JPS606341B2 - 2―(2‐フルオロ‐4‐ビフエニリル)プロピオン酸の製造法 - Google Patents
2―(2‐フルオロ‐4‐ビフエニリル)プロピオン酸の製造法Info
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- JPS606341B2 JPS606341B2 JP15825176A JP15825176A JPS606341B2 JP S606341 B2 JPS606341 B2 JP S606341B2 JP 15825176 A JP15825176 A JP 15825176A JP 15825176 A JP15825176 A JP 15825176A JP S606341 B2 JPS606341 B2 JP S606341B2
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Description
本発明は医薬品として有用な、優れた消炎鎮痛作用を有
する2−(2−フルオロー4−ピフェニリル)プロピオ
ン酸の新規な製造方法に関する。 本発明の目的は、上記化合物に関し従来の製法より簡便
で、工業的に有利な新規製造法を提供することにある。
2一(2ーフルオロ−4−ビフエニリル)プロピオン酸
〔W〕の製造については、従来いくつかの合成方法が提
案されているが、現在までに工業的製法として満足し得
るものは見出されていない。 即ち、例えば椿公昭44一25076号公報には、2−
フルオロ−4ービフェニル酢酸をェステル化し、次いで
炭酸ヱステルを反応させマロン酸ェステル誘導体とし、
然る後メチル化、加水分解、脱炭酸という工程を経て、
目的物を得る方法が記載されているが、この方法は出発
物質であるビフェニル酢酸を製造するためにウィルゲロ
ツト反応を用いているが、高温、高圧を必要とし、また
生成物を単離するのに複雑な方法を用いなければならず
収率も低いという不利点があり、さらにこのようにして
得られたビフェニル酢酸から目的物に至るまでにはなお
5段階以上の反応を要し、またその途中のメチル化で高
価なョウ化メチルを用いるなど多くの欠点を有するもの
である。 また特公昭45−2836y号公報にはプロピオン酸化
合物〔W〕に対応するニトリル、アミド、チオアミドま
たはェステルを加水分解する方法が記載されているが、
この方法は上記のニトリル等の酸前駆物質を合成するに
際して、危険な試薬を用いる、工程数が長い、収率が低
いなどの欠点があり、工業的に不利である。 また特公昭47一18105号公報には4ーアセチルー
2ーフルオロビフェニル〔1〕と炭酸アンモニウムとシ
アン化物とを出発物質とする方法が記載されているが、
シアン化物のような叢性物質を便用することおよび多工
程を必要とすることなどの不利点がある。 また特公昭47一2455び号公報には、アセトフェノ
ン化合物〔1〕のダルツェソ縮合反応によって生成せし
めたグリシド酸ェステルを経由する方法が記載されてい
るが、このダルッェン反応は、かなり激烈な反応であり
、また水分の影響を受け易い点で、工業的規模での実施
には不適当であるので、この方法も有利な方法とはいい
難い。 これ等の方法に対しその改良を目的とした多くの特許出
願が公開公報に見出されるが、それ等はいずれも原料の
入手困難、操作の困難性、多工程の必要性などの点で、
従来技術を改良した方法とは認めがたく「工業的製法と
しては満足すべきものではない。 本発明老等は前記のプロピオン酸化合物〔W〕の工業的
製法と探究し、研究を重ねた結果、前記公知の諸方法の
欠陥を有しない新規製造法を見出した。 即ち本発明は前記ァセトフヱノソ化合物〔1〕とメチル
硫酸トリメチルスルホニウムとを塩基の存在下で反応さ
せて、2−(2ーフルオロ−4−ビフェニリル)−2−
メチルオキシラン
する2−(2−フルオロー4−ピフェニリル)プロピオ
