JPH11270365A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル制御装置

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JPH11270365A
JPH11270365A JP10073678A JP7367898A JPH11270365A JP H11270365 A JPH11270365 A JP H11270365A JP 10073678 A JP10073678 A JP 10073678A JP 7367898 A JP7367898 A JP 7367898A JP H11270365 A JPH11270365 A JP H11270365A
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JP
Japan
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throttle opening
throttle
actual
control
amount
Prior art date
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JP10073678A
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English (en)
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Koichi Kamado
孝一 釜洞
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子スロットルシステムにおけるスロットル
バルブの開度の追従安定性を向上すること。 【解決手段】 電子スロットルシステムにおいて、部品
点数が少なく機構が簡素化されると摩擦を小さくできる
が、特に、減速ギヤ列がなくなると摩擦トルクの発生状
態に起因する挙動が即、実スロットル開度TA精度の低
下につながることとなる。これに対処するため、トルク
モータ19による発生トルクが、スロットルバルブ5の
駆動系に関わる摩擦トルクに対応して補正され、このと
きの摩擦トルクのヒステリシス特性の中心とされること
で、実スロットル開度TAの安定性を向上することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセル操作量等
に応じてアクチュエータを駆動しスロットルバルブの開
度を制御する内燃機関のスロットル制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、アクセル操作量等に応じてアクチ
ュエータとしてのモータを駆動し実スロットル開度を制
御する『電子スロットルシステム』と称する内燃機関の
スロットル制御装置が採用されるようになっている。こ
のような電子スロットルシステムにおいては、例えば、
アクセルペダルの踏込量を検出するアクセル開度センサ
からのアクセル開度信号に応じてモータに電流を流し、
モータが駆動されることでスロットルバルブが開閉され
内燃機関に供給される空気量が制御される。
【0003】これに関連する先行技術文献としては、特
許第2559480号公報にて開示されたものが知られ
ている。このものでは、スロットル制御系における摩擦
トルク(摩擦力)に対応する補正量(制御補正量)を設
定して摩擦による影響をなくしスロットル開度精度を向
上する技術が示されている。ここで、スロットル制御系
における摩擦は、主にスロットルバルブの回動軸とその
軸受との間、スロットルバルブの開度を検出するスロッ
トル開度センサ、スロットルバルブを中間ストッパ位置
に戻すためのバルブリターンスプリングや退避走行用ス
プリング等の各部分にて発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、摩擦トルク
は製品公差、経時変化、温度等により逐次変化するもの
であり、特に、スロットルバルブ周辺の駆動機構を簡素
化し部品点数を減少させコストダウンを図る目的でスロ
ットルバルブの回動軸の前段に減速ギヤ列がない電子ス
ロットルシステムでは、摩擦トルクの発生状態に起因す
る挙動を減速ギヤ列のギヤ比分にて吸収できないため、
摩擦トルクの変化が即、スロットル開度精度の低下につ
ながり正確なスロットル制御をすることは無理であっ
た。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、電子スロットルシステムにお
けるスロットルバルブの開度の追従安定性が向上できる
と共に、スロットルバルブ周辺の駆動機構の簡素化も可
能な内燃機関のスロットル制御装置の提供を課題として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関のス
ロットル制御装置によれば、スロットル制御手段で制御
される実スロットル開度を目標スロットル開度に一致さ
せるための制御量を制御量演算手段で算出する際、目標
スロットル開度と実スロットル開度との偏差、実スロッ
トル速度のうち少なくとも一方が所定値以下と小さく、
スロットルバルブが止まりかかっているまたは止まって
いるときには、制御量補正手段にてスロットルバルブの
駆動系に関わる摩擦トルクに対応する補正量が制御量か
ら減算される。これにより、制御量による発生トルクが
このときの摩擦トルクのヒステリシス特性の中心に移さ
れることとなり、実スロットル開度の安定性を向上する
ことができる。
【0007】請求項2の内燃機関のスロットル制御装置
では、摩擦トルクに対応する補正量が積分項であり、制
御量による発生トルクがこのときの摩擦トルクのヒステ
リシス特性の中心になくて実スロットル開度に安定性が
ないときには、摩擦トルクに対応する補正量が積分され
ることで発生トルクがこのときの摩擦トルクのヒステリ
シス特性の中心の安定点に徐々に移される。
【0008】請求項3の内燃機関のスロットル制御装置
では、制御量補正手段が実スロットル開度を目標スロッ
トル開度に一致させるための制御量を算出する際、目標
スロットル開度と実スロットル開度との偏差が所定値を
越えて大きく、スロットルバルブが動こうとしていると
きには、スロットルバルブの駆動系に関わる摩擦トルク
に対応する補正量が制御量に加算される。これにより、
制御量による発生トルクがこのときの摩擦トルクのヒス
テリシス特性の中心から端(スロットルバルブが動きだ
す直前)に移されることとなり、スロットルバルブをス
ムーズに動かすための準備ができる。
【0009】請求項4の内燃機関のスロットル制御装置
によれば、スロットル制御手段で制御される実スロット
ル開度を目標スロットル開度に一致させるための制御量
を制御量演算手段で算出する際、目標スロットル開度と
実スロットル開度との偏差、実スロットル速度のうち少
なくとも一方が所定値以下と小さく、スロットルバルブ
が止まりかかっているまたは止まっているときには、制
御量補正手段にて制御量の一部が削除される。これによ
り、制御量による発生トルクがこのときの静摩擦に打勝
