JPH11223197A - 液化ガス用ポンプ装置 - Google Patents

液化ガス用ポンプ装置

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JPH11223197A
JPH11223197A JP10024190A JP2419098A JPH11223197A JP H11223197 A JPH11223197 A JP H11223197A JP 10024190 A JP10024190 A JP 10024190A JP 2419098 A JP2419098 A JP 2419098A JP H11223197 A JPH11223197 A JP H11223197A
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英志 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸受の長寿命化、信頼性の向上、コストの低
減、複数列配置玉軸受の異常摩耗等の防止により、長期
安定運転が可能な液化ガス用ポンプ装置を提供する。 【解決手段】ポンプ軸5Aと、該ポンプ軸5Aを回転駆
動する駆動部と、ポンプ軸5Aに沿って駆動部よりも下
方の位置に設けられ吸い込んだ液化ガスを昇圧する羽根
車5Cと、羽根車5Cで昇圧した液化ガスを吐出する吐
出穴と、ポンプ軸5Aを支持する複数の軸受等からな
り、この前記ポンプ装置における前記軸受部に、単列玉
軸受を複数列配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化ガス用ポンプ
装置に係わり、特に液化天然ガス等の液化ガスを貯蔵す
る液化ガス用ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液化天然ガス等の液化ガスを輸送する液
化ガス用ポンプ装置には、例えば、液化ガスタンク内で
用いられる、タンク内蔵式の液化ガスタンク用潜没ポン
プ装置があり、このような液化ガス用ポンプ装置では、
従来、例えば特開平8−296586号公報に示される
ように、静圧軸受および補助用の複列配置玉軸受が採用
されている。
【0003】ここで、かかる従来の液化ガス用ポンプ装
置について、液化ガスタンク用潜没ポンプ装置を例とし
て、図19を用いて説明する。
【0004】1は液化ガスタンクであり、1Aはガスタ
ンク1の天井板、そして、2は前記液化ガスタンク1内
に垂下された揚液管である。この液化ガスタンク1内に
垂下された揚液管2の下端には、吸込弁3が取り付けら
れ、この揚液管2の座面4には、前記の液化ガスタンク
用潜没ポンプ本体5が設置されており、6は、前記潜没
ポンプ本体5の外周に設けられた複数の吐出口である。
また、揚液管2の頂部には、ポンプ吊上機構を備えたヘ
ッドプレート7が設けられ、8は吊り上げ用ワイヤであ
り、9は給電ケーブルであり、10は巻き上げ機であ
る。
【0005】そして、前記液化ガスタンク用潜没ポンプ
本体5は、前記液化ガスタンク1の天井板1Aから鉛直
に垂下された揚液管2の内部に、前記ヘッドプレート7
から、前記吊り上げ用ワイヤ8によって、例えば深さ5
0m程度にまで吊り下げられて、前記揚液管2の下部の
前記座面4に着座して設置される。
【0006】また、この液化ガスタンク用潜没ポンプ本
体5には、給電ケーブル9によって電源が供給されてお
り、ポンプの運転が開始されると、液化ガスは吸込弁3
から吸い込まれて昇圧されてポンプ吐出口6から吐出さ
れ、図中に矢印で示すように、前記揚液管2内を上昇し
て吐出管11に送り出される。
【0007】次に、従来の液化ガス用ポンプ本体の例と
して、図20に示す液化ガスタンク用潜没ポンプ本体図
により説明する。
【0008】液化ガスタンク用潜没ポンプ本体5の構造
は、ポンプ回転軸5Aに、吸込性能向上のために取り付
けられたインデューサ5B、複数の羽根車5C及びサブ