ン酸の新規な製造方法に関する。 本発明の目的は、上記化合物に関し従来の製法より簡便
で、工業的に有利な新規製造法を提供することにある。
2一(2ーフルオロ−4−ビフエニリル)プロピオン酸
〔W〕の製造については、従来いくつかの合成方法が提
案されているが、現在までに工業的製法として満足し得
るものは見出されていない。 即ち、例えば椿公昭44一25076号公報には、2−
フルオロ−4ービフェニル酢酸をェステル化し、次いで
炭酸ヱステルを反応させマロン酸ェステル誘導体とし、
然る後メチル化、加水分解、脱炭酸という工程を経て、
目的物を得る方法が記載されているが、この方法は出発
物質であるビフェニル酢酸を製造するためにウィルゲロ
ツト反応を用いているが、高温、高圧を必要とし、また
生成物を単離するのに複雑な方法を用いなければならず
収率も低いという不利点があり、さらにこのようにして
得られたビフェニル酢酸から目的物に至るまでにはなお
5段階以上の反応を要し、またその途中のメチル化で高
価なョウ化メチルを用いるなど多くの欠点を有するもの
である。 また特公昭45−2836y号公報にはプロピオン酸化
合物〔W〕に対応するニトリル、アミド、チオアミドま
たはェステルを加水分解する方法が記載されているが、
この方法は上記のニトリル等の酸前駆物質を合成するに
際して、危険な試薬を用いる、工程数が長い、収率が低
いなどの欠点があり、工業的に不利である。 また特公昭47一18105号公報には4ーアセチルー
2ーフルオロビフェニル〔1〕と炭酸アンモニウムとシ
アン化物とを出発物質とする方法が記載されているが、
シアン化物のような叢性物質を便用することおよび多工
程を必要とすることなどの不利点がある。 また特公昭47一2455び号公報には、アセトフェノ
ン化合物〔1〕のダルツェソ縮合反応によって生成せし
めたグリシド酸ェステルを経由する方法が記載されてい
るが、このダルッェン反応は、かなり激烈な反応であり
、また水分の影響を受け易い点で、工業的規模での実施
には不適当であるので、この方法も有利な方法とはいい
難い。 これ等の方法に対しその改良を目的とした多くの特許出
願が公開公報に見出されるが、それ等はいずれも原料の
入手困難、操作の困難性、多工程の必要性などの点で、
従来技術を改良した方法とは認めがたく「工業的製法と
しては満足すべきものではない。 本発明老等は前記のプロピオン酸化合物〔W〕の工業的
製法と探究し、研究を重ねた結果、前記公知の諸方法の
欠陥を有しない新規製造法を見出した。 即ち本発明は前記ァセトフヱノソ化合物〔1〕とメチル
硫酸トリメチルスルホニウムとを塩基の存在下で反応さ
せて、2−(2ーフルオロ−4−ビフェニリル)−2−
メチルオキシラン
〔0〕を生成せしめ、この化合物を合
成ゼオラィトで処理し、2一(2ーフルオロ−4ービフ
エニリル)プロピオンァルデヒド〔m〕に変換し「該化
合物を酢酸の存在下に、次亜ハロゲン酸を用いて酸化す
ることからなるプロピオン酸化合物〔N〕の製造方法を
提供するものである。 以下本発明についてさらに詳細に説明する。 まずァセトフェノン化合物〔1〕をァセトニトリル等の
低沸点溶媒を用いて塩基の存在下で「 メチル硫酸トリ
メチルスルホニウムと反応させオキシラン化合物
成ゼオラィトで処理し、2一(2ーフルオロ−4ービフ
エニリル)プロピオンァルデヒド〔m〕に変換し「該化
合物を酢酸の存在下に、次亜ハロゲン酸を用いて酸化す
ることからなるプロピオン酸化合物〔N〕の製造方法を
提供するものである。 以下本発明についてさらに詳細に説明する。 まずァセトフェノン化合物〔1〕をァセトニトリル等の
低沸点溶媒を用いて塩基の存在下で「 メチル硫酸トリ
メチルスルホニウムと反応させオキシラン化合物
〔0〕
を製造する。本発明方法においてメチル硫酸トリメチル
スルホニウムを用いることは「本発明の一特徴を形成す
るものである。 即ち上記の反応で生成した硫化ジメチルを溶媒と一諸に
蟹去し、その際、留去物の受器中に予め硫酸ジメチルを
