JPH11198751A - エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル - Google Patents
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネルInfo
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- JPH11198751A JPH11198751A JP10002912A JP291298A JPH11198751A JP H11198751 A JPH11198751 A JP H11198751A JP 10002912 A JP10002912 A JP 10002912A JP 291298 A JP291298 A JP 291298A JP H11198751 A JPH11198751 A JP H11198751A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トータルコストを大幅に削減することがで
き、しかも作業性を向上させる。 【解決手段】 エアバッグドア部10のドア基材24
は、ドアヒンジ部42を介してインパネ基材14に一体
に形成されている。また、成形直後の柔らかい状態で
は、ドア基材24のドア自由端部24Aは開口22の上
方側に位置されており、これを強制的に弾性変形させて
インパネ基材14の後端側周縁部14Aに係止させるこ
とにより、冷却後の状態ではドア自由端部24Aが後端
側周縁部14Aにオーバーラップした状態でスプリング
バック力によって密着される。従って、ドア基材24と
インパネ基材14とを別体で構成する場合に比し、トー
タルコストを削減でき、しかもウレタン漏れ防止対策も
不要になり作業性も向上する。
き、しかも作業性を向上させる。 【解決手段】 エアバッグドア部10のドア基材24
は、ドアヒンジ部42を介してインパネ基材14に一体
に形成されている。また、成形直後の柔らかい状態で
は、ドア基材24のドア自由端部24Aは開口22の上
方側に位置されており、これを強制的に弾性変形させて
インパネ基材14の後端側周縁部14Aに係止させるこ
とにより、冷却後の状態ではドア自由端部24Aが後端
側周縁部14Aにオーバーラップした状態でスプリング
バック力によって密着される。従って、ドア基材24と
インパネ基材14とを別体で構成する場合に比し、トー
タルコストを削減でき、しかもウレタン漏れ防止対策も
不要になり作業性も向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材層、表皮層、
及び発泡層を含んで構成されたエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルに関する。
及び発泡層を含んで構成されたエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】助手席用エアバッグ装置の標準装備の促
進に伴って、エアバッグドア部を一体に有するインスト
ルメントパネルの開発が盛んに行われている。この種の
インストルメントパネルの開示例として特開平8−31
0330号公報等があり、以下この公報に開示された構
成について簡単に説明する。
進に伴って、エアバッグドア部を一体に有するインスト
ルメントパネルの開発が盛んに行われている。この種の
インストルメントパネルの開示例として特開平8−31
0330号公報等があり、以下この公報に開示された構
成について簡単に説明する。
【0003】図6に示されるように、インストルメント
パネル100は、裏面側に配置され助手席側所定位置に
開口102を有するインパネ基材104と、このインパ
ネ基材104に対して離間して配置されたインパネ表皮
106と、インパネ基材104とインパネ表皮106と
の間に充填された発泡層108と、によって三層構造に
構成されている。
パネル100は、裏面側に配置され助手席側所定位置に
開口102を有するインパネ基材104と、このインパ
ネ基材104に対して離間して配置されたインパネ表皮
106と、インパネ基材104とインパネ表皮106と
の間に充填された発泡層108と、によって三層構造に
構成されている。
【0004】上記構成のインストルメントパネル100
における助手席側所定位置には、ドア基材110、ドア
表皮112、及び前記発泡層108から成るエアバッグ
ドア部114が一体に形成されている。なお、ドア基材
110における略車両前方側の二箇所には、エアバッグ
ドア部114が展開する際のヒンジ部116が形成され
ている。
における助手席側所定位置には、ドア基材110、ドア
表皮112、及び前記発泡層108から成るエアバッグ
ドア部114が一体に形成されている。なお、ドア基材
110における略車両前方側の二箇所には、エアバッグ
ドア部114が展開する際のヒンジ部116が形成され
ている。
【0005】さらに、上記構成においては、ドア基材1
10におけるヒンジ部116が形成された側のヒンジ部
側周縁部110Aをインパネ基材104の開口周縁部1
04Aの下面に重合させた上で、帯板状の補強バー11
8と枠材120とで両者を挟持し、この状態で複数本の
ボルト122によってヒンジ部側周縁部110Aを開口
周縁部104Aに固定するようになっている。これによ
り、ドア基材110のインパネ基材104への取付強度
を向上させようというものである。
10におけるヒンジ部116が形成された側のヒンジ部
側周縁部110Aをインパネ基材104の開口周縁部1
04Aの下面に重合させた上で、帯板状の補強バー11
8と枠材120とで両者を挟持し、この状態で複数本の
ボルト122によってヒンジ部側周縁部110Aを開口
周縁部104Aに固定するようになっている。これによ
り、ドア基材110のインパネ基材104への取付強度
を向上させようというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された構成による場合、本来的にドア基材11
0とインパネ基材104とが別体で構成されているた
め、それぞれに専用の成形型が必要となり、型コストが
嵩む。
報に開示された構成による場合、本来的にドア基材11
0とインパネ基材104とが別体で構成されているた
め、それぞれに専用の成形型が必要となり、型コストが
嵩む。
【0007】また、ドア基材110とインパネ基材10
4とを別体で構成すると、上記公報に開示された構成の
ように、ドア基材110のヒンジ部側周縁部110Aを
インパネ基材104の開口周縁部104Aに固定する必
要が生じ、当該固定作業を要する分、作業性も低下す
る。
4とを別体で構成すると、上記公報に開示された構成の
ように、ドア基材110のヒンジ部側周縁部110Aを
インパネ基材104の開口周縁部104Aに固定する必
