JPH11193016A - 内圧検査適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体 - Google Patents
内圧検査適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体Info
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- JPH11193016A JPH11193016A JP36687097A JP36687097A JPH11193016A JP H11193016 A JPH11193016 A JP H11193016A JP 36687097 A JP36687097 A JP 36687097A JP 36687097 A JP36687097 A JP 36687097A JP H11193016 A JPH11193016 A JP H11193016A
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- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 内圧検査適性に優れて変敗検出能が高く、レ
トルト処理時の内圧上昇にも耐える缶底の耐圧強度を有
し、レトルト殺菌を必要とする内容品に薄肉の2ピース
缶の適用を可能とする。 【解決手段】 缶底部の外周部近傍に環状接地部3を有
し、その内側に実質的に平坦部を有する缶体に、缶内圧
が室温において0.2〜0.8kgf/cm2好ましくは0.
2〜0.6kgf/cm2の範囲、且つバラツキ±0.2kgf/c
m2好ましくは±0.1kgf/cm2となるように低陽圧状態
に内容品を充填密封し、該底壁平坦部において打検適性
を有するようにしてなる。
トルト処理時の内圧上昇にも耐える缶底の耐圧強度を有
し、レトルト殺菌を必要とする内容品に薄肉の2ピース
缶の適用を可能とする。 【解決手段】 缶底部の外周部近傍に環状接地部3を有
し、その内側に実質的に平坦部を有する缶体に、缶内圧
が室温において0.2〜0.8kgf/cm2好ましくは0.
2〜0.6kgf/cm2の範囲、且つバラツキ±0.2kgf/c
m2好ましくは±0.1kgf/cm2となるように低陽圧状態
に内容品を充填密封し、該底壁平坦部において打検適性
を有するようにしてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内圧検査適性を有
する低陽圧缶詰及びその缶体、特に従来陰圧缶詰の内圧
検査に適用されている打検と同等の精度で内圧検査がで
きる内圧検査適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体に関
する。
する低陽圧缶詰及びその缶体、特に従来陰圧缶詰の内圧
検査に適用されている打検と同等の精度で内圧検査がで
きる内圧検査適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば極めて変敗・腐敗し易いミ
ルク入り飲料等の低酸性飲料の缶詰は、充填後の密封性
及び内容物の腐敗検査が義務づけられている。このよう
な缶詰の密封性及び内容物の腐敗検査には、一般に缶蓋
又は缶底を打撃して振動を生じさせ、その発生音と缶内
圧との相関性で内圧を検査する打検法という検査方法が
採用され、内圧の過不足により密封性、及び腐敗菌によ
る膨張の有無を検出している。低酸性飲料は一般に熱間
充填(ホットパック)・レトルト処理されるので、低酸
性飲料の缶詰は内容品が常温まで冷えると、内容物とヘ
ッドスペース内の気体の収縮により陰圧が発生して陰圧
缶詰となる。陰圧缶詰は、真空度が略20〜60cmHg
の範囲にあり、圧力のバラツキが少なく、且つ内圧変動
に対する固有振動数の変化が大きいので、打検による検
知分解能が高く、打検によって洩れや内容品の変敗の検
出が正確にできる利点がある。
ルク入り飲料等の低酸性飲料の缶詰は、充填後の密封性
及び内容物の腐敗検査が義務づけられている。このよう
な缶詰の密封性及び内容物の腐敗検査には、一般に缶蓋
又は缶底を打撃して振動を生じさせ、その発生音と缶内
圧との相関性で内圧を検査する打検法という検査方法が
採用され、内圧の過不足により密封性、及び腐敗菌によ
る膨張の有無を検出している。低酸性飲料は一般に熱間
充填(ホットパック)・レトルト処理されるので、低酸
性飲料の缶詰は内容品が常温まで冷えると、内容物とヘ
ッドスペース内の気体の収縮により陰圧が発生して陰圧
缶詰となる。陰圧缶詰は、真空度が略20〜60cmHg
の範囲にあり、圧力のバラツキが少なく、且つ内圧変動
に対する固有振動数の変化が大きいので、打検による検
知分解能が高く、打検によって洩れや内容品の変敗の検
出が正確にできる利点がある。
【0003】しかしながら、陰圧缶詰の場合、陰圧に耐
える剛性の高い缶体を必要とし、陽圧缶よりも側壁が厚
いため、缶コストが高くなるという問題点を有してい
る。
える剛性の高い缶体を必要とし、陽圧缶よりも側壁が厚
いため、缶コストが高くなるという問題点を有してい
る。
【0004】一方、密封時に液体窒素等の不活性(液化
・固化)ガスを充填することで、液体窒素等の気化膨張
により缶内に陽圧が発生し、缶内圧力で剛性を持たせて
いる陽圧缶詰がある。陽圧缶詰は、通常缶内圧が常温で
1.0±0.3kgf/cm2(ゲージ圧、以下同様とする)
程度であり、レトルト時には6.0kgf/cm2以上に達す
るため、缶底部はその内圧に耐えるために缶内方へ膨ら
むドーム形状に形成されている。陽圧缶詰は、陰圧缶詰
に比べて缶内に陽圧がかかっているため、外圧に対して
も窪みにくく板厚を薄くすることが可能であり、缶材料
を削減でき缶コストを低減化できる利点がある。
・固化)ガスを充填することで、液体窒素等の気化膨張
により缶内に陽圧が発生し、缶内圧力で剛性を持たせて
いる陽圧缶詰がある。陽圧缶詰は、通常缶内圧が常温で
1.0±0.3kgf/cm2(ゲージ圧、以下同様とする)
程度であり、レトルト時には6.0kgf/cm2以上に達す
るため、缶底部はその内圧に耐えるために缶内方へ膨ら
むドーム形状に形成されている。陽圧缶詰は、陰圧缶詰
に比べて缶内に陽圧がかかっているため、外圧に対して
も窪みにくく板厚を薄くすることが可能であり、缶材料
を削減でき缶コストを低減化できる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように缶材の薄
肉化を図るためには陽圧缶詰にすれば良いが、従来の陽
圧缶詰は、下記のような理由で内圧検査適性に欠けて品
質保証性が不十分なため、これまで低酸性飲料、例えば
ミルク入り飲料等の内容物は、缶底部の板厚が0.24
〜0.26mmで缶胴部が0.2mm程度と比較的板厚の厚
いスチール製の陰圧缶詰に適用され、陽圧缶詰は比較的
変敗や腐敗しにくい内容物に適用されているに過ぎなか
った。 陽圧缶詰の場合、充填されたガスで内圧を発生させる
ため、内圧のバラツキが陰圧缶詰に比べて大きい。従来
のガス置換陽圧缶詰では、設定内圧に対する内圧のバラ
ツキが±0.3kgf/cm2以上あり、未だ設定内圧に対す
る内圧バラツキが±0.3kgf/cm2以下の陽圧缶詰は提
供されていない。そのため、例え缶内圧を正確に測定で
きたとしても、バラツキ範囲が大きいため測定された缶
内圧が内容品の変敗によるものか、充填ガス量のバラツ
キに起因するものであるか区別がつかず、変敗缶の正確
な検出が困難である。 耐圧性を高めるために缶底がドーム形状になっている
陽圧缶の場合、底壁は内圧に対して変化し難く、底部に
よる打検等の内圧検査では正確な内圧変化を検査するこ
とができず、変敗し易い内容品の缶詰としては品質保証
