JPH11203545A - 可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方法及び装置 - Google Patents

可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方法及び装置

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JPH11203545A
JPH11203545A JP9166686A JP16668697A JPH11203545A JP H11203545 A JPH11203545 A JP H11203545A JP 9166686 A JP9166686 A JP 9166686A JP 16668697 A JP16668697 A JP 16668697A JP H11203545 A JPH11203545 A JP H11203545A
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JP9166686A
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Yoshihiko Hotta
吉彦 堀田
Hideji Tanaka
秀二 田中
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カード利用における問題点を改善し、利用者
の関心を引くに必要な情報を低コストで、且つ有価価値
の程度を利用者が直接認識できる可視像として表示で
き、しかも摩擦によっても容易に消えない高コントラス
トの表示画像が得られる可逆性記録媒体を用いた可視情
報の処理方法及び装置。 【解決手段】 可逆性記録媒体の情報記憶部の情報を書
換装置で読みとり、読みとられた情報をもとに情報処理
装置により書き換えられる表示書換領域が選択され、該
表示書換領域に書き込まれる表示画像が情報処理装置内
にあらかじめメモリされた情報から選択され、表示画像
と該表示画像に対応した記憶情報が書換装置により書き
換えられることを特徴とする可逆性記録媒体を用いた可
視情報の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可逆性記録媒体を
用いた可視情報の処理方法および装置に関し、特に、該
媒体の表示画像の書換え機能と、記憶情報の読取り機能
及び書換え機能を有する書換装置、及び、情報処理装置
を用いる可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方法及
び装置に関する。この可視情報の処理方法及び装置は、
スロットマシンゲームのようなゲーム方法及びそのため
の装置として特に適している。
【0002】
【従来の技術】各種商店等の小売販売業者は、サービス
券、メンバーズカード、ポイントカード等を用いて、顧
客の獲得、再訪問来店を目指しているが、従来から買い
物毎にプレミアム・ポイントをサービスとしている店で
は、主として、メンバーカード等を使用しているが、従
来カードではスタンプ等不可逆的かつ単純な情報を副情
報として表示するにすぎなかった。
【0003】一方サービスカードに限らず一般的に、現
代社会における有価価値カード類の発行済枚数は極めて
多く例えばテレホンカードや所謂オレンジカードのよう
な交通機関の切符販売カードの如きプリペイドカードだ
けでも10億枚以上、クレジットカードや銀行のキャッ
シュカードやIDカード等のカード類を加えると20億
枚をはるかに越える枚数のカードが発行され使用されて
いると言われているが、これらの大部分は機械処理のた
めのデジタル情報を記録するためのものであり、したが
ってクレジットカードやその他のカードの利用時におい
ては、表示機能がないために別にハードコピーを必要と
している場合が非常に多い。記録媒体に磁気記録層やI
Cチップや光ディスクメモリを利用した光カード等が主
に使用され、利用者が記録された情報を肉眼で見て興味
を覚えるような可視像情報はデジタル情報記録層とは別
に印刷または写真法により設けられるのが普通であって
この可視像が次々に変わるカード類は極めて少なく、カ
ードに表示機能を持たせたいという要望は高い。このた
め、その一つの実現手段として、ICカードなどに液晶
表示デバイス及び薄型の電池を内蔵させて表示機能を持
たせ、且つ、電卓にもなるといった多機能カードなども
検討されているが、電池の必要なことや、カードコスト
がかなり高くなることから、カードの手軽さに対する問
題を有している。
【0004】例えば、特開昭62ー233186号公
報、特開平4−33676号公報、特開平4−1644
75公報及び特開平6−31027号公報には、支払金
額データ及び獲得得点データが記録されたカードを使用
して遊技を行うカード式のゲーム機が記載されており、
特開昭4−67879号公報には再記録可能であって使
捨てにならないカードを遊技機に使用することが記載さ
れており、特開昭4−307084号公報及び特開昭5
−237254号公報には、カード処理機が玉貸カード
から有価価値の一部を引き落し、引き落した有価価値に
相当する打玉が遊技機に供給される遊技場設備が記載さ
れており、特開平5−177051号公報には、共通カ
ード発行会社から発行されて各遊技場に出荷され予め情
報を書き込んでいても良いしあるいは遊技場内の共通カ
ード販売機で販売するとき情報を書き込んでも良い共通
カードに記録されている有価価値を使用して遊技機で遊
技し、その結果遊技者の所有となった得点が持点カード
に記録され、その持点カードに記録されている得点に相
当する有価価値が景品カードに記録され、その景品カー
ドに記録されている有価価値を使用して景品交換を可能
にすると共に、景品カードに記録されている有価価値
(残額)を使用して遊技者が遊技場内の共通カード販売
機により共通カードを購入でき、その共通カードを使用
して遊技を再度行うことができる遊技場施設が記載され
ているが、これらのカード類における記録媒体は磁気記
録層である。支持体の磁気記録塗工面の反対側に可視像
を設ける場合も、せいぜい、有価価値カードの残存価値
を意味する小さい星印を表示する程度のものであった。
例えば特開昭4−242683号公報及び特開昭6−7
1039号公報には遊技場で使用する景品カード及びポ
イントカードについて裏面側に磁気記録用ストライブ状
の塗布層を設け磁気記録用ストライブ状の塗布層が形成
された個所の表面側には可視像表示部を形成することが
記載されているが、この可視像表示部には鉄粉が封入さ
れておりこの鉄粉がこぼれないように表面側を透明プレ
ートで覆い、裏面側の磁気記録用ストライブ状塗布層が
磁化された部分にのみ封入された鉄粉が付着してその鉄
粉により可視表示できるようにするものにすぎない。こ
のような鉄粉による可視像表示の難点は明らかである。
また、特開昭62−135394号公報には電圧制御の
カー効果を有する強誘電体透光性材料を用いた表示デバ
イスとICカードなどを組み合わせた情報記憶カードが
提案されているが、画像表示はカー効果による光の微小
な偏光角度を利用したものなので、コントラストが低
く、しかも表示面を指などでこすって電荷が逃げたりす
ると、表示が消えてしまうなど未だ完全なものではな
い。そのためか、サービスカードであって書き換え可能
な興味ある可視像を有し高級感を与え耐久性に優れたも
のはほとんど流通していない。
【0005】例えば、サービスカードではないが、従来
から買い物毎にプレミアム・ポイントをサービスとして
いる店では、主として、メンバーカード等を使用してい
るが、従来カードではスタンプ等不可逆的かつ単純な情
報を副情報として表示するにすぎなかった。例えば、特
開昭4−3287号公報には、裏面にカードの有価価値
量のための情報と残存有価価値量が零になったときカー
ド処理機の加熱手段を作動させるための情報とを保持す
る磁気記録層を有し表面に通常の画像が印刷された領域
と感熱発色インキが印刷された小領域とを有するプリペ
イドカードを、カード処理機で処理してその残存有価価
値量が零になったときにのみ感熱発色インキが印刷され
た小領域を発色させることが記載されているが、この感
熱発色インキの発色は不可逆的な可視像を形成するに過
ぎない。可逆的な情報を保持する記録媒体としては、先
に述べたように、磁気記録層やICチップが主に使用さ
れ、利用者が記録された情報を肉眼で見て興味を覚える
ような可視像情報はデジタル情報記録層とは別に印刷ま
たは写真法により設けられるのが普通であってこの可視
像が次々に変わるカード類は本発明者の知る限りほとん
どない。斯くして、市場ニーズは高いにも拘らず興味あ
る書き換え可能な可視画像を表示する耐久性に優れたサ
ービスカードは未だ普遍的なものになってはいない。
【0006】一方、可逆性記録媒体を用いたポイントカ
ードは小売販売業者が顧客に対し会員証を兼ねて発行す
るものであり、顧客が商品等を購入すると購入金額に応
じポイントを発行し、次回の購入時にポイント分を割り
引いたり、ポイントを積算し一定数に達した後景品や商
品券にかえるなどのサービスを行い、同じ顧客に繰り返
し店に来て貰い、購入して貰うという顧客の囲い込みを
目的としたものである。ポイントカード上に可逆性記録
表示部を設け、ポイント数を表示することにより、顧客
が自分のポイント数を随時確認でき、ポイントに対する
意識が高められ、小売販売業者にとってはさらに顧客の
来店回数、購入金額が増加するというメリットがある。
そして、現在の可逆表示部を有するポイントカードは従
来の表示のないポイントカードに比べ、一定の顧客獲
得、再訪問来店の効果はあったが、いまだ充分とはいえ
