JPH11277690A - 膜 材 - Google Patents
膜 材Info
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- JPH11277690A JPH11277690A JP8716998A JP8716998A JPH11277690A JP H11277690 A JPH11277690 A JP H11277690A JP 8716998 A JP8716998 A JP 8716998A JP 8716998 A JP8716998 A JP 8716998A JP H11277690 A JPH11277690 A JP H11277690A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の接着剤および膜材によって、フッ素系
表皮層を有する軟質塩ビ膜材で、軟質塩ビの防汚性や耐
久性、フッ素系表皮層の接着性などを改善するだけでな
く、従来技術では解決できなかった柔軟性、耐寒性、耐
シワ性、接合加工性、接合部の耐熱クリープ性も十分改
善された膜材を提供する。 【解決手段】軟質塩化ビニル系樹脂層と繊維基布とを含
む塩ビ基材の少なくとも片面に接着剤層、フッ素系樹脂
表皮層とをその順に積層され、塩ビ層とフッ素系樹脂表
皮層との接着剤が、選ばれたフッ素系接着剤であること
を特徴とし、また、膜材の接合性を改善するため、塩ビ
基材に対して表皮層と反対側にも接着剤層を設けること
を特徴とする膜材。
表皮層を有する軟質塩ビ膜材で、軟質塩ビの防汚性や耐
久性、フッ素系表皮層の接着性などを改善するだけでな
く、従来技術では解決できなかった柔軟性、耐寒性、耐
シワ性、接合加工性、接合部の耐熱クリープ性も十分改
善された膜材を提供する。 【解決手段】軟質塩化ビニル系樹脂層と繊維基布とを含
む塩ビ基材の少なくとも片面に接着剤層、フッ素系樹脂
表皮層とをその順に積層され、塩ビ層とフッ素系樹脂表
皮層との接着剤が、選ばれたフッ素系接着剤であること
を特徴とし、また、膜材の接合性を改善するため、塩ビ
基材に対して表皮層と反対側にも接着剤層を設けること
を特徴とする膜材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防汚性、耐久性、
柔軟性、接合性および加工性に優れ、屋外スポーツ用、
娯楽用、アメニティ−用などの膜材や倉庫などのような
産業用膜材などに好適な膜材に関する。
柔軟性、接合性および加工性に優れ、屋外スポーツ用、
娯楽用、アメニティ−用などの膜材や倉庫などのような
産業用膜材などに好適な膜材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの軟質塩ビ膜材は、図1のよう
に合成繊維やガラス繊維などの各種繊維織物(以下基布
と略す)に軟質塩化ビニル系樹脂(以下軟質塩ビまたは
単に塩ビと略す)を含浸したもの(表面加工がない膜材
を単に塩ビ基材という)が使用され、柔軟で、加工し易
く、屋外スポーツ用、娯楽用、アメニティ−用などの膜
材や倉庫などのような産業用膜材などの膜材などに幅広
く使用されてきた。
に合成繊維やガラス繊維などの各種繊維織物(以下基布
と略す)に軟質塩化ビニル系樹脂(以下軟質塩ビまたは
単に塩ビと略す)を含浸したもの(表面加工がない膜材
を単に塩ビ基材という)が使用され、柔軟で、加工し易
く、屋外スポーツ用、娯楽用、アメニティ−用などの膜
材や倉庫などのような産業用膜材などの膜材などに幅広
く使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の軟質塩
ビ膜材は、防汚性が悪く、耐久性に問題があった。
ビ膜材は、防汚性が悪く、耐久性に問題があった。
【0004】そこで、防汚性や耐久性を改善するため
に、膜材の表面にフッ素樹脂を表面に積層することが検
討されてきていた。しかしながら、この場合フッ素フィ
ルムと塩ビとの接着性が悪く、その改良が課題となって
いた。
に、膜材の表面にフッ素樹脂を表面に積層することが検
討されてきていた。しかしながら、この場合フッ素フィ
ルムと塩ビとの接着性が悪く、その改良が課題となって
いた。
【0005】これに対し、例えば特公昭57−2712
4号公報、特開昭57−187248号公報には、図2
に示されるように表皮部分としてフッ素フィルムが使用
され、塩ビとフッ素フィルムとの間に接着剤としてアク
リル成分とフッ素成分との共重合樹脂の使用が開示され
ている。
4号公報、特開昭57−187248号公報には、図2
に示されるように表皮部分としてフッ素フィルムが使用
され、塩ビとフッ素フィルムとの間に接着剤としてアク
リル成分とフッ素成分との共重合樹脂の使用が開示され
ている。
【0006】しかし、この方法は下記のような欠点があ
り、用途に制限があった。 (1)加工性が悪い。 (柔軟性がなく、シワになり易いため、加工がしにく
い。また、耐寒性がないため、寒い時期の加工性が非常
に悪くなる。) (2)耐熱クリープ性が悪い。 (夏期に膜同士の接合部分が、引張張力によって剥離を
生じ易い。接合部分の樹脂や接着剤が熱で流れ易くなる
ためで、その性能は耐熱クリープ性で評価する。) (3)耐久性が従来品と大差がない。
り、用途に制限があった。 (1)加工性が悪い。 (柔軟性がなく、シワになり易いため、加工がしにく
い。また、耐寒性がないため、寒い時期の加工性が非常
に悪くなる。) (2)耐熱クリープ性が悪い。 (夏期に膜同士の接合部分が、引張張力によって剥離を
生じ易い。接合部分の樹脂や接着剤が熱で流れ易くなる
ためで、その性能は耐熱クリープ性で評価する。) (3)耐久性が従来品と大差がない。
【0007】(表皮に耐久性のあるフッ素樹脂を利用し
ながら、接着剤の影響のため、十分な耐久性が得られな
い。)
ながら、接着剤の影響のため、十分な耐久性が得られな
い。)
【0008】
【問題を解決しようとする課題】本発明の課題は、フッ
素系表皮塩ビ膜材で、軟質塩ビの防汚性や耐久性、フッ
