JPH0455107B2 - - Google Patents
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- JPH0455107B2 JPH0455107B2 JP60013445A JP1344585A JPH0455107B2 JP H0455107 B2 JPH0455107 B2 JP H0455107B2 JP 60013445 A JP60013445 A JP 60013445A JP 1344585 A JP1344585 A JP 1344585A JP H0455107 B2 JPH0455107 B2 JP H0455107B2
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- Japan
- Prior art keywords
- flame
- retardant
- resin
- coating layer
- sheet material
- Prior art date
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Description
産業上の利用分野
本発明は、難燃性にすぐれ、かつ防汚・耐候性
にすぐれ、かつ、縫製性および耐屈曲性にすぐれ
た難燃性繊維シート材料に関するものである。 従来の技術 近年、建築材料、内装材料、車輌・船舶および
航空機などの部材として種々の合成樹脂を含むシ
ート材料が用いられている。これらの合成樹脂は
火災等により燃焼したとき多量の有害又は有毒ガ
スや、煙を発生するという欠点を有している。例
えば、上記のシート材料としてポリ塩化ビニル樹
脂を含むものが多量に用いられており、このよう
なシート材料の不燃化又は難燃化について種々の
提案がなされている。 例えば特公昭55−4582号には、シート材料基布
に塗布されるべきポリ塩化ビニル樹脂に、ホウ酸
塩、亜鉛化合物、又は鉄化合物と、水酸化アルミ
ニウム、又は硫酸バリウムを添加することが提案
されているが、その結果は、まだ十分満足できる
ものではない。 特公昭53−13505号、特公昭51−37397号、およ
び特開昭54−68470号などには、不燃化樹脂とし
てシリコーン樹脂を用いることが提案されてい
る。これらの場合、不燃化又は難燃化の効果はか
なり高いものであるが、このようなシリコーン樹
脂により被覆されたシート材料は、例えばテント
用シートとして屋外において使用される場合、そ
の使用中に著しく汚れ易く、かつ、このシリコー
ン樹脂被覆層は、その表面が柔かく、脆いため、
種々の固体ゴミ粉末などが附着、侵入して埋没し
たり、或はこの被覆層の表面を剥離したりする欠
点がある。 従つて、上記のような不燃化、又は難燃化被覆
層の欠点を解消することが当業界において強く希
望されていた。 そこで本発明者らは既に不燃性基布(ガラス繊
維、アスベスト繊維、金属繊維及び/又はその他
の無機不燃性繊維)の少なくとも一面上に、不燃
性又は難燃性シリコーン樹脂およびシリコーンゴ
ムから選ばれた少なくとも1種を含む被覆層を形
成しこの不燃性被覆層の少なくとも1つの上を防
汚・耐候性のすぐれた熱可塑性合成樹脂材料から
形成された防汚・耐候性被覆層で被覆した難燃性
または不燃性シートを提案した(特開昭60−
244546号)。この不燃性シートは、不燃・難燃の
目的は十分達成し、防汚・耐候性にもすぐれてい
てテント幕体その他の用途にすぐれた効果を発揮
する。しかし、この不燃性シートは、用途によつ
ては、その重量(目付)が大きくて使用や取扱い
に不便であり、かつ縫製しにくく、しかも耐屈曲
性が低いため、使用間に折損しやすく、またミシ
ン目から裂けやすいなどの問題がある。 また単に有機繊維基布にシリコーン樹脂を塗布
して防炎、撥水性を付与し、縫製性、耐熱性を向
上させることが特開昭59−204981号により提案さ
れている。しかしこれとても防汚・耐候性を併せ
解決するものではない。 発明が解決しようとする問題点 従来、シート材料の不燃化、又は難燃化のため
に、不燃性無機繊維基布にシリコーン樹脂又はシ
リコーンゴムを含む被覆層が形成されているが、
これらの被覆層の欠点、すなわち、汚れ易く、し
かも被膜が柔らかく、かつ、表面が剥離しやすい
という欠点を解消し、縫製しやすく、耐屈曲性が
良好で、かつミシン目からの裂断の生じにくい難
燃性繊維シート材料を提供する。 問題点を解決するための手段 上記問題点は、本発明のシート材料によつて解
消する。すなわち、本発明の難燃性シート材料
は、有機繊維布帛よりなる基布と、この基布の少
なくとも一面上を被覆し、かつ不燃又は難燃性シ
リコーン樹脂およびシリコーンゴムから選ばれた
少なくとも1種を含む被覆材料から形成された難
燃性被覆層と、前記難燃性被覆層の少なくとも一
つの上を被覆し、かつ弗素含有樹脂、およびアク
リル樹脂から選ばれた少なくとも1種から形成さ
れた最外表面を有する防汚・耐候性被覆層とを含
んでなるものである。 発明の実施態様および作用 本発明のシート材料に用いられる基布を構成す
る繊維は天然繊維、例えば、木綿、麻など、再生
繊維、例えば、ビスコースレーヨン、キユプラな
ど、半合成繊維、例えば、ジ−およびトリ−アセ
テート繊維など、及び合成繊維、例えば、ナイロ
ン6、ナイロン66、ポリエステル(ポリエチレン
テレフタレート等)繊維、芳香族ポリアミド繊
維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリオ
レフイン繊維および不溶化又は難溶化されたポリ
ビニルアルコール繊維など、から選ぶことができ
る。基布中の繊維は短繊維紡績糸条、長繊維糸
条、スプリツトヤーン、テープヤーンなどのいず
れの形状のものでもよく、また基布は織物、編物
又は不織布或いはこれらの複合布のいずれであつ
てもよい。しかし、縫製部分の強度や耐屈曲性を
考慮すれば、基布としては織物又は編物が好まし
く、織物がより好ましい。また、繊維の形態とし
ては、ストレスに対する伸びが少ない長繊維(フ
イラメント)の形状のものが好ましく、且つ平織
布を形成していることが好ましい。しかし、編織
組織やその形態については特に限定はない。有機
繊維基布は、得られる難燃性シート材料の機械的
強度を高いレベルに維持するために有用である。 本発明の難燃性シート材料において、基布を構
成する有機繊維が300℃以上の融点、又は、加熱
分解点を有するものであることが好ましい。この
ような高融点、又は高分解点繊維を形成するポリ
マーとしては第1表に示すようなものがある。
にすぐれ、かつ、縫製性および耐屈曲性にすぐれ
た難燃性繊維シート材料に関するものである。 従来の技術 近年、建築材料、内装材料、車輌・船舶および
航空機などの部材として種々の合成樹脂を含むシ
ート材料が用いられている。これらの合成樹脂は
火災等により燃焼したとき多量の有害又は有毒ガ
スや、煙を発生するという欠点を有している。例
えば、上記のシート材料としてポリ塩化ビニル樹
脂を含むものが多量に用いられており、このよう
なシート材料の不燃化又は難燃化について種々の
提案がなされている。 例えば特公昭55−4582号には、シート材料基布
に塗布されるべきポリ塩化ビニル樹脂に、ホウ酸
塩、亜鉛化合物、又は鉄化合物と、水酸化アルミ
ニウム、又は硫酸バリウムを添加することが提案
されているが、その結果は、まだ十分満足できる
ものではない。 特公昭53−13505号、特公昭51−37397号、およ
び特開昭54−68470号などには、不燃化樹脂とし
てシリコーン樹脂を用いることが提案されてい
る。これらの場合、不燃化又は難燃化の効果はか
なり高いものであるが、このようなシリコーン樹
脂により被覆されたシート材料は、例えばテント
用シートとして屋外において使用される場合、そ
の使用中に著しく汚れ易く、かつ、このシリコー
ン樹脂被覆層は、その表面が柔かく、脆いため、
種々の固体ゴミ粉末などが附着、侵入して埋没し
たり、或はこの被覆層の表面を剥離したりする欠
点がある。 従つて、上記のような不燃化、又は難燃化被覆
層の欠点を解消することが当業界において強く希
望されていた。 そこで本発明者らは既に不燃性基布(ガラス繊
維、アスベスト繊維、金属繊維及び/又はその他
の無機不燃性繊維)の少なくとも一面上に、不燃
性又は難燃性シリコーン樹脂およびシリコーンゴ
ムから選ばれた少なくとも1種を含む被覆層を形
成しこの不燃性被覆層の少なくとも1つの上を防
汚・耐候性のすぐれた熱可塑性合成樹脂材料から
形成された防汚・耐候性被覆層で被覆した難燃性
または不燃性シートを提案した(特開昭60−
244546号)。この不燃性シートは、不燃・難燃の
目的は十分達成し、防汚・耐候性にもすぐれてい
てテント幕体その他の用途にすぐれた効果を発揮
する。しかし、この不燃性シートは、用途によつ
ては、その重量(目付)が大きくて使用や取扱い
に不便であり、かつ縫製しにくく、しかも耐屈曲
性が低いため、使用間に折損しやすく、またミシ
ン目から裂けやすいなどの問題がある。 また単に有機繊維基布にシリコーン樹脂を塗布
