JPS6119696B2 - - Google Patents
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- JPS6119696B2 JPS6119696B2 JP1885182A JP1885182A JPS6119696B2 JP S6119696 B2 JPS6119696 B2 JP S6119696B2 JP 1885182 A JP1885182 A JP 1885182A JP 1885182 A JP1885182 A JP 1885182A JP S6119696 B2 JPS6119696 B2 JP S6119696B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- corrosion resistance
- corrosion
- roll
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
本発明は、電気メツキ用通電ロール材に関する
ものである。 従来、電気メツキ用通電ロールとしては、JIS
−SCS14やJIS−SUS316等の耐食鋼が使用されて
きたが、これらの耐食鋼は、通電電気腐食、酸性
溶液による腐食等の耐食性並びに耐摩耗性が劣つ
ており、ロール表面に著しいはだ荒れを生じ、そ
の結果、短期間(例えば1週間)で再使用のため
の研摩が必要であつた。 本出願人は、既に、従来使用されてきた耐食鋼
における上記のような欠点を解消し、電気メツキ
用通電ロールとして通電性を損わず、電気亜鉛メ
ツキ、電気すずメツキ等の特に苛酷な大電流通電
条件に対して耐食性に優れ、しかも、硬度、じん
性及び強度が大きく、耐摩耗性をも有する電気メ
ツキ用通電ロールを、特願昭55−134399号(昭和
55年9月29日出願)として提案しているが、本発
明は、この電気メツキ用通電ロールを、特に、耐
食性を一層向上させるように改良することを、そ
の目的とするものである。 本発明によるロールは、その目的を達成するた
めに、重量%で、C0.10%以下、Si1.5%以下、
Mn1.5%以下、Cr14%以上21%以下、Mo13%以
上20%以下、Cu1%以上5%以下、Fe6%以下を
含み、これにAl 0.5%以下、Ti1.0%以下、Nb1.5
%以下、V0.5%以下、W3.0%以下、Co5.0%以下
の内の1種又は2種以上の成分を含み、残部が実
質的にNiから成ることを特徴とするものであ
り、化学成分において、先に特許出願したものに
比べて、Cuを1%以上5%以下の範囲で添加し
た点において相違しているものである。 以下、本発明をその実施例などに基づいて詳細
に説明する。 前記のように、本発明によるロールは、Ni
に、主要成分として、Cr、Mo及びCuを含有させ
たことを特徴とするものであるが、後に詳細に説
明するように、耐食性と耐摩耗性とを兼ね備えさ
せるために、溶体化処理を施してオーステナイト
素地を均一にしてロールとするものである。 まず、最初に、本発明ロールにおいて、各化学
成分を上記のような特定の範囲に限定した理由を
説明する。 Niは基本成分として、マトリツクスをオース
テナイト組織として安定化し、更に、Niそのも
のは、金属のイオン傾向から貴であるため、腐食
溶解速度は小さく、しかも、腐食生成皮膜はち密
であるため、保護作用が大きく、優れた不動態化
能を持つている。 このNiにMoを加えると、その含有量の増加に
伴つて腐食溶解速度は小さくなり、不動態化能を
増し、耐食性を著しく改善する。この耐食性は、
13wt%の含有から効果が現われ、20wt%を超え
ると飽和して金属間化合物を容易に析出し、耐食
性をかえつて劣化させることになる。 Crは、腐食溶解速度が小さく、しかも、不動
態化能を持ち合わせたNi及びMoとマトリツクス
を構成し、より強固な保護皮膜を形成し、不動態
化能を与えるものである。Crの含有は、本合金
においては、14wt%で効果が著しく現われ、
21wt%を超えると飽和し、金属間化合物の生成
によつてぜい化をきたし、更には、耐食性をも劣
化させる。 Cuは、本発明において始めて添加されるもの
であるが、Cuは、Ni、Moの共存によるマトリツ
クスを構成し、表層に強固な保護皮膜を形成し、
不動態化能を与えるものである。Cuの含有は、
本合金においては、1wt%で効果が現われ5wt%
