JPS6243463B2 - - Google Patents
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- JPS6243463B2 JPS6243463B2 JP55003850A JP385080A JPS6243463B2 JP S6243463 B2 JPS6243463 B2 JP S6243463B2 JP 55003850 A JP55003850 A JP 55003850A JP 385080 A JP385080 A JP 385080A JP S6243463 B2 JPS6243463 B2 JP S6243463B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- ethylene polymer
- acid
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリエステル樹脂組成物に関する。更
に詳しくは、そりが少く耐衝撃性の極めて高いポ
リエステル樹脂組成物に関する。 近年、機械構造材料の一部にエンジニヤリン
グ・プラスチツクが代替使用されることが多くな
つてきた。材料全体に占めるエンジニヤリング・
プラスチツクの使用量が増加し経験が蓄積される
につれて、それぞれのエンジニヤリング・プラス
チツクの長所、欠点が明確になつてきつつある。
機械構造材料としては強化材で強化された樹脂組
成物が賞用されているが、中でも強化材で強化さ
れたポリアルキレンテレフタレートは、機械的強
度、耐熱性、耐薬品性の良好な事で需要を伸ばし
つつある。従来からポリアルキレンテレフタレー
トの強化材としては、ガラス繊維が多用されてい
る。かかる繊維状の無機物は、ポリアルキレンテ
レフタレートの機械的特性、熱変形温度を向上さ
せるので有用であるが、方向性をもつているため
に、板状の成型品を製造すると、いわゆる“そ
り”を生じさせるという欠点をもつている。一方
そりを改良しようとする試みは多数なされてお
り、ガラス繊維に変えて、ガラスビーズ、ミルド
フアイバーを用いたり、強化材をガラスからマイ
カ、タルクに置きかえる方法が提案されている。
これらの方法は、確かにそりを低減するのに有効
であるが、他方機械的特性がガラス繊維を使用し
た場合ほどには向上しなかつたり、強化材に起因
する着色を生じたりして、必らずしも構造材料と
して十分な満足を得ていない。従つて機械的特
性、熱的特性にすぐれ色調を良く且つそりの少い
あるいは無そりのポリエステル組成物の開発が望
まれている。 本発明者らは、このような点を満足するポリエ
ステル樹脂を得るべく検討し、マトリツクスを変
性することが望みのポリエステル組成物が得られ
る事を見出した。即ち、芳香族ポリエステルに変
性エチレン重合体と強化材とを熔融ブレンドする
ことにより、強化材がガラス繊維であつてもそり
を著るしく低減しうる事を見出したのである。更
に驚くべき事には、上記の組成物は耐衝撃性にお
いても著るしい改良がみられる。 すなわち本発明の要旨は、熱可塑性芳香族ポリ
エステル(A)100重量部に対し、ガラス繊維(B)5〜
125重量部およびエチレン重合体またはエチレン
と炭素数3以上のα−オレフインとの共重合体に
対しα・β−不飽和カルボン酸またはその酸誘導
体を0.05〜3重量%グラフト重合させて得られた
結晶化度75%以下、メルトインデツクス0.01〜50
の変性エチレン重合体(C)5〜100重量部を混合し
てなるポリエステル樹脂組成物に存する。 以下、本発明を詳細に説明するに、本発明にお
いて原料の一つとして使用される(A)成分の熱可塑
性芳香族ポリエステルとしては、周知の種種のも
のを挙げることができる。具体的には例えばテレ
フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、4・4′−ジフエノキシエタンジカルボン酸等
の二官能カルボン酸の少くとも一種とエチレング
リコール、トリメチレングリコール、テトラメチ
レングリコール、ヘキサメチレングリコール、デ
カメチレングリコール等のグリコールの少くとも
一種とを重縮合して得られる熱可塑性ポリエステ
ルを挙げることができる。 これらの中で結晶化速度の速いポリテトラメチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ート、ポリエチレンテレフタレートが好ましく、
特にポリテトラメチレンテレフタレートが好まし
い。勿論、これらの熱可塑性芳香族ポリエステル
は二種以上を混合して用いてもよい。熱可塑性芳
香族ポリエステルの極限粘度(フエノール/テト
ラクロロエタン(重量比1)の混合溶媒を用い30
℃で測定)は通常0.5〜2.0の範囲である。 本発明において使用される(B)成分のガラス繊維