ってスロットルバルブを動かすのに必要なトルク及びモ
デル誤差に対応するトルクを考慮して設定されることと
なり、実スロットル開度の安定性を向上することができ
る。
【0010】請求項5の内燃機関のスロットル制御装置
では、制御量の一部が積分項であり、このときの制御量
の一部に起因して実スロットル開度に安定性がないとき
には、その制御量の一部が積分されることで制御量によ
る発生トルクが徐々にこのときの実スロットル開度の安
定点に移される。
【0011】請求項6の内燃機関のスロットル制御装置
では、積分項が更新速度の速い項と更新速度の遅い項と
からなり、制御量の一部を削除するときには更新速度の
速い項が削除される。これにより、スロットルバルブが
ほぼ停止状態となる付近では、制御量の一部である積分
項には更新速度の遅い項のみが残されることとなり実ス
ロットル開度の安定性を向上することができる。
【0012】請求項7の内燃機関のスロットル制御装置
では、アクチュエータがトルクモータとされることで、
スロットルバルブがギヤボックス等を介することなく直
接作動される。このものでは、構成が簡単となるため耐
久信頼性を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置が適用された内燃機
関及びその周辺機器を示す概略構成図である。
【0015】図1において、内燃機関1はV型6気筒の
4サイクルエンジンとして構成されている。内燃機関1
の吸気通路2の上流側にはエアクリーナ3が設けられ、
エアクリーナ3の下流側には吸気量(吸入空気量)を検
出するエアフローメータ4が設置されている。また、吸
気通路2のエアフローメータ4より下流側にはスロット
ルバルブ5が設けられ、このスロットルバルブ5の回動
軸5aに連結されたトルクモータ19の駆動力によりス
ロットルバルブ5の開度である実スロットル開度TAが
制御され、内燃機関1に供給される吸気量が調整され
る。このスロットルバルブ5の実スロットル開度TAが
スロットル開度センサ16によって検出される。なお、
アイドル時にあっても、トルクモータ19の駆動力によ
って実スロットル開度TAが制御され、これによって吸
気量GNが制御され機関回転数NEが目標アイドル回転
数に一致されるようにフィードバック制御される。更
に、吸気通路2はインテークマニホルド6を介して内燃
機関1の各気筒に接続され、吸気通路2からの吸入空気
がインテークマニホルド6内を経て各気筒に分配供給さ
れる。
【0016】インテークマニホルド6には各気筒に対応
してインジェクタ7が設置され、各インジェクタ7から
噴射された燃料は、吸入空気と混合され各気筒に供給さ
れる。この混合気は吸気バルブ8の開閉に伴って各気筒
の燃焼室9内に導入され、点火プラグ10の点火により
燃焼され、ピストン11が押下げられクランクシャフト
12にトルクが付与される。燃焼後の排気ガスは排気バ
ルブ13の開閉に伴って排気通路14を経て外部に排出
される。また、クランクシャフト12の近接位置にはク
ランク角センサ15が設置され、このクランク角センサ
15からは30°CA(Crank Angle:クランク角)毎に
パルス信号が出力される。
【0017】20はECU(Electronic Control Unit:
電子制御ユニット)であり、ECU20はエアフローメ
ータ4によって検出された吸気量GN信号やクランク角
センサ15によって検出された機関回転数NE信号に基
づいてインジェクタ7の駆動を制御すると共に、スロッ
トル開度センサ16によって検出された実スロットル開
度TA信号やアクセルペダル17の踏込量がアクセル開
度センサ18によって検出されたアクセル開度Ap信号
等に基づいてスロットルバルブ5を開閉制御するCPU
21,ROM22,RAM23等からなるマイクロコン
ピュータを主体として構成されている。
【0018】次に、ECU20及びその周辺の構成につ
いて、図1を参照し更に詳しく説明する。
【0019】ECU20において、CPU21は吸気量
GN信号や機関回転数NE信号、更には実スロットル開
度TA信号やアクセル開度Ap信号等を読込み、内燃機
関1の運転状態に応じてその都度要求されるインジェク
タ7の燃料噴射量やトルクモータ19によるスロットル
バルブ5の目標とする指令値である目標スロットル開度
TTP等を演算する周知の中央処理装置である。
【0020】また、ROM22は所謂プログラムメモリ
として、内燃機関1の運転状態を制御するための各種制
御プログラム、即ち、燃料噴射制御プログラムやスロッ
トル制御プログラム等が予め格納されたメモリである。
CPU21では、このROM22に格納されているプロ
グラムに従って各種の演算処理を実行する。また、RA
M23は所謂データメモリとして、各種センサの入出力
データやCPU21による演算処理データ等が一時的に
格納されるメモリである。
【0021】インジェクタ駆動回路24は、吸気量GN
信号や機関回転数NE信号に基づきCPU21を通じて
演算される燃料噴射量に対応した所定パルス幅の信号を
形成してインジェクタ7を駆動する回路である。これに
より、インジェクタ7からは演算された燃料噴射量に対
応した量の燃料が内燃機関1の各気筒に対して噴射供給
されるようになる。また、A/D変換回路27は、読込
まれる吸気量GN信号、実スロットル開度TA信号、ア
クセル開度Ap信号及び冷却水温THW信号等をA/D
(アナログ−ディジタル)変換してCPU21に出力す
るための回路である。
【0022】そして、CPU21では、後述の演算処理
により、トルクモータ19によるスロットルバルブ5の
目標スロットル開度TTPとスロットル開度センサ16
からの実スロットル開度TAとの偏差に応じて、その偏
差を縮小するためPWM(パルス幅変調)変換されたデ
ューティ比信号としての制御DUTY(制御量)が算出
され、モータ駆動回路30に出力される。すると、モー
タ駆動回路30によってPWM変換された制御電流DU
TYによりトルクモータ19が駆動され、スロットル開
度センサ16で検出される実スロットル開度TAが最終
的に目標スロットル開度TTPに一致するように調整さ
れる。
【0023】次に、図2及び図3に基づき内燃機関のス
ロットル制御装置の構成について説明する。
【0024】図2及び図3において、アクセルペダル1
7にはアクセル開度センサ18が配設され、アクセルペ
ダル17はアクセルレバー41に連結されている。この
アクセルレバー41は、アクセルリターンスプリング4
2a,42bによってアクセルペダル17の戻り方向
(時計回り方向)に付勢されている。アクセルペダル1
7が操作されない状態(アクセルOFF)では、アクセ
ルレバー41はアクセルリターンスプリング42a,4
2bによってアクセル全閉ストッパ43に当接した状態
に保持される。内燃機関1の運転中は、アクセルペダル
17の操作量に基づくアクセルレバー41の位置がアク
セル開度センサ18によってアクセル開度Apとして検
出される。
【0025】一方、スロットルバルブ5の回動軸5aに
はバルブレバー44が連結され、このバルブレバー44
が退避走行用スプリング45によってスロットルバルブ
5の開方向(図2の上方向)に付勢されている。このた
