JPS60181032A - 酸素錯体を利用する有機化合物の合成法 - Google Patents

酸素錯体を利用する有機化合物の合成法

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JPS60181032A
JPS60181032A JP59038137A JP3813784A JPS60181032A JP S60181032 A JPS60181032 A JP S60181032A JP 59038137 A JP59038137 A JP 59038137A JP 3813784 A JP3813784 A JP 3813784A JP S60181032 A JPS60181032 A JP S60181032A
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有川 喜次郎
Rikuo Yamada
陸雄 山田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は酸素錯体を利用する有機化合物の合成法に係り
、特に酸素錯体を用いて新たな含酸素有機化合物を製造
する方法に関するものである。
(発明の背景) 石油化学工業の基礎化学品としての酢酸やアルデヒドは
、適当な有機基質を原料としてその酸化反応によって合
成されている。このような酸化反応は、石油化学工業に
用いられている反応プロセスの中で重要な位置を占める
反応である。しかし、これら酸化反応は、従来、高温高
圧下で行われており、副生物が同時に生成し、反応の選
択性、収率の向上が重要な課題となっている。例えばア
ルデヒドからのカルボン酸の合成においては、C0lM
n等の遷移金属イオンを触媒として用いる酸素酸化法が
実用化されている。その反応機構は、酸素により先ず金
属イオンを高原子価状態に酸化し、生成したGo (3
)またはMn(3)によってアルデヒドを酸化するもの
であるが、中間段階でラジカル生成等を伴う複雑な経路
をとり、反応温度が例えば50〜70℃付近であるため
、酸化反応がさらに進んで、ギ酸、CO□が副生すると
されている。このため高い収率が望めず、さらに生成物
の精製には複雑な分離工程が必要になる。
一方、有機物の酸化反応に対し有効な酸化剤として作用
する酸素錯体については、生体の呼吸反応のモデル化と
して種々検討されている。例えば哺乳動物における鉄−
タンパクあるいは軟体動物における銅−タンパクがある
。これらは、2価の鉄および1価の銅という低原子価イ
オンとタンパクとの錯体化合物である。
連木、種々の原子価をとりうる金属イオンにおいて低原
子価イオンは酸素と接触すると酸素酸化により、次式の
ように高原子価金属イオンとなる。
ところが、Fe (2)またはCu (1)が予めタン
パクと反応してタンパク錯体となってG)るヘモグロビ
ンおよびヘモシアニンでは、酸素と接触しても金属イオ
ンの直接酸化反応は起きず、酸素分子として次のように
錯体中の金属イオンGこ配位結合すること(すなわち酸
素錯体を形成すること)が知られている(大垣、山中編
 金属タンノくり質の化学 講談社(1983))。
P−Fe (2) −02−Fe (2)−P。
P Cu(1) 02 Cu(1) P (3)(但し
Pはタンパクを意味する) このように結合した酸素分子は金属イオンへの配位によ
って活性化されており、生体の体温のような低温で多く
の有機物を酸化する能力をもっており、その反応熱は生
体のエネルギ源となっても)る。しかし、このようなタ
ンパク錯体では生体を離れると不安定となり、金属イオ
ンが容易に酸素酸化されてしまい、実用的な酸化触媒と
ならなし)。
従って人工的な化合物を錯化剤として用い、適当な遷移
金属との組み合わせによって安定な酸素錯体を形成しう
る錯体を見出すことが、工業的な酸化反応への適用とい
