JPS6113361B2 - - Google Patents
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- JPS6113361B2 JPS6113361B2 JP54102791A JP10279179A JPS6113361B2 JP S6113361 B2 JPS6113361 B2 JP S6113361B2 JP 54102791 A JP54102791 A JP 54102791A JP 10279179 A JP10279179 A JP 10279179A JP S6113361 B2 JPS6113361 B2 JP S6113361B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/032—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
- H01F1/04—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
本発明はパラジウムおよび鉄を主成分としてこ
れに少量(0.5%以下)の不純物を含む永久磁石
およびその製造方法に関するもので、その目的と
するところは加工が容易でかつ保磁力と最大エネ
ルギー積の大きい永久磁石を得ることにある。 従来α−γ′変態を利用した永久磁石として知
られているものにはバイカロイ(商品名)と称す
るFe−52Co−9.5V系合金より成る磁石がある。
この合金系には高温にγ相があり室温ではα+
γ′(規則格子)相がある。従つてこの合金を水
焼入れ後冷間加工するとγ相がα相になり焼戻す
とα相の一部が微細なγ′相に変り分散析出する
ことにより保磁力が増加する。しかしバイカロイ
磁石の保磁力は一般に小さく最高でも500Oeで、
しかもその値を発揮させるためには98%程度の強
制的な冷間加工を行う必要がある。さらに合金に
は酸化しやすいバナジウム元素を含んでいるため
溶解法がむずかしくその製造工程が複雑であるな
どの欠点がある。 本発明の鉄パラジウム合金はγ相よりα相とγ
1相との微細析出相に変る鉄パラジウム系合金の
規則格子の変態型磁石に関するものである。この
鉄パラジウム系磁石特性については1964年にクス
マンらが18〜50原子%のパラジウム、残量鉄の合
金を1000℃より焼入れし、これを450℃に焼戻し
た場合(時間の詳細については不明)に保磁力
780Oeを発揮せしめたことが知られているが、残
留磁束密度および最大エネルギー積については記
述がなされていない。 よつて本発明者は鉄パラジウム合金の磁石特性
について詳細な研究を行つた。すなわちまずその
第1の場合にはパラジウムが28〜38原子%で残量
が鉄の適当量を空気中、不活性ガス中あるいは真
空中において適当な溶解炉を用いて溶解したのち
充分に撹拌して組成的に均一な溶融合金を造り、
これらを適当な形や大きさの鋳型に注入あるいは
石英管に吸い上げて健全な鋳物とし、常温中で鍛
造、引抜きなどの加工法によつて目的の形状にし
た。つぎにこれら鉄パラジウム合金を第1図の平
衡状態図にみられるγ相の650゜〜990℃の温度範
囲で適当時間均質固溶化処理して水中あるいは空
気中で急冷し、または炉中で徐冷した。最後に焼
戻温度はクスマンらが行つた450℃より低い350゜
〜440℃とし、長時間加熱した後徐冷して高い保
磁力を有する永久磁石が得られた。 つぎに第2の場合には均質固溶化処理後、水中
あるいは空気中で急冷した合金を90%以上の線引
き圧延等の塑性加工を施し、350゜〜440℃の温度
で40〜1000時間位の長時間焼戻すことによつてさ
らに優秀な磁石特性を発揮せしめることができ
た。 かように本発明によれば、組成によつて夫々違
うがクスマンらが得た保磁力の値200〜760Oeよ
り約5〜7割も大きい800〜1300Oeの優秀な永久
磁石が得られるのである。 この理由はγ相単相の得られる650゜〜990℃に
於ける均質固溶化処理に引続く冷却は、空気中に
おける急冷でも炉中で徐冷する何れでもよいが、
次の焼戻温度を少くとも440℃以下、(好ましくは
350゜〜440℃)の温度で少くとも40時間以上(好
ましくは40〜1000時間)の長時間焼鈍すると、高
温に於て生じたγ相固溶体がα相とγ1相との微
細析出物の分散析出した規則格子より成る結晶構
造をもつたものができ、この組織が高い保磁力と
最大エネルギー積の大きな永久磁石の得られる原
因と考えられる。 ここで焼鈍温度を440℃以上とすると、α相と
