JPH11286824A - 繊維用油剤付与ガイド装置および油剤付与方法 - Google Patents
繊維用油剤付与ガイド装置および油剤付与方法Info
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Abstract
えて接糸部での糸揺れを抑制して糸条走行を安定化し、
油剤を均一に付着し、品質および工程安定性を向上する
ことができる給油ガイドを提供する。 【解決手段】繊維糸条に接触走行させて糸条に油剤を付
与する給油ガイドにおいて、接糸部が糸条方向に対して
少なくとも1ヶ所以上屈曲している給油ガイド
Description
糸工程における油剤などの液体を付与するための繊維用
油剤付与ガイド装置に関するものである。さらに詳しく
は、高速に走行する糸条への液体の均一付与および糸条
の安定接触走行のために有効な繊維用油剤付与ガイド装
置に関するものである。
維の溶融紡糸工程において、走行する糸条に潤滑剤や帯
電剤を含む油剤を付与することがおこなわれており、油
剤付与装置としてはガイド型油剤付与装置(以下給油ガ
イドという)が広く使われている。この給油ガイドは、
基本的に計量された油剤を定常的に吐出する油剤吐出孔
をもち、その油剤吐出孔から吐出された油剤を走行糸条
接触面上で、そこを接触走行する糸条に付与するもので
ある。この給油ガイドは、油剤供給量を一定に供給でき
るため、ローラー型油剤付与装置(オイリングローラ
ー)に比べ、糸条に対して均一に油剤を付与しやすい長
所を有する。
場合には、給油ガイドに糸条とともに大量の随伴気流が
導入されるために吐出孔から接糸部への油剤が偏流して
接糸部への供給斑が生じたり、また、接糸部への案内部
分が随伴気流を取り込むため糸条の単糸の糸揺れ、ある
いは接糸部の油剤偏流、極端な場合には、油剤飛散を引
き起こし油剤付着斑の問題がある。これらの問題を解決
するため、糸条の給油ガイドとしては、種々の形状のも
のが提案されている。
は、随伴気流を遮断するために油剤吐出孔の上方に突起
部を設ける給油ガイドを提案している。しかしながら、
この給油ガイドを用いる場合でも糸の誘導斜面が接糸部
前面にあり、随伴気流を導入するばかりか、吐出孔上部
のくぼみ部分で糸条とともに持ち込まれた随伴気流が偏
流し、油剤の均一な流れを逆に乱すことになる。しかも
油剤が付着する接糸部は一般的な形状を開示しているの
みであり、吐出上部で偏流した油剤は、糸条に不均一な
状態で付着することになり、ガイド給油の特徴である定
量的均一な油剤付与が困難となるばかりでなく、糸への
油剤付着量が低減し付与されなかった油剤が装置や雰囲
気の著しい汚染の原因となる。しかも糸の付着斑が走行
糸の張力変動となり糸切れや品質の悪化を招き大きなト
ラブルとなる。
めに、給油ガイドの糸条接触面途中に横長の油剤受け用
の窪みを設けることが実開昭58−11379号公報や
実開昭54−34021号公報などで提案されている
が、窪みだけでは、随伴気流による偏流を十分に抑制で
きない。しかも、実開昭54−34021号公報では、
吐出孔が糸溝に設けられており、糸条が油剤付着前に給
油ガイドに接するため、高速においては糸への著しいダ
メージを与え、糸のタフネス低下、毛羽、糸切れなどの
問題があった。
技術の諸問題を解決し、随伴気流による給油ガイド上で
の油剤偏流を抑制して、高速化においても油剤の均一付
与、糸条の走行安定化が可能であり、そして糸条特性の
向上、工程の安定性向上を図ることができる繊維用油剤
付与ガイド装置を提供することにある。
油ガイドの接糸部において糸条走行方向に対して少なく
とも1ヶ所以上屈曲しており、かつ屈曲前後の接糸部が
直線部を有していることを特徴とする繊維用油剤付与ガ
イド装置によって達成できる。
部を示す図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本
発明に係る給油ガイドの一例を示す正面図、図2〜7は
本発明に係る給油ガイドの一例を示す縦断面図、図8は
特開平9−273024号公報で提案の給油ガイド、図
9は従来の他の給油ガイド例を示す縦断面図である。
孔、3は油剤吐出孔を有する斜面、4a、4b、4cは
接糸部、θ1、θ2は接糸部が形成する屈曲角、θLは
