JPH11279394A - 難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH11279394A JPH11279394A JP8434798A JP8434798A JPH11279394A JP H11279394 A JPH11279394 A JP H11279394A JP 8434798 A JP8434798 A JP 8434798A JP 8434798 A JP8434798 A JP 8434798A JP H11279394 A JPH11279394 A JP H11279394A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】塩素および臭素化合物を使用することなく、耐
衝撃性、耐熱性、成形時の流動性、難燃性に優れた樹脂
組成物を提供すること。 【解決手段】芳香族ポリカーボネート(A)50〜98
重量%、グラフト共重合体(B)50〜2重量%および
ビニル系共重合体(C)0〜48重量%、からなる樹
脂組成物100重量部に対して、フッ素系樹脂水性分散
体(D)0.01〜5重量部および特定のリン酸エステ
ル化合物(E)1〜40重量部を配合してなる難燃性熱
可塑性樹脂組成物。
衝撃性、耐熱性、成形時の流動性、難燃性に優れた樹脂
組成物を提供すること。 【解決手段】芳香族ポリカーボネート(A)50〜98
重量%、グラフト共重合体(B)50〜2重量%および
ビニル系共重合体(C)0〜48重量%、からなる樹
脂組成物100重量部に対して、フッ素系樹脂水性分散
体(D)0.01〜5重量部および特定のリン酸エステ
ル化合物(E)1〜40重量部を配合してなる難燃性熱
可塑性樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は難燃性に優れ、かつ
耐衝撃性、耐熱性、成形加工性が均衡して優れた塩素お
よび臭素化合物を含有しない熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
耐衝撃性、耐熱性、成形加工性が均衡して優れた塩素お
よび臭素化合物を含有しない熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチックスはすぐれた機械的性質、
成形加工性、電気絶縁性によって家庭電気機器、OA機
器、自動車などの各部品を始めとする広範な分野で使用
されている。しかしながら、プラスチックスの大半は易
燃性であり、安全性の問題で難燃化に対し種々の技術が
案出されてきた。
成形加工性、電気絶縁性によって家庭電気機器、OA機
器、自動車などの各部品を始めとする広範な分野で使用
されている。しかしながら、プラスチックスの大半は易
燃性であり、安全性の問題で難燃化に対し種々の技術が
案出されてきた。
【0003】一般的には、難燃化効率の高い塩素および
臭素系難燃剤と酸化アンチモンを樹脂に配合して難燃化
する方法が採用されている。しかし、この方法は、燃焼
時の火種の落下(ドリップ)防止のために難燃剤を多く
含有するので、樹脂組成物の機械的性質や耐熱性が悪化
する欠点があり、さらに成形時や燃焼時にハロゲン化合
物の分解により有毒ガスが発生する問題を有していた。
臭素系難燃剤と酸化アンチモンを樹脂に配合して難燃化
する方法が採用されている。しかし、この方法は、燃焼
時の火種の落下(ドリップ)防止のために難燃剤を多く
含有するので、樹脂組成物の機械的性質や耐熱性が悪化
する欠点があり、さらに成形時や燃焼時にハロゲン化合
物の分解により有毒ガスが発生する問題を有していた。
【0004】近年の環境問題に関連し、塩素および臭素
系難燃剤を含有しない難燃性樹脂が求められ、特開平8
−277344号公報のように、樹脂にリン化合物を添
加する方法が提案されているが、難燃性が十分とはいえ
なかった。
系難燃剤を含有しない難燃性樹脂が求められ、特開平8
−277344号公報のように、樹脂にリン化合物を添
加する方法が提案されているが、難燃性が十分とはいえ
なかった。
【0005】これに対して、特開平2−115262号
公報および特開平7−304943号公報などのよう
に、芳香族ポリカ−ボネ−ト、スチレン系樹脂、オリゴ
マ−性リン酸エステルあるいは特定のリン酸エステルお
よびフッ素樹脂からなる熱可塑性樹脂組成物が提案され
ている。しかし、フッ素樹脂の混合量が限定されるため
難燃性が十分でなく、衝撃強度も十分とはいえなかっ
た。
公報および特開平7−304943号公報などのよう
に、芳香族ポリカ−ボネ−ト、スチレン系樹脂、オリゴ
マ−性リン酸エステルあるいは特定のリン酸エステルお
よびフッ素樹脂からなる熱可塑性樹脂組成物が提案され
ている。しかし、フッ素樹脂の混合量が限定されるため
難燃性が十分でなく、衝撃強度も十分とはいえなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塩素および
臭素化合物を使用することなく、またフッ素系樹脂水性
分散体の使用により、従来のフッ素樹脂に比べ少量添加
で難燃性が得られ、耐衝撃性、耐熱性、成形時の流動
性、難燃性に優れた樹脂組成物を提供することを目的と
する。
臭素化合物を使用することなく、またフッ素系樹脂水性
分散体の使用により、従来のフッ素樹脂に比べ少量添加
で難燃性が得られ、耐衝撃性、耐熱性、成形時の流動
性、難燃性に優れた樹脂組成物を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく鋭意検討した結果、芳香族ポリカ−ボネ−ト、
とグラフト共重合体、ビニル系共重合体、フッ素系樹脂
水性分散体および特定のリン酸エステル化合物を配合す
ることにより、上記目的が効率的に達成されることを見
出し本発明に到達した。
決すべく鋭意検討した結果、芳香族ポリカ−ボネ−ト、
とグラフト共重合体、ビニル系共重合体、フッ素系樹脂
水性分散体および特定のリン酸エステル化合物を配合す
ることにより、上記目的が効率的に達成されることを見
出し本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は芳香族ポリカーボネー
ト(A)50〜98重量%、ゴム質重合体(a)20〜
80重量部存在下に 芳香族ビニル系単量体(b)40
〜90重量%、シアン化ビニル系単量体(c)10〜6
0重量%およびその他の共重合可能なビニル系単量体
(d)0〜80重量%からなる単量体混合物80〜20
重量部をグラフト共重合してなるグラフト共重合体
(B)50〜2重量%、芳香族ビニル系単量体(b)4
0〜90重量%、シアン化ビニル系単量体(c)10〜
60重量%およびその他の共重合可能なビニル系単量体
(d)0〜80重量%からなる単量体混合物を共重合し
てなる共重合体(C)0〜48重量%、からなる樹脂組
成物100重量部に対し、フッ素系樹脂水性分散体
(D)0.01〜5重量部および下記一般式(I)で表
わされるリン酸エステル化合物(E)1〜40重量部を
配合してなる難燃性熱可塑性樹脂組成物。
ト(A)50〜98重量%、ゴム質重合体(a)20〜
80重量部存在下に 芳香族ビニル系単量体(b)40
〜90重量%、シアン化ビニル系単量体(c)10〜6
0重量%およびその他の共重合可能なビニル系単量体
(d)0〜80重量%からなる単量体混合物80〜20
重量部をグラフト共重合してなるグラフト共重合体
(B)50〜2重量%、芳香族ビニル系単量体(b)4
0〜90重量%、シアン化ビニル系単量体(c)10〜
60重量%およびその他の共重合可能なビニル系単量体
(d)0〜80重量%からなる単量体混合物を共重合し
てなる共重合体(C)0〜48重量%、からなる樹脂組
成物100重量部に対し、フッ素系樹脂水性分散体
(D)0.01〜5重量部および下記一般式(I)で表
わされるリン酸エステル化合物(E)1〜40重量部を
配合してなる難燃性熱可塑性樹脂組成物。
【0009】
【化2】 (式中、Xはアリーレン基。R1,R2,R3,R4は置換
または非置換のフェニル基。)
または非置換のフェニル基。)
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0011】本発明における 芳香族ポリカーボネート
(A)としては、一般には2,2−ビス(4−オキシフ
ェニル)アルカン系、ビス(4−オキシフェニル)エ−