に欠ける。 さらに、従来のガス置換法による陽圧缶詰の場合は、
缶内圧が一般に1.0±0.3kgf/cm2と高いため、微
小な漏洩や腐敗による微小な内圧変動があっても、全体
に対する内圧変動率が低くいため検出が困難であり、且
つ蓋や底部に打検を行った場合、缶内圧変化に対する振
動特性の変化が少ない内圧領域のため、正確な内圧検出
ができない。また、蓋や底部又は胴部の変位量で缶内圧
を検出する場合、又は胴部等を所定の圧力で押し込んで
その反力を測定することにより缶内圧を検出する場合に
ついても、このような缶内圧では缶剛性が高まることに
より、変位又は反力の変化量が少ないため、内圧検査が
困難となる。 従来のガス置換法等による陽圧缶詰をレトルト殺菌処
理すると、レトルト処理時に内圧が高まり、陽圧状態が
さらに圧力上昇となるので、その内圧に耐える強度、特
にバックリングを起こしやすい缶底や蓋の耐圧性能が要
求される。従って、従来陰圧缶用の底形状では強度的に
レトルト処理に耐えることは困難であり、レトルト処理
に必要な缶詰にするためには、缶底を厚くしなければな
らず、板材を薄くするために採用する陽圧缶詰の利点が
なくなる。
肉化を図るためには陽圧缶詰にすれば良いが、従来の陽
圧缶詰は、下記のような理由で内圧検査適性に欠けて品
質保証性が不十分なため、これまで低酸性飲料、例えば
ミルク入り飲料等の内容物は、缶底部の板厚が0.24
〜0.26mmで缶胴部が0.2mm程度と比較的板厚の厚
いスチール製の陰圧缶詰に適用され、陽圧缶詰は比較的
変敗や腐敗しにくい内容物に適用されているに過ぎなか
った。 陽圧缶詰の場合、充填されたガスで内圧を発生させる
ため、内圧のバラツキが陰圧缶詰に比べて大きい。従来
のガス置換陽圧缶詰では、設定内圧に対する内圧のバラ
ツキが±0.3kgf/cm2以上あり、未だ設定内圧に対す
る内圧バラツキが±0.3kgf/cm2以下の陽圧缶詰は提
供されていない。そのため、例え缶内圧を正確に測定で
きたとしても、バラツキ範囲が大きいため測定された缶
内圧が内容品の変敗によるものか、充填ガス量のバラツ
キに起因するものであるか区別がつかず、変敗缶の正確
な検出が困難である。 耐圧性を高めるために缶底がドーム形状になっている
陽圧缶の場合、底壁は内圧に対して変化し難く、底部に
よる打検等の内圧検査では正確な内圧変化を検査するこ
とができず、変敗し易い内容品の缶詰としては品質保証
に欠ける。 さらに、従来のガス置換法による陽圧缶詰の場合は、
缶内圧が一般に1.0±0.3kgf/cm2と高いため、微
小な漏洩や腐敗による微小な内圧変動があっても、全体
に対する内圧変動率が低くいため検出が困難であり、且
つ蓋や底部に打検を行った場合、缶内圧変化に対する振
動特性の変化が少ない内圧領域のため、正確な内圧検出
ができない。また、蓋や底部又は胴部の変位量で缶内圧
を検出する場合、又は胴部等を所定の圧力で押し込んで
その反力を測定することにより缶内圧を検出する場合に
ついても、このような缶内圧では缶剛性が高まることに
より、変位又は反力の変化量が少ないため、内圧検査が
困難となる。 従来のガス置換法等による陽圧缶詰をレトルト殺菌処
理すると、レトルト処理時に内圧が高まり、陽圧状態が
さらに圧力上昇となるので、その内圧に耐える強度、特
にバックリングを起こしやすい缶底や蓋の耐圧性能が要
求される。従って、従来陰圧缶用の底形状では強度的に
レトルト処理に耐えることは困難であり、レトルト処理
に必要な缶詰にするためには、缶底を厚くしなければな
らず、板材を薄くするために採用する陽圧缶詰の利点が
なくなる。
【0006】そこで、本発明は、以上のように内圧検査
適性に欠けている陽圧缶詰の問題点を一挙に解決して、
ミルク入り飲料等の低酸性飲料缶詰に薄肉の缶材の採用
を可能にしようとするものであって、具体的には、打検
等の内圧検査適性に優れ、漏洩や変敗の検出能が高く、
レトルト処理時の内圧上昇にも耐え、且つ缶材料の薄肉
化を図り缶コストを低減させることができる、内圧検査
適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体を提供することを
目的とするものである。
適性に欠けている陽圧缶詰の問題点を一挙に解決して、
ミルク入り飲料等の低酸性飲料缶詰に薄肉の缶材の採用
を可能にしようとするものであって、具体的には、打検
等の内圧検査適性に優れ、漏洩や変敗の検出能が高く、
レトルト処理時の内圧上昇にも耐え、且つ缶材料の薄肉
化を図り缶コストを低減させることができる、内圧検査
適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の内圧検査適性を有する陽圧缶詰は、少なくとも外気
圧に対して缶内圧が陽圧状態になるように内容品を充填
密封してなる缶詰であって、前記缶内圧が室温において
0.2〜0.8kgf/cm2、好ましくは0.2〜0.6kgf
/cm2の範囲にして内圧検査適性を有するようにしてなる
ことを特徴とするものである。前記缶内圧は、設定内圧
0.2〜0.8kgf/cm2の範囲において、バラツキが±
0.2kgf/cm2以下、好ましくは±0.1kgf/cm2以下で
あると良い。バラツキが±0.2kgf/cm2以上あると、
微小な洩れや変敗による微小内圧変化の検出の信頼性が
低くなるので、好ましくない。なお、内圧検査特性と
は、例えば打検で内圧検査を行う場合は、缶内圧の微小
変化に対しても打撃により生じる発生音(周波数)の応
答性が良く、また缶詰外周部の変位を変位計で測定する
ことによって内圧検査を行う場合は、缶内圧の微小変化
に対して測定部位の変位の応答性が良いこと、さらには
缶詰外周部を測定部位を所定圧力で押し込んで、その反
力を測定することによって内圧検査を行う場合は、缶内
圧の微小変化に対しても反力の応答性が良く、正確に内
圧を測定できる性能をいう。
明の内圧検査適性を有する陽圧缶詰は、少なくとも外気
圧に対して缶内圧が陽圧状態になるように内容品を充填
密封してなる缶詰であって、前記缶内圧が室温において
0.2〜0.8kgf/cm2、好ましくは0.2〜0.6kgf
/cm2の範囲にして内圧検査適性を有するようにしてなる
ことを特徴とするものである。前記缶内圧は、設定内圧
0.2〜0.8kgf/cm2の範囲において、バラツキが±
0.2kgf/cm2以下、好ましくは±0.1kgf/cm2以下で
あると良い。バラツキが±0.2kgf/cm2以上あると、
微小な洩れや変敗による微小内圧変化の検出の信頼性が
低くなるので、好ましくない。なお、内圧検査特性と
は、例えば打検で内圧検査を行う場合は、缶内圧の微小
変化に対しても打撃により生じる発生音(周波数)の応
答性が良く、また缶詰外周部の変位を変位計で測定する
ことによって内圧検査を行う場合は、缶内圧の微小変化
に対して測定部位の変位の応答性が良いこと、さらには
缶詰外周部を測定部位を所定圧力で押し込んで、その反
力を測定することによって内圧検査を行う場合は、缶内
圧の微小変化に対しても反力の応答性が良く、正確に内
圧を測定できる性能をいう。
【0008】前記缶体で缶コストを低減するには、胴部
と底部が一体に成形されたシームレス缶が望ましく、さ
らには前記缶体の底部が環状接地部を有し、外環状接地
部の内側に実質的な平坦部となる底壁を備え、底部にお
いて内圧検査適性を有することがより望ましい。なお、
シームレス缶であって、底部がドーム形状の缶体の場合
には、蓋又は缶胴部において内圧検査適性を有するよう
にする。
と底部が一体に成形されたシームレス缶が望ましく、さ
らには前記缶体の底部が環状接地部を有し、外環状接地
部の内側に実質的な平坦部となる底壁を備え、底部にお
いて内圧検査適性を有することがより望ましい。なお、
シームレス缶であって、底部がドーム形状の缶体の場合
には、蓋又は缶胴部において内圧検査適性を有するよう