ず、さらに顧客の獲得、囲い込みに効果のある方法が必
要とされていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のカード利用における前記問題点を改善し、利用者の関
心を引くに必要な情報を低コストで、且つ有価価値の程
度を利用者が直接認識できる可視像として表示でき、し
かも摩擦によっても容易に消えない高コントラストの表
示画像が得られる可逆性記録媒体を用いた可視情報の処
理方法及び装置、特に、単純なポイント以上に顧客の遊
び心を刺激し、顧客の来店回数を増加させ、顧客の囲い
込みを促進するスロットマシンゲームのようなゲーム方
法及びそのための装置として特に適した可逆性記録媒体
を用いた可視情報の処理方法及び装置を提供することに
ある。
【0008】今までスロットマシンのように特定の数字
およびまたは図柄(以降図柄等と記載)を合わせること
によって勝敗を楽しむゲームは、専用のスロットマシ
ン、またはコンピューターのモニターによって勝敗の結
果を表示するものであり、上記スロットマシンのゲーム
は、通常1回のゲームが非常に短時間に行われ、図柄等
が揃わなかった場合には、いくらその組合わせがもう少
しで勝ちとなる状態でもたえず最初からゲームをやり直
すといったものであるが、本発明によれば、画像を保持
できる可逆性記録媒体にスロットマシンによる図柄等と
同様な図柄等を表示することによって、図柄等を揃える
までゲームを続けることができ、1回のゲームを長期に
渡って楽しむことができるゲーム方法および装置が提供
され、このスロットマシンゲーム方法および装置を各種
商店等の小売業者で用いることにより、顧客の獲得、再
訪問来店に非常に有効となる。
【0009】
【発明を解決するための手段】本発明者等は、可逆的感
熱記録材料所謂サーモクロミック材料の特異な性質、画
像の与える高級感、画像形成処理の簡便さ、形成された
画像の耐久性特に引掻傷の発生し難さ等に着目し、可逆
的感熱記録材料の改良、用途開発等について長年研究し
てきたが、今般、幾つかの技術的改善の結果、可逆的感
熱記録材料の前記のような長所を充分発揮する可逆性記
録媒体を用いた可視情報の処理方法及び装置を完成し
た。
【0010】したがって前記目的は、本発明の(1)
「複数の表示書換領域と情報記憶部を有する可逆性記録
媒体、該媒体の表示画像を書き換える機能と記憶情報を
読みとる機能と書き換える機能を有する書換装置、及
び、情報処理機能とメモリ機能を有する情報処理装置を
用いる可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方法であ
って、該媒体の情報記憶部の情報を書換装置で読みと
り、読みとられた情報をもとに情報処理装置により書き
換えられる表示書換領域が選択され、該表示書換領域に
書き込まれる表示画像が情報処理装置内にあらかじめメ
モリされた情報から選択され、表示画像と該表示画像に
対応した記憶情報が書換装置により書き換えられること
を特徴とする可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方
法」、(2)「前記表示画像が可逆性可視像であり、前
記記憶情報が前記可逆性記録媒体に設けられたバーコー
ド情報を含むものであることを特徴とする前記(1)項
に記載の可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方
法」、(3)「前記表示画像が可逆性可視像であり、前
記記憶情報が前記可逆性記録媒体に設けられた磁気記憶
情報を含むものであることを特徴とする前記(1)項に
記載の可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方法」、
(4)「前記表示画像が可逆性可視像であり、前記記憶
情報が前記可逆性記録媒体に設けられたICチップに記
憶された情報を含むものであることを特徴とする前記
(1)項に記載の可逆性記録媒体を用いた可視情報の処
理方法」、(5)「情報処理装置により選択された表示
書換領域に書き込まれる表示画像情報および必要により
書換装置で読みとられた該媒体の情報記憶部の情報と情
報処理装置内もしくは媒体の情報記憶部にあらかじめ記
憶された情報が照合され、判定されることを特徴とする
前記(1)項乃至(4)項のいずれか1に記載の可逆性
記録媒体を用いた可視情報の処理方法」、(6)「情報
処理装置内もしくは媒体の情報記憶部にあらかじめ記憶
された情報に基き、書き換えられる表示書換領域が選択
されることを特徴とする前記(1)項乃至(5)項のい
ずれか1に記載の可逆性記録媒体を用いた可視情報の処
理方法」、(7)「情報処理装置に書き換えられる表示
書換領域の情報が入力され、書き換えられる表示書換領
域が選択されることを特徴とする前記(1)項乃至
(5)項のいずれか1に記載の可逆性記録媒体を用いた
可視情報の処理方法」、及び、(8)「媒体の情報記憶
部から読みとられた情報および情報処理装置により選択
された表示書換領域に書き込まれる表示画像情報および
/または判定結果を同時もしくは順次表示する表示装置
が用いられることを特徴とする前記(1)項乃至(4)
項のいずれか1に記載の可逆性記録媒体を用いた可視情
報の処理方法」により達成される。
【0011】また前記目的は、本発明の(9)「複数の
表示書換領域を有する可逆性記録媒体、該媒体の表示画
像を書き換える機能を有する書換装置、及び、情報処理
機能とメモリ機能を有する情報処理装置を用いる可逆性
記録媒体を用いた可視情報の処理方法であって、書き換
えられる表示書換領域の情報が情報処理装置に入力さ
れ、該表示書換領域に書き込まれる表示画像が情報処理
装置内にあらかじめメモリされた情報に基いて選択さ
れ、表示画像が書換装置により書き換えられることを特
徴とする可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方法」
(10)「情報処理装置により選択された表示書換領域
に書き込まれる表示画像情報と情報処理装置内にあらか
じめ記憶された情報が照合され、判定されることを特徴
とする前記(9)項に記載の可逆性記録媒体を用いた可
視情報の処理方法」、(11)「情報処理装置のメモリ
された表示書換領域に表示された情報および情報処理装
置により選択された表示書換領域に書き込まれる表示画
像情報および/または判定結果を同時もしくは順次表示
する表示装置が用いられることを特徴とする前記(9)
項に記載の可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方
法」、及び(12)「表示書換領域に書き換え表示され
る画像情報が情報処理装置内にあらかじめメモリされた
情報から選択され、その選択の確率が外部情報に基づき
決定されることを特徴とする前記(1)項または(9)
項記載の可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方法」
により達成される。
【0012】さらに前記目的は、本発明の(13)「複
数の表示書換領域と情報記憶部を有する可逆性記録媒体
の表示画像を書き換える第1の書換手段と、情報処理手
段とメモリ手段を有する情報処理手段を有し、さらに、
該媒体の記憶情報を読みとる機能と書き換える機能を有
する第2の書換手段が前記第1の書換手段又は前記情報
処理手段に設けられている可逆性記録媒体を用いた可視
情報装置」、及び、(14)「複数の表示書換領域を有
する可逆性記録媒体の表示画像を書き換える書換手段
と、情報処理機能とメモリ機能を有する情報処理手段を
有する可逆性記録媒体を用いた可視情報装置」により達
成される。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用する可逆性記録媒体は、(1)使用する可逆的感熱
記録材料の特性、及び(2)カードに記録される情報、
の2点によって特徴づけれられる。本発明の可逆的感熱
記録カードは、支持体上に可逆的感熱層を有するもので
あるが、このような可逆的感熱層の例は、図21(a)
に示される温度−透明度特性を有するものと、図21
(b)に示される温度−透明度特性を有するものとの2
つの種類に分けることができるが、これらに限定される
ものではない。図21(a)に示されるものについて説
明すると、本発明の可逆性感熱記録媒体は、前記のごと
き透明度変化(透明状態、白濁不透明状態)を利用する
ものであるが、この透明状態と白濁不透明状態との違い
は次のように推測される。
【0014】すなわち、(i)透明の場合には、樹脂母
材中に分散された有機低分子物質の粒子と樹脂母材は隙
間なく密着しており、また、粒子内部にも空隙はなく、
片側から入射した光は散乱されることなく反対側に通過
するため透明に見えること、また、(ii)白濁の場合
には、有機低分子物質の粒子は有機低分子物質の微細な
結晶が集合した多結晶で構成され、結晶の界面若しくは
粒子と樹脂母材の界面に隙間ができ、片側から入射した
光は空隙と結晶、空隙と樹脂の界面で屈折、反射し、散
乱されるため白く見えること、等に由来している。
【0015】図21(a)において、樹脂母材とこの樹
脂母材中に分散された有機低分子物質とを主成分とする
感熱層は、例えばT0以下の常温では白濁不透明状態に
ある。これを加熱していくと温度T1から徐々に透明に
なり始め、温度T2〜T3に加熱すると透明となり、この
状態で再びT0以下の常温に戻しても透明のままであ
る。これは温度T1付近から樹脂が軟化し始め、軟化が
進むにつれ、樹脂が例えば収縮し樹脂と有機低分子物質
粒子との界面若しくは粒子内の空隙を減少させるため、
徐々に透明度が上がり、温度T2〜T3では有機低分子物
