JPH11329408A - 非水二次電池用電極シートとこれらを用いた非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池用電極シートとこれらを用いた非水二次電池

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JPH11329408A
JPH11329408A JP10130768A JP13076898A JPH11329408A JP H11329408 A JPH11329408 A JP H11329408A JP 10130768 A JP10130768 A JP 10130768A JP 13076898 A JP13076898 A JP 13076898A JP H11329408 A JPH11329408 A JP H11329408A
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current collector
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battery
negative electrode
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Kazuo Sugiyama
和男 杉山
Yasuo Aozuka
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Fujifilm Celltec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が安定し、電池の故障が少ない電極シー
トを提供することを課題とする。 【解決手段】 集電体の両面に合剤層を有する帯状の電
極シートにおいて、該集電体の両面のいずれの上にも合
剤層がない未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を有す
る部分の長さの長い方に対して、1%以上15%以下で
あることを特徴とする非水二次電池用電極シートを提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造安定性とサイ
クル特性に優れた非水二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のニッカド電池やニッケル水素電池
に比べ、高容量のリチウムイオン二次電池が携帯用の機
器に多用されて来ている。しかしながら、リチウムイオ
ン二次電池のサイクル寿命は開発当初より大幅に改良さ
れてきているとはいえ、まだ不十分であり、さらなる改
良が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、電極
の製造の安定性を向上させる電極シートを提供すること
であり、また電極寸法等の精度を改良することのできる
電極シートを提供することであり、更にこれらの電極シ
ートを用いることによりサイクル寿命の長い高容量型の
非水二次電池を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、集電体の
両面に合剤層を有する帯状の電極シートにおいて、該集
電体の両面のいずれの上にも合剤層がない未塗布部の長
さが、一方の面に合剤層を有する電極部分の長さの長い
方に対して、1%以上15%以下であることを特徴とす
る非水二次電池用電極シートにより解決するにいたっ
た。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい形態につ
いて列挙するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0006】(1)集電体の両面に合剤層を有する帯状
の電極シートにおいて、該集電体の両面のいずれの上に
も合剤層がない未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を
有する電極部分の長さの長い方に対して、1%以上15
%以下であることを特徴とする非水二次電池用電極シー
ト。
【0007】(2)集電体の両面に合剤層を有する帯状
の負極シートにおいて、該集電体の両面のいずれの上に
も合剤層がない未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を
有する電極部分の長さの長い方に対して、1%以上5%
以下であることを特徴とする非水二次電池用負極シー
ト。
【0008】(3)集電体の両面に合剤層を有する帯状
の負極シートにおいて、該集電体の両面のいずれの上に
も合剤層がない未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を
有する電極部分の長さの長い方に対して、1.5%以上
4%以下であることを特徴とする非水二次電池用負極シ
ート。
【0009】(4)該集電体の両面の未塗布部が電極シ
ートの長手方向の両端にあり、その長さが2mm以上で
あることを特徴とする項2または3に記載の非水二次電
池用負極シート。
【0010】(5)項2又は3の集電体は、厚みが5μ
m以上15μm以下の導電層を有するシートであること
を特徴とする非水二次電池用負極シート。
【0011】(6)集電体の両面に合剤層を有する帯状
の正極シートにおいて、該集電体の両面のいずれの上に
も合剤層がない未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を
有する電極部分の長さの長い方に対して、5%以上15
%以下であることを特徴とする非水二次電池用正極シー
ト。
【0012】(7)集電体の両面に合剤層を有する帯状
の正極シートにおいて、該集電体の両面のいずれの上に
も合剤層がない未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を
有する電極部分の長さの長い方に対して、6%以上12
%以下であることを特徴とする非水二次電池用正極シー
ト。
【0013】(8)該集電体の両面に未塗布部が電極シ
ートの長手方向の両端にあり、その長さが2mm以上で
あることを特徴とする項6または7に記載の非水二次電
池用正極シート。
【0014】(9)項6又は7の集電体は、厚みが5μ
m以上15μm以下の導電層を有するシートであること
を特徴とする非水二次電池用正極シート。
【0015】(10)正極シート、セパレーター、負極
シートを巻回してなる電極群と非水電解質を電池缶に組
み込んでなる非水二次電池において、正負電極シートの
少なくとも一方が項1〜9のいずれかに記載の電極シー
トであることを特徴とする非水二次電池。
【0016】(11)該電極群の最外周に位置する電極
シートの最外周部分が、集電体の外周側に合剤層を有さ
ず、内周側のみに合剤層を有することを特徴とする項1
0に記載の非水二次電池。
【0017】(12)該電極群の最内周に位置する電極
シートの最内周部分が、集電体の巻回群中心側に合剤層
を有さず、電極群側のみに合剤層を有することを特徴と
する項10に記載の非水二次電池。
【0018】(13)項11および12の電極シートが
負極シートであることを特徴とする非水二次電池。
【0019】(14)項11の電極シートが負極シー
ト、項12の電極シートが正極シートであることを特徴
とする非水二次電池。
【0020】(15)項11の電極シートが正極シー
ト、項12の電極シートが負極シートであることを特徴
とする非水二次電池。
【0021】(16)項11および12の電極シートが
正極シートであることを特徴とする非水二次電池。
【0022】(17)電極シートと電極端子を連結する
電極リードが、電極シートの両面のいずれにも合剤層が
ない合剤未塗布部に取り付けられていることを特徴とす
る項10〜16のいずれかに記載の非水二次電池。
【0023】以下、本発明の実施例の形態について詳細
に説明する。非水二次電池は、以下で詳述する集電体の
両面に電極合剤を塗布してなる正極、負極及びセパレー
ターを、セパレーターが正負極を隔てるように配置して
積層又は巻回した電極群を、電池缶に挿入し、電解質を
添加注入した後封口し、適宜エージングを施して製作す
る。この非水二次電池のサイクル特性を改良し、これら
の電池に用いられる電極シートの製造適性と精度を改良
することが望まれている。電池の形態としては、巻回電
極群を用いるのであればいわゆる角型、円筒型、扁平型
等のいずれであってもよい。
【0024】非水二次電池のサイクル特性の劣化には、
各種の要因がある。リチウムイオンを吸蔵放出するいわ
ゆるリチウムインタカレーション化合物そのものの構造
を安定にすることは当然であるが、安定な化合物を用い
ても、正負極のバランスが不適切な場合は劣化が早くな
る。こうした観点からは、電極の寸法精度及び電極配置
精度を良くすることが課題となる。また、充放電を繰り
返す時に生じる電極間の微小短絡の原因としては、リチ
ウムデンドライトの生成の他に、電極合剤層の崩れや電
極切断時の電極くずの混入等がある。更に、電極から正
負極端子に至る回路のいずれかの部分での抵抗の上昇等
も劣化の原因となる。特に電極リードと集電体との溶接
部分で生じる抵抗は発熱劣化等の原因となりうる。
【0025】図1は、電極シートの断面図である。集電
体21の上面には、電極合剤層22aが形成され、下面
には電極合剤層22bが形成されている。集電体21の
上面は、電極合剤の塗布部B1と未塗布部A1、A2を
有する。集電体21の下面は、電極合剤の塗布部D1と
未塗布部C1、C2を有する。各未塗布部は、集電体端
部から中央部に向かって延在する。集電体21の上面の
未塗布部A1には、電極リード23が溶接により接合さ
れる。その溶接により、電極リード23のバリが集電体
21の下面に突き出ることがある。電極リード23が接
合された集電体21の両面は、未塗布部A1、C1であ
るので、そのバリにより集電体21の電極合剤層が剥が
れることはない。
【0026】電極シートの両端の、集電体のいずれの面
にも合剤層を有さない部分をX1、X2とする。以下、
A、B、C、D、Xは、それぞれその領域の長さ(図
中、横方向の寸法)も示すものとする。また、合剤層B
1、D1の長い方をmax(B1、D1)とする。図1
の構成においては、X1=A1=C1、X2=A2、m
ax(B1、D1)=B1である。
【0027】本実施例の形態による電極シートは、、上
記の劣化要因を改良低減させるものであり、電極の合剤
層を有さない集電体のみの部分24、25を裁断するこ
とにより、電極合剤の裁断くずの発生を抑制すると共
に、電極長さの精度を向上させることのできる。また、
集電体の合剤未塗布部A1に直接電極リード23を溶接