を超えると、金属間化合物の生成が顕著となり、
ぜい化をきたし、更に、耐食性をも劣化させる。 C、Si及びFeは、製造上含有は避けられない
が、可能な限り少量であることが好ましい。 しかしながら、Cはその含有によつて炭化物が
析出し、耐食性の劣化があるので、0.06wt%以下
が好ましいが、0.1wt%以下でも完全に溶体化処
理を施すことによつて、実用上さしつかえなくさ
せることができる。 しかし、この過剰炭素を安定化するには、
Ti、Nbなどの元素の添加が有効である。この効
果を出すには、Ti≧5×Cwt%、Nb≧10×Cwt
%は必要である。従つて、Tiは1.0wt%以下、Nb
は1.5wt%以下に限定する。 Siは、この含有によつて金属間化合物を析出す
るが、溶体化処理を完全に施すことによつて耐食
性の劣化を防止することができる。Siの含有量
は、製造方法によつて異なるが、脱酸、湯流れな
どの点から、1.5wt%以下の含有は必要である。 この金属間化合物の析出を防止するには、Siの
代わりに、製造上可能な限りAlなどの脱酸元素
を効果的に使用することである。このAlの効果
的な含有は、0.5wt%以下である。 Feについては、6wt%以下であれば、耐食性の
多少の劣化はあるものの、その影響は著しくな
い。 Mnの効果は、それ程顕著ではないが、一応γ
相領域を広げ、安定化すると共に熱間加工性を改
善する。その量は1.5wt%以下である。 Vについては、0.5wt%以下の含有で、結晶粒
を微細化し、若干の硬化がみられ、耐摩耗性を向
上させるが、0.5wt%以上になると、耐食性の劣
化がみられる。 Wについては、Moと同じく耐食性を改善し、
強度の向上がみられるが、3%を超えると、金属
間化合物が析出しやすくなり、均一組織を得るに
は、1220℃での溶体化処理を必要とする。従つ
て、3%以下に限定する。 Coの効果は、Ni、Cr、Moを含むオーステナイ
ト地に固溶してこれを強化し、表面にち密な不働
態皮膜を形成し、不働態化能を強化し、耐食を改
善する。しかし、5.0%を超えると、靭性が低下
し、経済的にも価格が上昇するので、5.0%以下
に限定する。 Alは、耐酸化性を向上させるが、0.5%を超え
ると金属間化合物を生成し、耐食性を低下させる
ので、0.5%以下に限定する。 次ぎに、本発明の電気メツキ用通電ロールの実
施例を、従来のロール材と比較して行なわれた実
験結果に基づいて説明する。 表1は、供試材の化学成分(重量%)を示し、
表2は、通電電気耐食耐摩耗性と、機械的性質と
を示すものである。なお、この通電電気耐食耐摩
耗性は、添附図面に示すように、30%ZnSO4+3
%H2SO4、PH1.2、電流密度40A/dm2の条件の溶
液1の中に試験ロール2を浸漬し、この前後にブ
レーキロール3と駆動ロール4とを配置し、軟鋼
ストリツプ5を通して一定張力を加えて試験を実
施した。また、この耐食耐摩耗性試験は、ロール
寿命比(表2の注2参照)と、一週間通電使用後
に、機械的要因によつてロール表面に発生したス
クラツチや、押し疵などの疵発生率(表2の注3
参照)とによつて比較した。なお、表2には、本
発明ロールの一部のものについて、鋳造のままの
状態において行なわれた腐食量の試験結果も示し
てある。 表1に示すように、供試材は、従来合金として
は、JIS SCS14及びSCS316と、前記の本出願人
の先の特許出願に係る特願昭55−134399号「電気
メツキ用通電ロール」の明細書中にその発明合金
の実施例として記載されているNo.1、2、3、
4及び5の合金を採用し、本発明合金の実施例と
しては、本合金の各成分の限定範囲内で基本成分
を変えたものをNo.6、7及び14とし、また、
No.7の基本成分(Cr、Moとも中心値)に、
CO、AlとTi、AlとNb、V、Wを、それぞれ、添
加したものを、それぞれ、No.10、11、12及び13
とし、更に、No.14の基本成分(Crの中心値、
Moの上限値)に、Co、AlとTi、AlとNb、V、
Wを、それぞれ、添加したものを、それぞれ
No.15、16、17、18及び19としてある。 また、表2の腐食量については、試験片を50%
濃度の沸謄硫酸溶液並びに20%濃度の沸謄塩酸溶
液に浸漬し、侵食度g/cm2/dayを求めた。 表2から分かるように、本発明合金(溶体化処
理温度1150℃)は、JIS SCS14、SCS316及び