して防炎、撥水性を付与し、縫製性、耐熱性を向
上させることが特開昭59−204981号により提案さ
れている。しかしこれとても防汚・耐候性を併せ
解決するものではない。 発明が解決しようとする問題点 従来、シート材料の不燃化、又は難燃化のため
に、不燃性無機繊維基布にシリコーン樹脂又はシ
リコーンゴムを含む被覆層が形成されているが、
これらの被覆層の欠点、すなわち、汚れ易く、し
かも被膜が柔らかく、かつ、表面が剥離しやすい
という欠点を解消し、縫製しやすく、耐屈曲性が
良好で、かつミシン目からの裂断の生じにくい難
燃性繊維シート材料を提供する。 問題点を解決するための手段 上記問題点は、本発明のシート材料によつて解
消する。すなわち、本発明の難燃性シート材料
は、有機繊維布帛よりなる基布と、この基布の少
なくとも一面上を被覆し、かつ不燃又は難燃性シ
リコーン樹脂およびシリコーンゴムから選ばれた
少なくとも1種を含む被覆材料から形成された難
燃性被覆層と、前記難燃性被覆層の少なくとも一
つの上を被覆し、かつ弗素含有樹脂、およびアク
リル樹脂から選ばれた少なくとも1種から形成さ
れた最外表面を有する防汚・耐候性被覆層とを含
んでなるものである。 発明の実施態様および作用 本発明のシート材料に用いられる基布を構成す
る繊維は天然繊維、例えば、木綿、麻など、再生
繊維、例えば、ビスコースレーヨン、キユプラな
ど、半合成繊維、例えば、ジ−およびトリ−アセ
テート繊維など、及び合成繊維、例えば、ナイロ
ン6、ナイロン66、ポリエステル(ポリエチレン
テレフタレート等)繊維、芳香族ポリアミド繊
維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリオ
レフイン繊維および不溶化又は難溶化されたポリ
ビニルアルコール繊維など、から選ぶことができ
る。基布中の繊維は短繊維紡績糸条、長繊維糸
条、スプリツトヤーン、テープヤーンなどのいず
れの形状のものでもよく、また基布は織物、編物
又は不織布或いはこれらの複合布のいずれであつ
てもよい。しかし、縫製部分の強度や耐屈曲性を
考慮すれば、基布としては織物又は編物が好まし
く、織物がより好ましい。また、繊維の形態とし
ては、ストレスに対する伸びが少ない長繊維(フ
イラメント)の形状のものが好ましく、且つ平織
布を形成していることが好ましい。しかし、編織
組織やその形態については特に限定はない。有機
繊維基布は、得られる難燃性シート材料の機械的
強度を高いレベルに維持するために有用である。 本発明の難燃性シート材料において、基布を構
成する有機繊維が300℃以上の融点、又は、加熱
分解点を有するものであることが好ましい。この
ような高融点、又は高分解点繊維を形成するポリ
マーとしては第1表に示すようなものがある。
【表】
【表】
【表】
【表】
第1表に示された耐熱性ポリマーのうちでは、
特にポリメタフエニレンイソフタルアミド及びポ
リパラフエニレンテレフタルアミドが一般的であ
り、前記以外のパラ系アラミド繊維として帝人(株)
の「HM−50」等も使用できる。 かかる繊維に有用な芳香族ポリアミドは、ま
た、少なくとも50モル%の下記式()及び
()、 (−Ar1−CONH)− () (−Ar1−CONH−Ar2−NHCO)− () 〔上式中、Ar1及びAr2は二価の芳香族基を表
わし、これらは互に同一であつてもよく又は相異
つていてもよい〕 で示される単位から選ばれる少なくとも1種を主
反復単位として有するものであるのが好ましい。
上記式()及び()において、Ar1及びAr2
で表わされる二価の芳香族基は、下記式、
特にポリメタフエニレンイソフタルアミド及びポ
リパラフエニレンテレフタルアミドが一般的であ
り、前記以外のパラ系アラミド繊維として帝人(株)
の「HM−50」等も使用できる。 かかる繊維に有用な芳香族ポリアミドは、ま
た、少なくとも50モル%の下記式()及び
()、 (−Ar1−CONH)− () (−Ar1−CONH−Ar2−NHCO)− () 〔上式中、Ar1及びAr2は二価の芳香族基を表
わし、これらは互に同一であつてもよく又は相異
つていてもよい〕 で示される単位から選ばれる少なくとも1種を主
反復単位として有するものであるのが好ましい。
上記式()及び()において、Ar1及びAr2
で表わされる二価の芳香族基は、下記式、
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】および
【式】
〔上式中、Aは−O−,−S−,−SO−,−SO2
−,−CO−,−CH2−−又は−C(CH3)2−を表わ
す〕 で示される芳香族残基群から選ばれるのが好まし
い。これらの芳香族残基ハロゲン、アルキル基、
ニトロ基などの不活性置換基を含んでいてもよ
い。 一般に、芳香族ポリアミドとしては、下記式、 で示される反復単位を主成分として有するものが
更に好ましい。 耐熱性有機繊維としては、以上のもののほか、
融点又は分解点が300℃以上のものであれば、弗
素系繊維やその他の繊維を用いることもできる。
また、難燃性被覆層との接着性その他の性能を助
長するために、より低い融点又は分解点を有する
繊維を基布中に混用することもできる。この場
合、混用される繊維に格別の限定はない、しか
し、混用される低融点又は低分解点繊維の混用率
が、70%以下であることが好ましく、50%以下で
あることが更に好ましい。 本発明において、難燃性被覆層を形成するため
に用いられるシリコーン樹脂およびシリコーンゴ
ムは、例えば、オルガノポリシロキサン、ポリ
(シルオルガニレンシロキサン)、ポリシルチア
ン、ポリシラザン、珪素含有側鎖を有する炭素ポ
リマー、ポリシランなどから選ぶことができる。
例えば、信越化学製難燃性シリコーン樹脂
KR166,KR168,KR202,KR2038およびR−
101−10などは、本発明に使用することのできる
ものである。 本発明に用いられるシリコーン樹脂は、オルガ
ノポリシロキサン系シリコーン樹脂、ポリアクリ
ルオキシアルキルアルコキシシラン系シリコーン
樹脂、及びポリビニルシラン系シリコーン樹脂、
および前記シリコーン樹脂の変性物から選ばれた
少くとも1種からなるものが好ましい。 本発明に用いられるオルガノポリシロキサン系
樹脂は、ビニル基、アリル基、ヒドロキシル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、アミノ基、メルカ
プト基等の有機置換基を少なくとも1個有するも
ので、ポリジメチルシロキサン系シリコーン樹
脂、ポリジフエニルシロキサン系シリコーン樹
脂、ポリメチルフエニルシロキサン系シリコーン
樹脂、及びこれらの共重合体からなる樹脂などを
包含する。 本発明に用いられるポリアクリルオキシアルキ
ルアルコキシシラン系シリコーン樹脂は、 一般式 (Rは炭素原子数1〜10の一価炭化水素基、
R′は水素又は炭素原子数1〜10の一価炭化水素
基、R″は炭素原子数2〜10二価炭化水素基であ
り、nは1〜3の整数である。) で表わされるアクリルオキシアルキルアルコキシ
シランと少なくとも1種のエチレン系不飽和モノ
マーとの共重合体を包含するものである。 更に本発明に用いられるポリビニルシラン系シ
リコーン樹脂は 一般式 〔但しR′は前出と同じ、BはOR′、又はOR″−
OR′(R′,R″は前出と同じ)を示す。〕で表わさ
れるビニルシラン化合物と少なくとも1種のエチ
レン系不飽和モノマーとの共重合物も包含する。 上述のエチレン系モノマーはシリコーン樹脂中
に1〜50重量%の含有率で共重合されていてもよ
い。このようなモノマーとしては、例えばスチレ
ン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、エチル
スチレン、クロルスチレン、ブロモスチレン、フ
ルオロスチレン、ニトロスチレン、あるいはアク
リル、メタアクリル酸、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレート、メチル
メタアクリレート、エチルメタアクリレート、ブ
チルメタアクリレート、アクリルアミド、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタアクリレート、アクリロニトリル、メタ
アクリロニトリル、2−クロロアクリロニトリ
ル、ビニルアセテート、ビニルクロロアセテー
ト、ビニルブチレート、ビニルクロライド、ビニ
ルブロマイド、ビニルフルオライド、ビニリデン
クロライド、ビニルハロゲン化合物、およびビニ
ルエーテル類等がある。 上述のシリコーン樹脂は他の樹脂、例えば、エ
ポキシ、ポリエステル、アルキツド樹脂、アミノ
樹脂などで変性されたものであつてもよく、或は
脂肪酸変性されたものであつてもよい。 本発明では、これらオルガノポリシロキサン系
シリコーン樹脂、ポリアクリルオキシアルキルア
ルコキシシラン系シリコーン樹脂、ポリビニルシ
ラン系シリコーン樹脂および、これらのシリコー
ン樹脂の変性物から選ばれた1種又は2種以上の