質が半溶融状態となり、残った空隙を溶融した有機低分
子物質が埋めることにより透明となり、種結晶が残った
まま冷却されることにより、比較的高温で結晶化し、そ
の際樹脂がまだ軟化状態のため、結晶化に伴う粒子の体
積変化に樹脂が追随しないため空隙ができず、透明状態
が維持されるためと考えられる。
【0016】さらにT4以上の温度に加熱すると、最大
透明度と最大不透明度との中間の半透明状態になる。次
に、この温度を下げていくと、再び透明状態をとること
なく最初の白濁不透明状態に戻る。これは温度T4以上
で有機低分子物質が完全に溶融した後、過冷却状態とな
り、T0より少し高い温度で結晶化し、その際、樹脂が
結晶化に伴う体積変化に追随できず、空隙が発生するた
めであると思われる。ただし図21(a)に示した温度
−透明変化曲線は代表的な例を示しただけであり、材料
をかえることにより各状態の透明度等はその材料に応じ
て変化が生じることがある。
【0017】逆に、図21(b)のタイプの記録材料に
おいては、透明(無色)状態(D)若しくは白濁(発
色)状態(A)の記録材料は記録材料を例えばマトリッ
クス形成材料の溶融点温度まで加熱すると透明(無色)
状態になり、これを室温まで冷却すると透明(無色)状
態のまま固定される。透明(無色)状態(D)若しくは
白濁(発色)状態(A)の記録材料を例えば57℃〜6
8℃の温度に加熱すると白濁(発色)状態になりこれを
室温まで冷却すると白濁(発色)状態のまま固定され
る。図14(a)に示されるタイプのものとしては、よ
り低い第1の温度に加熱後冷却すると透明になり、より
高い第2の温度に加熱後冷却すると白濁する(特開平3
−169590号公報参照)もの、および、より低い第
一の特定温度で黒、赤、青等に発色し、より高い第二の
特定温度で消色するもの(特開平2−188293号公
報、特開平2−188294号公報参照)などがあり、
一方、図21(b)に示されるタイプのものとしては、
より高い第1の温度に加熱後冷却すると透明になり、よ
り低い第2の温度に加熱後冷却すると白濁する(特開平
3−169590号公報等参照)もの、および、より高
い第1の温度に加熱後冷却すると消色し、より低い第2
の温度に加熱後冷却すると黒、赤、青等に発色する(特
開平2−188293号公報、特開平2−188294
号公報、特開平5−124360号公報等参照)ものが
挙げられる。
【0018】本発明で使用する可逆性記録媒体は、記録
部分として上記のような可逆的感熱層の他に、磁気記憶
層、ICチップ及び/又は書換可能なバーコードを設け
たものをその範囲に包含し、さらに、支持体上に光反射
層を設けたもの及び/又は記録層上に保護層を設けたも
のを包含する。また、可逆的感熱層の他に着色層を設け
その上に可逆的感熱層を有するものが、可逆的可視像を
目視し易くするために好ましい。この場合、着色層を可
視光に対する反射率の異なる2種以上の部位からなるも
のとすることができる。
【0019】特に、本発明で使用する可逆性記録媒体
が、書換可能なバーコードを設けたものである場合には
反射率の異なる2種以上の部位からなるものとすること
が好ましい。というのは、人間が目視する場合には、例
えば白濁状態の画像部と着色状態の非画像部とは光量差
に加えて色調差があり、かつ、目視する角度によっては
非画像部からの過度の反射光によるグレアがなくなるの
で可逆的可視像を目視し易くするが、一方、これを反射
濃度計やバーコード読取り装置のような装置で読み取る
場合には、通常、光を斜めから入射させ面に対し垂直方
向にセンサーを置き読み取ることになり、これは、とり
もなおさず、着色層により可視光の少なくとも一部が吸
収されコントラストが低くなった結果を計測するに過ぎ
ないためである。而して、本発明の可逆的感熱記録カー
ドにおける着色層は、可視光に対する反射率の異なる2
種以上の部位からなり、かつ、その少なくとも一方の部
位が可視光を吸収する層であり、他の少なくとも一部が
可視光を反射する層からなるものとして、目視でも画像
を認識しやすく、かつ、装置による測定でも高コントラ
ストが得られるものすることができる。
【0020】可逆性(可逆的)感熱層においてバーコー
ドを読み取るのに必要な高いコントラストを得るには、
有機低分子物質の平均粒子径が0.1〜2.0μmの範
囲にあることが好ましく、より適切な白濁度になる。こ
れは、この可逆性感熱記録カードの記録、消去が有機低
分子物質の単結晶状態と多結晶状態という結晶状態の差
異により光散乱、光透過を利用するプロセスであるの
で、光散乱、透過を起こさせるための結晶成長やその効
果は自ずと樹脂母材中に分散された有機低分子物質の粒
子径に依存するためと推定されている。即ち、有機低分
子物質の結晶性の変化(単結晶⇔多結晶)は有機低分子
物質と樹脂母材との相互作用が考えられ、粒子の大きさ
により樹脂母材との相互作用の大きさに差が生じ、透明
状態と白濁状態の変化の度合いに差が発生するものと考
えられている。そして、分散された有機低分子物質の平
均粒子径が大きくなればなるほど多結晶状態になり難く
なり、光を散乱させる効果が小さくなって、白濁度が低
下してコントラストが低くなり、逆に、分散された有機
低分子物質の平均粒子径が小さくなればなるほど結晶の
成長において分散されたマトリックス中で多結晶状態を
形成しにくくなり、この場合も白濁度が低下してコント
ラストが低くなるためと考えられる。さらに、バーコー
ドを読み取る関係から、有機低分子物質の粒子の平均粒
子径がバーコードを読み取る際の光源の波長の1/8か
ら2倍までの範囲にあるとき、バーコードの読み取り時
のコントラストがさらに向上する。こうした現象が何故
生じるかはいまだに明らかにされていないが、大よそ次
のように推察されている。即ち、白濁度つまり光の散乱
度は有機低分子物質粒子中の結晶の大きさで決まると考
えられ、さらにこの結晶の大きさは有機低分子物質粒子
の大きさで決まってくると考えられる。これは、有低分
子物質粒子の大きさにより、樹脂母材とその樹脂母材中
に分散されている有機低分子物質との界面の面積が決ま
り、この界面の面積から樹脂母材と有機低分子物質との
相互作用の強さが決まり、その相互作用の強さが粒子中
の結晶の大きさに影響を与えるためと推測されている。
また、ある波長の光を一番散乱しやすい結晶の大きさが
あり、これは個々の材料によって異なるが、光の波長よ
り小さい結晶がその波長の光を散乱しやすい。つまり、
有機低分子物質の平均粒子径がバーコードを読み取る光
の波長の1/8から2倍までの範囲にあるとき白濁状態
の有機低分子物質粒子中の多結晶の個々の結晶の大きさ
がその波長の光を最も散乱しやすい大きさになっている
ものと考えられている。前記の平均粒子径が読み取り光
源の波長の1/8未満となると、散乱効果が減少し、白
濁度が下がり、コントラストが減少し、逆に、2倍を越
えると樹脂母材と有機低分子物質の界面の表面積が減少
し、樹脂母材と有機低分子物質との相互作用が減少し、
有機低分子物質粒子中の結晶の制御がしにくくなると考
えられており、白濁度が下がり、コントラストが減少す
る。なお、有機低分子物質の粒径を制御する方法として
は貧溶媒の混入、記録層形成液塗工時の加熱乾燥の制
御、分散性を制御するための界面活性剤の添加等が考え
られるがこれらに限定されるものではない。
【0021】ところで、従来バーコードを読み取るため
の光源の波長は600nm以上と規定され(JIS B
9550)、通常600nmから1000nmの範囲の
波長の光源が用いられている。具体的にはLED(66
0nm及び940nmの波長のものが良く用いられ
る)、レーザー(He−Neレーザーで600nm、半
導体レーザーで680nm、780nm、及び960n
mが良く用いられる)が挙げられる。
【0022】本発明で使用する可逆性記録媒体における
バーコード表示体によれば、上記したような660nm
以上の波長の光源を用いてバーコードを読み取ることは
勿論可能であるが、より短い波長の光源を用いることも
でき、むしろ短い波長の光源を用いた方がより高いコン
トラストが得られる。例えば、400〜600nmの光
を用いれば、600nm〜10000nmの光に比べ、
コントラストは最大で2倍近くになる。これは波長の短
い光の方が有機低分子物質に対する屈折率が大きくな
り、光の散乱が増え、そのため白濁度が向上するためで
あると考えられる。
【0023】なお、ここでいう「バーコード」とは、光
の強弱や波長の変化等の光学的変化を可視光の波長域で
あってもなくても情報として認識しうるものであればよ
く、従って、二次元バーコード、OCR、カルラコード
に代表される他の光学的認識パターン表示体をも包含す
る。
【0024】本発明で使用する可逆性記録媒体では、着
色層と可逆的感熱層との間に低屈折率層を設けることに
より、白濁状態の感熱層を透過した光はその感熱層と低
屈折率との界面で反射する割合が増えるため、コントラ
ストを向上させることができるようになる。低屈折率の
材料としては、可逆性感熱層に用いられる樹脂より屈折
率のものならなんでもよいが、ASTM、D542測定
法で屈折率1.5以下のものが好ましく、更には1.4
以下のものが好ましい。例えばポリプロピレン(屈折率
1.49)、ポリ−メチルベンゼン−1(屈折率1.4
65)、メタクリル樹脂(屈折率1.49)、四フッ化
エチレン樹脂(屈折率1.35)、フッ化ビニリデン樹
脂(屈折率1.42)、ポリアセタール(屈折率1.4
8)、セルロースアセテート(屈折率1.33)、空気
(屈折率1.0)等が挙げられる。
【0025】また、本発明で使用する可逆性記録媒体で
は、磁気記録層を設けることにより、磁気記録した情報
の一部を感熱層上に表示することができる等、この可逆