No.1、2、3、4及び5の合金に比較して、耐
食性に関して相対的に極めて優れた値を示してい
る。また、本表から、本発明合金は、鋳造のまま
の状態でも極めて優れた耐食性が得られることも
分かる。 更に、表2から明らかであるように、本発明に
よるロールは、JIS SUS316を用いた従来ロール
に比較して、耐腐食耐摩耗性は、寿命比で15〜20
倍となつている。また、疵発生率は、25〜40%の
間にあり、これは、機械的性質が優れているため
に、ロール表面にスクラツチや、押し疵などが発
生しないためであるものと考えられる。更に、通
電性は、JIS−SUS316の電気抵抗74μΩcmに対し
て、125μΩcmと劣るが、実用上は170μΩcmまで
はさしつかえないものとされているので、この点
は問題とならない。 次ぎに、表2について、各組成別に考察する
と、基本成分を変えたNo.6、7及びNo.14の間に
おいては、Cr中心値、Mo上限値であるNo.14が
優れ、JIS−SUS316に比較して寿命比で22倍の値
を示し、また、疵発生率では、約1/3の値を示し
ている。また、Si量を減じてAlを添加、更に、C
を安定化するためにTiを添加したNo.10及び16
と、Nbを添加したNo.11及び17とは、寿命比で、
それぞれ、JIS−SUS316の18倍と、20〜23倍とを
示している。このように、寿命比においては、
No.10、16及び11、17は、基本成分のNo.6、7、
8及びNo.14の寿命比と変わらず、Al、Ti及びNb
の添加の効果が現われていない。また、Vを添加
したNo.12及び18については、寿命でJIS−
SUS316の、それぞれ、21倍及び17倍の値を示し
ており、疵発生率についても、約1/3〜1/4の値を
示している。No.20は基本成分であるNo.7のSiを
0.1%に下げた合金であり、耐食性はこれらの本
発明合金の中でも良好な成績を示しており、Siが
低目の効果が認められる。しかしながら、機械的
性質については、他の組成との間に顕著な差異は
認められない。 以上のように、本発明によるロールの基本成分
は、Ni−MoCr、Cu系のものであるが、本発明に
よるロールは、通電電気腐食中の特に苛酷な腐食
条件下であつても、十分な耐食性を有しており、
この耐食性は、先の特許出願によるものに比べ
て、一層優れたものとなつているものである。従
つて、本発明による通電ロールは、JIS−SCS14
やJIS−SOS316では得られることのできなかつた
通電耐食条件PH0.6〜1.6の中においても使用する
ことができ、しかも、特に苛酷な条件PH0.6〜1.8
において効果を発揮して優れた耐食性を示すもの
であり、その上、優れた機械的性質から十分な耐
摩耗性をも有しているだけではなく、通電性に関
しても、何らのさしつかえもなく、十分に実用に
供することができるものである。 従つて、本発明は、これらの性質を不可欠とす
る電気メツキ用通電ロールとして、先に特許出願
のものに比べ、一層適切なものを提供するもので
ある。
ものである。 従来、電気メツキ用通電ロールとしては、JIS
−SCS14やJIS−SUS316等の耐食鋼が使用されて
きたが、これらの耐食鋼は、通電電気腐食、酸性
溶液による腐食等の耐食性並びに耐摩耗性が劣つ
ており、ロール表面に著しいはだ荒れを生じ、そ
の結果、短期間(例えば1週間)で再使用のため
の研摩が必要であつた。 本出願人は、既に、従来使用されてきた耐食鋼
における上記のような欠点を解消し、電気メツキ
用通電ロールとして通電性を損わず、電気亜鉛メ
ツキ、電気すずメツキ等の特に苛酷な大電流通電
条件に対して耐食性に優れ、しかも、硬度、じん
性及び強度が大きく、耐摩耗性をも有する電気メ
ツキ用通電ロールを、特願昭55−134399号(昭和
55年9月29日出願)として提案しているが、本発
明は、この電気メツキ用通電ロールを、特に、耐
食性を一層向上させるように改良することを、そ
の目的とするものである。 本発明によるロールは、その目的を達成するた
めに、重量%で、C0.10%以下、Si1.5%以下、
Mn1.5%以下、Cr14%以上21%以下、Mo13%以
上20%以下、Cu1%以上5%以下、Fe6%以下を
含み、これにAl 0.5%以下、Ti1.0%以下、Nb1.5
%以下、V0.5%以下、W3.0%以下、Co5.0%以下
の内の1種又は2種以上の成分を含み、残部が実
質的にNiから成ることを特徴とするものであ
り、化学成分において、先に特許出願したものに
比べて、Cuを1%以上5%以下の範囲で添加し
た点において相違しているものである。 以下、本発明をその実施例などに基づいて詳細
に説明する。 前記のように、本発明によるロールは、Ni
に、主要成分として、Cr、Mo及びCuを含有させ
たことを特徴とするものであるが、後に詳細に説
明するように、耐食性と耐摩耗性とを兼ね備えさ
せるために、溶体化処理を施してオーステナイト
素地を均一にしてロールとするものである。 まず、最初に、本発明ロールにおいて、各化学
成分を上記のような特定の範囲に限定した理由を
説明する。 Niは基本成分として、マトリツクスをオース
テナイト組織として安定化し、更に、Niそのも
のは、金属のイオン傾向から貴であるため、腐食
溶解速度は小さく、しかも、腐食生成皮膜はち密
であるため、保護作用が大きく、優れた不動態化
能を持つている。 このNiにMoを加えると、その含有量の増加に
伴つて腐食溶解速度は小さくなり、不動態化能を
増し、耐食性を著しく改善する。この耐食性は、
13wt%の含有から効果が現われ、20wt%を超え
ると飽和して金属間化合物を容易に析出し、耐食
性をかえつて劣化させることになる。 Crは、腐食溶解速度が小さく、しかも、不動
態化能を持ち合わせたNi及びMoとマトリツクス
を構成し、より強固な保護皮膜を形成し、不動態
化能を与えるものである。Crの含有は、本合金
においては、14wt%で効果が著しく現われ、
21wt%を超えると飽和し、金属間化合物の生成
によつてぜい化をきたし、更には、耐食性をも劣
化させる。 Cuは、本発明において始めて添加されるもの
であるが、Cuは、Ni、Moの共存によるマトリツ
クスを構成し、表層に強固な保護皮膜を形成し、
不動態化能を与えるものである。Cuの含有は、
本合金においては、1wt%で効果が現われ5wt%
を超えると、金属間化合物の生成が顕著となり、
ぜい化をきたし、更に、耐食性をも劣化させる。 C、Si及びFeは、製造上含有は避けられない
が、可能な限り少量であることが好ましい。 しかしながら、Cはその含有によつて炭化物が
析出し、耐食性の劣化があるので、0.06wt%以下
が好ましいが、0.1wt%以下でも完全に溶体化処
理を施すことによつて、実用上さしつかえなくさ
せることができる。 しかし、この過剰炭素を安定化するには、
Ti、Nbなどの元素の添加が有効である。この効
果を出すには、Ti≧5×Cwt%、Nb≧10×Cwt
%は必要である。従つて、Tiは1.0wt%以下、Nb
は1.5wt%以下に限定する。 Siは、この含有によつて金属間化合物を析出す
るが、溶体化処理を完全に施すことによつて耐食
性の劣化を防止することができる。Siの含有量
は、製造方法によつて異なるが、脱酸、湯流れな
どの点から、1.5wt%以下の含有は必要である。 この金属間化合物の析出を防止するには、Siの
代わりに、製造上可能な限りAlなどの脱酸元素
を効果的に使用することである。このAlの効果
的な含有は、0.5wt%以下である。 Feについては、6wt%以下であれば、耐食性の
多少の劣化はあるものの、その影響は著しくな
い。 Mnの効果は、それ程顕著ではないが、一応γ
相領域を広げ、安定化すると共に熱間加工性を改
善する。その量は1.5wt%以下である。 Vについては、0.5wt%以下の含有で、結晶粒
を微細化し、若干の硬化がみられ、耐摩耗性を向
上させるが、0.5wt%以上になると、耐食性の劣
化がみられる。 Wについては、Moと同じく耐食性を改善し、
強度の向上がみられるが、3%を超えると、金属
間化合物が析出しやすくなり、均一組織を得るに
は、1220℃での溶体化処理を必要とする。従つ
て、3%以下に限定する。 Coの効果は、Ni、Cr、Moを含むオーステナイ
ト地に固溶してこれを強化し、表面にち密な不働
態皮膜を形成し、不働態化能を強化し、耐食を改
善する。しかし、5.0%を超えると、靭性が低下
し、経済的にも価格が上昇するので、5.0%以下
に限定する。 Alは、耐酸化性を向上させるが、0.5%を超え
ると金属間化合物を生成し、耐食性を低下させる
ので、0.5%以下に限定する。 次ぎに、本発明の電気メツキ用通電ロールの実
施例を、従来のロール材と比較して行なわれた実
験結果に基づいて説明する。 表1は、供試材の化学成分(重量%)を示し、
表2は、通電電気耐食耐摩耗性と、機械的性質と
を示すものである。なお、この通電電気耐食耐摩
耗性は、添附図面に示すように、30%ZnSO4+3
%H2SO4、PH1.2、電流密度40A/dm2の条件の溶
液1の中に試験ロール2を浸漬し、この前後にブ
レーキロール3と駆動ロール4とを配置し、軟鋼
ストリツプ5を通して一定張力を加えて試験を実
施した。また、この耐食耐摩耗性試験は、ロール
寿命比(表2の注2参照)と、一週間通電使用後
に、機械的要因によつてロール表面に発生したス
クラツチや、押し疵などの疵発生率(表2の注3
参照)とによつて比較した。なお、表2には、本
発明ロールの一部のものについて、鋳造のままの
状態において行なわれた腐食量の試験結果も示し
てある。 表1に示すように、供試材は、従来合金として
は、JIS SCS14及びSCS316と、前記の本出願人
の先の特許出願に係る特願昭55−134399号「電気
メツキ用通電ロール」の明細書中にその発明合金
の実施例として記載されているNo.1、2、3、
4及び5の合金を採用し、本発明合金の実施例と
しては、本合金の各成分の限定範囲内で基本成分
を変えたものをNo.6、7及び14とし、また、
No.7の基本成分(Cr、Moとも中心値)に、
CO、AlとTi、AlとNb、V、Wを、それぞれ、添
加したものを、それぞれ、No.10、11、12及び13
とし、更に、No.14の基本成分(Crの中心値、
Moの上限値)に、Co、AlとTi、AlとNb、V、
Wを、それぞれ、添加したものを、それぞれ
No.15、16、17、18及び19としてある。 また、表2の腐食量については、試験片を50%
濃度の沸謄硫酸溶液並びに20%濃度の沸謄塩酸溶
液に浸漬し、侵食度g/cm2/dayを求めた。 表2から分かるように、本発明合金(溶体化処
理温度1150℃)は、JIS SCS14、SCS316及び
No.1、2、3、4及び5の合金に比較して、耐
食性に関して相対的に極めて優れた値を示してい
る。また、本表から、本発明合金は、鋳造のまま
の状態でも極めて優れた耐食性が得られることも
分かる。 更に、表2から明らかであるように、本発明に
よるロールは、JIS SUS316を用いた従来ロール
に比較して、耐腐食耐摩耗性は、寿命比で15〜20
倍となつている。また、疵発生率は、25〜40%の
間にあり、これは、機械的性質が優れているため
に、ロール表面にスクラツチや、押し疵などが発
生しないためであるものと考えられる。更に、通
電性は、JIS−SUS316の電気抵抗74μΩcmに対し
て、125μΩcmと劣るが、実用上は170μΩcmまで
はさしつかえないものとされているので、この点
は問題とならない。 次ぎに、表2について、各組成別に考察する
と、基本成分を変えたNo.6、7及びNo.14の間に
おいては、Cr中心値、Mo上限値であるNo.14が
優れ、JIS−SUS316に比較して寿命比で22倍の値
を示し、また、疵発生率では、約1/3の値を示し
ている。また、Si量を減じてAlを添加、更に、C
を安定化するためにTiを添加したNo.10及び16
と、Nbを添加したNo.11及び17とは、寿命比で、
それぞれ、JIS−SUS316の18倍と、20〜23倍とを
示している。このように、寿命比においては、
No.10、16及び11、17は、基本成分のNo.6、7、
8及びNo.14の寿命比と変わらず、Al、Ti及びNb
の添加の効果が現われていない。また、Vを添加
したNo.12及び18については、寿命でJIS−
SUS316の、それぞれ、21倍及び17倍の値を示し
ており、疵発生率についても、約1/3〜1/4の値を
示している。No.20は基本成分であるNo.7のSiを
0.1%に下げた合金であり、耐食性はこれらの本
発明合金の中でも良好な成績を示しており、Siが
低目の効果が認められる。しかしながら、機械的
性質については、他の組成との間に顕著な差異は
認められない。 以上のように、本発明によるロールの基本成分
は、Ni−MoCr、Cu系のものであるが、本発明に
よるロールは、通電電気腐食中の特に苛酷な腐食
条件下であつても、十分な耐食性を有しており、
この耐食性は、先の特許出願によるものに比べ
て、一層優れたものとなつているものである。従
