JPS6053196B2 - 斜板式コンプレツサ - Google Patents

斜板式コンプレツサ

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JPS6053196B2
JPS6053196B2 JP53073645A JP7364578A JPS6053196B2 JP S6053196 B2 JPS6053196 B2 JP S6053196B2 JP 53073645 A JP53073645 A JP 53073645A JP 7364578 A JP7364578 A JP 7364578A JP S6053196 B2 JPS6053196 B2 JP S6053196B2
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swash plate
shoe
compressor
alloy
sliding
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JP53073645A
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尚三 中山
公雄 加藤
孝光 向井
智雄 藤井
博哉 河野
辰彦 福岡
憲一朗 二村
栄治 浅田
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Toyota Industries Corp
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Publication date
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    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0878Pistons
    • F04B27/0886Piston shoes
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コンプレッサに係り、特にカークーラ−用
として最近多く使用されるようになつた斜板式コンプレ
ッサに関するもので、その主たる目的は従来のこの種コ
ンプレッサよりもより高性能で寿命の長いコンプレッサ
を提供することにある。
斜板式コンプレッサは、一般に第1図に示される如く
、シリンダブロック1内に配置されたシャフト4に取付
けられ該シャフト4とともの回転する斜板5と該斜板5
に接しながら摺動されるシュー6及び該シュー6の動き
を自由状態で保持するためのボール7によつて、シャフ
ト4の回転運動を斜板5を跨いで係留されたピストン3
の往復運動に変換している。
そして、このような基本的な構造において、冷凍回路内
を循環しコンプレッサに帰還してきた冷媒ガス等の被圧
縮媒体をピストン3にてシリンダボア2内で高圧に圧縮
してコンプレッサ(図示しない)に送り出し、そこで冷
却−し液化した後、エバポレータに送つて蒸発させ周囲
から蒸発潜熱を奪つて室内の空気を冷やし、一方奪つた
熱は前記コンデンサを通過中に空気中(大気中)へ放出
するサイクルを繰返し行なわさせているのである。しか
して、このような斜板式コンプレッサがカークーラー用
として用いられる時の作動条件は極めて過酷である。
つまり、駆動源がガソリンあるいはジーゼル等の内燃機
関であり、且つコンプレッサの小型化、軽量化等の目的
及びコンプレッサ能力から内燃機関の回転数とほぼ同じ
回転数を有する構造になつているからである。それ故、
斜板式コンプレッサの回転は内燃機関のアイドリング時
の回転数である約500rpmから高速走行時或は急加
速時等の約6000rpmの条件にさらされるのである
。また、斜板式コンプレッサのみに限られる問題ではな
いが、近年車輛の軽量化等にともない、コンプレッサ自
体の小型・軽量化が希求されるに至り、コンプレッサ内
のオイルポンプが取り外され、これに加えてその高性能
