JPH1130846A - 感光材料処理装置及び感光材料処理方法 - Google Patents

感光材料処理装置及び感光材料処理方法

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JPH1130846A
JPH1130846A JP24091197A JP24091197A JPH1130846A JP H1130846 A JPH1130846 A JP H1130846A JP 24091197 A JP24091197 A JP 24091197A JP 24091197 A JP24091197 A JP 24091197A JP H1130846 A JPH1130846 A JP H1130846A
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JP
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processing
photosensitive material
liquid
stable
roller
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JP24091197A
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English (en)
Inventor
Satoru Kuze
哲 久世
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】いろいろな環境下で処理しても脱銀性等の充分
な処理特性が安定して得られ、処理ムラの発生が改良さ
れる。また、高湿下で保存した際に発生する未露光部の
ステインの発生が改良され、さらに極めて迅速な処理が
可能でありながら、長期に亘って安定した処理が可能と
なり、さらに極めて使用する処理液量が少ないために経
済的であり、かつ廃液量も少ないため地球環境にも好適
である。 【解決手段】少なくとも定着能を有する処理部と引き続
く安定処理部を有する感光材料処理装置において、安定
処理部は一対のローラ10が複数本上下方向にハロゲン
化銀写真感光材料Pに接触するように配設され、該ロー
ラ10の上部ローラ部100及び/又は上部ローラ部1
00に接触するハロゲン化銀写真感光材料Pに安定処理
液を供給する手段を有し、この供給された安定処理液が
上部ローラ部100から下部ローラ部100に順次供給
される構造であって、定着能を有する処理部が処理液槽
または処理液塗布手段である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハロゲン化銀写
真感光材料(以下、簡略化のために単に感光材料または
感材ともいう)を処理する感光材料処理装置及び感光材
料処理方法に関し、更に詳しくは、迅速でありながら、
安定した脱銀処理特性が得られ、ステインも少なく、さ
らに廃液量も少なく地球環境にも好適な感光材料処理装
置及び感光材料処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は、通常感光
材料処理装置としての自動現像機(以下、簡略化のため
に自現機と呼ぶこともある)で現像処理が行われる。こ
れらの自動現像機において、処理液や水洗水の低減や、
節水の観点から、1種類の処理工程を複数の処理槽に分
割し直列に配列し、感光材料の搬送方向に対して、処理
液や水洗水を最終槽に補給ないし補充して、感材の搬送
方向と逆方向に順次前段糟に流入させるようにし、処理
工程の最前槽から排出するようになした多段向流方式が
知られてきており、実用化されてきている。これによっ
て、感材の現像処理に使用される処理液や水洗水の使用
量を大幅に低減することが可能となった。
【0003】しかしながら、この方式では複数の処理槽
を設け、しかも直列に配置する必要があるので、自動現
像機が大型化してしまう問題があった。近年のミニラボ
化の進行に伴い、自動現像機の小型化のニーズが高まっ
てきており、この問題を解決するために、例えば特開平
9−68787号等に記載の如く処理液保持機能を有す
るローラ複数本を上下方向に設置し感光材料を処理する
方法(以下、簡略化のためにマルチローラ処理とも称す
る)が開示されてきている。しかしながら、この方法に
したところが、定着液や漂白定着液をマルチローラで処
理し、引き続く安定工程や水洗工程もこの方式で処理を
行う場合には、特に乳剤層中に沃素含有量の多い高感度
感光材料を処理する際には、条件によっては脱銀不良に
よる処理ムラが発生し易いことが判明した。
【0004】特に、この問題は、迅速処理を行った場合
や、処理量が少なく、さらに日によって処理量に差があ
るような現像処理を長期に亘って行う場合には、この問
題はさらに顕著となり、無視できないレベルとなってし
まうことが判明した。
【0005】そこで、この発明者らは種々検討を行う中
で、定着能を有する処理工程が処理液槽による処理また
は塗布による処理で行い、引き続き安定処理工程をマル
チローラ処理で行うことによって、前記問題を解決でき
ることを見い出した。さらに、この方式を行うことで、
迅速処理した場合に発生し易い、高湿下で保存した際に
発生する未露光部のステインが軽減される効果もあるこ
とが判った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、この発明の目
的は、第1にいろいろな環境下で処理しても脱銀性等の
充分な処理特性が安定して得られ、処理ムラの発生が改
良されており、第2に高湿下で保存した際に発生する未
露光部のステインの発生が改良されており、第3に極め
て迅速な処理が可能でありながら、長期に亘って安定し
た処理が可能となり、さらに第4に極めて使用する処理
液量が少ないために経済的であり、かつ廃液量も少ない
ため地球環境にも好適な感光材料処理装置及び感光材料
処理方法の提供にある。これ以外のこの発明の課題は、
以下の明細文の中で自ずから明らかとなろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の上記目的は以
下の構成により達成される。
【0008】請求項1記載の発明は、『少なくとも定着
能を有する処理部と引き続く安定処理部を有する感光材
料処理装置において、前記安定処理部は一対のローラが
複数本上下方向にハロゲン化銀写真感光材料に接触する
ように配設され、該ローラの上部ローラ部及び/又は上
部ローラ部に接触するハロゲン化銀写真感光材料に安定
処理液を供給する手段を有し、この供給された安定処理