つて、本発明による通電ロールは、JIS−SCS14
やJIS−SOS316では得られることのできなかつた
通電耐食条件PH0.6〜1.6の中においても使用する
ことができ、しかも、特に苛酷な条件PH0.6〜1.8
において効果を発揮して優れた耐食性を示すもの
であり、その上、優れた機械的性質から十分な耐
摩耗性をも有しているだけではなく、通電性に関
しても、何らのさしつかえもなく、十分に実用に
供することができるものである。 従つて、本発明は、これらの性質を不可欠とす
る電気メツキ用通電ロールとして、先に特許出願
のものに比べ、一層適切なものを提供するもので
ある。
【表】
【表】
【表】
図は、通電電気耐腐食耐摩耗性試験方法を示す
説明図である。
説明図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%で C 0.10%以下 Si 1.5 %以下 Mn 1.5 %以下 Cr 14%以上 21 %以下 Mo 13%以上 20 %以下 Cu 1%以上 5 %以下 Fe 6 %以下 を含み、これにAl 0.5%以下、Ti1.0%以下、
Nb1.5%以下、V0.5%以下、W3.0%以下、Co5.0
%以下の内の1種又は2種以上の成分を含み、残
部が実質的にNiから成ることを特徴とする電気
メツキ用通電ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1885182A JPS58207390A (ja) | 1982-02-10 | 1982-02-10 | 電気メツキ用通電ロ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1885182A JPS58207390A (ja) | 1982-02-10 | 1982-02-10 | 電気メツキ用通電ロ−ル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58207390A JPS58207390A (ja) | 1983-12-02 |
| JPS6119696B2 true JPS6119696B2 (ja) | 1986-05-19 |
Family
ID=11983046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1885182A Granted JPS58207390A (ja) | 1982-02-10 | 1982-02-10 | 電気メツキ用通電ロ−ル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58207390A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60165396A (ja) * | 1984-02-06 | 1985-08-28 | Kubota Ltd | 通電ロ−ル |
| JPS60165397A (ja) * | 1984-02-06 | 1985-08-28 | Kubota Ltd | 通電ロ−ル |
| JPH0730422B2 (ja) * | 1985-03-26 | 1995-04-05 | 三菱製鋼株式会社 | 電気メッキ用通電ロール |
| JPS6250494A (ja) * | 1985-08-30 | 1987-03-05 | Daido Steel Co Ltd | 電気亜鉛めっき用通電ロール |
| EP0658635B1 (en) * | 1993-11-10 | 1999-03-24 | Praxair S.T. Technology, Inc. | Conductor roll |
| EP4211281A1 (en) * | 2020-09-09 | 2023-07-19 | NV Bekaert SA | Ni-based alloy material |
-
1982
- 1982-02-10 JP JP1885182A patent/JPS58207390A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58207390A (ja) | 1983-12-02 |
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