JPS621959B2 - - Google Patents
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- JPS621959B2 JPS621959B2 JP6845784A JP6845784A JPS621959B2 JP S621959 B2 JPS621959 B2 JP S621959B2 JP 6845784 A JP6845784 A JP 6845784A JP 6845784 A JP6845784 A JP 6845784A JP S621959 B2 JPS621959 B2 JP S621959B2
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- formula
- nmr
- thf
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Description
この発明はリン脂質化合物、特に重合性リン脂
質化合物に関する。 リン脂質化合物は、リポソーム形成物質であ
り、リポソーム形成時に親水性あるいは疎水性物
質を共存させることによつて当該物質をリポソー
ム内水層あるいは疎水部に包埋させることができ
る。特に、重合性リン脂質化合物は、重合によつ
て包埋物質を安定に保持あるいは徐放させること
ができるようなリポソーム形態を取らせることが
できる。したがつて、そのような重合性リン脂質
化合物を開発すべく種々研究がなされている。 この発明の目的は、新規な重合性リン脂質化合
物を提供することにある。 この発明の重合性リン脂質化合物は、一般式 (ここで、Xは水素または−CH2OR1、Yは水
素または−CH2OR1であつてXが水素のときYは
−CH2OR1でありおよびXが−CH2OR1のときY
は水素、R1は
質化合物に関する。 リン脂質化合物は、リポソーム形成物質であ
り、リポソーム形成時に親水性あるいは疎水性物
質を共存させることによつて当該物質をリポソー
ム内水層あるいは疎水部に包埋させることができ
る。特に、重合性リン脂質化合物は、重合によつ
て包埋物質を安定に保持あるいは徐放させること
ができるようなリポソーム形態を取らせることが
できる。したがつて、そのような重合性リン脂質
化合物を開発すべく種々研究がなされている。 この発明の目的は、新規な重合性リン脂質化合
物を提供することにある。 この発明の重合性リン脂質化合物は、一般式 (ここで、Xは水素または−CH2OR1、Yは水
素または−CH2OR1であつてXが水素のときYは
−CH2OR1でありおよびXが−CH2OR1のときY
は水素、R1は
【式】R2
はR1または
【式】およびnは10
ないし18の整数)で示される。この一般式の定義
からわかるように、この発明のリン脂質化合物
は、式 または と書き表すことができる。 この発明のリン脂質化合物は、次の方法によつ
て合成できる。すなわち、まず、テトラヒドロフ
ラン(THF)またはジオキサン中においてトリ
エチルベンジルアンモニウムキロリドを触媒とし
てほぼ等モル量の長鎖アルコールHO(―CH2)―oH
とイタコン酸無水物とを沸点還流下で反応させて
式(2) で示される半エステルを合成する。この半エステ
ルを上記触媒の存在下、無水THF中でほぼ等モ
ル量のグリシドールと沸点還流下に反応させて式
(3) で示されるモノグリセリドを生成する。 次に、無水THF中において4−ジメチルアミ
ノピリジンを触媒として式(3)のモノグリセリドを
ほぼ等モル量の長鎖脂肪酸クロリド
からわかるように、この発明のリン脂質化合物
は、式 または と書き表すことができる。 この発明のリン脂質化合物は、次の方法によつ
て合成できる。すなわち、まず、テトラヒドロフ
ラン(THF)またはジオキサン中においてトリ
エチルベンジルアンモニウムキロリドを触媒とし
てほぼ等モル量の長鎖アルコールHO(―CH2)―oH
とイタコン酸無水物とを沸点還流下で反応させて
式(2) で示される半エステルを合成する。この半エステ
ルを上記触媒の存在下、無水THF中でほぼ等モ
ル量のグリシドールと沸点還流下に反応させて式
(3) で示されるモノグリセリドを生成する。 次に、無水THF中において4−ジメチルアミ
ノピリジンを触媒として式(3)のモノグリセリドを
ほぼ等モル量の長鎖脂肪酸クロリド
【式】と反応させて式(4)または
(4′)
で示されるジグリセリドを得る。式(4)または
(4′)のジグリセリドはシリカグルクロマトグラ
フイーによつて分離でき、そのとき常に式(4′)
のジグリセリドが大きいRf値を示す。 一方、式(2)の半エステルを、無水THF中にお
いて、1/2当量のジシクロヘキシルカルボジイミ
ドと低温下に反応させ、副生するユリヤをろ去し
て式(6) で示される酸無水物を得る。この酸無水物を、ト
リエチルベンジルアンモニウムクロリドを触媒と
してほぼ等モル量のグリシドールと反応させるこ
とによつて式(7)または(7′) で示されるジグリセリドが得られる。ジグリセリ
ド(7)と(7′)との分離はジグリセリド(4)と(4′)
との分離と同様におこなう。 次に、式(4)もしくは(4′)または(7)もしくは
(7′)で示されるジグリセリドを、オキシ塩化リ
ンとエチレンブロモヒドリンとの反応によつて生
成した式(8) で示される化合物とジメチルメタン中で反応さ
せ、酸性水で洗浄し、乾燥し、次にトリメチルア
ミンと50℃の温度でブタノン中で反応させ、式(9)
または(9′) で示されるリン脂質化合物前駆体を得る。この前
駆体を陰イオン交換樹脂か酢酸銀で処理すれば、
式(1)または(1′)で示される目的のリン脂質化合
物が得られる。 この発明のリン脂質化合物は、水系媒体中、超
音波撹拌等により容易にリポソームを形成し、そ
リポソーム形成時に水溶性物質を内水層に、およ
び(または)疎水性物質をリン脂質疎水部に包埋
することができる。さらに、リポソーム状態を保
つたまま、不活性雰囲気下に水溶性ラジカル開始
剤を加えるか、紫外線を照射するとリポソーム重
合体が得られ、その重合率を制御することによつ
て包埋物質を固定または徐放するようにできる。 以下、この発明を実施例をもつて詳しく説明す