は強化熱可塑性樹脂に一般に使用されているガラ
スストランド、ロービング、ミルドフアイバー等
であつて通常行なわれている処理例えばシラン処
理、ボラン処理あるいはチタネート処理等を施し
たものがよい。ガラス繊維の使用量は、熱可塑性
芳香族ポリエステル(A)100重量部に対し5〜125重
量部である。5重量部未満では本発明の効果が充
分でなく、125重量部を越えると均一混合が難し
く、また組成物の成形性が低下するので好ましく
ない。 本発明において用いられる(C)成分の変性エチレ
ン重合体は次の構造のものである。即ち、エチレ
ン重合体又はエチレンと炭素数3以上のα−オレ
フインとの共重合体(以下両者を総称して未変性
エチレン重合体という)にα・β−不飽和カルボ
ン酸又はその酸誘導体を、未変性エチレン重合体
に対し0.05〜3重量%グラフト重合させて得た結
晶化度75%以下、メルトインデツクス(以下MI
という)0.01〜50の変性エチレン重合体を用い
る。未変性エチレン重合体としては共重合体タイ
プの方が好ましく、共重合成分である炭素数3以
上のα−オレフインとしては、プロピレン、ブテ
ン−1、ヘキセン−1、デセン−1、4−メチル
ブテン−1、4−メチルペンテン−1等を挙げる
事ができる。これらの中ではプロピレン及びブテ
ン−1がとくに好ましい。未変性エチレン重合体
にグラフト重合させるα・β−不飽和カルボン酸
又はその酸誘導体(以下これらを総称して単に
α・β−不飽和カルボン酸という)としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸あるいは前記酸のエステル、酸無
水物又はイミド等を挙げることができる。これら
の中では無水マレイン酸およびマレイン酸イミド
がとくに好ましい。グラフト重合させる量は前記
範囲内にすることが必要であり、好ましくは0.1
〜1重量%の範囲である。なお、ここでグラフト
重合とは未変性エチレン重合体の一部または全部
がα・β−不飽和カルボン酸またはその誘導体の
モノマーまたはポリマーと化学的に結合すること
を意味する。 このような変性エチレン重合体は、常法に従つ
て、例えば結晶化度75%以下、メルトインデツク
ス0.01〜50の未変性エチレン重合体にα・β−不
飽和カルボン酸を添加し、普通150〜300℃で溶融
混練することにより容易に製造できる。溶融混練
に際してはスクリユー型押出機がよく用いられ
る。勿論、グラフト重合を効率よく生起させるた
めにα・α′−ビス−t−ブチルパーオキシ−p
−ジイソプロピルベンゼンのような有機過酸化物
を未変性エチレン重合体に対して0.001〜0.05重
量%用いてもよい。 変性エチレン重合体(C)の使用量は熱可塑性芳香
族ポリエステル(A)の100重量部に対し5〜100重量
部好ましくは5〜40重量部である。上記の範囲よ
り少いと効果がほとんどなく、多いと機械的強度
が著るしく低下するので不適当である。 本発明において場合により用いられる(D)成分の
無機固体(但しガラス繊維を除く)は、通常樹脂
あるいはゴムの充填剤として使用される粉末を含
む。更に具体的に言えば、樹脂に対し、増量、粘
度調節および物性の改質などの目的で添加される
充填剤を含む。無機固体としては、例えば炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、長石系鉱物、クレー、ホ
ワイトカーボン、カーボンブラツク、ガラスビー
ズ等の如き粒状又は無定形の充填剤;カオリンク
レー、タルク等の如き板状の充填剤;メタケイ酸
カルシウムの如き長柱状の充填剤;マイカ、グラ
フアイト等の如きリン片状の充填剤;アスベス
ト、セラミツクフアイバー等の如き繊維状の充填
剤が挙げられる。特に好ましくは粒状、無定形、
板状および長柱状の充填剤が挙げられる。 本発明において用いられる(D)成分の無機固体の
使用量は、ガラス繊維(B)の使用量との兼合いがあ
り一様ではないが、芳香族ポリエステル100重量
部に対し、125重量部以下、好ましくは100重量部
以下、さらに好ましくは75重量部以下である。
125重量部を越える場合には均一混合が難しく、
また組成物の成形性も低下するので好ましくな
い。 混合は(A)、(B)、(C)及び場合により(D)の各成分を
同時に前混合し、通常の押出機あるいはこれに類
似する装置を用いて熔融混合することにより行な
うことができる。しかし、(A)、(B)の両成分を予め
熔融混合し、しかる後に(C)場合により(C)と(D)を混
合したり(A)、(B)の熔融混合物をマスターバツチ的
に用いてこれに(A)、(B)、(C)及び場合より(D)を混合
する方が良い結果を与える。 次に本発明を実施例および比較例により更に具
体的に説明する。 なお、以下の例において「そり量」は、次のよ
うにして測定した。 実施例および比較例で示す方法で製造したポリ
