JPS6241176B2 - - Google Patents
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- JPS6241176B2 JPS6241176B2 JP58116460A JP11646083A JPS6241176B2 JP S6241176 B2 JPS6241176 B2 JP S6241176B2 JP 58116460 A JP58116460 A JP 58116460A JP 11646083 A JP11646083 A JP 11646083A JP S6241176 B2 JPS6241176 B2 JP S6241176B2
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Compounds Of Iron (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は新規な耐熱性断熱材料に関する。更に
詳しくはホーランダイト型構造を有するオクトチ
タン酸塩からなる耐熱性断熱材料に関する。 従来技術 従来、最も広く利用されている耐熱性断熱材料
としてアスベストがある。しかし、アスベストは
微細化し易く公害を起こす欠点があり、その代替
材料の開発が要望されている。 その代替材料として、本発明者の一人がさき
に、チタン酸カリウムからなる繊維を開発した
(特公昭55―25157号公報参照)。しかし、該チタ
ン酸カリウム繊維はセラミツクスの中で断熱性が
抜群に優れているが、融点が1370℃であるため、
使用温度が1200℃程度までである欠点があつた。 発明の目的 本発明はその欠点を解消し、1500℃以上にも耐
え、しかもそれより熱伝導率の小さい優れた断熱
材料を提供するにある。 発明の構成 本発明者らはチタン酸カリウムについて永年に
亘る研究の結果、その断熱特性の原因は一次元的
なトンネル構造に関係することを明らかにした。
更にチタン酸カリウムよりも大きいトンネル構造
を持ち、かつ融点の高い物質を得んと鋭意研究の
結果、特定のオクトチタン酸塩の結晶物は高融点
で且つ熱伝導率がチタン酸カリウムよりも小さい
特性を有することが分つた。この知見に基いて本
発明を完成した。 本発明の要旨は、一般式、Ax(ByTiz)O16
(ただし、式中Aはアルカリ金属,Ba,Cuおよび
Niから選ばれた金属、BはMg,二価遷移金属,
Al,Fe,CrおよびGaから選ばれた金属、xは0.5
〜3、yは0.5〜3、zは5〜8を表わす)で示
されるホーランダイト型構造を有するオクトチタ
ン酸塩の結晶物からなる耐熱性断熱材料にある。 本発明における一般式に示されるA成分である
Li,Na,K,Rb,Csのアルカリ金属をはじめ、
Ba,Cu,Niはいずれもトンネル構造中に配位す
ることができる金属である。特にKとBaは配位
し易く、試料が作り易く、かつ熱伝導率が小さく
〓〓〓〓
なる点で好ましい。またA成分は前記に示した2
元素以上の固溶成分であつても差支えない。 また、前記一般式で示されるB成分である
Mg,Cu,Zn,Ni,Coの二価遷移金属、Al,
Fe,Cr,Gaはいずれもトンネルの枠組を作る
TiO6の八面体中のTiの席を置換して占有するこ
とができる金属である。特にMgとAlはTiを置換
し易く、試料が作り易く、かつ融点が高くなる点
で好ましい。またB成分は前記に示した2元素以
上の固溶成分であつても差し支えない。 前記一般式で示されるx,yは、いずれも0.5
〜3の範囲であることが必要であり、好ましくは
1.0〜2.4の範囲である。この範囲外では目的のオ
クトチタン酸塩以外の相が生成して混合相とな
り、熱伝導率を大きくしたり、機械的強度の低下
をきたす。 またzは5〜8であることが必要である。この
範囲外ではトンネル構造のTiO6の八面体が得難
くなる。 本発明のオクトチタン酸塩の結晶質物からなる
耐熱断熱材料の製造法としては、焼成法,溶融
法,水熱法,フラツクス法のいずれの方法でも製
造し得られるが、塗料や焼結体製品を作るには粉
末物が好ましいので焼成法が適し、繊維状の形状
のものを作るには、モリブデン酸塩やタングステ
ン酸塩をフラツクスとして用いるフラツクス法で
製造する方法が好ましい。それは装置が大型化で
き、連続製造が容易であり、かつ比較的低温で結