化を図るために潤滑オイルが減少せしめられることなど
によつてコンプレッサ内の摺動部に摩擦摩耗が惹起され
易くなつている。
更に、近年エンジンルーム内に取りつけられた各種装置
類、例えは排気ガス対策装置、燃料消費率低減のための
装置の設置にともなうエンジンルーム内の高温化が、コ
ンプレッサ内の潤滑オイルに与える悪影響もみのがせな
くなつている。
これらの条件下で使用される斜板式コンプレッサにおい
て、最も上記条件の悪影響を受ける部分は第1図の斜板
5とシュー6との摺動部である。けだし摺動速度がエン
ジンのアイドリング状態では約2〜3mIsec1最高
回転時の約6000rpmでは20〜25TrL1Se
Cとなり、通常走行時でも約7〜15m1secという
極めて高速でそれらが摺動されることとなるからである
。また、このような高速の摺動作用に加えて、被圧縮媒
体、例えば冷媒を圧縮するためにシューには荷重が作用
し、その大きさは60〜130k9/Cltであり、摺
動速度および圧力が共に最大の組合せになることはまれ
であるが、PV値(圧力をPk9/Cltl速度を■T
rl,ISeC)が2000を越えることは往々にして
有り得る。しかも、これが回転数に関連してくり返し行
なわれる。この繰返しによるシューの受ける荷重は特に
高回転になると衝撃的荷重になり、このような衝撃荷重
を受けながら、しかも高速摺動されるという極めて過酷
な条件が斜板とシューとの摺動部には生じるのである。
また斜板とシューとの摺動状況を潤滑面から見ると、前
記した如きオイルポンプの除去にともない摺動部に供給
される潤滑油は冷媒ガスとの混合によつてわずかにガス
状に供給されるだけとなる。
というのは、オイルポンプを除去された斜板式コンプレ
ッサの潤滑は、一般にオイルを含む冷媒ガスを、コンプ
レッサ内の各摺動部を巧みに巡回させることによつて潤
滑する方法をとるが、この場合オイル量と冷房能力とは
反比例する関係にあるため、斜板式コンプレッサの冷房
能力を高める有効な手段としてオイル量を減らす方向が
とられているからである。このことは別の面からみれば
斜板とシューの摺動部の寿命に最も影響を及ぼすのは潤
滑条件であり、特に潤滑オイル量が最も影響を及ぼす。
それ故、それら相反する関係の中で特に斜板式コンプレ
ッサの設計に当つて考慮されるのは、最も過酷な摺動条
件に適合できる斜板とシューのそれぞれの材質であるの
である。さらに斜板とシューとの摺動は、潤滑のための
オイルが充分に供給されたとしても充分な潤滑効果の得
られにくいスラスト摺動であるから、摺動面は常に境界
潤滑下におかれ、若しくはそこに固体接触が生じている
のであり、たカークーラー用斜板コンプレッサがその使
用上必然的な非定常的回転運動を行なうために生じる現
象として、斜板とシューとの摺動面には始動から数十秒
、長い時には、数分間、潤滑油が供給されない状態が生
じ、それ故この間は斜板とシューとは全くの無潤滑下に
おかれ、固体接触の状況で運転されることとなる。この
ような状態は冷媒が管路から洩れてしまつて冷凍サイク
ル内に封じ込められている冷媒が少なくなつた場合や、
エバポレータに取り付けられた蒸発圧力調整装置の作動
によつてコンプレッサに戻される冷媒量が減少せしめら
れた場合などにも同様に惹起されるのである。従つて、
これまでの斜板式コンプレッサにおける各種トラブルの
中で最も多いのは、上記した始動時からの無潤滑下で生
じる焼付きであり、またこの無潤滑下で生じた摩耗が致
命的欠陥になつてその後に焼付きを起すことであつた。
従来より上記のような潤滑条件下でも耐える材料として
、かつ上記のような高面圧、衝撃荷重に耐える材料とし
て、先ず斜板としては機械的な剛性、疲労強度、耐摩耗
性を持つ構造用合金鋼のニッケルクロム鋼、ニッケルモ
リブデン鋼、クロムモリブデン鋼、球状黒鉛鋳鉄等が用
いられ、かつ表面層は焼入れをして用いられていた。
また、ホールとしては主に高荷重に耐えるためにやはり
高炭素クロム鋼のようなものが用いられていた。そして