にする。
【0009】前記缶内圧0.2〜0.8kgf/cm2好まし
くは0.2〜0.6kgf/cm2の範囲は、図5のグラフに
示すように、打検において、缶内圧変化に対する缶底部
の振動周波数の変化の割合(傾き)が大きく、僅かな内
圧変化に対しても振動周波数が大きく変化し、缶内圧の
測定が良好に検出できる範囲として確認されたものであ
る。この範囲は、陰圧缶の真空度相当の陽圧状態であ
り、陰圧缶の打検精度と同程度の精度で打検できること
を意味する。缶内圧が上記範囲外では缶内圧の変化に対
する振動周波数の変化が小さく、判定不良を生じる。さ
らに、缶内圧が0.8kgf/cm2より高いと、レトルト処
理する缶詰の場合、レトルト処理時(レトルト釜から取
出直後)缶内外の差圧が大きくなり過ぎ、上記の実質的
な平坦部を備えた缶底形状では、耐圧性を維持するには
缶材を厚くしなければならず、且つ内圧検査適性にも劣
る。また、上記缶内圧範囲内において蓋や底部又は胴部
の変位量を缶内圧変化により測定して、内圧検査をする
場合は形状剛性の高いドーム形状の底を除けば良好な内
圧検査適性を有するが、上記缶内圧範囲外である0.2
kgf/cm2より小さい缶内圧では密封保証の判定が不十分
であり、缶内圧が0.8kgf/cm2より高い範囲では缶剛
性が高まることにより、変位の変化量が少ないため、正
確な内圧検査が困難となる。
くは0.2〜0.6kgf/cm2の範囲は、図5のグラフに
示すように、打検において、缶内圧変化に対する缶底部
の振動周波数の変化の割合(傾き)が大きく、僅かな内
圧変化に対しても振動周波数が大きく変化し、缶内圧の
測定が良好に検出できる範囲として確認されたものであ
る。この範囲は、陰圧缶の真空度相当の陽圧状態であ
り、陰圧缶の打検精度と同程度の精度で打検できること
を意味する。缶内圧が上記範囲外では缶内圧の変化に対
する振動周波数の変化が小さく、判定不良を生じる。さ
らに、缶内圧が0.8kgf/cm2より高いと、レトルト処
理する缶詰の場合、レトルト処理時(レトルト釜から取
出直後)缶内外の差圧が大きくなり過ぎ、上記の実質的
な平坦部を備えた缶底形状では、耐圧性を維持するには
缶材を厚くしなければならず、且つ内圧検査適性にも劣
る。また、上記缶内圧範囲内において蓋や底部又は胴部
の変位量を缶内圧変化により測定して、内圧検査をする
場合は形状剛性の高いドーム形状の底を除けば良好な内
圧検査適性を有するが、上記缶内圧範囲外である0.2
kgf/cm2より小さい缶内圧では密封保証の判定が不十分
であり、缶内圧が0.8kgf/cm2より高い範囲では缶剛
性が高まることにより、変位の変化量が少ないため、正
確な内圧検査が困難となる。
【0010】前記陽圧缶詰は、内容品及び缶詰製造方法
が特に限定されるものではないが、内容品が低酸性飲料
で、ガス置換法で陽圧に密封され、充填密封後レトルト
殺菌処理されてなるものに好適に適用でき、底部又は胴
部、蓋の何れかにおいて内圧検査適性を有するものであ
る。なお、本発明でいうガス置換法は、ヘッドスペース
に窒素ガス等の不活性ガスを吹き込んで置換した場合に
限らず、液体窒素等の液化ガスやドライアイス等の固化
ガスを缶内に充填して、それの気化膨張により缶内に陽
圧が発生する場合も含むものである。
が特に限定されるものではないが、内容品が低酸性飲料
で、ガス置換法で陽圧に密封され、充填密封後レトルト
殺菌処理されてなるものに好適に適用でき、底部又は胴
部、蓋の何れかにおいて内圧検査適性を有するものであ
る。なお、本発明でいうガス置換法は、ヘッドスペース
に窒素ガス等の不活性ガスを吹き込んで置換した場合に
限らず、液体窒素等の液化ガスやドライアイス等の固化
ガスを缶内に充填して、それの気化膨張により缶内に陽
圧が発生する場合も含むものである。
【0011】上記本発明の低陽圧缶詰に使用される缶体
は、胴部と底部がシームレスに一体に成形され、該底部
は外周部近傍に環状接地部を有し、該環状接地部の内側
が缶内方に立上がる内側立上り壁を構成し、該内側立上
り壁の内側に、実質的に平坦な形状で且つ接地位置より
0.5〜6mmの高さを有する底壁を形成してなり、該底
壁中央部にて打検適性を有することを特徴とするもので
ある。缶底部の形状は、前記環状接地部の内側立上り壁
の底部に、前記底壁面より缶内方への深さが0.1〜4
mmの環状ビードを形成するのが望ましく、前記缶底部の
接地径が缶胴径の70〜98%で、缶底部の平坦部の径
が接地径に対して60〜90%であることが望ましい。
また立上り壁の傾斜角は65〜110°であることが望
ましい。前記環状ビードは、単に断面逆U字状に限ら
ず、その頂部から底壁に向かって緩傾斜して底壁に連な
る緩傾斜部を有するように形成しても良い。なお、前記
環状ビードは1個に限らず複数条形成しても良い。
は、胴部と底部がシームレスに一体に成形され、該底部
は外周部近傍に環状接地部を有し、該環状接地部の内側
が缶内方に立上がる内側立上り壁を構成し、該内側立上
り壁の内側に、実質的に平坦な形状で且つ接地位置より
0.5〜6mmの高さを有する底壁を形成してなり、該底
壁中央部にて打検適性を有することを特徴とするもので
ある。缶底部の形状は、前記環状接地部の内側立上り壁
の底部に、前記底壁面より缶内方への深さが0.1〜4
mmの環状ビードを形成するのが望ましく、前記缶底部の
接地径が缶胴径の70〜98%で、缶底部の平坦部の径
が接地径に対して60〜90%であることが望ましい。
また立上り壁の傾斜角は65〜110°であることが望
ましい。前記環状ビードは、単に断面逆U字状に限ら
ず、その頂部から底壁に向かって緩傾斜して底壁に連な
る緩傾斜部を有するように形成しても良い。なお、前記
環状ビードは1個に限らず複数条形成しても良い。
【0012】前記底壁平坦部の接地位置よりの高さは、
0.5mm以下であるとレトルト後の変形した底部が接地
部より下に凸となるおそれがあり、6mmより高いと成形
により接地から立上り部にかけての厚みが薄くなり、耐
圧性能を低下させる要因となる。また、缶高さに対する
内容量が少なくなり、相対的に材料コストが増加するこ
ととなり、好ましくない。また、前記環状ビードの深さ
は、0.1mmより浅いと底壁中央部の耐圧性能への効果
が十分得られず、又4mmより深いと成形が困難となるの
で、上記範囲が望ましい。さらに、立上り壁の傾斜壁
は、65°より小さいと接地部の耐圧性能が低下すると
共に、底壁平坦部の面積を小さくするので内圧検査適性
が劣る原因となり、110°より大きい場合は成形が困
難となる。
0.5mm以下であるとレトルト後の変形した底部が接地
部より下に凸となるおそれがあり、6mmより高いと成形
により接地から立上り部にかけての厚みが薄くなり、耐
圧性能を低下させる要因となる。また、缶高さに対する
内容量が少なくなり、相対的に材料コストが増加するこ
ととなり、好ましくない。また、前記環状ビードの深さ
は、0.1mmより浅いと底壁中央部の耐圧性能への効果
が十分得られず、又4mmより深いと成形が困難となるの
で、上記範囲が望ましい。さらに、立上り壁の傾斜壁
は、65°より小さいと接地部の耐圧性能が低下すると
共に、底壁平坦部の面積を小さくするので内圧検査適性
が劣る原因となり、110°より大きい場合は成形が困
難となる。
【0013】本発明に適用される缶の金属素材として
は、ブリキ、TFS、表面処理鋼板のような金属板、又
はそれらの金属板にポリエステルフィルム等の合成樹脂
を積層した積層板等が使用され、通常の絞り及びしごき
加工又はストレッチ加工等の組合せの成形加工によるシ
ームレス缶、又は底部に蓋を巻き締めた3ピース缶等、
材料や缶の製造方法・形態については特に限定されるも
のではないが、本発明によれば、缶底部の板厚をスチー
ル材で0.15〜0.25mm、アルミニューム材で0.