晶を成長させることができる上に、高圧力を必要
としないため危険がなく、またフラツクスが低揮
発生のため揮発による公害の心配もなく、水に易
溶性のため生成した繊維の分離が簡単で回収が容
易であるからである。 本発明におけるホーランダイト型構造のオクト
チタン酸塩のフラツクス法による製造法を示すと
次の通りである。 一般式で示されるA成分の金属酸化物または加
熱により該金属酸化物を生成する化合物と、B成
分の金属酸化物または加熱により該金属酸化物
と、酸化チタンまたは加熱により酸化チタンを生
成するチタン化合物を原料として使用する。 加熱によりAOを生成する化合物としては、例
えばA(OH)2,ACO3,A(NO3)2,AF2,
ACl2,AB4O7,ASO4などが挙げられる。また加
熱によりBOを生成する化合物としては、
MgCO3,二価遷移金属の炭酸化物、Mg
(OH)2,二価遷移金属の水酸化物,MgH2
(CO3)2,二価遷移金属の重水素炭酸化物,Al
(OH)3,Fe(OH)3,Cr(OH)3,Ga(OH)3,
Al2(CO3)3,Fe2(CO3)3,Cr2(CO3)3,Ga2
(CO3)3などが挙げられる。 加熱にTiO2を生成する化合物は前記と同様な
Ti化合物が挙げられる。 これらの原料の内、B成分を一般式B〓O(た
だし、B〓はMgまたは二価遷移金属を表わす)
と一般式B〓O(ただし、B〓はAl,Feまたは
Gaを表わす)とし、各原料をモル比で、 AO:B〓O:TiO2=2:1:3〜5:2:3 または AO:B〓O:TiO2=2:1:3〜4:3:3 の割合の混合物または固溶体を作る。 これに、一般式 A2MoO4・nMoO3(ただしAは前記金属を示
し、nは0〜3を表わす)で示されるモリブデン
酸塩を混合する。 この混合割合はモル%で、10:90〜50:50の割
合であることが好ましい。これらの混合物を例え
ば800〜1500℃で溶融して溶融体を作り、その溶
融体から結晶育成することによつて得られる。そ
の具体例は実施例に示す。 実施例 1 Kx(AlyTiz)O16(ただし、x=y=2.0〜
2.4、z=8−y)の結晶質粉体の製造 炭酸カリウム、酸化アルミニウムおよび酸化チ
タンの各粉末をK2CO3:Al2O3:TiO2=1.0:
1.0:6〜1.2:1.2:5.6のモル比割合に混合し、
この混合物をさらによく摩砕混合して出発原料と
した。この出発原料約30gを50mlの白金るつぼに
充填し、炭化珪素発熱体電気炉で1200℃で3時間
仮焼し、これを取出して摩砕混合した後、再び
1200℃で約20時間焼成した。 得られた粉状結晶体はX線粉末回折で同定し
た。その組成はK2.0Al2.0Ti6O16〜K2.4
Al2.4Ti5.6O16であつた。 この場合、xとyが2.0より小さく、zが6.0よ
り大きいモル比割合ではカリウム―アルミニウム
―オクタチタン酸塩のほかにルチン相が生成し、
またxとyが2.4より大きく、zが5.6より小さい
〓〓〓〓
モル割合では未知相が生成した。 また、Al2O3の代りにFe2O3,Cr2O3,Ta2O3を
使用した場合も同様にオクトチタン酸塩結晶質粉
体が得られた。 実施例 2 Kx(MgyTiz)O16(ただし、x=2.0〜2.4,y
=x/2,z=8−x/2)の結晶質粉体の製
造 炭酸カリウム,炭酸マグネシウムおよび酸化チ
タンの各粉末を、K2CO3:MgCO3:TiO2=1.0:
1.0:7.0〜1.2:1.2:6.8のモル比割合に混合し、
この混合物をさらによく摩砕混合して出発原料と
した。この出発原料約30gを50ml白金るつぼに充
填し、実施例1と同様に焼成した。得られた結晶
体はX線粉末回折で同定した。その組成はK2.0
MgTi7O16〜K2.4Mg1.2Ti6.8O16であつた。 この場合、xが2より小さく、yが1より小さ
く、zが7より大きいモル割合ではオクトチタン
酸塩のほかにルチル相が生成し、xが2.4より大
きく、yが1.2より大きく、zが6.8より小さいモ
ル比混合物では未知相が生成した。 実施例 3 Bax(AlyTiz)O16(ただし、x=1.0〜1.4、y
=2x、z=8−y)結晶質粉体の製造 炭酸バリウム,酸化アルミニウムおよび酸化チ
タンの各粉末を、BaCO3:Al2O3:TiO2=1.0:
2.0:6〜1.4:2.8:5.2のモル比割合の混合物を
出発原料として使用し、実施例1と同様にして焼
