JPS6140203B2 - - Google Patents
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- JPS6140203B2 JPS6140203B2 JP6576980A JP6576980A JPS6140203B2 JP S6140203 B2 JPS6140203 B2 JP S6140203B2 JP 6576980 A JP6576980 A JP 6576980A JP 6576980 A JP6576980 A JP 6576980A JP S6140203 B2 JPS6140203 B2 JP S6140203B2
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- Japan
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- lanolin
- egg yolk
- oil
- yolk oil
- solubilized
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
- A61Q19/02—Preparations for care of the skin for chemically bleaching or whitening the skin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/63—Steroids; Derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2800/00—Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
- A61K2800/74—Biological properties of particular ingredients
- A61K2800/78—Enzyme modulators, e.g. Enzyme agonists
- A61K2800/782—Enzyme inhibitors; Enzyme antagonists
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
本発明はフエルラ酸エステル(以下、本物質を
FEと称する)を高含有し、油溶化した皮膚塗擦
用剤に関するものである。その特徴は、卵黄油又
はラノリン又はラノリン誘導体(ラノリン脂肪
酸、ラノリンアルコールなど)に、FEがきわめ
て良好に、可溶化することを見出し、これをもと
に本発明を完成させたものである。 FEは、その代表的なものに、ガンマーオリザ
ノールが知られ、主として更年期障害、頭部又は
頚部外傷後遺症、老人ボケなどの症状の治療剤と
して、経口投与又は注射剤(筋肉内注射)投与が
行なわれている。 一方、皮膚科領域への応用は、その薬理的作用
として、局所皮脂分泌量の増加、脂腺賦活作用、
皮温上昇作用が報告され、これをもとに、化粧品
類には、クリームや乳液、ヘアートニツク養毛料
などに添加されている。又、最近では、ワセリン
などの軟膏剤中に1%のFEを含有した塗擦剤に
より、老人性乾皮症等々に治験され、有効である
との報告もある。 しかしながら、欠点としてはFEを皮膚塗擦剤
として用いて、即効的な治療効果を期待しようと
すると、FEは各種の油脂類中には、ごく微量し
か可溶化されない。つまり、軟膏類や化粧料に用
いられる油脂類中では、上限溶解量として、1〜
2%であり、たとえば、医薬外用軟膏剤であるワ
セリン、吸水軟膏、親水軟膏に、可溶となる量
は、可温下では1%内外、冷却されると1%以下
が実際上の可溶量であつた。つまり、1%以上を
添加すると、油溶化されない過剰分のFEは、そ
の軟膏中で、結晶状を呈して不溶となる。又、オ
リーブ油や、その他の化粧品や医薬品などに利用
の多い、大豆油、ゴマ油などの液状油や、豚脂、
牛脂中でも1%以下が可溶化される上限であつ
た。そこで、本発明者らは、FEが上述した皮膚
外用塗擦剤や、油脂類中に大量に加えても、常に
安定に油溶化された状態について、検索した結
