JPS6129258B2 - - Google Patents

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JPS6129258B2
JPS6129258B2 JP56077514A JP7751481A JPS6129258B2 JP S6129258 B2 JPS6129258 B2 JP S6129258B2 JP 56077514 A JP56077514 A JP 56077514A JP 7751481 A JP7751481 A JP 7751481A JP S6129258 B2 JPS6129258 B2 JP S6129258B2
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JP
Japan
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sheet
instrument panel
open
glare
synthetic resin
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Application number
JP56077514A
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English (en)
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JPS57191050A (en
Inventor
Toshihiko Ichige
Shuichi Moriizumi
Hisashi Takeda
Kazunori Kojima
Akinori Arai
Kazuo Nishikata
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Lonseal Corp
Original Assignee
Lonseal Corp
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Publication date
Application filed by Lonseal Corp filed Critical Lonseal Corp
Priority to JP56077514A priority Critical patent/JPS57191050A/ja
Publication of JPS57191050A publication Critical patent/JPS57191050A/ja
Publication of JPS6129258B2 publication Critical patent/JPS6129258B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は乗用自動車や貨物自動車の運転席に用
いられている計器類を取付けるインスツルメント
パネル(以下インパネと略称する)に関するもの
である。
乗用自動車及び貨物自動車におけるインパネは
自動車の運転時における走行状況、自動車の性能
状態、燃料の消費量、安全の確認等の上で極めて
重要な部位を占めている。と同時に万一、衝突事
故が発生した場合、運転者とインパネとの衝突衝
撃による人身傷害を出来るだけ軽くするために、
或る衝撃値以上の衝撃が加わると、即座にインパ
ネが破壊して、運転者に加えられる衝撃力を吸収
する作用をも有しており、この点から別名を「ク
ラツシユ・パツド=可破損当て板」とも呼ばれて
いる。このためインパネの骨格構造体はABS樹
脂やポリカーボネート樹脂の様な耐衝撃性硬質樹
脂が用いられ、その骨格構造体の上面に軟質発泡
材を介して半硬質のプラスチツクシート成形体が
被覆されている。この様なインパネの採用により
衝突時における運転者の人身傷害は著しく軽減さ
れたが、最近このインパネに新たな問題が生じて
来ている。
それはインパネがウインドガラスに反映して生
じた反映像により眩惑され、一時視野が妨害され
ることによる人身事故の発生という問題である。
10年位前の車の様にインパネ上面の幅が狭い時
は、この反射は殆んど問題にならなかつたが、最
近の様に運転席の居住性を高め、安全運転の立場
から計器類の認知性を向上させるためにインパネ
の奥行きを深くすると、それに応じてインパネの
上面幅が広くなつてくる。例えば最近の乗用車は
インパネの上面幅が30cm以上のものが多い。この
様に幅の広いインパネ上面がウインドガラスに反
映し、インパネに反射した光線による白つぽい反
映像が生じると、その反映像と重つている通行人
の認知が非常にしずらくなる。特にこの反映像は
運転席の反対側、即ち運転中の死角になり易い左
側に多く発生する。
またこの反映像は左側から光線が入つてくる場
合、及び夜間の左折時に特に顕著であつて、その
為に通行人の認知や障害物の確認が殆んど不可能
な瞬間すらあることは多くの運転者の経験してい
ることであつて、この欠点の解決が急務とされて
来ている。
しかし乍ら、かかる反映像の発生を解決する研
究あるいは提案は現在まで殆んど皆無であつた。
本発明はかかる背景に鑑みて新たになされたも
ので、反映像の発生が皆無か、実用状殆んど支障
のない程度まで反映像の発生を無くした新規な自
動車用防眩性インパネを提供せんとするものであ
る。
本発明インパネは、従来までの様な光線反射の
高いプラスチツクシート製のものとは全く異な
り、インパネの表面材Aとして、非多孔性熱可塑
性合成樹脂シート1を裏打した連通発泡構造の熱
可塑性合成樹脂層2の上面から艶消し塗料を塗
布・含浸させ、該連通発泡層の気泡3内及びその
上面に艶消し塗膜4を設けた、加熱・真空成形が
出来る無光沢性の防眩性インパネ成形用シートを
用いるものである。
本発明者達の研究によればインパネに防眩性を
賦与する為の基本的要件として、インパネ表面材
自体の光沢度(換言すれば光線反射性と言える)
が挙げられる。光沢度の高い表面材はウインドガ
ラスに反映像を作り易く、光沢度の低い無光沢の
表面材ほど、この反映像の発生は少ない。
現在使用されているインパネの表面材は塩化ビ
ニル樹脂系の半硬質シートで、シート表面に細か
い凹凸絞が設けられており、その上から艶消し塗
料を塗布したもので新しい間は60゜鏡面光沢度5
〜8%と、かなり低いが、時間が経つに従つて光
沢が増大し、その値が20%を超すと上記の反映像
が目立つようになる。これは車内の清掃時にイン
パネ上面が雑巾等で摩擦され、次第に艶消し塗膜
が失われていくこと、及びクリーナー等の油脂膜
の残存によるものと思われる。
しかし乍ら、連通発泡層を有する本発明の成形
用シートの場合初期における60゜光沢度は勿論、
最も厳しい反射条件である85゜における光沢も低
く、且つ経時的変化が極めて少ないので初期にお
ける光沢度を一定の値以下に抑えれば反映像の発
生が殆んどないか、極めて僅かの反映像にとどめ
得ることが判つた。
本発明者達の研究によれば、かかる反映像が発
生しにくい光沢度範囲は下記の範囲である。
測定器:村上色彩技術研究所製・GS―1 測定法:JIS Z8741「光沢度測定方法」・5
鏡面光沢度測定方法による。
60゜鏡面光沢度 1%以下 75゜ 〃 3%以下 85゜ 〃 25%以下 *いずれの場合も、専用スリツトを用 いずに測定した。
しかし乍ら、これらの光沢度は真空成形面、即
ち艶消し塗料を塗布した侭の状態での光沢度で、
この段階では連通発泡構造の発泡層でも、独立気
泡構造の発泡層でも殆んど差がない。しかし、真
空成形されると、成形部位によつては200%以上
(元の長さの3倍)も引延ばされるので、発泡層
の気泡構造の差異で成形後の光沢に著しい差異が
生じる。この点から独立気泡構造の通常の発泡層
の場合、真空成形後における光沢発生が著しく、
特にチカチカとした部分的反射部が無数に発生し
て防眩効果は全く発揮されない。これは艶消し処
理が施された表面付近の気泡が真空成形によつて
引延ばされて破壊されたあと、その下部から艶消
し塗膜のない新しい気泡が露出し、その部分がチ
カチカとした部分的反射部となることが認められ
ている。この現象は、艶消し塗料を多く塗つても
避けることが出来ず、部分的反射部以外の部分が
無光沢であればある程、このチカチカが更に目立
つ結果となる。したがつて独立気泡構造の発泡層
は、かかる防眩性インパネの表面材として全く不
適であることが判明した。
しかし乍ら、連通発泡構造の発泡体の場合、第
4図に示すように気泡が非独立的で、厚さ方向の
みならず、横方向にも連通している構造となつて
いるため、艶消し塗料を塗布・含浸せしめると、
この連通気泡3中に万遍なく塗料が含浸され、艶
消し塗膜4が気泡内部まで設けられる。したがつ
て、この様な構造の発泡層は、真空成形によつて
200%以上の引延しが加わつてもチカチカという
部分的反射部は全く発生せず、成形前と殆んど変
りない無光沢性を示し、防眩性インパネ用の成形
シートとして極めて適している。
本発明の成形シートの場合、非多孔性の熱可塑
性合成樹脂シート1を基材とし、その上面に上記
の連通発泡層を設ける。これは真空成形上不可欠
の構造であつて、該非多孔性層の存在によつては
じめて連通発泡層の成形が可能となる。
本発明の防眩性インパネ用成形シートに用いる
合成樹脂は連通発泡層2も、非多孔性裏打ち材1
も共に熱可塑性合成樹脂を用いる。この場合熱可
塑性合成樹脂は、ポリ塩化ビニル樹脂及び塩化ビ
ニルを主成分とする各種共重合体の単独、あるい
はそれらの混合物で、軟質乃至半硬質のものが適
している。これら塩化ビニル系樹脂は、各種の可
塑剤の添加により、軟質乃至半硬質まで自由な品
質設計が出来ると同時にEVAやABS、NBR、塩
素化ポリエチレン、MBS、PMMA、ポリウレタ
ンなど各種の熱可塑性樹脂と相溶し、物性改良を
図ることが出来るので必要に応じて任意に使用さ
れるべきである。
非多孔性裏打ちシート1は半硬質が適してい
る。これはインパネ表面材Aを成形する際の取扱
い易さ及び更に重要な事は、インパネ形状に表面
材を真空成形した後に、その凹窪部にウレタンを
注入して発泡させる所謂、注入発泡工程があり、
その場合、成形表面材の自立性、保形性の点で、
軟質シートよりも半硬質シートが優れているとい
う理由による。
この半硬質裏打ちシートは塩化ビニル系樹脂に
20〜25部程度の可塑剤とABS又はMBSを10〜20
部加えたもので、ピンホールの影響を避けるた
め、通常は2層構造となつており、カレンダー法
又は押出し法によつて加工される。
本発明の成形シートにおける連通発泡層は極め
て重要なもので、本質的に上記の如く熱可塑性合
成樹脂でなければならない。連通気泡構造はポリ
ウレタンフオームの如く水とイソシアネートとの
反応によつてCO2ガスが発生し、その発生通路が
連通気泡構造となつたものや、微細な樹脂粉末配
合物(ドライブレンドと呼ばれている)を層状に
展延し、加熱によつて粉末粒子を融着して焼結構
造にしたものなどがあるが、前者の場合は、気泡
構造が粗雑であつてインパネ表面材としては不適
であり、またポリウレタンフオームは本質的には
熱可塑性ではなく、真空成形時の引延しによつて
切断が生じ使用出来ない。後者の焼結法による連
通気泡構造体の場合粉末粒子同志の融着部分が脆
弱で、前記ポリウレタンフオームと同様、真空成
形時の引延しによつて、連通気泡層の破断が生
じ、使用できない。
本発明の防眩性インパネ用成形シートに適する
連通発泡層は次の方法により得られる。
塩化ビニル樹脂ペーストを用いて連通発泡層を
得る方法として、特公昭53−21898号公報及び米
国特許4226943号明細書に記載されている大塚化
学薬品の特許の様にNaの如きアルカリ金属とZn
とを含む安定剤、及び分子量が1500〜7000で90〜
135℃の軟化点を持つ合成炭化水素ワツクスとを
ペースト中に加える方法がある。大塚化学薬品
(社)では、これらの特許に基ずき、発泡剤AZ―
Fと、該発泡剤に適した専用安定剤スタビライザ
ーFをセツトで発売してをり、これらの発泡剤と
スタビライザーを用いれば、塩化ビニル樹脂ペー
ストを用いて簡単に連通発泡体が得られる。
しかし大塚化学法は、高価なベースト用塩化ビ
ニル樹脂を使用しなければならず、したがつて、
加工法も塗布方法に限定されており、大量生産に
は稍々不適であるという難点があつた。
その点で本出願人はカレンダー法によつて連通
気泡構造の発泡体を得る方法を案出し、懸濁重合
法による汎用塩化ビニル樹脂を主成分とし、これ
にNaやKの如き周期律表第I族の金属を含有す
る有機系安定剤と、CaやZnの如き周期律表第
族の金属を含有する有機系安定剤とを単独、ある
いは複合的に加え、更にノニオン系界面活性剤及
びアニオン系界面活性剤の両者を添加し、通常は
独立気泡体の製造用として使用されるアゾジカル
ボンアミドの如き熱分解型発泡剤を用いてなる配
合物をカレンダー法又は押出し法によつてシート
状2に圧延し、予め前工程で圧延された裏打ちシ
ート1上に熱積層した後、これを発泡炉で加熱、
発泡すれば非常にすぐれた連通発泡層2′とな
る。この方法は汎用の塩化ビニル樹脂を主成分と
し、更にカレンダー加工法を用いるので種々の他
の成分、例えばPMMA.MBS.ABS.NBR.EVAなど
の樹脂成分を自由に且つ任意に混合使用すること
が出来るので、自動車用の非常に厳しい品質要求
に対しても、自由な品質設計が出来る。しかし乍
らペースト配合ではこれらの樹脂成分の添加、又
はポリマーブレンドには「液状物であること」と
いう制限的要求があり、品質設計にもある種の不
自由さが生じる。したがつて、品質要求の厳しく
ないインパネではペースト法による前2者の方法
でも良いが、輸出用自動車の如く、フオツギング
や100℃近い温度での長期に亘る耐熱性が要求さ
れる用途では後者のカレンダー法が適している。
いずれにしても、この様にして得られた連通発
泡層はその表面にスキン層と呼ばれる連続皮膜を
持つている(図示せず)ので、それを除去し、連
通気泡のみが表面に露出している構造に加工す
る。このスキン層の除去には通常2通りの方法が
ある。その1方法としては革漉き機によるスライ
ス法で一般的な方法と言えよう。他の方法は特願
56−11170号(特開昭57−128278)で出願した方
法で、回転中の加熱金属ロール表面に発泡層を接
触させ、発泡層のスキン層のみを溶融してロール
面に付着させ、該付着物をロール間のバンクに併
合することによつて、常に新しいロール面を発泡
層に接触させる方法であつて、スライス法が平滑
感が強いのに対し、ロール接触法は表面のスキン
層が溶融して剥ぎ取られた際の微妙な毛羽立ちが
あつて、防眩効果はロール接触法がすぐれてい
る。また、サンドブラスト法もこのスキン層の除
去には有効である。
この様にして表面スキン層を除去すると連通発
泡層は感触が柔かなセーム革調で無光沢表面を呈
するが、この侭では真空成形後、部分的反射部が
発生するので、この無光沢表面に艶消し塗料を塗
布・含浸する。ここで使用する艶消し塗料は、樹
脂成分としては塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、
及びポリウレタン樹脂などの合成皮革用あるいは
塩ビスポンジレザー用に市販されている艶消し用
表面処理剤で良い。本発明者らが試験した市販の
艶消し用表面処理剤のうち、特にすぐれていたも
のは特殊色料工業社製ハイコープVF―5000やハ
ニー化成社製ハニロン艶消剤、大橋化学製ラビ塗
料などがあり、特にラビ塗料はフロントウインド
下部の支持金具用艶消し塗料としての実績もあ
り、耐候性及び耐熱性がすぐれており、経時的光
沢変化が皆無であり、本発明の成形シート用艶消
し塗料として好適であつた。
スキン層を除去した連通発泡層上に艶消し塗料
を塗布すると、塗料は連通気泡3から容易に気泡
内部に浸透・含浸する。したがつてこれらの艶消