要が生じ、当該固定作業を要する分、作業性も低下す
る。
【0008】しかも、ドア基材110とインパネ基材1
04とを別体で構成すると、成形後の収縮バラツキ等が
生じ、ドア基材110とインパネ基材104の開口周縁
部104Aとの間に隙間が生じやすくなる。この隙間は
ドア前後方向及びドア幅方向の双方に生じるが、これら
のすべての方向の隙間を型精度だけで一定寸法以下に抑
えることは困難である。このため、発泡成形時のウレタ
ン漏れ防止対策としてドア基材110とインパネ基材1
04の開口周縁部104Aとの合わせ目の裏面にテープ
を貼着する等のウレタン漏れ防止対策が必要となり、こ
の点においても作業性が低下する。
04とを別体で構成すると、成形後の収縮バラツキ等が
生じ、ドア基材110とインパネ基材104の開口周縁
部104Aとの間に隙間が生じやすくなる。この隙間は
ドア前後方向及びドア幅方向の双方に生じるが、これら
のすべての方向の隙間を型精度だけで一定寸法以下に抑
えることは困難である。このため、発泡成形時のウレタ
ン漏れ防止対策としてドア基材110とインパネ基材1
04の開口周縁部104Aとの合わせ目の裏面にテープ
を貼着する等のウレタン漏れ防止対策が必要となり、こ
の点においても作業性が低下する。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、トータルコス
トを大幅に削減することができ、しかも作業性を向上さ
せることができるエアバッグドア部を一体に有するイン
ストルメントパネルを得ることが目的である。
トを大幅に削減することができ、しかも作業性を向上さ
せることができるエアバッグドア部を一体に有するイン
ストルメントパネルを得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、裏面側に配置されるインパネ基材及び当該インパネ
基材における助手席側所定位置に形成された開口内に納
められかつ車両前部への所定の高荷重作用時にバッグ膨
張圧を受けて展開するドア基材といった基材層と、イン
パネ基材に対して離間して配置されたインパネ表皮及び
ドア基材に対して離間して配置されたドア表皮といった
表皮層と、これらの基材層と表皮層との間に充填された
発泡層と、を含んで構成されたエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルであって、ドア基材の
展開中心となるドアヒンジ部を介して、当該ドア基材を
インパネ基材と一体に形成すると共に、エアバッグドア
部を一方向に展開させる場合には、当該ドア基材におい
てドアヒンジ部と反対側に位置されるドア自由端部を、
当該インパネ基材の開口周縁部の裏面にオーバーラップ
させた上で弾性的に係止させ、エアバッグドア部を互い
に離反する方向へ展開させる場合には、一方のドア基材
におけるドア自由端部を、他方のドア基材におけるドア
自由端部の裏面にオーバーラップさせた上で弾性的に係
止させた、ことを特徴としている。
は、裏面側に配置されるインパネ基材及び当該インパネ
基材における助手席側所定位置に形成された開口内に納
められかつ車両前部への所定の高荷重作用時にバッグ膨
張圧を受けて展開するドア基材といった基材層と、イン
パネ基材に対して離間して配置されたインパネ表皮及び
ドア基材に対して離間して配置されたドア表皮といった
表皮層と、これらの基材層と表皮層との間に充填された
発泡層と、を含んで構成されたエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルであって、ドア基材の
展開中心となるドアヒンジ部を介して、当該ドア基材を
インパネ基材と一体に形成すると共に、エアバッグドア
部を一方向に展開させる場合には、当該ドア基材におい
てドアヒンジ部と反対側に位置されるドア自由端部を、
当該インパネ基材の開口周縁部の裏面にオーバーラップ
させた上で弾性的に係止させ、エアバッグドア部を互い
に離反する方向へ展開させる場合には、一方のドア基材
におけるドア自由端部を、他方のドア基材におけるドア
自由端部の裏面にオーバーラップさせた上で弾性的に係
止させた、ことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明に係るエアバッグド
ア部を一体に有するインストルメントパネルは、請求項
1に記載の発明において、前記ドア基材におけるドアヒ
ンジ部とドア自由端部との間に、当該ドアヒンジ部とは
異なる別のドアヒンジ部を設けた、ことを特徴としてい
る。
ア部を一体に有するインストルメントパネルは、請求項
1に記載の発明において、前記ドア基材におけるドアヒ
ンジ部とドア自由端部との間に、当該ドアヒンジ部とは
異なる別のドアヒンジ部を設けた、ことを特徴としてい
る。
【0012】請求項1記載の本発明によれば、車両前部
への所定の高荷重作用時になると、バッグ膨張圧がエア
バッグドア部のドア基材に作用し、これによりドア基材
ひいてはエアバッグドア部が展開される。
への所定の高荷重作用時になると、バッグ膨張圧がエア
バッグドア部のドア基材に作用し、これによりドア基材
ひいてはエアバッグドア部が展開される。
【0013】ここで、本発明では、ドア基材がその展開
中心となるドアヒンジ部を介してインパネ基材と一体に
形成されているため、インパネ基材及びドア基材の双方
を含めた成形型があれば成形することができる。このた
め、型コストを大幅に削減することができる。なお、そ
の他にも、ドア基材とインパネ基材とを別体で構成する
場合に比べ、ドア基材をインパネ基材に固定するための
固定具や補強材等が不要になるため、この点においても
コスト削減に繋がる。
中心となるドアヒンジ部を介してインパネ基材と一体に
形成されているため、インパネ基材及びドア基材の双方
を含めた成形型があれば成形することができる。このた
め、型コストを大幅に削減することができる。なお、そ
の他にも、ドア基材とインパネ基材とを別体で構成する
場合に比べ、ドア基材をインパネ基材に固定するための
固定具や補強材等が不要になるため、この点においても
コスト削減に繋がる。
【0014】また、ドア基材とインパネ基材とが一体に
形成されているため、両者をドアヒンジ部にて固定する
作業も不要となる。
形成されているため、両者をドアヒンジ部にて固定する
作業も不要となる。
【0015】さらに、本発明によれば、エアバッグドア
部を一方向に展開させる場合には、当該ドア基材におい
てドアヒンジ部と反対側に位置されるドア自由端部を、
当該インパネ基材の開口周縁部の裏面にオーバーラップ
させた上で弾性的に係止させる構成としたので、ドア自
由端部の表面がインパネ基材の開口周縁部の裏面に密着
される。このため、ドア自由端部とインパネ基材の開口
周縁部との間に隙間が生じることはない。また、ドア自
由端部以外の周縁部にあっては、ドア基材がインパネ基
材と一体に成形されることから、型精度を管理すれば、