最終接糸部と下方の糸条とがなす角度、5a、5b、5
cは接糸部窪み、6は糸道案内ガイドを示す。
を特徴とするものであり、接糸部が少なくとも1ヶ所以
上屈曲しており、屈曲前後の接糸部は直線部を有してい
るいることが必要である。接糸部の屈曲とは、図2のA
に示すように接触する糸条の走行方向が変わるような2
つの接糸部4a、4bを有することにより形成される部
分のことであり、屈曲箇所Aは1つ以上であればいくつ
あってもよい。また、各接糸部は直線部を有している。
接糸部と接糸部との間の屈曲部の形状は特に限定される
ものではないが糸へのダメージを小さくするために曲率
を持った面がより好ましい。さらに図4〜7に示すよう
な接糸部のいずれの場所に油剤受け用の窪みを設けても
かまわない。
は、3゜以上あることが好ましく、15゜未満であれば十
分である。好ましくは10゜以下である。15゜以上で
は、糸へのダメージがおおきくなり毛羽などの問題があ
る。
前に給油ガイド本体にふれないように接糸部上方の斜面
3に設けることが望ましい。油剤吐出孔斜面3と接糸部
4aとの糸条走行方向との角度はできるだけ小さくする
ことが望ましく、10゜以下が均一付着により効果的で
ある。
にセラミック、セラミックコーティング、複合セラミッ
ク材、など屈曲した接糸部を走行するため低摩擦であり
かつ耐摩耗性の高いものが好ましく、Al2O3を主成分
としZrO2を10〜40重量%を含む材質を用いるこ
とが効果的である。特にZrO2の平均結晶粒子径が
1.5〜5μm、Al2O3の平均結晶粒子径が1.5〜
30μmの結晶粒子で形成された複合セラミックが好ま
しい。なお、ここでいう平均結晶粒径は、ガイド焼結体
をダイアモンド砥石で平面研削し、研削面をダイアモン
ドの研磨砥粒を使用して鏡面研磨したのちに、エッチン
グし、エッチング面の顕微鏡写真上でランダムに線を引
き、その線のかかる粒の線に平行な結晶粒の最大長さを
求め、単純平均で求めた。
規定する糸道案内ガイド6が付設した繊維用油剤付与ガ
イド装置を示すものである。この糸道案内ガイドにより
給油ガイド最終接糸部3bと糸条走行方向との屈曲角θ
Lと給油ガイド接糸部の最大屈曲角θmaxの関係が式
(2)に示すような範囲にするとよりいっそう効果的で
ある。
は0゜を越える角度にすることにより、最終接糸部での
糸条が十分に接触して走行ができ、油剤付着が均一とな
る。また、15−0.8θmax未満にすることにより、
接糸部、案内ガイドでの擦過による糸物性の低下を防止
し、糸条の走行安定性を有するものである。
Yに油剤を付与する場合、吐出孔2から吐出された油剤
は、接糸部上部に設けられた斜面3に沿って接糸部に流
れこみ、屈曲した接糸部(図2では4a、4b)に沿っ
て流れる。そしてこの接糸部上を同時に走行する糸条Y
と接糸部上で接触することにより糸に油剤が付与され
る。さらに走行する糸条Yは図10の如き給油ガイド下
に設けられた糸道案内ガイド6走行することにより、給
油ガイド出の屈曲角θLを任意に設定するとともに糸条
を安定して走行することができる。
伴気流による接糸部4a、4bの油剤の偏流および糸条
の接糸部での糸揺れを抑制でき油剤均一付着が可能とな
る。つまり吐出孔2から接糸部までの斜面3あるいは糸
条走行と同じ方向にある接糸部4aでは糸条とともに流
れこむ随伴気流の影響を受けやすく、この接糸部4aだ
けでは均一給油が困難であるが、屈曲部を有することに
より、随伴気流は屈曲部の上方の接糸部面4aに沿って
ながれるため、随伴気流を乱すことなく効率良くカット
して、屈曲部の下方側の接糸部4bでは随伴気流の影響
を防止できる。また、屈曲部とその下にある接糸部4b
により糸条を規制する効果が付与され、屈曲部下の接糸
部4bでの油剤の付着性を向上させると同時に屈曲部上
部4aの糸条糸揺れを軽減することが可能となり走行安
定化により付着斑を防止できる。
れるものではないが、上述のように効果的に随伴気流を
カットするために、屈曲部前後の接糸部は糸条走行が直
線状になっている。
剤付着前に糸条に直接糸がふれないようにする事によ
り、特に高速走行時での糸の擦過によるダメージがなく
糸切れ、毛羽の問題を防止できる。吐出孔2の形状、位
置などは、特に限定されるものではないが、随伴気流の
影響を受けにくくするため、吐出孔は接糸部に近接し、
