JPH11267663A - 脱リン装置 - Google Patents
脱リン装置Info
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- JPH11267663A JPH11267663A JP7231398A JP7231398A JPH11267663A JP H11267663 A JPH11267663 A JP H11267663A JP 7231398 A JP7231398 A JP 7231398A JP 7231398 A JP7231398 A JP 7231398A JP H11267663 A JPH11267663 A JP H11267663A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 原水を反応塔に上向流通水し、反応塔下部か
らMAP粒子を分離、回収する脱リン装置において、大
粒径のMAP粒子を効率的に回収する。 【解決手段】 原水を反応塔1下部に供給し、処理水を
反応塔1上部より取り出すと共に、処理水の一部を該反
応塔1下部へ循環させ、生成したMAP粒子を反応塔1
下部より取り出す。反応塔1内の上部に造粒板20,2
1を設ける。造粒板20,21はコーン状であり、多数
の孔23を有する。
らMAP粒子を分離、回収する脱リン装置において、大
粒径のMAP粒子を効率的に回収する。 【解決手段】 原水を反応塔1下部に供給し、処理水を
反応塔1上部より取り出すと共に、処理水の一部を該反
応塔1下部へ循環させ、生成したMAP粒子を反応塔1
下部より取り出す。反応塔1内の上部に造粒板20,2
1を設ける。造粒板20,21はコーン状であり、多数
の孔23を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリン含有水中のリン
をMAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)として除
去、回収する装置に係り、特に粒径の大きいMAP粒子
を回収することができると共に、反応塔からの細かなM
AP粒子の流失を防止することができる脱リン装置に関
する。
をMAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)として除
去、回収する装置に係り、特に粒径の大きいMAP粒子
を回収することができると共に、反応塔からの細かなM
AP粒子の流失を防止することができる脱リン装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】下水、し尿、排水等の嫌気、好気処理工
程で発生する汚泥脱水濾液、消化脱離液等のリン含有水
からリンを除去する方法として、従来、リン含有水中に
マグネシウムイオンを添加して、該水中に含有されるア
ンモニア及びリンとマグネシウムとからMAPを生成さ
せ、生成したMAP粒子を分離回収する方法が提案され
ている。
程で発生する汚泥脱水濾液、消化脱離液等のリン含有水
からリンを除去する方法として、従来、リン含有水中に
マグネシウムイオンを添加して、該水中に含有されるア
ンモニア及びリンとマグネシウムとからMAPを生成さ
せ、生成したMAP粒子を分離回収する方法が提案され
ている。
【0003】このMAP生成反応を利用する従来の脱リ
ン装置は、MAP粒子を充填した反応塔に、リン含有水
を上向流で通水し、マグネシウム塩を添加すると共に必
要に応じてアルカリを添加してpH8以上に調整し、空
気曝気でMAP充填層を流動させ、MAP粒子を撹拌混
合して造粒する流動床型式で行われている。
ン装置は、MAP粒子を充填した反応塔に、リン含有水
を上向流で通水し、マグネシウム塩を添加すると共に必
要に応じてアルカリを添加してpH8以上に調整し、空
気曝気でMAP充填層を流動させ、MAP粒子を撹拌混
合して造粒する流動床型式で行われている。
【0004】MAPの析出は、MAPの無い溶液からの
析出(一次核発生)と、既に存在するMAPの表面に析
出する場合とがある。前者のMAP粒径は微細で、通常
20μm以下である。後者は、MAP粒径を増大させ
る。また、この析出するMAPがバインダの働きをし複
数個のMAP粒子を凝集させる場合もあるが、この析出
MAPがバインダとして作用しうるのは粒径が小さい
(数十μm以下)もの同士の場合のみであり、粒径が大
きくなると、流動に伴う剪断力のためMAP粒子同士は
凝集できなくなる。また、反応部のMAP粒子数が多く
なると、凝集しにくくなることも確認されている。反応
部では、これらの現象が確率的に行われているものと見
なすことができる。
析出(一次核発生)と、既に存在するMAPの表面に析
出する場合とがある。前者のMAP粒径は微細で、通常
20μm以下である。後者は、MAP粒径を増大させ
る。また、この析出するMAPがバインダの働きをし複
数個のMAP粒子を凝集させる場合もあるが、この析出
MAPがバインダとして作用しうるのは粒径が小さい
(数十μm以下)もの同士の場合のみであり、粒径が大
きくなると、流動に伴う剪断力のためMAP粒子同士は
凝集できなくなる。また、反応部のMAP粒子数が多く
なると、凝集しにくくなることも確認されている。反応
部では、これらの現象が確率的に行われているものと見
なすことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の脱リン方法
装置には次のような短所がある。
装置には次のような短所がある。
【0006】 従来の脱リン装置では、立上時の粒子
数が少ない時に、上記の析出MAPによる粒子同士の凝
集作用が起こり易く、比較的短時間(約1日)のうちに
MAP粒子は200μm程度まで成長するが、それ以後
はMAP表面への析出となるため、MAP粒径の増加は
遅々たるものとなり、1〜2mm程度に成長するのに、
1ヶ月程度要する。また、何らかの原因で粒径の小さな
MAPが反応部に増加した場合、これらの粒子は殆ど凝
集せず、粒径の増大は極めて遅いものとなり、連続運転
でMAPが蓄積されると、やがて、上部から溢流し、回
収率が低下する。生成したMAPは装置下部から引き抜
かれるが、この際、粒径の小さなものは、水切り時に濾
液の方へ移動するため、MAPの回収率が低下する。
数が少ない時に、上記の析出MAPによる粒子同士の凝
集作用が起こり易く、比較的短時間(約1日)のうちに
MAP粒子は200μm程度まで成長するが、それ以後
はMAP表面への析出となるため、MAP粒径の増加は
遅々たるものとなり、1〜2mm程度に成長するのに、
1ヶ月程度要する。また、何らかの原因で粒径の小さな
MAPが反応部に増加した場合、これらの粒子は殆ど凝
集せず、粒径の増大は極めて遅いものとなり、連続運転
でMAPが蓄積されると、やがて、上部から溢流し、回
収率が低下する。生成したMAPは装置下部から引き抜
かれるが、この際、粒径の小さなものは、水切り時に濾
液の方へ移動するため、MAPの回収率が低下する。
【0007】 従来の装置では、反応部のMAP粒子
数を適切な範囲に保つことが重要であるが、一旦、粒子
数が過多あるいは過少になった場合、小粒径のMAP粒
子を反応部中間から引き抜くか、あるいはMAP粒子を
全量引き抜いて最初から操作をやり直すしか方策がな
い。
数を適切な範囲に保つことが重要であるが、一旦、粒子
数が過多あるいは過少になった場合、小粒径のMAP粒
子を反応部中間から引き抜くか、あるいはMAP粒子を
全量引き抜いて最初から操作をやり直すしか方策がな
い。
【0008】本発明は、このような問題点を解決し、大
径のMAP粒子を効率よく生成させることができる脱リ
ン装置を提供することを目的とする。
径のMAP粒子を効率よく生成させることができる脱リ
ン装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の脱リン装置は、
原水を反応塔下部から導入し、処理水を反応塔上部より
取り出す脱リン装置において、該反応塔内部に造粒板を
設けたことを特徴とするものである。
原水を反応塔下部から導入し、処理水を反応塔上部より
取り出す脱リン装置において、該反応塔内部に造粒板を
設けたことを特徴とするものである。
【0010】かかる本発明の脱リン装置においては、液
中を気泡と共に上昇してきた小MAP粒子が造粒板上で
転動し、凝集する。即ち、前述の通り、20μm以上程
度のMAP粒子は、MAPが析出する時のバインダ効果
では凝集しないが、その粒子が転がることで、他の粒子
とからみ合い、物理的に凝集する。なお、このように小
MAP粒子を凝集させることにより、反応部の粒子数を
適切なものとすることができる。これにより、脱リン装
置を安定して運転することができる。
中を気泡と共に上昇してきた小MAP粒子が造粒板上で
転動し、凝集する。即ち、前述の通り、20μm以上程
度のMAP粒子は、MAPが析出する時のバインダ効果
では凝集しないが、その粒子が転がることで、他の粒子
とからみ合い、物理的に凝集する。なお、このように小
MAP粒子を凝集させることにより、反応部の粒子数を
適切なものとすることができる。これにより、脱リン装
置を安定して運転することができる。
【0011】また、造粒板に衝突した気泡は、そこで上
昇速度が小さくなる。このとき、気泡下部に同伴してい
たMAP粒子は、気泡と離れ、所定以上の粒径のMAP
粒子は沈降する。この結果、溢流するMAP粒子量が減
少する。また、このため、反応部上部の分離部断面積を
大きくしなくても良いことがある。
昇速度が小さくなる。このとき、気泡下部に同伴してい
たMAP粒子は、気泡と離れ、所定以上の粒径のMAP
粒子は沈降する。この結果、溢流するMAP粒子量が減
少する。また、このため、反応部上部の分離部断面積を
大きくしなくても良いことがある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態に係る脱リン装
置を示す断面図、図2は造粒板の側面図、図3は造粒板
の縦断面図である。
置を示す断面図、図2は造粒板の側面図、図3は造粒板
の縦断面図である。
【0014】反応塔1の下部に、ポンプP1を有した原
水(下水、し尿の嫌気消化脱離液、生し尿等のリン含有
水)の導入配管2が接続され、反応塔1の上部に処理水
の取出配管3が接続されている。11は溢流堰、12は
pH計である。なお、反応塔1の頂部は開放している。
水(下水、し尿の嫌気消化脱離液、生し尿等のリン含有
水)の導入配管2が接続され、反応塔1の上部に処理水
の取出配管3が接続されている。11は溢流堰、12は
pH計である。なお、反応塔1の頂部は開放している。
【0015】反応塔1の下部はMAP粒子を引き抜き易
いようにコーン状とされている。反応塔1の下部にはM
gCl2等のマグネシウム塩溶液(マグネシウム塩を含
有するものであれば良く、海水であっても良い。)の供
給管4及びNaOH等のアルカリ剤の供給管5が接続さ
れ、底部にはMAP粒子の排出管6が設けられている。
6aはバルブを示す。
いようにコーン状とされている。反応塔1の下部にはM
gCl2等のマグネシウム塩溶液(マグネシウム塩を含
有するものであれば良く、海水であっても良い。)の供
給管4及びNaOH等のアルカリ剤の供給管5が接続さ
れ、底部にはMAP粒子の排出管6が設けられている。
6aはバルブを示す。
【0016】反応塔1内の下部には散気管10が設けら
れ、上部には造粒板20,21が設けられている。この
造粒板20,21よりも上側の反応塔内から一部の水を
取り出し塔底部へ循環させるように配管7、ポンプP2
及び配管8が設けられている。
れ、上部には造粒板20,21が設けられている。この
造粒板20,21よりも上側の反応塔内から一部の水を
取り出し塔底部へ循環させるように配管7、ポンプP2
及び配管8が設けられている。
【0017】上記の造粒板20,21はそれぞれコーン
形状のものであり、多数の孔23が設けられている。上
側の造粒板20は頭部が下向きとなり、下側の造粒板2
1は尖頭部が上向きとなるように配置されている。上側
の造粒板20の頭部は切頭状とされ、開口24が設けら
れている。
形状のものであり、多数の孔23が設けられている。上
側の造粒板20は頭部が下向きとなり、下側の造粒板2
1は尖頭部が上向きとなるように配置されている。上側
の造粒板20の頭部は切頭状とされ、開口24が設けら
れている。
【0018】造粒板20,21同士は伸縮自在なロッド
等の連結部材22によって連結されている。上側の造粒
板20にはフランジ25が設けられている。このフラン
ジ25は、反応塔1の内周面に設けられた造粒板支持用
ブラケット(開示略)に連結される。
等の連結部材22によって連結されている。上側の造粒
板20にはフランジ25が設けられている。このフラン
ジ25は、反応塔1の内周面に設けられた造粒板支持用
ブラケット(開示略)に連結される。
【0019】なお、造粒板20,21の傾斜面の角度は
水平に対し60゜以上(とくに60〜70゜)程度が好
ましい。孔23の口径は10mm以下(とくに5〜10
mm)が好ましく、その開口率は10%以下(とくに5
〜10%)が好ましい。開口24の口径は30mm以下
(とくに20〜30mm)が好ましい。連結部材22の
直径は10mm以下が好ましい。造粒板20の下端と造
粒板21の上端との間隔は10〜20mm程度が好まし
い。
水平に対し60゜以上(とくに60〜70゜)程度が好
ましい。孔23の口径は10mm以下(とくに5〜10
mm)が好ましく、その開口率は10%以下(とくに5
〜10%)が好ましい。開口24の口径は30mm以下
(とくに20〜30mm)が好ましい。連結部材22の
直径は10mm以下が好ましい。造粒板20の下端と造
粒板21の上端との間隔は10〜20mm程度が好まし
い。
【0020】配管7への水の取り出し口は反応塔1内の
液面から1m以内(とくに50〜100cm)とするの
が好ましい。造粒板20の上端とこの取り出し口とのレ
ベル差は30cm以上であることが好ましい。
液面から1m以内(とくに50〜100cm)とするの
が好ましい。造粒板20の上端とこの取り出し口とのレ
ベル差は30cm以上であることが好ましい。
【0021】散気管10は、反応塔1の下部における円
筒部とコーン部との境界部から上方10cm以内に配置
するのが好ましい。配管2,4,5,8は反応塔1の下
端から20cm以内の高さに接続されるのが好ましい。
筒部とコーン部との境界部から上方10cm以内に配置
するのが好ましい。配管2,4,5,8は反応塔1の下
端から20cm以内の高さに接続されるのが好ましい。
【0022】以下に、この脱リン装置の作動において説
明する。なお、液面から配管7への水の取り出し口まで
の範囲を分離部といい、それから散気管10までの範囲
を反応部といい、それよりも下側を貯留部ということが
ある。
明する。なお、液面から配管7への水の取り出し口まで
の範囲を分離部といい、それから散気管10までの範囲
を反応部といい、それよりも下側を貯留部ということが
ある。
【0023】反応塔1では、MAPが析出するpH条
件、即ちpH7.7〜9.0、好ましくはpH8.1と
なるように、供給管5よりNaOH等のアルカリ剤が注
入される。また、MAPの析出にマグネシウムが不足す
る場合には、供給管4よりMgCl2等のマグネシウム
塩溶液を注入する。
件、即ちpH7.7〜9.0、好ましくはpH8.1と
なるように、供給管5よりNaOH等のアルカリ剤が注
入される。また、MAPの析出にマグネシウムが不足す
る場合には、供給管4よりMgCl2等のマグネシウム
塩溶液を注入する。
【0024】反応塔1内では、既に析出しているMAP
粒子を種晶としてMAPが造粒される。即ち、原水の流
入と処理水の循環及び散気管10からの曝気によりMA
P粒子が流動状態となり、このMAP粒子の表面に新た
なMAPが析出し、MAP粒子が成長する。
粒子を種晶としてMAPが造粒される。即ち、原水の流
入と処理水の循環及び散気管10からの曝気によりMA
P粒子が流動状態となり、このMAP粒子の表面に新た
なMAPが析出し、MAP粒子が成長する。
【0025】なお、気泡の上昇に伴って小さなMAP粒
子が上昇するが、造粒板20,21を設けたことによ
り、小MAP粒子は該造粒板部分で転動造粒し、大径化
する。即ち、造粒板20,21の板面は、上昇流によ
り、上方向の力を受けている。また、造粒板付近は、
液、及び気泡上昇による乱流状態である。気泡と共に上
昇してきたMAP粒子は、気泡が造粒板20,21に当
たったり孔23を通り抜けるときに減速することにより
気泡と分離し、沈降しようとする。この際、MAP粒子
は上昇流の影響により造粒板20,21の下側面に沿っ
て沈降するようになり、このときにMAP粒子同士が衝
突し、凝集し粒成長する。
子が上昇するが、造粒板20,21を設けたことによ
り、小MAP粒子は該造粒板部分で転動造粒し、大径化
する。即ち、造粒板20,21の板面は、上昇流によ
り、上方向の力を受けている。また、造粒板付近は、
液、及び気泡上昇による乱流状態である。気泡と共に上
昇してきたMAP粒子は、気泡が造粒板20,21に当
たったり孔23を通り抜けるときに減速することにより
気泡と分離し、沈降しようとする。この際、MAP粒子
は上昇流の影響により造粒板20,21の下側面に沿っ
て沈降するようになり、このときにMAP粒子同士が衝
突し、凝集し粒成長する。
【0026】なお、造粒板20,21の板面は、上昇流
により、上方向の力を受けている。また、造粒板付近
は、液、及び気泡上昇による乱流状態である。このた
め、造粒板20,21を支持する部材や前記連結部材2
2が伸縮性あるいは振動性を有していると、塔内の上昇
流や気泡衝突等により造粒板20,21が細かく振動す
る。このように振動する造粒板20,21に沿って小M
AP粒子が移動するときには、静止状態の造粒板20,
21に沿って沈降する場合に比べ小MAP粒子同士の衝
突の頻度が増え、MAP粒子の粒成長が促進される。
により、上方向の力を受けている。また、造粒板付近
は、液、及び気泡上昇による乱流状態である。このた
め、造粒板20,21を支持する部材や前記連結部材2
2が伸縮性あるいは振動性を有していると、塔内の上昇
流や気泡衝突等により造粒板20,21が細かく振動す
る。このように振動する造粒板20,21に沿って小M
AP粒子が移動するときには、静止状態の造粒板20,
21に沿って沈降する場合に比べ小MAP粒子同士の衝
突の頻度が増え、MAP粒子の粒成長が促進される。
【0027】このMAPの析出プロセスにおいて、原水
のリン濃度が高いと、種晶の不存在下でMAPの微小結
晶が自己析出し、大粒のMAP粒子が得られないという
不具合があるが、この脱リン装置では、反応塔1の処理
水を配管7,8及びポンプP2により循環することによ
り、反応塔1内の反応部のリン濃度を低下させることが
できる。
のリン濃度が高いと、種晶の不存在下でMAPの微小結
晶が自己析出し、大粒のMAP粒子が得られないという
不具合があるが、この脱リン装置では、反応塔1の処理
水を配管7,8及びポンプP2により循環することによ
り、反応塔1内の反応部のリン濃度を低下させることが
できる。
【0028】これにより反応塔1内のMAPの過飽和度
が低下し、MAPは微小結晶として自己析出することな
く、種晶のMAP粒子の表面でのみ析出してMAP粒子
の大粒子化を促進する。この処理水の循環は、反応塔1
内の反応部のリン濃度をリン酸塩濃度100mg/L以
下、特に40〜80mg/Lとなるように行うのが好ま
しい。
が低下し、MAPは微小結晶として自己析出することな
く、種晶のMAP粒子の表面でのみ析出してMAP粒子
の大粒子化を促進する。この処理水の循環は、反応塔1
内の反応部のリン濃度をリン酸塩濃度100mg/L以
下、特に40〜80mg/Lとなるように行うのが好ま
しい。
【0029】また、この循環により、微細なMAP粒子
も循環され、その溢流が防止される。
も循環され、その溢流が防止される。
【0030】MAPの析出によりリン濃度が低下した処
理水は、反応塔1内を上昇し、溢流堰11を越流して取
出配管3より排出される。
理水は、反応塔1内を上昇し、溢流堰11を越流して取
出配管3より排出される。
【0031】反応塔1内で成長したMAP粒子は、塔1
内で流動層を形成するようになる。このMAP粒子量が
所定以上になったときには、反応塔1下部の排出管6よ
り間欠的に取り出す。好ましくは、MAP粒子の反応塔
1内の流動界面と造粒板21と下端との距離が1m以内
になった場合にMAP粒子を排出管6から引き抜く。
内で流動層を形成するようになる。このMAP粒子量が
所定以上になったときには、反応塔1下部の排出管6よ
り間欠的に取り出す。好ましくは、MAP粒子の反応塔
1内の流動界面と造粒板21と下端との距離が1m以内
になった場合にMAP粒子を排出管6から引き抜く。
【0032】なお、図示の例では、マグネシウム塩及び
アルカリ剤のみを添加しているが、MAPの生成にアン
モニアが不足する場合には、反応塔に更にアンモニアを
添加する。
アルカリ剤のみを添加しているが、MAPの生成にアン
モニアが不足する場合には、反応塔に更にアンモニアを
添加する。
【0033】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
り具体的に説明する。
【0034】実施例1 図1に示す装置の各部材の寸法等を次の通りとした。
【0035】 反応塔1 反応部 高さ 2400mm, 直径 150mm 分離部 高さ 500mm,最大径 300mm 造粒板20,21 造粒板20の上端と循環水取り出し口とのレベル差 300mm 造粒板20,21の最大直径 120mm 斜面の水平に対する角度 60° 孔23の直径 10mm 孔23の開口率 10% 開口24の直径 30mm 造粒板20の下端と造粒板21の上端との間隔 20mm 通水条件は次の通りとした。
【0036】原水:次の濃度となるようにリン酸二水素
カリウム、塩化アンモニウムを純水に溶解したもの。
カリウム、塩化アンモニウムを純水に溶解したもの。
【0037】 PO4−P 100ppm NH4−N 1000ppm pH 7.3 原水供給量:180L/Hr(空塔速度10m/Hr) 循環流量:空塔速度に換算して30m/Hr 空気散気量:0.4Nm3/Hr MgCl2添加量:1%溶液を、原水PO4−P濃度に対
し、モル比で1.2となるよう添加 NaOH添加量:1%溶液を、溢流液pHが8.3とな
るよう添加 温度:20℃ 上記条件にて通水し、処理水中のPO4−P及びT−P
(全リン)の濃度を測定した。2週間後、反応塔1の底
部の配管6からMAP粒子を引き抜き、粒径分布を測定
した。これらの測定結果を図4に示す。
し、モル比で1.2となるよう添加 NaOH添加量:1%溶液を、溢流液pHが8.3とな
るよう添加 温度:20℃ 上記条件にて通水し、処理水中のPO4−P及びT−P
(全リン)の濃度を測定した。2週間後、反応塔1の底
部の配管6からMAP粒子を引き抜き、粒径分布を測定
した。これらの測定結果を図4に示す。
【0038】比較例1 造粒板20,21を設けなかったこと以外は実施例1と
同一の脱リン装置を用い、同一条件にてこの脱リン装置
の運転を行い、PO4−P,T−P及び引き抜いたMA
P粒子の粒径分布結果を測定し、図3に示した。
同一の脱リン装置を用い、同一条件にてこの脱リン装置
の運転を行い、PO4−P,T−P及び引き抜いたMA
P粒子の粒径分布結果を測定し、図3に示した。
【0039】[考察] 図4(a),(b)にみられる通り、PO4−Pは
実施例1及び比較例1のいずれにおいても4〜5ppm
程度と同程度である。ところが、T−Pは実施例1では
6〜8ppmと低いのに対し、比較例1では12〜15
ppmとかなり高い。T−P値からPO4−P値を差し
引いた値が溢流したMAP粒子量に相当するから、溢流
MAP粒子量は 実施例1の場合 2〜 3ppm 比較例1の場合 8〜10ppm と両者の間に著しい差がある。即ち、造粒板20,21
を設けた実施例1ではMAP粒子の溢出がきわめて少な
い。
実施例1及び比較例1のいずれにおいても4〜5ppm
程度と同程度である。ところが、T−Pは実施例1では
6〜8ppmと低いのに対し、比較例1では12〜15
ppmとかなり高い。T−P値からPO4−P値を差し
引いた値が溢流したMAP粒子量に相当するから、溢流
MAP粒子量は 実施例1の場合 2〜 3ppm 比較例1の場合 8〜10ppm と両者の間に著しい差がある。即ち、造粒板20,21
を設けた実施例1ではMAP粒子の溢出がきわめて少な
い。
【0040】 また、原水中のPO4−P値から処理
水中のT−P値を差し引いた値が反応塔1内に残留する
MAP粒子量であるから、実施例1は比較例1に比べ反
応塔内におけるMAP粒子生成量が格段に多いことが明
らかである。
水中のT−P値を差し引いた値が反応塔1内に残留する
MAP粒子量であるから、実施例1は比較例1に比べ反
応塔内におけるMAP粒子生成量が格段に多いことが明
らかである。
【0041】 図4(c),(d)にみられる通り、
実施例1では比較例1に比べ、生成したMAP粒子径が
著しく大きく、造粒板の造粒効果が顕著であることが明
らかである。
実施例1では比較例1に比べ、生成したMAP粒子径が
著しく大きく、造粒板の造粒効果が顕著であることが明
らかである。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の脱リン装置
によれば、原水のリンをMAP粒子として除去、回収す
る脱リン装置において、大径のMAP粒子を形成するこ
とができる。
によれば、原水のリンをMAP粒子として除去、回収す
る脱リン装置において、大径のMAP粒子を形成するこ
とができる。
【0043】本発明によれば、さらに次の効果が奏され
る。
る。
【0044】 従来の装置では、粒径の小さいMAP
粒子が増加して、流動界面が不明瞭となりMAP粒子引
抜きの判断が得にくい状況が多々あったが、この発明装
置では、安定した流動界面が形成されMAP引抜きを、
流動界面高さから操作できる。
粒子が増加して、流動界面が不明瞭となりMAP粒子引
抜きの判断が得にくい状況が多々あったが、この発明装
置では、安定した流動界面が形成されMAP引抜きを、
流動界面高さから操作できる。
【0045】 従来の装置では、粒径の小さい粒子が
過剰に生成されると、MAP粒子の粒径増大が、極めて
遅くなり大きくなるまで運転を継続する間に、数百pp
mのMAP粒子が溢流したり、底部からMAP粒子を引
き抜いた場合、小粒径のMAPが相当量混入し、水切り
の段階で濾液側に流出し、回収率を低減させる事態があ
ったがその事態を、運転を継続したまま回復することは
困難であった。そのような状態にあっても、この発明の
ように造粒板を挿入すると、数日を要するが、小粒子の
凝集が起こり、着実に回復する働きを示す。
過剰に生成されると、MAP粒子の粒径増大が、極めて
遅くなり大きくなるまで運転を継続する間に、数百pp
mのMAP粒子が溢流したり、底部からMAP粒子を引
き抜いた場合、小粒径のMAPが相当量混入し、水切り
の段階で濾液側に流出し、回収率を低減させる事態があ
ったがその事態を、運転を継続したまま回復することは
困難であった。そのような状態にあっても、この発明の
ように造粒板を挿入すると、数日を要するが、小粒子の
凝集が起こり、着実に回復する働きを示す。
【0046】 MAP回収率は、反応塔から取り出し
た水切り前の段階で比較しても本発明装置の場合、従来
装置よりも十分に高いが、本発明ではMAP粒子径が大
