JPH1131340A - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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- JPH1131340A JPH1131340A JP10146713A JP14671398A JPH1131340A JP H1131340 A JPH1131340 A JP H1131340A JP 10146713 A JP10146713 A JP 10146713A JP 14671398 A JP14671398 A JP 14671398A JP H1131340 A JPH1131340 A JP H1131340A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光変調オーバーライト記録及びCADタイプ
の磁気超解像再生の両方を実用レベルで実現する光磁気
記録媒体を製造する。 【解決手段】 光変調オーバーライト用光磁気ディスク
1は、透明基板10上に、窒化シリコン層12を介し
て、再生層14、再生スイッチング層16、メモリ層2
0、中間層22、記録層24、スイッチング層26及び
初期化層28の7層の磁性層を積層して有する。再生層
14は室温では面内磁化、臨界温度Tcr(R)以上で
垂直磁化になる。再生スイッチング層16のキュリー温
度Tc(RS)は再生層のキュリー温度Tc(R)及び
臨界温度Tcr(R)に対してTcr(R)<Tc(R
S)<Tc(R)を満たすことにより、オーバーライト
時の低温プロセスでは再生層14の面内磁化のメモリ層
への影響を遮断し、CADタイプの磁気超解像再生時に
は、メモリ層20と再生層14とを交換結合させる。
の磁気超解像再生の両方を実用レベルで実現する光磁気
記録媒体を製造する。 【解決手段】 光変調オーバーライト用光磁気ディスク
1は、透明基板10上に、窒化シリコン層12を介し
て、再生層14、再生スイッチング層16、メモリ層2
0、中間層22、記録層24、スイッチング層26及び
初期化層28の7層の磁性層を積層して有する。再生層
14は室温では面内磁化、臨界温度Tcr(R)以上で
垂直磁化になる。再生スイッチング層16のキュリー温
度Tc(RS)は再生層のキュリー温度Tc(R)及び
臨界温度Tcr(R)に対してTcr(R)<Tc(R
S)<Tc(R)を満たすことにより、オーバーライト
時の低温プロセスでは再生層14の面内磁化のメモリ層
への影響を遮断し、CADタイプの磁気超解像再生時に
は、メモリ層20と再生層14とを交換結合させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度記録が可能
な光磁気記録媒体に関し、さらに詳細には、光変調オー
バーライト記録及びCADタイプの磁気超解像再生が可
能な光磁気記録媒体に関する。
な光磁気記録媒体に関し、さらに詳細には、光変調オー
バーライト記録及びCADタイプの磁気超解像再生が可
能な光磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク等の光磁気記録媒体は情
報の書換えが可能であるとともに大記憶容量を有するた
め、コンピュータの外部メモリやオーディオ機器等に広
く用いられている。光磁気記録媒体のうち、記録済みの
媒体に消去動作なしに新たな情報を記録することができ
る、いわゆるオーバーライト用光磁気記録媒体が開発さ
れている。特開昭62−175948号は、照射する光
ビームの強度を記録すべき2値化情報に応じて変調する
光変調方式を用いてオーバーライトが可能な記録装置を
開示している。その後、オーバーライトが可能な光変調
記録方式を改良した技術が、特開昭64−50257
号、特開平4−123339号、特開昭63−6465
1号等に開示されている。
報の書換えが可能であるとともに大記憶容量を有するた
め、コンピュータの外部メモリやオーディオ機器等に広
く用いられている。光磁気記録媒体のうち、記録済みの
媒体に消去動作なしに新たな情報を記録することができ
る、いわゆるオーバーライト用光磁気記録媒体が開発さ
れている。特開昭62−175948号は、照射する光
ビームの強度を記録すべき2値化情報に応じて変調する
光変調方式を用いてオーバーライトが可能な記録装置を
開示している。その後、オーバーライトが可能な光変調
記録方式を改良した技術が、特開昭64−50257
号、特開平4−123339号、特開昭63−6465
1号等に開示されている。
【0003】現在実用化されている光変調オーバーライ
ト用光磁気ディスクの構造例を図3に示す。図示のよう
に、窒化シリコン層11が形成された透明基板10上
に、磁性層として、再生層2、メモリ層3、中間層4、
記録層5、スイッチング層6及び初期化層7の6磁性層
を備え、さらにその上に窒化シリコン層8、Al層9及
び紫外線硬化樹脂層(図示しない)を備える。この光磁
気ディスク40をオーバーライト媒体として機能させ且
つ記録感度等の特性を最適にするために、6つの磁性層
膜の膜厚、組成、成膜条件等が最適に調整されている。
ト用光磁気ディスクの構造例を図3に示す。図示のよう
に、窒化シリコン層11が形成された透明基板10上
に、磁性層として、再生層2、メモリ層3、中間層4、
記録層5、スイッチング層6及び初期化層7の6磁性層
を備え、さらにその上に窒化シリコン層8、Al層9及
び紫外線硬化樹脂層(図示しない)を備える。この光磁
気ディスク40をオーバーライト媒体として機能させ且
つ記録感度等の特性を最適にするために、6つの磁性層
膜の膜厚、組成、成膜条件等が最適に調整されている。
【0004】図3に示した光磁気ディスク40に記録を
行う際に、バイアス磁界印加の下、記録する2値情報に
応じて高パワーPH のレーザ光が光磁気記録媒体40に
照射されると、メモリ層3及び記録層5はそれらのキュ
リー温度Tc以上に加熱されるので、通常の熱磁気記録
のプロセスにより最初に記録層5に磁区が書き込まれ、
続いてそれが交換結合力によりメモリ層3に転写され、
そのままメモリ層3に残る。ここで、中間層4はかかる
交換結合力を制御するための層である。一方、初期化層
7は予めバイアス磁界と反対向きに一様に磁化された層
であり、前述のメモリ層3への転写が行われた後に、記
録層5はスイッチング層6を介した初期化層7からの交
換結合力で初期化層7の磁気モーメントと揃うようにな
る。従って、図3に示した光磁気ディスクは、初期化磁
石を使用することなくオーバーライト機能を実現してい
る。なお、2値情報に応じて記録を行わない場合には低
パワーPL のレーザ光の照射によりメモリ層3だけがT
c以上に加熱されて記録層5の磁化方向は初期化された
ままの状態に保たれている。これにより、メモリ層3の
磁気モーメントは記録層5からの交換結合力で記録層5
の磁気モーメントと揃うようになる。
行う際に、バイアス磁界印加の下、記録する2値情報に
応じて高パワーPH のレーザ光が光磁気記録媒体40に
照射されると、メモリ層3及び記録層5はそれらのキュ
リー温度Tc以上に加熱されるので、通常の熱磁気記録
のプロセスにより最初に記録層5に磁区が書き込まれ、
続いてそれが交換結合力によりメモリ層3に転写され、
そのままメモリ層3に残る。ここで、中間層4はかかる
交換結合力を制御するための層である。一方、初期化層
7は予めバイアス磁界と反対向きに一様に磁化された層
であり、前述のメモリ層3への転写が行われた後に、記
録層5はスイッチング層6を介した初期化層7からの交
換結合力で初期化層7の磁気モーメントと揃うようにな
る。従って、図3に示した光磁気ディスクは、初期化磁
石を使用することなくオーバーライト機能を実現してい
る。なお、2値情報に応じて記録を行わない場合には低
