JPH11170410A - 気室シート及びその樹脂材料 - Google Patents
気室シート及びその樹脂材料Info
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- JPH11170410A JPH11170410A JP34170097A JP34170097A JPH11170410A JP H11170410 A JPH11170410 A JP H11170410A JP 34170097 A JP34170097 A JP 34170097A JP 34170097 A JP34170097 A JP 34170097A JP H11170410 A JPH11170410 A JP H11170410A
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Abstract
軟性と高い気室の圧縮破壊強度を発揮する気室シートな
らびにそれを実現する樹脂材料。 【解決手段】 (A)密度が0.935g/cm3以下、
MFRが0.1〜50g/10分、Z平均分子量が40万
〜90万の成分を3〜15重量%有する高圧ラジカル重
合法による低密度ポリエチレンを95〜60重量%と、
(B)密度が0.94〜0.97g/cm3、MFRが0.
01〜50g/10分の高密度ポリエチレンを5〜40重
量%とを含有し、密度が0.92〜0.94g/cm3、
MFRが0.5〜20g/10分、メルトテンションが4
〜12gである樹脂組成物と、少なくともリン系酸化防
止剤とを含んでいる。
Description
材などとして用いられ、物品への衝撃を緩和したり、ま
た、断熱材として利用される気室シートならびにその樹
脂材料に関するものである。
また、断熱材として利用される包装材として気室シート
が広く使用されている。気室シートとしては、一般的に
は、フラットの樹脂フィルムと、気室となる凸起の形成
されたフィルムとの2枚の樹脂フィルムを積層してなる
ものや、または、気室の形成されたフィルムを中間層と
して両側にフラットの樹脂フィルムで積層してなるもの
等で形成され、各種の熱可塑性樹脂、特に、ポリオレフ
ィン製のものが知られている。従来では、低密度ポリエ
チレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLD
PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)の3成分系の
混合物からなるものが諸特性に優れていることから使用
されている。そのような3成分系の気室シート用樹脂材
料においては、主として、LDPEは易成形性、HDP
Eはシートの所謂、腰の強さを発現し、LLDPEはL
DPEとHDPEの相溶性に寄与するものとしてそれぞ
れ配合されている。
PEを配合すると、組成物のメルトテンションが低下
し、成形時のネックインが大きくなり、高速成形性が低
下する傾向にある。また、成形時に高温に処せられる
為、所謂フィッシュアイが生じることがある。また、気
室シートにおいては、適度な柔軟性、気室の圧縮破壊強
度が大きいこと等が必要とされるが、従来一般の気室シ
ートであると必ずしも十分でなかった。本発明は前記課
題を解決するためになされたもので、ネックインが抑制
されて高速成形が可能で、また、耐熱性も高く、さら
に、適度な柔軟性と高い気室の圧縮破壊強度を発揮する
気室シートならびにそれを実現する樹脂材料を目的とす
るものである。
に沿って鋭意検討を重ねた結果、(A)密度が0.93
5g/cm3以下、MFRが0.1〜50g/10分、Z平
均分子量が40万〜90万の成分を3〜15重量%有す
る高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチレンを95
〜60重量%と、(B)密度が0.94〜0.97g/c
m3、MFRが0.01〜50g/10分の高密度ポリエチ
レンを5〜40重量%とを含有し、密度が0.92〜0.