し塗料中に含まれる溶剤成分は塩化ビニル樹脂・
特に軟質塩化ビニル樹脂を溶かさない貧溶媒の溶
剤を用いる必要がある。また揮散の遅い高沸点溶
剤も禁忌されるべきで、これは連通気泡中に浸透
した塗料の乾燥が著しく遅くなるためである。ま
た塗布法によつてもこれらの乾燥の難易が変つて
くる。最も適した塗布方法は、所謂マングル法と
いわれる方法で、2本のロールを緊密に接触させ
ておき、その間に塗料を充分浸透させた連通発泡
シートを通して過剰の塗料を絞りとる方法で、こ
の方法によれば、連通気泡中に万遍なく塗料が行
き渡り、その結果、第2図に示すように気泡内部
まで艶消し塗膜4が設けられる。
この様にして得られた積層シートは充分に乾燥
して残存溶剤を揮散させると、前述の様な鏡面反
射性を持つた無光沢の防眩性インパネ用成形シー
トとなり、防眩性インパネの表面材として、極め
てすぐれた特性を示す。
この積層シートは本来的には防眩性インパネ用
表面材を目的としているが類似の用塗、例えばリ
ヤウンドウ下部のパツケージトレイ部、アームレ
スト、ドアトリム、サンバイザーなどの表皮材と
しても使用でき、防眩性・もしくは無光沢性が要
求される部分には任意に使用されるべきである。
本発明の成形シートを用いて防眩性インパネを
成形する工程を概説する。インパネは第5図、及
び第6図に示すように通常2つの部品a・bより
成る。部品aは外殻パネルで、この部品の上面の
平らな部分が光つて反映像をフロントウインドガ
ラスに発生させるか否かが問題となるのである。
部品6はインパネの前面部パネルで、ここにスピ
ードメーター・タコメーター・燃料計等の計器類
が嵌めこまれる。これら2つの部品は夫々に応じ
た雄型モールドを用いて真空成形される。この場
合、成形シートのクランプセツトは連通発泡層を
上面に半硬質裏打ち層を裏面としてセツトする。
雌型の場合は真空成形時にモールドと成形シート
が接触すると、雌型凹部以外の部分がまず吸引に
より固定され、凹部の範囲の成形シートが凹部中
に吸引されて夫々の形状に成形されるをもつて、
凹部範囲以外のシート部分が成形に利用されず、
その分だけ、成形シートに過度の加工伸度が加わ
ることになる。
その点、雄型モールドの場合はモールドの最も
高い部分、頂部がまず成形シートと接し、その部
分から徐々に成形がなされ、次第に下辺に成形が
進められるので、成形シートの裾の方も利用で
き、その結果、かなりの深絞り成形でも過度の加
工伸度が加わらないという利点があり、防眩性イ
ンパネの成形に適している。また雄型による場
合、モールドと接する面が裏打ち層面であり、発
泡層はフリーなので、発泡層の圧潰が生ぜず、真
空成形による光沢の変化も生じないと云う利点を
持つている。
半硬質の裏打ちシートを用いた場合、真空成形
温度は200〜230゜が適している。この温度では成
形シート全体がクランプ位置より80〜100mm程度
の垂れ下がるのみなので、成形時の引延しが均一
となり、成形後の偏肉や、偏肉に基ずく収縮変形
も極少となる。しかし乍ら加熱温度を何度にする
か、またその所定温度に加熱するのに何秒間かけ
るかという加熱条件は、各々の配合組成、厚さに
応じて設定されるべきで特に限定されるべきもの
ではない。
この様にしてクランプセツトされた成形シート
に対し、雄型のモールドを上昇させると同時に真
空ポンプによる吸引力を作用させて成形シートを
吸引しモールド密着させる。冷却後真空吸引孔か
ら圧縮空気をブローして、成形物をモールドから
脱型すると半硬質裏打ちシート面が凹窪になつて
いるインパネ表面材が得られる。この凹窪には前
述の硬質合成樹脂製の骨格構造体を収納した後
(図示せず)該構造体を含めて凹窪全体にウレタ
ン5を注入発泡させる。
次に本発明の具体的態様を実施例により説明す
る。
実施例 1 (1) 裏打ちシートの製造 配合 1 塩化ビニル樹脂(重合度=800) 100重量部 MBS樹脂 20 〃 DOP 15 〃 エポキシ化大豆油 5 〃 安定剤(Cd―Ba系・粉末) 3 〃 有機亜燐酸塩系キレーター 0.5 〃 黒色顔料 適量 上記配合1は可塑剤量は20部であり、これを通
常のカレンダー加工法により0.3mm厚のシートに
加工し、同厚のシートにより2層貼りとし、0.6
mm厚、幅1150mmの黒色裏打ちシートを得る。
(2) 連通発泡層(カレンダー法) 配合 2 塩化ビニル樹脂(重合度=1000) 100重量部 DIDP 80 〃 エポキシ化大豆油 7.5 〃 アゾジカルボンアミド(発泡剤) 6.0 〃 安定剤(Na―Zn系複合安定剤)*1 3.5 〃 アニオン系界面活性剤*2 2.0 〃 ノニオン系界面活性剤*3 1.0 〃 三酸化アンチモン 10.0 〃 塩化パラフイン 10.0 〃 * アデカアーガス社製 Mark・FL―23 * ライオン社製:リポラン1400(α―オ
レフインスルフオート系) * ライオン社製:リポノツクスNC―2Y
(ポリオキシエチレンアルキリアリ
ルエーテル) 上記配合物を155〜160℃の温度下で0.5mmにカ
レンダー法により圧延する。この場合、Na―Zn
系安定剤はアゾジカルボンアミドに対する発泡促
進効果を有するので上記の温度範囲で加工すべき
で、これ以上の高温加工はカレンダー加工中に発
泡剤が分解するので好ましくない。
裏打ちシートとの積層は、カレンダーから連通
発泡性シートが圧延された直後のテールオフロー
ルで押圧することにより熱積層される。裏打ちシ
ートが冷えすぎている場合は予熱ロール又は電気
ヒーターを通して加温した後にテークオフロール
に供給して連通発泡性層と熱積層する。
次いで、この積層シートをネツトコンベアを有
する発泡炉に供給し200〜210℃×2.5分の加熱条
件により発泡させると全厚2.0〜2.3mmの発泡シー
トが得られる。この場合の発泡倍率は約3倍で表
面に水滴を落すと瞬間に吸収され、極めてすぐれ
た吸水性を持つていた(注1)。
注1連通発泡層のみの場合、下記の特性を示す
(白色シートでテスト)。
通気性(cc/cm2/sec)*4 6.2 透水性*5(sec) 8.0 *:自動車工業規格による通気性試験方法 *:蒸留水100℃にパイロツト社製インキ
((ブルー)10c.c.を加えた混合液を発泡シ
ート表面に1c.c.滴下し、それが裏面にま
で滲出してくる時間(sec)を測定す
る。
但し、この様にして得られた発泡シートは表面
に光沢のある連続薄膜(スキン層)を持つてお
り、この侭では防眩性インパネへの適用は不適で
あつた。
(3) スキン層の除去 次いで得られた発泡シートを、直径26インチで
面長80インチのツーロールミルで180℃の温度に
加熱されているロール面に円周の1/4〜1/5分に接
触させて、ロール面から引き剥す方法で、スキン
層を除去すると殆んど無光沢の、スウエード調表
面を持つた厚さ1.8mmの無光沢発泡シートとな
る。
この方法の場合、ツーロールミルのバンクに予
め耐熱配合による塩化ビニル樹脂配合物を供給し
ておき、発泡シートを接触させないロール側に配
合物を巻きつけておくと、発泡シートから剥され
たスキン層は連続的にこの配合物に併合されるの
で、発泡シートと接触するロール面は常に清掃さ
れた金属面となる。
(4) 艶消し塗料の塗布 配合 3 樹脂溶剤*6 8.0 艶消剤*7 2.0 黒色着色剤*8 1.5 *:ハニー化成社製:ハニロン基剤 *: 同 : 〃 艶消剤 *: 同 : 〃 黒色イン
キ 上記配合液(黒色)を80メツシユのメツシユロ
ールを用いたグラビヤ印刷機によりマングル法で
絞り込みながら塗布・含浸させた。この方法によ
る平均塗布量は約120g/m2(溶液量)であり、
乾燥後の光沢度特性は下記の通りであつた。
20゜鏡面光沢度 )測定不能 45゜ 〃 60゜ 〃 0.55% 75゜ 〃 1.75% 85゜ 〃 20.95% この無光沢シートを用いて第5図に示す形状の
インパネ表面材に成形したところ、下記の如く、
その光沢度変化は僅かであり、防眩性インパネ用
表面材として極めてすぐれた適性を示していた。
20゜鏡面光沢度 )測定不能 45゜ 〃 60゜ 〃 0.8% 75゜ 〃 2.0% 85゜ 〃 22% 実施例 2 実施例1の(2)に代えて配合4の発泡性ペースト
を調整する。
配合 4 ペースト用塩化ビニル樹脂*9 100重量部 DOP 65 〃 エポキシ化大豆油 5 〃 ビニフオームAZ―F*10 10 〃 スタビライザーF*11 3 〃 黒色顔料(トーナー) 適量 〃 *日本ゼオン製 ゼオン25 *10大塚化学薬品製 発泡剤 *11同上 安定剤 上記配合4を真空脱泡機付撹拌機で混合し、発
泡性ペーストを得る。
次いで実施例1(1)で得た裏打ちシート上に、ド
クター法で塗布厚0.4mmに塗布した後、実施例1
と同様の方法で発泡した。スキン層の除去は革漉
機によるスライス法で行つた後、大橋化学のラビ
塗料(黒)を吹付け法で塗布した。この場合、塗
布量は約200g/m2(溶液量)であり、得られた
無光沢発泡シートは厚さ1.5mmで下記の光沢度特
性を持つていた。
20゜鏡面光沢度 )測定不能 45゜ 〃 60゜ 〃 0.43% 75゜鏡面光沢度 1.55% 85゜ 〃 18.35% 実施例1と同様の手段で、インパネを成形した
ところ、光沢度の変化は殆んどなく、極めてすぐ
れた防眩性を示した。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明成形用シートの実施の一例を示す
もので、第1図は断面図、第2図は拡大断面図、
第3図は発泡する前の断面図、第4図は艶消し塗
膜を設ける前の拡大断面図、第5図は外殻パネル
の斜視図、第6図は前面部パネルの正面図、第7
図及び第8図は7,7線及び8―8線に沿える断
面図であり図中1は非多孔性シート、2は発泡性
樹脂層2′は発泡層、4は艶消し塗膜、Aは表面
材である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非多孔性熱可塑性合成樹脂シートを裏打ちし
    た連通発泡熱可塑性合成樹脂層の上面から艶消し
    塗料を塗布・含浸させ、該連通発泡層の気泡内及
    びその上面に艶消し塗膜を設けたことを特徴とす
    る防眩性インスツルメントパネル用成形シート。 2 非多孔性熱可塑性合成製樹脂シートを裏打ち
    シートとし、その上面に連通発泡性の熱可塑性合
    成樹脂層を設け、然る後これを発泡炉に通して該
    連通発泡性の熱可塑性合成樹脂層を発泡せしめた
    後、発泡層の表面にある連続被膜を除去して連通
    気泡を露出させた後、その上面から艶消し塗料を
    塗布・含浸させ連通気泡内部及び該発泡層の上面
    に艶消し塗膜を設け、充分に乾燥することを特徴
    とする防眩性インスツルメントパネル用成形シー
    トの製造方法。 3 連通発泡性の熱可塑性合成樹脂層が懸濁重合
    法による塩化ビニル樹脂を主成分とし、これにノ
    ニオン系界面活性剤と、アニオン系界面活性剤あ
    るいはワツクス類又はパラフイン類との共存下で
    周期律表第I族の金属成分と周期律表第族の金
    属成分とを含む単独、もしくは複合形の安定剤を
    含む発泡性配合物であり、該配合物をカレンダー
    法又は押出法によつて裏打ちシートに熱積層する
    ことを特徴とする前記特許請求の範囲第2項記載
    の防眩性インスツルメントパネルの製造方法。 4 連通発泡性の熱可塑性合成樹脂層が乳化重合
    法による塩化ビニル樹脂を主成分とするペースト
    であり、これに発泡剤と共にNa系安定剤とワツ
    クス類とを加えた発泡性ペーストを塗布法によつ
    て裏打ちシート上に塗布することを特徴とする前
    記特許請求の範囲第2項記載の防眩性インスツル
    メントパネルの製造方法。
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