パワーPL のレーザ光の照射によりメモリ層3だけがT
c以上に加熱されて記録層5の磁化方向は初期化された
ままの状態に保たれている。これにより、メモリ層3の
磁気モーメントは記録層5からの交換結合力で記録層5
の磁気モーメントと揃うようになる。
【0005】ところで、今日、画像データ等の大量の情
報を扱う必要性から大容量の光磁気記録媒体が要望され
ている。この要望に応えるために、光磁気記録媒体を高
密度化する種々の技術が開発されている。光磁気記録媒
体を高密度化するために、トラックピッチを一層狭くす
るとともに、記録光の絞り込みまたは短波長化により磁
気マークを微小化して記録する方向に開発が進められて
いる。一方、こうして記録された微小な磁気マークのサ
イズは、再生光スポット径よりもかなり小さくなるため
に、再生光スポット内に存在する複数の微小磁気マーク
をそれぞれ識別して再生する必要がある。
報を扱う必要性から大容量の光磁気記録媒体が要望され
ている。この要望に応えるために、光磁気記録媒体を高
密度化する種々の技術が開発されている。光磁気記録媒
体を高密度化するために、トラックピッチを一層狭くす
るとともに、記録光の絞り込みまたは短波長化により磁
気マークを微小化して記録する方向に開発が進められて
いる。一方、こうして記録された微小な磁気マークのサ
イズは、再生光スポット径よりもかなり小さくなるため
に、再生光スポット内に存在する複数の微小磁気マーク
をそれぞれ識別して再生する必要がある。
【0006】磁気超解像再生(MSR)は、再生用レー
ザビームのスポット径より小さい磁区を独立して再生す
ることができる再生方法として近年注目されている。磁
気超解像再生が行われる媒体は、記録層の磁区が転写さ
れる再生層を備え、再生層は再生用レーザビームが照射
されることにより温度分布を生じる。再生層は所定温度
以下あるいは所定温度以上の領域が磁気マスクとして機
能するように磁気特性が調整されているために、磁気マ
スクにより再生光スポットサイズを実効的に小さくした
のと同様の効果が得られる。このような磁気超解像再生
には、再生光スポット内の再生信号が検出される領域に
応じて前方開口検出(FAD)、中央開口検出(CA
D)及び後方開口検出(RAD)の3つのタイプが知ら
れている。FADタイプの磁気超解像再生は再生光スポ
ット内の前方部、すなわち、再生光スポットが照射され
た再生層の所定温度よりも低い温度領域から再生信号を
検出するのに対して、CADタイプ及びRADタイプの
磁気超解像再生はそれぞれ再生光スポット内の中央部及
び後方部、すなわち、再生光スポットが照射された再生
層の所定温度よりも高い温度領域から再生信号を検出す
る。CADタイプの磁気超解像では、垂直磁化膜である
記録層の上に、室温で面内磁化膜であり所定の温度(臨
界温度Tcr)を超えると垂直磁化膜に転移する再生層
を備えた構造が採用されている。
ザビームのスポット径より小さい磁区を独立して再生す
ることができる再生方法として近年注目されている。磁
気超解像再生が行われる媒体は、記録層の磁区が転写さ
れる再生層を備え、再生層は再生用レーザビームが照射
されることにより温度分布を生じる。再生層は所定温度
以下あるいは所定温度以上の領域が磁気マスクとして機
能するように磁気特性が調整されているために、磁気マ
スクにより再生光スポットサイズを実効的に小さくした
のと同様の効果が得られる。このような磁気超解像再生
には、再生光スポット内の再生信号が検出される領域に
応じて前方開口検出(FAD)、中央開口検出(CA
D)及び後方開口検出(RAD)の3つのタイプが知ら
れている。FADタイプの磁気超解像再生は再生光スポ
ット内の前方部、すなわち、再生光スポットが照射され
た再生層の所定温度よりも低い温度領域から再生信号を
検出するのに対して、CADタイプ及びRADタイプの
磁気超解像再生はそれぞれ再生光スポット内の中央部及
び後方部、すなわち、再生光スポットが照射された再生
層の所定温度よりも高い温度領域から再生信号を検出す
る。CADタイプの磁気超解像では、垂直磁化膜である
記録層の上に、室温で面内磁化膜であり所定の温度(臨
界温度Tcr)を超えると垂直磁化膜に転移する再生層
を備えた構造が採用されている。
【0007】上記のような高密度記録技術である磁気超
解像再生と光変調オーバーライト記録を組み合わせた光
磁気記録媒体も開発されている。例えば、特開平5−1
2732号、特開平6−119669号及び特開平6−
223420号は、室温で面内磁化膜であり所定の温度
で垂直磁化膜に移行する読み出し層を記録層上に備える
ことにより、CADタイプの磁気超解像再生機能を備え
た光変調オーバーライト用光磁気記録媒体を開示してい
る。
解像再生と光変調オーバーライト記録を組み合わせた光
磁気記録媒体も開発されている。例えば、特開平5−1
2732号、特開平6−119669号及び特開平6−
223420号は、室温で面内磁化膜であり所定の温度
で垂直磁化膜に移行する読み出し層を記録層上に備える
ことにより、CADタイプの磁気超解像再生機能を備え
た光変調オーバーライト用光磁気記録媒体を開示してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らの実験によると、室温からキュリー温度の間に、面
内磁化から垂直磁化に転移する臨界温度Tcrを持つ磁
性膜を、単純に、光変調オーバライト光磁気記録媒体の
再生層に用いた媒体では、再生時にC/Nが極めて低
く、オーバーライト記録特性及び磁気超解像の再生特性
の両方を実用レベルで満足することができないことがわ
かった。さらに、かかる構造の光変調オーバライト光磁
気記録媒体は記録耐久性も十分でない。
者らの実験によると、室温からキュリー温度の間に、面
内磁化から垂直磁化に転移する臨界温度Tcrを持つ磁
性膜を、単純に、光変調オーバライト光磁気記録媒体の
再生層に用いた媒体では、再生時にC/Nが極めて低
く、オーバーライト記録特性及び磁気超解像の再生特性
の両方を実用レベルで満足することができないことがわ
かった。さらに、かかる構造の光変調オーバライト光磁
気記録媒体は記録耐久性も十分でない。
【0009】本発明は前記従来技術の欠点を解消するた
めになされたものであり、その目的は、光変調オーバー
ライト記録及びCADタイプの磁気超解像再生の両方を
実用レベルで実現することができる新規な光磁気記録媒
体を提供することにある。
めになされたものであり、その目的は、光変調オーバー
ライト記録及びCADタイプの磁気超解像再生の両方を
実用レベルで実現することができる新規な光磁気記録媒
体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に従
えば、基板上に少なくとも再生層、再生スイッチング
層、メモリ層、記録層、スイッチング層及び初期化層を
有するオーバーライト記録が可能な光磁気記録媒体であ
って、上記再生層が室温で面内磁化膜であり臨界温度T
cr(R)を超えると垂直磁化膜に転移する磁性膜から
構成され、上記再生層のキュリー温度Tc(R)、再生
スイッチング層のキュリー温度Tc(RS)及びメモリ
層のキュリー温度Tc(M)が、下記式(1) 〜(3) : Tc(RS)<Tc(R) ・・・(1) Tc(RS)<Tc(M) ・・・(2) Tcr(R)<Tc(RS)・・・(3) を満足することを特徴とする光磁気記録媒体が提供され
る。
えば、基板上に少なくとも再生層、再生スイッチング
層、メモリ層、記録層、スイッチング層及び初期化層を
有するオーバーライト記録が可能な光磁気記録媒体であ
って、上記再生層が室温で面内磁化膜であり臨界温度T
cr(R)を超えると垂直磁化膜に転移する磁性膜から
構成され、上記再生層のキュリー温度Tc(R)、再生
スイッチング層のキュリー温度Tc(RS)及びメモリ