、シュー材としては、アルジル合金、リン青銅、銅一鉛
一錫合金、黄銅、高力黄銅合金、青銅合金、アルミニウ
ム青銅合金、バビツトメタル、含油軸受合金等が考えら
れていた。しかし、カークーラー用斜板式コンプレッサ
特有の前述の如き極めて過酷な運転条件に対し、これま
て知られている材料ではどれも充分満足し得るものでは
なかつたのであり、またこのような材料の中にあつて、
先に本出願人らは銅一鉛―錫系合金粉末を鋼板上に焼結
したバイメタル材が唯一の長寿命化可能な材料であるこ
とを見出し、特願昭49−109856号として出願し
たが、この出願に係−る材料であつても、より小型化、
高性能化の要求される斜板式コンプレッサには必ずしも
充分とは言えず、更に厳格な条件下にあつてはシューの
焼付が少なからず生じていたのであり、それ故更に焼付
の生じ難く且つ耐摩耗性に優れる等の従来よりもより以
上に向上せしめられた特性を有する寿命の長い材料の開
発が望まれているのである。
ここにおいて、上記の如き事情に鑑みて、本発明者らは
種々の研究開発を行つた結果、摺速2〜25m1sec
のくり返し運転並びに面圧130〜140kg/clの
くり返し衝撃荷重に耐え、また潤滑オイルの供給が極め
て微少で、冷媒との混合ガス状で供給され、かつ始動か
ら数秒ないし数分間は無潤滑な条件て摺動されても充分
耐え得る優れた合金材料を見出し、これを斜板式コンプ
レッサ、特にカークーラー用のシュー材料に適用するこ
とにより本発明を完成するに至つたものである。すなわ
ち、本発明は特に熱伝導度をあまり低下させない範囲で
強化され、且つ特に高温下での硬度の低下が少なく、し
かも良好な摺動特性を有する銅合金からなる。
前述した従来の問題を悉く解消せしめたシューを提供す
るものであつて、その要旨とするところは、前述の如き
斜板式コンプレッサにおいて、シュー材料として、銅C
uを主体とし、それに1〜8%(重量基準、以下同じ)
のマンガンMn..O.l〜4%のケイ素Siを含有せ
しめ、更に0.5〜15%の鉛Pbまたは0.5〜15
%のPbと5%未満(零を含まない)の錫Snを含有せ
しめたCu合金を用いることにある。かかる本発明にお
いて用いられるMn並びにSjは、主としてCuに固溶
されて機械的強度を向上させる添加元素であるが、また
これらがCuに同時に添加されることにより、Cu母材
内にMn.5Siとの化合物による析出物を形成せしめ
、以てこれら元素の固溶並びに析出効果に基づいてCu
の有効な強化が図られ、しかも耐摩耗性が改善されるの
である。
特に、これら、本発明に従つてCuに添加せしめられる
固溶形添加元素のN4n,Siのそれぞれの添加量は、
次のことを考慮して定められることとなる。即ち、先ず
Siは0.1〜4%、好ましくは0.3〜2.0%範囲
で使用され、0.1%未満ではマリックスの固溶強化元
素としては固溶量が不足し、充分でなく、また4%を越
える量で添加されると金属間化合物か析出し合金か脆化
するからである。また、Mnは1〜8%、好ましくは1
.5〜5%の割合で添加する必要があり、特に4〜5%
がもつともよい。なぜなら、Mnのみでも固溶による組
織の機械的向上もはかれるが、これがS1とともに添加
されると、もつとも理想的な共晶珪化物得られ、すぐれ
た耐摩耗性が得られるからである。しかし、Mn添加量
が1%未満では亜共晶珪化物となり、充分な耐摩耗性が
得られないのであり、逆に8%を越えると、マトリック
スの硬度が”高くなりすぎて相手材を摩耗させてしまう
問題を生ずると同時に、熱伝導度が低下しす?るからで
ある。また、かかるMn及びSiと共にCuに添加せし
められる鉛Pbは、Cu母材に固溶しない低融点材・(
融点400℃以下)であり、かかるPb或いは低融点材
たるPbを主としたP胎金を添加することによつて、更
にシューの摺動特性、特になじみ性、すベリ性が著しく
向上され得るのである。
かかる効果によつて、特に高性能斜板式コンプレッサに
ノ特有の始動時の無潤滑下、運転時の境界潤滑下におい
てシューが摺動することによつて生じる種々なるトラブ