素系表皮の接着性などを改善するだけでなく、従来技術
では解決できなかった柔軟性、耐寒性、耐シワ性、接合
加工性、接合部の耐熱クリープ性のある軟質塩ビ系膜材
を提供することにある。
素系表皮塩ビ膜材で、軟質塩ビの防汚性や耐久性、フッ
素系表皮の接着性などを改善するだけでなく、従来技術
では解決できなかった柔軟性、耐寒性、耐シワ性、接合
加工性、接合部の耐熱クリープ性のある軟質塩ビ系膜材
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、下記の
ような手段によって達成可能である。 1.「軟質塩化ビニル系樹脂層と繊維基布とを含む塩ビ
基材cの少なくとも片面に接着剤層bとフッ素系樹脂層
aとがその順に積層され、かつ、該接着剤が、水酸基、
カルボシル基およびアミノ基を含有する側鎖を1種以上
有する官能基含有フッ素系ポリマー成分、フッ化ビニリ
デン系ポリマー成分およびイソシアネート系成分からな
るフッ素系接着剤を含有することを特徴とする膜材。」 2.「接着剤層およびフッ素樹脂層の積層が塩化ビニル
器材の片面のみに行われ、塩ビ基材cの他の面がさら
に、フッ素系接着剤を含有する接着剤層で被覆されてい
ることを特徴とする前記膜材。」 3.「該接着剤成分の官能基含有フッ素系ポリマーが、
官能基含有アルキルビニルエーテル成分ならびにテトラ
フルオロエチレン、6フッ化プロピレン、クロロトリフ
ルオロエチレンおよびエチレンから選ばれた1種類以上
の成分の共重合体であることを特徴とする前記いずれか
に記載の膜材。」 4.「接着剤成分のフッ化ビニリデン系ポリマーが、フ
ッ化ビニリデンとトリフルオロ系エチレン、クロロフル
オロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオ
ロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテルお
よびエチレンから選ばれる1種類以上の成分との共重合
体であることを特徴とする前記いずれかに記載の膜
材。」 5.「表層フッ素系樹脂層aのポリマーが、フッ化ビニ
リデン成分構造単位を80重量%以上含有したものであ
ることを特徴とする前記いずれかの膜材。」
ような手段によって達成可能である。 1.「軟質塩化ビニル系樹脂層と繊維基布とを含む塩ビ
基材cの少なくとも片面に接着剤層bとフッ素系樹脂層
aとがその順に積層され、かつ、該接着剤が、水酸基、
カルボシル基およびアミノ基を含有する側鎖を1種以上
有する官能基含有フッ素系ポリマー成分、フッ化ビニリ
デン系ポリマー成分およびイソシアネート系成分からな
るフッ素系接着剤を含有することを特徴とする膜材。」 2.「接着剤層およびフッ素樹脂層の積層が塩化ビニル
器材の片面のみに行われ、塩ビ基材cの他の面がさら
に、フッ素系接着剤を含有する接着剤層で被覆されてい
ることを特徴とする前記膜材。」 3.「該接着剤成分の官能基含有フッ素系ポリマーが、
官能基含有アルキルビニルエーテル成分ならびにテトラ
フルオロエチレン、6フッ化プロピレン、クロロトリフ
ルオロエチレンおよびエチレンから選ばれた1種類以上
の成分の共重合体であることを特徴とする前記いずれか
に記載の膜材。」 4.「接着剤成分のフッ化ビニリデン系ポリマーが、フ
ッ化ビニリデンとトリフルオロ系エチレン、クロロフル
オロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオ
ロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテルお
よびエチレンから選ばれる1種類以上の成分との共重合
体であることを特徴とする前記いずれかに記載の膜
材。」 5.「表層フッ素系樹脂層aのポリマーが、フッ化ビニ
リデン成分構造単位を80重量%以上含有したものであ
ることを特徴とする前記いずれかの膜材。」
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の膜材は先に説明した構成
を有する。
を有する。
【0011】好ましいものとしては、図4に示すごとく
軟質塩化ビニル系樹脂層と繊維基布とを含む塩ビ基材c
に、表皮層用フッ素樹脂層aを本発明の接着剤bで接着
するものである。必要に応じて塩ビ基材の反対側にも本
発明の接着剤層dを積層することもできる。
軟質塩化ビニル系樹脂層と繊維基布とを含む塩ビ基材c
に、表皮層用フッ素樹脂層aを本発明の接着剤bで接着
するものである。必要に応じて塩ビ基材の反対側にも本
発明の接着剤層dを積層することもできる。
【0012】最初に、本発明の第1の特徴としては、次
のような接着剤にある。「水酸基、カルボシル基および
アミノ基を含有する側鎖を1種以上有する官能基含有フ
ッ素系ポリマー成分」と「フッ化ビニリデン系ポリマー
成分」および「イソシアネート系成分」とからなるフッ
素系接着剤。
のような接着剤にある。「水酸基、カルボシル基および
アミノ基を含有する側鎖を1種以上有する官能基含有フ
ッ素系ポリマー成分」と「フッ化ビニリデン系ポリマー
成分」および「イソシアネート系成分」とからなるフッ
素系接着剤。
【0013】この接着剤により通常接着しにくい表皮フ
ッ素系樹脂を塩ビ基材の塩ビ表面に強固接着することが
できる。
ッ素系樹脂を塩ビ基材の塩ビ表面に強固接着することが
できる。
【0014】官能基含有フッ素系ポリマー成分は、イソ
シアネート系成分と反応し塩ビとの親和性を良好にし、
また、フッ化ビニリデン系成分は、表皮のフッ素系樹脂
と同類似または類似の成分を含有するため、表皮のフッ
素樹脂との親和力を良好にする。本発明の接着剤は、こ
のように両方の親和力を利用することによって、塩ビと
フッ素樹脂との強固な接着を可能にするものである。
シアネート系成分と反応し塩ビとの親和性を良好にし、
また、フッ化ビニリデン系成分は、表皮のフッ素系樹脂
と同類似または類似の成分を含有するため、表皮のフッ
素樹脂との親和力を良好にする。本発明の接着剤は、こ
のように両方の親和力を利用することによって、塩ビと