γ1相の析出物が粗大化し、こののとき上述の磁
気特性が低下するものと判断せられる。また350
℃以下では焼鈍時間があまり長くなりすぎて経済
的でないと共に磁性の向上も格別望めないので、
350゜〜440℃の温度範囲が好適であると認めた。 つぎに本発明の実施例について述べる。 原料としては99.9%純度の電解鉄およびパラジ
ウムを用いた。実験の試料を造るには全重量10g
の原料を目的の組成に秤量してNCタンマン管に
入れ、アルゴンガスを吹きかけながらタンマン炉
によつて溶かしたのちよく撹拌して均質な溶融合
金とし、これを直径約3.5mmの石英管に吸い上げ
た。さらに得られた丸棒から30mmの長さのものを
切りとり750゜〜990℃の温度で約1時間加熱した
のち水焼入れを施してつぎの実験を行つた。 第2図にはこのように熱処理した組成の異なる
5種類の試料No.4,10,12,14,16の合金を400
゜〜470℃の種々の温度に20時間焼戻処理を施し
た場合の磁石特性を示す。図からわかるように保
磁力は410゜〜420℃の温度において急に増加し、
約440℃の温度において最高値を示すが、これよ
り温度を高くすると一般に保磁力は低下する。こ
れらの結果から本発明は析出初期の350゜〜440℃
の低い温度において長時間の焼戻処理を施すこと
によつて、440℃以上の高温度で短時間焼戻処理
する場合よりもさらに微細な分散析出物を得て高
保磁力を発揮せしめられることがわかつた。 第3図には鉄パラジウム系合金のうち代表的な
組成で4種類の試料No.5,9,12,15の合金を水
焼入れ後400℃の温度で長時間焼戻処理を施した
場合の時間と磁石特性との関係が示してある。こ
の図からわかるように、400℃の温度において焼
戻した場合には約20時間保持しても保磁力の増加
は僅かであるが、40〜60時間になると急に増加し
はじめ200時間以上加熱すると極大が見られるよ
うになる。試料No.12の合金では380時間加熱によ
つて1200Oeの高い保磁力が得られた。ちなみに
これよりも高い450℃で等温加熱した場合には約
50時間程度で極大を示すが、そのときの最高の保
磁力は低く850Oeであつた。 第4図にはこのような熱処理方法により各合金
において最高の保磁力を得たときの残留磁束密度
および最大エネルギー積と組成との関係が示して
ある。図中黒丸で示した保磁力だけが前述のクス
マンらによつて明らかにされた値で、Fe−32原
子%Pd合金で最高780Oeが得られている。これに
対して白丸で示した本発明合金の場合にはFe−
34原子%Pd合金が最高1200Oeの保磁力を示し、
そのときの残留磁束密度は9000G、最大エネルギ
ー積は4.2MGOeであり、非常に優秀な磁石特性
を有することがわかる。 つぎに第1表には代表的な合金について磁石の
製造条件および熱処理条件を種々に変えた場合の
特性が示してある。表からわかるように焼入れ速
度の早い水中急冷が空気中急冷の場合より多少高
い保磁力を示しているが大差なく、400℃/時の
速度で徐冷却した場合でも非常に優秀な磁石特性
が得られている。すなわち一般に通常の磁石合金
では均質固溶化処理後緩慢に冷却すると特性が劣
化するが、この発明の合金の場合には冷却速度に
よる著しい影響がなく、実用上温度による安定度
が高く非常に有利な特徴を有していることがわか
る。
れに少量(0.5%以下)の不純物を含む永久磁石
およびその製造方法に関するもので、その目的と
するところは加工が容易でかつ保磁力と最大エネ
ルギー積の大きい永久磁石を得ることにある。 従来α−γ′変態を利用した永久磁石として知
られているものにはバイカロイ(商品名)と称す
るFe−52Co−9.5V系合金より成る磁石がある。
この合金系には高温にγ相があり室温ではα+
γ′(規則格子)相がある。従つてこの合金を水
焼入れ後冷間加工するとγ相がα相になり焼戻す
とα相の一部が微細なγ′相に変り分散析出する
ことにより保磁力が増加する。しかしバイカロイ
磁石の保磁力は一般に小さく最高でも500Oeで、
しかもその値を発揮させるためには98%程度の強
制的な冷間加工を行う必要がある。さらに合金に
は酸化しやすいバナジウム元素を含んでいるため
溶解法がむずかしくその製造工程が複雑であるな
どの欠点がある。 本発明の鉄パラジウム合金はγ相よりα相とγ
1相との微細析出相に変る鉄パラジウム系合金の
規則格子の変態型磁石に関するものである。この
鉄パラジウム系磁石特性については1964年にクス
マンらが18〜50原子%のパラジウム、残量鉄の合