テル系、ビス(4−オキシフェニル)スルホン、スルフ
ィドまたはスルホキサイド系などのビスフェノ−ル類か
らなる重合体、もしくは共重合体である。芳香族ポリカ
ーボネートは任意の方法によって製造される。例えば、
4,4´−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパン
(通称ビスフェノールA)からのポリカーボネートの製
造には、苛性アルカリ水溶液および溶剤存在下にホスゲ
ンを吹き込んで製造するホスゲン法、または4,4´−
ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパンと炭酸ジエ
ステルとを触媒存在下でエステル交換させて製造する方
法などが利用できる。
(A)としては、一般には2,2−ビス(4−オキシフ
ェニル)アルカン系、ビス(4−オキシフェニル)エ−
テル系、ビス(4−オキシフェニル)スルホン、スルフ
ィドまたはスルホキサイド系などのビスフェノ−ル類か
らなる重合体、もしくは共重合体である。芳香族ポリカ
ーボネートは任意の方法によって製造される。例えば、
4,4´−ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパン
(通称ビスフェノールA)からのポリカーボネートの製
造には、苛性アルカリ水溶液および溶剤存在下にホスゲ
ンを吹き込んで製造するホスゲン法、または4,4´−
ジヒドロキシジフェニル−2,2−プロパンと炭酸ジエ
ステルとを触媒存在下でエステル交換させて製造する方
法などが利用できる。
【0012】また、芳香族ポリカーボネート(A)の分
子量は特に制限されないが、テトラヒドロフラン溶媒で
30℃測定の極限粘度が0.3〜0.7dl/g、特に
0.35〜0.65dl/gの範囲のものが、得られる
難燃性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性と溶融成形時の流
動性のバランスに優れ好ましい。
子量は特に制限されないが、テトラヒドロフラン溶媒で
30℃測定の極限粘度が0.3〜0.7dl/g、特に
0.35〜0.65dl/gの範囲のものが、得られる
難燃性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性と溶融成形時の流
動性のバランスに優れ好ましい。
【0013】本発明における グラフト共重合体(B)
とは、ゴム質重合体(a)20〜80重量部存在下に
芳香族ビニル系単量体(b)40〜90重量%、シアン
化ビニル系単量体(c)10〜60重量%およびその他
の共重合可能なビニル系単量体(d)0〜80重量%か
らなる単量体混合物80〜20重量部をグラフト共重合
してなるグラフト共重合体である。ここでいうグラフト
共重合体とは、ゴム質重合体にグラフト共重合した構造
をとった材料の他に、グラフトしていない共重合体を含
むものである。
とは、ゴム質重合体(a)20〜80重量部存在下に
芳香族ビニル系単量体(b)40〜90重量%、シアン
化ビニル系単量体(c)10〜60重量%およびその他
の共重合可能なビニル系単量体(d)0〜80重量%か
らなる単量体混合物80〜20重量部をグラフト共重合
してなるグラフト共重合体である。ここでいうグラフト
共重合体とは、ゴム質重合体にグラフト共重合した構造
をとった材料の他に、グラフトしていない共重合体を含
むものである。
【0014】上記ゴム質重合体(a)としては、ガラス
転移温度が0℃以下のものが好適であり、ジエン系ゴム
が好ましく用いられる。具体的にはポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−ブタジエンのブロック共重
合体、アクリル酸ブチル−ブタジエン共重合体などのジ
エン系ゴム、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系ゴ
ム、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン系
三元共重合体などが挙げられる。なかでもポリブタジエ
ンまたはブタジエン共重合体が好ましい。
転移温度が0℃以下のものが好適であり、ジエン系ゴム
が好ましく用いられる。具体的にはポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−ブタジエンのブロック共重
合体、アクリル酸ブチル−ブタジエン共重合体などのジ
エン系ゴム、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系ゴ
ム、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエン系
三元共重合体などが挙げられる。なかでもポリブタジエ
ンまたはブタジエン共重合体が好ましい。
【0015】ゴム質重合体(a)のゴム粒子径は特に制
限されないが、ゴム粒子の重量平均粒子径が0.1〜
0.6μm、特に0.15〜0.5μmのものが耐衝撃
性の点で好ましい。
限されないが、ゴム粒子の重量平均粒子径が0.1〜
0.6μm、特に0.15〜0.5μmのものが耐衝撃
性の点で好ましい。
【0016】なお、ゴム粒子の平均重量粒子径は「Ru
bber Age Vol.88p.484〜490
(1960)by E.Schmidt, P.H.B
iddison」記載のアルギン酸ナトリウム法(アル
ギン酸ナトリウムの濃度によりクリーム化するポリブタ
ジエン粒子径が異なることを利用して、クリーム化した
重量割合とアルギン酸ナトリウム濃度の累積重量分率よ
り累積重量分率50%の粒子径を求める)により測定す
る。
bber Age Vol.88p.484〜490
(1960)by E.Schmidt, P.H.B
iddison」記載のアルギン酸ナトリウム法(アル
ギン酸ナトリウムの濃度によりクリーム化するポリブタ
ジエン粒子径が異なることを利用して、クリーム化した
重量割合とアルギン酸ナトリウム濃度の累積重量分率よ
り累積重量分率50%の粒子径を求める)により測定す
る。
【0017】グラフト共重合体(B)およびビニル系共
重合体(C)に用いる芳香族ビニル系単量体(b)とし
てはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
o−エチルスチレン、p−t−ブチルスチレンなどが挙
げられるが、特にスチレンが好ましい。
重合体(C)に用いる芳香族ビニル系単量体(b)とし
てはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
o−エチルスチレン、p−t−ブチルスチレンなどが挙
げられるが、特にスチレンが好ましい。
【0018】グラフト共重合体(B)およびビニル系共
重合体(C)に用いるシアン化ビニル系単量体(c)と
してはアクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタク
リロニトリルなどが挙げられるが、特にアクリロニトリ
ルが耐衝撃性の点で好ましい。
重合体(C)に用いるシアン化ビニル系単量体(c)と
してはアクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタク
リロニトリルなどが挙げられるが、特にアクリロニトリ
ルが耐衝撃性の点で好ましい。
【0019】グラフト共重合体(B)およびビニル系共
重合体(C)に用いるその他の共重合可能なビニル系単
量体(d)としてはマレイミド、N−メチルマレイミ
ド、N−フェニルマレイミドなどのマレイミド系単量
体、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、フタル酸、イタコン酸などのα,β−不飽和カ
ルボン酸およびその無水物、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸ブチル、どのα,β−不飽和カルボン酸エステルお
よびアクリルアミドなどが使用でき、中でもN−フェニ
ルマレイミド、メタクリル酸メチルが成形性の点で好ま
しい。
重合体(C)に用いるその他の共重合可能なビニル系単
量体(d)としてはマレイミド、N−メチルマレイミ
ド、N−フェニルマレイミドなどのマレイミド系単量