フッ素樹脂との強固な接着を可能にするものである。
【0015】本発明の接着剤の官能基含有フッ素系ポリ
マー成分は、好ましくは「官能基含有アルキルビニルエ
ーテル成分」と「テトラフルオロエチレン、6フッ化プ
ロピレン、クロロトリフルオロエチレンおよびエチレン
から選ばれた1種類以上の成分」との共重合体である。
マー成分は、好ましくは「官能基含有アルキルビニルエ
ーテル成分」と「テトラフルオロエチレン、6フッ化プ
ロピレン、クロロトリフルオロエチレンおよびエチレン
から選ばれた1種類以上の成分」との共重合体である。
【0016】本発明に用いる該官能基含有アルキルビニ
ルエーテル成分は、− CH2−CHX−式で示され、
官能基を含有する側鎖Xを有する。ここで、Xは、−O
Ra−OH、−ORb−COOH、−ORc−NH2、
−ORdであり、特に、OH基の反応性が大である。ま
た、Ra、Rb、Rcはアルキレン基、Rdはアルキル
基である。該官能基含有アルキルビニルエーテル成分
は、上記Xで定義されるものの中から1種類以上の成分
を同じ分子鎖内に組み合わせて含有することができる。
また、Xを含有する各種ポリマーとした後、混合含有さ
せることもできる。
ルエーテル成分は、− CH2−CHX−式で示され、
官能基を含有する側鎖Xを有する。ここで、Xは、−O
Ra−OH、−ORb−COOH、−ORc−NH2、
−ORdであり、特に、OH基の反応性が大である。ま
た、Ra、Rb、Rcはアルキレン基、Rdはアルキル
基である。該官能基含有アルキルビニルエーテル成分
は、上記Xで定義されるものの中から1種類以上の成分
を同じ分子鎖内に組み合わせて含有することができる。
また、Xを含有する各種ポリマーとした後、混合含有さ
せることもできる。
【0017】このアルキルビニルエーテル系の成分は接
着性付与の役目だけでなく、分子構造的にも柔軟である
ため、膜材全体の柔軟性を向上することができる。
着性付与の役目だけでなく、分子構造的にも柔軟である
ため、膜材全体の柔軟性を向上することができる。
【0018】官能基含有アルキルビニルエーテル成分と
「テトラフルオロエチレン、6フッ化プロピレン、クロ
ロトリフルオロエチレンおよびエチレンから選ばれた1
種類以上の成分」と共重合するこによって、官能基含有
フッ素系ポリマー成分が得られる。
「テトラフルオロエチレン、6フッ化プロピレン、クロ
ロトリフルオロエチレンおよびエチレンから選ばれた1
種類以上の成分」と共重合するこによって、官能基含有
フッ素系ポリマー成分が得られる。
【0019】本発明の接着剤中のイソシアネートは、該
官能基含有フッ素成分と反応し、安定な接着剤層を形成
する。なかでも多官能イソシアネートが好ましく使用さ
れる。本発明には、ジフェニルメタン44ジイソシアネ
ート(MDI)、トリレンジイソシアネート(TD
I)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート(HMDI)やウレ
トンイミン変性体、アロファネート変性体、ビュレッッ
ト変性体、イソシアヌレート変性体などのイソシアネー
トが使用できる。
官能基含有フッ素成分と反応し、安定な接着剤層を形成
する。なかでも多官能イソシアネートが好ましく使用さ
れる。本発明には、ジフェニルメタン44ジイソシアネ
ート(MDI)、トリレンジイソシアネート(TD
I)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジシク
ロヘキシルメタンジイソシアネート(HMDI)やウレ
トンイミン変性体、アロファネート変性体、ビュレッッ
ト変性体、イソシアヌレート変性体などのイソシアネー
トが使用できる。
【0020】接着強度を向上するため、官能基含有フッ
素系樹脂やイソシアネートの成分を多く、または、反応
性の大きな種類の成分の選択や官能基の量が多い成分を
選択すれば良いが、逆に、接着剤の柔軟性、タフネス性
が低下する傾向にある。特に、3次元的なると、柔軟性
がなくなり、一方架橋が少なく分子構造が2次元的な場
合は耐熱性が低下するので、膜材の用途と目的によって
イソシアネートや官能基含有フッ素樹脂の種類を選び、
バランスのとれた配合を選択することができる。
素系樹脂やイソシアネートの成分を多く、または、反応
性の大きな種類の成分の選択や官能基の量が多い成分を
選択すれば良いが、逆に、接着剤の柔軟性、タフネス性
が低下する傾向にある。特に、3次元的なると、柔軟性
がなくなり、一方架橋が少なく分子構造が2次元的な場
合は耐熱性が低下するので、膜材の用途と目的によって
イソシアネートや官能基含有フッ素樹脂の種類を選び、
バランスのとれた配合を選択することができる。
【0021】この反応の触媒として、その配合条件によ
って各種アミノ化合物、各種Sn化合物、Pb系化合物
を用いるとことが好ましい。
って各種アミノ化合物、各種Sn化合物、Pb系化合物
を用いるとことが好ましい。
【0022】次に、接着剤成分の「フッ化ビニリデン系
ポリマー」は、膜材の表皮フッ素系樹脂への接着性と柔
軟性のため、下記のような選ばれたフッ素系樹脂が好ま
しい。「フッ化ビニリデン」と「トリフルオロ系エチレ
ン、クロロフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキル
ビニルエーテル、エチレンの1種類以上の成分」との共
重合体である。
ポリマー」は、膜材の表皮フッ素系樹脂への接着性と柔
軟性のため、下記のような選ばれたフッ素系樹脂が好ま
しい。「フッ化ビニリデン」と「トリフルオロ系エチレ
ン、クロロフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキル
ビニルエーテル、エチレンの1種類以上の成分」との共
重合体である。
【0023】本発明の接着剤成分の「フッ化ビニリデン
系ポリマー」は、単に、フッ素層や塩ビとを接着するだ
けでなく、接着性の安定化、接着剤全体に柔軟性やタフ
ネス性を付与する。フッ化ビニリデン系ポリマーにフッ
化ビニリデンも含まれ、接着性について問題ないが、前