エステル組成物をチツプ化し、2.5オンスの射出
成形機を用いて、成型温度ポリテトラメチルテレ
フタレートをマトリツクスとした場合260℃、成
型圧20〜30Kg/cm2、保圧10秒、冷却30秒、金型温
度80℃で成型した。成形品の形状は、厚さ3mm、
巾10mm、高さ15mmのリブ8個を有する直径78mmの
円板からなり、円板の中心にピンゲートがあり、
円板の厚みは、ピンゲートを中心とした270゜の
角度の領域では3mm、45゜の領域では2mm、残り
の45゜の領域では4mmであり、2mmの領域と4mm
の領域は隣接しており、そして8個のリブは、円
板の1方の側に、中心のピンゲートからほぼ同じ
距離を保つてかつ互いに等間隙になるように配置
されたものである。そして、成型品の偏肉の最も
著しいところ(厚さ4mmと2mmの箇所)に最大の
そりが表われるので、成型品を平面上に、円板の
リブのない側が平面に接するように置き、円板の
3mm厚の部分の3点を平面に接触させた状態で、
円板と平面の最大間隙(通常、2mm厚又は4mm厚
の部分に現われる)を測定してそり量とした。 結晶化度はジヤーナル・オブ・ポリマーサイエ
ンス第巻(1955)第17〜26頁の記載に準じX
線法で測定した。MIはASTMD−123857T(190
℃で測定)に従つて測定した。アイゾツト衝撃強
度は、ASTMD256−56のAに従いノツチつきで
測定した。 「部」は「重量部」を示す。 参考例 1 〔変性エチレン共重合体の製造〕 結晶化度20%、MI5.0のエチレン−プロピレン
共重合体100部、少量のアセトンに溶解させた
α・α′−ビス−t−ブチルパーオキシ−P−ジ
イソプロピルベンゼン0.025部及び無水マレイン
酸0.5部をヘンシエルミキサー中でブレンドし
た。このブレンド物を内径40mm、L/D=28の押
出機を用いて230℃で押出し、ペレツト化して変
性エチレン重合体を得た。 前記ペレツトの一部を粉砕後、アセトンにて未
反応無水マレイン酸をソツクスレー抽出器にて12
時間抽出した。このものを乾燥後プレス成形し、
赤外吸収スペクトルにて無水マレイン酸を定量し
たところ、0.36重量%の無水マレイン酸がグラフ
ト重合していることが判明した。 また結晶化度は20%、MIは3.5であつた。 実施例1〜3及び比較例1〜3 極限粘度(フエノール/テトラクロロエタン
1/1重量比の混合溶媒を用いて、30℃で測定)
1.1のポリテトラメチレンテレフタレート(これ
をP−1とする)80部に対し上述の変性エチレン
重合体20部を配合して、直径90mmの押出機を用い
てシリンダー温度240℃で熔融混合した。得られ
たポリエステル組成物をチツプ化し、(これをP
−2とする)第1表に示す組成でグラスフアイバ
ー(旭フアイバーグラス社製、03MA416A)及
び/あるいは無機固体を配合し、直径20mmの押出
機でシリンダー温度250℃で熔融混合しペレツト
とした。得られた組成物についてそり量およびア
イゾツト衝撃強度を測定した。結果を第1表に示
す。 【表】
に詳しくは、そりが少く耐衝撃性の極めて高いポ
リエステル樹脂組成物に関する。 近年、機械構造材料の一部にエンジニヤリン
グ・プラスチツクが代替使用されることが多くな
つてきた。材料全体に占めるエンジニヤリング・
プラスチツクの使用量が増加し経験が蓄積される
につれて、それぞれのエンジニヤリング・プラス
チツクの長所、欠点が明確になつてきつつある。
機械構造材料としては強化材で強化された樹脂組
成物が賞用されているが、中でも強化材で強化さ
れたポリアルキレンテレフタレートは、機械的強
度、耐熱性、耐薬品性の良好な事で需要を伸ばし
つつある。従来からポリアルキレンテレフタレー
トの強化材としては、ガラス繊維が多用されてい
る。かかる繊維状の無機物は、ポリアルキレンテ
レフタレートの機械的特性、熱変形温度を向上さ
せるので有用であるが、方向性をもつているため
に、板状の成型品を製造すると、いわゆる“そ
り”を生じさせるという欠点をもつている。一方
そりを改良しようとする試みは多数なされてお
り、ガラス繊維に変えて、ガラスビーズ、ミルド
フアイバーを用いたり、強化材をガラスからマイ
カ、タルクに置きかえる方法が提案されている。
これらの方法は、確かにそりを低減するのに有効
であるが、他方機械的特性がガラス繊維を使用し
た場合ほどには向上しなかつたり、強化材に起因
する着色を生じたりして、必らずしも構造材料と
して十分な満足を得ていない。従つて機械的特
性、熱的特性にすぐれ色調を良く且つそりの少い
あるいは無そりのポリエステル組成物の開発が望
まれている。 本発明者らは、このような点を満足するポリエ
ステル樹脂を得るべく検討し、マトリツクスを変
性することが望みのポリエステル組成物が得られ
る事を見出した。即ち、芳香族ポリエステルに変