ドア基材における当該ドア自由端部以外の周縁部とイン
パネ基材の開口周縁部との間に隙間が殆ど生じないよう
にすることができる。従って、発泡成形時に発泡材が漏
れるのを防止するための対策も不要となる。
部を一方向に展開させる場合には、当該ドア基材におい
てドアヒンジ部と反対側に位置されるドア自由端部を、
当該インパネ基材の開口周縁部の裏面にオーバーラップ
させた上で弾性的に係止させる構成としたので、ドア自
由端部の表面がインパネ基材の開口周縁部の裏面に密着
される。このため、ドア自由端部とインパネ基材の開口
周縁部との間に隙間が生じることはない。また、ドア自
由端部以外の周縁部にあっては、ドア基材がインパネ基
材と一体に成形されることから、型精度を管理すれば、
ドア基材における当該ドア自由端部以外の周縁部とイン
パネ基材の開口周縁部との間に隙間が殆ど生じないよう
にすることができる。従って、発泡成形時に発泡材が漏
れるのを防止するための対策も不要となる。
【0016】なお、本発明では、エアバッグドア部を互
いに離反する方向へ展開させる場合には、一方のドア基
材におけるドア自由端部を、他方のドア基材におけるド
ア自由端部の裏面にオーバーラップさせた上で弾性的に
係止させることとしているが、この場合にも、前記発泡
材漏れ防止対策の廃止効果は同様に得られる。
いに離反する方向へ展開させる場合には、一方のドア基
材におけるドア自由端部を、他方のドア基材におけるド
ア自由端部の裏面にオーバーラップさせた上で弾性的に
係止させることとしているが、この場合にも、前記発泡
材漏れ防止対策の廃止効果は同様に得られる。
【0017】請求項2記載の本発明によれば、ドア基材
におけるドアヒンジ部とドア自由端部との間に、当該ド
アヒンジ部とは異なる別のドアヒンジ部を設けたので、
ドア基材を含むインパネ基材の成形後において当該イン
パネ基材が冷却された後でも、ドア基材は前記別のドア
ヒンジ部を起点として屈曲可能である。このため、ドア
自由端部をインパネ基材の開口周縁部の裏面に、或いは
一方のドア基材のドア自由端部を他方のドア基材のドア
自由端部の裏面に強制的に潜り込ませて弾性的に係止さ
せることができる。また、ドア基材がバッグ膨張圧を受
けて展開する際には、ドア基材を二段階に屈曲させなが
ら展開させることができる。
におけるドアヒンジ部とドア自由端部との間に、当該ド
アヒンジ部とは異なる別のドアヒンジ部を設けたので、
ドア基材を含むインパネ基材の成形後において当該イン
パネ基材が冷却された後でも、ドア基材は前記別のドア
ヒンジ部を起点として屈曲可能である。このため、ドア
自由端部をインパネ基材の開口周縁部の裏面に、或いは
一方のドア基材のドア自由端部を他方のドア基材のドア
自由端部の裏面に強制的に潜り込ませて弾性的に係止さ
せることができる。また、ドア基材がバッグ膨張圧を受
けて展開する際には、ドア基材を二段階に屈曲させなが
ら展開させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1〜図
4を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。
4を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。
【0019】図2には助手席側の頂部にエアバッグドア
部10が設けられたインストルメントパネル12の外観
斜視図が示されており、又図1には当該エアバッグドア
部10を含めたインストルメントパネル12の縦断面構
造が示されている。
部10が設けられたインストルメントパネル12の外観
斜視図が示されており、又図1には当該エアバッグドア
部10を含めたインストルメントパネル12の縦断面構
造が示されている。
【0020】これらの図に示されるように、インストル
メントパネル12は、裏面側に配置されたインパネ基材
14と、このインパネ基材14に対して離間して配置さ
れたインパネ表皮16と、これらのインパネ基材14と
インパネ表皮16との間にウレタン発泡成形により充填
された発泡層18と、によって構成されている。インパ
ネ基材14は比較的硬質な樹脂材料によって構成されて
いるのに対し、インパネ表皮16は比較的軟質な樹脂材
料によって構成されている。なお、インパネ基材14の
裏面の乗員側には、適宜間隔で複数の補強用リブ20が
一体に形成されている。
メントパネル12は、裏面側に配置されたインパネ基材
14と、このインパネ基材14に対して離間して配置さ
れたインパネ表皮16と、これらのインパネ基材14と
インパネ表皮16との間にウレタン発泡成形により充填
された発泡層18と、によって構成されている。インパ
ネ基材14は比較的硬質な樹脂材料によって構成されて
いるのに対し、インパネ表皮16は比較的軟質な樹脂材
料によって構成されている。なお、インパネ基材14の
裏面の乗員側には、適宜間隔で複数の補強用リブ20が
一体に形成されている。
【0021】一方、エアバッグドア部10は、インパネ
基材14におけるドア部配設位置に形成された矩形状の
開口22内に納められたドア基材24と、このドア基材
24に対して離間して配置されたドア表皮26と、これ
らのドア基材24とドア表皮26との間に充填された前
述した発泡層18と、によって構成されている。ドア表
皮26はインパネ表皮16と同一材質によって構成され
ており、U字形に密着された後に先端部がカットされる
ことにより形成されたティア部28を境として、インパ
ネ表皮16から区画されている。
基材14におけるドア部配設位置に形成された矩形状の
開口22内に納められたドア基材24と、このドア基材
24に対して離間して配置されたドア表皮26と、これ
らのドア基材24とドア表皮26との間に充填された前
述した発泡層18と、によって構成されている。ドア表
皮26はインパネ表皮16と同一材質によって構成され
ており、U字形に密着された後に先端部がカットされる
ことにより形成されたティア部28を境として、インパ
ネ表皮16から区画されている。
【0022】上述したエアバッグドア部10の略車両下
方側には、当該エアバッグドア部10とで助手席用のエ
アバッグ装置30を構成するエアバッグ装置本体32が
配設されている。簡単に説明すると、エアバッグ装置本
体32は、略車両上方側が開放された金属製のエアバッ
グケース34を備えている。エアバッグケース34は、
略車両幅方向に沿って配設された高強度部材であるイン
パネリインフォース(図示省略)にブラケットを介して
支持されている。
方側には、当該エアバッグドア部10とで助手席用のエ
アバッグ装置30を構成するエアバッグ装置本体32が
配設されている。簡単に説明すると、エアバッグ装置本
体32は、略車両上方側が開放された金属製のエアバッ
グケース34を備えている。エアバッグケース34は、
略車両幅方向に沿って配設された高強度部材であるイン