性記録媒体の利便性が向上する。磁気記録層は可逆的感
熱層の反対面の支持体が着色層と支持体層との間に設け
ることができる。磁気記録層が着色層をかねることも可
能である。磁気記録層としては通常用いられる酸化鉄、
バリウムフェライト等と樹脂が用いられる。
【0026】磁気記録の他に、IC、光メモリ、光磁気
メモリ等の情報記憶部を設け、記憶された情報の一部を
必要に応じ可逆性感熱層に表示することも可能である。
磁気記録層を有する具体例、ICチップを組み込んだ具
体例は、後に詳細に説明される。しかしながら、本発明
で使用する可逆性記録媒体には、バーコード情報、磁気
記録情報、IC、光メモリ、光磁気メモリ等による情報
記憶は必ずしも設けなくてもよい。
【0027】支持体としては通常プラスチックフィルム
で例えばPET、ポリ塩化ビニル、ポリアセテートやそ
れらの中に(特に白色)を分散したもの等が用いられ
る。透明支持体としては支持体と同じ材料のプラスチッ
クフィルムが用いられるが、光透過率は50%以上が好
ましく、さらに、70%以上特に80%以上が好まし
い。支持体の厚さは、0.1〜5mm程度が好ましく
0.15〜1mmが更に好ましい。透明支持体の厚さは
20μm〜500μm程度が好ましく30〜200μm
が更に好ましい。着色層の厚さは100Å〜5μmが更
に好ましい。
【0028】また、可逆的感熱層上には可逆的感熱層を
保護するために保護層を設けることができる。可逆的感
熱層上に積層する保護層(厚さ0.1〜5μm)の材料
としては、シリコーン系ゴム、シリコーン樹脂(特開昭
63−221087号公報に記載)、ポリシロキサング
ラフトポリマー(特開昭62−15250号に記載)や
紫外線硬化樹脂又は電子線硬化樹脂(特開昭63−31
0600号に記載)等が挙げられる。いずれの場合も、
塗布時に溶剤を用いるが、その溶剤は、可逆的感熱層の
樹脂ならびに有機低分子物質を溶解しにくいほうが望ま
しい。感熱層の樹脂及び有機低分子物質を溶解しにくい
溶剤としてはn−ヘキサン、メチルアルコール、エチル
アルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられる。
特にアルコール系の溶剤がコスト面から望ましい。
【0029】更にまた、保護層形成液の溶剤やモノマー
成分等から可逆的感熱層を保護するために、保護層と可
逆的感熱層との間に中間層を設けることができる。(特
開平1−133781号公報に記載)中間層の材料とし
ては可逆的感熱層中の樹脂母材として挙げたものの他に
下記のような熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂が使用可能で
ある。即ち、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、
ポリウレタン、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステ
ル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリアミド等が挙げられる。中間層の厚さは0.1
〜2μmくらいが好ましい。
【0030】本発明で使用する可逆性記録媒体は、可逆
的感熱記録カードの形で有利に使用することができ、そ
の各層の形成法は次のとおりである。まず着色層は着色
剤及び樹脂バインダーを主成分とする溶液または分散液
を対象面に塗布、乾燥するか、或いは単に着色シートを
貼合わせることにより形成される。ここで着色剤として
は上層の可逆性感熱記録層の透明及び白濁の変化を反射
画像として認識できればよく、赤、黄、青、紺、紫、
黒、茶、灰、橙、緑などの色や銀、金など光を反射する
ような色を有する染料、顔料、金属粉等が使用される。
また樹脂バインダーとしては各種熱可塑性、熱硬化性ま
たは紫外線硬化性樹脂が使用される。光反射層としては
アルミニウム等の金属を蒸着したものが通常用いられ
る。
【0031】可逆性感熱記録層は一般に(1)樹脂母
材、有機低分子物質の2成分を溶解した溶液、または樹
脂母材の溶液(溶液としては有機低分子物質を溶解しな
いものを用いる。)に有機低分子物質を微粒子状に分散
してなる分散液を対象面上に塗布、乾燥するか、あるい
は前記2成分を溶剤の存在又は不存在下に、必要あれば
加熱しながら、混練し、これをシート状に成形し、それ
自体を感熱記録シートとすることにより作られる。なお
いずれの場合も必要に応じて感熱記録層上にシリコン樹
脂、フッ素樹脂等の樹脂保護層を設けたり、あるいは各
種の図案や文字等を印刷することができる。溶剤として
はテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、クロロホルム、四塩化炭素、エタノー
ル、トルエン、ベンゼン等が挙げられる。なお分散液を
使用した場合は勿論であるが、溶液や混練物を使用した
場合も得られる感熱記録層中では有機低分子物質は微粒
子として析出し、分散状態で存在する。
【0032】感熱記録層に使用される樹脂母材は有機低
分子物質を均一に分散保持した層を形成すると共に、最
大透明時の透明度に影響を与える材料である。このため
母材は透明性がよく、機械的に安定で、且つ成膜性のよ
い樹脂が好ましい。このような樹脂としてはポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−アクリ
レート共重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化ビ
ニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニリ
デン系共重合体;ポリエステル;ポリアミド;ポリアク
リレートまたはポリメタクリレートあるいはアクリレー
ト−メタクリレート共重合体、シリコン樹脂等が挙げら
れる。これらは単独であるいは2種以上混合して使用さ
れる。
【0033】一方、有機低分子物質としては感熱記録層
中で温度により変化するものであればよく、一般に融点
30〜200℃、好ましくは50〜150℃程度のもの
が使用される。このような有機低分子物質としてはアル
カノール;アルカンジオール;ハロゲンアルカノールま
たはハロゲンアルカンジオール;アルキルアミン;アル
カン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカン;ハロゲ
ンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアルカン;シク
ロアルケン;シクロアルキン;飽和または不飽和モノま
たはジカルボン酸またはこれらのエステル、アミド、ま
たはアンモニウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸
またはこれらのエステル、アミド、またはアンモニウム
塩;アリルカルボン酸またはそれらのエステル、アミド
またはアンモニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸また
はそれらのエステル、アミドまたはアンモニウム塩;チ
オアルコール;チオカルボン酸またはそれらのエステ
ル、アミド、またはアンモニウム塩;チオアルコールの
カルボン酸エステル等が挙げられる。これらは単独でま
たは2種以上混合して使用される。これらの化合物の炭
素数は10〜60、好ましくは10〜38、特に10〜
30が好ましい。エステル中のアルコール基部分は飽和
していても飽和していなくてもよく、またハロゲン置換
されていてもよい。いずれにしても有機低分子物質は分
子中に酸素、窒素、硫黄及びハロゲンの少なくとも1
種、例えば−OH−、COOH、−CONH、−COO
R、−NH、−NH2、−S−、−S−S−、−O−、
ハロゲン等を含む化合物であることが好ましい。
【0034】さらに具体的には、これらの化合物にはラ
ウリン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカ
ン酸、アラキン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステア
リン酸メチル、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン
酸オクタデシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン
酸テトラデシル、ベヘン酸ドデシル等の高級脂肪酸のエ
ステル;
【0035】
【化1】
【0036】
【化2】
【0037】
【化3】
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】
【化6】
【0041】
【化7】
【0042】
【化8】
【0043】
【化9】
【0044】
【化10】
【0045】
【化11】
【0046】
【化12】
【0047】
【化13】
【0048】
【化14】 等のエーテル又はチオエーテル等である。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸、等の炭素数16以上の高級脂
肪酸が好ましく、炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に
好ましい。
【0049】なお、感熱記録層中の有機低分子化合物と
樹脂母材との割合は、重量比で2:1〜1:16程度が
好ましく、1:1〜1:5が更に好ましい。母材の比率
がこれ以下になると有機低分子物質を母材中に保持した
膜を形成することが困難となり、またこれ以上になると
有機低分子物質の量が少ないため不透明化が困難にな
る。
【0050】感熱記録層には以上の成分の他に、透明画
