JPH11312696A - 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置及び半導体装置の製造方法

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JPH11312696A
JPH11312696A JP10121081A JP12108198A JPH11312696A JP H11312696 A JPH11312696 A JP H11312696A JP 10121081 A JP10121081 A JP 10121081A JP 12108198 A JP12108198 A JP 12108198A JP H11312696 A JPH11312696 A JP H11312696A
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bonding material
substrate
manufacturing apparatus
semiconductor
bonding
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Yukinori Sumi
幸典 角
Takeshi Yokouchi
武 横打
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は半導体素子と基板とを接合材を用いて
固定する半導体製造装置及び半導体装置の製造方法に関
し、スクラブを実施することなく半導体素子と基板との
確実な接合を確保することを課題とする。 【解決手段】半導体素子17を基板15上に接合する工程に
用いられ、基板15に半導体素子17を接合するための接合
材13を塗布する塗布治具10A を有する半導体製造装置に
おいて、塗布治具10A が基板15に向かう一方向移動動作
中に、塗布治具10A が接合材13を塗布する処理と、この
塗布された接合材13を押し拡げる処理とを行うよう構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造装置及び
半導体装置の製造方法に係り、特に半導体素子とICパ
ッケージ等の基板とを接合材を用いて固定する半導体製
造装置及び半導体装置の製造方法に関する。近年、半導
体装置の低コスト化,量産化が急速に進んでいる。これ
に伴い、半導体を製造する半導体製造装置及び半導体製
造工程においても、更なる省力化及びインデックスタイ
ムの短縮が要求されている。
【0002】
【従来の技術】周知のように、半導体装置はウェーハ製
造工程、ウェーハ処理工程,組み立て工程,及び検査工
程等の各工程を経ることにより製造される。この各工程
の内、組み立て工程にはベアチップ状の半導体素子を回
路基板或いはリードフレーム等(以下、基板という)に
接合(ダイボンディング)する素子接合工程(いわゆ
る、ダイス付け工程)が実施される。この素子接合工程
では、一般にマウンティング装置と称せられる半導体製
造装置が用いられている。
【0003】また、半導体素子を基板に接合する方法も
種々提案され、また実施されている。具体的には、半導
体素子を基板に接合する方法としては、Au/Siの
共晶合金を使用する方法、エポキシ樹脂を使用する方
法、導電性フィラー(Agなど)を含有する導電性樹
脂を使用する方法があり、本発明は主に、に関連す
るものである。
【0004】ここで、上記した及びに係る方法につ
いて、図1を用いて更に詳細に説明する。半導体素子7
を基板5にエポキシ樹脂或いは導電性樹脂(以下、接合
材3という)を使用してダイボンディングするには、先
ず図1(A)に示されるように、接合材塗布治具1A
(以下、単に塗布治具という)の直下に基板5を配置す
る。この塗布治具1Aは前記したマウンティング装置に
設けられているものであり、大略すると接合材3を内包
したシリンジ2と、接合材3を吐出するノズル4とによ
り構成されている。
【0005】続いて、図1(B)に示されるように、塗
布治具1Aを下降させ、所定位置からノズル4から基板
5に対し接合材3を一定量吐出する。そして、図1
(C)に示されるように、塗布治具1Aを上昇させるこ
とにより、基板5上には所定量の接合材3が塗布され
る。続いて、図1(D)に示されるように、ベアチップ
状の半導体素子7を専用治具6(コレット)で掴んで、
基板5上に塗布された接合材3上に搭載される。しかる
に、図1(A)〜(C)で示した従来の接合材3の塗布
方法では、基板5上に塗布された接合3の平面的な面積
は半導体素子7の面積に比べて小さいため、単に半導体
素子7を接合材3上に搭載したのみでは、半導体素子7
の下面全面に接合材3が行き渡らない。
【0006】そこで従来では、コレット6により半導体
素子7を接合材3上に搭載した後、コレット6を図中矢
印で示すように半導体素子7を基板5の面方向に移動さ
せ、半導体素子7の背面で接合材3を押し拡げる処理を
行っていた(この動作をスクラブと称する)。このスク
ラブにより、基板5と半導体素子7との間に接合材3の
十分なフィレット3aが形成されると、コレット6は上
動して図1(E)に示す状態となる。そして、この状態
となった後、図1(F)に示すように、Au線等のワイ
ヤ8により基板5と半導体素子7を電気的に接続するこ
とが行われていた。
【0007】このワイヤ接続を行う際、半導体素子7は
基板5に接合材3により強固に固定されているため、超
音波ボンディングを良好な状態で行うことができ、よっ
てワイヤ8と半導体素子7との接合を確実に行うことが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のよう
に従来の方法では、半導体素子7と基板5を接合するに
はスクラブを行う必要があるため、塗布治具1Aにはス
クラブのためにコレット6を図中前後左右に振幅させる
振幅機構を持たせる必要があり、装置構成が複雑化して
しまうという問題点があった。また、コレット6にスク