混合物を使用できる。しかし、自消性を重視する
場合には、オルガノポリシロキサン系シリコーン
樹脂にあつては、ポリシロキサン成分がシリコー
ン樹脂中好ましくは70重量%以上のもの、ポリア
クリロオキシアルキルアルコキシシラン系シリコ
ーン樹脂およびポリビニルシラン系シリコーン樹
脂においては、共重合させるエチレン系不飽和モ
ノマーが50重量%以下、特に20重量%以下のもの
が好ましい。また、自消性とともに可撓性を重視
する場合には、変性されていないオルガノポリシ
ロキサン系シリコーン樹脂が好ましい。尚、これ
らのシリコーン樹脂は、室温で固体、可撓性ペー
スト、液体、およびエマルジヨン等の分散物のい
づれであつてもよく、必要により適宜の溶媒を加
えて使用する。また硬化機構別に観ると、シリコ
ーン樹脂は室温硬化型、加熱硬化型、紫外線また
は電子線硬化型に分類されるが、一般に当業者に
周知の硬化剤や硬化促進剤、例えば亜鉛、鉛、コ
バルト、鉄等の金属カルボン酸塩、ジブチルスズ
オクトエート、ジブチルスズウラレート、等の有
機スズ化合物、テトラプロピルチタネート、テト
ラオクチルチタネート等のチタンキレート化合
物、N−N−ジメチルアニリン、トリエタノール
アミン等の三級アミン、あるいはベンゾイルパー
オキサイド、シクミルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキサイト等の過酸化物、及び白金系触
媒、等を併用することにより所望の三次元網目状
構造体に硬化する。 難燃性被覆層は、上記のようなシリコーン樹脂
および/又はシリコーンゴムのみから形成されて
いてもよいが、これらの材料に、その重量に対し
30〜300%、好ましくは100〜250%の他の充填材、
例えばシリカ系充填材、チタン酸カリウム系充填
材、石綿センイ、雲母およびその他の無機耐熱材
料を混合したものであつてもよい。 充填剤はシリコーン樹脂ワニスで形成される樹
脂層の補強作用を果すもので、例えば、酸化チタ
ン、マイカ、アルミナ、タルク、ガラス繊維粉
末、岩綿微細繊維、シリカ粉末、クレイ等の各種
無機物が挙げられるが、得られる難燃性シート材
料に表面平滑性を具備せしめたい場合には、難燃
性シート材料の表面平滑性を損うことのないよう
に、一般に50μm以下の微粉末状のものを使用す
るのが好ましい。 また無機充填剤の中でも、特に製品の耐熱性を
増進するものとして、チタン酸アルカリを用いる
ことが有効である。すなわち、チタン酸アルカリ
はシリコーン樹脂ワニス中に配合されて使用され
るもので、本発明の難燃性シート材料に十分な防
災特性を保持せしめるものである。 チタン酸アルカリについて更に詳しく説明す
る。チタン酸アルカリは、一般式M2O・
nTiO2・mH2O(式中MはLi,Ma,K等のアル
カリ金属を表わし、nは8以下の正の実数を表わ
し、mは0又は1以下の正の実数を表わす。)で
表わされる周知の化合物であり、更に具体的に
は、Li4TiO4Li2TiO3(0<n<1,m=0)で表
わされる食塩型構造のチタン酸アルカリ、Na2
Ti7O16,K2Ti6O15・K2Ti8O17(n<8,m=0)
で表わされるトンネル構造のチタン酸アルカリ等
である。これらのうち、一般式K2O・6TiO2
mH2O(式中mは前記と同じ)で表わされる六チ
タン酸カリウム及びその水和物は、最終目的物の
耐火、断熱性をより大きく向上させる点で好適で
ある。六チタン酸カリウムに限らずチタン酸アル
カリは、一般に粉末又は繊維状の微細結晶体であ
るが、このうち、繊維度5μm以上、アスペクト比
20以上特に100以上のものは、本発明の難燃性シ
ート材料の強度の向上に好ましい結果をもたら
す。また、特に繊維状チタン酸カリウムは、比熱
が高いうえに断熱性能に優れ、本発明の難燃性シ
ート材料の性能を具現するのに特に好ましい。 チタン酸アルカリは、前記のものをそのまま使
用することも出来るが、これによるより優れた補
強硬化を発現させるためには、チタン酸カリウム
に対して0.05〜1.0重量%程度のシランカツプリ
ング剤、例えばγ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピロトリメトキシ
シラン等のシンカツプリング剤で繊維表面が処理
されているものを利用するのが好ましい。 更に、本発明の難燃性被覆層には高屈折率無機
化合物又は熱吸収特性無機化合物が含まれていて
もよい。高屈折無機化合物は輻射熱に対する遮断
性能に優れ、また吸熱型無機化合物は溶接又は溶
断時のスラグと直接接触した場合、この接触面に
おいて加熱され、その分解時に吸熱反応が起こ
り、スラグの温度を低下させる。従つて上記の無
機化合物は、本発明の難燃性被覆層の崩壊や貫通
破壊をおさえ、更にはシート基材を保護すること
が出きるものである。 本発明に有用な高屈折率無機化合物は屈折率
1.5以上のものであれば良いが、特に比重2.8以上
のものが好適であり、その例としては、下記のよ
うなものがある。 1 ドロマイト (苦灰石 比重2.8〜2.9 屈折率1.50〜1.68) マグネサイト (菱黄土石 〃3.0〜3.1 〃 1.51〜1.72) アラゴナイト ( 〃2.9〜3.0 〃 1.63〜1.68) アパタイト (燐灰石 〃3.1〜3.2 〃 1.63〜1.64) スピネル (尖晶石 〃3.5〜3.6 〃 1.7200.73) コランダム ( 〃3.9〜4.0 〃 1.76〜1.77) ジルコン ( 〃3.90〜4.10〃 1.79〜1.81) 炭化ケイ素 ( 〃3.17〜3.19〃 1.65〜2.68) 等の天然又は合成鉱物の破砕品の粉末。 2 フリツト又は高屈折ガラスもしくは燐鉱石と
蛇鉱石との固溶体として得られる熔成燐肥その
他の類似の固溶体の微細粉末もしくは粒状物、
繊維状物質又は発泡体など。 また吸熱性無機化合物としては、焼石膏、明ば
ん、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ハイ
ドロサルサイト系ケイ酸アルミニウム等、結晶水
放出型、炭酸ガス放出型、分解吸熱型及び相転換
型等の吸熱型無機化合物を例示することができ
る。 繊維状チタン酸アルカリ、及び要すれば高屈折
率無機化合物、及び/又は吸熱型無機化合物をシ
リコン樹脂中に混合分散せしめると、本発明に係
るシート材料製造用の被覆用混合物が得られる。
混合分散の調整方法としては、公知の手段がすべ
て利用されうる。この他、上記被覆用混合物中に
は、各成分を均質に分散させるための分散剤や脱
泡剤、色や機械強度等を調整するための着色剤、
樹脂粉末、難燃剤、金属粉、その他各種充填剤を
自由に混入し得る。尚、銅粉、ニツケル粉、黄銅
粉、アルミニウム粉等の金属粉の混入は、表面
熱、反射効果、貫通抑制効果の向上の点から好ま
しい。 基布の表面を、上記被覆用混合物で被覆する方
法としては、基布の表面に被覆用混合物をスプレ
ー塗装、刷毛塗り、ロールコート等の塗工による
方法、或は浸漬用混合物を成型加工したフイルム
を基布の表面に貼着する方法又は基布を被覆用混
合物中に浸漬し含浸加工する方法がある。 本発明の難燃性シート材料は、例えば次のよう
にして製造される。即ち、シリコーン樹脂、チタ
ン酸アルカリならびに要すれば高屈折率無機化合
物、及び/又は吸熱型無機化合物の混合物に適宜
硬化促進剤及び添加剤を加えた後、更に必要に応
じトルエン、キシレン、トリクレン等の有機溶剤
を加えて適当な濃度の分散液を作り、この分散液
を浸漬法、噴霧法、ロールコート法、リバースロ
ールコート法、ナイフコート法等の従来よく知ら
れている塗布手段により基布の一面又は両面に塗
布し室温又は加熱下、好ましくは150〜200℃の範
囲内で1〜30分間熱処理することによりシリコー
ン樹脂を硬化せしめ、前述の基材に一体的に固着
せしめる。シリコーン樹脂とチタン酸アルカリな
らびに高屈折率無機化合物、及び/又は吸熱型無
機化合物等の配合割合は使用するシリコーン樹脂
及び無機化合物の種類及び粒度により異なるが、
一般にシリコーン樹脂が少なすぎると、難燃性被
覆層の強度が不足する結果、難燃性シート材料と
して用いたとき難燃性被覆層に亀裂を生じたり又
は難燃性被覆層が基布から剥離したりする等の欠
点を生じ、逆にシリコーン樹脂が多すぎると、耐
熱性が低下し、著しい場合には有炎燃焼すること
がある。 従つて、本発明ではシリコーン樹脂100重量部
(以下重量部を部と略す。)に対して配合されるチ
タン酸アルカリの量は1〜200部、好ましくは30
〜100部であり、更にこれらに高屈折率無機質化
合物、及び/又は吸熱型無機化合物等を配合する
場合はは400部を限度に、同一重量から1/4の重量
までに相当するチタン酸アルカリと置き換えて配
合できるが、普通10〜300部の範囲が好ましい。
尚、これら高屈折率無機化合物、吸熱型無機化合
物の一部又は全量を一般に常用されている無機質
顔料、無機質の増量用充填剤、難燃性を付与する
無機粉末等にかえることが出来るが、その使用量
はシリコーン樹脂100部に対し400部以下であるこ
とが好ましく、より好ましくは300部以下である。
