JPH11190783A - からくり装置およびそれを用いた時計装置 - Google Patents

からくり装置およびそれを用いた時計装置

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JPH11190783A
JPH11190783A JP9361490A JP36149097A JPH11190783A JP H11190783 A JPH11190783 A JP H11190783A JP 9361490 A JP9361490 A JP 9361490A JP 36149097 A JP36149097 A JP 36149097A JP H11190783 A JPH11190783 A JP H11190783A
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decorative
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decorative bodies
decorative body
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Fujiro Komata
藤郎 小俣
Hiroyuki Nakazawa
博幸 中沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトでありながら、意外性や面白味の
あるからくり動作を行えるからくり装置およびそれを用
いた時計装置を提供する。 【解決手段】 文字盤22と、筐体31と、装飾部33
2,333,342〜344を有する複数の装飾体3
4,35と、複数の装飾体34,35を筐体31外部の
少なくとも一方向に送り出し、送り出された複数の装飾
体34,35を筐体31内に収納させ、その送り出し動
作時または収納動作時に、複数の装飾体34,35の相
対速度が異なるように駆動する駆動手段とを有するから
くり装置3とを備え、文字盤22は、複数の装飾体3
4,35が駆動手段によって送り出されたときに、各装
飾体に設けられた装飾部と当該文字盤22正面部とがそ
れぞれ視認可能な位置に配置されている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体内から装飾体
が繰り出されるからくり装置およびそれを用いた時計装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】時計装置の報時動作時に視覚的な美観や
趣味性、面白味を付加するため、装飾体等を時計装置の
筐体内部から外部に表出させるようにしたからくり時計
装置が、一般に知られている。
【0003】このようなからくり時計装置としては、例
えば、特開平3−113392号公報に開示されている
ものがある。このからくり時計装置は、正時信号が入力
されると、筐体の両側に設けられたステージが両外側方
向に繰り出されるように構成されている。ステージが繰
り出されるとステージ上に配置された装飾体が表出し、
それにより周囲の人々を楽しませる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のからくり時計装置は、一般に、単に筐体
内部から外部方向に装飾体が表出される構成であるた
め、からくり装置としては動作が比較的平凡で、かつ、
単調であり、からくり動作に意外性がやや乏しいと言え
る。したがって、ユーザーを退屈させることのないから
くり装置の出現が待たれている。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、コンパクトでありながら、意外性や面白味
のあるからくり動作を行えるからくり装置およびそれを
用いた時計装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のからくり装置は、筐体と、前記筐体内に収
納可能に設けられた複数の装飾体と、前記複数の装飾体
を前記筐体内から筐体外部の少なくとも一方向に送り出
し、当該送り出された複数の装飾体を前記筐体内に収納
させ、当該送り出し動作時または収納動作時に、前記複
数の装飾体それぞれに対して各々相対速度が異なるよう
に前記複数の装飾体を駆動する駆動手段とを有する。
【0007】本発明のからくり装置では、前記駆動手段
は、前記複数の装飾体が前記駆動手段によって送り出さ