成体を作つた。その組成はBaAl2Ti6O16〜
Ba1.4Al2.8Ti5.2O16であつた。 なお、Al2O3の代りにFe2O3,Cr2O3,Ta2O3を
使用した場合も同様にオクトチタン酸塩結晶質粉
体が得られた。 実施例 4 Bax(MgyTiz)O16(ただし、x=1.0〜1.4、
y=1.0〜1.4、z=8−y)結晶質粉体の製造 炭酸バリウム,炭酸マグネシウムおよび酸化チ
タンの各粉末を、BaCO3:MgCO3:TiO2=1.0:
1.0:7.0〜1.4:1.4:6.6のモル比割合の混合物を
出発原料とし、実施例1と同様にして焼成した。
得られた結晶体の組成はBaMgTi7O16〜
Ba1.4Mg1.4Ti6.6O16であつた。 実施例 5 Kx(AlyTiz)O16(ただし、x=y=1.5〜
2.0、z=8−y)繊維状結晶体の製造 炭酸カリウム,酸化アルミニウムおよび酸化チ
タンの各粉末をK2CO3:Al2O3:TiO2=2:2:
3のモル比割合の混合物に、フラツクスとしてモ
リブデン酸カリウムと酸化モリブデンの各粉末を
1:0.5のモル割合の混合物を、20:80〜30:70
のモル%割合で混合した。得られた混合物約120
gを100ml白金るつぼに充填し、炭化珪素発熱体
電気炉で1300℃に加熱し、約1〜20時間保持し
た。その後、950℃付近まで4〜8℃/hの速度
で徐冷した。徐冷後炉から取出し、室温まで放冷
した後、温水でフラツクスを溶解して結晶を分離
した。得られた結晶は、軸方向へ伸長した繊維状
で、長さ1.0〜10.0mmであつた。その結晶組成は
K1.6Al1.6Ti6.4O16であつた。 実施例 6 Kx(MgyTiz)O16(ただし、x=1.5〜2.0、y
=x/2、z=8−y)繊維状結晶体の製造 炭酸カリウム,炭酸マグネシウムおよび酸化チ
タンの各粉体を、K2CO3:MgCO3:TiO2=3:
1:3のモル比割合の混合物を出発原料とし、実
施例5と同様にして繊維状結晶体を製造した。得
られた結晶体はC軸方向へ伸長した繊維長1.0〜
10.0mmのものであつた。その組成はK1.6
Mg0.8Ti7.2O16であつた。 実施例 7 Bax(AlyTiz)O16(ただし、x=0.6〜1.0、y
=2x、z=8−y)繊維丈結晶体の製造 炭酸バリウム,酸化アルミニウムおよび二酸化
チタンの各粉末を、BaCO3:Al2O3:TiO2=2:
2:3のモル比割合の混合物を出発原料とした。
フラツクスとしてモリブデン酸カリウムと酸化モ
リブデンの各粉末を1:0.5のモル比割合の混合
物を使用した。出発原料:フラツクス=20:80〜
30:70のモル%の割合で混合し、これを実施例1
と同様にして結晶を得た。得られた結晶はC軸方
向へ伸長した繊維状物で、長さは1.0〜10.0mmで
あり、その組成はBa0.8Al1.6Ti6.4O16であつた。
なお、Al2O3の代りにMgCO3を用いた場合も同様
にオクトチタン酸塩の繊維状結晶体が得られた。 実施例 8 実施例7と同様にしてBa1.4Al2.8Ti5.2O16の組
成の繊維状結晶体(以下本発明の結晶体と言う)
を作つて熱伝導率を測定した。熱伝導率Kは比熱
〓〓〓〓
容量C、熱拡散率αおよび密度ρの積として求め
られる。 K=ρ・C・α ここで、ρは試料の外形寸法と重量より算出
し、また、Cとαはレーサーフラツヒユ法によつ
て測定した。 本発明の結晶体は厚さ1.964mm、外径8.10mmの
円板状物で、密度425g・cm-3のものを使用し
た。 なお、比較としてK2.0Al2.0TiO16の厚さ1.921
mm、外径7.80mmの円板状物で、密度3.42g・cm-3
のものを使用した。これらの円板状試料の一方の
面にクロメル―コンスタン熱電対を接着し、他の
レーザー照射面には黒鉛微粒子を塗布した。比熱
容量を測定する際にはアルミナ単結晶を基準試料
とした。 それぞれの試料の室温および1000Kにおける比
熱容量C、熱拡散率α、および熱伝導率Kを測定
した結果は次の通りであつた。
詳しくはホーランダイト型構造を有するオクトチ
タン酸塩からなる耐熱性断熱材料に関する。 従来技術 従来、最も広く利用されている耐熱性断熱材料
としてアスベストがある。しかし、アスベストは
微細化し易く公害を起こす欠点があり、その代替
材料の開発が要望されている。 その代替材料として、本発明者の一人がさき