することにより、電極合剤を剥がし取り溶接部の集電体
を露出させ、そこに電極リードを溶接する方法で生じる
浮遊抵抗の発生を防止することができる。また、本実施
例の形態によれば、合剤剥がし等の余分の工程を含ま
ず、製造コストが安価で、精度の高い電極製造方法を提
供することができる。
【0028】電極シートは、集電体21の両面に合剤層
22a、22bを有する帯状の電極シートであり、かつ
該集電体21の両面のいずれにも合剤層を有さない未塗
布部の長さ(X1+X2)が、一方の面に合剤層22a
又は22bを有する電極部分の長さの長い方max(B
1、D1)に対して、1%以上15%以下である電極シ
ートである。「一方の面に合剤層を有する電極部分の長
さの長い方」とは、長尺状の電極シートの表裏面の電極
合剤層22a及び22bの長手方向の長さの中の長い方
を言う。これは、表裏面の合剤層22a、22bの長さ
を意図的に変更する場合、例えば、表裏面の合剤塗布端
部26と27の位置を長手方向にずらすことにより、電
極塗布乾燥後のプレスローラー等による圧縮時の切断等
の故障を避ける場合、あるいは極性の異なる電極と対向
しない部分には合剤層を設けないことにより、効率を向
上し、劣化を避ける場合等があるからである。集電体2
1の両面に未塗布部のある部分の長さX1、X2は、長
すぎると電池容量が低下するし、短すぎると、電極の裁
断や電極リード23の溶接に支障がでるので、一方の面
に合剤層を有する電極部分の長さB1、D1の長い方に
対して、1%以上15%以下であることが好ましい。
【0029】電極が負極シートの場合には、集電体の両
面の未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を有する電極
部分の長さの長い方に対して、1%以上5%以下である
場合がより好ましく、1.5%以上4%以下である場合
が特に好ましい。
【0030】電極が正極シートの場合には、集電体の両
面の未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を有する電極
部分の長さの長い方に対して、5%以上15%以下であ
る場合がより好ましく、6%以上12%以下である場合
が特に好ましい。
【0031】合剤塗布部に対する未塗布部長が長い場合
には、未塗布部の薄い電極部分と合剤が両面に塗布され
た厚い部分とが同じ搬送経路を通るため、搬送中にシワ
を発生したり、切断故障を発生したりする。
【0032】短い場合には、負極の場合はリード溶接不
良等の溶接工程でのトラブルの原因となりやすい。正極
の場合は、巻回群中心付近の正極リード溶接部が原因と
なると考えられる内部短絡が増大する。
【0033】集電体の両面の合剤未塗布部は、電極の一
つの端にあってもよいが、電極シートの長手方向の両端
にあり、かつ少なくとも一端の長さが2mm以上である
場合がより好ましい。すなわち、未塗布部X1、X2の
少なくともいずれかの長さが2mm以上であることが好
ましい。電極リード23を溶接する部分では、未塗布部
がリードの幅(図1の水平方向の長さ)より少なくとも
1mm以上長いことが好ましい。
【0034】集電体露出部を作成する方法には、いわゆ
る間欠塗布の方法、テープ等により予め露出部分を保護
しておき、テープ上の合剤を含めてテープをはぎ取る方
法が好ましいが、その他、連続塗布した後、機械的ある
いは薬品により合剤層を削り落とす方法等がある。合剤
層には、各種の塩や、酸、アルカリとなる成分が含まれ
ており、金属集電体表面を変質させるため、集電体上に
合剤を連続塗布する方法は、電極リードを溶接する時に
高抵抗を示すことがあり、好ましくない。
【0035】集電体露出部を作成するには、合剤層を集
電体上に一度塗布した後に部分的に除去する方法は好ま
しくなく、合剤層の未塗布により集電体露出部を作成す
るのが好ましい。合剤層の未塗布部は、集電体上に一度
合剤層を塗布した後に除去したものを含まない。
【0036】集電体は、厚みが5μm以上15μm以下
の導電層を有するシートであることが好ましい。厚みが
5μm未満の場合は、電極製造時の切断故障等が増大す
る。また、15μmを越えると、集電体の占める容積の
増大により電池容量が低下する不具合がある。
【0037】集電体の材質としては、正極にはアルミニ
ウム、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、またはこれら
の合金であり、負極には銅、ステンレス鋼、ニッケル、
チタン、またはこれらの合金であり、形態としては、
箔、エキスパンドメタル、パンチングメタル、金網であ
る。特に、正極にはアルミニウム箔、負極には銅箔が好
ましい。
【0038】更に集電体は、厚さを薄くするため、プラ
スチックシートの両面上に金属層を形成したものであっ
てもよい。プラスチックは、延伸性及び耐熱性に優れた
ものが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレートで
ある。金属だけでは、弾性がほとんどないので、外力に
弱い。プラスチック上に金属層を形成すれば、衝撃に強
くなる。
【0039】集電体の形態は有孔の箔、エキスパンドメ
タルであってもよいし、特開昭59−18578号、同
61−74268号等に記載の発泡金属、多孔質発泡金
属、1〜20μm程度の金属繊維からなる金属繊維シー
トや金網であってもよい。上記の有孔集電体の孔は、開
口率が0.1%以上、20%以下が好ましく、1%以
上、10%以下が特に好ましい。有孔集電体の孔の大き
さは1×10-7cm2 以上、1×10-2cm2 以下が好
ましく、3×10-6cm2 以上、2×10-3cm 2 以下
が特に好ましい。孔は、リチウムイオンが透過できるよ
うに、集電体の表裏面を連通していることが必要であ
る。特に好ましいのは、孔が集電体を貫通している場合
である。
【0040】巻回電極群に用いられる電極シートは、集
電体の両面に合剤層を有さない部分を有すると共に、必
要に応じて、片方の面にのみ合剤層を有する形態をとっ
てもよい。巻回電極群の最外周の電極が負極である場合
には、この負極の最外周の外側の面には、対向する正極
がないので負極合剤はある必要がない。また、最内周の
電極が正極である場合には、この正極の最内周の内周側
の面には、対向する負極がないので正極合剤はある必要
がない。
【0041】図3は、シリンダ型電池の断面図である。
電池の形状はシリンダ、角のいずれにも適用できる。巻
芯をシリンダ形にすれば、シリンダ型電池を製造するこ
とができ、巻芯を角形にすれば、角型電池を製造するこ
とができる。電池は、セパレーター4と共に巻回した正
極シート3と負極シート2を電池缶1に挿入し、電池缶
1と負極シート2を電気的に接続し、電解液を注入し封
口して形成する。端子キャップ13は正極端子を兼ね、
ガスケット7を介して電池缶1の上部口に嵌合される。
正極シート3は、正極リード8、溶接プレート15、防
爆弁体9、電流遮断スイッチ10、正温度係数抵抗(以
下、PTCという)リング11を介して端子キャップ1
3に電気的に接続される。
【0042】封口体は、上から順に端子キャップ13、
PTCリング11、電流遮断スイッチ10、防爆弁体9
が重ねられ、ガスケット7に嵌入支持される。端子キャ
ップ13は、電池の表面露出部分であり、防爆弁体9は
電池内側である。絶縁カバー16は、防爆弁体9の上側
の表面を覆う。電流遮断スイッチ10は、第一導通体1
0aと第二導通体10bと絶縁リング10cを有する。
【0043】電極群は、正極シート3と負極シート2
を、間にセパレータ4を挟んで巻回したものである。そ
の電極群と防爆弁体9の間に、上部絶縁板6が配置され
る。上部絶縁板6は、電極群と封口体を絶縁すると共
に、電極群と電池缶1を絶縁する。電極群と電池缶1の
間に下部絶縁板5を配置し、電極群と電池缶1を絶縁す
る。
【0044】PTCリング11は電池内温度が上昇する
と抵抗が増大して電流を遮断する機能をもつ。電流遮断
スイッチ10は、第一導通体10aと絶縁リング10c
と第二導通体10bの積層構造体であり、第一導通体1
0aは防爆弁体9側に配置され貫通孔を有し、第二導通
体10bはPTCリング11側すなわち端子キャップ1
3側に配置され貫通孔を有する構造である。第一導通体
10aと第二導通体10bとは中央部で電気的に接続さ
れ、該第一導通体10aの該接続部の周囲に肉薄部を有
している。防爆弁体9は、内圧上昇時に電極群側とは反
対側へ変形できるもので、上記した第一導通体10aの
中央接続部を押し上げることができるものであれば良
い。電池内の異常反応により、内圧が上昇すると防爆弁
体9が変形して電流遮断スイッチ10の第一導通体10
aと第二導通体10bの接続部分を破断して電流を遮断
し、さらに圧力が増加すると防爆弁体9の肉薄部が破壊
して圧力を放出する。この時電流遮断スイッチ10を防
爆弁体9の電極群側とは反対側に配置しているので、遮
断部においてスパークが生じても、電解液蒸気への引火
を原因とする電池の破裂が防止される。
【0045】正極(あるいは負極)シートは、正極合剤
(あるいは負極合剤)を集電体上に塗設、成形して作る
ことができる。正極合剤(あるいは負極合剤)には、正
極活物質(あるいは負極材料)の他、導電剤、結着剤、
分散剤、フィラー、イオン導電剤、圧力増強剤や各種添
加剤を含むことができる。これらの電極は、円盤状、板
状であってもよいが、柔軟性のあるシート状で巻回でき
るものが好ましい。
【0046】以下に電極合剤に使用される材料について
説明する。正極活物質は、リチウム含有遷移金属酸化物
が好ましい。リチウム含有遷移金属酸化物は、Ti、
V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Mo、Wから選ば
れる少なくとも1種の遷移金属元素とリチウムとを主と
して含有する酸化物であって、リチウムと遷移金属のモ
ル比が0.3乃至2.2の化合物である。
【0047】より好ましくは、V、Cr、Mn、Fe、
Co、Niから選ばれる少なくとも1種の遷移金属元素
とリチウムとを主として含有する酸化物であって、リチ
ウムと遷移金属のモル比が0.3乃至2.2の化合物で
ある。なお主として存在する遷移金属に対し30モルパ
ーセント未満の範囲でAl、Ga、In、Ge、Sn、
Pb、Sb、Bi、Si、P、Bなどを含有していても
良い。
【0048】さらに好ましいリチウム含有遷移金属酸化
物は、Lix CoO2 、Lix NiO2 、Lix MnO
2 、Lix Coa Ni1-a 2 、Lix Cob 1-b
z 、Lix Cob Fe1-b 2 、Lix Mn24 、L
x Mnc Co2-c 4 、Lix Mnc Ni2-c 4
Lix Mnc 2-c 4 、Lix Mnc Fe2-c
4(ここでx=0.02〜1.2、a=0.1〜0.