れるときまたは前記筐体内へ収納されるとき、前記筐体
内から送り出される距離に応じて前記各装飾体を駆動す
る。
【0008】また本発明のからくり装置では、前記駆動
手段は、好適には、前記各装飾体に対応して設けられ、
所定の位置に係合部が形成されている回転体と、一側が
前記装飾体に固定され、他端側が前記回転体に形成され
ている係合部と係合可能な被係合部を有する可動体とを
有し、前記装飾体は、前記回転体の係合部と前記可動体
の被係合部とが係合状態にあるとき、前記回転体の回転
に応じて移動される。また前記係合部は、前記回転体の
回転中心との距離が前記各装飾体に応じてそれぞれ異な
るように設けられている。
【0009】本発明の時計装置は、文字盤と、筐体と、
前記筐体内に収納可能に設けられた複数の装飾体と、前
記複数の装飾体を前記筐体内から筐体外部の少なくとも
一方向に送り出し、当該送り出された複数の装飾体を前
記筐体内に収納させ、当該送り出し動作時または収納動
作時に、前記複数の装飾体それぞれに対して各々相対速
度が異なるように前記複数の装飾体を駆動する駆動手段
とを有するからくり装置とを備え、前記文字盤は、前記
複数の装飾体が前記駆動手段によって送り出されたとき
に、前記各装飾体に設けられた装飾部と当該文字盤正面
部とがそれぞれ視認可能な位置に配置されている。
【0010】本発明のからくり装置によれば、駆動手段
によって複数の装飾体が筐体内から筐体外部の所定の一
方向に送り出される。このとき、複数の装飾体それぞれ
は、駆動手段によって各々相対速度が異なるように駆動
される。なお、各装飾体の相対速度は駆動手段によって
前記筐体内から送り出される距離に応じて変化させら
れ、例えば、筐体から最も遠くへ送り出される装飾体の
相対速度が最も速くなるように駆動される。これによ
り、装飾体に設けられ装飾部が駆動手段によって送り出
されるのにともなって順次外部に表出されることにな
り、面白味のあるからくり動作が行われる。
【0011】各装飾体が筐体外部へ送り出されると、次
に駆動手段によって各装飾体の筐体内部への収納動作が
行われる。この収納動作の場合にも、送り出し動作と同
様に例えば、筐体から最も遠くへ送り出された装飾体の
相対速度が最も速くなるように駆動手段によって駆動さ
れる。これにより、各装飾体の収納動作においても、装
飾体に設けられた装飾部が順次姿を消すことになり、か
らくり動作に面白味が付加される。
【0012】本発明の時計装置によれば、文字盤が、例
えば正午等の正時状態となり制御回路から正時信号が出
力されると、駆動手段を駆動する例えば、駆動モータに
電源が印加される。複数の装飾体は、電源が印加された
駆動手段によって筐体内から筐体外部の所定の一方向に
送り出される。このとき、複数の装飾体それぞれは、駆
動手段によって各々相対速度が異なるように駆動され
る。なお、各装飾体の相対速度は駆動手段によって前記
筐体内から送り出される距離に応じて変化させられ、例
えば、筐体から最も遠くへ送り出される装飾体の相対速
度が最も速くなるように駆動される。これにより、装飾
体に設けられ装飾部が駆動手段によって送り出されるの
にともなって順次外部に表出されることになり、面白味
のあるからくり動作が行われる。
【0013】各装飾体が筐体外部へ送り出された後、例
えば制御回路内に設けられたタイマー回路がオン状態と
なり、装飾部が所定の時間だけ外部に表出した状態とな
る。、その後タイマーがオフ状態になると、駆動手段に
よって各装飾体の筐体内部への収納動作が行われる。こ
の収納動作の場合にも、送り出し動作と同様に例えば、
筐体から最も遠くへ送り出された装飾体の相対速度が最
も速くなるように駆動手段によって駆動される。これに
より、各装飾体の収納動作においても、装飾体に設けら
れた装飾部が順次姿を消すことになり、からくり動作に
面白味が付加される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態に
ついて図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る
からくり時計装置の一実施の形態を示す正面図、図2
は、図1に示すからくり時計装置の側面図、図3は、図
1に示すからくり時計装置の装飾体側の内部の状態を説
明するための図、図4は、図1に示すからくり時計装置
のからくり装置の駆動部を説明するための図、図5
(a)は、図1に示すからくり時計装置の第1の装飾体
