JPS6238420B2 - - Google Patents
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- JPS6238420B2 JPS6238420B2 JP59053158A JP5315884A JPS6238420B2 JP S6238420 B2 JPS6238420 B2 JP S6238420B2 JP 59053158 A JP59053158 A JP 59053158A JP 5315884 A JP5315884 A JP 5315884A JP S6238420 B2 JPS6238420 B2 JP S6238420B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- wear
- aluminum alloy
- size
- extrusion forging
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- Extrusion Of Metal (AREA)
Description
本発明は耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金
に関し、さらに詳しくは、耐摩耗性を有し、か
つ、押出性、鍛造性および機械的性質の優れたア
ルミニウム合金に関する。 従来より自動車用部品として、例えば、ビスト
ン、シリンダー等の摺動部品には、軽量化と耐摩
耗性が要求されている。そして、これらの特性を
満足する材料として、Al―Siの共晶および過共晶
合金が必要とされてきているが、これらの従来合
金には以下説明する問題を有しているのである。 A4032(共晶合金);鍛造性、押出性は優れて
いるが、耐摩耗性、引張強さが劣つている。 A390(アルジル、過共晶合金);耐摩耗性は
優れているが、押出は困難であり、かつ、鍛造
性、引張強さ、疲労強度が劣つている。 これら以外に、特公昭48―41407号公報、特公
昭49―22284号公報記載のアルミニウム合金は押
出性が劣つている。 本発明は上記に説明した種々のアルミニウム合
金の欠点および問題点を解消したものであり、即
ち、耐摩耗性はA4032合金より優れており、ま
た、押出性、鍛造性および機械的性質はAl―Si系
過共晶合金であるA390合金より優れている耐摩
耗性押出鍛造用アルミニウム合金を提供するもの
である。 本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム
合金は、 (1) Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなることを
特徴とする耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金
を第1の発明とし、 (2) Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt%、Ni0.3〜2wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなることを
特徴とする耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金
を第2の発明とし、 (3) Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt% を含有し、さらに、 Cr0.05〜0.4wt%、Zr0.05〜0.25wt% の1種または2種を含有し、残部Alおよび不純
物からなることを特徴とする耐摩耗性押出鍛造用
アルミニウム合金を第3の発明とし、さらに、 (4) Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt%、Ni0.3〜2wt% を含有し、さらに、 Cr0.05〜0.4wt%、Zr0.05〜0.25wt%、 の1種または2種を含有し、残部Alおよび不純
物からなることを特徴とする耐摩耗性押出鍛造用
アルミニウム合金を第4の発明とする4つの発明
よりなるものである。 そして、これらのアルミニウム合金の鋳造組織
を微細化して、初晶Siサイズ80μ以下、Si―Mn
―Fe化合物粒子サイズ120μ以下、α―Al相サイ
ズ100μ以下とすることにより、耐摩耗性、引張
強さおよび疲労強度等の機械的性質をより改善す
るものである。 本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム
合金について詳細に説明する。 先ず、本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミ
ニウム合金の含有成分および成分割合について説
明する。 Siは耐摩耗性を付与するために不可欠の元素で
あり、含有量が7.5wt%未満ではこの効果が少な
く、また、13.5wt%を越えて含有されると初晶Si
が多量に生成して押出が困難になると共に鍛造性
および機械的性質、特に、疲労強度が悪化する。
よつて、Si含有量は7.5〜13.5wt%とする。 Cuは機械的性質を向上させると共に焼付を防
止し、耐摩耗性を向上させる元素であり、含有量
が3.0wt%未満ではこの効果が少なく、また、
6.0wt%を越えて含有されると押出性が阻害され
る。よつて、機械的性質、耐摩耗性を維持するた
めに、Cu含有量は3.0〜6.0wt%とする。 Mgは機械的性質を向上させると共にMg2Siの
析出物を生成して耐摩耗性を付与する元素であ
り、含有量が0.3wt%未満ではこの効果が少な
く、また、1.0wt%を越えて含有されると押出、