入れておき〜受器中にて、メチル硫酸トリメチルスルホ
ニゥムを生成せしめ、このメチル硫酸トリメチルスルホ
ニゥムを上記のアセトフヱノン化合物〔1〕との反応に
再び使用することを特徴とする。 使用する塩基の例としては、水素化ナトリウム、水素化
カリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメトキサイド
、ナトリウムエトキサイド「カリウム第三ブトキサィド
等を挙げることができる。 溶媒の例としてはジメチルスルホキシド、ジェチルスル
ホキシドなどのスルホキシド類や、テトラヒドロフラン
、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド
、アセトニトリル等が挙げられ、またこれ等の混合溶媒
も使用することができる。 反応温度は一般に低温から溶媒の沸点まで広く使用でき
るが、好ましくは一1ooo〜50qoである。 塩基とメチル硫酸トリメチルスルホニウムとのモル比は
等モルが好ましく、アセトフヱノン化合物〔1〕に対し
ては好ましくは1.3〜14牙音モル用いる。またアセ
トフェノン化合物〔1〕をメチル硫酸トリメチルスルホ
ニウムと塩基との混合溶液に加えるとき「そのまま無溶
媒で加えても良いが、テトラヒドロフランやアセトニト
リルに溶解しその溶液を加えることが好ましい。 この反応によりオキシラン化合物
を製造する。本発明方法においてメチル硫酸トリメチル
スルホニウムを用いることは「本発明の一特徴を形成す
るものである。 即ち上記の反応で生成した硫化ジメチルを溶媒と一諸に
蟹去し、その際、留去物の受器中に予め硫酸ジメチルを
入れておき〜受器中にて、メチル硫酸トリメチルスルホ
ニゥムを生成せしめ、このメチル硫酸トリメチルスルホ
ニゥムを上記のアセトフヱノン化合物〔1〕との反応に
再び使用することを特徴とする。 使用する塩基の例としては、水素化ナトリウム、水素化
カリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメトキサイド
、ナトリウムエトキサイド「カリウム第三ブトキサィド
等を挙げることができる。 溶媒の例としてはジメチルスルホキシド、ジェチルスル
ホキシドなどのスルホキシド類や、テトラヒドロフラン
、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド
、アセトニトリル等が挙げられ、またこれ等の混合溶媒
も使用することができる。 反応温度は一般に低温から溶媒の沸点まで広く使用でき
るが、好ましくは一1ooo〜50qoである。 塩基とメチル硫酸トリメチルスルホニウムとのモル比は
等モルが好ましく、アセトフヱノン化合物〔1〕に対し
ては好ましくは1.3〜14牙音モル用いる。またアセ
トフェノン化合物〔1〕をメチル硫酸トリメチルスルホ
ニウムと塩基との混合溶液に加えるとき「そのまま無溶
媒で加えても良いが、テトラヒドロフランやアセトニト
リルに溶解しその溶液を加えることが好ましい。 この反応によりオキシラン化合物
〔0〕が定量的収率で
生成するが、このものは文献未記載の新規物質である。 次に上記反応によって得られたオキシラン化合物〔mを
有機溶媒に溶かし、合成ゼオラィトの存在下で転位せし
めアルデヒド化合物〔m〕を製造する。使用する合成ゼ
オラィトの形状は種々の形態をとることができるが、棒
状ないし球状のものは反覆使用の場合には好ましい形態
である。 なお「合成ゼオラィトの市販品の例としては合成ケイ酸
アルミニウムおよびモレキュラーシーブ(ス)(商品名
三ユニオン・カーバイド社製)、ゼオラム(商品名:東
洋曹達工業株式会社製)、ニッカベレット(商品名:日
本活性白土株式会社製)、モレキュラィト(商品名:栗
田工業株式会社製)などが挙げられる。溶媒としてはベ
ンゼン、トルェン「キシレン・へキサン、シクロヘキサ
ン等の炭化水素類「 エーテル「ジオキサン、テトラヒ
