JPH1121376A - 複合光輝剤、これを用いたメタリック調樹脂組成物及び樹脂成形品 - Google Patents

複合光輝剤、これを用いたメタリック調樹脂組成物及び樹脂成形品

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JPH1121376A
JPH1121376A JP18927897A JP18927897A JPH1121376A JP H1121376 A JPH1121376 A JP H1121376A JP 18927897 A JP18927897 A JP 18927897A JP 18927897 A JP18927897 A JP 18927897A JP H1121376 A JPH1121376 A JP H1121376A
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meth
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JP18927897A
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Yukihiko Yamashita
幸彦 山下
Isamu Hattori
勇 服部
Seishu Tateoka
聖秀 楯岡
Masato Tanaka
真人 田中
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Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形品の耐候性、耐衝撃性、光沢等の諸特性を
損なうことなく、良好なメタリック調樹脂組成物及びこ
れを用いた樹脂成形品の提供。 【解決手段】光沢粒子を含む架橋ポリマー粒子である平
均粒径5〜500μmの複合光輝剤、熱可塑性樹脂また
は熱硬化性樹脂100重量部に対してこの複合光輝剤を
を0.1〜20重量部を含有してなる樹脂組成物及びこ
の樹脂組成物を用いた樹脂成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な複合光輝剤、
この複合光輝剤を用いたメタリック調樹脂組成物及びこ
れを用いた樹脂成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂に光沢を有する粒子
を混合した樹脂組成物及びその成形品はよく知られてお
り、メタリック調の外観を得るために非常に有効な方法
である。具体的には、それらの光沢粒子を熱可塑性樹脂
と溶融混練し、光沢粒子を樹脂中に分散させることによ
って製造する。その例としては、ABS樹脂に平均粒径
20μm以下の金属粉末を混合する方法(特開昭58ー
37045号公報)、ポリエチレンテレフタレートまた
はポリブチレンテレフタレートに平均粒径80〜150
μmの金属粉末を混合する方法(特開昭50ー1206
51号公報)等が開示されている。この方法では、メタ
リック調の外観を得ることはできるが、メタリック調の
成形品を射出成形する場合、金型内部で樹脂が流動する
際に異なった方向からの合流部分に完全には溶融できな
いで合わせ目(ウエルドライン)が発生する。
【0003】金属粉末を含有する溶融樹脂の断面は、一
般には金属粉末を含まない層が存在するために、ウエル
ドラインは樹脂のみで形成された部分が発生する。この
部分は、光を吸収してしまうために黒色の筋状に見えて
しまう。また、鱗片状の金属粉末を用いた場合はウエル
ドラインが成形品表面に対して、鱗片状金属粉末の垂直
に存在してしまう。即ち、金属光沢のない面が表面を向
いてしまうために、この場合もウエルドラインが黒色の
筋状に観測され、この黒筋状の部分が外観を著しく損な
う結果となる。この欠点を解決する方法として、任意の
熱可塑性樹脂に平均粒子径10μm〜1mmの金属粒子
を混合する方法(特公平4ー27932号公報)が提案
されている。適当な平均粒子径の金属粉末を用いること
によって、ウエルドラインの巾よりも粒子間の平均距離
を大きくすることによって、外観上ウエルドラインの黒
筋を目立たなくする方法である。しかしこの方法では、
金属粉末を多量に混合する場合や金属粒子の平均粒子径
が小さい場合には改善効果は認められない。
【0004】また、上記の何れの方法を用いても、ウエ
ルド二色性と言われる問題は解決できない。ウエルド二
色性とは、ウエルドラインの近辺において、見る角度に