ラブを行わせることにより、個々の半導体素子7を基板
5に搭載するのに要する時間(インデックスタイム)が
長くなり、半導体装置の製造効率が低下してしまうとい
う問題点もの生じる。
【0009】また、コレット6は半導体素子7の上面
(回路形成面)を保護するために、図1(D)に示すよ
うに内側4面がテーパ面とされており、よってコレット
6は半導体素子7の上部外周辺に接触することにより半
導体素子7を保持する構成とされている。よって、スク
ラブによりコレット6が前後左右に振幅させると、この
振幅により半導体素子7を移動させようとする力は、前
記の半導体素子7の上部外周辺に集中的に印加さること
となる。これにより、スクラブ処理中に半導体素子7に
割れや欠けが発生するおそれがあるという問題点もあっ
た。この問題点は、特にコレット6に対し半導体素子7
が傾いて発生した場合、半導体素子7に印加される力に
偏りが発生するため、重大な問題点となる。
【0010】そこで、図2に示されるように、ノズルを
複数設けたマルチノズル9を設けた塗布治具1Bが提案
されている。しかるに、この塗布治具1Bも基板5上の
複数箇所に接合材3を点在的に塗布することができるも
のの押し拡げることはできず、よってスクラブ回数の低
減は図れるものの、スクラブを全廃することはできなか
った。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、スクラブを実施することなく半導体素子と基板と
の確実な接合を確保でき、かつ、これに伴い装置機構の
簡素化及びインデックスタイム低減を図りうる半導体製
造装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、下記の手
段を講じることにより解決することができる。請求項1
記載の発明では、半導体素子を基板上に接合する工程に
用いられ、前記基板に前記半導体素子を接合するための
接合材を塗布する接合材塗布治具を有する半導体製造装
置において、前記接合材塗布治具が、前記基板に向かう
一方向移動動作中に、前記接合材を塗布する処理と、塗
布された前記接合材を押し拡げる処理とを行いうるよう
構成したことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の半導体製造装置において、前記接合材塗布治
具の前記基板に対向する先端部に、前記接合材を吐出す
る一または複数の吐出口と、吐出された前記接合材を押
し拡げる押し拡げ部とを配設したことを特徴とするもの
である。
【0014】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項2記載の半導体製造装置において、前記押し拡げ部
を、変形可能な軟質材料よりなる可変形ノズルにより構
成すると共に、前記吐出口を、該可変形ノズルの前記先
端部に配設したことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項4記載の発明では、前記請求
項2記載の半導体製造装置において、前記押し拡げ部
を、変形可能な軟質材料よりなり内部に一定量の前記接
合材を内包しうる内包室を有した内包ノズルにより構成
すると共に、前記吐出口を、該内包ノズルの前記先端部
に配設したことを特徴とするものである。
【0016】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項2記載の半導体製造装置において、前記押し拡げ部
を、前記吐出口の近傍位置に配設されると共に、前記移
動動作に伴い外側に向け押し拡げられる短冊状部材によ
り構成したことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項6記載の発明では、前記請求
項2記載の半導体製造装置において、前記押し拡げ部
を、前記吐出口に配設された多孔質部材により構成した
ことを特徴とするものである。また、請求項7記載の発
明では、前記請求項2記載の半導体製造装置において、
前記押し拡げ部を、前記吐出口近傍に配設されると共
に、前記移動動作に伴いクランク動作を行うことにより
前記接合材を押し拡げるクランク部材により構成したこ
とを特徴とするものである。
【0018】また、請求項8記載の発明では、前記請求
項2記載の半導体製造装置において、前記押し拡げ部
を、前記吐出口近傍に配設された細毛状の筆状部材によ
り構成したことを特徴とするものである。また、請求項
9記載の発明では、前記請求項2記載の半導体製造装置
において、前記押し拡げ部を、前記吐出口近傍に配設さ
れた軟質材料よりなる複数の円柱状部材により構成した
ことを特徴とするものである。
【0019】更に、請求項10記載の発明では、基板上
に半導体素子を接合するための接合材を塗布すると共
に、前記半導体素子を前記接合材上に搭載することによ
り前記半導体素子を前記基板に固定する素子接合工程を
有する半導体装置の製造方法において、前記素子接合工
程は、前記接合材塗布治具が前記基板に向かう一方向移
動動作中に、前記接合材を塗布する処理と、塗布された
前記接合材を押し拡げる処理とを行うことにより、前記
基板上に前記接合材を塗布する接合材塗布工程と、前記
半導体素子を搬送するコレットにより、前記半導体素子
を接合材塗布工程において押し拡げられた前記接合材上
に搭載する素子搭載工程とを有することを特徴とするも
のである。
【0020】上記の各手段は、次のように作用する。請
求項1記載の発明によれば、接合材塗布治具が、基板に
向かう一方向移動動作中に接合材を塗布する処理と、塗
布された接合材を押し拡げる処理とを行うよう構成した
ことにより、接合材塗布治具により接合材を押し拡げる
ことができる。よって、後に実施される半導体素子の搭
載時に接合材を押し拡げる必要はなくなり、コレットに
よるスクラブを不要とすることができる。
【0021】これにより、コレットに基板の面方向に振
幅機構を設ける必要はなくなり、コレットの構成を簡単