本発明の効果をより優れたものにするため難燃剤
を併用してもよい。ここで使用される難燃剤につ
いては特に限定されるものではないが、例えば、
リン酸エステル型、有機ハロゲン化合物型、ホス
フアゼン化合物型などの有機難燃剤、焼石膏、明
ばん、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ハ
イドロタルサイト系ケイ酸アルミニウムなどの結
晶水放出型、炭酸ガス放出型、分解吸熱型および
相転換型などの無機化合物からなる吸熱分解型無
機化合物やアンチモン化合物等の無機難燃剤等が
ある。 本発明の難燃性シート材料の厚さは0.02mm以上
であることが好ましく、0.05〜2.0mmの範囲内に
あることがより好ましい。また被覆層の厚さは、
5〜200μmであることが好ましく、10〜1500μm
であることがより好ましい。 基布と難燃性被覆層との接着及び耐久性を向上
させる目的で、両者間に接着性物質を介在させて
もよい。この場合、接着力の向上を図る以上に特
に厚く介在させる必要はない。接着性物質は被膜
形成のために用いられるのではなく、従つて接着
剤として公知の物質を用いることができる。例え
ば、アミノ基、イミノ基、エチレンイミン残基、
アルキレンジアミノ残基を含むアクリレート、ア
ジリジニル基を含有するアクリレート、アミノエ
ステル変性ビニル重合体−芳香族エポキシ接着
剤、アミノ窒素含有メタクリレート重合体、その
他の接着剤を併用してもよい。またポリアミドイ
ミド、ポリイミド等の繊維基布を構成する樹脂と
同質の樹脂やRFL変性物質等を任意に選択する
こともできる。 難燃性被覆層の重量や厚さには格別の限定はな
いが、一般に10〜1000g/m2、好ましくは50〜
700g/m2の重量、および片面10〜500ミクロンの
厚さで形成されることが好ましい。 本発明に用いられる防汚・耐候性被覆層におい
て、その最外表面を形成する樹脂としては、弗素
含有樹脂およびアクリル樹脂から選ばれた少なく
とも1種を用いることができる。すなわち防汚・
耐候性被覆層は、一般に所望の難燃性被覆層上を
弗素含有樹脂およびアクリル樹脂から選ばれた少
なくとも1種から形成される。 一般に弗素含有樹脂は、不燃性であるが通常の
プラスチツク接着剤になじまないためそのままで
は、シリコーン樹脂又はゴム層の表面に接合する
ことは著しく困難である。 本発明では、弗素含有樹脂フアルムを表面コロ
ナ放電処理等して、これをできるだけ活性化する
ことにより、例えば塩化ビニル、エポキシ、アク
リル、ポリエステル等の樹脂系接着剤又は前述の
接着剤との親和性を増加せしめている。通常上記
の処理によつて、弗素含有樹脂フイルムの表面部
分について活性化が行われることとなる。このた
めに、例えば100〜200V,40〜100μF、短絡電流
1〜2Aの条件で放電処理が行われる。かかる放
電処理により、弗素含有樹脂フイルムに所望の接
着能が与えられるが、本発明に用いられる弗素含
有樹脂フイルムの表面処理はこれに限定されるも
のではなく、他の表面処理等により同等以上の効
果を奏するものであればよい。 弗素含有樹脂フイルムを構成する樹脂は、エチ
レンの水素原子の1個以上が弗素原子と置換され
ている単量体から合成される各種のポリフルオル
エチレン例えば、ポリテトラフルオルエチレン、
又は一部塩素を含む各種のポリフルオルクロルエ
チレン、例えばポリトリフルオルクロルエチレン
等があるが、このほかポリ弗化ビニル、ポリ弗化
ビニリデン、ポリジクロルジフルオルエチレン、
その他も包含される。フイルムの厚みは一般
0.001mm〜0.5mm、好ましくは5〜50ミクロン程度
であるが、耐候性・防汚性並びに耐久性の目的を
達成するものであれば、より厚く、又は、より薄
くすることができ特に限定はない。また、弗素含
有樹脂フイルムには、他の樹脂例えばMMA等の
アクリル樹脂が混合又は粘着複合される等混用さ
れていても差支えない。本発明に使用される弗素
含有樹脂フイルムの市販品としては、テドラ−フ
イルム(デユポン商標)、アフレツクスフイルム
(旭硝子商標)KFCフイルム(呉羽化学)等があ
る。 本発明において、表面が実質的に平滑なフイル
ム状の弗素含有樹脂が、シリコーン樹脂又はゴム
被覆層の上面に貼着されるのが好ましいが、弗素
含有樹脂溶液、又はエマルジヨン等を塗布する方
法もある。本発明に用いられる弗素含有樹脂フイ
ルムは、100Kg/cm2以上の引張強度を有すること
が好ましい。 本発明において防汚・耐候性被覆層は、アクリ
ル樹脂によつて形成されてもよい。このために一
般にはアクリル樹脂フイルムを用いるが、アクリ
ル樹脂の溶液又は、マルジヨンを、シリコーン樹
脂又はゴム被覆層の上に塗布し乾燥する方法を用
いてもよい。 本発明に用いられるアクリル樹脂フイルムは、
100Kg/cm2以上の引張強度を有することが好まし
く、1〜50g/m2、好ましくは3〜30g/m2の重
量、又は、5ミクロン以上(通常は10〜50ミクロ
ン)の、更に好ましくは30〜15ミクロンの厚さを
有するものであることが好ましい。 本発明に適用されるアクリる樹脂フイルムは、
Tダイ法又はインフレーシヨン法その他いずれに
基づくものでもよい。また、延伸、未延伸のいず
れでもよいが、伸度は100〜300%程度のものが好
ましい。また、前述のように厚みは通常5μ〜50μ
程度であるが、十分な耐候性・防汚性を達成する
ならば多少厚く又は薄くしてもよい。フイルム素
材は、ポリアルキルメタクリレート系フイルム例
えばメチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート等を主材料とするもの、又は、アクリレー
ト、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等をホモノマ又
はコモノマ成分とするホモポリマ又はコポリマを
フイルム状に成型したものがよい。かかるフイル
ムはシリコーン樹脂、又はゴム被覆層の表面に接
着剤を用いて接着するか又はその他の方法により
接合される。 本発明において、シリコーン樹脂又はゴム被覆
層上に形成される防汚・耐候性被覆層は、上述の
ような弗素含有樹脂、アクリル樹脂およびこれら
の混用樹脂の他に、ポリ弗化ビニリデン樹脂層と
アクリル樹脂層との積層体、又はポリ弗化ビニリ
デン樹脂層と、アクリル樹脂層と、ポリ塩化ビニ
ル樹脂層との積層体からなるものであつてもよ
い。これら積層体においては、ポリ弗化ビニリデ
ン樹脂層の厚さは2〜3ミクロン、アクリル樹脂
層の厚さは2〜4ミクロンおよび、ポリ塩化ビニ
ル樹脂層の厚さは40〜45ミクロンであることが好
ましいが、これらの数値に限定されるものではな
い。 本発明の難燃性シート材料において、難燃性被
覆層は片面のみに形成されてもよいが、基布の耐
候性の低さ等を補填するために両面に形成されて
もよく、使用状況によつては両面形成が必須の条
件になることもある。また、他の片面には、難燃
性シート材料に要求される性能により、天然ゴ
ム、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコ
ーンゴム、ハイパロンその他の合成ゴム、又は
PVC樹脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマー
(EVA)樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂その他の合成樹
脂を用いることもできる。この場合、これらの樹
脂が難燃化されていると更に好ましい。 被覆層の厚さは5〜2000μm、特に10〜1500μm
であるのが好ましい。 本発明の難燃性シート材料は、テープ状、又は
短冊状に形成されてもよいし、或は、広幅の難燃
性シート材料をテープ状、又は短冊状に切断して
もよい。また、本発明の難燃性シート材料は、他
の材料、例えば発泡体、マツト或はネツトなどと
組合せて用いられてもよい。本発明の難燃性シー
ト材料は、保護すべき材料、例えば電線などに被
覆又は巻きつけられてもよい。 実施例 本発明の難燃性シート材料を実施例により更に
説明する。 実施例1,2および比較例 実施例1においては、下記布帛を基布として用
いた。 布帛A−芳香族ポリアミド長繊維糸(ケブラ
ー、商標、デユポン社) 195d/130f×195d/130f/34本/25.4mm×34本/25.4
mm平織 引張強度(経、緯方向平均):149g/3cm 実施例2においては、下記布帛を基布として用
いた。 布帛B−芳香族ポリアミド紡績糸(コーネツク
ス、商標、帝人社) 30S/1×30S/1/60本/25.4mm×54本/25.4mm平織 目 付 : 90g/m2 引張強度(経、緯方向平均):66Kg/3cm 比較例1において、下記布帛を基布として用い
た。 布帛C−ガラス繊維布 DE1501/2 3.3S/55本/25.4mm×51本/25.4mmトル
コ朱子織 目 付 : 290g/m2 上記布帛A,BおよびCの各々の両面に下記組