述の官能基含有フッ素系樹脂成分との相溶性、接着剤と
しての柔軟性などの点で共重合することが好ましい。
系ポリマー」は、単に、フッ素層や塩ビとを接着するだ
けでなく、接着性の安定化、接着剤全体に柔軟性やタフ
ネス性を付与する。フッ化ビニリデン系ポリマーにフッ
化ビニリデンも含まれ、接着性について問題ないが、前
述の官能基含有フッ素系樹脂成分との相溶性、接着剤と
しての柔軟性などの点で共重合することが好ましい。
【0024】本発明の接着剤の「水酸基、カルボシル基
およびアミノ基を含有する側鎖を1種以上有する官能基
含有フッ素系ポリマー成分」と「フッ化ビニリデン系ポ
リマー成分」と「イソシアネート系成分」の各成分配合
比は、目安としては重量比として各々10〜70:10
〜80:0.1〜20が好ましく、更には10〜50:
30〜80:0.5〜10が好ましい。
およびアミノ基を含有する側鎖を1種以上有する官能基
含有フッ素系ポリマー成分」と「フッ化ビニリデン系ポ
リマー成分」と「イソシアネート系成分」の各成分配合
比は、目安としては重量比として各々10〜70:10
〜80:0.1〜20が好ましく、更には10〜50:
30〜80:0.5〜10が好ましい。
【0025】本発明の接着剤を用いることにより、表皮
層のフッ素樹脂層と塩ビとの剥離強力を非常に大きくす
ることが可能である。日本膜構造協会で認定される剥離
強力の通常の剥離強力に比較してはるかに大きくするこ
とができ、大型の膜構造体など十分な強力が必要とされ
るものに対しては特に有効である。
層のフッ素樹脂層と塩ビとの剥離強力を非常に大きくす
ることが可能である。日本膜構造協会で認定される剥離
強力の通常の剥離強力に比較してはるかに大きくするこ
とができ、大型の膜構造体など十分な強力が必要とされ
るものに対しては特に有効である。
【0026】本発明の接着剤の剥離強力の大きさは、後
述の膜同士の接合部分の剥離試験でも実際によく確認さ
れる。即ち、剥離が塩ビ基材とフッ素樹脂との間の接着
剤でなく、図9に示すように塩ビ基材中の塩ビと基布間
で発生するのである。これは、塩ビとフッ素樹脂間の接
着力が、非常に大きいとされる塩ビと基布間の接着力よ
りも大きいことを意味している。
述の膜同士の接合部分の剥離試験でも実際によく確認さ
れる。即ち、剥離が塩ビ基材とフッ素樹脂との間の接着
剤でなく、図9に示すように塩ビ基材中の塩ビと基布間
で発生するのである。これは、塩ビとフッ素樹脂間の接
着力が、非常に大きいとされる塩ビと基布間の接着力よ
りも大きいことを意味している。
【0027】本発明では、このように塩ビ〜フッ素樹脂
間で非常に高強力に接着するにもかかわらず、柔軟性が
良好なため、膜材を曲げた時も座屈が発生しにくく、シ
ワや亀裂の発生もしにくいという優れた特性の膜材する
ことができる。このため、膜材の加工性も良好になる。
間で非常に高強力に接着するにもかかわらず、柔軟性が
良好なため、膜材を曲げた時も座屈が発生しにくく、シ
ワや亀裂の発生もしにくいという優れた特性の膜材する
ことができる。このため、膜材の加工性も良好になる。
【0028】なお本発明の接着剤において、アクリル成
分をフッ素系ポリマー分子鎖中に導入するか、アクリル
成分からなるポリマーを別に含有させることも可能であ
り、用途によって好ましい場合がある。しかし、該接着
剤中のアクリル成分の含有率としては、多すぎると本発
明の効果が損なわれるので、アクリルモノマー成分とし
て40%以下好ましくは30%以下にに押さえるのが良
い。
分をフッ素系ポリマー分子鎖中に導入するか、アクリル
成分からなるポリマーを別に含有させることも可能であ
り、用途によって好ましい場合がある。しかし、該接着
剤中のアクリル成分の含有率としては、多すぎると本発
明の効果が損なわれるので、アクリルモノマー成分とし
て40%以下好ましくは30%以下にに押さえるのが良
い。
【0029】本発明の膜材を接合して広幅で使用する場
合には、図4に示すように、塩ビ基材裏面にも表面と同
じか類似の本発明の接着剤で接着剤層dのみを積層する
ことができる。かかる構成にすることにより、図5のよ
うに、膜材同士を接合する時、簡単に接合が可能で、表
面の表皮フッ素系樹脂と裏面の接着剤層との接着性が良
好となる。
合には、図4に示すように、塩ビ基材裏面にも表面と同
じか類似の本発明の接着剤で接着剤層dのみを積層する
ことができる。かかる構成にすることにより、図5のよ
うに、膜材同士を接合する時、簡単に接合が可能で、表
面の表皮フッ素系樹脂と裏面の接着剤層との接着性が良
好となる。
【0030】膜材の接合には、図3のような高周波加熱
装置(以下ウェルダーという)で膜材の端を重ね合わせ
熱接着で行うが、表皮層のフッ素系樹脂aや裏面の接着
剤dに高周波特性の良好なフッ化ビニリデン系樹脂を使
用しているため、接合を非常に容易に加工できる。
装置(以下ウェルダーという)で膜材の端を重ね合わせ
熱接着で行うが、表皮層のフッ素系樹脂aや裏面の接着
剤dに高周波特性の良好なフッ化ビニリデン系樹脂を使
用しているため、接合を非常に容易に加工できる。
【0031】なかでも、表皮層のフッ素系樹脂層aの主
成分ポリマーが、フッ化ビニリデン成分を80重量%以
上含有した樹脂は、塩ビ表面との接着や接合時の裏面の
接着剤dとの接着性が大きく、安定性があり、加工が容
易になる。
成分ポリマーが、フッ化ビニリデン成分を80重量%以
上含有した樹脂は、塩ビ表面との接着や接合時の裏面の
接着剤dとの接着性が大きく、安定性があり、加工が容
易になる。
【0032】表皮に使用されるフッ素系樹脂として、フ
ッ化ビニリデン系樹脂は、防汚性だけでなく、耐久性、
ウェルダー性、裏面接着剤との接合性、耐シワ性など全
般に良好でバランスのとれた樹脂である。
ッ化ビニリデン系樹脂は、防汚性だけでなく、耐久性、
ウェルダー性、裏面接着剤との接合性、耐シワ性など全
般に良好でバランスのとれた樹脂である。
【0033】また、防汚性の点からは、フッ化ビニリデ
ン樹脂が多い方が好ましく、全量が最適であるが、用途