化できると共に、インデックスタイム低減を図ることが
できる。また、接合材塗布治具は基板に向かう一方向移
動動作中に塗布された接合材を押し拡げる処理を行うた
め、接合材塗布治具においても振幅機構を設ける必要は
なくなり、接合材塗布治具の構成を簡単化できると共
に、インデックスタイム低減を図ることができる。
【0022】また、請求項2記載の発明によれば、接合
材塗布治具の基板に対向する先端部に、接合材を吐出す
る一または複数の吐出口と、吐出された接合材を押し拡
げる押し拡げ部とを配設したことにより、接合材塗布治
具が基板に向かう一方向移動動作中に、接合材を塗布す
る処理と塗布された接合材を押し拡げる処理とを共に行
うことが可能となる。
【0023】また、吐出口を複数設けることにより、広
い面積を有する半導体素子であっても、1回の接合材塗
布治具の移動動作で、接合材を塗布する処理と押し拡げ
る処理とを確実に行うことができる。また、請求項3記
載の発明によれば、押し拡げ部を変形可能な軟質材料よ
りなる可変形ノズルにより構成すると共に、吐出口を可
変形ノズルの先端部に配設したことにより、吐出口から
吐出された接合材は可変形ノズルが変形しつつ押し拡げ
られる。このため、接合材塗布治具の動作が基板に向か
う一方向移動動であっても、接合材を基板上の広い面積
に略均一の厚さで塗布することができる。
【0024】また、請求項4記載の発明によれば、内部
に一定量の接合材を内包しうる内包室を有した内包ノズ
ルにより押し拡げ部を構成したことにより、内包室の容
積を予め半導体素子の大きさに対応した容量とすること
が可能となり、素子毎に変わる接合材の基板への吐出量
に対し容易に対応することが可能となる。
【0025】また、請求項5記載の発明によれば、押し
拡げ部を接合材塗布治具の移動動作に伴い外側に向け押
し拡げられる短冊状部材により構成したことにより、こ
の短冊状部材が押し拡げられることにより接合材を押し
拡げることが可能となる。この際、短冊状部材の長さに
より、塗布面積及び塗布形状を調整することができる。
【0026】また、請求項6記載の発明によれば、押し
拡げ部を吐出口に配設された多孔質部材により構成した
ことにより、吐出後の接合材を多孔質部材の中へ蓄える
ことができ、この状態で多孔質部材を押し潰して接合材
を押し拡げるため、特に粘性の低い接合材を使用する場
合に非常に有効である。
【0027】また、請求項7記載の発明によれば、接合
材塗布治具の移動動作に伴いクランク動作を行い、この
クランク動作により接合材を押し拡げるクランク部材に
より押し拡げ部を構成したことにより、接合材の押し拡
げ範囲を広くすることができ、一つの吐出口でも面積の
大きな半導体素子に十分対応させることができる。
【0028】また、請求項8記載の発明によれば、吐出
口近傍に配設された細毛状の筆状部材により押し拡げ部
を構成したことにより、接合材塗布治具の移動動作に伴
い細毛状の筆状部材は拡がり、これにより接合材を押し
拡げることができる。また、請求項9記載の発明によれ
ば、吐出口近傍に配設された軟質材料よりなる複数の円
柱状部材により押し拡げ部を構成したことにより、接合
材塗布治具の移動動作に伴い円柱状部材は基板に押し付
けられて潰され、この変形により接合材は押し拡げられ
る。この際、円柱状部材は複数設けられているため、接
合材を均一に押し拡げることができる。
【0029】更に、請求項10記載の発明によれば、接
合材塗布工程において基板上に接合材を塗布すると共に
押し拡げる処理を行うため、素子搭載工程において半導
体素子をコレットを用いて接合材上に搭載する際にスク
ラブを行う必要がなくなる。また、接合材塗布工程で
は、接合材塗布治具が基板に向かう一方向移動動作中
に、接合材の塗布処理と押し拡げる処理とを行うため、
接合材塗布治具においても振幅機構を設ける必要はなく
なり、接合材塗布治具の構成を簡単化できると共に、イ
ンデックスタイム低減を図ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図3は本発明の第1実施例であ
る半導体製造装置に設けられる接合材塗布治具10A
(以下、単に塗布治具という)を示しており、また図4
は塗布治具10Aを用いた本発明の一実施例である半導
体装置の製造方法を示している。
【0031】尚、本発明は半導体装置の製造工程の内、
回路基板或いはリードフレーム等の基板にベアチップ状
の半導体素子を接合する素子接合工程(ダイス付け工
程)に特徴があり、他のウェーハ製造工程、ウェーハ処
理工程,及び検査工程等は従来と変わるところがないた
め、素子接合工程についてのみ説明するものとする。図
3に示す塗布治具10Aは、素子接合工程で用いられる
マウンティング装置に配設されるものである。この塗布
治具10Aは、大略するとシリンジ12,固定部11,
及び可変ノズル14A(押し拡げ部)等よりなり、図示
しない駆動機構により図中矢印Z1,Z2方向に移動す
る構成とされている。
【0032】半導体素子17が搭載される基板15(回
路基板或いはリードフレーム等)は、塗布治具10Aの
下部に配設される。よって、塗布治具10Aは矢印Z1
方向に移動することにより基板15に近接し、矢印Z2
方向に移動することにより基板15から離間する構成と
されている。塗布治具10Aを構成するシリンジ12
は、基板15に半導体素子17を接合するための接合材
13(エポキシ樹脂,導電性樹脂等)が装填されるもの
であり、その下部先端部は固定部11に固定されてい
る。この固定部11は、例えば金属等により形成されて
おり、この部位が前記した駆動機構に接続されることに
より、塗布治具10Aは矢印Z1,Z2方向にのみ移動
する構成とされている。
【0033】可変ノズル14Aは、塗布治具10Aの基
板15と対向する先端部に設けられている。この可変ノ
ズル14Aは、例えば軟質ゴム(シリコンゴム)等の変
形可能な軟質材料よりなり、本実施例では半球状の形状
とされている。また、可変ノズル14Aの中央には1個