の側面図、図5(b)は、第1の装飾体の背面図、図6
(a)は、第2の装飾体の側面図、図6(b)は、第2
の装飾体の背面図、図7は、第1および第2の装飾体が
からくり装置の筐体外方向へ送り出される状態を説明す
るための正面図、図8は、図7に示す第1および第2の
装飾体が完全に送り出された状態を説明するための図で
ある。
【0015】本実施の形態のからくり時計装置1は、図
1および図2に示すように、時計装置2と、時計装置2
の正時信号が図示しない制御回路へ入力されたときにか
らくり動作を行うからくり装置3とで構成されている。
時計装置2は、時計装置2の筐体21の裏面部21bと
からくり装置3の筐体31の正面部31aとを当接させ
た状態で配置されており、時計装置2の配置位置につい
ては、筐体31内の後述する装飾体の装飾部としての人
形体が外部に表出したときに、時計装置2の文字盤22
の正面側から見た場合、文字盤22だけでなくそれらの
人形体すべてが視認できる位置である。
【0016】時計装置2は、からくり装置3に対して脱
着可能であり、筐体正面部31aに設けられた係止部3
2a,32bが時計装置2の筐体21の外周部に設けら
れた被係止部23a,23bに嵌合することによって時
計装置2が係止される構成となっている。なお、時計装
置2を脱着可能に構成した理由は、時計装置2の指針2
3に狂いが生じた場合に時計装置を2を取り外すことに
よって時計装置2の裏面側に設けられた図示しない針合
わせを調整できるようにするためである。
【0017】からくり装置3内の後述する装飾体は、時
計装置2からの正時信号を図示しない制御回路が受け取
った場合にのみからくり動作を行うように構成されてい
る。このため、からくり装置3の係止部32a,32b
とそれに対応する被係止部23a,23bは、いずれか
一方または両方とも、正時信号等の信号の入出力ができ
るようにコネクタ化された状態となっている。
【0018】本実施の形態では、係止部32aの内部に
は図示しないオス型の複数のピンが設けられ、被係止部
23aの内部には係止部32a内に設けられた各ピンに
嵌合される図示しないメス型のピンが設けられている。
それぞれのピンは、被係合部23aを筐体正面部31a
方向から係止部32aに差し込むことによって互いに嵌
合され、これにより、時計装置2とからくり装置3とが
電気的に結合されることになる。係止部32bと被係止
部23bは、係止部32aと被係止部23aとを正確に
位置決めさせると同時に、時計装置2をからくり装置3
に確実に固定できるように構成されている。
【0019】からくり装置3は、筐体31と、既に述べ
たように筐体正面部31aに設けられた係合部32と、
図7および図8に示すように、図中右側方向に筐体31
から最も遠方へ送り出される第1の装飾体33と、筐体
31に最も近い位置に送り出される第2の装飾体34
と、第1の装飾体33および第2の装飾体34が送り出
される方向に対して逆方向に送り出される第3の装飾体
35および第4の装飾体36と、図示しない駆動モータ
が駆動されたときに、駆動モータの回転数を減速するギ
ヤボックス37と、減速された回転状態を第1〜第4の
装飾体にそれぞれ伝達して各装飾体を送り出す歯車列3
8と、第1および第3の装飾体が筐体31から最遠部に
達した状態または第1および第3の装飾体が筐体31内
に収納された状態を検出して図示しない制御回路に駆動
モータの回転を停止信号を出力するリミットスイッチ3
9とで構成されている。
【0020】筐体31は、図2に示すように、筐体正面
部31aを含む第1の筐体311と、筐体裏面部31b
を含む第2の筐体312とで構成され、第2の筐体31
2は第1の筐体311に対して複数箇所ビス止めされ、
固定されている。第1の筐体311の四隅には、それぞ
れ箱部313a〜313dが形成されており、その内部
には人形体314〜317がそれぞれ配置されている。
【0021】第1の筐体311には、図3に示すよう
に、第1の装飾体33に固着された第1の可動体331
の動作を案内するガイド部311aが形成され、また第
3の装飾体35に固着された第3の可動体351の動作
を案内するガイド部311bが形成されている。
【0022】第1の装飾体33は、図5に示すように、
2箇所の箱部33a,33bが形成されており、その内
部には人形体332,333がそれぞれ配置されてい
る。また箱部33aの底面部には第1の可動体331が
固着され、これにより第1の可動体331の動きに応じ