パネリインフォース(図示省略)にブラケットを介して
支持されている。
【0023】エアバッグケース34の底部には、車両前
部への所定の高荷重作用状態をエアバッグセンサが検出
することにより作動する略円柱形状のインフレータ36
が配設されている。インフレータ36の内部には、セン
タコントロールユニットからの作動電流が通電されるこ
とにより着火剤を着火させる点火装置や、着火剤が着火
されることにより燃焼して大量のガスを発生するガス発
生剤、このガス発生剤の燃焼後の砕片を除去等するフィ
ルタや高温のガスを冷却するクーラント等が収容されて
いる。さらに、エアバッグケース34の上部には、イン
フレータ36から噴出されたガスによって膨張するバッ
グ38が折り畳み状態で収容されている。
部への所定の高荷重作用状態をエアバッグセンサが検出
することにより作動する略円柱形状のインフレータ36
が配設されている。インフレータ36の内部には、セン
タコントロールユニットからの作動電流が通電されるこ
とにより着火剤を着火させる点火装置や、着火剤が着火
されることにより燃焼して大量のガスを発生するガス発
生剤、このガス発生剤の燃焼後の砕片を除去等するフィ
ルタや高温のガスを冷却するクーラント等が収容されて
いる。さらに、エアバッグケース34の上部には、イン
フレータ36から噴出されたガスによって膨張するバッ
グ38が折り畳み状態で収容されている。
【0024】次に、本実施形態の要部であるエアバッグ
ドア部10のドア基材24の構成をインパネ基材14と
の関係において詳細に説明する。
ドア部10のドア基材24の構成をインパネ基材14と
の関係において詳細に説明する。
【0025】上述したドア基材24のドア前端側の裏面
には、断面V字形のノッチ40が当該ドア前端縁に沿っ
て形成されている。このノッチ40が形成されたことに
より、ドア基材24の肉厚はこの部分で薄肉化されてお
り、エアバッグドア部10が展開する際のドアヒンジ部
42として機能する。そして、ドア基材24は、このド
アヒンジ部42を介してインパネ基材14と一体に形成
されている。つまり、本実施形態に係るドア基材24
は、従来構造とは異なり、インパネ基材14と一体成形
されることにより形成されている。
には、断面V字形のノッチ40が当該ドア前端縁に沿っ
て形成されている。このノッチ40が形成されたことに
より、ドア基材24の肉厚はこの部分で薄肉化されてお
り、エアバッグドア部10が展開する際のドアヒンジ部
42として機能する。そして、ドア基材24は、このド
アヒンジ部42を介してインパネ基材14と一体に形成
されている。つまり、本実施形態に係るドア基材24
は、従来構造とは異なり、インパネ基材14と一体成形
されることにより形成されている。
【0026】また、図3に拡大して示されるように、ド
ア基材24のドア自由端部24A(ドア後端縁側)は、
下段側が上段側よりもドア後方側へ向けて延出された階
段形状に形成されている。そして、ドア基材24のドア
自由端部24Aの下段側の表面がインパネ基材14の開
口22の後端側周縁部14Aの裏面に弾性的に当接係止
されている。なお、ドア自由端部24Aとインパネ基材
14の後端側周縁部14Aとのラップ代Pは、エアバッ
グドア部10がバッグ膨張圧で展開する際に展開動作に
支障を来さない程度(本実施形態では、3mm程度)に
設定されている。
ア基材24のドア自由端部24A(ドア後端縁側)は、
下段側が上段側よりもドア後方側へ向けて延出された階
段形状に形成されている。そして、ドア基材24のドア
自由端部24Aの下段側の表面がインパネ基材14の開
口22の後端側周縁部14Aの裏面に弾性的に当接係止
されている。なお、ドア自由端部24Aとインパネ基材
14の後端側周縁部14Aとのラップ代Pは、エアバッ
グドア部10がバッグ膨張圧で展開する際に展開動作に
支障を来さない程度(本実施形態では、3mm程度)に
設定されている。
【0027】なお、本実施形態のエアバッグドア部10
はウインドシールドガラス側へ向けて片開きに展開する
タイプであるが、上述した弾性的な係止構造はドア自由
端部24A側(即ち、ドア後端縁側)でのみ採用されて
おり、ドア両側縁側では採用する必要がないため、採用
されていない。
はウインドシールドガラス側へ向けて片開きに展開する
タイプであるが、上述した弾性的な係止構造はドア自由
端部24A側(即ち、ドア後端縁側)でのみ採用されて
おり、ドア両側縁側では採用する必要がないため、採用
されていない。
【0028】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。図4に示される状態が、インパネ基材14
及びドア基材24が射出成形された直後の状態である。
この図に示されるように、ドア基材24はドアヒンジ部
42を介してインパネ基材14と一体になっている。ま
た、成形直後の柔らかい状態では、ドア基材24のドア
自由端部24Aがインパネ基材14の開口22の後端側
周縁部14Aよりも上方側へ浮き上がっている。つま
り、このようにドア自由端部24Aが後端側周縁部14
Aよりも上方へ浮き上がるように、成形型の形状を予め
設定しておく。
て説明する。図4に示される状態が、インパネ基材14
及びドア基材24が射出成形された直後の状態である。
この図に示されるように、ドア基材24はドアヒンジ部
42を介してインパネ基材14と一体になっている。ま
た、成形直後の柔らかい状態では、ドア基材24のドア
自由端部24Aがインパネ基材14の開口22の後端側
周縁部14Aよりも上方側へ浮き上がっている。つま
り、このようにドア自由端部24Aが後端側周縁部14
Aよりも上方へ浮き上がるように、成形型の形状を予め
設定しておく。
【0029】次いで、ドアヒンジ部42を回転中心とし
て、ドア基材24を弾性変形させてドア自由端部24A
を開口22の後端側周縁部14Aの下方側へ強制的に潜
り込ませる。ドア基材24が冷却された後は、ドア基材
24に元の位置(即ち、図4図示位置)へ戻ろうとする
弾性復元力(スプリングバック力)が発生し、この弾性
復元力によってドア自由端部24Aの下段側の表面が後
端側周縁部14Aの裏面に密着状態で当接して係止され
る。この状態が図3に示される状態である。
て、ドア基材24を弾性変形させてドア自由端部24A
を開口22の後端側周縁部14Aの下方側へ強制的に潜
り込ませる。ドア基材24が冷却された後は、ドア基材
24に元の位置(即ち、図4図示位置)へ戻ろうとする
弾性復元力(スプリングバック力)が発生し、この弾性
復元力によってドア自由端部24Aの下段側の表面が後
端側周縁部14Aの裏面に密着状態で当接して係止され
る。この状態が図3に示される状態である。
【0030】このようにしてインパネ基材14及びドア
基材24が成形された後に、予め成形されたインパネ表
皮16及びドア表皮26が別の成形型にセットされ、イ
ンパネ基材14及びドア基材24といった基材層とイン