層のキュリー温度Tc(M)が、下記式(1) 〜(3) : Tc(RS)<Tc(R) ・・・(1) Tc(RS)<Tc(M) ・・・(2) Tcr(R)<Tc(RS)・・・(3) を満足することを特徴とする光磁気記録媒体が提供され
る。
【0011】本発明者は、光変調オーバーライト光磁気
記録媒体にCADタイプの磁気超解像再生機能を持たせ
るために、所定温度で面内磁化から垂直磁化に転移する
ような磁性膜を光変調オーバライト光磁気記録媒体の再
生層に置き換えて光磁気記録媒体を構成することを試み
た。しかしながら、かかる構造を有する光磁気記録媒体
は、C/Nが極めて低いため実用に耐えない。この原因
は、本発明者の知見によると、以下のように考えられ
る。光変調オーバライト記録時に、記録光は、記録され
る2値情報に応じて高パワーPH と低パワーPL に変調
される。ここで、低パワーPL の記録光が照射されると
(Lプロセス)、通常、メモリ層のキュリー温度よりも
記録層のキュリー温度の方が高いため、メモリ層だけが
そのキュリー温度以上に加熱されて記録層の磁化方向は
初期化されたままの状態に保たれている。冷却工程にお
いては、メモリ層は記録層からの交換結合力を受けてそ
の磁気モーメントは記録層の磁気モーメントと揃うよう
になる。ここで、再生層は、臨界温度以下の温度のみな
らず、臨界温度以上の温度であって且つメモリ層のキュ
リー温度以上の温度にて垂直方向の磁化が面内方向に変
化すると考えられ、Lプロセスの冷却期間中に、メモリ
層(または記録層)は再生層の面内方向磁化からの磁気
的影響を受けて、記録層からメモリ層への転写が良好に
行われていないのではないかと考えられる。そこで、本
発明では、オーバーライト記録時のLプロセスの間に再
生層とメモリ層との間の磁気的影響を遮断(または弱め
るためのスイッチング層(本文中、再生スイッチング層
という)を設けることとした。このため、再生スイッチ
ング層のキュリー温度Tc(RS)はメモリ層のキュリ
ー温度Tc(M)に対して上式(2) のTc(RS)<T
c(M)を満たす必要がある。
記録媒体にCADタイプの磁気超解像再生機能を持たせ
るために、所定温度で面内磁化から垂直磁化に転移する
ような磁性膜を光変調オーバライト光磁気記録媒体の再
生層に置き換えて光磁気記録媒体を構成することを試み
た。しかしながら、かかる構造を有する光磁気記録媒体
は、C/Nが極めて低いため実用に耐えない。この原因
は、本発明者の知見によると、以下のように考えられ
る。光変調オーバライト記録時に、記録光は、記録され
る2値情報に応じて高パワーPH と低パワーPL に変調
される。ここで、低パワーPL の記録光が照射されると
(Lプロセス)、通常、メモリ層のキュリー温度よりも
記録層のキュリー温度の方が高いため、メモリ層だけが
そのキュリー温度以上に加熱されて記録層の磁化方向は
初期化されたままの状態に保たれている。冷却工程にお
いては、メモリ層は記録層からの交換結合力を受けてそ
の磁気モーメントは記録層の磁気モーメントと揃うよう
になる。ここで、再生層は、臨界温度以下の温度のみな
らず、臨界温度以上の温度であって且つメモリ層のキュ
リー温度以上の温度にて垂直方向の磁化が面内方向に変
化すると考えられ、Lプロセスの冷却期間中に、メモリ
層(または記録層)は再生層の面内方向磁化からの磁気
的影響を受けて、記録層からメモリ層への転写が良好に
行われていないのではないかと考えられる。そこで、本
発明では、オーバーライト記録時のLプロセスの間に再
生層とメモリ層との間の磁気的影響を遮断(または弱め
るためのスイッチング層(本文中、再生スイッチング層
という)を設けることとした。このため、再生スイッチ
ング層のキュリー温度Tc(RS)はメモリ層のキュリ
ー温度Tc(M)に対して上式(2) のTc(RS)<T
c(M)を満たす必要がある。
【0012】一方、かかる再生スイッチング層は、磁気
超解像再生の際には、メモリ層の磁化を再生層に磁区転
写する必要がある。再生層は室温では面内磁化を示し、
臨界温度Tcr(R)以上で垂直磁化を示すことから、
再生スイッチング層のキュリー温度Tc(RS)は再生
層のキュリー温度Tc(R)及び臨界温度Tcr(R)
に対してTcr(R)<Tc(RS)<Tc(R)を満
たす必要がある(式(1) 及び(3) )。
超解像再生の際には、メモリ層の磁化を再生層に磁区転
写する必要がある。再生層は室温では面内磁化を示し、
臨界温度Tcr(R)以上で垂直磁化を示すことから、
再生スイッチング層のキュリー温度Tc(RS)は再生
層のキュリー温度Tc(R)及び臨界温度Tcr(R)
に対してTcr(R)<Tc(RS)<Tc(R)を満
たす必要がある(式(1) 及び(3) )。
【0013】本発明の光磁気記録媒体は、上記式(1) 〜
(3) の要件を満足することによりCADタイプの磁気超
解像再生が可能となる。これにより、再生光スポットよ
りも充分小さな微小磁区(磁気マーク)であっても、他
の微小磁区と区別し且つ良好なC/Nで再生が可能とな
る。
(3) の要件を満足することによりCADタイプの磁気超
解像再生が可能となる。これにより、再生光スポットよ
りも充分小さな微小磁区(磁気マーク)であっても、他
の微小磁区と区別し且つ良好なC/Nで再生が可能とな
る。
【0014】本発明の光磁気記録媒体に使用される再生
スイッチング層を構成する磁性材料は、メモリ層及び再
生層と上記キュリー温度の関係を満足するものであれば
特に限定されず、例えば、TbFeCo、GdFeC
o、GdTbFeCo、NdGdFeCo、NdDyF
eCo等の希土類金属−遷移金属合金を使用することが
できる。また、再生層は、室温とそのキュリー温度の間
に、面内磁化から垂直磁化に転移する臨界温度Tcr
(R)を有する磁性材料を使用することができ、例え
ば、GdFeCo、GdTbFeCo等の希土類金属−
遷移金属合金、Pt−Co等のCADタイプの磁気超解
像再生が可能な光磁気記録媒体の再生層に使用される材
料であれば種々の磁性材料を使用することができる。ま
た、メモリ層は、TbFeCo、GdFeCo、GdT
bFeCo、NdGdFeCo、NdDyFeCo等の
希土類金属−遷移金属合金を使用することができ、さら
に後述するように、Tb/FeCoのような希土類金属
層/遷移金属層による積層構造の磁性層を使用すること
ができる。
スイッチング層を構成する磁性材料は、メモリ層及び再
生層と上記キュリー温度の関係を満足するものであれば
特に限定されず、例えば、TbFeCo、GdFeC
o、GdTbFeCo、NdGdFeCo、NdDyF
eCo等の希土類金属−遷移金属合金を使用することが
できる。また、再生層は、室温とそのキュリー温度の間
に、面内磁化から垂直磁化に転移する臨界温度Tcr
(R)を有する磁性材料を使用することができ、例え
ば、GdFeCo、GdTbFeCo等の希土類金属−
遷移金属合金、Pt−Co等のCADタイプの磁気超解
像再生が可能な光磁気記録媒体の再生層に使用される材
料であれば種々の磁性材料を使用することができる。ま
た、メモリ層は、TbFeCo、GdFeCo、GdT
bFeCo、NdGdFeCo、NdDyFeCo等の
希土類金属−遷移金属合金を使用することができ、さら
に後述するように、Tb/FeCoのような希土類金属
層/遷移金属層による積層構造の磁性層を使用すること
ができる。
【0015】本発明の光磁気記録媒体は、光変調オーバ
ーライトを実行するために、上記記録層のキュリー温度
Tc(W)、スイッチング層のキュリー温度Tc(S)
及び初期化層のキュリー温度Tc(I)が、下記式(4)
〜(6) : Tc(M) <Tc(W) ・・・(4) Tc(S) <Tc(W) ・・・(5) Tc(W) <Tc(I) ・・・(6) を満足することができる。
ーライトを実行するために、上記記録層のキュリー温度