て第1の装飾体33が移動可能となる。第1の装飾体3
3の箱部33a,33b以外の領域33c,33d,3
3e,33f,33gは、箱部33a,33bの開口部
分と同一平面となるように構成されている。
【0023】領域33c,33d,33eはそれぞれ、
第2の装飾体34の後述する箱部内に配置された人形体
を当初、外部から遮蔽する装飾部としてのスライドドア
として設けられており、図7および図8に示すように、
第1の装飾体33の送り出し動作にしたがって、遮蔽状
態が解除され人形体が外部に視認可能になる。なお、3
3fおよび33gには上述した働きはないが、第1の装
飾体33の送り出し動作を第2の装飾体34に対してス
ムーズに行えるようにする役割がある。
【0024】第2の装飾体34は、図6に示すように、
3箇所の箱部34a,34b,34cが形成されてお
り、その内部には人形体342,343,344がそれ
ぞれ配置されている。また箱部34bの底面部には第2
の可動体341が固着され、これにより第2の可動体3
41の動きに応じて第2の装飾体34が移動可能とな
る。第2の装飾体34の箱部34a,34b,34c以
外の領域34d,34eは、箱部34a,34b,34
cのそれぞれの開口部分と同一平面となるように構成さ
れている。
【0025】領域34d,34eはそれぞれ、筐体31
に設けられた箱部313a,313b内に配置された人
形体314,315を当初外部から遮蔽する装飾部とし
てのスライドドアとして設けられており、図7および図
8に示すように、第2の装飾体34の送り出し動作にし
たがって、遮蔽状態が解除され人形体が外部に視認可能
になる。
【0026】第3の装飾体35も第1の装飾体33と同
様に、図3に示すように、箱部35a,35bが形成さ
れており、その内部には図示しない人形体がそれぞれ配
置されている。また箱部35aの底面部には第3の可動
体351が固着され、これにより第3の可動体351の
動きに応じて第3の装飾体35が移動可能となる。
【0027】第3の装飾体35の箱部35a,35b以
外の領域35c,35d,35e,は、第1の装飾体3
3と同様に、箱部35a,35bの開口部分と同一平面
となるように構成され、第4の装飾体36の後述する箱
部内に配置された図示しない人形体を外部から遮蔽する
装飾部としてのスライドドアとして設けられている。第
3の装飾体35の送り出し動作にしたがって、遮蔽状態
が解除され第4の装飾体36の図示しない人形体が外部
に視認可能になる。
【0028】第4の装飾体36は、図3に示すように、
3箇所の箱部36a,36b,36cが形成されてお
り、その内部には図示しない人形体362,363,3
64がそれぞれ配置されている。また箱部36bの底面
部には第4の可動体361が固着され、これにより第4
の可動体361の動きに応じて第4の装飾体36が移動
可能となる。第4の装飾体36の箱部36a,36b,
36c以外の領域36d,36eは、箱部36a,36
b,36cのそれぞれの開口部分と同一平面となるよう
に構成されている。
【0029】領域36d,36eはそれぞれ、筐体31
に設けられた箱部313c,313d内に配置された人
形体316,317を当初外部から遮蔽する装飾部とし
てのスライドドアとして設けられており、第4の装飾体
36の送り出し動作にしたがって、遮蔽状態が解除され
人形体が外部に視認可能になる。
【0030】第1の可動体331には、図5に示すよう
に、第2の筐体312に軸支され、第1の装飾体33を
移動させる回転体43上に形成された係合部43aと係
合する溝部331aが形成されている。溝部331a
は、回転体43が回転したときの係合部43aの移動状
態に応じて形成された長穴となっている。
【0031】第2の可動体341には、図6に示すよう
に、第2の筐体312に軸支され、第2の装飾体34を
移動させる回転体44上に形成された係合部44aと係
合する溝部341aが形成されている。溝部341a
は、回転体44が回転したときの係合部44aの移動状
態に応じて形成された長穴となっている。
【0032】第3の可動体351には、図3に示すよう
に、第2の筐体312に軸支され、第3の装飾体35を
移動させる回転体45上に形成された係合部45aと係
合する溝部351aが形成されている。溝部351a
は、回転体45が回転したときの係合部45aの移動状
態に応じて形成された長穴となっている。
【0033】回転体45の円周部には、第1の装飾体3
3および第3の装飾体35が筐体31から最遠部に達し