う点で大きな課題となっている。
(発明の目的) 本発明の目的は、これらの課題を解決し、温和な条件下
で有機物の酸化反応を行い、目的とする含酸素化合物を
選択的に、高収率で合成することができる有機化合物の
合成方法を提供することにある。
(発明の概要) 要するに本発明は、酸素分子が配位結合して酸素錯体を
生成しうる遷移金属錯体を触媒として用い、基質の有機
化合物を該酸素錯体の結合酸素で酸化して目的とする含
酸素化合物を温和な条件で合成するものである。すなわ
ち、本発明は、有機化合物を酸素錯体の生成によって酸
素を活性化する触媒の存在下に酸化して含酸素有機化合
物を合成する方法において、該触媒として遷移金属化合
物(M m X n )と配位子としての有機リン化合
物(L)からなる錯体(MmXn−L4)を用いること
(ここでMは周期律第1族、第■〜■族または第■族の
鉄族に属する遷移金属、Xはハロゲン等の陰イオン、配
位子しは有機リン化合物、m、n11は前記遷移金属お
よび配位子の電荷により定まる数を意味する)を特徴と
するものである。
本発明の錯体において、前記Xは、C1−1Br−1■
−等のハロゲン、またはBF4−1PF≦−1co、2
−1CH,COO″″等の陰イオン、配位子りの有機リ
ン化合物は、亜リン酸またはリン酸のアルコキシ、アル
キルもしくはアミド誘導体で代表される化合物であるこ
とが好ましく、またm、n″Lt一般に元素数、lは配
位子の数を意味し、それぞれ1〜4が好ましい。
本発明者らは、前述のように有機化合物の酸素酸化にお
いて、適当な遷移金属との組み合わせで安定な酸素錯体
を形成し得る化合物を種々検討した結果、その代表例で
のべるならば、塩化第1銅Cu (1)CA’とリーン
酸の誘導体であるヘキサメチルホスホルアミド(別名ト
リス(ジメチルアミノ)ホスフィンオキシト、以下、h
mpaと記す)の錯体が安定な酸素錯体を生成し得るこ
とを見出し、またその結合酸素は有機基質に対して有効
な酸化剤になることを確認した。
液状であるh m p aにCu (1)C4!を添加
すると次のように1 : 111体を形成するが、この
ような錯体を一般式MmXn−Llで表わした場合、m
=l、n−1、z−1となる。なお、Ti (3)ある
いはv(3)を中心金属とし陰イオンを例えばCI!−
とした場合はm=l、n=3、i−1となる。
Cu (1) Cl +hmpa2−Cu (1)’、
(J ・hmpla ’(4)生成錯体は、液状配位子
であるh m p a自身(m、p、7℃、b、9.2
33℃/760mHg)が過剰に存在する場合、これに
よく溶解するが、さらに、この錯体は、n−ヘキサン、
トルエン、シクロヘキサン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン、エタノール、エチレングリコール、
酢酸ブチル、プロピレンカーボネート、クロロホルム、
クロロベンゼン、トリエチルアミン、ピリジン、エチル
メチルスルホキシド、ジフェニルスルホン、スルホラン
、フッ化トルエン、ペンシトリフロライド、フラン、テ
トラヒドロフランなどにも溶解する。
Cu (1)Cn ・hmp a&!体のエチルアルコ
ール溶液は淡黄色を呈し、その吸収スペクトルは第1図
中の1に示すように、極大吸収を260nmにもつ。こ
れに、酸素または空気を通気すると吸光度は増加し、2
65nmに極大吸収が現われ(第1図中の2)、緑色を
呈する。これは当初Cu(1)が酸素により酸化されて
できたCu (2)の錯体とも考ええられた。しかし、
塩化第2銅(Cu (2) Cl 2 )とhmpaの
錯体溶液を合成してそのスペクトルを測定した結果、C
u (1)Cl・hmpaやその酸素吸収液Pスペクト
ルと著しい差を示し、第1図の3のよう−に290nm
に極大吸収を有し、赤褐色を呈した。このCu(1)C