25〜0.35mmの範囲に薄肉化が可能である。
は、ブリキ、TFS、表面処理鋼板のような金属板、又
はそれらの金属板にポリエステルフィルム等の合成樹脂
を積層した積層板等が使用され、通常の絞り及びしごき
加工又はストレッチ加工等の組合せの成形加工によるシ
ームレス缶、又は底部に蓋を巻き締めた3ピース缶等、
材料や缶の製造方法・形態については特に限定されるも
のではないが、本発明によれば、缶底部の板厚をスチー
ル材で0.15〜0.25mm、アルミニューム材で0.
25〜0.35mmの範囲に薄肉化が可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を詳細に
説明する。図1は本発明の実施形態に係る缶体の要部断
面図である。本実施形態の缶体1は、胴部と底部が一体
に成形された2ピース缶(シームレス缶)であり、スチ
ール板又はアルミニューム板、あるいはこれらにPET
フィルム等ラミネートした複合板を絞り・しごき加工、
又はこれらにストレッチ加工等の組み合わせて加工して
成形された。該缶体1の底部には胴部壁2と底壁6との
間に山状の環状接地部3と谷状の環状ビード5を有して
いる。環状接地部3の内側立上り壁4の底部が底壁面よ
り缶内方へ突出して折り返すことにより、缶内方に突出
した断面逆U字状の環状ビード5を形成している。該環
状ビードより内側の底壁6は本実施例では全体が平坦状
に形成されている。
説明する。図1は本発明の実施形態に係る缶体の要部断
面図である。本実施形態の缶体1は、胴部と底部が一体
に成形された2ピース缶(シームレス缶)であり、スチ
ール板又はアルミニューム板、あるいはこれらにPET
フィルム等ラミネートした複合板を絞り・しごき加工、
又はこれらにストレッチ加工等の組み合わせて加工して
成形された。該缶体1の底部には胴部壁2と底壁6との
間に山状の環状接地部3と谷状の環状ビード5を有して
いる。環状接地部3の内側立上り壁4の底部が底壁面よ
り缶内方へ突出して折り返すことにより、缶内方に突出
した断面逆U字状の環状ビード5を形成している。該環
状ビードより内側の底壁6は本実施例では全体が平坦状
に形成されている。
【0015】環状接地部3の外側立上り壁7の傾斜角α
は5°〜30°、内側立上り壁4の傾斜角度βは65°
〜110°の範囲に形成する。又、底壁中心の接地面か
らの高さhは、レトルト処理時に内圧上昇に伴って缶底
が膨張し、室温に戻ったとき底壁に残る膨らみが環状接
地部よりも外方に突出しないことが必要であり、0.1
〜10mm、望ましくは0.5〜6mmの範囲に形成する。
さらに、環状ビード5は、内圧に対する底部の耐圧強度
を高める役割を果たし、深さをある程度深くすれば耐内
圧強度が向上することが確認された。該環状ビード5の
存在が底部の耐圧強度上昇に機能するのは、内圧上昇に
対して平坦な底壁の外側への膨らみに対して、該環状ビ
ード形状が周辺の剛性を増し、且底中央部の変形量を抑
えるためであり、この効果を得るには、環状ビード5の
深さmは、0.1〜5mm望ましくは、0.1mm〜3mmの
範囲が良い。また、環状接地部3の接地径は自立性と強
度の面から缶胴径の70〜98%の範囲、また底壁の平
坦部の径は環状接地部の接地径に対して60〜90%の
範囲で形成することが、底部での内圧検査適性の良い範
囲であることが確認された。
は5°〜30°、内側立上り壁4の傾斜角度βは65°
〜110°の範囲に形成する。又、底壁中心の接地面か
らの高さhは、レトルト処理時に内圧上昇に伴って缶底
が膨張し、室温に戻ったとき底壁に残る膨らみが環状接
地部よりも外方に突出しないことが必要であり、0.1
〜10mm、望ましくは0.5〜6mmの範囲に形成する。
さらに、環状ビード5は、内圧に対する底部の耐圧強度
を高める役割を果たし、深さをある程度深くすれば耐内
圧強度が向上することが確認された。該環状ビード5の
存在が底部の耐圧強度上昇に機能するのは、内圧上昇に
対して平坦な底壁の外側への膨らみに対して、該環状ビ
ード形状が周辺の剛性を増し、且底中央部の変形量を抑
えるためであり、この効果を得るには、環状ビード5の
深さmは、0.1〜5mm望ましくは、0.1mm〜3mmの
範囲が良い。また、環状接地部3の接地径は自立性と強
度の面から缶胴径の70〜98%の範囲、また底壁の平
坦部の径は環状接地部の接地径に対して60〜90%の
範囲で形成することが、底部での内圧検査適性の良い範
囲であることが確認された。
【0016】底部を以上のような形状に形成することに
よって、底壁の耐圧強度が向上し、2ピースの薄肉缶に
おいて、レトルト殺菌処理時に想定される缶内外差圧5
kgf/cm2に耐え得る耐圧強度を得ることができる。該耐
圧強度は、後述するようにレトルト処理時に、内容品の
殺菌に必要なレトルト処理を行ったときの圧力上昇に耐
え得る強度である。缶底部の板厚は、耐圧強度を維持し
且つ板材を可能な限り薄くする範囲として、スチール材
で0.15〜0.25mm、アルミニューム材の場合は、
スチール材より耐圧性が劣るため0.25〜0.35mm
の範囲が適当である。
よって、底壁の耐圧強度が向上し、2ピースの薄肉缶に
おいて、レトルト殺菌処理時に想定される缶内外差圧5
kgf/cm2に耐え得る耐圧強度を得ることができる。該耐
圧強度は、後述するようにレトルト処理時に、内容品の
殺菌に必要なレトルト処理を行ったときの圧力上昇に耐
え得る強度である。缶底部の板厚は、耐圧強度を維持し
且つ板材を可能な限り薄くする範囲として、スチール材
で0.15〜0.25mm、アルミニューム材の場合は、
スチール材より耐圧性が劣るため0.25〜0.35mm
の範囲が適当である。
【0017】本実施形態の缶体は底部が以上のような形
状を有し、該缶体を使用した本発明の打検適性を有する
低陽圧缶詰の実施形態を説明する。ミルク入り低酸性飲
料を缶体にホットパックし、液体窒素又はドライアイス
或いはその他の不活性ガス(以下、単に窒素等という)
を充填して密封するが、その際、窒素等充填後の室温に
おける缶内圧が0.2〜0.8kgf/cm2好ましくは0.2
〜0.6kgf/cm2と通常実施されている陽圧缶詰よりも
低い内圧となるように設定し、且つ設定圧力が±0.2k
gf/cm2好ましくは±0.1kgf/cm2の精度を維持するよ
うに、窒素等の充填量を制御して充填密封する。本発明
ではこのように内圧を低めに設定し、且つ設定圧力のバ
ラツキを小さくすることが重要であり、これにより、検
出される缶内圧が変敗に起因するものであるか、単なる
缶内圧のバラツキによるものか判別することができ、缶
内圧の検査に従来の陰圧缶で使用されている底打検等を
行えば、変敗の正確な検出が可能となる。
状を有し、該缶体を使用した本発明の打検適性を有する
低陽圧缶詰の実施形態を説明する。ミルク入り低酸性飲
料を缶体にホットパックし、液体窒素又はドライアイス
或いはその他の不活性ガス(以下、単に窒素等という)
を充填して密封するが、その際、窒素等充填後の室温に
おける缶内圧が0.2〜0.8kgf/cm2好ましくは0.2
〜0.6kgf/cm2と通常実施されている陽圧缶詰よりも
低い内圧となるように設定し、且つ設定圧力が±0.2k
gf/cm2好ましくは±0.1kgf/cm2の精度を維持するよ
うに、窒素等の充填量を制御して充填密封する。本発明
ではこのように内圧を低めに設定し、且つ設定圧力のバ
ラツキを小さくすることが重要であり、これにより、検
出される缶内圧が変敗に起因するものであるか、単なる
缶内圧のバラツキによるものか判別することができ、缶
内圧の検査に従来の陰圧缶で使用されている底打検等を
行えば、変敗の正確な検出が可能となる。
【0018】ガス置換により設定内圧を精度良く得る方
法として、例えば、内容物が充填された缶のヘッドスペ
ースに、巻締直前にミスト状の液体窒素等の液化ガス又
