JPH11268227A - 平版印刷方法 - Google Patents

平版印刷方法

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JPH11268227A
JPH11268227A JP8949398A JP8949398A JPH11268227A JP H11268227 A JPH11268227 A JP H11268227A JP 8949398 A JP8949398 A JP 8949398A JP 8949398 A JP8949398 A JP 8949398A JP H11268227 A JPH11268227 A JP H11268227A
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plate
printing
image
ink
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JP8949398A
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English (en)
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Kazuo Ishii
一夫 石井
Sadao Osawa
定男 大澤
Yusuke Nakazawa
雄祐 中沢
Eiichi Kato
栄一 加藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/36Inkjet printing inks based on non-aqueous solvents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1066Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by spraying with powders, by using a nozzle, e.g. an ink jet system, by fusing a previously coated powder, e.g. with a laser
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル画像データに対応でき、安価かつ高
速で鮮明な画像の印刷物を多数枚印刷できる平板印刷方
法を提供する。 【解決手段】 画像データの信号に基づき、印刷機の版
胴に装着された版材上に、直接画像を形成し刷版を作成
した後に平版印刷を行う平版印刷方法において、版刷画
像の形成を、静電界を利用して油性インクを吐出させる
インクジェット方式で行うことを特徴とする平版印刷方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機上で、デジ
タル製版を行う平版印刷方法に関し、さらに詳細には、
油性インクを使用した製版画質および印刷画質が良好な
製版・印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷においては、印刷版の表面に画
像原稿に対応してインク受容性とインク反発性の領域を
設け、印刷インクをインク受容性の領域に付着させて印
刷を行う。通常は印刷版の表面に、親水性および親油性
(インク受容性)の領域を像様に形成し、湿し水を用い
て親水性領域をインク反発性とする。
【0003】印刷版への画像の記録(製版)は、一旦画
像原稿をアナログ的またはデジタル的に銀塩写真フィル
ムに出力し、これを通してジアゾ樹脂や光重合性のフォ
トポリマー感光材料(印刷原版)を露光し、非画像部を
主にアルカリ性溶液を用いて溶出除去して行うのが一般
的な方法である。
【0004】近年、平版印刷方法において、最近のデジ
タル描画技術の向上と、プロセスの効率化の要求から、
刷版上に、直接デジタル画像情報を描画するシステムが
数多く提案されている。これは、CTP(Computer-to-p
late)、あるいはDDPP(Digital Direct Printing Pl
ate)と呼ばれる技術である。製版方法としては、例えば
レーザーを用いて、光モードまたは熱モードで画像を記
録するシステムがあり、一部は実用化され始めている。
【0005】しかし、この製版方法は、光モード、熱モ
ードともに、一般には、レーザー記録後にアルカリ性現
像液で処理して非画像部を溶出除去して製版が行われ、
アルカリ性廃液が排出され、環境保全上好ましくない。
【0006】さらに印刷プロセスを効率化する手段とし
て、画像描画を印刷機上で行うシステムがある。上記の
レーザーを用いる方法もあるが、高価でかつ大きな装置
となってしまう。そこで、安価でかつコンパクトな描画
装置であるインクジェット法を応用したシステムが試み
られている。
【0007】特開平4−97848号には、従来の版胴
に替えて、表面部が親水性または親油性である版ドラム
を設け、この上に親油性または親水性の画像をインクジ
ェット法で形成し、印刷終了後画像を除去し、クリーニ
ングする方法が開示されている。しかしながら、この方
法では、印刷画像の除去(すなわちクリーニングのし易
さ)と耐刷性とが両立し難い。また、印刷画像を形成す
るインクジェット手段において、そのインクとして樹脂
溶液を用いているためノズル部分での溶媒蒸発に伴う、
樹脂の固着が起こりやすく、インク吐出の安定性が低