に応じて、接着性、接合性、耐シワ性などのバランスを
はかるため、共重合成分を含有することもできる。しか
し、防汚性の点で、主成分であるフッ化ビニリデン樹脂
は80%以上が好ましい。また、その残りの成分は、接
着剤の成分であるフッ素系樹脂と同じか類似の成分が更
に好ましい。
ン樹脂が多い方が好ましく、全量が最適であるが、用途
に応じて、接着性、接合性、耐シワ性などのバランスを
はかるため、共重合成分を含有することもできる。しか
し、防汚性の点で、主成分であるフッ化ビニリデン樹脂
は80%以上が好ましい。また、その残りの成分は、接
着剤の成分であるフッ素系樹脂と同じか類似の成分が更
に好ましい。
【0034】更に、この表皮用フッ素系樹脂には、下層
接着剤層の紫外線保護剤として、有機系、無機系の紫外
線吸収剤を添加することができる。
接着剤層の紫外線保護剤として、有機系、無機系の紫外
線吸収剤を添加することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0036】まずこの膜材の実施例、比較例で用いた評
価法とその測定条件について説明する。 1.引張試験 JIS L1096(一般織物試験法)6.12.1(1)Aスト
リップ法に準じ、引張速度200mm/分、定速伸張形
試験機で測定した。(サンプル数10個)膜材単体、接
合部のある膜材とも同じ方法で測定した。 2.フッ素系フィルムの剥離試験(接着強力) JIS K6328(ゴム引布)5.3.7の剥離試験に準
じ、下記方法で測定した。 (1)測定サンプルの作製 図6Aのように膜材1のフッ素系フィルムa表面に、膜
材1の接着層と同じ接着剤bと塩ビ基材aを加熱プレス
で加圧しながら接着する。図6の離型フィルムeは、こ
の部分で、2枚の基材に分離し、図8における試料両端
部分を作製するための離型材である。また剥離テスト用
試料は、図7に示す大きさである。 (2)サンプリング法 幅20mmで、長さ200mmのサンプルを5個採取し
た。 (3)測定法 接着したサンプルの端をチャックで把持し、図8のよう
に、引張試験機で、引張速度20mm/分で測定する。
合格判定は10mm幅で膜材の強力の2%以上か2kg
以上である。
価法とその測定条件について説明する。 1.引張試験 JIS L1096(一般織物試験法)6.12.1(1)Aスト
リップ法に準じ、引張速度200mm/分、定速伸張形
試験機で測定した。(サンプル数10個)膜材単体、接
合部のある膜材とも同じ方法で測定した。 2.フッ素系フィルムの剥離試験(接着強力) JIS K6328(ゴム引布)5.3.7の剥離試験に準
じ、下記方法で測定した。 (1)測定サンプルの作製 図6Aのように膜材1のフッ素系フィルムa表面に、膜
材1の接着層と同じ接着剤bと塩ビ基材aを加熱プレス
で加圧しながら接着する。図6の離型フィルムeは、こ
の部分で、2枚の基材に分離し、図8における試料両端
部分を作製するための離型材である。また剥離テスト用
試料は、図7に示す大きさである。 (2)サンプリング法 幅20mmで、長さ200mmのサンプルを5個採取し
た。 (3)測定法 接着したサンプルの端をチャックで把持し、図8のよう
に、引張試験機で、引張速度20mm/分で測定する。
合格判定は10mm幅で膜材の強力の2%以上か2kg
以上である。
【0037】3.耐寒性(膜材単体) JIS M7102(ビニル加工)7.1.5耐寒性試験に
準じ測定した。
準じ測定した。
【0038】合格判定は−25℃で折曲げ後、ヒビ割
れがないことを合格とした。(サンプル数5) 4.耐シワ性 200×200mmの膜材を4つ折りにし、前面に20
kgの荷重をかけ5℃で48hr放置する。合格判定
は、シワや亀裂が発生しないことを良好と判断した。
(サンプル数3) 5.防汚性 JIS A1410にしたがって、プラスチック建築材
料の屋外暴露試験を行った。膜材を一定期間放置し、汚
れ度を元の膜材と暴露後の色差で測定する。色差を市販
表皮なし塩ビやテトラフオロエチレン膜材と比較する。
値が小さいほど、防汚性が良好なことを意味する。 6.耐熱クリープ(膜材接合部) JIS K6859接着剤のクリープ試験方法にしたが
って測定した。合格判定は、下記各種条件で、膜材同士
が剥離しないこと。(A)母材引張破断強度(224k
g/3cm)の1/4荷重(56kg)で常温下24h
r載荷時、(B)破断強度の1/10荷重(22.4k
g)で60℃雰囲気中下6hr、(C)65℃雰囲気中
下24hr。 7.剥離試験法 (膜材接合部) 膜材の表面にあるフッ素系フィルムと別の膜材の裏面に
設けた接着剤との接着強力を評価するものである。これ
ら膜材同士を2枚重ね、その端をウェルダーに40mm
幅の金型を装着し接合し、幅20mm、長さ150mm
の試料をサンプリングし、引張試験で引張速度20mm
/分で、図8のように剥離試験を行い剥離強力を測定し
た。 8.耐久性 ス−パUV紫外線照射装置(SWOの25倍の紫外線量
照射装置:大日本プラスチックス(株)製;SUV−F
1型)を使用し、一定時間照射した。 評価は、一定時間紫外線照射後の膜材強度保持率(L) L=(X1−X0)/X0 X0:照射前の強度 X1:照射後の強度 と膜材の表皮樹脂の状態(表皮フィルムの剥がれ、ヒビ
割の有無)で判定した。
れがないことを合格とした。(サンプル数5) 4.耐シワ性 200×200mmの膜材を4つ折りにし、前面に20
kgの荷重をかけ5℃で48hr放置する。合格判定
は、シワや亀裂が発生しないことを良好と判断した。
(サンプル数3) 5.防汚性 JIS A1410にしたがって、プラスチック建築材
料の屋外暴露試験を行った。膜材を一定期間放置し、汚
れ度を元の膜材と暴露後の色差で測定する。色差を市販
表皮なし塩ビやテトラフオロエチレン膜材と比較する。
値が小さいほど、防汚性が良好なことを意味する。 6.耐熱クリープ(膜材接合部) JIS K6859接着剤のクリープ試験方法にしたが
って測定した。合格判定は、下記各種条件で、膜材同士
が剥離しないこと。(A)母材引張破断強度(224k