ドロフラソ、プロピルェーテル等のエーテル類が挙げら
れ、その量は1〜1の音量、より好ましくは3〜5倍量
用いられる。 本発明方法において合成ゼオラィトを用いることは、本
発明の一特徴を形成するものである。 すなわちこの特徴により以下の如き利点がもたらされる
。1 触媒作用(活性)が高く選択性が高い(目的物の
収率が高く、副生成物も少し、)。 2 反応後、反応生成物と触媒の分離が容易である(作
業性能は極めて向上する)。 3 使用後の触媒は再生操作を必要とせず反覆使用し得
る。 4 水洗操作を必要としないので、水に関する各種の処
理問題(廃水、廃水に伴う触媒の廃棄等の公害関連問題
)が生起しない。 5 反応後、溶媒も再処理不要で反覆使用し得る。 6 触媒自体が溶媒の乾燥を行うため、溶媒の脱水操作
を施す必要がない。 7 反応装置に対する腐蝕作用がない。 8 得られたアルデヒド化合物に混在していても、その
蒸留時にァルデヒド化合物の再変換が起こらない(他の
触媒の場合は変換が起り、収量の低下に大きく影響する
)。 本発明方法においてアセトフェノン化合物〔1〕を塩基
の存在下、メチル硫酸トリメチルスルホニゥムによりオ
キシラン化合物
生成するが、このものは文献未記載の新規物質である。 次に上記反応によって得られたオキシラン化合物〔mを
有機溶媒に溶かし、合成ゼオラィトの存在下で転位せし
めアルデヒド化合物〔m〕を製造する。使用する合成ゼ
オラィトの形状は種々の形態をとることができるが、棒
状ないし球状のものは反覆使用の場合には好ましい形態
である。 なお「合成ゼオラィトの市販品の例としては合成ケイ酸
アルミニウムおよびモレキュラーシーブ(ス)(商品名
三ユニオン・カーバイド社製)、ゼオラム(商品名:東
洋曹達工業株式会社製)、ニッカベレット(商品名:日
本活性白土株式会社製)、モレキュラィト(商品名:栗
田工業株式会社製)などが挙げられる。溶媒としてはベ
ンゼン、トルェン「キシレン・へキサン、シクロヘキサ
ン等の炭化水素類「 エーテル「ジオキサン、テトラヒ
ドロフラソ、プロピルェーテル等のエーテル類が挙げら
れ、その量は1〜1の音量、より好ましくは3〜5倍量
用いられる。 本発明方法において合成ゼオラィトを用いることは、本
発明の一特徴を形成するものである。 すなわちこの特徴により以下の如き利点がもたらされる
。1 触媒作用(活性)が高く選択性が高い(目的物の
収率が高く、副生成物も少し、)。 2 反応後、反応生成物と触媒の分離が容易である(作
業性能は極めて向上する)。 3 使用後の触媒は再生操作を必要とせず反覆使用し得
る。 4 水洗操作を必要としないので、水に関する各種の処
理問題(廃水、廃水に伴う触媒の廃棄等の公害関連問題
)が生起しない。 5 反応後、溶媒も再処理不要で反覆使用し得る。 6 触媒自体が溶媒の乾燥を行うため、溶媒の脱水操作
を施す必要がない。 7 反応装置に対する腐蝕作用がない。 8 得られたアルデヒド化合物に混在していても、その
蒸留時にァルデヒド化合物の再変換が起こらない(他の
触媒の場合は変換が起り、収量の低下に大きく影響する
)。 本発明方法においてアセトフェノン化合物〔1〕を塩基
の存在下、メチル硫酸トリメチルスルホニゥムによりオ
キシラン化合物
〔0〕に変換し、次いでその生成物の溶
媒抽出物を合成ゼオラィトにより乾燥すると、上記オキ
シラン化合物は単離を姿せずそのままアルデヒド化合物
〔m〕に変換される。 このことは本発明者等により見出された新知見であり、
これによりアセトフヱノン化合物〔1〕から実質的には
1工程でアルデヒド化合物〔m〕が製造し得ることとな
る。従って上記の工程における合成ゼオラィトの使用は
、本発明の工業的にすぐれた特徴の一つとして指摘する
ことができる。合成ゼオラィトの使用量は反応温度によ
り変えることができるが、通常はオキシラン化合物〔0
〕の重量に対し1′3〜1/200で好結果を得ること