ルが更に効果的に解消され得ることとなる。なお、この
Pbの添加効果を充分に奏せしめるためには、0.5〜
15%の添加量が必要であり、その添加量が0.5%未
満では目的とする充分ななじみ性が得られず、また15
%を越えると、合金中に均一分散せしめることが難しく
、特殊な製造方法を用いることが必要となり、更にひい
てはマトリックスの強度を低下させることになるので好
ましくない。さらに、これら添加元素に加えて更にCu
に添加せしめられるSnは、Pbとは異なる作用効果を
持ち、Cuに固溶することによつてマトリックスを強化
することはもちろん、摺動特性上は摩擦係数を低くし、
かつこの摩擦係数は高温になつても安定した低摩擦係数
であつて、その結果特に高温状況下での耐焼付性にすぐ
れた効果を発揮するのである。
しかし、かかる添加されるSnは上記の如くCuに固溶
してしまうため、合金の熱伝導性を低下させやすく、そ
れ故その添加範囲は限定される。この意味において、そ
の添加上限としては5%が採用され、それ故Snは5%
未満の範囲で(勿論零は含まれない)適宜その添加量が
決定されるのであり、またその好適な添加量としては1
〜3%が最も望ましいのである。従つて、本発明に従う
、Cuを母材とし、これにMn,Si並びに低融点材(
Pb)、更にはこれらと共にSnをそれぞれ添加した合
金は、シュー素材として優れた特性を持つ合金組成とな
つているのである。
けだし、潤滑オイル量の少ない場合のカークーラー用斜
板式コンプレッサシューとして最も問題になるのはシュ
ーの熱伝導度であり、そしてその熱伝導度に最も影響を
及ぼすのは添加元素であり、さらに摩擦係数の大小が発
熱の直接原.因となるのであつて、それ故いかに少ない
添加元素でマトリックスを強化し、かつなじみ性を向上
させるかが高性能カークーラー用斜板式コンプレッサシ
ューとして更に良好に適応出来るか否かのポイントとな
つているからである。そして、いわゆする通常運転時は
比較的少ないながらもある程度の潤滑オイルは供給され
るため、特にシュー材としてはなじみ性を重んじるより
も熱伝導性をよくし、効果的に熱を放散させること及び
高温下で硬度の低下を少なくして組織変化を少なくする
こと・がシューのすベリ性能を左右する。この意味にお
いて、Mn及びSiの併用或はこれらと共にSnを添加
することは重要な効果を奏するものであるが、他方これ
らに加えて主としてなじみ性を向上させる目的で添加さ
れる低融点材たるPbは通常運転時にはあまり顕著な効
果を発揮しない。しかしながら、逆に始動時より無潤滑
に近い状況で運転される場合は低融点材Pbによるなじ
み性の効果は大いに発揮されるのである。また、高性能
カークーラー用斜板式コンプレッサにおいて始動時の無
潤滑状況が改善されることにより、それらが短時間にて
解消されるように設計されることになつても、完全に解
消させることフは難しく、またオイル量の減少、冷媒ガ
スの減少等は通常運転時にもたまに起り、このような種
々の条件に対しても対応出来るシューの材質としては種
々の性能が要求されるのてある。
それ故、本発明に従う添加元素の選択と量と、それによ
る強化度合、熱伝導性は充分に考慮される必要があり、
最も適切と思われる組合せはCuにMnとSi並びにP
b,Snをともに添加することが望ましいのてある。
特に、固溶によるマトリックス全体の強化と耐摩耗性向
上に加えて、固溶元素を多くしすぎることによる害であ
る金属間化合物のための組織不均一と熱伝導性の低下、
マトリックスの硬化しすぎによるもろさをなくすために
、上記のような害をあまりともなわないで強化出来る、
本発明に従う併用によつて析出物を形成し得る加元素を
用いれば、焼付きにくく、かつ析出物による耐摩耗性も
期待でき、そして熱伝導性はあまり低下させない範囲で
可能となるのである。
なお、通常摺動材の選択には相手材の選択も重要であり
、特に条件がきびしい場合は、相手材もより限定される
。そのような中にあつても従来の摺動材は相手材がCr
鋼、Mn鋼であれば比較的良好であるが、これが球状黒