い。その結果、良好な画像が得難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたものであり、その目的は、第一
に、現像処理が不要なデジタル対応の平版印刷方法を提
供することである。第二に、安価な装置および簡便な方
法で、鮮明な画像の印刷物を多数枚印刷可能とする平版
印刷方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記
(1)、(2)の本発明により達成される。 (1)画像データの信号に基づき、印刷機の版胴に装着
された版材上に、直接画像を形成し刷版を作成した後に
平版印刷を行う平版印刷方法において、版刷画像の形成
を、静電界を利用して油性インクを吐出させるインクジ
ェット方式で行うことを特徴とする平版印刷方法。 (2)前記油性インクが、固有電気抵抗値109 Ωcm以
上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少なくとも常
温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散したものである上
記(1)の平版印刷方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明は、印刷機の版胴上に設けら
れた版材(印刷原版)上に、油性インクを静電界によっ
て吐出するインクジェット法で画像を形成することを特
徴とする。
【0011】本発明においては吐出したインキ滴の大き
さは吐出電極の大きさによって決まる。このため、小さ
な吐出電極を用いれば、吐出スリット幅を小さくするこ
となく、小さなインキ滴が得られる。したがって、スリ
ットが詰まることなく、微小な画像のコントロールが可
能であり、本発明は、鮮明な画像の印刷物が多数枚印刷
可能な平板印刷方法である。
【0012】本発明の平版印刷方法を実施するのに用い
られる機上描画平版印刷装置の一構成例を図1〜図3に
示す。
【0013】図1は、機上描画平版印刷装置の全体構成
図である。図2および図3は、図1の機上描画平版印刷
装置が具備するインクジェット記録装置を説明するため
のものであり、図2はこのようなインクジェット記録装
置の要部を示す概略構成図であり、図3はヘッドの部分
断面図である。
【0014】図1に示されるように、機上描画平版印刷
装置1(以下「印刷装置」ともいう。)は、版胴11、
ブランケット胴12および圧胴13を有し、版胴11に
対して転写用のブランケット胴12が圧接するように配
置され、ブランケット胴12にはこれに転写された印刷
インキ画像を印刷紙Pに転移させるための圧胴13が圧
接するように配置されている。
【0015】さらに、印刷装置1はインクジェット記録
装置2を有し、これにより、画像データ演算制御部21
より送られてくる画像データに対応して、版胴11上に
装着された版材9上に油性インクを吐出し画線部を形成
する。
【0016】また、版材9上の親水部(非画像部)に湿
し水を供給する湿し水供給装置3が設置されている。さ
らに、印刷装置1は、印刷インキ供給装置4、および版
材9上に描画された油性インク画像を加熱により強固に
するための定着装置5を有し、版材9表面の親水性強化
の目的で必要に応じて用いる版面不感脂化装置6が設置
されている。
【0017】さらに、印刷に供する版材(印刷原版)9
を版胴11上に自動的に供給する自動給版装置7、およ
び印刷終了後の版材9を版胴11上から自動的に取り除
く自動排版装置8を設置してもよく、これらの装置7、
8を用いることで、印刷操作がより簡便となり、また印
刷時間の短縮が図られることから、本発明の効果をより
一層高められる。
【0018】画像データ演算制御部21は、画像スキャ
ナ、磁気ディスク装置、画像データ伝送装置等からの画
像データを受け、色分解を行うと共に、分解されたデー
タに対して適当な画素数、階調数に分割演算する。さら
に、インクジェット記録装置2が有するインクジェット
ヘッド22(図2、3参照。後に詳述する。)を用いて
油性インク画像を網点化して描くために、網点面積率の
演算も行う。
【0019】また、画像データ演算制御部21は、版胴
11、ブランケット胴12、圧胴13等の動作タイミン
グを制御すると共に、インクジェットヘッド22の移
動、油性インクの吐出タイミングの制御も行う。
【0020】図1の印刷装置1による刷版の作成工程を
以下に説明する。
【0021】まず、版胴11に自動給版装置7を用いて
版材9を装着する。磁気ディスク装置等からの画像デー
タを、画像データ演算制御部21に与える。画像データ
演算制御部21は、入力画像データに応じて色分解を行
い、分解したデータ毎に油性インクの吐出位置、その位
置における網点面積率の演算を行う。これらの演算デー
タは一旦バッファに格納される。画像データ演算制御部
21は、版胴11を回転させると共に、インクジェット
ヘッド22を版胴11に沿って移動させる。そしてイン
クジェットヘッド22が移動している間、上記演算によ
り得られた吐出位置および網点面積率で油性インクを版
胴11に装着した版材9に吐出する。これにより、版材
9には、印刷原稿の濃淡に応じた網点画像が油性インク
で描画される。この動作は、版胴11が一回転するまで
続き、結果として版材9上に印刷原稿一色分の油性イン
ク画像が形成され刷版ができあがる。ついでインクジェ
ットヘッド22を保護するためにインクジェット記録装