の吐出通路30Aが形成されると共に、その先端部には
吐出口19Aが形成されている。シリンジ12に装填さ
れた接合材13は、この吐出口19Aより基板15に所
定量吐出される構成とされている。後述するように、可
変ノズル14Aは基板15に吐出された接合材13を押
し拡げる押し拡げ部材として機能する。
【0034】次に、半導体装置の製造方法の内、上記し
た塗布治具10Aを用いた素子接合工程について、図4
を用いて説明する。半導体素子17を基板15に接合材
13(エポキシ樹脂或いは導電性樹脂等)を使用してダ
イボンディングするには、先ず図4(A)に示されるよ
うに、塗布治具10Aの直下に基板15を配置する。こ
の基板15の所定位置への配置は、塗布治具1Aと共に
マウンティング装置に設けられている基板搬送装置(図
示せず)により行われる。
【0035】続いて、図4(B)に示されるように、塗
布治具10Aを基板15に近接するように移動(即ち、
矢印Z1方向に移動)させる。そして、可変形ノズル1
4Aが基板15から所定距離まで近接した時点で、先ず
吐出口19Aから基板15に対して所定量の接合材13
を吐出する。この時の接合材13の吐出量は、接合しよ
うとする半導体素子17の面積に応じて予め決定されて
いる。
【0036】上記のように、吐出口19Aから基板15
に対して接合材13が吐出され塗布された後も、塗布治
具10Aは矢印Z1方向に移動を維持する。よって、可
変形ノズル14Aは、接合材13を介して基板15に押
圧される。この際、前記のように可変形ノズル14Aは
変形可能な軟質材料により形成されているため、図示さ
れるように押し潰されるように変形を行う。また、この
可変形ノズル14Aの変形により、可変形ノズル14A
と基板15との間に介在している接合材13は、可変形
ノズル14Aの変形に伴い押し拡げられる。
【0037】上記のように接合材13が可変形ノズル1
4Aの変形に伴い押し拡げられると、続いて図4(C)
に示されるように、塗布治具10Aは図中矢印Z2方向
に移動し基板15から離間する。これにより、接合材1
3は基板15上に押し拡げられた状態で塗布された状態
となる。また、変形していた可変形ノズル14Aは、塗
布治具10Aが上動することにより、弾性復元して元の
半球形状に戻る(以上、図4(A)〜(C)を用い説明
した処理を接合材塗布工程という)。
【0038】このように、本実施例の接合材塗布工程で
は、塗布治具10Aが基板15に向かう一方向のみの移
動動作中(矢印Z1方向の移動中)に、接合材13を塗
布する処理と、塗布された接合材13を押し拡げる処理
とを共に行うことが可能となる。また、吐出口19Aか
ら吐出された接合材13は、可変形ノズル14Aが変形
することにより押し拡げられる構成とされているため、
塗布治具10Aの動作が基板15に向かう一方向移動動
であっても、接合材13を基板15上の広い面積に略均
一の厚さ(実際は、中央部分が外周部分に対し若干窪ん
だ状態となっている)で塗布することが可能となる。
【0039】上記した接合材塗布工程が終了すると、続
いて図4(D)に示されるように、ベアチップ状の半導
体素子17を専用治具16(コレット)で吸引吸着し、
基板5上に塗布された接合材3上に搭載する。この際、
上記のように、接合材塗布工程において接合材13は押
し拡げられた状態となっており、よってこの半導体素子
17の搭載時に接合材13を押し拡げる必要はない。即
ち、本実施例の方法によれば、半導体素子17の搭載時
にコレット16によるスクラブを不要とすることができ
る。
【0040】これにより、コレット16を基板15の面
方向に振幅させる振幅機構を設ける必要はなくなり、コ
レット16は単に上下動(即ち、図中矢印Z1,Z2方
向の動作)のみが行える構成であれば足り、よってコレ
ット16の駆動機構の構成を従来のスクラブを必要とし
た構成に比べて簡単化することができる。また、スクラ
ブが不要となることにより、スクラブに要していた時間
を短縮することができ、よってインデックスタイムの低
減を図ることができる。
【0041】尚、前記した塗布治具10Aも基板15に
向かう一方向の移動動作中に接合材13の塗布処理と押
し拡げる処理を行うため、塗布治具10Aにおいても振
幅機構を設ける必要はなくなり構成の簡単化を図ること
ができ、かつ接合材塗布工程におけるインデックスタイ
ム低減を図ることができる。一方、図4(C)を用いて
説明したように、接合材塗布工程による押し拡げ処理が
終了した後における接合材13は、中央部分が外周部分
に対し若干窪んだ状態となっている。よって、この状態
の接合材13に半導体素子17を搭載することにより、
図4(E)に示すように、基板15の外周位置に十分な
接合材13のフィレット13aを形成することができ、
よって半導体素子17を基板15に確実に固定すること
ができる。
【0042】上記のように、半導体素子17が基板15
上に接合材13により固定されると、続いて図4(F)
に示すように、Au線等のワイヤ18により基板15と
半導体素子17を電気的に接続する。この際、半導体素
子17は基板15に接合材13により強固に固定されて
いるため、超音波ボンディングを良好な状態で行うこと
ができ、よってワイヤ18と半導体素子17との接合を
確実に行うことができる(以上、図4(D)〜(F)を
用い説明した処理を素子搭載工程という)。
【0043】続いて、本発明の第2実施例である半導体
製造装置に設けられる塗布治具10Bについて説明す
る。図5は、第2実施例である塗布治具10Bを示して
おり、図5(A)は塗布治具10Bが基板15から離間
した状態を、また図5(B)は塗布治具10Bが接合材
13を押し拡げている状態を示している。尚、図5にお
いて、図3及び図4に示した構成と同一構成について
は、同一符号を付してその説明を省略する。また、以下
説明する各実施例で用いる図面及び説明においても同様
とする。
【0044】先に説明した第1実施例に係る塗布治具1
0Aは、可変形ノズル14Aに1個の吐出口19A及び