はドライアイスと、低温の窒素ガス等の不活性ガスを同
時に充填する方法が採用できる。所定の粒径のミスト状
液化ガス又はドライアイスと不活性ガスの混合体をヘッ
ドスペースに吹き付けることによって、ヘッドスペース
内の空気が追い出されてガス置換される。そして、気化
して不活性ガスとなる液化ガス又はドライアイスをミス
ト状に微細粒にすることによって、シーマでの巻締時慣
性力の影響よりも粘性の影響が支配的となるので、缶の
回転による遠心力の影響を受けず、液化ガス又はドライ
アイスが外部に飛散せずに缶内に留まり、密封後にこれ
らの気化膨張と低温気体の温度膨張により缶内に内圧を
発生し、内容量のバラツキに関わらず、常に一定の内圧
を得ることができる。そして、気化膨張と温度膨張の割
合を制御することによって、充填内圧を制御することが
でき、所望の内圧を精度良く安定して得ることができ
る。
法として、例えば、内容物が充填された缶のヘッドスペ
ースに、巻締直前にミスト状の液体窒素等の液化ガス又
はドライアイスと、低温の窒素ガス等の不活性ガスを同
時に充填する方法が採用できる。所定の粒径のミスト状
液化ガス又はドライアイスと不活性ガスの混合体をヘッ
ドスペースに吹き付けることによって、ヘッドスペース
内の空気が追い出されてガス置換される。そして、気化
して不活性ガスとなる液化ガス又はドライアイスをミス
ト状に微細粒にすることによって、シーマでの巻締時慣
性力の影響よりも粘性の影響が支配的となるので、缶の
回転による遠心力の影響を受けず、液化ガス又はドライ
アイスが外部に飛散せずに缶内に留まり、密封後にこれ
らの気化膨張と低温気体の温度膨張により缶内に内圧を
発生し、内容量のバラツキに関わらず、常に一定の内圧
を得ることができる。そして、気化膨張と温度膨張の割
合を制御することによって、充填内圧を制御することが
でき、所望の内圧を精度良く安定して得ることができ
る。
【0019】次に、密封充填後に行うレトルト殺菌処理
工程では、レトルト処理時の缶内外差圧が5kgf/cm2以
内となるようにレトルト殺菌処理を行う。缶内外差圧5
kgf/cm2は、本発明ではレトルト殺菌前の缶内圧を0.
2〜0.8kgf/cm2好ましくは0.2〜0.6kgf/cm2に
設定してあるので、レトルト殺菌処理時の圧力上昇を
4.2〜4.8kgf/cm2まで許容できることを意味し、こ
の圧力上昇は内容品である低酸性飲料の殺菌処理を行う
のに、十分なレトルト処理が確保できる範囲である。
工程では、レトルト処理時の缶内外差圧が5kgf/cm2以
内となるようにレトルト殺菌処理を行う。缶内外差圧5
kgf/cm2は、本発明ではレトルト殺菌前の缶内圧を0.
2〜0.8kgf/cm2好ましくは0.2〜0.6kgf/cm2に
設定してあるので、レトルト殺菌処理時の圧力上昇を
4.2〜4.8kgf/cm2まで許容できることを意味し、こ
の圧力上昇は内容品である低酸性飲料の殺菌処理を行う
のに、十分なレトルト処理が確保できる範囲である。
【0020】以上のような工程を経て製造された缶詰
は、缶材がスチール又はアルミニュームを主材とする薄
肉の缶であるにも係らず、レトルト殺菌処理時の缶内圧
上昇に対してバックリンング等の変形を抑えることがで
き、缶底が十分な耐圧性能を備えている。しかも、室温
において缶内圧が±0.2kgf/cm2好ましくは±0.1kgf
/cm2の精度を有しているで、内容品変敗が検出可能であ
る。そして、缶の底壁の少なくとも中心部が平坦面とな
っているので、打検適性に優れている。従って、本発明
によれば、レトルト殺菌を必要とする低酸性飲料を薄肉
の2ピース缶に充填して、耐圧強度を有すると共に、内
容品の十分な変敗検出能を確保することができるので、
従来の低酸性飲料缶と比べて薄肉軽量化ができ、アルミ
ニューム缶でも使用でき缶コストの低減を図ることがで
きる。
は、缶材がスチール又はアルミニュームを主材とする薄
肉の缶であるにも係らず、レトルト殺菌処理時の缶内圧
上昇に対してバックリンング等の変形を抑えることがで
き、缶底が十分な耐圧性能を備えている。しかも、室温
において缶内圧が±0.2kgf/cm2好ましくは±0.1kgf
/cm2の精度を有しているで、内容品変敗が検出可能であ
る。そして、缶の底壁の少なくとも中心部が平坦面とな
っているので、打検適性に優れている。従って、本発明
によれば、レトルト殺菌を必要とする低酸性飲料を薄肉
の2ピース缶に充填して、耐圧強度を有すると共に、内
容品の十分な変敗検出能を確保することができるので、
従来の低酸性飲料缶と比べて薄肉軽量化ができ、アルミ
ニューム缶でも使用でき缶コストの低減を図ることがで
きる。
【0021】以上本発明の一実施形態について説明した
が、本発明はその技術的思想の範囲内で種々の変更が可
能であり、上記実施形態のものに限定されるものではな
い。また、上記実施形態では、内圧検査を打検により行
う場合について説明したが、本発明の陽圧缶詰は、必ず
しも打検に限るものではない。例えば、缶詰の蓋部や底
部又は缶胴部といった缶詰外周部の変位を変位計で測定
することによって缶内圧状態に換算して内圧検査を行う
もの、或いは缶詰外周部を所定圧力で押し込んで、その
反力を測定することによって缶内圧状態に換算して内圧
検査を行うものにも好適に適用できる。何れの内圧検査
方法を採用するにしても、缶詰外周部の測定部位が内圧
変化に対応して、その振動数、変位量、又は反力の変化
が正確に測定し易い状態にあるとともに、変敗缶の検出
が可能な内圧範囲を設定することが必要である。そのた
め、本発明では、缶内圧は室温において0.2〜0.8
kgf/cm2好ましくは0.2〜0.6kgf/cm2の範囲に設定
して、且つ設定圧力に対して±0.2kgf/cm2好
ましくは±0.1kgf/cm2の精度を維持すること
が、最も好ましい内圧検査適性を有する低陽圧缶詰であ
ることを確認した。また、内容品も必ずしも、低酸性飲
料に限るものではない。
が、本発明はその技術的思想の範囲内で種々の変更が可
能であり、上記実施形態のものに限定されるものではな
い。また、上記実施形態では、内圧検査を打検により行
う場合について説明したが、本発明の陽圧缶詰は、必ず
しも打検に限るものではない。例えば、缶詰の蓋部や底
部又は缶胴部といった缶詰外周部の変位を変位計で測定
することによって缶内圧状態に換算して内圧検査を行う
もの、或いは缶詰外周部を所定圧力で押し込んで、その
反力を測定することによって缶内圧状態に換算して内圧
検査を行うものにも好適に適用できる。何れの内圧検査
方法を採用するにしても、缶詰外周部の測定部位が内圧
変化に対応して、その振動数、変位量、又は反力の変化
が正確に測定し易い状態にあるとともに、変敗缶の検出
が可能な内圧範囲を設定することが必要である。そのた
め、本発明では、缶内圧は室温において0.2〜0.8
kgf/cm2好ましくは0.2〜0.6kgf/cm2の範囲に設定
して、且つ設定圧力に対して±0.2kgf/cm2好
ましくは±0.1kgf/cm2の精度を維持すること
が、最も好ましい内圧検査適性を有する低陽圧缶詰であ
ることを確認した。また、内容品も必ずしも、低酸性飲
料に限るものではない。
【0022】図3は、本発明の缶体の缶底形状を変形し
た種々の実施形態を示し、これらの形状を採用しても、
同様な作用効果が得られる。以下の実施形態のものにお
いて、図1に示す実施形態の缶体と異なる部分のみにつ
いて説明する。同図(a)の缶体10は、環状接地部1
1の内側立上り壁12の傾斜角βをやや大きくし、環状
ビード13はその頂部から底壁14に向かって直線状に
緩傾斜して底壁に連なっている緩傾斜部13’を有して
いる。
た種々の実施形態を示し、これらの形状を採用しても、
同様な作用効果が得られる。以下の実施形態のものにお
いて、図1に示す実施形態の缶体と異なる部分のみにつ