金を1000℃より焼入れし、これを450℃に焼戻し
た場合(時間の詳細については不明)に保磁力
780Oeを発揮せしめたことが知られているが、残
留磁束密度および最大エネルギー積については記
述がなされていない。 よつて本発明者は鉄パラジウム合金の磁石特性
について詳細な研究を行つた。すなわちまずその
第1の場合にはパラジウムが28〜38原子%で残量
が鉄の適当量を空気中、不活性ガス中あるいは真
空中において適当な溶解炉を用いて溶解したのち
充分に撹拌して組成的に均一な溶融合金を造り、
これらを適当な形や大きさの鋳型に注入あるいは
石英管に吸い上げて健全な鋳物とし、常温中で鍛
造、引抜きなどの加工法によつて目的の形状にし
た。つぎにこれら鉄パラジウム合金を第1図の平
衡状態図にみられるγ相の650゜〜990℃の温度範
囲で適当時間均質固溶化処理して水中あるいは空
気中で急冷し、または炉中で徐冷した。最後に焼
戻温度はクスマンらが行つた450℃より低い350゜
〜440℃とし、長時間加熱した後徐冷して高い保
磁力を有する永久磁石が得られた。 つぎに第2の場合には均質固溶化処理後、水中
あるいは空気中で急冷した合金を90%以上の線引
き圧延等の塑性加工を施し、350゜〜440℃の温度
で40〜1000時間位の長時間焼戻すことによつてさ
らに優秀な磁石特性を発揮せしめることができ
た。 かように本発明によれば、組成によつて夫々違
うがクスマンらが得た保磁力の値200〜760Oeよ
り約5〜7割も大きい800〜1300Oeの優秀な永久
磁石が得られるのである。 この理由はγ相単相の得られる650゜〜990℃に
於ける均質固溶化処理に引続く冷却は、空気中に
おける急冷でも炉中で徐冷する何れでもよいが、
次の焼戻温度を少くとも440℃以下、(好ましくは
350゜〜440℃)の温度で少くとも40時間以上(好
ましくは40〜1000時間)の長時間焼鈍すると、高
温に於て生じたγ相固溶体がα相とγ1相との微
細析出物の分散析出した規則格子より成る結晶構
造をもつたものができ、この組織が高い保磁力と
最大エネルギー積の大きな永久磁石の得られる原
因と考えられる。 ここで焼鈍温度を440℃以上とすると、α相と
γ1相の析出物が粗大化し、こののとき上述の磁
気特性が低下するものと判断せられる。また350
℃以下では焼鈍時間があまり長くなりすぎて経済
的でないと共に磁性の向上も格別望めないので、
350゜〜440℃の温度範囲が好適であると認めた。 つぎに本発明の実施例について述べる。 原料としては99.9%純度の電解鉄およびパラジ
ウムを用いた。実験の試料を造るには全重量10g
の原料を目的の組成に秤量してNCタンマン管に
入れ、アルゴンガスを吹きかけながらタンマン炉
によつて溶かしたのちよく撹拌して均質な溶融合
金とし、これを直径約3.5mmの石英管に吸い上げ
た。さらに得られた丸棒から30mmの長さのものを
切りとり750゜〜990℃の温度で約1時間加熱した
のち水焼入れを施してつぎの実験を行つた。 第2図にはこのように熱処理した組成の異なる
5種類の試料No.4,10,12,14,16の合金を400
゜〜470℃の種々の温度に20時間焼戻処理を施し
た場合の磁石特性を示す。図からわかるように保
磁力は410゜〜420℃の温度において急に増加し、
約440℃の温度において最高値を示すが、これよ
り温度を高くすると一般に保磁力は低下する。こ
れらの結果から本発明は析出初期の350゜〜440℃
の低い温度において長時間の焼戻処理を施すこと
によつて、440℃以上の高温度で短時間焼戻処理
する場合よりもさらに微細な分散析出物を得て高
保磁力を発揮せしめられることがわかつた。 第3図には鉄パラジウム系合金のうち代表的な
組成で4種類の試料No.5,9,12,15の合金を水
焼入れ後400℃の温度で長時間焼戻処理を施した
場合の時間と磁石特性との関係が示してある。こ
の図からわかるように、400℃の温度において焼
戻した場合には約20時間保持しても保磁力の増加
は僅かであるが、40〜60時間になると急に増加し
はじめ200時間以上加熱すると極大が見られるよ
うになる。試料No.12の合金では380時間加熱によ
つて1200Oeの高い保磁力が得られた。ちなみに
これよりも高い450℃で等温加熱した場合には約
50時間程度で極大を示すが、そのときの最高の保
磁力は低く850Oeであつた。 第4図にはこのような熱処理方法により各合金
において最高の保磁力を得たときの残留磁束密度
および最大エネルギー積と組成との関係が示して