る。 実施例 1 無水イタコン酸20.0g(0.179モル)、1−デカ
ノール33.9g(0.215モル)およびトリエチルベ
ンジルアンモニウムクロリド2gを無水THF500
ml中で2日間沸点還流させた後、約300gの80〜
200メツシユシリカゲルを充填したカラムを通し
て触媒を除去した。THF溶液を濃縮して放冷
し、再結晶物をろ集し、式(2)においてn=10の半
エステル(10Itと略)を33.4g、収率69%で得
た。 10It:Rf=0.51(THF/ヘキサン=3/1)、融点
(m.p)=45.3〜46.2℃。 NMR:イタコン酸骨核ビニル=CH26.5,5.8
(2H)、−CH2CCO−3.4(2H)、炭化水素鎖−
CH30.88(3H)、α−CH2−4.1(2H)、他の−
CH2−1.3(16H)、δ(ppm)。 次に10It32.0g(0.118モル)、グリシドール
10.5g(0.142モル)およびトリエチルベンジル
アンモニウムクロリド2.5gを無水THF500ml中
で12時間沸点還流させた後、約500gの80〜200メ
ツシユシリカゲルを充填したカラムを用い、
THF/ヘキサン(3/1)で展開し、第2成分を分
取し、減圧濃縮後、再結晶して、式(3)においてn
=10のモノグリセリド(10Gと略)を22.0g、収
率54.2%で得た。 10G:Rf=0.40(THF/ヘキサン=3/1),m.p.=
48.1〜49.7℃。 1H−NMR:グリセロ骨核−CH2−4.3,3.7
(4H)、−CH−5.0(1H)、−OH4.1(2H)、イタコ
ン酸骨核ビニル=CH26.4,5.7(2H)、−CH2COO
−3.4(2H)、炭化水素鎖−CH30.88(3H)、α−
CH24.1(2H)、β−CH22.4(2H)、γ−CH21.6
(2H)、他の−CH2−1.3(12H)、δ(ppm)。 10G21.0g(60.1ミリモル)、4−ジメチルアミ
ノピリジン8.81g(72.1ミリモル)を無水
THF300mlに溶解し、0℃で塩化デカノイル13.3
g(54.1ミリモル)の無水THF100ml溶液を約2
時間かけて滴下し、次に室温で終夜反応させた。
上記と同様のシリカゲルカラムを用い、THF/
ヘキサン(1/3)で留出させ、Rf=0.43及び0.48
の成分をそれぞれ分取し、減圧濃縮後、再結晶し
て式(4),(4′)においてn=10のジグリセリド2
種(それぞれ10DG,10DG′と略)を2.1g(6.5
%)および20.6g(62%)得た。 10DG:m.p.=48.1〜48.7℃。 1H−NMR:グリセロ骨核−CH2−4.4,3.7
(4H)、−CH−5.1(1H)、イタコン酸骨核ビニル
=CH26.3,5.7(2H)、−CH2COO−3.4(2H)、炭
化水素鎖−CH30.88(6H)、α−CH24.1(4H)、
β−CH22.4(4H)、γ−CH21.6(4H)、他の−
CH2−1.3(30H)、δ(ppm) 13C−NMR:グリセロ炭素61.3,62.8,71.9,
δ(ppm) 10DG′:m.p.=47.9〜48.2℃ 1H−NMR:10DGに同じ 13C−NMR:グリセロ炭素64.8,65.8,68.0,
δ(ppm) 10DG9.71g(17.5ミリモル)または10DG′9.71
g(17.5ミリモル)、トリエチルアミン8.52ml
(61.6ミリモル)を二塩化メチレン75mlに溶解し
た。これに、オキシ塩化リンとエチレンブロモヒ
ドリンを四塩化炭素中0〜5℃で5時間反応させ
て蒸留精製(沸点107〜109℃/13mmHg)して得
た式(8)の試薬11.6g(47.9ミリモル)の二塩化エ
チレン25ml溶液を、0〜5℃で滴下し、常温で5
時間反応させた。PH3の塩酸水で反応停止後、油
層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、常温
以下で減圧乾固して水あめ状物質を得た。これを
五酸化リン上で一昼夜乾燥後、無水ブタノン150
mlに溶解し、トリメチルアミン40ml(0.454モ
ル)を加え、封圧反応管中50℃にて6時間反応さ
せた。冷却後、白色沈澱をろ集し、冷ブタノンで
洗浄し、メタノール200mlに溶解した。微粉末状
とした酢残銀12g(71.9ミリモル)を加え、2時
間撹拌、粉未をろ別し、溶液を減圧乾固した。80
〜200メツシユのシリカゲル約150gを充填したカ
ラムを用い、クロロホルム/メタノール/水=
65/25/4で展開してRf=0.29の成分を分取し、
減圧濃縮し、−20℃のアセトン中に投じて生じる
白色沈澱をろ集、減圧乾燥して目的の式(1)及び
(1′)においてn=10、
(4′)のジグリセリドはシリカグルクロマトグラ
フイーによつて分離でき、そのとき常に式(4′)
のジグリセリドが大きいRf値を示す。 一方、式(2)の半エステルを、無水THF中にお
いて、1/2当量のジシクロヘキシルカルボジイミ
ドと低温下に反応させ、副生するユリヤをろ去し
て式(6) で示される酸無水物を得る。この酸無水物を、ト
リエチルベンジルアンモニウムクロリドを触媒と
してほぼ等モル量のグリシドールと反応させるこ
とによつて式(7)または(7′) で示されるジグリセリドが得られる。ジグリセリ
ド(7)と(7′)との分離はジグリセリド(4)と(4′)
との分離と同様におこなう。 次に、式(4)もしくは(4′)または(7)もしくは
(7′)で示されるジグリセリドを、オキシ塩化リ
ンとエチレンブロモヒドリンとの反応によつて生
成した式(8) で示される化合物とジメチルメタン中で反応さ
せ、酸性水で洗浄し、乾燥し、次にトリメチルア
ミンと50℃の温度でブタノン中で反応させ、式(9)
または(9′) で示されるリン脂質化合物前駆体を得る。この前
駆体を陰イオン交換樹脂か酢酸銀で処理すれば、
式(1)または(1′)で示される目的のリン脂質化合
物が得られる。 この発明のリン脂質化合物は、水系媒体中、超
音波撹拌等により容易にリポソームを形成し、そ
リポソーム形成時に水溶性物質を内水層に、およ
び(または)疎水性物質をリン脂質疎水部に包埋
することができる。さらに、リポソーム状態を保
つたまま、不活性雰囲気下に水溶性ラジカル開始
剤を加えるか、紫外線を照射するとリポソーム重
合体が得られ、その重合率を制御することによつ
て包埋物質を固定または徐放するようにできる。 以下、この発明を実施例をもつて詳しく説明す
る。 実施例 1 無水イタコン酸20.0g(0.179モル)、1−デカ
ノール33.9g(0.215モル)およびトリエチルベ
ンジルアンモニウムクロリド2gを無水THF500
ml中で2日間沸点還流させた後、約300gの80〜
200メツシユシリカゲルを充填したカラムを通し
て触媒を除去した。THF溶液を濃縮して放冷
し、再結晶物をろ集し、式(2)においてn=10の半
エステル(10Itと略)を33.4g、収率69%で得
た。 10It:Rf=0.51(THF/ヘキサン=3/1)、融点
(m.p)=45.3〜46.2℃。 NMR:イタコン酸骨核ビニル=CH26.5,5.8
(2H)、−CH2CCO−3.4(2H)、炭化水素鎖−
CH30.88(3H)、α−CH2−4.1(2H)、他の−
CH2−1.3(16H)、δ(ppm)。 次に10It32.0g(0.118モル)、グリシドール
10.5g(0.142モル)およびトリエチルベンジル
アンモニウムクロリド2.5gを無水THF500ml中
で12時間沸点還流させた後、約500gの80〜200メ
ツシユシリカゲルを充填したカラムを用い、
THF/ヘキサン(3/1)で展開し、第2成分を分
取し、減圧濃縮後、再結晶して、式(3)においてn
=10のモノグリセリド(10Gと略)を22.0g、収
率54.2%で得た。 10G:Rf=0.40(THF/ヘキサン=3/1),m.p.=
48.1〜49.7℃。 1H−NMR:グリセロ骨核−CH2−4.3,3.7
(4H)、−CH−5.0(1H)、−OH4.1(2H)、イタコ
ン酸骨核ビニル=CH26.4,5.7(2H)、−CH2COO
−3.4(2H)、炭化水素鎖−CH30.88(3H)、α−
CH24.1(2H)、β−CH22.4(2H)、γ−CH21.6
(2H)、他の−CH2−1.3(12H)、δ(ppm)。 10G21.0g(60.1ミリモル)、4−ジメチルアミ
ノピリジン8.81g(72.1ミリモル)を無水
THF300mlに溶解し、0℃で塩化デカノイル13.3
g(54.1ミリモル)の無水THF100ml溶液を約2
時間かけて滴下し、次に室温で終夜反応させた。
上記と同様のシリカゲルカラムを用い、THF/
ヘキサン(1/3)で留出させ、Rf=0.43及び0.48
の成分をそれぞれ分取し、減圧濃縮後、再結晶し
て式(4),(4′)においてn=10のジグリセリド2
種(それぞれ10DG,10DG′と略)を2.1g(6.5
%)および20.6g(62%)得た。 10DG:m.p.=48.1〜48.7℃。 1H−NMR:グリセロ骨核−CH2−4.4,3.7
(4H)、−CH−5.1(1H)、イタコン酸骨核ビニル
=CH26.3,5.7(2H)、−CH2COO−3.4(2H)、炭
化水素鎖−CH30.88(6H)、α−CH24.1(4H)、
β−CH22.4(4H)、γ−CH21.6(4H)、他の−
CH2−1.3(30H)、δ(ppm) 13C−NMR:グリセロ炭素61.3,62.8,71.9,
δ(ppm) 10DG′:m.p.=47.9〜48.2℃ 1H−NMR:10DGに同じ 13C−NMR:グリセロ炭素64.8,65.8,68.0,
δ(ppm) 10DG9.71g(17.5ミリモル)または10DG′9.71
g(17.5ミリモル)、トリエチルアミン8.52ml
(61.6ミリモル)を二塩化メチレン75mlに溶解し
た。これに、オキシ塩化リンとエチレンブロモヒ
ドリンを四塩化炭素中0〜5℃で5時間反応させ
て蒸留精製(沸点107〜109℃/13mmHg)して得
た式(8)の試薬11.6g(47.9ミリモル)の二塩化エ
チレン25ml溶液を、0〜5℃で滴下し、常温で5
時間反応させた。PH3の塩酸水で反応停止後、油
層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、常温
以下で減圧乾固して水あめ状物質を得た。これを
五酸化リン上で一昼夜乾燥後、無水ブタノン150
mlに溶解し、トリメチルアミン40ml(0.454モ
ル)を加え、封圧反応管中50℃にて6時間反応さ
せた。冷却後、白色沈澱をろ集し、冷ブタノンで
洗浄し、メタノール200mlに溶解した。微粉末状
とした酢残銀12g(71.9ミリモル)を加え、2時
間撹拌、粉未をろ別し、溶液を減圧乾固した。80
〜200メツシユのシリカゲル約150gを充填したカ
ラムを用い、クロロホルム/メタノール/水=
65/25/4で展開してRf=0.29の成分を分取し、
減圧濃縮し、−20℃のアセトン中に投じて生じる
白色沈澱をろ集、減圧乾燥して目的の式(1)及び
(1′)においてn=10、
【式】の
リン脂質(10PC及び10PC′と略)をそれぞれ3.75
g、収率約30%で得た。 10PC及び10PC′Rf=0.29(クロロホルム/メタノ
ール/水=65/25/4) 1H−NMR:グリセロ骨核−CH2,−CH−4.4,
3.7,5.1(5H)、イタコン酸骨核ビニル=
CH26.3,5.7(2H)、−CH2−COO−3.3(2H)、炭
化水素鎖−CH30.88(6H)、エステルα−CH2−
4.1(4H)、β−CH2−2.4(4H)、γ−CH2−1.6
(4H)、その他−CH2−1.3(30H)、コリン−CH2
−4.2(4H)、コリン−CH33.2(9H)、δ
(ppm) IR:νCH22970,2920、νエステル1720、νP=
O1230、δP-O-C1080,1050cm-1 実施例 2 無水イタコン酸22.4g(0.2モル)、1−テトラ
デカノール51.4g(0.24モル)、トリエチルベン
ジルアンモニウムクロリド2.0gを無水ジオキサ
ン200ml中に2日間沸点還流し、この後は実施例
1と同様に処理して式(2)においてn=14の半エス
テル(14Itと略)を46.9g、収率72%で得た。 14It Rf=0.59(THF/ヘキサン=3/1)m.p.
=82.0〜82.6℃ NMR:イタコン酸骨核ビニル=CH26.5,5.7
(2H)、−CH2−COO−3.4(2H)、炭化水素鎖−
CH30.88(3H)、α−CH24.1(2H)、他の−CH2
−1.3(24H) 14It46.0g(0.141モル)、グリシドール12.5g
(0.169モル)およびトリエチルベンジルアンモニ
ウムクロリド3.2gを無水THF300mlに溶解し、
12時間沸点還流させ、ヘキサンを加えて分別再結
晶し、集後、再度THF/ヘキサンより再結晶
して式(3)においてn=14のモノグリセリド(14G
と略)を29.4g、収率52.1%で得た。 14G Rf=0.44(THF/ヘキサン=3/1)m.p.=
58.2〜58.7℃。 NMR:グリセロ骨核−CH2−4.3,3.7(4H)、
−CH−5.1(1H)、−OH4.2(2H)、イタコン酸骨
核ビニル=CH26.4,5.7(2H)、−CH2−COO3.4
(2H)、炭化水素鎖−CH30.88(3H)、α−CH24.1
(2H)、β−CH22.4(2H)、γ−CH21.6(2H)、
他の−CH2−1.26(20H)、δ(ppm) 14G29.0g(72.4ミリモル)および4−ジメチ
ルアミノピリジン10.6gを無水THF100mlに溶解
し、塩化ステアロイル19.7g(72.4ミリモル)の
THF50ml溶液を0〜5℃にて滴下、常温で終夜
反応させた。この後は実施例1と同様にシリカゲ
ルカラム精製をおこない、Rf=0.48,0.52
(THF/ヘキサン=1/3)の2成分を分取し、減
圧濃縮し、再結晶後、ろ集し、式(4)及び(4′)に
おいてn=14のジグリセリド2種(14DG及び
14DG′と略)を2.60g(6.2%)、26.1g(60.1
%)得た。 14DGm.p.=60.5〜61.2℃ 1H−NMR,13C・NMRとも10DGに類似。 14DG′m.p.=60.2〜60.8℃ 1H−NMR,13C−NMRとも10DG′に類似。 14DGまたは14DG′11.6g(17.5ミリモル)、ト
リエチルアミン8.52ml(61.6ミリモル)、式(8)の
化合物11.6g(47.9ミリモル)、次いでトリメチ
ルアミン40ml(0.454モル)、酢酸銀12gの割合で
用いた他は、実施例1と同様の反応をおこない、
式(1)及び(1′)においてn=14,
g、収率約30%で得た。 10PC及び10PC′Rf=0.29(クロロホルム/メタノ
ール/水=65/25/4) 1H−NMR:グリセロ骨核−CH2,−CH−4.4,
3.7,5.1(5H)、イタコン酸骨核ビニル=
CH26.3,5.7(2H)、−CH2−COO−3.3(2H)、炭
化水素鎖−CH30.88(6H)、エステルα−CH2−
4.1(4H)、β−CH2−2.4(4H)、γ−CH2−1.6
(4H)、その他−CH2−1.3(30H)、コリン−CH2
−4.2(4H)、コリン−CH33.2(9H)、δ
(ppm) IR:νCH22970,2920、νエステル1720、νP=
O1230、δP-O-C1080,1050cm-1 実施例 2 無水イタコン酸22.4g(0.2モル)、1−テトラ
デカノール51.4g(0.24モル)、トリエチルベン
ジルアンモニウムクロリド2.0gを無水ジオキサ
ン200ml中に2日間沸点還流し、この後は実施例
1と同様に処理して式(2)においてn=14の半エス
テル(14Itと略)を46.9g、収率72%で得た。 14It Rf=0.59(THF/ヘキサン=3/1)m.p.
=82.0〜82.6℃ NMR:イタコン酸骨核ビニル=CH26.5,5.7
(2H)、−CH2−COO−3.4(2H)、炭化水素鎖−
CH30.88(3H)、α−CH24.1(2H)、他の−CH2
−1.3(24H) 14It46.0g(0.141モル)、グリシドール12.5g
(0.169モル)およびトリエチルベンジルアンモニ
ウムクロリド3.2gを無水THF300mlに溶解し、
12時間沸点還流させ、ヘキサンを加えて分別再結
晶し、集後、再度THF/ヘキサンより再結晶
して式(3)においてn=14のモノグリセリド(14G
と略)を29.4g、収率52.1%で得た。 14G Rf=0.44(THF/ヘキサン=3/1)m.p.=
58.2〜58.7℃。 NMR:グリセロ骨核−CH2−4.3,3.7(4H)、
−CH−5.1(1H)、−OH4.2(2H)、イタコン酸骨
核ビニル=CH26.4,5.7(2H)、−CH2−COO3.4
(2H)、炭化水素鎖−CH30.88(3H)、α−CH24.1
(2H)、β−CH22.4(2H)、γ−CH21.6(2H)、
他の−CH2−1.26(20H)、δ(ppm) 14G29.0g(72.4ミリモル)および4−ジメチ
ルアミノピリジン10.6gを無水THF100mlに溶解
し、塩化ステアロイル19.7g(72.4ミリモル)の
THF50ml溶液を0〜5℃にて滴下、常温で終夜
反応させた。この後は実施例1と同様にシリカゲ
ルカラム精製をおこない、Rf=0.48,0.52
(THF/ヘキサン=1/3)の2成分を分取し、減
圧濃縮し、再結晶後、ろ集し、式(4)及び(4′)に
おいてn=14のジグリセリド2種(14DG及び
14DG′と略)を2.60g(6.2%)、26.1g(60.1
%)得た。 14DGm.p.=60.5〜61.2℃ 1H−NMR,13C・NMRとも10DGに類似。 14DG′m.p.=60.2〜60.8℃ 1H−NMR,13C−NMRとも10DG′に類似。 14DGまたは14DG′11.6g(17.5ミリモル)、ト
リエチルアミン8.52ml(61.6ミリモル)、式(8)の
化合物11.6g(47.9ミリモル)、次いでトリメチ
ルアミン40ml(0.454モル)、酢酸銀12gの割合で
用いた他は、実施例1と同様の反応をおこない、
式(1)及び(1′)においてn=14,
【式】のリン脂質化合物(14PC
及び14PC′と略)を夫々4.11g、収率約28%で得
た。 14PC,14PC′ Rf=0.31(クロロホルム/メタノ
ール/水=65/25/4) NMR:グリセロ骨核−CH2−4.4,3.7(4H)、
−CH−5.1(1H)、イタコン酸骨核ビニル=
CH26.3,5.7(2H)、−CH2−COO―3.3(2H)、炭
化水素鎖−CH30.88(6H)、α−CH24.1(4H)、
β−CH22.4(4H)、γ−CH21.6(4H)、他の−
CH2−1.3(46H)、コリン−CH2−4.2(4H)、コ
リン−CH33.2(9H)、δ(ppm) IR:νCH22975,1920、νエステル1720、νC=
C1630、νP=O1225、δP-O-C1080,1050cm-1 実施例 3 無水イタコン酸22.4g(0.2モル)、1−オクタ
デカノール64.8g(0.24モル)およびトリエチル
ベンジルアンモニウムクロリド2.0gを無水ジオ
キサン300ml中で2日間沸点還流させ、この後は
実施例1と同様に処理して式(2)においてn=18の
半エステル(18Itと略)を7.33g、収率9.6%で得
た。 18ItRf=0.62(THF/ヘキサン=3/1)m.p.=
85.4〜86.2℃ NMR:イタコン酸骨核ビニル=CH26.0,6.2
(2H)、−CH2COO−3.8(2H)、炭化水素鎖−
CH30.9(3H)、α−CH2−4.45(2H)、β−CH2
−2.2(2H)、他の−CH2−1.25〜1.8(32H)、δ
(ppm) 18Itの全量をトリエチルベンジルアンモニウム
クロリド0.2gの存在下に、グリシドール1.62g
(0.02モル)と無水THF100ml中、沸点還流で2
日間反応させ、この後は実施例2と同様にして、
式(3)においてn=18のモノグリセド(18Gと略)
を2.6gg、収率30.2%で得た。 18D Rf=0.46(THF/ヘキサン=3/1)m.p.=
82.5〜83.6℃ NMR:グリセロ骨核−CH2−4.1,4.7(4H)、
−CH−5.2(1H)、−OH4.8〜4.6(2H)、イタコ
ン酸骨核ビニル=CH26.0〜6.2(2H)、−CH2COO
−3.8(2H)、炭化水素鎖−CH30.85(3H)、α−
CH2−4.45(2H)、β−CH22.2(2H)、他の−
CH2−1.25〜1.8(32H)、δ(ppm) 得られた18Gの全量を4−ジメチルアミノピリ
ジン3.5gとともに無水THF50mlに溶解し、塩化
ベヘン酸2.08g(5.8ミリモル)の無水THF30ml
溶液を0℃で滴下し、この後は実施例1と同様に
してRf=0.54,0.56(THF/ヘキサン1/3)の成
分を分取し、式(4)及び(4′)においてn=18のジ
グリセリド2種(18DG及び18DG′と略)をそれ
ぞれ0.22g(4.8%)、2.03g(45%)を得た。 18DG m.p.=85.2〜86.1℃ 1H−NMR,13C−NMRともに14DGに類似。 18DG′ 1H−NMR,13C−NMRともに14DG′に類似。 18DGまたは18DG′2g、トリエチルアミン2.0ml
(13ミリモル)、式(8)の化合物2.52g(10.4ミリモ
ル)、次いでトリメチルアミン10ml(0.113モ
ル)、酢酸銀5gの割合で用いた他は、実施例1
と同様に反応させ、式(1)においてn=18,
た。 14PC,14PC′ Rf=0.31(クロロホルム/メタノ
ール/水=65/25/4) NMR:グリセロ骨核−CH2−4.4,3.7(4H)、
−CH−5.1(1H)、イタコン酸骨核ビニル=
CH26.3,5.7(2H)、−CH2−COO―3.3(2H)、炭
化水素鎖−CH30.88(6H)、α−CH24.1(4H)、
β−CH22.4(4H)、γ−CH21.6(4H)、他の−
CH2−1.3(46H)、コリン−CH2−4.2(4H)、コ
リン−CH33.2(9H)、δ(ppm) IR:νCH22975,1920、νエステル1720、νC=
C1630、νP=O1225、δP-O-C1080,1050cm-1 実施例 3 無水イタコン酸22.4g(0.2モル)、1−オクタ
デカノール64.8g(0.24モル)およびトリエチル
ベンジルアンモニウムクロリド2.0gを無水ジオ
キサン300ml中で2日間沸点還流させ、この後は
実施例1と同様に処理して式(2)においてn=18の
半エステル(18Itと略)を7.33g、収率9.6%で得
た。 18ItRf=0.62(THF/ヘキサン=3/1)m.p.=
85.4〜86.2℃ NMR:イタコン酸骨核ビニル=CH26.0,6.2
(2H)、−CH2COO−3.8(2H)、炭化水素鎖−
CH30.9(3H)、α−CH2−4.45(2H)、β−CH2
−2.2(2H)、他の−CH2−1.25〜1.8(32H)、δ
(ppm) 18Itの全量をトリエチルベンジルアンモニウム
クロリド0.2gの存在下に、グリシドール1.62g
(0.02モル)と無水THF100ml中、沸点還流で2
日間反応させ、この後は実施例2と同様にして、
式(3)においてn=18のモノグリセド(18Gと略)
を2.6gg、収率30.2%で得た。 18D Rf=0.46(THF/ヘキサン=3/1)m.p.=
82.5〜83.6℃ NMR:グリセロ骨核−CH2−4.1,4.7(4H)、
−CH−5.2(1H)、−OH4.8〜4.6(2H)、イタコ
ン酸骨核ビニル=CH26.0〜6.2(2H)、−CH2COO
−3.8(2H)、炭化水素鎖−CH30.85(3H)、α−
CH2−4.45(2H)、β−CH22.2(2H)、他の−
CH2−1.25〜1.8(32H)、δ(ppm) 得られた18Gの全量を4−ジメチルアミノピリ
ジン3.5gとともに無水THF50mlに溶解し、塩化
ベヘン酸2.08g(5.8ミリモル)の無水THF30ml
溶液を0℃で滴下し、この後は実施例1と同様に
してRf=0.54,0.56(THF/ヘキサン1/3)の成
分を分取し、式(4)及び(4′)においてn=18のジ
グリセリド2種(18DG及び18DG′と略)をそれ
ぞれ0.22g(4.8%)、2.03g(45%)を得た。 18DG m.p.=85.2〜86.1℃ 1H−NMR,13C−NMRともに14DGに類似。 18DG′ 1H−NMR,13C−NMRともに14DG′に類似。 18DGまたは18DG′2g、トリエチルアミン2.0ml
(13ミリモル)、式(8)の化合物2.52g(10.4ミリモ
ル)、次いでトリメチルアミン10ml(0.113モ
ル)、酢酸銀5gの割合で用いた他は、実施例1
と同様に反応させ、式(1)においてn=18,
【式】のリン脂質(18PCと略)
をそれぞれ0.77g、収率約30%で得た。
18PC,18PC′ Rf=0.31(クロロホルム/メタノ
ール/水=65/25/4) NMR:グリセロ骨核及びコリンメチレン4〜
5.5(9H)、イタコン酸骨核ビニル=CH26.0〜6.2
(2H)、−CH2COO−3.8(2H)、炭化水素鎖−
CH30.85(6H)、α−CH2−4.2〜4.45(4H)、β
−CH22.2〜2.4(4H)、γ−CH2−1.75〜1.5
(4H)、他の−CH2−1.2〜1.3(62H)、コリン−
CH33.2(9H)、δ(ppm) IR:νCH22977,2925、νエステル1720、νP=
O1225、δP-O-C1080,1050cm-1 実施例 4 14It23.0g(74ミリモル)を無水THF100ml中
でジシクロヘキシルカルボジイミド7.31g(37ミ
リモル)と0〜5℃にて1日、常温にて4時間反
応させ、生じた沈澱をろ去、減圧濃縮、冷却して
さらに沈澱物をろ去し、適量の無水ヘキサンを加
えて低温に保ち、生じる微結晶を集して14It無
水物(14IAと略)を20.1g、収率90%で得た。 14IAIR:νCH22925,2870,νC=O1775,1720,
νC=C1630cm-1 14IAの全量、グリシドール5.03g(68ミリモ
ル)およびトリエチルベンジルアンモニウムクロ
リド1.0gを無水THF中、3日間沸点還流させ
た。これを減圧乾固してTHF/ヘキサン=1/3の
可溶部を、シリカゲル80〜230メツシユのカラム
(径5cm、長さ20cm)を用いてTHF/ヘキサン=
1/1で流出させ、Rf=0.6及び0.62の成分を分取
し、減圧乾固して、式(7)及び(7′)においてn=
14のジグリセリド(D14G及びD14G′と略)を2.4
g、収率49.9%で得た。 D14G:Rf=0.6(THF/ヘキサン=1/3),m.p.
=48.0〜48.3℃ 1H−NMR:グリセロ骨核−CH2−,−CH−,−
OH,3.45〜4.7(6H)、イタコン酸骨核ビニル=
CH25.2,5.75(4H),−CH2COO−3.05(4H)、炭
化水素鎖α−CH2−3.7(4H),β−CH2−,γ−
CH2−1.45〜1.7(8H)、他の−CH2−1.2
(40H),−CH30.85(6H),δ(ppm)13C−
NMR:グリセロ炭素61.5,62.8,72.0,δ
(ppm)IR:νOH3580,νCH22980,2925,
2880,νエステル1730,ν-COOH1705,νC=C
1643,δCH21477,νC-O-C及び
ール/水=65/25/4) NMR:グリセロ骨核及びコリンメチレン4〜
5.5(9H)、イタコン酸骨核ビニル=CH26.0〜6.2
(2H)、−CH2COO−3.8(2H)、炭化水素鎖−
CH30.85(6H)、α−CH2−4.2〜4.45(4H)、β
−CH22.2〜2.4(4H)、γ−CH2−1.75〜1.5
(4H)、他の−CH2−1.2〜1.3(62H)、コリン−
CH33.2(9H)、δ(ppm) IR:νCH22977,2925、νエステル1720、νP=
O1225、δP-O-C1080,1050cm-1 実施例 4 14It23.0g(74ミリモル)を無水THF100ml中
でジシクロヘキシルカルボジイミド7.31g(37ミ
リモル)と0〜5℃にて1日、常温にて4時間反
応させ、生じた沈澱をろ去、減圧濃縮、冷却して
さらに沈澱物をろ去し、適量の無水ヘキサンを加
えて低温に保ち、生じる微結晶を集して14It無
水物(14IAと略)を20.1g、収率90%で得た。 14IAIR:νCH22925,2870,νC=O1775,1720,
νC=C1630cm-1 14IAの全量、グリシドール5.03g(68ミリモ
ル)およびトリエチルベンジルアンモニウムクロ
リド1.0gを無水THF中、3日間沸点還流させ
た。これを減圧乾固してTHF/ヘキサン=1/3の
可溶部を、シリカゲル80〜230メツシユのカラム
(径5cm、長さ20cm)を用いてTHF/ヘキサン=
1/1で流出させ、Rf=0.6及び0.62の成分を分取
し、減圧乾固して、式(7)及び(7′)においてn=
14のジグリセリド(D14G及びD14G′と略)を2.4
g、収率49.9%で得た。 D14G:Rf=0.6(THF/ヘキサン=1/3),m.p.
=48.0〜48.3℃ 1H−NMR:グリセロ骨核−CH2−,−CH−,−
OH,3.45〜4.7(6H)、イタコン酸骨核ビニル=
CH25.2,5.75(4H),−CH2COO−3.05(4H)、炭
化水素鎖α−CH2−3.7(4H),β−CH2−,γ−
CH2−1.45〜1.7(8H)、他の−CH2−1.2
(40H),−CH30.85(6H),δ(ppm)13C−
NMR:グリセロ炭素61.5,62.8,72.0,δ
(ppm)IR:νOH3580,νCH22980,2925,
2880,νエステル1730,ν-COOH1705,νC=C
1643,δCH21477,νC-O-C及び
【式】
1180cm-1
D14G′ Rf=0.62(THF/ヘキサン=1/3)m.p.=
47.2〜48.1℃ 1H−NMR:D14Gに同じ 13C−NMR:グリセロ炭素65.0,66.0,68.0,
δ(ppm) IR:D14Gに同じ D14GまたはD14G′2gを実施例3と同様に反
応、同様にカラム処理し、Rf=0.32(CHCl3/メ
タノール/水=65/25/4)の成分を分取し、同
様に精製し、それぞれ式(1),(1′)においてR2=
R1,n=14のリン脂質(D14PC及びD14PC′をと
略)をそれぞれ0.65g(約30%)得た。 D14PC,D14PC′Rf=2.8(クロロホルム/メタノ
ール/水=65/25/4) NMR:グリセロ骨核−CH2−,−CH−4.4,
3.7,5.1(5H)、イタコン酸骨核ビニル=
CH26.3,5.7(4H),―CH2COO−3.3(4H),炭
化水素鎖−CH30.85(6H),α−CH2−4.1
(4H),β−CH2−2.3(4H),γ−CH2−1.6
(4H),他の−CH2−1.2(40H),コリン−CH2−
4.2(4H),コリン−CH33.2(9H),δ(ppm)
IR:νCH23010,2980,2920,νエステル1720,
νC=C1630,νP=O1230,δP-O-C1080,1050cm
-1 実施例 5〜8 10PC,14PC,18PCあるいはD14PCを各5mg
ずつ試験管に取り、ジクロルメタン1mlを加え、
試験管をゆつくり回転しながら溶媒を蒸散させ
て、各リン脂質化合物を管壁に薄膜形成させた。
これに純水10mlずつを加え、40℃にて2昼夜静置
した。わずかに濁つた水溶液の一部を採取し、倍
率400倍の光学顕微鏡で観察したところ、いずれ
も直径数〜数10μmのシングルウオールジヤイア
ントリポソームが認められ、各リン脂質化合物の
リポソーム形成能が確認された。 実施例 9〜12 10PC,14PC,18PCあるいはD14PCを各20mg
ずつプラスチツク製丸底試験管に取り、重水2ml
ずつを加えて30Wの出力で15分間超音波撹拌して
透明溶液を得た。これを40℃に加温しながら1時
間静置し、試料の一部をNMR測定に供した。い
ずれの試料にも、Eu(NO3)3をゆつくり加えてゆ
くと、当初3.2ppm付近に認められたコリン−
CH3ピークが順次分裂しはじめ、Eu3+濃度が約
7.5mmol/に達すると分裂が完結した。これ
は、各リン脂質がリポソームを形成しており、外
側に向いたコリン基へはEu3+が相互作用して−
CH3ピークの化学シフトをもたらすが、内水相側
のコリン基へはEu3+が到達しないからである。 実施例 13〜16 実施例9〜12で得た各リン脂質化合物のリポソ
ーム溶液の一部を石英セルに取り、不活性雰囲気
下、40℃にて150W水銀ランプを試料より約10cm
離して6時間照射した。この溶液のNMRスペク
トル測定より、約5.7〜6.2ppm付近にあつたビニ
ル=CH2の吸収が消失し、重合したことを確認し
た。また、重合前の溶液は40℃に数日置くか、20
℃以下に30分置くと濁りを生じ、リポソームが壊
れていくが、重合後のものは、0℃以上80℃以下
に1週間静置しても濁りを生じなかつた。 重合後の溶液に実施例9〜12と同様にEu3+を
加えると、コリン基CH3の3.2ppm付近のピーク
が分裂することから、リポソーム状態を保持して
いることが確認された。また電顕観察より重合前
後のリポソームには変化が無く、約200〜400Åの
直径であることがわかつた。 実施例 17〜20 実施例9〜12と同様に、但し14PC20mgずつの
試料4種にそれぞれ1,2,4,6mgずつのコレ
ステロールを加え、実施例9〜12と同様に操作し
てリポソームの形成を確認した。また、実施例13
〜16と同様に操作して重合し、重合後のリポソー
ム形態保持を確認した。電顕よりリポソーム径は
約200〜450Åの範囲にあつた。 実施例 21〜24 10PC,14PC,18PCあるいはD14PC各20mgず
つに、それぞれジミリストイルホスフアテジルコ
リン5mgずつを加え、この後実施例17〜20と同様
に重合前後のリポソーム形成を確認した。電顕よ
りリポソーム径は約200〜400Åであつた。 実施例 25 14PC20mg、トリス(o−フエナンスロリン)
Fe()ジクロリド3mgに純水2mlを加え、実
施例9〜12と同様に超音波撹拌し続いて40℃にて
1時間静置し、セフアデツクスLH20カラム(径
3cm、長さ40cm)を用いて純水で流出させ第一成
分を分取した。第1成分はピンク色(極大吸収
520nm)を呈し、これはリポソーム内水相に取り
込まれたFe()錯体に基くものである。な
お、リポソームに取り込まれなかつたFe()
錯体は第二留分に得られた。このリポソーム溶液
に過剰の過硫酸カリウムを加えたが、半日経過し
ても何らの反応も認められなかつた。なお、この
Fe()錯体は通常過硫酸イオンと反応してFe
()錯体(赤紫色)になる。 実施例 26 D14PC20mgを用いた他は、実施例25と同様に
して、内水相にFe()錯体を有するリポソー
ム溶液を得た。これを不活性雰囲気下に実施例13
〜16と同様にして重合した。この後、実施例25と
同様、過剰の過硫酸カリウムを加えたが、1週間
を経過しても何らの反応も認められなかつた。 実施例 27 18PC20mg、メゾ−テトラ−α,α,α,α−
〔o−ピバルアミドフエニル〕ポルフイン−Fe
()・Br0.2mg,1−ラウリルイミダゾール1mg
を用いて実施例9〜12、および13〜16と同様にし
てリポソームを形成し続いて重合した。これを実
施例25と同様にセフアデツクスカラムで処理し、
錯体に基く着色成分の流出速度が、リポソーム本
来のそれと全く同一であることから、当該錯体が
リポソームに埋め込まれていることを確認した。
47.2〜48.1℃ 1H−NMR:D14Gに同じ 13C−NMR:グリセロ炭素65.0,66.0,68.0,
δ(ppm) IR:D14Gに同じ D14GまたはD14G′2gを実施例3と同様に反
応、同様にカラム処理し、Rf=0.32(CHCl3/メ
タノール/水=65/25/4)の成分を分取し、同
様に精製し、それぞれ式(1),(1′)においてR2=
R1,n=14のリン脂質(D14PC及びD14PC′をと
略)をそれぞれ0.65g(約30%)得た。 D14PC,D14PC′Rf=2.8(クロロホルム/メタノ
ール/水=65/25/4) NMR:グリセロ骨核−CH2−,−CH−4.4,
3.7,5.1(5H)、イタコン酸骨核ビニル=
CH26.3,5.7(4H),―CH2COO−3.3(4H),炭
化水素鎖−CH30.85(6H),α−CH2−4.1
(4H),β−CH2−2.3(4H),γ−CH2−1.6
(4H),他の−CH2−1.2(40H),コリン−CH2−
4.2(4H),コリン−CH33.2(9H),δ(ppm)
IR:νCH23010,2980,2920,νエステル1720,
νC=C1630,νP=O1230,δP-O-C1080,1050cm
-1 実施例 5〜8 10PC,14PC,18PCあるいはD14PCを各5mg
ずつ試験管に取り、ジクロルメタン1mlを加え、
試験管をゆつくり回転しながら溶媒を蒸散させ
て、各リン脂質化合物を管壁に薄膜形成させた。
これに純水10mlずつを加え、40℃にて2昼夜静置
した。わずかに濁つた水溶液の一部を採取し、倍
率400倍の光学顕微鏡で観察したところ、いずれ
も直径数〜数10μmのシングルウオールジヤイア
ントリポソームが認められ、各リン脂質化合物の
リポソーム形成能が確認された。 実施例 9〜12 10PC,14PC,18PCあるいはD14PCを各20mg
ずつプラスチツク製丸底試験管に取り、重水2ml
ずつを加えて30Wの出力で15分間超音波撹拌して
透明溶液を得た。これを40℃に加温しながら1時
間静置し、試料の一部をNMR測定に供した。い
ずれの試料にも、Eu(NO3)3をゆつくり加えてゆ
くと、当初3.2ppm付近に認められたコリン−
CH3ピークが順次分裂しはじめ、Eu3+濃度が約
7.5mmol/に達すると分裂が完結した。これ
は、各リン脂質がリポソームを形成しており、外
側に向いたコリン基へはEu3+が相互作用して−
CH3ピークの化学シフトをもたらすが、内水相側
のコリン基へはEu3+が到達しないからである。 実施例 13〜16 実施例9〜12で得た各リン脂質化合物のリポソ
ーム溶液の一部を石英セルに取り、不活性雰囲気
下、40℃にて150W水銀ランプを試料より約10cm
離して6時間照射した。この溶液のNMRスペク
トル測定より、約5.7〜6.2ppm付近にあつたビニ
ル=CH2の吸収が消失し、重合したことを確認し
た。また、重合前の溶液は40℃に数日置くか、20
℃以下に30分置くと濁りを生じ、リポソームが壊
れていくが、重合後のものは、0℃以上80℃以下
に1週間静置しても濁りを生じなかつた。 重合後の溶液に実施例9〜12と同様にEu3+を
加えると、コリン基CH3の3.2ppm付近のピーク
が分裂することから、リポソーム状態を保持して
いることが確認された。また電顕観察より重合前
後のリポソームには変化が無く、約200〜400Åの
直径であることがわかつた。 実施例 17〜20 実施例9〜12と同様に、但し14PC20mgずつの
試料4種にそれぞれ1,2,4,6mgずつのコレ
ステロールを加え、実施例9〜12と同様に操作し
てリポソームの形成を確認した。また、実施例13
〜16と同様に操作して重合し、重合後のリポソー
ム形態保持を確認した。電顕よりリポソーム径は
約200〜450Åの範囲にあつた。 実施例 21〜24 10PC,14PC,18PCあるいはD14PC各20mgず
つに、それぞれジミリストイルホスフアテジルコ
リン5mgずつを加え、この後実施例17〜20と同様
に重合前後のリポソーム形成を確認した。電顕よ
りリポソーム径は約200〜400Åであつた。 実施例 25 14PC20mg、トリス(o−フエナンスロリン)
Fe()ジクロリド3mgに純水2mlを加え、実
施例9〜12と同様に超音波撹拌し続いて40℃にて
1時間静置し、セフアデツクスLH20カラム(径
3cm、長さ40cm)を用いて純水で流出させ第一成
分を分取した。第1成分はピンク色(極大吸収
520nm)を呈し、これはリポソーム内水相に取り
込まれたFe()錯体に基くものである。な
お、リポソームに取り込まれなかつたFe()
錯体は第二留分に得られた。このリポソーム溶液
に過剰の過硫酸カリウムを加えたが、半日経過し
ても何らの反応も認められなかつた。なお、この
Fe()錯体は通常過硫酸イオンと反応してFe
()錯体(赤紫色)になる。 実施例 26 D14PC20mgを用いた他は、実施例25と同様に
して、内水相にFe()錯体を有するリポソー
ム溶液を得た。これを不活性雰囲気下に実施例13
〜16と同様にして重合した。この後、実施例25と
同様、過剰の過硫酸カリウムを加えたが、1週間
を経過しても何らの反応も認められなかつた。 実施例 27 18PC20mg、メゾ−テトラ−α,α,α,α−
〔o−ピバルアミドフエニル〕ポルフイン−Fe
()・Br0.2mg,1−ラウリルイミダゾール1mg
を用いて実施例9〜12、および13〜16と同様にし
てリポソームを形成し続いて重合した。これを実
施例25と同様にセフアデツクスカラムで処理し、
錯体に基く着色成分の流出速度が、リポソーム本
来のそれと全く同一であることから、当該錯体が
リポソームに埋め込まれていることを確認した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (ここで、Xは水素または−CH2OR1、Yは水
素または−CH2OR1であつてXが水素のときはY
は−CH2OR1でありおよびXが−CH2OR1のとき
Yは水素、R1は【式】 R2はR1または【式】およびnは 10ないし18の整数)で示される重合性リン脂質化
合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6845784A JPS60214794A (ja) | 1984-04-06 | 1984-04-06 | 重合性リン脂質化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6845784A JPS60214794A (ja) | 1984-04-06 | 1984-04-06 | 重合性リン脂質化合物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60214794A JPS60214794A (ja) | 1985-10-28 |
| JPS621959B2 true JPS621959B2 (ja) | 1987-01-16 |
Family
ID=13374241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6845784A Granted JPS60214794A (ja) | 1984-04-06 | 1984-04-06 | 重合性リン脂質化合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60214794A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190133196A (ko) | 2017-04-19 | 2019-12-02 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 광학 구조체 및 표시 장치 |
-
1984
- 1984-04-06 JP JP6845784A patent/JPS60214794A/ja active Granted
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190133196A (ko) | 2017-04-19 | 2019-12-02 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 광학 구조체 및 표시 장치 |
| KR20200062394A (ko) | 2017-04-19 | 2020-06-03 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 광학 구조체 및 표시 장치 |
| KR20220133327A (ko) | 2017-04-19 | 2022-10-04 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 광학 구조체 및 표시 장치 |
| KR20240136444A (ko) | 2017-04-19 | 2024-09-13 | 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 | 광학 구조체 및 표시 장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60214794A (ja) | 1985-10-28 |
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