果、FEをあらかじめ、卵黄油又はラノリン又は
ラノリン誘導体(ラノリン脂肪酸、ラノリンアル
コールなど)中で混合することにより、完全に溶
解されることが判明した。すなわち、この溶解物
を用いれば、どんな油脂類を用いた処方中でも、
乳化剤を用いることなく、油溶化された状態で、
任意に配合できることを見出した。 つまり、FEを油脂類中に添加するには、あら
かじめFEの溶解剤として、卵黄油又はラノリン
又はラノリン誘導体を用いることが良いことがわ
かつた。しかし、FEの溶解法について述べれば
次の実施例に示すごとく、簡易である。 〔実施例〕 あらかじめ卵黄油(ここで用いる卵黄油の成分
組成及び性状は、液状油を呈し、リン脂質含量は
1〜10%を含むものであるが、まつたく、リン脂
質を含まない状態の卵黄油でもよい)又は、ラノ
リン又はラノリン脂肪酸か、ラノリンアルコール
を、40〜100℃以下で加温しながらか撹拌し、こ
の中に徐々にFEを加えて混合させる。この操作
によつて、FEは溶解される。 この溶解されたFEの量と、加温条件について
みると、第2図に示すような成績結果が得られ
た。すなわち、卵黄油やラノリンには、大量に可
溶化され、しかも冷却によつても安定に可溶化さ
れている。 従来、FEを化粧品や皮膚外用剤中に配合して
用いられてきたことは、上述したごとく公知であ
るも、その含有量となると、FEを1%が上限で
それ以上含有したものはなかつた。しかも、その
添加されたFEの全量が、完全に可溶化された状
態にある製剤は、見当らなかつた。つまり、油脂
類に可溶となる量は、ごくわずかであつたため、
FEを処方中に添加する際は、乳化剤(界面活性
剤)などを添加することにより、クリームや乳液
剤としてFEの結晶を、油脂類中に分散させた状
態で用いられ、その分散したFEの粒子は、とう
てい経皮内吸収又は滲透して、効果を高めるには
至らないものであつた。つまり、化粧品や軟膏類
に可溶となつた量が、皮膚表皮から滲透性が期待
されて、本来の治療的作用を発揮するための量で
ある。すなわち、経皮吸収を考えるとき、その第
一条件は、油溶性であること。さらに、どんな油
脂類にも可溶であれば、その薬物の吸収性は向上
すると考えられるが、本発明は、卵黄油又はラノ
リン又はラノリン誘導体との併用により、これら
の欠点を解決させたものである。治療的効果は、
短期間に自覚症状を取りさる必要があるも、その
ためのFEの含有量となると、1%程度では、そ
の作用は緩慢であり、即効性に欠いていた。した
がつて医家向用の短期治療薬剤としては不向きで
あつた。しかしながら、従来は1%以上を可溶化
させて用いる方法が見当らず、不十分な含有量の
状態で、用いられていたわけである。すくなくと
も、FEの短期治療剤として用いるには、5%程
度が可溶化された皮膚塗擦剤が必要とされていた
が、本発明は、これを可能としたものである。
尚、実施例で用いた卵黄油は、液状油で、その中
にリン脂質類(レシチンなど)は、ほとんど含ま
れていないものを用いた。つまり、市販品には、
卵黄油と称するものに、レシチンなどのリン脂質
を高含有したものもあるが、ここでは、卵黄中か
らレシチンを抽出する過程で除去して得られる、
リン脂質を含まない液状油を用いても、FEは溶
解する。したがつて、卵黄油中に含有するリン脂
質自体が示す。両性界面活性作用がもたらした分
散性や乳化助剤的効果によつて、FEが溶解され
たのとは、やや異つていて、卵黄油とFEには、
特別な関係があるものと思われた。もちろん、レ
シチンなどのリン脂質を含有した卵黄油中では、
FEはさらに溶解性が向上する。さて、実施例で
示した方法で、卵黄油中にFEを20%を含有させ
て、調整した組成物をもとに、水泡性皮膚炎症に
対して塗擦を試みた。この症状は、両足の指間に
小水泡、小膿抱、落屑などが集族して、明画な境
界をなしたもので、湿疹が併発していたり、皮膚
浸潤肥厚や痒がともなう疾患である。 成績結果を、表1に示す。
FEと称する)を高含有し、油溶化した皮膚塗擦
用剤に関するものである。その特徴は、卵黄油又
はラノリン又はラノリン誘導体(ラノリン脂肪
酸、ラノリンアルコールなど)に、FEがきわめ
て良好に、可溶化することを見出し、これをもと
に本発明を完成させたものである。 FEは、その代表的なものに、ガンマーオリザ
ノールが知られ、主として更年期障害、頭部又は
頚部外傷後遺症、老人ボケなどの症状の治療剤と
して、経口投与又は注射剤(筋肉内注射)投与が
行なわれている。 一方、皮膚科領域への応用は、その薬理的作用
として、局所皮脂分泌量の増加、脂腺賦活作用、
皮温上昇作用が報告され、これをもとに、化粧品
類には、クリームや乳液、ヘアートニツク養毛料
などに添加されている。又、最近では、ワセリン
などの軟膏剤中に1%のFEを含有した塗擦剤に
より、老人性乾皮症等々に治験され、有効である
との報告もある。 しかしながら、欠点としてはFEを皮膚塗擦剤
として用いて、即効的な治療効果を期待しようと
すると、FEは各種の油脂類中には、ごく微量し
か可溶化されない。つまり、軟膏類や化粧料に用
いられる油脂類中では、上限溶解量として、1〜
2%であり、たとえば、医薬外用軟膏剤であるワ
セリン、吸水軟膏、親水軟膏に、可溶となる量
は、可温下では1%内外、冷却されると1%以下
が実際上の可溶量であつた。つまり、1%以上を
添加すると、油溶化されない過剰分のFEは、そ
の軟膏中で、結晶状を呈して不溶となる。又、オ
リーブ油や、その他の化粧品や医薬品などに利用
の多い、大豆油、ゴマ油などの液状油や、豚脂、
牛脂中でも1%以下が可溶化される上限であつ
た。そこで、本発明者らは、FEが上述した皮膚
外用塗擦剤や、油脂類中に大量に加えても、常に
安定に油溶化された状態について、検索した結
果、FEをあらかじめ、卵黄油又はラノリン又は
ラノリン誘導体(ラノリン脂肪酸、ラノリンアル
コールなど)中で混合することにより、完全に溶
解されることが判明した。すなわち、この溶解物
を用いれば、どんな油脂類を用いた処方中でも、
乳化剤を用いることなく、油溶化された状態で、
任意に配合できることを見出した。 つまり、FEを油脂類中に添加するには、あら
かじめFEの溶解剤として、卵黄油又はラノリン
又はラノリン誘導体を用いることが良いことがわ
かつた。しかし、FEの溶解法について述べれば
次の実施例に示すごとく、簡易である。 〔実施例〕 あらかじめ卵黄油(ここで用いる卵黄油の成分
組成及び性状は、液状油を呈し、リン脂質含量は
1〜10%を含むものであるが、まつたく、リン脂
質を含まない状態の卵黄油でもよい)又は、ラノ
リン又はラノリン脂肪酸か、ラノリンアルコール
を、40〜100℃以下で加温しながらか撹拌し、こ
の中に徐々にFEを加えて混合させる。この操作
によつて、FEは溶解される。 この溶解されたFEの量と、加温条件について
みると、第2図に示すような成績結果が得られ
た。すなわち、卵黄油やラノリンには、大量に可
溶化され、しかも冷却によつても安定に可溶化さ
れている。 従来、FEを化粧品や皮膚外用剤中に配合して
用いられてきたことは、上述したごとく公知であ
るも、その含有量となると、FEを1%が上限で
それ以上含有したものはなかつた。しかも、その
添加されたFEの全量が、完全に可溶化された状
態にある製剤は、見当らなかつた。つまり、油脂
類に可溶となる量は、ごくわずかであつたため、
FEを処方中に添加する際は、乳化剤(界面活性
剤)などを添加することにより、クリームや乳液
剤としてFEの結晶を、油脂類中に分散させた状
態で用いられ、その分散したFEの粒子は、とう
てい経皮内吸収又は滲透して、効果を高めるには
至らないものであつた。つまり、化粧品や軟膏類
に可溶となつた量が、皮膚表皮から滲透性が期待
されて、本来の治療的作用を発揮するための量で
ある。すなわち、経皮吸収を考えるとき、その第
一条件は、油溶性であること。さらに、どんな油
脂類にも可溶であれば、その薬物の吸収性は向上
すると考えられるが、本発明は、卵黄油又はラノ
リン又はラノリン誘導体との併用により、これら
の欠点を解決させたものである。治療的効果は、
短期間に自覚症状を取りさる必要があるも、その
ためのFEの含有量となると、1%程度では、そ
の作用は緩慢であり、即効性に欠いていた。した
がつて医家向用の短期治療薬剤としては不向きで
あつた。しかしながら、従来は1%以上を可溶化
させて用いる方法が見当らず、不十分な含有量の
状態で、用いられていたわけである。すくなくと
も、FEの短期治療剤として用いるには、5%程
度が可溶化された皮膚塗擦剤が必要とされていた
が、本発明は、これを可能としたものである。
尚、実施例で用いた卵黄油は、液状油で、その中
にリン脂質類(レシチンなど)は、ほとんど含ま
れていないものを用いた。つまり、市販品には、
卵黄油と称するものに、レシチンなどのリン脂質
を高含有したものもあるが、ここでは、卵黄中か
らレシチンを抽出する過程で除去して得られる、
リン脂質を含まない液状油を用いても、FEは溶
解する。したがつて、卵黄油中に含有するリン脂
質自体が示す。両性界面活性作用がもたらした分
散性や乳化助剤的効果によつて、FEが溶解され
たのとは、やや異つていて、卵黄油とFEには、
特別な関係があるものと思われた。もちろん、レ
シチンなどのリン脂質を含有した卵黄油中では、
FEはさらに溶解性が向上する。さて、実施例で
示した方法で、卵黄油中にFEを20%を含有させ
て、調整した組成物をもとに、水泡性皮膚炎症に
対して塗擦を試みた。この症状は、両足の指間に
小水泡、小膿抱、落屑などが集族して、明画な境
界をなしたもので、湿疹が併発していたり、皮膚
浸潤肥厚や痒がともなう疾患である。 成績結果を、表1に示す。
【表】
有効、−は効果なし)
上表1で示す症状に対しては、投与法は、足指
間の局所へ、直接塗擦し、さらにリント布に塗布
させ、局部に密着させ、1日1回の処置をした。
投与期間は1〜2週間で実施し、その期間中は、
他に併用する薬剤はなく、単独で行つた。その結
果としては、痒は塗擦後、約20〜30分で消失さ
れる。又、浸潤肥厚部が2〜3日程度で、はが
れ、約1週間で表皮が形成される。湿疹に対して
も、きわめて良効である。また、汗疱状白癬症な
どの症状には、グルセオフルビンの内服剤などと
の併用で著効である。 次に、このFEの可溶化組成物による皮膚塗擦
用剤の有する特長は、チロジナーゼ活性抑制作用
を示すことである。つまり、FE自体の結晶末や
卵黄油やレシチン、ラノリン又はラノリン誘導体
には、チロジナーゼ活性抑制作用は認められない
のに対し、FEの可溶化組成物は、次の試験法に
より試験した結果、ビタミンCに比較して、やや
弱いが、ビタミンCのように溶解後、急速に抑制
作用が低下してしまうようなことがなく、長期間
持続したチロジナーゼ活性抑制作用を有すること
である。したがつて、皮膚のメラニン色素生成を
抑制し、皮膚の色素の異状沈着症に対して、その
コントローラ剤として有効的であると推定され
た。又、その抑制作用はFEの可溶化組成物が0.3
%以上の状態で認められるも、臨床的には、少な
くとも1%以上の含有が必要と思われる。
上表1で示す症状に対しては、投与法は、足指
間の局所へ、直接塗擦し、さらにリント布に塗布
させ、局部に密着させ、1日1回の処置をした。
投与期間は1〜2週間で実施し、その期間中は、
他に併用する薬剤はなく、単独で行つた。その結
果としては、痒は塗擦後、約20〜30分で消失さ
れる。又、浸潤肥厚部が2〜3日程度で、はが
れ、約1週間で表皮が形成される。湿疹に対して
も、きわめて良効である。また、汗疱状白癬症な
どの症状には、グルセオフルビンの内服剤などと
の併用で著効である。 次に、このFEの可溶化組成物による皮膚塗擦
用剤の有する特長は、チロジナーゼ活性抑制作用
を示すことである。つまり、FE自体の結晶末や
卵黄油やレシチン、ラノリン又はラノリン誘導体
には、チロジナーゼ活性抑制作用は認められない
のに対し、FEの可溶化組成物は、次の試験法に
より試験した結果、ビタミンCに比較して、やや
弱いが、ビタミンCのように溶解後、急速に抑制
作用が低下してしまうようなことがなく、長期間
持続したチロジナーゼ活性抑制作用を有すること
である。したがつて、皮膚のメラニン色素生成を
抑制し、皮膚の色素の異状沈着症に対して、その
コントローラ剤として有効的であると推定され
た。又、その抑制作用はFEの可溶化組成物が0.3
%以上の状態で認められるも、臨床的には、少な
くとも1%以上の含有が必要と思われる。
【表】
(試験法)
ジヤガイモから抽出精製した、酵素力価の一定
な状態におけるチロジナーゼを用い、標準物質