Tc(W)、スイッチング層のキュリー温度Tc(S)
及び初期化層のキュリー温度Tc(I)が、下記式(4)
〜(6) : Tc(M) <Tc(W) ・・・(4) Tc(S) <Tc(W) ・・・(5) Tc(W) <Tc(I) ・・・(6) を満足することができる。
【0016】本発明の光磁気記録媒体の記録層を構成す
る磁性材料は、他の層との関係で上記式(4) 〜(6) の関
係を満たす磁性材料ならば任意の材料を使用することが
でき、例えば、TbFeCo、GdFeCo、GdTb
FeCo、NdGdFeCo、NdDyFeCo等の希
土類金属−遷移金属合金を使用することができ、さらに
後述するように、Tb/FeCoのような希土類金属層
/遷移金属層による積層構造の磁性層を使用することが
できる。
る磁性材料は、他の層との関係で上記式(4) 〜(6) の関
係を満たす磁性材料ならば任意の材料を使用することが
でき、例えば、TbFeCo、GdFeCo、GdTb
FeCo、NdGdFeCo、NdDyFeCo等の希
土類金属−遷移金属合金を使用することができ、さらに
後述するように、Tb/FeCoのような希土類金属層
/遷移金属層による積層構造の磁性層を使用することが
できる。
【0017】本発明の光磁気記録媒体のスイッチング層
及び初期化層を構成する材料は、TbFeCo等の希土
類金属−遷移金属合金を使用することができ、光変調オ
ーバーライト光磁気記録媒体のスイッチング層及び初期
化層に適用可能な任意の磁性材料を使用することができ
る。
及び初期化層を構成する材料は、TbFeCo等の希土
類金属−遷移金属合金を使用することができ、光変調オ
ーバーライト光磁気記録媒体のスイッチング層及び初期
化層に適用可能な任意の磁性材料を使用することができ
る。
【0018】本発明の光磁気記録媒体において、上記再
生層が希土類金属及び遷移金属を主成分として含む合金
構造を有する磁性膜であり、且つ上記メモリ層が希土類
金属を主成分とする層と遷移金属を主成分とする層とを
交互に積層した積層構造を有し且つ該希土類金属を主成
分とする層が2〜8Aの膜厚になるような積層周期の磁
性膜であることが好ましい。これにより、オーバーライ
ト記録した磁気マークを磁気超解像再生した時にC/N
を良好にするとともに、記録耐久性を一層向上させるこ
とができる。
生層が希土類金属及び遷移金属を主成分として含む合金
構造を有する磁性膜であり、且つ上記メモリ層が希土類
金属を主成分とする層と遷移金属を主成分とする層とを
交互に積層した積層構造を有し且つ該希土類金属を主成
分とする層が2〜8Aの膜厚になるような積層周期の磁
性膜であることが好ましい。これにより、オーバーライ
ト記録した磁気マークを磁気超解像再生した時にC/N
を良好にするとともに、記録耐久性を一層向上させるこ
とができる。
【0019】さらに、本発明の光磁気記録媒体におい
て、上記記録層が、希土類金属を主成分とする層と遷移
金属を主成分とする層とを交互に積層した積層構造を有
し且つ該希土類金属を主成分とする層が2〜8Aの膜厚
になるような積層周期の磁性膜であることが好ましい。
これにより、オーバーライト記録した磁気マークを磁気
超解像再生した時にC/Nを良好にするとともに、記録
耐久性を一層向上させることができる。
て、上記記録層が、希土類金属を主成分とする層と遷移
金属を主成分とする層とを交互に積層した積層構造を有
し且つ該希土類金属を主成分とする層が2〜8Aの膜厚
になるような積層周期の磁性膜であることが好ましい。
これにより、オーバーライト記録した磁気マークを磁気
超解像再生した時にC/Nを良好にするとともに、記録
耐久性を一層向上させることができる。
【0020】本発明の光磁気記録媒体において、上記再
生層が希土類金属及び遷移金属を主成分として含む合金
ターゲットを用いたスパッタリングにより形成され、上
記積層構造を有する層が希土類金属を主成分として含む
ターゲットと遷移金属を主成分として含むターゲットを
用いた同時スパッタリングにより形成されることが好ま
しい。同時スパッタリングは、被積層体(基板)を希土
類金属ターゲット及び遷移金属ターゲットに対して回転
させながらスパッタすることにより実行できる。かかる
同時スパッタリングは、被積層体の回転速度を変更する
ことによって積層周期にを変更することができ、各ター
ゲットへの投入電力を変更することによって積層構造を
構成する磁性層の組成を調整できるため、積層構造の制
御に好適である。
生層が希土類金属及び遷移金属を主成分として含む合金
ターゲットを用いたスパッタリングにより形成され、上
記積層構造を有する層が希土類金属を主成分として含む
ターゲットと遷移金属を主成分として含むターゲットを
用いた同時スパッタリングにより形成されることが好ま
しい。同時スパッタリングは、被積層体(基板)を希土
類金属ターゲット及び遷移金属ターゲットに対して回転
させながらスパッタすることにより実行できる。かかる
同時スパッタリングは、被積層体の回転速度を変更する
ことによって積層周期にを変更することができ、各ター
ゲットへの投入電力を変更することによって積層構造を
構成する磁性層の組成を調整できるため、積層構造の制
御に好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光磁気記録媒体の
実施の形態及び実施例を図面を参照しながら具体的に説
明する。
実施の形態及び実施例を図面を参照しながら具体的に説
明する。
【0022】実施例1 図1に示したように透明基板10上に、窒化シリコン層
12(下地層)を介して、再生層14、再生スイッチン
グ層16、メモリ層20、中間層22、記録層24、ス
イッチング層26及び初期化層28の7層の磁性層並び
に窒化シリコン層30、Al層32及び紫外線硬化樹脂
層34を積層した構造を有する光変調オーバーライト用
光磁気ディスク1の製造例を以下に示す。
12(下地層)を介して、再生層14、再生スイッチン
グ層16、メモリ層20、中間層22、記録層24、ス
イッチング層26及び初期化層28の7層の磁性層並び
に窒化シリコン層30、Al層32及び紫外線硬化樹脂
層34を積層した構造を有する光変調オーバーライト用
光磁気ディスク1の製造例を以下に示す。
【0023】〔光磁気ディスクの製造〕アドレスピッ
ト、クロックピット等のプリピット並びに内周から外周
にかけて1.1μmピッチの渦巻き状ガイド溝が形成さ
れた厚さ1.2mm、直径90mmのポリカーボネート
基板を原盤露光装置及び射出成型機を用いて作製した。
このポリカーボネート基板を、複数のスパッタチャンバ
を有する連続スパッタリング装置の第1スパッタチャン
バ内の基板キャリアに装着した。基板キャリアはスパッ
タチャンバ内でスパッタリングターゲットに対して回転
可能に支持されており、ポリカーボネート基板も基板キ
ャリア内でスパッタリングターゲットに対して回転可能
に支持されている。ターゲットとしてSiターゲットを
スパッタチャンバ内に装着した後、チャンバ内を5×1
0-5Pa以下の真空度まで排気して、ArガスとN2 ガ
スを導入して反応性スパッタリングを行った。このスパ
ッタリングにより基板10上に窒化シリコン層12を厚
さ70nmで成膜した。
ト、クロックピット等のプリピット並びに内周から外周
にかけて1.1μmピッチの渦巻き状ガイド溝が形成さ
れた厚さ1.2mm、直径90mmのポリカーボネート
基板を原盤露光装置及び射出成型機を用いて作製した。
このポリカーボネート基板を、複数のスパッタチャンバ
を有する連続スパッタリング装置の第1スパッタチャン
バ内の基板キャリアに装着した。基板キャリアはスパッ
タチャンバ内でスパッタリングターゲットに対して回転
可能に支持されており、ポリカーボネート基板も基板キ
ャリア内でスパッタリングターゲットに対して回転可能