よってメタリック感及び色相が異なって見える現象であ
る。射出成型機から金型内に射出された溶融樹脂は、金
型内との接触面から熱を放出し、冷却されながら金型内
全域にチャージされる。冷却される過程においては、図
1に示すように金型に接触している部分から冷却される
ために、流動樹脂の内部ほど流動速度が速くなる。この
ような流動挙動を示す樹脂中に鱗片状の金属粒子が分散
している場合、金属粒子の両端に受ける流動速度が異な
るために、金型面に対して一定の角度で傾いてしまう。
その結果、金属粒子による反射光の方向が均一ではなく
偏りを持つことになり、成型品表面を見る角度によっ
て、メタリック感が異なって見えるため外観を著しく損
なう結果になる。
【0005】この欠点を改善する方法としては、球形の
ガラス表面に金メッキを施した光輝剤を用いる方法があ
り、成型品表面の二色性とウエルドラインの黒すじは著
しく改善できる。しかし、光輝剤が球形であるために反
射光が少なく、メタリック感が不足する。この傾向は光
輝剤を多量に添加するとある程度改善できるが成型品の
特性が低下する。また一般に、光輝剤からの反射光が金
色であることは好まれない等の問題もあり、さらに改善
する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は成形品の耐候
性、耐衝撃性、光沢等の諸特性を損なうことなく、良好
なメタリック調外観を有する樹脂組成物及びこれを用い
た樹脂成形品を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光沢粒子を含
む架橋ポリマー粒子である平均粒径5〜500μmの複
合光輝剤、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂100重量
部に対してこの複合光輝剤をを0.1〜20重量部含有
してなる樹脂組成物及びこの樹脂組成物を用いた樹脂成
形品に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における複合光輝剤は光沢
粒子を含む架橋ポリマー粒子である。ここで用いる光沢
粒子には、光沢の得られるのものであれば如何なる材料
でもよく、特に制限はない。例えば、アルミ粉末等の金
属粉末、硫化ニッケル、硫化コバルト、硫化マンガン、
金属酸化物、白雲母、黒雲母、合成雲母、二硫化チタン
ーコーテイング雲母等を用いることができる。光沢粒子
の形状はいかなるものでもよく、特に制限はないが、そ
の平均粒径は5〜500μmとされる。平均粒子径が5
μm未満であると、光沢粒子を架橋ポリマー中に含有さ
せることが困難になり、また複合光輝剤を用いた成型品
のメタリック感が発現せず、また複合光輝剤を用いた成
型品が異物が混入したように見える。平均粒子径が50
0μmを越えると、光沢粒子を架橋ポリマー中に含有さ
せることが困難になり、また成型品に異物が混入したよ
うに見える。
【0009】複合光輝剤中の光沢粒子の割合は好ましく
は5〜90重量%である。より好ましくは10〜70重
量%、更に好ましくは15〜65重量%であり、最も好
ましくは20〜50重量%である。光沢粒子の割合が5
重量%未満では、成形品のメタリック感をえるために必
要な複合光輝剤の添加割合が増加するため、成形品の諸
特性が低下する傾向があり、また、90重量%を超える
と光沢粒子を架橋ポリマー中に含有させることが困難に
なる傾向がある。
【0010】複合光輝剤の平均形状比が、1/4〜1/
1であることが好ましい。複合光輝剤の平均形状比が、
1/4未満であると複合光輝剤と樹脂を押し出し機等で
溶融混練する際に、複合光輝剤が破壊されてしまう恐れ
がある。
【0011】この複合光輝剤の製造方法はいかなる方法
でもよく、特に制限はない。例えば、光沢粒子をラジカ
ル重合可能な単官能ビニル化合物、多官能ビニル化合
物、重合開始剤等からなる混合物に添加し、その混和物
を蒸留水、分散剤、分散助剤の混合物中に添加し、所定
の温度で攪拌しながら懸濁重合を行うことによって目的
の複合光輝剤を得ることができる。
【0012】架橋ポリマーに用いる単量体は、重合反応
が可能なものであれば、特に制限はない。例えば、ラジ
カル重合可能なビニル単量体、多官能性単量体、これら
の混合物等を用いることができる。ここで用いられる単
量体としては具体的には、スチレン,αメチルスチレ
ン,クロロスチレン等の芳香族系ビニル化合物、メチル
スチレン,エチルスチレン等のアルキルスチレン等を用
いることができる。