鉛鋳鉄となると摺動特性が悪く相手材としては不適とな
る。しかしながら、本発明に係るCu合金からなるシュ
ー材は相手材が球状黒鉛鋳鉄であつても耐えることが確
認されている。また、本発明者らの検討によれば、高性
能カークーラー用斜板式コンプレッサに使用できるシュ
ー材として要求される熱伝導度は0.2ca11c1t
・Sec・℃以上であることが望ましく、更に0.4c
a11c71!・Sec・℃以上であることがより好ま
しいものであり、且つその硬度にあつても300℃の高
温下においてビッカース硬さ(Hv)80以上の値を有
することが望ましいことが明らかとなつたがが、本発明
に係るCu合金はいずれもかかる望ましい熱伝導度並び
に硬度を有するものであり、以て優れた効果を奏してい
るのである。次に、本発明に係る好ましい合金組織を挙
げるならば、先ずCuにMn,Si並びにPbを添加し
たものがある。
Mn,Si及びPbを添加させると、Mn,Slの一部
固溶によるマトリックスの強化と、MnとSiとの化合
物の析出による耐摩耗性の向上、及びPb添加によるな
じみ性の向上と境界潤滑下での良好なすベリ性を持つ材
料が得られるのであり、その好ましい添加割合としてM
nl.5〜5%、SiO.3〜2%、Pb5〜10%を
選ぶことにより、熱伝導度を低下せしめることなく且つ
高温下での硬さの低下の少ない特性が付与され、以て優
れた効果が発揮されるのである。また、これらの元素組
合せに更にSnを添加した場合(つまりCuにMn,S
i,Pb並びにSnを添加した合金とすること)、Sn
はCuに極めて固溶しやすいので、これによつて前記S
n無添加のCu合金における効果に加えて更に充分な機
械的強度と高温下でも更に安定した、かつ低い摩擦係数
を持つシュー材料が得られるのである。
この場合の好ましい添加割合はMnl.5〜5%、Si
O.3〜2%、Pb5〜10%、Snl〜3%である。
尚、Snの添加はまた鋳造性の改良にも有効である。こ
の結果、かくの如き本発明に係るCu合金には次のよう
な効果を認めることが出来るのである。
すなわち、従来のシュー材料に比べ添加元素の量が著し
く少ないため、熱伝導性がよく、無潤滑に近い状態が長
くつづいても生じた摩擦熱を放散しやすく、かつ高温に
なつてもシュー材の軟化がなく、そのため焼付きに至り
にくいのである。また、本発明にあつては強化のための
添加元素が従来に比べて少ないことから、従来材料に比
べて充分な強化は見果たされていないように考えられる
が、従来材にあつては添加元素が20〜40%もの多量
であるための熱の放散が悪いことから生じる焼付きやす
さを、多量のPbの添加によるなじみ性、すベリ性で解
決しようとしていたため、本発明での銅合金よりは常温
下では多少優れているが、全体としての強度は低下して
いたのであり、これに対し本発明は強化添加元素も床な
いが、またなじみ性向上材(元素)も少ないので、結果
的にさほど従来材と比して強度に差がないのてある。し
かし、特に高温下では、本発明での銅合金は従来付より
も優れた値を示す。さらに、本発明にあつては、なじみ
性向上材も少ないことと、加えて一高温下でも硬さの低
下が少ないMn,Si,Snの固溶元素の添加により、
シューが摩擦熱等により高温になつてもマトリックスの
強度、硬度は低下せず、極めて安定な状態になつており
、それ故にこの極めて安定なマトリックスの状態である
がために均一に分散しているPb等のなじみ性向上効果
も、より効果的に発揮されることとなるのである。なお
、本発明のCu合金には、その他添加元素としてニッケ
ルNil鉄FelテルルTelリンP1アンチモンSb
lヒ素As等を少割合で添加せしめることが出来、それ
によつて主に強度向上あるいはマトリックスの微細化等
の効果があるが、いずれも添加効果に一長一短があり、
Mn,Si,Pb,Snに比べてやや性能が落ちること
が確かめられている。
しかしある条件下では使用に耐えることも確かめられて
いる。以下に、本発明の理解を更に容易にするために、