液が上部ローラ部から下部ローラ部に順次供給される構
造であって、前記定着能を有する処理部が処理液槽また
は処理液塗布手段であることを特徴とする感光材料処理
装置。』である。
【0009】この請求項1記載の発明によれば、いろい
ろな環境下で処理しても脱銀性等の充分な処理特性が安
定して得られ、処理ムラの発生が改良される。また、高
湿下で保存した際に発生する未露光部のステインの発生
が改良され、さらに極めて迅速な処理が可能でありなが
ら、長期に亘って安定した処理が可能となり、さらに極
めて使用する処理液量が少ないために経済的であり、か
つ廃液量も少ないため地球環境にも好適である。
【0010】また、定着能を有する処理部が処理液槽ま
たは処理液塗布手段であり、例えば定着反応や漂白定着
反応等の写真処理反応を少量の処理液により行うことが
でき、経済的であり、かつ更新率が高く処理安定性にも
好適である。
【0011】請求項2記載の発明は、『前記安定処理部
の処理済み安定液の一部又は全部を、定着能を有する処
理部に供給する手段を有することを特徴とする請求項1
記載の感光材料処理装置。』である。
【0012】この請求項2記載の発明によれば、安定処
理液を極限まで減らすことが可能となり、このため処理
済の安定処理液は極めて前工程液成分に近い状態となっ
ており、十分に前工程液として使用できる。この処理済
みの安定処理液を定着能を有する処理工程に供給するこ
とで、定着能を有する処理液を削減することができ、利
用効率を極限にまで上げることが可能となると同時に、
廃液量も極限まで減少させることが可能となり、地球環
境保護の点からも好ましく、さらに、ランニングコスト
も削減できる。
【0013】請求項3記載の発明は、『前記定着能を有
する処理部が処理液槽であることを特徴とする請求項1
または請求項2記載の感光材料処理装置。』である。
【0014】この請求項3記載の発明によれば、処理液
槽で感光材料が浸漬されて処理され、例えば定着反応や
漂白定着反応等の写真処理反応がその槽の中で行なわれ
る機能をもって感光材料が浸漬され、処理槽の容量が少
なく、狭路を形成したものが経済的であり、かつ更新率
が高く処理安定性にも好適である。
【0015】請求項4記載の発明は、『前記処理液槽の
処理通路の厚さが、処理される感光材料の厚さの100
倍以下であることを特徴とする請求項3記載の感光材料
処理装置。』である。
【0016】この請求項4記載の発明によれば、処理液
槽の処理通路の厚さが、処理される感光材料の厚さの1
00倍以下であり、処理槽の容量が少なく、かつ更新率
が高く処理安定性にも好適である。
【0017】請求項5記載の発明は、『前記ローラが処
理液保持機能を有するものであることを特徴とする請求
項1乃至請求項4のいずれかに記載の感光材料処理装
置。』である。
【0018】この請求項5記載の発明によれば、ローラ
が処理液保持機能を有するから、処理液を減らすことが
可能となり、このため処理済の処理液は極めて前工程液
成分に近い状態となっており、十分に前工程液として使
用できる。
【0019】請求項6記載の発明は、『前記定着能を有
する処理部が定着部または漂白定着部であることを特徴
とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の感光材
料処理装置。』である。
【0020】この請求項6記載の発明によれば、少なく
とも塩化銀を80モル%以上含有する実質的な塩化銀乳
剤層を含むハロゲン化銀カラー写真感光材料(カラーペ
ーパー)や、少なくとも沃化銀を5モル%以上含有する
沃臭化銀乳剤層を含むハロゲン化銀カラー写真感光材料
(カラーネガフィルム)を、ムラなく安定して迅速処理
することができる。
【0021】請求項7記載の発明は、『前記上部ローラ
部に供給された安定処理液が、自然落下で上部ローラ部
から下部ローラ部まで順次供袷される構造であることを
特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の感
光材料処理装置。』である。
【0022】この請求項7記載の発明によれば、安定処
理液を極限まで減らすことが可能となり、このため処理
済みの安定処理液は極めて前工程液成分に近い状態とな
っており、十分に前工程液として使用でき、前工程液に
供給して使うことで処理能力を上げ、廃液量も減らすこ
とができる。
【0023】請求項8記載の発明は、『前記安定処理液
を加熱する加熱手段を有することを特徴とする請求項1
乃至請求項7のいずれかに記載の感光材料処理装置。』
である。
【0024】この請求項8記載の発明によれば、安定処
理液を上部ローラ部に供給する前に予め加熱しておいた
ものを供給することによって、安定処理工程の処理効率
を上げることができ、同時に処理ムラの発生も改良す
る。
【0025】請求項9記載の発明は、『前記ローラが多
孔質材からなるものであることを特徴とする請求項1乃
至請求項8のいずれかに記載の感光材料処理装置。』で
ある。
【0026】この請求項9記載の発明によれば、ローラ
は供給した安定処理液を十分吸収保持することが可能と
なり、処理能力を十分に発揮できる。
【0027】請求項10記載の発明は、『前記感光材料
が下部ローラから上部ローラに搬送される構造を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記
載の感光材料処理装置。』である。
【0028】この請求項10記載の発明によれば、処理
効率が向上し、未露光部の反射シアン濃度が低下して搬
送方向は下より上に搬送させることが好ましい。
【0029】請求項11記載の発明は、『前記安定処理
液の供給量が感光材料1m2当たり10〜300mlの
範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項10の
いずれかに記載の感光材料処理装置。』である。
【0030】この請求項11記載の発明によれば、脱銀
性等の充分な処理特性が安定して得られ、処理ムラの発
生が改良される。
【0031】請求項12記載の発明は、『前記安定処理
工程の処理時間が、3〜60秒の範囲であることを特徴
とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の感光
材料処理装置。』である。
【0032】この請求項12記載の発明によれば、短時
間の処理時間で脱銀性等の充分な処理特性が安定して得
られ、処理ムラの発生が改良される。
【0033】請求項13記載の発明は、『前記安定処理
工程の下部ローラ部の下部に、処理済み安定貯留槽を有