かつ糸条が持ち込む随伴気流方向と斜面の角度が小さい
方がより好ましい。
のではないが、たとえばZrO2の平均結晶粒子径が
1.5〜5μm、Al2O3の平均結晶粒子径が1.5〜
30μmの結晶粒子で形成する複合セラミックを用いる
ことがより効果的である。その理由は明確に確認されて
いないが、次のような作用によるものと考えられる。す
なわち接糸部に異なった2種類の材質が強固に結合して
いるため、特に屈曲部の糸の走行に対して粒子の脱落を
抑制する事により糸へのダメージなくし、かつ接糸部の
濡れ特性を阻害することがなくなる。また、それぞれの
粒子により形成された凹凸が、付与する油剤との接触角
などで規定される濡れ特性を向上させることにより、屈
曲部前後の油膜の均一な流れをつくり、かつ屈曲部での
摩擦を低減することができる。
はないが、上述した所定の角度に設けることにより、給
油ガイドの接糸部に過度に張力を付与することなく、か
つ屈曲部下の糸条規制効果を付与することができる。特
に給油ガイドの接糸部が平坦な面を有する場合には、糸
道案内ガイド形状に係わらず糸条を均一に押し広げるこ
とが可能であり効果的である。
ことにより、油剤を糸条に均一に付与することが可能と
なる。特に随伴気流量の多い高速化で油剤を付与する場
合には、本発明の給油ガイドでの気流カット効果が顕著
に現れ油剤の均一性のみならず付着効率も向上させるこ
とができ、接糸部の走行糸条速度が4000m/min以上
となるプロセスでの適用では効果が大である。
図のように高速製糸する工程における給油ガイドとし
て、図2に示す給油形状でθ1が5゜,接糸部の材質が
ZrO2を15重量%を含む複合セラミックのガイドを
用い、75デニール、36フィラメントの丸断面のポリ
エステル糸を製糸した。
リエステル糸条を冷却固化した後、加熱筒に導入し、延
伸後、給油ガイドにより油剤を付与し収束した後、第1
ゴデットローラー、第2ゴデットローラーを順次引き取
り引取速度を変更して巻き取った。
た。糸条に対する油剤付与量は1.5%であった。
示す給油ガイドを用い、上記同様に製糸をおこなった。
の糸速をTSI社製(型式LS50M)糸速計を使用し
て実測し、その平均値とした。
ない油剤量として5分間あたりの給油ガイド下に落下す
る油滴数を測定した。
下の走行する糸条の油水分の変動を抵抗計を用い5分間
連続で測定し、得られた出力電圧値(R)を下記算出式
で計算し比較した。
ax+Rmin/2) それらの結果を表1に示した。
向上し変動巾も小さくなることがわかる。また、随伴気
流量の影響が大きい高速での付着では特に効果が見られ
る。
度θmax、及び最終接糸部面と下方との糸条とがなす角
度θLを下表2の条件とし、引取速度を5000m/min
とした以外は、実施例1と同様の製糸を行い、50デニ
ール36フィラメントの三角断面糸を得た。上述の油滴
落下数、油剤付着変動率ΔRと得られた糸の毛羽を測定
し比較した。その結果を表2に示した。
均一化が図れ、かつ走行糸条の安定化が保持でき付着性
ならびに糸の品質が安定化する。
と、随伴気流を効率よくカットして油剤を均一に付着す
ることができるため、品質および工程安定化が向上す
る。そして特に随伴気流の多く発生する高速製糸におい
ても付着性を向上することができ、給油ガイド部での油
滴落下、油剤飛散を抑制し環境改善に極めて有効であ
る。
ト効果が得られることから、給油ガイド上部に随伴気流
カット装置などの付帯装置は必要なく、給油ガイド装置
のコンパクト化、コストダウンが可能となる。
である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
イド(従来例)の縦断面図である。
ある。
縦断面図である。
一例を示す概略図である。
れる角度 A:給油ガイド接糸部の屈曲部 Y:糸条
Claims (5)
- 【請求項1】繊維糸条を接触走行させて糸条に油剤を付
与する繊維用油剤付与ガイド装置において、給油ガイド
が接糸部において糸条走行方向に対して少なくとも1ヶ
所以上屈曲しており、かつ屈曲前後の接糸部が直線部を
有していることを特徴とする繊維用油剤付与ガイド装
置。 - 【請求項2】糸条走行方向に対して接糸部上方の斜面に
油剤吐出孔を設けることを特徴とする請求項1記載の繊