g/3cm)の1/4荷重(56kg)で常温下24h
r載荷時、(B)破断強度の1/10荷重(22.4k
g)で60℃雰囲気中下6hr、(C)65℃雰囲気中
下24hr。 7.剥離試験法 (膜材接合部) 膜材の表面にあるフッ素系フィルムと別の膜材の裏面に
設けた接着剤との接着強力を評価するものである。これ
ら膜材同士を2枚重ね、その端をウェルダーに40mm
幅の金型を装着し接合し、幅20mm、長さ150mm
の試料をサンプリングし、引張試験で引張速度20mm
/分で、図8のように剥離試験を行い剥離強力を測定し
た。 8.耐久性 ス−パUV紫外線照射装置(SWOの25倍の紫外線量
照射装置:大日本プラスチックス(株)製;SUV−F
1型)を使用し、一定時間照射した。 評価は、一定時間紫外線照射後の膜材強度保持率(L) L=(X1−X0)/X0 X0:照射前の強度 X1:照射後の強度 と膜材の表皮樹脂の状態(表皮フィルムの剥がれ、ヒビ
割の有無)で判定した。
【0039】実施例1 塩ビ粉末(信越化学製)100部、ジオクチルフタレー
ト可塑剤50部、リン酸系難燃剤5部、ステアリン酸系
種熱安定剤、酸化チタン系紫外線吸収剤、炭酸カルシュ
ームを適量配合した軟質塩ビをポリエステル織物の両面
に積層した塩ビ基材(780μm、850g/m2 )を
作製した。
ト可塑剤50部、リン酸系難燃剤5部、ステアリン酸系
種熱安定剤、酸化チタン系紫外線吸収剤、炭酸カルシュ
ームを適量配合した軟質塩ビをポリエステル織物の両面
に積層した塩ビ基材(780μm、850g/m2 )を
作製した。
【0040】次に、接着剤の官能基含有成分として、水
酸基含有アルキルビニルエーテルとクロロトリフルオロ
エチレンとの共重合成分(成分比が1:1)(以下H1
成分という)のメチルエチルケトン溶液と接着剤のフッ
化ビニリデン系樹脂として、フッ化ビニリデン86wt
%とヘキサフルオロプロピレン14%の共重合体樹脂
(H2)のN,N−ジメチルホルムアミド/メチルエチ
ルケトン溶液(メチルエチルケトン19wt%)とヘキ
サメチレン系のイソシアネート成分を樹脂成分比23:
75:2(重量比)で混合した組成からなる接着剤溶液
(29wt%)を作製した。
酸基含有アルキルビニルエーテルとクロロトリフルオロ
エチレンとの共重合成分(成分比が1:1)(以下H1
成分という)のメチルエチルケトン溶液と接着剤のフッ
化ビニリデン系樹脂として、フッ化ビニリデン86wt
%とヘキサフルオロプロピレン14%の共重合体樹脂
(H2)のN,N−ジメチルホルムアミド/メチルエチ
ルケトン溶液(メチルエチルケトン19wt%)とヘキ
サメチレン系のイソシアネート成分を樹脂成分比23:
75:2(重量比)で混合した組成からなる接着剤溶液
(29wt%)を作製した。
【0041】この接着剤を該塩ビ基材の両面にコート
し、オーブンで乾燥した。この膜材の表面にフッ化ビニ
リデン単量体が98%以上からなる厚さ15μmのフッ
素系フィルムを積層し、加圧しながら温度170℃でフ
ッ素系フィルムを接着し、膜材を得た。評価を行ったと
ころ以下のとおり。
し、オーブンで乾燥した。この膜材の表面にフッ化ビニ
リデン単量体が98%以上からなる厚さ15μmのフッ
素系フィルムを積層し、加圧しながら温度170℃でフ
ッ素系フィルムを接着し、膜材を得た。評価を行ったと
ころ以下のとおり。
【0042】(1)本膜材の引張強度は、227kg/3cm(7
5.7kg/cm)であった。
5.7kg/cm)であった。
【0043】(2)フッ素系フィルム の接着強力は、3.
2kg/2cmと高強力になり、日本膜材協会で基準となって
いるの2kg/2cmを超えるものであった。
2kg/2cmと高強力になり、日本膜材協会で基準となって
いるの2kg/2cmを超えるものであった。
【0044】(3)−25℃での折曲げテストでは、ヒビ
割れのないことを確認した。
割れのないことを確認した。
【0045】(4)耐シワ性は、小シワが発生したが、表
皮フィルムの破損、ヒビ割れはなかった。また、その小
シワも屋外暴露台に張力をかけながら放置すると、目立
たなくなった。
皮フィルムの破損、ヒビ割れはなかった。また、その小
シワも屋外暴露台に張力をかけながら放置すると、目立
たなくなった。
【0046】(5)1年間屋外暴露した本膜材の防汚性
は、色差が13%とほぼ比較例1のテトラフルオロエチ
レンフッ素膜材と同等または優れているものと判断され
た。
は、色差が13%とほぼ比較例1のテトラフルオロエチ
レンフッ素膜材と同等または優れているものと判断され
た。
【0047】(6)耐熱クリープは、A、B、C各基準と
も合格した。
も合格した。
【0048】(7)接合部の剥離強度は、3.5kg/2cm
で、表面のフッ素系フィルムの接着強力と同等以上であ
った(塩ビ基材の裏表とも同じ接着剤を用いている)。
で、表面のフッ素系フィルムの接着強力と同等以上であ
った(塩ビ基材の裏表とも同じ接着剤を用いている)。
【0049】(8)耐久性は、500hr照射後の強力保
持率は、85%であり、また表皮フッ素系フィルムの剥
がれや傷はなかった。
持率は、85%であり、また表皮フッ素系フィルムの剥
がれや傷はなかった。
【0050】以上の膜材性能は、表1にまとめてある。
防汚性は、膜材中良好と言われるテトラフルオロエチレ
ン膜材と同等で、フッ素系フィルムの接着力や膜同士の
接合強力が高いだけでなく、従来技術で問題であった耐
熱クリープ、耐寒性、体シワ性なども改善可能になっ
た。
防汚性は、膜材中良好と言われるテトラフルオロエチレ
ン膜材と同等で、フッ素系フィルムの接着力や膜同士の
接合強力が高いだけでなく、従来技術で問題であった耐
熱クリープ、耐寒性、体シワ性なども改善可能になっ
た。
【0051】実施例2 実施例1と同じ塩ビ基材を準備し、接着剤成分は、実施
例1のH1、H2成分は同じとし、イソシアネート成分
としてイソシアヌレートを使用し、実施例1と同じ方法
で接着剤を準備し、さらに、表皮フィルムも同じ条件で
接着した。この膜材の性能を表1に示した。実施例1よ