置2は、版胴11と近接された位置から離れるように退
避させる。
【0022】また、形成された油性インク画像は、必要
によっては定着装置5で加熱等により強化される。
【0023】刷版形成後の印刷工程は、公知の平版印刷
方法と同様である。すなわち、この油性インク画像が描
画された版材9に、印刷インキおよび湿し水を与え印刷
画像を形成し、この印刷インキ画像を版胴11と共に回
転しているブランケット胴12上に転写し、ついでブラ
ンケット胴12と圧胴13との間を通過する印刷用紙P
上にブランケット胴12上の印刷インキ画像を転移させ
ることで一色分の印刷が行われる。印刷終了後の版材9
は、自動排版装置8により版胴11から取り除かれる。
同様にして、多色印刷の場合、二色目以降の印刷を行
う。
【0024】図1についてさらに説明する。版胴11
は、金属製であることが好ましく、その表面は耐摩耗性
を強化するために例えばクロムメッキが施されている。
版胴11は静電界吐出において、吐出ヘッド電極の対極
となるためアースされることが好ましい。
【0025】自動給版装置7および自動排版装置8は、
印刷機の補助装置として公知である。この装置を有する
印刷機として、例えばハマダVS34A(ハマダ印刷機
械(株))、トーコー8000A(東京航空計器
(株))などがある。
【0026】インクジェット記録装置2による描画に関
して、版胴11が回転しているとき、版胴11の軸方向
にインクジェット記録ヘッドが平行移動しながら吐出を
行うシリアルタイプと、インクジェット記録ヘッドが版
胴11と同寸法のものが準備されるラインタイプ等があ
るが、どちらのタイプでもよい。
【0027】次に、図2、図3について説明する。
【0028】インクジェット記録装置に備えられている
ヘッド22は、図2、図3に示されるように、上部ユニ
ット221と下部ユニット222とで挟まれたスリット
を有し、その先端は吐出スリット22aとなっており、
スリット内には吐出電極22bが配置され、スリット内
には油性インク23が満たされた状態になっている。
【0029】ヘッド22では、画像のパターン情報のデ
ジタル信号に従って、吐出電極22bに電圧が印加され
る。図2に示されるように、吐出電極22bに対向する
形で対向電極となる版胴11が設置されており、対向電
極となる版胴11上には版材(印刷原版)9が設けられ
ている。電圧の印加により、吐出電極22bと、対向電
極となる版胴11との間には回路が形成され、ヘッド2
2の吐出スリット22aから油性インク23が吐出され
対向電極となる版胴11上に設けられた版材(印刷原
版)9上に画像が形成される。
【0030】吐出電極22bの幅は、高画質の画像形
成、例えば印字を行うためにその先端はできるだけ狭い
ことが好ましい。具体的な数値は、条件等によって異な
るが、通常5〜100μm の先端幅の範囲で用いられ
る。
【0031】例えば油性インクを図3のヘッド22に満
たし、先端が20μm 幅の吐出電極22bを用い、吐出
電極22bと対向電極となる版胴11の間隔を1.0mm
として、この電極間に3KVの電圧を0.1ミリ秒印加
することで40μm のドットの印字を版材(印刷原版)
9上に形成することができる。
【0032】次に、本発明に用いられる版材(印刷原
版)について説明する。
【0033】印刷原版としては、アルミ、クロムメッキ
を施した綱板などの金属版が挙げられる。特に砂目立
て、陽極酸化処理により表面の保水性および耐摩耗静が
優れるアルミ版が好ましい。より安価な版材として、耐
水性を付与した紙、プラスチックフィルム、プラスチッ
クをラミネートした紙などの耐水性支持体上に画像受理
層を設けた版材が使用できる。設けられる画像受理層の
厚さは5〜30μm の範囲が適当である。
【0034】画像受理層としては、無機顔料と結着剤か
らなる親水性層、あるいは不感脂化処理によって親水化
が可能になる層を用いることができる。
【0035】親水性の画像受理層に用いられる無機顔料
は、クレー、シリカ、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化
アルミニウム、硫酸バリウムなどを用いることができ
る。また結着剤としてはポリビニルアルコール、澱粉、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ガゼイン、ゼラチン、ポリアクリル酸塩、ポリビ
ニルピロリドン、ポリメチルエーテル−無水マレイン酸
共重合体等の親水性結着剤が使用できる、また、必要に
応じて耐水性を付与するメラミンホルマリン樹脂、尿素
ホルマリン樹脂、その他架橋剤を添加してもよい。
【0036】一方、不感脂化処理をして用いる画像受理
層としては、例えば酸化亜鉛と疎水性結着剤を用いる層
が挙げられる。
【0037】本発明に供される酸化亜鉛は、例えば日本
顔料技術協会編「新版顔料便覧」319頁、(株)誠文
堂、(1968年刊)に記載のように、酸化亜鉛、亜鉛
華、湿式亜鉛華あるいは活性亜鉛華として市販されてい
るもののいずれでもよい。
【0038】即ち、酸化亜鉛は、出発原料および製造方
法により、乾式法としてフランス法(間接法)、アメリ
カ法(直接法)および湿式法と呼ばれるものがあり、例
えば、正同化学(株)、堺化学(株)、白水化学
(株)、本荘ケミカル(株)、東邦亜鉛(株)、三井金
属工業(株)等の各社から市販されているものが挙げら
れる。
【0039】また結着剤として用いる樹脂として、具体