9、b=0.8〜0.98、c=1.6〜1.96、z
=2.01〜2.3)である。
【0049】最も好ましいリチウム含有遷移金属酸化物
としては、Lix CoO2 、LixNiO2 、Lix
nO2 、Lix Coa Ni1-a 2 、Lix Mn2
4 、Lix Cob 1-b z (x=0.02〜1.2、
a=0.1〜0.9、b=0.9〜0.98、z=2.
01〜2.3)があげられる。なおxの値は充放電開始
前の値であり、充放電により増減する。
【0050】正極活物質は、リチウム化合物と遷移金属
化合物を混合、焼成する方法や溶液反応により合成する
ことができるが、特に焼成法が好ましい。
【0051】焼成の為の詳細は、特開平6ー60、86
7号の段落35、特開平7ー14、579号等に記載さ
れており、これらの方法を用いることができる。焼成に
よって得られた正極活物質は水、酸性水溶液、アルカリ
性水溶液、有機溶剤にて洗浄した後使用してもよい。
【0052】更に、遷移金属酸化物に化学的にリチウム
イオンを挿入する方法としては、リチウム金属、リチウ
ム合金やブチルリチウムと遷移金属酸化物と反応させる
ことにより合成する方法であっても良い。
【0053】正極活物質の平均粒子サイズは特に限定さ
れないが、0.1〜50μmが好ましい。0.5〜30
μmの粒子の体積が95%以上であることが好ましい。
粒径3μm以下の粒子群の占める体積が全体積の18%
以下であり、かつ15μm以上25μm以下の粒子群の
占める体積が、全体積の18%以下であることが更に好
ましい。比表面積としては特に限定されないが、BET
法で0.01〜50m 2 /gが好ましく、特に0.2m
2 /g〜1m2 /gが好ましい。また正極活物質5gを
蒸留水100mlに溶かした時の上澄み液のpHとして
は7以上12以下が好ましい。
【0054】正極活物質を焼成によって得る場合、焼成
温度としては500〜1500℃であることが好まし
く、さらに好ましくは700〜1200℃であり、特に
好ましくは750〜1000℃である。焼成時間として
は4〜30時間が好ましく、さらに好ましくは6〜20
時間であり、特に好ましくは6〜15時間である。
【0055】負極材料としては、リチウムイオンを吸蔵
・放出できる化合物であればよい。このような負極材料
の例としては金属リチウム、リチウム合金、炭素質化合
物、無機酸化物、無機カルコゲン化合物、金属錯体、有
機高分子化合物が挙げられる。これらは単独でも、組み
合わせて用いてもよい。これらの負極材料の中で好まし
いのは、炭素質材料、金属もしくは半金属元素の酸化
物、カルコゲンである。
【0056】負極材料の一つは、リチウムの吸蔵放出が
可能な炭素質材料である。炭素質材料とは、実質的に炭
素からなる材料である。例えば、石油ピッチ、天然黒
鉛、気相成長黒鉛等の人造黒鉛、及びPAN系の樹脂や
フルフリルアルコール樹脂等の各種の合成樹脂を焼成し
た炭素質材料を挙げることができる。さらに、PAN系
炭素繊維、セルロース系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、
気相成長炭素繊維、脱水PVA系炭素繊維、リグニン炭
素繊維、ガラス状炭素繊維、活性炭素繊維等の各種の炭
素繊維類、メソフェーズ微小球体、グラファイトウィス
カー、平板状の黒鉛等を挙げることもできる。
【0057】これらの炭素質材料は、黒鉛化の程度によ
り難黒鉛化炭素材料と黒鉛系炭素材料に分けることもで
きる。また炭素質材料は、特開昭62−122066号
公報、特開平2−66856号公報、同3−24547
3号公報に記載される面間隔や密度、結晶子の大きさを
有することが好ましい。
【0058】炭素質材料は、単一の材料である必要はな
く、特開平5−290844号公報記載の天然黒鉛と人
造黒鉛の混合物、特開平6−84516号公報記載の被
覆層を有する黒鉛等を用いることもできる。
【0059】もう一つの負極材料である、金属もしくは
半金族元素の酸化物、カルコゲン化合物は、周期表1
3,14,15族原子と酸素若しくはカルコゲン族原子
からなる化合物である。
【0060】負極材料として周期表1,2,13,1
4,15族原子から選ばれる三種以上の原子を含む主と
して非晶質カルコゲン化合物または非晶質酸化物が特に
好ましく用いられる。ここで言う主として非晶質とはC
uKα線を用いたX線回折法で2θ値で20°から40
°に頂点を有するブロードな散乱帯を有する物であり、
結晶性の回折線を有してもよい。 好ましくは2θ値で
40°以上70°以下に見られる結晶性の回折線の内最
も強い強度が、2θ値で20°以上40°以下に見られ
るブロードな散乱帯の頂点の回折線強度の500倍以下
であることが好ましく、さらに好ましくは100倍以下
であり、特に好ましくは5倍以下であり、最も好ましく
は 結晶性の回折線を有さないことである。
【0061】上記のカルコゲン化合物、酸化物は、B,
Al,Ga,In,Tl,Si,Ge,Sn,Pb,
P,As,Sb,Biの中の2種以上の元素を主体とす
る複合カルコゲン化合物、複合酸化物がより好ましい。
特に好ましいのは、B,Al,Si,Ge,Sn,Pの
中の2種以上の元素を主体とする複合カルコゲン化合物
もしくは酸化物である。これらの複合カルコゲン化合
物、複合酸化物は、主として非晶質構造を修飾するため
に周期律表の1族から2族の元素から選ばれた少なくと
も1種の元素を含む。
【0062】上記の負極材料の中で、Snを主体とする
非晶質の複合酸化物が好ましく、次の一般式(1)で表
される。
【0063】 一般式(1) SnM3 c 4 d t 式中、M3 はAl,B,P、Si、Geの少なくとも1
種を、M4 は周期律表第1族元素、第2族元素の少なく
とも1種を表し、cは0.2以上、2以下の数、dは
0.01以上、1以下の数で、0.2<c+d<2、t
は1以上6以下の数を表す。
【0064】非晶質複合酸化物は、焼成法、溶液法のい
ずれの方法も採用することができるが、焼成法がより好
ましい。焼成法では、一般式(1)に記載された元素の
酸化物あるいは化合物をよく混合した後、焼成して非晶
質複合酸化物を得るのが好ましい。
【0065】焼成条件としては、昇温速度として昇温速
度毎分5℃以上200℃以下であることが好ましく、か
つ焼成温度としては500℃以上1500℃以下である
ことが好ましく、かつ焼成時間としては1時間以上10
0時間以下であることが好ましい。且つ、下降温速度と
しては毎分2℃以上107 ℃以下であることが好まし
い。
【0066】本明細書における昇温速度とは「焼成温度
(℃表示)の50%」から「焼成温度(℃表示)の80
%」に達するまでの温度上昇の平均速度であり、降温速
度とは「焼成温度(℃表示)の80%」から「焼成温度
(℃表示)の50%」に達するまでの温度降下の平均速
度である。
【0067】降温は焼成炉中で冷却してもよくまた焼成
炉外に取り出して、例えば水中に投入して冷却してもよ
い。またセラミックスプロセッシング(技報堂出版19
87)217頁記載のgun法・Hammer−Anv
il法・slap法・ガスアトマイズ法・プラズマスプ
レー法・遠心急冷法・melt drag法などの超急
冷法を用いることもできる。またニューガラスハンドブ
ック(丸善1991)172頁記載の単ローラー法、双
ローラ法を用いて冷却してもよい。焼成中に溶融する材
料の場合には、焼成中に原料を供給しつつ焼成物を連続
的に取り出してもよい。焼成中に溶融する材料の場合に
は融液を攪拌することが好ましい。
【0068】焼成ガス雰囲気は好ましくは酸素含有率が
5体積%以下の雰囲気であり、さらに好ましくは不活性
ガス雰囲気である。不活性ガスとしては例えば窒素、ア
ルゴン、ヘリウム、クリプトン、キセノン等が挙げられ
る。最も好ましい不活性ガスは純アルゴンである。
【0069】上記の化合物の平均粒子サイズは0.1〜
60μmが好ましい。寄り詳しくは、平均粒径が0.7
〜25μmであり、かつ全体積の60%以上が0.5〜
30μmであることが好ましい。また、本発明の負極活
物質の粒径1μm以下の粒子群の占める体積は全体積の
30%以下であり、かつ粒径20μm以上の粒子群の占
める体積が全体積の25%以下であることが好ましい。
使用する材料の粒径は、負極の片面の合剤厚みを越えな
いものであることはいうまでもない。
【0070】所定の粒子サイズにするには、良く知られ
た粉砕機や分級機が用いられる。例えば、乳鉢、ボール
ミル、サンドミル、振動ボールミル、衛星ボールミル、
遊星ボールミル、旋回気流型ジェットミルや篩などが用
いられる。粉砕時には水、あるいはメタノール等の有機
溶媒を共存させた湿式粉砕も必要に応じて行うことが出
来る。所望の粒径とするためには分級を行うことが好ま
しい。分級方法としては特に限定はなく、篩、風力分級
機などを必要に応じて用いることができる。分級は乾
式、湿式ともに用いることができる。
【0071】平均粒径とは一次粒子のメジアン径のこと
であり、レーザー回折式の粒度分布測定装置により測定
される。
【0072】また、負極材料の比表面積は、BET比表
面積測定法での測定値が0.1〜5m2 /gであること
が好ましい。
【0073】負極材料の例を以下に示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。SnAl0.4 0.5
0.5 0.1 3.65、SnAl0.4 0.5 0.5 Na0.2
3.7 、SnAl0.4 0.3 0.5 Rb0.2 3.4 、S
nAl0.4 0.5 0.5 Cs0.1 3.65、SnAl0.4
0.5 0.5 0.1 Ge0.053.85、SnAl0.4
0.5 0.5 0.1 Mg0.1 Ge0.023.83、 SnAl
0.4 0.4 0.4 3.2、SnAl0.3 0.5 0.2
2.7 、SnAl0.3 0.5 0.2 2.7 、SnAl0.4
0.5 0.3 Ba0.08Mg0.083.26、SnAl0.4
0.4 0.4 Ba0. 083.28、SnAl0.4 0.5 0.5
3.6 、SnAl0.4 0.5 0.5 Mg0. 1 3.7
【0074】SnAl0.5 0.4 0.5 Mg0.1 0.2
3.65、SnB0.5 0.5 Li0.1 Mg0.1 0.2
3.05、SnB0.5 0.5 0.1 Mg0.1 0.2 3.05
SnB0. 5 0.5 0.05Mg0.050.13.03、SnB
0.5 0.5 0.05Mg0.1 0.23.03、SnAl0.4
0.5 0.5 Cs0.1 Mg0.1 0.2 3.65、SnB
0.50.5 Cs0.05Mg0.050.1 3.03、SnB0.5
0.5 Mg0.1 0.1 3.05、SnB0.5 0.5 Mg
0.1 0.2 3 、SnB0.5 0.5 Mg0.1 0.063.