1l−hmpa溶液に対して対照的な色の差は、前者が
酸素分子を配位した、いわゆる酸素錯体を生成したため
と思われる。
ちなみに、一定濃度のCu (1)C1t −hmpa
&を体の溶液について酸素吸収量を測定した結果、Cu
 (1)に対してのo2Vk収モル比は2:lであり、
従って265nmに極大吸収を有し、緑色を呈する化合
物は、Cu (1)−ヘモシアニンの酸素錯体と同様に
、次のような構造をもつ新しい酸素錯体であることがわ
かった。
hmp a−Cj! Cu(1)、−O□−Cu(1)
Cl・、hmp aこの酸素錯体の特色は、配位した0
2が加熱あるいは減圧脱気によっても錯体から脱離しな
いことにある。そのため予め液中の遊離酸/素を除去し
ておけば触媒液中には遊離の02が存在しないので有機
物と02ガスとの直接混合による爆発の危険も避は得る
。また、銅タンパクの場合に比較して安定であり、結合
酸素によってCu (1)をCu(2)に酸化するには
、100℃における煮沸を要する程である。さらに、本
酸素錯体は温和な条件下で結合酸素により有機物を選択
的に酸化し、高収率で目的とする新たなる含酸素化合物
を与えることがわかった。
例えば本酸素錯体をアセトアルデヒド(CH3CHO)
の酸化に適用する場合の反応は配位子のh m p a
をLと書き表すと次式で示され、酢酸(CH3’C00
H)が生成する。
2CH3CHO+L−Cu(1)C1!−02−Cu(
1)CIl−L−2CH3COOH+2LCu(1)C
m!この反応は、後述の実施例でのべるように40℃前
後の低温で進行するので、副成物が少く高収率で酢酸が
得られる。酸化剤として働くのは、配位結合によって活
性化された酸素によるものであり、中心遷移金属イオン
の原子価に変化はなく、酸素錯体はもとのCu (1)
CIl ・hmpa錯体となるので、酸素を吸収させれ
ば再び有効な酸素錯体となる。Cu (1)C1・hm
p aの酸素吸収は選択的であるので、酸素源として空
気を通気すれば容易に酸素錯体が再び形成できるという
特色をもっている。すなわち、Cu (1) CI −
hmpa錯体が酸素活性化触媒として作用するものであ
る。なお、空気を用いて酸素を選択的に吸収するので、
純酸素を用いた場合と全く同様の効果があり、これはコ
スト的に有利である。
本発明は、基質としての有機化合物を酸素酸化して含酸
素有機化合物を得る種々の酸化反応に適用することがで
きる。好ましい通用例としては、アセトアルデヒドから
酢酸、プロピオンアルデヒドからプロピオン酸、アクロ
レインからアクリル酸、ベンツアルデヒドから安息香酸
等のようにアルデヒド類から対応する有機酸への反応、
エチルアルコール等の第1級アルコールからアセトアル
デヒド等のアルデヒド類、イソプロピルアルコール等の
第2級アルコールからアセトン等のケトン類、およびク
メン等からフェノールとアセトン等への反応があげられ
る。また、本発明は、必要により他の錯体触媒と組合せ
て、エチレン、プロピレン等のオレフィン類からアセト
アルデヒド、アクロレイン等のアルデヒド類、LPG、
ブタン、ナフサ等から酢酸、プロピレンとアンモニアか
らアクリロニトリル、エチレンと塩化水素から塩化ビニ
ル、エチレンと酢酸から酢酸ヒニル、ベンゼンから無水
マレイン酸、トルエンから安息香酸、ナフタリンから無
水フタル酸、0−キシレンから無水フタル酸、p−キシ
レンからテレフタル酸、シクロヘキサンからシクロヘキ
サノールなどの種々の合成反応に応用することが可能で
ある。
本発明において、酸素錯体を作る遷移金属化合物(Mm
Xn)の金属Mとしては、周期律表第1族のCu、Ag
、第■族のTl5Z、rs第V族のV、Nb、第■族の
Cr % M o、W1第■族のMn1第■族のFe、
Co、Ni、等が好ましく、特にCu (1) 、Ti
 (3) 、V (3)が好ましい。また該遷移金属化
合物のXは、ハロゲンまたはBF+−1PF<−150