パネ表皮16及びドア表皮26といった表皮層との間に
発泡材(ウレタン)が充填され発泡成形される。これに
より、エアバッグドア部10を一体に有するインストル
メントパネル12が形成される。
基材24が成形された後に、予め成形されたインパネ表
皮16及びドア表皮26が別の成形型にセットされ、イ
ンパネ基材14及びドア基材24といった基材層とイン
パネ表皮16及びドア表皮26といった表皮層との間に
発泡材(ウレタン)が充填され発泡成形される。これに
より、エアバッグドア部10を一体に有するインストル
メントパネル12が形成される。
【0031】その後、エアバッグ装置本体32がインパ
ネリインフォースに組付けられると共にインストルメン
トパネル12が組付けられると、図1及び図2に示され
る状態となる。
ネリインフォースに組付けられると共にインストルメン
トパネル12が組付けられると、図1及び図2に示され
る状態となる。
【0032】一方、車両前部への所定の高荷重作用時に
なると、エアバッグセンサがこの状態を検出してセンタ
コントロールユニットからインフレータ36の点火装置
に作動電流が通電される。これにより、着火剤が着火さ
れてガス発生剤が燃焼される。このため、大量のガスが
発生し、当該ガスはクーラントで冷却されると共にフィ
ルタで砕片の除去等がなされた後にバッグ38内へ噴出
される。これにより、折り畳み状態のバッグ38は膨張
してエアバッグドア部10のドア基材24を裏面側から
押し上げる。
なると、エアバッグセンサがこの状態を検出してセンタ
コントロールユニットからインフレータ36の点火装置
に作動電流が通電される。これにより、着火剤が着火さ
れてガス発生剤が燃焼される。このため、大量のガスが
発生し、当該ガスはクーラントで冷却されると共にフィ
ルタで砕片の除去等がなされた後にバッグ38内へ噴出
される。これにより、折り畳み状態のバッグ38は膨張
してエアバッグドア部10のドア基材24を裏面側から
押し上げる。
【0033】ドア基材24はバッグ膨張圧を受けると若
干弾性変形し、これによりドア自由端部24Aとインパ
ネ基材14の開口22の後端側周縁部14Aとの係止状
態が解除される。これにより、エアバッグドア部10の
発泡層18及びドア表皮26にもバッグ膨張圧が作用
し、発泡層18を破断させると共にドア表皮26もティ
ア部28に沿ってインパネ表皮16から離脱(剥離)さ
れ、エアバッグドア部10はドアヒンジ部42を介して
ウインドシールドガラス側へ片開きに展開される。その
結果、バッグ38が助手席に着座する乗員側へ向けて膨
出される。
干弾性変形し、これによりドア自由端部24Aとインパ
ネ基材14の開口22の後端側周縁部14Aとの係止状
態が解除される。これにより、エアバッグドア部10の
発泡層18及びドア表皮26にもバッグ膨張圧が作用
し、発泡層18を破断させると共にドア表皮26もティ
ア部28に沿ってインパネ表皮16から離脱(剥離)さ
れ、エアバッグドア部10はドアヒンジ部42を介して
ウインドシールドガラス側へ片開きに展開される。その
結果、バッグ38が助手席に着座する乗員側へ向けて膨
出される。
【0034】このように本実施形態では、ドア基材24
がその展開中心となるドアヒンジ部42を介してインパ
ネ基材14と一体に形成されているため、インパネ基材
14及びドア基材24の双方を含めた成形型があれば成
形することができる。このため、型コストを大幅に削減
することができる。なお、その他にも、ドア基材とイン
パネ基材とを別体で構成する場合に比べ、ドア基材をイ
ンパネ基材に固定するための固定具や補強材等が不要に
なるため、この点においてもコスト削減に繋がる。その
結果、本実施形態によれば、エアバッグドア部10を一
体に有するインストルメントパネル12のトータルコス
トを大幅に削減することができる。
がその展開中心となるドアヒンジ部42を介してインパ
ネ基材14と一体に形成されているため、インパネ基材
14及びドア基材24の双方を含めた成形型があれば成
形することができる。このため、型コストを大幅に削減
することができる。なお、その他にも、ドア基材とイン
パネ基材とを別体で構成する場合に比べ、ドア基材をイ
ンパネ基材に固定するための固定具や補強材等が不要に
なるため、この点においてもコスト削減に繋がる。その
結果、本実施形態によれば、エアバッグドア部10を一
体に有するインストルメントパネル12のトータルコス
トを大幅に削減することができる。
【0035】また、本実施形態では、ドア基材24とイ
ンパネ基材14とが一体に形成されているため、両者を
ドアヒンジ部にて固定する作業も不要となる。
ンパネ基材14とが一体に形成されているため、両者を
ドアヒンジ部にて固定する作業も不要となる。
【0036】さらに、本実施形態によれば、車両前部へ
の所定の高荷重作用時にエアバッグドア部10をウイン
ドシールドガラス側へ一方向へ片開きに展開させる構造
において、ドアヒンジ部42と反対側に位置されるドア
自由端部24Aを、インパネ基材14の開口22の後端
側周縁部14Aの裏面にオーバーラップさせた上で、ド
ア基材24が有する弾性復元力(スプリングバック力)
を利用して弾性的に係止させる構成としたので、ドア自
由端部24Aの下段側の表面を後端側周縁部14Aの裏
面に密着状態で当接させることができる。このため、ド
ア自由端部24Aとインパネ基材14の開口22の後端
側周縁部14Aとの間に隙間が生じることはない。ま
た、ドア基材24におけるドア自由端部24A以外の周
縁部(ドア幅方向両端部側の周縁部)にあっては、ドア
基材24がインパネ基材14と一体に成形されることか
ら、型精度を管理すれば、当該ドア自由端部24A以外
の周縁部とインパネ基材14の開口22の両側周縁部と
の間に隙間が殆ど生じないようにすることができる(因
みに、本実施形態では、0.1mm以下の隙間にするこ
とが可能である)。従って、発泡成形時に発泡材(ウレ
タン)が漏れるのを防止するための対策も不要となり、
ウレタン漏れ防止対策のための作業(テープの貼着及び
剥離作業等)を行う必要もなくなる。
の所定の高荷重作用時にエアバッグドア部10をウイン
ドシールドガラス側へ一方向へ片開きに展開させる構造
において、ドアヒンジ部42と反対側に位置されるドア
自由端部24Aを、インパネ基材14の開口22の後端
側周縁部14Aの裏面にオーバーラップさせた上で、ド
ア基材24が有する弾性復元力(スプリングバック力)
を利用して弾性的に係止させる構成としたので、ドア自
由端部24Aの下段側の表面を後端側周縁部14Aの裏
面に密着状態で当接させることができる。このため、ド
ア自由端部24Aとインパネ基材14の開口22の後端
側周縁部14Aとの間に隙間が生じることはない。ま
た、ドア基材24におけるドア自由端部24A以外の周
縁部(ドア幅方向両端部側の周縁部)にあっては、ドア
基材24がインパネ基材14と一体に成形されることか