マージドモータロータ5Dが固定され、これらは一体型
構造であり、一体となって回転するようになっている。
また、このポンプ回転軸5A、インデューサ5B、複数
の羽根車5C、サブマージドモータロータ5Dは、軸受
寿命が長く、制振性に優れた自液潤滑される静圧軸受
(上静圧軸受5E、中静圧軸受5F、下静圧軸受5G)
によって、半径方向に支持されている。また、上静圧軸
受5Eと中静圧軸受5Fには、ポンプ起動・停止時の補
助用軸受として、玉軸受(上玉軸受5H、中玉軸受5I
1)を設けている。
【0009】ポンプが通常運転の状態(揚液管2がポン
プ吐出液で満たされている状態)では、玉軸受5H、5
I1の代わりに静圧軸受5E、5F、5Gが働くよう
に、例えば特公昭61−5558号公報に示されるよう
なバランスディスク等からなる軸スラスト平衡装置5M
が構成されている。これにより、ポンプ通常運転状態で
は軸スラスト平衡装置5Mの機能により、ポンプ回転軸
5Aが軸方向へ遊動し、中玉軸受5I1はハウジング5
Lから離脱浮上し、中玉軸受5I1に負荷されるスラス
ト荷重はゼロとなる。しかし、ポンプ5を起動した場
合、吐出液で揚液管2内が満たされるまでの数分間は、
ポンプ5は、所定の吐出圧力よりかなり低い吐出圧力で
運転される。この数分間は、液を押し上げるだけのわず
かな吐出圧力だけで充分なためである。このため、軸ス
ラスト平衡装置5Mは機能せず、ポンプ回転体の重量
や、羽根車5Cの下向きの推力といった大きなスラスト
荷重が中玉軸受5I1に負荷される。特に、ポンプの大
容量化等によって、揚液管2の大口径化がなされた場
合、ポンプ5を起動してから液が揚液管2を満たすまで
に要する時間が更に延長し、それに伴い、スラスト荷重
が中玉軸受5I1に加わる時間も長くなり中玉軸受5I
1の寿命も短くなる。これに対処するため従来は、中玉
軸受5I1に、特開平8−296586号公報に示され
ている単列玉軸受を複列配置した複列配置玉軸受5I1
(以下複列玉軸受と云う)を用い、玉軸受1個当たりに
負荷される荷重を低減させていた。また、前記複列玉軸
受5I1は、特願平8−139864号公報に示されて
いるように、複列玉軸受の間にリングスペーサ5Jを介
し、リテーナ5Kにより玉軸受外輪あるいは内輪を固定
し(図20は外輪固定の例)、一体化させ、複列玉軸受
のそれぞれの玉軸受への荷重の等分配を確保していた。
尚、リテーナ5Kにより外輪を固定する場合には内輪を
回転軸5Aと、内輪を固定する場合には外輪をハウジン
グ5Lと、それぞれ固定する方法を取っていた。図20
は前者である。また、前記の起動時の数分間は、ポンプ
5の吐出圧力が小さいために、静圧軸受5E、5F、5
Gの軸受効果が小さく、回転軸5Aは静圧軸受と回転軸
との隙間一杯に振れ廻る。これらの状態が組合わさる
と、複列玉軸受内輪を回転軸5Aに固定する場合を例に
とれば、図21に示すように回転軸5Aは、複列玉軸受
用リテーナ5Kの下面着座面を支点として振れ廻るよう
な歳差運動を行う。この歳差運動の状態では、リテーナ
5K下面着座面が全面で着座せず点接触の状態で着座
し、多大なスラスト荷重を回転軸が傾いた状態で受ける
ため、前記複列玉軸受5Iに不安定な荷重がかかる状態
となり、前記複列玉軸受5Iの摩耗を増加させ、軸受寿
命が低下する。リテーナ5K下面着座面で、全面接触し
たとしても、複列玉軸受では角すきまが小さく、シャフト
が歳差運動することにより、玉軸受の玉に不安定な挙動
が生じ、摩耗を増加させる。これに対処するため、特開平
9−212927号公報、特開平9−356671号公
報に示されている緩衝材または緩衝構造をリテーナ5K
と回転軸5Aの間、リテーナ5Kとハウジング5Lの間
等に介在させることで、前記歳差運動が起きた場合にお
いても、傾きに緩衝材または緩衝構造が追従し、これに
よって、複列配置玉軸受の異常摩耗を防止している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の液化ガスタンク
用潜没ポンプ装置における軸受部は、スラスト荷重に対
処していたが、ポンプがより大型化した場合等は、スラ
スト荷重、荷重負荷時間共にさらに増大することとな
る。この事例に対し、より過酷な荷重負荷状態に対処で
き、より信頼性の高い該ポンプ装置軸受部が要求され
る。
【0011】本発明の目的は、該ポンプ装置軸受部の玉
軸受の配列数を増すことで、軸受1個当りに負荷される
荷重をより低減させたポンプ装置を提供するものであ
る。
【0012】また本発明の目的は、該ポンプ装置軸受部
の部品数を低減し、構造が簡素化されたポンプ装置を提
供することにある。
【0013】さらに本発明の目的は、前記のように玉軸
受の配列数を増した状態、構造を簡素化した状態におい
ても、軸受部に緩衝材や緩衝構造を設けることで、ポン
プ装置の歳差運動による異常摩耗等を防止できるポンプ
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、液化ガスを
吸い込み吐出する、ポンプ軸と、該ポンプ軸を回転駆動
する駆動部と、ポンプ軸に沿って駆動部よりも下方の位
置に設けられ吸い込んだ液化ガスを昇圧する羽根車と、
羽根車で昇圧した液化ガスを吐出する吐出穴と、ポンプ
軸を支持する軸受等を有する液化ガス用ポンプ装置にお
いて前記ポンプ本体の前記軸受部に、単列軸受を複数列
配置する、ことによって達成される。
【0015】液化ガス用ポンプ装置において、ポンプ起
動時、液化ガスが揚液管を満たし所定の吐出圧力とな
り、スラスト平衡装置が作用するまでの数分間、軸受に
負荷されるスラスト荷重に対して、玉軸受1個当たりに
負荷する荷重を低減させ、軸受の長寿命化、信頼性の向
上を図ることができる。
【0016】さらに、本発明では、該ポンプ装置軸受部
のリングスペーサ5J、リテーナ5K等を排除し、部品
数を低減、簡素化された構造とした。
【0017】本発明によれば、構造を簡素化したこと
で、軸受部の信頼性向上、及びコストの低減を図ること
ができる。
【0018】また、本発明では、該ポンプ装置軸受部の
玉軸受の配列数を増した状態、構造を簡素化した状態に
おいて、該ポンプ装置軸受部に緩衝材や緩衝構造を設置
した。 本発明によれば、該ポンプ装置軸受部の玉軸受
の配列数の増加や構造の簡素化を実施しても、ポンプ回
転軸の振れ廻りによる歳差運動が起きた場合において、
軸の傾きに、緩衝材が追従し、これによって、玉軸受の
異常摩耗等を防止し、更に軸受長寿命に対する信頼性の
向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例として、図1
9、図20で説明した液化ガスタンク用潜没ポンプ装置
に本発明を適用した場合のポンプ本体断面図である。ま
た、図2は図1に示すポンプ本体の中軸受部分の拡大図
であり、図3ないし図18は、本発明の各種の実施例と
して、図19、図20で説明した液化ガスタンク用潜没
ポンプ装置に本発明を適用した場合のポンプの中軸受部
の断面図である。図中、図19及び図20と同一符号の
ものは、従来技術と同等部分であり、図1には示してい
ないが、図19と同じように液化ガスタンク、吐出管等
が存在することは云うまでもない。
【0021】図1に示す本実施例の液化ガスタンク用潜
没ポンプ装置は、液化ガスタンク内に垂下された揚液管
2と、揚液管2の底部座面4に設置されたポンプ本体5
からなる。揚液管の底部には、吸込弁3が取り付けら
れ、ここより液化ガスを吸い込み、前記ポンプ本体5の
外周に設けられた複数の吐出口6から溶液管2内部に吐
出される。ポンプ本体5の構造は、ポンプ回転軸5A
に、インデューサ5B、複数の羽根車5C及びサブマー
ジドモータロータ5Dが固定され、これらは一体型構造
であり、一体となって回転するようになっている。ま
た、このポンプ回転軸5Aは、自液潤滑される静圧軸受
(上静圧軸受5E、中静圧軸受5F、下静圧軸受5G)
によって、半径方向に支持されている。また、上静圧軸
受5Eと中静圧軸受5Fには、ポンプ起動・停止時の補
助用軸受として、玉軸受(上玉軸受5H、中玉軸受5I
2)を設けている。中軸受付近の拡大図を図2に示す。
【0022】中玉軸受5I2の内輪を、ポンプ回転軸5
Aと固定する方法を取った場合、ポンプが通常運転の状
態では、軸スラスト平衡装置5Mによるポンプ回転軸5
Aの軸方向への遊動により、中玉軸受5I2はハウジン
グ5Lから離脱(浮上)し、中玉軸受5I2に負荷され
るスラスト荷重はゼロとなる。しかし、ポンプ5を起動
した場合、吐出液で揚液管2内が満たされるまでの数分
間は、ポンプ5は、所定の吐出圧力よりかなり低い吐出
圧力で運転されるため、軸スラスト平衡装置5Mは機能
せず、ポンプ回転体の重量や、羽根車5Cの下向きの推
力といった大きなスラスト荷重が中玉軸受5I2に負荷
される。また、このポンプ起動時の数分間、回転軸5A
は、図21に示すように中軸受部を支点として振れ廻る
ような歳差運動を行う。
【0023】このようなポンプ構造における実施例を説
明する。
【0024】図2に複数列配置した玉軸受を示す。この
軸受は、玉軸受を複数列配置することにより、玉軸受1
個当りに加わるスラスト荷重を分配できる。
【0025】従来の液化ガスタンク用潜没ポンプ装置で
はポンプ起動後、揚液管が満液状態となるまでの数分間
は、所定の吐出圧力よりかなり低い圧力となり、スラス
ト荷重をゼロにするスラストバランス平衡装置が正常に
機能せず、玉軸受にスラスト荷重が負荷されていた。そ
のために、揚液管の口径が大型化した場合には、さらに
揚液管の満液状態が長くなり、スラスト荷重が負荷され
る時間が延長され、軸受寿命を著しく短縮してしまう問
題が生じた。これに対し、玉軸受を複列に配置し、スラ
スト荷重を分散させる方法がなされていたが、本発明
は、玉軸受配置列数をさらに増やすことで、より1個の
玉軸受に加わるスラスト荷重を低減し、さらなる軸受寿
命の低下防止、信頼性向上に寄与できるものである。
尚、図2は中玉軸受5I2内輪を回転軸5Aに固定し、
外輪をリテーナ5Kにより固定した例であるが、本発明
は、外輪をハウジング5Lに固定し、内輪をリテーナ5
Kにより固定する方法にも適用可能である。また、中玉
軸受5I2内輪を回転軸5Aと一体のものとして製作
し、外輪をリテーナ5Kにより固定しても良く、中玉軸
受5I2外輪をハウジング5Lと一体のものとして製作
し、内輪をリテーナ5Kにより固定しても良い。本発明
は、これらの方法にも適用可能である。
【0026】次に、図3に示すのは、複数の玉軸受外輪
及び内輪を一体化することで、従来、軸受間に介してい
たリングスペーサ5J、外輪または内輪を固定していた
リテーナ5Kを排除し、構造の簡素化を図った一例であ
る。この一体化された玉軸受は、外輪をハウジングに固
定して使用しても良いし、内輪を軸に固定して使用して
も良い。また、外輪をハウジングと一体のものとして製
作しても良いし、内輪を軸と一体のものとして製作して
も良い。
【0027】次に、図4に示すのは、複数の玉軸受外輪
を一体化し、玉軸受内輪自体を複数列配置することで、
従来、軸受間に介していたリングスペーサ5J、内輪を
固定していたリテーナ5Kを排除し、構造の簡素化を図
った一例である。この一体化された玉軸受外輪は、ハウ
ジングに固定して使用しても良いし、ハウジングと一体
のものとして製作しても良い。
【0028】次に、図5に示すのは、複数の玉軸受内輪
を一体化し、玉軸受外輪自体を複数列配置することで、
従来、軸受間に介していたリングスペーサ5J、外輪を
固定していたリテーナ5Kを排除し、構造の簡素化を図
った一例である。この一体化された玉軸受内輪は、軸に
固定して使用しても良いし、軸と一体のものとして製作
しても良い。
【0029】尚、本発明を部分的に実施し、リングスペ
ーサ、リテーナ等と共用しても良い。
【0030】本発明は、玉軸受を一体化する等の方法を
用いることで、部品数を低減、簡素化された構造とし、
コストの低減及び軸受部の信頼性向上に寄与できるもの
である。
【0031】また、これら玉軸受を複数列配置した場
合、構造を簡素化した場合においても、緩衝材や緩衝構
造を効果的に用いることで、ポンプ起動時における回転
軸5Aの歳差運動による、軸受の摩耗増加を防止するこ
とができる。
【0032】図6に示すのは、玉軸受5I2内輪を回転
軸5Aに固定して設置した場合における、複数列に配置
した玉軸受のリーテナ5K着座面と、該リテーナが着座
する相手側ハウジング着座面との間に、図7に示すの
は、玉軸受5I2外輪をハウジング5Lに固定して設置
した場合における、回転軸5A着座面と、回転軸が着座
する複数列に配置した玉軸受のリーテナ5K着座面との
間に、それぞれ緩衝材として、皿ばね12Aを設けた一
例である。これによって、ポンプ回転軸の歳差運動が起
きた状態においても、皿ばね12Aがたわむことでポン
プ回転軸5Aの傾きに追従し、歳差運動を緩衝させ、歳
差運動時に複数列玉軸受へ負荷される不安定な荷重を低
減させ、複数列玉軸受の異常摩耗等を防止することがで
きる。皿ばね12Aは、回転軸5Aやリテーナ5K、ハ
ウジング5L等にネジ等により締結しても良いし、ある
いは回転軸5Aやリテーナ5K、ハウジング5L等と一
体構造としても良い。
【0033】尚、本発明は、図6に示すように複数列玉
軸受5I2の内輪を回転軸5Aに固定した場合、図7に
示すように複数列玉軸受5I2の外輪をハウジング5L
に固定した場合のどちらの方法にも適用できる。
【0034】次に図8に示すのは、前記のように玉軸受
外輪及び内輪を一体化することで、従来、軸受間に介し
ていたリングスペーサ5J、外輪または内輪を固定して
いたリテーナ5Kを排除し、構造の簡素化を図った状態
に、緩衝材を適用した例である。このようにすること
で、前記と同様の緩衝材による効果を得ることができ
る。また、この場合においても、複数列玉軸受5I2の
内輪を回転軸5Aに固定した場合、複数列玉軸受5I2
の外輪をハウジング5Lに固定した場合のどちらの方法
にも適用可能である。図8は前者であり、玉軸受5I2
着座面と該玉軸受5I2が着座するハウジング5L着座
面の間に皿ばね12Aを設けている。後者においては、
回転軸5A着座面と該回転軸5Aが着座する玉軸受5I
2着座面の間に皿ばね12Aを設ければ良い。尚、この
場合も、皿ばね12Aは、回転軸5A、玉軸受5I2、
ハウジング5L等にネジ等により締結しても良いし、あ
るいは回転軸5A、玉軸受5I2、ハウジング5L等と
一体構造としても良い。
【0035】次に図9に示すのは、前記のように複数の
玉軸受内輪を一体化し、玉軸受外輪自体を複数列配置す
ることで、従来、軸受間に介していたリングスペーサ5
J、外輪を固定していたリテーナ5Kを排除し、構造の
簡素化を図った状態に、緩衝材を適用した例である。こ
のようにすることで、前記と同様の緩衝材による効果を
得ることができる。尚、この場合も、皿ばね12Aは、
玉軸受5I2、ハウジング5L等にネジ等により締結し
ても良いし、あるいは玉軸受5I2、ハウジング5L等
と一体構造としても良い。
【0036】次に図10に示すのは、前記のように複数
の玉軸受外輪を一体化し、玉軸受内輪自体を複数列配置
することで、従来、軸受間に介していたリングスペーサ
5J、内輪を固定していたリテーナ5Kを排除し、構造
の簡素化を図った状態に、緩衝材を適用した例である。
このようにすることで、前記と同様の緩衝材による効果
を得ることができる。尚、この場合も、皿ばね12A
は、回転軸5A、玉軸受5I2等にネジ等により締結し
ても良いし、あるいは回転軸5A、玉軸受5I2等と一
体構造としても良い。
【0037】本発明の緩衝材としては、図6ないし図1
0に示した皿ばね12Aの他にも各種考えられる。図1
1は、緩衝材としてコイルばね12Bを用いた例であ
り、二枚のリングプレートの間に複数のコイルばねを介
在させたものを示すが、コイルばねには、リングプレー
ト全周を取り巻く1コイルのばねを用いても良い。ま
た、皿ばね12Aの場合と同様、着座面間をコイルばね
12Bで締結しても良いし、あるいは一体構造としても
良い。
【0038】次に、図12に示すのは緩衝材として板ば
ね12Cを用いた例であり、図12に示す板ばね12C
は、リング状の板の下面内側をテーパ形状としてばねを
形成し、また、リテーナ5Kや玉軸受等との追従性を良
くするために、板ばね12Cの周方向に複数の切り込み
と凸部13を設けている。該突起部13に関しては、図
13に示すように、玉軸受等に設けても良い。また、玉
軸受5I2に関して、図12、13に示すように板ばね
12Cとの着座面の内側にL字型の突起部14を設ける
ことにより、万一、板ばね12Cが破損した場合の破片
や異物等が玉軸受5I2の内部に侵入することを防ぐこ
とができる。この着座面の内側にL字型の突起部14を
設ける方法は、前記皿ばね12Aや前記コイルばね12
Bの場合にも当然適用できる。板ばねの形状に関して
は、図12、図13に示した形状の他に、例えば、図1
4に示すような形状でも良い。図14に示す板ばね12
Cでは、板ばねの下面に板をたわませるために板の厚さ
を薄くするような、複数の溝を設けており、さらにその
板の薄い部分の上面にはリテーナ5Kや玉軸受等との追
従性を良くするために、板ばね12Cの周方向に複数の
突起部13を設けている。板ばね12Cの形状は他にも
あり得るが、図12ないし図14に示したような板ばね
の考え方であれば良い。また、板ばね12Cは、皿ばね
12A及びコイルばね12Bと同様に着座面間を締結し
ても良いし、あるいは一体構造としても良い。例とし
て、図15、図16に板ばね12Cの取付け方法の概念
図を示す。図15は、板ばね12Cをハウジング5Lと
一体構造とした場合の一例であり、ハウジング5Lに最
初から板ばね12Cを形成させておけばよい。また、図
16は板ばね12Cをハウジング5Lにボルト等で締結
する場合の一例であり、図16に示す方法は、ハウジン
グ5Lを分割し、その間に板ばね12Cを挟んで締結し
た場合である。図16のように板ばね12Cを締結する
方法によれば、簡単に板ばね12Cを交換することもで
きる。以上述べたように、緩衝材として各種のばねを設
ける方法があるが、例えば板ばね12Cの下面にコイル
ばね12Bを介在させるなど組合せて用いてもよい。
【0039】緩衝材としてばねを用いる方法の他に、着
座面間を緩衝構造とする方法もある。その例として、図
17に、複数の玉軸受外輪及び内輪を一体化すること
で、従来、軸受間に介していたリングスペーサ5J、外
輪または内輪を固定していたリテーナ5Kを排除し、構
造の簡素化を図った状態に、緩衝構造を適用した例を示
す。図17では、それぞれの着座面を適当な円弧断面に
より形成する球面座緩衝構造としている。ポンプ回転軸
5Aが歳差運動をしてわずかに傾いた場合にも、図17
のように、着座する部分が点接触とならず全面で着座す
るように適当な球面座構造とすることによって、歳差運
動に対する追従性を確保することができ、歳差運動時に
玉軸受へ負荷される不安定な荷重を低減させ、玉軸受の
異常摩耗を防止することができる。図18に示すのは、
球面座緩衝構造を交換できるように球面座を付けたリン
グ状の部品15をハウジング5Lにネジ等で締結した場
合である。このようにすれば、球面座緩衝構造を交換で
きることに加え、ハウジング5Lと材質を変えることも
できる。球面座を付けたリング状の部品15の材質とし
ては、特殊カーボン等の摺動性に優れた材質を用いるこ
とによって、耐摩耗性を向上させることができる。ま
た、図示はしていないが、球面座を付けたリング状の部
品15は玉軸受5Kに取り付けても良い。尚、この緩衝
構造を適用する方法も、複数列玉軸受5I2の内輪を回
転軸5Aに固定した場合、複数列玉軸受5I2の外輪を
ハウジング5Lに固定した場合のどちらの方法にも適用
可能である。本実施例では前者を例に述べたが、後者に
おいても回転軸、玉軸受の着座面を緩衝構造とするか、
あるいは回転軸、玉軸受の着座面に緩衝構造を設置する
ことで、同様の効果を得ることができる。また、この緩
衝構造の適用は、前記の複数の玉軸受外輪を一体化し、
玉軸受内輪自体を複数列配置する方法、複数の玉軸受内
輪を一体化し、玉軸受外輪自体を複数列配置する方法、
リテーナやリングスペーサを使用する方法等にも適用可
能である。
【0040】以上、本発明について詳しく述べたが、本
発明は、他の種類の液化ガス用ポンプ装置の場合にも当
然適用できる。また、液化ガスに限らず、低温液体等を
取り扱うポンプにも有効な発明である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、玉軸受を複数列配置す
ることで、ポンプ起動・停止時に起こるスラスト荷重に
よる軸受寿命低下を抑制し、信頼性向上を図ることがで
きる。
【0042】また、本発明によれば、軸受部部品数を低
減することで、コストの低下、信頼性の向上を図ること
ができる。
【0043】これらによって、液化ガス用ポンプ装置の
長期安定運転を図ることができる。
【0044】また、本発明によれば、該ポンプ装置軸受
部の玉軸受の配列数の増加や構造の簡素化を実施して
も、ポンプ回転軸の振れ廻りによる歳差運動が起きた場
合において、軸の傾きに、緩衝材や緩衝構造が追従し、
これによって、複数列配置玉軸受の異常摩耗等を防止
し、更に軸受長寿命に対する信頼性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す液化ガス用ポンプ本体断
面図。
【図2】本発明の実施例を示すポンプ中軸受部拡大図。
【図3】本発明の他の実施例を示すポンプ中軸受部拡大
図。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸受
部拡大図。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸受
部拡大図。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸受
部拡大図。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸受
部拡大図。
【図8】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸受
部拡大図。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸受
部拡大図。
【図10】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸
受部拡大図。
【図11】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸
受部拡大図。
【図12】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸
受部拡大図。
【図13】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸
受部拡大図。
【図14】本発明の実施例を示す板ばねの図。
【図15】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸
受部拡大図。
【図16】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸
受部拡大図。
【図17】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸
受部拡大図。
【図18】本発明のさらに他の実施例を示すポンプ中軸
受部拡大図。
【図19】液化ガスタンク用潜没ポンプ装置全体図。
【図20】従来の液化ガスタンク用潜没ポンプ本体断面
図。