本発明の具体例を示す。
先ず、第1表に示す組成割合で鋳造法により試料1〜6
を得た。
鋳造法としては、約1250℃で0人合金元素Mn,S
i,Sn..Pbの順に添加する方法を採用し、そして
得られた材料を偏析防止のため約700℃、2Hrsの
熱処理を行つてCu合金材料を得た。そして、得られた
これらの材料による実機試験を行うために、それぞれ直
径18Wr!n1厚さ4.5T1Unに加工を施してシ
ューを得た。
また、このシューには中心に直径約14W11のボール
の一部が内接するように深さ約3順の球状凹面が施して
ある。尚比較材として上記と同様の方法により、第2表
に示す合金組成の試料11〜18を作り、本発明に係る
Cu合金からのシューとの比較を行つた。また、試料1
〜6の常温時の最終加工時の硬さはすべてHvlOO以
上を有するものであつた。
さらに、得られた各試料の熱伝導度を測定し第3表に示
すが、該表より明らかなように、本発明のCu合金から
なる各試料はいずれも優れた熱伝導度を有しているので
ある。実験1 第1表、第2表の各試料を用いて摩擦係数とその時の発
熱温度を測定する実験を行つた。
測定方法としては円板を回転させ、これにシューを押圧
し、その押圧荷重を漸増させながら、その時の摩擦係数
およびシューの発熱温度を測定した。
条件 (1)すベリ速度 13TrL/SeC一定 (2
)荷 重 40k9/Cllより20k9/dず
つ漸増
各荷重段階は3紛 (3)潤滑オイル 低粘度オイ
ルSSU7O″ (4)潤滑方法 フェルト塗
布 約0.8cc/分 (5)試 験 片 デイス
クニ真直度1μm 以下、あ
らさ(剋 大)70.4〜0
.6−S シユーニ真直度1μmリ
下、あらさ(最大)
0.4〜0.6−S得られた結果を第2図
、第3図に示す。
なお、5第2図、第3図は実験結果の一部である。他の
μ料1,3,4,6も2,5と比べて多少性能は范ちる
が同様の結果が得られている。第2図より明らかなよう
に、本発明にもとづく試料は比較材に比して、すべての
領域で摩擦係数が低く、かつ伺9重を増加させても安定
している。また、第3図からシューの発熱温度をみると
、本発明に係る試料にあつては比較試料に比して、すべ
ての領域で低くなるのである。
さらに、これらの結果と第3表の各試料の熱伝導度とを
対応させてみると、熱伝導度がある程度以上ある本発明
試料はすべて良好である。これらのことから、荷重を増
加させれば、当然摩擦抵抗は高くなつて、発熱が生じ、
この発熱によつて材料の組織が変化し、摩擦係数の増加
によつて焼付くという傾向が熱伝導性の悪4い比較試料
には生じているが、本発明試料には発熱があつてもその
放熱性にすぐれているため、シュー全体の温度、あるい
は摺動面近くの温度があまり高くならず、それがため組
織変化、摩擦係数の増加等の現象がなく、すべての領域
で安定しているのである。
こ)で特に注目すべきはオイル潤滑が充分でない条件で
ありながら、本発明試料は良好であることであり、そこ
に大きな意義があるのである。実験2次に潤滑油の供給
において最も厳しい条件下での実機試験を行ない、得ら
れた結果を第4表に示した。
尚、試験条件は以下の通りである。(1)コンプレッサ
ー 斜板式コンプレッサー (総排
気量150cc)(2)回転数4000rpm(3)吐
出側ガス圧 Pd=4〜5k9/Clt(4)吸入側ガ
ス圧 Ps=約−50TS1LHg(5)作動時間
20Hrs(6)潤滑オイル 冷凍機オイル15
0cc(7)相 手 材 球状黒鉛鋳鉄(8)ガ
ス 量 100y(正規の約10%)第4表より明ら
かなように、本発明に係る試料はいずれも焼付が全く発
生せず、すべて良好である。
特に、この実験は通常運転状況で起る中で最も潤滑の厳
しい条件であることから、このような条件下でも満足出
来たことは、まさしく本発明に係るCu合金試料の優秀
さを証明するものである。実験3 次に負荷寿命試験として、特に潤滑不良を起こ』しやす
い条件下での実機試験を行ない、その結果を第5表に示
した。
尚、試験条件は以下の通りである。 (1)コンプレッ