することを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれ
かに記載の感光材料処理装置。』である。
【0034】この請求項13記載の発明によれば、安定
処理液は、上部ローラから下部ローラに順次供給される
マルチローラ処理構造であり、処理済み安定処理液は、
下部の安定液貯留槽に流下して容易に回収することがで
きる。
【0035】請求項14記載の発明は、『少なくとも定
着能を有する処理工程後、引き続き安定処理工程を行う
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法において、前記安
定処理工程が一対のローラが複数本上下方向にハロゲン
化銀写真感光材料に接触させるように配設され、該ロー
ラの上部ローラ部及び/又は上部ローラ部のハロゲン化
銀写真感光材料に安定処理液を供給し、この供給された
安定処理液は上部ローラ部から下部ローラ部まで順次供
給され、前記定着能を有する処理工程が処理液槽による
処理又は塗布により処理であることを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法。』である。
【0036】この請求項14記載の発明によれば、いろ
いろな環境下で処理しても脱銀性等の充分な処理特性が
安定して得られ、処理ムラの発生が改良される。また、
高湿下で保存した際に発生する未露光部のステインの発
生が改良され、さらに極めて迅速な処理が可能でありな
がら、長期に亘って安定した処理が可能となり、さらに
極めて使用する処理液量が少ないために経済的であり、
かつ廃液量も少ないため地球環境にも好適である。
【0037】また、定着能を有する処理が処理液槽また
は処理液塗布手段による処理であり、例えば定着反応や
漂白定着反応等の写真処理反応を少量の処理液により行
うことができ、経済的であり、かつ更新率が高く処理安
定性にも好適である。
【0038】請求項15記載の発明は、『前記安定処理
済み安定液のー部または全部を定着能を有する処理工程
に供給することを特徴とする請求項14記載のハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法。』である。
【0039】この請求項15記載の発明によれば、安定
処理液を極限まで減らすことが可能となり、このため処
理済の安定処理液は極めて前工程液成分に近い状態とな
っており、十分に前工程液として使用できる。この処理
済みの安定処理液を定着能を有する処理工程に供給する
ことで、定着能を有する処理液を削減することができ、
利用効率を極限にまで上げることが可能となると同時
に、廃液量も極限まで減少させることが可能となり、地
球環境保護の点からも好ましく、さらに、ランニングコ
ストも削減できる。
【0040】以下、この発明について詳細に説明する。
【0041】この発明における定着能を有する処理工程
とは、定着工程、漂白定着工程、酸性硬膜定着工程等の
ハロゲン化銀写真感光材料を定着する能力がある処理工
程を表し、この発明においては、定着工程または漂白定
着工程が好ましく用いられる。
【0042】[処理液槽]この発明において、処理液槽
とはハロゲン化銀写真処理用処理液が処理タンクに満た
されており感光材料が浸漬されて処理される槽を意味
し、例えば定着反応や漂白定着反応等の写真処理反応が
その槽の中で行なわれる機能を有し、感光材料が浸漬さ
れる槽を意味する。この観点から、単にディップさせる
だけで実質的に処理反応を生じない槽は、この発明での
処理槽には包含しない。この発明の処理液槽において
は、処理槽の容量が少なく、狭路を形成したものが好ま
しく、吹き付け撹拌やジェット撹拌と呼ばれる強制撹拌
手段が配設されることが好ましい。特に、処理液槽の処
理通路の厚さが、処理される感光材料の厚さの100倍
以下であることが好ましく、とりわけ2倍〜70倍の範
囲が好ましく、最も好ましくは5倍〜50倍の範囲であ
る。
【0043】[塗布手段]この発明において、塗布手段
とはシャワーによる塗布、噴霧による塗布、塗り付け塗
布、静電塗布等を意味するが、この発明においては、気
相を介することなく直接感光材料に接触させて、または
感光材料に対して所定の間隙を有し間接的に感光材料に
塗り付ける塗布手段が、この発明の効果をより好適に奏
する。
【0044】この発明における塗り付け塗布手段は、直
接または間接に感光材料に処理液を塗り付ける手段を意
味し、コーター(またはローラ)、直接ディップ等を用
いることができる。コーターの例としては 、エアドク
ターコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、ナ
イフコーター、スクイズコーター、含浸コーター、リバ
ースローラコーター、トランスファーロールコーター、
カーテンコーター、ダブルローラコーター、スライドホ
ッパーコーター、キスロールコーター、ビードコータ
ー、キャストコーター、スプレイコーター、カレンダー
コーター、押し出しコーター等が挙げられる。この発明
において、この発明の効果の点から、より好適に用いら
れる塗布手段は、グラビアコーター、スクイズコータ
ー、含浸コーター、ビードコーター、ブレードコーター
である。
【0045】[塗布量]この発明においては、定着能を
有する処理液の塗布量は、感光材料1m2当たり5〜1
00mlがこの発明の効果の点から好ましいが、より好
ましい塗布量は10〜60mlの範囲であり、より特に
好ましくは15〜50mlの範囲である。これら塗布量
は、1つの処理液が複数の構成液で成り立っている場合
は、複数の構成液の合計値で表される。
【0046】[定着能を有する工程の処理時間]この発
明の好ましい態様の1つに、定着能を有する処理液を塗
布した後、引き続く定着能を有する処理液の塗布から安
定処理工程までの時間が2〜20秒となるよう制御する
制御手段を有することであるが、とりわけ3〜15秒と
なる制御されることがこの発明の効果の点から好まし
い。とりわけ、特に、5〜12秒の範囲が好適である。
【0047】[ローラ部]この発明におけるローラ部と
は、ローラ本体及びローラ下部のトレー部を意味する。
ローラ本体に供給される処理液がトレー部に溜り、この
トレー部に溜る処理液にローラ本体が浸されており、こ
れによりローラ本体に供給される。また、トレー部に溜
る処理液が供給孔から下方へ流れ落ち、この処理液が下
方に配置されるローラ本体に供給されると共に、下方の
トレー部に溜る。
【0048】[処理液保持機能を有するローラ]この発
明における処理液保持機能を有するローラは、織布、不
織布、焼結体、多孔質材(例えばスポンジ等)で耐薬品
