JPH1165060A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JPH1165060A
JPH1165060A JP9218672A JP21867297A JPH1165060A JP H1165060 A JPH1165060 A JP H1165060A JP 9218672 A JP9218672 A JP 9218672A JP 21867297 A JP21867297 A JP 21867297A JP H1165060 A JPH1165060 A JP H1165060A
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JP
Japan
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silver halide
halide photographic
group
processing
sensitive material
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JP9218672A
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Satoru Kuze
哲 久世
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】安定した処理特性が得られ、経時保存時に感光
材料の未露光部にステインの発生、廃液量も少なく、ミ
ニラボで処理する際、磁気読取装置のヘッドの汚れがな
くなり、読み取りエラーの防止。 【解決手段】透過型のハロゲン化銀写真感光材料を少な
くとも定着能を有する処理工程で処理後、直ちに安定処
理工程又は水洗処理工程で処理する方法において、この
2工程が液保持機能を有するローラー複数本を上下方向
に被処理感光材料に接触するように配設され、安定処理
液又は水洗水を上部ローラー部から下部ローラー部に順
次供給させ、安定処理液がヘキサメチレンテトラミン
類、下記一般式(F),(G),(K−1),(K−
2),(K−3)から選ばれる少なくとも1つを含有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、透過型のハロゲ
ン化銀写真感光材料(以下、簡略化のために単に感光材
料または感材ともいう)の処理方法に関し、更に詳しく
は、迅速でありながら、裏面汚れがなく安定した処理特
性が得られ、経時保存時のステインも少なく、磁気記録
層を有する感光材料を処理する際の磁気読取装置のヘッ
ド部の汚れが少なく、さらに廃液量も少なく地球環境に
も好適なハロゲン化銀写真感光材料の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は、通常自動
現像機(以下簡略化のために自現機と呼ぶこともある)
で現像処理が行われる。これらの自動現像機において、
処理液や水洗水の廃液量の低減や、節水の観点から、1
種類の処理工程を複数の処理層に分割し直列に配置し、
感光材料の搬送方向に対して、処理液や水洗水を最終槽
に補給ないし補充して、感材の搬送方向と逆方向に順次
前段槽に流入させるようにし、処理工程の最前槽から排
出するようになした多段向流方式が知られてきており、
実用化されてきている。これによって、感材の現像処理
に使用される処理液や水洗水の使用量の大幅な低減が可
能となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来方式では各種の問題があった。通常ミニラボと呼ばれ
る店頭処理で小型自動現像機を用いて、安定処理液や水
洗による処理を行う際には、その処理量が比較的少なく
安定処理液の濃縮が生じやすい場合や、感材の処理量自
体が日によってバラツクことがあり、このような場合に
は、感光材料の裏面に汚れや乾燥ムラが発生し易く、ま
た東南アジア地域のような高温高湿下で経時保存される
際には、ステインが生じる問題がある。特に、近年の地
球環境保護の観点から、低廃液量化に対するニーズが高
まり、低補充量処理化される傾向にあり、上記問題は益
々顕在化してきつつある。
【0004】また、近年フィルム裏面に磁気記録層を有
する透過型の感光材料が急速に市場に展開され始めてお
り、この感光材料をミニラボで処理を行う際には、上記
の問題に加えて、磁気読取装置のヘッド部に汚れが生
じ、磁気情報の読み取りエラーが生じ市場で大きな問題
となってきている。
【0005】これら問題を解決すべく検討する中で、例
えば特開平9−68787号等に記載の如くの処理液保
持機能を有するローラー複数本を上下方向に設置し、感
光材料を処理する方法(以下、簡略化のためにマルチロ
ーラー処理とも称する)を安定処理又は水洗に用い、か
つフィルム裏面に透明磁性層を有する透過型の感光材料
を組み合わせて用いることによって、前記問題が低減な
いし解決できることが判った。
【0006】また、透過型の感光材料中のカルシウム含
有量をコントロールし、安定処理または水洗にマルチロ
ーラー処理を行うことで上記問題を低減ないし解決でき
ることが判った。
【0007】さらにまた、透過型の感光材料の表面保護
層が単分散度3.3以下のマット剤を含有させ、安定処
理又は水洗にマルチローラー処理を行うことで上記問題
を低減ないし解決できることが判った。
【0008】また、安定処理液の表面張力を15〜50
dyne/cmとし、安定処理をマルチローラー処理を
行うことで上記問題を低減ないし解決できることが判っ
た。
【0009】さらにまた、安定処理液が、ヘキサメチレ
ンテトラミン類、下記一般式(F),一般式(G),一
般式(K−1),一般式(K−2),一般式(K−3)
で表される化合物から選ばれる少なくとも1つを含有さ
せ、安定処理をマルチローラー処理を行うことで上記問
題を低減ないし解決できることが判った。
【0010】したがって、この発明の第1の目的は、迅
速でありながら、裏面汚れや乾燥ムラの発生がなく安定
した処理特性が得られるハロゲン化銀写真感光材料の処
理方法の提供にあり、第2の目的は、経時保存時に感光
材料の未露光部にステインの発生が少なく、さらに廃液
量も少なく地球環境保護に好適なハロゲン化銀写真感光
材料の処理方法の提供にある。第3の目的は、磁気記録
層を有する感光材料を処理する際に磁気読取装置のヘッ
ド部の汚れが少ないハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法の提供にある。
【0011】前記以外のこの発明に係わる課題は、以下
の明細文の中で自ずから明らかとなろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
『透過型のハロゲン化銀写真感光材料を、少なくとも定
着能を有する処理工程で処理後、直ちに安定処理工程又
は水洗処理工程で処理するハロゲン化銀写真感光材料の
処理方法において、前記安定処理工程又は水洗処理工程
が液保持機能を有するローラー複数本を上下方向に前記
ハロゲン化銀写真感光材料に接触させるように配設さ
れ、前記ローラーの最上部ローラー部及び/又はこの最
上部ローラー部のハロゲン化銀写真感光材料に前記安定
処理液又は水洗水を供給し、この供給された安定処理液
又は水洗水は上部ローラー部から下部ローラー部に順次
供給されるものであって、さらに前記ハロゲン化銀写真
感光材料が磁気記録層を有するものであることを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。』である。
【0013】この請求項1記載の発明によれば、供給さ
れた安定処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ロ
ーラー部に順次供給され、ハロゲン化銀写真感光材料が
磁気記録層を有するものであるが、特に透過型感光材料
特有の裏面汚れや乾燥ムラの発生がなく安定した処理特
性が得られ、経時保存時に感光材料の未露光部にステイ
ンの発生が少なく、さらに廃液量も少なく地球環境保護
に好適であり、さらに感光材料をミニラボで処理を行う
際に、磁気読取装置のヘッド部に汚れがなくなり、磁気
情報の読み取りエラーを防止できる。
【0014】請求項2記載の発明は、『透過型のハロゲ
ン化銀写真感光材料を、少なくとも定着能を有する処理
工程で処理後、直ちに安定処理工程又は水洗処理工程で
処理するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法におい
て、前記安定処理工程又は水洗処理工程が液保持機能を
有するローラー複数本を上下方向に前記ハロゲン化銀写
真感光材料に接触させるように配設され、前記ローラー
の最上部ローラー部及び/又はこの最上部ローラー部の
ハロゲン化銀写真感光材料に前記安定処理液又は水洗水
を供給し、この供給された安定処理液又は水洗水は上部
ローラー部から下部ローラー部に順次供給されるもので
あって、さらに前記ハロゲン化銀写真感光材料中のカル
シウム含有量が、50ppm以下であることを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。』である。
【0015】この請求項2記載の発明によれば、供給さ
れた安定処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ロ
ーラー部に順次供給され、透過型のハロゲン化銀写真感
光材料中のカルシウム含有量が、50ppm以下であ
り、特に裏面汚れや乾燥ムラの発生がなく安定した処理
特性が得られ、経時保存時に感光材料の未露光部にステ
インの発生が少なく、さらに廃液量も少なく地球環境保
護に好適であり、さらに感光材料をミニラボで処理を行
う際に、磁気読取装置のヘッド部に汚れがなくなり、磁
気情報の読み取りエラーを防止できる。
【0016】請求項3記載の発明は、『透過型のハロゲ
ン化銀写真感光材料を、少なくとも定着能を有する処理
工程で処理後、直ちに安定処理工程又は水洗処理工程で
処理するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法におい
て、前記安定処理工程又は水洗処理工程が液保持機能を
有するローラー複数本を上下方向に前記ハロゲン化銀写
真感光材料に接触させるように配設され、前記ローラー
の最上部ローラー部及び/又はこの最上部ローラー部の
ハロゲン化銀写真感光材料に前記安定処理液又は水洗水
を供給し、この供給された安定処理液又は水洗水は上部
ローラー部から下部ローラー部に順次供給されるもので
あって、さらに前記ハロゲン化銀写真感光材料の表面保
護層が単分散度3.3以下のマット剤を含有するもので
あることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法。』である。
【0017】この請求項3記載の発明によれば、供給さ
れた安定処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ロ
ーラー部に順次供給され、透過型のハロゲン化銀写真感
光材料の表面保護層が単分散度3.3以下のマット剤を
含有するものであり、特に裏面汚れや乾燥ムラの発生が
なく安定した処理特性が得られ、経時保存時に感光材料
の未露光部にステインの発生が少なく、さらに廃液量も
少なく地球環境保護に好適であり、さらに感光材料をミ
ニラボで処理を行う際に、磁気読取装置のヘッド部に汚
れがなくなり、磁気情報の読み取りエラーを防止でき
る。
【0018】請求項4記載の発明は、『透過型のハロゲ
ン化銀写真感光材料を、少なくとも定着能を有する処理