像の形成を容易にするために界面活性剤、高融点溶剤等
の添加物を添加することができる。これら添加物の具体
例は次のとおりである。
【0051】高融点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン
酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニル、リ
ン酸トリクレジル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ
ヘプチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2
−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジ
オクチルデシル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチ
ルベンジル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−
ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピ
ン酸アルキル610、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキ
シル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチル
ヘキシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリ
エチレングリコールジ−2−エチルブチラート、アセチ
ルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、
ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸
トリブチル。
【0052】界面活性剤、その他の添加物の例;多価ア
ルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高級アル
キルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステル、高
級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高
級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又はポリプ
ロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド付加
物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼンスル
ホン酸のNa、Ca、Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳
香族カルボン酸、高級脂肪族スルホン酸、芳香族スルホ
ン酸、硫酸モノエステル又はリン酸モノ−またはジ−エ
ステルのCa、Ba又はMg塩;低度硫酸化油、ポリ長
鎖アルキルアクリレート;アクリル系オリゴマー;ポリ
長鎖アルキルメタクリレート;長鎖アルキルメタクリレ
ート−アミン含有モノマー共重合体;スチレン−無水マ
レイン酸共重合体;オレフィン−無水マレイン酸共重合
体。
【0053】次に磁気層は磁性材料を対象面に真空蒸
着、スパッタリング等の方法で堆積させるか、あるいは
樹脂バインダーと共に塗布、乾燥することにより形成さ
れる。ここで磁性材料としては、鉄、コバルト、ニッケ
ル等、及びそれらの合金または化合物が挙げられる。ま
た樹脂バインダーとしては着色層の場合と同様、各種熱
可塑性、熱硬化性または紫外線硬化性樹脂が挙げられ
る。なお磁気層上には必要に応じて隠蔽層を設けたり、
あるいは各種の図案や文字等を印刷することができる。
【0054】支持体としてはポリエステルフィルム例え
ばポリエチレンテレフタレート(PET)のような透明
または白色プラスチックフィルム、紙等、またはそれら
の着色物が使用される。
【0055】本発明で使用する可逆的感熱記録カード
は、相互関係のある複数の非デジタル情報を有する点に
も特徴がある。これら非デジタル情報は、可逆的な可視
像であり、カード保持者がカードを利用する度毎に次々
書き替え可能であり、かつ、相互に関係のある可視情報
であるため、可逆的感熱記録材料特有な耐久性や高級感
と相俟って、有価価値、有価物カードとしての保持率、
利用率を高めることができる。複数の表示書換領域の情
報をソート処理して表示し、視認性を向上させることが
好ましい。
【0056】斯くして、この可逆的感熱記録カードは、
商店、チエーン店あるいは商店街にて、高級なサービス
カードとして用いることができ、例えば、買い物毎にプ
レミアム・ポイントをサービスとしている店ではその表
示部にカード保持者の獲得景品、ポイントを表示し、更
に、この可逆的感熱記録カードの書換装置を用いて獲得
景品、ポイントのランクを変化させてゆくことができ、
かつ、その内容を直接判別可能な画像に書き換えること
ができる。カードを見るだけで現在のポイントや景品な
どが理解でき、カードの保管、再発行などを続けていく
ことができる。可逆的な可視像であるため、ポイントや
景品などのランクアップを簡単に続けていくことができ
る。
【0057】そして、本発明で使用する可逆性感熱記録
カードは、複数の表示書換領域と情報記憶部を有するの
で、該複数の表示書換領域におけるそれぞれの画像の組
み合わせ結果によりポイントや景品などの有価価値の程
度をランク付けしておき、該複数の表示書換領域のう
ち、特定の表示書換領域に画像を、買い物毎に、より高
いランクの有価価値の程度を表す画像の組み合せとなる
よう、書き替えることができる。書換えは、例えば店に
備えられた可逆性記録媒体の書換装置(リーダライタ)
と一体化した或いは別個のルーレット装置やバーチャル
ルーレット装置により、出た目の数、種類で自動的に定
まる有価価値、有価物(例えば獲得ポイント、獲得景
品)に基いて可逆性記録媒体の書換装置(リーダライ
タ)で簡単に行うことができ、或いは同可逆性記録媒体
の書換装置(リーダライタ)と一体化した或いは別個の
スロットマシンやバーチャルスロットマシン装置によ
り、画像の組み合せ結果に基いて可逆性記録媒体の書換
装置(リーダライタ)で簡単に行うことができる。この
場合、前記ルーレット装置やバーチャルルーレット装
置、スロットマシンやバーチャルスロットマシン装置
を、書換装置としてのリーダライタと一体化することが
でき、または、情報処理装置としての例えばパーソナル
コンピュータ(PC)により一体化することができる。
さらにこのPCは本発明により、可逆性感熱記録カード
に組み込んだICチップに換えることができる。
【0058】また、本発明における情報処理装置はオン
ラインによって他のホストコンピューターや同型装置と
接続されていてもよく、情報処理装置内にあらかじめメ
モリされた情報をオンラインによって変更することもで
きる。書換装置と情報処理装置とは、一体であってもよ
い。さらに、上記バーコード情報に代えて、可逆性記録
媒体の表示画像をスキャナで読みとることにより、表示
画像を記憶情報として用いることも可能である。本発明
で使用する可逆性記録媒体可逆性記録媒体には、スロッ
トマシンゲームの他にポイント数、各種メッセージ等を
合わせて表示することも可能である。この可逆性記録媒
体は、TC、CTC等熱で書き換え可能な材料が好まし
い。これらは解像度がよいこと、媒体構成がシンプルで
あり、コストが低いというメリットを有する。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるゲーム例を図
面に基いてさらに詳細に説明する。図1乃至図20は本
発明をスロットマシンゲームに使用した場合の例を説明
するためのものである。図1は本発明のスロットマシン
ゲーム装置に用いるカードの1例である。
【0060】「ゲーム例1」(図2→3→5に揃える場
合) 図2は図1の可逆性記録媒体の拡大図で、表示された異
なる3つの図柄を同一の図柄に合せる以前のものであ
り、顧客が最初に所有するものである。一定額の買物を
した後、図2の第1領域の(×)、第2領域の(☆)、
第3領域の(□)のうち(☆)を揃えるために、第1領
域および第3領域を選択、情報処理装置により新たな情
報(第1領域に(○)、第3領域に(☆))を決定し、
書換装置により図3のように書き換える。さらに図3の
(☆)を揃えるために第1領域を選択、情報処理装置に
より新たな情報(第1領域に(☆))を決定し、書換装
置により図5のように書き換えることにより、各領域に
(☆)を揃えることができる。
【0061】「ゲーム例2」(図2→4→5に揃える場
合) 図2の第1領域の(×)、第2領域の(☆)、第3領域
の(□)のうち(☆)を揃えるために、第1領域を選
択、情報処理装置により新たな情報(第1領域に
(☆))を決定し、書換装置により図4のように書き換
える。さらに図4の(☆)を揃えるために第3領域を選
択、情報処理装置により新たな情報(第3領域に
(☆))を決定し、書換装置により図5のように書き換
えることによって、書換各領域に(☆)を揃えることが
できる。
【0062】「ゲーム例3」(図6→7→8にポーカー
の決まり手に従って一度に一箇所以上の領域を選択し、
図柄を揃える場合) 図6の第1領域の(5)、第2領域の(2)、第3領域
の(A)、第4領域(8)、第5領域(A)のうち
(A)を揃えるために第1領域、第2領域、第4領域を
選択、情報処理装置により新たな情報(第1領域に