いて説明する。同図(a)の缶体10は、環状接地部1
1の内側立上り壁12の傾斜角βをやや大きくし、環状
ビード13はその頂部から底壁14に向かって直線状に
緩傾斜して底壁に連なっている緩傾斜部13’を有して
いる。
【0023】同図(b)に示す缶体15は、特に底壁形
状が異なっている。該実施形態の底壁17は、その中心
部17’は平坦であるが外周部17”が環状ビード16
の緩傾斜部16’の端部に向かって傾斜状に形成されて
いる。同図(c)に示す缶体20は、環状接地部21が
全体として幅広に形成されている点に特徴がある。即
ち、該環状接地部21は、その先端部21’から緩傾斜
面21”を有し、該緩傾斜面から環状ビード23に連な
る内側立上り壁22となっている。同図(d)に示す缶
体25は、環状接地部26を(a)に示す実施形態のも
のより幅広く、(c)に示す実施形態の環状接地部21
よりも幅狭く形成したものに相当し、該底壁27面を高
く形成してある。同図(e)に示す缶体30は、環状接
地部31と平坦な底壁34との間に、環状ビードを凹状
ビード32と凸状ビード33の2条に形成したものに相
当する。
状が異なっている。該実施形態の底壁17は、その中心
部17’は平坦であるが外周部17”が環状ビード16
の緩傾斜部16’の端部に向かって傾斜状に形成されて
いる。同図(c)に示す缶体20は、環状接地部21が
全体として幅広に形成されている点に特徴がある。即
ち、該環状接地部21は、その先端部21’から緩傾斜
面21”を有し、該緩傾斜面から環状ビード23に連な
る内側立上り壁22となっている。同図(d)に示す缶
体25は、環状接地部26を(a)に示す実施形態のも
のより幅広く、(c)に示す実施形態の環状接地部21
よりも幅狭く形成したものに相当し、該底壁27面を高
く形成してある。同図(e)に示す缶体30は、環状接
地部31と平坦な底壁34との間に、環状ビードを凹状
ビード32と凸状ビード33の2条に形成したものに相
当する。
【0024】
【実施例】実施例1 表面処理鋼板の両面に、ポリエステルフィルムをラミネ
ートした板厚0.18mmの鋼板のブランクから絞りしご
き及びストレッチ加工を行い、缶胴径53mm、接地径4
6.8mmで、外側立上り壁の傾斜角α=10°、内側立
上り壁の傾斜角β=78°、接地位置より底壁面の高さ
h=3.3mm、底壁平坦部径35.6mm、平坦部から環
状溝までの深さ1.9mmで、且つその傾斜角度43°、
缶の高さ100mmのシームレス缶を成形した。缶底部の
板厚は0.18mmであった。
ートした板厚0.18mmの鋼板のブランクから絞りしご
き及びストレッチ加工を行い、缶胴径53mm、接地径4
6.8mmで、外側立上り壁の傾斜角α=10°、内側立
上り壁の傾斜角β=78°、接地位置より底壁面の高さ
h=3.3mm、底壁平坦部径35.6mm、平坦部から環
状溝までの深さ1.9mmで、且つその傾斜角度43°、
缶の高さ100mmのシームレス缶を成形した。缶底部の
板厚は0.18mmであった。
【0025】成形された上記シームレス缶にミルクコー
ヒーを190g充填し、且つ缶内圧0.5±0.1kgf/
cm2を発生するように液体窒素を充填した後、巻締密封
を行いその後通常のレトルト処理工程における加熱殺
菌、冷却を行い陽圧缶詰1000缶を得た。得られた缶
詰は、缶の異常変形はなく、レトルト処理に対する耐圧
強度を有していることが確認された。そして、得られた
全缶について打検検査を行ったところ、全缶について内
圧に対する適性な打検精度が得られ、全缶打検適性を有
することが確認された。
ヒーを190g充填し、且つ缶内圧0.5±0.1kgf/
cm2を発生するように液体窒素を充填した後、巻締密封
を行いその後通常のレトルト処理工程における加熱殺
菌、冷却を行い陽圧缶詰1000缶を得た。得られた缶
詰は、缶の異常変形はなく、レトルト処理に対する耐圧
強度を有していることが確認された。そして、得られた
全缶について打検検査を行ったところ、全缶について内
圧に対する適性な打検精度が得られ、全缶打検適性を有
することが確認された。
【0026】比較例1 実施例1と同じく成形されたシームレス缶を使用して、
ミルクコーヒーを190g充填し、且つ缶内圧1.0±
0.1kgf/cm2を発生するように液体窒素を充填した
後、巻締密封を行いその後通常のレトルト処理工程にお
ける加熱殺菌、冷却を行い陽圧缶詰1000缶を得た。
そのうち、250缶は内側立上り壁において局所的な座
屈変形が発生し、この内圧条件での耐圧性不足であるこ
とが分かった。また、座屈していない残りの缶詰につい
ても、環状ビード近傍の平坦部の変形が比較的大きく、
打検を行ったところ、レトルト処理を受けない缶の周波
数特性と異なるものが多数あり、打検適性が得られなか
った。
ミルクコーヒーを190g充填し、且つ缶内圧1.0±
0.1kgf/cm2を発生するように液体窒素を充填した
後、巻締密封を行いその後通常のレトルト処理工程にお
ける加熱殺菌、冷却を行い陽圧缶詰1000缶を得た。
そのうち、250缶は内側立上り壁において局所的な座
屈変形が発生し、この内圧条件での耐圧性不足であるこ
とが分かった。また、座屈していない残りの缶詰につい
ても、環状ビード近傍の平坦部の変形が比較的大きく、
打検を行ったところ、レトルト処理を受けない缶の周波
数特性と異なるものが多数あり、打検適性が得られなか
った。
【0027】比較例2 缶内圧が0.1kgf/cm2となるように液体窒素の量を減
らした以外は実施例1及び比較例1と同様にして、ミル
クコーヒー190gの陽圧缶詰1000缶を得た。得ら
れた缶詰は、全缶が缶体の強度が不足し、輸送時又はベ
ンダーでの取扱が不可であった。
らした以外は実施例1及び比較例1と同様にして、ミル
クコーヒー190gの陽圧缶詰1000缶を得た。得ら
れた缶詰は、全缶が缶体の強度が不足し、輸送時又はベ
ンダーでの取扱が不可であった。
【0028】比較例3 実施例1のシームレス缶体において平坦部の径を44mm
に変更して、実施例1と同様な加工条件でシームレス缶
を得ようとしたが、環状溝に割れが生じ缶の加工ができ
なかった。
に変更して、実施例1と同様な加工条件でシームレス缶
を得ようとしたが、環状溝に割れが生じ缶の加工ができ
なかった。
【0029】比較例4 また、実施例1のシームレス缶体において平坦部の径を
26mmに変更して、実施例1と同様な加工条件でシーム
レス缶体を得、該缶体を使用して実施例1と同じ工程を
経てミルクコーヒー190gの陽圧缶詰1000缶を得
た。得られた缶詰は、レトルト処理時の缶底部の耐圧性
能が低く、全ての缶詰がレトルト処理により缶底部が変
形してしまい、打検ができなかった。
26mmに変更して、実施例1と同様な加工条件でシーム
レス缶体を得、該缶体を使用して実施例1と同じ工程を
経てミルクコーヒー190gの陽圧缶詰1000缶を得
た。得られた缶詰は、レトルト処理時の缶底部の耐圧性
能が低く、全ての缶詰がレトルト処理により缶底部が変
形してしまい、打検ができなかった。
【0030】実施例2 図2に示す缶底形状の缶体と、図3(a)に示す缶底形
状の缶体の缶底部の耐圧強度調べるために、次のような
試験を行った。図1及び図2に示す缶体形状において、
板厚t=0.185mm、β=74°、h=3.3mm、m
=1.8mm、缶内径d=52.5mmの寸法となるよう
に、スチールシームレス缶を絞り・しごき成形して得
た。該缶体の内圧を、室温における外部と缶内部の圧力
差が0kgf/cm2から5kgf/cm2になるまで徐々に上げ、そ
の後内圧を次第に下げて元の0kgf/cm2まで戻した場合
の底壁中心部の変位量を測定する試験を行った。なお、
図1において破線は缶底が最大に変位した状態を示して
いる。
状の缶体の缶底部の耐圧強度調べるために、次のような