に支持されている。ターゲットとしてSiターゲットを
スパッタチャンバ内に装着した後、チャンバ内を5×1
0-5Pa以下の真空度まで排気して、ArガスとN2 ガ
スを導入して反応性スパッタリングを行った。このスパ
ッタリングにより基板10上に窒化シリコン層12を厚
さ70nmで成膜した。
【0024】次に、基板キャリアを、Gd30Fe60Co
10ターゲットが装着された第2スパッタチャンバに搬送
してArガスを導入してスパッタリングを行い、厚さ5
0nmのGd30Fe60Co10再生層14を成膜した。再
生層の臨界温度は140℃である。
10ターゲットが装着された第2スパッタチャンバに搬送
してArガスを導入してスパッタリングを行い、厚さ5
0nmのGd30Fe60Co10再生層14を成膜した。再
生層の臨界温度は140℃である。
【0025】次に、基板キャリアを、Tb22Fe72Co
6 ターゲットが装着された第3スパッタチャンバに搬送
してArガスを導入してスパッタリングを行い、厚さ1
0nmのTb22Fe72Co6 再生スイッチング層16を
成膜した。再生スイッチング層16のキュリー温度Tc
(RS)は210℃であった。
6 ターゲットが装着された第3スパッタチャンバに搬送
してArガスを導入してスパッタリングを行い、厚さ1
0nmのTb22Fe72Co6 再生スイッチング層16を
成膜した。再生スイッチング層16のキュリー温度Tc
(RS)は210℃であった。
【0026】次いで、図2に示したような第4スパッタ
チャンバ31に基板キャリア33を搬送した。第4スパ
ッタチャンバ31にはFeCoターゲット35aとTb
ターゲット35bが装着されており、基板キャリア33
を回転しながら、これらの2つのターゲットによる2元
同時スパッタリングを行うことによりFeCo層とTb
層が交互に積層した構造の磁性層を形成することができ
る。ここで、基板キャリア33の回転数とFeCoター
ゲット35a及びTbターゲット35bへの投入電力を
変更することによってFeCo層及びTb層の積層周期
と組成比をそれぞれ調整することができる。Tb層の積
層周期(Tb層単層の厚さ)は基板キャリア33の回転
数とTb層の厚さとの関係を予備実験により求めてお
き、求められた関係に基づいて制御した。この実施例で
は、基板キャリア33の回転数を50rpmに制御して
Tb層を約4A(オングストローム)で積層した。第4
スパッタチャンバ31内でのFeCo/Tb同時スパッ
タリングにより膜厚25nmの積層構造のTb23Fe68
Co9 のメモリ層20を積層した。
チャンバ31に基板キャリア33を搬送した。第4スパ
ッタチャンバ31にはFeCoターゲット35aとTb
ターゲット35bが装着されており、基板キャリア33
を回転しながら、これらの2つのターゲットによる2元
同時スパッタリングを行うことによりFeCo層とTb
層が交互に積層した構造の磁性層を形成することができ
る。ここで、基板キャリア33の回転数とFeCoター
ゲット35a及びTbターゲット35bへの投入電力を
変更することによってFeCo層及びTb層の積層周期
と組成比をそれぞれ調整することができる。Tb層の積
層周期(Tb層単層の厚さ)は基板キャリア33の回転
数とTb層の厚さとの関係を予備実験により求めてお
き、求められた関係に基づいて制御した。この実施例で
は、基板キャリア33の回転数を50rpmに制御して
Tb層を約4A(オングストローム)で積層した。第4
スパッタチャンバ31内でのFeCo/Tb同時スパッ
タリングにより膜厚25nmの積層構造のTb23Fe68
Co9 のメモリ層20を積層した。
【0027】次いで、Gd32Fe65Co3 ターゲットが
装着された第5スパッタチャンバに搬送してArガスを
導入してスパッタリングを行い、厚さ10nmのGd32
Fe65Co3 中間層を形成した。ここで、中間層は、メ
モリ層20と記録層24との交換結合力を制御するため
の磁性層である。
装着された第5スパッタチャンバに搬送してArガスを
導入してスパッタリングを行い、厚さ10nmのGd32
Fe65Co3 中間層を形成した。ここで、中間層は、メ
モリ層20と記録層24との交換結合力を制御するため
の磁性層である。
【0028】次いで、図2に示したスパッタチャンバ3
1と同様の構造を有する2元同時スパッタが可能な第6
スパッタチャンバに基板キャリアを搬送した。このチャ
ンバ内には、DyターゲットとFeCoターゲットとが
装着されており、これらの2つのターゲットによる2元
同時スパッタリングを行い、Dy層とFeCo層が交互
に積層された構造のDy24Fe49Co27の記録層24を
膜厚20nmで積層した。基板キャリアの回転数を制御
してDy層の積層周期(単層の膜厚)を3Aにした。
1と同様の構造を有する2元同時スパッタが可能な第6
スパッタチャンバに基板キャリアを搬送した。このチャ
ンバ内には、DyターゲットとFeCoターゲットとが
装着されており、これらの2つのターゲットによる2元
同時スパッタリングを行い、Dy層とFeCo層が交互
に積層された構造のDy24Fe49Co27の記録層24を
膜厚20nmで積層した。基板キャリアの回転数を制御
してDy層の積層周期(単層の膜厚)を3Aにした。
【0029】次に、第7スパッタチャンバに基板キャリ
アを移動して、Tb17Fe75Co8ターゲットを用い
て、Tb17Fe75Co8 合金からなるスイッチング層2
6を膜厚10nmで形成した。このスイッチング層26
は、記録層24と初期化層28との交換結合力を遮断ま
たは保持する層である。
アを移動して、Tb17Fe75Co8ターゲットを用い
て、Tb17Fe75Co8 合金からなるスイッチング層2
6を膜厚10nmで形成した。このスイッチング層26
は、記録層24と初期化層28との交換結合力を遮断ま
たは保持する層である。
【0030】次いで、図2に示したチャンバ31と同様
の構造を有する2元同時スパッタが可能な第8スパッタ
チャンバに基板キャリアを搬送した。このチャンバ内に
は、TbターゲットとFeCoターゲットとが装着され
ており、これらの2つのターゲットによる2元同時スパ
ッタリングを行い、Tb層とFeCo層が交互に積層さ
れた構造のTb22Fe16Co62の初期化層28を膜厚2
0nmで積層した。
の構造を有する2元同時スパッタが可能な第8スパッタ
チャンバに基板キャリアを搬送した。このチャンバ内に
は、TbターゲットとFeCoターゲットとが装着され
ており、これらの2つのターゲットによる2元同時スパ
ッタリングを行い、Tb層とFeCo層が交互に積層さ
れた構造のTb22Fe16Co62の初期化層28を膜厚2
0nmで積層した。
【0031】さらに、第9スパッタチャンバ内で膜厚3
0nmの窒化シリコン層30を形成し、次いで、第10
スパッタチャンバ内で膜厚30nmのAl層32を形成
した。以上のスパッタリングによる膜形成を終了した
後、Al層32の上に紫外線硬化樹脂を塗布して図1に
示す構造の光変調オーバライト用光磁気ディスク1を得
た。光磁気ディスク1の各磁性層のキュリー温度は以下
の通りである。
0nmの窒化シリコン層30を形成し、次いで、第10
スパッタチャンバ内で膜厚30nmのAl層32を形成
した。以上のスパッタリングによる膜形成を終了した
後、Al層32の上に紫外線硬化樹脂を塗布して図1に
示す構造の光変調オーバライト用光磁気ディスク1を得
た。光磁気ディスク1の各磁性層のキュリー温度は以下
の通りである。
【0032】層 キュリー温度 再生層 300℃以上 再生スイッチング層 210℃ メモリ層 230℃ 中間層 280℃ 記録層 300℃ スイッチング層 230℃ 初期化層 300℃
【0033】〔光磁気ディスクの記録再生試験〕こうし
て得られた光磁気ディスク1を光磁気記録再生装置に装
着した。光磁気ディスクを9.0m/sの線速で回転さ