め、図2(b)に示すモータOFF(トルクモータ19
への電源OFF)時には、退避走行スプリング45によ
ってバルブレバー44が中間レバー47に当接した中間
ストッパ位置に保持される。このとき、中間レバー47
は、バルブリターンスプリング48によってスロットル
バルブ5の閉方向(図2の下方)に付勢され、中間スト
ッパ49に当接されている。
【0026】つまり、バルブリターンスプリング48の
引張力は退避走行用スプリング45の引張力よりも大き
く設定されている。したがって、図2(b)に示すモー
タOFF時には、バルブリターンスプリング48の引張
力が退避走行用スプリング45の引張力に打勝って、中
間レバー47が中間ストッパ49に当接し保持され、ス
ロットルバルブ5の実スロットル開度TAが中間ストッ
パ49で規制される中間ストッパ位置(実スロットル開
度TA=約3°)に保持される。
【0027】一方、図2(a)に示す通常制御時(モー
タON時)には、アクセルペダル17の操作量に応じて
トルクモータ19が正転または逆転されスロットルバル
ブ5の実スロットル開度TAが調整され、そのときのス
ロットルバルブ5の実スロットル開度TAがスロットル
開度センサ16によって検出される。この際、実スロッ
トル開度TAを大きくする場合には、トルクモータ19
に正側のモータ電流が供給されトルクモータ19が正転
されることで、図2(a)に示すようにバルブレバー4
4がバルブリターンスプリング48の引張力に抗して中
間レバー47が押上げられスロットルバルブ5が開方向
に駆動される。これとは逆に、実スロットル開度TAを
小さくする場合には、トルクモータ19に負側のモータ
電流が供給されトルクモータ19が逆転されることで、
バルブレバー44が下降されスロットルバルブ5が閉方
向に駆動される。そして、中間レバー47が中間ストッ
パ49に当接されたのちのスロットルバルブ5の閉方向
の駆動では、バルブレバー44が退避走行用スプリング
45の引張力に抗して下降されスロットルバルブ5が全
閉ストッパ位置(実スロットル開度TA=0°)まで閉
じると、バルブレバー44がスロットル全閉ストッパ4
6に当接され、それ以上の回動が阻止される。
【0028】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で用いられているス
ロットルバルブ5の回動軸5aと連結されたトルクモー
タ19の構成について図4及び図5を参照して説明す
る。なお、図5は図4のトルクモータ19からカバー6
3を取去ってA方向から見た矢視図である。
【0029】図4に示すように、吸気通路2途中に配設
されたスロットルボデー60には軸受61,62を介し
てスロットルバルブ5が回動自在に支持されている。こ
のスロットルバルブ5は円板状に形成されており、回動
軸5aにビス止めされ固定されている。そして、スロッ
トルバルブ5が回動軸5aと共に回動されることによ
り、スロットルボデー60の内壁により形成された吸気
流路60aの流路面積が調整され、吸気通路2を通過す
る吸気量が制御される。
【0030】また、スロットルバルブ5の回動軸5aの
一方の端部にはバルブレバー44が圧入固定されてお
り、回動軸5aと共に回動される。このバルブレバー4
4がスロットル全閉ストッパ46に当接されることによ
りスロットルバルブ5の全閉位置が規定される。なお、
スロットル全閉ストッパ46のねじ込量を変更すること
によりスロットルバルブ5の全閉位置が調整される。な
お、図4では退避走行スプリング45等は省略されてい
る。
【0031】そして、スロットル開度センサ16はバル
ブレバー44よりも更に回動軸5aの端側に配設され、
コンタクト部16a、抵抗体を塗布した基板16b及び
ハウジング16cによって構成されている。コンタクト
部16aは回動軸5aに圧入されており、回動軸5aと
共に回動される。基板16bはハウジング16cに固定
されており、基板16bに塗布された抵抗体上をコンタ
クト部16aが摺動される。基板16bに塗布された抵
抗体には5〔V〕の一定電圧が印加されており、この抵
抗体とコンタクト部16aとの摺動位置がスロットルバ
ルブ5の開度に応じて変化され出力電圧値が変動され
る。このスロットル開度センサ16からの出力電圧値が
ECU20に入力されスロットルバルブ5の実スロット
ル開度TAが検出される。
【0032】更に、図4及び図5に示すように、トルク
モータ19は回転子65、コア69、一対のソレノイド
部70,75により回動軸5aの他方の端部に連結され
ている。トルクモータ19の端部はカバー63により覆
われている。回転子65は、回動軸5aに圧入固定され
た鉄心66及び永久磁石67,68により構成され、コ
ア69の内壁により形成された収容孔69aに回動自在
に収容されている。鉄心66は円筒状に形成されてお
り、回動軸5aの他方の端部に圧入固定されている。永
久磁石67,68は円弧状に形成されており、鉄心66
の外周に等間隔をあけて接着固定されている。スロット
ルバルブ5の回動範囲は通常90°以下であるから、永
久磁石67,68の円弧長はスロットルバルブ5の回動
範囲内で回転子65を回動可能なトルクが働く長さがあ
ればよい。なお、永久磁石67,68はネオジウム系、
サマリウム−コバルト系等の高い磁力を発生する所謂、
希土類磁石が採用されている。
【0033】コア69は磁性体からなる薄板が回動軸5
aの軸方向に積層され形成されており、収容孔69aに
回転子65を回動自在に収容している。コア69は回転
子65を取囲む周上において切目のないスロットレスに
構成されている。ソレノイド部70,75はそれぞれ鉄
心71,76にコイル72,77が巻回され形成されて
おり、コア69に圧入固定されている。コイル72,7
7にはコネクタ80に埋設されたピン81から制御電流
が供給される。また、バルブリターンスプリング48
は、一方の端部が鉄心66に固定され、他方の端部がね
じ64に固定されており、このバルブリターンスプリン
グ48によりスロットルバルブ5が閉側に付勢されてい
る。
【0034】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21におけるスロットル制御の処理
手順を示す図6のブロック図に基づいて説明する。
【0035】図6において、まず、目標スロットル速度
演算処理S1では、各種センサ信号に基づき設定される
目標スロットル開度TTPとスロットル開度センサ16
からの実スロットル開度TAとの偏差に基づいて目標ス
ロットル速度ΔTTPが算出される。同時に、実スロッ
トル速度演算処理S2では、スロットル開度センサ16
からの実スロットル開度TAが微分され実スロットル速
度ΔTAが算出される。次に、加速トルク演算処理S3
では、前段で算出された目標スロットル速度ΔTTPと
実スロットル速度ΔTAとの偏差にスロットル制御系の
慣性Jが乗算され加速トルク〔N・m〕が算出される。
【0036】また、摩擦トルク演算処理S4では、後述
するように、目標スロットル開度TTPと実スロットル
開度TAとからそのときの摩擦状態に応じて軸受61,
62等によるスロットル制御系の摩擦トルクTf 〔N・
m〕が算出される。そして、ばねトルク演算処理S5で