り、更に接着強度は、4.8kg/2cmと更に向上し、図8
のように、剥離が表皮フッ素系フィルムと塩ビ間にある
接着層ではなく、塩ビ基材内部の基布と塩ビ表面との間
で発生した。また、他の性能も問題なく、耐久性、防汚
性がやや向上した。耐久性試験の照射500hr後は、
強度保持率が93%で、表皮フッ素系フィルムの剥がれ
や傷はなかった。
例1のH1、H2成分は同じとし、イソシアネート成分
としてイソシアヌレートを使用し、実施例1と同じ方法
で接着剤を準備し、さらに、表皮フィルムも同じ条件で
接着した。この膜材の性能を表1に示した。実施例1よ
り、更に接着強度は、4.8kg/2cmと更に向上し、図8
のように、剥離が表皮フッ素系フィルムと塩ビ間にある
接着層ではなく、塩ビ基材内部の基布と塩ビ表面との間
で発生した。また、他の性能も問題なく、耐久性、防汚
性がやや向上した。耐久性試験の照射500hr後は、
強度保持率が93%で、表皮フッ素系フィルムの剥がれ
や傷はなかった。
【0052】実施例3 接着剤の官能基含有成分として水酸基含有アルキルビニ
ルエーテルの重合体を用いて、他の成分は実施例2と全
く同じ成分の接着剤で、実施例2と同様に、183℃で
表皮フッ素系フィルムを接着した。
ルエーテルの重合体を用いて、他の成分は実施例2と全
く同じ成分の接着剤で、実施例2と同様に、183℃で
表皮フッ素系フィルムを接着した。
【0053】この膜材の性能を表1に示した。実施例1
に比較し接着力はやや低い。この成分単独では、膜材が
やや硬く、接着強度が安定しない傾向があるが、他の性
能は十分で問題ない。
に比較し接着力はやや低い。この成分単独では、膜材が
やや硬く、接着強度が安定しない傾向があるが、他の性
能は十分で問題ない。
【0054】実施例4 接着剤のフッ化ビニリデン系樹脂成分として、フッ化ビ
ニリデン85重量%、クロロトリフルオロエチレン15
重量%との共重合成分を使用し、他の成分は実施例2と
全く同じ成分とした接着剤を使用し、実施例2と同様
に、178℃で表皮フッ素系フィルムを接着した。この
膜材の性能を表1に示した。この系でもフッ素系フィル
ムの接着力や接合力は十分で他の性能も十分で問題がな
い。
ニリデン85重量%、クロロトリフルオロエチレン15
重量%との共重合成分を使用し、他の成分は実施例2と
全く同じ成分とした接着剤を使用し、実施例2と同様
に、178℃で表皮フッ素系フィルムを接着した。この
膜材の性能を表1に示した。この系でもフッ素系フィル
ムの接着力や接合力は十分で他の性能も十分で問題がな
い。
【0055】実施例5 表皮のフッ素系樹脂層の成分としてフッ化ビニリデン8
6%とヘキサフルオロプロピレン14%の共重合体を使
用した。他の成分は実施例2と全く同じ成分の接着剤
で、実施例2と同様に、160℃で表皮フッ素系フィル
ムを接着した。
6%とヘキサフルオロプロピレン14%の共重合体を使
用した。他の成分は実施例2と全く同じ成分の接着剤
で、実施例2と同様に、160℃で表皮フッ素系フィル
ムを接着した。
【0056】この膜材の性能を表1に示した。この系で
もフッ素系フィルムの接着力や接合力は十分で他の性能
も十分なレベルである。表皮フッ素系フィルムに共重合
フッ化ビニリデン系樹脂を使用することによって接着
性、柔軟性は向上し、フィルムの接着温度の低温化し接
着加工が容易になる。また、接合も容易になる。
もフッ素系フィルムの接着力や接合力は十分で他の性能
も十分なレベルである。表皮フッ素系フィルムに共重合
フッ化ビニリデン系樹脂を使用することによって接着
性、柔軟性は向上し、フィルムの接着温度の低温化し接
着加工が容易になる。また、接合も容易になる。
【0057】比較例1 本発明の防汚性の比較材料として、市販品でも防汚性の
高いガラス繊維基材にテトラフルオロエチレンを含浸し
たフッ素系膜材の防汚性を評価した。1年屋外暴露した
膜材の防汚性は、色差が15であった。
高いガラス繊維基材にテトラフルオロエチレンを含浸し
たフッ素系膜材の防汚性を評価した。1年屋外暴露した
膜材の防汚性は、色差が15であった。
【0058】比較例2 従来塩ビ膜材(実施例に使用した塩ビ基材)の防汚性を
含む全性能評価結果を表1に示した。他の膜材性能は良
好であるが、1年屋外暴露した膜材の防汚性は、色差が
31で非常に悪かった。 比較例3 市販フッ素8%のアクリル接着剤を塩ビ基材にコート
し、実施例1と同じ表皮フッ素系フィルムをその塩ビ基
材に実施例1と同条件で接着した。
含む全性能評価結果を表1に示した。他の膜材性能は良
好であるが、1年屋外暴露した膜材の防汚性は、色差が
31で非常に悪かった。 比較例3 市販フッ素8%のアクリル接着剤を塩ビ基材にコート
し、実施例1と同じ表皮フッ素系フィルムをその塩ビ基
材に実施例1と同条件で接着した。
【0059】この膜材の性能を表1に示した。この膜材
は、フィルムの剥離や接合強力も低い。また、耐熱クリ
ープも常温(A)条件は良好であったが、60℃(B)
条件では、10分以下であった。また、−25℃の折曲
げで座屈し、ヒビ割れした。
は、フィルムの剥離や接合強力も低い。また、耐熱クリ
ープも常温(A)条件は良好であったが、60℃(B)
条件では、10分以下であった。また、−25℃の折曲
げで座屈し、ヒビ割れした。
【0060】比較例4 市販の厚さ25μの「フッ化ビニリデンフッ素層とフッ
素/アクリル共重合系接着剤層との複合フッ素系フィル
ム」を実施例1の塩ビ基材に加熱プレス装置を用い16
0℃の条件で加熱接着した。
素/アクリル共重合系接着剤層との複合フッ素系フィル
ム」を実施例1の塩ビ基材に加熱プレス装置を用い16
0℃の条件で加熱接着した。
【0061】この膜材は、裏面は塩ビ基材のため、ウェ
ルダーで接着できなかった。この膜材の膜材単体として
の性能を表1に示した。単体の膜材でも、シワが発生し
やすく、膜材もやや硬い。この膜材のSUVテストを行
った結果、175hr照射後、膜材の強度保持率は91
%あったが、フッ素フィルム層が剥がれた。
ルダーで接着できなかった。この膜材の膜材単体として