せながら、記録磁界250(Oe)を印加しながら、波
長680nmの集光されたレーザビームを用いて、マー
ク長5μm、マーク間隔5μmの第1基準情報を高パワ
ーPH =8.5mWと低パワーPL =4.5mWの間で
パルス変調させて記録した。次いで、記録信号の周波数
とデューティーを変更した以外は、第1基準情報と同様
の条件でマーク長2μm、マーク間隔5μmの第2基準
情報をオーバーライト記録した。
て得られた光磁気ディスク1を光磁気記録再生装置に装
着した。光磁気ディスクを9.0m/sの線速で回転さ
せながら、記録磁界250(Oe)を印加しながら、波
長680nmの集光されたレーザビームを用いて、マー
ク長5μm、マーク間隔5μmの第1基準情報を高パワ
ーPH =8.5mWと低パワーPL =4.5mWの間で
パルス変調させて記録した。次いで、記録信号の周波数
とデューティーを変更した以外は、第1基準情報と同様
の条件でマーク長2μm、マーク間隔5μmの第2基準
情報をオーバーライト記録した。
【0034】オーバーライト記録した第2基準情報をP
R =2.5mWの再生光パワーで再生し、C/Nを測定
した。この測定によりオーバーライト動作が良好に行わ
れていたかどうかがわかる。この結果、光磁気ディスク
1のC/Nは49dBと良好であった。
R =2.5mWの再生光パワーで再生し、C/Nを測定
した。この測定によりオーバーライト動作が良好に行わ
れていたかどうかがわかる。この結果、光磁気ディスク
1のC/Nは49dBと良好であった。
【0035】次に、オーバーライト記録した第2基準情
報の上に、さらに、記録周波数と記録信号のデューティ
ーを変更し、マーク長0.35μm、マーク間隔0.3
5μmの第3基準情報をオーバーライト記録した。オー
バーライト記録した第3基準情報をPR =2.5mWの
再生光パワーで再生し、C/Nを測定した。この測定で
は、マーク長0.35μmの微小マークをマーク間隔
0.35μmで記録しているため、再生光スポット径内
に複数の磁気マークが存在し得る。このため、これらの
微小マーク群から単独に検出される磁気マークの再生信
号を観測することによって、磁気超解像再生が良好に行
われていたかどうかがわかる。この結果、光磁気ディス
ク1のC/Nは46dBと良好であった。
報の上に、さらに、記録周波数と記録信号のデューティ
ーを変更し、マーク長0.35μm、マーク間隔0.3
5μmの第3基準情報をオーバーライト記録した。オー
バーライト記録した第3基準情報をPR =2.5mWの
再生光パワーで再生し、C/Nを測定した。この測定で
は、マーク長0.35μmの微小マークをマーク間隔
0.35μmで記録しているため、再生光スポット径内
に複数の磁気マークが存在し得る。このため、これらの
微小マーク群から単独に検出される磁気マークの再生信
号を観測することによって、磁気超解像再生が良好に行
われていたかどうかがわかる。この結果、光磁気ディス
ク1のC/Nは46dBと良好であった。
【0036】さらに、12.0mWのDC光を消去方向
の磁場を与えながら5万回照射した後に、マーク長0.
35μm、マーク間隔0.35μmの第3基準情報を再
度オーバーライト記録し、上記と同様の条件にて再生
し、C/Nを測定した。この測定により光磁気ディスク
1の連続記録耐久性を評価することができる。この結
果、5万回のDC光照射後の光磁気ディスク1のC/N
は46dBであり、耐久性試験前と同じ値を維持した。
なお、この試験で初期化方向の磁場を与えたのは、耐久
性評価のためDC光のパワーを通常の記録パワーから1
2.0mWに上げているため、初期化層の保磁力の低下
による初期化層の磁化方向の反転を防ぐためである。
の磁場を与えながら5万回照射した後に、マーク長0.
35μm、マーク間隔0.35μmの第3基準情報を再
度オーバーライト記録し、上記と同様の条件にて再生
し、C/Nを測定した。この測定により光磁気ディスク
1の連続記録耐久性を評価することができる。この結
果、5万回のDC光照射後の光磁気ディスク1のC/N
は46dBであり、耐久性試験前と同じ値を維持した。
なお、この試験で初期化方向の磁場を与えたのは、耐久
性評価のためDC光のパワーを通常の記録パワーから1
2.0mWに上げているため、初期化層の保磁力の低下
による初期化層の磁化方向の反転を防ぐためである。
【0037】実施例2 この実施例では再生スイッチング層のキュリー温度とC
/Nの関係を評価する。実施例1において、再生スイッ
チング層16を形成するためのターゲット組成を表1の
種々の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして光
磁気ディスクを作製した。ターゲット組成の変更によ
り、再生スイッチング層16のキュリー温度は同表に示
した値に変化した。
/Nの関係を評価する。実施例1において、再生スイッ
チング層16を形成するためのターゲット組成を表1の
種々の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして光
磁気ディスクを作製した。ターゲット組成の変更によ
り、再生スイッチング層16のキュリー温度は同表に示
した値に変化した。
【0038】
【表1】
【0039】こうして得られた各光磁気ディスクに、実
施例1と同様に第1基準情報を記録した後に、第2基準
情報をオーバーライト記録し、実施例1と同条件で再生
して、C/Nを測定した。結果を表1に示す。
施例1と同様に第1基準情報を記録した後に、第2基準
情報をオーバーライト記録し、実施例1と同条件で再生
して、C/Nを測定した。結果を表1に示す。
【0040】表1より、再生スイッチング層のキュリー
温度が、メモリ層のキュリー温度である230℃以上に
なると急激にC/Nが低下していることがわかる。これ
は、再生スイッチング層のキュリー温度がメモリ層のキ
ュリー温度以上になると、オーバーライト記録の低温記
録(Lプロセス)時に、再生スイッチング層の保磁力が
低下しないために、再生層とメモリ層との間の交換結合
力を遮断または弱めることができず、それによって、再
生層の面内磁化がメモリ層へ磁気的に悪影響を及ぼして
いるためと考えられる。
温度が、メモリ層のキュリー温度である230℃以上に
なると急激にC/Nが低下していることがわかる。これ
は、再生スイッチング層のキュリー温度がメモリ層のキ
ュリー温度以上になると、オーバーライト記録の低温記
録(Lプロセス)時に、再生スイッチング層の保磁力が
低下しないために、再生層とメモリ層との間の交換結合
力を遮断または弱めることができず、それによって、再
生層の面内磁化がメモリ層へ磁気的に悪影響を及ぼして
いるためと考えられる。
【0041】実施例3 この実施例ではメモリ層の積層周期とC/Nの関係を評
価する。実施例1において、メモリ層形成時に基板キャ
リアの回転数を変更することによりメモリ層を構成する
Tb層の積層周期(Tb層の単層の厚さ)を表2に示す
ように変更した以外は、実施例1と同様にして光磁気デ
ィスクを作製した。
価する。実施例1において、メモリ層形成時に基板キャ
リアの回転数を変更することによりメモリ層を構成する
Tb層の積層周期(Tb層の単層の厚さ)を表2に示す
ように変更した以外は、実施例1と同様にして光磁気デ
ィスクを作製した。
【0042】
【表2】
【0043】こうして得られた各光磁気ディスクに、実
施例1と同様に第1基準情報、第2基準情報及び第3基
準情報をオーバーライト記録して、オーバライト特性及
び磁気超解像再生特性を評価した。さらに、実施例1と
同様の条件にて5万回DC光を照射した後、第3基準情
報をオーバーライト記録して、記録耐久性を評価した。
結果を表2に示す。
施例1と同様に第1基準情報、第2基準情報及び第3基
準情報をオーバーライト記録して、オーバライト特性及