成の塗工分散液を塗布した。 シリコーン樹脂液 100重量部 (TSR1120、商標、東芝シリコーン社、不揮
発分30%) 硬化剤 2重量部 チタン酸カリウム (テイスモD、商標、大塚化学社) 塗布された分散液層を5分間風乾し、次に200
℃で5分間熱処理し、各厚さ0.1mmの被覆層を形
成した。得られた各シートのシリコーン樹脂被覆
面上にアクリル系接着剤(SC−462、ソニーケミ
カル社製)を30g/m2の量で塗布し、その表面上
に呉羽化学工業株式会社製のKFCシート〔フツ
化ビニリデン樹脂(2〜3μm)/アクリル樹脂
(2〜4μm)/PVC樹脂(45μm)〕を、そのPVC
面を接着剤層面に向けて熱により貼着した。 得られた各難燃性シート材料の難燃性、防汚性
はいづれも極めて良好なものであつたが、その耐
折性、縫製性は次表の如くであつた。
−,−CO−,−CH2−−又は−C(CH3)2−を表わ
す〕 で示される芳香族残基群から選ばれるのが好まし
い。これらの芳香族残基ハロゲン、アルキル基、
ニトロ基などの不活性置換基を含んでいてもよ
い。 一般に、芳香族ポリアミドとしては、下記式、 で示される反復単位を主成分として有するものが
更に好ましい。 耐熱性有機繊維としては、以上のもののほか、
融点又は分解点が300℃以上のものであれば、弗
素系繊維やその他の繊維を用いることもできる。
また、難燃性被覆層との接着性その他の性能を助
長するために、より低い融点又は分解点を有する
繊維を基布中に混用することもできる。この場
合、混用される繊維に格別の限定はない、しか
し、混用される低融点又は低分解点繊維の混用率
が、70%以下であることが好ましく、50%以下で
あることが更に好ましい。 本発明において、難燃性被覆層を形成するため
に用いられるシリコーン樹脂およびシリコーンゴ
ムは、例えば、オルガノポリシロキサン、ポリ
(シルオルガニレンシロキサン)、ポリシルチア
ン、ポリシラザン、珪素含有側鎖を有する炭素ポ
リマー、ポリシランなどから選ぶことができる。
例えば、信越化学製難燃性シリコーン樹脂
KR166,KR168,KR202,KR2038およびR−
101−10などは、本発明に使用することのできる
ものである。 本発明に用いられるシリコーン樹脂は、オルガ
ノポリシロキサン系シリコーン樹脂、ポリアクリ
ルオキシアルキルアルコキシシラン系シリコーン
樹脂、及びポリビニルシラン系シリコーン樹脂、
および前記シリコーン樹脂の変性物から選ばれた
少くとも1種からなるものが好ましい。 本発明に用いられるオルガノポリシロキサン系
樹脂は、ビニル基、アリル基、ヒドロキシル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、アミノ基、メルカ
プト基等の有機置換基を少なくとも1個有するも
ので、ポリジメチルシロキサン系シリコーン樹
脂、ポリジフエニルシロキサン系シリコーン樹
脂、ポリメチルフエニルシロキサン系シリコーン
樹脂、及びこれらの共重合体からなる樹脂などを
包含する。 本発明に用いられるポリアクリルオキシアルキ
ルアルコキシシラン系シリコーン樹脂は、 一般式 (Rは炭素原子数1〜10の一価炭化水素基、
R′は水素又は炭素原子数1〜10の一価炭化水素
基、R″は炭素原子数2〜10二価炭化水素基であ
り、nは1〜3の整数である。) で表わされるアクリルオキシアルキルアルコキシ
シランと少なくとも1種のエチレン系不飽和モノ
マーとの共重合体を包含するものである。 更に本発明に用いられるポリビニルシラン系シ
リコーン樹脂は 一般式 〔但しR′は前出と同じ、BはOR′、又はOR″−
OR′(R′,R″は前出と同じ)を示す。〕で表わさ
れるビニルシラン化合物と少なくとも1種のエチ
レン系不飽和モノマーとの共重合物も包含する。 上述のエチレン系モノマーはシリコーン樹脂中
に1〜50重量%の含有率で共重合されていてもよ
い。このようなモノマーとしては、例えばスチレ
ン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、エチル
スチレン、クロルスチレン、ブロモスチレン、フ
ルオロスチレン、ニトロスチレン、あるいはアク
リル、メタアクリル酸、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレート、メチル
メタアクリレート、エチルメタアクリレート、ブ
チルメタアクリレート、アクリルアミド、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタアクリレート、アクリロニトリル、メタ
アクリロニトリル、2−クロロアクリロニトリ
ル、ビニルアセテート、ビニルクロロアセテー
ト、ビニルブチレート、ビニルクロライド、ビニ
ルブロマイド、ビニルフルオライド、ビニリデン
クロライド、ビニルハロゲン化合物、およびビニ
ルエーテル類等がある。 上述のシリコーン樹脂は他の樹脂、例えば、エ
ポキシ、ポリエステル、アルキツド樹脂、アミノ
樹脂などで変性されたものであつてもよく、或は
脂肪酸変性されたものであつてもよい。 本発明では、これらオルガノポリシロキサン系
シリコーン樹脂、ポリアクリルオキシアルキルア
ルコキシシラン系シリコーン樹脂、ポリビニルシ
ラン系シリコーン樹脂および、これらのシリコー
ン樹脂の変性物から選ばれた1種又は2種以上の
混合物を使用できる。しかし、自消性を重視する
場合には、オルガノポリシロキサン系シリコーン
樹脂にあつては、ポリシロキサン成分がシリコー
ン樹脂中好ましくは70重量%以上のもの、ポリア
クリロオキシアルキルアルコキシシラン系シリコ
ーン樹脂およびポリビニルシラン系シリコーン樹
脂においては、共重合させるエチレン系不飽和モ
ノマーが50重量%以下、特に20重量%以下のもの
が好ましい。また、自消性とともに可撓性を重視
する場合には、変性されていないオルガノポリシ
ロキサン系シリコーン樹脂が好ましい。尚、これ
らのシリコーン樹脂は、室温で固体、可撓性ペー
スト、液体、およびエマルジヨン等の分散物のい
づれであつてもよく、必要により適宜の溶媒を加
えて使用する。また硬化機構別に観ると、シリコ
ーン樹脂は室温硬化型、加熱硬化型、紫外線また
は電子線硬化型に分類されるが、一般に当業者に
周知の硬化剤や硬化促進剤、例えば亜鉛、鉛、コ
バルト、鉄等の金属カルボン酸塩、ジブチルスズ
オクトエート、ジブチルスズウラレート、等の有
機スズ化合物、テトラプロピルチタネート、テト
ラオクチルチタネート等のチタンキレート化合
物、N−N−ジメチルアニリン、トリエタノール
アミン等の三級アミン、あるいはベンゾイルパー
オキサイド、シクミルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキサイト等の過酸化物、及び白金系触
媒、等を併用することにより所望の三次元網目状
構造体に硬化する。 難燃性被覆層は、上記のようなシリコーン樹脂
および/又はシリコーンゴムのみから形成されて
いてもよいが、これらの材料に、その重量に対し
30〜300%、好ましくは100〜250%の他の充填材、
例えばシリカ系充填材、チタン酸カリウム系充填
材、石綿センイ、雲母およびその他の無機耐熱材
料を混合したものであつてもよい。 充填剤はシリコーン樹脂ワニスで形成される樹
脂層の補強作用を果すもので、例えば、酸化チタ
ン、マイカ、アルミナ、タルク、ガラス繊維粉
末、岩綿微細繊維、シリカ粉末、クレイ等の各種
無機物が挙げられるが、得られる難燃性シート材
料に表面平滑性を具備せしめたい場合には、難燃
性シート材料の表面平滑性を損うことのないよう
に、一般に50μm以下の微粉末状のものを使用す
るのが好ましい。 また無機充填剤の中でも、特に製品の耐熱性を
増進するものとして、チタン酸アルカリを用いる
ことが有効である。すなわち、チタン酸アルカリ
はシリコーン樹脂ワニス中に配合されて使用され
るもので、本発明の難燃性シート材料に十分な防
災特性を保持せしめるものである。 チタン酸アルカリについて更に詳しく説明す
る。チタン酸アルカリは、一般式M2O・
nTiO2・mH2O(式中MはLi,Ma,K等のアル
カリ金属を表わし、nは8以下の正の実数を表わ
し、mは0又は1以下の正の実数を表わす。)で
表わされる周知の化合物であり、更に具体的に
は、Li4TiO4Li2TiO3(0<n<1,m=0)で表
わされる食塩型構造のチタン酸アルカリ、Na2
Ti7O16,K2Ti6O15・K2Ti8O17(n<8,m=0)
で表わされるトンネル構造のチタン酸アルカリ等
である。これらのうち、一般式K2O・6TiO2
mH2O(式中mは前記と同じ)で表わされる六チ
タン酸カリウム及びその水和物は、最終目的物の
耐火、断熱性をより大きく向上させる点で好適で
ある。六チタン酸カリウムに限らずチタン酸アル
カリは、一般に粉末又は繊維状の微細結晶体であ
るが、このうち、繊維度5μm以上、アスペクト比
20以上特に100以上のものは、本発明の難燃性シ
ート材料の強度の向上に好ましい結果をもたら
す。また、特に繊維状チタン酸カリウムは、比熱