に、チタン酸カリウムからなる繊維を開発した
(特公昭55―25157号公報参照)。しかし、該チタ
ン酸カリウム繊維はセラミツクスの中で断熱性が
抜群に優れているが、融点が1370℃であるため、
使用温度が1200℃程度までである欠点があつた。 発明の目的 本発明はその欠点を解消し、1500℃以上にも耐
え、しかもそれより熱伝導率の小さい優れた断熱
材料を提供するにある。 発明の構成 本発明者らはチタン酸カリウムについて永年に
亘る研究の結果、その断熱特性の原因は一次元的
なトンネル構造に関係することを明らかにした。
更にチタン酸カリウムよりも大きいトンネル構造
を持ち、かつ融点の高い物質を得んと鋭意研究の
結果、特定のオクトチタン酸塩の結晶物は高融点
で且つ熱伝導率がチタン酸カリウムよりも小さい
特性を有することが分つた。この知見に基いて本
発明を完成した。 本発明の要旨は、一般式、Ax(ByTiz)O16
(ただし、式中Aはアルカリ金属,Ba,Cuおよび
Niから選ばれた金属、BはMg,二価遷移金属,
Al,Fe,CrおよびGaから選ばれた金属、xは0.5
〜3、yは0.5〜3、zは5〜8を表わす)で示
されるホーランダイト型構造を有するオクトチタ
ン酸塩の結晶物からなる耐熱性断熱材料にある。 本発明における一般式に示されるA成分である
Li,Na,K,Rb,Csのアルカリ金属をはじめ、
Ba,Cu,Niはいずれもトンネル構造中に配位す
ることができる金属である。特にKとBaは配位
し易く、試料が作り易く、かつ熱伝導率が小さく
〓〓〓〓
なる点で好ましい。またA成分は前記に示した2
元素以上の固溶成分であつても差支えない。 また、前記一般式で示されるB成分である
Mg,Cu,Zn,Ni,Coの二価遷移金属、Al,
Fe,Cr,Gaはいずれもトンネルの枠組を作る
TiO6の八面体中のTiの席を置換して占有するこ
とができる金属である。特にMgとAlはTiを置換
し易く、試料が作り易く、かつ融点が高くなる点
で好ましい。またB成分は前記に示した2元素以
上の固溶成分であつても差し支えない。 前記一般式で示されるx,yは、いずれも0.5
〜3の範囲であることが必要であり、好ましくは
1.0〜2.4の範囲である。この範囲外では目的のオ
クトチタン酸塩以外の相が生成して混合相とな
り、熱伝導率を大きくしたり、機械的強度の低下
をきたす。 またzは5〜8であることが必要である。この
範囲外ではトンネル構造のTiO6の八面体が得難
くなる。 本発明のオクトチタン酸塩の結晶質物からなる
耐熱断熱材料の製造法としては、焼成法,溶融
法,水熱法,フラツクス法のいずれの方法でも製
造し得られるが、塗料や焼結体製品を作るには粉
末物が好ましいので焼成法が適し、繊維状の形状
のものを作るには、モリブデン酸塩やタングステ
ン酸塩をフラツクスとして用いるフラツクス法で
製造する方法が好ましい。それは装置が大型化で
き、連続製造が容易であり、かつ比較的低温で結
晶を成長させることができる上に、高圧力を必要
としないため危険がなく、またフラツクスが低揮
発生のため揮発による公害の心配もなく、水に易
溶性のため生成した繊維の分離が簡単で回収が容
易であるからである。 本発明におけるホーランダイト型構造のオクト
チタン酸塩のフラツクス法による製造法を示すと
次の通りである。 一般式で示されるA成分の金属酸化物または加
熱により該金属酸化物を生成する化合物と、B成
分の金属酸化物または加熱により該金属酸化物
と、酸化チタンまたは加熱により酸化チタンを生
成するチタン化合物を原料として使用する。 加熱によりAOを生成する化合物としては、例
えばA(OH)2,ACO3,A(NO3)2,AF2,
ACl2,AB4O7,ASO4などが挙げられる。また加
熱によりBOを生成する化合物としては、
MgCO3,二価遷移金属の炭酸化物、Mg
(OH)2,二価遷移金属の水酸化物,MgH2
(CO3)2,二価遷移金属の重水素炭酸化物,Al
(OH)3,Fe(OH)3,Cr(OH)3,Ga(OH)3,
Al2(CO3)3,Fe2(CO3)3,Cr2(CO3)3,Ga2
(CO3)3などが挙げられる。 加熱にTiO2を生成する化合物は前記と同様な
Ti化合物が挙げられる。 これらの原料の内、B成分を一般式B〓O(た
だし、B〓はMgまたは二価遷移金属を表わす)
と一般式B〓O(ただし、B〓はAl,Feまたは
Gaを表わす)とし、各原料をモル比で、 AO:B〓O:TiO2=2:1:3〜5:2:3 または AO:B〓O:TiO2=2:1:3〜4:3:3 の割合の混合物または固溶体を作る。 これに、一般式 A2MoO4・nMoO3(ただしAは前記金属を示
し、nは0〜3を表わす)で示されるモリブデン
酸塩を混合する。 この混合割合はモル%で、10:90〜50:50の割
合であることが好ましい。これらの混合物を例え
ば800〜1500℃で溶融して溶融体を作り、その溶
融体から結晶育成することによつて得られる。そ
の具体例は実施例に示す。 実施例 1 Kx(AlyTiz)O16(ただし、x=y=2.0〜
2.4、z=8−y)の結晶質粉体の製造 炭酸カリウム、酸化アルミニウムおよび酸化チ
タンの各粉末をK2CO3:Al2O3:TiO2=1.0:
1.0:6〜1.2:1.2:5.6のモル比割合に混合し、
この混合物をさらによく摩砕混合して出発原料と
した。この出発原料約30gを50mlの白金るつぼに
充填し、炭化珪素発熱体電気炉で1200℃で3時間
仮焼し、これを取出して摩砕混合した後、再び
1200℃で約20時間焼成した。 得られた粉状結晶体はX線粉末回折で同定し
た。その組成はK2.0Al2.0Ti6O16〜K2.4
Al2.4Ti5.6O16であつた。 この場合、xとyが2.0より小さく、zが6.0よ
り大きいモル比割合ではカリウム―アルミニウム
―オクタチタン酸塩のほかにルチン相が生成し、
またxとyが2.4より大きく、zが5.6より小さい
〓〓〓〓
モル割合では未知相が生成した。 また、Al2O3の代りにFe2O3,Cr2O3,Ta2O3を
使用した場合も同様にオクトチタン酸塩結晶質粉
体が得られた。 実施例 2 Kx(MgyTiz)O16(ただし、x=2.0〜2.4,y
=x/2,z=8−x/2)の結晶質粉体の製
造 炭酸カリウム,炭酸マグネシウムおよび酸化チ
タンの各粉末を、K2CO3:MgCO3:TiO2=1.0:
1.0:7.0〜1.2:1.2:6.8のモル比割合に混合し、
この混合物をさらによく摩砕混合して出発原料と
した。この出発原料約30gを50ml白金るつぼに充
填し、実施例1と同様に焼成した。得られた結晶
体はX線粉末回折で同定した。その組成はK2.0
MgTi7O16〜K2.4Mg1.2Ti6.8O16であつた。 この場合、xが2より小さく、yが1より小さ
く、zが7より大きいモル割合ではオクトチタン
酸塩のほかにルチル相が生成し、xが2.4より大
きく、yが1.2より大きく、zが6.8より小さいモ
ル比混合物では未知相が生成した。 実施例 3 Bax(AlyTiz)O16(ただし、x=1.0〜1.4、y
=2x、z=8−y)結晶質粉体の製造 炭酸バリウム,酸化アルミニウムおよび酸化チ
タンの各粉末を、BaCO3:Al2O3:TiO2=1.0:
2.0:6〜1.4:2.8:5.2のモル比割合の混合物を
出発原料として使用し、実施例1と同様にして焼
成体を作つた。その組成はBaAl2Ti6O16〜
Ba1.4Al2.8Ti5.2O16であつた。 なお、Al2O3の代りにFe2O3,Cr2O3,Ta2O3を
使用した場合も同様にオクトチタン酸塩結晶質粉
体が得られた。 実施例 4 Bax(MgyTiz)O16(ただし、x=1.0〜1.4、
y=1.0〜1.4、z=8−y)結晶質粉体の製造 炭酸バリウム,炭酸マグネシウムおよび酸化チ
タンの各粉末を、BaCO3:MgCO3:TiO2=1.0:
1.0:7.0〜1.4:1.4:6.6のモル比割合の混合物を
出発原料とし、実施例1と同様にして焼成した。
得られた結晶体の組成はBaMgTi7O16〜
Ba1.4Mg1.4Ti6.6O16であつた。 実施例 5 Kx(AlyTiz)O16(ただし、x=y=1.5〜
2.0、z=8−y)繊維状結晶体の製造 炭酸カリウム,酸化アルミニウムおよび酸化チ
タンの各粉末をK2CO3:Al2O3:TiO2=2:2:
3のモル比割合の混合物に、フラツクスとしてモ
リブデン酸カリウムと酸化モリブデンの各粉末を
1:0.5のモル割合の混合物を、20:80〜30:70
のモル%割合で混合した。得られた混合物約120
gを100ml白金るつぼに充填し、炭化珪素発熱体
電気炉で1300℃に加熱し、約1〜20時間保持し
た。その後、950℃付近まで4〜8℃/hの速度
で徐冷した。徐冷後炉から取出し、室温まで放冷
した後、温水でフラツクスを溶解して結晶を分離
した。得られた結晶は、軸方向へ伸長した繊維状
で、長さ1.0〜10.0mmであつた。その結晶組成は
K1.6Al1.6Ti6.4O16であつた。 実施例 6 Kx(MgyTiz)O16(ただし、x=1.5〜2.0、y
=x/2、z=8−y)繊維状結晶体の製造 炭酸カリウム,炭酸マグネシウムおよび酸化チ
タンの各粉体を、K2CO3:MgCO3:TiO2=3:
1:3のモル比割合の混合物を出発原料とし、実
施例5と同様にして繊維状結晶体を製造した。得
られた結晶体はC軸方向へ伸長した繊維長1.0〜
10.0mmのものであつた。その組成はK1.6
Mg0.8Ti7.2O16であつた。 実施例 7 Bax(AlyTiz)O16(ただし、x=0.6〜1.0、y
=2x、z=8−y)繊維丈結晶体の製造 炭酸バリウム,酸化アルミニウムおよび二酸化
チタンの各粉末を、BaCO3:Al2O3:TiO2=2:
2:3のモル比割合の混合物を出発原料とした。
フラツクスとしてモリブデン酸カリウムと酸化モ
リブデンの各粉末を1:0.5のモル比割合の混合
物を使用した。出発原料:フラツクス=20:80〜
30:70のモル%の割合で混合し、これを実施例1
と同様にして結晶を得た。得られた結晶はC軸方
向へ伸長した繊維状物で、長さは1.0〜10.0mmで
あり、その組成はBa0.8Al1.6Ti6.4O16であつた。
なお、Al2O3の代りにMgCO3を用いた場合も同様
にオクトチタン酸塩の繊維状結晶体が得られた。 実施例 8 実施例7と同様にしてBa1.4Al2.8Ti5.2O16の組
成の繊維状結晶体(以下本発明の結晶体と言う)
を作つて熱伝導率を測定した。熱伝導率Kは比熱
〓〓〓〓
容量C、熱拡散率αおよび密度ρの積として求め
られる。 K=ρ・C・α ここで、ρは試料の外形寸法と重量より算出
し、また、Cとαはレーサーフラツヒユ法によつ
て測定した。 本発明の結晶体は厚さ1.964mm、外径8.10mmの
円板状物で、密度425g・cm-3のものを使用し
た。 なお、比較としてK2.0Al2.0TiO16の厚さ1.921
mm、外径7.80mmの円板状物で、密度3.42g・cm-3
のものを使用した。これらの円板状試料の一方の
面にクロメル―コンスタン熱電対を接着し、他の
レーザー照射面には黒鉛微粒子を塗布した。比熱
容量を測定する際にはアルミナ単結晶を基準試料
とした。 それぞれの試料の室温および1000Kにおける比
熱容量C、熱拡散率α、および熱伝導率Kを測定
した結果は次の通りであつた。
【表】
この結果から、本発明の結晶体は六チタン酸カ
リウムよりも低い熱伝導率を示し、約30%以上低
い値を有することが明らかである。また室温より
も1000Kの方が低熱伝導率を示し、高温下で断熱
性に優れた特性を示すものである。 発明の効果 本発明のオクトチタン酸塩からなる断熱材料の
融点はセラミツクス中で最も断熱性に優れている
と言われている六チタン酸カリウムの融点(1370
℃)よりも大幅に高くなり、1500℃以上で耐熱性
を著しく向上させると共に、熱伝導率は六チタン
酸カリウムよりも小さく、断熱性も極めて優れた
ものである。 〓〓〓〓
リウムよりも低い熱伝導率を示し、約30%以上低
い値を有することが明らかである。また室温より
も1000Kの方が低熱伝導率を示し、高温下で断熱
性に優れた特性を示すものである。 発明の効果 本発明のオクトチタン酸塩からなる断熱材料の
融点はセラミツクス中で最も断熱性に優れている
と言われている六チタン酸カリウムの融点(1370
℃)よりも大幅に高くなり、1500℃以上で耐熱性
を著しく向上させると共に、熱伝導率は六チタン
酸カリウムよりも小さく、断熱性も極めて優れた
ものである。 〓〓〓〓
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式Ax(ByTiz)O16 (ただし、式中Aはアルカリ金属,Ba,Cuお
よびNiから選ばれた金属、BはMg,二価遷移金
属,Al,Fe,CrおよびGaから選ばれた金属,x
は0.5〜3、yは0.5〜3、zは5〜8を表わす)
で示されるホーランダイト型構造を有するオクト