工程で処理後、直ちに安定処理工程で処理するハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法において、前記安定処理工
程が液保持機能を有するローラー複数本を上下方向に前
記ハロゲン化銀写真感光材料に接触させるように配設さ
れ、前記ローラーの最上部ローラー部及び/又はこの最
上部ローラー部のハロゲン化銀写真感光材料に前記安定
処理液を供給し、この供給された安定処理液は上部ロー
ラー部から下部ローラー部に順次供給されるものであっ
て、さらに前記安定処理液の表面張力が15〜50dy
ne/cmであることを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料の処理方法。』である。
【0019】この請求項4記載の発明によれば、供給さ
れた安定処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ロ
ーラー部に順次供給され、安定処理液の表面張力が15
〜50dyne/cmであり、特に裏面汚れや乾燥ムラ
の発生がなく安定した処理特性が得られ、経時保存時に
感光材料の未露光部にステインの発生が少なく、さらに
廃液量も少なく地球環境保護に好適であり、さらに感光
材料をミニラボで処理を行う際に、磁気読取装置のヘッ
ド部に汚れがなくなり、磁気情報の読み取りエラーを防
止できる。
【0020】請求項5記載の発明は、『透過型のハロゲ
ン化銀写真感光材料を、少なくとも定着能を有する処理
工程で処理後、直ちに安定処理工程で処理するハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法において、前記安定処理工
程が液保持機能を有するローラー複数本を上下方向に前
記ハロゲン化銀写真感光材料に接触させるように配設さ
れ、前記ローラーの最上部ローラー部及び/又はこの最
上部ローラー部のハロゲン化銀写真感光材料に前記安定
処理液を供給し、この供給された安定処理液は上部ロー
ラー部から下部ローラー部に順次供給されるものであっ
て、さらに前記安定処理液が、ヘキサメチレンテトラミ
ン類、下記一般式(F),一般式(G),一般式(K−
1),一般式(K−2),一般式(K−3)で表される
化合物から選ばれる少なくとも1つを含有するものであ
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法。』である。
【0021】一般式〔F〕
【0022】
【0023】式中、Zは炭素環又は複素環を形成するに
必要な原子群を表し、Xはアルデヒド基、
【0024】
【0025】R1及びR2は各々炭素数1〜5のアルキル
基を表し、nは1〜4の整数を表す。
【0026】一般式〔G〕
【0027】
【0028】式中、R3及びR4は水素原子、置換基、又
はR3とR4は互いに縮合して窒素原子を1〜2含む環を
形成したものを表わす。
【0029】
【0030】式中、Rは水素原子又は脂肪族炭化水素基
を表し、Vは加水分解によって脱離する基を表し、M及
びYは各々水素原子又は加水分解によって脱離ずる基を
表し、nは1〜10の整数を表し、Zは水素原子、脂肪
族炭化水素基、アリール基又は加水分解によって脱離す
る基を表し、R5は脂肪族炭化水素基又はアリール基を
表す。
【0031】この請求項5記載の発明によれば、供給さ
れた安定処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ロ
ーラー部に順次供給され、安定処理液が、ヘキサメチレ
ンテトラミン類、一般式(F),一般式(G),一般式
(K−1),一般式(K−2),一般式(K−3)で表
される化合物から選ばれる少なくとも1つを含有するも
のであり、特に裏面汚れや乾燥ムラの発生がなく安定し
た処理特性が得られ、経時保存時に感光材料の未露光部
にステインの発生が少なく、さらに廃液量も少なく地球
環境保護に好適であり、さらに感光材料をミニラボで処
理を行う際に、磁気読取装置のヘッド部に汚れがなくな
り、磁気情報の読み取りエラーを防止できる。
【0032】請求項6記載の発明は、『前記安定処理工
程又は水洗工程の補充量が、ハロゲン化銀写真感光材料
1m2当たり1000ml以下であることを特徴とする
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のハロゲン化銀
写真感光材料の処理方法。』である。
【0033】この請求項6記載の発明によれば、安定処
理工程又は水洗工程の補充量が、ハロゲン化銀写真感光
材料1m2当たり1000ml以下であり、マルチロー
ラー処理を行う際には、更に加えて、少量の補充量でも
裏面汚れや乾燥ムラの発生がなく安定した処理特性が得
られる。
【0034】以下、この発明について詳述する。特開平
9−68787号に記載の如く処理液保持機能を有する
ローラー複数本を上下方向に設置し感光材料を処理する
方法が従来より知られてきているが、これらの方法は単
に感光材料をマルチローラー処理する方法を示唆してい
るのみで、感光材料に特徴を有する特定の透過型の感光
材料と、安定処理液成分に特徴を有する特定の安定処理
液とマルチローラー処理との組合せを示唆する記載はな
く、また解決すベき課題もこの発明とは異なっている。
【0035】[定着能を有する処理工程]この発明にお
ける定着能を有する処理工程とは、定着工程、漂白定着
工程、酸性硬膜定着工程等のハロゲン化銀を定着する能
力がある処理工程を表し、この発明においては、定着工
程または漂白定着工程が好ましく用いられる。
【0036】この発明の好ましい態様の1つに、定着能
を有する処理液で処理した後、引き続く安定処理工程ま
たは水洗処理工程までの時間が10秒以下であることが
好ましく、とりわけ1〜5秒であることがこの発明の効
果の点から好ましい。とりわけ特に、2〜4秒の範囲が
好適である。
【0037】[処理液保持機能を有するローラー]この
発明における処理液保持機能を有するローラーは、織
布、不織布、焼結体、多孔質材(例えばスポンジ等)等
で耐薬品性を有する材質が好ましく、感光材料乳剤面へ
の傷の付き易さの点から、柔らかい材質が好ましい。さ
らに、ローラー表面が吸水性、保水性を有する材質で構
成されているか、またはこれらの材質で覆われているこ
とがこの発明の効果の点から好ましく用いられる。
【0038】織布および不織布の材質は、ポリオレフィ
ン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリロニトリル
系繊維、脂肪族ポリアミド系繊維、芳香族ポリアミド系
繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維等が好ましい。
【0039】多孔質材(例えばスポンジ等)の材質は、
塩化ビニル、シリコンゴム、ポリウレタン、エチレンプ
ロピレンゴム(EPDM)、ポリビニルアルコール(P
VA)、ネオプレンゴム、ブチルゴム系繊維、アルキル
ベンゼンスルホン酸樹脂(ABS)、フェノール樹脂が
好ましい。また、ルビセル(商品名)、クラリーノ(商
品名)、POR(ウレタン粉砕物をバインダーで空隙を
保持した状態に固めたもの)も好ましい多孔質材であ
る。
【0040】この発明の処理液保持機能を有するローラ
ーの好ましい材質は、多孔質材であり、その具体的もの
は上述の通りである。これによって、ローラーは供給し
た安定液又は水洗水を十分吸収保持することが可能であ
り、感光材料と接触することによって多段向流機能を発
揮し、感光材料から前工程の定着能成分の洗い出しと感
光材料乳剤面への安定液や水洗水の拡散を効率よく行う
ことが可能となる。
【0041】この発明の上部ローラーには安定処理液又
は水洗水が供給されるが、その供給方法としては、ベロ
ーズポンプ、チュープポンプやセラミックポンプ等の定
量ポンプ等によって安定液貯留槽から―定量送液され、
単一または複数のスリットを有する筒状のノズルや、一
列または千鳥状に並んだ細孔を有する筒状のノズルか
ら、上部ローラー部に供給されるのが好ましい。さら
に、この発明に係わる処理液保持機能を有するローラー
は、回転しながら感光材料をある程度圧着しながら搬送
する機能を併せて有することが好ましい。これによっ
て、円滑な搬送が可能となるばかりか、感光材料の安定
処理能力もより良好となり、感光材料中に残存し易い染
料が洗い出され、未露光部のステインの発生が軽減され
る効果も発現する。
【0042】[安定液成分]この発明の安定液には、通
常用いる成分を用いることができ、例えばキレート剤
(エチレンジアミン4酢酸、1−ヒドロキシエチリデン
−1,1−ジホスホン酸、ジエチレントリアミン5酢酸
等)、緩衝剤(炭酸カリウム、硼酸、酢酸等)、防黴剤
(ディアサイド702(商品名)、オルトフェニルフェ
ノール、ベンツイソチアゾリン−3−オン等)、蛍光増
白剤(トリアジニルスチルベン系等)、酸化防止剤(亜
硫酸塩、アスコルビン酸塩等)、水溶性金属塩(亜鉛
塩、マグネシウム塩等)、ホルマリンおよびホルマリン
代替物(EP504609やEP519190明細書記
載のアゾリルメチルアミン類、特開平4−362943
号明細書記載のNーメチロールアゾール類等)、界面活
性剤(シロキサン誘導体、アルキルフェニルアルキレン
オキサイド誘導体等)等を適宜用いることができる。
【0043】[定着能を有する液成分]この発明の定着
能を有する処理工程液には、チオ硫酸塩(チオ硫酸アン
モニウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム
等)、チオシアン酸塩(チオシアン酸アンモニウム、チ
オシアン酸カリウム、チオシアン酸ナトリウム等)、メ
ソイオン化合物(特開平9−61977号明細書[00
38]から[0043]に記載の(B−1)〜(B−5
0)等)、メタンチオスルホン酸塩(メタンチオスルホ
ン酸アンモニウム、メタンチオスルホン酸カリウム、メ
タンチオスルホン酸ナトリウム等)等を用いることがで
きる。
【0044】[安定液又は水洗水の補充量]この発明に
おいては、安定液又は水洗水供給量は感光材料lm2
たり1000ml以下の際に、この発明の効果をより顕
著に奏する。とりわけ、60〜800ml/m2がより
好ましく、とりわけ特に100〜600ml/m2が好
適に用いられる。
【0045】[安定処理又は水洗処理時間]この発明に
おいては、安定処理又は水洗の時間は、3〜60秒の際
に、この発明の効果をより顕著に奏する。とりわけ、5
〜30秒が好ましい。
【0046】[安定処理工程液を、定着能を有する処理
工程に供給]この発明の好ましい態様の1つに、マルチ
ローラー処理した安定処理工程液又は水洗処理工程液の
一部または全部を、直前工程である定着能を有する処理
工程に供給することが挙げられる。これは、マルチロー
ラー処理を行うことで、安定処理液又は水洗水を極限ま
で減らすことが可能となり、このため処理済みの安定処
理液又は水洗水は極めて前工程液成分に近い状態となっ
ており、十分に前工程液として使用できる。
【0047】このマルチローラー処理済みの安定処理液
又は水洗水を定着能を有する処理工程に供給すること
で、定着能を有する処理液を削減することができ、利用
効率を極限にまで上げることが可能となると同時に、廃
液量も極限まで減少させることが可能となり、地球環境
保護の観点からも好ましい。さらに、ランニングコスト
も削減できる効果も併せて発現する。
【0048】[ハロゲン化銀写真感光材料]この発明で
用いられる感光材料の好ましい例として、少なくとも沃
化銀を1〜20モル%含有する沃臭化銀乳剤層を含むハ
ロゲン化銀写真感光材料が上げられる。より好ましく