の性能を表1に示した。単体の膜材でも、シワが発生し
やすく、膜材もやや硬い。この膜材のSUVテストを行
った結果、175hr照射後、膜材の強度保持率は91
%あったが、フッ素フィルム層が剥がれた。
【0062】比較例5 実施例4の膜材の裏面に、アクリル系成分70%、フッ
化ビニリデン成分30%からなる樹脂をDMF/MEK
で溶解した濃度15wt%の接着剤を70g/m2 コー
トした。この膜材の性能を表1に示した。従来のアクリ
ル系接着剤で、高フッ素含有タイプの接着剤で検討し
た。接着性は十分あるが、耐熱クリープ性、耐寒性、耐
シワ性などは改善できなかった。
化ビニリデン成分30%からなる樹脂をDMF/MEK
で溶解した濃度15wt%の接着剤を70g/m2 コー
トした。この膜材の性能を表1に示した。従来のアクリ
ル系接着剤で、高フッ素含有タイプの接着剤で検討し
た。接着性は十分あるが、耐熱クリープ性、耐寒性、耐
シワ性などは改善できなかった。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明の接着剤および膜材によって、フ
ッ素系表皮層を有する軟質塩ビ膜材で、軟質塩ビの防汚
性や耐久性、フッ素系表皮の接着性などを改善するだけ
でなく、従来技術では解決できなかった柔軟性、耐寒
性、耐シワ性、接合加工性、接合部の耐熱クリープ性も
十分改善された膜材を提供することができる。
ッ素系表皮層を有する軟質塩ビ膜材で、軟質塩ビの防汚
性や耐久性、フッ素系表皮の接着性などを改善するだけ
でなく、従来技術では解決できなかった柔軟性、耐寒
性、耐シワ性、接合加工性、接合部の耐熱クリープ性も
十分改善された膜材を提供することができる。
【図1】 従来の塩ビ膜材を示す断面概念図
【図2】 従来のフッ素系樹脂で積層された膜材の断面
概念図
概念図
【図3】 ウェルダー装置の概念図
【図4】 本発明の膜材の構成を示す断面概念図
【図5】 接合方法を示す模式図
【図6】 剥離テスト用試料の断面図
【図7】 剥離テスト用試料サンプリング図
【図8】 膜材接合部剥離試験図
【図9】 高剥離強力の膜材が剥離する形態を示す断面
概念図
概念図
1:繊維基布層 2:軟質塩ビ樹脂層 3:表皮フッ素系樹脂層 4:アクリル・フッ素系共重合 5:複合フッ素フィルム 6:金型 7:膜材の接合部 8:アース 9:高周波発生器 a:表皮フッ素系樹脂層 b:接着剤層 c:塩ビ基材層 d:接着剤層 e:離型フィルム f:接着部分 g:測定用試料 h:膜材の接合部 i1:剥離部分;塩ビ表面 i2:剥離部分;基布表面 m1,m2:膜材1、膜材2
Claims (5)
- 【請求項1】軟質塩化ビニル系樹脂層と繊維基布とを含
む塩ビ基材cの少なくとも片面に接着剤層bとフッ素系
樹脂層aとがその順に積層され、かつ、該接着剤が、水
酸基、カルボシル基およびアミノ基を含有する側鎖を1
種以上有する官能基含有フッ素系ポリマー成分、フッ化
ビニリデン系ポリマー成分およびイソシアネート系成分
からなるフッ素系接着剤を含有することを特徴とする膜
材。 - 【請求項2】接着剤層およびフッ素樹脂層の積層が塩化
ビニル器材の片面のみに行われ、塩ビ基材cの他の面が
さらに、フッ素系接着剤を含有する接着剤層で被覆され
ていることを特徴とする請求項1記載の膜材。 - 【請求項3】該接着剤成分の官能基含有フッ素系ポリマ
ーが、官能基含有アルキルビニルエーテル成分ならびに
テトラフルオロエチレン、6フッ化プロピレン、クロロ
トリフルオロエチレンおよびエチレンから選ばれた1種
類以上の成分の共重合体であることを特徴とする請求項
1または2記載の膜材。 - 【請求項4】接着剤成分のフッ化ビニリデン系ポリマー
が、フッ化ビニリデンとトリフルオロ系エチレン、クロ
ロフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサ
フルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエー
テルおよびエチレンから選ばれる1種類以上の成分との
共重合体であることを特徴とする請求項1〜3いずれか
記載の膜材。 - 【請求項5】該表層フッ素系樹脂層aのポリマーが、フ
ッ化ビニリデン成分構造単位を80重量%以上含有した
ものであることを特徴とする請求項1〜4いずれかの膜
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8716998A JPH11277690A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 膜 材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8716998A JPH11277690A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 膜 材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11277690A true JPH11277690A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13907498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8716998A Pending JPH11277690A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 膜 材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11277690A (ja) |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP8716998A patent/JPH11277690A/ja active Pending
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