JPH1138671A - 現像剤およびこれを用いた磁気式画像形成装置 - Google Patents

現像剤およびこれを用いた磁気式画像形成装置

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JPH1138671A
JPH1138671A JP18879297A JP18879297A JPH1138671A JP H1138671 A JPH1138671 A JP H1138671A JP 18879297 A JP18879297 A JP 18879297A JP 18879297 A JP18879297 A JP 18879297A JP H1138671 A JPH1138671 A JP H1138671A
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Yoshinobu Umetani
佳伸 梅谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色再現性の良好な画像が形成できる現像剤お
よび該現像剤を用いた磁気式画像形成装置を実現する。 【解決手段】 樹脂粒子32には強磁性顔料である磁性
粉が分散されている。該樹脂粒子32は、液体インク3
1中に分散されて現像剤30として用いられる。樹脂を
介在する磁性粉と液体インク31との結合は比較的小さ
い。磁気ヘッド2から放出される磁力線によって磁気ド
ラム1に形成された磁気潜像63は、現像装置3から供
給される前記現像剤30によって顕像化される。転写ロ
ーラ4において磁気ドラム1上の顕像に記録部材として
記録紙7を当接し、加圧する。これによって、磁気ドラ
ム1に磁気吸引力によって樹脂粒子32を保持した状態
で、記録紙7には液体インク31だけが転写され、色再
現性の良好な画像を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、磁気潜像を顕像化
する現像剤と、該現像剤を用いた磁気式画像形成装置と
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の湿式磁気画像形成装置8
0を示す図である。該画像形成装置80は、磁気ドラム
81、磁気ヘッド82、現像装置83および転写ローラ
84を備える。磁気ドラム81は、円柱形状を有し、該
磁気ドラム81の外周に回転方向89に沿って磁気ヘッ
ド82、現像装置83および転写ローラ84が順次的に
設けられている。磁気ドラム81の動作と前記磁気ヘッ
ド82、現像装置83および転写ローラ84の動作とは
同期がとられており、磁気ドラム81の回転に伴って以
下に示す画像形成動作が行われていく。図示していない
情報機器からの画像データは磁気ヘッド82へ送られ、
該画像データは磁気ヘッド82によって磁気ドラム81
に磁気潜像として記録される。
【0003】現像装置83は、現像剤94を貯蔵してい
る。現像剤94は、強磁性顔料である磁性粉と、液体イ
ンクを構成する溶媒と着色顔料あるいは染料とを含んで
構成される。磁性粉の比重は液体インクの比重よりも大
きく、磁性粉単独では、液体インク中に長時間にわたる
均一な分散性を保持することができない。該磁性粉を液
体インク中に均一に分散させて磁気特性の均一な現像剤
94にするために、界面活性剤や樹脂などが前記液体イ
ンクに加えられている。
【0004】図5は界面活性剤92を加えたときの磁性
粉91を示す図である。界面活性剤92を加えると、磁
性粉91の周囲に界面活性剤92が結合する。図6は、
界面活性剤92を加えたときの現像剤94を示す図であ
る。界面活性剤92を用いることによって、前記磁性粉
91は液体インク93中で均一に分散する。
【0005】再び図4に戻る。現像装置83に備えられ
た現像ローラ88によって、磁気ドラム81の周表面上
に現像剤94が供給され、前記磁気潜像が顕像化され
る。転写ローラ84では、磁気ドラム81に前記現像剤
94によって形成された顕像が記録紙87に転写され
る。最後に磁気ドラム81の磁気潜像が消去され、磁気
ドラム81に残留した現像剤94がクリーニングされ
る。以上の繰返しによって連続的に画像形成が行われ
る。このような従来技術である湿式磁気画像形成装置
が、たとえば特開平5−188827号公報に開示され
ている。
【0006】磁気式画像形成装置には、前記湿式磁気画