(6)、第2領域に(A)、第4領域に(3))を決定
し、書換装置により図7のように書き換える。さらに図
7の(A)を揃えるために第1領域、第4領域を選択、
情報処理装置により新たな情報(第1領域に(A)、第
4領域に(10))を決定し、書換装置により図8のよ
うに書き換えることにより4つの(A)を揃えることが
できる。
【0063】「ゲーム例4」(図6→9→10→11に
ポーカーの決まり手に従って一度に一箇所以上の領域を
選択し、揃える場合) トランプのポーカーの決まり手に従って一度に一箇所以
上の領域を選択し、図柄を揃え、途中で決まり手を変更
したケースであり、視認性向上のためにソート処理した
ケースである。この例においては、図6の第1領域の
(5)、第2領域の(2)、第3領域の(A)、第4領
域(8)、第5領域(A)のうち(A)を揃えるために
第1領域、第2領域、第4領域を選択、情報処理装置に
より新たな情報(第1領域に(Q)、第2領域に
(J)、第4領域に(10))を決定し、書換装置によ
り図9のように書き換える。図9の領域を見ると(A)
の代わりに(K)が揃えば「ロイヤルストレート」とい
う手が完成するため、第5領域を選択、情報処理装置に
より新たな情報(第5領域に(K))を決定し、書換装
置により図10のように書き換え「ロイヤルストレー
ト」が完成する。図10の第1〜5領域の情報を情報処
理装置によりソート処理して書換装置により図11のよ
うに書き換えることができる。
【0064】「ゲーム例5」(図6→12にポーカーの
決まり手に従って揃える場合) 図6→12:(トランプのポーカーの決まり手に従って
一度に一箇所の領域を選択し、図柄を揃えるケースであ
り、図6の第1領域の(5)、第2領域の(2)、第3
領域の(A)、第4領域(8)、第5領域(A)のうち
(A)を揃えるために第1領域を選択、情報処理装置に
より新たな情報(第1領域に(A))を決定し、書換装
置により図12のように書き換えることができる。
【0065】「ゲーム例6」(図13→14→15にト
ランプのポーカーの決まり手に従って一度に一箇所以上
の領域を選択し、図柄を揃え、途中で決まり手を変更し
た場合)トランプのポーカーの決まり手に従って一度に
一箇所以上の領域を選択し、図柄を揃え、途中で決まり
手を変更したケースであり、各領域の情報が2種類組合
わせて存在するケースである。図13の第1領域の
(8、ハート)、第2領域の(3、スペード)、第3領
域の(K、ダイヤ)、第4領域(K、ハート)、第5領
域(J、クラブ)のうち(K)を揃えるために第1領
域、第2領域、第5領域を選択、情報処理装置により新
たな情報(第1領域に(2、ダイヤ)、第2領域に(1
0、ダイヤ)、第5領域に(7、ダイヤ))を決定し、
書換装置により図14のように書き換える。図14の領
域を見ると第4領域の(K、ハート)が(ダイヤ)にな
れば「フラッシュ」という手が完成するため、第4領域
を選択、情報処理装置により新たな情報(第4領域
(Q、ダイヤ))を決定し、書換装置により図15のよ
うに書き換え「フラッシュ」が完成することができる。
【0066】「ゲーム例7」(図16→17→18→1
9→20に単語を揃える場合) 図16→17→18→19→20は単語を揃えるケース
であり、一度に一箇所以上の領域を選択し、単語を完成
させるケースである。また視認性向上のため各情報処理
ごとにソート処理したケースである。図16の第1領域
の(タ)、第2領域の(フ)、第3領域の(ア)、第4
領域の(ナ)から(ス)、(ロ)、(ツ)、(ト)とい
う単語を揃えるために第1〜4の全ての領域を選択、情
報処理装置により新たな情報(第1領域に(カ)、第2
領域に(ケ)、第3領域に(ス)、第4領域に(コ))
を決定・ソート処理し、書換装置により図17のように
書き換える。図17の第2〜4領域の(カ)、(ケ)、
(コ)を選択、情報処理装置より新たな情報(第2領域
に(オ)、第3領域に(ツ)、第4領域に(リ))を決
定・ソート処理し、書換装置により図18のように書き
換える。図18の第2、4領域の(オ)、(リ)を選
択、情報処理装置により新たな情報(第2領域に
(マ)、第4領域に(ト))を決定・ソート処理し、書
換装置により図19のように書き換える。図19の第2
領域の(マ)を選択、情報処理装置により新たな情報
(第2領域に(ロ))を決定し、書換装置により図20
のように書換単語を完成させることができる。
【0067】本発明によるこれらのゲーム例において
は、書換領域の選択の確率および/または書換領域の選
択個数は、(a)顧客の購入金額、(b)顧客の訪問回
数、(c)個人のシリアルNo(会員No、生年月日
等)、(d)指定日訪問等によって、変化を持たせるこ
とができる。
【0068】以下、図面を参照しつつ実施例により本発
明をさらに詳細に説明する。しかしながらこれら実施例
は、本発明を説明するためのものであって、本発明を制
限するためのものではない。
【0069】
【実施例】実施例1 支持体(11)上に、アルミ反射層(12)、可逆性感
熱記録層(13)、保護層(14)を設けてなる図23
に示されるフィルムを、図24ようにカード状に加工す
る。即ち、約188μm厚の透明PETフィルム(東レ
社製:ルミラーT−60)上にアルミニウムを蒸着した
(光沢度700%)。
【0070】さらにその上に ベヘン酸(日本油脂社製:NAA−22S) 6部 エイコサン2酸(岡村製油社製:SL−20) 4部 塩化ビニル〜酢酸ビニル〜リン酸エステル共重合体 25部 (電気化学工業社製:♯1000p) THF 150部 トルエン 15部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して約
15μm厚の感熱層を設ける。
【0071】さらにその上に ウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹脂の75%酢酸 10部 ブチル溶液(大日本インク化学社製:ユニディックC7−157) トルエン 10部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾後80w
/cmのランプで硬化させ約5μm厚のオーバーコート
層を設けて可逆性感熱記録材料を作成した。この可逆性
感熱記録材料を80℃に加熱し感熱層を透明とし、この
シートを図24のようにカード状に加工したものを使用
する。その上からサーマルヘッドで加熱して画像を形成
した。この例の場合、便宜上書き換え記録部をカード上
部に持ってきているが、この位置はどこであっても差し
支えない。
【0072】来店時に顧客についてカード発行の手続が
なされ、カード利用者には、カードが発行される(図2
5)。この例では、表示部に「Welcome!」と表
示されているが、表示部には氏名、日時等を表示し得
る。次に、そのカードを発行した店又はその関係店で、
買い物の後精算時に、提出されたカードの情報が書き替
えられる。例えば買い物100円単位毎に、カード利用
者に例えば表示書換領域1箇所の書き替え機会が与えら
れる。1000円の買い物をしたカード利用者の場合に
は11箇所の書き替え機会が与えられる。書き替えは例
えば店に備えられたスロットマシン装置によりランダム
に自動的に定まる前記マークに変更されることにより終
了し、結果は図2のように表示される。次回の来店時
に、買い物の後精算時に、前回と同様、カード利用者が
保持していたカードに、前記スロットマシン装置によ
り、ランダムに自動的に定まる前記マークに変更され
る。その結果各マークが図6に示されるようにうまく揃
ったとするとこのマークの組合わせに相当する景品が与
えられるか、又は、より高いランクの景品を揃えるため
のマークが当初記録されているカードに換えられる。
【0073】実施例1においては図22のフィルム構成
のものをカードとして示したが、これに代えて、図25
に示されるように、透明PETフィルムベース上に、可
逆性感熱記録層(13)、保護層(14)設けてなるフ
ィルムと支持体(11)とを低屈折率層としての空気層
(16)を介在させた接着層(17)で張り合わせたも
のをカード状に加工して用いることも可能である。
【0074】実施例2 支持体(11)上の一部に黒色UVインキを設けた点を
除いて、実施例1の場合と同様に、支持体(11)上
に、アルミ反射層(12)、可逆性感熱記録層(1
3)、保護層(14)を設け、支持体(11)の裏面に
磁気記録層を設けてなるフィルムを、図26のようにカ
ード状に加工する。即ち、約188μm厚の透明PET
フィルム(東レ社製:ルミラーT−60)で印刷し、黒
色の着色層を設けた。透明PETの残りの部位にアルミ
ニウムを蒸着する(光沢度700%)。
【0075】さらにその上に ベヘン酸(日本油脂社製:NAA−22S) 6部 エイコサン2酸(岡村製油社製:SL−20) 4部 塩化ビニル〜酢酸ビニル〜リン酸エステル共重合体 25部 (電気化学工業社製:♯1000p) THF 150部 トルエン 15部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して約
15μm厚の感熱層を設ける。
【0076】さらにその上に ウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹脂の75%酢酸 10部 ブチル溶液(大日本インク化学社製:ユニディックC7−157) トルエン 10部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾後80w
/cmのランプで硬化させ約5μm厚のオーバーコート
層を設けて可逆性感熱記録シートを作成した。この可逆
性感熱記録シートを80℃に加熱し可逆性感熱層を透明