は、実スロットル開度TAが中間ストッパ位置より大き
い開側ではバルブリターンスプリング48に対応し、ま
た、実スロットル開度TAが中間ストッパ位置より小さ
い閉側では退避走行用スプリング45に対応するスロッ
トル制御系のばねトルク〔N・m〕が算出される。ここ
で、実スロットル開度TAに応じてばねトルクを算出す
るのに対して、更に応答性を向上させるために、目標ス
ロットル開度TTPまたは予測スロットル開度(=実ス
ロットル開度+実スロットル速度×所定時間)に応じて
ばねトルクを算出するようにしてもよい。そして、前段
で算出された加速トルク、摩擦トルク及びばねトルクが
加算されトルクモータ19の要求トルクTR 〔N・m〕
が算出される。
【0037】モータ電流演算処理S6では、TR =f
(TA,IM )の逆モデル式を用いた実測値に基づき、
前段で算出された要求トルクTR 〔N・m〕をパラメー
タとし、各要求トルクの発生に必要なモータ電流IM
〔A〕が実スロットル開度TA〔°〕に応じて算出され
る。また、電圧変換処理S7では、前段で算出されたモ
ータ電流IM 〔A〕がトルクモータ19に固有のモータ
コイル抵抗及び配線(ワイヤハーネス)抵抗等の抵抗値
によって変換された変換電圧が算出される。
【0038】更に、逆起電圧演算処理S8では、前段で
算出されたモータ電流IM 〔A〕及び実スロットル開度
TA〔°〕に応じて逆起電圧Ve が算出される。そし
て、前段で算出されたモータ電流IM の変換電圧と逆起
電圧Ve とが加算されてトルクモータ19の要求電圧V
M 〔V〕が算出される。次に、要求DUTY演算処理S
9では、前段で算出された要求電圧VM 〔V〕に(10
0/VB )が乗算されPWM(パルス幅変調)変換され
たデューティ比信号としてのトルクモータ19の要求D
UTYが算出される。なお、VB はトルクモータ19の
電源電圧である。
【0039】更に、誤差補正量演算処理S10では、後
述するように、モデルと実機との誤差を補正するための
補正量が算出される。この補正量が前段で算出された要
求DUTYに加算され制御DUTYとされる。この制御
DUTYがモータ駆動回路30に出力されることでトル
クモータ19が駆動され、スロットル開度センサ16で
検出された実スロットル開度TAが最終的に目標スロッ
トル開度TTPに一致するように調整される。
【0040】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20のCPU21における摩擦トルク演算処理S4
の具体的な処理手順を示す図7のフローチャートに基づ
いて説明する。なお、この摩擦トルク演算ルーチンは所
定時間毎にECU20内のCPU21にて繰返し実行さ
れる。
【0041】図7において、まず、ステップS101で
は、目標スロットル開度TTPと実スロットル開度TA
との偏差の絶対値が所定値を越えているかが判定され
る。ステップS101の判定条件が成立、即ち、目標ス
ロットル開度TTPと実スロットル開度TAとの偏差の
絶対値が所定値を越えて大きいときには摩擦トルクTf
が関与するためステップS102に移行し、摩擦トルク
Tf 〔N・m〕が実スロットル開度TAの単位時間当た
りの変化量である実スロットル速度ΔTAに応じて算出
され、本ルーチンを終了する。なお、このときの摩擦ト
ルクTf は通常、ほぼ一定で安定して発生するため要求
トルクTR の算出の際に連続して加算される。
【0042】一方、ステップS101の判定条件が成立
せず、即ち、目標スロットル開度TTPと実スロットル
開度TAとの偏差の絶対値が所定値以下であるときには
ステップS103に移行し、目標スロットル開度TTP
と実スロットル開度TAとの偏差が零であるかが判定さ
れる。ステップS103の判定条件が成立、即ち、目標
スロットル開度TTPに実スロットル開度TAが等しい
ときにはステップS104に移行し、スロットル制御系
に動きがないため摩擦トルクTf が零とされ本ルーチン
を終了する。
【0043】一方、ステップS103の判定条件が成立
せず、即ち、目標スロットル開度TTPと実スロットル
開度TAとの偏差の絶対値が所定値未満と小さいときに
は摩擦トルクTf が関与するためステップS105に移
行し、摩擦トルクTf 〔N・m〕が実スロットル開度T
Aの単位時間当たりの変化量である実スロットル速度Δ
TAに応じて算出される。次にステップS106に移行
して、要求トルクTRの算出の際、摩擦トルクTf 〔N
・m〕を不連続に加算するときの周期であるtON〔m
s〕及びtOFF 〔ms〕が算出され、本ルーチンを終了
する。なお、このときの摩擦トルクTf は、元来、所定
の周期を有して発生するため要求トルクTR の算出の際
に不連続に加算される。この摩擦トルクTf 〔N・m〕
を不連続に加算するときのON(オン)時間であるtON
〔ms〕及びOFF(オフ)時間であるtOFF 〔ms〕
は実験によってスロットル制御における最小駆動周期に
基づき予め設定されている。
【0044】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20のCPU21における誤差補正量演算処理S1
0の具体的な処理手順を示す図8のフローチャートに基
づいて説明する。なお、この誤差補正量演算ルーチンは
所定時間毎にECU20内のCPU21にて繰返し実行
される。
【0045】図8において、まず、ステップS201で
は、目標スロットル開度TTPが実スロットル開度TA
を越えているかが判定される。ステップS201の判定
条件が成立、即ち、目標スロットル開度TTPが実スロ
ットル開度TAを越えて大きくスロットル制御における
スロットルバルブ5の開方向であるときにはステップS
202に移行し、実スロットル開度TAが目標スロット
ル開度TTPに接近中であるかが判定される。ステップ
S202の判定条件が成立せず、即ち、実スロットル開
度TAと目標スロットル開度TTPとの偏差が縮小する
ことなく変化せずまたは逆に拡大しているときにはステ
ップS203に移行し、誤差補正量としての前回のオフ
セット電流値Ioffsetに所定電流値としてのΔIoffset
が加算され今回のオフセット電流値Ioffsetとされる。
【0046】一方、ステップS201の判定条件が成立
せず、即ち、目標スロットル開度TTPが実スロットル
開度TA以下であるときにはステップS204に移行
し、目標スロットル開度TTPが実スロットル開度TA
に等しいかが判定される。ステップS204の判定条件
が成立、即ち、目標スロットル開度TTPが実スロット
ル開度TAに等しいときにはステップS205に移行
し、誤差補正量としての前回のオフセット電流値Ioffs
etがそのまま今回のオフセット電流値Ioffsetとされ
る。
【0047】ステップS203またはステップS205
でオフセット電流値Ioffsetが設定されたのち、ステッ
プS206に移行し、目標スロットル開度TTPと実ス
ロットル開度TAとの偏差が所定値以下であるかが判定
される。ステップS206の判定条件が成立、即ち、目
標スロットル開度TTPと実スロットル開度TAとの偏
差が所定値以下と小さいときにはステップS207に移