【図21】ポンプ回転軸の歳差運動説明図。
【符号の説明】
1 液化ガスタンク 1A タンク天井板 2 揚液管 3 吸込弁 4 座面 5 液化ガス用ポンプ本体 5A 回転軸 5B インデューサ 5C 羽根車 5D サブマージドモータロータ 5E 上静圧軸受 5F 中静圧軸受 5G 下静圧軸受 5H 上補助玉軸受 5I1 中補助玉軸受(複列配置玉軸受) 5I2 中補助玉軸受(複数列配置玉軸受) 5J リングスペーサ 5K リテーナ 5L ハウジング 5M 軸スラスト平衡装置 6 ポンプ吐出口 7 ヘッドプレート 8 吊上ワイヤ 9 給電ケーブル 10 巻き上げ機 11 吐出管 12A 皿ばね 12B コイルばね 12C 板ばね 13 突起物あるいは凸部形状 14 L字型部 15 球面座部品

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプ軸と、該ポンプ軸を回転駆動する駆
    動部と、ポンプ軸に沿って駆動部よりも下方の位置に設
    けられ吸い込んだ液化ガスを昇圧する羽根車と、羽根車
    で昇圧した液化ガスを吐出する吐出穴と、ポンプ軸を支
    持する軸受等を有する液化ガス用ポンプ装置において、
    前記ポンプ本体の前記軸受部に、単列軸受を複数列配置
    することを特徴とする液化ガス用ポンプ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の液化ガス用ポンプ装置にお
    いて、前記軸受部に複数の玉軸受の外輪及び内輪を一体
    化し、配置することを特徴とする液化ガス用ポンプ装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の液化ガス用ポンプ装置にお
    いて、前記軸受部に複数の玉軸受の外輪を一体化し、軸
    受内輪を複数列配置することを特徴とする液化ガス用ポ
    ンプ装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の液化ガス用ポンプ装置にお
    いて、前記軸受部に、複数の玉軸受の内輪を一体化し、
    軸受外輪を複数列配置することを特徴とする液化ガス用
    ポンプ装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の液化
    ガス用ポンプ装置において、前記軸受部のポンプ軸、リ
    テーナ、玉軸受、ハウジングの着座面間に緩衝材もしく
    は緩衝構造が介在することを特徴とする液化ガス用ポン
    プ装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の液化ガス用ポンプ装置にお
    いて、前記の緩衝材もしくは緩衝構造を、ポンプ軸、リ
    テーナ、玉軸受、ハウジングと一体構造とすることを特
    徴とする液化ガス用ポンプ装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の液化ガス用ポンプ装置にお
    いて、前記の緩衝材や緩衝構造を、ポンプ軸、リテー
    ナ、玉軸受、ハウジングに固定することを特徴とする液
    化ガス用ポンプ装置。
  8. 【請求項8】請求項5ないし7のいずれかに記載の液化
    ガス用ポンプ装置において、前記緩衝材は皿ばね、コイ
    ルばね、板ばねのいずれかであることを特徴とする液化
    ガス用ポンプ装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし4のいずれかに記載の液化
    ガス用ポンプ装置において、前記軸受部のポンプ軸、リ
    テーナ、玉軸受、ハウジングの着座面が、円弧断面によ
    って形成される球面座であることを特徴とする液化ガス
    用ポンプ装置。
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