42−1CH3COO−等の陰イオンがあげられるが、
特に(1−1、Br−1l−のハロゲンが好ましい。
配位子りとしては、亜リン酸誘導体である亜リン酸とメ
タノール、エタノール等との反応から生成するモノ、ジ
またはトリエステル、フェニルホスフィン酸エステル、
ジメチル亜ホスフイン酸エステル、トリエチルホスフィ
ン、トリフェニルフォスフイン等、リン酸の誘導体であ
るトリフェニルホスフィンオキシト、ヘキサメチルホス
ホルアミド、ヘキサエチルホスホルアミド、およびリン
酸とメタノール、エタノール等との反応からできるモノ
、ジ、トリエステル、さらにメチルホスホン酸ジメチル
、ジメチルホスフィン酸メチルで代表される有機リン化
合物が好ましく、特にヘキサエチルホスホルアミドが好
ましい。
なお溶液状態で反応を行う場合の溶媒としては、錯体を
溶解するとともに、生成する含酸素有機化合物との分離
が容易であるものが好ましぐ、脂肪族、芳香族、脂環式
炭化水a類、アルコール類、エーテル類、ケトン類、グ
リコール類、カーボネート類、スルホン類、ニトリル類
から選ばれた少なくとも一種の化合物を用いるか、また
は配位子りが液体の場合、そのものを溶媒として兼用す
ることもできる。
また、酸素を吸収して酸素錯体を形成する錯体を活性炭
、珪酸塩、あるいはポーラスガラスさらには巨大網状構
造を有するポリマー等の多孔質担体に担持させて酸化反
応を行うこともできる。
以上、酸素錯体を形成する新しい錯体およびその特性お
よびそれを用いる合成反応例をのべたが、次に本発明の
実施例を述べる。なお、実施例中のガスの体積は標準状
態の値である。
(発明の実施例) 実施例1 内容積11の反応管にCu (1)CI 5g(50ミ
リモル)およびhmpa 515gを仕込み、0.1 
m o 1 / j!のCu (1)C1・hmpa錯
体熔液500m1を調製した。これに空気を3、O1通
気したところ0.55Il (24,5ミリモル)の酸
素が吸収された。そのt& N 2ガスを通気したが、
反応器の液相部に物理熔解していた酸素が除かれたのみ
で、酸素錯体中の結合酸素からの酸素の脱離は認められ
ず、酸素の吸収反応は不可逆的であり、これは実プロセ
スにおける安全性の点で大きな特色となる。この溶液に
アセトアルデヒドを10g (227ミリモル)を添加
し、常圧下、40℃に加温した。2時間反応させたのち
、反応溶液をガスクロマトグラフィーで分析した。その
結果、酢酸が2−8g<41ミリモル)生成していた。
アセトアルデヒドと酸素錯体の反応は、前述の(5)式
に従0、かつ、本実施例においてはアセトアルデヒドが
過剰に存在するので、酢酸の生成量は酸素錯体濃度で規
制される。従って、アセトアルデヒドの酢酸への転化率
を酸素錯体中の結合02濃度基準で示すと96%であり
、酸化反応がほぼ定量的に進むことがわかった。
実施例2 反応温度を60℃とし、1時間反応させる以外は実施例
1と同様にして反応を行った。その結果、酢酸が2.9
g(48ミリモル)生成しており、反応温度を40℃か
ら60℃へと上げることにより、反応速度が大となり、
短時間で収率が98%に達することがわかった。
実施例3 実施例1と同様な方法でアセトアルデヒド0.9g(2
0℃リモル)を添加し、反応温度60℃で1時間反応を
行った。この場合は、酸素錯体が過剰に存在するので、
酢酸の収率はアセトアルデヒp濃度で規制される。本実
施例におけるアセトアルデヒド基準の酢酸収率は98%
となり、先の実施例と同様に反応がほぼ定量的に進むこ
とが認められた。
実施例4 実施例2において、アセトアルデヒドをあらかじめCu
 (1)Cjl−hmpa溶液に添加しておき、その後
空気を通気して、実施例2と同じ反応条件で酸化実験を
行ったが、反応率は96%であった。なお、爆発限界内
で空気とアセトアルデヒドを同時にCu (1)C1!