行し、フラグFLAGが「0」であるかが判定される。
ステップS207の判定条件が成立せず、即ち、フラグ
FLAGが「1」であるときには何もすることなく本ル
ーチンを終了する。一方、ステップS207の判定条件
が成立、即ち、フラグFLAGが「0」であるときには
ステップS208に移行し、摩擦トルク分のリセットと
して前回のオフセット電流値Ioffsetから摩擦トルクT
f 分に対応する所定電流値ITfが減算され今回のオフ
セット電流値Ioffsetとされると共に、この処理を1回
だけとするためフラグFLAGが「1」とされ、本ルー
チンを終了する。これにより、摩擦トルクにおけるヒス
テリシスの中心にトルクの安定点が移動されスロットル
制御におけるスロットルバルブ5の開度位置の不用意な
動きが抑制されることとなる。
【0048】一方、ステップS206の判定条件が成立
せず、即ち、目標スロットル開度TTPと実スロットル
開度TAとの偏差が所定値を越えて大きいときにはステ
ップS209に移行し、フラグFLAGが「1」である
かが判定される。ステップS209の判定条件が成立せ
ず、即ち、フラグFLAGが「0」であるときには何も
することなく本ルーチンを終了する。一方、ステップS
209の判定条件が成立、即ち、フラグFLAGが
「1」であるときにはステップS210に移行し、摩擦
トルク分のセットとして前回のオフセット電流値Ioffs
etに摩擦トルクTf分に対応する所定電流値ITf が加
算され今回のオフセット電流値Ioffsetとされると共
に、この処理を1回だけとするためフラグFLAGが
「0」とされ、本ルーチンを終了する。これにより、摩
擦トルクにおけるヒステリシスの中心から端(スロット
ルバルブ5が動始める直前)にトルクの安定点が移動さ
れスロットル制御におけるスロットルバルブ5の開度を
スムーズに動かすための準備ができることとなる。
【0049】ここで、ステップS204の判定条件が成
立せず、即ち、目標スロットル開度TTPが実スロット
ル開度TA未満と小さくスロットル制御におけるスロッ
トルバルブ5の閉方向であるときにはステップS211
に移行し、実スロットル開度TAが目標スロットル開度
TTPに接近中であるかが判定される。ステップS21
1の判定条件が成立せず、即ち、実スロットル開度TA
と目標スロットル開度TTPとの偏差が縮小することな
く変化せずまたは逆に拡大しているときにはステップS
212に移行し、誤差補正量としての前回のオフセット
電流値Ioffsetから所定電流値としてのΔIoffsetが減
算され今回のオフセット電流値Ioffsetとされる。
【0050】次にステップS213に移行して、目標ス
ロットル開度TTPと実スロットル開度TAとの偏差が
所定値以下であるかが判定される。ステップS213の
判定条件が成立、即ち、目標スロットル開度TTPと実
スロットル開度TAとの偏差が所定値以下と小さいとき
にはステップS214に移行し、フラグFLAGが
「0」であるかが判定される。ステップS214の判定
条件が成立せず、即ち、フラグFLAGが「1」である
ときには何もすることなく本ルーチンを終了する。一
方、ステップS214の判定条件が成立、即ち、フラグ
FLAGが「0」であるときにはステップS215に移
行し、摩擦トルク分のセットとして前回のオフセット電
流値Ioffsetに摩擦トルクTf 分に対応する所定電流値
ITf が加算され今回のオフセット電流値Ioffsetとさ
れると共に、この処理を1回だけとするためフラグFL
AGが「1」とされ、本ルーチンを終了する。これによ
り、制御DUTYによる発生トルクがこのときの摩擦ト
ルクTf のヒステリシス特性の中心の安定点から端(ス
ロットルバルブ5が動きだす直前)に移動されスロット
ル制御におけるスロットルバルブ5をスムーズに動かす
ための準備ができることとなる。
【0051】一方、ステップS213の判定条件が成立
せず、即ち、目標スロットル開度TTPと実スロットル
開度TAとの偏差が所定値を越えて大きいときにはステ
ップS216に移行し、フラグFLAGが「1」である
かが判定される。ステップS216の判定条件が成立せ
ず、即ち、フラグFLAGが「0」であるときには何も
することなく本ルーチンを終了する。一方、ステップS
216の判定条件が成立、即ち、フラグFLAGが
「1」であるときにはステップS217に移行し、摩擦
トルク分のリセットとして前回のオフセット電流値Iof
fsetから摩擦トルクTf 分に対応する所定電流値ITf
が減算され今回のオフセット電流値Ioffsetとされると
共に、この処理を1回だけとするためフラグFLAGが
「0」とされ、本ルーチンを終了する。これにより、摩
擦トルクにおけるヒステリシスの中心にトルクの安定点
が移動されスロットル制御におけるスロットルバルブ5
の開度位置の不用意な動きが抑制されることとなる。な
お、ステップS202またはステップS211の判定条
件が成立、即ち、実スロットル開度TAと目標スロット
ル開度TTPとの偏差が縮小しているときにはステップ
S205に移行し、上述と同様の処理が実行される。
【0052】なお、上述のステップS206及びステッ
プS213では、目標スロットル開度TTPと実スロッ
トル開度TAとの偏差を所定値と比較しているが、目標
スロットル開度TTPと実スロットル開度TAとの偏差
を実スロットル開度TAの単位時間当たりの変化量であ
る実スロットル速度ΔTAに置換えて所定値と比較して
もよい。
【0053】このように、本実施例の内燃機関のスロッ
トル制御装置は、各種センサ信号に基づき設定されるス
ロットルバルブ5の目標とする目標スロットル開度TT
Pと実際のスロットルバルブ5の開度である実スロット
ル開度TAとの偏差または実スロットル開度TAの単位
時間当たりの変化量である実スロットル速度ΔTAに応
じて実スロットル開度TAを目標スロットル開度TTP
に一致させるための制御量としての制御DUTYを算出
するECU20内のCPU21にて達成される制御量演
算手段と、前記制御量演算手段で算出される制御DUT
Yによりアクチュエータを駆動し、実スロットル開度T
Aを制御するECU20内のCPU21及びモータ駆動
回路30にて達成されるスロットル制御手段と、前記制
御量演算手段で制御DUTYを算出する際、目標スロッ
トル開度TTPと実スロットル開度TAとの偏差、実ス
ロットル速度ΔTAのうち少なくとも一方が所定値以下
であるときには、スロットルバルブ5の駆動系に関わる
摩擦トルクTf に対応する補正量としての所定電流値I
Tf を制御DUTYから減算するECU20内のCPU
21にて達成される制御量補正手段とを具備するもので
ある。また、本実施例の内燃機関のスロットル制御装置
は、アクチュエータをトルクモータ19とするものであ
る。
【0054】つまり、実スロットル開度TAを目標スロ
ットル開度TTPに一致させるための制御量としての制
御DUTYを算出する際、目標スロットル開度TTPと
実スロットル開度TAとの偏差、実スロットル速度ΔT
Aのうち少なくとも一方が所定値以下と小さく、スロッ
トルバルブ5が止まりかかっているまたは止まっている
ときには、スロットルバルブ5の駆動系に関わる摩擦ト