性を有する材質が好ましく、感光材料の乳剤面への傷の
付き難い点から、柔らかい材質が好ましい。さらに、ロ
ーラ表面が吸水性、保水性を有する材質で構成されてい
るか、またはこれらの材質で覆われていることがこの発
明の効果の点から好ましく用いられる。
【0049】織布及び不織布の材質は、ポリオレフィン
系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリロニトリル系
繊維、脂肪族ポリアミド系繊維、芳香族ポリアミド系繊
維、ポリフェニレンサルファイド繊維等が好ましい。
【0050】多孔質材(例えばスポンジ等)の材質は、
塩化ビニル、シリコンゴム、ポリウレタン、エチレンプ
ロピレンゴム(EPDM)、ポリビニルアルコール(P
VA)、ネオプレンゴム、プチルゴム系繊維、アルキル
ベンゼンスルホン酸樹脂(ABS)、フェノール樹脂が
好ましい。また、ルビセル(商品名)、クラリーノ(商
品名)、POR(ウレタン粉砕物をバインダーで空隙を
保持した状態に固めたもの)も好ましい多孔質材であ
る。
【0051】この発明の処理液保持機能を有するローラ
の好ましい材質は、多孔質材であり、その具体的なもの
は上述の通りである。これによって、ローラは供給した
安定処理液を十分吸収保持することが可能であり、感光
材料と接触することによって多段向流機能を発揮し、感
光材料から前工程の定着能成分の洗い出しと感光材料の
乳剤面への安定液の拡散を効率よく行うことが可能とな
る。
【0052】この発明の上部ローラには安定処理液が供
給されるが、その供給方法としては、ベローズポンプ、
チューブポンプやセラミックポンプ等の定量ポンプ等に
よって安定液貯留槽から一定量送液され、単一または複
数のスリットを有する筒状のノズルや、一列または千鳥
状に並んだ細孔を有する筒状のノズルから、上部ローラ
部又は処理される感光材料に供給されるのが好ましい。
【0053】さらに、この発明に係わる処理液保持機能
を有するローラは、回転しながら感光材料をある程度圧
着しながら搬送する機能を併せて有することが好まし
い。これによって、円滑な搬送が可能となるばかりか、
感光材料の安定処理能力もより良好となり、感光材料中
に残存し易い染料や定着剤成分が洗い出され、未露光部
のステインの発生が軽減される効果も発現する。
【0054】[安定液成分]この発明の安定液には、単
なる水を用いることもでき、また安定液として通常用い
る成分を用いることができ、例えばキレート剤(エチレ
ンジアミン4酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1
−ジホスホン酸、ジエチレントリアミン5酢酸等)、緩
衝剤(炭酸カリウム、ホウ酸塩、酢酸塩等)、防黴剤
(ディアサイド702(商品名)、オルトフェニルフェ
ノール、ベンツイソチアゾリン−3−オン等)、蛍光増
白剤(トリアジニルスチルベン系化合物等)、酸化防止
剤(亜硫酸塩、アスコルビン酸塩等)、水溶性金属塩
(亜鉛塩、マグネシウム塩等)、ホルマリン及びホルマ
リン代替物(EP504609やEP519190明細
書記載のアゾリルメチルアミン類、特開平4−3629
43明細書記載のN−メチロールアゾール類等)、界面
活性剤(シロキサン誘導体、アルキルフェニルアルキレ
ンオキサイド誘導体等)等を適宜用いることができる。
【0055】[定着能を有する液成分]この発明の定着
能を有する処理工程には、チオ硫酸塩(チオ硫酸アンモ
ニウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム等)、
チオシアン酸塩(チオシアン酸アンモニウム、チオシア
ン酸カリウム、チオシアン酸ナトリウム等)、メソイオ
ン化合物(特開平9−61977号明細書[0038]
から[0043]に記載の(B−1〜B−50)等)、
メタンチオスルホン酸塩(メタンチオスルホン酸アンモ
ニウム、メタンチオスルホン酸カリウム、メタンチオス
ルホン酸ナトリウム等)等を用いることができる。
【0056】[漂白定着工程液の成分]この発明の漂白
定着工程液には、前記の定着能を有する液成分の他に、
漂白剤や漂白促進剤等が含まれる。漂白剤の具体例とし
ては、アミノポリカルボン酸第2鉄塩(エチレンジアミ
ン4酢酸第2鉄アンモニウム、ジエチレントリアミン5
酢酸第2鉄アンモニウム、ニトリロ3酢酸第2鉄アンモ
ニウム等)を用いる。
【0057】[安定液供給量]この発明においては、安
定液供給量は感光材料1m2当たり10〜300mlの
際に、この発明の効果をより顕著に奏する。とりわけ、
20〜150ml/m 2がより好ましく、とりわけ、3
0〜100ml/m2が好適に用いられる。
【0058】[安定処理工程時間]この発明において
は、安定処理工程時間の工程時間は、3〜60秒の際
に、この発明の効果をより顕著に奏する。とりわけ、5
〜30秒が好ましい。
【0059】[安定液加熱手段]安定液加熱手段として
は、通常の伝導加熱手段、対流加熱手段、放射加熱手段
を用いることができ、例えば電熱ヒーター、セラミック
ヒーター、赤外線ヒーター等を用いることができる。こ
れら加熱手段を用いて、安定処理液をこの発明の上部ロ
ーラ部に供給する前に予め加熱しておいたものを供給す
ることによって、安定処理工程の処理効率を上げること
ができ好ましい。この発明の加熱手段によって保持され
る安定液の好ましい温度は25〜60℃であり、より好
ましい温度は32〜50℃である。
【0060】[安定処理工程の処理済み安定液を、定着
能を有する処理工程に供給]この発明の態様の一つに、
マルチローラ処理した安定処理工程液の一部又は全部
を、直前工程である定着能を有する処理工程に供給する
ことが挙げられる。これはマルチローラ処理を行うこと
で、安定処理液を極限まで減らすことが可能となり、こ
のため処理済の安定処理液は極めて前工程液成分に近い
状態となっており、十分に前工程液として使用できる。
このマルチローラ処理済みの安定処理液を定着能を有す
る処理工程に供給することで、定着能を有する処理液を
削減することができ、利用効率を極限にまで上げること
が可能となると同時に、廃液量も極限まで減少させるこ
とが可能となり、地球環境保護の点からも好ましい。さ
らに、ランニングコストも削減できる効果も併せて発現
する。
【0061】[ハロゲン化銀写真感光材料]この発明で
用いられる感光材料の好ましい例として、少なくとも塩
化銀を80モル%以上含有する実質的な塩化銀乳剤層を
含むハロゲン化銀カラー写真感光材料(カラーペーパ
ー)や、少なくとも沃化銀を5モル%以上含有する沃臭
化銀乳剤層を含むハロゲン化銀カラー写真感光材料(カ