07、SnB0.5 0.5 Mg0.1 0.143.03、SnPB
0.083.58、SnPK 0.1 3.55、SnPK0.05Mg
0.053.58、SnPCs0.1 3.55、SnPBa 0.08
0.083.54、SnPK0.1 Mg0.1 0.2 3.55、Sn
PK0.05Mg0.050.1 3.53、SnPCs0.1 Mg
0.1 0.2 3.55、SnPCs0.05Mg0.050.1
3.53
【0075】Sn1.1 Al0.4 0.2 0.6 Ba0.08
0.083.54、Sn1.1 Al0.4 0.20.6 Li0.1
0.1 Ba0.1 0.1 3.65、Sn1.1 Al0.4 0.4
0.4 Ba0.083.34、Sn1.1 Al0.4 PCs0.05
4.23、Sn1.1 Al0.4 PK0.054.23、Sn1.2 Al
0.5 0.3 0.4 Cs0.2 3.5 、Sn1.2 Al0.4
0. 2 0.6 Ba0.083.68、Sn1.2 Al0.4 0.2
0.6 Ba0.080.083.64、Sn1.2 Al0.4 0.2
0.6 Mg0.04Ba0.043.68、Sn1.2 Al0.4 0.3
0.5 Ba0.083.58、Sn1.3 Al0.3 0.3 0.4
Na0.2 3.3 、Sn1.3 Al0.2 0.4 0.4 Ca
0.2 3.4 、Sn1.3 Al0.4 0.4 0.4 Ba0.2
3.6 、Sn1.4 Al0.4 PK0.2 4.6 、Sn1.4 Al
0.2 Ba0.1 PK0.2 4.45、Sn1.4 Al0.2 Ba
0.2 PK0.2 4.6 、Sn1.4 Al0.4 Ba0.2 PK
0.2 Ba0.1 0.2 4.9 、Sn1.4 Al0.4 PK0.3
4.65、Sn 1.5 Al0.2 PK0.2 4.4 、Sn1.5
0.4 PK0.1 4.65、Sn1.5 Al 0.4 PCs0.05
4.63、Sn1.5 Al0.4 PCs0.05Mg0.1 0.2
4.63
【0076】SnSi0.5 Al0.1 0.2 0.1 Ca
0.4 3.1 、SnSi0.4 Al0.2 0. 4 2.7 、Sn
Si0.5 Al0.2 0.1 0.1 Mg0.1 2.8 、SnS
0.6 Al0.2 0.2 2.8 、SnSi0.5 Al0.3
0.4 0.2 3.55、SnSi0.5Al0.3 0.4 0.5
4.30、SnSi0.6 Al0.1 0.1 0.3 3.25、S
nSi0.6 Al0.1 0.1 0.1 Ba0.2 2.95、Sn
Si0.6 Al0.1 0.1 0.1 Ca0.2 2.95、SnS
0.6 Al0.4 0.2 Mg0.1 3 .2、SnSi0. 6
0.1 0.3 0.1 3.05、SnSi0.6 Al0.2 Mg
0.2 2.7 、SnSi0.6 Al0.2 Ca0.2 2.7 、S
nSi0.6 Al0.2 0.2 3 、SnSi0. 6 0.2
0.2 3 、SnSi0.8 Al0.2 2.9 、SnSi0.8
Al0.3 0. 2 0.2 3.85、SnSi0.8 0.2
2.9 、SnSi0.8 Ba0.2 2.8 、SnSi0.8 Mg
0.2 2.8 、SnSi0.8 Ca0.2 2.8 、SnSi
0.8 0.23.1
【0077】Sn0.9 Mn0.3 0.4 0.4 Ca0.1
0.1 2.95、Sn0.9 Fe0.3 0. サ4 0.4 Ca
0.1 Rb0.1 2.95、Sn0.8 Pb0.2 Ca0.1 0.9
3.35、Sn0.3 Ge0.7 Ba0.1 0.93.35、Sn
0.9 Mn0.1 Mg0.1 0.9 3. 35、Sn0.2 Mn0.8
Mg0.1 0.9 3.35、Sn0.7 Pb0.3 Ca0.1
0.93.35、Sn0.2 Ge0.8 Ba0.1 0.9 3.35
【0078】SnSi0.8 0.2 2.9 、SnSi0.7
0.3 2.85、SnSi0.7 0.3 Al0.1 3.0 、S
nSi0.5 0.3 Al0.1 Mg0.1 2.7 、Sn0.8
0.60.2 Al0.1 Li0.1 2.5 、Sn0.8 Si
0.6 0.2 Al0.1 Cs0.1 2. 65、Sn0.8 Si0.7
0.1 0.1 Al0.1 2.75、Sn0.8 Si0.5 0.3
0.2 Al0.1 2.9 、Sn0.8 Si0.7 0.1 0.1
Al0.1 Li0.052.78、Sn0.8 Si0.5 0.3
0.1 Al0.1 Li0.1 2.7 、Sn0.8 Si0.5 0. 3
0.2 Al0.1 Cs0.1 2.95、Sn0.8 Si0.7
0.3 2.95、Sn0.8 Si0.7 0.3 Al0.1 3.1
SnSi0.5 0.3 Zr0.1 2.65、Sn0.8 Si0.6
0.2 Zr0.1 2.7 、Sn0.8 Si0.6 0.2 0.1
Zr0.1 2.75
【0079】上記焼成されて得られた化合物の化学式
は、測定方法として誘導結合プラズマ(ICP)発光分
光分析法、簡便法として、焼成前後の粉体の重量差から
算出できる。
【0080】有孔集電体を有する電極は、有孔集電体の
両面に形成される合剤層の少なくとも片側にリチウム金
属箔が圧着されていることが好ましい。合剤層上のリチ
ウム金属箔の被覆量は、圧着したリチウム金属が存在す
る側の合剤層の表面の80%以上であることが好まし
い。被覆しているリチウム金属箔の厚みは60μm以
下、かつ厚み変動率が平均厚みに対して10%以下であ
る場合が好ましい。特に好ましいのは、厚みが10〜4
0μmで厚み変動率が5%以下のリチウム金属箔であ
る。
【0081】リチウム金属箔が圧着されている電極は、
負極である場合が好ましい。電極群が巻回電極群である
場合には、リチウム金属箔を圧着する面は、負極の外側
面であることが好ましい。積層電極群もしくは巻回電極
群の最外層電極が負極である場合には、この負極の外周
側合剤層は対向する正極を有さないため、外周層に圧着
するリチウム金属箔の量を調節することが好ましい。対
向する正極を片面にしか有さない負極の合剤塗布量が、
対向する正極を両面に有する負極の合剤塗布量のa倍で
あるとき、該リチウムの圧着量も約a倍であり、ここ
で、aは、0.3<a<0.7の関係を満足する。より
好ましいaは0.4<a<0.6である。
【0082】巻回電極群の最内周及び最外周の電極が正
極である場合には、最内周及び最外周部分の正極は合剤
層を片面にしか有さない形態であることが好ましい。
【0083】負極に圧着するリチウム箔の厚みは、負極
へのリチウムの挿入量により決めることができる。リチ
ウムの挿入は、リチウムを対極としたときに0.01V
まで挿入することができるが、本実施の形態において
は、負極材料の有する不可逆容量を補償するためにリチ
ウムを部分的に挿入する方法であり、リチウムを対極と
したときに0.3Vまで挿入する方法を採用する。
【0084】リチウム金属箔としては、純度90重量%
以上のものが好ましく、98重量%以上のものが特に好
ましい。負極シート上のリチウムの重ね合せパターンと
してはシート全面に重ね合わせることが好ましいが、負
極材料に予備挿入されたリチウムはエージングによって
徐々に負極材料中に拡散するため、シート全面ではなく
ストライプ、枠状、円板状のいずれかの部分的重ね合わ
せであってもよい。ここで言う重ね合せとは、負極合剤
層上に直接、または以下で説明する補助層を有するシー
ト上にリチウム金属箔を圧着することを意味する。
【0085】リチウムを主体とした金属箔の切断、貼り
付け等のハンドリング雰囲気は露点−30℃以下−80
℃以上のドライエアー又はアルゴンガス雰囲気下が好ま
しい。ドライエアーの場合は−40℃以下−80℃以上
がさらに好ましい。また、ハンドリング時には炭酸ガス
を併用してもよい。特にアルゴンガス雰囲気の場合は炭
酸ガスを併用することが好ましい。
【0086】合剤に使用される導電剤は、構成された電
池において化学変化を起こさない電子伝導性材料であれ
ば何でもよい。具体例としては、鱗状黒鉛、鱗片状黒
鉛、土状黒鉛等の天然黒鉛、石油コークス、石炭コーク
ス、セルロース類、糖類、メソフェーズピッチ等の高温
焼成体、気相成長黒鉛等の人工黒鉛等のグラファイト
類、アセチレンブラック、ファーネスブラック、ケッチ
ェンブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、
サーマルブラック等のカーボンブラック類、アスファル
トピッチ、コールタール、活性炭、メソフューズピッ
チ、ポリアセン等の炭素材料、金属繊維等の導電性繊維
類、銅、ニッケル、アルミニウム、銀等の金属粉類、酸
化亜鉛、チタン酸カリウム等の導電性ウィスカー類、酸
化チタン等の導電性金属酸化物等を挙げる事ができる。
黒鉛では、アスペクト比が5以上の平板状のものを用い
ると好ましい。これらの中では、グラファイトやカーボ
ンブラックが好ましく、粒子の大きさは、0.01μm
以上、20μm以下が好ましく、0.02μm以上、1
0μm以下の粒子がより好ましい。これらは単独で用い
ても良いし、2種以上を併用してもよい。併用する場合
は、アセチレンブラック等のカーボンブラック類と、1
〜15μmの黒鉛粒子を併用すると好ましい。
【0087】導電剤の合剤層への添加量は、負極材料ま
たは正極材料に対し1〜50重量%であることが好まし
く、特に2〜30重量%であることが好ましい。カーボ
ンブラックやグラファイトでは、3〜20重量%である
ことが特に好ましい。
【0088】電極合剤を保持するために結着剤を用い
る。結着剤の例としては、多糖類、熱可塑性樹脂及びゴ
ム弾性を有するポリマー等が挙げられる。好ましい結着
剤としては、でんぷん、カルボキシメチルセルロース、