吐出通路30Aを設けた構成としていた。これに対し、
本実施例に係る塗布治具10Bは、可変形ノズル14B
に複数(本実施例では4個)の吐出口19B及び吐出通
路30Bを設けたことを特徴としている。また、これに
伴い可変形ノズル14Bの形状も横長な形状としてい
る。
【0045】本実施例のように、吐出口19B及び吐出
通路30Bを複数設けることにより、広い面積を有する
半導体素子17であっても、1回の塗布治具10Bの移
動動作で、接合材13を塗布する処理と押し拡げる処理
とを確実に行うことが可能となる。続いて、本発明の第
3実施例である半導体製造装置に設けられる塗布治具1
0Cについて説明する。
【0046】図6は、第3実施例である塗布治具10C
を示しており、図6(A)は塗布治具10Cが基板15
から離間した状態を、また図6(B)は塗布治具10C
が接合材13を押し拡げている状態を示している。本実
施例に係る塗布治具10Cは、接合材13を押し拡げる
押し拡げ部として、内部に一定量の接合材13を内包で
きる内包室21Aを有した内包ノズル20Aを用いたこ
とを特徴とするものである。
【0047】この内包ノズル20Aは、変形可能な軟質
ゴム(シリコンゴム)等により形成されており、またそ
の基板15と対向する先端部には1個の吐出口19Cが
設けられている。また、内包室21Aの容積は、接合し
ようとする半導体装置17の大きさに合わせた容量に予
め設定されている。本実施例に係る塗布治具10Cで
は、図6(B)に示されるように、内包ノズル20Aが
基板15に押し付けられ潰された状態において、内包室
21A内に装填されていた半導体素子17の大きさに対
応した量の接合材13を基板15上に塗布し、かつ押し
拡げることができる。
【0048】よって、本実施例に係る塗布治具10Cに
おいても、塗布治具10Cが矢印Z1方向に移動する動
作中に、接合材13を塗布する処理と押し拡げる処理と
を確実に行うことが可能となり、素子搭載工程において
スクラブを不要とすることができる。また、本実施例に
係る塗布治具10Cでは、半導体素子17の大きさによ
り変化する接合材13の吐出量に対し、単に内包ノズル
20Aを変更(取り換える)ことにより対応することが
可能となり、よって種々の大きさを有した半導体素子1
7に対し容易に対応することができる。
【0049】続いて、本発明の第4実施例である半導体
製造装置に設けられる塗布治具10Dについて説明す
る。図7は、第4実施例である塗布治具10Dを示して
おり、図7(A)は塗布治具10Dが基板15から離間
した状態を、また図7(B)は塗布治具10Dが接合材
13を押し拡げている状態を示している。
【0050】先に説明した第3実施例に係る塗布治具1
0Cは、内包ノズル20Aに1個の吐出口19Cを設け
た構成としていた。これに対し、本実施例に係る塗布治
具10Dは、内包ノズル20Bに複数(本実施例では3
個)の吐出口19Dを設けたことを特徴としている。本
実施例のように、吐出口19Dを複数設けることによ
り、広い面積を有する半導体素子17であっても、1回
の塗布治具10Dの移動動作で、接合材13を塗布する
処理と押し拡げる処理とを確実に行うことが可能とな
る。
【0051】続いて、本発明の第5実施例である半導体
製造装置に設けられる塗布治具10Eについて説明す
る。図8は、第5実施例である塗布治具10Eを示して
おり、図8(A)は塗布治具10Eが基板15から離間
した状態を、また図8(B)は塗布治具10Eが接合材
13を押し拡げている状態を示している。
【0052】本実施例に係る塗布治具10Eは、接合材
13を押し拡げる押し拡げ部として短冊状部材22を用
いたことを特徴とするものである。この短冊状部材22
は、例えば長方形状に成形された軟質ゴム等の変形可能
部材よりなり、固定ピン31により固定部11に固定さ
れている。また、本実施例では固定部11は断面正方形
状とされており、この固定部11の外周4辺に夫々設け
られた構成とされている。即ち、固定部11は固定部1
1を囲繞するように配設されている。更に、各短冊状部
材22は、固定ピン31による固定位置を中心として外
側に向けて可撓変形しうる構成とされている。
【0053】一方、吐出口19Eは、固定部11の下端
中央部に配設されている。よって、吐出口19Eは、複
数の短冊状部材22に囲繞された位置に配設されてい
る。上記構成とされた塗布治具10Eは、基板15に向
けて矢印Z1方向に移動する際、各短冊状部材22の下
方先端部が基板15に当接した時点で吐出口19Eから
接合材13を吐出する。そして、更に塗布治具10Eが
矢印Z1方向に移動するに伴い、図8(B)に示される
ように、各短冊状部材22は外側に向け可撓変形する。
従って、この各短冊状部材22の可撓変形により、吐出
口19Eから吐出された接合材13は、この各短冊状部
材22により押し拡げられる。
【0054】よって、本実施例に係る塗布治具10Eに
おいても、塗布治具10Eが矢印Z1方向に移動する動
作中に、接合材13を塗布する処理と押し拡げる処理と
を確実に行うことが可能となり、素子搭載工程において
スクラブを不要とすることができる。また、この各処理
の際、短冊状部材22の長さを調整することにより、接
合材13の塗布面積及び塗布形状を調整することがで
き、各種半導体素子17の形状及び面積に容易に対応す
ることができる。
【0055】続いて、本発明の第6実施例である半導体
製造装置に設けられる塗布治具10Fについて説明す
る。図9は、第6実施例である塗布治具10Fを示して
おり、図9(A)は塗布治具10Fが基板15から離間
した状態を、また図9(B)は塗布治具10Fが接合材
13を押し拡げている状態を示している。
【0056】本実施例に係る塗布治具10Fは、接合材
13を押し拡げる押し拡げ部として多孔質部材23を用
いたことを特徴とするものである。この多孔質部材23
は、例えばスポンジ状の部材であり、内部に多数の気泡
を有した構成とされている。また、吐出口19Fは多孔
