JPH11217376A - α−アルケニル−2−オキサゾリンの製造方法 - Google Patents

α−アルケニル−2−オキサゾリンの製造方法

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JPH11217376A
JPH11217376A JP10019069A JP1906998A JPH11217376A JP H11217376 A JPH11217376 A JP H11217376A JP 10019069 A JP10019069 A JP 10019069A JP 1906998 A JP1906998 A JP 1906998A JP H11217376 A JPH11217376 A JP H11217376A
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JP
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oxazoline
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formula
alkenyl
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JP10019069A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Ishikawa
▲隆▼一 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 α−アルケニル−2−オキサゾリンを容易
に、操作性良く、高収率で工業的に製造する。 【解決手段】 一般式(II) 【化1】 (式中、R1は水素原子または炭素数1〜3のアルキル
基を表し、R2、Ra、Rbはそれぞれ独立して水素原子
またはメチル基を表す)で表される化合物を、塩基性物
質の存在下で脱水環化することによりα−アルケニル−
2−オキサゾリンを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(I)
【0002】
【化6】
【0003】(式中、R2、Ra、Rbはそれぞれ独立し
て水素原子またはメチル基を表す)で表されるα−アル
ケニル−2−オキサゾリンの製造方法に関する。本発明
によって提供されるα−アルケニル−2−オキサゾリン
は、当業界において一般に言われる「二官能性モノマ
ー」であり、同一分子中に反応性の異なる二種の官能基
を有する。例えば、炭素−炭素間の二重結合は、公知の
ラジカル開始剤または高温によって重合させて、ポリア
ルケニルオキサゾリンや、他のラジカル重合性を有する
モノマーとの共重合物を生成させることができる。ま
た、オキサゾリン環は、例えば、カルボン酸などの活性
水素を有する化合物と反応させたり、アルカリで加水分
解し、ヨウ化メチルなどで4級化させることも可能であ
る。
【0004】したがって、本発明で提供されるα−アル
ケニル−2−オキサゾリンは、これらの特性を活かし
て、例えば、各種の反応性高分子、高分子架橋剤、イオ
ン交換樹脂、有機合成などの原料として多用することの
できる有用なモノマーである。
【0005】
【従来の技術】従来、α−アルケニル−2−オキサゾリ
ンの製造方法として幾つか提案されている。例えば、特
表平3−502797号公報には、メタクリル酸エステ
ルとβ−アミノアルカノールとをナトリウムメチラート
等の塩基触媒の存在下にアミノリシスし、N−(2−ヒ
ドロキシアルキル)−メチルアクリルアミドを合成し、
このものを用いて、高温媒体中、弱ルイス酸触媒の存在
下に反応させて、α−イソプロペニル−2−オキサゾリ
ンを合成する方法が記載されている。この方法は、反応
性の高い炭素−炭素二重結合を保護することなく簡略化
されたプロセスでα−アルケニル−2−オキサゾリンを
製造するもので、一見優れている。しかし、この反応方
法は、70数%程度の収率であり、満足のいくものでは
ない。また、実際の操作において、活性の高い炭素−炭
素間二重結合を保護することなく実施するため、種々の
副反応が生起し、特に、環化脱水工程で重合によるター
ルの生成が多く、さらに、二官能性モノマーに由来し、