セルロース、ジアセチルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、アルギン酸Na、ポリアクリル酸、ポリア
クリル酸Na、ポリビニルフェノール、ポリビニルメチ
ルエーテル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシ(メタ)ア
クリレート、スチレンーマレイン酸共重合体等の水溶性
ポリマー、ポリビニルクロリド、ポリテトラフルロロエ
チレン、ポリフッ化ビニリデン、テトラフロロエチレン
−ヘキサフロロプロピレン共重合体、ビニリデンフロラ
イド−テトラフロロエチレン−ヘキサフロロプロピレン
共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン−ジエンターポリマー(EPDM)、スルホ
ン化EPDM、ポリビニルアセタール樹脂、メチルメタ
アクリレート、2ーエチルヘキシルアクリレート等の
(メタ)アクリル酸エステルを含有する(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル−
アクリロニトリル共重合体、ビニルアセテート等のビニ
ルエステルを含有するポリビニルエステル共重合体、ス
チレンーブタジエン共重合体、アクリロニトリルーブタ
ジエン共重合体、ポリブタジエン、ネオプレンゴム、フ
ッ素ゴム、ポリエチレンオキシド、ポリエステルポリウ
レタン樹脂、ポリエーテルポリウレタン樹脂、ポリカー
ボネートポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂等のエマルジョン(ラテック
ス)あるいはサスペンジョンを挙げることが出来る。
【0089】特にポリアクリル酸エステル系のラテック
ス、カルボキシメチルセルロース、ポリテトラフルオロ
エチレン、ポリフッ化ビニリデンが挙げられる。これら
の結着剤は、微小粉末を水に分散したものを用いるのが
好ましく、分散液中の粒子の平均サイズが0.01〜5
μmのものを用いるのがより好ましく、0.05〜1μ
mのものを用いるのが特に好ましい。
【0090】これらの結着剤は単独または混合して用い
ることが出来る。結着剤の添加量が少ないと電極合剤の
保持力・凝集力が弱い。多すぎると電極体積が増加し電
極単位体積あるいは単位重量あたりの容量が減少する。
このような理由で結着剤の添加量は1〜30重量%が好
ましく、特に2〜10重量%が好ましい。
【0091】充填剤は、構成された電池において、化学
変化を起こさない繊維状材料であれば何でも用いること
ができる。通常、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの
オレフィン系ポリマー、ガラス、炭素などの繊維が用い
られる。フィラーの添加量は特に限定されないが、0〜
30重量%が好ましい。
【0092】イオン導電剤は、無機及び有機の固体電解
質として知られている物を用いることができ、詳細は電
解液の項に記載されている。
【0093】圧力増強剤は、電池の内圧を上げる化合物
であり、炭酸リチウム等の炭酸塩が代表例である。
【0094】次に、正負電極の構成について説明する。
正負電極は集電体の両面に電極合剤を塗布した形態であ
ることが好ましい。この場合、片面あたりの層数は1層
であっても2層以上から構成されていても良い。片面あ
たりの層の数が2以上である場合、正極活物質(もしく
は負極材料)含有層が2層以上であっても良い。より好
ましい構成は、正極活物質(もしくは負極材料)を含有
する層と正極活物質(もしくは負極材料)を含有しない
層から構成される場合である。
【0095】正極活物質(もしくは負極材料)を含有し
ない層には、正極活物質(もしくは負極材料)を含有す
る層を保護するための保護層、分割された正極活物質
(もしくは負極材料)含有層の間にある中間層、正極活
物質(もしくは負極材料)含有層と集電体との間にある
下塗り層等があり、本明細書においてはこれらを総称し
て補助層と言う。
【0096】保護層は正負電極の両方または正負電極の
いずれかにあることが好ましい。負極において、リチウ
ムを電池内で負極材料に挿入する場合は負極は保護層を
有する形態であることが望ましい。保護層は、少なくと
も1層からなり、同種又は異種の複数層により構成され
ていても良い。また、集電体の両面の合剤層の内の片面
にのみ保護層を有する形態であっても良い。これらの保
護層は、水不溶性の粒子と結着剤等から構成される。結
着剤は、前述の電極合剤を形成する際に用いられる結着
剤を用いることが出来る。水不溶性の粒子としては、種
種の導電性粒子、実質的に導電性を有さない有機及び無
機の粒子を用いることができる。水不溶性粒子の水への
溶解度は、100ppm以下、好ましくは不溶性のもの
が好ましい。
【0097】保護層に含まれる粒子の割合は2.5重量
%以上、96重量%以下が好ましく、5重量%以上、9
5重量%以下がより好ましく、10重量%以上、93重
量%以下が特に好ましい。
【0098】水不溶性の導電性粒子としては、金属、金
属酸化物、金属繊維、炭素繊維、カーボンブラックや黒
鉛等の炭素粒子を挙げることが出来る。これらの水不溶
導電性粒子の中で、アルカリ金属特にリチウムとの反応
性が低いものが好ましく、金属粉末、炭素粒子がより好
ましい。粒子を構成する元素の20℃における電気抵抗
率としては、5×109 Ω・m以下が好ましい。
【0099】金属粉末としては、リチウムとの反応性が
低い金属、即ちリチウム合金を作りにくい金属が好まし
く、具体的には、銅、ニッケル、鉄、クロム、モリブデ
ン、チタン、タングステン、タンタルが好ましい。これ
らの金属粉末の形は、針状、柱状、板状、塊状のいずれ
でもよく、最大径が0.02μm以上、20μm以下が
好ましく、0.1μm以上、10μm以下がより好まし
い。これらの金属粉末は、表面が過度に酸化されていな
いものが好ましく、酸化されているときには還元雰囲気
で熱処理することが好ましい。
【0100】炭素粒子としては、従来電極活物質が導電
性でない場合に併用する導電材料として用いられる公知
の炭素材料を用いることが出来る。具体的には電極合剤
を作る際に用いられる導電剤が用いられる。
【0101】実質的に導電性を持たない水不溶性粒子と
しては、テフロンの微粉末、SiC、窒化アルミニウ
ム、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、ムライト、フ
ォルステライト、ステアタイトを挙げることが出来る。
これらの粒子は、導電性粒子と併用してもよく、導電性
粒子の0.01倍以上、10倍以下で使うと好ましい。
【0102】正(負)の電極シートは正(負)極の合剤
を集電体の上に塗布、乾燥、圧縮する事により作成する
事ができる。
【0103】合剤の調製は正極活物質(あるいは負極材
料)および導電剤を混合し、結着剤(樹脂粉体のサスペ
ンジョンまたはエマルジョン状のもの)、および分散媒
を加えて混練混合し、引続いて、ミキサー、ホモジナイ
ザー、ディゾルバー、プラネタリミキサー、ペイントシ
ェイカー、サンドミル等の攪拌混合機、分散機で分散し
て行うことが出来る。分散媒としては水もしくは有機溶
媒が用いられるが、水が好ましい。このほか、適宜充填
剤、イオン導電剤、圧力増強剤等の添加剤を添加しても
良い。分散液のpHは負極では5〜10、正極では7〜
12が好ましい。
【0104】塗布は種々の方法で行うことが出来るが、
例えば、リバースロール法、ダイレクトロール法、ブレ
ード法、ナイフ法、エクストルージョン法、スライド
法、カーテン法、グラビア法、バー法、ディップ法及び
スクイーズ法を挙げることが出来る。エクストルージョ
ンダイを用いる方法、スライドコーターを用いる方法が
特に好ましい。塗布は、0.1〜100m/分の速度で
実施されることが好ましい。この際、合剤ペーストの液
物性、乾燥性に合わせて、上記塗布方法を選定すること
により、良好な塗布層の表面状態を得ることが出来る。
電極層が複数の層である場合にはそれらの複数層を同時
に塗布することが、均一な電極の製造、製造コスト等の
観点から好ましい。その塗布層の厚み、長さや巾は、電
池の大きさにより決められる。典型的な塗布層の厚みは
乾燥後圧縮された状態で10〜1000μmである。
【0105】塗布後の電極シートは、熱風、真空、赤外
線、遠赤外線、電子線及び低湿風の作用により乾燥、脱
水される。これらの方法は単独あるいは組み合わせて用
いることが出来る。乾燥温度は80〜350℃の範囲が
好ましく、特に100〜260℃の範囲が好ましい。乾
燥後の含水量は2000ppm以下が好ましく、500
ppm以下がより好ましい。
【0106】電極シートの圧縮は、一般に採用されてい
るプレス方法を用いることが出来るが、特に金型プレス
法やカレンダープレス法が好ましい。プレス圧は、特に
限定されないが、10kg/cm2 〜3t/cm2 が好
ましい。カレンダープレス法のプレス速度は、0.1〜
50m/分が好ましい。プレス温度は、室温〜200℃
が好ましい。
【0107】セパレータは、イオン透過度が大きく、所
定の機械的強度を持ち、絶縁性の薄膜であれば良く、材
質として、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリマー、
セルロース系ポリマー、ポリイミド、ナイロン、ガラス
繊維、アルミナ繊維が用いられ、形態として、不織布、
織布、微孔性フィルムが用いられる。特に、材質とし
て、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレンと
ポリエチレンの混合体、ポリプロピレンとテフロンの混
合体、ポリエチレンとテフロンの混合体が好ましく、形
態として微孔性フィルムであるものが好ましい。特に、