【0013】(メタ)アクリル酸エステルとして、メチ
ル(メタ)アクリレート,エチル(メタ)アクリレー
ト,プロピル(メタ)アクリレート,n-ブチル(メ
タ)アクリレート,t-ブチル(メタ)アクリレート,
ペンチル(メタ)アクリレート,イソペンチル(メタ)
アクリレート,n-ヘキシル(メタ)アクリレート,2-
メチルペンチル(メタ)アクリレート,3-メチルペン
チル(メタ)アクリレート,4-メチルペンチル(メ
タ)アクリレート,シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト,フエニル(メタ)アクリレート,2、3-ジメチル
ブチル(メタ)アクリレート,2、2-ジメチルブチル
(メタ)アクリレート,3、3-ジメチルブチル(メ
タ)アクリレート,n-ヘプチル(メタ)アクリレー
ト,2-メチルヘキシル(メタ)アクリレート,3-メチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート,4-メチルヘキシル
(メタ)アクリレート,5-メチルヘキシル(メタ)ア
クリレート,2、2-ジメチルペンチル(メタ)アクリ
レート,2、3-ジメチル(メタ)アクリレート,4、
4-ジメチルペンチル(メタ)アクリレート,3、4-ジ
メチルペンチル(メタ)アクリレート,n-オクチル
(メタ)アクリレート,2-メチルヘプチル(メタ)ア
クリレート,3-メチルヘプチル(メタ)アクリレー
ト,4-メチルヘプチル(メタ)アクリレート,5-メチ
ルヘプチル(メタ)アクリレート,3-エチルヘキシル
(メタ)アクリレート,4-エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート,5-エチルヘキシル(メタ)アクリレート
等のエステル類、これらに対応する異性体等を用いるこ
とができる。
【0014】シアン化ビニル化合物として、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル等を用いることができる。
【0015】環状ビニル化合物として、無水マレイン
酸、無水メタクリル酸、無水アクリル酸、フエニルマレ
イミド、シクロヘキシルマレイミド、アルキルフエニル
マレイミド等を用いることができる。これら単量体は単
独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0016】光沢粒子を含むポリマは架橋していること
が必要である。ポリマを架橋させる方法としては、通常
の多官能ビニル単量体を用いることができる。例えば、
エチレングリコールジメタクリレート,ジエチレングリ
コールジメタクリレート,トリエチレングリコールジメ
タクリレート,ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト,1、3ブチレングリコールジメタクリレート,1、
6ヘキサンジオールジメタクリレート,ネオペンチルグ
リコールジメタクリレート,ポリプロピレングリコール
ジメタクリレート,2-ヒドロキシ1、3-ジメタクリロ
キシプロパン,2、2-ビス(4-(メタクリロキシエト
キシ)フエニルプロパン,2、2-ビス(4-(メタクリ
ロキシ・ジエトキシ)フエニル)プロパン,2、2-ビ
ス(4-(メタクリロキシ・ポリエトキシ)フエニル)
プロパン,2、2-ビス(4-(メタクリロキシ・ポリエ
トキシ)フエニル)プロパン,ポリエチレングリコール
ジアクリレート,1、6-ヘキサンジアクリレート,ネ
オペンチルグリコールジアクリレート,トリプロピレン
グリコールジアクリレート,ポリプロピレングリコール
ジアクリレート,2、2-ビス(4-(アクリロキシ・ジ
エトキシ)フエニル)プロパン,2-ヒドロキシ、1-ア
クリロキシ-3-メタクリロキシプロパン,トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート,トリメチロールプロパ
ントリアクリレート,テトラメチロールメタントリアク
リレート,テトラメチロールメタンテトラアクリレー
ト,アリルメタクリレート,アリルアクリレート,ジビ
ニルベンゼン等を用いることができる。これらは単独で
用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良
い。また、架橋ポリマーには、不飽和ポリエステル樹
脂、架橋性エポキシ樹脂等も用いることが可能である。
【0017】ポリマーを製造する際に用いる重合開始剤
については特に制限が無く、通常のものを用いることが