架橋反応等が生じ、反応の時間経過につれて反応混合物
の粘度が上昇し、安定的に操作を行うのが困難になる欠
点を有する。また、反応終了後、反応釜液の抜出し操作
についても、高粘度であるがため、高い温度で抜き出す
か、または、粘度を下げるためにさらに溶剤の添加など
が必要となり、工業的な製造方法としては好ましいもの
ではない。
【0006】特公昭54−4954号公報には、α,β
−不飽和ニトリルにアルコールを付加し活性なオレフィ
ンを保護した後、触媒の存在下にβ−アミノアルカノー
ルとの反応でβ−アルコキシ−2−オキサゾリンを生成
させ、さらに、次の工程で脱アルコールしオレフィンを
再生してα−不飽和−2−オキサゾリンを製造する方法
が提案されている。この方法では、活性なオレフィンを
保護して重合などの副反応を抑制することを試みている
点で前記反応より改善されているが、オキサゾリンへの
環化反応を行う工程で保護基として用いたアルコールが
脱離し、その結果、重合物が増加する欠点を有する。
【0007】特公昭58−4028号公報には、シクロ
ブタン−1,2−ジニトリルを触媒の存在下にβ−アミ
ノアルカノールとの反応でビス−オキサゾリンとし、そ
の後、熱的に開裂し、α−ビニル−2−オキサゾリンを
製造する方法が提案されている。この方法では、オキサ
ゾリン化時、前記例のように、重合を起こすことはない
が、逆に、熱的に安定であるから、開裂のため400℃
以上の高温が必要となり、気相で反応させるなど操作が
複雑となる。また、原料のジニトリルの入手も困難であ
る。
【0008】以上の例以外にもα−アルケニル−2−オ
キサゾリンの製造方法は公知のものがあるが、いずれの
方法も工業的見地から満足の得られる方法ではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、α−アルケニル−2−オキサゾリンを容易に、操作
性良く、高収率で工業的に製造する方法を提供すること
を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、重合によ
るタールの副生を抑制し、収率良くα−アルケニル−2
−オキサゾリンを製造する方法について鋭意検討した結
果、一般式(II)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R1は水素原子または炭素数1〜
3のアルキル基を表し、R2、Ra、Rbは一般式(I)
中のものと同じである)で表される化合物を、塩基性物
質の存在下で脱水環化する一段反応により、高収率で目
的とするα−アルケニル−2−オキサゾリンを製造する
方法を見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明は、一般式(I)
【0014】
【化8】
【0015】(式中、R2、Ra、Rbはそれぞれ独立し
て水素原子またはメチル基を表す)で表されるα−アル
ケニル−2−オキサゾリンを製造する方法において、一
般式(II)
【0016】
【化9】
【0017】(式中、R1は水素原子または炭素数1〜
3のアルキル基を表し、R2、Ra、Rbは一般式(I)
中のものと同じである)で表される化合物を、塩基性物
質の存在下で脱水環化することを特徴とするα−アルケ
ニル−2−オキサゾリンの製造方法を提供する。また、
前記において、塩基性物質が、アルカリ金属および/ま
たはアルカリ土類金属の、酸化物、水酸化物およびアル
コキサイドからなる群より選ばれる少なくとも1種であ
るものを提供する。
【0018】また、前記において、一般式(II)で表さ
れる化合物が、一般式(II)中のR 1が炭素数1〜3の
アルキル基であるN−(2−ヒドロキシアルキル)−β
−アルコキシ置換カルボン酸アミドであり、該N−(2
−ヒドロキシアルキル)−β−アルコキシ置換カルボン
酸アミドは、一般式(III)
【0019】
【化10】
【0020】(式中、R2は一般式(I)中のものと同
じであり、R3は炭素数1〜3のアルキル基を表す)で
表される(メタ)アクリル酸エステル類と、一般式(I
V)
【0021】
【化11】
【0022】(式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基
である)で表される低級アルコールを塩基触媒の存在下