 −hmpa溶液に反応液量/ガス通気速度=60h−
1の割合で通気したところアセトアルデヒドの86%が
酢酸へと酸化された。
実施例5 実施例1において、hmpaの薔加量を17.3gとし
てCu (1)C’j!−hmp a錯体を形成させ、
これにトルエンを加えることにより、Cu(1)Cjl
−hmp a錯体のトルエン溶液を開裂した。その後、
実施例2と同条件で反応を行ったが、収率は97%であ
り、溶媒をトルエンとしても酢酸収率に変化はなかった
実施例6 実施例2と同様な条件で、プロピオンアルデヒド10g
 (172ミリモル)を添加して、反応を行った。その
結果、プロピオン酸が3.4g(46ミリモル)生成し
ており、酸S錯体基準の収率は94%であった。すなわ
ち、アセトアルデヒドと同程度の速度と選択率で、プロ
ピオンアルデヒドが酸化されることが認められた。
実施例7 実施例1と同様な反応管に三塩化バナジウムV(3)C
Z37.9g (50ミリモル)およびhmpa515
gを仕込み0.1 m o 1 / j!の■(3)C
m!3 ・hmpa錯体熔液500m1を調製した。
これに空気を1.5J通気したところ0.45I!(2
0ミリモル)の酸素が吸収されたが、演色はもとの赤紫
色から黄緑色に変化した。4価のバナジウム錯体である
塩化バナジルとhmpaの錯体のV(4)OC12−h
mpaの演色は濃緑色であり、両者の差からV (3)
C13−hmpaの酸素錯体が生成しているものと推定
される。酸素吸収後の錯体溶液にアセトアルデヒド10
g(227ミリモル)を添加し、常圧下、60t”に加
温した。
1.5時間反応させたのち、酢酸生成量をめたところ、
1.1g(18ミリモル)であり、酸素錯体中の結合酸
素基準の収率は43%であった。
実施例8 実施例1と同様な反応管に三塩化チタンTi(3)Cm
!3 7.7g (50ミリモル)およびhmp a 
270 g、スルホラン230gを仕込み0゜l m 
o I / j!のT’i (3)’Cj!3 ・hm
pa錯体溶液500m1を調製した。この錯体溶液に実
施例8と同様に空気を通気したところ0.284’(1
i、5ミリモル)の酸素を吸収した。色調はもとの青色
が橙赤色に変化した。ちなみに高原子価の4価のチタン
化合物として四塩化チタンTi(4)C14を上記と同
様な液に添加すると黄色沈澱が生成する。このことより
、Ti(3)CJ:h ・hmpali体溶液において
も、酸素錯体が生成したと考えられる。°この溶液にプ
ロピオンアルデヒド10g (172<リモル)を添加
して、常圧下、40℃に加温した。1時間後にガスクロ
マトグラフにより錯体溶液の分析を行ったところ、プロ
ピオン酸が1.0g(14ミリモル)生成しており、酸
素錯体基準の収率は56%であった。
実施例9 実施例1において、Cu (1)CJをCu (1)B
rとして他は同様な操作を行った。その結果、酸素吸収
量に有為な差はなく、また、酢酸収率は、94%であっ
た。
実施例1O 巨大網状型のスチレン・ジビニルベンゼン共重合体のビ
ーズ(粒径的IBφ、比表面積700〜800nr/g
、オルガノ社製アンバーライトXAD−4)50mlに
実施例1に示した組成の酸素錯体を含む触媒溶液を含浸
させ吸引ろ過し、粒状触媒を調製した。これを内径20
wφの硬質ガラス製反応管に充てんし、アセトアルデヒ
ドガスを117 m i nの割合で通気し、120”
Cまで加熱した。出口ガス中の生成物をガスクロマトグ
ラフにて分析したところ、生成物は酢酸のみであり、ア
セトアルデヒド基準の収率は反応開始から2時間まで5
%であった。その後、出口ガスをリサイクルさせて酸素
錯体基準のアセトアルデヒド収率をめたところ85%に
達した。さらに、一旦アセトアルデヒドの供給を止め6
0℃まで冷却したのち、空気を通気し、反応で消費され
た結合酸素を再生し、上記の条件で再び酸化実験を行っ
たが、同様な結果が得られた。
以上のことから、本発明の錯体を多孔質担体に担持して
も酸素錯体中の結合酸素による反応が進行することが明
らかになった。
なお、担体としては、珪酸塩、活性炭、ポーラスガラス