試験を行った。図1及び図2に示す缶体形状において、
板厚t=0.185mm、β=74°、h=3.3mm、m
=1.8mm、缶内径d=52.5mmの寸法となるよう
に、スチールシームレス缶を絞り・しごき成形して得
た。該缶体の内圧を、室温における外部と缶内部の圧力
差が0kgf/cm2から5kgf/cm2になるまで徐々に上げ、そ
の後内圧を次第に下げて元の0kgf/cm2まで戻した場合
の底壁中心部の変位量を測定する試験を行った。なお、
図1において破線は缶底が最大に変位した状態を示して
いる。
【0031】その結果を図4(a)に示す。該グラフに
おいて、右上部角が原点であり、縦軸が中心部の変位量
(mm)を表し横軸が缶内圧(kgf/cm2)を表している。その
結果、缶内圧を外部との圧力差が5kgf/cm2となった時
点での底壁中央部の初期形状からの変位量は約1.5mm
であったが、内圧を元に戻した状態では缶底に多少の変
形は残るが、全く問題のない範囲であり、該缶が内圧差
5kgf/cm2まではバックリング等の不良変形することな
く、十分な耐圧性を有していることが確認された。
おいて、右上部角が原点であり、縦軸が中心部の変位量
(mm)を表し横軸が缶内圧(kgf/cm2)を表している。その
結果、缶内圧を外部との圧力差が5kgf/cm2となった時
点での底壁中央部の初期形状からの変位量は約1.5mm
であったが、内圧を元に戻した状態では缶底に多少の変
形は残るが、全く問題のない範囲であり、該缶が内圧差
5kgf/cm2まではバックリング等の不良変形することな
く、十分な耐圧性を有していることが確認された。
【0032】実施例3 同様な実験を缶底形状が図3(a)に示す形状のスチー
ルシームレス缶体を上記のようにして得て、それについ
ても行った。該缶体の寸法関係は次の通りである。胴部
板厚t=0.185mm,β=88°、h=2.4mm、m
=1.8mm、d=52.5mmである。その結果を、図4
(b)に示す。該缶体の場合も略同様な結果を示してい
ることが確認された。
ルシームレス缶体を上記のようにして得て、それについ
ても行った。該缶体の寸法関係は次の通りである。胴部
板厚t=0.185mm,β=88°、h=2.4mm、m
=1.8mm、d=52.5mmである。その結果を、図4
(b)に示す。該缶体の場合も略同様な結果を示してい
ることが確認された。
【0033】実験例 内圧検査適性を得るための缶内圧の適性範囲を求めるた
めに、缶内圧を1缶毎に0〜1kgf/cm2の範囲で設定圧
力を変えた陽圧供試缶詰を作成し、それらの供試缶詰に
ついて打検を行って、陽圧缶詰の打検試験を行った。同
様な実験を、缶内圧を0〜−1kgf/cm2の範囲で設定圧
力を変えた陰圧供試缶詰を作成し、缶底部で陰圧打検試
験を行った。なお、使用した缶体は、PETフィルムを
ラミネートしたスチール缶の250g2ピース缶であ
る。その結果を図5の缶内圧−周波数分布曲線に示す。
なお、図5において、三角は陽圧缶詰を表し、×は陰圧
缶詰を表している。陰圧缶詰に対する横軸(缶内圧力)
は、マイナス記号を省いた絶対値を表している。縦軸
は、検出振動周波数である。
めに、缶内圧を1缶毎に0〜1kgf/cm2の範囲で設定圧
力を変えた陽圧供試缶詰を作成し、それらの供試缶詰に
ついて打検を行って、陽圧缶詰の打検試験を行った。同
様な実験を、缶内圧を0〜−1kgf/cm2の範囲で設定圧
力を変えた陰圧供試缶詰を作成し、缶底部で陰圧打検試
験を行った。なお、使用した缶体は、PETフィルムを
ラミネートしたスチール缶の250g2ピース缶であ
る。その結果を図5の缶内圧−周波数分布曲線に示す。
なお、図5において、三角は陽圧缶詰を表し、×は陰圧
缶詰を表している。陰圧缶詰に対する横軸(缶内圧力)
は、マイナス記号を省いた絶対値を表している。縦軸
は、検出振動周波数である。
【0034】該グラフから陽圧缶詰の場合、略0.2〜
0.8kgf/cm2好ましくは0.2〜0.6kgf/cm2の範囲
が缶内圧力上昇に対する振動周波数の上昇の傾きが大き
く、検出能が高いことが分かる。また、この範囲は、陰
圧缶詰の打検曲線との傾きとも略一致し、陰圧缶詰の場
合と略同程度の判別能を有する内圧検査適性を有してい
ることが分かる。
0.8kgf/cm2好ましくは0.2〜0.6kgf/cm2の範囲
が缶内圧力上昇に対する振動周波数の上昇の傾きが大き
く、検出能が高いことが分かる。また、この範囲は、陰
圧缶詰の打検曲線との傾きとも略一致し、陰圧缶詰の場
合と略同程度の判別能を有する内圧検査適性を有してい
ることが分かる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、缶内圧
を0.2〜0.8kgf/cm2好ましくは0.2〜0.6kgf
/cm2と非常に低い陽圧であることにより、シームレスの
薄肉缶がレトルト処理時の内圧上昇に耐える缶底耐圧強
度を得ることができると共に、缶内圧のバラツキが少な
く充填密封されてなることから缶詰が打検等の内圧検査
適性を有し、内圧検査による変敗缶の確実な検出が可能
である。
を0.2〜0.8kgf/cm2好ましくは0.2〜0.6kgf
/cm2と非常に低い陽圧であることにより、シームレスの
薄肉缶がレトルト処理時の内圧上昇に耐える缶底耐圧強
度を得ることができると共に、缶内圧のバラツキが少な
く充填密封されてなることから缶詰が打検等の内圧検査
適性を有し、内圧検査による変敗缶の確実な検出が可能
である。
【0036】従って、今まで、低酸性飲料等腐敗・変敗
し易い内容品の缶詰は、内容品の品質保証の観点から内
圧検査適性に優れている陰圧缶詰しか適用出来なかった
が、本発明により、板厚を薄くすることが可能な陽圧缶
詰用のシームレス缶を採用することが可能となり、缶材
の薄肉軽量化・缶コストの低減化・省資源を図ることが
できると共に、変敗缶の検出能が高い低酸性飲料等の缶
詰を得ることができる。
し易い内容品の缶詰は、内容品の品質保証の観点から内
圧検査適性に優れている陰圧缶詰しか適用出来なかった
が、本発明により、板厚を薄くすることが可能な陽圧缶
詰用のシームレス缶を採用することが可能となり、缶材
の薄肉軽量化・缶コストの低減化・省資源を図ることが
できると共に、変敗缶の検出能が高い低酸性飲料等の缶
詰を得ることができる。
【図1】本発明の実施形態に係る低陽圧缶詰用の缶体要
部断面図である。
部断面図である。
【図2】その要部模式図である。
【図3】(a)〜(e)は、それぞれ本発明の他の異な
る実施形態に係る低陽圧缶詰用の缶体要部模式図を示し
ている。
る実施形態に係る低陽圧缶詰用の缶体要部模式図を示し
ている。
【図4】缶内圧に対する缶底部の変位量を示すグラフで
あり、(a)は図1に示す実施形態の缶体の場合であ
り、(b)は図3(a)に示す缶体の場合である。
あり、(a)は図1に示す実施形態の缶体の場合であ
り、(b)は図3(a)に示す缶体の場合である。
【図5】陽圧缶詰及び陰圧缶詰の缶底による打検の缶内
圧−周波数分布曲線の比較を示すグラフであリ、陰圧缶
の場合は絶対値を示している。
圧−周波数分布曲線の比較を示すグラフであリ、陰圧缶
の場合は絶対値を示している。
1、10、15、20、25、30 缶体 2 胴部壁 3、11、21、26、31 環状接地部 4、22 内側立上り壁 5、13、16、23、32、33 環状ビード
Claims (15)
- 【請求項1】 少なくとも外気圧に対して缶内圧が陽圧
状態になるように内容品を充填密封してなる缶詰であっ
て、前記缶内圧が室温において0.2〜0.8kgf/cm2
の範囲にあり、内圧検査適性を有するようにしてなるこ
とを特徴とする内圧検査適性を有する低陽圧缶詰。 - 【請求項2】 前記缶内圧の設定内圧は、±0.2kgf/
cm2の精度を維持して、充填密封された缶詰であること