像形成装置80の他に乾式磁気画像形成装置40,50
がある。図7は、乾式磁気画像形成装置40を示す図で
ある。画像形成のプロセスは、前記湿式磁気画像形成装
置80の場合と同じであるが、現像および転写方法が異
なる。乾式磁気画像形成装置40に用いられる乾式トナ
ーは、予め定める処理をされて磁力と静電力との両方に
感度を有する。これによって磁気ドラム41に形成され
た磁気潜像からの磁力に対応してトナーが付着すること
によって現像される。さらに、記録紙44を挟んで磁気
ドラム41と対向して設けられる転写ローラ43から、
前記磁力より大きな静電力が磁気ドラム41上のトナー
に加えられる。これによって記録紙44の転写ローラ4
3側の表面上に前記トナーが吸着されて、転写される。
記録紙44上に転写されたトナー像に定着ローラ45か
ら熱圧力が加えられて定着される。また、特開昭63−
300275号公報には該乾式磁気画像形成装置40と
同様に、液体トナーが磁力と静電力との両方に感度を有
し、同じ画像形成プロセスで画像を形成する湿式磁気画
像形成装置が開示されている。
【0007】図8は、他の乾式磁気画像形成装置50を
示す図である。該乾式磁気画像形成装置50は前記乾式
磁気画像形成装置40とは現像プロセスまでが同じであ
る。該乾式磁気画像形成装置50では転写ローラ53が
磁気ドラム51に圧力を加えることによって、磁気ドラ
ム51上のトナー像は記録紙55上に転写され、同時に
定着され、さらに加圧装置56によって確実に定着され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した2つの代表的
な乾式磁気画像形成装置40,50には以下に示すよう
な課題がある。前者では、磁力と静電力との両方に感度
を有する前記トナーにおいて、個々のトナー粒子すべて
に同じ電磁特性を持たせることが困難であり、したがっ
て常に安定した画像形成を行うことができない。これ
は、特開昭63−300275号公報に開示されている
湿式磁気画像形成装置でも同じである。後者では、およ
そ10kgという大きな圧力を加えてトナー画像を記録
紙55に圧着することによって転写と定着とを同時に行
っているので、転写ローラ53と加圧装置56とを含む
装置内の加圧機構57が複雑となり、装置として高価に
なる。また、トナーに大きな圧力を加えることで記録紙
55に転写されたトナー画像が光沢を有して見栄えが悪
くなり、また記録紙55にしわが発生しやすい。さら
に、記録紙55の平滑度が低いとトナーの定着性が悪
く、はがれやすくなる。
【0009】前記湿式磁気画像形成装置80では、磁気
ドラム81上に形成されたインク画像に記録紙87を当
接して低圧力で転写が行われるので、上述したような乾
式磁気画像形成装置40,50が有する課題は、湿式磁
気画像形成装置80を用いることによって解決すること
ができる。しかし、該湿式磁気画像形成装置80では、
液体インク93を記録紙87に転写するとき、界面活性
剤92の強い結合力によって液体インク93だけでなく
磁性粉91も一緒に記録紙87へ転写されてしまう。前
述したように、磁性粉91は顔料であるので、記録紙8
7上に形成された画像は特有の色味を帯びたくすんだ画
像となり、充分な色の再現性が得られない。
【0010】本発明の目的は、磁性粉を記録紙に転写す
ることがなく、色再現性の良好な画像を形成できる現像
剤および該現像剤を用いた磁気式画像形成装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気潜像を顕
像化するための現像剤において、液体状のインクと、前
記インクに分散される樹脂製の粒子とを含み、前記粒子
は磁性粉を含むことを特徴とする現像剤である。
【0012】本発明に従えば、磁性粉を樹脂に含ませる
ことによって、磁性粉は樹脂を介してインクと接触する
ようになる。磁性粉とインクとの間に界面活性剤を介在
させた場合の両者の結合力に比べて、上述のように樹脂
を介在させた場合の結合力は小さくなる。したがって、
たとえば画像形成装置に前記現像剤を用いたとき、樹脂
のぬれ性によって前記粒子が周囲にインクを保持して磁
気潜像が現像されるが、該インクに記録部材が当接され
ると、前記ぬれ性では前記粒子とインクとの間に大きな
結合力が得られないので、インクはインクを転写する部
材である記録部材に吸収されて、該粒子とインクとは簡