的には、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−
ブタジエン共重合体、スチレン−メタクリレート共重合
体、メタクリレート共重合体、アクリレート共重合体、
酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、アルキド
樹脂、エポキシ樹脂、エポキシエステル樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。これらの
樹脂は単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよ
い。
【0040】画像受理層における樹脂の含有量は、樹脂
/酸化亜鉛の重量比で示して9/91〜20/80とす
ることが好ましい。
【0041】酸化亜鉛の不感脂化は、従来よりこの種の
不感脂化処理液として、フェロシアン塩、フェリシアン
塩を主成分とするシアン化合物含有処理液、アンミンコ
バルト錯体、フィチン酸およびその誘導体、グアニジン
誘導体を主成分としたシアンフリー処理液、亜鉛イオン
とキレートを形成する無機酸あるいは有機酸を主成分と
した処理液、あるいは水溶性ポリマーを含有した処理液
等が知られている。
【0042】例えば、シアン化合物含有処理液として、
特公平44−9045号、同46−39403号、特開
昭52−76101号、同57−107889号、同5
4−117201号等に記載のものが挙げられる。
【0043】以下に本発明に用いられる油性インクにつ
いて説明する。
【0044】本発明に供される油性インクは、電気抵抗
109 Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、
少なくとも常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散して
なるものである。
【0045】本発明に用いる電気抵抗109 Ωcm以上、
かつ誘電率3.5以下の非水溶媒として好ましくは直鎖
状もしくは分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、
または芳香族炭化水素、およびこれらの炭化水素のハロ
ゲン置換体がある。例えばヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、ノ
ナン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘキサン、シク
ロオクタン、シクロデカン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、メシチレン、アイソパーC、アイソパーE、アイ
ソパーG、アイソパーH、アイソパーL(アイソパー;
エクソン社の商品名)、シェルゾール70、シェルゾー
ル71(シェルゾール;シェルオイル社の商品名)、ア
ムスコOMS、アムスコ460溶剤(アムスコ;スピリ
ッツ社の商品名)、シリコーンオイル等を単独あるいは
混合して用いる。なお、このような非水溶媒の電気抵抗
の上限値は1016Ωcm程度であり、誘電率の下限値は
1.9程度である。
【0046】用いる非水溶媒の電気抵抗を上記範囲とす
るのは、電気抵抗が低くなると、インクの電気抵抗が適
正にならず、電界によるインクの吐出が悪くなるからで
あり、誘電率を上記範囲とするのは、誘電率が高くなる
とインク中で電界が緩和されやすくなり、これによりイ
ンクの吐出が悪くなりやすくなるからである。
【0047】上記の非水溶媒中に、分散される樹脂粒子
としては、35℃以下の温度で固体で非水溶媒との親和
性のよい疎水性の樹脂の粒子であればよいが、更にその
ガラス転移点が−5℃〜110℃もしくは軟化点33℃
〜140℃の樹脂(P)が好ましく、より好ましくはガ
ラス転移点10℃〜100℃もしくは軟化点38℃〜1
20℃であり、さらに好ましくはガラス転移点15℃〜
80℃、もしくは軟化点38℃〜100℃である。
【0048】このようなガラス転移点もしくは軟化点の
樹脂を用いることによって、印刷原版の画像受理層表面
と樹脂粒子との親和性が増し、また印刷原版上での樹脂
粒子同士の結合が強くなるので、画像部と画像受理層と
の密着性が向上し、耐刷性が向上する。これに対し、ガ
ラス転移点もしくは軟化点が低くなっても高くなっても
画像受理層表面と樹脂粒子の親和性が低下したり、樹脂
粒子同士の結合が弱くなってしまう。
【0049】樹脂(P)の重量平均分子量Mwは、1×
103 〜1×106 であり、好ましくは5×103 〜8
×105 、より好ましくは1×104 〜5×105 であ
る。
【0050】このような樹脂(P)として具体的には、
オレフィン重合体および共重合体(例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、
エチレン−メタクリレート共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体等)、塩化ビニル共重合体(例えば、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等)、
塩化ビニリデン共重合体、アルカン酸ビニル重合体およ
び共重合体、アルカン酸アリル重合体および共重合体、
スチレンおよびその誘導体の重合体ならびに共重合体
(例えばブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−