に反応させて、一般式(V)
【0023】
【化12】
【0024】(式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基
であり、R2は一般式(I)中のものと同じであり、R3
は一般式(III)中のものと同じである)で表されるβ−
アルコキシ置換カルボン酸エステルを合成し、次いで、
これにβ−アミノアルカノールを反応させて得られたも
のであるものを提供する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する一般式(II)で表される化合物のR1
は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R
2は水素原子またはメチル基を表す。さらに、一般式(I
I)で表される化合物を具体的に例示すると、N−(2
−ヒドロキシエチル)−β−ヒドロキシプロピオン酸ア
ミド;N−(2−ヒドロキシエチル)−β−ヒドロキシ
イソ酪酸アミド;N−(2−ヒドロキシエチル)−β−
メトキシプロピオン酸アミド、N−(2−ヒドロキシエ
チル)−β−エトキシプロピオン酸アミド、N−(2−
ヒドロキシエチル)−β−n−プロポキシプロピオン酸
アミド、N−(2−ヒドロキシエチル)−β−イソプロ
ポキシプロピオン酸アミド等のN−(2−ヒドロキシア
ルキル)−β−アルコキシ置換プロピオン酸アミド;N
−(2−ヒドロキシエチル)−β−メトキシイソ酪酸ア
ミド、N−(2−ヒドロキシエチル)−β−エトキシイ
ソ酪酸アミド、N−(2−ヒドロキシエチル)−β−n
−プロポキシイソ酪酸アミド、N−(2−ヒドロキシエ
チル)−β−イソプロポキシイソ酪酸アミド等のN−
(2−ヒドロキシアルキル)−β−アルコキシ置換イソ
酪酸アミド等を挙げることができる。
【0026】本発明で使用する一般式(II)で表される
化合物のうち、N−(2−ヒドロキシアルキル)−β−
アルコキシ置換カルボン酸アミド(一般式(II)のR1
が炭素数1〜3のアルキル基であるもの)の場合、これ
らの化合物は、一般式(III)で表される(メタ)アクリ
ル酸エステル類に塩基触媒の存在下、一般式(IV)で表
される低級アルコールを付加し一般式(V)で表される
β−アルコキシ置換カルボン酸エステルを合成し、次い
で、これにβ−アミノアルカノールを反応させることで
容易に得ることができる。これらの製造方法については
後述する。
【0027】本発明で一般式(II)で表される化合物を
脱水環化するには、脱水環化触媒を用いることができ
る。脱水環化触媒としては、式Aで例示されるN−(2
−ヒドロキシエチル)カルボン酸アミドを2−オキサゾ
リンに変換する能力を持つ触媒であれば制限なく使用可
能である。
【0028】
【化13】
【0029】(式中、Rは炭化水素残基を表す) 式Aで例示されるN−(2−ヒドロキシエチル)カルボ
ン酸アミドの環化反応は、一般に、高温媒体の液相中に
おいて該アミドを弱いルイス酸と接触させることによっ
て行われる。該環化反応は、2−オキサゾリンを製造す
るための公知反応であって、例えば、リットらによる米
国特許第3,681,333号明細書(1972年)、
カイサーによる米国特許第4,354,029号明細書
(1982年)、アイゼンブラウンによる米国特許第
3,312,714号明細書(1967年)等の文献に
記載されている。これらをはじめ、公知の脱水環化触媒
のうち、反応温度が150〜300℃の反応条件下にお
いて前記式Aの反応を優位に進め、N−(2−ヒドロキ
シエチル)カルボン酸アミドを2−オキサゾリンに変換
する能力を持つ金属含有化合物であれば制限されること
なく本発明に使用可能である。
【0030】本発明で使用される脱水環化触媒を具体的
に例示すると、亜鉛金属および/または鉄金属の、酸化
物、水酸化物、ハロゲン化物、硫酸塩、有機カルボン酸
塩などを挙げることができる。さらに具体的に例示する
と、例えば、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜
鉛、酢酸亜鉛、ギ酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、ステアリ
ン酸亜鉛、亜鉛デカノエイト、塩化第二鉄、硫酸第二鉄
などを挙げることができる。より好ましい触媒は、酸化