ができる(収率90〜95%)。 次に上記の転位反応によって得られたアルデヒド化合物
〔m〕は酢酸の存在下に次亜ハロゲン酸塩で酸化されプ
ロピオン酸化合物〔W〕が生成する。 酸化法としては一般的な公知の酸化法、即ち苛性ソーダ
水溶液中過マンガン酸カリによる酸化:酢酸:ジクロル
ェタン混合溶媒を用いるクロム酸硫酸による酸化:過酸
化水素や有機過酸、例えば過酢酸、過安息香酸などの過
酸による酸化:硝酸、硝酸銀、分子状酸素による酸化等
があげられるが、これ等はいずれもアルデヒド化合物〔
m〕の酸化による目的物〔W〕への変換手段としては工
業的には満足し得ないものである。 本発明者等は驚ろくべきことに、この酸化を酢酸の存在
下に次亜ハロゲン酸塩を用いて行なうと、きわめて良好
な収率と純度をもって目的物〔W〕が得られることを見
出した。 このことは以下述べる如く従来技術からは全く予知し得
ないものである。即ち従来、次亜ハロゲン酸塩による酸
化方法は公知であるが、この方法を用いてアルデヒド化
合物〔m〕の酸化を行なった場合、アセトフヱノン化合
物〔1〕や、・3ーフルオロー4−フェニル安息香酸が
得られ、プロピオン酸化合物〔W〕が全く得られないの
である。本発明者等は先に述べた如く、酢酸の存在下に
次亜ハロゲン酸塩を用いることによりアルデヒド化合物
〔m〕の目的物〔W〕への変換をきわめて優れた結果を
もって成功したものである。酢酸存在下における次亜ハ
ロゲン酸塩による酸化は、一般にはアルデヒド化合物〔
m〕を溶媒、好ましくはアセトンに溶解し、これに酢酸
を共存せしめ、次亜ハロゲン酸塩、例えば次亜塩素酸ナ
トリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム
、次亜臭秦酸ナトリウム、次亜臭素酸カリウムなどを用
いて行われる。酢酸の使用量は、次亜ハロゲン酸塩を中
和し得る量以上であり、反応液の液性は酸性であること
を必要とする。反応は発熱反応であるので冷却するのが
好ましく、反応系の温度は−1000〜3000好まし
くは−500〜1oo0に保持するのが適当である。 この反応により目的物〔W〕が好収率にて生成する。本
発明方法は以上述べた如く従釆提案されているプロピオ
ン酸化合物〔W〕の製造方法に比し、その原料の入手性
、操作の簡便性、工程の簡略、高収率、純度のいずれの
点においても作用効果の優れた製造法である。 以下に実施例を掲げ、本発明の具体化例をさらに詳細に
説明する。 実施例 (a)2一(2ーフルオロー4−ビフエニリル)−2−
メチルオキシラン
媒抽出物を合成ゼオラィトにより乾燥すると、上記オキ
シラン化合物は単離を姿せずそのままアルデヒド化合物
〔m〕に変換される。 このことは本発明者等により見出された新知見であり、
これによりアセトフヱノン化合物〔1〕から実質的には
1工程でアルデヒド化合物〔m〕が製造し得ることとな
る。従って上記の工程における合成ゼオラィトの使用は
、本発明の工業的にすぐれた特徴の一つとして指摘する
ことができる。合成ゼオラィトの使用量は反応温度によ
り変えることができるが、通常はオキシラン化合物〔0
〕の重量に対し1′3〜1/200で好結果を得ること
ができる(収率90〜95%)。 次に上記の転位反応によって得られたアルデヒド化合物
〔m〕は酢酸の存在下に次亜ハロゲン酸塩で酸化されプ
ロピオン酸化合物〔W〕が生成する。 酸化法としては一般的な公知の酸化法、即ち苛性ソーダ
水溶液中過マンガン酸カリによる酸化:酢酸:ジクロル
ェタン混合溶媒を用いるクロム酸硫酸による酸化:過酸
化水素や有機過酸、例えば過酢酸、過安息香酸などの過
酸による酸化:硝酸、硝酸銀、分子状酸素による酸化等
があげられるが、これ等はいずれもアルデヒド化合物〔
m〕の酸化による目的物〔W〕への変換手段としては工
業的には満足し得ないものである。 本発明者等は驚ろくべきことに、この酸化を酢酸の存在
下に次亜ハロゲン酸塩を用いて行なうと、きわめて良好