が高いうえに断熱性能に優れ、本発明の難燃性シ
ート材料の性能を具現するのに特に好ましい。 チタン酸アルカリは、前記のものをそのまま使
用することも出来るが、これによるより優れた補
強硬化を発現させるためには、チタン酸カリウム
に対して0.05〜1.0重量%程度のシランカツプリ
ング剤、例えばγ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピロトリメトキシ
シラン等のシンカツプリング剤で繊維表面が処理
されているものを利用するのが好ましい。 更に、本発明の難燃性被覆層には高屈折率無機
化合物又は熱吸収特性無機化合物が含まれていて
もよい。高屈折無機化合物は輻射熱に対する遮断
性能に優れ、また吸熱型無機化合物は溶接又は溶
断時のスラグと直接接触した場合、この接触面に
おいて加熱され、その分解時に吸熱反応が起こ
り、スラグの温度を低下させる。従つて上記の無
機化合物は、本発明の難燃性被覆層の崩壊や貫通
破壊をおさえ、更にはシート基材を保護すること
が出きるものである。 本発明に有用な高屈折率無機化合物は屈折率
1.5以上のものであれば良いが、特に比重2.8以上
のものが好適であり、その例としては、下記のよ
うなものがある。 1 ドロマイト (苦灰石 比重2.8〜2.9 屈折率1.50〜1.68) マグネサイト (菱黄土石 〃3.0〜3.1 〃 1.51〜1.72) アラゴナイト ( 〃2.9〜3.0 〃 1.63〜1.68) アパタイト (燐灰石 〃3.1〜3.2 〃 1.63〜1.64) スピネル (尖晶石 〃3.5〜3.6 〃 1.7200.73) コランダム ( 〃3.9〜4.0 〃 1.76〜1.77) ジルコン ( 〃3.90〜4.10〃 1.79〜1.81) 炭化ケイ素 ( 〃3.17〜3.19〃 1.65〜2.68) 等の天然又は合成鉱物の破砕品の粉末。 2 フリツト又は高屈折ガラスもしくは燐鉱石と
蛇鉱石との固溶体として得られる熔成燐肥その
他の類似の固溶体の微細粉末もしくは粒状物、
繊維状物質又は発泡体など。 また吸熱性無機化合物としては、焼石膏、明ば
ん、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ハイ
ドロサルサイト系ケイ酸アルミニウム等、結晶水
放出型、炭酸ガス放出型、分解吸熱型及び相転換
型等の吸熱型無機化合物を例示することができ
る。 繊維状チタン酸アルカリ、及び要すれば高屈折
率無機化合物、及び/又は吸熱型無機化合物をシ
リコン樹脂中に混合分散せしめると、本発明に係
るシート材料製造用の被覆用混合物が得られる。
混合分散の調整方法としては、公知の手段がすべ
て利用されうる。この他、上記被覆用混合物中に
は、各成分を均質に分散させるための分散剤や脱
泡剤、色や機械強度等を調整するための着色剤、
樹脂粉末、難燃剤、金属粉、その他各種充填剤を
自由に混入し得る。尚、銅粉、ニツケル粉、黄銅
粉、アルミニウム粉等の金属粉の混入は、表面
熱、反射効果、貫通抑制効果の向上の点から好ま
しい。 基布の表面を、上記被覆用混合物で被覆する方
法としては、基布の表面に被覆用混合物をスプレ
ー塗装、刷毛塗り、ロールコート等の塗工による
方法、或は浸漬用混合物を成型加工したフイルム
を基布の表面に貼着する方法又は基布を被覆用混
合物中に浸漬し含浸加工する方法がある。 本発明の難燃性シート材料は、例えば次のよう
にして製造される。即ち、シリコーン樹脂、チタ
ン酸アルカリならびに要すれば高屈折率無機化合
物、及び/又は吸熱型無機化合物の混合物に適宜
硬化促進剤及び添加剤を加えた後、更に必要に応
じトルエン、キシレン、トリクレン等の有機溶剤
を加えて適当な濃度の分散液を作り、この分散液
を浸漬法、噴霧法、ロールコート法、リバースロ
ールコート法、ナイフコート法等の従来よく知ら
れている塗布手段により基布の一面又は両面に塗
布し室温又は加熱下、好ましくは150〜200℃の範
囲内で1〜30分間熱処理することによりシリコー
ン樹脂を硬化せしめ、前述の基材に一体的に固着
せしめる。シリコーン樹脂とチタン酸アルカリな
らびに高屈折率無機化合物、及び/又は吸熱型無
機化合物等の配合割合は使用するシリコーン樹脂
及び無機化合物の種類及び粒度により異なるが、
一般にシリコーン樹脂が少なすぎると、難燃性被
覆層の強度が不足する結果、難燃性シート材料と
して用いたとき難燃性被覆層に亀裂を生じたり又
は難燃性被覆層が基布から剥離したりする等の欠
点を生じ、逆にシリコーン樹脂が多すぎると、耐
熱性が低下し、著しい場合には有炎燃焼すること
がある。 従つて、本発明ではシリコーン樹脂100重量部
(以下重量部を部と略す。)に対して配合されるチ
タン酸アルカリの量は1〜200部、好ましくは30
〜100部であり、更にこれらに高屈折率無機質化
合物、及び/又は吸熱型無機化合物等を配合する
場合はは400部を限度に、同一重量から1/4の重量
までに相当するチタン酸アルカリと置き換えて配
合できるが、普通10〜300部の範囲が好ましい。
尚、これら高屈折率無機化合物、吸熱型無機化合
物の一部又は全量を一般に常用されている無機質
顔料、無機質の増量用充填剤、難燃性を付与する
無機粉末等にかえることが出来るが、その使用量
はシリコーン樹脂100部に対し400部以下であるこ
とが好ましく、より好ましくは300部以下である。
本発明の効果をより優れたものにするため難燃剤
を併用してもよい。ここで使用される難燃剤につ
いては特に限定されるものではないが、例えば、
リン酸エステル型、有機ハロゲン化合物型、ホス
フアゼン化合物型などの有機難燃剤、焼石膏、明
ばん、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ハ
イドロタルサイト系ケイ酸アルミニウムなどの結
晶水放出型、炭酸ガス放出型、分解吸熱型および
相転換型などの無機化合物からなる吸熱分解型無
機化合物やアンチモン化合物等の無機難燃剤等が
ある。 本発明の難燃性シート材料の厚さは0.02mm以上
であることが好ましく、0.05〜2.0mmの範囲内に
あることがより好ましい。また被覆層の厚さは、
5〜200μmであることが好ましく、10〜1500μm
であることがより好ましい。 基布と難燃性被覆層との接着及び耐久性を向上
させる目的で、両者間に接着性物質を介在させて
もよい。この場合、接着力の向上を図る以上に特
に厚く介在させる必要はない。接着性物質は被膜
形成のために用いられるのではなく、従つて接着
剤として公知の物質を用いることができる。例え
ば、アミノ基、イミノ基、エチレンイミン残基、
アルキレンジアミノ残基を含むアクリレート、ア
ジリジニル基を含有するアクリレート、アミノエ
ステル変性ビニル重合体−芳香族エポキシ接着
剤、アミノ窒素含有メタクリレート重合体、その
他の接着剤を併用してもよい。またポリアミドイ
ミド、ポリイミド等の繊維基布を構成する樹脂と
同質の樹脂やRFL変性物質等を任意に選択する
こともできる。 難燃性被覆層の重量や厚さには格別の限定はな
いが、一般に10〜1000g/m2、好ましくは50〜
700g/m2の重量、および片面10〜500ミクロンの
厚さで形成されることが好ましい。 本発明に用いられる防汚・耐候性被覆層におい
て、その最外表面を形成する樹脂としては、弗素
含有樹脂およびアクリル樹脂から選ばれた少なく
とも1種を用いることができる。すなわち防汚・
耐候性被覆層は、一般に所望の難燃性被覆層上を
弗素含有樹脂およびアクリル樹脂から選ばれた少
なくとも1種から形成される。 一般に弗素含有樹脂は、不燃性であるが通常の
プラスチツク接着剤になじまないためそのままで
は、シリコーン樹脂又はゴム層の表面に接合する
ことは著しく困難である。 本発明では、弗素含有樹脂フアルムを表面コロ
ナ放電処理等して、これをできるだけ活性化する
ことにより、例えば塩化ビニル、エポキシ、アク
リル、ポリエステル等の樹脂系接着剤又は前述の
接着剤との親和性を増加せしめている。通常上記
の処理によつて、弗素含有樹脂フイルムの表面部
分について活性化が行われることとなる。このた
めに、例えば100〜200V,40〜100μF、短絡電流
1〜2Aの条件で放電処理が行われる。かかる放
電処理により、弗素含有樹脂フイルムに所望の接
着能が与えられるが、本発明に用いられる弗素含
有樹脂フイルムの表面処理はこれに限定されるも
のではなく、他の表面処理等により同等以上の効
果を奏するものであればよい。 弗素含有樹脂フイルムを構成する樹脂は、エチ
レンの水素原子の1個以上が弗素原子と置換され
ている単量体から合成される各種のポリフルオル
エチレン例えば、ポリテトラフルオルエチレン、
又は一部塩素を含む各種のポリフルオルクロルエ
チレン、例えばポリトリフルオルクロルエチレン
等があるが、このほかポリ弗化ビニル、ポリ弗化
ビニリデン、ポリジクロルジフルオルエチレン、
その他も包含される。フイルムの厚みは一般
0.001mm〜0.5mm、好ましくは5〜50ミクロン程度
であるが、耐候性・防汚性並びに耐久性の目的を
達成するものであれば、より厚く、又は、より薄