亜鉛、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、塩化第二鉄などである。
【0031】脱水環化の際に共存させて用いる塩基性物
質は、反応条件下で安定であり、反応混合物に溶解する
ものであれば、特に制限されることなく使用可能である
が、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の、
酸化物、水酸化物、アルコキサイド等を例示することが
できる。塩基性物質は、より好ましくはアルカリ金属の
水酸化物または低級アルコキシドであり、さらに好まし
くはアルカリ金属のメトキシドまたは水酸化物である。
アルカリ金属は、好ましくはリチウム、ナトリウムまた
はカリウムであり、さらに好ましくはナトリウムまたは
カリウムである。
【0032】塩基性物質の作用は明確にはわからない
が、一般式(II)で示される化合物のβ位の置換基R1
O−が水または低級アルコールとして反応条件下で脱離
しオレフィンを再生させるのに作用する、脱水環化によ
り一般式(II)で表される化合物がオキサゾリン化して
後に、上記と同様、R1O−が水または低級アルコール
として反応条件下で脱離しオレフィンを再生させるのに
作用する、または、脱水環化触媒と塩基性物質とが共同
作用して、R1O−基が水あるいは低級アルコールとし
て脱離する反応と環化反応が同時に起こりα−アルケニ
ル−2−オキサゾリンが生成するのに作用する等が考え
られる。その作用方法を特定することはできないが、脱
水環化の際に塩基性物質を反応条件下に共存させること
により、一般式(II)で表される化合物から一段階で収
率よく一般式(I)で表されるα−アルケニル−2−オ
キサゾリンが合成できる。このことは、本発明により初
めて開示される特徴である。
【0033】本発明における反応は、反応条件下で反応
物に対して不活性であり、一般式(II)で表される化合
物と塩基性物質を溶解することができ、そして、反応条
件下において液状且つ安定な状態を保持しうるような溶
媒中で行うのが好ましい。前記した要件を備える溶媒で
あれば、特に制限なく使用することができるが、このよ
うな溶媒を具体的に例示すると、例えば、数種のグリコ
ールエーテル、数種のポリグリコールグリセロール、ス
ルホラン等を挙げることができる。
【0034】反応温度は、オレフィン再生反応と脱水環
化反応が同時にかつ速やかに起こるのに十分でなければ
ならないことはいうまでもなく、通常、約180〜約3
00℃の範囲で選ばれる。好ましい反応温度は、約20
0〜約250℃の温度範囲で認められている。反応圧力
は、反応温度において一般式(II)で表される化合物が
液体状態を保持し、しかも、一般式(II)で表される化
合物のR1O−置換基に由来する水または低級アルコー
ルおよびオキサゾリン化に伴う水と、さらにα−アルケ
ニル−2−オキサゾリンが形成されると、これらが速や
かに反応系から留去されるような圧力範囲にあるのが好
ましい。したがって、本反応は、好ましくは減圧下で実
施される。圧力範囲は、好ましくは50〜400mmHg、
より好ましくは100〜200mmHgである。α−アルケ
ニル−2−オキサゾリンが速やかに留去されない場合
は、α−アルケニル−2−オキサゾリンは、高温と触媒
に長時間さらされることになり、二重結合間にて重合す
るか、あるいは、オキサゾリン環が開環重合を起こすこ
とがある。
【0035】本発明の製造方法は、バッチ法または連続
法によって行うことができるが、重合反応を抑制するた
めには、連続法で実施する方が好ましい。連続法の実施
態様として、例えば、蒸留塔を備えた反応器に、前記し
た不活性溶媒を用い、脱水環化触媒と塩基性物質を共存
させた反応混合物へ、前記した反応温度および反応圧力
に調整した反応条件下で、一般式(II)で表される化合
物を連続的または断続的にフィードし、生成したα−ア
ルケニル−2−オキサゾリンと水および一般式(II)で
表される化合物のR1O−置換基に由来する水または低
級アルコールとを留出させる。一般式(II)で表される
化合物のフィード速度は、本質的には、留出してくる生
成物量と同じ速度で反応器中に計量して入れられる。
【0036】本発明で使用される前記脱水環化触媒の使