な収率と純度をもって目的物〔W〕が得られることを見
出した。 このことは以下述べる如く従来技術からは全く予知し得
ないものである。即ち従来、次亜ハロゲン酸塩による酸
化方法は公知であるが、この方法を用いてアルデヒド化
合物〔m〕の酸化を行なった場合、アセトフヱノン化合
物〔1〕や、・3ーフルオロー4−フェニル安息香酸が
得られ、プロピオン酸化合物〔W〕が全く得られないの
である。本発明者等は先に述べた如く、酢酸の存在下に
次亜ハロゲン酸塩を用いることによりアルデヒド化合物
〔m〕の目的物〔W〕への変換をきわめて優れた結果を
もって成功したものである。酢酸存在下における次亜ハ
ロゲン酸塩による酸化は、一般にはアルデヒド化合物〔
m〕を溶媒、好ましくはアセトンに溶解し、これに酢酸
を共存せしめ、次亜ハロゲン酸塩、例えば次亜塩素酸ナ
トリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム
、次亜臭秦酸ナトリウム、次亜臭素酸カリウムなどを用
いて行われる。酢酸の使用量は、次亜ハロゲン酸塩を中
和し得る量以上であり、反応液の液性は酸性であること
を必要とする。反応は発熱反応であるので冷却するのが
好ましく、反応系の温度は−1000〜3000好まし
くは−500〜1oo0に保持するのが適当である。 この反応により目的物〔W〕が好収率にて生成する。本
発明方法は以上述べた如く従釆提案されているプロピオ
ン酸化合物〔W〕の製造方法に比し、その原料の入手性
、操作の簡便性、工程の簡略、高収率、純度のいずれの
点においても作用効果の優れた製造法である。 以下に実施例を掲げ、本発明の具体化例をさらに詳細に
説明する。 実施例 (a)2一(2ーフルオロー4−ビフエニリル)−2−
メチルオキシラン
〔0〕の製造4−アセチルー2−フル
オロビフエニル21.42夕(0.1モル)、メチル硫
酸トリメチルスルホニウム28.24夕(0.15モル
)をアセトニトリル100の‘に溶解する。 これに氷冷濃伴下、ナトリウムメトキサイド7.99夕
(0.148モル)を加え、10分間燈梓する。次いで
反応混合物よりアセトニトリルおよび生成した硫化ジメ
チルを留去する。その留出物の受器に硫酸ジメチル25
夕(0.2モル)を予め入れて置き、蟹出した硫化ジメ
チルをメチル硫酸トリメチルスルホニゥムに変換させる
ことにより回収する(20.98タ:74.2%)。上
記の留出後の残簿に水50泌を加え、ベンゼンlooの
‘で2回抽出し、飽和食塩水で洗糠し「無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、ベンゼンを留去すると2一(2−フルオ
ロー4ービフエニリル)一2ーメチルオキシラン21.
45夕、(収率94%)が淡黄色結晶として得られる。 上記生成物を減圧下(5肋Hg)80q0に加熱し昇華
させることにより精製し、融点73〜75ooの無色針
状結晶として2−(2ーフルオロ−4−ビフエニリル)
一2ーメチルオキシランが得られる。NMR(CDC1
3中) 6:1.20(紺.S. 2.75および2.95(各IH”J=細g7.00か
ら7.70(9日.m‐ar。 m)NねSSm/e 228(M十) 元素分析 C,5日,30Fとして 計算値 C 78.93% 日 5.74%実測値
C 78.89% 日 5.70%尚原料の4−
アセチル−2ーフルオロビフェニルは2−ニトロ−4−
アセチルアニリンを出発原料として合成した。 m,p.85〜91 m:yC鯉5 1675肌
‐INMR(C比13中)6:2,55(斑,s.‐C
O‐9Q 7〜8(知日.m.arom) NはSS m/e 214(M十) (b)2一(2ーフルオロ−4ービフエニリル)プロピ
オンアルデヒド〔m〕の製造トルェン60の‘に合成ケ
イ酸アルミニウム0.2夕を加え還流する。 この中へ上記(a)で得た2一(2ーフルオロー4ーピ
フエニリル)一2−メチルオキシラン20.0夕(0.