ある。図中黒丸で示した保磁力だけが前述のクス
マンらによつて明らかにされた値で、Fe−32原
子%Pd合金で最高780Oeが得られている。これに
対して白丸で示した本発明合金の場合にはFe−
34原子%Pd合金が最高1200Oeの保磁力を示し、
そのときの残留磁束密度は9000G、最大エネルギ
ー積は4.2MGOeであり、非常に優秀な磁石特性
を有することがわかる。 つぎに第1表には代表的な合金について磁石の
製造条件および熱処理条件を種々に変えた場合の
特性が示してある。表からわかるように焼入れ速
度の早い水中急冷が空気中急冷の場合より多少高
い保磁力を示しているが大差なく、400℃/時の
速度で徐冷却した場合でも非常に優秀な磁石特性
が得られている。すなわち一般に通常の磁石合金
では均質固溶化処理後緩慢に冷却すると特性が劣
化するが、この発明の合金の場合には冷却速度に
よる著しい影響がなく、実用上温度による安定度
が高く非常に有利な特徴を有していることがわか
る。
【表】
【表】
また表中には試料No.9,10,12,13,15の合金
を約950℃で1時間加熱して水焼入れしたのち約
95%以上の線引き加工を施して焼戻処理した場合
の特性が示してある。表からわかるように線引き
加工をした場合の磁石特性はいずれも向上してい
る。すなわち試料No.13合金(35原子%pd)では
最高1300Oeの保磁力が得られ、そのときの残留
磁束密度は9000G、最大エネルギー積は
4.78MGOeである。試料No.12合金(34原子%pd)
では5.5MGOeの最大エネルギー積が得られ、そ
のときの保磁力は1280Oe、残留磁束密度は
10500Gである。第5図には試料No.10(d:水焼
入れ後線引き加工)、試料No.12(a:水焼入れ)
および試料No.12(d)合金の減磁曲線が示してある。
またこれらの合金は加工が非常に容易で特に小型
で複雑な形状の磁石の製造に適する。 最後に本発明において鉄パラジウム合金の組成
を28〜38原子%パラジウムの合金に限定したの
は、パラジウムが28原子%未満および38原子%を
超えては保磁力が800Oe以下となり、最大エネル
ギー積(BH)naxが3MGエルステツド以下とな
り、製造条件の如何にかかわらず磁石特性が劣化
するからである。 本発明の磁石は小型で強力な磁石材料を提供す
るのが目的であるので、保磁力Hcが大きくかつ
最大エネルギー積(BH)naxが大きいことが必要
であり、第1表および第4図を参照して最大エネ
ルギー積は3メガガウスエルステツド以上が好ま
しいのでパラジウムの組成範囲を28〜38原子%と
限定したものである。 以上詳述したとおり、本発明の永久磁石は鉄と
パラジウムの合金より成るので加工性がよく、保
磁力と最大エネルギー積が大きい永久磁石が得ら
れる格別顕著な効果がある。
を約950℃で1時間加熱して水焼入れしたのち約
95%以上の線引き加工を施して焼戻処理した場合
の特性が示してある。表からわかるように線引き
加工をした場合の磁石特性はいずれも向上してい
る。すなわち試料No.13合金(35原子%pd)では
最高1300Oeの保磁力が得られ、そのときの残留
磁束密度は9000G、最大エネルギー積は
4.78MGOeである。試料No.12合金(34原子%pd)
では5.5MGOeの最大エネルギー積が得られ、そ
のときの保磁力は1280Oe、残留磁束密度は
10500Gである。第5図には試料No.10(d:水焼
入れ後線引き加工)、試料No.12(a:水焼入れ)
および試料No.12(d)合金の減磁曲線が示してある。
またこれらの合金は加工が非常に容易で特に小型
で複雑な形状の磁石の製造に適する。 最後に本発明において鉄パラジウム合金の組成
を28〜38原子%パラジウムの合金に限定したの
は、パラジウムが28原子%未満および38原子%を
超えては保磁力が800Oe以下となり、最大エネル
ギー積(BH)naxが3MGエルステツド以下とな
り、製造条件の如何にかかわらず磁石特性が劣化
するからである。 本発明の磁石は小型で強力な磁石材料を提供す
るのが目的であるので、保磁力Hcが大きくかつ
最大エネルギー積(BH)naxが大きいことが必要
であり、第1表および第4図を参照して最大エネ
ルギー積は3メガガウスエルステツド以上が好ま
しいのでパラジウムの組成範囲を28〜38原子%と
限定したものである。 以上詳述したとおり、本発明の永久磁石は鉄と
パラジウムの合金より成るので加工性がよく、保
磁力と最大エネルギー積が大きい永久磁石が得ら
れる格別顕著な効果がある。
第1図はFe−Pd合金の平衡状態図、第2図は
24〜40原子%Pd中5種類の合金の焼戻温度と磁
石特性との関係を示す磁石特性図、第3図は本発
明による代表的な4種類の合金の等温焼戻時間と
磁石特性との関係を示す特性図、第4図は本発明
のFe−Pd合金における組成と磁石特性との関係
ならびにクスマンらの保磁力の値との特性比較
図、第5図は本発明磁石の代表的なNo.10(d),No.12
(a),No.12(d)合金の減磁曲線である。
24〜40原子%Pd中5種類の合金の焼戻温度と磁
石特性との関係を示す磁石特性図、第3図は本発
明による代表的な4種類の合金の等温焼戻時間と
磁石特性との関係を示す特性図、第4図は本発明
のFe−Pd合金における組成と磁石特性との関係
ならびにクスマンらの保磁力の値との特性比較
図、第5図は本発明磁石の代表的なNo.10(d),No.12
(a),No.12(d)合金の減磁曲線である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 原子比にしてパラジウムが28〜38%、残量鉄
で不純物0.5%以下を含む、γ相の地にα相とγ
1相とが微細に分散析出した構造より成り、保磁
力500エルステツド以上、残留磁束密度6キロガ
ウス以上、最大エネルギー積2メガガウスエルス
テツド以上であることを特徴とする最大エネルギ
ー積の大きい高保磁力永久磁石。 2 原子比にしてパラジウムが28〜38%、残量鉄
で多少の不純物を含む合金を650゜〜990℃の温度
において適当時間均質固溶化処理したのち水中あ
るいは空気中で急冷または炉中で徐冷し、さらに
350゜〜440℃の温度に長時間加熱してγ相の地に
α+γ1相を微細に分散析出せしめることを特徴
とする最大エネルギー積の大きい高保磁力永久磁
石の製造方法。 3 原子比にしてパラジウムが28〜38%、残量鉄
で多少の不純物を含む合金を650゜〜990℃の温度
において適当時間均質固溶化処理して水中あるい
は空気中で急冷し、90%以上の線引き又は圧延等
の塑性加工をしたのち350゜〜440℃に長時間加熱
してγ相の地にα+γ1相を微細に分散析出せし
めることを特徴とする最大エネルギー積の大きい
高保磁力永久磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10279179A JPS5627901A (en) | 1979-08-14 | 1979-08-14 | Manufacture of high coercive-forced permanent magnet with maximum energy product |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10279179A JPS5627901A (en) | 1979-08-14 | 1979-08-14 | Manufacture of high coercive-forced permanent magnet with maximum energy product |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5627901A JPS5627901A (en) | 1981-03-18 |
| JPS6113361B2 true JPS6113361B2 (ja) | 1986-04-12 |
Family
ID=14336929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10279179A Granted JPS5627901A (en) | 1979-08-14 | 1979-08-14 | Manufacture of high coercive-forced permanent magnet with maximum energy product |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5627901A (ja) |
-
1979
- 1979-08-14 JP JP10279179A patent/JPS5627901A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5627901A (en) | 1981-03-18 |
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