(阻害剤)として、L―アスコルビン酸の0.2%液
を用いて行つた。あらかじめ、直径8cmのシヤー
レに、寒天2%、L―チロジン0.1%の溶液を入
れ、これにFEの溶解調整物(阻害物質)を加
え、冷却凝固させ、その上に0.5%チロジナーゼ
液を流し、37℃の恒温槽中に、48時間放置し、こ
のシヤーレー中の寒天表面の黒化される程度を観
察して、抑制作用の有無及び、その持続性につい
て判定した。 上記(2)の結果をもとに考察してみると、FEの
可溶化物が示す。チロジナーゼ活性抑制作用は、
基質チロジンと拮抗して、メラニン色素の生成を
抑制するものと考えられ、つまりチロジナーゼの
基質特異性による、チロジンとFEの構造類似に
よるものと推定される。ビタミンCを有するチロ
ジナーゼ活性抑制作用が、チロジンの酸化を、還
元力によつて阻害して、抑制しているわけである
が、この作用機構とは異なつたものであり、ビタ
ミンCに比べ、弱くても、その効果は、長期間持
続されるわけであり、色素沈着症の治療剤として
は、持続性の高いものが求められていて、この点
本発明は有利な条件をもつている。 次に、処方例を、%で示す。 (処方例 1) 卵黄油(エツグオイル) ……80% フエルラ酸エステル(オリザガンマーV)
……20 *70〜80℃で卵黄油を加温下で撹拌しながら、フ
エルラ酸エステルを徐々に加えて製する。 (処方例 2) 処方例1で製した溶解組成物 ……20 を、ワセリン、親水軟膏、吸水軟膏などの日本薬
局方収載の軟膏剤中に、全量が100になるように
混合する。温度は50〜60℃で撹拌しながら製す
る。 (処方例 3) ラノリン(日局)又はフルラインSP(精製液
状ラノリン)又はアセランJ(アセチル化ラノリ
ン)又はプロテクランSK88(水溶性リポイドラ
ノリン)又はスーパーハートラン(ラノリンアル
コール)又はクレスタランAB(イソプロラノリ
ンエステル) ……60 フエルラ酸エステル ……20 *45〜50℃で、ラノリン又はその誘導体を加温下
で撹拌しながら、フエルナ酸エステルを徐々に
加えて製する。この他、ラノリンにエチエンオ
キサイトを附加させた物質にも可溶である。 (処方例 4) 処方例3で製した溶解組成物 ……30 を、ワセリン、親水軟膏、吸収軟膏などに、全量
が100になるように混合する。温度は50〜60℃で
撹拌しながら製する。 (処方例 5) 卵黄油 ……80 ラノリン ……5 フエルラ酸エステル ……15 *卵黄油を70〜80℃で加温下で、ラノリンを加え
て混合したあと、フエルラ酸エステルを徐々に
加えて撹拌して製する。 なお、ラノリン又はその誘導体を用いる際は、
少量の卵黄レシチン又は大豆レシチンを加えるこ
とによつて、皮膚炎症を抑制させる傾向を示し、
カユミなどをやわらげる。又、大豆レシチンや、
卵黄レシチンとして高純度のものより、卵黄油中
にリン脂質含量が25%〜55%程度を含有したもの
の方が、その抗炎症的効果が高いように思われる
ので、場合によつては、抗アレルギー剤的な面か
らすれば、卵黄油を用いる方が有利と考えられ
る。しかし、カユミを抑制する効果は、とくにレ
シチン(リン脂質)が含まれていない卵黄油で、
これにフエルラ酸エステルを溶解させた状態のも
ので著明であり、このことについては、前表〔表
1〕で関連して述べたように、フエルラ酸エステ
ル自体が可溶化されることによつて、抗アレルギ
ー作用又は痒抑制作用が発現されると推定され
る。いずれにしても卵黄油とフエルラ酸エステル
との組合せは、両物質の相集的な効果によつて、
皮膚塗擦用剤としては有利なものである。
な状態におけるチロジナーゼを用い、標準物質
(阻害剤)として、L―アスコルビン酸の0.2%液
を用いて行つた。あらかじめ、直径8cmのシヤー
レに、寒天2%、L―チロジン0.1%の溶液を入
れ、これにFEの溶解調整物(阻害物質)を加
え、冷却凝固させ、その上に0.5%チロジナーゼ
液を流し、37℃の恒温槽中に、48時間放置し、こ
のシヤーレー中の寒天表面の黒化される程度を観
察して、抑制作用の有無及び、その持続性につい
て判定した。 上記(2)の結果をもとに考察してみると、FEの
可溶化物が示す。チロジナーゼ活性抑制作用は、
基質チロジンと拮抗して、メラニン色素の生成を
抑制するものと考えられ、つまりチロジナーゼの
基質特異性による、チロジンとFEの構造類似に
よるものと推定される。ビタミンCを有するチロ
ジナーゼ活性抑制作用が、チロジンの酸化を、還
元力によつて阻害して、抑制しているわけである
が、この作用機構とは異なつたものであり、ビタ
ミンCに比べ、弱くても、その効果は、長期間持
続されるわけであり、色素沈着症の治療剤として
は、持続性の高いものが求められていて、この点
本発明は有利な条件をもつている。 次に、処方例を、%で示す。 (処方例 1) 卵黄油(エツグオイル) ……80% フエルラ酸エステル(オリザガンマーV)
……20 *70〜80℃で卵黄油を加温下で撹拌しながら、フ
エルラ酸エステルを徐々に加えて製する。 (処方例 2) 処方例1で製した溶解組成物 ……20 を、ワセリン、親水軟膏、吸水軟膏などの日本薬
局方収載の軟膏剤中に、全量が100になるように
混合する。温度は50〜60℃で撹拌しながら製す
る。 (処方例 3) ラノリン(日局)又はフルラインSP(精製液
状ラノリン)又はアセランJ(アセチル化ラノリ
ン)又はプロテクランSK88(水溶性リポイドラ
ノリン)又はスーパーハートラン(ラノリンアル
コール)又はクレスタランAB(イソプロラノリ
ンエステル) ……60 フエルラ酸エステル ……20 *45〜50℃で、ラノリン又はその誘導体を加温下
で撹拌しながら、フエルナ酸エステルを徐々に
加えて製する。この他、ラノリンにエチエンオ
キサイトを附加させた物質にも可溶である。 (処方例 4) 処方例3で製した溶解組成物 ……30 を、ワセリン、親水軟膏、吸収軟膏などに、全量
が100になるように混合する。温度は50〜60℃で
撹拌しながら製する。 (処方例 5) 卵黄油 ……80 ラノリン ……5 フエルラ酸エステル ……15 *卵黄油を70〜80℃で加温下で、ラノリンを加え
て混合したあと、フエルラ酸エステルを徐々に
加えて撹拌して製する。 なお、ラノリン又はその誘導体を用いる際は、
少量の卵黄レシチン又は大豆レシチンを加えるこ
とによつて、皮膚炎症を抑制させる傾向を示し、
カユミなどをやわらげる。又、大豆レシチンや、
卵黄レシチンとして高純度のものより、卵黄油中
にリン脂質含量が25%〜55%程度を含有したもの
の方が、その抗炎症的効果が高いように思われる
ので、場合によつては、抗アレルギー剤的な面か
らすれば、卵黄油を用いる方が有利と考えられ
る。しかし、カユミを抑制する効果は、とくにレ
シチン(リン脂質)が含まれていない卵黄油で、
これにフエルラ酸エステルを溶解させた状態のも
ので著明であり、このことについては、前表〔表
1〕で関連して述べたように、フエルラ酸エステ
ル自体が可溶化されることによつて、抗アレルギ
ー作用又は痒抑制作用が発現されると推定され
る。いずれにしても卵黄油とフエルラ酸エステル
との組合せは、両物質の相集的な効果によつて、
皮膚塗擦用剤としては有利なものである。
第1図は、フエルラ酸エステルの液体クロマト
グラフイーによるピークを示す。aはフエルラ酸
エステル。測定条件は、カラム:LS410、溶離
液:メタノール、流速1.0ml/min、チヤートス
ピード:0.5cm/min、カラム温度:40℃、検出
波長:UV254nm、感度:124AUFS。第2図は、
フエルラ酸エステルの卵黄油(リン脂質を含有し
ていないもの)中、ラノリン中に溶解する量に関
する、温度との関係を示すグラフ。 1は卵黄油中、2はラノリン中、3はワセリン
中。
グラフイーによるピークを示す。aはフエルラ酸
エステル。測定条件は、カラム:LS410、溶離
液:メタノール、流速1.0ml/min、チヤートス
ピード:0.5cm/min、カラム温度:40℃、検出
波長:UV254nm、感度:124AUFS。第2図は、
フエルラ酸エステルの卵黄油(リン脂質を含有し
ていないもの)中、ラノリン中に溶解する量に関
する、温度との関係を示すグラフ。 1は卵黄油中、2はラノリン中、3はワセリン
中。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rはステロイド基を示す)〔1〕で示
される、フエルラ酸エステルを主薬物質となし、
その可溶化基剤が、卵黄油、又はラノリン、又は
ラノリン誘導体からなり、その基剤となす卵黄油
にあつては、総リン脂質の含有量がゼロ、又は1
〜10%内外の含有量であり、さらに、ラノリン誘
導体としては、少なくともラノリン脂肪酸、ラノ
リンアルコール、イソプロラノリンエステル、ア
セチル化ラノリンの内、その1種が基剤であり、
これらの基剤中に、主役物質が少なくとも5%以
上、溶解させてなることを特徴とする、油溶化皮
膚塗擦用剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6576980A JPS56161315A (en) | 1980-05-16 | 1980-05-16 | Oil-soluble skin anatriptic of ferulic ester |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6576980A JPS56161315A (en) | 1980-05-16 | 1980-05-16 | Oil-soluble skin anatriptic of ferulic ester |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56161315A JPS56161315A (en) | 1981-12-11 |
| JPS6140203B2 true JPS6140203B2 (ja) | 1986-09-08 |
Family
ID=13296555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6576980A Granted JPS56161315A (en) | 1980-05-16 | 1980-05-16 | Oil-soluble skin anatriptic of ferulic ester |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56161315A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59142219U (ja) * | 1982-11-25 | 1984-09-22 | 林 光夫 | トラツクの土建用荷台装置 |
| JPS5983015U (ja) * | 1982-11-25 | 1984-06-05 | 株式会社タムラ製作所 | 小型変圧器 |
| JPH089527B2 (ja) * | 1986-11-27 | 1996-01-31 | 日清製油株式会社 | 抗炎症性化粧料 |
| FR2653336B1 (fr) * | 1989-10-20 | 1994-04-08 | Oreal | Composition pharmaceutique et cosmetiques depigmentantes a base d'acide cafeique. |
| KR100338654B1 (ko) * | 2000-06-23 | 2002-05-30 | 임병철 | 페룰산에스테르 유도체, 3,9-디페룰릴쿠메스트롤 및 이를함유한 화장료 |
| DE10215055A1 (de) * | 2002-04-03 | 2003-10-30 | Univ Schiller Jena | Verwendung von Kaffeesäureestern zur Herstellung von kosmetischen nutrazeutischen sowie pharmazeutischen Präparaten und Arzneimitteln |
-
1980
- 1980-05-16 JP JP6576980A patent/JPS56161315A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56161315A (en) | 1981-12-11 |
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