維用油剤付与ガイド装置。 - 【請求項3】少なくとも接糸部がZrO2を10〜40
重量%含むAl2O3を主成分とし、ZrO2の平均結晶
粒径が1.5〜5μm、Al2O3の平均結晶粒径が1.
5〜30μmであることを特徴とする複合セラミックよ
りなる請求項1または2記載の繊維用油剤付与ガイド装
置。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の給油ガ
イドの接糸部が形成する最大屈曲角θmax(゜)および
該給油ガイドの最終接糸部と下方の走行糸条とがなす角
度θL(゜)が下式を満足するような糸道案内ガイドを
備えたことを特徴とした繊維用油剤付与ガイド装置。 (1)3 ≦ θmax<15 (2)0<θL<15−0.8θmax - 【請求項5】接糸部の糸条走行速度が少なくとも400
0m/分以上であり、請求項1〜4のいずれか1項記載
の繊維用油剤付与ガイド装置を用いることを特徴とする
油剤付与方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08627798A JP3750343B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 合成繊維の油剤付与方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08627798A JP3750343B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 合成繊維の油剤付与方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11286824A true JPH11286824A (ja) | 1999-10-19 |
| JP3750343B2 JP3750343B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=13882339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08627798A Expired - Fee Related JP3750343B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 合成繊維の油剤付与方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3750343B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002146623A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-22 | Teijin Ltd | 油剤付与ガイド |
| CN103966678A (zh) * | 2014-05-09 | 2014-08-06 | 上海铁美机械有限公司 | 一种化纤纺丝用上油嘴 |
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| KR20190095116A (ko) * | 2018-02-05 | 2019-08-14 | 티엠티 머시너리 가부시키가이샤 | 급유 가이드 및 방사 인취 장치 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP08627798A patent/JP3750343B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPWO2018181148A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2020-02-27 | 京セラ株式会社 | 繊維ガイド |
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| JP2019135335A (ja) * | 2018-02-05 | 2019-08-15 | Tmtマシナリー株式会社 | 給油ガイド及び紡糸引取装置 |
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