は、沃化銀を5〜10モル%含有する沃臭化銀乳剤層を
含むハロゲン化銀写真感光材料である。とりわけ、ハロ
ゲン化銀乳剤としてアスペクト比が3以上の平板状粒子
を用いたものが、この発明の目的の効果も良好に奏す
る。
【0049】[磁気記録層]請求項1の発明で用いられ
る感光材料は、磁気記録層を有する。この発明における
磁気記録層とは、特開昭53−109604号、特公昭
57−6576号、特開昭60−45248号、米国特
許4,947,196号、国際公開特許90/0425
4号、同91/11750号、同91/11816号、
同92/08165号、同92/08227号等に示さ
れるような透明磁性層でもよいし特開平4−12464
2号、同4−124645号等に示されるようなストラ
イプ状磁性層でもよい。磁性層が透明層である場合、好
ましい光学濃度としては1.0以下、より好ましくは
0.75以下、特に好ましくは0.02〜0.30であ
る。
【0050】請求項1の発明において磁性層は、強磁性
粉末を結合剤中に分散してなる層である。その磁性粉の
塗布量は、ハロゲン化銀カラー感光材料100cm2
たり鉄の量として50mg以下、好ましくは20mg以
下、特に好ましくは0.1mg〜5mgである。前記強
磁性粉末としては、例えばγ−Fe23粉末、Co被着
γ−Fe23粉末、Co被着Fe34粉末、Co被着F
eOx(4/3<x<3/2)粉末、その他Co含有の
酸化鉄、更にその他のフェライト、例えば六方晶フェラ
イトとしては、例えばM型、W型の六方晶系のBaフェ
ライト、Srフェライト、鉛フェライト、Caフェライ
ト或は、これらの固溶体又はイオン置換体が挙げられ
る。
【0051】六方晶系フェライト磁性粉としては、これ
らの一軸異方性の六方晶系フェライト結晶の構成元素で
あるFe原子の一部を2価金属と、Nb,Sb4及びT
aから選ばれた少なくとも1種の5価金属と、1化学式
当たり0.05〜0.5個の範囲のSn原子で置換した
保磁力が200〜2,000Oeの元素が用いられる。
六方晶系フェライトにおける2価金属としては、Mn,
Cu,Mg等のフェライト中のFe原子と比較的よく置
換する元素が好ましい。六方晶系フェライトにおいて2
価金属(MII)及び5価金属(Mv)の適正な置換量
はMIIとMvの組み合わせにより異なるが、MIIの
1化学式当たりおおむね0.5〜1.2個が好ましい。
【0052】置換元素の置換量の関係を、例えばマグネ
トプランバイト型Baフェライ卜についてみると、置換
体の化学式は
【0053】
【0054】で表される。ここに、x,y,zはMI
I,Mv及びSn元素のフェライト1化学式当たりの置
換量である。MII,Mv及びSnはそれぞれ2価、5
価、4価であり、置換されるFe原子は3価であるので
価格数補償を考慮すると、y=(x−z)/2の関係が
なりたつ。即ちMvの置換量はMIIの置換量とSnの
置換量から一義的に決定される。
【0055】前記強磁性粉末の保磁力(Hc)は通常2
00エルステッド以上、好ましくは300エルステッド
以上である。磁性粉の大きさは長径方向で0.3μm以
下が好ましく、更には0.2μm以下が好ましい。強磁
性粉末のBET法による比表面積は、通常20m2/g
以上、好ましくは25〜80m2/gでぁる。前記強磁
性粉未の形状については特に制限はなく、例えば、針
状、球状或は楕円体状などのものをいずれも使用するこ
とができる。
【0056】この発明の磁性層には脂肪酸を含有させる
ことができる。前記脂肪酸は、一塩基性であってもよい
し、二塩基性であってもよいが、この発明において好ま
しい脂肪酸の炭素原子数は6〜30、特に12〜22で
あるが、特に好ましいのはミリスチン酸、オレイン酸、
ステアリン酸である。又、磁性層に脂肪酸ェステルを含
有させると磁性層の摩擦係数が低下してこの発明の磁気
記録媒体の走行性及び耐久性が一段と向上する。好まし
いものはブチルステアレー卜、ブチルパルミテートであ
る。
【0057】この発明においては磁性粒子を支持体に含
有させてもよい。その場合は、支持体の写真構成層を塗
布する側と反対側に集中させることが好ましい。支持体
の一方の面側に集中させる方法としては、支持体ポリマ
ーと磁性粒子を含有するドープをキャスティングした
後、重力、磁力等によって磁性粒子を支持体の一方の面
側に集中させる方法、特公昭30−986号、W091
/11750に示されるように、磁性粒子を含んだドー
プと含まないドープを同時にキャスティングして支持体
の一方の面側に集中させる方法があるが、後者の方が高
速での製造が可能であり好ましい。
【0058】この発明においては、磁性粒子を含んだ三
酢酸セルロースエステルドープと含まれない三酢酸セル
ロースエステルドープを同時に、ドラム又はベルト上に
キャスティングして乾燥し支持体を形成することがで
き、エンドレスベルト上に2カ所のキャスティング口を
設け、三酢酸セルロースエステルドープを先にキャステ
ィングした後、その上に磁性粒子を含んだ三酢酸セルロ
ースエステルドープを後からキャスティングして乾燥
し、この発明の支持体を形成することもできる。支持体
の厚さは50〜150μmであるが、好ましくは60〜
l30μm、特に好ましくは70〜120μmである。
これよりも薄いとハロゲン化銀感光材料の高速塗布スピ
ードに対して磁気ヘッドによる書き込みや読み取りの精
度が低下して好ましくない。又、これよりも厚いとハロ
ゲン化銀感光材料としての露光・現像機器適性が低下す
る。
【0059】この発明に用い得る支持体において、磁性
粒子が存在する層の厚さは2μm以下、好ましくは1.
5μm以下、特に好ましくはlμm以下0.lμm以上
である。磁性粒子の塗布量は10〜1000mg/
2、好ましくは15〜300mg/m2、特に好ましく
は20〜100mg/m2である。磁性粒子は酸化鉄を
主成分としたものであるが、内部にアルミニウム、カル
シウム、珪素を微量ドーピングしたものは、この発明の
目的に対して好ましく用いられる。又、磁性粒子の針状
比は1〜7が好ましい。磁性粒子を含有したドープを流
延して乾燥し磁性層を形成する過程において、対向する
磁石によって規則的に磁性粒子を配向させてもよいし、
ランダムな磁場を与えて、いわゆるランダマイズ処理を
施すこともこの発明においては有効である。
【0060】支持体を形成するポリマーとしては三酢酸
セルロースエステルが好ましいが、ポリエチレンテレフ
タレートを用いてもよく、この場合は支持体の製造にお
いては、いわゆる共押し出し方法を用いることが好まし
い。又、ポリエチレンテレフタレートの場合は、特開平
1−244446号、同1−291248号、同1−2
98350号、同2−89045号、同2−93641
号、同2−181749号、同2−214852号及び
特願平2−291135号等に示されるような、含水率
の高いポリエチレンテレフタレートを用いると磁性粒子
の分散安定性が向上して好ましい。支持体中に公知の染
料や顔料を少量添加して、ハレーション、イラジェーシ
ョン、ライトパイピングを防止することが好ましい。
【0061】磁性粒子を含有するドープ中に無機又は有
機のマット化剤を添加することによって、あるいは磁性
層形成後表面をマット化処理することによって表面粗さ
をある領域に設定することにより、磁気ヘッドによる書
き込みや読み取りの効率を向上させることがでさる。磁
性粒子を含有するドープと磁性粒子を含有しないドープ
の、粘度バランスを調整したり、溶剤組成を変えたり、
表面張力を調整したり、可塑剤含有率を変えることによ
って、支持体の物理特性を調整することができる。支持
体形成後、オンラインで下引き層やバッキング層を塗設
することによって工程が簡略化できる。
【0062】[ハロゲン化銀写真感光材料中のカルシウ
ム]請求項2の発明の感光材料の写真構成層はカルシウ
ム含量が50ppm以下であることが好ましく、特に4
0ppm以下、さらに30ppm以下であることが好ま
しい。カルシウム含量が多いと感光材料裏面の汚れや乾
燥ムラが悪化する。
【0063】写真構成層を形成するゼラチン中のカルシ
ウムは、原料に由来するものであるが、この発明のカル
シウム含量を有するゼラチンを得るには、原料の選定、
製造条件の選択、イオン交換処理等を適宜組み合わせれ
ばよい。イオン交換処理としては、原料である牛骨、豚
皮等からゼラチンを抽出した後イオン交換樹脂(例えば
ローム アンド ハース社のIRAタイプ)を用いてイ
オン交換すればよい。イオン交換処理後のカルシウムイ
オン含量の定量は、ゼラチン試験法合同審議会制定の写
真用ゼラチン試験法(略称バギイ法)、第6版に記載の
方法に従って行えばよい。
【0064】[ハロゲン化銀写真感光材料のマット剤]
請求項3の発明においてマット剤とは、水不溶性または
水難溶性の無機あるいは有機粒子である。無機粒子とし
ては、シリカ、コロイダルシリカ、酸化チタン、ガラス
粉、硫酸バリウム等がある。有機粒子としては、ポリス
チレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリアクリレート共重合体等の合成ポリマーや澱
粉、コーンスターチ等の天然物などがある。特にアクリ
ル酸エステルーアクリル酸共重合体は、そのモル比を調
製することで、現像処理工程で完全除去したり、部分除
去したり、残留させたりすることができるので有用であ
る。この発明においては、現像処理後に少なくとも一部
分残留するものが好ましい。
【0065】この発明においてマット剤粒子の単分散度
とは、コールターカウンター測定より球相当径(ΣNV
2/ΣNV)を基準に算出した標準偏差/平均粒径比で
表される値である。この発明において、この発明の効果
を得るためにはマット剤粒子の単分散度は、3.3以下
が好ましく、より好ましくは3.0以下、特に好ましく
は2.8以下である。理想的下限は1.0であるが、す
べてのマット剤粒子の粒径が完全に一致したものは工業
的には得られていない。
【0066】この発明において、特に好ましいマット剤
を形成するポリマーは下記一般式(1)で示されるもの
である。
【0067】
【0068】〔式中、R1、R2及びR3は各々水素原
子、アルキル基又はアリール基を表し、R4及びR5は各
々アルキル基、アリール基又は複素環基を表し、Mは水
素原子又はカチオンを表し、x、y及びzは各々モル比
(原料としてのエチレン性不飽和化合物のモル比)を表
す。ただし、z/(x+y)<0.30である。〕 一般式(1)において、R1、R2及びR3はそれぞれ水
素原子、アルキル基(メチル基、エチル基など)又はア
リール基(フェニル基など)を表す。R4及びR5はそれ
ぞれ置換若しくは非置換のアルキル基(メチル基、エチ
ル基、2−メトキシエチル基、2−ヒドロキシエチル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、2
−エチルヘキシル基など)、置換若しくは非置換のアリ
ール基(フェニル基、p−トリル基、p−メトキシフェ
ニル基、ナフチル基など)又は置換若しくは非置換の複
素環基(イミダゾルリル基、ピラゾリル基、トリアゾリ
ル基、テトラゾリル基、ピリジル基、チアゾリル基、オ
キサゾリル基など)を表す。Mは水素原子又はカチオン
(ナトリウム、カリウム、アンモニウム基など)を表
す。x、y及びzは各々モル比(原料としてのエチレン
性不飽和化合物のモル比)を表し、0<x≦100、0
≦y<100、p≦z<l00であり、z/(x+y)
<0.30であり、好ましくはz/(x十y)<0.2
0、更に好ましくは0.05<z/(x+y)<0.1
2である。z/(x+y)の値が0.05以下ではマッ
ト剤の凝集が起こりやすくなって好ましくないし、0.