ら、型精度を管理すれば、当該ドア自由端部24A以外
の周縁部とインパネ基材14の開口22の両側周縁部と
の間に隙間が殆ど生じないようにすることができる(因
みに、本実施形態では、0.1mm以下の隙間にするこ
とが可能である)。従って、発泡成形時に発泡材(ウレ
タン)が漏れるのを防止するための対策も不要となり、
ウレタン漏れ防止対策のための作業(テープの貼着及び
剥離作業等)を行う必要もなくなる。
【0037】すなわち、本実施形態によれば、ドア基材
24のインパネ基材14への固定作業並びに発泡材(ウ
レタン)漏れ防止対策を廃止することができるので、作
業性を著しく向上させることができる。 〔第2実施形態〕以下、図5を用いて、本発明の第2実
施形態について説明する。
24のインパネ基材14への固定作業並びに発泡材(ウ
レタン)漏れ防止対策を廃止することができるので、作
業性を著しく向上させることができる。 〔第2実施形態〕以下、図5を用いて、本発明の第2実
施形態について説明する。
【0038】図5に示されるように、この実施形態で
は、ドア基材50の表面において、ノッチ52を形成す
ることにより設けられた前述した第1実施形態と同様構
成のドアヒンジ部54とドア自由端部50Aとの中間付
近となる位置に、矩形断面状の別のドアヒンジ部56が
形成されている。これにより、ドアヒンジ部56が形成
された部位は薄肉化されており、ドア基材50に強制的
な押込み力が作用した際、或いは、バッグ膨張圧を受け
た際に屈曲しやすいようになっている。
は、ドア基材50の表面において、ノッチ52を形成す
ることにより設けられた前述した第1実施形態と同様構
成のドアヒンジ部54とドア自由端部50Aとの中間付
近となる位置に、矩形断面状の別のドアヒンジ部56が
形成されている。これにより、ドアヒンジ部56が形成
された部位は薄肉化されており、ドア基材50に強制的
な押込み力が作用した際、或いは、バッグ膨張圧を受け
た際に屈曲しやすいようになっている。
【0039】なお、ドア自由端部50Aの下段側の表面
は、前述した第1実施形態と同様に、インパネ基材58
の後端側周縁部58Aの裏面に、オーバーラップした状
態で弾性復元力(スプリングバック力)によって係止さ
れている。また、本実施形態に係るドア基材50並びに
インパネ基材58は、例えば、ASG(ガラスを混入し
た樹脂)のような硬質な樹脂材料によって構成されてい
る。
は、前述した第1実施形態と同様に、インパネ基材58
の後端側周縁部58Aの裏面に、オーバーラップした状
態で弾性復元力(スプリングバック力)によって係止さ
れている。また、本実施形態に係るドア基材50並びに
インパネ基材58は、例えば、ASG(ガラスを混入し
た樹脂)のような硬質な樹脂材料によって構成されてい
る。
【0040】上記構成によれば、ドア基材50が一体に
形成されたインパネ基材58が成形された後、冷却され
た状態では、ドア基材50のドア自由端部50Aがイン
パネ基材58の後端側周縁部58Aよりも浮き上がった
状態にある。ここで、本実施形態に係るドア基材50及
びインパネ基材58は、ASG等の硬質な樹脂材料で構
成されているため、本来なら屈曲しにくい。しかし、本
実施形態では、ドアヒンジ部54とドア自由端部50A
との中間付近に別のドアヒンジ部56を形成したので、
ドア基材50を押し下げることにより、当該ドアヒンジ
部56を起点としてドア基材50が屈曲される。これに
より、ドア基材50のドア自由端部50Aをインパネ基
材58の後端側周縁部58Aの裏面に強制的に潜り込ま
せて弾性的に係止させることができる。
形成されたインパネ基材58が成形された後、冷却され
た状態では、ドア基材50のドア自由端部50Aがイン
パネ基材58の後端側周縁部58Aよりも浮き上がった
状態にある。ここで、本実施形態に係るドア基材50及
びインパネ基材58は、ASG等の硬質な樹脂材料で構
成されているため、本来なら屈曲しにくい。しかし、本
実施形態では、ドアヒンジ部54とドア自由端部50A
との中間付近に別のドアヒンジ部56を形成したので、
ドア基材50を押し下げることにより、当該ドアヒンジ
部56を起点としてドア基材50が屈曲される。これに
より、ドア基材50のドア自由端部50Aをインパネ基
材58の後端側周縁部58Aの裏面に強制的に潜り込ま
せて弾性的に係止させることができる。
【0041】また、車両前部に所定の高荷重が作用して
バッグ38が膨張した際には、その際のバッグ膨張圧が
ドア基材50の裏面側に作用する。このとき、本実施形
態のドア基材50は、前述したようにASG等の硬質な
樹脂材料で構成されているため、バッグ膨張圧によって
展開する際に柔軟に屈曲しにくい不利がある。しかし、
本実施形態によれば、ドアヒンジ部54とドア自由端部
50Aとの中間付近に別のドアヒンジ部56を形成した
ので、ドア基材50は前端側のドアヒンジ部54を展開
中心として基本的には展開し、更にバッグ38が膨出す
る際のバッグ膨張圧が所定値以上になると別のドアヒン
ジ部56を起点としてウインドシールドガラス側へ屈曲
される。
バッグ38が膨張した際には、その際のバッグ膨張圧が
ドア基材50の裏面側に作用する。このとき、本実施形
態のドア基材50は、前述したようにASG等の硬質な
樹脂材料で構成されているため、バッグ膨張圧によって
展開する際に柔軟に屈曲しにくい不利がある。しかし、
本実施形態によれば、ドアヒンジ部54とドア自由端部
50Aとの中間付近に別のドアヒンジ部56を形成した
ので、ドア基材50は前端側のドアヒンジ部54を展開
中心として基本的には展開し、更にバッグ38が膨出す
る際のバッグ膨張圧が所定値以上になると別のドアヒン
ジ部56を起点としてウインドシールドガラス側へ屈曲
される。
【0042】すなわち、本実施形態によれば、硬質な樹
脂材料を用いてドア基材50をインパネ基材58と一体
に形成した代わりに、屈曲可能な部位(別のドアヒンジ
部56)をドア基材50に別途設け、これにより成形後
の組付性及び円滑な展開性能を確保するというものであ
る。
脂材料を用いてドア基材50をインパネ基材58と一体
に形成した代わりに、屈曲可能な部位(別のドアヒンジ
部56)をドア基材50に別途設け、これにより成形後
の組付性及び円滑な展開性能を確保するというものであ
る。
【0043】その結果、本実施形態によれば、前記の如
く、ドア基材50及びインパネ基材58としてASGの
ような硬質な樹脂材料を適用することも可能になり、材
料選択の自由度を高めることができる。
く、ドア基材50及びインパネ基材58としてASGの
ような硬質な樹脂材料を適用することも可能になり、材
料選択の自由度を高めることができる。
【0044】さらに、本実施形態によれば、ドア基材5
0を二段階に屈曲させながら展開させることができるの
で、第1実施形態のように単一のドアヒンジ部42を設
ける構成に比し、バッグ38が膨出した際におけるドア