孔径が0.01〜1μm、厚みが5〜50μmの微孔性
フィルムが好ましい。これらの微孔性フィルムは単独の
膜であっても、微孔の形状や密度等や材質等の性質の異
なる2層以上からなる複合フィルムであっても良い。例
えば、ポリエチレンフィルムとポリプロピレンフィルム
を張り合わせた複合フィルムを挙げることができる。
【0108】電解液は一般に支持塩と溶媒から構成され
る。リチウム二次電池における支持塩はリチウム塩が主
として用いられる。
【0109】リチウム塩としては、例えば、LiClO
4 、LiBF4 、LiPF6 、LiCF3 CO2 、Li
AsF6 、LiSbF6 、LiB10Cl10、LiOSO
2 n 2n+1で表されるフルオロスルホン酸(nは6以
下の正の整数)、LiN(SO2n 2n+1)(SO2
m 2m+1)で表されるイミド塩(m,nはそれぞれ6
以下の正の整数)、LiC(SO2p 2p+1)(SO
2q 2q+1)(SO 2r 2r+1)で表されるメチド
塩(p,q,rはそれぞれ6以下の正の整数)、低級脂
肪族カルボン酸リチウム、LiAlCl4 、LiCl、
LiBr、LiI、クロロボランリチウム、四フェニル
ホウ酸リチウムなどのLi塩を上げることが出来、これ
らの一種または二種以上を混合して使用することができ
る。なかでもLiBF4 及び/あるいはLiPF6 を溶
解したものが好ましい。
【0110】支持塩の濃度は、特に限定されないが、電
解液1リットル当たり0.2〜3モルが好ましい。
【0111】溶媒としては、プロピレンカ−ボネ−ト、
エチレンカーボネ−ト、ブチレンカーボネート、ジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチル
カーボネート、γ−ブチロラクトン、ギ酸メチル、酢酸
メチル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルホキ
シド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチル
ホルムアミド、ジオキソラン、ジオキサン、アセトニト
リル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸トリ
エステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、
スルホラン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロ
ピレンカーボネート誘導体、テトラヒドロフラン誘導
体、エチルエーテル、1,3−プロパンサルトンなどの
非プロトン性有機溶媒を挙げることができ、これらの一
種または二種以上を混合して使用する。これらのなかで
は、カーボネート系の溶媒が好ましく、環状カーボネー
トと非環状カーボネートを混合して用いるのが特に好ま
しい。環状カーボネートとしてはエチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネートが好ましい。また、非環状
カーボネートとしては、ジエチルカーボネート、ジメチ
ルカーボネート、メチルエチルカーボネートが好まし
い。
【0112】電解液としては、エチレンカーボネート、
プロピレンカ−ボネ−ト、1,2−ジメトキシエタン、
ジメチルカーボネートあるいはジエチルカーボネートを
適宜混合した電解液にLiCF3 SO3 、LiClO
4 、LiBF4 および/またはLiPF6 を含む電解液
が好ましい。特にプロピレンカーボネートもしくはエチ
レンカーボネートの少なくとも一方とジメチルカーボネ
ートもしくはジエチルカーボネートの少なくとも一方の
混合溶媒に、LiCF3 SO3 、LiClO4 、もしく
はLiBF4 の中から選ばれた少なくとも一種の塩とL
iPF6 を含む電解液が好ましい。これら電解液を電池
内に添加する量は特に限定されず、正極材料や負極材料
の量や電池のサイズに応じて用いることができる。
【0113】また、電解液の他に次の様な固体電解質も
併用することができる。固体電解質としては、無機固体
電解質と有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質
には、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよ
く知られている。中でも、Li3 N、LiI、Li5
2 、Li3 N−LiI−LiOH、Li4 SiO4
Li4 SiO4 −LiI−LiOH、xLi3 PO4
(1−x)Li4 SiO4 、Li2 SiS3 、硫化リン
化合物などが有効である。
【0114】有機固体電解質では、ポリエチレンオキサ
イド誘導体か該誘導体を含むポリマー、ポリプロピレン
オキサイド誘導体あるいは該誘導体を含むポリマー、イ
オン解離基を含むポリマー、イオン解離基を含むポリマ
ーと上記非プロトン性電解液の混合物、リン酸エステル
ポリマー、非プロトン性極性溶媒を含有させた高分子マ
トリックス材料が有効である。さらに、ポリアクリロニ
トリルを電解液に添加する方法もある。また、無機と有
機固体電解質を併用する方法も知られている。
【0115】また、放電や充放電特性を改良する目的
で、他の化合物を電解質に添加しても良い。例えば、ピ
リジン、ピロリン、ピロール、トリフェニルアミン、フ
ェニルカルバゾール、トリエチルフォスファイト、トリ
エタノールアミン、環状エーテル、エチレンジアミン、
n−グライム、ヘキサリン酸トリアミド、ニトロベンゼ
ン誘導体、硫黄、キノンイミン染料、N−置換オキサゾ
リジノンとN, N’−置換イミダリジノン、エチレング
リコールジアルキルエーテル、第四級アンモニウム塩、
ポリエチレングリコ−ル、ピロール、2−メトキシエタ
ノール、AlCl 3 、導電性ポリマー電極活物質のモノ
マー、トリエチレンホスホルアミド、トリアルキルホス
フィン、モルホリン、カルボニル基を持つアリール化合
物、12−クラウンー4のようなクラウンエーテル類、
ヘキサメチルホスホリックトリアミドと4−アルキルモ
ルホリン、二環性の三級アミン、オイル、四級ホスホニ
ウム塩、三級スルホニウム塩などを挙げることができ
る。特に好ましいのはトリフェニルアミン、フェニルカ
ルバゾールを単独もしくは組み合わせて用いた場合であ
る。
【0116】また、電解液を不燃性にするために含ハロ
ゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三弗化塩化エチレンを
電解液に含ませることができる。また、高温保存に適性
をもたせるために電解液に炭酸ガスを含ませることがで
きる。
【0117】電解液は、水分及び遊離酸分をできるだけ
含有しないことが望ましい。このため、電解液の原料は
充分な脱水と精製をしたものが好ましい。また、電解液
の調整は、露点がマイナス30℃以下の乾燥空気中もし
くは不活性ガス中が好ましい。電解液中の水分及び遊離
酸分の量は、0.1〜500ppm、より好ましくは
0.2〜100ppmである。
【0118】電解液は、全量を1回で注入してもよい
が、2回以上に分けて注入することが好ましい。2回以
上に分けて注入する場合、それぞれの液は同じ組成で
も、違う組成(例えば、非水溶媒あるいは非水溶媒にリ
チウム塩を溶解した溶液を注入した後、前記溶媒より粘
度の高い非水溶媒あるいは非水溶媒にリチウム塩を溶解
した溶液を注入)でも良い。また、電解液の注入時間の
短縮等のために、電池缶を減圧したり、電池缶に遠心力
や超音波をかけることを行ってもよい。
【0119】電池缶および電池蓋は材質としてニッケル
メッキを施した鉄鋼板、ステンレス鋼板(SUS30
4、SUS304L,SUS304N、SUS316、
SUS316L、SUS430、SUS444等)、ニ
ッケルメッキを施したステンレス鋼板(同上)、アルミ
ニウムまたはその合金、ニッケル、チタン、銅であり、
形状として、真円形筒状、楕円形筒状、正方形筒状、長
方形筒状である。特に、外装缶が負極端子を兼ねる場合
は、ステンレス鋼板、ニッケルメッキを施した鉄鋼板が
好ましく、外装缶が正極端子を兼ねる場合は、ステンレ
ス鋼板、アルミニウムまたはその合金が好ましい。電池
缶の形状はボタン、コイン、シート、シリンダー、角な
どのいずれでも良い。
【0120】電池缶の内圧上昇の対策として封口板に安
全弁を用いることができる。この他、電池缶やガスケッ
ト等の部材に切り込みをいれる方法も利用することが出
来る。この他、従来から知られている種々の安全素子
(例えば、過電流防止素子として、ヒューズ、バイメタ
ル、PTC素子等)を備えつけても良い。
【0121】リード板(リード電極)には、電気伝導性
をもつ金属(例えば、鉄、ニッケル、チタン、クロム、
モリブデン、銅、アルミニウム等)やそれらの合金を用
いることが出来る。電池蓋、電池缶、電極シート、リー
ド板の溶接法は、公知の方法(例、直流又は交流の電気
溶接、レーザー溶接、超音波溶接)を用いることが出来
る。封口用シール剤は、アスファルト等の従来から知ら
れている化合物や混合物を用いることが出来る。
【0122】ガスケットは、材質として、オレフィン系
ポリマー、フッ素系ポリマー、セルロース系ポリマー、
ポリイミド、ポリアミドであり、耐有機溶媒性及び低水
分透過性から、オレフィン系ポリマーが好ましく、特に
プロピレン主体のポリマーが好ましい。さらに、プロピ
レンとエチレンのブロック共重合ポリマーであることが
好ましい。
【0123】電池は、前述の電極群を電池缶に挿入、電
解質を注入、電池缶をかしめて封口した後、活性化前に
エージングする。電解質の注入から、電池缶をかしめて
封口するまでの工程を20℃以下で行うことが好まし
い。
【0124】以上のようにして組み立てられた電池は、
エージング処理を施すのが好ましい。エージング処理に