用量は、通常、前記一般式(II)で表される化合物1モ
ル当たり0.005〜0.4モルの量で使われるが、必
要ならばそれ以上でも以下でも使用できる。本発明で使
用される前記塩基性物質の使用量は、通常、前記一般式
(II)で表される化合物1モル当たり0.01〜0.2
モルの量で使われるが、必要ならばそれ以上でも以下で
も使用できる。
【0037】本発明における反応を実施するに当たり、
重合を抑制する目的で公知の重合防止剤を加えるのが好
ましい。この目的にはフェノチアジンが有効である。以
上の脱水環化反応およびオレフィン基再生反応より留出
されたα−アルケニル−2−オキサゾリンと水や低級ア
ルコールは、公知の方法によって凝縮される。凝縮され
た液からのα−アルケニル−2−オキサゾリンの回収・
分離は、抽出や蒸留などの公知の方法によって実施する
ことができる。
【0038】次に、本発明において使用する一般式(I
I)で表される化合物のうち、R1が炭素数1〜3のアル
キル基である、N−(2−ヒドロキシアルキル)−β−
アルコキシ置換カルボン酸エステルの製造方法について
述べる。N−(2−ヒドロキシアルキル)−β−アルコ
キシ置換カルボン酸エステルは、一般式(III)で表さ
れる(メタ)アクリル酸エステル類に、塩基触媒の存在
下、前記一般式(IV)で表される低級アルコールを付加
し、一般式(V)で表されるβ−アルコキシ置換カルボ
ン酸エステルを合成し、次いで、これにβ−アミノアル
コールを反応させることで容易に得られる。
【0039】この方法は、前述したα−アルケニル−2
−オキサゾリンの製造に先立ち、原料を製造するために
一連の工程として実施することができる。該N−(2−
ヒドロキシアルキル)−β−アルコキシ置換カルボン酸
アミドを前工程として製造し、次いで、α−アルケニル
−2−オキサゾリンを製造する方法は、本発明により開
示される特徴である。
【0040】本発明で使用する一般式(III)で表され
る(メタ)アクリル酸エステル類としては、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸イソプロピル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル
酸イソプロピル等が挙げられる。また、これらと反応さ
せる一般式(IV)で表される低級アルコールとしては、
メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロ
パノール等が挙げられる。
【0041】本発明で使用する一般式(V)で表される
化合物のR1、R2、R3を具体的に例示すると、R1は、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基
であり、R2は、水素原子、メチル基であり、R3は、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基で
ある。さらに一般式(V)で表される化合物を具体的に
例示すると、β−メトキシプロピオン酸の、メチルエス
テル、エチルエステル、n−プロピルエステル、イソプ
ロピルエステル;β−エトキシプロピオン酸の、メチル
エステル、エチルエステル、n−プロピルエステル、イ
ソプロピルエステル;β−n−プロポキシプロピオン酸
の、メチルエステル、エチルエステル、n−プロピルエ
ステル、イソプロピルエステル;β−イソプロポキシプ
ロピオン酸の、メチルエステル、エチルエステル、n−
プロピルエステル、イソプロピルエステル;β−メトキ
シイソ酪酸の、メチルエステル、エチルエステル、n−
プロピルエステル、イソプロピルエステル;β−エトキ
シイソ酪酸の、メチルエステル、エチルエステル、n−
プロピルエステル、イソプロピルエステル;β−n−プ
ロポキシイソ酪酸の、メチルエステル、エチルエステ
ル、n−プロピルエステル、イソプロピルエステル;β
−イソプロポキシイソ酪酸の、メチルエステル、エチル
エステル、n−プロピルエステル、イソプロピルエステ
ル等を挙げることができる。
【0042】(メタ)アクリル酸エステル類に対する低
級アルコールの仕込みモル比は、好ましくは0.5〜1
0、より好ましくは1〜5である。(メタ)アクリル酸
エステル類と低級アルコールの反応の反応温度は、50