鍛造性を阻害するようになる。よつて、Mg含有
量は押出、鍛造性を阻害しない範囲の0.3〜1.0wt
%とする。 Fe、Mnは略同様な効果を示し、即ち、微細な
共晶SiおよびSi系析出物の生成を促進し、また、
Si―Mn―Fe系晶出物を生成して耐摩耗性を向上
させる元素であり、含有量が0.25wt%未満ではこ
の効果は少なく、また、1.0wt%を越えて含有さ
れると巨大化合物を生成して鍛造性、機械的性質
を劣化させる。よつて、Fe含有量およびMn含有
量は夫々0.25〜1.0wt%とする。 Niは本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミ
ニウム合金が、例えば、200℃以上の高温条件下
で使用される場合に、耐熱性(高温強度)を付与
する元素であり、含有量が0.3wt%未満ではこの
効果はなく、また、2wt%を越えて含有されると
効果は飽和してしまいそれ以上の含有は不経済で
ある。さらに、Niの含有により耐摩耗性が付与
され、即ち、Hv1100のAl―Cu―Ni化合物および
Hv770のAl3Ni化合物を形成して耐摩耗性を付与
するが、この場合も含有量が0.3wt%未満ではこ
の効果は少なく、また、2wt%を越えて含有され
ると化合物が粗大化して耐摩耗性向上効果はなく
なる。よつて、Ni含有量は0.3〜2.0wt%とする。 CrはHv510のCrAl7化合物を形成し耐摩耗性を
付与する元素であり、含有量が0.05wt%未満では
この効果は少なく、また、0.4wt%を越えて含有
されると粗大化合物を生成し、押出性および機械
的性質を低下させる。よつて、Cr含有量は0.05〜
0.4wt%とする。 Zrは押出時および熱処理時に成じる組織の粗大
化を抑制する元素であり、含有量が0.05wt%未満
ではこの効果は少なく、また、0.25wt%を越えて
含有されると粗大化合物がを形成し押出性および
機械的性質を低下させる。よつて、Zr含有量は
0.05〜0.25wt%とする。 なお、上記含有成分の外に、耐摩耗性を補なう
意味において、B,Mo,Co,Sb,Nb,Pb,
Bi,Vを0.5wt%以下、また、Zn1wt%以下のう
ちから選んだ1種または2種以上を含有させても
よい。 さらに、本発明においてアルミニウム合金鋳造
組織を、初晶Siサイズ80μ以下、Si―Mn―Fe化
合物サイズ120μ以下、α―Al相サイズ100μ以
下の限定された鋳造組織とすることにより、耐摩
耗性および機械的性質を一層改善することができ
る。 次に本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミニ
ウム合金の実施例を説明する。 実施例 第1表に示すNo.1〜No.10が本発明に係る耐摩耗
性押出鍛造用アルミニウム合金であつて、溶製に
際して燐0.1wt%を添加させることにより、初晶
Siの微細化をはかり、冷却速度1.0℃/sec以上で
鋳造し、Si―Mn―Fe化合物およびα―Al相サイ
ズの微細化をはかつて製作されたものである。 このようにして製作された本発明に係るNo.2の
耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金の鋳塊の金
属組織の代表例の顕微鏡写真を第1図に示す。第
1図において、黒点は初晶Si、明白色はSi―Mn
―Fe化合物、微小晶出物は共晶Si、白地はα―
Al相である。 第1表のNo.10は本発明に係る耐摩耗性押出鍛造
用アルミニウム合金No.2に該当するが、その組織
は、第1表に示す通り初晶Siサイズ、Si―Mn―
Fe化合物サイズ、α―Al相サイズが何れも特に
大きなものであり、即ち、このNo.10は溶製に際し
て燐添加による初晶Siの微細化は行なわず、ま
た、0.5℃/sec以下の冷却速度で鋳造製作したも
のであり、上記No.2との比較のため鋳造組織の代
表例の金属組織の顕微鏡写真を第2図に示す。 なお、第1表に示す比較合金No.11〜13は溶製時
燐添加による初晶Siの微細化を行ない、1.0℃/
sec以上の冷却速度で鋳造したものである。 このようにして製作された本発明に係る耐摩耗
性押出鍛造用アルミニウム合金のNo.1〜No.10、ま
た、比較例としてのNo.11,12,13を以下に示す方
法により各種の特性を比較した。この結果を第1
表に示す。 押出性:155φビレツトから27φ丸棒へ、押出
速度4m/min以上で押出可能なものを
〇、4m/min未満〜2.5m/minで押出可能
なものを△、それ以下の押出速度のものを
×とした。 鍛造性:10φ×20hの試片を鍛造し、加工率60
%まで割れの発生しないものを◎、50%ま
で割れず60%では割れるものを〇、50%で
割れるものを×とした。 耐摩耗性:大越式摩耗試験機により摩耗速度
1.0m/秒、荷重3.2Kgで試験し、比摩耗量
で比較した。 引張強さ:溶体化後、230℃×30分の熱処理を
実施した試料で比較した。 疲労強度:溶体化後、230℃×30分の熱処理を
実施した試料で比較した。
に関し、さらに詳しくは、耐摩耗性を有し、か
つ、押出性、鍛造性および機械的性質の優れたア
ルミニウム合金に関する。 従来より自動車用部品として、例えば、ビスト
ン、シリンダー等の摺動部品には、軽量化と耐摩
耗性が要求されている。そして、これらの特性を
満足する材料として、Al―Siの共晶および過共晶
合金が必要とされてきているが、これらの従来合
金には以下説明する問題を有しているのである。 A4032(共晶合金);鍛造性、押出性は優れて
いるが、耐摩耗性、引張強さが劣つている。 A390(アルジル、過共晶合金);耐摩耗性は
優れているが、押出は困難であり、かつ、鍛造
性、引張強さ、疲労強度が劣つている。 これら以外に、特公昭48―41407号公報、特公
昭49―22284号公報記載のアルミニウム合金は押
出性が劣つている。 本発明は上記に説明した種々のアルミニウム合
金の欠点および問題点を解消したものであり、即
ち、耐摩耗性はA4032合金より優れており、ま
た、押出性、鍛造性および機械的性質はAl―Si系
過共晶合金であるA390合金より優れている耐摩
耗性押出鍛造用アルミニウム合金を提供するもの
である。 本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム
合金は、 (1) Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなることを
特徴とする耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金
を第1の発明とし、 (2) Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt%、Ni0.3〜2wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなることを
特徴とする耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金
を第2の発明とし、 (3) Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt% を含有し、さらに、 Cr0.05〜0.4wt%、Zr0.05〜0.25wt% の1種または2種を含有し、残部Alおよび不純
物からなることを特徴とする耐摩耗性押出鍛造用
アルミニウム合金を第3の発明とし、さらに、 (4) Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt%、Ni0.3〜2wt% を含有し、さらに、 Cr0.05〜0.4wt%、Zr0.05〜0.25wt%、 の1種または2種を含有し、残部Alおよび不純
物からなることを特徴とする耐摩耗性押出鍛造用
アルミニウム合金を第4の発明とする4つの発明
よりなるものである。 そして、これらのアルミニウム合金の鋳造組織
を微細化して、初晶Siサイズ80μ以下、Si―Mn
―Fe化合物粒子サイズ120μ以下、α―Al相サイ
ズ100μ以下とすることにより、耐摩耗性、引張
強さおよび疲労強度等の機械的性質をより改善す
るものである。 本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム
合金について詳細に説明する。 先ず、本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミ
ニウム合金の含有成分および成分割合について説
明する。 Siは耐摩耗性を付与するために不可欠の元素で
あり、含有量が7.5wt%未満ではこの効果が少な
く、また、13.5wt%を越えて含有されると初晶Si
が多量に生成して押出が困難になると共に鍛造性
および機械的性質、特に、疲労強度が悪化する。
よつて、Si含有量は7.5〜13.5wt%とする。 Cuは機械的性質を向上させると共に焼付を防
止し、耐摩耗性を向上させる元素であり、含有量
が3.0wt%未満ではこの効果が少なく、また、
6.0wt%を越えて含有されると押出性が阻害され
る。よつて、機械的性質、耐摩耗性を維持するた
めに、Cu含有量は3.0〜6.0wt%とする。 Mgは機械的性質を向上させると共にMg2Siの
析出物を生成して耐摩耗性を付与する元素であ
り、含有量が0.3wt%未満ではこの効果が少な
く、また、1.0wt%を越えて含有されると押出、
鍛造性を阻害するようになる。よつて、Mg含有
量は押出、鍛造性を阻害しない範囲の0.3〜1.0wt
%とする。 Fe、Mnは略同様な効果を示し、即ち、微細な
共晶SiおよびSi系析出物の生成を促進し、また、
Si―Mn―Fe系晶出物を生成して耐摩耗性を向上
させる元素であり、含有量が0.25wt%未満ではこ
の効果は少なく、また、1.0wt%を越えて含有さ
れると巨大化合物を生成して鍛造性、機械的性質
を劣化させる。よつて、Fe含有量およびMn含有
量は夫々0.25〜1.0wt%とする。 Niは本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミ
ニウム合金が、例えば、200℃以上の高温条件下
で使用される場合に、耐熱性(高温強度)を付与
する元素であり、含有量が0.3wt%未満ではこの
効果はなく、また、2wt%を越えて含有されると
効果は飽和してしまいそれ以上の含有は不経済で
ある。さらに、Niの含有により耐摩耗性が付与
され、即ち、Hv1100のAl―Cu―Ni化合物および
Hv770のAl3Ni化合物を形成して耐摩耗性を付与
するが、この場合も含有量が0.3wt%未満ではこ
の効果は少なく、また、2wt%を越えて含有され
ると化合物が粗大化して耐摩耗性向上効果はなく
なる。よつて、Ni含有量は0.3〜2.0wt%とする。 CrはHv510のCrAl7化合物を形成し耐摩耗性を
付与する元素であり、含有量が0.05wt%未満では
この効果は少なく、また、0.4wt%を越えて含有
されると粗大化合物を生成し、押出性および機械
的性質を低下させる。よつて、Cr含有量は0.05〜
0.4wt%とする。 Zrは押出時および熱処理時に成じる組織の粗大
化を抑制する元素であり、含有量が0.05wt%未満
ではこの効果は少なく、また、0.25wt%を越えて
含有されると粗大化合物がを形成し押出性および
機械的性質を低下させる。よつて、Zr含有量は
0.05〜0.25wt%とする。 なお、上記含有成分の外に、耐摩耗性を補なう
意味において、B,Mo,Co,Sb,Nb,Pb,
Bi,Vを0.5wt%以下、また、Zn1wt%以下のう
ちから選んだ1種または2種以上を含有させても
よい。 さらに、本発明においてアルミニウム合金鋳造
組織を、初晶Siサイズ80μ以下、Si―Mn―Fe化
合物サイズ120μ以下、α―Al相サイズ100μ以
下の限定された鋳造組織とすることにより、耐摩
耗性および機械的性質を一層改善することができ
る。 次に本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミニ
ウム合金の実施例を説明する。 実施例 第1表に示すNo.1〜No.10が本発明に係る耐摩耗
性押出鍛造用アルミニウム合金であつて、溶製に
際して燐0.1wt%を添加させることにより、初晶
Siの微細化をはかり、冷却速度1.0℃/sec以上で
鋳造し、Si―Mn―Fe化合物およびα―Al相サイ
ズの微細化をはかつて製作されたものである。 このようにして製作された本発明に係るNo.2の
耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金の鋳塊の金
属組織の代表例の顕微鏡写真を第1図に示す。第
1図において、黒点は初晶Si、明白色はSi―Mn
―Fe化合物、微小晶出物は共晶Si、白地はα―
Al相である。 第1表のNo.10は本発明に係る耐摩耗性押出鍛造
用アルミニウム合金No.2に該当するが、その組織
は、第1表に示す通り初晶Siサイズ、Si―Mn―
Fe化合物サイズ、α―Al相サイズが何れも特に
大きなものであり、即ち、このNo.10は溶製に際し
て燐添加による初晶Siの微細化は行なわず、ま
た、0.5℃/sec以下の冷却速度で鋳造製作したも
のであり、上記No.2との比較のため鋳造組織の代
表例の金属組織の顕微鏡写真を第2図に示す。 なお、第1表に示す比較合金No.11〜13は溶製時
燐添加による初晶Siの微細化を行ない、1.0℃/
sec以上の冷却速度で鋳造したものである。 このようにして製作された本発明に係る耐摩耗
性押出鍛造用アルミニウム合金のNo.1〜No.10、ま
た、比較例としてのNo.11,12,13を以下に示す方
法により各種の特性を比較した。この結果を第1
表に示す。 押出性:155φビレツトから27φ丸棒へ、押出
速度4m/min以上で押出可能なものを
〇、4m/min未満〜2.5m/minで押出可能
なものを△、それ以下の押出速度のものを
×とした。 鍛造性:10φ×20hの試片を鍛造し、加工率60
%まで割れの発生しないものを◎、50%ま
で割れず60%では割れるものを〇、50%で
割れるものを×とした。 耐摩耗性:大越式摩耗試験機により摩耗速度
1.0m/秒、荷重3.2Kgで試験し、比摩耗量
で比較した。 引張強さ:溶体化後、230℃×30分の熱処理を
実施した試料で比較した。 疲労強度:溶体化後、230℃×30分の熱処理を
実施した試料で比較した。
【表】
【表】
この第1表から明らなように、本発明に係る耐
摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金は、比較例11
のA4032合金より耐摩耗性が優れており、また、
比較例12のAl―Si過共晶合金より押出性、鍛造性
および機械的性質において優れており、さらに、
本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合
金No.2が初晶Siサイズ80μ以下の50μ、Si―Mn
―Fe化合物サイズ120μ以下の70μおよびα―Al
相サイズ100μ以下の60μであり、No.10の夫々の
サイズが上記サイズよりも大幅に大きいことによ
り機械的性質および耐摩耗性が劣つていることか
ら、合金組織のサイズを限定する方が有利である
ことがわかる。 なお、第3図は晶出物サイズが鋳造の際の冷却
速度により影響を受けることについて示したもの
である。即ち、Si―Mn―Fe化合物サイズを120
μ以下とするためには、0.5℃/sec以上の冷却速
度が必要である。 以上説明したように、本発明に係る耐摩耗性押
出鍛造用アルミニウム合金は上記の構成を有して
いるものであるから、耐摩耗性に優れていること
はもとより、押出性、鍛造性および機械的性質に
も優れているという効果を有するものである。
摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金は、比較例11
のA4032合金より耐摩耗性が優れており、また、
比較例12のAl―Si過共晶合金より押出性、鍛造性
および機械的性質において優れており、さらに、
本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合
金No.2が初晶Siサイズ80μ以下の50μ、Si―Mn
―Fe化合物サイズ120μ以下の70μおよびα―Al
相サイズ100μ以下の60μであり、No.10の夫々の
サイズが上記サイズよりも大幅に大きいことによ
り機械的性質および耐摩耗性が劣つていることか
ら、合金組織のサイズを限定する方が有利である
ことがわかる。 なお、第3図は晶出物サイズが鋳造の際の冷却
速度により影響を受けることについて示したもの
である。即ち、Si―Mn―Fe化合物サイズを120
μ以下とするためには、0.5℃/sec以上の冷却速
度が必要である。 以上説明したように、本発明に係る耐摩耗性押
出鍛造用アルミニウム合金は上記の構成を有して
いるものであるから、耐摩耗性に優れていること
はもとより、押出性、鍛造性および機械的性質に
も優れているという効果を有するものである。