び磁気超解像再生特性を評価した。さらに、実施例1と
同様の条件にて5万回DC光を照射した後、第3基準情
報をオーバーライト記録して、記録耐久性を評価した。
結果を表2に示す。
【0044】表2の結果より、Tb層の膜厚が2A未満
になると、C/Nが全体的に低下する。特に微小磁区
(0.35μm)を磁気超解像再生したときのC/Nの
低下が大きいことがわかる。また、Tb層の膜厚が10
A以上でもオーバーライト記録後の通常の再生及び磁気
超解像による再生ではC/Nがかなり低下している。さ
らに、Tb層の膜厚を14A以上にするとオーバーライ
ト記録ができなくなる。これより、実施例の光磁気ディ
スク1において、メモリ層の積層構造を構成するTb層
の積層周期は2〜8Aが好適であることがわかる。
になると、C/Nが全体的に低下する。特に微小磁区
(0.35μm)を磁気超解像再生したときのC/Nの
低下が大きいことがわかる。また、Tb層の膜厚が10
A以上でもオーバーライト記録後の通常の再生及び磁気
超解像による再生ではC/Nがかなり低下している。さ
らに、Tb層の膜厚を14A以上にするとオーバーライ
ト記録ができなくなる。これより、実施例の光磁気ディ
スク1において、メモリ層の積層構造を構成するTb層
の積層周期は2〜8Aが好適であることがわかる。
【0045】実施例3 この実施例では記録層の積層周期とC/Nの関係を評価
する。実施例1において、記録層形成時に基板キャリア
の回転数を変更することにより記録層を構成するDy層
の積層周期(Dy層の単層の厚さ)を表3に示すように
変更した以外は、実施例1と同様にして光磁気ディスク
を作製した。
する。実施例1において、記録層形成時に基板キャリア
の回転数を変更することにより記録層を構成するDy層
の積層周期(Dy層の単層の厚さ)を表3に示すように
変更した以外は、実施例1と同様にして光磁気ディスク
を作製した。
【0046】
【表3】
【0047】こうして得られた各光磁気ディスクに、実
施例1と同様に第1基準情報、第2基準情報及び第3基
準情報をオーバーライト記録して、オーバライト特性及
び磁気超解像再生特性を評価した。さらに、実施例1と
同様にして5万回DC光を照射した後、第3基準情報を
オーバーライト記録して、記録耐久性を評価した。結果
を表3に示す。
施例1と同様に第1基準情報、第2基準情報及び第3基
準情報をオーバーライト記録して、オーバライト特性及
び磁気超解像再生特性を評価した。さらに、実施例1と
同様にして5万回DC光を照射した後、第3基準情報を
オーバーライト記録して、記録耐久性を評価した。結果
を表3に示す。
【0048】表3の結果より、Dy層の膜厚が2A未満
になると、C/Nが全体的に低下する。表2の場合と同
様に、微小マークを磁気超解像再生したときのC/Nの
低下が特に大きいことがわかる。また、Dy層の膜厚が
10A以上でもオーバーライト記録後の通常の再生及び
磁気超解像による再生ではC/Nが低下している。Dy
層の膜厚を14A以上にするとオーバーライト記録がで
きなかった。これより、実施例の光磁気ディスク1にお
いて、記録層の積層構造を構成するDy層の積層周期は
2〜8Aが好適である。
になると、C/Nが全体的に低下する。表2の場合と同
様に、微小マークを磁気超解像再生したときのC/Nの
低下が特に大きいことがわかる。また、Dy層の膜厚が
10A以上でもオーバーライト記録後の通常の再生及び
磁気超解像による再生ではC/Nが低下している。Dy
層の膜厚を14A以上にするとオーバーライト記録がで
きなかった。これより、実施例の光磁気ディスク1にお
いて、記録層の積層構造を構成するDy層の積層周期は
2〜8Aが好適である。
【0049】比較例 実施例1において、再生スイッチング層を形成しなかっ
た以外は、実施例1と同様にして光磁気ディスクを作製
した。この比較例の光磁気ディスクに、実施例1と同様
に第1基準情報、第2基準情報及び第3基準情報をオー
バーライト記録して、オーバライト特性及び磁気超解像
再生特性を評価した。さらに、実施例1と同様にして5
万回DC光を照射した後、第3基準情報をオーバーライ
ト記録して、記録耐久性を評価した。しかしながら、い
ずれもC/Nは40dB未満であった。
た以外は、実施例1と同様にして光磁気ディスクを作製
した。この比較例の光磁気ディスクに、実施例1と同様
に第1基準情報、第2基準情報及び第3基準情報をオー
バーライト記録して、オーバライト特性及び磁気超解像
再生特性を評価した。さらに、実施例1と同様にして5
万回DC光を照射した後、第3基準情報をオーバーライ
ト記録して、記録耐久性を評価した。しかしながら、い
ずれもC/Nは40dB未満であった。
【0050】さらに、再生スイッチング層を形成せずに
且つメモリ層及び記録層の積層周期を種々の値に変更し
て光磁気ディスクを作製した。しかしながら、それらの
光磁気ディスクのオーバライト特性、磁気超解像再生特
性及び記録耐久性に関して、いずれもC/Nは40dB
未満であった。
且つメモリ層及び記録層の積層周期を種々の値に変更し
て光磁気ディスクを作製した。しかしながら、それらの
光磁気ディスクのオーバライト特性、磁気超解像再生特
性及び記録耐久性に関して、いずれもC/Nは40dB
未満であった。
【0051】上記実施例では、光磁気ディスクのメモリ
層と記録層に積層構造を採用し、それらの積層周期は、
それぞれの磁性層内で同一になるようにしたが、磁性層
内で積層周期が部分的に異なるようにすることも可能で
ある。例えば、メモリ層または記録層と接する層との界
面近傍の周期を密にし、中層部はより粗な周期にしても
よい。
層と記録層に積層構造を採用し、それらの積層周期は、
それぞれの磁性層内で同一になるようにしたが、磁性層
内で積層周期が部分的に異なるようにすることも可能で
ある。例えば、メモリ層または記録層と接する層との界
面近傍の周期を密にし、中層部はより粗な周期にしても
よい。
【0052】また、上記実施例で採用した各磁性層の材
料や組成は、それらに限定されるものでなく、種々の材
料及び組成に変更することができることはいうまでもな
い。例えば、上記磁性層で用いた希土類金属−遷移金属
合金にはCr、V、Nb、Mn等の添加物を加えて希土
類金属−遷移金属合金の腐食を防止することができる。
上記メモリ層の積層構造はTb/FeCo以外に、Tb
Dy/FeCo、Tb/FeCo+Cr、Tb+Cr/
FeCo(Crは添加物)等を採用することも可能であ
る。また、Tb/FeCo+Tbなど、FeCoに微量
のTb等の希土類を添加した積層構造も可能である。ま
た、窒化シリコン層はSiNに限定されず、AlSi
N、AlTaN、TiN、TiON、TiO2 、Zn
S、BN等を使用することもできる。また、基板材料は
ポリカーボネート以外に、ポリメチルメタクリレート、
非晶質ポリオレフィン、ガラス等を使用することができ
る。
料や組成は、それらに限定されるものでなく、種々の材
料及び組成に変更することができることはいうまでもな
い。例えば、上記磁性層で用いた希土類金属−遷移金属
合金にはCr、V、Nb、Mn等の添加物を加えて希土
類金属−遷移金属合金の腐食を防止することができる。
上記メモリ層の積層構造はTb/FeCo以外に、Tb
Dy/FeCo、Tb/FeCo+Cr、Tb+Cr/
FeCo(Crは添加物)等を採用することも可能であ
る。また、Tb/FeCo+Tbなど、FeCoに微量
のTb等の希土類を添加した積層構造も可能である。ま
た、窒化シリコン層はSiNに限定されず、AlSi
N、AlTaN、TiN、TiON、TiO2 、Zn
S、BN等を使用することもできる。また、基板材料は
ポリカーボネート以外に、ポリメチルメタクリレート、
非晶質ポリオレフィン、ガラス等を使用することができ
る。
【0053】