0876モル)をトルヱン20の上に溶解した溶液を滴
下する。40分間反応後合成ケイ酸アルミニウムを炉別
し、トルェンを留去すると2一(2−フルオロー4ービ
フエニリル)プロピオンアルデヒド19.6夕(収率9
8%)が無色の液体として得られる。 m:yC製も 1720肌‐I NMR(CDc13) 6:1‐35(知日‐d‐J=7Hz 3.45(IH.q.d.J=7、1.5HZ6.50
〜7.80(8日.m.arom)9.45(IH.d
.J=1.5HZ−C塁○ ) NはSS m/e 228(M十) この生成物は別途合成した2一(2ーフルオロ−4ービ
フェニリル)プロピオンアルデヒドの標品と瓜.NMR
およびMassにおいて一致した。 (c)2−(2−フルオロー4−ビフエニリル)ブロピ
オン酸〔W〕の製造上記(b)で得られた2一(2−フ
ルオロ−4−ビフエニリル)プロピオンアルデヒド18
.26夕(0.08モル)に酢酸7.2夕およびアセト
ン64のZを加え、氷冷蝿幹下の次亜塩素酸ナトリウム
(有効塩素として12%含有)55.0夕を滴下する。
この時かなりの発熱があるので−50〜0℃に保ちなが
ら滴下し、滴下終了後冷却下に1時間鷹拝する。水20
のおよびベンゼン100泌を加え蝿拝し、水層を除き、
ベンゼン層を水洗後5%水酸化ナトリウム溶液80肌に
て抽出し、水酸化ナトリウム溶液層を冷却損梓下に塩酸
酸性とする。析出した結晶を十分に水洗し、乾燥後石油
ベンジンから再結晶すると融点112〜113ooの2
一(2−フルオロ−4ービフェニリル)プロピオン酸1
6.7夕(収率85.5%)が得られる。 IR:yC鰹も 1690伽‐INMR(CDc13中
) 6:1,55(細.d.J=7HZ 3.75(IH.q.J=7HZ 6.5〜7.8(細.m.arom) 11.20(IH.s.一COOH) NねSS m/e l99(M−COOH) この生成物は標品とm、NMRおよびNESSにおいて
一致した。 更に標品と混融試験した結果、融点降下はみられなかっ
た。
オロビフエニル21.42夕(0.1モル)、メチル硫
酸トリメチルスルホニウム28.24夕(0.15モル
)をアセトニトリル100の‘に溶解する。 これに氷冷濃伴下、ナトリウムメトキサイド7.99夕
(0.148モル)を加え、10分間燈梓する。次いで
反応混合物よりアセトニトリルおよび生成した硫化ジメ
チルを留去する。その留出物の受器に硫酸ジメチル25
夕(0.2モル)を予め入れて置き、蟹出した硫化ジメ
チルをメチル硫酸トリメチルスルホニゥムに変換させる
ことにより回収する(20.98タ:74.2%)。上
記の留出後の残簿に水50泌を加え、ベンゼンlooの
‘で2回抽出し、飽和食塩水で洗糠し「無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、ベンゼンを留去すると2一(2−フルオ
ロー4ービフエニリル)一2ーメチルオキシラン21.
45夕、(収率94%)が淡黄色結晶として得られる。 上記生成物を減圧下(5肋Hg)80q0に加熱し昇華
させることにより精製し、融点73〜75ooの無色針
状結晶として2−(2ーフルオロ−4−ビフエニリル)
一2ーメチルオキシランが得られる。NMR(CDC1
3中) 6:1.20(紺.S. 2.75および2.95(各IH”J=細g7.00か
ら7.70(9日.m‐ar。 m)NねSSm/e 228(M十) 元素分析 C,5日,30Fとして 計算値 C 78.93% 日 5.74%実測値
C 78.89% 日 5.70%尚原料の4−
アセチル−2ーフルオロビフェニルは2−ニトロ−4−
アセチルアニリンを出発原料として合成した。 m,p.85〜91 m:yC鯉5 1675肌
‐INMR(C比13中)6:2,55(斑,s.‐C
O‐9Q 7〜8(知日.m.arom) NはSS m/e 214(M十) (b)2一(2ーフルオロ−4ービフエニリル)プロピ
オンアルデヒド〔m〕の製造トルェン60の‘に合成ケ
イ酸アルミニウム0.2夕を加え還流する。 この中へ上記(a)で得た2一(2ーフルオロー4ーピ
フエニリル)一2−メチルオキシラン20.0夕(0.