とする。
【0077】さらに、この可逆性感熱記録シートの裏面
に磁気塗工層を設けた。磁気塗工層は以下の組成よりな
る磁気分散液を、容積が5lのポットミルにて、12時
間分散を行い、 γ−Fe23 100部 ポリカルボン酸ソーダ 6部 水 150部 得られた分散液を下記処方より調合する。 磁気分散液 100部 水 5部 ポリカルボン酸ソーダ 10部 塩化ビニリデンエマルジョン 20部
【0078】得られた磁気塗料を、ポリアミド樹脂(東
レ社製:CM8000)のメタノール溶液下塗層を予め
設けた可逆性感熱記録シートの裏面に、布乾燥重量を4
0g/m2となるように、塗布を行い、更に1500G
の外部磁界の下で配向をして、130℃の恒温槽にて、
乾燥し、このシートを図24のようにカード状に加工し
たものを使用する。その上からサーマルヘッドで加熱
し、黒色の着色層上には画像として数字を形成した。こ
の画像を目視でみたところ数字はどの角度からも見やす
かった。
【0079】この磁気記録層にはカード番号、カード発
行データ、会員認証データ、景品引替記録を設けて、カ
ードの不正使用防止や顧客利用上のセキュリティを高め
るための諸データを記録することができた。この例の場
合も、便宜上書き換え記録部をカード上部に持ってきて
いるが、この位置はどこであっても差し支えない。
【0080】この例のカードにおいても、来店時に顧客
についてカード発行の手続がなされ、カード利用者に
は、カードが発行される(図24)。この例では、表示
部に「Welcome!」と表示されているが、表示部
には氏名、日時等を表示し得る。次に、そのカードを発
行した店又はその関係店で、買い物の後精算時に、提出
されたカードの情報が書き替えられる。例えば買い物1
00円単位毎に、カード利用者に例えば表示書換領域1
箇所の書き替え機会が与えられる。1000円の買い物
をしたカード利用者の場合には11箇所の書き替え機会
が与えられる。書き替えは例えば店に備えられたスロッ
トマシン装置によりランダムに自動的に定まる前記マー
クに変更されることにより終了し、結果は図2のように
表示される。次回の来店時に、買い物の後精算時に、前
回と同様、カード利用者が保持していたカードに、前記
スロットマシン装置により、ランダムに自動的に定まる
前記マークに変更される。その結果各マークが図6に示
されるようにうまく揃ったとするとこのマークの組合わ
せに相当する景品が与えられるか、又は、より高いラン
クの景品を揃えるためのマークが当初記録されているカ
ードに換えられる。
【0081】実施例3 実施例1の場合と同様に、支持体(11)上に、アルミ
反射層(12)、可逆性感熱記録層(13)、保護層
(14)を設けてなるフィルムをカード状に加工し、I
Cチップを納める窪み部(23)を形成するとともに、
書き換え記録部を、本発明の可逆的感熱記録カードがI
Cチップを有する場合の1具体例の概念図として示され
る図27aのようにカード状に加工する。この例におい
ても実施例1の場合と同様に、支持体(11)上に、ア
ルミ反射層(12)、可逆性感熱記録層(13)、保護
層(14)を設けてなるフィルムが、書き換え記録部と
して使用された。すなわち、この例においては、可逆的
感熱記録カードに書き換え記録部(24)がラベル加工
されるとともに、可逆的感熱記録カードの裏面側には所
定箇所にICチップ埋め込み用窪み部(23)が形成さ
れており、この窪み部(23)に、図27bに示される
ようなウェハ(231)が組込まれて固定される。ウェ
ハ(231)は、ウェハ基板(232)上に集積回路
(233)が設けられると共に、この集積回路(23
3)に電気的に接続されている複数の接触端子(23
4)がウェハ基板(232)に設けられる。この接触端
子(234)はウェハ基板(232)の裏面側に露出し
ており、前記の専用プリンタ(カードリーダライタ)が
この接触端子(234)に電気的に接触して所定の情報
を読み出したり書き換えたりできるように構成されてい
る。この可逆的感熱記録カードの機能例を、図28を参
照しつつ説明する。
【0082】図28(a)は、集積回路(233)を示
す概略の構成ブロック図であり、(b)はRAMの記憶
データの1例を示す構成ブロック図である。集積回路
(233)は、例えばLSIで構成されており、その中
には制御動作を所定の手順で実行することのできるCP
U(235)と、CPU(235)の動作プログラムデ
ータを格納するROM(236)と、必要なデータの書
き込み及び読み出しができるRAM(237)を含む。
さらに集積回路(233)は、入力信号を受けてCPU
(235)に入力データを与えるとともにCPU(23
5)からの出力信号を受けて外部に出力する入出力イン
ターフェース(238)と、図示していないが、パワー
オンリセット回路、クロック発生回路、パルス分周回路
(割込パルス発生回路)、アドレスデコーダ回路とを含
む。CPU(235)は、パルス分周回路から定期的に
与えられる割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動
作を実行することが可能となる。また、アドレスデコー
ド回路はCPU(235)からのアドレスデータをデコ
ードし、ROM(236)、RAM(237)、入出力
インターフェース(238)にそれぞれ信号を与える。
入出力インターフェース(238)には、複数(図中で
は8個)の接触端子(234)が接続されており、前記
の専用プリンタ(カードリーダライタ)からの所定デー
タがこの接触端子(234)から入出力インターフェー
ス(238)を介してCPU(235)に入力される。
CPU(235)は、入力信号に応答して、かつROM
(236)内に格納されたプログラムデータに従って、
各動作を行い、かつ、所定のデータ、信号を入出力イン
ターフェース(238)を介してカードリーダライタに
出力する。本発明においては、乱数発生のための簡単な
プログラムを、このROM(236)内に予め格納して
おくことができ、これによって、前記複数の情報の異な
る組合せにより複数存在する有価価値又は有価物に相当
する各信号をランダムに発生させることができる。
【0083】図28(b)に示されるように、RAM
(237)は複数の記憶領域(239a)〜(239
f)を含む。例えば領域(239a)にはカード番号が
記憶され、(239b)には例えばカード所有者の氏
名、住所、電話番号等のIDデータが記憶され、領域
(239c)には例えば獲得した有価価値又は有価物に
相当する情報例えば得点済みの印×、印★の合計数が記
憶され、領域(239d)には例えば獲得済みのより上
位の有価価値又は有価物に相当する情報例えば得点済み
の印□の合計数が記憶され、領域(239e)(239
f)及び(239g)には例えばそれぞれ店コードとそ
れに対応した獲得済みの有価価値又は有価物に相当する
情報例えば得点済みの印□の数と、獲得済みのより上位
の有価価値又は有価物に相当する情報例えば得点済みの
印◎とが、区別して記憶される。この可逆的感熱記録カ
ードの例は、バーチャルルーレット装置として、出た目
の数、種類で自動的に定まる有価価値、有価物(例えば
獲得ポイント、獲得景品)に基いて専用プリンタとして
のリーダライタで書き換えを簡単に行いたい場合、特
に、バーチャルルーレット装置と専用プリンタとしての
リーダライタとを一体化したい場合に、好ましく使用す
ることができる。
【0084】実施例4 支持体(11)上の一部に黒色UVインキを設け、さら
にバーコードを印字して光学的な認識を可能とした点を
除いて、実施例1の場合と同様に作成した。すなわち、
支持体(11)上に、アルミ反射層(12)、可逆性感
熱記録層(13)、保護層(14)を設けてなるフィル
ムを、以下のようにカード状に加工する。即ち、約18
8μm厚の透明PETフィルム(東レ社製:ルミラーT
−60)上に印刷し、黒色の着色層を設けた。透明PE
Tの残りの部位にアルミニウムを蒸着した(光沢度70
0%)。
【0085】さらにその上に ベヘン酸(日本油脂社製:NAA−22S) 6部 エイコサン2酸(岡村製油社製:SL−20) 4部 塩化ビニル〜酢酸ビニル〜リン酸エステル共重合体 25部 (電気化学工業社製:♯1000p) THF 150部 トルエン 15部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して約
15μm厚の感熱層を設けた。
【0086】さらにその上に ウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹脂の75%酢酸 10部 ブチル溶液(大日本インク化学社製:ユニディックC7−157) トルエン 10部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾後80w
/cmのランプで硬化させ約5μm厚のオーバーコート
層を設けて可逆性感熱記録材料を作成した。この可逆性
感熱記録材料を80℃に加熱し感熱層を透明とした。そ
の上からサーマルヘッドで加熱し、黒色の着色層上には
画像として数字を形成し、A1蒸着層の上にはバーコー
ドを形成した。この画像を目視でみたところ数字はどの
角度からも見やすく、バーコードはバーコードスキャナ
ーで10回スキャンして10回とも読み取ることができ
た。
【0087】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明によれば、利用者の関心を引くに必要
な情報を低コストで、且つ有価価値の程度を利用者が直
接認識できる可視像として表示でき、しかも摩擦によっ
ても容易に消えない高コントラストの表示画像が得られ