ラーネガフィルム)が挙げられる。とりわけ、ハロゲン
化銀乳剤としてアスペクト比が3以上の平板状粒子を用
いたものが、迅速処理適性を有しており、この発明の目
的の効果も良好に奏する。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げてこの発明を
更に具体的に説明するが、この発明の実施形態は、こら
れに限定されるものではない。
【0063】[実施例1]実施例1は、ペーパーを処理
する自動現像機であり、図1に示すようにペーパーが発
色現像工程CD、漂白定着工程BF、安定処理工程ST
及び乾燥工程DRの順に搬送して現像処理する。発色現
像工程CD及び漂白定着工程BFには、発色現像処理槽
1及び漂白定着処理槽2が設けられ、これらは処理液容
量が少なく、狭路を形成したものである。ペーパーは搬
送ローラ3,4等により搬送され、発色現像処理槽1と
漂白定着処理槽2の間にスクイズローラ5が設けられ、
発色現像液の次工程への持ち込みを防止している。発色
現像処理槽1及び漂白定着処理槽2には、供給ポンプ
6,7の駆動によりそれぞれの補充タンク8,9から発
色現像補充液及び漂白定着補充液が補充される。
【0064】安定処理工程STには、安定処理液保持機
能を有する一対のローラ10が複数本上下方向に感光材
料に接触させるように配設され、このローラ10の上部
ローラ及び感光材料に安定処理液を供給する液供給手段
12が備えられている。安定処理工程ST及び乾燥工程
DRは、発色現像工程CD、漂白定着工程BFより高い
位置に配置され、安定処理工程STでは、漂白定着工程
BFからのペーパーが下方から上方へ搬送される。液供
給手段12から供給された安定処理液は、上部ローラ部
から下部ローラ部に順次供給されるマルチローラ処理構
造であり、このローラ部100は、一対のローラ10及
びローラ10下部のトレー部11から構成される。安定
処理液は、下部の安定液貯留槽20に回収される。
【0065】図2では、安定処理工程ST、乾燥工程D
Rが発色現像工程CD、漂白定着工程BFと同じ位置に
配置され、安定処理工程STでは漂白定着工程BFから
のペーパーが上方から下方へ搬送される。液供給手段1
2は、(b),(c)に示すように上部ローラ10に安
定処理液を供給するが、その供給方法としては、ベロー
ズポンプ、チューブポンプやセラミックポンプ等の定量
ポンプ13によって安定液貯蓄槽14から一定量送液さ
れ、千鳥状に並んだ細孔15aを有する筒状のノズル1
5から、上部ローラ部のペーパー近傍に供給される。安
定液貯蓄槽14の下部にはヒータ16が設けられ、安定
処理液を所定の処理温度に保持する。漂白定着処理槽2
と安定処理工程STの間にスクイズローラ17が設けら
れ、漂白定着液の次工程への持ち込みを防止している。
【0066】乾燥工程DRには、搬送路の両側に乾燥ノ
ズル18が配置され、この乾燥ノズル18からペーパー
の両面に乾燥エアを吹き付けて乾燥する。安定処理工程
STと乾燥工程DRの間にスクイズローラ21が設けら
れている。
【0067】この自動現像機のペーパー処理条件は次の
通りである。 処理工程 処理時間 処理温度 補充量(供給量) (1m2あたり) 発色現像工程(CD) 22秒 39.8℃ 80ml 漂白定着工程(BF) 11秒 42.0℃ 60ml 安定処理工程(ST) 22秒 30〜40℃ 80ml 乾燥工程(DR) 22秒 40〜80℃ 発色現像工程と、漂白定着工程に用いられた処理液(タ
ンク液及び補充液)は、コニカ(株)CPK−2−28
プロセス用処理剤を用いて処理を行った。
【0068】安定処理液は以下のものを用いた。 [安定液] 水 700ml オルトフェニルフェノール 0.1g チノパールMSP(チバガイギー社製) 1.5g 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 5.0ml 1−ヒドロキシエチリデン−1.1−ジホスホン酸 3.0g エチレンジアミン4酢酸 2.0g 硫酸亜鉛7水塩 0.3g アンモニア水又は硫酸でpH7.8とすると共に水で1lとする。
【0069】使用した感光材料はコニカ(株)製コニカ
カラーペーパータイプQA−A6を用いた。 (実験1−1)図1の如く、漂白定着工程に処理槽を用
い、安定処理工程にマルチローラ処理を用いた。 (実験1−2)実験1−1で用いた安定処理工程のマル
チローラ処理を、漂白定着工程の処理槽と同じ形態で、
処理時間は同じとした処理槽に変更し、他は実験1−1
と同様にして実験を行った。 (実験1−3))実験1−1で用いた漂白定着工程の処
理槽を安定工程と同じ形態のマルチローラ処理に変え
て、処理時間は同じとして、他は実験1−1と同様にし
て実験を行った。
【0070】処理後のカラーペーパーの曝射露光部の残
留銀量を測定し、同時に未露光部の反射シアン濃度を測
定した。結果をまとめて下記表1に示す。
【0071】表1
【0072】
【0073】これにより漂白定着工程に処理槽を用い、
安定処理工程にマルチローラを用いる際に脱銀性も良好
で未露光部シアンステインも少ないことがわかる。
【0074】実施例1で用いた安定処理工程のマルチロ
ーラ処理を、図3に示すように2ステップ方式にして他
は実施例1の実験1−1と同じで実験を行った。図3の
自動現像機は、発色現像工程CD、漂白定着工程BF及
び乾燥工程DRの構造は、図1の自動現像機と同様に構
成される。
【0075】安定処理工程STでは、前段のマルチロー
ラ処理はペーパーが上方から下方へ搬送され、後段のマ
ルチローラ処理はペーパーが下方から上方へ搬送され
る。定量ポンプ13によって安定液貯蓄槽14から一定
量送液され、液供給手段12から後段の上部ローラ10
及び感光材料に安定処理液を供給し、この安定処理液
は、下部の安定液貯留槽25に回収される。安定液貯留
槽25に回収した安定処理液は、給送ポンプ26の駆動
により配管27を介して前段のマルチローラ処理の液供
給手段12に送られる。この液供給手段12から前段の
上部ローラ10及び感光材料に安定処理液を供給し、こ
の安定処理液は、下部の安定液貯留槽28に回収され
る。
【0076】この自動現像機のペーパー処理条件は次の
通りである。
【0077】 処理工程 処理時間 処理温度 補充量(供給量) (1m2あたり) 発色現像工程(CD) 22秒 39.8℃ 80ml 漂白定着工程(BF) 11秒 42.0℃ 60ml 安定処理工程(ST) 11秒×2 30〜40℃ 100ml 乾燥工程(DR) 22秒 40〜80℃ 使用した処理液及び感光材料は実施例1と同じものを使
用した。
【0078】その結果、未露光部反射シアン濃度は0.