できる。例えば、2、2´-アゾビス(イソブチロニト
リル),2-シアノ-2-プロピルアゾホルムアミド,
1、1´-アゾビス(シクロヘキサン-1-カルボニトリ
ル),2、2´-アゾビス(2-メチルブチロニトリ
ル),2、2´-アゾビス(2、4-ジメチルバレロニト
リル),2、2´-アゾビス(4-メトキシ-2、4-ジメ
チルバレロニトリル),4、4´-アゾビス(4-シアノ
吉草酸),2、2´-アゾビスイソ酪酸ジメチル,2、
2´-アゾビス(2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロ
パン,2、2´-アゾビス(2-メチル-N-(1、1-ビ
ス(ヒドロキシメチル)-2-ヒドロキシエチル)プロピ
オンアミド,2、2´-アゾビス(2-メチル-N-(1、
1´-ビス(ヒドロキシメチル)エチル)プロピオンア
ミド,2、2´-アゾビス(2-メチル-N-(2-ヒドロ
キシエチル)プロピオンアミド,2、2´-アゾビス
(2-(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル),2、
2´-アゾビス(2、4、4´-トリメチルペンタン)等
のアゾ系重合開始剤、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド,シクロヘキサノンパーオキサイド,メチルシクロヘ
キサノンパーオキサイド,メチルアセチル酢酸パーオキ
サイド,アセチルアセトンパーオキサイド等のケトンパ
ーオキサイド類,1、1-ビス(t-ヘキシルパーオキ
シ)3、3、5-トリメチルシクロヘキサン,1、1-ビ
ス(t-パーオキシ)シクロヘキサン,1、1-ビス(t
-ブチルパーオキシ)3、3、5-トリメチルシクロヘキ
サン,1、1-ビス(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキ
サン,1、1-ビス(t-ブチルパーオキシ)シクロドデ
カン,2、2-ビス(t-ブチルパーオキシ)ブタン,n
-ブチル-4、4-ビス(t-ブチルパーオキシヴァレレー
ト,2、2-ビス(4、4-ジ-t-ブチルパーオキシシク
ロヘキシル)プロパン等のパーオキシケタール類,ペン
タンパーオキサイド,ジイソプロピルベンゼンハイドロ
パーオキサイド,1、1、3、3-テトラメチルブチル
ハイドロパーオキサイド,クメンハイドロパーオキサイ
ド,t-ヘキシルハイドロパーオキサイド,t-ブチルハ
イドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類,
αα´-ビス(t-ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベ
ンゼン,ジクミルパーオキサイド,2、5-ジメチル-
2、5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン,t-ブ
チルクミルパーオキサイド,ジ-t-ブチルパーオキサイ
ド,2、5-ジメチル-2、5-ビス(t-ブチルパーオキ
シ)ヘキシン-3等のジアルキルパーオキサイド類,イ
ソブチルパーオキサイド,2、4-ジクロロベンゾイル
パーオキサイド,3、5、5-トリメチルヘキサノイル
パーオキサイド,オクタノイルパーオキサイド,ラウロ
イルパーオキサイド,ステアロイルパーオキサイド,サ
クシニックアシッドパーオキサイド,m-トルオイルア
ンドベンゾイルパーオキサイド,ベンゾイルパーオキサ
イド等のジアシルパーオキサイド類,ジ-n-プロピルパ
ーオキシジカーボネート,ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート,ビス(4-t-ブチルシクロヘキシル)パ
ーオキシジカーボネート,ジ-2-エトキシエチルアーオ
キシジカーボネート,ジ-2-エチルヘキシルパーオキシ
ジカーボネート,ジ-2-メトキシブチルパーオキシジカ
ーボネート,ジ(3-メチル-3-メトキシブチル)パー
オキシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート
類,α、α´-ビス(ネオデカノイルパーオキシ)ジイ
ソプロピルベンゼン,クミルパーオキシネオデカノエー
ト,1、1、3、3-テトラメチルブチルパーオキシネ
オデカノエート,1-シクロヘキシル-1-メチルエチル
パーオキシネオデカノエート,t-ヘキシルパーオキシ
ネオデカノエート,t-ブチルパーオキシネオデカノエ