30以上では現像処理後の残留が少なすぎて現像処理後
の物理特性を劣化させる。
【0069】この発明においてマット剤の平均粒径は、
0.5μm以上20μm以下が好ましく、より好ましく
はlμm以上10μm以下、特に好ましくは1.5μm
以上5μm以下である。この範囲外の粒径のマット剤
は、この発明の写真感光材料用としては機能し難くな
る。
【0070】以下に、この発明の好ましいマット剤粒子
を形成する一般式(1)で示されるポリマーの具体例を
モノマーの組成比で示す。
【0071】
【0072】但し、上記具体例中、アルファベットは以
下の化合物を表わし、数字はモル比を表わす。
【0073】 MMA・・・メチルメタクリレート EMA・・・エチルメタクリレート BMA・・・ブチルメタクリレート MAA・・・メタクリル酸 AA・・・・アクリル酸 前記一般式(1)で表されるポリマーは、米国特許4,
301,240号、同3,767,448号、同2,9
92,101号、特開昭60−126644号等に記載
の方法によって合成することができる。
【0074】この発明においてマット剤を形成する一般
式(1)で表されるポリマーの重合度は、平均分子量と
して3000から100万が好ましく、5000から5
万がより好ましい。この発明においてマット剤粒子の単
分散度を調整するには、公知のいかなる方法を用いても
良い。例えば、特開平5−296045号に記載されて
いる写真用添加剤の分散方法を利用することができる。
また、特開平5−289225号に示されるいわゆる分
級をおこなってもよいが、製造上煩雑な操作を必要とす
ること、廃棄部分が多くて収率が低いことから好ましく
ない。この発明において単分散のポリマーマット剤を調
製する好ましい方法としては、モノマー濃度を低くして
行う分散重合法、モノマーを吐出させるノズル振動法、
種にモノマーを膨潤させて重合する膨潤シード重合法、
種に膨潤助剤を適用する二段膨潤重合法、種にモノマー
を析出させる動的膨潤重合法などがある。また、この発
明においては、ノズル噴出法が有効である。すなわち低
沸点有機溶剤(酢酸エチル、ブタノールなど)に溶解し
たポリマーの溶液を、撹拌される水中に、口径が制御さ
れた微細ノズルから一定の速度で噴出する方法である。
さらに水中温度、撹拌条件、水中への保護コロイド剤や
界面活性剤、塩類の添加、ポリマーの溶液の温度、濃
度、噴出速度などを適宜調整することができる。この方
法によって、平均粒径の調整のみならず単分散度の調整
も有効に実施できる。また市販されているものとして
は、綜研化学株式会社のアクリル系粉体(MX−15
0,300,500,1000,1500)も利用でき
る。この発明において、単分散度が3.3以下のマット
剤粒子の添加量はlm2あたりlmg以上30mg以
下、好ましくは3mg以上20mg以下である。lmg
未満ではこの発明の効果が発揮されず、30mgより多
いと塗膜物性を著しく損なう。
【0075】[安定処理液の表面張力]請求項4の発明
において安定液の表面張力は、「界面活性剤の分析と試
験方法」(北原文雄、早野茂夫、原一郎共著、1982
年3月1日発行、(株)講談社発行)等に記載された一
般的な測定方法で測定され、この発明では20℃におけ
る通常の一般的な測定方法による表面張力の値である。
安定液は表面張力が15〜50dyne/cm(20
℃)、好ましくは15〜40dyne/cmを与えるも
のであればいかなるものを用いてもよいが、とりわけ水
溶性界面活性剤を含有することが好ましく、かかる水溶
液性界面活性剤としては、下記一般式[SI]、[SI
I]又は[SIII]で示される化合物及び水溶性有機
シロキサン系化合物から選ばれる少なくとも1種の化合
物がこの発明の目的に対する効果の点から、特に好まし
く用いられる。
【0076】一般式[SI]
【0077】
【0078】[式中、R1は水素原子、脂肪族基、アシ
ル基を表わし、R2は水素原子、脂肪族基を表わす。E1
はエチレンオキシド、E2はプロピレンオキシド、E3
エチレンオキシドを表わし、Xは酸素原子又は−R3
−基でR3は脂肪族基、水素原子又は
【0079】
【0080】を表わし、R4は水素原子又は脂肪族基を
表わす。11、12、m1、m2、n1、n 2は各々0〜30
0の値を表わす。] 一般式[SII]
【0081】
【0082】[式中、A2は1価の有機基、例えば炭素
数が4〜50のフッ素原子を含有してもよいアルキル
基、好ましくは4〜35のフッ素原子を含有してもよい
アルキル基(例えば、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、
ノニル、デシル、ウンデシル又はドデシル等の各基)、
又は炭素数が3〜35のアルキル基又は炭素数が2〜3
5のアルケニル基で置換されたアリール基である。
【0083】アリール基上に置換する好ましい基として
は、炭素数が1〜18のアルキル基(例えば、メチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシル、ウンデシル又はドデシル等の
非置換アルキル基)、ベンジル、フェネチル等の置換ア
ルキル基又は炭素数2〜20のアルケニル基(例えば、
オレイル、セチル、アリル基等の非置換のアルケニル
基、スチリル基等の置換されたアルケニル基)が挙げら
れる。アリール基としてはフェニル、ビフェニル又はナ
フチル等の各基が挙げられ、好ましくはフェニル基であ
る。アリール基に置換する位置としては、オルト、メ
タ、パラ位のいずれでもよく、複数の基が置換できる。
【0084】B又はCはエチレンオキシド又はプロピレ
ンオキシド又は
【0085】
【0086】を表わす(但し、n1、m1及び11はそれ
ぞれ0、1、2又は3を表す。)。m及びnは0〜10
0の整数を表わす。X1は水素原子又はアルキル基、ア
ラルキル基、アリール基であり、例えばA2で説明した
基が挙げられる。] 以下、一般式[SI]、[SII]で示される化合物の
具体例を挙げるが、これらに限定されない。
【0087】(一般式[SI]で表される化合物)
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】(一般式[SII]で表される化合物)
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】前記水溶性界面活性剤の添加量は安定液1
リットル当り0.1〜40gが好ましく、より好ましく
は0.3〜20gである。水溶性有機シロキサン系化合
物としては、下記一般式[SU−I]で示される化合物
が好ましい。 一般式[SU−I]
【0099】
【0100】[式中、R9は水素原子、ヒドロキシ基、
低級アルキル基、アルコキシ基、
【0101】
【0102】を表す。R10、R11及びR12はそれぞれ水
素原子又は低級アルキル基を表わし、前記R10、R11
びR12はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。l1
3はそれぞれ0又は1〜30の整数を表わし、p、q1
及びq2はそれぞれ0又は1〜30の整数を表す。
【0103】
【0104】
【0105】を表す。] 以下、一般式[SU−I]で示される化合物の具体例を
挙げる。
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】これらポリオキシアルキレン基を有する水
溶性有機シロキサン系化合物の添加量は、安定液1リッ
トル当り0.01〜20gの範囲で使用する際に良好な
効果を奏する。0.0lg/1未満では感光材料裏面の
汚れが目立ち、20g/1を越えると有機シロキサン系
化合物が感光材料裏面に大量に付着し、汚れを促進する
結果となる。
【0111】この発明の水溶性有機シロキサン系化合物
は、例えば、特開昭47−18333号、特公昭55−
51172号、特公昭51−37538号、特開昭49
−62128号明細書及び米国特許第3,545,97
0号明細書等に記載されてあるが如き一般的な水溶性の
有機シロキサン系化合物を意味する。これら水溶性有機
シロキサン系化合物はUCC(ユニオンカーバイド社)
や信越化学工業(株)等から一般的に入手することがで
きる。 一般式[SIII]
【0112】
【0113】[式中、Rfは少なくとも1つのフッ素原
子を含有する飽和又は不飽和のアルキル基を表し、Xは
スルホンアミド、
【0114】