体、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、フタル酸、イタコン酸などのα,β−不飽和カ
ルボン酸およびその無水物、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸ブチル、どのα,β−不飽和カルボン酸エステルお
よびアクリルアミドなどが使用でき、中でもN−フェニ
ルマレイミド、メタクリル酸メチルが成形性の点で好ま
しい。
【0020】グラフト共重合体(B)において用いる単
量体混合物は、芳香族ビニル系単量体(b)は40〜9
0重量%、好ましくは50〜80重量%である。芳香族
ビニル系単量体(b)が40重量%未満では、得られる
難燃性熱可塑性樹脂組成物の流動性が十分でなく、90
重量%を越えると、耐衝撃性が十分ではない。
量体混合物は、芳香族ビニル系単量体(b)は40〜9
0重量%、好ましくは50〜80重量%である。芳香族
ビニル系単量体(b)が40重量%未満では、得られる
難燃性熱可塑性樹脂組成物の流動性が十分でなく、90
重量%を越えると、耐衝撃性が十分ではない。
【0021】また、シアン化ビニル系単量体(c)は1
0〜60重量%、好ましくは20〜50重量%である。
シアン化ビニル系単量体(c)が10重量%未満だと、
得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分で
なく、60重量%を越えると、流動性が十分でない。
0〜60重量%、好ましくは20〜50重量%である。
シアン化ビニル系単量体(c)が10重量%未満だと、
得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分で
なく、60重量%を越えると、流動性が十分でない。
【0022】また、その他の共重合可能なビニル系単量
体(d)は0〜80重量%好ましくは0〜70重量%で
ある。その他の共重合可能なビニル系単量体(d)が8
0重量%を越えると、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成
物の耐衝撃性が十分でない。
体(d)は0〜80重量%好ましくは0〜70重量%で
ある。その他の共重合可能なビニル系単量体(d)が8
0重量%を越えると、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成
物の耐衝撃性が十分でない。
【0023】グラフト共重合体(B)を得る際のゴム質
重合体(a)と単量体混合物との割合は、ゴム質重合体
(a)20〜80重量部の存在下に、単量体混合物80
〜20重量部をグラフト重合する必要がある。ゴム質重
合体(a)が20重量部未満では、得られる難燃性熱可
塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分でなく、80重量部を
越えると、流動性が十分でない。
重合体(a)と単量体混合物との割合は、ゴム質重合体
(a)20〜80重量部の存在下に、単量体混合物80
〜20重量部をグラフト重合する必要がある。ゴム質重
合体(a)が20重量部未満では、得られる難燃性熱可
塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分でなく、80重量部を
越えると、流動性が十分でない。
【0024】グラフト共重合体(B)は公知の重合法で
得ることができる。例えばゴム質重合体(a)のラテッ
クスの存在下に単量体および連鎖移動剤の混合物と乳化
剤に溶解したラジカル発生剤の溶液を連続的に重合容器
に供給して乳化重合する方法などによって得ることがで
きる。
得ることができる。例えばゴム質重合体(a)のラテッ
クスの存在下に単量体および連鎖移動剤の混合物と乳化
剤に溶解したラジカル発生剤の溶液を連続的に重合容器
に供給して乳化重合する方法などによって得ることがで
きる。
【0025】グラフト共重合体(B)は、ゴム質重合体
(a)にグラフトした構造をとった材料の他に、グラフ
トしていない共重合体を含有する。グラフト共重合体
(B)のグラフト率は特に制限がないが、耐衝撃性およ
び光沢が均衡して優れる樹脂組成物を得るために30〜
120重量%が好ましい。ここで、グラフト率は次式に
より算出される。
(a)にグラフトした構造をとった材料の他に、グラフ
トしていない共重合体を含有する。グラフト共重合体
(B)のグラフト率は特に制限がないが、耐衝撃性およ
び光沢が均衡して優れる樹脂組成物を得るために30〜
120重量%が好ましい。ここで、グラフト率は次式に
より算出される。
【0026】グラフト率(%)=<ゴム質重合体にグラ
フト重合したビニル系共重合体量>/<グラフト共重合
体のゴム含有量>×100
フト重合したビニル系共重合体量>/<グラフト共重合
体のゴム含有量>×100
【0027】グラフトしていない共重合体の特性として
は特に制限されないが、グラフト共重合体(B)のメチ
ルエチルケトン可溶分の極限粘度[η](30℃で測
定)が、0.2〜0.6dl/g、特に0.25〜0.
55dl/gの範囲が、耐衝撃性の点で、好ましく用い
られる。
は特に制限されないが、グラフト共重合体(B)のメチ
ルエチルケトン可溶分の極限粘度[η](30℃で測
定)が、0.2〜0.6dl/g、特に0.25〜0.
55dl/gの範囲が、耐衝撃性の点で、好ましく用い
られる。
【0028】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物では、
必要に応じて芳香族ビニル系単量体(b)40〜90重
量%、シアン化ビニル系単量体(c)10〜60重量%
およびその他の共重合可能なビニル系単量体(d)0〜
80重量%からなる単量体混合物を共重合してなるビニ
ル系共重合体(C)を0〜48重量%配合することがで
きる。
必要に応じて芳香族ビニル系単量体(b)40〜90重
量%、シアン化ビニル系単量体(c)10〜60重量%
およびその他の共重合可能なビニル系単量体(d)0〜
80重量%からなる単量体混合物を共重合してなるビニ
ル系共重合体(C)を0〜48重量%配合することがで
きる。
【0029】ここで、単量体混合物中の芳香族ビニル系
単量体(b)は、40〜90重量%、好ましくは50〜
80重量%である。芳香族ビニル系単量体(b)が40
重量%未満では、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物の
流動性が十分でなく、90重量%を越えると、耐衝撃性
が十分ではない。
単量体(b)は、40〜90重量%、好ましくは50〜
80重量%である。芳香族ビニル系単量体(b)が40
重量%未満では、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物の
流動性が十分でなく、90重量%を越えると、耐衝撃性
が十分ではない。
【0030】また、シアン化ビニル系単量体(c)は1
0〜60重量%、好ましくは20〜50重量%である。
シアン化ビニル系単量体(c)が10重量%未満だと、
得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分で
なく、60重量%を越えると、流動性が十分でない。
0〜60重量%、好ましくは20〜50重量%である。
シアン化ビニル系単量体(c)が10重量%未満だと、
得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分で
なく、60重量%を越えると、流動性が十分でない。
【0031】また、その他の共重合可能なビニル系単量
体(d)は0〜80重量%好ましくは0〜70重量%で
ある。その他の共重合可能なビニル系単量体(d)が8
0重量%を越えると、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成
物の耐衝撃性が十分でない。
体(d)は0〜80重量%好ましくは0〜70重量%で
ある。その他の共重合可能なビニル系単量体(d)が8
0重量%を越えると、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成
物の耐衝撃性が十分でない。
【0032】また、ビニル系共重合体(C)の分子量と
しては特に制限がないが、極限粘度[η](N,N−ジ
メチルホルムアミド溶媒、30℃測定)が0.3〜0.