〜130℃が好ましい。(メタ)アクリル酸エステル類
に低級アルコールを付加させる触媒としては、塩基性触
媒がよく、例えば、ナトリウムメチラート、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム等が挙げられる。
【0043】次に、得られた一般式(V)で表されるβ
−アルコキシ置換カルボン酸エステルとβ−アミノアル
カノールとのアミノリシスにより、N−(2−ヒドロキ
シアルキル)−β−アルコキシ置換カルボン酸アミドを
合成することができる。本発明で使用するβ−アミノア
ルカノールを具体的に例示すると、2−アミノエタノー
ル、2−アミノ−1−プロパノール、1−アミノ−2−
プロパノール、3−アミノ−2−プロパノール、3−ア
ミノ−2−ブタノール等を挙げることができる。
【0044】β−アルコキシ置換カルボン酸エステルに
対するβ−アミノアルカノールの使用モル比は、好まし
くは0.5〜3、より好ましくは1〜1.5の範囲であ
る。β−アルコキシ置換カルボン酸エステルとβ−アミ
ノアルカノールとの反応は、上記使用範囲で用いるので
あれば、一括に仕込んで反応させてもよいし、どちらか
一方へ他方を添加しながら反応を行ってもよい。
【0045】β−アルコキシ置換カルボン酸エステルと
β−アミノアルカノールとの反応の反応温度は、30〜
150℃が好ましい。アミノリシスに際しては、副生す
るアルコールを反応終了後に留去させてもよいし、反応
系から留去させながら反応を行ってもよい。反応速度を
高め転化率を上げる上では、後者の方が有利である。
【0046】また、β−アルコキシ置換カルボン酸エス
テルとβ−アミノアルカノールとの反応は、β−アミノ
アルカノールが塩基性のため、無触媒でも進行するが、
公知の塩基性のアミノリシス触媒を添加することも可能
である。得られたN−(2−ヒドロキシアルキル)−β
−アルコキシ置換カルボン酸アミドは、減圧蒸留により
精製して次の工程に使用してもよいが、反応終了後、未
反応原料および低沸副生物を留去するのみで次の反応に
使用することも可能である。
【0047】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら制限される
ものではない。 <実施例1>攪拌機、温度計、計量ポンプおよび上部取
出し10段蒸留塔を備えた300ml反応器に、溶媒と
してスルホラン100g、脱水環化触媒として酸化亜鉛
13.4g、塩基性物質としてNaOMe(ナトリウム
メチラート)6.0g、重合防止剤としてフェノチアジ
ン2.0gを仕込んだ。反応圧力を150mmHg、反応温
度を220〜225℃に調節しながら反応させた。N−
(2−ヒドロキシエチル)−β−ヒドロキシプロピオン
酸アミド600gを約1.67g/分の速度で供給し、
蒸留装置の上部より、水およびα−ビニル−2−オキサ
ゾリンを主成分とする留出物を回収した。
【0048】N−(2−ヒドロキシエチル)−β−ヒド
ロキシプロピオン酸アミドの供給終了後、反応温度を約
10℃程度上昇させ、約30分程度、留出物を回収し、
前記留出物と一緒にガスクロマトグラフィーにより分析
した。その結果、留出物中にα−ビニル−2−オキサゾ
リンが296.8g含まれていた。これは、供給原料に
対する収率として75%に相当する。 <実施例2〜5>実施例1と同じ装置を用い、条件を表
1に示したものに変更し、同様に操作した。
【0049】
【表1】
【0050】<実施例6> [アルコール付加]還流器を付けたナス型フラスコに、
メタクリル酸メチル400.4g(4モル)、メタノー
ル320.4g(10モル)、触媒としてNaOMe
(ナトリウムメチラート)12gを入れ、温度を34℃
にして4時間反応させた。反応終了後、当量の酢酸を加
えて触媒を中和した。低沸点物を減圧加熱下に除去し
て、β−メトキシイソ酪酸メチル480.6gを得た。
【0051】[アミノリシス]攪拌機を備えた丸底フラ
スコに、エタノールアミン240g、ナトリウムメトキ
シド6.4g、フェノチアジン2.0gを加え、40℃
以下の温度を維持しながら2時間かけて、前述のアルコ
ール付加反応で得たβ−メトキシイソ酪酸メチル460
gを滴下した。滴下終了後、1時間そのまま反応を続け
た。
【0052】反応終了後、約40〜約45℃を維持でき
るよう加熱し、徐々に減圧し、最終10mmHgまで真空ポ
ンプで引き、アミノリシスで生成したメタノールなどの
軽沸物を留去した。残留物は586gであり、そのう
ち、N−(2−ヒドロキシエチル)−β−メトキシイソ
酪酸が558g含まれていた。
【0053】[脱水環化反応]実施例1と同じ装置を用
い、溶媒としてスルホラン100g、脱水環化触媒とし
て酸化亜鉛13.4g、塩基性物質としてNaOMe
(ナトリウムメチラート)6.0g、重合防止剤として
フェノチアジン2.0gを加え、実施例1と同様の反応
条件で同様に操作した。なお、[アミノリシス]工程で
得られた粗成N−(2−ヒドロキシエチル)−β−メト
キシイソ酪酸550gを約1.75g/分の速度で供給
し、蒸留装置の上部より、水、メタノールおよびα−イ
ソプロペニル−2−オキサゾリンを主成分とする留出物
を回収した。原料供給終了後、反応温度を約15℃程度
上昇させ、約30分、留出物を回収し、前記留出物と一
緒にしてガスクロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、α−イソプロペニル−2−オキサゾリンがメタクリ
ル酸メチル基準で76モル%生成していることがわかっ
た。ただし、前記計算では、アルコール付加反応で未反
応で回収されたメタクリル酸メチルは除外した。この回
収されたメタクリル酸メチルとメタノールは、次回の反
応で使用することが可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明によると、α−アルケニル−2−
オキサゾリンを容易に、操作性良く、高収率で工業的に
製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R2、Ra、Rbはそれぞれ独立して水素原子ま
    たはメチル基を表す)で表されるα−アルケニル−2−
    オキサゾリンを製造する方法において、一般式(II) 【化2】 (式中、R1は水素原子または炭素数1〜3のアルキル
    基を表し、R2、Ra、Rbは一般式(I)中のものと同
    じである)で表される化合物を、塩基性物質の存在下で
    脱水環化することを特徴とするα−アルケニル−2−オ
    キサゾリンの製造方法。
  2. 【請求項2】 塩基性物質が、アルカリ金属および/ま
    たはアルカリ土類金属の、酸化物、水酸化物およびアル
    コキサイドからなる群より選ばれる少なくとも1種であ
    る請求項1記載のα−アルケニル−2−オキサゾリンの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(II)で表される化合物が、一般
    式(II)中のR1が炭素数1〜3のアルキル基であるN
    −(2−ヒドロキシアルキル)−β−アルコキシ置換カ
    ルボン酸アミドであり、該N−(2−ヒドロキシアルキ
    ル)−β−アルコキシ置換カルボン酸アミドは、一般式
    (III) 【化3】 (式中、R2は一般式(I)中のものと同じであり、R3
    は炭素数1〜3のアルキル基を表す)で表される(メ
    タ)アクリル酸エステル類と、一般式(IV) 【化4】 (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基である)で表
    される低級アルコールを塩基触媒の存在下に反応させ
    て、一般式(V) 【化5】 (式中、R1は炭素数1〜3のアルキル基であり、R2
    一般式(I)中のものと同じであり、R3は一般式(III)
    中のものと同じである)で表されるβ−アルコキシ置換
    カルボン酸エステルを合成し、次いで、これにβ−アミ
    ノアルカノールを反応させて得られたものである請求項
    1〜3のいずれかに記載のα−アルケニル−2−オキサ
    ゾリンの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090060A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Kohjin Co Ltd アルケニルオキサゾリン

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