ート,t-ヘキシルパーオキシピバレート,t-ブチルパ
ーオキシピバレート,1、1、3、3-テトラメチルブ
チルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート,2、5-ジ
メチル2、5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキ
シ)ヘキサン,i-シクロヘキシル-1-メチルエチルパ
ーオキシ-2-エチルヘキサノエート,t-ヘキシルパー
オキシ-2-エチルヘキサノエート,t-ブチルパーオキ
シ-2-エチルヘキサノエート,t-ブチルパーオキシイ
ソブチレート,t-ヘキシルパーオキシイソプロピルモ
ノカーボネート,t-ブチルパーオキシメレイックアシ
ッド,t-ブチルパーオキシ-3、5、5-トリメチルヘ
キサノエート,t-ブチルパーオキシラウレート,2、
5-ジメチル2、5-ビス(m-トルイルパーオキシ)ヘ
キサン,t-ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボ
ネート,t-ブチルパーオキシ2-エチルヘキシルモノカ
ーボネート,t-ヘキシルパーオキシベンゾエート,
2、5-ジメチル-2、5-ビス(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキサン,t-ブチルパーオキシアセテート,t-ブ
チルパーオキシ-m-トルイルベンゾエート,t-ブチル
パーオキシベンゾエート,ビス(t-ブチルパーオキ
シ)イソフタレート等のパーオキシエステル類,t-ブ
チルパーオキシアリルモノカーボネート,t-ブチルト
リメチルシリルパーオキサイド,3、3´4、4´-テ
トラ(t-ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフエノ
ン,2、3-ジメチル2、3-ジフエニルブタン等を用い
ることができる。これらの重合開始剤は単独で用いても
よいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0018】懸濁重合を行う場合の分散剤には、特に制
限はない。例えば、リン酸カルシウム、ポリビニルアル
コール、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、ヒドロキ
シエチルセルロース等を用いることができる。
【0019】全ビニル単量体中に占める多官能ビニル化
合物の割合は、好ましくは0.01〜100重量%であ
る。より好ましくは0.05〜50重量%であり、最も
好ましくは0.1〜30重量%である。重合開始剤及び
分散剤の用いる量には制限はない。懸濁重合以外の製造
方法としては、沈殿重合法、コアセルベーション法等の
製造方法を挙げることができる。
【0020】ここで得られた複合光輝剤を熱可塑性樹脂
に混合し、射出成形等の成形方法を用いて、メタリック
調の樹脂成形品を得ることができる。用いられる複合光
輝剤の量は熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂100重量
部に対して0.1〜20重量部が好ましい。より好まし
くは0.3〜15重量部であり、さらに好ましくは0.3
〜10重量部である。
【0021】熱可塑性樹脂としては、例えば、AAS樹
脂、ABS樹脂、AES樹脂、ACS樹脂、MBS樹
脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアセター
ル、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリエーテルサル
ホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミ
ド、メタクリル樹脂、ポリフェニレンサルファイド等で
あり、またはこれらの樹脂の2種類以上のアロイ等を挙
げることができる。
【0022】熱硬化性樹脂としては、例えば、不飽和ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂、硬化性ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂等を挙げることができる。
【0023】本発明の樹脂組成物を用いた樹脂成形品と
しては、メタリック調の成形品全てに適用できる。具体
的には、自動車用外装部品としてドアミラー、フロント
グリル、サイドモール等、家電製品として冷蔵庫、VT