きく水切り時の細かいMAP粒子の流出が少ないので、
水切り後のMAP回収率が従来例に比べ著しく高いもの
となる。
た水切り前の段階で比較しても本発明装置の場合、従来
装置よりも十分に高いが、本発明ではMAP粒子径が大
きく水切り時の細かいMAP粒子の流出が少ないので、
水切り後のMAP回収率が従来例に比べ著しく高いもの
となる。
【図1】本発明の実施の形態に係る脱リン装置を示す断
面図である。
面図である。
【図2】造粒板の側面図である。
【図3】造粒板の断面図である。
【図4】実施例及び比較例の測定結果を示すグラフであ
る。
る。
1 反応塔 7,8 循環用配管 10 散気管 20,21 造粒板 22 連結部材 23 孔
Claims (1)
- 【請求項1】 原水を反応塔下部から導入し、処理水を
反応塔上部より取り出す脱リン装置において、該反応塔
内部に造粒板を設けたことを特徴とする脱リン装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7231398A JPH11267663A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 脱リン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7231398A JPH11267663A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 脱リン装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11267663A true JPH11267663A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13485673
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7231398A Pending JPH11267663A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 脱リン装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11267663A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005095726A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Mitsubishi Materials Corp | 反応晶析処理方法およびその装置 |
| JP2006159176A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | フッ素含有水の処理方法および処理装置 |
| JP2009220049A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Hiroshima Univ | 水中のリン捕集方法と装置 |
| WO2019044124A1 (ja) | 2017-09-04 | 2019-03-07 | 大樹 梶田 | 多視点映像視聴システムおよびカメラシステム |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7231398A patent/JPH11267663A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005095726A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Mitsubishi Materials Corp | 反応晶析処理方法およびその装置 |
| JP2006159176A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | フッ素含有水の処理方法および処理装置 |
| JP2009220049A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Hiroshima Univ | 水中のリン捕集方法と装置 |
| WO2019044124A1 (ja) | 2017-09-04 | 2019-03-07 | 大樹 梶田 | 多視点映像視聴システムおよびカメラシステム |
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