等の多孔質担体の使用が可能であり、また含浸後の処理
法としては、吸引ろ過以外に、加熱ガス通気、低温焼成
等種々の方法が使用可能であった。
(発明の効果) 本発明によれば、特定の遷移金属の塩と有機リン化合物
からなる錯体に空気を通気してrilI素錯体素形体さ
せ、これによって活性化された結合酸素を用いて有機化
合物を酸化することにより、有機化合物の酸素酸化反応
が當温、密圧で可能となるため、選択的に高効率で目的
とする含酸素有機化合物を合成することができる。また
製品中に副生物が少いので、その後の精製を含めた製造
工程が簡略化され、また酸素源として空気を用いて選択
的に酸素を吸収するので、純酸素ガスを用いたものと全
く同じ効果が得られる。また酸素吸収は不可逆的である
ため、酸素錯体を形成させたのち過剰の遊離酸素を容易
に除去することができ、安全性の面で極めて有利である
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に用いる錯体に関する吸収スペクトル
を示す図である。 代理人 弁理士 川 北 武 長 第1図 浚灸 (nm)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)有機化合物を酸素錯体の生成によって酸素を活性
    化する触媒の存在下に酸化して含酸素有機化合物を合成
    する方法において、該触媒として遷移金属化合物(Mm
    Xn)・と配位子としての有機リン化合物(L)からな
    る錯体(MmXn−Ll)を用いること(ここでMは周
    期律第1族、第■〜■族または第■族の鉄族に属する遷
    移金属、Xはハロゲン等の陰イオン、配位子しは有機リ
    ン化合物、m、n、lは前記遷移金属および配位子の電
    荷により定まる数を意味する)を特徴とする酸素錯体を
    利用する有機化合物の合成法。 (2、特許請求の範囲第1項において、前記XはCj!
    −1Br−1■−等のハロゲン、またはBF4−1PB
    F4−1PF”−1CH,Coo−等の陰イオン、配位
    子りの有機リン化合物は、亜リン酸またはリン酸のアル
    コキシ、アルキル、もしくはアミド誘導体で代表される
    化合物であることを特徴とする酸素錯体を利用する有機
    化合物の合成法。 (3)特許請求の範囲第1項または第2項において、m
    5nSl はそれぞれ1〜4である酸素錯体を利用する
    有機化合物の合成法。 (4)特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
    おいて、前記錯体の溶媒として、脂肪族、芳香族、脂環
    式炭化水素類、含酸素有機化合物、有機ハロゲン化物、
    含窒素化合物、有機イオウ化合物、有機フッソ化合物お
    よび複素環化合物から選ばれた少なくとも一種の化合物
    を用いるか、あるいは配位子りが液体の場合、そのもの
    を溶媒として兼用することを特徴とする酸素錯体を利用
    する有機化合物の合成法。 (5)特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに
    おいて、前記錯体の溶液に酸素を通気して酸素錯体を生
    成させ、これに有機化合物である基質を導入し、酸素錯
    体中の結合酸素によってこれを酸化し、含酸素有機化合
    物を合成することを特徴とする酸素錯体を利用する有機
    化合物の合成法。 (6)特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに
    おいて、前記錯体を溶媒に溶解して、多孔質担体に含浸
    担持させ、これに酸素または空気と有機物を接触させて
    酸素錯体中の結合酸素によって該有機物を酸化し、含酸
    素有機化合物を合成することを特徴とする酸素錯体を利
    用する有機化合物の合成法。
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