R、コンパクトディスク、テレビ、パソコン等を挙げる
ことができる。本発明の樹脂組成物を用いた樹脂成形品
はウエルドライン及びウエルド二色性が認められず、外
観性に優れる特長を有する。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれらに制限されるものではない。複
合光輝剤の合成は懸濁重合法を用いて行った。実施例及
び比較例における測定は以下の機器または方法を用いて
行った。 アルミ粉末及び複合光輝剤の粒子径:電子顕微鏡または
実態顕微鏡を用いて約400個のアルミ粉体の粒子径と
厚み及び複合光輝剤の粒子の粒子径を測定し、その値を
平均したものを平均粒径及び平均厚みとした。 重合率:複合光輝剤を溶媒に溶かし、不溶部と可溶部に
分離し、可溶部に抽出された未反応単量体の量から算出
した。 メタリック調成形品の作成方法:合成した複合光輝剤と
熱可塑性樹脂を所定量混合し、その混合物を、押し出し
機を用いて溶融混練してペレットを作成した。そのペレ
ットを射出成型機を用いて成形し、その成形品のウエル
ドライン、光沢度及びその他の特性を測定した。 ウエルドラインの評価:成形品のウエルドラインは目視
によって観察して評価した。表1において、◎はウエル
ドラインが全くまたはほとんど目立たないことを示し、
×はウエルドラインがはっきり見えることを示す。 二色性の評価:成形品の二色性の評価は目視によって観
察して評価した。表1において、◎は二色性が全くまた
はほとんど目立たないことを示し、×は二色性がはっき
り見えることを示す。 光沢度:JIS Z 8741に準じて入射角60度に
おける平面光沢度を測定した。用いた光沢度計は日本電
色工業社製VG−IB型であった。 アイゾット衝撃強度:ASTMに準じて測定した。試験
片の厚さは1/8インチ、ノッチ付きとした。測定温度
は23℃±2℃とした。用いたアイゾット衝撃試験機は
東洋精機社製であった。 引張り強度:JIS K6319に準じて、引張り試験
機(オリエンテック社製UTM−III−500型)を
用いて測定した。
【0025】使用した化合物の略称を以下に示す。 St:スチレン MMA:メタクリル酸メチル BA:アクリル酸n−ブチル DVB:ジビニルベンゼン PPDA:ポリプロピレングリコールジアクリレート
(新中村化学工業製、NKエステル9PG) AIBN:2,2´アゾビスイソブチロニトリル TCP:りん酸カルシウム DBS:ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ HEC:ヒドロキシエチルセルロース(ダイセル化学工
業製、SPー600)
【0026】実施例1 4Lの環流冷却器付きフラスコ内に、蒸留水2800
g、10重量%TCP水性懸濁液280gを配合し、3
00rpmの回転数で攪拌した。その回転数を維持した
ままDBS0.672gを添加し、5分後HEC8.4g
を添加した。その後、70℃まで昇温した。以上とは別
途に500mLのビーカにSt116.4g、MMA8
3.1g、DVB20.0g、AIBN10.6gを配合
し、AIBNが溶解するまでよく攪拌した。続いて、こ
れにアルミ粉末164gを添加し、約1時間攪拌し、ア
ルミ粉末とモノマーの混和物を調製した。この混和物を
上述の蒸留水、分散剤、分散助剤を配合して70℃に昇
温しておいた4Lフラスコに添加した。その後、直ちに
攪拌回転数を500rpmに上げ、約15分間同回転数
を維持した。続いて、200rpmまで回転数を下げ、
同回転数を重合反応が完結するまで、約6時間保持し
た。重合率は99.5%であった。
【0027】反応終了後室温まで冷却し、デカンテーシ
ョンによって合成した複合光輝剤を分離し、乾燥後、約
10倍量のpHを2.5に調整した蒸留水を加えて6時
間攪拌し、残存しているTCPを洗浄した。この混合物
を吸引濾過によって分離し、約70℃で12時間乾燥さ
せて、目的の複合光輝剤を得た。得られた複合光輝剤の
実態顕微鏡写真を図2に示した。複合光輝剤23.5g
とAAS樹脂(日立化成工業製、バイタックスVW87
00)1000gを混合し、押出し機を用いて、約23
0℃にて溶融混練し、ペレット化した。得られたペレッ
トを射出成型機を用いて射出成形し、目的の成形品を得
た。ここで用いたアルミ粉末は大和金属工業製、平均粒
径約30μm,厚さ約3.4μm(商品名:350D)
を用いた。
【0028】実施例2 4Lの環流冷却器付きフラスコ内に、蒸留水2800
g、10重量%TCP水性懸濁液280gを配合し、3