01になり、より白地性が改善されると、同時に残留銀
量は0.2mg/dm2に低減した。 [実施例3]実施例3の図4の自動現像機は、発色現像
工程CD、安定処理工程ST及び乾燥工程DRの構造
は、図1の自動現像機と同様に構成される。
【0079】図4の漂白定着工程BFには、像処理手段
40が備えられ、像処理手段40は、感光材料Pを処理
する第1の構成液を収容する処理液容器41を有する。
処理液供給手段42,43としては後述するグラビアロ
ールを使用する。処理液供給手段42が、発色現像工程
CD後の感光材料Pの乳剤面に漂白定着液を供給する。
このとき、感光材料Pの裏面側に対向ローラ44が設け
られていて、感光材料Pと圧着している。
【0080】引き続き、処理液容器45に収容される第
2の構成液を同様にして供給する。第1の構成液の供給
後1.0秒後に第2の構成液が供給される。処理液容器
41及び処理液容器45には、それぞれポンプ46,4
7の作動でタンク48,49から第1の構成液及び第2
の構成液が供給される。
【0081】処理液供給手段42及び43により処理液
を供給される所の感光材料Pの搬送経路下流側にかけて
加熱する加熱手段30がある。加熱手段30には、加熱
ローラ31、駆動ローラ32、加熱ベルト33がある。
加熱ベルト33は加熱ローラ31と駆動ローラ32に掛
け渡されている。加熱ローラ31は、処理液供給手段4
2及び43により気相を介して処理液を供給される先の
感光材料Pの搬送経路上流側にあり、加熱ベルト33を
加熱する。加熱ローラ31より感光材料Pの搬送経路下
流側にある駆動ローラ32は加熱ベルト33を駆動させ
る。
【0082】加熱ベルト33が加熱された状態で感光材
料Pを70℃に加熱する。また、加熱ベルト33に多数
の孔を開けておき、ベルト後部からファンやエアーコン
プレッサーで吸引することで加熱ベルト33と感光材料
Pを密着させてもよい。
【0083】その後、実施例1と同様に、安定処理工程
STでマルチローラ処理を行った。使用した感光材料及
び処理液(発色現像工程CD及び安定処理工程ST)は
実施例1と同じものを使用した。
【0084】この自動現像機のペーパー処理条件は次の
通りである。
【0085】 処理工程 処理時間 処理温度 補充量(供給量) (1m2あたり) 発色現像工程(CD) 22秒 39.8℃ 80ml 漂白定着工程(BF) 11秒 70.0℃ 60ml 安定処理工程(ST) 22秒 30〜40℃ 100ml 乾燥工程(DR) 22秒 40〜80℃ 漂白定着液の第1構成液dと第2構成液eは以下のもの
を用いた。 (第1構成液d) エチレンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム(50%溶液) 260g エチレンジアミン4酢酸 5.6g 水にて1lに仕上げる。 (第2構成液e) チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 240ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 100ml メタ重亜硫酸ナトリウム 35g 水にて1lに仕上げる。
【0086】第1の構成液dを塗布した後、1秒後に第
2構成液eをカラーペーパー乳剤面に塗布し、第1の構
成液d塗布後、10秒で次なる安定処理工程で処理され
た。
【0087】この結果、曝射露光部の残留銀量は0.7
mg/dm2であり、未露光部反射シアン濃度は0.0
3であった。実施例1.実験No.1−3の漂白定着工
程にマルチローラ処理を用いたものよりは圧倒的に良好
であるが、漂白定着工程に処理槽を用いたものより若干
劣る性能であることがわかった。 [実施例4]実施例4の自動現像機は、図5に示すよう
にフィルムNを現像処理するもので、発色現像工程C
D、安定処理工程ST及び乾燥工程DRの構造は、図1
の自動現像機と同様に構成されるが、発色現像工程CD
の次に漂白工程BL、定着工程Fixを有する。漂白工
程BL、定着工程Fixは、発色現像工程CDと同様に
構成され処理液容量が少なく、狭路を形成したものであ
り、フィルムNは漂白処理槽52と定着処理槽53を搬
送ローラ50,51により搬送される。
【0088】漂白処理槽52及び定着処理槽53には、
供給ポンプ55,56の駆動によりそれぞれの補充タン
ク57,58から漂白補充液及び定着補充液が補充され
る。漂白処理槽52と定着処理槽53の間にスクイズロ
ーラ54が設けられ、漂白液の次工程への持ち込みを防
止している。
【0089】この自動現像機のフィルム処理条件は次の
通りである。
【0090】 処理工程 処理時間 処理温度 補充量 (135サイズ1m当たり) 発色現像工程(CD) 90秒 40.5℃ 15ml 漂白定着工程(BF) 30秒 42℃ 3ml 定着工程(Fix) 30秒 42℃ 15ml 安定処理工程(ST) 30秒 30〜40℃ 15ml 乾燥工程(DR) 30秒 40〜70℃ 処理液はコニカ(株)製CNK−4−52プロセス用処
理剤を用い、感光材料はコニカ(株)製カラーネガフィ
ルムJX400を用いて実験を行った。
【0091】実施例1と同じく、定着工程と安定処理工
程を下記表2に示す如く、処理槽又はマルチローラ方式
に開けて実験を行い、未露光部の残留銀量とイエロー透
過濃度を測定した。結果をまとめて表2に示す。
【0092】表2
【0093】
【0094】これにより、定着工程に処理槽を用い、安
定槽にマルチローラを用いる際に、残留銀も少なく、未
露光部のイエロー透過濃度も良好であることがわかる。 [実施例5]実施例1で用いた自動現像機の安定処理工
程ST下部の安定液貯留槽にたまっている安定処理液の
一部をポンプで、漂白定着工程に流入させ、この流入量
分の漂白定着補充液の溶解水を減少させて漂白定着補充
液を作成し用いた。
【0095】この結果、処理後のカラーペーパー曝射露
光部残留銀量は0.2mg/dm2に改善された。 [実施例6]実施例1の安定処理工程のマルチローラ処
理で用いたローラの材質を下記表3に示すように変化さ
せ、他は実施例1と同じにして実験を行った。この結果
を表3にまとめて示す。
【0096】表3
【0097】
【0098】これにより多孔質材が良好な結果を与える
ことがわかる。 [実施例7]実施例7では、図2に示す自動現像機を用
い、実施例1の実験No.1−1で用いた安定処理工程
STでのカラーペーパーの搬送方向を上から下でなく下
から上に搬送するように改造して他は実施例1と同じに
して、実験を行った。
【0099】この結果、未露光部の反射シアン濃度が
0.05になり、残留銀量も0.6mg/dm2に若干
悪化した。これより、この発明では搬送方向は下より上
に搬送させることが好ましいことがわかる。 [実施例8]実施例1の実験1−1で用いた安定処理工
程の処理時間を下記表4の如く変化させて実験を行っ
た。
【0100】表4
【0101】
【0102】これより安定処理液の供給量が300ml
/m2を越すと残留銀への効果が少なくなり、かつ廃液
量も増大して好ましくなく、10〜300ml/m2
範囲の際に良好な結果を得、20〜150 ml/m2
の際により好ましく、30〜100ml/m2の範囲の
際に特に良好であることがわかる。 [実施例9]実施例1の実験1−1で用いた安定処理液