【0115】を表し、Yはアルキレンオキサイド基、ア
ルキレン基を表し、Rf′は少なくとも1つのフッ素原
子を含有する飽和又は不飽和の炭化水素基を表す。
【0116】さらに、Aは−SO3M、−OSO3M、−
COOM、−OPO3(M1)(M2)、−PO3(M1
(M2)等の親水基を表し、M、M1、M2はH、Li、
K、Na又はNH4を表し、mは0又は1、nは0又は
1〜10の整数を表す。]まず、前記一般式〔SII
I〕において、Rfは少なくとも1つのフッ素原子を含
有する飽和又は不飽和のアルキル基(例えばアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基)を表し好ましくは炭
素数4〜12、さらに好ましくは炭素数6〜9のアルキ
ル基である。Aは好ましくは−SO3Mが挙げられ、
M、M1、M2は好ましくはLi,K,Na最も好ましく
はLiである。mはO又は1、nは0又は1〜10の整
数を表すが、好ましくはm=0、n=0である。
【0117】以下に、一般式〔SIII〕で表される代
表的な例示化合物を示すが、これに限られるものではな
い。
【0118】
【0119】上記化合物のうち、特に好ましいものは、
(SIII−1)、(SIII−2)、(SIII−
4)である。
【0120】請求項5の一般式〔F〕、〔G〕、〔K−
1〕、〔K−2〕及び〔K−3〕により表される化合物
及びヘキサメチレンテトラミン系化合物について詳述す
る。 一般式〔F〕
【0121】
【0122】式中、Zは炭素環又は複素環を形成するに
必要な原子群を表し、Xはアルデヒド基、
【0123】
【0124】R1及びR2は各々炭素数1〜5のアルキル
基を表し、nは1〜4の整数を表す。
【0125】一般式〔F〕において、Zは置換もしくは
未置換の炭素環又は置換もしくは未置換の複素環を形成
するに必要な原子群を表し、上記炭素環及び複素環は単
環であっても縮合環であつてもよく、好ましくはZが置
換基を有する芳香族炭素環又は複素環であることであ
る。Zの置換基が、アルデヒド基、水酸基、アルキル基
(例えば、メチル、エチル、メトキシェチル、ベンジ
ル、カルボキシメチル、スルホプロピル等)、アラルキ
ル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、ェトキシ、メ
トキシエトキシ等)、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ
基、カルボキシ基、アミノ基(例えば、N,N−ジメチ
ルアミノ、N−エチルアミノ、N−フェニルアミノ
等)、ヒドロキシアルキル基、アリール基(例えば、フ
ェニル、p−メトキシフェニル等)、シアノ基、アリー
ルオキシ基(例えば、フェノキシ、p−カルボキシフェ
ニル等)、アシルオキシ基、アシルアミノ基、スルホン
アミド基、スルファモイル基(例えば、N−エチルスル
ファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル等)、カ
ルバモイル基(例えば、カルバモイル、N−メチルカル
バモイル、N,N−テトラメチレンカルバモイル等)又
はスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、エタンス
ルホニル、ベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニ
ル等)であることが好ましい。
【0126】Zが表す炭素環としては好ましくはベンゼ
ン環であり、またZが表す複素環としては好ましくは5
員もしくは6員の複素環であり、例えば5員環としては
チオフェン、ピロール、フラン、チアゾール、イミダゾ
ール、ピラゾール、スクシンイミド、トリアゾール、テ
トラゾール等であり、また6員環としては、ピリジン、
ピリミジン、トリアジン、チアジアジン等がそれぞれ挙
げられる。縮合環としてはナフタレン、ベンゾフラン、
インドール、チオナフタレン、べンズイミダゾール、ベ
ンゾトリアゾール、キノリン等が挙げられる。
【0127】以下に、一般式〔F〕で示される化合物の
好ましい例示化合物を挙げる。
【0128】
【0129】
【0130】これ以外の具体的例示化合物としては、特
開平4−299340号明細書の9頁〜14頁記載の化
合物例(1)〜(90)が挙げられる。これら一般式
〔F〕で示される化合物の具体例のうち、最も好ましい
化合物としてはF−2が挙げられる。一般式〔F〕で示
される化合物は市販品としても容易に入手できる。一般
式〔F〕で示される化合物の添加量は安定液1l当たり
0.05〜20gが好ましく、より好ましくは0.1〜
15gの範囲であり、特に好ましくは0.5〜10gの
範囲である。
【0131】次に、請求項5の発明に用いられる一般式
〔G〕で示される化合物について説明する。 一般式〔G〕
【0132】
【0133】式中、R3及びR4は水素原子、置換基、又
はR3とR4は互いに縮合して窒素原子を1〜2含む環を
形成したものを表わす。また、R3とR4は同一でも異っ
ていてもよい。
【0134】前記一般式〔G〕において、R3及びR4
表される置換基としては特に制限はないが、代表的には
アルキル(炭素数1〜10のものが好ましく、直鎖でも
分岐でもよい。)、アリール(好ましくはフェニル)、
アニリノ、アシルアミノ(アルキルカルボニルアミノ
基、アリールカルボニルアミノ基等)、スルホンアミド
(アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルア
ミノ基等)、アルキルチオ、アリールチオ、アルケニル
(好ましくは炭素数2〜11のもの、直鎖でも分岐でも
よい。)、シクロアルキル(好ましくは炭素数3〜1
0、特に5〜7のもの)等の各基が挙げられるが、この
他にハロゲン原子及びシクロアルケニル(好ましくは炭
素数3〜12、特に5〜7のもの)、アルキニル、複素
環(5〜7員のものが好ましく、具体的には2−フリル
基、2−チェニル基、2−ピリミジニル基、2−ベンゾ
チアゾリル基等)、スルホニル(アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基等)、スルフィニル(アルキ
ルスルフィニル基、アリールスルフィニル基等)、ホス
ホニル(アルキルホスホニル基、アルコキシホスホニル
基、アリールオキシホスホニル基、アリールホスホニル
基等)、アシル(アルキルカルボニル基、アリールカル
ボニル基等)、カルバモイル(アルキルカルバモイル
基、アリールカルバモイル基等)、スルファモイル(ア
ルキルスルファモイル基、アリールスルファモイル基
等)、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、複素環オ
キシ(5〜7員の複素環を有するものが好ましく、例え
ば3,4,5,6−テトラヒドロピラニル−2−オキシ
基、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ基等)、シ
ロキシ(トリメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ
基、ジメチルブチルシロキシ基等)、アシルオキシ(ア
ルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ
基等)、カルバモイルオキシ(アルキルカルバモイルオ
キシ基、アリールカルバモイルオキシ基等)、アミノ、
アルキルアミノ、イミド(コハク酸イミド基、3−ヘプ
タデシルコハク酸イミド基、フタルイミド基、グルタル
イミド基等)、ウレイド(アルキルウレイド基、アリー
ルウレイド基等)、スルファモイルアミノ(アルキルス
ルファモイルアミノ基、アリールスルファモイルアミノ
基等)、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシ
カルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリールオ
キシカルボニル、複素環チオ(5〜7員の複素環チオ基
が好ましく、例えば2−ピリジルチオ基、2−ベンゾチ
アゾリルチオ基、2,4−ジフェノキシ−1,3,5−
トリアゾール−6−チオ基等)等の各基、ならびにスピ
ロ化合物残基(スピロ〔3.3〕ヘプタン−1−イル
等)、有機炭化水素化合物残基(ビシクロ〔2.2.
1〕ヘプタン−1−イル、トリシクロ〔3.3.1.