る可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方法及び装
置、特に、単純なポイント以上に顧客の遊び心を刺激
し、顧客の来店回数を増加させ、顧客の囲い込みを促進
するスロットマシンゲームのようなゲーム方法及びその
ための装置として特に適した可逆性記録媒体を用いた可
視情報の処理方法及び装置が提供され、これによってリ
ピート顧客の獲得が可能となり、商店(街)の活性化を
期することできるという、極めて優れた効果が発揮され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスロットマシンゲーム装置に用いるカ
ードである。
【図2】図1の可逆性記録媒体の拡大図で、同一の図柄
を併せるタイプの表示である。
【図3】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大図
である。
【図4】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大図
である。
【図5】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大図
である。
【図6】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大図
である。
【図7】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大図
である。
【図8】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大図
である。
【図9】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大図
である。
【図10】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図11】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図12】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図13】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図14】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図15】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図16】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図17】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図18】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図19】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図20】本発明で使用する可逆性記録媒体の別の拡大
図である。
【図21】本発明において使用する可逆的感熱記録材料
の特性を示した説明図である。
【図22】本発明の可逆的感熱記録材料の層構成の1例
を示した断面図である。
【図23】本発明の可逆的感熱記録材料の平面構成の1
例を示した説明図である。
【図24】本発明の可逆的感熱記録材料の発行直後の1
例を示した説明図である。
【図25】本発明の可逆的感熱記録材料の層構成の他の
1例を示した断面図である。
【図26】本発明の可逆的感熱記録材料の層構成の他の
1例を示した説明図である。
【図27】本発明における、ICチップを設けた可逆的
感熱記録材料の1例を示した説明図である。
【図28】本発明のICチップを設けた可逆的感熱記録
材料における、ICチップの1機能例を示した説明図で
ある。
【符号の説明】
11 支持体 12 アルミニウム反射層 13 可逆性感熱記録層 14 保護層 15 透明PETフイルム 16 空気層 17 接着層 20 磁気塗工層 21 カード 22 書き換え記録部 23 ICチップ用窪み部 24 書き換え記録部のラベル加工 231 ウエハ 232 ウエハ基板 233 集積回路 234 接触端子 235 CPU 236 ROM 237 RAM 238 入出力用インターフェース 239 RAM記憶領域の情報

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の表示書換領域と情報記憶部を有す
    る可逆性記録媒体、該媒体の表示画像を書き換える機能
    と記憶情報を読みとる機能と書き換える機能を有する書
    換装置、及び、情報処理機能とメモリ機能を有する情報
    処理装置を用いる可逆性記録媒体を用いた可視情報の処
    理方法であって、該媒体の情報記憶部の情報を書換装置
    で読みとり、読みとられた情報をもとに情報処理装置に
    より書き換えられる表示書換領域が選択され、該表示書
    換領域に書き込まれる表示画像が情報処理装置内にあら
    かじめメモリされた情報から選択され、表示画像と該表
    示画像に対応した記憶情報が書換装置により書き換えら
    れることを特徴とする可逆性記録媒体を用いた可視情報
    の処理方法。
  2. 【請求項2】 情報処理装置により選択された表示書換
    領域に書き込まれる表示画像情報および必要により書換
    装置で読みとられた該媒体の情報記憶部の情報と情報処
    理装置内もしくは媒体の情報記憶部にあらかじめ記憶さ
    れた情報が照合され、判定されることを特徴とする請求
    項1記載の可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方
    法。
  3. 【請求項3】 情報処理装置内もしくは媒体の情報記憶
    部にあらかじめ記憶された情報に基き、書き換えられる
    表示書換領域が選択されることを特徴とする請求項1又
    は請求項2いずれかに記載の可逆性記録媒体を用いた可
    視情報の処理方法。
  4. 【請求項4】 情報処理装置に書き換えられる表示書換
    領域の情報が入力され、書き換えられる表示書換領域が
    選択されることを特徴とする請求項1又は請求項2のい
    ずれかに記載の可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理
    方法。
  5. 【請求項5】 媒体の情報記憶部から読みとられた情報
    および情報処理装置により選択された表示書換領域に書
    き込まれる表示画像情報および/または判定結果を同時
    もしくは順次表示する表示装置が用いられることを特徴
    とする請求項1に記載の可逆性の可視情報記録媒体を用
    いた処理方法。
  6. 【請求項6】 複数の表示書換領域を有する可逆性記録
    媒体、該媒体の表示画像を書き換える機能を有する書換
    装置、及び、情報処理機能とメモリ機能を有する情報処
    理装置を用いる可逆性記録媒体を用いた可視情報の処理
    方法であって、書き換えられる表示書換領域の情報が情
    報処理装置に入力され、該表示書換領域に書き込まれる
    表示画像が情報処理装置内にあらかじめメモリされた情
    報に基いて選択され、表示画像が書換装置により書き換
    えられることを特徴とする可逆性記録媒体を用いた可視
    情報の処理方法。
  7. 【請求項7】 情報処理装置により選択された表示書換
    領域に書き込まれる表示画像情報と情報処理装置内にあ
    らかじめ記憶された情報が照合され、判定されることを
    特徴とする請求項6に記載の可逆性記録媒体を用いた可
    視情報の処理方法。
  8. 【請求項8】 情報処理装置のメモリされた表示書換領
    域に表示された情報および情報処理装置により選択され
    た表示書換領域に書き込まれる表示画像情報および/ま
    たは判定結果を同時もしくは順次表示する表示装置が用
    いられることを特徴とする請求項6に記載の可逆性記録
    媒体を用いた可視情報の処理方法。
  9. 【請求項9】 表示書換領域に書き換え表示される画像
    情報が情報処理装置内にあらかじめメモリされた情報か
    ら選択され、その選択の確率が外部情報に基づき決定さ
    れることを特徴とする請求項1または請求項6記載の可
    逆性記録媒体を用いた可視情報の処理方法。
  10. 【請求項10】 複数の表示書換領域と情報記憶部を有
    する可逆性記録媒体の表示画像を書き換える第1の書換
    手段と、情報処理手段とメモリ手段を有する情報処理手
    段を有し、さらに、該媒体の記憶情報を読みとる機能と
    書き換える機能を有する第2の書換手段が前記第1の書
    換手段又は前記情報処理手段に設けられている可逆性記
    録媒体を用いた可視情報装置。
  11. 【請求項11】 複数の表示書換領域を有する可逆性記
    録媒体の表示画像を書き換える書換手段と、情報処理機
    能とメモリ機能を有する情報処理手段を有する可逆性記
    録媒体を用いた可視情報装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100516413B1 (ko) * 2001-03-28 2005-09-23 고나미 가부시끼가이샤 자주체를 사용한 게임 장치
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