スチレン共重合体、スチレン−メタクリレート共重合
体、スチレン−アクリレート共重合体等)、アクリロニ
トリル共重合体、メタクリロニトリル共重合体、アルキ
ルビニルエーテル共重合体、アクリル酸エステル重合体
および共重合体、メタクリル酸エステル重合体および共
重合体、イタコン酸ジエステル重合体および共重合体、
無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド共重合体、メ
タクリルアミド共重合体、フェノール樹脂、アルキド樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ケトン樹脂、ポリエステル
樹脂、シリコン樹脂、アミド樹脂、水酸基およびカルボ
キシル基変性ポリエスエテル樹脂、ブチラール樹脂、ポ
リビニルアセタール樹脂、ウレタン樹脂、ロジン系樹
脂、水素添加ロジン樹脂、石油樹脂、水素添加石油樹
脂、マレイン酸樹脂、テルペン樹脂、水素添加テルペン
樹脂、クロマン−インデン樹脂、環化ゴム−メタクリル
酸エステル共重合体、環化ゴム−アクリル酸エステル共
重合体、窒素原子を含有しない複素環を含有する共重合
体(複素環として例えば、フラン環、テトラヒドロフラ
ン環、チオフェン環、ジオキサン環、ジオキソフラン
環、ラクトン環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン
環、1,3−ジオキセタン環等)、エポキシ樹脂等が挙
げられる。
【0051】本発明の油性インクにおける分散された樹
脂粒子の含有量は、インク全体の0.5〜20wt%とす
ることが好ましい。含有量が少なくなるとインクと印刷
原版の画像受理層との親和性が得られにくくなって良好
な画像が得られなくなったり、耐刷性が低下したりする
などの問題が生じやすくなり、一方、含有量が多くなる
と均一な分散液が得られにくくなったり、吐出ヘッドで
のインクの目詰まりが生じやすく、安定なインク吐出が
得られにくいなどの問題がある。
【0052】本発明に供される油性インク中には、前記
の分散樹脂粒子とともに、製版後の版を検版する等のた
めに着色成分として色材を含有させることが好ましい。
【0053】色材としては、従来から油性インク組成物
あるいは静電写真用液体現像剤に用いられている顔料お
よび染料であればどれでも使用可能である。
【0054】顔料としては、無機顔料、有機顔料を問わ
ず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用
することができる。具体的には、例えば、カーボンブラ
ック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイ
エロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化ク
ロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、ウルトラ
マリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、ア
ゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔
料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、ス
レン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオイ
ンジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等
の従来公知の顔料を特に限定することなく用いることが
できる。
【0055】染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、
ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、
カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染
料、シアニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロ
シアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染
料が好ましい。
【0056】これらの顔料および染料は、単独で用いて
もよいし、適宜組み合わせて使用することも可能である
が、インク全体に対して0.01〜5重量%の範囲で含
有されることが望ましい。
【0057】これらの色材は、分散樹脂粒子とは別に色
材自身を分散粒子として非水溶媒中に分散させてもよい
し、分散樹脂粒子中に含有させてもよい。含有させる場
合、顔料などは分散樹脂粒子の樹脂材料で被覆して樹脂
被覆粒子とする方法などが一般的であり、染料などは分
散樹脂粒子の表面部を着色して着色粒子とする方法など
が一般的である。
【0058】本発明の非水溶媒中に、分散された樹脂粒
子、更には着色粒子等を含めて、これらの粒子の平均粒
径は0.05μm 〜5μm が好ましい。より好ましくは
0.1μm 〜1.0μm であり、更に好ましくは0.1
μm 〜0.5μm の範囲である。この粒径はCAPA−
500(堀場製作所(株)製商品名)により求めたもの
である。
【0059】本発明に用いられる非水系分散樹脂粒子