チタン酸塩からなる耐熱性断熱材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58116460A JPS6011228A (ja) | 1983-06-28 | 1983-06-28 | オクトチタン酸塩耐熱性断熱材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58116460A JPS6011228A (ja) | 1983-06-28 | 1983-06-28 | オクトチタン酸塩耐熱性断熱材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6011228A JPS6011228A (ja) | 1985-01-21 |
| JPS6241176B2 true JPS6241176B2 (ja) | 1987-09-01 |
Family
ID=14687659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58116460A Granted JPS6011228A (ja) | 1983-06-28 | 1983-06-28 | オクトチタン酸塩耐熱性断熱材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6011228A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006011581A1 (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-02 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 熱電変換材料およびその製造方法 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63210026A (ja) * | 1987-02-24 | 1988-08-31 | Natl Inst For Res In Inorg Mater | A↓1↓−↓xTi↓2↓+↓xM↓5↓−↓xO↓1↓2で示される斜方晶系のトンネル構造を有する繊維状化合物およびその製造方法 |
| JPH02150695U (ja) * | 1989-05-24 | 1990-12-27 | ||
| JPH0333219A (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-13 | Natl Inst For Res In Inorg Mater | チタノガリウム酸バリウム繊維又は膜状物の製造法 |
| FR2683373B1 (fr) * | 1991-10-31 | 1994-03-04 | Pechiney Uranium | Elements combustibles nucleaires comportant un piege a produits de fission a base d'oxyde. |
| US8966926B2 (en) | 2008-05-08 | 2015-03-03 | Whirlpool Corporation | Refrigerator with easy access drawer |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6050727B2 (ja) * | 1980-05-16 | 1985-11-09 | 科学技術庁無機材質研究所長 | 陽イオン固体電解質 |
-
1983
- 1983-06-28 JP JP58116460A patent/JPS6011228A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006011581A1 (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-02 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 熱電変換材料およびその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6011228A (ja) | 1985-01-21 |
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