第1図は本発明に係る耐摩耗性押出鍛造用アル
ミニウム合金の鋳塊の金属組織を示す顕微鏡写
真、第2図は従来のアルミニウム合金の鋳塊の金
属組織を示す顕微鏡写真、第3図は晶出物サイズ
と冷却速度の関係を示す図である。
ミニウム合金の鋳塊の金属組織を示す顕微鏡写
真、第2図は従来のアルミニウム合金の鋳塊の金
属組織を示す顕微鏡写真、第3図は晶出物サイズ
と冷却速度の関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなることを
特徴とする耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合
金。 2 初晶サイズ80μ以下、Si―Mn―Fe化合物粒
子サイズ120μ以下、α―Al相サイズ100μ以下
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金。 3 Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt%、Ni0.3〜2wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなることを
特徴とする耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合
金。 4 初晶サイズ80μ以下、Si―Mn―Fe化合物粒
子サイズ120μ以下、α―Al相サイズ100μ以下
であることを特徴とする特許請求の範囲第3項項
記載の耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金。 5 Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt% を含有し、さらに、 Cr0.05〜0.4wt%、Zr0.05〜0.25wt% の1種または2種を含有し、残部Alおよび不純
物からなることを特徴とする耐摩耗性押出鍛造用
アルミニウム合金。 6 初晶サイズ80μ以下、Si―Mn―Fe化合物粒
子サイズ120μ以下、α―Al相サイズ100μ以下
であることを特徴とする特許請求の範囲第5項記
載の耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金。 7 Si7.5〜13.5wt%、Cu3.0〜6.0wt%、 Mg0.3〜1.0wt%、Fe0.25〜1.0wt%、 Mn0.25〜1.0wt%、Ni0.3〜2wt% を含有し、さらに、 Cr0.05〜0.4wt%、Zr0.05〜0.25wt%、 の1種または2種を含有し、残部Alおよび不純
物からなることを特徴とする耐摩耗性押出鍛造用
アルミニウム合金。 8 初晶サイズ80μ以下、Si―Mn―Fe化合物粒
子サイズ120μ以下、α―Al相サイズ100μ以下
であるおとを特徴とする特許請求の範囲第7項記
載の耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5315884A JPS60197838A (ja) | 1984-03-19 | 1984-03-19 | 耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金 |
| US06/647,397 US4648918A (en) | 1984-03-02 | 1984-09-05 | Abrasion resistant aluminum alloy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5315884A JPS60197838A (ja) | 1984-03-19 | 1984-03-19 | 耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60197838A JPS60197838A (ja) | 1985-10-07 |
| JPS6238420B2 true JPS6238420B2 (ja) | 1987-08-18 |
Family
ID=12935035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5315884A Granted JPS60197838A (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-19 | 耐摩耗性押出鍛造用アルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60197838A (ja) |
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| JPH093581A (ja) * | 1995-06-15 | 1997-01-07 | Nippon Light Metal Co Ltd | 疲労強度の高いアルミニウム鍛造品及び製造方法 |
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Family Cites Families (6)
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-
1984
- 1984-03-19 JP JP5315884A patent/JPS60197838A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60197838A (ja) | 1985-10-07 |
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