1〕デカン−1−イル、7,7−ジメチルービシクロ
〔2.2.1〕ヘプタン−l−イル等)等も挙げられ
る。
【0135】これらR3及びR4で表される各基は更に置
換基を有するものを含み、好ましい具体的な置換基とし
ては、水酸基、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸
基、アミノ基、アシド基、アルコキシ基が挙げられる。
【0136】以下一般式〔G〕で表される化合物の例示
化合物を挙げる。
【0137】
【0138】これらも含めて具体的例示化合物として
は、特開平4−359249第10頁〜第20頁記載の
化合物(A−1)〜(A−76)、同4−362943
号第14頁〜第23頁記載の化合物(X−1)〜(X−
76)、同6−83008号第18頁〜19頁記載の化
合物例(F−1)〜(F−17)が挙げられる。
【0139】これら一般式〔G〕で表される化合物の具
体例のうち最も好ましい化合物としてはG−3、G−
5、G−6が挙げられる。また一般式〔G〕で表される
化合物は含窒素ヘテロ芳香環化合物を併用することが好
ましい。この含窒素ヘテロ芳香環化合物としては、具体
的には、1,2,4−トリアゾールやイミダゾールが挙
げられるが、これも含めて、特開平4−359249号
第4頁〜第7頁記載の例示化合物(I−1)〜(I−4
8)等が挙げられる。
【0140】一般式〔G〕で表される化合物の添加量は
安定液1リットル当たり0.05〜20gが好ましく、
より好ましくは0.1〜15gの範囲であり、特に好ま
しくは0.5〜10gの範囲である。
【0141】次に、一般式〔K−1〕〜〔K−3〕につ
いて説明する。
【0142】
【0143】式中、Rは水素原子又は脂肪族炭化水素基
を表し、Vは加水分解によって脱離する基を表し、M及
びYは各々水素原子又は加水分解によって脱離ずる基を
表し、nは1〜10の整数を表し、Zは水素原子、脂肪
族炭化水素基、アリール基又は加水分解によって脱離す
る基を表し、R5は脂肪族炭化水素基又はアリール基を
表す。ZはR5と結合して環を形成しても良い。
【0144】R、R5及びZで表される脂肪族炭化水素
基としては、飽和のアルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、ブチル等の非置換アルキル基及びカルボキシメチ
ル、メトキシメチル、メトキシエチル、ヒドロキシエチ
ル、ベンジル等の置換アルキル基)、不飽和のアルキル
基(例えば、アリル、2−ブテニル)、環状のアルキル
基(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル等)等が
拳げられる。R5及びZで表されるアリール基は置換さ
れていてもよく、置換基としては例えばアルキル基(メ
チル、エチル、メトキシエチル、ベンジル、カルボキシ
メチル、スルホプロピル等)、アリール基(フェニル、
p−メトキシフェニル等)、ヒドロキシ基、アルコキシ
基(メトキシ、エトキシ、メトキシエトキシ等)、アリ
ールオキシ基(フェノキシ、p−カルボキシフェニル
等)、カルボキシ基、スルホ基、アルコキシカルボニル
基(メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等)、ア
リールオキシカルボニル基(フェノキシカルボニル
等)、アミノ基(N,N−ジメチルアミノ、N−エチル
アミノ、N−フェニルアミノ等)、アシルアミド基(ア
セトアミド、ベンズアミド等)、カルバモイル基(カル
バモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−テトラメ
チレンカルバモイル等)、スルホンアミド基(メタンス
ルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド等)、スルファ
モイル基(N−エチルスルファモイル、N,N−ジエチ
ルスルファモイル等)、アルキルスルホニル基(メタン
スルホニル、エタンスルホニル等)、アリールスルホニ
ル基(ベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニル
等)、アシル基(アセチル、ベンゾイル等)等の基が挙
げられる。
【0145】V、W、Y及びZで表される加水分解によ
って脱離基としては、例えばアシル基(アセチル、ベン
ゾイル、トリフルオロアセチル、モノクロロアセチル
等)、トリアルキルシリル基(トリメチルシリル等)等
が挙げられる。R5がZと結合して形成する環は、5〜
8員の飽和環又は縮合環であり、結合炭素鎖の一部が他
の複素原子に置換されているものも包含する。具体的に
は、1,2−ジオキサシクロペンタン、m−ジオキサ
ン、トリオキサン、テトラオキサン、べンズジオキソラ
ン等の環が挙げられる。
【0146】Mで表されるカチオンとしては、水素イオ
ン、アルカリ金属イオン(リチウム、ナトリウム、カリ
ウム等のイオン)、アルカリ土類金属イオン(マグネシ
ウム、カルシウム等のイオン)、アンモニウムイオン、
有機アンモニウムイオン(トリエチルアンモニウム、ト
リプロピルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム等
のアンモニウムイオン)、ピリジニウムイオン等が挙げ
られる。
【0147】Rで表される脂肪族炭化水素基は炭素原子
数が1又は2の低級アルキル基が好ましく、より好まし
くは水素原子である。
【0148】以下に、具体的化合物例を示すがこれに限
定されない。
【0149】
【0150】
【0151】これらのうちで好ましいものは、(K−1
−1)、(K−1−2)、(K−1−3)、(K−2−
4)(K−3−4)、(K−3−6)及び(K−3−
7)が挙げられる。又、これらの化合物の添加量は安定
液1l当たり0.0l〜20gとなる量が好ましく、よ
り好ましくは0.03〜15g、特に好ましくは0.0
5〜10gである。
【0152】ヘキサメチレンテトラミン類の具体的化合
物例を以下に示す。
【0153】
【0154】
【0155】
【0156】
【0157】
【0158】
【0159】これらの化合物で好ましいものは、A−1
〜A−7であり、特に好ましくはA−1である。ヘキサ
メチレンテトラミン類は安定液ll当たり0.0l〜2
0gとなる範囲で用いられるのが好ましい。
【0160】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の具体的実施例
を述ベるが、この発明の実施の態様は、これらに限定さ
れない。
【0161】実施例1 (支持体の製造)酢化度61.4%のセルローストリア
セテート100部とトリフェニルホスフェート15部を
メチレンクロライド−メチルアルコールからなる混合溶
媒738部に完全溶解しドープを得た。一方、磁性粒子
を含んだセルローストリアセテートドープを以下のよう
にして作製した。
【0162】 Co―被着γ―Fe2О3 l00重量部 (保磁力;610 Οe BET表面積35m2/g, 長軸長0.23μm , 針状比7) セルローストリアセテート 210重量部 メチレンクロライド 2100重量部 メチルエチルケトン 1000重量部 以上の成分を一緒に、ディゾルバーで混和し、その後サ
ンドグラインダーで分散し、分散液を得た。粘度はB型
粘度計で測定し、8.8ポイズであった。上記分離液の
20重量部をとり、それを下記組成のドープ剤と共にデ
ィゾルバーで十分に混和した。
【0163】 セルローストリアセテート l3.8重量部 メチレンクロライド 163.1重量部 シクロヘキサノン 55重量部 エタノール 3.1重量部 次に、各ドープを濾過して27℃に保ち、回転する6m
のエンドレスステンレスバンド上に設けた2ケの流延口
より均―に流延し、剥離が可能になるまで溶媒を蒸発さ
せたところでステンレスバンド上から剥離し、更に乾燥
して磁性粒手を含有した厚さが80μmのセルロースト
リアセテートべースを得た。なお、磁性粒子を含んだセ
ルローストリアセテートドープは乾燥膜厚がlμmにな
るようにし、流延後、対向磁石による配向処理を行いつ
つ乾燥した。磁性粒子の塗布量は46mg/m2とし
た。支持体の保磁力は670 Oeであった。又、光学
透過濃度は0.08であった。
【0164】上記べースの表面に、ゼラチン20g、水
40g、サルチル酸20g、メタノール600g、アセ
トン1200g及びメチレンクロライド200gからな
る下引層用塗布液を塗布し、乾燥した。前記トリアセチ
ルセルロースフィルム支持体の磁性粒子含有層側と反対
側に、下記組成の層を支持体側から順次形成した。
【0165】 第1層 アルミナゾルAS−100(酸化アルミニウム) 0.8g (日産化学工業株式会社製) 第2層 ジアセチルセルロース 100mg ステアリン酸 10mg シリカ微粒子(平均粒径0.2μm) 50mg (ハロゲン化銀カラー感光材料の作成)前記の透明支持
体上に下記に示すような組成の各層を設け、多層カラー
感光材料である試料101を作成した。
【0166】(感光層の組成)塗布量はハロゲン化銀及
びコロイド銀については、金属銀に換算してg/m2
位で表した量を、又、カプラー、添加剤につぃてはg/
2単位で表した量を、又増感色素については同一層内
のハロゲン化銀1モル当たりのモル数で示した。
【0167】 試料101 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.14 紫外線吸収剤(UV−1) 0.20 高沸点溶媒(ΟIL−1) 0.16 ゼラチン 1.60 第2層:中間層 化合物(SC−l) 0.14 高沸点溶媒(OIL−2) 0.17 ゼラチン 0.80 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤A 0.11 沃臭化銀乳剤B 0.30 増感色素(SD−1) 2.0×l0-4 増感色素(SD−2) 1.4×l0-4 増感色素(SD−3) 1.4×l0-5 増感色素(SD−4) 0.7×l0-4 シアンカプラー(C−l) 0.53 カラードシアンカプラー(CC−l) 0.04 DIR化合物(D−1) 0.025 高沸点溶媒(ΟIL−3) 0.48 ゼラチン 1.09 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤B 0.21 沃臭化銀乳剤C 0.32 増感色素(SD−1) 1.7×l0-4 増感色素(SD−2) 0.86×l0-4 増感色素(SD−3) 1.15×l0-5 増感色素(SD−4) 0.86×l0-4 シアンカプラー(C−1) 0.33 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.013 DIR化合物(D−1) 0.02 高沸点溶媒(ΟIL−1) 0.16 ゼラチン 0.79 第5層;高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤D 0.80 増感色素(SD−1) 1.0×l0-4 増感色素(SD−2) 1.0×l0-4 増感色素(SD−3) 1.2×l0-5 シアンカプラー(C−2) 0.14 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.016 高沸点溶媒(OIL−1) 0.16 ゼラチン 0.79 第6層:中間層 化合物(SC−1) 0.09 高沸点溶媒(OIL−2) 0.11 ゼラチン 0.80 第7層;低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤A 0.10 沃臭化銀乳剤B 0.30 増感色素(SD−4) 4.6×l0-5 増感色素(SD−5) 4.1×l0-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.14 マゼンタカプラー(M−2) 0.14 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.06 高沸点溶媒(OIL−4) 0.34 ゼラチン 0.70 第8層;中間層 ゼラチン 0.41 第9層:中感度緑感性層 沃臭化銀乳剤B 0.22 沃臭化銀乳剤C 0.30 増感色素(SD−6) 1.2×l0-4 増感色素(SD−7) 1.2×l0-4 増感色素(SD−8) 1.2×l0-4 マゼンタカプラー(M−l) 0.04 マゼンタカプラー(M−2) 