9dl/g、特に0.4〜0.8dl/gの範囲のもの
が、優れた耐衝撃性、成形加工性の樹脂組成物が得られ
ることから好ましく用いられる。
しては特に制限がないが、極限粘度[η](N,N−ジ
メチルホルムアミド溶媒、30℃測定)が0.3〜0.
9dl/g、特に0.4〜0.8dl/gの範囲のもの
が、優れた耐衝撃性、成形加工性の樹脂組成物が得られ
ることから好ましく用いられる。
【0033】ビニル系共重合体(C)の製造法は特に制
限がなく、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、溶液
重合法、塊状−懸濁重合法、溶液−塊状重合法など通常
の公知の方法で製造することができる。
限がなく、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、溶液
重合法、塊状−懸濁重合法、溶液−塊状重合法など通常
の公知の方法で製造することができる。
【0034】本発明で用いられるフッ素系樹脂水性分散
体(D)とは、フッ素を含量する樹脂を水中に分散させ
たもので、テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、およびテ
トラフルオロエチレンとフッ素を含まないエチレン性不
飽和モノマ−との共重合体などを乳化重合して得られ
る。フッ素系樹脂のフッ素含量は特に制限は無いが、難
燃性の点から65〜76重量%、さらに好ましくは70
〜76重量%である。
体(D)とは、フッ素を含量する樹脂を水中に分散させ
たもので、テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、およびテ
トラフルオロエチレンとフッ素を含まないエチレン性不
飽和モノマ−との共重合体などを乳化重合して得られ
る。フッ素系樹脂のフッ素含量は特に制限は無いが、難
燃性の点から65〜76重量%、さらに好ましくは70
〜76重量%である。
【0035】フッ素系樹脂水性分散体(D)の粒子径
は、任意であるが、好ましくは0.05〜0.7μm、
さらに好ましくは0.1〜0.65μmであるものが用
いられる。なお、フッ素系樹脂水性分散体(D)の粒子
径は、150℃x15分+280℃x30分焼成したの
ち、光学顕微鏡で測定することができる。
は、任意であるが、好ましくは0.05〜0.7μm、
さらに好ましくは0.1〜0.65μmであるものが用
いられる。なお、フッ素系樹脂水性分散体(D)の粒子
径は、150℃x15分+280℃x30分焼成したの
ち、光学顕微鏡で測定することができる。
【0036】フッ素系樹脂水性分散体(D)の製造方法
は特に制限がなく、例えば水性媒体中で、触媒ペルオキ
シ二硫酸ナトリウム、カリウムまたはアンモニウムを用
いて、7〜71kg/cm2 の圧力下、0〜200℃の
温度において、テトラフルオロエチレン等の重合を行う
などの公知の方法を用いることができる。
は特に制限がなく、例えば水性媒体中で、触媒ペルオキ
シ二硫酸ナトリウム、カリウムまたはアンモニウムを用
いて、7〜71kg/cm2 の圧力下、0〜200℃の
温度において、テトラフルオロエチレン等の重合を行う
などの公知の方法を用いることができる。
【0037】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物には、
下記一般式(I)で表わされる リン酸エステル化合物
(E)が配合される。
下記一般式(I)で表わされる リン酸エステル化合物
(E)が配合される。
【0038】
【化3】 式(I)中、Xはアリーレン基、R1,R2,R3,R4は
置換または非置換のフェニル基を意味する。
置換または非置換のフェニル基を意味する。
【0039】アリーレン基としては、o−フェニレン
基,m−フェニレン基、p−フェニレン基、ビフェニレ
ン基、フェニレンオキシフェニレン基などが例示され、
なかでもm−フェニレン基、p−フェニレン基が好まし
く用いられる。
基,m−フェニレン基、p−フェニレン基、ビフェニレ
ン基、フェニレンオキシフェニレン基などが例示され、
なかでもm−フェニレン基、p−フェニレン基が好まし
く用いられる。
【0040】また、R1,R2,R3,R4は置換または非
置換のフェニル基であるが、「R1,R2,R3,R4のう
ち少なくとも1つが、炭素数1〜6のアルキル基置換の
フェニル基」、さらに「R1,R2,R3,R4が炭素数1
〜6のアルキル基置換のフェニル基」、またさらに「R
1,R2,R3,R4が炭素数1〜6のアルキル基二置換の
フェニル基」の構造を有するものが好ましく用いられ、
さらにアルキル基の炭素数として1〜3のものが好まし
く用いられる。
置換のフェニル基であるが、「R1,R2,R3,R4のう
ち少なくとも1つが、炭素数1〜6のアルキル基置換の
フェニル基」、さらに「R1,R2,R3,R4が炭素数1
〜6のアルキル基置換のフェニル基」、またさらに「R
1,R2,R3,R4が炭素数1〜6のアルキル基二置換の
フェニル基」の構造を有するものが好ましく用いられ、
さらにアルキル基の炭素数として1〜3のものが好まし
く用いられる。
【0041】具体的には、1,4−フェニレン−テトラ
キス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステル、
1,4−フェニレン−テトラキス(3,5−ジメチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,4−フェニレン−テトラ
キス(2,6−ジエチルフェニル)リン酸エステル、
1,4−フェニレン−テトラキス(3,5−ジエチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,4−フェニレン−テトラ
キス(2,6−ジプロピルフェニル)リン酸エステル、
1,4−フェニレン−テトラキス(3,5−ジプロピル
フェニル)リン酸エステル、1,3−フェニレン−テト
ラキス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステル、
1,3−フェニレン−テトラキス(3,5−ジメチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,3−フェニレン−テトラ
キス(2,6−ジエチルフェニル)リン酸エステル、
1,3−フェニレン−テトラキス(3,5−ジエチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,3−フェニレン−テトラ
キス(2,6−ジプロピルフェニル)リン酸エステル、
1,3−フェニレン−テトラキス(3,5−ジプロピル
フェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニレン−
テトラキス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステ
ル、4,4´−ビフェニレン−テトラキス(3,5−ジ
メチルフェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニ
レン−テトラキス(2,6−ジエチルフェニル)リン酸
エステル、4,4´−ビフェニレン−テトラキス(3,
5−ジエチルフェニル)リン酸エステル、4,4´−ビ
フェニレン−テトラキス(2,6−ジプロピルフェニ
ル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニリン−テトラ
キス(3,5−ジプロピルフェニル)リン酸エステル、
1,4−フェニレン−テトラキス(2−メチルフェニ
ル)リン酸エステル、1,4−フェニレン−テトラキス
(3−メチルフェニル)リン酸エステル、1,4−フェ
ニレン−テトラキス(4−メチルフェニル)リン酸エス
テル、1,4−フェニレン−テトラキス(5−メチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,4−フェニレン−テトラ
キス(6−メチルフェニル)リン酸エステル、1,3−
フェニレン−テトラキス(2−メチルフェニル)リン酸
エステル、1,3−フェニレン−テトラキス(3−メチ
ルフェニル)リン酸エステル、1,3−フェニレン−テ
トラキス(4−メチルフェニル)リン酸エステル、1,
3−フェニレン−テトラキス(5−メチルフェニル)リ
ン酸エステル、1,3−フェニレン−テトラキス(6−
メチルフェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニ
レン−テトラキス(2−メチルフェニル)リン酸エステ
ル、4,4´−ビフェニレン−テトラキス(3−メチル
フェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニレン−
テトラキス(4−メチルフェニル)リン酸エステル、
4,4´−ビフェニレン−テトラキス(5−メチルフェ
ニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニレン−テト
ラキス(6−メチルフェニル)リン酸エステル、などが
挙げられ、特に1,4−フェニレン−テトラキス(2,
6−ジメチルフェニル)リン酸エステル、1,3−フェ
ニレン−テトラキス(2,6−ジメチルフェニル)リン
酸エステル、4,4´−ビフェニレン−テトラキス
(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステル、1,4
−フェニレン−テトラキス(3−メチルフェニル)リン
酸エステル、1,3−フェニレン−テトラキス(3−メ
チルフェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニレ
ン−テトラキス(3−メチルフェニル)リン酸エステル
が剛性、難燃性に優れ好ましい。
キス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステル、
1,4−フェニレン−テトラキス(3,5−ジメチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,4−フェニレン−テトラ
キス(2,6−ジエチルフェニル)リン酸エステル、
1,4−フェニレン−テトラキス(3,5−ジエチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,4−フェニレン−テトラ
キス(2,6−ジプロピルフェニル)リン酸エステル、
1,4−フェニレン−テトラキス(3,5−ジプロピル
フェニル)リン酸エステル、1,3−フェニレン−テト
ラキス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステル、
1,3−フェニレン−テトラキス(3,5−ジメチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,3−フェニレン−テトラ
キス(2,6−ジエチルフェニル)リン酸エステル、
1,3−フェニレン−テトラキス(3,5−ジエチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,3−フェニレン−テトラ
キス(2,6−ジプロピルフェニル)リン酸エステル、
1,3−フェニレン−テトラキス(3,5−ジプロピル
フェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニレン−
テトラキス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステ
ル、4,4´−ビフェニレン−テトラキス(3,5−ジ
メチルフェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニ
レン−テトラキス(2,6−ジエチルフェニル)リン酸
エステル、4,4´−ビフェニレン−テトラキス(3,
5−ジエチルフェニル)リン酸エステル、4,4´−ビ
フェニレン−テトラキス(2,6−ジプロピルフェニ
ル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニリン−テトラ
キス(3,5−ジプロピルフェニル)リン酸エステル、
1,4−フェニレン−テトラキス(2−メチルフェニ
ル)リン酸エステル、1,4−フェニレン−テトラキス
(3−メチルフェニル)リン酸エステル、1,4−フェ
ニレン−テトラキス(4−メチルフェニル)リン酸エス
テル、1,4−フェニレン−テトラキス(5−メチルフ
ェニル)リン酸エステル、1,4−フェニレン−テトラ
キス(6−メチルフェニル)リン酸エステル、1,3−
フェニレン−テトラキス(2−メチルフェニル)リン酸
エステル、1,3−フェニレン−テトラキス(3−メチ
ルフェニル)リン酸エステル、1,3−フェニレン−テ
トラキス(4−メチルフェニル)リン酸エステル、1,
3−フェニレン−テトラキス(5−メチルフェニル)リ
ン酸エステル、1,3−フェニレン−テトラキス(6−
メチルフェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニ
レン−テトラキス(2−メチルフェニル)リン酸エステ
ル、4,4´−ビフェニレン−テトラキス(3−メチル
フェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニレン−
テトラキス(4−メチルフェニル)リン酸エステル、
4,4´−ビフェニレン−テトラキス(5−メチルフェ
ニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニレン−テト
ラキス(6−メチルフェニル)リン酸エステル、などが
挙げられ、特に1,4−フェニレン−テトラキス(2,
6−ジメチルフェニル)リン酸エステル、1,3−フェ
ニレン−テトラキス(2,6−ジメチルフェニル)リン
酸エステル、4,4´−ビフェニレン−テトラキス
(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステル、1,4
−フェニレン−テトラキス(3−メチルフェニル)リン
酸エステル、1,3−フェニレン−テトラキス(3−メ
チルフェニル)リン酸エステル、4,4´−ビフェニレ
ン−テトラキス(3−メチルフェニル)リン酸エステル
が剛性、難燃性に優れ好ましい。
【0042】リン酸エステル化合物(E)の製造法は特
に制限がなく、例えば溶媒中で、オキシ塩化リンとハイ
ドロキノンを実質的に2:1のモル比で反応させた後、
2,6−ジメチルフェノ−ルを適量加えて反応させるこ
とによりハイドロキノン−ビス(2,6−ジメチルフェ
ニル)ホスフェートを得ることができる。
に制限がなく、例えば溶媒中で、オキシ塩化リンとハイ
ドロキノンを実質的に2:1のモル比で反応させた後、
2,6−ジメチルフェノ−ルを適量加えて反応させるこ
とによりハイドロキノン−ビス(2,6−ジメチルフェ
ニル)ホスフェートを得ることができる。
【0043】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物におい
て、芳香族ポリカーボネート(A)は50〜98重量
%、好ましくは45〜90重量%である。50重量%未
満では、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物の耐熱性が
十分でなく、98重量%を越えると流動性が十分でな
い。
て、芳香族ポリカーボネート(A)は50〜98重量
%、好ましくは45〜90重量%である。50重量%未
満では、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物の耐熱性が
十分でなく、98重量%を越えると流動性が十分でな
い。
【0044】グラフト共重合体(B)は50〜2重量
%、好ましくは55〜5重量%である。グラフト共重合
体(B)が50重量%を越えると、得られる難燃性熱可
塑性樹脂組成物の流動性が十分でなく、2重量%未満で
は耐衝撃性が十分でない。
%、好ましくは55〜5重量%である。グラフト共重合
体(B)が50重量%を越えると、得られる難燃性熱可
塑性樹脂組成物の流動性が十分でなく、2重量%未満で
は耐衝撃性が十分でない。
【0045】ビニル系共重合体(C)は0〜48重量
%、好ましくは、0〜45重量%である。ビニル系共重
合体(C)が48重量%を越えると得られる難燃性熱可
塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分でない。
%、好ましくは、0〜45重量%である。ビニル系共重
合体(C)が48重量%を越えると得られる難燃性熱可
塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分でない。
【0046】フッ素系樹脂水性分散体(D)は、(A)
+(B)+(C)からなる樹脂組成物100重量部に対
し、0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜4.5