を特徴とする請求項1記載の低陽圧缶詰。 - 【請求項3】 胴部と底部が一体に成形されたシームレ
ス缶体に密封充填された缶詰であることを特徴とする請
求項1又は2記載の低陽圧缶詰。 - 【請求項4】 前記シームレス缶体は、底部が外周部近
傍に環状接地部を有し、該環状接地部の内側に実質的な
平坦部を備えていることを特徴とする請求項3記載の低
陽圧缶詰。 - 【請求項5】 前記缶詰の内容品が低酸性飲料であり、
充填密封後レトルト殺菌処理されてなる請求項1〜4何
れか記載の低陽圧缶詰。 - 【請求項6】 前記缶詰はガス置換法で缶内圧を陽圧状
態にしてなることを特徴とする請求項1〜5何れか記載
の低陽圧缶詰。 - 【請求項7】 前記内圧検査適性が打検適性である請求
項1〜6何れか記載の低陽圧缶詰。 - 【請求項8】 前記内圧検査適性が内圧変化に対する缶
詰外周部の変位量の測定による内圧検査適性である請求
項1〜6何れか記載の低陽圧缶詰。 - 【請求項9】 前記内圧検査適性が内圧変化に対する缶
詰外周部の反力の測定による内圧検査適性である請求項
1〜6何れか記載の低陽圧缶詰。 - 【請求項10】 胴部と底部がシームレスに一体に成形
され、該底部は外周部近傍に環状接地部を有し、該環状
接地部の内側が缶内方に立上がる内側立上り壁を構成
し、該内側立上り壁の内側に、実質的に平坦な形状で且
つ接地位置より0.5〜6mmの高さを有する底壁を形成
してなることを特徴とする内圧検査適性を有する低陽圧
缶詰用の缶体。 - 【請求項11】 前記環状接地部の立上り壁の底部に、
前記底壁面より缶内方への深さが0.1〜4mmの環状ビ
ードが形成されている請求項10記載の缶体。 - 【請求項12】 前記缶底部の接地径が缶胴径の70〜
98%で、缶底部の平坦部の径が前記接地径に対して6
0〜90%である請求項11記載の缶体。 - 【請求項13】 前記立上り壁の傾斜角が65〜110
°である請求項10、11又は12記載の缶体。 - 【請求項14】 前記環状ビードが、その頂部から底壁
に連なる緩傾斜部を有している請求項11〜13何れか
記載の缶体。 - 【請求項15】 缶底部の板厚が、スチール材で0.1
5〜0.25mm又はアルミニューム材で0.25〜0.
35mmである請求項10〜14何れか記載の低陽圧缶
体。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36687097A JPH11193016A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 内圧検査適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体 |
| TW087121597A TW522119B (en) | 1997-12-26 | 1998-12-24 | Low positive pressure canned goods and can body thereof having internal pressure inspection bearability |
| KR1019997007720A KR20000075655A (ko) | 1997-12-26 | 1998-12-25 | 내압검사적성을 갖는 저양압통조림 및 그 통체 |
| AU16891/99A AU1689199A (en) | 1997-12-26 | 1998-12-25 | Canned goods of low positive pressure having inner pressure checking adaptability, and can body of the same |
| PCT/JP1998/005905 WO1999033709A1 (en) | 1997-12-26 | 1998-12-25 | Canned goods of low positive pressure having inner pressure checking adaptability, and can body of the same |
| EP98961554A EP1103470A4 (en) | 1997-12-26 | 1998-12-25 | METAL BOX HAVING A PRESSURE REGULATION DEVICE |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36687097A JPH11193016A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 内圧検査適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11193016A true JPH11193016A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=18487896
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36687097A Pending JPH11193016A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 内圧検査適性を有する低陽圧缶詰及びその缶体 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP1103470A4 (ja) |
| JP (1) | JPH11193016A (ja) |
| KR (1) | KR20000075655A (ja) |
| AU (1) | AU1689199A (ja) |
| TW (1) | TW522119B (ja) |
| WO (1) | WO1999033709A1 (ja) |
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- 1997-12-26 JP JP36687097A patent/JPH11193016A/ja active Pending
-
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- 1998-12-24 TW TW087121597A patent/TW522119B/zh not_active IP Right Cessation
- 1998-12-25 AU AU16891/99A patent/AU1689199A/en not_active Abandoned
- 1998-12-25 WO PCT/JP1998/005905 patent/WO1999033709A1/ja not_active Ceased
- 1998-12-25 KR KR1019997007720A patent/KR20000075655A/ko not_active Ceased
- 1998-12-25 EP EP98961554A patent/EP1103470A4/en not_active Withdrawn
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| EP1103470A1 (en) | 2001-05-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A521 | Request for written amendment filed |
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| A02 | Decision of refusal |
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