た状態または筐体31内に収納された状態を検出するた
めに、図示しない制御回路に駆動モータの回転を停止信
号を出力するリミットスイッチ39のアクチュエータ部
と係合する係合部45b,45cが形成されている。
【0034】第4の可動体361には、図3に示すよう
に、第2の筐体312に軸支され、第4の装飾体36を
移動させる回転体46上に形成された係合部46aと係
合する溝部361aが形成されている。溝部361a
は、回転体46が回転したときの係合部46aの移動状
態に応じて形成された長穴となっている。
【0035】回転体43,44,45,46は、それぞ
れギヤボックス37にて減速された回転数に応じて、歯
車列38を介して回転駆動され、それぞれの係合部およ
び溝部を介して第1〜第4の装飾体を作動させる。
【0036】図4に示すように、第1の装飾体33を作
動させる回転体43に形成された係合部43aと回転体
43の回転中心O1との距離R1は、第2の装飾体34
を作動させる回転体44に形成された係合部44aと回
転体44の回転中心O2との距離R2よりも大きく設定
されている。これにより、回転体43と回転体44との
回転速度が同じであっても、係合部43aと係合部44
aとの移動距離が相違するから、第1の装飾体33の動
きが第2の装飾体34の動きより速く動くことになる。
【0037】本実施の形態では、距離R1は距離R2の
2倍に設定されていることから、第1の装飾体33は第
2の装飾体34に対して相対速度が2倍になる。また、
第3の装飾体35と第4の装飾体36も同様に相対速度
が2倍になる。これにより、例えば、第1の装飾体のス
ライドドアとしての領域33cに第2の装飾体の箱部3
4aが完全に覆われることになるから、各装飾体は、送
り動作時においてはより大きく展開され、また、収納動
作時においてはからくり装置筐体31内によりコンパク
トに収納される。
【0038】次に、本実施の形態におけるからくり時計
装置1の動きについて、図面を用いて説明する。からく
り時計装置1が、例えば正午等の所定の時刻になった場
合、時計装置2内で正時信号が発生し、正時信号は図示
しない制御回路内に入力される。正時信号が制御回路内
に入力されると、制御回路はからくり装置3内に設けら
れた図示しない駆動モータに対して所定の電流を印加さ
せる。
【0039】電流が印加された駆動モータは所定の回転
速度で回転し、その回転速度はギアボックス37を介し
て減速され、減速された状態で歯車列38に伝達され
る。歯車列38はそれぞれ複数の歯車を介して回転体4
4,45,46,47を同じ速度で、図4に示す矢印の
方向に回転させる。
【0040】以下、第1の装飾体33と第2の装飾体3
4の動きについて説明する。なお、第3の装飾体35お
よび第4の装飾体46については、動作方向が第1の装
飾体33および第2の装飾体34に対して逆方向となる
だけであるから、特に説明は行わない。
【0041】回転体43が矢印Aの方向に回転すると、
第1の可動体331に形成された溝部331a内を係合
部43aが図中下側方向に動かされる。これに応じて、
第1の装飾体33が筐体31内から外部方向へ移動を開
始する。同様に、回転体44が矢印B方向に回転する
と、第2の可動体341に形成された溝部341a内を
係合部44aが図中下側方向に動かされる。これに応じ
て、第2の装飾体34が筐体31内から外部方向へ移動
を開始する。
【0042】このとき、係合部43aと回転体43の回
転中心O1との距離R1は、係合部44aと回転体44
の回転中心O2との距離R2よりも大きく設定されてい
る。したがって、回転体43と回転体44とが等速度で
回転した場合でも、係合部43aの方が係合部44aよ
りも移動距離が長いから速い速度で動くことになる。
つまり、第1の装飾体33は第2の装飾体34よりも常
に速い速度で動くことになる。
【0043】図7に示すように、第1の装飾体33が、
第1の装飾体33の箱部33a,33b内に配置された
人形体332,333が完全に露出する位置まで移動し
たとき、第2の装飾体34は、筐体31に形成された箱
部313a,313b内の人形体314,315が略半
分だけ露出した状態となっている。
【0044】係合部43aが図5(b)に示す位置に対
して対称側の位置、つまり係合部43aが180度移動
した状態になると、第1の装飾体33は筐体31から最
も遠い位置に配置される。このとき、回転体45に設け