94g/cm3、MFRが0.5〜20g/10分、メルト
テンションが4〜12gである樹脂組成物と、少なくと
もリン系酸化防止剤を前記樹脂組成物100重量部に対
して0.01〜0.5重量部含んでいる樹脂材料にて解決
できることを見い出した。上記樹脂組成物は、そのDS
Cによる融点が3点以上あるものが望ましい。本発明の
気室シートは、少なくとも気室構成層が上述した気室シ
ート用樹脂材料からなるものである。気室シートは、そ
の気室の圧縮破壊強度が300kg/個以上、ハンドル
オメータによる腰強度が10〜50g、酸素誘導時間が
10分以上であるものが望ましい。
る。本発明の気室シート用樹脂材料は、(A)低密度ポ
リエチレンと(B)高密度ポリエチレンとを含有した樹
脂組成物と、少なくともリン系酸化防止剤とを含んでい
るもので、樹脂成分として2成分系のものである。本発
明における(A)低密度ポリエチレンは、高圧ラジカル
重合法によるものである。そして、その密度が0.93
5g/cm3以下のものである。0.915〜0.930
g/cm3であればより好ましい。さらに、この(A)
低密度ポリエチレンは、MFRが0.1〜50g/10分
のものである。0.5〜20g/10分であればより好ま
しい。この密度が0.935g/cm3以下でかつMFR
が0.1〜50g/10分の低密度ポリエチレンが含有さ
れていることにより、成形性が向上する。
度ポリエチレンにおいては、Z平均分子量が40万〜9
0万の成分を3〜15重量%有していることに大きな特
徴がある。この高分子量成分を有していることにより、
(B)高密度ポリエチレンとの相溶性を向上させること
ができる。その結果、従来必要であったLLDPEを添
加する必要がなくなり、LLDPEの添加による弊害、
例えば、メルトテンションの低下(ネックインの悪化)
等による成形性の悪化を招くことがなくなる。高分子量
成分のZ平均分子量は40万〜90万であり、60万〜
90万であればより好ましい。40万よりも小さいとド
ローダウン性が悪化し、90万よりも大きいと(B)高
密度ポリエチレンとの相溶性が不十分となるからであ
る。また、高分子量成分の割合は、3〜15重量%であ
るが、3〜12重量%であればより好ましい。3重量%
未満であるとドローダウン性が悪化し、15重量%より
も大きいと(B)高密度ポリエチレンとの相溶性が不十
分となるからである。
94〜0.97g/cm3、MFRが0.01〜50g/1
0分のものである。密度は0.95〜0.96g/cm3で
あればより好ましく、MFRは0.5〜40g/10分で
あればより好ましい。この高密度ポリエチレンが含有さ
れていることにより、気室シートの腰を高めることがで
きる。このような物性を示せば高密度ポリエチレンは特
に限られるものではなく、エチレンの単独重合体、また
はエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンより選ば
れた一種以上との共重合体から選ばれる。この炭素数3
〜20のα−オレフィンとしては、好ましくは3〜12
のものであり、具体的にはプロピレン、1−ブテン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセンなどが挙げられる。これ
らのα−オレフィンの含有量は、合計で通常30モル%
以下、好ましくは20モル%以下の範囲で選択されるこ
とが望ましい。
(B)高密度ポリエチレンとを含有した樹脂組成物にお
いて、(A)低密度ポリエチレンの配合比は95〜60
重量%、(B)高密度ポリエチレンの配合比は5〜40
重量%である。より好ましくは、(A)低密度ポリエチ
レンが65〜75重量%、(B)高密度ポリエチレンが
25〜35重量%である。(A)低密度ポリエチレンが
60重量%よりも少ないと成形性や耐熱性が劣り、
(B)高密度ポリエチレンが5重量%未満であると、腰
がなくなってしまう。さらに、この(A)低密度ポリエ
チレンと(B)高密度ポリエチレンとを含有した樹脂組
成物は、密度が0.92〜0.94g/cm3、MFRが
0.5〜20g/10分、メルトテンションが4〜12g
である。密度は0.920〜0.935g/cm3であれ
ばより好ましく、MFRは1〜10g/10分であればよ
り好ましく、メルトテンションは4〜10gであればよ
り好ましい。密度が0.92g/cm3未満であると、気
室シートの腰が低下し、0.94g/cm3よりも大きい
と透明性が悪化する。また、MFRが0.5g/10分未
満であると、成形時の吐出量が低下し、20g/10分よ
りも大きいと成形時のドローダウンが悪化する。メルト
テンションは、4g未満であると、ネックインが大きく
なって成形性が悪化し、12gよりも大きいと成形時の
樹脂吐出量が低下する。上述した(A)低密度ポリエチ
レンと(B)高密度ポリエチレンとを含有した樹脂組成
物においては、融点が3点以上存在することが好まし
い。尚、ここで融点とは、JIS K7121に準じて示差走査
熱量計(DSC)にて10℃/分の速度で昇温した際に
表れる融解ピークとなるものである。
いては、上述した樹脂組成物の他に、さらに少なくとも
リン系酸化防止剤を含んでいる。このリン系酸化防止剤
が存在することにより、耐熱性が向上する。このリン系
酸化防止剤は、上述した樹脂組成物100重量部に対し
て0.01〜0.5重量部であることがよく、0.1〜0.