質部材23の内部に位置するよう設けられている。本実
施例のように、押し拡げ部を多孔質部材23により構成
すると共に吐出口19Fをその内部に位置するよう構成
したことにより、吐出口19から吐出された接合材13
を多孔質部材23の中に蓄えることが可能となる。よっ
て、塗布治具10Fの基板15に向けた移動に伴い、接
合材13を蓄えた状態の多孔質部材23が基板15に押
圧されると、多孔質部材23は押し潰れて含浸されてい
る接合材13を基板15上に押し拡げる。
【0057】従って、本実施例に係る塗布治具10Fに
おいても、塗布治具10Fが矢印Z1方向に移動する動
作中に、接合材13を塗布する処理と押し拡げる処理と
を確実に行うことが可能となり、素子搭載工程において
スクラブを不要とすることができる。また、本実施例の
構成では、多孔質部材23内に接合材13を蓄える構成
となっているため、特に接合材13として粘性の低いも
のを使用する場合に有効である。
【0058】続いて、本発明の第7実施例である半導体
製造装置に設けられる塗布治具10Gについて説明す
る。図10は、第7実施例である塗布治具10Gを示し
ており、図10(A)は塗布治具10Gが基板15から
離間した状態を、また図10(B)は塗布治具10Gが
接合材13を押し拡げている状態を、更に図10(C)
は図10(A)において塗布治具10Gを矢印A方向か
ら見た矢視図を示している。
【0059】本実施例に係る塗布治具10Gは、接合材
13を押し拡げる押し拡げ部としてクランク部材24を
用いたことを特徴とするものである。このクランク部材
24は、大略するとクランクアーム部25、支軸部2
6,32、及びローラー27A等により構成されてい
る。クランクアーム部25及び各支軸部26,32は一
体的に形成されており、支軸部26は固定部11に回転
可能に軸承され、また支軸部32にはローラー27Aが
回転自在に取り付けられている。このローラー27は、
図10(C)に示されるように円柱状のローラーであ
り、接合材13との付着性が低い材質が選定されてい
る。よって、接合材13が不要にローラー27に付着す
ることを防止している。
【0060】また、クランクアーム部25は所定の長さ
を有しており、よってクランクアーム部25は支軸部2
6を中心として揺動可能な構成となっている。よって、
クランクアーム部25が支軸部26を中心として揺動可
能することにより、ローラー27Aも支軸26を中心と
して揺動変位する(即ち、基板15に対しクランク動作
する)構成とされている。
【0061】また、吐出口19Gは、固定部材11の下
部中央位置にローラー27Aと対向するよう配設されて
いる。よって、吐出口19Gから吐出された接合材13
は、先ずローラー27Aに吐出され、続いてローラー2
7Aが回転することにより基板15に塗布される構成と
されている。上記構成とされたクランク部材24は、塗
布治具10Gが基板15から離間した状態においては、
図10(A)に示されるように、垂下した状態となって
いる。しかるに、塗布治具10Gの矢印Z1方向への移
動動作に伴い、吐出口19Gから接合材13を吐出させ
つつローラー27Aが基板15に当接すると、ローラー
27Aは基板15上でクランク動作を行い、このクラン
ク動作により接合材13を基板上に押し拡げる。
【0062】従って、本実施例に係る塗布治具10Gに
おいても、塗布治具10Gが矢印Z1方向に移動する動
作中に、接合材13を塗布する処理と押し拡げる処理と
を確実に行うことが可能となり、素子搭載工程において
スクラブを不要とすることができる。また、クランク部
材24を構成するクランクアーム部25の長さを調整す
ることにより、接合材13の押し拡げ範囲(即ち、塗布
範囲)を調整することができ、各種の大きさの半導体素
子17に対応できると共に、面積の大きな半導体素子1
7に対しても1個の吐出口19Gで対応するとができ、
構造の簡単化を図ることができる。
【0063】続いて、本発明の第8実施例である半導体
製造装置に設けられる塗布治具10Hについて説明す
る。図11は、第8実施例である塗布治具10Hを示し
ており、図11(A)は塗布治具10Hが基板15から
離間した状態を、また図11(B)は塗布治具10Gが
接合材13を押し拡げている状態を示している。
【0064】本実施例に係る塗布治具10Hは、接合材
13を押し拡げる押し拡げ部として筆状部材28を用い
たことを特徴とするものである。この筆状部材28は、
例えば樹脂或いは金属よりなる細線を多数本束ねたもの
であり、固定部11の下部に複数設けられている吐出口
19Hに取り付けられた構成とされている。しかるに、
吐出口19Hに塗布治具10Hを設けても、吐出口19
Hからの接合材13の吐出は確保されている。
【0065】上記構成とされた塗布治具10Hは、吐出
口19Hから接合材13を吐出しつつ基板15に向かい
矢印Z1方向へ移動する。そして、細毛状の筆状部材2
8が基板15に当接して押し拡げられることにより、筆
状部材28に付着している接合材13も押し拡げられ
る。これにより、接合材13は基板15の上部に略均一
の厚さで塗布された状態となる。
【0066】従って、本実施例に係る塗布治具10Hに
おいても、塗布治具10Hが矢印Z1方向に移動する動
作中に、接合材13を塗布する処理と押し拡げる処理と
を確実に行うことが可能となり、素子搭載工程において
スクラブを不要とすることができる。また、接合材13
は細毛状の筆状部材28により押し広げられるため、簡
単な構成で確実に塗布することができる。
【0067】続いて、本発明の第9実施例である半導体
製造装置に設けられる塗布治具10Iについて説明す
る。図12は、第9実施例である塗布治具10Iを示し
ており、図12(A)は塗布治具10Iが基板15から
離間した状態を、また図12(B)は塗布治具10Iが
接合材13を押し拡げている状態を、また図12(C)
は塗布治具10Iを底面視した状態を示している。
【0068】本実施例に係る塗布治具10Iは、接合材