の供給量を下記表5の如く変化させて実験を行った。
【0103】表5
【0104】
【0105】また、安定処理液の代わりに水を用いて同
様の実験を行い比較したところ、60秒を越す所では有
意差はほとんどないが、60秒以内の短時間のところで
は安定処理液を用いることにより未露光部反射シアン濃
度は、0.02〜0.04上昇し、この発明では大きな
効果が得られることがわかった。特に30秒以内で水と
の差が0.04〜0.07となり効果が顕著となる。
【0106】上記表5の結果と、水を用いた実験結果よ
りこの発明の安定処理工程は3〜60秒が好ましく、5
〜30秒がより好ましい。 [実施例10]実施例1と同様であるが、自動現像機
は、図6に示すように構成されている。即ち、安定処理
工程ST、乾燥工程DRが、発色現像工程CD、漂白定
着工程BFと同じ位置に配置されているが、安定処理工
程STでは、漂白定着工程BFからのペーパーが下方か
ら上方へ搬送される。 [実施例11]実施例1の(実験1−1)(図1)で用
いた漂白定着処理槽の処理通路の厚さDを変化させて、
他は実施例1と同様にして実験を行い曝射露光部の残留
銀量と、未露光部の反射シアン濃度を測定した。用いた
カラーペーパーの厚みは、乳剤層を含めて乾燥状態で
0.23mmあった。結果を下記表6にまとめて示す。
【0107】表6
【0108】
【0109】上記表6より、処理通路の厚さDが感光材
料の厚さの100倍以下の際に良好な結果が得られ、さ
らに2〜70倍の範囲の際により良好であり、とりわけ
5〜50倍の範囲の際に特に良好な結果を得ることが判
る。
【0110】また、図1乃至図6に示すマルチローラの
ローラ部100は、一対のローラ10及びローラ10下
部のトレー部11から構成されるが、図7に示すように
構成することができる。図7のマルチローラのローラ部
100は、中央に感光材料Pが通過する切欠き11aが
形成されてトレー部11が上方からみてコ字状になって
おり、一対のローラ10が配置される部分11bと、こ
の一対の部分11bを連結する部分11cを有してい
る。一方のローラ10が配置される部分11bに安定処
理液が上のローラ部100から流れ落ち、この安定処理
液はトレー部11に溜り、一対のローラ10に供給され
るが、他方のローラ10が配置される部分11bに形成
された孔11dから下のローラ部100へ流れ落ちる。
【0111】従って、図8に示すように、ローラ部10
0に供給される安定処理液が一方のローラ10上へ落下
し、トレー部11に溜り、このトレー部11に溜る安定
処理液は一対のローラ10に供給され、トレー部11に
溜る安定処理液が反対側から下方へ流れ落ち、上方から
下方へ安定処理液が交互に流れ落ちる。
【0112】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、いろいろな環境下で処理しても脱銀性等の充分な処
理特性が安定して得られ、処理ムラの発生が改良され
る。また、高湿下で保存した際に発生する未露光部のス
テインの発生が改良され、さらに極めて迅速な処理が可
能でありながら、長期に亘って安定した処理が可能とな
り、さらに極めて使用する処理液量が少ないために経済
的であり、かつ廃液量も少ないため地球環境にも好適で
ある。
【0113】また、定着能を有する処理部が処理液槽ま
たは処理液塗布手段であり、例えば定着反応や漂白定着
反応等の写真処理反応を少量の処理液により行うことが
でき、経済的であり、かつ更新率が高く処理安定性にも
好適である。
【0114】請求項2記載の発明では、安定処理液を極
限まで減らすことが可能となり、このため処理済の安定
処理液は極めて前工程液成分に近い状態となっており、
十分に前工程液として使用できる。この処理済みの安定
処理液を定着能を有する処理工程に供給することで、定
着能を有する処理液を削減することができ、利用効率を
極限にまで上げることが可能となると同時に、廃液量も
極限まで減少させることが可能となり、地球環境保護の
点からも好ましく、さらに、ランニングコストも削減で
きる。
【0115】請求項3記載の発明では、処理液槽で感光
材料が浸漬されて処理され、例えば定着反応や漂白定着
反応等の写真処理反応がその槽の中で行なわれる機能を
もって感光材料が浸漬され、処理槽の容量が少なく、狭
路を形成したものが経済的であり、かつ更新率が高く処
理安定性にも好適である。
【0116】請求項4記載の発明では、処理液槽の処理
通路の厚さが、処理される感光材料の厚さの100倍以
下であり、処理槽の容量が少なく、かつ更新率が高く処
理安定性にも好適である。
【0117】請求項5記載の発明では、ローラが処理液
保持機能を有するから、処理液を減らすことが可能とな
り、このため処理済の処理液は極めて前工程液成分に近
い状態となっており、十分に前工程液として使用でき
る。
【0118】請求項6記載の発明では、少なくとも塩化
銀を80モル%以上含有する実質的な塩化銀乳剤層を含
むハロゲン化銀カラー写真感光材料(カラーペーパー)
や、少なくとも沃化銀を5モル%以上含有する沃臭化銀
乳剤層を含むハロゲン化銀カラー写真感光材料(カラー
ネガフィルム)を、ムラなく安定して迅速処理すること
ができる。
【0119】請求項7記載の発明では、安定処理液を極
限まで減らすことが可能となり、このため処理済みの安
定処理液は極めて前工程液成分に近い状態となってお
り、十分に前工程液として使用でき、前工程液に供給し
て使うことで処理能力を上げ、廃液量も減らすことがで
きる。
【0120】請求項8記載の発明では、安定処理液を上
部ローラ部に供給する前に予め加熱しておいたものを供
給することによって、安定処理工程の処理効率を上げる
ことができ、同時に処理ムラの発生も改良する。
【0121】請求項9記載の発明では、ローラが多孔質
材からなり、ローラは供給した安定処理液を十分吸収保
持することが可能となり、処理能力を十分に発揮でき
る。
【0122】請求項10記載の発明では、感光材料が下
部ローラから上部ローラに搬送される構造を有してお
り、処理効率が向上し、未露光部の反射シアン濃度が低
下して搬送方向は下より上に搬送させることが好まし
い。
【0123】請求項11記載の発明では、安定処理液の
供給量が感光材料1m2当たり10〜300mlの範囲
であり、脱銀性等の充分な処理特性が安定して得られ、
処理ムラの発生が改良される。
【0124】請求項12記載の発明では、安定処理工程
の処理時間が、3〜60秒の範囲であり、短時間の処理
時間で脱銀性等の充分な処理特性が安定して得られ、処
理ムラの発生が改良される。
【0125】請求項13記載の発明では、安定処理液が
上部ローラから下部ローラに順次供給されるマルチロー
ラ処理構造であり、処理済み安定処理液は、下部の安定
液貯留槽に流下して容易に回収することができる。
【0126】請求項14記載の発明では、供給された安
定処理液は上部ローラ部から下部ローラ部まで順次供給
され、定着能を有する処理工程が処理液槽による処理又
は塗布により処理であり、いろいろな環境下で処理して
も脱銀性等の充分な処理特性が安定して得られ、処理ム
ラの発生が改良される。また、高湿下で保存した際に発
生する未露光部のステインの発生が改良され、さらに極
めて迅速な処理が可能でありながら、長期に亘って安定