くすることができ特に限定はない。また、弗素含
有樹脂フイルムには、他の樹脂例えばMMA等の
アクリル樹脂が混合又は粘着複合される等混用さ
れていても差支えない。本発明に使用される弗素
含有樹脂フイルムの市販品としては、テドラ−フ
イルム(デユポン商標)、アフレツクスフイルム
(旭硝子商標)KFCフイルム(呉羽化学)等があ
る。 本発明において、表面が実質的に平滑なフイル
ム状の弗素含有樹脂が、シリコーン樹脂又はゴム
被覆層の上面に貼着されるのが好ましいが、弗素
含有樹脂溶液、又はエマルジヨン等を塗布する方
法もある。本発明に用いられる弗素含有樹脂フイ
ルムは、100Kg/cm2以上の引張強度を有すること
が好ましい。 本発明において防汚・耐候性被覆層は、アクリ
ル樹脂によつて形成されてもよい。このために一
般にはアクリル樹脂フイルムを用いるが、アクリ
ル樹脂の溶液又は、マルジヨンを、シリコーン樹
脂又はゴム被覆層の上に塗布し乾燥する方法を用
いてもよい。 本発明に用いられるアクリル樹脂フイルムは、
100Kg/cm2以上の引張強度を有することが好まし
く、1〜50g/m2、好ましくは3〜30g/m2の重
量、又は、5ミクロン以上(通常は10〜50ミクロ
ン)の、更に好ましくは30〜15ミクロンの厚さを
有するものであることが好ましい。 本発明に適用されるアクリる樹脂フイルムは、
Tダイ法又はインフレーシヨン法その他いずれに
基づくものでもよい。また、延伸、未延伸のいず
れでもよいが、伸度は100〜300%程度のものが好
ましい。また、前述のように厚みは通常5μ〜50μ
程度であるが、十分な耐候性・防汚性を達成する
ならば多少厚く又は薄くしてもよい。フイルム素
材は、ポリアルキルメタクリレート系フイルム例
えばメチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート等を主材料とするもの、又は、アクリレー
ト、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等をホモノマ又
はコモノマ成分とするホモポリマ又はコポリマを
フイルム状に成型したものがよい。かかるフイル
ムはシリコーン樹脂、又はゴム被覆層の表面に接
着剤を用いて接着するか又はその他の方法により
接合される。 本発明において、シリコーン樹脂又はゴム被覆
層上に形成される防汚・耐候性被覆層は、上述の
ような弗素含有樹脂、アクリル樹脂およびこれら
の混用樹脂の他に、ポリ弗化ビニリデン樹脂層と
アクリル樹脂層との積層体、又はポリ弗化ビニリ
デン樹脂層と、アクリル樹脂層と、ポリ塩化ビニ
ル樹脂層との積層体からなるものであつてもよ
い。これら積層体においては、ポリ弗化ビニリデ
ン樹脂層の厚さは2〜3ミクロン、アクリル樹脂
層の厚さは2〜4ミクロンおよび、ポリ塩化ビニ
ル樹脂層の厚さは40〜45ミクロンであることが好
ましいが、これらの数値に限定されるものではな
い。 本発明の難燃性シート材料において、難燃性被
覆層は片面のみに形成されてもよいが、基布の耐
候性の低さ等を補填するために両面に形成されて
もよく、使用状況によつては両面形成が必須の条
件になることもある。また、他の片面には、難燃
性シート材料に要求される性能により、天然ゴ
ム、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコ
ーンゴム、ハイパロンその他の合成ゴム、又は
PVC樹脂、エチレン−酢酸ビニルコポリマー
(EVA)樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂その他の合成樹
脂を用いることもできる。この場合、これらの樹
脂が難燃化されていると更に好ましい。 被覆層の厚さは5〜2000μm、特に10〜1500μm
であるのが好ましい。 本発明の難燃性シート材料は、テープ状、又は
短冊状に形成されてもよいし、或は、広幅の難燃
性シート材料をテープ状、又は短冊状に切断して
もよい。また、本発明の難燃性シート材料は、他
の材料、例えば発泡体、マツト或はネツトなどと
組合せて用いられてもよい。本発明の難燃性シー
ト材料は、保護すべき材料、例えば電線などに被
覆又は巻きつけられてもよい。 実施例 本発明の難燃性シート材料を実施例により更に
説明する。 実施例1,2および比較例 実施例1においては、下記布帛を基布として用
いた。 布帛A−芳香族ポリアミド長繊維糸(ケブラ
ー、商標、デユポン社) 195d/130f×195d/130f/34本/25.4mm×34本/25.4
mm平織 引張強度(経、緯方向平均):149g/3cm 実施例2においては、下記布帛を基布として用
いた。 布帛B−芳香族ポリアミド紡績糸(コーネツク
ス、商標、帝人社) 30S/1×30S/1/60本/25.4mm×54本/25.4mm平織 目 付 : 90g/m2 引張強度(経、緯方向平均):66Kg/3cm 比較例1において、下記布帛を基布として用い
た。 布帛C−ガラス繊維布 DE1501/2 3.3S/55本/25.4mm×51本/25.4mmトル
コ朱子織 目 付 : 290g/m2 上記布帛A,BおよびCの各々の両面に下記組
成の塗工分散液を塗布した。 シリコーン樹脂液 100重量部 (TSR1120、商標、東芝シリコーン社、不揮
発分30%) 硬化剤 2重量部 チタン酸カリウム (テイスモD、商標、大塚化学社) 塗布された分散液層を5分間風乾し、次に200
℃で5分間熱処理し、各厚さ0.1mmの被覆層を形
成した。得られた各シートのシリコーン樹脂被覆
面上にアクリル系接着剤(SC−462、ソニーケミ
カル社製)を30g/m2の量で塗布し、その表面上
に呉羽化学工業株式会社製のKFCシート〔フツ
化ビニリデン樹脂(2〜3μm)/アクリル樹脂
(2〜4μm)/PVC樹脂(45μm)〕を、そのPVC
面を接着剤層面に向けて熱により貼着した。 得られた各難燃性シート材料の難燃性、防汚性
はいづれも極めて良好なものであつたが、その耐
折性、縫製性は次表の如くであつた。
【表】
第2表が明らかに示すように、比較例1の従来
の不燃性シートは耐折強さが低く、折り曲げのは
げしい用途、振動やはためきなどをはげしく受け
る用途には適していない。しかも、その縫製性も
低く、縫製結合部の引張強度を大きくするために
運針数を約25ピツチ/10cmより大きくすると、結
合部の引張強度が低下し、やがてミシン針により
裂断されてしまう。 しかし、本発明の難燃性シート材料(実施例
1,2)は、良好な難燃性、防汚・耐候性、耐折
強さおよび縫製性、縫製結合部引張強さを示し
た。 実施例 3 下記ポリエステルマルチフイラメント糸及び芳
香族ポリアミド糸をタテ・ヨコ共に交互に打ち込
んで製織した布帛を基布として用いた。 1000d×1000d/32本/25.4mm×32本/25.4mm 平織 目 付 : 300g/m2 厚 さ : 0.35mm この基布の両面に、アクリル樹脂系接着剤(商
標、SC−462、ソニーケミカル社)を30g/m2の
塗布量で塗布し、これに、実施例1と同様の難燃
性被覆層を形成した。 得られた難燃性シートの片面に実施例1同様の
接着剤層を介して三菱レイヨン株式会社製のアク
リル樹脂フイルム(25μm)を加熱貼着して、難
燃性シート材料とした。 この難燃性シート材料の難燃性、防汚性は極め
て良好で、また、耐折強さ、縫製性および縫製結
合部引張強さも、実施例1の結果のように良好で
あつた。 発明の効果 本発明の難燃性シート材料は、十分な難燃性を
有するとともに、使用間の汚れが少なく、かつ汚
れ粒子が被覆層中に侵入埋没したり、或は被覆層
表面が剥離することがなく、しかも、軽量で強靱
であつて、耐繰り返えし折り曲げ性や、縫製性に
おいてもすぐれている。このため、本発明の難燃
性シート材料は、耐火服、開閉仕切幕、その他
の、高温で折り曲げ、振動、はためきなどをはげ
しく受けかつ汚れやすい用途に適している。従つ
て、難燃性シート材料として広い用途を有するも
のである。 本発明の難燃性シート材料は、高温においても
発煙したり発熱したりすることが特に少なく、火
災が予想される体育館、倉庫、マーケツト、遊技
場、工場、駐車場、各種宿泊施設等の建築材料、
内装材に、さらに、テント、日除け、ブライン
ド、シート類、間仕切等の素材としても有用であ
る。
の不燃性シートは耐折強さが低く、折り曲げのは
げしい用途、振動やはためきなどをはげしく受け
る用途には適していない。しかも、その縫製性も
低く、縫製結合部の引張強度を大きくするために
運針数を約25ピツチ/10cmより大きくすると、結
合部の引張強度が低下し、やがてミシン針により
裂断されてしまう。 しかし、本発明の難燃性シート材料(実施例
1,2)は、良好な難燃性、防汚・耐候性、耐折
強さおよび縫製性、縫製結合部引張強さを示し
た。 実施例 3 下記ポリエステルマルチフイラメント糸及び芳
香族ポリアミド糸をタテ・ヨコ共に交互に打ち込