は、従来公知の機械的粉砕方法または重合造粒方法によ
って製造することができる。機械的粉砕方法としては、
必要に応じて、樹脂粒子とする材料を混合し、溶融、混
練を経て従来公知の粉砕機で直接粉砕して、微粒子と
し、分散ポリマーを併用して、更に湿式分散機(例えば
ボールミル・ペイントシェーカー、ケデイミル、ダイノ
ミル等)で分散する方法、樹脂粒子成分となる材料と、
分散補助ポリマー(または被覆ポリマー)を予め混練し
て混練物とした後粉砕し、次に分散ポリマーを共存させ
て分散する方法等が挙げられる。具体的には、塗料また
は静電写真用液体現像剤の製造方法を利用することがで
き、これらについては、例えば、植木憲二監訳「塗料の
流動と顔料分散」共立出版(1971年)、「ソロモン、塗
料の科学」、「Paint and Surface Coating Theory and
Practice 」、原崎勇次「コーティング工学」朝倉書店
(1971年)、原崎勇次「コーティングの基礎科学」槙書
店(1977年)等の成書に記載されている。
【0060】また、重合造粒法としては、従来公知の非
水系分散重合方法が挙げられ、具体的には、室井宗一監
修「超微粒子ポリマーの最新技術」第2章、CMC出版
(1991年)、中村孝一編「最近の電子写真現像システム
とトナー材料の開発・実用化」第3章、(日本科学情報
(株)1985年刊)、K.E.J.Barrett 「Dispersion Polyme
rization in Organic Media」John Wiley(1975 年) 等の
成書に記載されている。
【0061】通常、分散粒子を非水溶媒中で分散安定化
するために、分散ポリマーを併用する。分散ポリマーは
非水溶媒に可溶性の繰り返し単位を主成分として含有
し、かつ平均分子量が、重量平均分子量Mwで1×10
3 〜1×106 が好ましく、より好ましくは5×103
〜5×105 の範囲である。
【0062】本発明に供される分散ポリマーの好ましい
可溶性の繰り返し単位として、下記一般式(I)で示さ
れる重合成分が挙げられる。
【0063】
【化1】
【0064】一般式(I)において、X1 は−COO
−、−OCO−または−O−を表す。
【0065】Rは、炭素数10〜32のアルキル基また
はアルケニル基を表し、好ましくは炭素数10〜22の
アルキル基またはアルケニル基を表し、これらは直鎖状
でも分岐状でもよく、無置換のものが好ましいが、置換
基を有していてもよい。
【0066】具体的には、デシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基、エイコサニル基、ドコサニル基、デセニル基、
ドデセニル基、トリデセニル基、ヘキサデセニル基、オ
クタデセニル基、リノレル基等が挙げられる。
【0067】a1 およびa2 は、互いに同じでも異なっ
ていてもよく、好ましくは水素原子、ハロゲン原子(例
えば、塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、炭素数1〜
3のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基等)、−COO−Z1 または−CH2 COO−Z1
〔Z1 は、水素原子または置換されていてもよい炭素数
22以下の炭化水素基(例えば、アルキル基、アルケニ
ル基、アラルキル基、脂環式基、アリール基等)を表
す〕を表す。
【0068】Z1 は、具体的には、水素原子のほか、炭
化水素基を表し、好ましい炭化水素基としては、炭素数
1〜22の置換されてもよいアルキル基(例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプチル基、
ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシ
ル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、エイコサニル基、ドコサニル基、
2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−シアノ
エチル基、2−メトキシカルボニルエチル基、2−メト
キシエチル基、3−ブロモプロピル基等)、炭素数4〜
18の置換されてもよいアルケニル基(例えば、2−メ
チル−1−プロペニル基、2−ブテニル基、2−ペンテ
ニル基、3−メチル−2−ペンテニル基、1−ペンテニ
ル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、4−メチ
ル−2−ヘキセニル基、デセニル基、ドデセニル基、ト
リデセニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基、
リノレル基等)、炭素数7〜12の置換されてもよいア
ラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基、3−
フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、2−ナフチル
エチル基、クロロベンジル基、ブロモベンジル基、メチ
ルベンジル基、エチルベンジル基、メトキシベンジル
基、ジメチルベンジル基、ジメトキシベンジル基等)、
炭素数5〜8の置換されてもよい脂環式基(例えば、シ
クロヘキシル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−シ