単に分離する。したがって、前記記録部材にはインクだ
けが転写されるので、色再現性が良好な転写プロセスを
実現することができる。
【0013】また本発明は、前記インクの比重は前記粒
子の比重よりも大きいことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、前記インクの比重は前記
粒子の比重よりも大きくなるように選ばれる。磁性粉
は、磁性粉単体ではインクよりも比重が大きく、インク
中における分散性が悪い。これを解消するために、従来
技術では、たとえば界面活性剤を加えるなどの処理をし
てインク中での磁性粉の分散性を改善していた。しか
し、本発明のように磁性粉を樹脂に含ませ、インクの比
重を前記粒子の比重よりも大きくなるように選ぶことに
よって、磁性粉を含む該粒子は前記特殊な処理をしなく
ても前記インク中において充分に分散するので、磁気特
性の均一な現像剤を実現することができる。
【0015】また本発明は、前記インクの粘度が2cp
以上500cp以下の範囲に選ばれることを特徴とす
る。
【0016】本発明に従えば、前記インク粘度は以下に
示す理由によって上述の範囲に選ばれる。樹脂製の前記
粒子の周囲に付着するインク量は、インクの粘度によっ
て決まる。画像形成装置に用いられる現像剤のインクの
粘度が2cpより小さいとき、前記粒子に付着するイン
ク量が少なく、記録部材に転写された画像では、充分な
濃度が得られない。また、前記インクの粘度が500c
pよりも大きいとき、磁気潜像と粒子との間に生じる磁
気吸引力よりもインクが粒子を拘束する力の方が大きく
なり、前記磁気潜像を現像することができない。インク
の粘度を2cp以上500cp以下に選ぶことで、前記
磁気吸引力によって現像することができ、記録部材に
は、充分な濃度を持つ画像を形成することができる。
【0017】また本発明は、前記粒子の直径が5μm以
上50μm以下の範囲に選ばれることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、前記粒子の直径は以下に
示す理由によって上述の範囲に選ばれる。樹脂製の粒子
の体積に比例して、該粒子に含有されている磁性粉の量
が決まるので、粒子の直径が小さいほど該粒子のもつ磁
力は小さくなる。前記現像剤を画像形成装置に用いると
き、粒子を磁気潜像側に吸着させた状態で、該粒子の周
囲に付着していたインクだけを記録部材に吸収させるこ
とによって転写が行われるが、該粒子の直径が5μmよ
りも小さい場合には、該粒子と磁気潜像との吸引力が小
さいので、該粒子はインクと一緒に紙に転写されてしま
う。粒子に含まれる磁性粉は、有色の顔料であるので画
像の色再現性を劣化させる原因となる。逆に、前記粒子
の直径が大きくなると、前述の理由によって粒子の持つ
磁力は大きくなるが、粒子の重量も大きくなり、それに
伴って該粒子にかかる重力の影響も大きくなってくる。
前記粒子の直径が50μmよりも大きい場合には、前記
吸引力を地面の法線方向に換算した吸引力よりも該粒子
にかかる重力の方が大きくなり、磁気潜像を顕像化でき
なくなる。前記粒子の直径を5μm以上50μm以下の
範囲に選ぶことで磁気潜像を現像し、磁気潜像に粒子を
保持したままインクだけを記録部材に転写することがで
きる。
【0019】また本発明は、磁気潜像担持体と、前記磁
気潜像担持体上に磁気潜像を形成する磁気潜像形成手段
と、前述したうちのいずれか1つの現像剤を貯蔵する現
像剤貯蔵手段と、前記現像剤貯蔵手段に貯蔵された現像
剤を、磁気潜像が形成された磁気潜像担持体に供給して
顕像化する現像剤供給手段と、前記顕像を予め定められ
る記録部材に転写する転写手段と、前記磁気潜像担持体
上の磁気を消磁する消磁手段と、前記磁気潜像担持体上
の現像剤を除去する除去手段とを含むことを特徴とする
磁気式画像形成装置である。
【0020】本発明に従えば、消磁手段と現像剤の除去
手段とによって帯磁状態が均一にされ、クリーニングさ
れた磁気潜像担持体に、磁気潜像形成手段によって磁気
潜像が形成される。前記現像剤を貯蔵する貯蔵手段から
現像剤供給手段によって前記磁気潜像に現像剤が供給さ
れ、該磁気潜像は顕像化される。現像剤によって形成さ
れた前記顕像に転写手段によって記録部材が当接される
と、磁気潜像担持体に前記粒子を保持したままインクだ
けが前記記録部材に転写される。したがって、該記録部
材には色再現性の良好な画像を形成することができる。
【0021】また本発明は、前記現像剤貯蔵手段に貯蔵
された現像剤を撹拌する撹拌手段を含むことを特徴とす
る。
【0022】本発明に従えば、現像剤貯蔵手段に現像剤
を撹拌する撹拌手段を設ける。これによって前記粒子を
インク内で均一に分散させることができ、さらに該粒子
をインク内で回転させることによって粒子の周囲に常に
一定量のインクを供給することができる。したがって、
常に均一な現像剤を前記磁気潜像担持体に供給すること
ができる。
【0023】また本発明は、前記現像剤供給手段によっ
て供給される現像剤量を規制する規制手段を含むことを
特徴とする。
【0024】本発明に従えば、現像剤供給手段から磁気
潜像担持体に供給される現像剤量を規制手段によって規
制することができる。これによって前記磁気潜像担持体
には、一定量の現像剤が供給される。したがって、供給
される現像剤量を規制手段によって調整して、前記磁気
潜像担持体へ現像剤が無駄に供給されることを防止する
ことができる。さらに、転写時にかかる圧力で記録部材
へ転写されるインク画像の輪郭が不鮮明になるなど、過
剰なインクによって生じる画像の劣化を防ぐことができ
る。また、必要最小限の現像剤を供給するので記録部材
に転写されたインクの乾きが早く、定着手段を設ける必
要がない。したがって画像形成装置の構成が簡単にな
り、装置の製造コストを下げることができる。
【0025】また本発明は、前記消磁手段は、顕像を予
め定められる記録部材に転写した後の磁気潜像担持体上
の磁気を消磁し、前記除去手段は、消磁後の磁気潜像担
持体上の現像剤を除去することを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、前記磁気式画像形成装置
において、消磁手段は転写プロセスの後に磁気潜像担持
体の磁気を消磁し、さらに除去手段は前記磁気潜像担持
体上に残留した前記粒子と転写されなかった少量のイン
クとを磁気潜像担持体上から除去する。これによって磁
気潜像担持体を画像形成前の状態に戻し、繰返し画像形
成を行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態であ
る湿式磁気画像形成装置10を示す図である。該湿式磁
気画像形成装置10は、磁気ドラム1、磁気ヘッド2、
現像装置3、転写ローラ4、消磁装置5およびクリーニ
ング装置6を含んで構成される。磁気ドラム1は円柱形
状を有し、該磁気ドラム1の外周に磁気ヘッド2、現像
装置3、転写ローラ4、消磁装置5およびクリーニング
装置6が順次的に設けられている。
【0028】図2は、前記湿式磁気画像形成装置10を
詳細に示す図である。磁気ドラム1は、アルミ製ドラム
62の周表面上に磁性粉末をバインダ樹脂に分散した磁
性層61を備えて構成される。磁気ヘッド2は、たとえ
ば図示していない情報機器と接続され、該情報機器から
送られた2値化された画像データを受ける。該磁気ヘッ
ド2は、磁気ドラム1の側面上を走査しながら磁力線を
放出することによって前記磁性層61に磁気潜像63を
形成する。なお、図2では磁気潜像63を斜線を付して
示す。現像装置3は、現像ローラ20と現像剤貯蔵容器
21とを含んで構成される。現像ローラ20は、アルミ
製ドラム25の周表面上に耐溶媒性層26を備える。該
現像ローラ20は、現像剤貯蔵容器21に貯蔵される現
像剤30に一部が浸るようにして設けられる。
【0029】現像剤30は、液体インク31と樹脂粒子
32とを含んで構成される。液体インク31は、溶媒と
なる液体と該溶媒に親和性を有する着色顔料や着色染料
とを含む。たとえば黒の液体インクを作るときは、液体
インクの溶媒として水を選択したならば、着色顔料とし
ては親水性を有するカーボンブラックが選択される。樹
脂粒子32は、液体インク31中に分散させられる磁性
体である。
【0030】図3は、樹脂粒子32を示す図である。該
樹脂粒子32は、樹脂71と磁性粉72とを樹脂71が
溶融する150〜200℃の熱を加えながら数時間混練
して磁性粉72を樹脂71中に均一に分散させ、磁性粉
72を含んだ前記樹脂71が冷めてから該樹脂71を粉
砕し、分級したものである。該樹脂粒子32に使用され
る樹脂71は、液体インク31の溶媒と親和性を有する
ものが選択される。前述の黒インクのように溶媒に水を
選択したときは、たとえばスチレンアクリル樹脂が使用
される。磁性粉72は強磁性体顔料が用いられ、たとえ
ば酸化鉄顔料が使用される。磁性体である磁性粉72は
液体インク31よりも比重が大きいが、磁性粉72を前
記樹脂粒子32とすることによって液体インク31より
も比重が小さくなる。これによって、液体インク31中
での樹脂粒子32の分散性が磁性粉72単独の場合より
も良好になる。
【0031】再び図2に戻る。液体インク31と樹脂粒
子32から成る前記現像剤30を、さらに現像剤貯蔵容
器21内に設けられる撹拌部材23によって一定の回転
速度で撹拌し続けることで、液体インク31中の樹脂粒
子32の濃度が均一化される。したがって現像ローラ2
0には、液体インク31と樹脂粒子32の混合比が一定
である現像剤30を供給することができる。
【0032】規制部材22は、現像ローラ20が現像剤
貯蔵容器21の現像剤30を保持してから、磁気ドラム
1に供給するまでの位置に設けられる。該規制部材22
と現像ローラ20とによって形成される間隙で磁気潜像
63に供給される現像剤30の量が決定される。規制部
材22によって一定の供給量に制限された現像剤30が
磁気ドラム1に搬送され、前記磁気潜像63に供給され
る。これによって磁気潜像63は顕像化される。
【0033】転写ローラ4は磁気ドラム1とによって記
録紙7を挟み、磁気ドラム1上の顕像を形成する現像剤
30に記録紙7を当接させる。これによって、樹脂粒子
32を磁気ドラム1に残し、記録紙7には液体インク3
1だけを転写することができる。したがって、記録紙に
転写された画像は顔料である磁性粉72を含まない純粋
な液体インク31だけの画像であるので、原画像の色を
忠実に再現することができる。また、前記規制部材22
を設けたことによって過剰な現像剤30が除去されるの
で、前記現像を圧力によって記録紙7に転写するとき、
たとえば画素である1ドットの形状がくずれることがな
くなる。さらに、規制部材22によって1ドットを形成
するために最小限必要な液体インク31量に制限するこ
とができるので、記録紙7に転写された後の液体インク
31画像は乾燥が早く、あえて定着手段を設ける必要が
なくなる。これによって、にじみのない鮮明な画像を得
ることができ、内部構成の簡単な画像形成装置を実現す
ることができる。
【0034】消磁装置5は、磁気ドラム1に形成された
磁気潜像63を消去する。クリーニング装置6は、磁気
ドラム1上に残った樹脂粒子32と転写されずに残った
僅かな液体インク31とを回収する。前記消磁装置5と
クリーニング装置6とによって磁気ドラム1は画像形成
前の磁性層61の帯磁状態が均一な状態に戻される。以
上の動作を繰返すことによって、前記情報機器から次々
に送られてくる画像を連続的に短時間で形成することが
できる。前記画像形成装置10に備えられる磁気ヘッド
2、現像装置3、転写ローラ4、消磁装置5およびクリ
ーニング装置6はすべて磁気ドラム1の回転速度と同期
をとって動作されている。
【0035】上述したような湿式磁気画像形成装置を実
現するために、以下に示す理由によって液体インク31
の粘度と樹脂粒子32の直径とが次のような範囲に選ば
れる。液体インク31の粘度が2cpよりも小さいと
き、樹脂粒子32にはインクが充分に付着せず、記録紙
7に転写されたインク画像は濃度が充分でない。一方、
液体インク31の粘度が500cpよりも大きいとき、
樹脂粒子32が液体インク31中に拘束されることによ
って、樹脂粒子32が現像ローラ20に付着可能な位置
に浮いてくるまで時間がかかる。したがって、現像ロー
ラ20に一定量の樹脂粒子32を含んだ液体インク31
を供給することができない。また現像ローラ20に一定
量の樹脂粒子32を含んだ液体インク31を供給できた
としても、磁気潜像63と樹脂粒子32との間に生じる
磁気吸引力よりも液体インクが該樹脂粒子を拘束する力
の方が強くなり、磁気ドラム1上に現像剤30を供給で
きなくなる。以上のような理由によって、液体インク3
1の粘度は2cp以上500cp以下の範囲に選択され
る。
【0036】樹脂粒子32の直径が5μmより小さいと
き、該樹脂粒子32に含有されている磁性粉72の量が
少ないので、該樹脂粒子32の有する磁力が小さくな
り、したがって該樹脂粒子32と磁気潜像63との間に
働く磁気吸引力も小さくなる。これによって、液体イン
ク31を記録紙7に転写するとき、一緒に記録紙7に転
写される樹脂粒子32が出てくる。樹脂粒子32が50
μm以上のとき、該樹脂粒子32に含有される磁性粉7
2の量が多いので該樹脂粒子32の持つ磁力も大きくな
るが、該樹脂粒子32の重量も大きくなり、該樹脂粒子
32に加わる重力の影響は無視できなくなる。これによ
って磁気ドラム1上に樹脂粒子32を前記磁気吸引力で
保持することが難しくなる。このとき、樹脂粒子32と
磁気潜像63との磁気吸引力を大きくするために磁性粉
72の含有量を多くすると、樹脂粒子32の比重が液体
インク31の比重よりも大きくなることになり、樹脂粒
子32だけで液体インク31の中での分散性を保つこと
ができなくなる。また、記録紙7に形成される画像の解
像度が悪くなる。以上のような理由によって、樹脂粒子
32の直径は5μm以上50μm以下の範囲に選択され
る。なお、前述した製造方法によって樹脂粒子32を製
造するとき、樹脂粒子32の直径および該樹脂粒子32
に含有される磁性粉72の量にばらつきが生じる。実使
用上問題のないばらつきの範囲を選ぶためには、樹脂粒
子32の直径を10μm以上40μm以下の範囲に選ぶ
ことがより好ましい。
【0037】前記樹脂粒子32に分散させる磁性粉72
である強磁性体顔料には、前記酸化鉄顔料の他にマグネ
タイトなど電子写真用の磁性トナーの材料として用いら
れるものを使用してもよい。また、液体インク31は、
溶媒を前述と同じく水とすると、着色顔料あるいは染料
としては、以下の材料を用いることができる。黒インク
には、前記カーボンブラックの他にアニリンブラックを
用いることができ、その他のカラーインクには、アゾ系
顔料、キナクリドン系顔料、シアニン系顔料などを用い
ることができる。なお、これらはすべて親水性を有する
顔料である。
【0038】その他液体インク31には、液体インク3
1を記録紙7へ転写した後に該液体インク31の定着性
を高めるために、エチレンセルロースから成る樹脂を液
体インク31中に分散してもよい。
【0039】また、磁気ドラム1の磁性層61の周表面
上には、湿式現像剤30によって生じる腐食を防ぐため
にコーティング層として、溶剤可溶性フッ素樹脂層を設
けてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁性粉は
樹脂製の粒子に含まれてインク中に分散させられるの
で、該磁性粉は樹脂を介してインクと接触する。したが
って、磁性粉とインクとの間に界面活性剤を介在させた
ときの両者の結合力よりも、前記樹脂を介在させたとき
の結合力の方が小さくなる。これによって、前記粒子と
インクとを含む現像剤を画像形成装置に用いて転写を行
うとき、インクと粒子とを容易に分離することができ、
くすみのない鮮明な画像を形成することができる。
【0041】また本発明によれば、前記インクの比重が
前記粒子の比重よりも大きくなるように選ぶことによっ
てインク中の前記粒子の分散性を良好にすることができ
る。したがって磁性体密度が均一な現像剤を得ることが
できる。
【0042】また本発明によれば、前記インクの粘度を
2cp以上500cp以下の範囲に選ぶことによって前
記インクを含んだ現像剤を画像形成装置に用いるとき、
インクと粒子とが含まれている割合が一定である現像剤
を安定に供給することができる。また、前記現像剤を用
いることによって、充分な濃度を有する画像を形成する
ことができる。
【0043】また本発明によれば、前記粒子の直径を5
μm以上50μm以下の範囲に選ぶことによって、前記
粒子を含む現像剤を画像形成装置に用いたとき、磁気潜
像が前記粒子を吸着し、インクだけを記録部材に転写す
ることができる。したがって、記録部材には色再現性の
良好な画像を形成することができる。
【0044】また本発明によれば、消磁手段と除去手段
によってクリーニングされた磁気潜像担持体に磁気潜像
形成手段によって形成された磁気潜像は、前記現像剤を
貯蔵する現像剤貯蔵手段から現像剤供給手段によって現
像剤が供給されて顕像化される。該顕像に転写手段によ
って記録部材が供給されると、前記粒子は磁気潜像担持
体に保持された状態で、記録部材にはインクだけが転写
される。したがって、記録部材には原画像に忠実な色再
現を有する画像を形成することができる。
【0045】また本発明によれば、現像剤貯蔵手段に現
像剤を撹拌する撹拌手段を含むことによって、現像剤供
給手段に前記現像剤に含まれる粒子とインクとの混合比
が常に一定な現像剤を供給することができる。したがっ
て、濃度階調が一定な画像を形成することができる。
【0046】また本発明によれば、現像剤供給手段によ
って供給される現像剤量を規制する規制手段を含むこと
によって、過剰なインクの供給を防ぐことができる。し
たがって、圧力によって記録部材にインクを転写して
も、記録部材にはにじみのない鮮明な画像を形成するこ
とができる。また、適量のインクを供給することができ
るので、記録部材へ転写されたインクの乾きが早く、定
着手段を設ける必要がない。したがって簡単な構成の装
置を実現することができる。
【0047】また本発明によれば、顕像を記録部材に転
写した後、消磁手段によって磁気潜像担持体上の磁気を
消磁し、除去手段によって磁気潜像担持体上の現像剤を
除去する。これによって、前記磁気潜像担持体を用いて
繰返し画像形成をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である湿式磁気画像形成
装置10を示す図である。
【図2】前記湿式磁気画像形成装置10を詳細に示す図
である。
【図3】樹脂粒子32を示す図である。
【図4】従来の湿式磁気画像形成装置80を示す図であ
る。
【図5】界面活性剤92を加えたときの磁性粉91を示
す図である。
【図6】界面活性剤92を加えたときの現像剤94を示
す図である。
【図7】乾式磁気画像形成装置40を示す図である。
【図8】他の乾式磁気画像形成装置50を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気ドラム 2 磁気ヘッド 3 現像装置 4 転写ローラ 5 消磁装置 6 クリーニング装置 7 記録紙 10 湿式磁気画像形成装置 20 現像ローラ 21 現像剤貯蔵容器 22 規制部材 23 撹拌部材 30 現像剤 31 液体インク 32 樹脂粒子 63 磁気潜像 71 樹脂 72 磁性粉

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気潜像を顕像化するための現像剤にお
    いて、 液体状のインクと、前記インクに分散される樹脂製の粒
    子とを含み、 前記粒子は磁性粉を含むことを特徴とする現像剤。
  2. 【請求項2】 前記インクの比重は前記粒子の比重より
    も大きいことを特徴とする請求項1記載の現像剤。
  3. 【請求項3】 前記インクの粘度が2cp以上500c
    p以下の範囲に選ばれることを特徴とする請求項1記載
    の現像剤。
  4. 【請求項4】 前記粒子の直径が5μm以上50μm以
    下の範囲に選ばれることを特徴とする請求項1記載の現
    像剤。
  5. 【請求項5】 磁気潜像担持体と、 前記磁気潜像担持体上に磁気潜像を形成する磁気潜像形
    成手段と、 前記請求項1〜4のうちのいずれか1記載の現像剤を貯
    蔵する現像剤貯蔵手段と、 前記現像剤貯蔵手段に貯蔵された現像剤を、磁気潜像が
    形成された磁気潜像担持体に供給して顕像化する現像剤
    供給手段と、 前記顕像を予め定められる記録部材に転写する転写手段
    と、 前記磁気潜像担持体上の磁気を消磁する消磁手段と、 前記磁気潜像担持体上の現像剤を除去する除去手段とを
    含むことを特徴とする磁気式画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤貯蔵手段に貯蔵された現像剤
    を撹拌する撹拌手段を含むことを特徴とする請求項5記
    載の磁気式画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤供給手段によって供給される
    現像剤量を規制する規制手段を含むことを特徴とする請
    求項5記載の磁気式画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記消磁手段は、顕像を予め定められる
    記録部材に転写した後の磁気潜像担持体上の磁気を消磁
    し、 前記除去手段は、消磁後の磁気潜像担持体上の現像剤を
    除去することを特徴とする請求項5記載の磁気式画像形
    成装置。
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