性エチレン重合体と強化材とを熔融ブレンドする
ことにより、強化材がガラス繊維であつてもそり
を著るしく低減しうる事を見出したのである。更
に驚くべき事には、上記の組成物は耐衝撃性にお
いても著るしい改良がみられる。 すなわち本発明の要旨は、熱可塑性芳香族ポリ
エステル(A)100重量部に対し、ガラス繊維(B)5〜
125重量部およびエチレン重合体またはエチレン
と炭素数3以上のα−オレフインとの共重合体に
対しα・β−不飽和カルボン酸またはその酸誘導
体を0.05〜3重量%グラフト重合させて得られた
結晶化度75%以下、メルトインデツクス0.01〜50
の変性エチレン重合体(C)5〜100重量部を混合し
てなるポリエステル樹脂組成物に存する。 以下、本発明を詳細に説明するに、本発明にお
いて原料の一つとして使用される(A)成分の熱可塑
性芳香族ポリエステルとしては、周知の種種のも
のを挙げることができる。具体的には例えばテレ
フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、4・4′−ジフエノキシエタンジカルボン酸等
の二官能カルボン酸の少くとも一種とエチレング
リコール、トリメチレングリコール、テトラメチ
レングリコール、ヘキサメチレングリコール、デ
カメチレングリコール等のグリコールの少くとも
一種とを重縮合して得られる熱可塑性ポリエステ
ルを挙げることができる。 これらの中で結晶化速度の速いポリテトラメチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ート、ポリエチレンテレフタレートが好ましく、
特にポリテトラメチレンテレフタレートが好まし
い。勿論、これらの熱可塑性芳香族ポリエステル
は二種以上を混合して用いてもよい。熱可塑性芳
香族ポリエステルの極限粘度(フエノール/テト
ラクロロエタン(重量比1)の混合溶媒を用い30
℃で測定)は通常0.5〜2.0の範囲である。 本発明において使用される(B)成分のガラス繊維
は強化熱可塑性樹脂に一般に使用されているガラ
スストランド、ロービング、ミルドフアイバー等
であつて通常行なわれている処理例えばシラン処
理、ボラン処理あるいはチタネート処理等を施し
たものがよい。ガラス繊維の使用量は、熱可塑性
芳香族ポリエステル(A)100重量部に対し5〜125重
量部である。5重量部未満では本発明の効果が充
分でなく、125重量部を越えると均一混合が難し
く、また組成物の成形性が低下するので好ましく
ない。 本発明において用いられる(C)成分の変性エチレ
ン重合体は次の構造のものである。即ち、エチレ
ン重合体又はエチレンと炭素数3以上のα−オレ
フインとの共重合体(以下両者を総称して未変性
エチレン重合体という)にα・β−不飽和カルボ
ン酸又はその酸誘導体を、未変性エチレン重合体
に対し0.05〜3重量%グラフト重合させて得た結
晶化度75%以下、メルトインデツクス(以下MI
という)0.01〜50の変性エチレン重合体を用い
る。未変性エチレン重合体としては共重合体タイ
プの方が好ましく、共重合成分である炭素数3以
上のα−オレフインとしては、プロピレン、ブテ
ン−1、ヘキセン−1、デセン−1、4−メチル
ブテン−1、4−メチルペンテン−1等を挙げる
事ができる。これらの中ではプロピレン及びブテ
ン−1がとくに好ましい。未変性エチレン重合体
にグラフト重合させるα・β−不飽和カルボン酸
又はその酸誘導体(以下これらを総称して単に
α・β−不飽和カルボン酸という)としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸あるいは前記酸のエステル、酸無
水物又はイミド等を挙げることができる。これら
の中では無水マレイン酸およびマレイン酸イミド
がとくに好ましい。グラフト重合させる量は前記
範囲内にすることが必要であり、好ましくは0.1
〜1重量%の範囲である。なお、ここでグラフト
重合とは未変性エチレン重合体の一部または全部
がα・β−不飽和カルボン酸またはその誘導体の
モノマーまたはポリマーと化学的に結合すること
を意味する。 このような変性エチレン重合体は、常法に従つ
て、例えば結晶化度75%以下、メルトインデツク
ス0.01〜50の未変性エチレン重合体にα・β−不
飽和カルボン酸を添加し、普通150〜300℃で溶融
混練することにより容易に製造できる。溶融混練
に際してはスクリユー型押出機がよく用いられ
る。勿論、グラフト重合を効率よく生起させるた
めにα・α′−ビス−t−ブチルパーオキシ−p
−ジイソプロピルベンゼンのような有機過酸化物
を未変性エチレン重合体に対して0.001〜0.05重
量%用いてもよい。 変性エチレン重合体(C)の使用量は熱可塑性芳香
族ポリエステル(A)の100重量部に対し5〜100重量
部好ましくは5〜40重量部である。上記の範囲よ
り少いと効果がほとんどなく、多いと機械的強度
が著るしく低下するので不適当である。 本発明において場合により用いられる(D)成分の
無機固体(但しガラス繊維を除く)は、通常樹脂
あるいはゴムの充填剤として使用される粉末を含
む。更に具体的に言えば、樹脂に対し、増量、粘
度調節および物性の改質などの目的で添加される
充填剤を含む。無機固体としては、例えば炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、長石系鉱物、クレー、ホ
ワイトカーボン、カーボンブラツク、ガラスビー
ズ等の如き粒状又は無定形の充填剤;カオリンク
レー、タルク等の如き板状の充填剤;メタケイ酸
カルシウムの如き長柱状の充填剤;マイカ、グラ
フアイト等の如きリン片状の充填剤;アスベス
ト、セラミツクフアイバー等の如き繊維状の充填
剤が挙げられる。特に好ましくは粒状、無定形、
板状および長柱状の充填剤が挙げられる。 本発明において用いられる(D)成分の無機固体の
使用量は、ガラス繊維(B)の使用量との兼合いがあ
り一様ではないが、芳香族ポリエステル100重量
部に対し、125重量部以下、好ましくは100重量部
以下、さらに好ましくは75重量部以下である。
125重量部を越える場合には均一混合が難しく、
また組成物の成形性も低下するので好ましくな
い。 混合は(A)、(B)、(C)及び場合により(D)の各成分を
同時に前混合し、通常の押出機あるいはこれに類
似する装置を用いて熔融混合することにより行な
うことができる。しかし、(A)、(B)の両成分を予め
熔融混合し、しかる後に(C)場合により(C)と(D)を混
合したり(A)、(B)の熔融混合物をマスターバツチ的
に用いてこれに(A)、(B)、(C)及び場合より(D)を混合
する方が良い結果を与える。 次に本発明を実施例および比較例により更に具
体的に説明する。 なお、以下の例において「そり量」は、次のよ
うにして測定した。 実施例および比較例で示す方法で製造したポリ
エステル組成物をチツプ化し、2.5オンスの射出
成形機を用いて、成型温度ポリテトラメチルテレ
フタレートをマトリツクスとした場合260℃、成
型圧20〜30Kg/cm2、保圧10秒、冷却30秒、金型温
度80℃で成型した。成形品の形状は、厚さ3mm、
巾10mm、高さ15mmのリブ8個を有する直径78mmの
円板からなり、円板の中心にピンゲートがあり、
円板の厚みは、ピンゲートを中心とした270゜の
角度の領域では3mm、45゜の領域では2mm、残り
の45゜の領域では4mmであり、2mmの領域と4mm
の領域は隣接しており、そして8個のリブは、円
板の1方の側に、中心のピンゲートからほぼ同じ
距離を保つてかつ互いに等間隙になるように配置
されたものである。そして、成型品の偏肉の最も
著しいところ(厚さ4mmと2mmの箇所)に最大の
そりが表われるので、成型品を平面上に、円板の
リブのない側が平面に接するように置き、円板の
3mm厚の部分の3点を平面に接触させた状態で、
円板と平面の最大間隙(通常、2mm厚又は4mm厚
の部分に現われる)を測定してそり量とした。 結晶化度はジヤーナル・オブ・ポリマーサイエ
ンス第巻(1955)第17〜26頁の記載に準じX
線法で測定した。MIはASTMD−123857T(190
℃で測定)に従つて測定した。アイゾツト衝撃強
度は、ASTMD256−56のAに従いノツチつきで
測定した。 「部」は「重量部」を示す。 参考例 1 〔変性エチレン共重合体の製造〕 結晶化度20%、MI5.0のエチレン−プロピレン
共重合体100部、少量のアセトンに溶解させた
α・α′−ビス−t−ブチルパーオキシ−P−ジ
イソプロピルベンゼン0.025部及び無水マレイン
酸0.5部をヘンシエルミキサー中でブレンドし
た。このブレンド物を内径40mm、L/D=28の押
出機を用いて230℃で押出し、ペレツト化して変
性エチレン重合体を得た。 前記ペレツトの一部を粉砕後、アセトンにて未
反応無水マレイン酸をソツクスレー抽出器にて12
時間抽出した。このものを乾燥後プレス成形し、
赤外吸収スペクトルにて無水マレイン酸を定量し
たところ、0.36重量%の無水マレイン酸がグラフ
ト重合していることが判明した。 また結晶化度は20%、MIは3.5であつた。 実施例1〜3及び比較例1〜3 極限粘度(フエノール/テトラクロロエタン
1/1重量比の混合溶媒を用いて、30℃で測定)
1.1のポリテトラメチレンテレフタレート(これ
をP−1とする)80部に対し上述の変性エチレン
重合体20部を配合して、直径90mmの押出機を用い
てシリンダー温度240℃で熔融混合した。得られ
たポリエステル組成物をチツプ化し、(これをP
−2とする)第1表に示す組成でグラスフアイバ
ー(旭フアイバーグラス社製、03MA416A)及