重量部である。フッ素系樹脂水性分散体(D)が0.0
1重量部未満では、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物
の難燃性が十分ではなく、5重量部を越えると耐衝撃性
が十分でない。
+(B)+(C)からなる樹脂組成物100重量部に対
し、0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜4.5
重量部である。フッ素系樹脂水性分散体(D)が0.0
1重量部未満では、得られる難燃性熱可塑性樹脂組成物
の難燃性が十分ではなく、5重量部を越えると耐衝撃性
が十分でない。
【0047】また、一般式(I)で表わされるリン酸エ
ステル化合物(E)は、(A)+(B)+(C)からな
る樹脂組成物100重量部に対し、1〜40重量部、好
ましくは3〜35重量部である。リン酸エステル化合物
(E)が1重量部未満だと得られる難燃性熱可塑性樹脂
組成物の難燃性が十分ではなく、40重量部を越えると
耐衝撃性が十分でない。
ステル化合物(E)は、(A)+(B)+(C)からな
る樹脂組成物100重量部に対し、1〜40重量部、好
ましくは3〜35重量部である。リン酸エステル化合物
(E)が1重量部未満だと得られる難燃性熱可塑性樹脂
組成物の難燃性が十分ではなく、40重量部を越えると
耐衝撃性が十分でない。
【0048】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造
方法に関しては特に制限はなく、芳香族ポリカーボネー
ト(A)、グラフト共重合体(B)、ビニル系共重合体
(C)、フッ素系樹脂水性分散体(D)およびリン酸エ
ステル化合物(E)を例えばバンバリミキサー、ロー
ル、エクストルーダー、ニーダーなどで溶融混練するこ
とによって製造することができる。
方法に関しては特に制限はなく、芳香族ポリカーボネー
ト(A)、グラフト共重合体(B)、ビニル系共重合体
(C)、フッ素系樹脂水性分散体(D)およびリン酸エ
ステル化合物(E)を例えばバンバリミキサー、ロー
ル、エクストルーダー、ニーダーなどで溶融混練するこ
とによって製造することができる。
【0049】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物には、
本発明の目的を損なわない範囲で、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン6、ナイロ
ン66などのポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ボリシクロヘキサン
ジメチルテレフタレートなどのポリエステル、ポリフェ
ニレンエーテル、ポリグルタルイミド、ポリフェニレン
サルファイド、および各種エラストマー類を配合するこ
とにより、成形用樹脂組成物として性能をさらに改良す
ることができる。
本発明の目的を損なわない範囲で、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン6、ナイロ
ン66などのポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ボリシクロヘキサン
ジメチルテレフタレートなどのポリエステル、ポリフェ
ニレンエーテル、ポリグルタルイミド、ポリフェニレン
サルファイド、および各種エラストマー類を配合するこ
とにより、成形用樹脂組成物として性能をさらに改良す
ることができる。
【0050】また、本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物
には、必要に応じてヒンダードフェノール系、含硫黄化
合物系、含リン有機化合物系などの酸化防止剤、フェノ
ール系、アクリレート系などの熱安定剤、ベンゾトリア
ゾール系、ベンソフェノン系、サクシレート系などの紫
外線吸収剤、有機ニッケル系、ヒンダードアミン系など
の光安定剤などの各種安定剤、高級脂肪酸の金属塩類、
高級脂肪酸アミド類などの滑剤、フタル酸エステル類、
リン酸エステル類などの可塑剤、カーボンブラック、酸
化チタン、顔料および染料などを添加することもでき
る。
には、必要に応じてヒンダードフェノール系、含硫黄化
合物系、含リン有機化合物系などの酸化防止剤、フェノ
ール系、アクリレート系などの熱安定剤、ベンゾトリア
ゾール系、ベンソフェノン系、サクシレート系などの紫
外線吸収剤、有機ニッケル系、ヒンダードアミン系など
の光安定剤などの各種安定剤、高級脂肪酸の金属塩類、
高級脂肪酸アミド類などの滑剤、フタル酸エステル類、
リン酸エステル類などの可塑剤、カーボンブラック、酸
化チタン、顔料および染料などを添加することもでき
る。
【0051】さらに、本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成
物には、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、
炭素繊維および金属繊維などの補強剤や充填剤を添加す
ることもできる。
物には、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、
炭素繊維および金属繊維などの補強剤や充填剤を添加す
ることもできる。
【0052】上記によって得られた難燃性熱可塑性樹脂
組成物は、射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成
形、圧縮成形および、ガスアシスト成形などの現在熱可
塑性樹脂の成形に用いられる公知の方法によって成形す
ることができ、特に制限されるものではない。
組成物は、射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成
形、圧縮成形および、ガスアシスト成形などの現在熱可
塑性樹脂の成形に用いられる公知の方法によって成形す
ることができ、特に制限されるものではない。
【0053】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は耐衝
撃性、耐熱性、成形時の流動性、難燃性に優れた特徴を
生かして、OA機器、家電機器などのハウジングおよび
それらの部品類に適している。
撃性、耐熱性、成形時の流動性、難燃性に優れた特徴を
生かして、OA機器、家電機器などのハウジングおよび
それらの部品類に適している。
【0054】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するために、以
下、実施例および比較例を挙げて説明する。なお、実施
例中の部数および%はそれぞれ重量部および重量%を示
す。
下、実施例および比較例を挙げて説明する。なお、実施
例中の部数および%はそれぞれ重量部および重量%を示
す。
【0055】参考例1( 芳香族ポリカーボネート
(A)の調製) <A−1>4,4´−ジヒドロキシジフェニル−2,2
−プロパンを用いて、苛性アルカリ水溶液および溶剤存
在下にホスゲンを吹き込んで芳香族ポリカーボネート
(A−1)を調製した。得られたポリマはテトラヒドロ
フラン溶媒で30℃測定の極限粘度が0.45dl/g
であった。
(A)の調製) <A−1>4,4´−ジヒドロキシジフェニル−2,2
−プロパンを用いて、苛性アルカリ水溶液および溶剤存
在下にホスゲンを吹き込んで芳香族ポリカーボネート
(A−1)を調製した。得られたポリマはテトラヒドロ
フラン溶媒で30℃測定の極限粘度が0.45dl/g
であった。
【0056】<A−2>A−1と同じ方法でテトラヒド
ロフラン溶媒で30℃測定の極限粘度が0.49dl/
gの芳香族ポリカーボネート(A−2)を調製した。
ロフラン溶媒で30℃測定の極限粘度が0.49dl/
gの芳香族ポリカーボネート(A−2)を調製した。
【0057】参考例2( グラフト共重合体(B)の調
製) 以下にグラフト共重合体の調製方法を示す。なおグラフ
ト率は次の方法で求めたものである。グラフト共重合体
の所定量(m)にアセトンを加え4時間還流した。この
溶液を8000rpm(10,000G)30分遠心分
離後、不溶分を濾過した。この不溶分を70℃で5時間
減圧乾燥し、重量(n)を測定した。
製) 以下にグラフト共重合体の調製方法を示す。なおグラフ
ト率は次の方法で求めたものである。グラフト共重合体
の所定量(m)にアセトンを加え4時間還流した。この
溶液を8000rpm(10,000G)30分遠心分