られた係合部45bとリミットスイッチ39のアクチュ
エータ部とが係合し、リミットスイッチ39のオン状態
が遮断される。これにより、図示しない駆動モータへの
電流の印加が中止される。
【0045】上述した第1の装飾体33および第2の装
飾体34の状態は、図8に示される。なお、この状態に
至る過程において、まず第1の装飾体33の箱部33
a,33b内に配置された人形体332,333が筐体
31の外部に表出され、それにともない第2の装飾体3
4の箱部34a,34b,34c内に配置された人形体
342,343,344が表出され、さらに最後に箱部
313a,313b内に配置された人形体314,31
5が表出される。
【0046】回転体45の外周部に形成された係合部4
5bとリミットスイッチ39のアクチュエータ部とが係
合し、リミットスイッチ39のオン状態が遮断される
と、制御回路内に設けられたタイマー回路が作動してオ
ン状態となり、各人形体が所定の時間だけ外部に対して
表出される。
【0047】タイマー回路がオフ状態になると駆動モー
タに再び電流が印加される。駆動モータの回転により回
転体43,44は再び、矢印A,B方向にそれぞれ回転
駆動され、第1の装飾体33および第2の装飾体34の
筐体31内への収納動作が行われる。収納動作について
も、上述した理由によって第1の装飾体33が最も速く
収納され、続いて第2の装飾体34が収納される。した
がって、最後の段階で、人形体314,315が第2の
装飾体34に形成された遮蔽板としての領域34d,3
4eによって外部から遮蔽されることになる。
【0048】回転体45が回転し、回転体45の外周部
に形成された45cとリミットスッチ39のアクチュエ
ータ部とが係合すると、リミットスイッチ39のオン状
態が遮断され、駆動モータへの電流の印加が停止され
る。以上によりからくり装置3の動作が完了し、次の正
時信号が入力されるまで待機状態となる。
【0049】以上説明した実施の形態では、1つの駆動
モータですべての装飾体を動作させる構成となっている
が、各装飾体を左側および右側でそれぞれ独立して動作
できるように、駆動モータを別々に設けてもよい。さら
には、各装飾体に対応して設けられた回転体を単独で回
転させる駆動モータを取り付けて、各装飾体が別々のタ
イミングで動作できるようにしてもよい。このときに
は、可動体および回転体をラックアンドピニオンとして
構成することが望ましい。
【0050】本実施の形態では、第1の装飾体33と第
2の装飾体34、および、第3の装飾体35と第4の装
飾体36がそれぞれ筐体31側面部から送り出される構
成となっているが、筐体31の大きさや人形体のサイズ
を変えるなどして、多くの装飾体が送り出される構成と
してもよい。
【0051】以上説明したように、本実施の形態のから
くり時計装置1によれば、第1〜第4の装飾体33〜3
6それぞれに対応して、回転体43〜46、回転体43
〜46上に形成された係合部43a〜46a、および、
第1〜第4の可動体331,341,351,361と
を設け、また、係合部43aと回転体43の回転中心と
の距離と係合部44aと回転体44の回転中心との距
離、および、係合部45aとと回転体45の回転中心と
の距離と係合部46aと回転体46の回転中心との距離
がそれぞれ異なるように各係合部を形成させた。これに
より、各回転体の回転によってその回転体に該当する装
飾体が送り出され、各装飾体はそれぞれの相対速度が異
なった状態で送り出される。このため、各装飾体に配置
された人形体が次々と外部に表出されることになり、面
白味のある意外性、趣味性に富んだからくり時計装置1
が実現できる。
【0052】
【発明の効果】本発明のからくり装置によれば、筐体内
から送り出される装飾体において、同一方向へ送り出さ
れる各装飾体は、それぞれ相対速度が異なった状態で送
り出される。これにより、装飾体の装飾部が装飾体の送
り出しに応じて順次表出することになり、面白味のある
意外性、趣味性に富んだからくり装置が実現できる。ま
たこのからくり装置のからくり動作を時計装置の報時動
作として使用すれば、面白味のある意外性、趣味性に富
んだからくり時計装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るからくり時計装置の一実施の形態
を示す正面図である。
【図2】図1に示すからくり時計装置の側面図である。
【図3】図1に示すからくり時計装置の装飾体側の内部
の状態を説明するための図である。