ルクTf に対応する補正量としての所定電流値ITf が
制御DUTYから減算される。これにより、制御DUT
Yによる発生トルクがこのときの摩擦トルクTf のヒス
テリシス特性の中心に移されることとなり、実スロット
ル開度TAの安定性を向上することができる。特に、本
実施例に示すように部品点数を少なくし機構の簡素化を
目指しアクチュエータとしてトルクモータ19を用いた
電子スロットルシステムでは、減速ギヤ列が介在されて
おらず摩擦トルクの発生状態に起因する挙動が減速ギヤ
列のギヤ比分にて吸収できなくて却って摩擦トルクの変
化が即、実スロットル開度TA精度の低下となるが、発
生トルクがこのときの摩擦トルクTf のヒステリシス特
性の中心とされることで、実スロットル開度TAの安定
性を顕著に向上することができる。
【0055】また、本実施例の内燃機関のスロットル制
御装置は、摩擦トルクTf に対応する補正量としての所
定電流値ITf を積分項とするものである。これによ
り、制御DUTYによる発生トルクがこのときの摩擦ト
ルクTf のヒステリシス特性の中心になくて実スロット
ル開度TAに安定性がないときには、摩擦トルクTf に
対応する補正量としての所定電流値ITf が積分される
ことで発生トルクがこのときの摩擦トルクTf のヒステ
リシス特性の中心の安定点に徐々に移されることとな
る。
【0056】そして、本実施例の内燃機関のスロットル
制御装置は、ECU20内のCPU21にて達成される
制御量補正手段が目標スロットル開度TTPと実スロッ
トル開度TAとの偏差が所定値を越えているときにはス
ロットルバルブ5の駆動系に関わる摩擦トルクTf に対
応する補正量としての所定電流値ITf を制御量として
の制御DUTYに加算するものである。つまり、実スロ
ットル開度TAを目標スロットル開度TTPに一致させ
るための制御量を算出する際、目標スロットル開度TT
Pと実スロットル開度TAとの偏差が所定値を越えて大
きく、スロットルバルブ5が動こうとしているときに
は、スロットルバルブ5の駆動系に関わる摩擦トルクT
f に対応する補正量としての所定電流値ITf が制御D
UTYに加算される。これにより、制御DUTYによる
発生トルクがこのときの摩擦トルクTf のヒステリシス
特性の中心から端(スロットルバルブ5が動きだす直
前)に移されることとなり、スロットルバルブ5をスム
ーズに動かすための準備ができることとなる。
【0057】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20のCPU21における誤差補正量演算処理S1
0の具体的な処理手順の変形例を示す図9のフローチャ
ートに基づいて説明する。なお、この誤差補正量演算ル
ーチンは所定時間毎にECU20内のCPU21にて繰
返し実行される。
【0058】図9において、まず、ステップS301で
は、目標スロットル開度TTPが実スロットル開度TA
を越えているかが判定される。ステップS301の判定
条件が成立、即ち、目標スロットル開度TTPが実スロ
ットル開度TAを越えて大きいときにはステップS30
2に移行し、実スロットル開度TAが目標スロットル開
度TTPに接近中であるかが判定される。ステップS3
02の判定条件が成立せず、即ち、実スロットル開度T
Aと目標スロットル開度TTPとの偏差が縮小すること
なく変化せずまたは逆に拡大しているときにはステップ
S303に移行し、更新速度の速い積分項としての前回
の電流値If に所定電流値としてのΔIf が加算され今
回の電流値If とされる。ここで、更新速度の速い積分
項としての電流値If は、静摩擦トルクに打勝ってスロ
ットルバルブ5が動き始めるのに必要な電流値となるま
で積分される。
【0059】一方、ステップS301の判定条件が成立
せず、即ち、目標スロットル開度TTPが実スロットル
開度TA以下であるときにはステップS304に移行
し、目標スロットル開度TTPが実スロットル開度TA
に等しいかが判定される。ステップS304の判定条件
が成立、即ち、目標スロットル開度TTPが実スロット
ル開度TAに等しいときにはステップS305に移行
し、更新速度の速い積分項としての前回の電流値If が
そのまま今回の電流値If とされる。
【0060】ステップS303またはステップS305
で更新速度の速い積分項としての電流値If が設定され
たのちステップS306に移行し、所定期間中、一度も
実スロットル開度TAが目標スロットル開度TTPに接
近していないかが判定される。ステップS306の判定
条件が成立、即ち、所定期間中、一度も実スロットル開
度TAと目標スロットル開度TTPとの偏差が縮小して
いないときにはステップS307に移行し、更新速度の
遅い積分項としての前回の電流値Is に所定電流値ΔI
s が加算され今回の電流値Is とされる。一方、ステッ
プS306の判定条件が成立せず、即ち、所定期間中、
一度だけでも実スロットル開度TAと目標スロットル開
度TTPとの偏差が変化せずまたは縮小しているときに
はステップS308に移行し、更新速度の遅い積分項と
しての前回の電流値Is がそのまま今回の電流値Is と
される。
【0061】ステップS307またはステップS308
で更新速度の遅い積分項としての電流値Is が設定され
たのちステップS309に移行し、目標スロットル開度
TTPと実スロットル開度TAとの偏差が所定値以下で
あるかが判定される。ステップS309の判定条件が成
立、即ち、目標スロットル開度TTPと実スロットル開
度TAとの偏差が所定値以下と小さいときにはステップ
S310に移行し、フラグFLAGが「0」であるかが
判定される。ステップS310の判定条件が成立、即
ち、フラグFLAGが「0」であるときにはステップS
311に移行し、更新速度の速い積分項として設定され
ている電流値If が「0」にリセットされると共に、こ
の処理を1回だけとするためフラグFLAGが「1」と
される。
【0062】一方、ステップS309の判定条件が成立
せず、即ち、目標スロットル開度TTPと実スロットル
開度TAとの偏差が所定値を越えて大きいときにはステ
ップS312に移行し、フラグFLAGが「1」である
かが判定される。ステップS312の判定条件が成立、
即ち、フラグFLAGが「1」であるときにはステップ
S313に移行し、摩擦トルクTf 分のセットとして更
新速度の速い積分項として設定されている前回の電流値
If に摩擦トルクTf 分に対応する所定電流値ITf が
加算され今回の電流値If とされると共に、この処理を
1回だけとするためフラグFLAGが「0」とされ、本
ルーチンを終了する。
【0063】ここで、ステップS304の判定条件が成
立せず、即ち、目標スロットル開度TTPが実スロット
ル開度TA未満と小さいときにはステップS314に移
行し、実スロットル開度TAが目標スロットル開度TT
Pに接近中であるかが判定される。ステップS314の
判定条件が成立せず、即ち、実スロットル開度TAと目
標スロットル開度TTPとの偏差が縮小することなく変
化せずまたは逆に拡大しているときにはステップS31
5に移行し、更新速度の速い積分項としての前回の電流