離後、不溶分を濾過した。この不溶分を70℃で5時間
減圧乾燥し、重量(n)を測定した。
【0058】グラフト率=[(n)−(m)×L]/
[(m)×L]×100 ここでLはグラフト共重合体のゴム含有率を意味する。
[(m)×L]×100 ここでLはグラフト共重合体のゴム含有率を意味する。
【0059】<B−1>ポリブタジエンラテックス(平
均ゴム粒子径0.21μm、ゲル含率80%)45部
(固形分換算)の存在下でスチレン79%、アクリロニ
トリル21%からなる単量体混合物55部を乳化重合し
た。得られたグラフト共重合体を硫酸で凝固し、苛性ソ
ーダで中和、洗浄、ろ過、乾燥して、パウダー状のグラ
フト共重合体(B−1)を調製した。
均ゴム粒子径0.21μm、ゲル含率80%)45部
(固形分換算)の存在下でスチレン79%、アクリロニ
トリル21%からなる単量体混合物55部を乳化重合し
た。得られたグラフト共重合体を硫酸で凝固し、苛性ソ
ーダで中和、洗浄、ろ過、乾燥して、パウダー状のグラ
フト共重合体(B−1)を調製した。
【0060】得られたグラフト共重合体(B−1)のグ
ラフト率は41%であった。またこのグラフト共重合体
(B−1)には、スチレン含有率79%、アクリロニト
リル含有率21%の非グラフト性スチレンーアクリロニ
トリル共重合体を36%含有するものであった。またメ
チルエチルケトン可溶分の極限粘度は0.43dl/g
であった。
ラフト率は41%であった。またこのグラフト共重合体
(B−1)には、スチレン含有率79%、アクリロニト
リル含有率21%の非グラフト性スチレンーアクリロニ
トリル共重合体を36%含有するものであった。またメ
チルエチルケトン可溶分の極限粘度は0.43dl/g
であった。
【0061】<B−2>ポリブタジエンラテックス(平
均ゴム粒子径0.32μm、ゲル含率88%)60部
(固形分換算)の存在下でスチレン70%、アクリロニ
トリル30%からなる単量体混合物40部を乳化重合し
た。得られたグラフト共重合体は硫酸で凝固し、苛性ソ
ーダで中和、洗浄、ろ過、乾燥してパウダー状のグラフ
ト共重合体(B−2)を調製した。
均ゴム粒子径0.32μm、ゲル含率88%)60部
(固形分換算)の存在下でスチレン70%、アクリロニ
トリル30%からなる単量体混合物40部を乳化重合し
た。得られたグラフト共重合体は硫酸で凝固し、苛性ソ
ーダで中和、洗浄、ろ過、乾燥してパウダー状のグラフ
ト共重合体(B−2)を調製した。
【0062】得られたグラフト共重合体(B−2)は、
グラフト共重合体(B−1)と同じ方法で測定し、グラ
フト率が38%であった。このグラフト共重合体(B−
2)はスチレン含有率70%、アクリロニトリル含有率
30%からなる非グラフト性スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体を17%含有するものであった。またメチル
エチルケトン可溶分の極限粘度は0.37dl/gであ
った。
グラフト共重合体(B−1)と同じ方法で測定し、グラ
フト率が38%であった。このグラフト共重合体(B−
2)はスチレン含有率70%、アクリロニトリル含有率
30%からなる非グラフト性スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体を17%含有するものであった。またメチル
エチルケトン可溶分の極限粘度は0.37dl/gであ
った。
【0063】参考例3 ビニル系共重合体(C)の調
製 <C−1>スチレン70%、アクリロニトリル30%の
単量体混合物を懸濁重合してビニル系共重合体(C−
1)を調製した。得られたビニル系共重合体(C−1)
はN,N−ジメチルホルムアミド可溶分の極限粘度が
0.65dl/gであった。
製 <C−1>スチレン70%、アクリロニトリル30%の
単量体混合物を懸濁重合してビニル系共重合体(C−
1)を調製した。得られたビニル系共重合体(C−1)
はN,N−ジメチルホルムアミド可溶分の極限粘度が
0.65dl/gであった。
【0064】<C−2>スチレン50%、N−フェニル
マレイミド30%、アクリロニトリル20%、の単量体
混合物を乳化重合してビニル系共重合体(C−2)を調
製した。得られたビニル系共重合体(C−2)はN,N
−ジメチルホルムアミド可溶分の極限粘度が0.56d
l/gであった。
マレイミド30%、アクリロニトリル20%、の単量体
混合物を乳化重合してビニル系共重合体(C−2)を調
製した。得られたビニル系共重合体(C−2)はN,N
−ジメチルホルムアミド可溶分の極限粘度が0.56d
l/gであった。
【0065】参考例4 フッ素系樹脂水性分散体(D) <D−1>ポリテトラフルオロエチレンを乳化重合して
得られたダイキン工業(株)製ポリフロンD−2C(粒
子径0.15〜0.35μmm、60%水溶液)を使用
した。
得られたダイキン工業(株)製ポリフロンD−2C(粒
子径0.15〜0.35μmm、60%水溶液)を使用
した。
【0066】<D−2>ポリテトラフルオロエチレンで
あるポリフロンF201(ダイキン工業(株)製)(A
STM D1457で測定の粒子径(二次)が0.5m
m)を使用した。
あるポリフロンF201(ダイキン工業(株)製)(A
STM D1457で測定の粒子径(二次)が0.5m
m)を使用した。
【0067】参考例5 リン酸エステル化合物(E) <E−1>1,4−フェニレンテトラキス(2,6−ジ
メチルフェニル)リン酸エステルである大八化学工業
(株)製PX201を使用した。
メチルフェニル)リン酸エステルである大八化学工業
(株)製PX201を使用した。
【0068】<E−2>1,3−フェニレン−テトラキ
ス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステルである
大八化学工業(株)製PX200を使用した。
ス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステルである
大八化学工業(株)製PX200を使用した。
【0069】<E−3>4,4´−ビフェニレンテトラ
キス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステルを使
用した。
キス(2,6−ジメチルフェニル)リン酸エステルを使
用した。
【0070】<E−4>レゾルシノ−ル−ビス(フェニ
ル)ホスフェートオリゴマー(CR733S、大八化学
工業(株)製)を使用した(比較例に使用)。
ル)ホスフェートオリゴマー(CR733S、大八化学
工業(株)製)を使用した(比較例に使用)。
【0071】実施例1〜12(難燃性熱可塑性樹脂組成
物の製造) 参考例で示した 芳香族ポリカーボネート(A)、グラ
フト共重合体(B)、ビニル系共重合体(C)、フッ素
系樹脂水性分散体(D)およびリン酸エステル(E)を
表1に示した配合比で混合し、ベント付30mmφ2軸押
出機で樹脂温度240℃で溶融混練、押出しを行うこと
によって、ペレット状の難燃性熱可塑性樹脂組成物を製
造した。次いで射出成形機により、シリンダー温度26
0℃、金型温度60℃で試験片を成形し、次の条件で物
性を測定し、得られた測定結果を表3に示した。
物の製造) 参考例で示した 芳香族ポリカーボネート(A)、グラ
フト共重合体(B)、ビニル系共重合体(C)、フッ素
系樹脂水性分散体(D)およびリン酸エステル(E)を
表1に示した配合比で混合し、ベント付30mmφ2軸押
出機で樹脂温度240℃で溶融混練、押出しを行うこと
によって、ペレット状の難燃性熱可塑性樹脂組成物を製
造した。次いで射出成形機により、シリンダー温度26
0℃、金型温度60℃で試験片を成形し、次の条件で物
性を測定し、得られた測定結果を表3に示した。
【0072】1/4″アイゾット衝撃強さ:ASTM
D256−56A 1/8″アイゾット衝撃強さ:ASTM D256−5
6A 耐熱性:ASTM D648 (試験厚:1/4”、1
8.56kg/cm2荷重) MFR(メルトフローレート値):JIS K7207
(250℃、2160g) 難燃性:UL94規格に従い、垂直型燃焼テストを1/
16″×1/2″×5″の燃焼試験片で行った。
D256−56A 1/8″アイゾット衝撃強さ:ASTM D256−5
6A 耐熱性:ASTM D648 (試験厚:1/4”、1
8.56kg/cm2荷重) MFR(メルトフローレート値):JIS K7207
(250℃、2160g) 難燃性:UL94規格に従い、垂直型燃焼テストを1/
16″×1/2″×5″の燃焼試験片で行った。