【図4】図1に示すからくり時計装置のからくり装置の
駆動部を説明するための図である。
【図5】(a)は図1に示すからくり時計装置の第1の
装飾体の側面図であり、(b)は第1の装飾体の背面図
である。
【図6】(a)は第2の装飾体の側面図であり、(b)
は第2の装飾体の背面図である。
【図7】第1および第2の装飾体がからくり装置の筐体
外方向へ送り出される状態を説明するための正面図であ
る。
【図8】図7に示す第1および第2の装飾体が完全に送
り出された状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1…からくり時計装置 2…時計装置 3…からくり装置 21…時計装置筐体 22…文字盤 23…係止部 24…指針 31…からくり装置筐体 32…被係止部 33〜36…第1〜第4の装飾体 37…ギヤボックス 38…歯車列 39…リミットスイッチ 43〜46…回転体 43a〜46a…係合部 314〜317,332,333,342〜344…人
形体 331…第1の可動体 331a…溝部 341…第2の可動体 341a…溝部 351…第3の可動体 351a…溝部 361…第4の可動体 361a…溝部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、 前記筐体内に収納可能に設けられた複数の装飾体と、 前記複数の装飾体を前記筐体内から筐体外部の少なくと
    も一方向に送り出し、当該送り出された複数の装飾体を
    前記筐体内に収納させ、当該送り出し動作時または収納
    動作時に、前記複数の装飾体それぞれに対して各々相対
    速度が異なるように、前記複数の装飾体を駆動する駆動
    手段とを有するからくり装置。
  2. 【請求項2】前記駆動手段は、前記筐体内から送り出さ
    れる距離に応じて前記各装飾体を駆動する請求項1記載
    のからくり装置。
  3. 【請求項3】前記駆動手段は、前記筐体内から最遠部に
    送り出される装飾体がそれ以外の装飾体に対して最も速
    い相対速度となるように、当該装飾体を駆動する請求項
    2記載のからくり装置。
  4. 【請求項4】前記駆動手段は、前記各装飾体に対応して
    設けられ、所定の位置に係合部が形成されている回転体
    と、一側が前記装飾体に固定され、他端側が前記回転体
    に形成されている係合部と係合可能な被係合部を有する
    可動体とを有し、 前記装飾体は、前記回転体の係合部と前記可動体の被係
    合部とが係合状態にあるとき、前記回転体の回転によっ
    て移動される請求項1,2または3記載のからくり装
    置。
  5. 【請求項5】前記係合部は、前記回転体の回転中心との
    距離が前記各装飾体に応じてそれぞれ異なるように設け
    られている請求項4記載のからくり装置。
  6. 【請求項6】前記各装飾体に対応して設けられた各回転
    体には、外周部に各々の回転体に係合可能な係合部が形
    成されており、 当該係合部が形成された回転体は、少なくとも一の回転
    体を回転させることにより回転される請求項4または5
    記載のからくり装置。
  7. 【請求項7】前記各装飾体には、前記複数の装飾体が前
    記駆動手段によって送り出されるとき、前記装飾体に設
    けられた装飾部が当該送り出し動作に応じて順次表出す
    るように、当該装飾部を遮蔽する遮蔽部が形成されてい
    る請求項1,2,3,4,5または6記載のからくり装
    置。
  8. 【請求項8】文字盤と、 筐体と、前記筐体内に収納可能に設けられた複数の装飾
    体と、前記複数の装飾体を前記筐体内から筐体外部の少
    なくとも一方向に送り出し、当該送り出された複数の装
    飾体を前記筐体内に収納させ、前記複数の装飾体の送り
    出し動作時または前記筐体内への収納動作時に、前記複
    数の装飾体それぞれに対して各々相対速度が異なるよう
    に前記複数の装飾体を駆動する駆動手段とを有するから
    くり装置とを備え、 前記文字盤は、前記複数の装飾体が前記駆動手段によっ
    て送り出されたときに、前記各装飾体に設けられた装飾
    部と当該文字盤正面部とがそれぞれ視認可能な位置に配
    置されている時計装置。
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