した処理が可能となり、さらに極めて使用する処理液量
が少ないために経済的であり、かつ廃液量も少ないため
地球環境にも好適である。
【0127】また、定着能を有する処理が処理液槽また
は処理液塗布手段による処理であり、例えば定着反応や
漂白定着反応等の写真処理反応を少量の処理液により行
うことができ、経済的であり、かつ更新率が高く処理安
定性にも好適である。
【0128】請求項15記載の発明では、安定処理済み
安定液のー部または全部を定着能を有する処理工程に供
給し、安定処理液を極限まで減らすことが可能となり、
このため処理済の安定処理液は極めて前工程液成分に近
い状態となっており、十分に前工程液として使用でき
る。この処理済みの安定処理液を定着能を有する処理工
程に供給することで、定着能を有する処理液を削減する
ことができ、利用効率を極限にまで上げることが可能と
なると同時に、廃液量も極限まで減少させることが可能
となり、地球環境保護の点からも好ましく、さらに、ラ
ンニングコストも削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のペーパーを処理する自動現像機の概
略構成図である。
【図2】実施例1のペーパーを処理する自動現像機の概
略構成図である。
【図3】実施例2のペーパーを処理する自動現像機の概
略構成図である。
【図4】実施例3のペーパーを処理する自動現像機の概
略構成図である。
【図5】実施例4のフィルムを処理する自動現像機の概
略構成図である。
【図6】実施例10のペーパーを処理する自動現像機の
概略構成図である。
【図7】マルチローラのローラ部の構成を示す図であ
る。
【図8】マルチローラ処理の安定処理液が交互に流れ落
ちる流れを示す図である。
【符号の説明】
CD 発色現像工程 BF 漂白定着工程 ST 安定処理工程 DR 乾燥工程 1 発色現像処理槽 2 漂白定着処理槽 3,4 搬送ローラ 6,7 供給ポンプ 8,9 補充タンク 10,11 安定処理液保持機能を有するローラ 12 液供給手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも定着能を有する処理部と引き続
    く安定処理部を有する感光材料処理装置において、前記
    安定処理部は一対のローラが複数本上下方向にハロゲン
    化銀写真感光材料に接触するように配設され、該ローラ
    の上部ローラ部及び/又は上部ローラ部に接触するハロ
    ゲン化銀写真感光材料に安定処理液を供給する手段を有
    し、この供給された安定処理液が上部ローラ部から下部
    ローラ部に順次供給される構造であって、前記定着能を
    有する処理部が処理液槽または処理液塗布手段であるこ
    とを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】前記安定処理部の処理済み安定液の一部又
    は全部を、定着能を有する処理部に供給する手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】前記定着能を有する処理部が処理液槽であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の感光
    材料処理装置。
  4. 【請求項4】前記処理液槽の処理通路の厚さが、処理さ
    れる感光材料の厚さの100倍以下であることを特徴と
    する請求項3記載の感光材料処理装置。
  5. 【請求項5】前記ローラが処理液保持機能を有するもの
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】前記定着能を有する処理部が定着部または
    漂白定着部であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    5のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  7. 【請求項7】前記上部ローラ部に供給された安定処理液
    が、自然落下で上部ローラ部から下部ローラ部まで順次
    供袷される構造であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項6のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  8. 【請求項8】前記安定処理液を加熱する加熱手段を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに
    記載の感光材料処理装置。
  9. 【請求項9】前記ローラが多孔質材からなるものである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記
    載の感光材料処理装置。
  10. 【請求項10】前記感光材料が下部ローラから上部ロー
    ラに搬送される構造を有することを特徴とする請求項1
    乃至請求項9のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  11. 【請求項11】前記安定処理液の供給量が感光材料1m
    2当たり10〜300mlの範囲であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の感光材料
    処理装置。
  12. 【請求項12】前記安定処理工程の処理時間が、3〜6
    0秒の範囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    11のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  13. 【請求項13】前記安定処理工程の下部ローラ部の下部
    に、処理済み安定貯留槽を有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項12のいずれかに記載の感光材料処理装
    置。
  14. 【請求項14】少なくとも定着能を有する処理工程後、
    引き続き安定処理工程を行うハロゲン化銀写真感光材料
    の処理方法において、前記安定処理工程が一対のローラ
    が複数本上下方向にハロゲン化銀写真感光材料に接触さ
    せるように配設され、該ローラの上部ローラ部及び/又
    は上部ローラ部のハロゲン化銀写真感光材料に安定処理
    液を供給し、この供給された安定処理液は上部ローラ部
    から下部ローラ部まで順次供給され、前記定着能を有す
    る処理工程が処理液槽による処理又は塗布により処理で
    あることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理
    方法。
  15. 【請求項15】前記安定処理済み安定液のー部または全
    部を定着能を有する処理工程に供給することを特徴とす
    る請求項14記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方
    法。
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