は、前処理、活性化処理及び後処理などがあり、これに
より高い充放電容量とサイクル性に優れた電池を製造す
ることができる。前処理は、電極内のリチウムの分布を
均一化するための処理で、例えば、リチウムの溶解制
御、リチウムの分布を均一にするための温度制御、揺動
及び/または回転処理、充放電の任意の組み合わせが行
われる。活性化前のエージングが25℃以上、50℃以
下の温度で、1日以上10日以下行うのが好ましい。活
性化処理は電池本体の負極に対してリチウムを挿入させ
るための処理で、電池の実使用充電時のリチウム挿入量
の50〜120%を挿入するのが好ましい。後処理は活
性化処理を十分にさせるための処理であり、電池反応を
均一にするための保存処理と、判定のための充放電処理
当があり、任意に組み合わせることができる。
【0125】電池は必要に応じて外装材で被覆される。
外装材としては、熱収縮チューブ、粘着テープ、金属フ
ィルム、紙、布、塗料、プラスチックケース等がある。
また、外装の少なくとも一部に熱で変色する部分を設
け、使用中の熱履歴がわかるようにしても良い。
【0126】電池は必要に応じて複数本を直列及び/ま
たは並列に組み電池パックに収納される。電池パックに
は正温度係数抵抗体、温度ヒューズ、ヒューズ及び/ま
たは電流遮断素子等の安全素子の他、安全回路(各電池
及び/または組電池全体の電圧、温度、電流等をモニタ
ーし、必要なら電流を遮断する機能を有す回路)を設け
ても良い。また電池パックには、組電池全体の正極及び
負極端子以外に、各電池の正極及び負極端子、組電池全
体及び各電池の温度検出端子、組電池全体の電流検出端
子等を外部端子として設けることもできる。また電池パ
ックには、電圧変換回路(DC−DCコンバータ等)を
内蔵しても良い。また各電池の接続は、リード板を溶接
することで固定しても良いし、ソケット等で容易に着脱
できるように固定しても良い。さらには、電池パックに
電池残存容量、充電の有無、使用回数等の表示機能を設
けても良い。
【0127】電池は様々な機器に使用される。特に、ビ
デオムービー、モニター内蔵携帯型ビデオデッキ、モニ
ター内蔵ムービーカメラ、デジタルカメラ、コンパクト
カメラ、一眼レフカメラ、レンズ付きフィルム、ノート
型パソコン、ノート型ワープロ、電子手帳、携帯電話、
コードレス電話、ヒゲソリ、電動工具、電動ミキサー、
自動車等に使用されることが好ましい。
【0128】
【実施例】以下に具体例を挙げ、本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。
【0129】(実施例1) [正極合剤ペーストの作成]正極活物質としてLiCo
2 を調整する。炭酸リチウムと四酸化三コバルトを
3:2のモル比で混合したものをアルミナるつぼにい
れ、空気中、毎分2℃で750℃に昇温し4時間仮焼し
た後、さらに毎分2℃の速度で900℃に昇温し、その
温度で8時間焼成し解砕してLiCoO2 を得る。この
LiCoO2 は、中心粒子サイズ5μmの粉末50gを
100mlの水に分散した時の分散液の電導度が0.6
mS/m、pHが10.1、窒素吸着法による比表面積
が0.42m2 /gであった。LiCoO2 を200g
と平均粒径0.1μmのアセチレンブラック(ABと表
記)10gとを混合し、続いて、それに濃度2重量%の
カルボキシメチルセルロース水溶液90gと水70gと
を加えて混練混合し、さらに2−エチルヘキシルアクリ
レートとアクリル酸とアクリロニトリルの共重合体(L
Aと表記)の水分散物(固形分濃度50重量%)を6g
加えた後ホモジナイザーで攪拌混合し、正極合剤ペース
トを作成した。
【0130】[負極合剤ペーストの作成]負極材料とし
てSnSi0.5 0.3 0.2 Cs0.05Al0.2
3.28(ジェットミルで粉砕したもので平均粒径4.5μ
mの非晶質酸化物)を200gと、平均粒径3.8μm
(堀場製作所製の粒度分布計LA−500のメジアン
径)の人造黒鉛を30gとをホモジナイザーで混合し、
さらに結着剤として濃度2重量%のカルボキシメチルセ
ルロース水溶液50g、平均粒径が0.35μmのポリ
フッ化ビニリデン粉末10gとを加え混合したものに水
を30g加えさらに混練混合し、負極合剤ペーストを作
成した。
【0131】[負極保護層ペーストの作成]アルミナ8
5g、平均粒径3.8μmの人造黒鉛9gを濃度2重量
%のカルボキシメチルセルロース水溶液300gに加
え、混練し、負極保護層ペーストを作成した。
【0132】[正極および負極電極シートの作成]上記
で作成した正極合剤ペーストをブレードコーターで厚さ
15μmのアルミニウム箔集電体の両面に、片側当たり
の正極活物質換算の塗布量240g/m2で塗布し乾燥
した。合剤の塗布長は495mmとし、33mmの未塗
布部を設ける間欠塗布を繰り返した。表裏面の合剤塗布
端は位置あわせによりそろえた。その後ローラープレス
機で圧縮し、シートの厚みが170μmになるように圧
縮成型した。約230℃で15分間熱処理した後、56
mm幅に裁断し、帯状の長尺正極シートを作成した。さ
らにドライボックス(露点;−50℃以下の乾燥空気)
中で遠赤外線ヒーターにて加熱し、電極温度約180℃
で充分脱水乾燥し、長尺の帯状正極シートを作成した。
【0133】同様に、13μmの銅箔集電体の両面に、
負極合剤ペーストと負極保護層ペーストを塗布した。こ
の時、負極合剤ペーストが集電体側に、負極保護層ペー
ストが最上層になるように塗布した。片側当たりの負極
材料換算の塗布量は80g/m2 、保護層の固形分塗布
量が15g/m2 で、ローラープレス機での圧縮後のシ
ートの厚みが110μmである負極シートを作成した。
この負極シートは、表裏面ともに合剤塗布部540mm
と未塗布部18mmが繰り返しとなるように間欠塗布し
たものである。約240℃で15分間熱処理した後、こ
の負極シートを幅57.5mmに裁断し、帯状の長尺負
極シートを作成した。さらにドライボックス(露点;−
50℃以下の乾燥空気)中で遠赤外線ヒーターにて加熱
し、電極温度約210℃で充分脱水乾燥し、長尺の帯状
負極シートを作成した。
【0134】この負極シートの両面に6mm幅の短冊状
のリチウム金属(純度99.8%)箔を10mmのピッ
チで貼り付けた。
【0135】[電解液調製]アルゴン雰囲気で、200
ccの細口のポリプロピレン容器に65.3gの炭酸ジ
エチルをいれ、これに液温が30℃を越えないように注
意しながら、22.2gの炭酸エチレンを少量ずつ溶解
した。次に、0.4gのLiBF4 ,12.1gのLi
PF6 を液温が30℃を越えないように注意しながら、
それぞれ順番に、上記ポリプロピレン容器に少量ずつ溶
解した。得られた電解液は比重1.135で無色透明の
液体であった。水分は18ppm(京都電子製 商品名
MKC−210型カールフィシャー水分測定装置で測
定)、遊離酸分は24ppm(ブロムチモールブルーを
指示薬とし、0.1規定NaOH水溶液を用いて中和滴
定して測定)であった。
【0136】[シリンダー電池の作成]図2に示したよ
うなシリンダー電池を作製した。巻回電極群は、前記の
長尺帯状の正極シート3、微孔性ポリエチレンフィルム
製セパレーター(宇部興産製、EF4500)4、負極
シート2およびセパレーター4の順に積層し、これを渦
巻き状に巻回して作成した。電極リードの溶接と保護テ
ープの貼りつけ、電極シートのカットは巻回中での一連
の工程で行った。
【0137】正極リードの溶接は、長尺正極シートの合
剤未塗布部の端部から8mmの位置に幅4mm、厚み7
5μmのアルミニウム製リードを抵抗溶接した。溶接部
分はポリエチレンを基材としアクリル系粘着剤を用いた
絶縁テープで保護した。裁断は一方の合剤端部から3m
mかつ他方の合剤端部から30mmの部分で行い、この
正極シートを正極シートC−1とした。合剤塗布部の長
さは495mmであり、未塗布部の長さは33mmであ
る。巻回群中のC−1は、正極リードの溶接されている
部分が巻回電極群の中心部にあり、リードが内周側に来
るように巻回した。
【0138】負極リードの溶接は、長尺負極シートの合
剤未塗布部の端部から9mmの位置に幅4mm、厚み1
00μmのニッケル製リードを超音波溶接した。溶接部
分はポリエチレンを基材としアクリル系粘着剤を用いた
絶縁テープで保護した。裁断は一方の合剤端部から15
mmかつ他方の合剤端部から3mmの部分で行い、この
負極シートを負極シートA−1とした。合剤塗布部の長
さは540mmであり、未塗布部の長さは18mmであ
る。巻回群中のA−1は、負極リードの溶接されている
部分が巻回電極群の最外周にあり、かつリードが内周側
面となるようにして巻回した。正負極の合剤層の対向関
係は、負極の合剤が約2mm正極合剤より先行させて巻
回した。
【0139】この巻回体を負極端子を兼ねるニッケルメ
ッキを施した鉄製の有底円筒型電池缶1に収納した後、
電池缶内に上記電解液を注入し、正極端子を有する電池
蓋13をガスケット7を介してかしめて円筒型電池D−
1を作成した。D−1の集電体の両面に未塗布部のある
部分の長さが、合剤層を有する部分の長さに対する割合
は、正極で33mm/495mm=6.7%、負極で1
8mm/540mm=3.3%である。
【0140】正極シートC−1にかえて、合剤塗布長を
473mmとし、未塗布部長を55mm、合剤塗布長を
463mmとし、未塗布部長を65mm、合剤塗布長を
453mmとし、未塗布部長を75mm設ける以外はC
−1と全く同様の操作をして正極シートC−2〜C−4
を作った。それぞれの集電体の両面に未塗布部のある部
分の長さが、合剤層を有する部分の長さに対する割合
は、55mm/473mm=11.6%、65mm/4
63mm=14.0%、75mm/453mm=16.