クロペンチルエチル基等)、および炭素数6〜12の置
換されてもよい芳香族基(例えば、フェニル基、ナフチ
ル基、トリル基、キシリル基、プロピルフェニル基、ブ
チルフェニル基、オクチルフェニル基、ドデシルフェニ
ル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ブト
キシフェニル基、デシルオキシフェニル基、クロロフェ
ニル基、ジクロロフェニル基、ブロモフェニル基、シア
ノフェニル基、アセチルフェニル基、メトキシカルボニ
ルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基、ブトキ
シカルボニルフェニル基、アセトアミドフェニル基、プ
ロピオアミドフェニル基、ドデシロイルアミドフェニル
基等)が挙げられる。
【0069】分散ポリマーにおいて一般式(I)で示さ
れる繰り返し単位とともに、他の繰り返し単位を共重合
成分として含有してもよい。他の共重合成分としては、
一般式(I)の繰り返し単位に相当する単量体と共重合
可能な単量体よりなるものであればいずれの化合物でも
よい。
【0070】分散ポリマーにおける一般式(I)で示さ
れる重合体成分の存在割合は、好ましくは50重量%以
上であり、より好ましくは60重量%以上である。
【0071】これらの分散ポリマーの具体例としては、
実施例で使用されている分散安定用樹脂(Q−1)等が
挙げられ、また市販品(ソルプレン1205、旭化成
(株)製)を用いることもできる。
【0072】分散ポリマーは、前記の樹脂(P)粒子を
乳化物(ラテックス)等として製造するときには重合に
際し予め添加しておくことが好ましい。
【0073】分散ポリマーを用いるときの添加量はイン
ク全体に対し0.05〜4重量%程度とする。
【0074】本発明の油性インク中の分散樹脂粒子およ
び着色粒子(あるいは色材粒子)は、好ましくは正荷電
または負荷電の検電性粒子である。
【0075】これら粒子に検電性を付与するには、湿式
静電写真用現像剤の技術を適宜利用することで達成可能
である。具体的には、前記の「最近の電子写真現像シス
テムとトナー材料の開発・実用化」139〜148頁、
電子写真学会編「電子写真技術の基礎と応用」497〜
505頁(コロナ社、1988年刊)、原崎勇次「電子写
真」16(No. 2)、44頁(1977年)等に記載の検電
材料および他の添加剤を用いることで行なわれる。
【0076】具体的には、例えば、英国特許第8934
29号、同第934038号、米国特許第112239
7号、同第3900412号、同第4606989号、
特開昭60−179751号、同60−185963
号、特開平2−13965号等に記載されている。
【0077】上述のような荷電調節剤は、担体液体であ
る分散媒1000重量部に対して0.001〜1.0重
量部が好ましい。更に所望により各種添加剤を加えても
よく、それら添加物の総量は、油性インクの電気抵抗に
よってその上限が規制される。即ち、分散粒子を除去し
た状態のインクの電気抵抗が109 Ωcmより低くなると
良質の連続階調像が得られ難くなるので、各添加物の添
加量を、この限度内でコントロールすることが必要であ
る。
【0078】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明を詳細に説明
するが、本発明の内容がこれらに限定されるものではな
い。まず、インク用樹脂粒子(PL)の製造例について
示す。
【0079】製造例1 樹脂粒子(PL−1)の製造 下記構造の分散安定用樹脂(Q−1)10g 、酢酸ビニ
ル100g およびアイソパーH384g の混合溶液を窒
素気流下攪拌しながら温度70℃に加温した。重合開始
剤として2,2’−アゾビス(イソバレロニトリル)
(略称A.I.V.N.)0.8g を加え、3時間反応
した。開始剤を添加して20分後に白濁を生じ、反応温
度は88℃まで上昇した。更に、この開始剤0.5g を
加え、2時間反応した後、温度を100℃に上げ2時間
攪拌し未反応の酢酸ビニルを留去した。冷却後200メ
ッシュのナイロン布を通し、得られた白色分散物は重合
率90%で平均粒径0.23μm の単分散性良好なラテ
ックスであった。粒径はCAPA−500(堀場製作所
(株)製)で測定した。
【0080】
【化2】
【0081】上記白色分散物の一部を、遠心分離機(回
転数1×104 r.p.m.、回転時間60分)にかけて、沈
降した樹脂粒子分を、捕集・乾燥した。樹脂粒子分の重
量平均分子量(Mw:ポリスチレン換算GPC値)は2
×105 、ガラス転移点(Tg)は38℃であった。
【0082】実施例1 まず、油性インクを作成した。 〈油性インク(IK−1)〉ドデシルメタクリレート/
アクリル酸共重合体(共重合比;95/5重量比)を1
0g 、ニグロシン10g およびシェルゾール71の30
g をガラスビーズとともにペイントシェーカー(東京精
機(株)製)に入れ、4時間分散し、ニグロシンの微小
な分散物を得た。
【0083】インク用樹脂粒子の製造例1の樹脂粒子
(PL−1)6g (固体分量として)、上記ニグロシン
分散物を2.5g 、FOC−1400(日産化学(株)
製、テトラデシルアルコール)15g 、およびオクタデ
セン−半マレイン酸オクタデシルアミド共重合体0.0
8g をアイソパーGの1リットルに希釈することにより
黒色油性インクを作成した。
【0084】次に、機上描画平板印刷装置(図1〜図3