13を押し拡げる押し拡げ部として複数の円柱状部材2
9を用いたことを特徴とするものである。この各円柱状
部材29は、例えば軟質ゴム等の軟質材料(変形可能部
材)により形成されており、夫々円柱形状とされてい
る。また、各円柱状部材29は固定部11の下部に並設
された構成とされている。更に、接合材13を吐出する
吐出口(図に現れず)も固定部11の下部に配設されて
いる。よって、各円柱状部材29は、吐出口の近傍位置
に配設された構成とされている。
【0069】上記構成とされた塗布治具10Iは、基板
15に向かい矢印Z1方向に移動することにより、各円
柱状部材29は基板15に押し付けられて潰され、この
変形により接合材13は押し拡げられる。この際、円柱
状部材29は複数設けられているため、接合材13を均
一に押し拡げることができる。従って、本実施例に係る
塗布治具10Iにおいても、塗布治具10Iが矢印Z1
方向に移動する動作中に、接合材13を塗布する処理と
押し拡げる処理とを確実に行うことが可能となり、素子
搭載工程においてスクラブを不要とすることができる。
【0070】続いて、接合材13を基板15上に塗布す
る他の実施例について説明する。図13は、他の実施例
である塗布治具10Jを示しており、図13(A)は塗
布治具10Jが基板15から離間した状態を、また図1
3(B)は塗布治具10Jが接合材13を押し拡げてい
る状態を、また図13(C)は図3(A)における塗布
治具10Jを矢印B方向から見た矢視図を示している。
【0071】本実施例に係る塗布治具10Jは、固定部
11の下部に回転自在の構成とされたローラー27Bを
設けると共に、図示しない吐出口を設けた構成とされて
いる。よって、図13(C)に示されるように、吐出口
から吐出された接合材13はローラー27Bに付着する
構成とされている。ところで、前記した各実施例におけ
る塗布治具10A〜10Iは、各塗布治具10A〜10
Iが矢印Z1方向に移動する動作中に、接合材13を塗
布する処理と押し拡げる処理とを行う構成とされてい
た。これに対し、本実施例の塗布治具10Jは、矢印Z
1,Z2方向の移動に加え、図中13(B)に矢印Xで
示す移動をも行いうる構成とされている。
【0072】上記構成とされた塗布治具10Jを用いて
接合材13を基板15上に塗布するには、先ず塗布治具
10Jをローラー27Bが基板15と当接するまで矢印
Z1方向に移動させ、続いて図中13(B)に示すよう
に塗布治具10Jを矢印X方向に移動させる。これによ
り、ローラー27Bに付着している接合材13は、基板
15上に所定の膜厚で押し拡げられる。
【0073】上記した本実施例に係る塗布治具10Jで
は、前記した各実施例における塗布治具10A〜10I
の構成と異なり、塗布治具10Jを矢印Z1,Z2方向
ばかりでなく矢印X方向にも移動させる必要がある。し
かるに、従来ではスクラブを行うためにコレットを3方
向に移動させる必要があったのに対し、本実施例では塗
布治具10Jを2方向にのみ移動させればよく、よって
スクラブを行うためコレットに設けられていた駆動機構
に比べ、塗布治具10Jの駆動機構を簡単化することが
できる。
【0074】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1及び請求
項10記載の発明によれば、半導体素子の搭載時に接合
材を押し拡げる必要はなくなり、コレットによるスクラ
ブを不要とすることができる。これにより、コレットに
基板の面方向に振幅機構を設ける必要はなくなり、コレ
ットの構成を簡単化できると共に、インデックスタイム
低減を図ることができる。
【0075】また、接合材塗布治具は基板に向かう一方
向移動動作中に塗布された接合材を押し拡げる処理を行
うため、接合材塗布治具においても振幅機構を設ける必
要はなくなり、接合材塗布治具の構成を簡単化できると
共に、インデックスタイム低減を図ることができる。ま
た、請求項2記載の発明によれば、接合材塗布治具が基
板に向かう一方向移動動作中に、接合材を塗布する処理
と塗布された接合材を押し拡げる処理とを共に行うこと
が可能となる。
【0076】また、吐出口を複数設けた場合には、広い
面積を有する半導体素子であっても、1回の接合材塗布
治具の移動動作で、接合材を塗布する処理と押し拡げる
処理とを確実に行うことができる。また、請求項3記載
の発明によれば、吐出口から吐出された接合材は可変形
ノズルが変形しつつ押し拡げられるため、接合材塗布治
具の動作が基板に向かう一方向移動動であっても、接合
材を基板上に広い面積に略均一の厚さで塗布することが
できる。
【0077】また、請求項4記載の発明によれば、内包
室の容積を予め半導体素子の大きさに対応した容量とす
ることが可能となり、素子毎に変わる接合材の基板への
吐出量に対し容易に対応することが可能となる。また、
請求項5記載の発明によれば、短冊状部材が押し拡げら
れることにより接合材を押し拡げることが可能となり、
また短冊状部材の長さを可変することにより塗布面積及
び塗布形状を調整することが可能となる。
【0078】また、請求項6記載の発明によれば、吐出
後の接合材を多孔質部材の中へ蓄えることができ、この
状態で多孔質部材を押し潰して接合材を押し拡げるた
め、特に粘性の低い接合材を使用する場合に有効とな
る。また、請求項7記載の発明によれば、接合材の押し
拡げ範囲を広くすることが可能となり、一つの吐出口で
も面積の大きな半導体素子に十分に対応させることがで
きる。
【0079】更に、請求項8記載の発明によれば、接合
材塗布治具の移動動作に伴い細毛状の筆状部材は拡が
り、これにより接合材を押し拡げることができる。ま
た、請求項9記載の発明によれば、接合材塗布治具の移
動動作に伴い複数の円柱状部材は基板に押し付けられて
潰され、この変形により接合材は押し拡げられるため、
接合材を均一に押し拡げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体装置の製造方法(素子接合工程)