5%である。電極Cー4は電極の搬送中にシワが発生
し、一部では切断故障を起こした。C−3はシワや切断
故障の発生の確率が極めて低く、C−2は故障を発生し
なかった。
【0141】更に合剤塗布長を500mmとし、未塗布
部長を28mm、合剤塗布長を508mmとし、未塗布
部長を20mm設ける以外はC−1と全く同様の操作を
して正極シートC−5、C−6を作った。それぞれの集
電体の両面に未塗布部のある部分の長さが、合剤層を有
する部分の長さに対する割合は、28mm/500mm
=5.6%、20mm/508mm=3.9%である。
正極リードは正極シートのそれぞれの先端から5mmの
位置に溶接し、後端の未塗布部が3mmとなるように裁
断した。負極シートA−1を用いた電池D−1と同様に
して巻回した電池の内部短絡を調べたところ、正極シー
トC−6を用いた電池は短絡しているものが多数有り、
C−5を用いた電池は大幅に短絡電池の数が減少してお
り、C−1を用いたものはほとんど故障がなかった。
【0142】以上から、正極ではそれぞれの集電体の両
面に未塗布部のある部分の長さが、合剤層を有する部分
の長さに対する割合が、5%以上15%以下であること
が好ましく、6%以上12%以下である場合が特に好ま
しい。
【0143】負極シートA−1にかえて、合剤塗布長を
535mmとし、未塗布部長を23mm、合剤塗布長を
528mmとし、未塗布部長を30mm設ける以外はA
−1と全く同様の操作をして負極シートA−2とA−3
を作った。それぞれの集電体の両面に未塗布部のある部
分の長さが、合剤層を有する部分の長さに対する割合
は、23mm/535mm=4.3%と30mm/52
8mm=5.7%である。電極A−3は電極の搬送中に
シワが発生したが、A−2はシワの発生の確率が極めて
低く、A−1は故障を発生しなかった。
【0144】更に負極シートA−1にかえて、合剤塗布
長を549mmとし、未塗布部長を9mm、合剤塗布長
を551mmとし、未塗布部長を7mm、合剤塗布長を
553mmとし、未塗布部長を5mm設ける以外はA−
1と全く同様の操作をして負極シートA−4〜A−6を
作った。それぞれの集電体の両面に未塗布部のある部分
の長さが、合剤層を有する部分の長さに対する割合は、
9mm/549mm=1.64%、7mm/551mm
=1.27%、5mm/553mm=0.90%であ
る。電極A−6は電極リード溶接した後検査したところ
合剤端部とリードの端が重なっており、リードが浮き上
がっているものが多数あった。A−5はリードの溶接故
障はなかったが、溶接後の裁断時にリードに近い部分を
切断することになったためリードを巻き込んだり、切断
面が斜めとなる等の切断不良を発生するものがわずかに
認められた。A−1、A−4はこれらの故障が発生しな
かった。
【0145】以上から、負極の集電体の両面に未塗布部
のある部分の長さが、合剤層を有する部分の長さに対す
る割合が、1%以上5%以下である場合が好ましく、
1.5%以上4%以下が特に好ましいことがわかる。
【0146】(実施例2)実施例1の電池D−1に用い
た正極、負極合剤を用い、正負極とも合剤を連続塗布
し、正極は幅56mm長さ528mm、負極は幅57.
5mm長さ558mmの集電体の両面に合剤層のある電
極シートを作製した。正極シートは一方の端部から3m
m、他端部から30mmの部分の両面の合剤層をN−メ
チルピロリドンにより膨潤させた後に合剤層を剥ぎ取
り、集電体の露出面を作成し電池D−1と同様な正極シ
ートを作成した。負極シートは一方の端部から3mm、
他端部から15mmの部分の両面の合剤層をN−メチル
ピロリドンにより膨潤させた後に合剤層を剥ぎ取り、集
電体の露出面を作成し電池D−1と同様な負極シートを
作成した。正極シートの30mmの集電体露出部の先端
から5mmにアルミニウム製リードを抵抗溶接した。ま
た、負極シートの15mmの集電体露出部の先端から6
mmにニッケル製リードを超音波溶接した。この正負極
シートを用い電池D−1と同様にして電池D21を作成
した。
【0147】合剤層の剥ぎ取りをグラインダーと粘着テ
ープを併用する機械的方法による以外は電池D21と全
く同様にして電池D22を作成した。電池Dー1と電池
D21、D22とは電極シートの集電体露出部の作成方
法が異なるのみで他は全く同一である。電池D21、D
22の電極シートの集電体露出部は、正負極とも集電体
当初のものとは色が変わっていた。また、これらの電池
の内部抵抗は電池D−1よりも高く、サイクル経時での
放電容量の低下が電池Dー1より大きかった。
【0148】電池D21、D22では両面の合剤層を剥
ぎ取ったが、リード溶接する片面のみ合剤層を剥ぎ取る
以外はD21と同様にして電池D23を作成した。電池
D23の電極はリード溶接後、リード裏面の合剤層の部
分的な脱落が認められた。この電池D23はサイクルテ
スト中に内部短絡を起こし不良となるものが認められ
た。
【0149】集電体露出部は、電極合剤を一度塗布した
後に一部を除去することにより形成するよりも、未塗布
により形成することが好ましい。
【0150】
【発明の効果】本発明によれば、電極シートにおいて、
合剤層の塗布部の長さに対して未塗布部の長さを所定長
にすることにより、電池の故障を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電極シートの断面図である。
【図2】本実施例に使用したシリンダー型電池の断面図
を示す。
【符号の説明】
1 電池缶(負極端子を兼ねる) 2 負極シート 3 正極シート 4 セパレーター 5 下部絶縁板 6 上部絶縁板 7 ガスケット 8 正極リード 9 防爆弁体 10 電流遮断スイッチ 11 PTCリング 13 電池蓋(正極端子を兼ねる) 15 溶接プレート 16 絶縁カバー 21 集電体 22 電極合剤層 23 電極リード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集電体の両面に合剤層を有する帯状の電
    極シートにおいて、該集電体の両面のいずれの上にも合
    剤層がない未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を有す
    る部分の長さの長い方に対して、1%以上15%以下で
    あることを特徴とする非水二次電池用電極シート。
  2. 【請求項2】 集電体の両面に合剤層を有する帯状の負
    極シートにおいて、該集電体の両面のいずれの上にも合
    剤層がない未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を有す
    る部分の長さの長い方に対して、1%以上5%以下であ
    ることを特徴とする非水二次電池用負極シート。
  3. 【請求項3】 集電体の両面に合剤層を有する帯状の正
    極シートにおいて、該集電体の両面のいずれの上にも合
    剤層がない未塗布部の長さが、一方の面に合剤層を有す
    る部分の長さの長い方に対して、5%以上15%以下で
    あることを特徴とする非水二次電池用正極シート。
  4. 【請求項4】 正極シート、セパレーター、負極シート
    を巻回してなる電極群と非水電解質を電池缶に組み込ん
    でなる非水二次電池において、正負電極シートの少なく
    とも一方が請求項1に記載の電極シートであることを特
    徴とする非水二次電池。
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