3重量部であればより好ましい。0.5重量部よりも多
いと変色が生じることがあり、好ましくない。さらに本
発明の樹脂材料には、その特性を本質的に損なわない範
囲において、必要に応じて、造核剤、滑剤、帯電防止
剤、顔料、防曇剤、紫外線吸収剤、難燃剤、分散剤等の
公知の添加剤を添加することができる。さらに発明の特
性を本質的に損なわない範囲において他の熱可塑性樹
脂、例えばポリプロピレンなどのポリオレフィンとブレ
ンドして使用することもできる。
は、各重合体を種々の公知の方法、例えばヘンシェルミ
キサー、Vブレンダー、リボンブレンダー、タンブラー
ミキサー等で混合する方法、あるいは混合後、一軸押出
機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶
融混練後、造粒あるいは粉砕する方法を採り得る。
ては、限られるものではなく、図1に示されるようなも
のである。この気室シート10は、円形の袋状凸起であ
って内部に空気が密封された気室16,16,・・・が表
面に複数形成されたものである。気室の形状は、円柱状
の他、三角柱や四角柱等の多角柱形、円錐、三角錐や四
角錐等の多角錐形、円錐台、多角錐台形など、また、こ
れらの組合わせでもよい。通常、気室の高さは1〜20
mm、底面積は0.5〜15cm2、各気室の間隔は0.
5〜100mmである。この気室シート10は、図2に
示すように、平坦なベースフィルム12と、多数の凸起
の形成されたエンボスフィルム14とを貼り合わせてな
るもので、その製造方法は特に限られるものではなく、
従来周知の方法にて製造することができる。例えば、特
公昭37−13782号公報、特公昭38−330号公
報、特開平9−123320号公報等に記載されている
方法を適用することができる。
以上の積層フィルムで構成されるものであるが、各フィ
ルムは同一材料で構成しても、また、異なる材料を組合
わせて用いてもよいが、その場合にはラミネート強度が
高くなる組合わせにする必要がある。本発明の気室シー
トは、いずれかの樹脂層もしくは全ての樹脂層が上述し
た樹脂材料からなるものである。本発明の樹脂材料を一
部の層に用いる場合には、エンボス加工等により凸起が
形成されて気室を実質的に形成する気室構成層、即ち、
図2に示す気室シート10においてはエンボスフィルム
14が上記樹脂材料からなる。通常、各フィルムの厚さ
は10〜100μm、より好ましくは20〜50μmで
ある。
シートは、気室の圧縮破壊強度が300kg/個以上、
ハンドルオメータによる腰強度が10〜50g、酸素誘
導時間が10分以上とすることのできる優れたものであ
る。
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。表1に示す各種のポリエチレン樹脂を表2に示すよ
うに配合して樹脂材料を調製した。
製造した。製造には、1台の押出機を用い、双頭ダイか
ら上記樹脂材料からなる溶融薄膜状のフィルムを押し出
し、これらを対向して配備されたエンボスロールと圧着
ロールの間に導入した。エンボスロールはロール表面に
多数の凹部が形成され、その各凹部が真空ポンプと接続
されているものである。エンボスロールと圧着ロールの
間に導入された2つのフィルムの内のエンボスロール側
に位置するフィルムは、エンボスロールと接触すると凹
部に吸引されて複数の凸起が形成されると共に、その凸
起内に空気を挟み込むようにして圧着ロール側のフィル
ムと貼り合わせ、その後、冷却ロールにて冷却し、底面
積が0.8cm2、高さ10mmの円柱状の気室が複数個
形成された2層構成の気室シートを製造した。得られた
各気室シートについて、気室の圧縮破壊強度(kg/個)、
ハンドルオメータ(g)、酸素誘導時間(分)、ネック
イン(幅減少率%)、成形性(ダイ圧力(kg/cm2G))に
ついて評価した。
た。 融点:JIS K7121に準じて示差走査熱量計(DSC)を
用いて10℃/分の速度で昇温し、融解ピークとなる温
度を測定した。 気室圧縮破壊強度:気室の頂面をその真上から圧縮し
(圧縮速度:5mm/min)、気室が破壊したときの強
度を測定した。 ハンドルオメータ:JIS L-1096(一般織物試験方法)に
準じた。 酸素誘導時間:純酸素雰囲気中で200℃に保持し、示