の一例を説明するための図である。
【図2】従来の半導体製造装置の一例を説明するための
図である。
【図3】本発明の第1実施例である半導体装置に設けら
れる塗布治具を示す構成図である。
【図4】本発明の一実施例である半導体装置の製造方法
を説明するための図である。
【図5】本発明の第2実施例である半導体装置に設けら
れる塗布治具を示す構成図である。
【図6】本発明の第3実施例である半導体装置に設けら
れる塗布治具を示す構成図である。
【図7】本発明の第4実施例である半導体装置に設けら
れる塗布治具を示す構成図である。
【図8】本発明の第5実施例である半導体装置に設けら
れる塗布治具を示す構成図である。
【図9】本発明の第6実施例である半導体装置に設けら
れる塗布治具を示す構成図である。
【図10】本発明の第7実施例である半導体装置に設け
られる塗布治具を示す構成図である。
【図11】本発明の第8実施例である半導体装置に設け
られる塗布治具を示す構成図である。
【図12】本発明の第9実施例である半導体装置に設け
られる塗布治具を示す構成図である。
【図13】塗布治具の他実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
10A〜10J 塗布治具 11 固定部 12 シリンジ 13 接合材 14A,14B 可変形ノズル 15 基板 16 コレット 17 半導体素子 19A〜19H 吐出口 20A,20B 内包ノズル 21A,21B 内包室 22 短冊状部材 23 多孔質部材 24 クランク部材 25 クランクアーム部 26,32 支軸部 27A,27B ローラー 28 筆状部材 29 円柱状部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を基板上に接合する工程に用
    いられ、前記基板に前記半導体素子を接合するための接
    合材を塗布する接合材塗布治具を有する半導体製造装置
    において、 前記接合材塗布治具が、 前記基板に向かう一方向移動動作中に、前記接合材を塗
    布する処理と、塗布された前記接合材を押し拡げる処理
    とを行いうるよう構成したことを特徴とする半導体製造
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体製造装置におい
    て、 前記接合材塗布治具の前記基板に対向する先端部に、前
    記接合材を吐出する一または複数の吐出口と、吐出され
    た前記接合材を押し拡げる押し拡げ部とを配設したこと
    を特徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体製造装置におい
    て、 前記押し拡げ部を、変形可能な軟質材料よりなる可変形
    ノズルにより構成すると共に、 前記吐出口を、該可変形ノズルの前記先端部に配設した
    ことを特徴とする半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体製造装置におい
    て、 前記押し拡げ部を、変形可能な軟質材料よりなり内部に
    一定量の前記接合材を内包しうる内包室を有した内包ノ
    ズルにより構成すると共に、 前記吐出口を、該内包ノズルの前記先端部に配設したこ
    とを特徴とする半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の半導体製造装置におい
    て、 前記押し拡げ部を、前記吐出口の近傍位置に配設される
    と共に、前記移動動作に伴い外側に向け押し拡げられる
    短冊状部材により構成したことを特徴とする半導体製造
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の半導体製造装置におい
    て、 前記押し拡げ部を、前記吐出口に配設された多孔質部材
    により構成したことを特徴とする半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の半導体製造装置におい
    て、 前記押し拡げ部を、前記吐出口近傍に配設されると共
    に、前記移動動作に伴いクランク動作を行うことにより
    前記接合材を押し拡げるクランク部材により構成したこ
    とを特徴とする半導体製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の半導体製造装置におい
    て、 前記押し拡げ部を、前記吐出口近傍に配設された細毛状
    の筆状部材により構成したことを特徴とする半導体製造
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の半導体製造装置におい
    て、 前記押し拡げ部を、前記吐出口近傍に配設された軟質材
    料よりなる複数の円柱状部材により構成したことを特徴
    とする半導体製造装置。
  10. 【請求項10】 基板上に半導体素子を接合するための
    接合材を塗布すると共に、前記半導体素子を前記接合材
    上に搭載することにより前記半導体素子を前記基板に固
    定する素子接合工程を有する半導体装置の製造方法にお
    いて、 前記素子接合工程は、 前記接合材塗布治具が前記基板に向かう一方向移動動作
    中に、前記接合材を塗布する処理と、塗布された前記接
    合材を押し拡げる処理とを行うことにより、前記基板上
    に前記接合材を塗布する接合材塗布工程と、 前記半導体素子を搬送するコレットにより、前記半導体
    素子を接合材塗布工程において押し拡げられた前記接合
    材上に搭載する素子搭載工程とを有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
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