び/あるいは無機固体を配合し、直径20mmの押出
機でシリンダー温度250℃で熔融混合しペレツト
とした。得られた組成物についてそり量およびア
イゾツト衝撃強度を測定した。結果を第1表に示
す。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性芳香族ポリエステル(A)100重量部に
対し、ガラス繊維(B)5〜125重量部およびエチレ
ン重合体またはエチレンと炭素数3以上のα−オ
レフインとの共重合体に対しα・β−不飽和カル
ボン酸またはその酸誘導体を0.05〜3重量%グラ
フト重合させて得られた結晶化度75%以下、メル
トインデツクス0.01〜50の変性エチレン重合体(C)
5〜100重量部を混合してなるポリエステル樹脂
組成物 2 熱可塑性芳香族ポリエステル(A)100重量部に
対し、ガラス繊維(B)および変性エチレン重合体(C)
に加えて、(B)成分以外の無機固体(D)を125重量部
以下混合してなる特許請求の範囲第1項記載の組
成物
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP385080A JPS56100845A (en) | 1980-01-17 | 1980-01-17 | Polyester resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP385080A JPS56100845A (en) | 1980-01-17 | 1980-01-17 | Polyester resin composition |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56100845A JPS56100845A (en) | 1981-08-13 |
| JPS6243463B2 true JPS6243463B2 (ja) | 1987-09-14 |
Family
ID=11568652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP385080A Granted JPS56100845A (en) | 1980-01-17 | 1980-01-17 | Polyester resin composition |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56100845A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4476274A (en) * | 1983-01-03 | 1984-10-09 | General Electric Company | Linear low density polyethylene impact modifier for thermoplastic polyesters |
| JPS59166554A (ja) * | 1983-03-10 | 1984-09-19 | Toyobo Co Ltd | ポリエステル組成物 |
| JPS6284149A (ja) * | 1985-10-09 | 1987-04-17 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ガラス繊維強化ポリエステル樹脂組成物 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS586413B2 (ja) * | 1975-09-22 | 1983-02-04 | 横河電機株式会社 | ブロツキングハツシンキ |
| JPS58445B2 (ja) * | 1975-10-17 | 1983-01-06 | 三井化学株式会社 | 熱可塑性エラストマ−の製造方法 |
| JPS53121843A (en) * | 1977-04-01 | 1978-10-24 | Polyplastics Kk | Thermoplastic resin mold composition |
| DE3227161A1 (de) * | 1982-07-21 | 1984-01-26 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Magnetische aufzeichnungstraeger |
-
1980
- 1980-01-17 JP JP385080A patent/JPS56100845A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56100845A (en) | 1981-08-13 |
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