値If から所定電流値としてのΔIf が減算され今回の
電流値If とされる。なお、ステップS314またはス
テップS302の判定条件が成立、即ち、実スロットル
開度TAと目標スロットル開度TTPとの偏差が縮小し
ているときには上述のステップS305に移行し、同様
の処理が実行される。
【0064】次にステップS316に移行して、所定期
間中、一度も実スロットル開度TAが目標スロットル開
度TTPに接近していないかが判定される。ステップS
316の判定条件が成立、即ち、所定期間中、一度も実
スロットル開度TAと目標スロットル開度TTPとの偏
差が縮小していないときにはステップS317に移行
し、更新速度の遅い積分項としての前回の電流値Is か
ら所定電流値ΔIs が減算され今回の電流値Is とされ
る。一方、ステップS316の判定条件が成立せず、即
ち、所定期間中、一度だけでも実スロットル開度TAと
目標スロットル開度TTPとの偏差が変化せずまたは縮
小しているときには上述のステップS308に移行し、
同様の処理が実行される。
【0065】ステップS317で更新速度の遅い積分項
としての電流値Is が設定されたのちステップS318
に移行し、目標スロットル開度TTPと実スロットル開
度TAとの偏差が所定値以下であるかが判定される。ス
テップS318の判定条件が成立、即ち、目標スロット
ル開度TTPと実スロットル開度TAとの偏差が所定値
以下と小さいときにはステップS319に移行し、フラ
グFLAGが「0」であるかが判定される。ステップS
319の判定条件が成立、即ち、フラグFLAGが
「0」であるときにはステップS320に移行し、更新
速度の速い積分項として設定されている電流値If が
「0」にリセットされると共に、この処理を1回だけと
するためフラグFLAGが「1」とされる。
【0066】一方、ステップS318の判定条件が成立
せず、即ち、目標スロットル開度TTPと実スロットル
開度TAとの偏差が所定値を越えて大きいときにはステ
ップS321に移行し、フラグFLAGが「1」である
かが判定される。ステップS321の判定条件が成立、
即ち、フラグFLAGが「1」であるときにはステップ
S322に移行し、摩擦トルクTf 分のセットとして更
新速度の速い積分項として設定されている前回の電流値
If から摩擦トルクTf 分に対応する所定電流値ITf
が減算され今回の電流値If とされると共に、この処理
を1回だけとするためフラグFLAGが「0」とされ、
本ルーチンを終了する。
【0067】ステップS310の判定条件が成立せず、
即ち、このときのフラグFLAGが「1」であるとき、
またはステップS311の処理ののち、またはステップ
S312の判定条件が成立せず、即ち、このときのフラ
グFLAGが「0」であるとき、またはステップS31
3の処理ののち、またはステップS319の判定条件が
成立せず、即ち、このときのフラグFLAGが「1」で
あるとき、またはステップS320の処理ののち、また
はステップS321の判定条件が成立せず、即ち、この
ときのフラグFLAGが「0」であるとき、またはステ
ップS322の処理ののちステップS323に移行す
る。ステップS323では更新速度の速い積分項として
の電流値If と更新速度の遅い積分項としての電流値I
s とが加算され最終積分項としての誤差補正量としての
オフセット電流値Ioffsetとされる。
【0068】なお、上述のステップS309及びステッ
プS318では目標スロットル開度TTPと実スロット
ル開度TAとの偏差を所定値と比較しているが、目標ス
ロットル開度TTPと実スロットル開度TAとの偏差を
実スロットル開度TAの単位時間当たりの変化量である
実スロットル速度ΔTAに置換えて所定値と比較しても
よい。
【0069】このように、本実施例の内燃機関のスロッ
トル制御装置は、各種センサ信号に基づき設定されるス
ロットルバルブ5の目標とする目標スロットル開度TT
Pと実際のスロットルバルブ5の開度である実スロット
ル開度TAとの偏差または実スロットル開度TAの単位
時間当たりの変化量である実スロットル速度ΔTAに応
じて実スロットル開度TAを目標スロットル開度TTP
に一致させるための制御量としての制御DUTYを算出
するECU20内のCPU21にて達成される制御量演
算手段と、前記制御量演算手段で算出される制御DUT
Yによりアクチュエータを駆動し、実スロットル開度T
Aを制御するECU20内のCPU21及びモータ駆動
回路30にて達成されるスロットル制御手段と、前記制
御量演算手段で制御DUTYを算出する際、目標スロッ
トル開度TTPと実スロットル開度TAとの偏差、実ス
ロットル速度ΔTAのうち少なくとも一方が所定値以下
であるときには、制御DUTYの一部を削除するECU
20内のCPU21にて達成される制御量補正手段とを
具備するものである。また、本実施例の内燃機関のスロ
ットル制御装置は、アクチュエータをトルクモータ19
とするものである。
【0070】つまり、実スロットル開度TAを目標スロ
ットル開度TTPに一致させるための制御量としての制
御DUTYを算出する際、目標スロットル開度TTPと
実スロットル開度TAとの偏差、実スロットル速度ΔT
Aのうち少なくとも一方が所定値以下と小さく、スロッ
トルバルブ5が止まりかかっているまたは止まっている
ときには、制御DUTYの一部である誤差補正量として
のオフセット電流値Ioffsetが削除される。これによ
り、制御DUTYによる発生トルクがこのときの静摩擦
に打勝ってスロットルバルブ5を動かすのに必要なトル
ク及びモデル誤差に対応するトルクを考慮して設定され
ることとなり、実スロットル開度TAの安定性を向上す
ることができる。特に、本実施例に示すように部品点数
を少なくし機構の簡素化を目指しアクチュエータとして
トルクモータ19を用いた電子スロットルシステムで
は、減速ギヤ列が介在されておらず摩擦トルクの発生状
態に起因する挙動が減速ギヤ列のギヤ比分にて吸収でき
なくて却って摩擦トルクの変化が即、実スロットル開度
TA精度の低下となるが、発生トルクがこのときの静摩
擦やモデル誤差を考慮して設定されることで、実スロッ
トル開度TAの安定性を顕著に向上することができる。
【0071】また、本実施例の内燃機関のスロットル制
御装置は、制御量としての制御DUTYの一部である誤
差補正量のオフセット電流値Ioffsetを積分項とするも
のである。これにより、このときのオフセット電流値I
offsetに起因して実スロットル開度TAに安定性がない
ときには制御DUTYの一部としてのオフセット電流値
Ioffsetの摩擦トルクTf に対応する所定電流値ITf
が積分されることで制御DUTYによる発生トルクが徐
々にこのときの実スロットル開度TAの安定点に移され
ることとなる。
【0072】そして、本実施例の内燃機関のスロットル
制御装置は、積分項としての制御DUTYの一部である
誤差補正量のオフセット電流値Ioffsetが更新速度の速
い項としての電流値If と更新速度の遅い項としての電
流値Is とからなり、制御DUTYの一部を削除すると
きには、更新速度の速い項としての電流値If とするも
のである。つまり、実スロットル開度TAを目標スロッ