00rpmの回転数で攪拌した。その回転数を維持した
ままDBS0.672gを添加し、5分後HEC8.4g
を添加した。その後、70℃まで昇温した。以上の操作
とは別途に500mLのビーカにSt116.4g、M
MA83.1g、PPDA23.0g、AIBN10.6
gを配合し、AIBNが溶解するまでよく攪拌した。続
いて、これにアルミ粉末164gを添加し、約1時間攪
拌し、アルミ粉末とモノマーの混和物を調製した。この
混和物を上述の蒸留水、分散剤、分散助剤を配合して7
0℃に昇温しておいた4Lフラスコに添加した。その
後、直ちに攪拌回転数を500rpmに上げ、約15分
間同回転数を維持した。続いて、200rpmまで回転
数を下げ、同回転数を重合反応が完結するまで、約6時
間保持した。重合率は99.7%であった。
【0029】反応終了後室温まで冷却し、デカンテーシ
ョンによって合成した複合光輝剤を分離し、乾燥後、約
10倍量のpHを2.5に調整した蒸留水を加えて6時
間攪拌し、残存しているTCPを洗浄した。この混合物
を吸引濾過によって分離し、約70℃にて12時間乾燥
させて、目的の複合光輝剤を得た。複合光輝剤23.5
gとAAS樹脂(日立化成工業製、バイタックスVW8
700)1000gを混合し、押出し機を用いて、約2
30℃で溶融混練し、ペレット化した。得られたペレッ
トを射出成型機を用いて射出成形し、目的の成形品を得
た。ここで用いたアルミ粉末は大和金属工業社製、平均
粒径約45μm,厚さ約0.75μm(商品名:102
B)を用いた。
【0030】実施例3 4Lの環流冷却器付きフラスコに、蒸留水2800g、
10重量%TCP水性懸濁液280gを配合し、300
rpmの回転数で攪拌した。その回転数を維持したまま
DBS0.672gを添加し、5分後HEC8.4gを添
加した。その後、70℃まで昇温した。以上の操作とは
別途に500mLのビーカにSt116.4g、MMA
83.1g、DVB20.0g、AIBN10.6gを配
合し、AIBNが溶解するまでよく攪拌した。続いて、
これにアルミ粉末510gを添加し、約1時間攪拌し、
アルミ粉末とモノマーの混和物を調製した。この混和物
を上述の蒸留水、分散剤、分散助剤を配合して70℃に
昇温しておいた4Lフラスコに添加した。その後、直ち
に攪拌回転数を500rpmに上げ、約15分間同回転
数を維持した。続いて、200rpmまで回転数を下
げ、同回転数を重合反応が完結するまで、約6時間保持
した。重合率は99.5%であった。
【0031】反応終了後室温まで冷却し、デカンテーシ
ョンによって合成した複合光輝剤を分離し、乾燥後、約
10倍量のpHを2.5に調整した蒸留水を加えて6時
間攪拌し、残存しているTCPを洗浄した。この混合物
を吸引濾過によって分離し、約70℃にて12時間乾燥
させて、目的の複合光輝剤を得た。複合光輝剤12.5
gとAAS樹脂(日立化成工業製、バイタックスVW8
700)1000gを混合し、押出し機を用いて、約2
30℃で溶融混練し、ペレット化した。得られたペレッ
トを射出成型機を用いて射出成形し、目的の成形品を得
た。ここで用いたアルミ粉末は大和金属工業社製、平均
粒径約30μm,厚さ約3.4μm(商品名:350
D)を用いた。
【0032】実施例4 4Lの環流冷却器付きフラスコ内に、蒸留水2800
g、10重量%TCP水性懸濁液280gを配合し、3
00rpmの回転数で攪拌した。その回転数を維持した
ままDBS0.672gを添加し、5分後HEC8.4g
を添加した。その後、70℃まで昇温した。以上の操作
とは別途に500mLのビーカにSt116.4g、M
MA83.1g、DVB20.0g、AIBN10.6g
を配合し、AIBNが溶解するまでよく攪拌した。続い
て、これにアルミ粉末15gを添加し、約1時間攪拌
し、アルミ粉末とモノマーの混和物を調製した。この混
和物を上述の蒸留水、分散剤、分散助剤を配合して70
℃に昇温しておいた4Lフラスコに添加した。その後、
直ちに攪拌回転数を500rpmに上げ、約15分間同
回転数を維持した。続いて、200rpmまで回転数を
下げ、同回転数を重合反応が完結するまで、約6時間保
持した。重合率は99.2%であった。
【0033】反応終了後室温まで冷却し、デカンテーシ
ョンによって合成した複合光輝剤を分離し、乾燥後、約
10倍量のpHを2.5に調整した蒸留水を加えて6時
間攪拌し、残存しているTCPを洗浄した。この混合物
を吸引濾過によって分離し、約70℃にて12時間乾燥
させて、目的の複合光輝剤を得た。複合光輝剤270.