サー 斜板式コンプレッサー (
総排気量150cc) (2)回転数5500r′Pm
(3)吐出側ガス圧 Pd=20k9/Clt(4)吸
入側ガス圧 Ps=3k9/Clt(5)作動時間
400Hrs(6)潤滑オイルと量 冷凍機オイル、
150ccノ (7)継続運転 2醗運転、5秒
休止(8)相 手 材 球状黒鉛鋳鉄 (9)ガス量
1kg 7第5表より明らかなように本発明に係る試料1〜6は
いずれも比較試料11〜18に比して、焼付現象はなく
、また摩耗量も少なく、充分使用に耐えることが判明し
た。
この実験は潤滑オイルがほとんど存在しない状況が生じ
やすい場合の実験であることから、これに対し良好であ
つたことは焼付にくいことを示すものである。
以上詳述した如く、本発明はコンプレッサー、特にカー
クーラー用斜板式コンプレッサーにおいて潤滑オイルが
極めて少なく、斜板とシューの摺動部にオイルが充分供
給されなくとも、また数分間の無潤滑状態が生じても、
更に相手材として摺動特性の悪い球状黒鉛鋳鉄であつて
も、損耗が少なく且つ熱伝導度に優れた特定のCu合金
からな・るシュー材を用いたことによつて、極めて長期
間の使用に耐え得る、寿命の長い斜板式コンプレッサー
を提供し得たものであつて、特にカークーラー用のコン
プレッサーの高性能化に大きく寄与し得たところに、大
きな意義を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は斜板式コンプレッサーを説明するための縦断面
図であり、第2図及び第3図は実験1において得られた
摩擦係数及び発熱温度結果をそれぞれ示すグラフで〆る
。 1・・・シリンダブロック、2・・・シリンダボア、3
・・ゼストン、4・・・シャフト、5・・・斜板、6・
・ウユIl7l●ボこル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリンダブロック内において回転軸により回転せし
    められる斜板と、該斜板にシューを介して係留されたピ
    ストンとを有し、該斜板の回転に応じて前記ピストンが
    シリンダボア内を往復動するようにされた斜板式コンプ
    レッサにおいて、前記シューが、銅を主体とし、これに
    1〜8%のマンガン及び0.1〜4%のケイ素を含有せ
    しめ、更に0.5〜15%の鉛を含有せしめた銅合金か
    らなることを特徴とする斜板式コンプレッサ。 2 シリンダブロック内において回転軸により回転せし
    められる斜板と、該斜板にシューを介して係留されたピ
    ストンとを有し、該斜板の回転に応じて前記ピストンが
    シリンダボア内を往復動するようにれた斜板式コンプレ
    ッサにおいて、前記シューが、銅を主体とし、これに1
    〜8%のマンガン及び0.1〜4%のケイ素を含有せし
    め、更に0.5〜15%の鉛及び5%未満(零を含まな
    い)の錫を含有せしめた銅合金からなることを特徴とす
    る斜板式コンプレッサ。
JP53073645A 1978-06-14 1978-06-16 斜板式コンプレツサ Expired JPS6053196B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53073645A JPS6053196B2 (ja) 1978-06-16 1978-06-16 斜板式コンプレツサ
US05/960,772 US4307998A (en) 1978-06-14 1978-11-15 Swash-plate-type compressor for air-conditioning vehicles

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JPS54164014A JPS54164014A (en) 1979-12-27
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