んで製織した布帛を基布として用いた。 1000d×1000d/32本/25.4mm×32本/25.4mm 平織 目 付 : 300g/m2 厚 さ : 0.35mm この基布の両面に、アクリル樹脂系接着剤(商
標、SC−462、ソニーケミカル社)を30g/m2の
塗布量で塗布し、これに、実施例1と同様の難燃
性被覆層を形成した。 得られた難燃性シートの片面に実施例1同様の
接着剤層を介して三菱レイヨン株式会社製のアク
リル樹脂フイルム(25μm)を加熱貼着して、難
燃性シート材料とした。 この難燃性シート材料の難燃性、防汚性は極め
て良好で、また、耐折強さ、縫製性および縫製結
合部引張強さも、実施例1の結果のように良好で
あつた。 発明の効果 本発明の難燃性シート材料は、十分な難燃性を
有するとともに、使用間の汚れが少なく、かつ汚
れ粒子が被覆層中に侵入埋没したり、或は被覆層
表面が剥離することがなく、しかも、軽量で強靱
であつて、耐繰り返えし折り曲げ性や、縫製性に
おいてもすぐれている。このため、本発明の難燃
性シート材料は、耐火服、開閉仕切幕、その他
の、高温で折り曲げ、振動、はためきなどをはげ
しく受けかつ汚れやすい用途に適している。従つ
て、難燃性シート材料として広い用途を有するも
のである。 本発明の難燃性シート材料は、高温においても
発煙したり発熱したりすることが特に少なく、火
災が予想される体育館、倉庫、マーケツト、遊技
場、工場、駐車場、各種宿泊施設等の建築材料、
内装材に、さらに、テント、日除け、ブライン
ド、シート類、間仕切等の素材としても有用であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 有機繊維よりなる繊維性基布と、この繊維性
基布の少なくとも一面上を被覆し、かつ、不燃又
は難燃性シリコーン樹脂およびシリコーンゴムか
ら選ばれた少なくとも1種を含む被覆材料から形
成された難燃性被覆層と、前記難燃性被覆層の少
なくとも1つの上を被覆し、かつ弗素含有樹脂、
およびアクリル樹脂から選ばれた少なくとも1種
から形成された最外表面を有する防汚・耐候性被
覆層とを含んでなる難燃性シート材料。 2 前記有機繊維が300℃以上の融点、又は加熱
分解点を有するものである、特許請求の範囲第1
項記載のシート材料。 3 前記難燃性被覆層が、前記不燃性又は難燃性
シリコーン樹脂およびシリコーンゴムから選ばれ
た少なくとも1種のみからなる、特許請求の範囲
第1項記載のシート材料。 4 前記難燃性被覆層が、前記不燃性又は難燃性
シリコーン樹脂およびシリコーンゴムから選ばれ
た少なくとも1種と、その重量に対し30〜300%
の不燃性又は難燃性充填材との混合物により形成
されている、特許請求の範囲第1項記載のシート
材料。 5 前記防汚・耐候性被覆層が、ポリ弗化ビニリ
デン樹脂層と、アクリル樹脂層とからなる積層体
により形成されている、特許請求の範囲第1項記
載のシート材料。 6 前記防汚・耐候性被覆層が、ポリ弗化ビニリ
デン樹脂層と、アクリル樹脂層と、ポリ塩化ビニ
ル樹脂層との積層体により形成されている、特許
請求の範囲第1項記載のシート材料。
Priority Applications (10)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60013445A JPS61172736A (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | 難燃性シ−ト材料 |
| US06/798,112 US4686135A (en) | 1985-01-29 | 1985-11-14 | Composite sheet material |
| AU49998/85A AU561161B2 (en) | 1985-01-29 | 1985-11-18 | Composite sheet material |
| GB8528505A GB2170148B (en) | 1985-01-29 | 1985-11-20 | Composite sheet material |
| FR8517174A FR2576551B1 (fr) | 1985-01-29 | 1985-11-20 | Feuille composite contenant une couche de polymere de silicone et une couche insalissable de polymere thermoplastique synthetique |
| CA 495752 CA1281626C (en) | 1985-01-29 | 1985-11-20 | Composite sheet material |
| DE19853541193 DE3541193A1 (de) | 1985-01-29 | 1985-11-21 | Verbundfolienmaterial |
| US06/914,374 US4714650A (en) | 1985-01-29 | 1986-10-02 | Stainproof, flame-resistant composite sheet material |
| GB8819905A GB2207391B (en) | 1985-01-29 | 1988-08-22 | Composite sheet material |
| CA000615653A CA1297769C (en) | 1985-01-29 | 1990-02-19 | Composite sheet material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60013445A JPS61172736A (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | 難燃性シ−ト材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61172736A JPS61172736A (ja) | 1986-08-04 |
| JPH0455107B2 true JPH0455107B2 (ja) | 1992-09-02 |
Family
ID=11833332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60013445A Granted JPS61172736A (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | 難燃性シ−ト材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61172736A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62257842A (ja) * | 1986-05-02 | 1987-11-10 | カンボウプラス株式会社 | 透光性を有する不燃性防水シ−ト |
| JP3867382B2 (ja) * | 1996-12-17 | 2007-01-10 | 日本曹達株式会社 | 光触媒担持テント地キャンバスおよび光触媒担持テント地キャンバスを使用した構造体 |
| JP2000027124A (ja) * | 1998-07-10 | 2000-01-25 | Japan Highway Public Corp | 光触媒を担持した道路付帯設備物構成材及び該道路付帯設備物構成材を用いてなる道路付帯設備物 |
| JP2000055121A (ja) * | 1998-08-06 | 2000-02-22 | Nitta Ind Corp | 免震支承体 |
| US6660395B2 (en) * | 2002-03-12 | 2003-12-09 | Dow Corning Corporation | Silicone resin based composites interleaved for improved toughness |
| US7818941B2 (en) | 2003-11-24 | 2010-10-26 | Bearacade Products Llc | Plastic sheet barrier enclosure, system, and method |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5929157A (ja) * | 1982-08-11 | 1984-02-16 | 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 | シリコーンエラストマー被覆布の製造方法 |
-
1985
- 1985-01-29 JP JP60013445A patent/JPS61172736A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61172736A (ja) | 1986-08-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |