JPH11214397A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JPH11214397A
JPH11214397A JP10011870A JP1187098A JPH11214397A JP H11214397 A JPH11214397 A JP H11214397A JP 10011870 A JP10011870 A JP 10011870A JP 1187098 A JP1187098 A JP 1187098A JP H11214397 A JPH11214397 A JP H11214397A
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semiconductor layer
diffusion region
conductivity type
diffusion
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JP10011870A
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English (en)
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Hisao Tejima
久雄 手島
Satoru Utsunomiya
哲 宇都宮
Takeshi Morofuji
健 師藤
Kazuhiro Sawa
和弘 沢
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速動作が可能で良好な高周波特性を有する
半導体を再現性良く作製することができる半導体装置と
その製造方法を提供する。 【解決手段】 多結晶半導体層を一導電型半導体領域1
00上に形成し、これにBをイオン注入し、自己整合的
に逆導電型半導体領域120、121を同時に形成し、
前述の多結晶半導体層を酸化し、その多結晶半導体層を
自己整合的に縮小した後に、表面の酸化膜を除去して、
多結晶半導体層にAsをイオン注入し、拡散を行って、
自己整合的に、一導電型多結晶半導体層113と一導電
型半導体領域101とを形成し、その後、既知の技術を
用いて、電極160、161を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置とその
製造方法に関するものであり、特に高速バイポーラトラ
ンジスタとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置の一種である高速
バイポーラトランジスタの製造方法においては、真性ベ
ースおよびエミッタ拡散領域を浅く形成する必要がある
ため、多結晶半導体層に含有された不純物を半導体基板
に固相拡散させてエミッタ領域を形成することが、一般
に行われている。
【0003】このような半導体装置の製造方法を、第1
の従来の技術による半導体装置の製造方法として、図4
から図7を用いて以下に説明する。図4(a)におい
て、200はN型半導体領域、240、241は絶縁膜
である。まず、図4(b)に示すように、絶縁膜24
0、241をマスクとしてP型不純物をイオン注入また
は蒸着し、P型不純物をN型半導体領域200に拡散
し、外部ベース領域221を形成した後、絶縁膜241
を除去する。
【0004】次に、図5(a)に示すように、P型不純
物をイオン注入および活性化、あるいは拡散を行い、真
性ベース領域220を形成する。次に、図5(b)に示
すように、外部ベース領域221および真性ベース領域
220上に絶縁膜を形成し、ついで、この絶縁膜をエッ
チングして、絶縁膜242とコンタクト窓250を形成
する。
【0005】次に、図6(a)に示すように、ポリシリ
コン層210を堆積し、N型不純物をイオン注入する。
次に、図6(b)に示すように、N型ポリシリコン層2
10をパターニングし、N型ポリシリコン層213と
し、N型ポリシリコン層213から真性ベース領域22
0にN型不純物を拡散し、エミッタ領域201を形成す
る。
【0006】次に、図7に示すように、図6(b)に示
す絶縁膜242をエッチングしコンタクト窓251を開
口して絶縁膜243とし、エミッタ電極260およびベ
ース電極261を形成する。
【0007】また、前述の第1の従来の技術による半導
体装置の製造方法の課題であり、外部ベース領域とエミ
ッタ領域との間に重ね合わせマージンが必要であるとい
う課題を解決する方法として、例えば特開昭60−89
969号公報に示されているような構造および方法が考
案されている。これを第2の従来の技術による半導体装
置の製造方法として、図8から図12を用いて以下に説
明する。
【0008】図8(a)において、300はN型半導体
領域、330はLOCOS法で形成した酸化膜、331
は酸化膜、370、371は窒化膜、310はポリシリ
コン層である。まず、図8(b)に示すように、窒化膜
371を利用して選択的にポリシリコン層310を酸化
して酸化膜332を形成し、窒化膜371を除去する。
次に、図8(c)に示すように、窒化膜372を形成
し、イオン注入用マスクとしてP型ポリシリコン層38
1と酸化膜333を形成し、ボロンをイオン注入する。
これにより、ポリシリコン層310の一部は、注入され
たボロンにより、P型ポリシリコン層380になる。
【0009】次に、図9(a)に示すように、酸化膜3
33およびP型ポリシリコン層381および窒化膜37
2を除去する。そして、KOHエッチングを行い、ノン
ドープポリシリコンとボロンドープのポリシリコンとの
エッチングレートの違いを利用して、ノンドープポリシ
リコン層311を除去する。次に、図9(b)に示すよ
うに、酸化を行い、P型ポリシリコン層382の表面を
酸化し、酸化膜334を形成する。次に、図9(c)に
示すように、窒化膜370をリン酸等でエッチングし、
ついで、酸化膜331をエッチングする。
【0010】次に、図10(a)に示すように、ポリシ
リコン層312を全面に蒸着する。次に、図10(b)
に示すように、P型ポリシリコン層382の不純物ボロ
ンを接触面を通して、ポリシリコン層312に熱拡散
し、ボロンを含むP型ポリシリコン層383を接触面付
近に形成し、さらに、拡散により、P型ポリシリコン層
383と接するN型半導体領域300にP型半導体領域
321を形成する。次に、図10(c)に示すように、
KOHエッチングによりボロンのドーピングされていな
いポリシリコン層312を選択的に除去する。
【0011】次に、図11(a)に示すように、N型半
導体領域300およびP型半導体領域321の表面に酸
化膜335を約10nm形成し、その上から、ボロンイ
オン注入を行い、P型半導体領域320を形成する。次
に、図11(b)に示すように、酸化膜336もしくは
窒化膜を約200nm形成し、ポリシリコン層313を
約300nm形成する。次に、図11(c)に示すよう
に、ポリシリコン層313をRIE等の異方性エッチン
グによって除去し、穴の側壁部にのみポリシリコン層3
14を残す。
【0012】次に、図12(a)に示すように、ポリシ
リコン層314をマスクとして、RIEやHFウェット
エッチングにより、コンタクト窓350を形成する。次
に、図12(b)に示すように、N型ポリシリコン層3
90を蒸着し、Asイオン注入を行い拡散を行って、P
型半導体領域320にN型半導体領域301を形成す
る。次に、図12(c)に示すように、酸化膜334の
一部を除去し、N型ポリシリコン層390およびP型ポ
リシリコン層382をにそれぞれ電極360、361を
形成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな第1の従来の技術による半導体装置の製造方法で
は、図7に示すように、外部ベース領域221とエミッ
タ領域201の位置が自己整合ではなく、マスク合わせ
のための余裕をとるため外部ベース領域221とエミッ
タ領域201との間隔LBEが大きくなり、ベース抵抗を
低減できない。また、マスク合わせ余裕をとった間隔L
BEを必要とするため、ベース面積が大きくなる。このた
めにコレクタ・ベース接合容量が大きくなり、トランジ
スタの高速化が制限されるという問題点を有していた。
【0014】この問題を解決する製造方法として、第2
の従来技術が考案されているが、第2の従来の技術によ
る半導体装置の製造方法では、図12(c)に示す真性
ベース領域320の表面が、ベース層形成後エッチング
に晒される工程があるために、真性ベース領域320の
厚みが変動し、電気特性が変動するということや、表面
の結晶構造の荒れによる再結合中心が増加し、電気特性
が変動しやすくなることにより、信頼性が低下するとい
う問題点があった。
【0015】また、自己整合的にエミッタ領域301と
外部ベース領域321との短絡を防止する間隔LBEを形
成する方法が複雑で、均一に精度よく短絡防止の間隔L
BEを造るのが難しいという問題点をも有していた。
【0016】また、自己整合的にエミッタ領域301と
外部ベース領域321との短絡を防止する間隔LBEを形
成する方法を簡単にして、ポリシリコン側面の熱酸化に
より形成した場合には、ポリシリコン側面を熱酸化する
際に、真性ベース領域320および外部ベース領域32
1が拡散して、それらの領域が深くなってしまうという
問題点もあった。
【0017】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、外部ベース領域とエミッタ領域を自己整合により
精度良く近接して形成することにより、LBEを精度よく
短くしてベース抵抗を下げるとともに、ベース面積を縮
小してコレクタ・ベース接合容量を低減し、また、外部
ベース領域および真性ベース領域の形成を同時に行なう
ことにより、製造プロセスを簡略化するとともに、浅い
真性ベース領域と外部ベース領域を精度よく形成し、そ
れらにより、高速動作が可能で良好な高周波特性を有す
るトランジスタを再現性良く作製することができる半導
体装置とその製造方法を提供する。さらに本発明は、熱
処理を伴う工程を少なくするか、または処理温度を低温
化することができるとともに、トランジスタ動作領域の
エッチング工程を削減することができる半導体装置とそ
の製造方法も提供する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の半導体装置とその製造方法は、半導体層と
半導体層側壁との酸化膜により、第1の拡散領域と第3
の拡散領域とが精度良く第2の拡散領域を介して近接し
て配置されるため、ベース抵抗を低く抑え、また、ベー
ス面積も小さくするとともに、従来の半導体装置より構
成を簡略化して製造の容易化を可能とすることを特徴と
する。
【0019】以上により、外部ベース領域とエミッタ領
域を自己整合により精度良く近接して形成することによ
り、LBEを精度よく短くしてベース抵抗を下げるととも
に、ベース面積を縮小してコレクタ・ベース接合容量を
低減し、また、外部ベース領域および真性ベース領域の
形成を同時に行なうことにより、製造プロセスを簡略化
するとともに、浅い真性ベース領域と外部ベース領域を
精度よく形成し、それらにより、高速動作が可能で良好
な高周波特性を有するトランジスタを再現性良く作製す
ることができる。さらに、熱処理を伴う工程を少なくす
るか、または処理温度を低温化することができるととも
に、トランジスタ動作領域のエッチング工程を削減する
こともできる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の半導体
装置は、第1導電型領域からなる半導体基板上に形成さ
れた半導体層と、前記半導体基板の第1導電型領域内に
形成された第2導電型の第1拡散領域と、その第1拡散
領域と連続して前記半導体層の下部に、前記第1拡散領
域よりも拡散深さが浅くなるように形成された第2導電
型の第2拡散領域と、前記半導体層の側部に沿って形成
された酸化膜と、前記第2拡散領域内に、その前記半導
体層下部との接続部を覆い前記半導体層の幅より広くな
るように形成された第1導電型の第3拡散領域とを有
し、前記第1拡散領域と第2拡散領域間の境界と、前記
第2拡散領域と第3拡散領域間の境界との間隔が、前記
酸化膜の厚さとほぼ同等か小さくなるように構成する。
【0021】この構成によると、第1拡散領域と第2拡
散領域との境界と第2拡散領域と第3拡散領域との境界
との間隔が非常に狭く形成されるので、半導体装置を非
常に高速に動作させることを可能とする。
【0022】請求項2に記載の半導体装置の製造方法
は、第1導電型領域からなる半導体基板上にパターニン
グして半導体層を形成する工程と、前記半導体層のパタ
ーンに応じて、前記半導体基板の第1導電型領域および
前記半導体層に第2導電型用不純物を導入して、前記半
導体基板の第1導電型領域内には第2導電型の第1拡散
領域と、前記半導体層の下部には前記第1拡散領域より
も拡散深さの浅い第2導電型の第2拡散領域とを形成す
る工程と、前記半導体層を酸化した後、前記半導体層の
側部には所定厚さの酸化膜を残し前記半導体層の上部の
前記酸化膜を除去する工程と、前記半導体層上の前記酸
化膜の除去部から第1導電型用不純物を導入して、前記
第2拡散領域内に第1導電型の第3拡散領域を形成する
工程とを有する方法とする。
【0023】この方法によると、第1拡散領域と第2拡
散領域との境界と第2拡散領域と第3拡散領域との境界
との間隔が非常に狭く形成されるので、作製された半導
体装置を非常に高速に動作させることを可能とする。
【0024】請求項3に記載の半導体装置の製造方法
は、請求項2記載の半導体層を、その堆積後にパターニ
ングした少なくともシリコンを含む多結晶層により形成
する方法とする。
【0025】この方法によると、多結晶層を不純物の拡
散源として用いられるだけでなく、半導体装置の電極と
しての使用も可能とする。請求項4に記載の半導体装置
の製造方法は、請求項2記載の不純物導入をイオン注入
および熱拡散で行う方法とする。
【0026】この方法によると、第1の拡散領域、第2
の拡散領域および第3の拡散領域を浅く形成する。請求
項5に記載の半導体装置の製造方法は、請求項2記載の
熱拡散で第1拡散領域および第2拡散領域を形成する工
程と、半導体層を酸化する工程とを、同時に行う方法と
する。
【0027】この方法によると、半導体層の酸化工程を
削減するとともに、熱履歴低減により第1拡散領域およ
び第2拡散領域を更に浅く形成する。請求項6に記載の
半導体装置の製造方法は、請求項2記載の半導体層に対
する酸化膜形成を加圧酸化で行う方法とする。
【0028】この方法によると、半導体層の酸化工程の
熱履歴低減により第1拡散領域および第2拡散領域を更
に浅く形成する。請求項7に記載の半導体装置の製造方
法は、請求項2記載の半導体層に対する酸化膜形成をプ
ラズマ酸化で行う方法とする。
【0029】この方法によると、半導体層の酸化工程の
熱履歴低減により第1拡散領域および第2拡散領域を更
に浅く形成する。請求項8に記載の半導体装置は、請求
項1に記載の第1導電型領域をコレクタ領域、第1拡散
領域を外部ベース領域、第2拡散領域を真性ベース領
域、第3拡散領域をエミッタ領域としてトランジスタを
形成する構成とする。
【0030】この構成によると、作製されたバイポーラ
トランジスタを高速に動作させることを可能とする。以
下、本発明の実施の形態を示す半導体装置とその製造方
法について、図面を参照しながら具体的に説明する。 (実施の形態1)図1から図3は本実施の形態1の半導
体装置とその製造方法における製造工程途中を示す概略
断面図である。
【0031】図1(a)において、100はN型半導体
領域であり、IV族の半導体、例えばSiからなる基板で
構成される。また、N型半導体領域100がSi基板で
あれば、N型にドーピングする材料としては、P、A
s、Sb、Bi等のV族の元素を用いることが可能であ
る。110は多結晶半導体層であり、例えば、ポリシリ
コン層を用いることが可能である。
【0032】次に、図1(b)に示すように、N型半導
体領域100の主面全面にP型の不純物をイオン注入等
の既知の不純物導入の技術を用いて導入し、活性化なら
びに拡散を行う。このP型不純物としては、N型半導体
領域100がSi構成されている場合には、B、Al、
Ga、In等のIII族元素が用いられるが、拡散係数の
大きさからBが好ましい。また、イオン注入等のP型不
純物導入の条件としては、高濃度で浅いことが望まし
く、多結晶半導体層110の厚みを超えない深さになる
条件が望ましい。このイオン注入により、多結晶半導体
層110はP型多結晶半導体層111になる。さらに拡
散により、P型多結晶半導体層111の下部に浅いP型
半導体領域120と、この浅いP型半導体領域120の
両側にそのP型半導体領域120より深いP型半導体領
域121とが形成される。
【0033】次に、図1(c)に示すように、P型多結
晶半導体層111の側面および上面を酸化し、酸化膜1
30を形成する。酸化膜130の厚みとしては数100
nmが望ましい。この酸化膜130の形成の際に、P型
半導体領域121の上面が酸化されるが特にさしつかえ
はない。この時に、P型多結晶半導体層111は、側面
および上面が酸化されることにより、自己整合的に縮小
する。このようにしてP型多結晶半導体層111から縮
小した部分をP型多結晶半導体層112とする。
【0034】次に、図2(a)に示すように、P型多結
晶半導体層112の側面に酸化膜131を残すように、
酸化膜130のP型多結晶半導体層112の上面部分を
除去する。除去する方法としては、既知の技術である異
方性ドライエッチングを用いたエッチバック、または、
さらに半導体基板全面に絶縁膜を蒸着し、平坦化を行っ
た上でCMP(Chemical Mechanica
l Polishing)等を用いることが可能であ
る。
【0035】次に、図2(b)に示すように、P型多結
晶半導体層112にN型不純物を導入し、そのP型多結
晶半導体層112をN型多結晶半導体層113とする。
このN型多結晶半導体層113から浅いP型半導体領域
120にN型不純物を拡散して、N型半導体領域101
を形成する。N型の不純物材料としては、P、As、S
b、Bi等のV族の元素を用いることが可能である。こ
こでは、拡散係数が小さい方が拡散深さをコントロール
しやすいので、P以外の不純物が望ましい。また、導入
する方法としては、既知の技術であるホトレジスト膜
や、SiO2、SiN、SiON、AlO、AlN、T
iO、TiN等の絶縁膜をマスクにしたイオン注入や、
絶縁膜をマスクにした蒸着等が可能である。
【0036】次に、図2(c)に示すように、既知の技
術により、絶縁膜140をウェーハ全面に形成し、エッ
チングを行うことにより、コンタクト窓150、151
を形成する。次に、図3に示すように、既知の技術によ
り、コンタクト窓150、151を形成した部分に電極
160、161を形成する。 (実施の形態2)本実施の形態2の半導体装置の製造方
法では、実施の形態1で説明した半導体装置の製造方法
における途中工程であり、N型半導体領域100の主面
全面にP型の不純物をイオン注入等の既知の不純物導入
の技術を用いて導入して、活性化ならびに拡散する工程
と、P型多結晶半導体層112の側面および上面に酸化
膜130を形成する工程とを、同時に行うために、P型
の不純物を拡散する際に、この拡散を酸素雰囲気中で行
うことを特徴とする。
【0037】このP型の不純物拡散は、より少ない熱履
歴で多くの酸化膜が形成されることが望ましい。このた
め、上記の酸素雰囲気としては、酸素濃度が高くかつH
2Oが含まれていることが望まれる。例えば、酸素およ
びH2O雰囲気中で900℃で60分の拡散を行った場
合、酸化膜は約200nm形成できる。
【0038】なお、上記の実施の形態1および実施の形
態2の半導体装置の製造方法において、例えば、通常の
大気圧で、H2OおよびO2雰囲気中で酸化を行った場
合、酸化膜200nmを成長させるのに必要な温度と時
間は、900℃で60分程度である。これに対して、高
圧酸化を用いて、P型多結晶半導体層111の側面およ
び上面の酸化を行った場合には、例えば、800℃50
分程度の処理で約200nmの酸化膜を成長させること
ができる。その際に、逆導電型の不純物の拡散は、式
(1)に示すように、拡散時間と拡散温度に依存する拡
散係数の平方根にほぼ比例して行われる。
【0039】
【数1】
【0040】大気圧と高圧酸化とを比較した場合、高圧
酸化は酸化温度が800℃であるので、逆導電型の不純
物の拡散係数は数分の1〜数10分の1となる。例え
ば、不純物がBの場合、900℃の拡散係数は、800
℃の拡散係数に対して、約25倍である。従って、同じ
200nmの酸化膜を成長させた場合でも、H2Oおよ
びO2雰囲気中での酸化と高圧酸化の拡散係数と時間の
積の比は、式(2)〜式(4)に示すようになる。
【0041】
【数2】
【0042】従って、高圧酸化で行った場合、逆導電型
不純物Bの拡散を大気圧での約1/√30=0.18倍
に抑えることが可能である。また、逆導電型の不純物が
Pで、高圧酸化で酸化した場合は、大気圧の約0.28
倍の拡散に抑えることが可能である。また、逆導電型の
不純物がAsで、高圧酸化で酸化した場合は、大気圧の
約0.13倍の拡散に抑えることが可能である。同様の
結果が、他の不純物でも言える。つまり、高圧酸化で酸
化することにより、さらに浅い逆導電型領域を形成でき
る。
【0043】従って、ポリシリコン層の酸化という比較
的簡便な方法で、外部ベース領域121、真性ベース領
域120、エミッタ領域101を自己整合的に形成可能
にすると共に、浅いベース領域の形成を可能にし、高速
動作が可能で良好な高周波特性を有するバイポーラ型の
トランジスタを再現性良く作製することができる。 (実施の形態3)本実施の形態3の半導体装置の製造方
法では、実施の形態1および実施の形態2で説明した半
導体装置の製造方法における途中工程であり、P型多結
晶半導体層112の側面および上面に酸化膜130を形
成する工程において、この酸化膜130を低温加圧酸化
で形成することを特徴とする。
【0044】例えば、800℃、5atm、酸素、H2
O雰囲気中で、50分の高圧酸化により、約200nm
の厚みの酸化膜を形成することができる。 (実施の形態4)本実施の形態4の半導体装置の製造方
法では、実施の形態1および実施の形態2で説明した半
導体装置の製造方法における途中工程であり、P型多結
晶半導体層112の側面および上面に酸化膜130を形
成する工程において、酸化膜をプラズマ酸化で形成する
ことを特徴とする。この際のプラズマ酸化の条件とし
て、基板温度が室温〜600℃、高周波プラズマ内、酸
素雰囲気中とすることにより、数nm〜数1000nm
/分の成膜速度が得られる。
【0045】例えば、基板温度500℃、周波数3MH
z(1kW)の高周波プラズマ、圧力30mTorrの
酸素雰囲気中で、約7分酸化すると、約200nmの酸
化膜厚が得られる。これに、DCバイアスを適度に印加
することにより、さらに成膜速度を速くすることができ
る。
【0046】また、高周波による自己バイアスとDCバ
イアスを加算したバイアス電圧(数V〜数kV)を適度
に印加し、バイアス電圧に依存する酸化時間を超える
と、酸化膜厚の増加は飽和する。この現象を利用して、
所望の酸化膜厚に精度良く加工することが、バイアス電
圧のコントロールにより可能である。
【0047】なお、実施の形態4におけるプラズマ酸化
を用いて、P型多結晶半導体層112の側面および上面
への酸化膜130の形成を行った場合、温度は600℃
以下の低温で酸化膜を成長させることができるため、電
気特性に影響するほどには逆導電型不純物拡散が発生せ
ず、前工程または後工程に所望の拡散深さに対応する最
適な熱履歴を選択して加えることが可能となり、微細加
工プロセスにおける自由度が従来方法に対して増加し、
プラズマ酸化により、さらに浅い逆導電型領域を形成す
ることができる。
【0048】従って、ポリシリコン膜の酸化という比較
的簡便な方法で、外部ベース領域121、真性ベース領
域120、エミッタ領域101を自己整合的に形成可能
にすると共に、浅いベース領域の形成を可能にし、高速
動作が可能で良好な高周波特性を有するバイポーラ型の
トランジスタを再現性良く作製することができる。
【0049】なお、以上の各実施の形態においては、一
導電型不純物をN型とし、逆導電型不純物をP型として
説明したが、一導電型不純物をP型とし、逆導電型不純
物をN型とすることも可能である。
【0050】また、ここの説明の説明図では、図の左右
両端を省略したが、この図の左右には、この素子を分離
する領域またはN型半導体領域が形成されている。ま
た、この説明では、説明図の下端を省略しているが、下
端の下にN型半導体領域を構成し、N型半導体領域10
0の電極面とすることも可能である。また、下端の下に
P型半導体領域を構成し、基板からこの素子を分離し
て、前述のP型半導体領域とN型半導体領域の間に高濃
度のN型半導体領域を構成し、P型半導体領域121の
外側に十分な距離をとって基板表面と前述の高濃度のN
型半導体領域とを電気的に接続する高濃度のN型半導体
領域を構成し、基板表面にN型半導体領域100の電極
面を構成することも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、半導体層
と半導体層側壁との酸化膜により、第1の拡散領域と第
3の拡散領域とが精度良く第2の拡散領域を介して近接
して配置されるため、ベース抵抗を低く抑え、また、ベ
ース面積も小さくするとともに、従来の半導体装置より
構成を簡略化して製造を容易化することができる。
【0052】そのため、写真食刻技術の位置合わせ精度
に依存することなく、外部ベース領域とエミッタ領域を
自己整合により精度良く近接して形成することができ、
BEを精度よく短くしてベース抵抗を下げるとともに、
ベース面積を縮小してコレクタ・ベース接合容量を低減
し、また、外部ベース領域および真性ベース領域の形成
を同時に行なうことにより、製造プロセスを簡略化する
とともに、浅い真性ベース領域と外部ベース領域を精度
よく形成し、それらにより、高速動作が可能で良好な高
周波特性を有するトランジスタを再現性良く作製するこ
とができる。さらに、熱処理を伴う工程を少なくする
か、または処理温度を低温化することができるととも
に、トランジスタ動作領域のエッチング工程を削減する
こともできる。
【0053】また、高圧酸化を用いて、多結晶半導体膜
の側面および上面の酸化を行った場合、逆導電型不純物
Bの拡散を大気圧の場合での約1/√30=0.18倍
に抑えることができる。逆導電型の不純物がPで、高圧
酸化で酸化した場合は、逆導電型の不純物の拡散を大気
圧の場合の約0.28倍に抑えることができる。また、
逆導電型の不純物がAsで、高圧酸化で酸化した場合
は、逆導電型の不純物の拡散を大気圧の場合の約0.1
3倍に抑えることができる。これらは、他の不純物でも
同様に、高圧酸化で酸化することにより、さらに浅い逆
導電型領域を形成することができる。
【0054】また、プラズマ酸化を用いて、多結晶半導
体膜の側面および上面の酸化を行った場合、温度は60
0℃以下の低温で酸化膜を成長できるため、電気特性に
影響するほどには逆導電型不純物拡散は発生せず、前工
程または後工程に所望の拡散深さに対応する最適な熱履
歴を選択して加えることが可能となり、微細加工プロセ
スにおける自由度が従来方法に対して増加し、プラズマ
酸化により、さらに浅い逆導電型領域を形成することが
できる。
【0055】そのため、ポリシリコン膜の酸化という比
較的簡便な方法で、外部ベース領域、真性ベース領域、
エミッタ領域を自己整合的に形成可能にすると共に、浅
いベース領域の形成を可能にし、高速動作可能で高周波
特性が良好なバイポーラ型のトランジスタを再現性良く
作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法に
おける製造工程を示す断面構造概略図
【図2】同実施の形態における図1に続く製造工程を示
す断面構造概略図
【図3】同実施の形態における図2に続く製造工程を示
す断面構造概略図
【図4】従来の半導体装置の製造方法における製造工程
を示す断面構造概略図
【図5】同従来例における図4に続く製造工程を示す断
面構造概略図
【図6】同従来例における図5に続く製造工程を示す断
面構造概略図
【図7】同従来例における図6に続く製造工程を示す断
面構造概略図
【図8】従来の別の半導体装置の製造方法における製造
工程を示す断面構造概略図
【図9】同従来例における図8に続く製造工程を示す断
面構造概略図
【図10】同従来例における図9に続く製造工程を示す
断面構造概略図
【図11】同従来例における図10に続く製造工程を示
す断面構造概略図
【図12】同従来例における図11に続く製造工程を示
す断面構造概略図
【符号の説明】
100 N型半導体領域(コレクタ領域) 101 N型半導体領域(エミッタ領域) 110 多結晶半導体層(ポリシリコン層) 111、112 P型多結晶半導体層(P型ポリシリ
コン層) 113 N型多結晶半導体層(N型ポリシリコン層) 120 P型半導体領域(真性ベース領域) 121 P型半導体領域(外部ベース領域) 130、131 酸化膜 140 絶縁膜 150、151 コンタクト窓 160 電極(エミッタ電極) 161 電極(ベース電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢 和弘 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型領域からなる半導体基板上に
    形成された半導体層と、前記半導体基板の第1導電型領
    域内に形成された第2導電型の第1拡散領域と、その第
    1拡散領域と連続して前記半導体層の下部に、前記第1
    拡散領域よりも拡散深さが浅くなるように形成された第
    2導電型の第2拡散領域と、前記半導体層の側部に沿っ
    て形成された酸化膜と、前記第2拡散領域内に、その前
    記半導体層下部との接続部を覆い前記半導体層の幅より
    広くなるように形成された第1導電型の第3拡散領域と
    を有し、前記第1拡散領域と第2拡散領域間の境界と、
    前記第2拡散領域と第3拡散領域間の境界との間隔が、
    前記酸化膜の厚さとほぼ同等か小さくなるように構成し
    た半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型領域からなる半導体基板上に
    パターニングして半導体層を形成する工程と、前記半導
    体層のパターンに応じて、前記半導体基板の第1導電型
    領域および前記半導体層に第2導電型用不純物を導入し
    て、前記半導体基板の第1導電型領域内には第2導電型
    の第1拡散領域と、前記半導体層の下部には前記第1拡
    散領域よりも拡散深さの浅い第2導電型の第2拡散領域
    とを形成する工程と、前記半導体層を酸化した後、前記
    半導体層の側部には所定厚さの酸化膜を残し前記半導体
    層の上部の前記酸化膜を除去する工程と、前記半導体層
    上の前記酸化膜の除去部から第1導電型用不純物を導入
    して、前記第2拡散領域内に第1導電型の第3拡散領域
    を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体層を、その堆積後にパターニング
    した少なくともシリコンを含む多結晶層により形成する
    請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 不純物導入をイオン注入および熱拡散で
    行う請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱拡散で第1拡散領域および第2拡散領
    域を形成する工程と、半導体層を酸化する工程とを、同
    時に行う請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体層に対する酸化膜形成を加圧酸化
    で行う請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体層に対する酸化膜形成をプラズマ
    酸化で行う請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 第1導電型領域をコレクタ領域、第1拡
    散領域を外部ベース領域、第2拡散領域を真性ベース領
    域、第3拡散領域をエミッタ領域としてトランジスタを
    形成する請求項1に記載の半導体装置。
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