トル開度TTPに一致させるための制御量としての制御
DUTYを算出する際、目標スロットル開度TTPと実
スロットル開度TAとの偏差、実スロットル速度ΔTA
のうち少なくとも一方が所定値以下と小さく、スロット
ルバルブ5が止まりかかっているまたは止まっていると
きには、制御DUTYの一部である誤差補正量としての
オフセット電流値Ioffsetから更新速度の速い項として
の電流値If が「0」とリセットされ削除される。これ
により、スロットルバルブ5がほぼ停止状態となる付近
では制御DUTYの一部である誤差補正量としてのオフ
セット電流値Ioffsetには更新速度の遅い項である電流
値Is のみが残ることで実スロットル開度TAの安定性
を向上することができる。
【0073】ところで、上記実施例では、アクチュエー
タとしてトルクモータ19を用いているが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、DC
モータ等を用いても構成できる。特に、本発明をトルク
モータを用いた電子スロットルシステムに適用するとス
ロットル開度に対する精度及び応答性が向上できるとい
う効果が顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置が適用された内燃機関
及びその周辺機器を示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置の要部構成を示す模式
図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置の要部構成を示す斜視
図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で用いられているスロ
ットルバルブの回動軸と連結されたトルクモータの構成
を示す断面図である。
【図5】 図5は図4のトルクモータからカバーを取去
ってA方向から見た矢視図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で使用されているEC
U内のCPUにおけるスロットル制御の処理手順を示す
ブロック図である。
【図7】 図7は図6の摩擦トルク演算処理の具体的な
処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 図8は図6の誤差補正量演算処理の具体的な
処理手順を示すフローチャートである。
【図9】 図9は図6の誤差補正量演算処理の具体的な
処理手順の変形例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 スロットルバルブ 16 スロットル開度センサ 18 アクセル開度センサ 19 トルクモータ(アクチュエータ) 20 ECU(電子制御ユニット)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種センサ信号に基づき設定されるスロ
    ットルバルブの目標とする目標スロットル開度と実際の
    前記スロットルバルブの開度である実スロットル開度と
    の偏差または前記実スロットル開度の単位時間当たりの
    変化量である実スロットル速度に応じて前記実スロット
    ル開度を前記目標スロットル開度に一致させるための制
    御量を算出する制御量演算手段と、 前記制御量演算手段で算出される前記制御量によりアク
    チュエータを駆動し、前記実スロットル開度を制御する
    スロットル制御手段と、 前記制御量演算手段で前記制御量を算出する際、前記目
    標スロットル開度と前記実スロットル開度との偏差、前
    記実スロットル速度のうち少なくとも一方が所定値以下
    であるときには、前記スロットルバルブの駆動系に関わ
    る摩擦トルクに対応する補正量を前記制御量から減算す
    る制御量補正手段とを具備することを特徴とする内燃機
    関のスロットル制御装置。
  2. 【請求項2】 前記摩擦トルクに対応する補正量は、積
    分項とすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    のスロットル制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御量補正手段は、前記目標スロッ
    トル開度と前記実スロットル開度との偏差が所定値を越
    えているときには前記スロットルバルブの駆動系に関わ
    る摩擦トルクに対応する補正量を前記制御量に加算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のスロット
    ル制御装置。
  4. 【請求項4】 各種センサ信号に基づき設定されるスロ
    ットルバルブの目標とする目標スロットル開度と実際の
    前記スロットルバルブの開度である実スロットル開度と
    の偏差または前記実スロットル開度の単位時間当たりの
    変化量である実スロットル速度に応じて前記実スロット
    ル開度を前記目標スロットル開度に一致させるための制
    御量を算出する制御量演算手段と、 前記制御量演算手段で算出される前記制御量によりアク
    チュエータを駆動し、前記実スロットル開度を制御する
    スロットル制御手段と、 前記制御量演算手段で前記制御量を算出する際、前記目
    標スロットル開度と前記実スロットル開度との偏差、前
    記実スロットル速度のうち少なくとも一方が所定値以下
    であるときには、前記制御量の一部を削除する制御量補
    正手段とを具備することを特徴とする内燃機関のスロッ
    トル制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御量の一部は、積分項とすること
    を特徴とする請求項4に記載の内燃機関のスロットル制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記積分項は、更新速度の速い項と更新
    速度の遅い項とからなり、前記制御量の一部を削除する
    ときには、更新速度の速い項とすることを特徴とする請
    求項5に記載の内燃機関のスロットル制御装置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータは、トルクモータと
    することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1
    つに記載の内燃機関のスロットル制御装置。
JP10073678A 1998-03-23 1998-03-23 内燃機関のスロットル制御装置 Pending JPH11270365A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2025004163A1 (ja) * 2023-06-27 2025-01-02 日立Astemo株式会社 電子制御スロットルの制御装置

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