【0073】比較例1〜10 参考例で調製した 芳香族ポリカ−ボネ−ト(A)、グ
ラフト共重合体(B)、ビニル系共重合体(C)、フッ
素系樹脂水性分散体(D)およびリン酸エステル(E)
を表2に示した配合比で混合し、実施例と同様の方法で
各物性を測定し、測定結果を表4に示した。
ラフト共重合体(B)、ビニル系共重合体(C)、フッ
素系樹脂水性分散体(D)およびリン酸エステル(E)
を表2に示した配合比で混合し、実施例と同様の方法で
各物性を測定し、測定結果を表4に示した。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】表3および4の結果から次のことが明らか
である。本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物(実施例1
〜12)はいずれも耐衝撃性、耐熱性、流動性(MFR
値)および難燃性が均衡してすぐれる。
である。本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物(実施例1
〜12)はいずれも耐衝撃性、耐熱性、流動性(MFR
値)および難燃性が均衡してすぐれる。
【0079】一方、芳香族ポリカーボネート(A)の配
合量が98重量%を越える場合(比較例1,8,9)は
耐衝撃性、流動性が劣り、50重量%未満の場合(比較
例2)は耐熱性、難燃性が劣り好ましくない。
合量が98重量%を越える場合(比較例1,8,9)は
耐衝撃性、流動性が劣り、50重量%未満の場合(比較
例2)は耐熱性、難燃性が劣り好ましくない。
【0080】フッ素系樹脂水性分散体(D)の配合量が
0.01重量部未満の場合(比較例3)は難燃性が劣
り、5重量部を越える場合(比較例4)は耐衝撃性、流
動性が悪くなるので好ましくない。また本発明以外の微
粒子固形フッ素樹脂を使用した場合(比較例10)は、
フッ素系樹脂水性分散体に比較し分散性が悪く難燃性が
好ましくない。リン酸エステル化合物(E)の配合量が
1重量部未満の場合(比較例5)は難燃性が劣り、40
重量部を越える場合(比較例6)は耐衝撃性が悪くなり
好ましくない。また、本発明以外のリン酸エステル化合
物を使用した場合(比較例7)は耐熱性が悪くなり好ま
しくない。
0.01重量部未満の場合(比較例3)は難燃性が劣
り、5重量部を越える場合(比較例4)は耐衝撃性、流
動性が悪くなるので好ましくない。また本発明以外の微
粒子固形フッ素樹脂を使用した場合(比較例10)は、
フッ素系樹脂水性分散体に比較し分散性が悪く難燃性が
好ましくない。リン酸エステル化合物(E)の配合量が
1重量部未満の場合(比較例5)は難燃性が劣り、40
重量部を越える場合(比較例6)は耐衝撃性が悪くなり
好ましくない。また、本発明以外のリン酸エステル化合
物を使用した場合(比較例7)は耐熱性が悪くなり好ま
しくない。
【0081】
【発明の効果】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、
臭素および塩素化合物を含有せず、フッ素系樹脂水性分
散体の使用によりすぐれた難燃性、耐衝撃性、耐熱性、
成形時の流動性をもつものである。
臭素および塩素化合物を含有せず、フッ素系樹脂水性分
散体の使用によりすぐれた難燃性、耐衝撃性、耐熱性、
成形時の流動性をもつものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 25:12 27:12)
Claims (5)
- 【請求項1】芳香族ポリカーボネート(A)50〜98
重量%、ゴム質重合体(a)20〜80重量部存在下に
芳香族ビニル系単量体(b)40〜90重量%、シア
ン化ビニル系単量体(c)10〜60重量%およびその
他の共重合可能なビニル系単量体(d)0〜80重量%
からなる単量体混合物80〜20重量部をグラフト共重
合してなるグラフト共重合体(B)50〜2重量%、芳
香族ビニル系単量体(b)40〜90重量%、シアン化
ビニル系単量体(c)10〜60重量%およびその他の
共重合可能なビニル系単量体(d)0〜80重量%から
なる単量体混合物を共重合してなる共重合体(C)0〜
48重量%、からなる樹脂組成物100重量部に対し、
フッ素系樹脂水性分散体(D)0.01〜5重量部およ
び下記一般式(I)で表わされるリン酸エステル化合物
(E)1〜40重量部を配合してなる難燃性熱可塑性樹
脂組成物。 【化1】 (式中、Xはアリーレン基。R1,R2,R3,R4は置換
または非置換のフェニル基。) - 【請求項2】グラフト共重合体(B)のゴム質重合体が
重量平均粒子径0.15〜0.6μmのポリブタジエン
ゴムであり、グラフト率が30〜120重量%のスチレ
ン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体であること
を特徴とする請求項1記載の難燃性熱可塑性樹脂組成
物。 - 【請求項3】フッ素系樹脂水性分散体(D)のフッ素系
樹脂の粒子径が0.05〜0.7μmであることを特徴
とする請求項1または2記載の難燃性熱可塑性樹脂組成
物。 - 【請求項4】リン酸エステル化合物(E)が、一般式
(I)であり、R1,R2,R3,R4のうち少なくとも1
つが、炭素数1〜6のアルキル基置換のフェニル基であ
ることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の難燃
性熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項5】リン酸エステル化合物(E)が、一般式
(I)であり、R1,R2,R3,R4が炭素数1〜6のア
ルキル基二置換のフェニル基であることを特徴とする請
求項1〜4いずれかに記載の難燃性熱可塑性樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8434798A JPH11279394A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8434798A JPH11279394A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11279394A true JPH11279394A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13827992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8434798A Pending JPH11279394A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11279394A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002220528A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 |
| JP2007169616A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-07-05 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品 |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP8434798A patent/JPH11279394A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002220528A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 |
| JP2007169616A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-07-05 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
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| A977 | Report on retrieval |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060627 |
|
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