前端側のドアヒンジ部54に作用する負荷を軽減するこ
とができる。従って、バッグ38が膨出した際にドアヒ
ンジ部54が破損するのを防止することができる。
0を二段階に屈曲させながら展開させることができるの
で、第1実施形態のように単一のドアヒンジ部42を設
ける構成に比し、バッグ38が膨出した際におけるドア
前端側のドアヒンジ部54に作用する負荷を軽減するこ
とができる。従って、バッグ38が膨出した際にドアヒ
ンジ部54が破損するのを防止することができる。
【0045】なお、上述した各実施形態では、エアバッ
グドア部10をウインドシールドガラス側へ一方向へ片
開きに展開させる構成を例にしたが、これに限らず、エ
アバッグドア部を互いに離反する方向へ両開きに展開さ
せる構成に対しても、本発明は適用可能である。この場
合、即ち、両開きに展開するエアバッグドア部の場合、
乗員側に位置される方のドア基材については図4に示さ
れるような浮き上がり構造となるように成形しておき、
反乗員側に位置される方のドア基材についてはインパネ
基材に対して連続的な平面構造(即ち、浮き上がり構造
ではない構造)に成形しておく。そして、乗員側に位置
される方のドア基材のドア自由端部を、反乗員側に位置
される方のドア基材のドア自由端部に弾性復元力(スプ
リングバック力)を利用して係止させる。このように構
成すれば、前述した第1実施形態と同様の作用・効果が
得られる。
グドア部10をウインドシールドガラス側へ一方向へ片
開きに展開させる構成を例にしたが、これに限らず、エ
アバッグドア部を互いに離反する方向へ両開きに展開さ
せる構成に対しても、本発明は適用可能である。この場
合、即ち、両開きに展開するエアバッグドア部の場合、
乗員側に位置される方のドア基材については図4に示さ
れるような浮き上がり構造となるように成形しておき、
反乗員側に位置される方のドア基材についてはインパネ
基材に対して連続的な平面構造(即ち、浮き上がり構造
ではない構造)に成形しておく。そして、乗員側に位置
される方のドア基材のドア自由端部を、反乗員側に位置
される方のドア基材のドア自由端部に弾性復元力(スプ
リングバック力)を利用して係止させる。このように構
成すれば、前述した第1実施形態と同様の作用・効果が
得られる。
【0046】また、第1実施形態では、ドア基材24の
ドア自由端部24Aをインパネ基材14の開口22の後
端側周縁部14Aにオーバーラップさせた上で弾性的に
係止させ、この状態で発泡成形を行うこととしたが、こ
れに限らず、発泡成形時に、ドア自由端部24Aと後端
側周縁部14Aとがオーバーラップする部分に対応する
成形型の表面にシリコンゴム等のクッション材を予め介
在させておいてもよい。このようにすると、発泡成形時
におけるドア自由端部24Aと後端側周縁部14Aとの
密着度をより一層高めることができる。なお、このこと
は、第2実施形態についても、同様に当てはまる。
ドア自由端部24Aをインパネ基材14の開口22の後
端側周縁部14Aにオーバーラップさせた上で弾性的に
係止させ、この状態で発泡成形を行うこととしたが、こ
れに限らず、発泡成形時に、ドア自由端部24Aと後端
側周縁部14Aとがオーバーラップする部分に対応する
成形型の表面にシリコンゴム等のクッション材を予め介
在させておいてもよい。このようにすると、発泡成形時
におけるドア自由端部24Aと後端側周縁部14Aとの
密着度をより一層高めることができる。なお、このこと
は、第2実施形態についても、同様に当てはまる。
【0047】さらに、上述した各実施形態では、ドア表
皮26とインパネ表皮16とをティア部28を境に区画
したが、これに限らず、ドア表皮26とインパネ表皮1
6とを室内側から見て区画されていないように、即ち、
両者一体に構成してもよい。この場合、ティア部28に
相当する部分に裏面側からV溝状の表皮開裂部を設定す
る等の構成を付加しておけばよい。
皮26とインパネ表皮16とをティア部28を境に区画
したが、これに限らず、ドア表皮26とインパネ表皮1
6とを室内側から見て区画されていないように、即ち、
両者一体に構成してもよい。この場合、ティア部28に
相当する部分に裏面側からV溝状の表皮開裂部を設定す
る等の構成を付加しておけばよい。
【0048】また、第2実施形態では、ドアヒンジ部5
4とドア自由端部50Aとの中間付近に一条の別のドア
ヒンジ部56を設ける構成を採ったが、これに限らず、
ドアヒンジ部54とドア自由端部50Aとの間に複数の
ドアヒンジ部を設ける構成を採ってもよい。
4とドア自由端部50Aとの中間付近に一条の別のドア
ヒンジ部56を設ける構成を採ったが、これに限らず、
ドアヒンジ部54とドア自由端部50Aとの間に複数の
ドアヒンジ部を設ける構成を採ってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明に係るエアバッグドア部を一体に有するインストル
メントパネルは、ドア基材の展開中心となるドアヒンジ
部を介して、当該ドア基材をインパネ基材と一体に形成
すると共に、エアバッグドア部を一方向に展開させる場
合には、当該ドア基材においてドアヒンジ部と反対側に
位置されるドア自由端部を、当該インパネ基材の開口周
縁部の裏面にオーバーラップさせた上で弾性的に係止さ
せ、エアバッグドア部を互いに離反する方向へ展開させ
る場合には、一方のドア基材におけるドア自由端部を、
他方のドア基材におけるドア自由端部の裏面にオーバー
ラップさせた上で弾性的に係止させたので、型コスト等
を大幅に削減することができ、その結果、トータルコス
トを大幅に削減することができるという優れた効果を有
する。
発明に係るエアバッグドア部を一体に有するインストル
メントパネルは、ドア基材の展開中心となるドアヒンジ
部を介して、当該ドア基材をインパネ基材と一体に形成
すると共に、エアバッグドア部を一方向に展開させる場
合には、当該ドア基材においてドアヒンジ部と反対側に
位置されるドア自由端部を、当該インパネ基材の開口周
縁部の裏面にオーバーラップさせた上で弾性的に係止さ
せ、エアバッグドア部を互いに離反する方向へ展開させ
る場合には、一方のドア基材におけるドア自由端部を、
他方のドア基材におけるドア自由端部の裏面にオーバー
ラップさせた上で弾性的に係止させたので、型コスト等
を大幅に削減することができ、その結果、トータルコス
トを大幅に削減することができるという優れた効果を有
する。
【0050】さらに、本発明によれば、ドア基材のイン
パネ基材への固定作業並びに発泡材漏れ防止対策を廃止
することができるので、作業性を向上させることができ
るという優れた効果を有する。
パネ基材への固定作業並びに発泡材漏れ防止対策を廃止
することができるので、作業性を向上させることができ
るという優れた効果を有する。
【0051】請求項2記載の本発明に係るエアバッグド
ア部を一体に有するインストルメントパネルは、請求項