差熱分析計を用いて酸化発熱が生じる迄の時間を測定し
た。
シートであると、気室圧縮破壊強度が高い上に、酸素誘
導時間が長くて耐熱性に優れ、ネックインが小さく、成
形性も優れている。
と、成形時にはネックインが小さく、耐熱性も高く、高
速成形を良好に行なうことができ、その樹脂材料を用い
た本発明の気室シートであると、気室の圧縮破壊強度が
高い上に、適度な柔軟性と腰を発揮するものである。
る。 10 気室シート 12 ベースフィルム 14 エンボスフィルム 16 気室
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)密度が0.935g/cm3以下、
MFRが0.1〜50g/10分、Z平均分子量が40万
〜90万の成分を3〜15重量%有する高圧ラジカル重
合法による低密度ポリエチレンを95〜60重量%と、 (B)密度が0.94〜0.97g/cm3、MFRが0.
01〜50g/10分の高密度ポリエチレンを5〜40重
量%とを含有し、 密度が0.92〜0.94g/cm3、MFRが0.5〜2
0g/10分、メルトテンションが4〜12gである樹脂
組成物と、 少なくともリン系酸化防止剤を前記樹脂組成物100重
量部に対して0.01〜0.5重量部とを含んでいること
を特徴とする気室シート用樹脂材料。 - 【請求項2】 前記樹脂組成物の融点が3点以上あるこ
とを特徴とする請求項1記載の気室シート用樹脂材料。 - 【請求項3】 複数の気室の形成された気室シートにお
いて、少なくとも気室構成層が上記請求項1記載の気室
シート用樹脂材料からなることを特徴とする気室シー
ト。 - 【請求項4】 気室シートの気室の圧縮破壊強度が30
0kg/個以上、ハンドルオメータによる腰強度が10
〜50g、酸素誘導時間が10分以上であることを特徴
とする請求項3記載の気室シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34170097A JP3776223B2 (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 気室シート及びその樹脂材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34170097A JP3776223B2 (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 気室シート及びその樹脂材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11170410A true JPH11170410A (ja) | 1999-06-29 |
| JP3776223B2 JP3776223B2 (ja) | 2006-05-17 |
Family
ID=18348108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34170097A Expired - Lifetime JP3776223B2 (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 気室シート及びその樹脂材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3776223B2 (ja) |
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1997
- 1997-12-11 JP JP34170097A patent/JP3776223B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2017226849A (ja) * | 2017-07-24 | 2017-12-28 | 大日本印刷株式会社 | ポリオレフィン樹脂フィルム |
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|---|---|
| JP3776223B2 (ja) | 2006-05-17 |
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