0876モル)をトルヱン20の上に溶解した溶液を滴
下する。40分間反応後合成ケイ酸アルミニウムを炉別
し、トルェンを留去すると2一(2−フルオロー4ービ
フエニリル)プロピオンアルデヒド19.6夕(収率9
8%)が無色の液体として得られる。 m:yC製も 1720肌‐I NMR(CDc13) 6:1‐35(知日‐d‐J=7Hz 3.45(IH.q.d.J=7、1.5HZ6.50
〜7.80(8日.m.arom)9.45(IH.d
.J=1.5HZ−C塁○ ) NはSS m/e 228(M十) この生成物は別途合成した2一(2ーフルオロ−4ービ
フェニリル)プロピオンアルデヒドの標品と瓜.NMR
およびMassにおいて一致した。 (c)2−(2−フルオロー4−ビフエニリル)ブロピ
オン酸〔W〕の製造上記(b)で得られた2一(2−フ
ルオロ−4−ビフエニリル)プロピオンアルデヒド18
.26夕(0.08モル)に酢酸7.2夕およびアセト
ン64のZを加え、氷冷蝿幹下の次亜塩素酸ナトリウム
(有効塩素として12%含有)55.0夕を滴下する。
この時かなりの発熱があるので−50〜0℃に保ちなが
ら滴下し、滴下終了後冷却下に1時間鷹拝する。水20
のおよびベンゼン100泌を加え蝿拝し、水層を除き、
ベンゼン層を水洗後5%水酸化ナトリウム溶液80肌に
て抽出し、水酸化ナトリウム溶液層を冷却損梓下に塩酸
酸性とする。析出した結晶を十分に水洗し、乾燥後石油
ベンジンから再結晶すると融点112〜113ooの2
一(2−フルオロ−4ービフェニリル)プロピオン酸1
6.7夕(収率85.5%)が得られる。 IR:yC鰹も 1690伽‐INMR(CDc13中
) 6:1,55(細.d.J=7HZ 3.75(IH.q.J=7HZ 6.5〜7.8(細.m.arom) 11.20(IH.s.一COOH) NねSS m/e l99(M−COOH) この生成物は標品とm、NMRおよびNESSにおいて
一致した。 更に標品と混融試験した結果、融点降下はみられなかっ
た。
Claims (1)
- 1 4−アセチル−2−フルオロビフエニルとメチル硫
酸トリメチルスルホニウムを塩基の存在下反応させて、
2−(2−フルオロ−4−ビフエニリル)−2−メチル
オキシランを生成せしめこの化合物を合成ゼオライトで
処理して、2−(2−フルオロ−4−ビフエニリル)プ
ロピオンアルデヒドに変換し、次に該化合物を酢酸の存
在下に、次亜ハロゲン酸塩を用いて酸化することを特徴
とする2−(2−フルオロ−4−ビフエニリル)プロピ
オン酸の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15825176A JPS606341B2 (ja) | 1976-12-29 | 1976-12-29 | 2―(2‐フルオロ‐4‐ビフエニリル)プロピオン酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15825176A JPS606341B2 (ja) | 1976-12-29 | 1976-12-29 | 2―(2‐フルオロ‐4‐ビフエニリル)プロピオン酸の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5384953A JPS5384953A (en) | 1978-07-26 |
| JPS606341B2 true JPS606341B2 (ja) | 1985-02-18 |
Family
ID=15667540
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15825176A Expired JPS606341B2 (ja) | 1976-12-29 | 1976-12-29 | 2―(2‐フルオロ‐4‐ビフエニリル)プロピオン酸の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS606341B2 (ja) |
-
1976
- 1976-12-29 JP JP15825176A patent/JPS606341B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5384953A (en) | 1978-07-26 |
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