1に記載の発明において、ドア基材におけるドアヒンジ
部とドア自由端部との間に、当該ドアヒンジ部とは異な
る別のドアヒンジ部を設けたので、組付時にあってはド
ア基材を含むインパネ基材が冷却された後においてもド
ア自由端部を強制的に潜り込ませることができ、又バッ
グ膨出時にあってはドア基材を二段階に屈曲させながら
展開させることができ、その結果、ドア基材(及びイン
パネ基材)としてASG(ガラスを混入した樹脂)のよ
うな硬質な樹脂材料を適用することも可能になり、ひい
ては材料選択の自由度を高めることができるという優れ
た効果を有する。
ア部を一体に有するインストルメントパネルは、請求項
1に記載の発明において、ドア基材におけるドアヒンジ
部とドア自由端部との間に、当該ドアヒンジ部とは異な
る別のドアヒンジ部を設けたので、組付時にあってはド
ア基材を含むインパネ基材が冷却された後においてもド
ア自由端部を強制的に潜り込ませることができ、又バッ
グ膨出時にあってはドア基材を二段階に屈曲させながら
展開させることができ、その結果、ドア基材(及びイン
パネ基材)としてASG(ガラスを混入した樹脂)のよ
うな硬質な樹脂材料を適用することも可能になり、ひい
ては材料選択の自由度を高めることができるという優れ
た効果を有する。
【図1】第1実施形態に係るエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの縦断面構造を示す図2
の1−1線断面図である。
有するインストルメントパネルの縦断面構造を示す図2
の1−1線断面図である。
【図2】第1実施形態に係るエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの外観斜視図である。
有するインストルメントパネルの外観斜視図である。
【図3】図1に示されるドア基材のインパネ基材への弾
性的な係止状態を拡大して示す要部拡大断面図である。
性的な係止状態を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図4】ドア基材及びインパネ基材の成形直後の状態を
示す図3に対応する要部拡大断面図である。
示す図3に対応する要部拡大断面図である。
【図5】ドア基材に別のドアヒンジ部を設けた第2実施
形態を示す図3に対応する要部拡大断面図である。
形態を示す図3に対応する要部拡大断面図である。
【図6】従来例に係るエアバッグドア部を一体に有する
インストルメントパネルを示す縦断面図である。
インストルメントパネルを示す縦断面図である。
10 エアバッグドア部 12 インストルメントパネル 14 インパネ基材 14A 後端側周縁部(開口周縁部) 16 インパネ表皮 18 発泡層 22 開口 24 ドア基材 24A ドア自由端部 26 ドア表皮 38 バッグ 42 ドアヒンジ部 50 ドア基材 50A ドア自由端部 54 ドアヒンジ部 56 別のドアヒンジ部 58 インパネ基材 58A 後端側周縁部(開口周縁部)
Claims (2)
- 【請求項1】 裏面側に配置されるインパネ基材及び当
該インパネ基材における助手席側所定位置に形成された
開口内に納められかつ車両前部への所定の高荷重作用時
にバッグ膨張圧を受けて展開するドア基材といった基材
層と、インパネ基材に対して離間して配置されたインパ
ネ表皮及びドア基材に対して離間して配置されたドア表
皮といった表皮層と、これらの基材層と表皮層との間に
充填された発泡層と、を含んで構成されたエアバッグド
ア部を一体に有するインストルメントパネルであって、 ドア基材の展開中心となるドアヒンジ部を介して、当該
ドア基材をインパネ基材と一体に形成すると共に、 エアバッグドア部を一方向に展開させる場合には、当該
ドア基材においてドアヒンジ部と反対側に位置されるド
ア自由端部を、当該インパネ基材の開口周縁部の裏面に
オーバーラップさせた上で弾性的に係止させ、 エアバッグドア部を互いに離反する方向へ展開させる場
合には、一方のドア基材におけるドア自由端部を、他方
のドア基材におけるドア自由端部の裏面にオーバーラッ
プさせた上で弾性的に係止させた、 ことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有するイン
ストルメントパネル。 - 【請求項2】 前記ドア基材におけるドアヒンジ部とド
ア自由端部との間に、当該ドアヒンジ部とは異なる別の
ドアヒンジ部を設けた、 ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10002912A JPH11198751A (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10002912A JPH11198751A (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11198751A true JPH11198751A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11542574
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10002912A Pending JPH11198751A (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11198751A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7434828B2 (en) | 2005-03-22 | 2008-10-14 | Inoac Corporation | Molded member with foamed body |
| JP2014210467A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | トヨタ車体株式会社 | インストルメントパネル及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-01-09 JP JP10002912A patent/JPH11198751A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7434828B2 (en) | 2005-03-22 | 2008-10-14 | Inoac Corporation | Molded member with foamed body |
| JP2014210467A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | トヨタ車体株式会社 | インストルメントパネル及びその製造方法 |
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