0.04 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.0l7 DIR化合物(D−2) 0.025 DIR化合物(D−3) 0.002 高沸点溶媒(OIL−4) 0.12 ゼラチン 0.50 第10層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤D 0.81 増感色素(SD−6) 7.1×l0-5 増感色素(SD−7) 7.1×l0-5 増感色素(SD−8) 7.1×l0-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.09 カラードマゼンタカプラー(CM−l) 0.011 高沸点溶媒(Ο1L−4) 0.11 ゼラチン 0.79 第11層;イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.06 化合物(SC−1) 0.15 高沸点溶媒(ΟIL−2) 0.19 ゼラチン 1.10 第12層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤A 0.09 沃臭化銀乳剤B 0.20 沃臭化銀乳剤C 0.10 増感色素(SD−9) 6.3×l0-5 増感色素(SD−10) 1.0×l0-5 イエローカプラー(Y−1) 0.50 イエローカプラー(Y−2) 0.50 D1R化合物(D−4) 0.04 DIR化合物(D−5) 0.02 高沸点溶媒(OIL−2) 0.42 ゼラチン 1.40 第13層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤C 0.10 沃臭化銀乳剤E 0.50 増感色素(SD−9) 8.0×l0-5 増感色素(SD−11) 3.1×l0-5 イエローカプラー(Y−l) 0.12 高沸点溶媒(OIL−2) 0.05 ゼラチン 0.79 第l4層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.08μm、沃化銀含有率1.0モル%) 0.32 紫外線吸収剤(UV−1) 0.065 高沸点溶媒(ΟIL−1) 0.07 高沸点溶媒(ΟIL−3) 0.07 ゼラチン 0.65 第15層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤PM−1(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−l) 0.04 ゼラチン 0.55 なお、上記組成物の他に、塗布助剤Su−1、分散助剤
Su−2、粘度調整剤、硬膜剤H−l、H−2、安定剤
ST−l、かぶり防止剤AF−l、平均分子量:10,
000及び平均分子量:1,100,000の2種のA
F−2、及び防腐剤DI−lを添加した。
【0168】上記試料に用いた乳剤は、下記のとおりで
ある。なお、平均粒径は、立方体に換算した粒径で示し
た。また、各乳剤は、金・硫黄増感を最適に施した。
【0169】
【0170】乳剤F〜Mはそれぞれ備考欄の金属を1×
l0-5mol/1molAg含有し、粒子形成中に沃素
またはPTTS(パラトルエンチオスルホン酸)を添加
している。試料はマルチスライドホッパー型コーターに
て、一回目は第1層から第8層までを、2回目はその上
に第9層から第16層までをそれぞれ同時に塗設した。
試料101の銀塗布量は4.98g/m2、乾燥膜厚は
18μmであり、特定写真感度はISO400であっ
た。
【0171】
【0172】
【0173】
【0174】
【0175】
【0176】
【0177】
【0178】
【0179】
【0180】
【0181】
【0182】前記試料101において、磁性粒子を含ん
だセルローストリアセテートベースから磁性粒子(Co
−被着γ−Fe2Ο3)を除いた以外は同様にして試料1
02を得た。両試料をそれぞれ通常の135サイズ24
枚撮りの規格に裁断し、フィルムパトローネに収納した
ものを、カメラ(コニカ(株)製;ビッグミニNEO〕
に装填し、テストパターンを撮影した。このテストパタ
ーンは一般ユーザーが撮影したシーンの露出レベルや色
バランス等を統計的に処理して平均化したパターンであ
り、このテストパターンを撮影した試料を連続的に現像
処理すると、市場のラボでの現像処理レベルがほぼ再現
できるように設計してある。 <実験1>下記現像処理ラインを2系列用意し、一方は
試料101を、他方は試料102をそれぞれ連続的に処
理を行い、所謂ランニングテストを行った。コニカカラ
ーネガフィルムプロセッサーCL−KP−50QAを使
い、以下の処理実験を行った。処理条件を以下に示す。 処理工程 温度 時間 補充量(ml/m2) 発色現象 38±0.3℃ 3分15秒 420 漂白 38±1.0℃ 45秒 120 定着 38±1.0℃ 90秒 400 安定−1 38±1.0℃ 30秒 安定−2 38±3.0℃ 30秒 350 乾燥 60℃ 60秒 なお、安定補充液は2槽目(安定−2)に補充され、順
次第1槽(安定−1)にオーバーフロー液が流れ込むカ
スケード方式となっている。
【0183】下記の処方にて各処理液を調整し、pH調
節を行った。
【0184】 《発色現像タンク液》(ll当たり) 炭酸カリウム 30.0g 重炭酸カリウム 4.2g 亜硫酸ナトリウム 4.5g ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 2.6g ポリエチレングリコール#6000(東京化成(株)製) 5.0g 硫酸ヒドロキシルアミン 4.0g 臭化カリウム l.7g 沃化カリウム 4mg ピロカテコール−3.5−ジスルホン酸ジナトリウム 0.2g CD−4〔4−アミノ−3−メチル−N−エチル−β−(ヒドロキシ)エチ ルアニリン硫酸塩〕 5.0g 硫酸又は水酸化カリウムでpHを10.0±0.05と
する。
【0185】 《漂白液》(ll当たり) 1,3−プロパンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム1水塩 140.0g 1,3−プロパンジアミン4酢酸 6.7g 臭化カリウム 60.0g 琥珀酸 70.0g 琥珀酸ジナトリウム6水塩 28.1g アンモニア水と酢酸でpHを4.35±0.5とする。
【0186】 《定着液》(11当たり) チオ硫酸アンモニウム 225.0g チオ硫酸ナトリウム 25.0g 亜硫酸ナトリウム 18.0g エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム 3.5g アンモニア水と酢酸でpHを7.0±0.5とする。 <安定液>(1l当たり) ホルマリン(37%水溶液) 1.5g
【0187】
【0188】水を加えて1リットルとした。 <発色現像補充液>(1l当たり) 炭酸カリウム 35.0.g 炭酸水素ナトリウム 3.0g 亜硫酸カリウム 5.0g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシルアミン酢酸塩 3.lg 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリ ン硫酸塩 6.3g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレントリアミン五酢酸・五ナトリウム塩 3.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムまたは20
%硫酸を用いてpH10.25に調整した。 <漂白補充液>(1l当たり) 1,3プロパンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム 175.0.g エチレンジアミン四酢酸 2.0g 硝酸アンモニウム 50.0g 臭化カリウム 200.0g 氷酢酸 80.0g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH3.6に調整した
後に水を加えて1リットルにした。 <定着補充液>(1l当たり) チオシアン酸アンモニウム 150.0g チオ硫酸アンモニウム 180.0g 亜硫酸ナトリウム 20.0g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH7.0に調整した
後水を加えてlリットルにした。 <安定補充液>安定液に同じ。
【0189】2か月間で60m2の試料101と試料1
02をそれぞれランニング処理を行った。ランニング処
理後の試料の裏面汚れと乾燥ムラの状況を観察した。さ
らに処理後の試料を50℃、相対湿度80%で2週間保
存し、未露光部のイエローステインを光学濃度計を用い
て測定した。
【0190】さらに、磁気読取装置を使い、処理済フィ
ルムの全てを処理し、読取エラーの発生状況を測定し
た。 <実験2>前記実験1で用いた自動現像機の安定工程を
改造し、図1に示すようなマルチローラー方式にして用
いた。この実験結果を表1に示す。
【0191】安定処理工程には、安定処理液保持機能を
有するローラ10、11複数本を上下方向に感光材料に
接触させるように配設され、上部ローラ10、11及び
フィルムFに安定処理液を供給する液供給手段12が備
えられている。安定処理工程及び乾燥工程は、発色現像
工程、漂白工程及び定着工程より高い位置に配置され、
安定処理工程では、定着工程からのフィルムFが下方か
ら上方へ搬送される。液供給手段12を構成するノズル
15から供給された安定補充液は、上部ローラから下部
ローラに順次供給されるマルチローラー処理構造であ
り、安定処理液は、下部の安定液貯留槽20に回収され
る。
【0192】乾操工程には、搬送路の両側に乾燥ノズル
18が配置され、この乾燥ノズル18からベーパーの両
面に乾燥ェアを吹き付けて乾燥する。安定処理工程と乾
燥工程の間にスクイズローラ21が設けられている。
【0193】なお、1は発色現像処理槽、2は漂白処理
槽、3は定着処理槽、4は搬送ローラ、31、6、7、
13は供給ポンプ、30、8、9、14は補充タンク、
16は補充タンク14の底部に備えられるヒータであ
る。 表1
【0194】
【0195】表中、裏面汚れ及び乾燥ムラの評価は、以
下の評価基準で行った。 ○:問題ないレベル △:若干の発生が認められるレベル ×:明らかに発生が認められ、クレームとなるレベル 上記表1より、磁気記録層を有する透過型の感光材料を
処理槽方式で処理するより、マルチローラー処理を行う
ことで裏面汚れ、乾燥むら、経時保存時のイエローステ
イン、磁気読取エラーの性能がいずれも改善されること
がわかる。 [実施例2]実施例1、実験NO.A−4で用いた試料
102(磁気記録層なし)において各層のゼラチンをカ
ルシウム含有量の異なるゼラチンに置き換えて、写真構
成層全体のカルシウム含有量が以下のようになるように
調整し、試料201〜204を作成した。なお、試料1
02のカルシウム含有量は180ppmであった。
【0196】作成された試料201〜204を用いて、
他は実施例1の実験NO.A−4とNO.A−2と同じ
にして実験を行った。結果をまとめて下記表2に示す。 表2
【0197】
【0198】上記表2より、感光材料中のカルシウム含
有量が50ppm以下であって、マルチローラー処理と
組み合わされる際にこの発明の効果を良好に奏し、特に
30ppm以下の際により好ましい結果を与えることが
判る。 [実施例3]実施例1、実験NO.A−4で用いた試料
102(磁気記録層なし)において、第15層(第2保
護層)のマット剤PM−1の単分散度を分級法によって
調整し、試料301〜304を作成した。なお、実施例
1の試料102のPM−1の単分散度は3.8であっ
た。
【0199】作成された試料301〜304を用いて、
他は実施例1の実験NO.A−4とNO.A−2と同じ
にして実験を行った。結果をまとめて下記表3に示す。 表3
【0200】
【0201】上記表3より、表面保護層の単分散度が
3.3以下であって、マルチローラー処理を行う際にこ
の発明の効果を良好に奏し、特に単分散度が3.0以
下、より好ましくは2.8以下であることが判る。 [実施例4]実施例1の実験NO.A−4で用いた安定
液中の界面活性剤
【0202】
【0203】の添加量を適宜調整し、また必要に応じ、
例示化合物(SU−I−1)(水溶性有機シロキサン系