参照)のインクジェット記録装置に上記のように作成し
た油性インクIK−1を充填し、版材として、砂目立て
および陽極酸化処理を施した0.12mm厚みのアルミ板
を、平板印刷装置の版胴に装着した。次いで、印刷すべ
き画像データを画像データ演算制御部に伝送し、版胴を
回転させながらインクジェットヘッドを摺動させること
により、アルミ版上に油性インクを吐出して画像を形成
した。
【0085】インクジェットヘッドの吐出電極の先端幅
は10μm とし、吐出電極と版胴(対向電極)の間隔は
1.0mmとした。
【0086】さらに定着装置による加熱により画像を強
固にし刷版を作成した。インクジェットヘッドを保護す
るためにインクジェット記録装置を版胴と近接した位置
から退避させ、その後前述のようにして、通常の平板印
刷方法により印刷用紙への印刷を行った。すなわち、印
刷インキおよび湿し水を与え印刷画像を形成し、この印
刷インキ画像を版胴と共に回転しているブランケット胴
上に転写し、ついてブランケット胴と圧胴との間を通過
する印刷用紙上にブランケット胴上の印刷インキ画像を
転移させた。
【0087】得られた印刷物は通し枚数一万枚後でも印
刷画像に飛びやカスレがなく極めて鮮明な画像であっ
た。
【0088】実施例2 実施例1のアルミ版の替わりに、以下に示す表面に親水
性の画像受理層を設けた紙版材を用いた以外は実施例1
と同じ操作を行なった。
【0089】基体として坪量100g/m2の上質紙を用
い、基体の両面にカオリンと、ポリビニルアルコール、
SBRラテックスおよびメラミン樹脂の樹脂成分とを主
成分とする耐水性層を設けた紙支持体上に下記組成で下
記のようにして調製した分散液Aを乾燥後塗布量として
6g/m2となるように画像受理層を設けて紙版材とした。
【0090】 ・分散液A ゼラチン(和光純薬一級品) 3g コロイダルシリカ(日産化学製;スノーテックスR−503、20%水溶液) 20g シリカゲル(富士シリシア化学製;サイリシア#310) 7g 硬膜剤 0.4g 蒸留水 100g をガラスビーズとともにペイントシェーカーで10分間
分散した。
【0091】得られた印刷物は、通し枚数三千枚後でも
飛びやカスレがなく極めて鮮明な画像であった。ただし
通し枚数三千枚後では、A3画像の縦方向で0.1mmの
伸びが認められた。
【0092】実施例3 実施例1のアルミ版の替わりに、以下に示す表面に不感
脂化処理により親水化が可能になる画像受理層を設けた
版材を用い、刷版作成後に版面不感脂化処理装置を用い
て非画像部を親水化した以外は実施例1と同じ操作を行
った。
【0093】基体として坪量100g/m2の上質紙を用
い、基体の両面にポリエチレンフィルムを20μm の厚
みにラミネートし耐水性とした紙支持体上に下記組成で
下記のようにして調製した分散液Bを乾燥後塗布量とし
て15g/m2となるように画像受理層を設けて版材とし
た。
【0094】・分散液B;乾式酸化亜鉛100g 、下記
構造の結着樹脂(B−1)3g 、結着樹脂(B−2)1
7g 、安息香酸0.15g およびトルエン155g の混
合物を湿式分散機ホモジナイザー(日本精機(株)製)
を用いて回転数6,000rpmで8分間分散した。
【0095】
【化3】
【0096】得られた印刷物は、通し枚数五千枚でも印
刷画像に飛びやカスレがなく極めて鮮明な画像であっ
た。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、鮮明な画像の印刷物を
多数枚印刷することができる。また印刷機上で直接デジ
タル画像データに対応した刷版が作成でき、安価で高速
の平板印刷が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる機上描画平板印刷装置の一例を
模式的に示す全体構成図である。
【図2】本発明に用いるインクジェット記録装置の要部
を示す概略構成図である。
【図3】本発明に用いるインクジェット記録装置のヘッ
ドの部分断面図である。
【符号の説明】
1 機上描画平板印刷装置 11 版胴 12 ブランケット胴 13 圧胴 2 インクジェット記録装置 21 画像データ演算制御部 3 湿し水供給装置 4 印刷インキ供給装置 5 定着装置 6 版面不感脂化装置 7 版材自動給版装置 8 版材自動排版装置 9 版材(印刷原版) 22 吐出ヘッド 221 上部ユニット 222 下部ユニット 22a 吐出スリット 22b 吐出電極 23 油性インク P 印刷紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 栄一 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの信号に基づき、印刷機の版
    胴に装着された版材上に、直接画像を形成し刷版を作成
    した後に平版印刷を行う平版印刷方法において、 版刷画像の形成を、静電界を利用して油性インクを吐出
    させるインクジェット方式で行うことを特徴とする平版
    印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記油性インクが、固有電気抵抗値10
    9 Ωcm以上かつ誘電率3.5以下の非水溶媒中に、少な
    くとも常温で固体かつ疎水性の樹脂粒子を分散したもの
    である請求項1の平版印刷方法。
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