 | 陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1116509A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002043101A1 (fr) * | 2000-11-21 | 2002-05-30 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Tube cathodique |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP10118638A patent/JPH1116509A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002043101A1 (fr) * | 2000-11-21 | 2002-05-30 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Tube cathodique |
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