【発明の効果】本発明の光磁気記録媒体は、再生層、メ
モリ層、記録層、スイッチング層及び初期化層を有する
オーバーライト記録が可能な光磁気記録媒体において、
再生層を、臨界温度Tcr(R)を超えると面内磁化膜
から垂直磁化膜に転移する磁性膜で構成し、該再生層と
メモリ層との間に再生スイッチング層を設け、該再生ス
イッチング層のキュリー温度Tc(RS)、再生層のキ
ュリー温度Tc(R)及びメモリ層のキュリー温度Tc
(M)との間に、Tcr(R)<Tc(RS)<Tc
(R),Tc(M)なる関係を有するように各磁性膜を
構成したので、光変調ダイレクトオーバーライト記録が
可能であり且つ微小磁気マークを記録した場合でも磁気
超解像再生、特にCADタイプの磁気超解像再生により
良好なC/Nを得ることができる光磁気記録媒体を実現
することができた。
モリ層、記録層、スイッチング層及び初期化層を有する
オーバーライト記録が可能な光磁気記録媒体において、
再生層を、臨界温度Tcr(R)を超えると面内磁化膜
から垂直磁化膜に転移する磁性膜で構成し、該再生層と
メモリ層との間に再生スイッチング層を設け、該再生ス
イッチング層のキュリー温度Tc(RS)、再生層のキ
ュリー温度Tc(R)及びメモリ層のキュリー温度Tc
(M)との間に、Tcr(R)<Tc(RS)<Tc
(R),Tc(M)なる関係を有するように各磁性膜を
構成したので、光変調ダイレクトオーバーライト記録が
可能であり且つ微小磁気マークを記録した場合でも磁気
超解像再生、特にCADタイプの磁気超解像再生により
良好なC/Nを得ることができる光磁気記録媒体を実現
することができた。
【0054】さらに、本発明の光磁気記録媒体のメモリ
層及び/または記録層に希土類金属/遷移金属の積層構
造を採用することにより、一層C/Nを向上することが
できる。このように、本発明の光磁気記録媒体は、光変
調ダイレクトオーバーライト記録と磁気超解像再生の両
方の機能を実用化レベルで達成することができたので、
高密度光記録媒体として極めて有用となる。
層及び/または記録層に希土類金属/遷移金属の積層構
造を採用することにより、一層C/Nを向上することが
できる。このように、本発明の光磁気記録媒体は、光変
調ダイレクトオーバーライト記録と磁気超解像再生の両
方の機能を実用化レベルで達成することができたので、
高密度光記録媒体として極めて有用となる。
【図1】図1は、本発明の実施例で製造した光磁気ディ
スクの積層構造を示す概略断面図である。
スクの積層構造を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施例において2元同時スパッタリン
グを行ったスパッタリング装置のスパッタチャンバの構
造を概念的に示す図である。
グを行ったスパッタリング装置のスパッタチャンバの構
造を概念的に示す図である。
【図3】従来の光変調オーバーライト用光磁気記録媒体
の積層構造を示す概略断面図である。
の積層構造を示す概略断面図である。
1 光磁気ディスク 10 基板 12 窒化シリコン層 14 再生層 16 再生スイッチング層 20 メモリ層 22 中間層 24 記録層 26 スイッチング層 28 初期化層 30 窒化シリコン層 31 スパッタチャンバ 32 Al層 33 基板キャリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 昌俊 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 基板上に少なくとも再生層、再生スイッ
チング層、メモリ層、記録層、スイッチング層及び初期
化層を有するオーバーライト記録が可能な光磁気記録媒
体であって、 上記再生層が室温で面内磁化膜であり臨界温度Tcr
(R)を超えると垂直磁化膜に転移する磁性膜から構成
され、 上記再生層のキュリー温度Tc(R)、再生スイッチン
グ層のキュリー温度Tc(RS)及びメモリ層のキュリ
ー温度Tc(M)が、下記式(1) 〜(3) : Tc(RS)<Tc(R) ・・・(1) Tc(RS)<Tc(M) ・・・(2) Tcr(R)<Tc(RS) ・・・(3) を満足することを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】 CADタイプの磁気超解像再生が可能で
あることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項3】 上記記録層のキュリー温度Tc(W)、
スイッチング層のキュリー温度Tc(S)及び初期化層
のキュリー温度Tc(I)が、下記式(4) 〜(6) : Tc(M) <Tc(W) ・・・(4) Tc(S) <Tc(W) ・・・(5) Tc(W) <Tc(I) ・・・(6) を満足することを特徴とする請求項1記載の光磁気記録
媒体。 - 【請求項4】 上記再生層が希土類金属及び遷移金属を
主成分として含む合金構造を有する磁性膜であり、且つ
上記メモリ層が希土類金属を主成分とする層と遷移金属
を主成分とする層とを交互に積層した積層構造を有し且
つ該希土類金属を主成分とする層が2〜8Aの膜厚にな
るような積層周期の磁性膜であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれか一項記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項5】 上記記録層が、希土類金属を主成分とす
る層と遷移金属を主成分とする層とを交互に積層した積
層構造を有し且つ該希土類金属を主成分とする層が2〜
8Aの膜厚になるような積層周期の磁性膜であることを
特徴とする請求項4記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項6】 上記再生層が希土類金属及び遷移金属を
主成分として含む合金ターゲットを用いたスパッタリン
グにより形成され、上記積層構造を有する層が希土類金
属を主成分として含むターゲットと遷移金属を主成分と
して含むターゲットとを用いた同時スパッタリングによ
り形成されてなることを特徴とする請求項4または5記
載の光磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10146713A JPH1131340A (ja) | 1997-05-13 | 1998-05-13 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13752297 | 1997-05-13 | ||
| JP9-137522 | 1997-05-13 | ||
| JP10146713A JPH1131340A (ja) | 1997-05-13 | 1998-05-13 | 光磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1131340A true JPH1131340A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=26470803
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10146713A Withdrawn JPH1131340A (ja) | 1997-05-13 | 1998-05-13 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1131340A (ja) |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP10146713A patent/JPH1131340A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |