JPS6225504B2 - - Google Patents
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- JPS6225504B2 JPS6225504B2 JP7805683A JP7805683A JPS6225504B2 JP S6225504 B2 JPS6225504 B2 JP S6225504B2 JP 7805683 A JP7805683 A JP 7805683A JP 7805683 A JP7805683 A JP 7805683A JP S6225504 B2 JPS6225504 B2 JP S6225504B2
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- sheet
- silicone resin
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- glass fiber
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Description
本発明はガラス繊維織布をシート状基材とする
吸音特性を有する防火・撥水シートに関するもの
であり、室内プールや体育館等における天井材が
壁装材等として好適に利用されるシートを提供す
るものである。 ガラス繊維織布に耐熱性組成物による塗膜層を
設けたシートが防火・撥水性シートとして利用さ
れているが、このシートは、シート表面が緻密で
平滑であるため吸音性能が低く、表面強度や撥水
性能も十分でないという欠点を有している。 本発明は、少なくとも片側表面が略均一な微細
凹凸面とされているガラス繊維織布からなるシー
ト状基材に、少なくとも繊維状チタン酸カリウム
を含有するシリコーン樹脂ワニスが含浸、乾燥、
硬化せしめられており、かつ前記乾燥、硬化せし
められているシリコーン樹脂による合成樹脂層表
面が、前記シート状基材における略均一な微細凹
凸面に起因する略均一な微細凹凸面とされている
シートとすることにより、防火・撥水性に加えて
吸音性能が高く、しかも優れた表面強度を有する
シートを提供し得たものである。 以下、本発明の吸音特性を有する防火・撥水シ
ートについて、その構成成分を説明する。 (1) シート状基材 本発明の吸音特性を有する防火・撥水シート
において利利用されるシート状基材は、ガラス
繊維で構成されている織布であり、少なくとも
片側表面が略均一な微細凹凸面とされているも
のである。 この微細凹凸面における凹凸は、本発明のシ
ートにおける表面の凹凸に直接寄与するもので
あり、本発明のシートに吸音特性を導入するも
ので、通常のガラス繊維による織成布では得る
ことのできないような顕著な凹凸である。例え
ばガラス繊維起毛布、ガラス繊維パイル織布、
または意匠撚糸機による処理が施されている意
匠・装飾ヤーンで織成されているガラス繊維織
布等がシート状基材として使用される。 (2) 繊維状チタン酸カリウム 繊維状チタン酸カリウムは前述のガラス繊維
織布からなるシート状基材に含浸せしめられる
シリコーン樹脂ワニス中に配合されるもので、
本発明のシートに十分な防火特性と優れた表面
強度とを導入するものである。 繊維状チタン酸カリウムは、その成分が一般
式K2O・mTiO2・nH2O(式中mは8以下の正
の整数、nは0または4以下の正の整数を表わ
す)で表示され、一般に繊維径0.1〜0.7μm、
繊維長10〜50μmのウイスカーで、酸化チタン
と炭酸カリウムとを原料として焼成法、水熱
法、フラツクス法等で製造されるものである。 繊維状チタン酸カリウムは、前記のものをそ
のまま使用することも出来るが、これによるよ
り優れた補強効果を発現させるために、繊維状
チタン酸カリウムに対して0.05〜1.0重量%程
度のシランカツプリング剤、例えばγ・アミノ
プロピルトリエトキシシラン、γ・グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン等のシランカツ
プリング剤で繊表面が処理されているものを利
用するのが好ましい。 (3) 無機質充填剤 本発明の実施態様項である特許請求の範囲第
2項目の発明で使用される無機質充填剤は、ガ
ラス繊維織布によるシート状基材に含浸せしめ
られ、乾燥、硬化されることによつて形成され
るシリコーン樹脂による合成樹脂層の補強作用
を果すもので、例えば水酸化アルミニウム、三
酸化アンモチン、酸化チタン、マイカ、アルミ
ナ、タルク、ガラス繊維粉末、岩綿微細繊維、
シリカ粉末、クレイ等の各種無機物が利用され
る。 (4) シリコーン樹脂ワニス 本発明の吸音特性を有する防火・撥水シート
において使用されるシリコーン樹脂ワニスは、
前記(2)項で説明した繊維状チタン酸カリウムを
必須の成分として含有するもので、必要に応じ
て前記(3)項で説明した無機質充填剤をはじめ、
例えば金属カルボン酸塩、有機スズ化合物、チ
タンキレート化合物、第三級アミン化合物、過
酸化物、白金系触媒等の硬化剤や硬化促進剤、
及び着色剤等が添加、含有せしめられているも
のが使用される。 本発明において使用されるシリコーン樹脂ワニ
スは、該ワニス中におけるシリコーン樹脂が本発
明のシートに十分な撥水性能を具備せしめるもの
で、一般的には、水素原子、ビニル基、アリル
基、アリール基、ヒドロキシル基、炭素数1〜4
のアルコキシル基、アミノ基、メルカプト基など
の置換基を1個以上含んでいる例えばポリジメチ
ルシロキサン系シリコーン樹脂、ポリジフエニル
シロキサン系シリコーン樹脂、ポリメチルフエニ
ルシロキサン系シリコーン樹脂およびこれらを他
の樹脂で変性したエポキシ変性シリコーン樹脂、
ポリエステル変性シリコーン樹脂、脂肪酸変性シ
リコーン樹脂、アルキツド変性シリコーン樹脂、
アミノ樹脂変性シリコーン樹脂などのオルガノポ
リシロキサン系シリコーン樹脂をはじめ、ポリア
クリルオキシアルキルアルコキシシラン系シリコ
ーン樹脂、ポリビニルシラン系シリコーン樹脂な
どの各種のシリコーン樹脂の1種または2種以上
の混合物で得られるシリコーン樹脂ワニスが使用
される。 本発明においては前述の通り、オルガノポリシ
ロキサン系シリコーン樹脂、ポリアクリルオキシ
アルキルアルコキシシラン系シリコーン樹脂、ポ
リビニルシラン系シリコーン樹脂などの各種のシ
リコーン樹脂の1種または2種以上の混合物を任
意に併用して得られるシリコーン樹脂ワニスが使
用されるが、シリコーン樹脂としてオルガノポリ
シロキサン系シリコーン樹脂においては、シリコ
ーン樹脂中のポリシロキサン成分が70重量%以上
のものが、またポリアクリルオキシアルキルアル
コキシシラン系シリコーン樹脂およびポリビニル
シラン系シリコーン樹脂においては、共重合され
ているエチレン系不飽和モノマーが50重量%以下
好ましくは20重量%以下のものが使用されること
が、得られる本発明の防火・撥水シートに自己消
炎性も具備せしめられる点で好ましい。また、特
に変性されていないオルガノポリシロキサン系シ
リコーン樹脂によるシリコーン樹脂ワニスが使用
される場合には、本発明の防火・撥水シートが自
己消炎性に加えて可撓性にも優れた性質を有する
という特質を発現する。 なお、これらのシリコーン樹脂は、室温下にお
いて、固体、可塑性ペースト、液体またはエマル
ジヨンなどの状態で提供されるので、シリコーン
樹脂ワニスは必要に応じてトルエン、キシレン、
トリクレン等の溶媒を適宜添加して得られるもの
であることは勿論である。 本発明の吸音特性を有する防火・撥水シートは
前記(1)、(2)及び(4)項に記載した成分を必須の構成
成分とするシートであり、ガラス繊維織布からな
るシート状基材に含浸されるシリコーン樹脂ワニ
ス中に含有せしめられる繊維状チタン酸カリウム
の量は、シリコーン樹脂による撥水作用と、繊維
状チタン酸カリウムによる防火作用及び補強作用
とがバランスして発現せしめられるように、シリ
コーン樹脂100重量部に対して繊維状チタン酸カ
リウム5〜400重量部程度が含有されているもの
が好ましい。また、前記繊維状チタン酸カリウム
の10〜90重量%を無機質充填剤で置き換えて併用
しても良い。 前記ガラス繊維織布からなるシート状基材に
は、浸漬法、噴霧法、ロールコート法、リバース
ロールコート法、ナイフコート法等の含浸手段
で、固形成分付着量50〜500g/m2程度に前記シ
リコーン樹脂ワニスが含浸され、次いでシリコー
ン樹脂ワニス中のシリコーン樹脂が乾燥、硬化せ
しめられて、シート状基材における表面の略均一
な微細凹凸がそのままシリコーン樹脂による合成
樹脂層表面に現出されている本発明の吸音特性を
有する防火・撥水シートが得られるものである。 ガラス繊維織布によるシート状基材に含浸され
ているシリコーン樹脂ワニスを硬化させる硬化手
段としては、室温硬化、加熱硬化、紫外線硬化、
電子線硬化等の方法があるが、加熱硬化の場合に
は150〜200℃程度で1〜30分間程度の処理を行う
のが良い。 以下、本発明の吸音特性を有する防火・撥水シ
ートの具体的な構成を製造実施例を以つて説明
し、併せ、得られたシートの物性を説明する。 実施例 1 シリコーンゴムワニス〔不揮発分:50%、東芝
シリコーン(株)製、YR3270〕42.2重量部、繊維状
チタン酸カリウム〔大塚化学薬品(株)製:テスモ
D〕25.7重量部、水酸化アルミニウム14.7重量
部、亜鉛華3.4重量部、キシレン23.3重量部、硬
化剤〔YR3270用〕5重量部からなる混合組成物
を撹拌、混合して略均一な分散液からなるシリコ
ーン樹脂ワニス(a)を得た。 他方、ガラス繊維の単糸と合撚糸とを意匠撚糸
機にかけて得られた意匠・装飾ヤーンを綾綾りに
織成した密度46×39本/25mm巾、厚さ0.38mm、質
量400g/m2の表裏両面に深さ0.5mm程度の多数の
凸部が形成されているガラス繊維織布〔日東紡績
(株)製:WL−400F−100〕を、少なくとも片側表
面が略均一な微細凹凸面とされているガラス繊維
織布からなるシート状基材として用意した。 次いで、前記シート状基材に、同じく前述のシ
リコーン樹脂ワニス(a)を、浸漬法にて含浸量300
g(固形分)/m2に含浸させ、しかる後に110℃
にて4分間の乾燥処理を施し、引き続いて180
℃、6分間の硬化処理を行い、前記乾燥、硬化処
理によつて形成されたシリコーン樹脂による合成
樹脂層表面が、前記シート状基材における略均一
な微細凹凸面に起因する略均一な微細凹凸面とし
て形成されているシート〔〕を得た。 実施例 2 前記実施例1において説明したシリコーン樹脂
ワニス(a)を、同じく前記実施例1で利用したガラ
ス繊維織布と同一構成の織布からなるシート状基
材の片側表面に、ハンドコーテイング法にて含浸
量300g(固形分)/m2に含浸させ、しかる後に
110℃にて4分間の乾燥処理を施し、引き続いて
180℃、6分間の硬化処理を行い、前記乾燥、硬
化処理によつて形成されたシリコーン樹脂による
合成樹脂層表面が前記シート状基材における略均
一な微細凹凸面に起因する略均一な微細凹凸面と
して形成されているシート〔〕を得た。 比較例 1 前記実施例1において説明したシリコーン樹脂
ワニス(a)を、炭化繊維の綾織り布〔厚さ0.9mm、
質量460g/m2、密度28×26本/25mm巾:東北化
成(株)製:TAC−460〕からなるシート状基材に、
浸漬法にて含浸量300g(固形分)/m2に含浸さ
せ、しかる後に、110℃にて4分間の乾燥処理を
施し、引き続いて160℃、5分間の硬化処理を行
い、比較のためのシート〔〕を得た。 比較例 2 前記実施例1において説明したシリコーン樹脂
ワニス(a)を、ガラス繊維の綾織り布〔厚さ0.5
mm、質量610g/m2、密度32.5×21本/25mm:日
東紡績(株)製:WL−700A−100〕からなるシート
状基材に浸漬法にて含浸量400g(固形分)/m2
に含浸させ、しかる後に、110℃にて4分間の乾
燥処理を施し、引き続いて180℃、6分間の硬化
処理を行い、比較のためのシート〔〕を得た。 以上の実施例及び比較例で得られた各シートの
各種物性値を第1表に示す。
吸音特性を有する防火・撥水シートに関するもの
であり、室内プールや体育館等における天井材が
壁装材等として好適に利用されるシートを提供す
るものである。 ガラス繊維織布に耐熱性組成物による塗膜層を
設けたシートが防火・撥水性シートとして利用さ
れているが、このシートは、シート表面が緻密で
平滑であるため吸音性能が低く、表面強度や撥水
性能も十分でないという欠点を有している。 本発明は、少なくとも片側表面が略均一な微細
凹凸面とされているガラス繊維織布からなるシー
ト状基材に、少なくとも繊維状チタン酸カリウム
を含有するシリコーン樹脂ワニスが含浸、乾燥、
硬化せしめられており、かつ前記乾燥、硬化せし
められているシリコーン樹脂による合成樹脂層表
面が、前記シート状基材における略均一な微細凹
凸面に起因する略均一な微細凹凸面とされている
シートとすることにより、防火・撥水性に加えて
吸音性能が高く、しかも優れた表面強度を有する
シートを提供し得たものである。 以下、本発明の吸音特性を有する防火・撥水シ
ートについて、その構成成分を説明する。 (1) シート状基材 本発明の吸音特性を有する防火・撥水シート
において利利用されるシート状基材は、ガラス
繊維で構成されている織布であり、少なくとも
片側表面が略均一な微細凹凸面とされているも
のである。 この微細凹凸面における凹凸は、本発明のシ
ートにおける表面の凹凸に直接寄与するもので
あり、本発明のシートに吸音特性を導入するも
ので、通常のガラス繊維による織成布では得る
ことのできないような顕著な凹凸である。例え
ばガラス繊維起毛布、ガラス繊維パイル織布、
または意匠撚糸機による処理が施されている意
匠・装飾ヤーンで織成されているガラス繊維織
布等がシート状基材として使用される。 (2) 繊維状チタン酸カリウム 繊維状チタン酸カリウムは前述のガラス繊維
織布からなるシート状基材に含浸せしめられる
シリコーン樹脂ワニス中に配合されるもので、
本発明のシートに十分な防火特性と優れた表面
強度とを導入するものである。 繊維状チタン酸カリウムは、その成分が一般
式K2O・mTiO2・nH2O(式中mは8以下の正
の整数、nは0または4以下の正の整数を表わ
す)で表示され、一般に繊維径0.1〜0.7μm、
繊維長10〜50μmのウイスカーで、酸化チタン
と炭酸カリウムとを原料として焼成法、水熱
法、フラツクス法等で製造されるものである。 繊維状チタン酸カリウムは、前記のものをそ
のまま使用することも出来るが、これによるよ
り優れた補強効果を発現させるために、繊維状
チタン酸カリウムに対して0.05〜1.0重量%程
度のシランカツプリング剤、例えばγ・アミノ
プロピルトリエトキシシラン、γ・グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン等のシランカツ
プリング剤で繊表面が処理されているものを利
用するのが好ましい。 (3) 無機質充填剤 本発明の実施態様項である特許請求の範囲第
2項目の発明で使用される無機質充填剤は、ガ
ラス繊維織布によるシート状基材に含浸せしめ
られ、乾燥、硬化されることによつて形成され
るシリコーン樹脂による合成樹脂層の補強作用
を果すもので、例えば水酸化アルミニウム、三
酸化アンモチン、酸化チタン、マイカ、アルミ
ナ、タルク、ガラス繊維粉末、岩綿微細繊維、
シリカ粉末、クレイ等の各種無機物が利用され
る。 (4) シリコーン樹脂ワニス 本発明の吸音特性を有する防火・撥水シート
において使用されるシリコーン樹脂ワニスは、
前記(2)項で説明した繊維状チタン酸カリウムを
必須の成分として含有するもので、必要に応じ
て前記(3)項で説明した無機質充填剤をはじめ、
例えば金属カルボン酸塩、有機スズ化合物、チ
タンキレート化合物、第三級アミン化合物、過
酸化物、白金系触媒等の硬化剤や硬化促進剤、
及び着色剤等が添加、含有せしめられているも
のが使用される。 本発明において使用されるシリコーン樹脂ワニ
スは、該ワニス中におけるシリコーン樹脂が本発
明のシートに十分な撥水性能を具備せしめるもの
で、一般的には、水素原子、ビニル基、アリル
基、アリール基、ヒドロキシル基、炭素数1〜4
のアルコキシル基、アミノ基、メルカプト基など
の置換基を1個以上含んでいる例えばポリジメチ
ルシロキサン系シリコーン樹脂、ポリジフエニル
シロキサン系シリコーン樹脂、ポリメチルフエニ
ルシロキサン系シリコーン樹脂およびこれらを他
の樹脂で変性したエポキシ変性シリコーン樹脂、
ポリエステル変性シリコーン樹脂、脂肪酸変性シ
リコーン樹脂、アルキツド変性シリコーン樹脂、
アミノ樹脂変性シリコーン樹脂などのオルガノポ
リシロキサン系シリコーン樹脂をはじめ、ポリア
クリルオキシアルキルアルコキシシラン系シリコ
ーン樹脂、ポリビニルシラン系シリコーン樹脂な
どの各種のシリコーン樹脂の1種または2種以上
の混合物で得られるシリコーン樹脂ワニスが使用
される。 本発明においては前述の通り、オルガノポリシ
ロキサン系シリコーン樹脂、ポリアクリルオキシ
アルキルアルコキシシラン系シリコーン樹脂、ポ
リビニルシラン系シリコーン樹脂などの各種のシ
リコーン樹脂の1種または2種以上の混合物を任
意に併用して得られるシリコーン樹脂ワニスが使
用されるが、シリコーン樹脂としてオルガノポリ
シロキサン系シリコーン樹脂においては、シリコ
ーン樹脂中のポリシロキサン成分が70重量%以上
のものが、またポリアクリルオキシアルキルアル
コキシシラン系シリコーン樹脂およびポリビニル
シラン系シリコーン樹脂においては、共重合され
ているエチレン系不飽和モノマーが50重量%以下
好ましくは20重量%以下のものが使用されること
が、得られる本発明の防火・撥水シートに自己消
炎性も具備せしめられる点で好ましい。また、特
に変性されていないオルガノポリシロキサン系シ
リコーン樹脂によるシリコーン樹脂ワニスが使用
される場合には、本発明の防火・撥水シートが自
己消炎性に加えて可撓性にも優れた性質を有する
という特質を発現する。 なお、これらのシリコーン樹脂は、室温下にお
いて、固体、可塑性ペースト、液体またはエマル
ジヨンなどの状態で提供されるので、シリコーン
樹脂ワニスは必要に応じてトルエン、キシレン、
トリクレン等の溶媒を適宜添加して得られるもの
であることは勿論である。 本発明の吸音特性を有する防火・撥水シートは
前記(1)、(2)及び(4)項に記載した成分を必須の構成
成分とするシートであり、ガラス繊維織布からな
るシート状基材に含浸されるシリコーン樹脂ワニ
ス中に含有せしめられる繊維状チタン酸カリウム
の量は、シリコーン樹脂による撥水作用と、繊維
状チタン酸カリウムによる防火作用及び補強作用
とがバランスして発現せしめられるように、シリ
コーン樹脂100重量部に対して繊維状チタン酸カ
リウム5〜400重量部程度が含有されているもの
が好ましい。また、前記繊維状チタン酸カリウム
の10〜90重量%を無機質充填剤で置き換えて併用
しても良い。 前記ガラス繊維織布からなるシート状基材に
は、浸漬法、噴霧法、ロールコート法、リバース
ロールコート法、ナイフコート法等の含浸手段
で、固形成分付着量50〜500g/m2程度に前記シ
リコーン樹脂ワニスが含浸され、次いでシリコー
ン樹脂ワニス中のシリコーン樹脂が乾燥、硬化せ
しめられて、シート状基材における表面の略均一
な微細凹凸がそのままシリコーン樹脂による合成
樹脂層表面に現出されている本発明の吸音特性を
有する防火・撥水シートが得られるものである。 ガラス繊維織布によるシート状基材に含浸され
ているシリコーン樹脂ワニスを硬化させる硬化手
段としては、室温硬化、加熱硬化、紫外線硬化、
電子線硬化等の方法があるが、加熱硬化の場合に
は150〜200℃程度で1〜30分間程度の処理を行う
のが良い。 以下、本発明の吸音特性を有する防火・撥水シ
ートの具体的な構成を製造実施例を以つて説明
し、併せ、得られたシートの物性を説明する。 実施例 1 シリコーンゴムワニス〔不揮発分:50%、東芝
シリコーン(株)製、YR3270〕42.2重量部、繊維状
チタン酸カリウム〔大塚化学薬品(株)製:テスモ
D〕25.7重量部、水酸化アルミニウム14.7重量
部、亜鉛華3.4重量部、キシレン23.3重量部、硬
化剤〔YR3270用〕5重量部からなる混合組成物
を撹拌、混合して略均一な分散液からなるシリコ
ーン樹脂ワニス(a)を得た。 他方、ガラス繊維の単糸と合撚糸とを意匠撚糸
機にかけて得られた意匠・装飾ヤーンを綾綾りに
織成した密度46×39本/25mm巾、厚さ0.38mm、質
量400g/m2の表裏両面に深さ0.5mm程度の多数の
凸部が形成されているガラス繊維織布〔日東紡績
(株)製:WL−400F−100〕を、少なくとも片側表
面が略均一な微細凹凸面とされているガラス繊維
織布からなるシート状基材として用意した。 次いで、前記シート状基材に、同じく前述のシ
リコーン樹脂ワニス(a)を、浸漬法にて含浸量300
g(固形分)/m2に含浸させ、しかる後に110℃
にて4分間の乾燥処理を施し、引き続いて180
℃、6分間の硬化処理を行い、前記乾燥、硬化処
理によつて形成されたシリコーン樹脂による合成
樹脂層表面が、前記シート状基材における略均一
な微細凹凸面に起因する略均一な微細凹凸面とし
て形成されているシート〔〕を得た。 実施例 2 前記実施例1において説明したシリコーン樹脂
ワニス(a)を、同じく前記実施例1で利用したガラ
ス繊維織布と同一構成の織布からなるシート状基
材の片側表面に、ハンドコーテイング法にて含浸
量300g(固形分)/m2に含浸させ、しかる後に
110℃にて4分間の乾燥処理を施し、引き続いて
180℃、6分間の硬化処理を行い、前記乾燥、硬
化処理によつて形成されたシリコーン樹脂による
合成樹脂層表面が前記シート状基材における略均
一な微細凹凸面に起因する略均一な微細凹凸面と
して形成されているシート〔〕を得た。 比較例 1 前記実施例1において説明したシリコーン樹脂
ワニス(a)を、炭化繊維の綾織り布〔厚さ0.9mm、
質量460g/m2、密度28×26本/25mm巾:東北化
成(株)製:TAC−460〕からなるシート状基材に、
浸漬法にて含浸量300g(固形分)/m2に含浸さ
せ、しかる後に、110℃にて4分間の乾燥処理を
施し、引き続いて160℃、5分間の硬化処理を行
い、比較のためのシート〔〕を得た。 比較例 2 前記実施例1において説明したシリコーン樹脂
ワニス(a)を、ガラス繊維の綾織り布〔厚さ0.5
mm、質量610g/m2、密度32.5×21本/25mm:日
東紡績(株)製:WL−700A−100〕からなるシート
状基材に浸漬法にて含浸量400g(固形分)/m2
に含浸させ、しかる後に、110℃にて4分間の乾
燥処理を施し、引き続いて180℃、6分間の硬化
処理を行い、比較のためのシート〔〕を得た。 以上の実施例及び比較例で得られた各シートの
各種物性値を第1表に示す。
【表】
尚、第1表に示されるシートの物性値の厚さ、
質量、引張り強度、引裂き強度、破断時の伸び
は、JIS、L−1906法に準拠して得た数値であ
り、酸素指数はJIS K−7201法に準拠して得た数
値である。また撥水性は協和料学(株)製の接触角計
CA−Dにて測定した各シートにおける樹脂塗膜
側の水との接触角であり、吸音率はJIS−A−
1405法に準拠して測定た値である。 本発明の吸音特性を有する防火・撥水シートは
以上詳述した通りの構成、すなわち、少なくとも
片側表面が略均一な微細凹凸面とされているガラ
ス繊維織布からなるシート状基材に、少なくとも
繊維状チタン酸カリウムを含有するシリコーン樹
脂ワニスが含浸、乾燥、硬化せしめられており、
且つ前記乾燥、硬化によつて形成されている合成
樹脂層表面が前記シート状基材における略均一な
微細凹凸面に起因する略均一な微細凹凸面に形成
されているシートという構成から成るもので、優
れた防火・撥水性能に加えて、特に500〜1500Hz
程度の音の吸音性能に優れ、かつ高度の表面強度
を具備するので、室内プールや体育館等における
天井材や壁装材等として極めて有効に利用され得
るものである。
質量、引張り強度、引裂き強度、破断時の伸び
は、JIS、L−1906法に準拠して得た数値であ
り、酸素指数はJIS K−7201法に準拠して得た数
値である。また撥水性は協和料学(株)製の接触角計
CA−Dにて測定した各シートにおける樹脂塗膜
側の水との接触角であり、吸音率はJIS−A−
1405法に準拠して測定た値である。 本発明の吸音特性を有する防火・撥水シートは
以上詳述した通りの構成、すなわち、少なくとも
片側表面が略均一な微細凹凸面とされているガラ
ス繊維織布からなるシート状基材に、少なくとも
繊維状チタン酸カリウムを含有するシリコーン樹
脂ワニスが含浸、乾燥、硬化せしめられており、
且つ前記乾燥、硬化によつて形成されている合成
樹脂層表面が前記シート状基材における略均一な
微細凹凸面に起因する略均一な微細凹凸面に形成
されているシートという構成から成るもので、優
れた防火・撥水性能に加えて、特に500〜1500Hz
程度の音の吸音性能に優れ、かつ高度の表面強度
を具備するので、室内プールや体育館等における
天井材や壁装材等として極めて有効に利用され得
るものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくとも片側表面が略均一な微細凹凸面と
されているガラス繊維織布からなるシート状基材
に、少なくとも繊維状チタン酸カリウムを含有す
るシリコーン樹脂ワニスが含浸、乾燥、硬化せし
められており、且つ前記乾燥、硬化せしめられて
いるシリコーン樹脂による合成樹脂層表面が、前
記シート状基材における略均一な微細凹凸面に起
因する略均一な微細凹凸面とされていることを特
徴とする吸音特性を有する防火・撥水シート。 2 少なくとも繊維状チタン酸カリウムを含有す
るシリコーン樹脂ワニスが、無機質充填剤を含有
するシリコーン樹脂ワニスである特許請求の範囲
第1項記載の吸音特性を有する防火・撥水シー
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7805683A JPS59202848A (ja) | 1983-05-02 | 1983-05-02 | 吸音特性を有する防火・撥水シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7805683A JPS59202848A (ja) | 1983-05-02 | 1983-05-02 | 吸音特性を有する防火・撥水シ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59202848A JPS59202848A (ja) | 1984-11-16 |
| JPS6225504B2 true JPS6225504B2 (ja) | 1987-06-03 |
Family
ID=13651191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7805683A Granted JPS59202848A (ja) | 1983-05-02 | 1983-05-02 | 吸音特性を有する防火・撥水シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59202848A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2587171Y2 (ja) * | 1992-09-30 | 1998-12-14 | 藤倉ゴム工業株式会社 | 防炎シート |
-
1983
- 1983-05-02 JP JP7805683A patent/JPS59202848A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59202848A (ja) | 1984-11-16 |
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