0gとAAS樹脂(日立化成工業製、バイタックスVW
8700)1000gを混合し、押出し機を用いて、約
230℃で溶融混練し、ペレット化した。得られたペレ
ットを射出成型機を用いて射出成形し、目的の成形品を
得た。ここで用いたアルミ粉末は大和金属工業社製、平
均粒径約30μm,厚さ約3.4μm(商品名:350
D)を用いた。
【0034】比較例1 アルミ粉末3.0gとAAS樹脂(日立化成工業製、バ
イタックスVW8700)1000gを混合し、押出し
機を用いて、約230℃で溶融混練し、ペレット化し
た。得られたペレットを射出成型機を用いて射出成形
し、目的の成形品を得た。
【0035】比較例2 アルミ粉末20.0gとAAS樹脂(日立化成工業製、
バイタックスVW8700)1000gを混合し、押出
し機を用いて、約230℃で溶融混練し、ペレット化し
た。得られたペレットを射出成型機を用いて射出成形
し、目的の成形品を得た。実施例1〜4及び比較例1、
2の試験結果を表1に示した。
【0036】 表1 試験結果 ──────────────────────────────────── 項 目 単位 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 比較例1 比較例 2 ──────────────────────────────────── 複合光輝剤 μm 110 112 111 109 − − 平均粒径 ウエルド ー ◎ ◎ ◎ ◎ × × ライン 二色性 ー ◎ ◎ ◎ ◎ × × 光沢度 ー 95 95 97 93 95 95 アイゾット J/M 140 141 140 141 141 140 衝撃強度 引張り強度 MPa 48 47 48 47 48 48 ────────────────────────────────────
【0037】
【発明の効果】本発明になるメタリック調樹脂組成物に
よって、二色性に優れ、ウエルドラインの外観不良が無
く、光沢度及び機械的特性も良好な成形品を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鱗片状金属粒子を含む樹脂の流動断面図
【図2】本発明になる複合光輝剤の実態顕微鏡写真
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09C 3/10 C09C 3/10 (72)発明者 田中 真人 新潟県新潟市五十嵐二丿町8050 新潟大学 工学部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光沢粒子を含む架橋ポリマー粒子である
    平均粒径5〜500μmの複合光輝剤。
  2. 【請求項2】 光沢粒子を5〜90重量%とした請求項
    1記載の複合光輝剤。
  3. 【請求項3】 平均形状比が、1/4〜1/1である請
    求項1または2記載の複合光輝剤。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂100
    重量部に対して請求項1、2または3記載の複合光輝剤
    を0.1〜20重量部含有してなる樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の樹脂組成物を用いた樹脂
    成形品。
JP18927897A 1997-06-30 1997-06-30 複合光輝剤、これを用いたメタリック調樹脂組成物及び樹脂成形品 Pending JPH1121376A (ja)

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Cited By (5)

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US7312257B2 (en) 2003-01-23 2007-12-25 General Electric Company Polymer encapsulation of high aspect ratio materials and methods of making same
US7488764B2 (en) 2003-01-23 2009-02-10 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Polymer encapsulation of high aspect ratio materials and methods of making same
WO2009081517A1 (ja) * 2007-12-26 2009-07-02 Polyplastics Co., Ltd. ポリアセタール樹脂組成物
US8921471B2 (en) 2009-08-07 2014-12-30 Ticona Llc Low formaldehyde emission polyacetal composition
US8975313B2 (en) 2011-09-29 2015-03-10 Ticona Llc Polymer composition for producing articles having a metallic appearance

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