化合物)を使用して、安定液を下記表に4に示すような
表面張力とし、他は実施例1実験NO.A−4と同じに
して実験を行った。結果をまとめて表4に示す。 表4
【0204】
【0205】上記表4より、安定液の表面張力が15〜
50dyne/cmの範囲にある際に、この発明の効果
を良好に奏し、特に15〜40dyne/cmの範囲に
とりわけ良好であることが判る。 [実施例5]実施例1の実験NO.A−3で用いた試料
102(磁気記録層有)を用い、さらに安定液中の界面
活性剤を下記表5に記載のものに変更し、他は実施例1
の実験NO.A−3と同じにして実験を行った。結果を
まとめて下記表5に示す。 表5
【0206】
【0207】上記表5より、前記一般式[SI]、[S
II]、[SIII]で示される化合物又は、有機シロ
キサン系化合物を用いることでこの発明の効果が良好に
奏することが判る。 [実施例6]実施例1の実験NO.A−3で用いた安定
液中のホルマリンを下記表6に記載のものに変更し、他
は実施例1の実験NO.A−3と同じにして実験を行っ
た。結果をまとめて下記表6に示す。 表6
【0208】
【0209】上記表6より、前記一般式[F]、
[G]、[K−1]、[K−3]で示される化合物又は
ヘキサメチレンテトラミン系化合物を用いることによ
り、経時保存時のイエローステイン及び磁気読取りエラ
ーが改善されることが判る。 [実施例7]実施例1の実験NO.A−1及びA−3で
用いた安定液の補充量を下記表7に示すように変化さ
せ、他は実施例1と同じにして実験を行った。結果をま
とめて下記表7に示す。 表7
【0210】
【0211】上記表7よりマルチローラー処理を用いる
ことで、安定液補充量が1000ml/m2以下の際に
通常用いられる処理液槽方式と比較して、この発明の効
果がより顕著に表れることがわかる。とりわけ800m
l/m2以下、特に600ml/m2以下で顕著となるこ
とが判る。
【0212】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、供給された安定処理液又は水洗水は上部ローラー部
から下部ローラー部に順次供給されるから、ハロゲン化
銀写真感光材料が磁気記録層を有するものであるが、特
に裏面汚れや乾燥ムラの発生がなく安定した処理特性が
得られ、経時保存時に感光材料の未露光部にステインの
発生が少なく、さらに廃液量も少なく地球環境保護に好
適であり、さらに感光材料をミニラボで処理を行う際
に、磁気読取装置のヘッド部に汚れがなくなり、磁気情
報の読み取りエラーを防止できる。
【0213】請求項2記載の発明では、供給された安定
処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ローラー部
に順次供給され、透過型のハロゲン化銀写真感光材料中
のカルシウム含有量が、50ppm以下であるから、特
に裏面汚れや乾燥ムラの発生がなく安定した処理特性が
得られ、経時保存時に感光材料の未露光部にステインの
発生が少なく、さらに廃液量も少なく地球環境保護に好
適であり、さらに感光材料をミニラボで処理を行う際
に、磁気読取装置のヘッド部に汚れがなくなり、磁気情
報の読み取りエラーを防止できる。
【0214】請求項3記載の発明では、供給された安定
処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ローラー部
に順次供給され、透過型のハロゲン化銀写真感光材料の
表面保護層が単分散度3.3以下のマット剤を含有する
ものであるから、特に裏面汚れや乾燥ムラの発生がなく
安定した処理特性が得られ、経時保存時に感光材料の未
露光部にステインの発生が少なく、さらに廃液量も少な
く地球環境保護に好適であり、さらに感光材料をミニラ
ボで処理を行う際に、磁気読取装置のヘッド部に汚れが
なくなり、磁気情報の読み取りエラーを防止できる。
【0215】請求項4記載の発明では、供給された安定
処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ローラー部
に順次供給され、安定処理液の表面張力が15〜50d
yne/cmであるから、特に裏面汚れや乾燥ムラの発
生がなく安定した処理特性が得られ、経時保存時に感光
材料の未露光部にステインの発生が少なく、さらに廃液
量も少なく地球環境保護に好適であり、さらに感光材料
をミニラボで処理を行う際に、磁気読取装置のヘッド部
に汚れがなくなり、磁気情報の読み取りエラーを防止で
きる。
【0216】請求項5記載の発明では、供給された安定
処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ローラー部
に順次供給され、安定処理液が、ヘキサメチレンテトラ
ミン類、一般式(F),(G),(K−I)〜(K−
3)で表される化合物から選ばれる少なくとも1つを含
有するものであるから、特に裏面汚れや乾燥ムラの発生
がなく安定した処理特性が得られ、経時保存時に感光材
料の未露光部にステインの発生が少なく、さらに廃液量
も少なく地球環境保護に好適であり、さらに感光材料を
ミニラボで処理を行う際に、磁気読取装置のヘッド部に
汚れがなくなり、磁気情報の読み取りエラーを防止でき
る。
【0217】請求項6記載の発明では、安定処理工程又
は水洗工程の補充量が、ハロゲン化銀写真感光材料1m
2当たり1000ml以下であり、更に加えて、少量の
補充量で特に裏面汚れや乾燥ムラの発生がなく安定した
処理特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される自動現像機の概略構成図
である。
【符号の説明】
1 発色現像処理槽 2 漂白処理槽 3 定着処理槽 4 搬送ローラ 10、11 ローラ 12 液供給手段 15 ノズル 16 補充タンク 20 安定液貯留槽 21 スクイズローラ 31、6、7、13 供給ポンプ 30、8、9、14 補充タンク
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 7/407 G03C 7/407 G03D 5/06 G03D 5/06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透過型のハロゲン化銀写真感光材料を、少
    なくとも定着能を有する処理工程で処理後、直ちに安定
    処理工程又は水洗処理工程で処理するハロゲン化銀写真
    感光材料の処理方法において、前記安定処理工程又は水
    洗処理工程が液保持機能を有するローラー複数本を上下
    方向に前記ハロゲン化銀写真感光材料に接触させるよう
    に配設され、前記ローラーの最上部ローラー部及び/又
    はこの最上部ローラー部のハロゲン化銀写真感光材料に
    前記安定処理液又は水洗水を供給し、この供給された安
    定処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ローラー
    部に順次供給されるものであって、さらに前記ハロゲン
    化銀写真感光材料が磁気記録層を有するものであること
    を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】透過型のハロゲン化銀写真感光材料を、少
    なくとも定着能を有する処理工程で処理後、直ちに安定
    処理工程又は水洗処理工程で処理するハロゲン化銀写真
    感光材料の処理方法において、前記安定処理工程又は水
    洗処理工程が液保持機能を有するローラー複数本を上下
    方向に前記ハロゲン化銀写真感光材料に接触させるよう
    に配設され、前記ローラーの最上部ローラー部及び/又
    はこの最上部ローラー部のハロゲン化銀写真感光材料に
    前記安定処理液又は水洗水を供給し、この供給された安
    定処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ローラー
    部に順次供給されるものであって、さらに前記ハロゲン
    化銀写真感光材料中のカルシウム含有量が、50ppm
    以下であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
    の処理方法。
  3. 【請求項3】透過型のハロゲン化銀写真感光材料を、少
    なくとも定着能を有する処理工程で処理後、直ちに安定
    処理工程又は水洗処理工程で処理するハロゲン化銀写真
    感光材料の処理方法において、前記安定処理工程又は水
    洗処理工程が液保持機能を有するローラー複数本を上下
    方向に前記ハロゲン化銀写真感光材料に接触させるよう
    に配設され、前記ローラーの最上部ローラー部及び/又
    はこの最上部ローラー部のハロゲン化銀写真感光材料に
    前記安定処理液又は水洗水を供給し、この供給された安
    定処理液又は水洗水は上部ローラー部から下部ローラー
    部に順次供給されるものであって、さらに前記ハロゲン
    化銀写真感光材料の表面保護層が単分散度3.3以下の
    マット剤を含有するものであることを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料の処理方法。
  4. 【請求項4】透過型のハロゲン化銀写真感光材料を、少
    なくとも定着能を有する処理工程で処理後、直ちに安定
    処理工程で処理するハロゲン化銀写真感光材料の処理方
    法において、前記安定処理工程が液保持機能を有するロ
    ーラー複数本を上下方向に前記ハロゲン化銀写真感光材
    料に接触させるように配設され、前記ローラーの最上部
    ローラー部及び/又はこの最上部ローラー部のハロゲン
    化銀写真感光材料に前記安定処理液を供給し、この供給
    された安定処理液は上部ローラー部から下部ローラー部
    に順次供給されるものであって、さらに前記安定処理液
    の表面張力が15〜50dyne/cmであることを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  5. 【請求項5】透過型のハロゲン化銀写真感光材料を、少
    なくとも定着能を有する処理工程で処理後、直ちに安定
    処理工程で処理するハロゲン化銀写真感光材料の処理方
    法において、前記安定処理工程が液保持機能を有するロ
    ーラー複数本を上下方向に前記ハロゲン化銀写真感光材
    料に接触させるように配設され、前記ローラーの最上部
    ローラー部及び/又はこの最上部ローラー部のハロゲン
    化銀写真感光材料に前記安定処理液を供給し、この供給
    された安定処理液は上部ローラー部から下部ローラー部
    に順次供給されるものであって、さらに前記安定処理液
    が、ヘキサメチレンテトラミン類、下記一般式(F),
    一般式(G),一般式(K−1),一般式(K−2),
    一般式(K−3)で表される化合物から選ばれる少なく
    とも1つを含有するものであることを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料の処理方法。 一般式〔F〕 式中、Zは炭素環又は複素環を形成するに必要な原子群
    を表し、Xはアルデヒド基、 1及びR2は各々炭素数1〜5のアルキル基を表し、n
    は1〜4の整数を表す。 一般式〔G〕 式中、R3及びR4は水素原子、置換基、又はR3とR4
    互いに縮合して窒素原子を1〜2含む環を形成したもの
    を表わす。 式中、Rは水素原子又は脂肪族炭化水素基を表し、Vは
    加水分解によって脱離する基を表し、M及びYは各々水
    素原子又は加水分解によって脱離ずる基を表し、nは1
    〜10の整数を表し、Zは水素原子、脂肪族炭化水素
    基、アリール基又は加水分解によって脱離する基を表
    し、R5は脂肪族炭化水素基又はアリール基を表す。
  6. 【請求項6】前記安定処理工程又は水洗工程の補充量
    が、ハロゲン化銀写真感光材料1m2当たり1000m
    l以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方
    法。
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